JP2002281486A - 画像取得システム - Google Patents

画像取得システム

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JP2002281486A
JP2002281486A JP2001075938A JP2001075938A JP2002281486A JP 2002281486 A JP2002281486 A JP 2002281486A JP 2001075938 A JP2001075938 A JP 2001075938A JP 2001075938 A JP2001075938 A JP 2001075938A JP 2002281486 A JP2002281486 A JP 2002281486A
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JP2001075938A
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Masahiro Toriyama
正博 鳥山
Manabu Ishida
学 石田
Shigemitsu Geshi
茂光 下司
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DD MARKETING KK
Shinmaywa Engineering Ltd
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DD MARKETING KK
Shinmaywa Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時に表示・出力する画像は個人識別不能
状態としてプライバシー保護を図ると共に、要求に応じ
て個人識別可能な画像を出力する場合も要求者以外への
情報漏洩を防止してプライバシーを保護できる画像取得
システムを提供する。 【解決手段】 撮像側装置の撮像部111で取得された
撮像画像に対し個人識別不能にする所定の処理を実施
し、処理済画像を生成する一方、復元用情報管理装置が
復元用情報を生成し、画像復元手段が復元用情報を用い
て処理済画像から個人識別可能状態の画像を得、必要に
応じて画像から個人を特定できることから、撮像直後の
段階で人の個人特定が不可能な状態に画像処理を行い、
通常は人のプライバシー保護を確実に図りつつ撮像され
た人の外見や行動は判断可能な画像を得られると共に、
犯罪捜査等の特殊な要求に対しては、要求者以外に対す
るプライバシー保護を徹底しつつ個人識別可能状態の画
像を速やかに提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は任意の撮像対象領域
を撮像して人を含む画像を取得する画像取得システムに
関し、特に、画像中の人について個人の特定が不可能と
なる加工を施した画像を出力すると共に、必要に応じて
個人を特定できる画像も出力できる画像取得システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】商品を販売する店舗等では、従来から商
品の監視等のために撮像手段で店舗内での人の行動を撮
像し、得られた撮像画像を所定の記録媒体に記録して所
定期間保存するということが一般的に行われていた。ま
た、こうした監視目的の他に、撮像手段で取得した撮像
画像中の人の外見や行動から、購入商品と購入者の関係
など、商品開発や販売戦略の基礎となる情報を収集する
試みも提案されている。近年、このような監視や情報収
集等の目的で撮像画像を取得する場合、プライバシー保
護の観点から、外見や行動の識別性は確保しつつ、撮像
された人の個人特定はできないようにすることが求めら
れるようになっている。
【0003】また、これら以外にも、速度取り締まりの
ための車両撮影や、テレビの野外中継撮影等の場合で、
本来の撮像目標の人(前者の場合は運転者、後者の場合
は出演者)以外の人について、プライバシー保護の観点
から撮像画像中で個人の特定を不可能にすることが近年
要求されるようになっている。このような撮像画像中で
の人の個人特定を不可能にするためには、撮像画像に対
する所定の加工が必要となるが、こうした画像加工処理
を撮像後に人手により行うと、人による作業時点でプラ
イバシー侵害が発生するため、撮像画像が表示又は記録
媒体に記録される前に自動的に画像加工処理を行う仕組
みが必要となってくる。
【0004】画像における人の個人特定を不可能にする
画像加工処理には、画像全体に対するものと、人の顔や
目部分など画像の一部に対するものとがあり、このうち
後者は、プライバシー保護を図りつつ人の外見や行動の
識別性を十分確保でき、様々な用途に利用可能である。
