JP2006129257A - 写真シール作成装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

写真シール作成装置および方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】編集作業の娯楽性を向上させることができるようにする。
【解決手段】 利用者がタッチペンを操作して粉ペンボタン上でタッチパネルにタップし、編集対象画像表示部に表示されている撮影画像上においてタッチペンのスイッチ(SW)を押下する。スイッチ(SW)の状態がOFF状態からON状態に移行すると、座標判定部は、そのときの指示座標を特定し、粉ペン編集処理部は、撮影画像上にタッチペンの指示座標を中心として所定の範囲を設定し、その内側に複数の星マークを描画する。本発明は、例えば、ゲームセンター等に設置される写真シール作成装置に適用することができる。
【選択図】図18

Description

本発明は、写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、編集作業の娯楽性を向上させ、利用者の満足度の向上させるとともに、装置の収益性を向上させることができるようにした写真シール作成装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の落書き入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、利用者に提供する写真シール作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、利用者(主に複数人のグループである場合が多い)が、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる写真シール作成装置があった。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換されたり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
つまり、このような写真シール作成装置は、CCDカメラ、モニタ、タッチペン、スピーカ、およびプリンタ等の各種の装置の使用権(施設使用サービス)と、撮影や編集等の作業を行うための空間の使用権(敷地使用サービス)とを利用者に提供し、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、そのゲームの成果物として写真シール(利用者の画像等が印刷されたシールシート)を提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。従って、このような写真シール作成装置は、通常、ゲームセンターや観光地等の店舗に設置される。
このような場所(店舗)は、装置を設置可能なスペース(店舗スペース)の広さが限られており、その限られた店舗スペースにおいて、単位時間当たりに、いかに高い利益を上げるか(収益率)が、このような写真シール作成装置の購入者(例えば、繁華街に位置し、比較的賃料が高いビルの一室を賃借しているゲームセンタの経営者等)にとって重要な事項である。
従って、この写真シール作成装置は、単位面積当たり(単位時間当たり)の収益率がより高くなるように、すなわち、設置スペースに対する利用者の回転率が向上するように改良されてきた。
また、回転率の向上だけでなく、提供するサービスの質を向上させる(利用者の満足度を向上させる)ことにより、収益性を向上させることが考えられる。サービスの質を向上させる(利用者の満足度を向上させる)ことにより、例えば、所謂口コミ等によりゲームの人気を向上させ、集客数を上げることができるだけでなく、一度ゲームを行った利用者が再度ゲームを行いたくなるようにさせる(所謂リピータを増やす)こともできる。このために、様々な形態のサービスが提供されるようになってきた。例えば、撮影画像の編集作業を利用者がより楽しく行うことができるように様々な編集機能が考えられてきた。
特開2000−69404号公報
以上のような写真シール作成装置においては、通常、タッチペン等を用いて編集作業を行うようになされている。例えば、利用者は、タッチペンを操作し、編集画面上のGUI(Graphical User Interface)ボタンをタップすることにより編集機能を選択し、さらに、編集画面に表示された撮影画像上でタッチペンを操作することによって、選択した編集機能を用いた編集入力を行う。従って、例えば、落書きペン、スタンプ、フレーム画像等の編集機能を提供する場合、編集画面上にその機能を選択するためのGUIボタン等が設けられる。
近年においては様々な編集機能が提供されているため、全ての編集機能を選択できるようにGUIボタンを設けると、編集画面が複雑化し、編集作業における作業効率が低下し、利用者の満足度が低下してしまう恐れがあった。
また、全利用者の要求は多様化しており全体として多くの編集機能が要求されるが、実際に各利用者が1ゲーム内において利用する編集機能はその内の一部であることが多い。従って、不要に編集機能の数を増加させても、利用者にとっては、操作性が低下するデメリットに対するメリットが少ない恐れがあった。
しかしながら、編集機能の数を制限し、編集画面を単純化することによって編集作業における操作性を向上させた場合、編集作業の自由度が低下するので、作成された編集画像も面白みが少なく、また、利用者はすぐにゲームに飽きてしまい、同じ利用者がゲームを繰り返す回数が低下する(すなわち、リピータの数が減少する)恐れがあった。
このように、写真シール作成装置においては、操作性の低下を抑制しながら利用者を飽きさせないように新たな編集機能を提供することが求められているという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、編集作業の娯楽性を向上させ、利用者の満足度の向上させるとともに、装置の収益性を向上させることができるようにするものである。
本発明の写真シール作成装置は、編集作業を行う利用者に対して、撮影作業により得られた利用者の画像を含み、利用者の画像を編集するためのGUI画像を表示する表示手段と、表示手段により表示されたGUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示を受け付ける実行指示受付手段と、実行指示受付手段により受け付けられた実行指示に基づいて、処理を実行する処理実行手段とを備えることを特徴とする。
この表示手段は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等よりなる編集入力用モニタにより構成され、実行指示受付手段は、例えば、タッチペンに設けられたスイッチ(SW)により構成され、処理実行手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の制御部に含まれる編集処理部の粉ペン処理部により構成される。
本発明の写真シール作成装置においては、編集作業を行う利用者に対して、撮影作業により得られた利用者の画像を含み、利用者の画像を編集するためのGUI画像が表示され、その表示されたGUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示が受け付けられ、その受け付けられた実行指示に基づいて、処理が実行されることを特徴とする。
従って、写真シール作成装置は、今までに無い新たな編集機能を利用者に提供することができる。つまり、写真シール作成装置は、ゲームの娯楽性を向上させ、利用者の満足度を向上させることができる。
前記実行指示受付手段は、利用者がGUI画像を操作するためのタッチペンに設けられているようにすることができる。
例えば、各タッチペンに粉ペン編集機能を利用する場合に操作されるスイッチを設けるようにする。このようにすることにより、利用者は、自分が操作するタッチペンのスイッチを操作することで粉末を振りかけるような粉ペン編集機能を利用することができる。つまり、利用者は、容易に自分のタッチペンに対応するスイッチを特定することができるので、操作性の低下を抑制することができる。
前記処理実行手段は、実行指示受付手段の状態を判定する状態判定手段と、状態判定手段により、実行指示受付手段の状態が変化し、実行指示が受け付けられたと判定された時点の、タッチペンの指示座標を判定する座標判定手段と、状態判定手段により判定された実行指示受付手段の状態、および、座標判定手段により判定された指示座標に基づいて、編集処理を実行する編集処理実行手段とを備えるようにすることができる。
この状態判定手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれるSW状態判定部により構成され、座標判定手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれる座標判定部により構成され、編集処理実行手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれる粉ペン編集処理部により構成される。このように、スイッチ(SW)の状態と、タッチペンの指示座標に基づいて、処理が実行される。つまり、利用者は、例えば、撮影画像上の、タッチペンで指定した位置を基準とする範囲に粉ペン編集処理を施すことができる。
前記編集処理実行手段は、複数の所定のマークを利用者の画像上に描画する粉ペン編集処理を行うようにすることができる。
例えば、利用者がスイッチを押下すると、粉ペン編集処理部は、指示座標を中心とする所定の範囲内に複数の星マークを描画する。これにより利用者は粉末を振りかけるような操作で撮影画像を編集することができる。
前記処理実行手段は、座標判定手段により判定された指示座標に基づいて、利用者の画像上に編集処理を行う範囲を設定する範囲設定手段をさらに備え、編集処理実行手段は、範囲設定手段により設定された範囲内に複数の所定のマークを描画するようにすることができる。
範囲設定手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれる描画範囲演算部により構成される。例えば、写真シール作成装置は、スイッチが操作される際のタッチペンの動きに応じて、描画範囲を変更させるようにする。このようにした場合において、描画範囲演算部は、そのタッチペンの動きに応じて描画範囲を演算して設定する。このようにすることにより、利用者は描画範囲を正確に制御することができなくなるため、写真シール作成装置は、利用者が意図しない編集効果を演出することができるようになる。すなわち、写真シール作成装置は、編集作業の面白みを増加させることができる。
前記実行指示受付手段により受け付けられた実行指示に応じて、処理実行手段が実行する処理を選択する選択手段をさらに備え、処理実行手段は、選択手段により選択された処理を実行するようにすることができる。
選択手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれる実行処理判定部により構成される。実行処理判定部は、利用者によるスイッチの操作方法等に基づいて、複数の処理の中から実行する処理を選択する。このようにすることにより、スイッチは、自分が有する状態数以上の数の機能をスイッチで切替えることができる。
前記実行指示受付手段により受け付けられる実行指示の入力時間を計測する時間計測手段をさらに備え、選択手段は、時間計測手段により計測された入力時間の長さに基づいて、処理実行手段が実行する処理を選択するようにすることができる。
時間計測手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれる押下時間計測部により構成される。実行処理判定部は、計測された押下時間が所定の閾値より長い場合と短い場合で実行する処理を切替えることができる。
前記実行指示受付手段が設けられたタッチペンの指示座標を判定する座標判定手段をさらに備え、選択手段は、座標判定手段により指示座標が判定されたか否かに基づいて、処理実行手段が実行する処理を選択するようにすることができる。
座標判定手段は、例えば、CPU等の編集処理部に含まれる座標判定部により構成される。実行処理判定部は、スイッチが押下されたときに指示座標が判定可能であったか否かによって実行する処理を切替えることができる。
本発明の写真シール作成方法は、編集作業を行う利用者に対して、撮影作業により得られた利用者の画像を含み、利用者の画像を編集するためのGUI画像を表示部に表示するように制御する表示制御ステップと、入力部を制御して、表示制御ステップの制御処理により表示部に表示されたGUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示を受け付けさせる実行指示受付制御ステップと、実行指示受付制御ステップの処理により制御されて受け付けられた実行指示に基づいて、処理を実行する処理実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の写真シール作成方法においては、編集作業を行う利用者に対して、撮影作業により得られた利用者の画像を含み、利用者の画像を編集するためのGUI画像が表示部に表示されるように制御され、入力部が制御されて、表示部に表示されたGUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示が受け付けられ、その受け付けられた実行指示に基づいて処理が実行される。
本発明のプログラムは、編集作業を行う利用者に対して、撮影作業により得られた利用者の画像を含み、利用者の画像を編集するためのGUI画像を表示部に表示するように制御する表示制御ステップと、入力部を制御して、表示制御ステップの制御処理により表示部に表示されたGUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示を受け付けさせる実行指示受付制御ステップと、実行指示受付制御ステップの処理により制御されて受け付けられた実行指示に基づいて、処理を実行する処理実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、画像印刷装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
本発明によれば、編集作業の娯楽性を向上させ、利用者の満足度の向上させるとともに、装置の収益性を向上させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図を示している。
