JP2006129886A - ミスト式殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被殺菌体に影響を与えることなく、その被殺菌体を簡単且つ容易に殺菌・消臭することができるミスト式殺菌装置を提供する。
【解決手段】例えば足、手等の身体Dの被殺菌部Daを、ミスト式殺菌装置1を構成する装置本体2の殺菌室6に設けた開口部6aから挿入し、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aを、超音波振動装置5の超音波振動により霧状化して、その霧状化した微細なミストBを殺菌室6内に放出及び拡散する。略充満する殺菌室6内の微細なミストBを、殺菌室6内に挿入された身体Dの被殺菌部Daに対して直接的に接触させるか、衣服の上から間接的に接触させる等して殺菌・消臭する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、例えば足や手等の身体、農産物や海産物等の食品、器具や機器等の機械、靴や鞄、衣服等の生活用品を殺菌・消臭するときに用いられるミスト式殺菌装置に関する。
従来、上述例のような身体の足を殺菌する装置としては、例えばオゾン発生装置の紫外線ランプが発生させるオゾンガスを、足先が挿入された足置き台前方の足挿入空間に流入させて脱臭及び殺菌する特許文献1の脱臭殺菌足置き台がある。
しかし、特許文献1の脱臭殺菌足置き台は、紫外線ランプが発生させるオゾンガスにより、足に付着した臭いの成分を分解脱臭し、水虫の原因である白癬菌を殺菌するが、紫外線は人体に対して悪影響を与えるため、紫外線の波長、照射量、照射時間の設定が難しく、医学的な専門知識を有する医者の指示に従わなければならず、取り扱いに注意が必要である。
上記紫外線ランプを使用しない殺菌方法としては、例えば噴霧される酸性水を患者の皮膚に吹き付けて殺菌する特許文献2の人体の皮膚の殺菌乾燥装置と、霧状の消毒液を身体の手先に吹き付けて消毒する特許文献3の噴霧式手先等消毒装置体と、濡れない微細霧を身体や頭髪、衣服に噴霧して浄化する特許文献4の簡易身体浄化法とがある。
しかし、特許文献2〜4の装置及び方法は、酸性水及び消毒液、微細霧が拡散しやすく、身体や頭髪や衣服を浄化するのに時間が掛かるため、殺菌効率が悪い。また、特許文献2及び3の場合、皮膚に付着する酸性水及び消毒液を払拭するか、皮膚表面を乾燥させなければならず、手間が掛かる。また、特許文献4の場合、浄化に使用された微細霧が大気中に拡散するため、払拭及び乾燥する必要がないが、単位面積当たりの浄化に使用される微細霧の損失量が多く、浄化作業に大量の微細霧を使用しなければならず、時間が掛かるという問題点を有している。
特開2003−33419号公報 特開2001−170138号公報 特開2003−265583号公報 特開2004−160130号公報
この発明は上記問題に鑑み、天然の材料から抽出した抗菌性物質を主成分とする殺菌液のミストを殺菌室内に略充満させ、該殺菌室内に挿入された被殺菌体に接触させて殺菌処理することにより、被殺菌体に影響を与えることなく、該被殺菌体を簡単且つ容易に殺菌・消臭することができるミスト式殺菌装置の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明のミスト式殺菌装置は、天然の材料から抽出した抗菌性物質を主成分とする殺菌液を貯溜する貯溜槽と、上記貯溜槽に貯溜された殺菌液を超音波振動により微細なミストに霧状化する超音波振動手段と、上記超音波振動手段の超音波振動により発生される殺菌液の微細なミストを放出する殺菌室とを備え、上記微細なミストにより殺菌処理される身体の被殺菌体を出し入れすることが可能な開口部を上記殺菌室に設けたことを特徴とする。
上述の被殺菌体は、例えば足や手等の身体、農産物や海産物等の食品、器具や機器等の機械、靴や鞄、衣服等の生活用品で構成することができる。また、殺菌液は、例えばワサビやショウガ、ダイコン等の天然の材料から抽出した抗菌性物質のアリルイソチオシアネートが主成分として含まれる単一液又は複合液、そのアリルイソチオシアネートを滅菌処理した水溶液(又は滅菌水)で所望する濃度に希釈した希釈液等で構成することができる。なお、アリルイソチオシアネートの代わりに、ヒノキチオールを用いることもできる。また、超音波振動手段は、例えばセラミック型発振装置、金属型発振装置、超音波振動子等で構成することができる。