こうした個人を特徴付ける顔や目部分など画像の一部に
限定される画像処理では、まず、画像中から人の顔部を
識別することが不可欠である。
【0005】こうした人の顔部分を含む画像から顔領域
を抽出する顔領域抽出装置は、例えば、所定の監視領域
内に侵入する人物の監視・追跡や、テレビ会議やテレビ
電話等の画像通信で顔部分に最適な符号化を行って効率
的な伝送を図るなどの目的に応じて、従来から種々提案
されている。このような従来の顔領域抽出装置の一例と
して、特開平7−282227号公報に記載されている
ものがあり、この従来の顔領域抽出装置は、所定の撮像
手段で撮像した画像中の顔部分は顔の各パーツ(目、
鼻、口等)によって顔以外の部分と比べて画像の濃淡変
化が細かくなっていること、また、顔部分とその他部位
での変化の度合の違いが顕著であることを利用して、画
像の濃淡計測を行って所定方向の濃淡射影をとり、射影
の変化の度合を基に顔部の上下端や左右端を決定し、撮
像画像から顔領域を抽出する仕組みとなっている。
【0006】この他、従来の別の顔領域抽出装置とし
て、特開平6−187455号公報に記載されているも
のがあり、この顔領域抽出装置は、入力画像信号の輝度
信号及び色差信号について、一画面毎に肌色を抽出する
しきい値で各信号を二値化して顔部分を含む肌色領域を
抽出し、これら各信号に対応する肌色領域の共通領域を
得て、この共通領域から顔部を含む所定の矩形領域を設
定し、さらに、この矩形領域内における輝度のヒストグ
ラムのダイナミックレンジを複数等分するようなしきい
値を用いて線形量子化し、所定の量子化値を有する画素
の集合について面積及び前記共通領域との一致度を判定
して、条件を満たす場合にこの画素の集合を顔領域とし
て抽出する仕組みとなっている。
【0007】さらに、撮像手段で得られる撮像画像にお
いてプライバシー保護を図る従来の別の方法として、保
安上の要求など必要な時には撮像画像を監視者が視認で
きるようにする一方、必要でない場合には撮像画像を監
視者が視認できないように制御する方法も提案されてお
り、この方法を用いた画像監視システムの一例として、
特開平11−339166号公報に記載されるものがあ
る。この従来の画像監視システムは、監視領域を撮影す
る撮像手段を有する画像監視装置と、前記撮像手段が撮
影した画像を監視する監視センタ装置とからなる構成で
ある。前記監視センタ装置は、監視領域の画像を表示す
る表示手段と、画像監視装置に対して画像要求信号を送
出する送出手段と、あらかじめ設定した条件が満たされ
る場合には送出手段からの画像要求信号の送出を阻む阻
止手段とを有する。前記画像監視装置は、前記監視セン
タ装置からの画像要求信号を受信すると、撮像手段によ
り撮影した画像を通信回線を介して前記監視センタ装置
に送出する仕組みである。
【0008】監視センタ装置の阻止手段には監視領域を
撮影した画像を外部に送出しない条件をあらかじめ設定
しており、設定された条件が満たされる場合、例えば、
警備領域が正常である場合や、警備モードが警戒解除状
態である場合などには、阻止手段が送出手段による画像
要求信号の送出を阻止し、画像監視装置からの画像送信
を行わせない。監視者は、監視対象の撮像画像をセキュ
リティ維持の上で必要な時には監視センタ装置の表示手
段で見ることができる一方、必要のない場合には見るこ
とができないことから、監視対象領域にいる人のプライ
バシー保護が実現する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮像画像に対す
るプライバシー保護のための準備処理(顔領域の抽出)
は以上のように行われており、撮像画像中の人の顔部に
ついて前記従来の顔領域抽出装置で抽出し、抽出部分に
画像加工処理を施して個人識別不能状態の新たな画像を
得る画像取得システムが構築可能である。こうして一旦
個人識別不能状態とされた画像からは、個人識別可能な
元の撮像画像を復元することはできず、第三者によるプ
ライバシーの侵害も防止できる。
【0010】ただし、このような画像加工処理後の個人
識別不能状態の画像については、画像の参照利用後、犯
罪捜査等の目的から個人を特定できる状態で再出力する
ことを求められる場合もあるため、従来のシステムで
は、あらかじめ個人識別不能状態に加工された画像と対
応付けて未加工の撮像画像をデータベースとして保管し
ておく必要があり、画像加工処理を経た個人識別不能状
態の画像の出力・表示システムと共に、個人識別可能な
画像を提供可能な大容量のデータベースシステムを構築
しなければならず、システム全体が高コストになってし
まい、こうした画像取得システムを容易に導入できない
という課題を有した。これに対し、画像取得システムを
クライアントとサーバの組合わせで構築し、データベー
スをネットワーク接続されたサーバに集約し、クライア
