JP2006129178A - 映像監視システム及びそれに用いる撮像装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 従来はアクセスがあってから権限を知り、その権限に応じた画像処理を行って画像を配信するので、リアルタイムの画像の配信が困難でタイムラグが発生する。また、異なる権限を持つユーザが同時にアクセスすると、配信することができない。
【解決手段】 撮像装置１１は、端末装置から送られたユーザ名、パスワードを入出力部２０８で受信してＣＰＵ２１０に送り、記憶部２０９に記憶しているユーザ名とパスワードのテーブルとを比較して照合し、その照合結果に基づいてユーザ権限をテーブルから判別して入出力部２０８に送る。一般ユーザの権限のときは、入出力部２０８は一般ユーザ向けにフィルタ処理部２０５でぼかしのフィルタ処理を行った画像データの方を選択し、Ｐｏｗｅｒユーザや管理者の権限を持つユーザなど正規のユーザのときは暗号化部２０７からの画像データを選択して、端末装置に選択した画像データを配信する。
【選択図】 図２

Description

本発明は映像監視システム及びそれに用いる撮像装置に係り、特に撮像装置により監視対象を撮像して得た画像により監視を行う映像監視システム及びそれに用いる撮像装置に関する。

近年、街角や駅などの公共の場所に映像監視システムが用いられることが多い。このような公共の場所に好適なプライバシー保護を考慮した映像監視システムが提案されている（例えば、特許文献１参照）。

上記特許文献１記載の従来の映像監視システムは、リアルタイムの視聴画像及び蓄積メディアに記録した映像の視聴画像に対し、プライバシー保護の画像処理を施す手段と、視聴者のユーザ権限に応じてプライバシー保護の画像処理の段階を切り替える手段と、対象となる被写体の大きさにより、同じユーザ権限によるプライバシー保護の画像処理の段階を切り替える手段とを備える構成である。

このような従来の映像監視システムによれば、一般ユーザがアクセスした場合にはモザイク処理などを施してプライバシー保護を考慮した画像を配信し、管理者権限を持つ警備員などがアクセスした場合は処理を行わない生のデータを配信することができる。

特開２００４−３２４５９号公報

しかしながら、特許文献１に記載の従来の映像監視システムではアクセスがあってから権限を知り、その権限に応じた画像処理を行って、その後に画像を配信するので、リアルタイムの画像の配信が困難でタイムラグが発生するという課題がある。また、上記の従来の映像監視システムでは、異なる権限を持つユーザが同時にアクセスすると、配信することができないという課題がある。

本発明は以上の点に鑑みなされたもので、権限に応じた監視画像をリアルタイムで閲覧し得る映像監視システム及びそれに用いる撮像装置を提供することを目的とする。

また、本発明の他の目的は、権限の異なる複数のユーザが同時にアクセスしても、それぞれ適切な監視画像を閲覧し得る映像監視システム及びそれに用いる撮像装置を提供することにある。

上記の目的を達成するため、本発明の映像監視システムは、撮像装置が撮像した監視対象の画像信号を、配信要求のあった端末装置にネットワークを介して配信して、受信した監視対象の画像信号を当該端末装置を用いて監視するユーザのユーザ権限に応じて表示部に表示させて監視する映像監視システムであって、
上記の撮像装置は、監視対象の被写体を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像して得られた監視対象の画像信号に対して、互いに画像品質の異なる複数の画像処理を施して複数の画像信号を別々に生成する画像処理手段と、端末装置から配信要求したユーザのユーザ権限を識別する識別手段と、識別手段により識別したユーザ権限に応じて、画像処理手段により生成された複数の画像信号の中から一の画像信号を選択する選択手段と、選択手段により選択された画像信号を端末装置へネットワークを介して配信する送信手段とを有し、
上記の端末装置は、ユーザ権限情報を含む画像配信要求を、ネットワークを介して撮像装置に送信する配信要求手段と、ネットワークを介して撮像装置から配信された監視対象の画像信号を受信する受信手段と、受信手段により受信した監視対象の画像信号の画像を表示する表示手段とを有することを特徴とする。

また、上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、撮像した監視対象の画像信号を、配信要求のあった端末装置にネットワークを介して配信して、受信した前記監視対象の画像信号を当該端末装置を用いて監視するユーザが、ユーザ権限に応じて表示部に表示させて監視する映像監視システムに用いる撮像装置であって、監視対象の被写体を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像して得られた監視対象の画像信号に対して、互いに画像品質の異なる複数の画像処理を施して複数の画像信号を別々に生成する画像処理手段と、端末装置から配信要求したユーザのユーザ権限を識別する識別手段と、識別手段により識別したユーザ権限に応じて、画像処理手段により生成される複数の画像信号の中から一の画像信号を選択する選択手段と、選択手段により選択された画像信号を端末装置へネットワークを介して配信する送信手段とを有することを特徴とする。