つまり、例えば足、手等の身体の被殺菌体を殺菌・消臭する場合、殺菌室に設けた開口部から挿入し、貯溜槽に貯溜された殺菌液を、超音波振動手段の超音波振動により霧状化して、その微細なミストを殺菌室内に放出及び拡散する。略充満する殺菌室内の微細なミストを、殺菌室内に挿入された身体の被殺菌体に対して直接的に接触させるか、通気性を有する衣服の上から間接的に接触させる等して、身体の被殺菌体を殺菌処理及び消臭処理する。
請求項2に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1に記載の構成と併せて、上記殺菌室の開口部を、上記被殺菌体の挿入時において、該開口部と被殺菌体との間に生じる隙間が狭く、上記殺菌室内に放出されたミストの流出が制限されるような大きさ及び形状に設けたことを特徴とする。つまり、被殺菌体を挿入したまま殺菌処理するとき、ミストが室外に殆ど流出及び漏洩せず、ミストの損失が少なく、殺菌処理に適した濃度を保つことができる。また、開口部を、身体の両足又は片足が独立して挿入されるか、両足が一緒に挿入されるような大きさ及び形状に設けてもよい。
請求項3に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1又は2に記載の構成と併せて、上記貯溜槽の殺菌室に隣接する側の側壁を、上記超音波振動手段の振動時に発生する殺菌液の飛沫が殺菌室側に向けて飛散するのを阻止する高さに設けたことを特徴とする。つまり、超音波振動手段の振動時において、殺菌液の飛沫が殺菌室側に向けて飛散するのを仕切り部で阻止する。
請求項4に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1,2又は3に記載の構成と併せて、上記殺菌液の通過が阻止され、上記ミストのみの通過が許容される膜状スクリーンを、上記貯溜槽上部の空間と殺菌室上部の空間とを接続する部分に設けたことを特徴とする。つまり、膜状スクリーンを通過した微細なミストのみが殺菌室に供給されるため、貯溜槽に貯溜された殺菌液が漏洩又は殺菌室に流入するのを防止する。
請求項5に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1,2,3又は4に記載の構成と併せて、上記殺菌液が貯蔵された貯蔵容器を装填する装填部を設けると共に、上記ミストを発生させるのに適した液量レベルを保つために該貯蔵容器に貯蔵された殺菌液を上記貯溜槽に対して補給可能に設けたことを特徴とする。つまり、貯蔵容器に貯蔵された殺菌液を貯溜槽に随時補給して、微細なミストを発生させるのに適した液量レベルに保つ。
請求項6に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1〜4又は5に記載の構成と併せて、上記殺菌液に超音波振動を誘起する超音波振動手段の駆動に略対応して点灯又は点滅する発光手段を設けたことを特徴とする。つまり、発光手段を、室外から目視可能な明るさ及び色合いに点灯又は点滅させ、殺菌中であることを色合いの変化や点滅パターンにより表示する。また、発光手段は、例えば発光素子(LED素子)、電球等で構成することができる。
請求項7に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1〜5又は6に記載の構成と併せて、上記殺菌液を、アリルイソチオシアネート又はアリルイソチオシアネートが含まれる希釈液で構成したことを特徴とする。つまり、被殺菌体に付着する細菌(例えば白癬菌等)を殺菌する殺菌効果が得られる。
請求項8に記載した発明のミスト式殺菌装置は、上記請求項1〜6又は7に記載の構成と併せて、上記殺菌液に、上記被殺菌体に付着する臭いの成分を分解するのに必要な消臭機能を持たせたことを特徴とする。つまり、被殺菌体に付着する臭いの成分を分解する消臭効果が得られる。