ントからの要求を受けてサーバから画像情報を送信する
仕組みとして、システム全体のコストを低減する方法も
考えられるが、ネットワークを通じて画像情報をやり取
りする場合、悪意の第三者による外部への漏洩や情報の
改ざんなどの危険性が生じるという課題を有する。
【0011】また、監視者に対する撮像画像の表示を制
御する前記従来の画像監視システムにおいては、監視対
象領域にいる人のプライバシー保護は図れるものの、人
の外見や行動などを随時識別することができず、監視以
外の情報収集等様々な用途には利用できないという課題
を有していた。本発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、通常時に人の含まれる撮像画像を表示・出
力する場合には人の外見や行動を適切に判別可能な状態
を維持しつつ画像を個人識別不能状態としてプライバシ
ー保護を図ると共に、必要に応じて個人識別可能状態の
画像を出力する場合にも外部への漏洩等を防止して確実
にプライバシーを保護できる画像取得システムを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像取得シ
ステムは、撮像対象領域を撮像して撮像画像情報を順次
出力する撮像部を一体に有してなり、当該撮像部から排
他的に得た前記撮像画像情報に対し個人識別を不可能に
する所定の処理により処理済画像を生成すると共に、当
該処理済画像について一義的な識別コードとなる画像識
別用情報を生成して出力する撮像側装置と、当該撮像側
装置から前記画像識別用情報を取得し、当該画像識別用
情報に対応する前記処理済画像を個人識別可能な画像に
復元するための復元用情報を生成管理する復元用情報管
理装置と、当該復元用情報管理装置から前記復元用情報
を取得すると共に、前記撮像側装置から前記処理済画像
を取得し、復元用情報を用いて処理済画像から前記処理
前の撮像画像に略一致する個人識別可能な画像を得る画
像復元手段と、前記撮像側装置で得られた前記処理済画
像及び/又は前記画像復元手段で得られた前記個人識別
可能な画像を視認可能な形式で出力する画像出力手段と
を備えるものである。
【0013】このように本発明においては、撮像側装置
が撮像対象領域を撮像部で撮像し、この撮像部で取得さ
れた撮像画像に対して人の個人識別を不可能にする所定
の処理を実施し、個人識別不能状態となった処理済画像
を生成する一方、復元用情報管理装置が復元用情報を生
成し、画像復元手段が復元用情報を用いて処理済画像か
ら個人識別可能状態の画像を得、必要に応じて画像から
個人を特定できることにより、撮像直後の段階で人の個
人特定が不可能な状態に画像処理を行い、通常は人のプ
ライバシー保護を確実に図りつつ撮像された人の外見や
行動は判断可能な画像を得られることとなり、プライバ
シー保護の要請に応えつつ画像から撮像された人の行動
や外見の特徴を見極めて情報収集も適切に行えると共
に、犯罪捜査等の特殊な要求に対しては、要求者以外に
対するプライバシー保護を徹底しつつ個人識別可能状態
の画像を速やかに提供することができる。
【0014】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記撮像側装置が、前記処理済画像を所定
の画像処理により生成すると共に処理済画像から元の撮
像画像を再現するために必要な再現用情報を生成する画
像処理手段と、前記再現用情報を所定の情報形式に変換
して変換済再現用情報を得る情報変換手段と、前記画像
出力手段で出力される所定の処理済画像に対する個人識
別不能状態解除要求指示を前記復元用情報管理装置に送
信可能な送信手段とを有してなり、前記復元用情報管理
装置が、前記撮像側装置からの前記処理済画像に対する
個人識別不能状態解除要求指示を受けると前記処理済画
像に対応する復元用情報を生成して前記画像復元手段へ
出力する復元用情報生成手段を有してなり、前記画像復
元手段が、前記撮像側装置から前記変換済再現用情報を
取得し、前記復元用情報管理装置から前記復元用情報を
受取ると、当該復元用情報を用いて変換済再現用情報か
ら再現用情報を復元すると共に、前記処理済画像及び復
元された再現用情報から前記個人識別可能な画像を合成
し、前記画像出力手段に出力するものである。
【0015】このように本発明においては、撮像対象領
域を撮像側装置の撮像部で撮像し、この撮像部で取得さ
れた撮像画像に対して画像処理手段が個人識別不能とす
る所定の画像処理を実施し、処理済画像を出力する一
方、撮像側装置から処理済画像に対する個人識別不能状
態解除要求指示を復元用情報管理装置に送信すると、復
元用情報管理装置が復元用情報を生成して画像復元手段
に出力し、画像復元手段で復元用情報を用いて再現用情
報を復元し、さらに処理済画像と再現用情報から個人識
別可能状態の画像を合成して、画像からの個人の特定が