本発明の映像監視システム及び撮像装置では、監視対象の撮像画像の配信を要求する際に端末装置が撮像装置へ送信する配信要求に含まれるユーザ権限を撮像装置が識別し、識別したユーザ権限に応じて複数の画像品質の中から一の画像品質の撮像画像信号を選択して、配信要求元の端末装置へ送信するようにしたため、ユーザは自らのユーザ権限に応じた画像品質の監視対象撮像画像のみを端末装置で表示することができる。

また、異なる複数のユーザ権限で同一の画像品質の監視対象撮像画像信号を選択するようにした場合は、上記の異なる複数のユーザ権限の複数のユーザの端末装置に対して同一の画像品質の監視対象撮像画像信号を配信することができる。

本発明によれば、ユーザは自らのユーザ権限に応じた画像品質の監視対象撮像画像のみを端末装置で表示することができるため、自らの権限に応じた監視対象撮像画像を、リアルタイムに閲覧することができる。

また、本発明によれば、異なる複数のユーザ権限で同一の画像品質の監視対象撮像画像信号を選択するようにした場合は、上記の異なる複数のユーザ権限の複数のユーザの端末装置に対して同一の画像品質の監視対象撮像画像信号を配信するようにしたため、上記の異なる複数のユーザが同時に撮像装置に監視画像の配信要求をしても、それぞれ適切な監視画像を受信することができる。

次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図１は本発明になる映像監視システムの一実施の形態のシステム構成図、図２は本発明の映像監視システムで用いる撮像装置の一実施の形態のブロック図を示す。

図１に示すように、本発明の映像監視システムは、撮像装置１１がインターネットやＬＡＮ（Local Area Network）などのネットワーク１２を介して端末装置１３に接続された構成である。映像監視システムに用いる撮像装置１１は、ネットワーク１２を介して端末装置１３へ監視対象を撮像して得た画像信号を所定の信号形態に変換して配信する所謂ネットワークカメラである。端末装置１３は、ネットワーク１２を介して配信された画像信号を受信して、その受信画像を閲覧する機能を備えた端末装置である。

上記の撮像装置（ネットワークカメラ）１１は、図２に示すように、監視対象の被写体からの入射光を集光するレンズ２０１、入射光を光電変換して撮像信号を出力する電荷結合素子（ＣＣＤ）などの撮像素子２０２、撮像信号に対して所定の画像処理を行う、ディジタル・シグナル・プロセッサ（ＤＳＰ）により構成された画像処理部２０３、映像信号をディジタル画像データに変換するＡ／Ｄ変換部２０４、フィルタ処理を行うフィルタ処理部２０５、ＪＰＥＧ（Joint Picture Experts Group）などの方式で画像圧縮を行う画像圧縮部２０６、画像データの暗号化処理を行う暗号化部２０７、ネットワークに入出力を行う入出力部２０８、メモリなどの記憶部２０９、及び各ブロックを管理する中央処理装置（ＣＰＵ）２１０から構成されている。

次に、図２に示す撮像装置（ネットワークカメラ）１１の動作について説明する。撮像装置（ネットワークカメラ）１１は、監視対象の被写体からの入射光をレンズ２０１で集光して撮像素子２０２の受光面に被写体光学像を結像し、撮像素子２０２により光電変換して撮像信号を得る。続いて、撮像素子２０２から出力された撮像信号に対して、画像処理部２０３で画像処理を行って画像信号とする。そして、この画像信号をＡ／Ｄ変換部２０４でディジタル化して画像データとする。Ａ／Ｄ変換部２０４から出力される画像データはそのまま画像圧縮部２０６に供給されると同時に、フィルタ処理部２０５にも供給される。

フィルタ処理部２０５は入力された画像データに対してぼかし処理を行う。ぼかし処理については公知の技術であり、周囲の画素との平均を算出する平均化処理やガウシアンフィルタというフィルタリングなどが知られている。ガウシアンフィルタは、ガウス分布（正規分布）に基づいて画像の処理を行うもので、例えば特開平０５−２４２２４７号公報に詳細が記載されている。本実施の形態のフィルタ処理部２０５は、ガウシアンフィルタの処理を行うものとする。