この発明によれば、抗菌性物質のアリルイソチオシアネートを主成分とする殺菌液の微細なミストを殺菌室内に略充満させ、その殺菌室内に挿入された被殺菌体に対して直接的に接触させるか、通気性を有する衣服の布地の上から間接的に接触させる等して殺菌処理するので、医学的な専門知識がなくても、被殺菌体に影響を与えることなく、被殺菌体に付着する細菌を確実に殺菌することができる。また、微細なミストは、狭い隙間や小さな穴に侵入しやすく、通気性を有する布地の繊維隙間を通り抜けて被殺菌体に接触するため、例えば靴下やストッキング等の衣服を着用したままでも、濡れることなく、被殺菌体を殺菌することができる。また、殺菌液による殺菌効果に加えて臭いの成分を分解する消臭効果も得られる。
また、被殺菌体を殺菌室の開口部に挿入したとき、殺菌室の開口部と、開口部に挿入した被殺菌体との間に生じる隙間が狭くなるため、殺菌室内に放出されたミストが室外に殆ど流出及び漏洩せず、ミストの損失が少なく、殺菌処理に適した濃度に保つことができる。
また、超音波振動手段の振動時に発生する殺菌液の飛沫が殺菌室側に向けて飛散又は流出しようとするのを仕切り部で阻止し、貯溜槽に貯溜された殺菌液の流出及び漏洩を膜状スクリーンで阻止し、膜状スクリーンを通過した微細なミストのみを殺菌室に供給するので、装置の運搬時や横転時において、殺菌液が殺菌室に直接流入するか、殺菌室側に向けて飛散又は流出せず、装置周辺が濡れたり、汚れたりするのを防止することができる。また、ミストが室外に漏洩しても、装置周辺を殺菌及び消臭する効果が得られる。
また、貯蔵容器に貯蔵された殺菌液を貯溜槽に随時補給するので、貯溜槽に貯溜された殺菌液の液量レベルを、微細なミストを発生させるのに適した液量レベルに保つことができる。また、発光手段を、超音波振動手段の駆動に略対応して、室外から目視可能な明るさ及び色合いに点灯又は点滅させれば、殺菌中及び殺菌状態を色合いの変化や点滅パターンにより視認及び把握することができる。
この発明は、被殺菌体に影響を与えることなく、その被殺菌体を簡単且つ容易に殺菌・消臭することができるという目的を、天然の材料から抽出した抗菌性物質を主成分とする殺菌液のミストを殺菌室内に略充満させ、該殺菌室内に挿入された被殺菌体に接触させて殺菌・消臭することで達成することができる。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、被殺菌体の一例である身体の被殺菌部を殺菌・消臭するときに用いられるミスト式殺菌装置を示し、図1及び図2に於いて、このミスト式殺菌装置1は、所望する場所に設置可能又は据付可能な構造を有する装置本体2の内部に、抗菌性物質のアリルイソチオシアネート又はアリルイソチオシアネートを希釈してなる殺菌液Aが貯蔵されたカートリッジ式の貯蔵容器Cを装填する装填部3と、霧状化するのに適した量の殺菌液Aを貯溜する貯溜槽4と、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aを超音波振動により微細なミストBに霧状化する超音波振動装置5と、身体Dの被殺菌部Da(例えば足、手等)を殺菌液Aの微細なミストBで殺菌処理する殺菌室6とを備えている。
上記装置本体2の後側内部に設けた装填部3は、後述する殺菌液Aが貯蔵されたカートリッジ式の貯蔵容器Cを装填及び抜き取りすることが容易に行えるような構造を有しており、その装填部3底部と貯溜槽4底部とは、逆止機能を有する供給路7で連通接続している。また、装填部3上部の開口部3aに設けた蓋部3bは、上記貯蔵容器Cを装填部3に装填するか、抜き取るときに開放され、それ以外のときに閉塞される。
上記貯蔵容器Cは、例えばタンクや袋の殺菌液Aを貯蔵することが可能な容器で構成され、その殺菌液Aが貯蔵された貯蔵容器Cを装填部3に装填すると、自動閉塞機能を有する貯蔵容器Cの口部Caが開放され、供給路7を介して、貯蔵容器Cに貯蔵された殺菌液Aを貯溜槽4に供給することが可能となる。また、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aの液量レベルを、微細なミストBを発生させるのに適した液量レベルに保つことができる。