できることにより、撮像直後の段階で人の個人特定が不
可能な状態に画像処理を行い、通常は人のプライバシー
保護を確実に図りつつ撮像された人の外見や行動は判断
可能な画像を得られることとなり、プライバシー保護の
要請に応えつつ画像から撮像された人の行動や外見の特
徴を見極めて情報収集も適切に行えると共に、犯罪捜査
等の特殊な要求に対しては、画像とは異なる情報をやり
取りして要求者以外に対するプライバシー保護を徹底し
つつ個人識別可能状態の画像を速やかに提供することが
できる。さらに、処理済画像と再現用情報との組合わせ
で個人識別可能状態の画像を得られ、システムの構築も
容易且つ低コストに行える。
【0016】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記画像処理手段が、前記処理済画像の元
になった撮像画像に対し前記撮像部で付与される少なく
とも通し番号及び日時を含む付属情報に基づいて、前記
撮像画像に対応する処理済画像について所定時間毎又は
所定フレーム毎に独立した前記画像識別用情報を生成取
得し、前記復元用情報生成手段が、前記撮像側装置から
の個人識別不能状態解除要求指示のあった前記処理済画
像についての前記画像識別用情報を読込み、当該画像識
別用情報を基に復元用情報を生成するものである。
【0017】このように本発明においては、画像処理手
段で各処理済画像に対応する画像識別用情報を取得し、
復元用情報生成手段における復元用情報の生成を処理済
画像毎の画像識別用情報に基づいて行い、復元用情報を
各処理済画像毎に特有なものとすることにより、ネット
ワーク等を用いた復元用情報のやり取りの際に他者に復
元用情報を一部取得された場合でもその復元用情報を基
に個人識別可能状態の画像を取得するのは困難となり、
情報漏洩に対する安全性が高まり、プライバシーの保護
もより確実なものとなる。
【0018】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記画像処理手段が、所定の前記処理済画
像についての前記画像識別用情報を前記処理済画像に付
加して一情報として一体化するものである。このように
本発明においては、画像処理手段で各処理済画像に対応
する画像識別用情報を取得すると共に、画像識別用情報
を対応する処理済画像と一体化し、処理済画像を画像識
別用情報との組合わせ状態で取扱えることにより、処理
済画像に対応する画像識別用情報を他から呼出すことな
く参照できることとなり、各処理が速やかに行え、情報
の取扱いも容易になる。
【0019】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記撮像側装置が、個人識別不能状態解除
の要求対象とされる所定の前記処理済画像についての所
定の入力指示を受け、前記処理済画像自体を当該処理済
画像に対する個人識別不能状態解除要求指示として前記
復元用情報管理装置に送信し、前記復元用情報管理装置
の復元用情報生成手段が、前記処理済画像を受信し、当
該処理済画像から画像識別用情報を抽出取得し、前記復
元用情報を生成するものである。
【0020】このように本発明においては、画像処理手
段で取得した画像識別用情報を対応する処理済画像と一
体化し、所定の処理済画像に対する個人識別不能状態解
除要求の際に、個人識別不能状態の解除を要求したい処
理済画像を要求者が参照しつつ撮像側装置に所定の要求
操作を行うと、要求対象の処理済画像自体が個人識別不
能状態解除要求指示として撮像側装置から復元用情報管
理装置に送信され、復元用情報管理装置で処理済画像か
ら画像識別用情報が取出されて復元用情報の生成に用い
られることにより、撮像側装置は要求対象として指定さ
れた処理済画像をそのまま復元用情報管理装置に送信で
きることとなり、撮像側装置における処理が大幅に簡略
化し、システムのコスト低減も図れる。
【0021】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記撮像側装置が、個人識別不能状態解除
の要求対象とされる所定の前記処理済画像についての所
定の入力指示を受け、前記処理済画像に付加されている
画像識別用情報を前記処理済画像に対する個人識別不能
状態解除要求指示として前記復元用情報管理装置に送信
し、前記復元用情報管理装置の復元用情報生成手段が、
前記画像識別用情報を受取り、前記復元用情報を生成す
るものである。
【0022】このように本発明においては、画像処理手
段で取得した画像識別用情報を対応する処理済画像と一
体化し、所定の処理済画像に対する個人識別不能状態解
除要求の際に、個人識別不能状態の解除を要求したい処
理済画像を要求者が参照しつつ撮像側装置に所定の要求
操作を行うと、処理済画像に付加されている画像識別用