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせる代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンターや観光地等の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、後述するように、写真シール作成ゲームを利用者に提供する。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換されたり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
図1の写真シール作成装置1の筐体10は、複数のユニット等により構成されており、第1ユニット11と第2ユニット12が、所定の距離をおいて、フレーム14Aおよびフレーム14B並びに床部13により接続されるように構成されている。
図1に示されるように、直方体の形状の第1ユニット11の、地上面(床部13の上面)に対して垂直な4側面の内、第2ユニット12に対向する面を正面11−1と称し、その正面11−1の右側に隣接する側面を右側面11−2と称し、正面11−1に対向する側面を背面11−3と称し、正面11−1の左側に隣接する側面(右側面11−2に対向する側面)を左側面11−4と称する。各面の構成については後述する。
第1ユニット11と第2ユニット12は、図1に示されるように、それらの左右上部において、フレーム14Aとフレーム14Bにより所定の距離を保つように連結されている。また、第1ユニット11と第2ユニット12は、その下部において、床部13により所定の距離を保つように連結されている。床部13は、第1ユニット11と第2ユニット12とを連結する部材であり、利用者が第1ユニット11と第2ユニット12との間において後述するように撮影を行う場合の床(撮影空間の床)となる部材であり、かつ、所定の部位が格納される筐体である。床部13には例えば、第1ユニット11と第2ユニットを電気的に接続するケーブル等が格納される。もちろん、それ以外にも、どのような部材が格納されてもよい。この床部13の上面(撮影空間の床面)は水平な平面であってもよいし、水平方向に対して角度を有する(傾きのある)平面であってもよいし、凹凸のある曲面であってもよい。
なお、第1ユニット11と第2ユニット12の形状は直方体でなくてももちろんよい。また、第1ユニット11と第2ユニット12とが1つのユニット(1個の筺体)として構成されるようにしてももちろんよい。
図2は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
図2において、第1ユニット11と第2ユニット12の上部には、図1の場合に加えて、フレーム14Aとフレーム14Bの上に天井部21が覆うように設けられており、フレーム14Aおよびフレーム14Bとともに天井部21によって第1ユニット11と第2ユニット12が連結されている。これにより、図1の場合よりも、第1ユニット11と第2ユニット12との間の(床部13上の空間)空間である撮影空間の閉鎖性を向上させることができ、より快適な撮影空間を利用者に提供することができる。なお、天井部21の左右(撮影空間の出入り口となる側面)からは、さらに閉鎖性を向上させるためのカーテン24−1およびカーテン24−2が吊設されている。このように撮影空間の閉鎖性を高めることにより、写真シール作成装置1は、環境の安定した撮影空間を形成することができるだけでなく、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子を閲覧されることを抑制することができる。
第1ユニット11の背面11−3側の上部には、コの字型のカーテンフレーム22が設けられている。この背面11−3の前面近傍には、後述するように編集空間が設けられるが、その編集空間とその周囲の空間とを区切るように(編集空間を囲むように)、カーテン23−1乃至23−4が設けられている。これにより、編集空間の外に位置する人物により編集作業内容が閲覧されることを抑制することができる。
なお、このカーテンフレーム22は、それぞれ、第1ユニット11と第2ユニット12に対して可動したり、着脱したりするように設けられているようにしてもよい。例えば、カーテンフレーム22が、カーテン23−1乃至カーテン23−4毎スライドされたり、外されたりして、この編集空間を消去する(省略する)ようにしてもよい。なお、カーテンフレーム22並びにカーテン23−1乃至カーテン23−4の一部または全部が第1ユニット11内に格納されるようにしてももちろんよい。
図3は、図1の第1ユニット11の正面11−1の構成例を示す図である。
正面11−1には、例えば、照明部31A、照明部31B、照明部31C、撮影ユニット32、CCDカメラ33、取り込み画像表示用モニタ34、撮影用モニタ35、音声出力部36A、音声出力部36B、および硬貨投入排出口37等の、撮影処理に関する構成が設けられている。
照明部31A、照明部31B、および照明部31Cは、ストロボ発光可能な照明装置により構成され、CCDカメラ33が利用者を撮影する(CCDカメラ33が取り込む画像より静止画像をキャプチャする)撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影を行う利用者に光を照射する。なお、以下において、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cを特に分けて説明する必要の無い場合、照明部31と称する。また、照明部31は、それぞれ、正面11−1に対して所定の角度を有するように(利用者により効果的に光を照射することができるように傾いた状態で)設けられるようにしてもよい。また、照明部31の数は、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cの3個に限らず、2個以下であっても4個以上であっても勿論良い。また、各照明部の発光タイミングは互いに同時でなくてもよい。
撮影ユニット32には、CCDカメラ33と取り込み画像表示用モニタ34が設けられている。CCDカメラ33は、利用者を撮像し、画像を得るためのCCDを利用した撮像素子等により構成される。なお、CCDカメラ33の代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを用いるようにしてもよい。さらに、利用者を撮像し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなものであってもよい。CCDカメラ33近傍の、図中下側にある取り込み画像表示用モニタ34は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成され、CCDカメラ33により撮像された利用者のライブビュー画像(取り込み動画像)を表示する。具体的には、取り込み画像表示用モニタ34は、利用者により設定されている合成用動画像を、利用者のライブビュー画像に適宜合成して表示する。このCCDカメラ33近傍に設けられた取り込み画像表示用モニタ34に表示される画像により利用者は、撮影直前の自分自身の画像を、CCDカメラ33より大幅に視線をずらすことなく確認することができる。また、後述するように動画像の合成画像が合成されて表示されるため、娯楽性が増加し、利用者は、雰囲気を高めながら撮影作業を行うことができる。
撮影用モニタ35は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等が表示されるモニタである。なお、後述するように、撮影用モニタ35の表示面には無色透明の感圧式のタッチパネルが重畳されており、利用者は、画面上を指等によりタップ(接触)することにより、撮影用モニタ35に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。なお、上述の感圧式のタッチパネルの代わりに、電磁誘導式のタッチペンおよびタッチパネルを用いるようにしても良いし、撮影用モニタ35の近傍等に、スイッチ等の入力デバイスを撮影用モニタ35とは別に設けるようにしてもよい。もちろんそれ以外の入力デバイスを用いるようにしてもよい。
音声出力部36Aおよび音声出力部36Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music))を出力する。以下において、音声出力部36Aおよび音声出力部36Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部36と称する。硬貨投入排出口37は、利用者が写真シール作成のゲーム(後述するように撮影作業や編集作業等の、写真シールを写真シール作成装置1より提供されるまでの一連の作業)を開始するための、予め定められた所定の料金の硬貨を投入する開口部を有している。また、硬貨投入排出口37は、例えば、誤った金額の硬貨を投入された場合や、投入途中で利用者が料金の払い戻しを要求した場合に投入した硬貨が排出される排出口となる開口部も有している。なお、この硬貨投入排出口37は、正面11−1以外の面に設けるようにしてももちろんよいが、正面11−1に硬貨投入排出口37が設けられることにより、利用者が硬貨を投入した直後から、写真シール作成装置1は、ゲームに関する処理(撮影作業に関する処理)を開始することができる。なお、硬貨投入排出口37の代わりに、利用者が紙幣によって代金を支払うことができるように紙幣を投入可能な紙幣投入(排出)口を設けるようにしてももちろんよい。その紙幣投入(排出)口と上述の硬貨投入排出口37とを併用するようにしてももちろんよい。また、利用者が例えば、プリペイドカードやクレジットカード等により(現金以外の方法で)代金を支払うことができるような機構を設けるようにしてももちろんよい。
図4は、図1の第1ユニット11の背面11−3の構成例を示す図である。
図4において、背面11−3には、利用者が編集作業を行う際に利用するアイテムがまとめられた編集ユニット41が設置されている。編集ユニット41は、編集入力用モニタ42、2本のタッチペン43−1および43−2、並びに、2つの音声出力部44−1および44−2を有している。
編集入力用モニタ42は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、後述するように、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像(編集画面)等を表示する。この編集入力用モニタ42の画面上には無色透明のタッチパネル(電磁誘導式)が重畳されている。また、この編集入力用モニタ42の左右近傍には、このタッチパネルに対応するタッチペン43−1とタッチペン43−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット41に着脱可能に固定されており、2人の利用者が同時に編集作業を行うことができるようになされている。
以下において、左右のタッチペン43−1およびタッチペン43−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめてタッチペン43と称する。
タッチペン43は、編集ユニット41と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン43は、編集入力用モニタ42の画面上に重畳された無色透明のタッチパネル(電磁誘導式)と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン43を操作して、編集入力用モニタ42に重畳されるタッチパネルをタップする(タッチペン43とタッチパネルを接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン43−1またはタッチペン43−2からは、後述するように、例えばタッチパネルを介して互いに異なる信号が入力される。これにより写真シール作成装置1は、どのタッチペン43がタッチパネルのどこにタップされたかを識別することができる。つまり、写真シール作成装置1は、タッチペン43がタップされた位置の位置情報だけでなく、各タッチペン43の識別情報も取得することができる。
また、編集入力用モニタ42の下側近傍には、左右に並ぶように、音声出力部44−1および音声出力部44−2が設けられている。音声出力部44−1および音声出力部44−2は、それぞれスピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部44−1および音声出力部44−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部44と称する。
図5は、図4のタッチペン43の詳細な構成例を示す図である。
図5において、タッチペン43は、本体部51と先端部52によりペン状の構成を形成している。本体部51および先端部52は、タッチペン43としての主な機能を構成する電気的構成を格納する筐体であり、後述するように、先端部52より各タッチペンを識別する識別情報を含む無線電波信号を出力する。利用者は、通常、ペンを握るように本体部51を握り、先端部52をタッチパネルにタップさせる。この先端部52が編集入力用モニタ42に重畳されるタッチパネルにタップされると(近接も含む)、タッチパネルは、先端部52より出力される信号を受信し、そのタッチペン43の識別情報と、その位置情報を取得する。
本体部51の先端部52が設けられた側と反対側(入力時にタッチパネルに近接されない側)には、タッチペン43と編集ユニット41(第1ユニット11)を接続するケーブル53が設けられている。ケーブル53は、タッチペン43と編集ユニット41(第1ユニット11)を電気的に接続し、例えば、電力を第1ユニット11からタッチペン43に供給する電気ケーブルであってもよい。また、タッチペン43に電池を内蔵させるようにし、ケーブル53は省略するようにしてももちろんよい。
スイッチ(SW)54は、ON状態とOFF状態の2値を切替えるスイッチである。例えば、スイッチ(SW)54は、OFF状態において、図5に示されるように矢印55の方向に押下されるとON状態に移行し、ON状態において同様に押下されるとOFF状態に移行する。スイッチ(SW)54は、電子式スイッチであっても機構式スイッチであってもよく、例えば、スイッチ(SW)54の高さが、ON状態のとき低く、OFF状態のときに高くなるようにしてもよい。