上記殺菌液Aは、例えばワサビやショウガ、ダイコン等の天然の材料から抽出した抗菌性物質のアリルイソチオシアネートが主成分として含まれており、そのアリルイソチオシアネートを、予め滅菌処理した水溶液(又は滅菌水)で所望する濃度に希釈した希釈液等で構成している。また、殺菌液Aに含まれるアリルイソチオシアネートの濃度は、必要に応じて所望する濃度に変更することもできる。
また、殺菌液Aに、消臭剤及び芳香剤の少なくとも一方を所望量含ませてもよい。つまり、身体Dの被殺菌部Daを殺菌する殺菌効果に加えて、臭いの成分を分解する消臭効果、好みの臭いを放出する芳香効果の少なくとも一方の効果が得られる。
前記装置本体2の中央部に設けた貯溜槽4は、霧状化するのに適した液量レベルの殺菌液Aが貯溜される容積に形成され、貯溜槽4上部の空間と、その貯溜槽4側部に隣接する殺菌室6上部の空間とを通路8で連通接続している。また、殺菌液Aの液量を外部から目視確認するためのレベルゲージを設けてもよい。
且つ、貯溜槽4と殺菌室6との隣接部分に設けた仕切り部9は、殺菌室6に隣接する貯溜槽4の側壁を高くして上記通路8の一部を構成すると共に、超音波振動装置5の振動時に発生する殺菌液Aの飛沫が殺菌室6側に向けて飛散又は流出するのを阻止する高さに設けている。
且つ、貯溜槽4上部の開口部全体が覆われるように架設した膜状スクリーン10は、殺菌液Aの通過及び浸透を阻止し、微細なミストBのみの通過及び浸透を許容する。つまり、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aの流出及び漏洩が膜状スクリーン10で阻止され、膜状スクリーン10を通過した微細なミストBのみが殺菌室6に供給されるため、殺菌液Aが殺菌室6に直接流入するのを防止することができる。また、超音波振動装置5の振動時に発生する殺菌液Aの飛沫が殺菌室6側に向けて飛散又は流出するのも防止することができる。
なお、膜状スクリーン10を、貯溜槽4上部の空間と殺菌室6上部の空間とを接続する通路8に設けることもできる。また、仕切り部9及び膜状スクリーン10の少なくとも一方を設けるだけでもよい。
且つ、貯溜槽4内部の底面部に設けた超音波振動装置5(又は超音波振動子)は、後述する制御装置19により駆動及び停止が制御され、殺菌時において、超音波振動装置5の超音波振動により、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aに超音波振動を誘起させ、微細なミストBを発生させる。その微細なミストBは、上記通路8を介して、貯溜槽4上部の空間から殺菌室6上部の空間に流入させる。
なお、超音波振動装置5の振動周波数は、後述する調節スイッチ14の操作により所望する振動周波数に変更することができ、ミストBの発生量を増減することが可能となる。また、超音波振動装置5を貯溜槽4外部の底面や側面に装着したり、超音波振動装置5の設置数を複数に変更することもできる。
前記装置本体2の前側内部に設けた殺菌室6は、図3にも示すように、例えば足や手等の身体Dの被殺菌部Daの一部又は全部を挿入することが可能であって、殺菌液Aの微細なミストBを身体Dの被殺菌部Da全体に対して略均一に接触させるのに適した大きさ及び形状を有している。また、身体Dを構成する両方の被殺菌部Da(例えば両足)が独立して出し入れされる開口部6aを、殺菌室6の前側上部に設けると共に、被殺菌部Daの出し入れが容易に行えるような高さ及び角度に開口している。
また、被殺菌部Daの出し入れを容易にする方法として、例えば殺菌室6を左右開閉可能に分割するか、前後開閉可能に分割する等してもよい。また、殺菌室6の開口部6aを、例えば蓋やカバー等の閉塞部材で閉塞することもできる。
上記開口部6aは、身体Dの被殺菌部Da(例えば片足)を出し入れすることが可能であって、その被殺菌部Daを挿入したとき、殺菌室6内に放出された微細なミストBの流出及び漏洩が制限されるような大きさ及び形状を有している。つまり、身体Dの被殺菌部Daを殺菌室6の開口部6aに挿入したとき、殺菌室6の開口部6aと、その開口部6aに挿入した身体Dの被殺菌部Daとの間に生じる隙間が狭く、殺菌室6内に放出されたミストBが室外に殆ど流出及び漏洩せず、ミストBの損失を少なくして、殺菌処理に適した濃度に保つことができる。