情報が個人識別不能状態解除要求指示として撮像側装置
から復元用情報管理装置に送信され、復元用情報の生成
に用いられることにより、撮像側装置は処理済画像に含
まれる画像識別用情報をそのまま復元用情報管理装置に
送信でき、撮像側装置における処理が簡略化し、システ
ムのコスト低減が図れると共に、撮像側装置から復元用
情報管理装置に送信される情報が必要最小限となり、ネ
ットワーク等を用いる際の負荷を低減できる。
【0023】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記画像処理手段が、所定の前記処理済画
像についての前記画像識別用情報を前記画像出力手段に
出力された処理済画像上で視覚的に認識可能となる形式
で処理済画像に付加し、前記撮像側装置が、個人識別不
能状態解除の要求対象とされる所定の前記処理済画像と
共に前記画像出力手段に示された前記画像識別用情報の
入力指示を受け、当該画像識別用情報を前記処理済画像
に対する個人識別不能状態解除要求指示として前記復元
用情報管理側装置に送信し、前記復元用情報管理装置の
復元用情報生成手段が、前記画像識別用情報を受取り、
前記復元用情報を生成するものである。
【0024】このように本発明においては、画像処理手
段で取得した画像識別用情報を対応する処理済画像と一
体化して、処理済画像の一部として同時に出力される状
態とし、所定の処理済画像に対する個人識別不能状態解
除要求の際に、個人識別不能状態の解除を要求したい処
理済画像と共に示される画像識別用情報を要求者が参照
しつつ撮像側装置に入力すると、画像識別用情報が個人
識別不能状態解除要求指示として撮像側装置から復元用
情報管理装置に送信され、復元用情報の生成に用いられ
ることにより、個人識別不能状態解除要求時の撮像側装
置に対する操作が、示されている画像識別用情報をその
まま入力するという直感的なものとなって理解しやすく
なることに加え、撮像側装置は入力情報をそのまま復元
用情報管理装置に送信でき、撮像側装置における処理が
大幅に簡略化し、システムのコスト低減も図れる。さら
に、撮像側装置から復元用情報管理装置に送信される情
報が必要最小限となり、ネットワーク等を用いる際の負
荷を低減できる。
【0025】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記情報変換手段が、前記再現用情報を所
定の暗号化鍵を用い暗号化して前記変換済再現用情報と
しての再現用暗号情報を取得する暗号化手段であり、前
記復元用情報生成手段が、個人識別不能状態解除要求指
示のあった処理済画像に対応する前記再現用暗号情報の
復号に必要な所定の復号鍵を前記復元用情報として生
成、出力する復号鍵生成手段であり、前記画像復元手段
が、前記復元用情報管理装置から前記復号鍵を受取ると
共に当該復号鍵を用いて前記再現用暗号情報から再現用
情報の復号を実行する復号手段を有するものである。
【0026】このように本発明においては、再現用情報
を暗号化して再現用暗号情報を得る暗号化手段、及び、
再現用暗号情報の再現用情報への復号に必要な復号鍵を
生成する復号鍵生成手段がそれぞれ配設されると共に、
画像復元手段が復元用情報としての復号鍵を得て再現用
情報を復号する復号手段を有してなり、再現用情報を画
像処理手段で取得された直後の段階で暗号化し、システ
ムにおけるほとんどの処理で再現用情報を暗号化した状
態で取扱うことにより、ネットワーク等を通じて外部か
ら不正に情報を取得される危険性がある状況でも再現用
情報そのものの取得を困難化でき、個人識別可能状態の
画像の不正な取得を防止してプライバシー保護を確実な
ものとすることができる。
【0027】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記暗号化手段が、所定の前記処理済画像
についての前記画像識別用情報を読込み、当該画像識別
用情報を基に暗号化鍵を生成し、前記処理済画像に対応
する再現用情報の暗号化を行い、前記復号鍵生成手段
が、前記撮像側装置からの個人識別不能状態解除要求指
示のあった前記処理済画像についての前記画像識別用情
報を読込み、当該画像識別用情報を基に復号鍵を生成す
るものである。
【0028】このように本発明においては、暗号化手段
における暗号化鍵の生成を処理済画像毎の画像識別用情
報に基づいて行うと共に、復号鍵生成手段における復号
鍵の生成を処理済画像毎の画像識別用情報に基づいて行
い、暗号化鍵及び復号鍵を各処理済画像毎に特有なもの
として、処理済画像毎に再現用情報の暗号化の仕組みを
変えることにより、ネットワーク上で再現用暗号情報及
び/又は復号鍵をやり取りする場合に他者にこれらの情
報を一部取得された場合でもこうした情報を解読して個
人識別可能状態の画像を取得するのは困難となり、情報