スイッチ(SW)54の状態は、先端部52よりタッチペン43の識別情報とともに、無線電波信号として出力される。利用者は、タッチペン43の本体部51を握り、先端部52をタッチパネルにタップしたり、スイッチ(SW)54を切替えたりする。これにより利用者は、タッチペン43(タッチパネル)を介して位置情報や識別情報とともに、それら以外の指示情報を本体(第1ユニット11)側に供給することができ、多様な情報を容易に入力することができる。
例えば、後述するように、スイッチ(SW)54には編集入力機能が割り当てられ、利用者が操作することにより、特定の機能による編集入力が行われる。つまり、利用者がこのスイッチ(SW)54を「トン」という具合に押下すると、例えば、粉末を振りかけるような感じで、編集画面に表示される撮影画像に複数の絵柄等が配置される。すなわち、利用者は、擬似的に、粉末を撮影画像に振りかけるような編集効果を楽しむことができる。このとき振りかけられた粉末として配置される画像をラメや金銀などのメタリック色にするとより一層派手な効果を撮影画像に付加することができる。
このようにすることにより、利用者は、スイッチ(SW)54を押下することによって今までにない編集機能を楽しむことができる。また、その操作は容易であり、編集画面にGUIボタンを設ける必要も無いので、編集作業の操作性が低下することも抑制される。つまり、写真シール作成装置1は、編集作業の操作性を損なうことなく、今までにない新たな編集機能を利用者に提供することができ、ゲームの娯楽性を向上させることができる。
なお、スイッチ(SW)54は、タッチペン43に設けられる規模のものであれば何でもよく、ロータリースイッチやスライド式スイッチ等、その機構もどのようなものであってもよい。
図6は、第1ユニット11の右側面11−2の構成例を示す図である。
図6において、右側面11−2には、事後接客ユニット60が設けられている。事後接客ユニット60には、事後接客用モニタ61、音声出力部62−1、および音声出力部62−2が設けられている。事後接客用モニタ61は、ゲームや付加サービスに対する個人設定等の入力に関するGUI画像を表示し、それに対する入力を受け付ける。音声出力部62−1および音声出力部62−2は、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、事後接客用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部62−1および音声出力部62−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部62と称する。
このような事後接客ユニット60を設けることにより、編集作業を終了し、印刷処理が終了してシールシートが排出されるまでの間待機する利用者は、この事後接客ユニット60による事後接客処理(ゲームや追加サービス等)によって、退屈せずに時間を過ごすことができる。これにより利用者の満足度が向上する。また、その利用者の満足度の向上が集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
右側面11−2の事後接客ユニット60の下には、メンテナンス用ドア部63が設けられている。メンテナンス用ドア部63は、蝶番64−1および蝶番64−2を軸として回転するように開閉する。メンテナンス用ドア部63には、またノブ65も設けられており、メンテナンス用ドア部63の開閉を容易にしている。また、このドアノブ65に鍵機構を設けることにより、利用者等による不必要なメンテナンス用ドア部63の開閉を抑制することができる。
メンテナンス用ドア部63には、さらに、シール紙排出口66が設けられている。シール紙排出口66には、内部のプリンタで印刷された後排出されたシール紙がシール紙排出口66より飛び出さないようにする止め部67も設けられている。
図7は、第2ユニット12の、第1ユニット11に対する面側から見た場合の外観を示す斜視図である。
図7において、第2ユニット12は、第1ユニット11に対する面である正面12−1側をくり貫いたような構造になっている。すなわち、正面12−1のほぼ全体が開口しており、第2ユニット12の内部の一部も撮影空間として利用できるようになされている。
第2ユニット12の上部には、背景カーテンユニット81が設けられている。背景カーテンユニット81は、複数の背景カーテン82(利用者を撮影時にその背景として利用されるカーテン)の出し入れを制御するユニットであり、複数の背景カーテン82が巻きとられた状態で格納されている。カーテン出力穴83A乃至カーテン出力穴83Eのそれぞれより、互いに異なる色または模様のカーテンが、利用者の指示等に基づいて下ろされ出力される。これによって、利用者は、様々な色または模様の背景の撮影画像を容易に得ることができる。なお、この背景カーテンユニット81が有し、出力を制御する背景カーテン82の数はいくつであってもよい(カーテン出力穴の数もいくつであってもよい)。
以上のような筐体10を有する写真シール作成装置1は、上述した各部を利用者に利用させ、利用者に自分自身等の撮影作業、その撮影作業によりキャプチャされた撮影画像の編集入力作業、その編集入力作業に基づいて編集された撮影画像の印刷に関する設定入力作業、およびその他の作業をゲームとして行わせ、ゲームの結果として編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙等を出力し、利用者に提供する。
その際、写真シール作成装置1は、このような撮影や編集の各作業を、利用者に、図2に示されるようにカーテンや筐体等で仕切られて形成される各空間を利用させて行わせる。後述するように写真シール作成装置1は、撮影空間、編集空間、および事後接客空間を1つずつ有しており、利用者を各空間に適宜案内し、作業を行わせることにより、複数組の利用者を同時に接客する(複数のゲームを同時に実行する)ことができる。
図8は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置1が有する空間を移動する様子について説明する図である。
図8に示されるように、写真シール作成装置1は、撮影空間91、編集空間92、および事後接客空間93を有する。
撮影空間91は、図2において、筐体10の第1ユニット11、第2ユニット12、床部13および天井部21により囲まれる空間である(第2ユニット12内も一部含む)。この撮影空間91は、ゲーム中の利用者が、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間で行うための空間である。利用者は、写真シール作成装置1の案内等に従って、この撮影空間91に入場し、例えば代金を支払うことによってゲームを開始する。そして、ゲームを開始した利用者は、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間で行う。なお、写真シール作成装置1は、この撮影空間91を形成し、この撮影空間91において撮影作業を行わせることにより、利用者に好適な撮影環境を提供することができるので、利用者の満足度を向上させることができる。なお、撮影空間91の広さは、少なくとも、数人の利用者が任意のポーズをとりながら撮影作業を行うことができる程度の広さである。
編集空間92は、第1ユニット11の背面11−3と、カーテン23−1乃至23−4によりある程度囲まれて形成される背面11−3近傍の空間である。この編集空間92は、ゲーム中の利用者が、背面11−3に設置されている編集ユニット41を利用して編集入力作業を行うための空間である。編集作業の場合、利用者は編集ユニット41の前から移動する必要がないので、この編集空間92は、撮影空間91と比較して狭く形成される。これにより、写真シール作成装置1の設置スペースが不要に増大するのを抑制することができる。
事後接客空間93は、第1ユニット11の右側面11−2近傍の空間である。図2においては、カーテン等を用いて事後接客空間93とその外部を仕切るようにしてはいないが、編集空間92のように、この事後接客空間93がその外部とカーテン等により仕切られるようにしてももちろんよい。この事後接客空間93は、ゲーム中の編集作業を終了した利用者が、案内に従って移動し、印刷が完了するまでの間に行われる事後接客に対する作業を行うための空間である。例えば、ゲームや撮影画像の電子メール転送等の設定入力作業が行われる。
次に、この図8を参照して、利用者が案内される様子(写真シール作成装置1の接客方法)を説明する。
上述したように、1つのゲームは、大きく分けて、利用者を撮影する撮影作業、撮影作業により得られた利用者の画像を編集する編集作業、および編集作業により編集した利用者の画像をシール紙に印刷する印刷作業(その待ち時間に行う事後接客も含む)の3つの行程により構成される。
まず、1組目の2人の利用者(A0およびB0)は、順番が回ってくると、案内に従うなどして撮影空間91に入場し、ゲームを開始し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して自分自身の撮影を行う(A1およびB1)。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、撮影空間91の利用者(A1およびB1)に対して編集空間92への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間91から退出して編集空間92に移動する。編集空間92に入場した利用者(A2およびB2)は、編集ユニット41を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。そして、編集作業が終了すると、写真シール作成装置1は、編集空間92の利用者(A2およびB2)に対してシール紙排出口66近傍(事後接客ユニット60近傍)への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。利用者はその案内に従い、編集空間92から退出して事後接客空間93に移動する(A3およびB3)。事後接客空間93に移動した利用者(A3およびB3)は、事後接客ユニット60を操作して画像転送処理の設定作業等を行いながら、印刷されたシール紙が排出されるまで待機する。シール紙が排出されると、利用者はそのシール紙を受け取り、ゲームが終了する。
なお、1組目の利用者が撮影空間91から退出して編集空間92に移動すると、撮影空間91が空くので、その時点で、次に順番待ちをしていた利用者(A0およびB0)は、撮影空間91に入場し、ゲームを開始することができる(A1およびB1)。撮影空間91に入場した2組目の利用者(A1およびB1)は、1組目の利用者と同様に代金を支払ってゲームを開始し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して自分自身の撮影を行う。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、この時点で、編集空間92が使用中であるか否かを判定し、編集空間92が未使用である場合(1組目の利用者による編集作業が既に終了している場合)、撮影空間91の利用者(A1およびB1)に対して編集空間92への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間91から退出して編集空間92に移動する。編集空間92に入場した2組目の利用者(A2およびB2)は、1組目の利用者と同様に、編集ユニット41を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。
このように、写真シール作成装置1においては、撮影空間91と編集空間92を用いて、2組の利用者がそれぞれ撮影作業と編集作業を同時に行うことができる(2組の利用者による2つのゲームを並行して進行させることができる)。すなわち、写真シール作成装置1は、編集空間と撮影空間のそれぞれにおいて互いに異なる組の利用者を接客することができる。つまり写真シール作成装置1は、最大2組の利用者を同時に接客することができる。このことを以下において「2重接客」と称する。なお、写真シール作成装置1は、正確には、事後接客空間93の利用者も含めると3組の利用者を同時接客可能であるが、事後接客空間93の接客処理は後述するように短く、印刷待ち時間中の接客(所謂「おまけ処理」)であるので、ここでは同時接客数に含めないことにして説明を続ける。
図8の説明に戻り、2組目の利用者が編集空間92における編集作業を終了すると、写真シール作成装置1は、事後接客空間93の使用状況を調査し、事後接客空間93が未使用の場合、編集空間92の2組目の利用者(A2およびB2)に対して事後接客空間93への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。2組目利用者はその案内に従い、編集空間92から退出し、事後接客空間93に移動する(A3およびB3)。事後接客空間93に移動した利用者(A3およびB3)は、事後接客空間93を操作して画像転送処理の設定作業等を行いながら、印刷されたシール紙が排出されるまで待機する。シール紙が排出されると、利用者はそのシール紙を受け取り、ゲームが終了する。
つまり、この写真シール作成装置1によるゲーム処理のタイミングチャートは図9に示されるようになる。なお、1つのゲームは、3分間の撮影(撮影設定を含む)、3分間の編集(印刷設定を含む)、および1分間の印刷(事後接客)の行程(合計7分)からなるものとする。
図9に示されるように、この写真シール作成装置1においては、基準時刻よりゲームを開始した1組目の利用者101が、タイミングチャート111のようにゲームを行い、1組目の利用者101の次に順番待ちをしていた2組目の利用者102が、タイミングチャート112のようにゲームを行い、2組目の利用者102の次に順番待ちをしていた3組目の利用者103が、タイミングチャート113のようにゲームを行う。つまり、各ゲームは7分間ずつ行われるものの、撮影空間91が使用可能になる度に新たなゲームが開始可能であるので、写真シール作成装置1は、1組目の利用者のゲームが開始されてから、3組目の利用者のゲームが終了するまでの処理を13分間で行うことができる(13分間で3組の利用者の接客を完了することができる)。
図10は、図1の写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図10において、写真シール作成装置1は、バス151を介して互いに接続された、制御部161、制御情報記憶部162、画像データ保持部163、プレイ情報記憶部164、利用者情報記憶部165、硬貨部171、撮影部172、編集部173、印刷部174、事後接客部175、通信部176、およびドライブ177により構成される。