且つ、殺菌室6の開口部6aは、柔軟性を有する合成ゴム製の保護カバーで覆っているが、図4に示すように、柔軟性を有する合成ゴム製の舌片6b…を開口部6aの内周縁部に複数取り付けて、被殺菌部Da(例えば片足)の外面に沿う状態に変形可能に設ければ、ミストBの流出及び漏洩が少なくすることができる。
また、開口部6aを、身体Dを構成する両方の被殺菌部Da(例えば両足)が一緒に挿入されるような大きさ及び形状に設けてもよい。また、図5に示すように、殺菌室6の開口部6aを、身体Dを構成する片方の被殺菌部Da(例えば片足)が独立して挿入されるような大きさ及び形状に設けてもよい。
また、開口部6aを、例えば合成ゴムや布地、不織布等の柔軟性を有するような材質又は素材で構成するか、上記被殺菌部Daの出し入れが許容されるような大きさ及び形状に変形可能又は伸縮可能に設けることもできる。
また、殺菌室6の一部又は全部を、例えばプラスチックやガラス等の透光性を有する材質で透明又は半透明に形成すれば、殺菌室6内に放出されるミストBの発生具合、被殺菌部Daの殺菌状態等を外部から視認することができる。
上記殺菌室6の開口部6a近傍に設けた検知センサーSは、例えば足や手等の身体Dの被殺菌部Daが殺菌室6に挿入されるか、抜き取られたことを検知し、その検知信号を制御装置19に出力する。装置本体2に内蔵した制御装置19は、検知センサーSから出力される検知信号に基づいて、超音波振動装置5に通電するか、その通電を遮断するなどのプログラムを実行する。実施例では、検知センサーSを、投受光部を有する光電センサーで構成しているが、例えば近接スイッチやリミットスイッチ、機械的にON・OFF動作されるスイッチ機構等で構成することもできる。
且つ、図1にも示すように、超音波振動装置5に供給される電流を通電及び遮断するための電源スイッチ12と、殺菌処理に要する時間を設定するためのタイマースイッチ13と、ミストBの発生量を増減するために超音波振動装置5の振動数を可変する調節スイッチ14と、殺菌中又は通電中を表示するための通電表示ランプ15と、ミストBの発生量を表示する発生量表示ランプ16とを、装置本体2の操作面に配設している。また、超音波振動装置5の駆動に略対応して点灯又は点滅する殺菌表示ランプ17を殺菌室6内部に設け、電源(例えば一般家庭用又は工業用のコンセント)に接続されるプラグ付きの電源コード18を、装置本体2に内蔵された制御装置19にコンデンサー(図示省略)を介して接続している。
なお、上記スイッチ12,13,14を、例えばダイヤル式スイッチ、静電感知式スイッチ、感圧式スイッチ、鍵盤式スイッチ、レバー式スイッチ、スライド式スイッチ等の何れか一種又は複数種で構成することもできる。
図6は、ミスト式殺菌装置1の制御回路ブロック図を示し、制御装置19にはCPU、ROM、RAMが内蔵され、CPUは、ROM(又はPROM)に格納されたプログラムに沿って、検知センサーSと、超音波振動装置5と、電源スイッチ12と、タイマースイッチ13と、調節スイッチ14と、通電表示ランプ15と、発生量表示ランプ16と、殺菌表示ランプ17の駆動及び停止、通電等を制御する。
且つ、制御装置19は、身体Dの被殺菌部Daが殺菌室6に挿入されたことを検知センサーSで検知したとき、超音波振動装置5を駆動可能な状態に待機させるか、電源スイッチ12をON状態に動作させ、通電表示ランプ15及び発生量表示ランプ16、殺菌表示ランプ17を点灯又は点滅させる。また、身体Dの被殺菌部Daが殺菌室6から抜き取られたことを検知センサーSで検知したとき、超音波振動装置5への通電を遮断し、電源スイッチ12をOFF状態に復帰させ、通電表示ランプ15及び発生量表示ランプ16、殺菌表示ランプ17を消灯する。