漏洩に対する安全性が高まり、プライバシーの保護がよ
り確実なものとなる。
【0029】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記情報変換手段が、所定の前記処理済画
像に対応する前記再現用情報を前記処理済画像に埋込ま
れる所定の電子透かしに変換し、処理済画像と一体化し
た変換済再現用情報とするものである。このように本発
明においては、情報変換手段で各処理済画像に対応する
再現用情報を電子透かしとして処理済画像に埋込んで一
体化し、変換済再現用情報を処理済画像との組合わせ状
態で取扱えることにより、処理済画像に対応する変換済
再現用情報を他から呼出すことなく取得できることとな
り、各情報を別々に管理せずに済むことで情報の取扱い
が容易になり、処理手続きも簡略化して各処理を速やか
に行えると共に、外部から不正に再現用情報を手に入れ
ることが困難となり、情報漏洩に対する安全性が高ま
り、プライバシーの保護がより確実なものとなる。
【0030】また、本発明に係る画像取得システムは必
要に応じて、前記画像処理手段が、前記画像処理とし
て、前記撮像手段から得られる前記撮像対象領域の撮像
画像を解析して撮像画像中から人の個人識別可能な特徴
部分を個人特徴領域として抽出する抽出処理と、撮像画
像の前記個人特徴領域を個人識別不能状態に変化させる
画像加工処理とをそれぞれ行うものである。
【0031】このように本発明においては、撮像部で取
得された撮像画像から画像処理手段が個人特徴領域を抽
出し、続いて個人特徴領域を加工して個人識別不能状態
に変化させ、個人識別可能な特徴部分のみを確実に個人
識別不能状態とした処理済画像を取得できることによ
り、撮像されている人の個人としての特定を防ぎつつそ
の外見や行動を最大限に判別可能な画像を確実に得られ
ることとなり、画像のデータとしての有用性確保とプラ
イバシーの保護との両立が図れる。また、本発明に係る
画像取得システムは必要に応じて、前記撮像側装置の撮
像部が、電荷結合素子(CCD)を用いたCCDカメラ
とされると共に、前記撮像側装置の前記処理済画像生成
を行う処理部分が、前記撮像部のCCDと一体の素子と
されてなり、当該素子から出力される画像が前記処理済
画像となっているものである。
【0032】このように本発明においては、撮像側装置
で撮像部をなすCCDと処理済画像生成用の画像処理部
分とを一つの素子として一体化し、素子から取出せる画
像出力を処理済画像のみとすることにより、撮像部から
外部に撮像画像を不正に取出されるのを防げると共に、
CCDから外部に撮像画像を直接取出せない構造とし
て、撮像側装置を不正改造して撮像画像を取出されるこ
とも防止でき、撮像段階から画像中に含まれる人のプラ
イバシーを確実に保護できると共に、撮像段階での撮像
画像内容の改ざんも抑止できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る画像取得システムを図1ないし図4に基づいて説明す
る。本実施の形態では、前記撮像側装置と前記復元用情
報管理装置がネットワーク接続された例について説明す
る。図1は本実施形態に係る画像取得システムの概略構
成説明図、図2は本実施形態に係る画像取得システムの
ブロック図、図3は本実施形態に係る画像取得システム
のクライアントにおける処理済画像取得処理フローチャ
ート、図4は本実施形態に係る画像取得システムの個人
識別不能状態解除処理フローチャートである。
【0034】前記各図において本実施形態に係る画像取
得システム100は、所定の撮像対象領域を撮像して撮
像画像情報を連続的に取得し、この撮像画像に対し所定
の画像処理を行って処理済画像を得る前記撮像側装置、
処理済画像を表示可能な前記画像出力手段、及び処理済
画像から個人識別可能な画像を得る前記画像復元手段を
一まとめにされてなるクライアント110と、このクラ
イアント110に所定のネットワーク50を介して接続
され、クライアント110から発信される所定の処理済
画像に対する個人特定不能状態の解除要求指示に対し、
処理済画像を個人特定可能状態に変化させられる所定の
情報を提供する前記復元用情報管理装置としてのサーバ
120とを備える構成である。
【0035】前記クライアント110は、所定の撮像対
象領域を撮像して撮像画像情報を連続的に取得する撮像
部111と、処理済画像及び必要に応じて得られる個人
識別可能な画像を表示する前記画像出力手段としての表
示手段112と、撮像部111から撮像画像情報を排他
的に受取りつつ撮像画像に対し個人識別を不可能にする
所定の画像処理を行って処理済画像及び前記再現用情報
として前記処理済画像と元の撮像画像との差分画像をそ
れぞれ得る画像処理手段113と、差分画像を所定の暗
号化鍵を用い暗号化して前記再現用暗号情報としての差