制御部161は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部であり、ゲーム管理部181、硬貨処理部182、撮影処理部183、編集処理部184、印刷処理部185、事後接客処理部186、および計時部187により構成される。
ゲーム管理部181は、写真シールを作成し利用者に提供するゲーム(写真シール作成ゲーム)の進行状況等の管理制御に関する処理を実行する。硬貨処理部182は、利用者による硬貨投入に関する制御処理を行う。撮影処理部183は、主に第1ユニット11の正面11−1に設けられた各部を制御し、ゲーム処理中の利用者の撮影作業に関する処理を実行する。編集処理部184は、主に編集部173を制御し、ゲーム処理中の利用者の編集作業に関する処理を実行する。印刷処理部185は、印刷部174を制御する等して、写真シール作成ゲーム中の印刷作業に関する処理を制御する。事後接客処理部186は、利用者が印刷終了まで待機している間に行うサブゲームや追加サービスに関する処理を実行する。計時部187は、各部の要求に基づいて、あらゆる時刻情報を生成し、供給する等、時間制御に関する処理を行う。
制御情報記憶部162は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、写真シール作成装置1全体を制御するプログラム(例えば、写真シール作成ゲームを実行するプログラム)やデータ等を記憶する。画像データ保持部163は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM(Random Access Memory)等により構成され、CCDカメラ33により撮影されて得られた画像データを保持する。プレイ情報記憶部164は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、写真シール作成ゲームの実行中(プレイ中)に発生した各種の情報(例えば、利用者が設定した、画像の明るさやサイズ等に関する設定情報)をプレイ情報としてそのプレイ毎に記憶し、管理する。つまり、プレイ情報記憶部164には、どのようなプレイが行われているかを示す情報(プレイ情報)と、各プレイにおいて必要な設定情報(プレイ情報ごとに管理される設定情報)が記憶される。利用者情報記憶部165は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、例えば、事後接客処理において利用者が入力したメールアドレス等の個人情報をセキュアに記憶する。
なお、これらの記憶部の一部または全部が1つの記憶媒体により構成されるようにしてももちろんよいし、上述した各記憶部のそれぞれが複数の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
硬貨部171は、硬貨処理部182に制御され、硬貨投入排出口37における硬貨投入や硬貨排出等の処理を実行する。撮影部172は、撮影ユニット32を有し、撮影処理部183に制御されて、CCDカメラ33による撮影処理を行ったり、撮影により得られた画像データを表示したり、得られた画像データを、バス151を介して画像データ保持部163に供給したりする。編集部173は、編集ユニット41を有し、編集処理部184に制御されて、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。
印刷部174は、プリンタを有しており、印刷処理部185等に制御され、所定のシール紙に、供給された編集済みの撮影画像等を含む印刷用データを印刷する処理等を行う。事後接客部175は、事後接客ユニット60を含み、事後接客処理部186に制御され、シール紙の印刷中に待機している利用者に対してゲームや追加サービス等を提供する。通信部176は、外部のネットワーク191(例えば、インターネット等)に接続され、例えば、撮影画像の配信等の際に、必要に応じて外部の装置と通信処理を行う。ドライブ177には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア192が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御情報記憶部162に保存されたり、インストールされたりする。
図11は、図10の編集処理部184の詳細な構成例を示すブロック図である。
図11において、編集処理部184は、編集制御部201、GUI制御部202、粉ペン処理部203、および編集情報管理部204により構成される。
編集制御部201は、編集処理部184を構成する各部を制御し、写真シールを作成するゲームの一連の処理の内、編集空間92において利用者により行われる撮影画像の編集作業に対する処理の進行を制御する。
GUI制御部202は、編集画面等のGUI画像の作成や、そのGUI画像に応じた入力情報に対する処理の制御を行う。例えば、GUI制御部202は、編集画面を作成し、編集入力用モニタ42に表示させたり、入力された座標情報に基づいて、編集画面のどのボタンが操作されたかを識別し、その操作に応じた処理の実行を編集制御部201に指示したりする。
粉ペン処理部203は、タッチペン43に設けられたスイッチ(SW)54の状態を判定し、その状態に応じて粉末を振りかけるような編集入力(粉ペン)を行う粉ペン処理に関する処理を行う。粉ペン処理部203は、SW状態判定部211、座標判定部212、および粉ペン編集処理部213を有している。
SW状態判定部211は、タッチペン43より供給される、スイッチ(SW)54の状態を判定し、その判定結果を座標判定部212に供給する。座標判定部212は、スイッチ(SW)54の状態が変化したときの、そのタッチペン43の位置情報を解析し、そのタッチペン43の座標を判定する。粉ペン編集処理部213は、撮影画像上の、判定された座標に基づいた位置に粉末を振りかけるような編集である粉ペン編集処理を施し、その編集結果を編集情報管理部204に供給する。
編集情報管理部204は、内部にメモリを有しており、利用者により入力された編集作業の内容を示す編集情報の更新を管理する。すなわち、編集情報管理部204は、利用者入力に合わせて、必要に応じて内部のメモリに保持している編集情報(例えば、どのように落書きペンで落書きされたか、どのようなスタンプがどのように配置されたか、どのように粉ペン処理が施されたか等の情報)を更新する。
各部が実行する処理の流れについては後述する。
図12は、図10の編集部173の構成例を示す図である。編集部173は、インタフェース処理部221、音声出力制御部222、音声出力部44、表示制御部223、VRAM224、編集入力用モニタ42、タッチペン43−1および43−2、タッチパネル225、並びに、タッチパネル制御部226を有している。
インタフェース処理部221は、バス151と接続され、第1編集ユニット41−1内の各部のインタフェース処理を実行する。
音声出力制御部222は、インタフェース処理部221を介して編集処理部184より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部44に供給し、音声出力部44より音声を出力させる。
表示制御部223は、インタフェース処理部221を介して編集処理部184より供給されるGUI画像データ、または、画像データ保持部163より供給される撮影画像データ(編集対象画像)等を、適宜、VRAM224を用いて合成し、その合成画像を編集入力用モニタ42に表示させる。また、編集入力用モニタ42の画面上には、タッチパネル225が重畳されている。そのタッチパネル225とタッチペン43(タッチペン43−1および43−2)により入力される利用者からの指示は、タッチパネル制御部226に供給される。タッチパネル制御部226は、タッチパネル225において、利用者がタッチペン43を用いてタップすることにより指定した位置を検知し、その位置情報、タッチペン43の識別情報、およびスイッチ(SW)54の状態情報等を必要に応じてインタフェース処理部221を介して編集処理部184に供給し、利用者により入力された指示情報を、編集入力用モニタ42に表示される画像に反映させる。
また、タッチパネル制御部226は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接、表示制御部223に供給することもできる。その場合、表示制御部223は、供給された位置情報に基づいて、VRAM224に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を編集入力用モニタ42に表示させる。
なお、このようにして利用者の入力に基づいて編集された撮影画像データ(編集済み画像データ)は、VRAM224より画像データ保持部163に供給され、一旦保持される。画像データ保持部163に保持された編集済み画像データは、その後、印刷処理や事後接客処理等に利用される。
また、図12に示されるように、タッチペン43−1は、内部に、ID情報保持部231−1、信号出力部232−1、およびSW状態管理部233−1を有している。ID情報保持部231−1は、タッチペン43−1を識別するID情報(識別情報)を保持しており、その情報を信号出力部232−1に供給する。このID情報は、写真シール作成装置1においてタッチペン43−1を識別可能な情報であれば、どのようなものであってもよく、例えば、所定の周波数の信号等であってももちろんよい。
信号出力部232−1は、ID情報保持部231−1より供給されるID情報やSW状態管理部233−1より供給されるSW状態に関する情報(またはそれらの情報と等価な情報)を、無線信号(電波)として先端部52より出力する。この信号(電波)は、タッチパネル225により受信される。SW状態管理部233−2は、スイッチ(SW)54の状態を管理し、ON状態またはOFF状態等の状態を示す情報を信号出力部232−2に供給する。この情報は、スイッチ(SW)54の状態を示すものであればどのような形態のものであってももちろんよい。
つまり、タッチパネル制御部226は、タッチペン43−1のタップ時に(タッチペン43−1より出力される信号を受信可能な状態で)、そのタッチペン43−1の信号出力部232−1より出力される信号を、タッチパネル225を介して受信することにより、タッチペン43−1がタップされた位置情報だけでなく、その信号に含まれる、ID情報保持部232−1より供給されるID情報や、SW状態管理部233−1より供給されるスイッチ(SW)54の状態に関する情報を取得することができる。
なお、タッチペン43−2もタッチペン43−1と同様の構成を有しており、各部は同様に動作する。すなわち、タッチペン43−2は、ID情報保持部231−1に対応するID情報保持部231−2、信号出力部232−1に対応する信号出力部232−2、並びに、SW状態管理部233−1に対応するSW状態管理部233−2を有している。ただし、当然、ID情報保持部231−2が保持する識別情報の値は、ID情報保持部231−1が保持する識別情報の値と異なる。
以下において、タッチペン43の入力可能範囲の切替えに関する処理の流れについて説明するために、写真シール作成装置1により実行される主な処理の流れを説明する。
写真シール作成装置1に電源が投入されると、最初に制御部161のゲーム管理部181は、ゲーム管理処理を実行して営業を開始し、写真シールを作成するゲームの受け付けを行う。
図13のフローチャートを参照して、ゲーム管理処理を説明する。
ゲーム管理処理を開始したゲーム管理部181は、ステップS1において、各部を制御し、例えば、撮影用モニタ35や(事後接客中でない場合、事後接客ユニット60の事後接客用モニタ61も含む)にデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させる。ゲーム管理部181に制御された撮影用モニタ35(事後接客中でない場合、事後接客用モニタ61も含む)は、デモ画面を表示する。ステップS2において、ゲーム管理部181は、新たなプレイを開始可能であるか否かを判定する。
前の利用者が撮影作業を終了させており、撮影空間91が未使用であり、新たなプレイを開始可能であると判定した場合、ゲーム管理部181は、処理をステップS3に進め、撮影用モニタ35にゲームの開始方法を案内するゲーム開始案内画面を表示させる。なお、事後接客中でない場合、ゲーム管理部181は、事後接客用モニタ61に、ゲームを開始する利用者を撮影空間91に案内する入場案内画面を表示させる。
ゲーム開始案内画面等を表示させると、ゲーム管理部181は、処理をステップS4に進める。ステップS4において、硬貨処理部182は、硬貨部171を制御して、ゲームの代金が投入されたか否かを判定し、投入されたと判定した場合、処理をステップS5に進める。ステップS5において、ゲーム管理部181は、写真シールを作成するゲームを利用者に行わせる写真シール作成ゲーム処理を開始し、処理をステップS6に進める。写真シール作成ゲーム処理については後述する。
ステップS6において、ゲーム管理部181は、営業を終了する(写真シール作成装置の開始受け付けを終了する)か否かを判定し、例えば管理者の指示により営業を終了すると判定した場合、ステップS7に処理を進め、終了処理を行い、各部の処理を停止し、電源を切断するなどして、ゲーム管理処理を終了する。ステップS6において、営業を終了しないと判定した場合、ゲーム管理部181は、ステップS1に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS2において、例えば、前の利用者が撮影作業中であり、撮影空間91が使用中であるので新たなプレイを開始することができない場合など、新たなプレイを開始することができないと判定した場合、ゲーム管理部181は、処理をステップS8に進め、例えば、事後接客用モニタ61に、利用者に対して撮影空間91への入場を禁止させる入場禁止画面を表示する。なお、事後接客中である場合(事後接客用モニタ61が使用中である場合)、この処理を省略するようにしてもよい。ステップS8の処理を終了すると、ゲーム管理部181は、ステップS3乃至ステップS5の処理を省略し、ステップS6に処理を進める。
さらに、ステップS4において、代金が投入されていないと判定した場合、硬貨処理部部182は、ステップS5の処理を省略し、ステップS6に処理を進める。
以上のように、ゲーム管理部181がこのようなゲーム管理処理を実行して、ゲームの進行を管理することにより、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの受け付けを正常に行うことができる。