且つ、殺菌表示ランプ17は、超音波振動装置5の駆動に略対応して、ROMに格納されたプログラムに沿って室外から目視可能な明るさ及び色合いに点灯又は点滅し、殺菌中であることを色合いの変化や点滅パターンにより表示する。また、殺菌表示ランプ17を、超音波振動装置5自体に設けることもできる。なお、検知センサーSの検知に関係なく、超音波振動装置5を電源スイッチ12のスイッチ操作で駆動及び停止させてもよい。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、ミスト式殺菌装置1により身体Dの被殺菌部Daを殺菌する方法を説明する。
先ず、図1、図2に示すように、例えば足、手等の身体Dの被殺菌部Daを、装置本体2の殺菌室6に設けた開口部6aから挿入した後、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aを、超音波振動装置5の超音波振動により霧状化して、その霧状化した微細なミストBを殺菌室6内に放出及び拡散させる。
且つ、図3に示すように、略充満する殺菌室6内の微細なミストBを、殺菌室6内に挿入された身体Dの被殺菌部Daに対して直接的に接触させるか、通気性を有する衣服の上から間接的に接触させる等して殺菌処理する。
つまり、殺菌液Aの霧状化した微細なミストBは、例えば手足の爪の隙間、指の間、皺の中、衣服の繊維等の身体Dの被殺菌部Daに侵入及び浸透しやすく、また、衣服の繊維隙間を通り抜けて身体Dの被殺菌部Daに接触するため、被殺菌部Daに付着するの細菌(例えば白癬菌等)を確実に殺菌することができる。
また、微細なミストBを殺菌室6内に予め放出及び拡散しておき、身体Dの被殺菌部Daを、殺菌室6内に放出及び拡散されたミストB中に挿入して殺菌処理することもできる。
また、例えばファンやブロワ等の送風手段が発生する気流を貯溜槽4上部の空間から殺菌室6上部の空間に送り込み、貯溜槽4上部の空間に放出されるミストBを、殺菌室6内部の空間に向けて微弱な気流により間接的に送り込んでもよい。
以上のように、抗菌性物質のアリルイソチオシアネートを主成分とする殺菌液Aの微細なミストBを殺菌室6内に略充満させ、その殺菌室6内に挿入された身体Dの被殺菌部Daに対して直接的に接触させるか、通気性を有する衣服の布地の上から間接的に接触させる等して殺菌処理するので、医学的な専門知識がなくても、身体Dに影響を与えることなく、被殺菌部Daに付着する白癬菌のような細菌を確実に殺菌することができる。また、微細なミストBは、例えば爪の隙間、指の間、皺の中、衣服の繊維等の身体Dの被殺菌部Daに侵入しやすく、靴下やストッキング等の衣服を着用したままでも、濡れることなく、身体Dの被殺菌部Daを殺菌することができる。また、殺菌液Aによる殺菌効果に加えて臭いの成分を分解する消臭効果も得られる。
また、身体Dの被殺菌部Daを殺菌室6の開口部6aに挿入したとき、殺菌室6の開口部6aと、その開口部6aに挿入した身体Dの被殺菌部Daとの間に生じる隙間が狭くなるため、殺菌室6内に放出されたミストBが室外に殆ど流出及び漏洩せず、ミストBの損失を少なくして、殺菌処理に適した濃度に保つことができる。
また、超音波振動装置5の振動時に発生する殺菌液Aの飛沫が殺菌室6側に向けて飛散又は流出しようとするのを仕切り部9で阻止し、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aの流出及び漏洩を膜状スクリーン10で阻止し、膜状スクリーン10を通過した微細なミストBのみを殺菌室6に供給するので、装置の運搬時や横転時において、殺菌液Aが殺菌室6に直接流入するか、殺菌室6側に向けて飛散又は流出せず、装置周辺が濡れたり、汚れたりするのを防止することができる。また、ミストBが室外に漏洩しても、装置周辺を殺菌及び消臭する効果が得られる。
また、貯蔵容器Cを装填部3に装填して、貯蔵容器Cに貯蔵された殺菌液Aを貯溜槽4に随時補給するので、貯溜槽4に貯溜された殺菌液Aの液量レベルを、微細なミストBを発生させるのに適した液量レベルに保つことができる。また、殺菌表示ランプ17を、超音波振動装置5の駆動に略対応して、室外から目視可能な明るさ及び色合いに点灯又は点滅させるので、殺菌中及び殺菌状態を色合いの変化や点滅パターンにより視認及び把握することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の超音波振動手段は、実施例の超音波振動装置5に対応し、