分画像暗号情報を取得する前記情報変換手段としての暗
号化手段114と、処理済画像及び差分画像暗号情報を
格納する記憶手段115と、操作者による所定の処理済
画像に対する個人識別不能状態解除要求操作を受ける入
力手段116と、所定の処理済画像に対する個人識別不
能状態解除要求指示を前記サーバ120に送信する送信
手段117と、処理済画像に対応する差分画像暗号情報
を記憶手段115から読込み、サーバ120から受取っ
た復号鍵を用いて、差分画像暗号情報から差分画像の復
号を実行する復号手段118と、処理済画像を記憶手段
115から読込み、復号された差分画像及び処理済画像
から個人特定可能状態の画像を合成し、得られた個人特
定可能状態の画像を表示手段112に出力する画像復元
手段119とを備える構成である。
【0036】前記撮像部111は、公知のCCD方式の
カメラであり、撮像対象領域を見渡せる所定位置に撮像
可能状態で配設される構成であり、人を含む撮像対象領
域の撮像画像を継続的に取得する仕組みである。前記画
像処理手段113は、撮像部111から出力される撮像
対象領域の撮像画像を解析して撮像画像中から人の個人
識別可能な特徴部分としての顔部を抽出する抽出処理部
113aと、撮像画像の前記顔部を個人識別不能状態に
変化させる画像加工処理部113bと、処理済画像と処
理前の撮像画像との差分画像を得る差分画像取得部11
3cとを備える構成である。
【0037】また、画像処理手段113は、処理済画像
の基になった撮像画像に対し撮像部111で付与される
通し番号や日時を含む付属情報に基づいて、撮像画像に
対応する各フレーム毎の処理済画像それぞれについて所
定の画像識別用情報を生成取得し、この画像識別用情報
を表示手段112に表示された処理済画像上で視覚的に
認識可能となる形式で、対応する処理済画像に付加して
一情報として一体化する仕組みを有する。
【0038】前記抽出処理部112aにおける処理は、
撮像された撮像画像中から人の肌部を検出して全ての肌
部領域を抽出する肌部抽出過程と、前記肌部領域から人
の顔部を識別して抽出する顔部抽出過程とからなる仕組
みである。この抽出処理部112aの肌部抽出過程にお
ける肌部領域の抽出は、撮像画像の輝度信号及び色差信
号を利用する公知の方法によるものであり、詳細な説明
を省略する。続く顔部抽出過程における肌部領域からの
顔部の抽出も、撮像画像中から移動体を抽出した画像を
取得し、この移動体抽出部分の縦方向(y軸方向)の射
影をとり、抽出点の数が所定値以上となっている横方向
(x軸方向)の所定範囲に対応する撮像画像の横方向範
囲内にある肌部領域のうち、領域内の画素数が最大、す
なわち領域の面積が最大であるものを顔部として抽出す
るという公知の方法に基づくものであり、詳細な説明を
省略する。一方、前記画像加工処理部112bは、抽出
処理部112aで識別された撮像画像の顔部について、
モザイク、ぼかし等の画像加工処理を行う仕組みとなっ
ている。
【0039】前記暗号化手段114は、所定の前記処理
済画像についての前記画像識別用情報を読込み、この画
像識別用情報を基に暗号化鍵を生成し、処理済画像に一
対一に対応させて画像処理手段113で得られた差分画
像を読出し、生成された暗号化鍵を用いてこの差分画像
の暗号化を行い、前記変換済差分画像情報としての差分
画像暗号情報を取得するものである。なお、この暗号化
手段114における暗号化鍵の生成及び差分画像の暗号
化の各アルゴリズムはサーバ120側で既知となってい
るものとする。
【0040】前記記憶手段115は、画像処理手段11
3で撮像画像に所定の画像処理を施した後の処理済画
像、及び暗号化手段114で差分画像を暗号化して取得
された差分画像暗号情報をそれぞれ格納するものであ
る。この記憶手段115は、着脱自在な記憶媒体にデー
タを格納するタイプのものであってもかまわない。この
記憶手段115においては、画像識別用情報を格納され
た処理済画像と差分画像暗号情報の管理用インデックス
として用いる。また、記憶手段115に一旦格納された
処理済画像は、表示手段112で任意に表示可能とな
る。
【0041】前記入力手段116は、操作者による所定
の処理済画像に対する個人識別不能状態解除要求操作と
して、個人識別不能状態解除の要求対象である処理済画
像と共に表示手段112に表示される画像識別用情報の
入力を受付けるものである。前記送信手段117は、入
力手段116を介して入力指示された画像識別用情報を
該当する処理済画像に対する前記個人識別不能状態解除
要求指示としてサーバ120に送信するものである。
【0042】前記サーバ120は、クライアント110
から処理済画像に対する個人識別不能状態解除要求指示
を受けると、画像識別用情報に基づいて前記復元用情報
としての復号鍵を生成してクライアント110へ出力す
る復元用情報生成手段としての復号鍵生成手段121を