次に、以上のようにして制御されて実行される写真シール作成ゲーム処理の主な流れを、図14のフローチャートを参照して説明する。
上述したように、この写真シール作成ゲーム処理は、利用者の各組に対して実行される。つまり、写真シール作成装置1は、「2重接客」が可能であるので、この写真シール作成ゲーム処理を最大2つ並行して実行することができる。この1つの写真シール作成ゲーム処理の実行をプレイと称する。図8や図9を参照して説明したように、利用者がプレイにおいて、撮影空間91、編集空間92、および事後接客空間93を移動しながら各空間で行う撮影作業、編集作業、および事後接客作業等に合わせて、この写真シール作成ゲーム処理を実行し、撮影、画像編集、印刷、および事後接客等の処理を行う。
写真シール作成ゲーム処理が開始されると、撮影処理部183は、ステップS21において、撮影用モニタ35等、撮影部172の各部を制御し、撮影に関する設定等の撮影準備処理を行う。例えば、撮影処理部183は、撮影のモードを選択させるGUI画像を撮影用モニタ35に表示させ、利用者に撮影モードを選択させる。撮影モードは、撮影時の照明の明るさ、背景、または撮影画像に対する画像処理等の各種のパラメータを予めパターン化したものであり、利用者はこの撮影モードを複数のモードの中から選択することにより、簡易的に撮影に関する設定を行うことができる。
撮影モードの選択等の撮影準備処理が完了すると、撮影処理部183は、処理をステップS22に進め、CCDカメラ33等の撮影部172の各部を制御し、撮影処理を行い、被写体(利用者)の撮影を行う。利用者は、この撮影処理に対して、ポーズを取ったり、撮影タイミングの指示を出したりして撮影作業を行い、撮影部172に複数の撮影画像を生成させる。
撮影作業が終了すると、ゲーム管理部181は、撮影部172の撮影用モニタ35等を制御し、撮影作業を終了した利用者に対して画像や音声等で編集空間92への移動を促す移動案内処理を行う。このとき、編集空間92において前の組の利用者が編集作業中であるか否かを判定し、編集中と判定した場合、ゲーム管理部181は、撮影用モニタ35等の撮影部172の各部を制御してミニゲーム等を利用者にプレイさせ、利用者を飽きさせないように待機させる。
編集空間92が未使用であり、編集空間92への移動が可能である場合においてゲーム管理部181が行う移動案内処理が終了すると、編集処理部184は、ステップS24において、編集空間92へ移動した利用者に対して編集処理を実行する。編集処理の詳細については後述する。
編集処理が完了すると、印刷処理部185は、ステップS25において、利用者にシール紙の分割数(印刷画像のレイアウト)を選択的に設定させる等の印刷設定処理を行う。印刷設定処理が終了すると、ゲーム管理部181は、ステップS26において、編集空間92の利用者を事後接客空間93に移動させるための移動案内処理を行う。移動案内処理が終了すると、印刷処理部185は、ステップS27において、印刷部174を制御し、印刷設定処理において設定された印刷設定に基づいて印刷処理を実行させ、編集された撮影画像を写真シール紙に印刷し、それを利用者に提供する処理を行う。
印刷処理が終了するまでの間、事後接客処理部186は、ステップS28において、事後接客空間93で印刷処理の終了を待つ利用者に対して事後接客処理を行い、編集済み画像の電子メール転送やミニゲーム等を実行する。
そして、印刷処理が終了すると印刷処理部185は、ステップS29において、印刷部174を制御し、シール紙を排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
写真シール作成装置1の各部は、利用者の各組に対して、それぞれ、以上のような写真シール作成ゲーム処理を実行する。
次に、図14のステップS24において実行される編集処理の流れを図15のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて図16を参照して説明する。
編集処理を開始すると編集処理部184のGUI制御部202は、ステップS41において、編集情報の入力用GUI画像である編集画面を生成し、編集入力用モニタ42を制御してその編集画面を表示させる。図16は、編集画面の例を示す図である。
図16に示される編集画面240には、2つの編集画面が表示される。すなわち、編集画面240は、ゲームの残り時間を示す残時間表示部241や「編集した画像を選んで、ペン、スタンプ、フレームなどを使って落書きしてください。」等の編集作業を説明するメッセージの他に、編集画面242と編集画面243を有する。編集画面242には、利用者が編集する画像として選択した撮影画像を表示する編集対象画像表示部251、編集対象画像の候補となる撮影画像のサムネイル画像が表示されるサムネイル画像表示部252、およびペン、スタンプ、およびフレーム等の各種編集ツールを操作するボタンの集合が表示されるパレット253が表示され、編集画面243には、編集対象画像表示部251に対応する編集対象画像表示部261、サムネイル画像表示部252に対応するサムネイル画像表示部262、およびパレット253に対応するパレット263が表示される。また、パレット253には、粉ペン編集機能を選択するためのGUIボタンである粉ペンボタン254が設けられている。同様に、パレット253にも粉ペンボタン264が設けられている。つまり、編集画面240は、同じ構成の編集画面が2画面分表示されており、2人の利用者が同時に互いに独立して編集作業を行うことができるようになされている。
利用者は、この編集入力用モニタ42に表示される編集画面230に従って、タッチペン43を操作し、編集入力用モニタ42の表面(編集画面240上)に重畳されるタッチパネル225にタップする(接触させたり、近接させたりする)ことにより、撮影空間91における撮影作業により得られた撮影画像に対する落書き等の編集入力作業を行う。つまり、例えば、利用者Aは、タッチペン43−1を操作し、編集画面242のサムネイル画像表示部252に表示されるサムネイル画像群より編集作業を行う画像を選択し、そのサムネイル画像が対応する撮影画像を編集対象画像表示部251に表示させる。
そして、利用者Aは、タッチペン43−1を操作し、編集画面242のパレット253の中から、ペン、スタンプ、またはフレーム等を選択し、さらに、その色、大きさ(太さ)、または種類等を選択する。例えば、利用者Aは、粉ペンボタン254をタッチペン43でタップすることにより、粉ペン編集機能を選択する。
選択が終了すると利用者Aは、タッチペン43−1を操作して、編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像に対して、落書き処理を行う。編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像には、パレット253において選択された編集ツールによる編集が施され、その結果が編集対象画像表示部251に表示される。例えば、利用者Aが、粉ペン編集機能を選択した後、撮影画像上において、タッチペン43−1に設けられたスイッチ54−1を操作すると、粉ペン処理が撮影画像に施される。
利用者Aと同じ組の利用者Bは、タッチペン43−2を操作し、編集画面243において、利用者Aと同様の作業を行い、撮影画像を編集する。
図15に戻り、このような編集画面240を編集入力用モニタ42に表示させると、編集制御部201は、ステップS42において、タッチペン43がタップされることにより入力される座標情報入力の受け付け(すなわち、タッチペン43を用いた入力の受け付け)を開始する。
ステップS43において、編集制御部201は、編集部173を制御し、座標情報(およびタッチペン43の識別情報)を受け付けたか否かを判定し、座標情報(およびタッチペン43の識別情報)を受け付けたと判定した場合、その座標情報をGUI制御部202に供給し、処理をステップS44に進める。ステップS44において、GUI制御部202は、編集制御部201より供給された座標情報に基づいて、パレット253の粉ペンボタン254(粉ペンボタン264)が操作されたか否かを判定する。
粉ペンボタンが操作されたと判定した場合、GUI制御部202は、処理をステップS45に進める。ステップS45において、粉ペン処理部203は、粉ペン処理を実行する。粉ペン処理の詳細については、図17のフローチャートを参照して説明する。粉ペン処理が終了すると、粉ペン処理部203は、処理をステップS47に進める。
また、ステップS44において、粉ペンボタンが操作されていないと判定した場合、GUI制御部202は、処理をステップS46に進め、座標情報に対応するGUIに応じた処理を行い、ステップS47に処理を進める。
ステップS47において、編集制御部201は、編集作業を終了するか否かを判定し、まだ編集作業が継続されており、編集作業を終了しないと判定した場合、処理をステップS43に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS47において、例えば利用者により編集画面240上に設けられた図示せぬ編集終了ボタン(GUIボタン)を操作される等して、編集作業を終了すると判定した場合、編集制御部201は、ステップS48に処理を進め、編集結果を反映した撮影画像を画像データ保持部163に保存する等の終了処理を行った後、編集処理を終了し、図14のステップS24に処理を戻し、ステップS25以降の処理を実行させる。
以上のように編集空間92の利用者に対して編集処理が行われることにより、利用者は編集機能として粉ペン機能を利用することができる。これにより写真シール作成装置1は、新しい編集機能を利用者に提供することで編集作業の娯楽性を向上させ、利用者の満足度を向上させることができる。なお、利用者はタッチペン43に設けられたスイッチ(SW)54を操作することにより粉ペン機能を利用することができるので、写真シール作成装置1は、今までにない操作方法による編集入力を利用者に提供することができるので、この点からも、編集作業の娯楽性を向上させ、利用者の満足度を向上させることができる。
次に、図17のフローチャートを参照して、図15のステップS45において実行される粉ペン処理の流れを説明する。
粉ペンボタンが操作されることにより粉ペン処理が開始されると、粉ペン処理部203のSW状態判定部211は、ステップS61において、編集制御部201を介して供給される情報に基づいて、タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態を判定し、ステップS62において、スイッチ(SW)54の状態がOFF状態からON状態に切替えられたか否かを判定する。スイッチ(SW)54の状態がOFF状態からON状態に切替えられたと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS63に進める。ステップS63において、座標判定部212は、編集制御部201を介して供給された座標情報に基づいて、タッチペン43が指定する指定座標を判定し、その判定結果(指定座標の情報)を粉ペン編集処理部213に供給する。粉ペン編集処理部213は、ステップS64において、その指定座標に基づいて、編集画面240に表示された撮影画像(編集対象画像)に星マークを描画する(粉ペン編集処理を行う)。粉ペン編集処理部213は、その編集内容を編集情報管理部204に供給する。編集情報管理部204は、その編集内容の情報を取得すると、その情報を、保持している編集結果に反映させる。そして、ステップS64の処理が終了すると、粉ペン編集処理部213は、処理をステップS65に進める。
また、ステップS62において、スイッチ(SW)54の状態がOFF状態からON状態に切替えられていないと判定した場合、SW状態判定部211は、ステップS63およびステップS64の処理を省略し、処理をステップS65に進める。
ステップS65において、GUI制御部202は、粉ペンボタンが再度操作されたか否かを判定し、操作されていないと判定した場合、処理をステップS61に戻し、それ以降の処理を繰り返すことにより粉ペン編集機能を継続する。また、ステップS65において、再度粉ペンボタンが操作されたと判定した場合、粉ペン編集処理部213は、粉ペン処理を終了し、処理を図15のステップS45に戻し、それ以降の処理を実行させる。
図18は、利用者が粉ペン処理を行う様子の例を説明する図である。
図18Aに示されるように、粉ペン編集機能を利用する場合、利用者は、タッチペン43を操作し、粉ペンボタン254上でタッチパネル225にタップさせる。このとき、タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態はOFF状態にする。このように粉ペンボタン254をタップすることにより、粉ペン編集機能が選択され、図17のフローチャートを参照して説明した粉ペン処理が開始される。
次に、利用者は、図18Bに示されるように、編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像上においてタッチペン43のスイッチ(SW)54を押下し、スイッチ(SW)54の状態をOFF状態からON状態に移行させる。このとき、タッチペン43は、タッチパネル225がその指示座標を特定することができる程度にタッチパネル225に近接(または接触)された状態である。つまり、タッチペン43とタッチパネル225との距離272がタッチペン43の指示座標271が特定できる程度に短い状態において、利用者は、例えば唐辛子や山椒を食べ物に少量振りかけるときのように、タッチペン43のスイッチ(SW)54を指先で「トン」と叩くように操作する。
このようにすることにより、スイッチ(SW)54が切替えられたことを示す情報とともに、タッチペン43が指示する指示座標271の情報も入力される。これらの情報に基づいて、図17のフローチャートを参照して説明したように粉ペン処理が実行され、図18Cに示されるように、粉ペン編集効果が撮影画像に施される。図18Cにおいては、撮影画像上に、タッチペン43の指示座標271を中心として所定の範囲273が設定され、その内側に複数の星マーク274が描画される。この星マークの数はいくつであってもよい。また、それらの配置位置は星マークの基準位置が範囲273内であればどこでもよい。さらに、この配置の様子が動画表示されるようにしてもよい。また、配置されるマークの色、模様、図柄、および透過度等の各種パラメータはどのようなものであってもよく、粉(パウダー)、点、星型以外のマーク、または文字等であってもよいし、動画像であってもよい。また、配置される各マークの色、模様、図柄、および透過度等が互いに異なるようにしてももちろん良い。例えば、マークがラメや金銀等のメタリック色であってもよく、その描画されたマークがキラキラと輝くようにしてもよい。また、描画範囲全体に光沢処理(グロス)が施されるようにしてもよい。