以下同様に、
被殺菌体は、足や手等の身体Dの被殺菌部Da、農産物や海産物等の食品、器具や機器等の機械、靴や鞄、衣服等の生活用品の一部又は全部に対応し、
発光手段は、殺菌表示ランプ17に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明のミスト式殺菌装置1は、身体Dの足や手等を殺菌するのに適したサイズを有しているが、足や手以外の部分を殺菌するのに適したサイズに構成することもできる。
本発明のミスト式殺菌装置は、例えば農産物や海産物等の食品、器具や機器等の機械、靴や鞄、衣服等の生活用品を殺菌・消臭するのにも利用することができる。
微細なミストにより殺菌するミスト式殺菌装置を示す斜視図。 微細なミストの発生状態を示す縦断側面図。 微細なミストによる殺菌状態を示す縦断側面図。 複数の舌片を開口部に取り付けたミスト式殺菌装置を示す斜視図。 身体の片足を殺菌するミスト式殺菌装置を示す斜視図。 ミスト式殺菌装置の制御回路ブロック図。
符号の説明
A…殺菌液
B…ミスト
C…貯蔵容器
D…身体
Da…被殺菌部
1…ミスト式殺菌装置
2…装置本体
3…装填部
4…貯溜槽
5…超音波振動装置
6…殺菌室
6a…開口部
9…仕切り部
10…膜状スクリーン
17…殺菌表示ランプ
19…制御装置

Claims (8)

  1. 天然の材料から抽出した抗菌性物質を主成分とする殺菌液を貯溜する貯溜槽と、
    上記貯溜槽に貯溜された殺菌液を超音波振動により微細なミストに霧状化する超音波振動手段と、
    上記超音波振動手段の超音波振動により発生される殺菌液の微細なミストを放出する殺菌室とを備え、
    上記微細なミストにより殺菌処理される被殺菌体を出し入れすることが可能な開口部を上記殺菌室に設けた
    ミスト式殺菌装置。
  2. 上記殺菌室の開口部を、上記被殺菌体の挿入時において、該開口部と被殺菌体との間に生じる隙間が狭く、上記殺菌室内に放出されたミストの流出が制限されるような大きさ及び形状に設けた
    請求項1記載のミスト式殺菌装置。
  3. 上記貯溜槽の殺菌室に隣接する側の側壁を、上記超音波振動手段の振動時に発生する殺菌液の飛沫が殺菌室側に向けて飛散するのを阻止する高さに設けた
    請求項1又は2記載のミスト式殺菌装置。
  4. 上記殺菌液の通過が阻止され、上記ミストのみの通過が許容される膜状スクリーンを、上記貯溜槽上部の空間と殺菌室上部の空間とを接続する部分に設けた
    請求項1,2又は3の何れか一つに記載のミスト式殺菌装置。
  5. 上記殺菌液が貯蔵された貯蔵容器を装填する装填部を設けると共に、上記ミストを発生させるのに適した液量レベルを保つために該貯蔵容器に貯蔵された殺菌液を上記貯溜槽に対して補給可能に設けた
    請求項1,2,3又は4の何れか一つに記載のミスト式殺菌装置。
  6. 上記殺菌液に超音波振動を誘起する超音波振動手段の駆動に略対応して点灯又は点滅する発光手段を設けた
    請求項1〜4又は5の何れか一つに記載のミスト式殺菌装置。
  7. 上記殺菌液を、アリルイソチオシアネート又はアリルイソチオシアネートが主成分として含まれる希釈液で構成した
    請求項1〜5又は6の何れか一つに記載のミスト式殺菌装置。
  8. 上記殺菌液に、上記被殺菌体に付着する臭いの成分を分解するのに必要な消臭機能を持たせた
    請求項1〜6又は7の何れか一つに記載のミスト式殺菌装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100798427B1 (ko) * 2006-11-23 2008-01-28 김태희 손 소독기
JP2012501686A (ja) * 2008-09-03 2012-01-26 ハンディセプト,オーワイ 自動手洗装置

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