画像圧縮部２０６はＡ／Ｄ変換部２０４からそのまま送られた画像データを画像圧縮して暗号化部２０７に供給する。暗号化部２０７は圧縮画像を所定の暗号方式で暗号化して入出力部２０８に供給する。暗号方式としては、ＤＥＳ（Data Encryption Standard）、ＲＳＡ（R.Rivest,A.Shamir,L.Adelman）など種々の方式が知られており、暗号化部２０７はこのような公知の暗号化を行う。

一方、フィルタ処理部２０５でぼかし処理を行われた画像データは、画像圧縮部２０６で画像圧縮された後、入出力部２０８に供給される。入出力部２０８はＣＰＵ２１０の指示に従って、暗号化された画像データとぼかし処理した画像データの中から一つの画像データを選択して、図１のネットワーク１２に送出する。

ここで、撮像装置１１の記憶部２０９には、予めユーザ名、パスワードを図３のように対応付けたテーブルとして登録されている。図３において、「一般ユーザ」とは、ぼかしの処理を行った画像のみを閲覧できるユーザであり、「Ｐｏｗｅｒユーザ」とは、ぼかしの処理を行わない画像を閲覧できるユーザであり、「管理者」はぼかしの処理を行わない画像の閲覧とカメラの種々の設定を行うことのできるユーザである。

次に、図４のシーケンス図と共に図１の映像監視システムについて説明する。撮像装置（ネットワークカメラ）１１が撮像した監視対象の被写体画像を遠隔で監視したいユーザは、まず端末装置１３で画像を閲覧するためのソフトを立ち上げ、端末装置１３の表示部に図５に示すようなユーザ名、パスワードの入力を促す画面を表示させて、ユーザ名とパスワードとを入力する（ステップＳ１）。例えば、ユーザ名を「日本太郎」、パスワードを「ｎ１６Ｇ）＃Ｙｏｍ８」と入力する。

ユーザ名、パスワードを入力すると、端末装置１３の表示部の画面は図６のような閲覧画面に切り替わる。この閲覧画面の右下の領域にカメラの選択画面が表示されるので、ユーザは閲覧したい画像を撮像する撮像装置（ネットワークカメラ）１１を選択する操作を行う（ステップＳ２）。すると、端末装置１３は、ネットワーク１２を通じて撮像装置（ネットワークカメラ）１１にユーザ名、パスワード、配信要求のコマンドを送る（ステップＳ３）。

撮像装置（ネットワークカメラ）１１は、端末装置１３から送られたユーザ名、パスワードを入出力部２０８で受信してＣＰＵ２１０に送る（ステップＳ４）。すると、ＣＰＵ２１０は、入力されたユーザ名と記憶部２０９に記憶しているユーザ名とパスワードのテーブルとを比較して照合する（ステップＳ５）。照合の結果、入力されたユーザ名がテーブルに登録されていれば、次にＣＰＵ２１０は入力されたパスワードとテーブル内のパスワードとを照合し、入力されたパスワードがテーブルに登録されているものと一致すると、ユーザ権限をテーブルから判別して入出力部２０８に送る（ステップＳ６）。

入出力部２０８は、ユーザ権限に応じて配信する画像を選択する（ステップＳ７）。ここで、図３に示したように、ユーザ名「日本太郎」は一般ユーザの権限であるので、入出力部２０８は一般ユーザ向けにフィルタ処理部２０５でぼかしのフィルタ処理を行った画像データの方を選択し、画像圧縮部２０６に画像データを要求する（ステップＳ８）。

画像圧縮部２０６は要求に応じてぼかしのフィルタ処理を行って圧縮した画像データを入出力部２０８に送り（ステップＳ９）、入出力部２０８は端末装置１３にその圧縮画像データを配信する（ステップＳ１０）。撮像装置（ネットワークカメラ）１１から画像データが配信されると、端末装置１３はそれを受信して図６の閲覧画面の左上の領域に画像を表示する（ステップＳ１１）。

一方、Ｐｏｗｅｒユーザや管理者の権限を持つユーザが端末装置１３から撮像装置（ネットワークカメラ）１１にアクセスしてきた場合は、撮像装置（ネットワークカメラ）１１はぼかしのフィルタ処理を行わず、かつ、暗号化部２０７で暗号化した画像データを選択して端末装置１３へ配信する。また、ぼかしのフィルタ処理を行わない画像は、プライバシーを配信したり秘密が漏洩する恐れがあるので、ネットワーク１２上で盗聴されないように暗号化して配信する。

Ｐｏｗｅｒユーザや管理者の権限を持つユーザなど正規のユーザは、復号化を行うソフトウェアを持っているので、暗号化した圧縮画像データを復号してからぼかしのない画像を端末装置１３の画面で閲覧することができる。これにより、限られた警備員やシステムの管理者などはすべての撮像画像をぼかしのない鮮明な画像で閲覧して監視を行うことができる。