さらに、描画範囲を設定せず、タッチペンの指示座標の検出を省略し、編集を行っている撮影画像全体(または所定の一部)に対して粉ペン編集処理を施すようにしてもよい。また、以上においては、スイッチ(SW)54の1回の操作(所謂ワンクリック)によって粉ペン編集処理が行われるように説明したが、例えば、スイッチ(SW)54の連続する2回の操作(所謂ダブルクリック)によって粉ペン編集処理が行われるようにしてもよい。
また、利用者がスイッチ(SW)54を操作し、上述したように粉ペン編集処理が行われるとき(マークが撮影画像に描画されるとき)に、さらに、粉を振りかけているような雰囲気を出すために、「シュッシュッ」や「さっさっ」等の効果音を音声出力部44より出力するようにしてもよい。また、このような擬音語を文字として編集画面240に表示してもよい。もちろん、粉を振りかけているような雰囲気を増長するような画像であれば、上述した擬音語以外の、どのような画像を表示するようにしてもよい。その画像は静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。ただし、これらの画像は処理完了後(マークが描画された後)所定の時間内に消去される(撮影画像を編集するための画像ではない)。
このように、利用者は、例えば、撮影画像上においてタッチペン43のスイッチ(SW)54を指先で叩くように操作することにより、あたかも粉末を撮影画像上に振りかけるかのような編集効果を撮影画像に付加することができる。
以上においては、スイッチ(SW)54が押下された位置(座標)を基準として撮影画像に粉ペン編集処理が施されるように説明したが、これに限らず、例えば、利用者がスイッチ(SW)54を押下した位置と、離した位置との両方を基準にするようにしてもよい。すなわち、利用者がタッチペン43のスイッチ(SW)54を操作する際のタッチペン43の移動も考慮されるようにする。
その場合、図19に示されるように、粉ペン処理部203は、SW状態判定部211、座標判定部212、描画範囲演算部281、および粉ペン編集処理部282を有する。描画範囲演算部281は、座標判定部212により判定された、スイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられたON座標とスイッチ(SW)54がON状態からOFF状態に切替えられたOFF座標の2つの座標情報からマークの描画範囲を演算し、その演算結果を粉ペン編集処理部282に供給する。粉ペン編集処理部282は、その演算された描画範囲内に所定のマークを、粉末を振りまくように描画する。粉ペン編集処理部282は、また、その編集内容を編集情報管理部204に供給する。
この場合の粉ペン処理の流れについて図20のフローチャートを参照して説明する。
粉ペン処理部203のSW状態判定部211は、ステップS81において、スイッチ(SW)54の状態を判定し、ステップS82において、スイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられたか否かを判定し、スイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられたと判定した場合、ステップS83に処理を進める。
ステップS83において、座標判定部212は、そのスイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられた位置であるON座標を判定する。ON座標が判定されると、SW状態判定部211は、ステップS84において、スイッチ(SW)54の状態を判定する。そして、SW状態判定部211は、ステップS85において、スイッチ(SW)54がON状態からOFF状態に切替えられたか否かを判定し、スイッチ(SW)54がON状態からOFF状態に切替えられていないと判定した場合、処理をステップS84に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS85において、スイッチ(SW)54がON状態からOFF状態に切替えられたと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS86に進める。
ステップS86において、座標判定部212は、そのスイッチ(SW)54がON状態からOFF状態に切替えられた位置であるOFF座標を判定する。OFF座標が判定されると、粉ペン編集処理部213は、ステップS87において、その判定されたON座標およびOFF座標に基づいて描画範囲を算出し、ステップS88において、算出された描画範囲内に星マークを描画する。ステップS88の処理が終了すると、粉ペン編集処理部213は、処理をステップS89に進める。
また、ステップS82において、スイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられていないと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS89に進める。ステップS89において、GUI制御部202は、粉ペンボタン254が操作されたか否かを判定し、操作されていないと判定した場合、処理をステップS81に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS89において、粉ペンボタン254が操作されたと判定した場合、GUI制御部202は粉ペン処理を終了し、図15のステップS45に処理を戻し、ステップS47移行の処理を実行させる。
つまり、図21Aに示されるように、利用者が編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像上において、タッチペン43が撮影画像に近接された状態で(距離272が十分に短い状態で)タッチペン43のスイッチ(SW)54を操作し、OFF状態からON状態に移行させると、粉ペン処理部203は、そのON座標271を検出する。
次に、図21Bに示されるように、利用者が編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像上において、タッチペン43が撮影画像に近接された状態で(距離292が十分に短い状態で)タッチペン43のスイッチ(SW)54を操作し、ON状態からOFF状態に移行させると、粉ペン処理部203は、そのOFF座標291を検出する。
粉ペン処理部203は、このON座標271とOFF座標291に基づいて、図21Cに示されるように、所定の方法で線分293を算出する。この線分293の算出方法は任意である。例えば、ON座標を(X1,Y1)とし、OFF座標を(X2,Y2)とし、ON座標とOFF座標を結ぶ直線上の、OFF座標からみてON座標と反対側に位置する点(X3,Y3)と、ON座標を端点とする線分293を算出するとする。粉ペン編集処理部213は、タッチペン43がON座標からOFF座標まで移動した時間を算出し、ON座標とOFF座標との間の距離からタッチペン43の平均速度Vを算出し、以下の式(1)および式(2)ような演算を行い、点(X3,Y3)を求め、線分293を算出する。
X3=X2+N×平均速度の平方根 ・・・(1)
Y3=Y2+N×平均速度の平方根 ・・・(2)
ただし、Nは定数
つまり、この演算の場合、スイッチ(SW)54のON状態の時間が短く、かつ、ON座標とOFF座標との間の距離が長いほど(すなわち、タッチペン43の動きが速ければ速いほど)、線分293の長さは長く設定される。
粉ペン編集処理部213は、このように算出した線分293を基準として、例えばその周囲に描画範囲294を設定し、その描画範囲294内に星マーク295を配置する(各星マーク295の基準位置が描画範囲294内に位置するように配置する)。
以上のように描画処理を行うことにより、マークの描画範囲がタッチペン43の動きによって変化する。通常、利用者は、スイッチ(SW)54を操作中にタッチペン43の位置を正確に維持することは不可能であるので(ぶれてしまうので)、例えば、利用者が、スイッチ(SW)54を「トン」という感じでON状態の時間を短くするように操作した場合と、スイッチ(SW)54を「トーン」という感じで暫くの間押下し、ON状態の時間を長くするように操作した場合とで星マーク295の描画範囲が変化する。
このように、利用者は、マークの配置位置の正確な制御が困難になる。これにより、利用者は、粉を振りかけるような感覚により近い状態での編集作業を楽しむことができる。すなわち、写真シール販売機1は、今までにない新たな編集機能を利用者に提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。従って、その利用者の満足度の向上が集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
また、粉を振りかけるような操作性以外にも、例えば、スイッチ(SW)54が押下されている間(ON状態のとき)はマークの描画処理が継続されるようにし、あたかもスプレーを吹きかけるような操作性を実現するようにしてもよい。
その場合、粉ペン処理部203の構成は、図11に示される場合と同様である。この場合の粉ペン処理の流れを図22のフローチャートを参照して説明する。なお、このフローチャートは、図17のフローチャートに対応する。
すなわち、粉ペン処理部203の各部は、図22のステップS101乃至ステップS104の処理を図17のステップS61乃至ステップS64と同様に実行する。
ただし、図22の場合、ステップS104において星マークを一度描画した後、SW状態判定部211は、ステップS105において再度SWの状態を判定し、ステップS106において、スイッチ(SW)54の状態がON状態からOFF状態に切替えられたか否かを判定する。切替えられていないと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS103に戻し、それ以降の処理を繰り返し、切替えられたと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS107に進める。
また、ステップS102において、スイッチ(SW)54の状態がOFF状態からON状態に切替えられていないと判定した場合、SW状態判定部211は、ステップS103乃至ステップS106の処理を省略し、処理をステップS107に進める。
ステップS107において、GUI制御部202は、粉ペンボタンが再度操作されたか否かを判定し、操作されていないと判定した場合、処理をステップS101に戻し、それ以降の処理を繰り返すことにより粉ペン編集機能を継続する。また、ステップS107において、再度粉ペンボタンが操作されたと判定した場合、粉ペン編集処理部213は、粉ペン処理を終了し、処理を図15のステップS45に戻し、それ以降の処理を実行させる。
つまり、図23Aに示されるように、利用者が編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像上において、タッチペン43が撮影画像(タッチパネル225)に接触された状態でタッチペン43のスイッチ(SW)54を操作し、OFF状態からON状態に移行させると、粉ペン処理部203は、そのON座標271を判定し、そのON座標271を基準として例えば周囲に描画範囲301を設定し、その描画範囲内に星マーク302を描画する。
利用者が、図23Bに示されるように、スイッチ(SW)54の状態がON状態のまま、かつ、タッチペン43がタッチパネル225に接触された状態で撮影画像上を軌跡303のように移動させると、タッチペン43の指示座標304の移動に合わせて(軌跡303に沿って)指示座標304を基準とする描画範囲305が移動する。その間、例えば所定の周期で星マーク302が描画範囲305内に次々と描画される。つまり、図23Bのように、利用者がタッチペン43を移動させると、その移動に沿って(軌跡付近の位置に)星マークが描画されていく。また、利用者がタッチペン43の位置を固定させている場合、その周囲により多くの星マークが描画されていく(濃くなる)。換言すると、タッチペン43が速く動かされた場所付近にはマークが薄く描画され、タッチペン43がゆっくり動かされた(あるいは停止していた)場所付近にはマークが濃く描画される。
そして、図23Cに示されるように、利用者がタッチペン43をタッチパネル225に接触させたままスイッチ(SW)54の状態をOFF状態に移行させると、星マークの描画処理が終了する。
このように処理をおこなうことにより、写真シール作成装置1は、利用者に、スプレーを吹きかけるような操作性で所定のマークを描画する編集機能を提供することができる。すなわち、写真シール販売機1は、今までにない新たな編集機能を利用者に提供することができ、利用者の満足度を向上させることができる。従って、その利用者の満足度の向上が集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
なお、描画されるマークは、この場合も上述した図21までの例の場合と同様に、どのようなものであってもよい。
以上においては、編集画面240に粉ペンボタン254(粉ペンボタン264)を設け、利用者は、この粉ペンボタン254を操作することにより、粉ペン処理を開始する(スイッチ(SW)54を操作することができる)ように説明した。このようにすることにより、利用者は、粉ペンボタン254を操作しない限り、スイッチ(SW)54を操作できないので、スイッチ(SW)54の誤操作を抑制することができる。しかしながらこの場合、粉ペン編集機能を利用する際に、利用者は必ず粉ペンボタン254を操作しなければならない。そこで、粉ペンボタン254を省略し、いつでも粉ペン編集処理を行うことができる(スイッチ(SW)54を操作することができる)ようにしてもよい。
その場合の編集処理の流れを図24のフローチャートを参照して説明する。なお、図24のフローチャートは、図15のフローチャートに対応する。
編集処理が開始されるとGUI制御部202は、ステップS121において、編集画面240を編集入力用モニタ42に表示させる。ステップS122において、編集制御部201は,座標情報入力の受け付けを開始する。ステップS123において、編集制御部201は、座標情報を受け付けたか否かを判定し、受け付けたと判定した場合、処理をステップS124に進める。ステップS124において、GUI制御部202は、その座標情報に対応するGUIに応じた処理を行い、ステップS125に処理を進める。また、ステップS123において、座標情報を受け付けていないと判定した場合、編集制御部201は、処理をステップS125に進める。
ステップS125乃至ステップS128において、粉ペン処理部203の各部は、図17のステップS61乃至ステップS64の各処理と同様に、各処理を実行する。すなわち、SW状態判定部211は、ステップS125においてスイッチ(SW)54の状態を判定し、ステップS126においてスイッチ(SW)54の状態がOFF状態からON状態に切替えられたか否かを判定する。スイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられたと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS127に進める。
ステップS127において、座標判定部212は、タッチペン43の指定座標を判定する。ステップS128において、粉ペン編集処理部213は、指定座標に基づいて画像に星マークを描画し、その編集内容を編集情報管理部204に供給した後、処理をステップS129に進める。また、ステップS126において、スイッチ(SW)54がOFF状態からON状態に切替えられていないと判定した場合、SW状態判定部211は、処理をステップS129に進める。
ステップS129において、編集制御部201は、編集作業を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS123に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS129において、編集作業を終了すると判定した場合、編集制御部201は、ステップS130に処理を進める。ステップS130において、編集情報管理部204は、編集結果を画像データ保持部163に供給して保存し、編集処理を終了し、図14のステップS24に処理を戻し、それ以降の処理を実行させる。
以上のようにすることにより、利用者は、編集作業中は常に粉ペン編集機能を利用することができ、粉ペンボタンを操作する必要がなくなるので、操作が簡略化され、操作性が向上する。つまり、利用者は、スイッチ(SW)54がOFF状態のときは落書きペン、スタンプ、またはフレーム等の他の編集機能を利用することができ、スイッチ(SW)54を押下することにより、上述した粉ペン編集機能を利用してマークを描画(散布)することができる。
なお、このスイッチ(SW)54に割り当てられる編集機能は粉ペン編集機能以外であってももちろんよく、どのようなものであってもよい。また、割り当てる機能の数は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。さらに、複数の機能をスイッチ(SW)54に割り当てる場合、スイッチ(SW)54の状態数を3つ以上にして、各状態に1つずつ機能を割り当てるようにしてもよいし、それ以外の方法であってもよい。例えば、利用者が、スイッチ(SW)54を押下する時間(ON状態の時間)によって機能を選択することができるようにしてもよい。
図25は、スイッチ(SW)54の押下時間(ON状態の時間)により実行される編集機能が切替えられる場合の編集処理部184の構成例を説明するブロック図である。
図25において、編集処理部184は、編集制御部201、GUI制御部202、ペンSW処理部311、および編集情報管理部204を有している。ペンSW処理部311は、タッチペン43のスイッチ(SW)54に関する処理を行う処理部であり、SW状態判定部321、押下時間計測部322、実行処理判定部323、第1処理実行部324、および第2処理実行部325を有している。
SW状態判定部321は、上述したSW状態判定部211と同様に、スイッチ(SW)54の状態を判定する。押下時間計測部322は、そのスイッチ(SW)54の押下時間(ON状態の時間)を計測する。実行処理判定部323は、その計測された押下時間に基づいて、第1処理実行部324が実行する処理、または、第2処理実行部325が実行する処理のうちいずれか一方を選択し、実行させる。第1処理実行部324および第2処理実行部325は、編集作業に関する互いに異なる処理を実行する。
この場合の編集処理の流れを図26のフローチャートを参照して説明する。
この場合、図26に示されるように、編集処理は、図24のフローチャートを参照して説明した場合と基本的に同様に実行される。
すなわち、編集処理部184の各部は、ステップS151乃至ステップS156の処理を、図24のステップS121乃至ステップS126と同様に実行する。そして、ステップS156において、SW状態判定部321は、スイッチ(SW)54が押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS157に処理を進める。ステップS157において、ペンSW処理部311の各部はSW処理を実行する。SW処理の詳細は図27のフローチャートを参照して後述する。
SW処理が終了すると、ペンSW処理部311は、処理をステップS158に進める。また、ステップS156においてスイッチ(SW)54が押下されていないと判定した場合、処理をステップS158に進める。編集処理部184の各部は、ステップS158およびステップS159の処理を、図24のステップS129およびステップS130と同様に実行する。
次に、図27のフローチャートを参照して、図26のステップS157において実行されるSW処理の流れの詳細を説明する。
SW処理が開始されると、ステップS171において、押下時間計測部322は、押下時間の計測を開始する。ステップS172において、SW状態判定部321は、スイッチ(SW)54の状態を判定し、ステップS173において、スイッチ(SW)54が解除された(ON状態からOFF状態に移行した)か否かを判定する。解除されていないと判定した場合、SW状態判定部321は、処理をステップS172に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS173において、スイッチ(SW)54が解除された(ON状態からOFF状態に移行した)と判定した場合、ステップS174において、押下時間計測部322は、押下時間の計測を終了する。ステップS175において、実行処理判定部323は、その計測された押下時間に応じて実行する処理を判定する。実行処理判定部323は、ステップS176において、押下時間が予め定められた所定の閾値より短いか否かを判定し、短いと判定した場合、処理をステップS177に進める。ステップS177において、第1処理実行部324は予め割り当てられている第1処理を実行する。第1処理が終了すると第1処理実行部324はSW処理を終了し、図26のステップS157に処理を戻し、それ以降の処理を実行させる。
また、図27のステップS176において、押下時間が予め定められた所定の閾値より長いと判定した場合、処理をステップS178に進める。ステップS178において、第2処理実行部325は予め割り当てられている第2処理を実行する。第2処理が終了すると第2処理実行部325はSW処理を終了し、図26のステップS157に処理を戻し、それ以降の処理を実行させる。
例えば、図28Aに示されるように、タッチペン43のスイッチ(SW)54の押下時間331(時刻0から時刻Xまでの時間)が所定の閾値332(時刻0から時刻Thまでの時間)より短い場合、タッチペン43には黒ふち付き線を描く黒ふちペン機能が割り当てられ、図28Bに示されるように、その後利用者がタッチペン43を撮影画像上で移動させると、黒ふち線333が編集画像として描画される。
また、例えば、図28Cに示されるように、タッチペン43のスイッチ(SW)54の押下時間334(時刻0から時刻Yまでの時間)が所定の閾値332(時刻0から時刻Thまでの時間)より長い場合、タッチペン43には影付き線を描く影付きペン機能が割り当てられ、図28Dに示されるように、その後利用者がタッチペン43を撮影画像上で移動させると、影付き線335が編集画像として描画される。
また、第1処理および第2処理として割り当てられる処理は、これ以外であってももちろんよく、例えば、タッチペン43のスイッチ(SW)54の押下時間が所定の閾値より短い場合、パレット253の内容が、図29Aに示されるようにパレット253Aからパレット253Bに切替えられ、タッチペン43のスイッチ(SW)54の押下時間が所定の閾値より長い場合、編集対象画像表示部251に表示される撮影画像が、サムネイル画像表示部252を操作した場合と同様に、図29Bに示されるように、画像251A、画像251B、画像251Cのように順次切替えられるようにしてもよい。
さらに、例えば、タッチペン43のスイッチ(SW)54の押下時間が所定の閾値より短い場合、パレット253の内容が、図30Aに示されるようにパレット253Aからパレット253Bに切替えられ、タッチペン43のスイッチ(SW)54の押下時間が所定の閾値より長い場合、図30Bに示されるように、タッチペン43で描く線が実線から点線に切替えられる等、タッチペン43により描かれる落書きペンやスタンプ等の種類等が切替えられるようにしてもよい。
また、写真シール作成装置1は、上述したような機能の切替えを、押下時間以外のパラメータに基づいて行うようにしてもよい。例えば、タッチペン43がタッチパネル225に接触または近接されている状態(タッチペン43の指示座標が判定可能な状態)、すなわち、ペンダウンの状態において、スイッチ(SW)54が操作される場合と、タッチペン43がタッチパネル225から離されている状態(タッチペン43の指示座標が判定不可能な状態)、すなわち、ペンアップの状態において、スイッチ(SW)54が操作される場合とで実行される処理が切り替わるようにしてもよい。なお、この場合、編集処理部184がタッチパネル225を介さずにスイッチ(SW)54の状態を示す信号を取得する必要があるため、その信号は、タッチペン43よりケーブル53を介して第1ユニット11側に供給されるようにする。
図31は、その場合の編集処理部184の構成例を示すブロック図である。図31に示される編集処理部184のペンSW処理部311の構成は、基本的に図25のペンSW処理部311の構成と同様であるが、図31の場合、押下時間計測部322の代わりに、座標判定部351を有している。座標判定部351は、タッチペン43の指示座標を判定する。
この場合の、SW処理の流れを図32のフローチャートを参照して説明する。
スイッチ(SW)54が押下され、SW処理が開始されると、座標判定部351は、ステップS191において、タッチペン43の指定座標を判定する。ステップS192において、実行処理判定部323は、判定結果に応じて実行する処理を判定する。ステップS193において実行処理判定部323は、座標判定部351が指定座標を判定できたか否かを判定し、判定できたと判定した場合、処理をステップS194に進める。ステップS194において、第1処理実行部324は、第1処理を実行し、SWを終了し、処理を図26のステップS157に戻し、それ以降の処理を実行させる。また、図32のステップS193において、座標判定部351が指定座標を判定できなかったと判定した場合、処理をステップS195に進める。ステップS195において、第2処理実行部325は、第2処理を実行し、SWを終了し、処理を図26のステップS157に戻し、それ以降の処理を実行させる。
例えば、図33Aに示される両矢印361のように、タッチペン43が編集入力用モニタ42から十分に離されている状態においてスイッチ(SW)54が押下されると、図33Bに示されるように、そのタッチペン43(タッチペン43−1)の対応する編集画面242には、タッチペン43の指示座標に対応しない状態で、ペン機能やスタンプ機能を追加するためのメニュー画面371が表示される。
これに対して、図34Aに示されるように、タッチペン43が編集入力用モニタ42に接触(近接も含む)されている状態においてスイッチ(SW)54が押下されると、図34Bに示されるように、編集画面240の、そのタッチペン43(タッチペン43−1)の指示座標381に対応する位置に、編集画像等を消去する消しゴム機能を選択するためのメニュー画面382が表示される。または、図34Cに示されるように、編集画面240の、そのタッチペン43(タッチペン43−1)の指示座標391に対応する位置に、落書きペンの、色、太さ、模様等のパラメータを変更するためのメニュー画面392が表示されるようにしてもよい。
以上のように、ペンアップのときとペンダウンのときとでスイッチ(SW)54の操作に応じて実行される処理を切替えるようにすることにより、写真シール作成装置1は、より多くの機能をスイッチ(SW)54に割り当てることができる。また、これにより、利用者は実行する処理の切替えを容易に行うことができるようになる。すなわち、編集作業の操作性が向上し、利用者の満足度が向上する。
なお、ペンアップおよびペンダウンの識別は、座標情報を取得可能か否かにより行うように説明したが、これに限らず、例えば、写真シール作成装置1が、タッチペン43がタッチパネル225に接触されている状態をペンダウンとして識別し、近接されている状態をペンアップとして識別するようにしてもよい。この識別は、例えば、識別情報等のタッチペン43より供給される信号の強度等で判定する。つまり、写真シール作成装置1が、タッチペン43より受信した信号の強度が所定の閾値より弱い場合、ペンアップの状態(近接)と判定し、タッチペン43より受信した信号の強度が所定の閾値より強い場合、ペンダウンの状態(接触)と判定するようにする。このようにすることにより、写真シール作成装置1は、ペンアップの状態においてもタッチペン43の指示座標を得ることも可能になる。また、この場合、写真シール作成装置1は、スイッチ(SW)54の状態を示す情報を、ケーブル53を介さずに、タッチパネル225を介して取得することができる。
なお、スイッチ(SW)54に割り当てる処理やその割り当て方は、上述した以外でもよい。例えば、図35Aに示されるように、利用者が、スイッチ(SW)54が押下されていない状態(OFF状態)でタッチペン43を撮影画像上で移動させると1本の実線401が描かれ、図35Bに示されるように、利用者が、スイッチ(SW)54が押下したまま(ON状態で)タッチペン43を撮影画像上で移動させると黒ふち線402が描かれるようにしてもよい。また、図35Cに示されるように、利用者が、スイッチ(SW)54が押下したまま(ON状態で)タッチペン43を撮影画像上で移動させると筆ペンのような線403が描かれるようにし、所謂「とめ」(点線404内)や「はらい」(点線405内)を、描くことができるようにしてもよい。