このように、本実施の形態によれば、程度の異なる複数の画像処理を施した画像のうち、配信要求したユーザは自らの権限に応じた画像のみを受信することができるように構成したので、権限に応じた画像を、リアルタイムに閲覧することができる。また、権限の異なる複数のユーザ、例えばＰｏｗｅｒユーザと管理者の権限を持つユーザとが、別々の端末装置を用いて同時に撮像装置１１にアクセスした場合でも、それぞれぼかしのない画像を各端末装置の画面で別々に閲覧することができる。

また、本実施の形態によれば、撮像装置（ネットワークカメラ）１１をプライバシーに係わる区域を撮像する位置や、秘密事項のある区域を撮像する位置に設置した場合でも、特別な権限のない一般ユーザは細部を詳細には見ることのできない、ぼかしのある画像のみしか閲覧することができないので、プライバシーを侵害したり秘密が漏洩する恐れがない。

なお、上記の実施の形態では撮像装置（ネットワークカメラ）１１で撮像した画像全体にフィルタ処理を施す例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プライバシーや秘密に係わる領域を予め指定しておき、指定した領域のみにフィルタ処理を施してもよいことはいうまでもない。

本発明の映像監視システムの一実施の形態のシステム構成図である。 本発明の撮像装置の一実施の形態のブロック図である。 本発明の撮像装置に登録されているユーザの情報の一例を示す図である。 本発明の映像監視システムの一例の動作説明用シーケンス図である。 本発明の撮像装置の画像を閲覧する閲覧ソフトのユーザ名とパスワードの入力画面の一例である。 本発明の撮像装置の画像を閲覧する閲覧ソフトの閲覧画面の一例である。

符号の説明

１１ 撮像装置（ネットワークカメラ）
１２ ネットワーク
１３ 端末装置
２０１ レンズ
２０２ 撮像素子
２０３ 画像処理部
２０４ Ａ／Ｄ変換部
２０５ フィルタ処理部
２０６ 画像圧縮部
２０７ 暗号化部
２０８ 入出力部
２０９ 記憶部
２１０ ＣＰＵ（中央処理装置）

Claims (2)

1. 撮像装置が撮像した監視対象の画像信号を、配信要求のあった端末装置にネットワークを介して配信して、受信した前記監視対象の画像信号を当該端末装置を用いて監視するユーザのユーザ権限に応じて表示部に表示させて監視する映像監視システムであって、
   前記撮像装置は、
   前記監視対象の被写体を撮像する撮像手段と、
   前記撮像手段により撮像して得られた前記監視対象の画像信号に対して、互いに画像品質の異なる複数の画像処理を施して複数の画像信号を別々に生成する画像処理手段と、
   前記端末装置から配信要求した前記ユーザのユーザ権限を識別する識別手段と、
   前記識別手段により識別した前記ユーザ権限に応じて、前記画像処理手段により生成された前記複数の画像信号の中から一の画像信号を選択する選択手段と、
   前記選択手段により選択された前記画像信号を前記端末装置へ前記ネットワークを介して配信する送信手段とを有し、
   前記端末装置は、
   ユーザ権限情報を含む画像配信要求を、前記ネットワークを介して前記撮像装置に送信する配信要求手段と、
   前記ネットワークを介して前記撮像装置から配信された前記監視対象の画像信号を受信する受信手段と、
   前記受信手段により受信した前記監視対象の画像信号の画像を表示する表示手段とを有することを特徴とする映像監視システム。
2. 撮像した監視対象の画像信号を、配信要求のあった端末装置にネットワークを介して配信して、受信した前記監視対象の画像信号を当該端末装置を用いて監視するユーザが、ユーザ権限に応じて表示部に表示させて監視する映像監視システムに用いる撮像装置であって、
   前記監視対象の被写体を撮像する撮像手段と、
   前記撮像手段により撮像して得られた前記監視対象の画像信号に対して、互いに画像品質の異なる複数の画像処理を施して複数の画像信号を別々に生成する画像処理手段と、
   前記端末装置から配信要求した前記ユーザのユーザ権限を識別する識別手段と、
   前記識別手段により識別した前記ユーザ権限に応じて、前記画像処理手段により生成される前記複数の画像信号の中から一の画像信号を選択する選択手段と、
   前記選択手段により選択された前記画像信号を前記端末装置へ前記ネットワークを介して配信する送信手段と
   を有することを特徴とする撮像装置。
   
   

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