このようにすることにより、写真シール作成装置1は、編集画面230において、操作性を低下させずに、さらに編集対象画像表示部351等を大きく表示させることができる。従って、さらに利用者の編集作業における操作性を向上させることができる。これにより利用者の満足度が向上し、集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
以上のように、本発明を適用した写真シール作成装置1は、今までに無い新たな編集機能を提供することができる。また、利用者はその編集機能を容易に実行することができる。このように、写真シール作成装置1は、操作性を低下させずに、さらに編集作業の娯楽性を向上させることができる。これにより、利用者の満足度を向上させることができる。
また、スイッチ(SW)54を第1ユニット11ではなく(編集画面のGUIボタンとしてでもなく)、タッチペン43に設けてあることにより、第1ユニット11や編集画面等にスイッチ(SW)54を設けるスペースを用意する必要がないだけでなく、利用者は、スイッチ(SW)54とタッチペン43の対応関係(すなわち、どのスイッチ(SW)54を操作すれば、どのタッチペン43の編集機能が切り替わるか)を容易に把握することができる。もちろん、このスイッチ(SW)54は、第1ユニット11や編集ユニット41に設けるようにしてもよいし、編集画面240上に、GUIボタンとして形成されるようにしてもよい。ただし、それらの場合よりも、タッチペン43に設ける場合の方が、利用者は、タッチペン43の移動量が減るだけでなく、スイッチ(SW)54の位置も把握しやすく、上述したように対応関係も容易に把握することができ、さらに、今までに無い新たな感覚の操作による編集作業を行うことができるようになるので、切替え操作が容易になるだけでなく娯楽性が向上する。
上述したように操作性を損なうことなく娯楽性を向上させることができるということは、利用者が効率良く編集作業を行い、ゲームをより楽しむことができるということである。特に、以上のような写真シール作成装置1においては、通常、ゲームのプレイに制限時間が設けられているので、利用者は限られた時間内に編集作業を完了させる必要があるため、このような効果は、より顕著になる。従って、以上の結果として、本発明の写真シール作成装置は、顕著に満足度を向上させることができ、集客数を上昇させることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
なお、撮影空間や編集空間の数はいくつであってもよく、最大同時接客数も3重以上にすることも可能である。また、各空間を1つの空間で兼用するようにしてももちろんよい。また、1つの編集ユニットに複数のモニタや3本以上のタッチペンが設けられるようにしてももちろんよい。また、各編集ユニットが有する機能(または各編集画面のパレットの内容)が互いに異なるようにしてもよい。
また、上述した各画像の表示例は、1つの例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。さらに、例えば、事前入力部等、写真シール作成装置1が上述した以外の構成を有するようにしてもよい。また、筐体10を構成するユニット数もいくつであってもよい。
また、印刷設定処理において、シール分割枚数(編集済み撮影画像の印刷レイアウト)を選択することができるように説明したが、この選択を、スイッチ(SW)54を用いて行うようにしてももちろんよい。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークやリムーバブルメディア等の記録媒体からインストールされる。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
従って、例えば、図13のフローチャートにおいて、プレイ可能か否かの判定(ステップS2の処理)を代金が投入された(ステップS4の処理)後に行うようにしてもよい。ただし、その場合、案内画面等の表示の制御(ステップS3およびステップS8の処理)は省略される。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明を適用した写真シール作成装置の構成例を示す斜視図である。 図1の写真シール作成装置の設置例を示す斜視図である。 図1の写真シール作成装置の第1ユニットの正面の構成例を示す図である。 図1の写真シール作成装置の第1ユニットの背面の構成例を示す図である。 図4のタッチペンの詳細な構成例を示す図である。 図1の写真シール作成装置の第1ユニットの右側面の構成例を示す図である。 第2ユニットの構成例を示す図である。 利用者の移動パターンを説明する図である。 写真シール作成ゲームのタイミングチャートの例を示す模式図である。 図1の写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。 図10の編集処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図10の編集部の詳細な構成例を示すブロック図である。 ゲーム管理処理の例を説明するフローチャートである。 写真シール作成ゲーム処理の例を説明するフローチャートである。 編集処理の例を説明するフローチャートである。 編集画面の構成例を示す図である。 粉ペン処理の例を説明するフローチャートである。 粉ペン編集機能を利用する様子の例を説明する図である。 編集処理部の他の構成例を示すブロック図である。 粉ペン処理の他の例を説明するフローチャートである。 粉ペン編集機能を利用する様子の他の例を説明する図である。 粉ペン処理の、さらに他の例を説明するフローチャートである。 粉ペン編集機能を利用する様子の、さらに他の例を説明する図である。 編集処理の他の例を説明するフローチャートである。 編集処理部の、さらに他の構成例を示すブロック図である。 編集処理の、さらに他の例を説明するフローチャートである。 SW処理の例を説明するフローチャートである。 機能の割り当ての例を説明する図である。 機能の割り当ての他の例を説明する図である。 機能の割り当ての、さらに他の例を説明する図である。 編集処理部の、さらに他の構成例を示すブロック図である。 SW処理の他の例を説明するフローチャートである。 機能の割り当ての例を説明する図である。 機能の割り当ての、他の例を説明する図である。 機能の割り当て方法の、他の例を説明する図である。
符号の説明
1 写真シール作成装置
10 筐体
11 第1ユニット
12 第2ユニット
41 編集ユニット
42 編集入力用モニタ
43−1 タッチペン
43−2 タッチペン
54 スイッチ(SW)
61 事後接客用モニタ
91 撮影空間
92 編集空間
93 事後接客空間
173 編集部
181 ゲーム管理部
184 編集処理部
201 編集制御部
202 GUI制御部
203 粉ペン処理部
204 編集情報管理部
211 SW状態判定部
212 座標判定部
213 粉ペン編集処理部
225 タッチパネル
226 タッチパネル制御部
231−1 ID情報保持部
231−2 ID情報保持部
232−1 信号出力部
232−2 信号出力部
233−1 SW状態管理部
233−2 SW状態管理部
254 粉ペンボタン
264 粉ペンボタン
281 描画範囲演算部
282 粉ペン編集処理部
311 ペンSW処理部
321 SW状態判定部
322 押下時間計測部
323 実行処理判定部
324 第1処理実行部
325 第2処理実行部
351 座標判定部

Claims (10)

  1. 写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、前記写真シール作成ゲームにおいて、前記利用者を撮影し、得られた前記利用者の画像を前記利用者により入力された編集入力に基づいて編集し、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、編集済みの前記利用者の画像が印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置であって、
    前記編集作業を行う前記利用者に対して、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像を含み、前記利用者の画像を編集するためのGUI画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示された前記GUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示を受け付ける実行指示受付手段と、
    前記実行指示受付手段により受け付けられた前記実行指示に基づいて、前記処理を実行する処理実行手段と
    を備えることを特徴とする写真シール作成装置。
  2. 前記実行指示受付手段は、前記利用者が前記GUI画像を操作するためのタッチペンに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の写真シール作成装置。
  3. 前記処理実行手段は、
    前記実行指示受付手段の状態を判定する状態判定手段と、
    前記状態判定手段により、前記実行指示受付手段の状態が変化し、実行指示が受け付けられたと判定された時点の、前記タッチペンの指示座標を判定する座標判定手段と、
    前記状態判定手段により判定された前記実行指示受付手段の状態、および、前記座標判定手段により判定された前記指示座標に基づいて、編集処理を実行する編集処理実行手段と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の写真シール作成装置。
  4. 前記編集処理実行手段は、複数の所定のマークを前記利用者の画像上に描画する粉ペン編集処理を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の写真シール作成装置。
  5. 前記処理実行手段は、
    前記座標判定手段により判定された前記指示座標に基づいて、前記利用者の画像上に前記編集処理を行う範囲を設定する範囲設定手段をさらに備え、
    前記編集処理実行手段は、前記範囲設定手段により設定された前記範囲内に複数の所定のマークを描画する
    ことを特徴とする請求項4に記載の写真シール作成装置。
  6. 前記実行指示受付手段により受け付けられた前記実行指示に応じて、前記処理実行手段が実行する処理を選択する選択手段をさらに備え、
    前記処理実行手段は、前記選択手段により選択された処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の写真シール作成装置。
  7. 前記実行指示受付手段により受け付けられる前記実行指示の入力時間を計測する時間計測手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記時間計測手段により計測された前記入力時間の長さに基づいて、前記処理実行手段が実行する処理を選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の写真シール作成装置。
  8. 前記実行指示受付手段が設けられたタッチペンの指示座標を判定する座標判定手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記座標判定手段により指示座標が判定されたか否かに基づいて、前記処理実行手段が実行する処理を選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の写真シール作成装置。
  9. 写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、前記写真シール作成ゲームにおいて、前記利用者を撮影し、得られた前記利用者の画像を前記利用者により入力された編集入力に基づいて編集し、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、編集済みの前記利用者の画像が印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する写真シール作成装置の写真シール作成方法であって、
    前記編集作業を行う前記利用者に対して、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像を含み、前記利用者の画像を編集するためのGUI画像を表示部に表示するように制御する表示制御ステップと、
    入力部を制御して、前記表示制御ステップの制御処理により前記表示部に表示された前記GUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示を受け付けさせる実行指示受付制御ステップと、
    前記実行指示受付制御ステップの処理により制御されて受け付けられた前記実行指示に基づいて、前記処理を実行する処理実行ステップと
    を含むことを特徴とする写真シール作成方法。
  10. 写真シール作成ゲームとして、利用者に、前記利用者を被写体とする撮影作業、および、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像に対して編集情報を入力する編集入力作業を行わせ、さらに、前記写真シール作成ゲームにおいて、前記利用者を撮影し、得られた前記利用者の画像を前記利用者により入力された編集入力に基づいて編集し、得られた編集済みの前記利用者の画像を所定のシールシートに印刷し、編集済みの前記利用者の画像が印刷された前記シールシートを排出し、写真シールとして前記利用者に提供する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記編集作業を行う前記利用者に対して、前記撮影作業により得られた前記利用者の画像を含み、前記利用者の画像を編集するためのGUI画像を表示部に表示するように制御する表示制御ステップと、
    入力部を制御して、前記表示制御ステップの制御処理により前記表示部に表示された前記GUI画像を介さずに、所定の編集機能に関する処理の実行指示を受け付けさせる実行指示受付制御ステップと、
    前記実行指示受付制御ステップの処理により制御されて受け付けられた前記実行指示に基づいて、前記処理を実行する処理実行ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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