備える構成である。前記復号鍵生成手段121は、クラ
イアント110から所定の処理済画像の個人識別不能状
態解除要求指示として送信される処理済画像についての
画像識別用情報を受取り、前記処理済画像に対応する差
分画像暗号情報の復号に必要な所定の復号鍵を画像識別
用情報を基に生成、出力するものである。
【0043】次に、前記構成に基づく本実施形態に係る
画像取得システムにおける一連の処理について図3及び
図4のフローチャートを用いて説明する。最初に、クラ
イアント110における処理済画像取得処理について説
明する。まず、クライアント110の撮像部111が撮
像対象となっている所定の領域を撮像し、撮像画像情報
を連続的に取得する(ステップ101)。この撮像画像
は画像処理手段113へ順次出力される。
【0044】撮像部111から出力された撮像画像情報
を画像処理手段113が排他的に受取り、画像処理手段
113の抽出処理部113aが、撮像対象領域の撮像画
像に対する抽出処理のうち、まず、肌部抽出過程として
撮像画像を解析し、この撮像画像から人の肌部と認めら
れる領域を抽出する(ステップ102)。さらに、顔部
抽出過程として、抽出された肌部領域のうち、顔部分と
認められる領域を顔部として抽出し、この顔部を画像処
理対象として認識する(ステップ103)。これらの肌
部領域抽出、及び顔部の抽出処理は前記した公知の処理
方法を用いて行うため、詳細な説明を省略する。前記ス
テップ103で顔部が認識された後、さらに画像加工処
理部113bが撮像画像の顔部に対し、モザイク、ぼか
し等の画像加工処理を施し、処理済画像が取得される
(ステップ104)。そして、差分画像取得部113c
がこの処理済画像と処理前の撮像画像との差分画像を取
得する(ステップ105)。
【0045】また、画像処理手段113は、得られた処
理済画像の基になった撮像画像に対し撮像部111で付
与される通し番号や日時等を含む付属情報に基づき、撮
像画像に対応する各フレーム毎の処理済画像それぞれに
ついて所定の画像識別用情報を生成取得し(ステップ1
06)、この画像識別用情報を表示手段112に表示さ
れた処理済画像上で視覚的に認識可能となる形式で、対
応する処理済画像に付加して一情報として一体化する
(ステップ107)。この画像識別用情報を含む処理済
画像は記憶手段115に格納される(ステップ108)
と共に、表示手段112に表示される(ステップ10
9)。この時、表示手段112には処理済画像に付加さ
れた画像識別用情報も表示される。
【0046】さらに、暗号化手段114は、画像処理手
段113の差分画像取得部113cで得られた所定の差
分画像について、この差分画像に対応する処理済画像に
付加されている画像識別用情報を読込み、この画像識別
用情報を基に差分画像毎の暗号化鍵を生成する(ステッ
プ110)。そして、この暗号化鍵を用いて、暗号化手
段114は差分画像を暗号化して差分画像暗号情報を取
得する(ステップ111)。この差分画像暗号情報も記
憶手段115に格納される(ステップ112)。
【0047】前記ステップ112の後、撮像部111に
よる撮像画像の取得が終了しているか否かを判定し(ス
テップ113)、画像取得が終了している場合、一連の
処理を終了する。前記ステップ113で画像取得がまだ
終了していない場合には、前記ステップ102に戻って
以降の前記各処理を繰返す。
【0048】前記したクライアント110における一連
の処理済画像取得処理により、撮像対象領域にいる人に
ついて個人識別不能状態とされた画像を表示手段112
で視認可能となると共に、記憶手段115から取出し可
能となる。続いて、所定の処理済画像に対する個人識別
不能状態の解除処理について説明する。前提として、ク
ライアント110において、操作者が個人識別不能状態
の解除を要求したい処理済画像を表示手段112で確認
し、表示手段112に処理済画像と共に表示された画像
識別用情報を把握しているものとする。操作者は処理済
画像と共に表示された画像識別用情報を入力手段116
で入力し、入力手段116が画像識別用情報を受取る
(ステップ121)。クライアント110では、この入
力手段116で得られた画像識別用情報から該当する処
理済画像を個人識別不能状態解除要求対象として認識す
ると共に、画像識別用情報自体を処理済画像に対する個
人特定不能状態の解除要求指示として、送信手段117
によりネットワーク50を通じサーバ120へ送信する
(ステップ122)。
【0049】サーバ120では、ネットワーク50を介
してクライアント110から送信された画像識別用情報
を復号鍵生成手段121が受取り(ステップ123)、
この画像識別用情報に基づいて、個人識別不能状態解除
要求対象の処理済画像に対応する差分画像暗号情報の復
号が可能な復号鍵を生成し(ステップ124)、復号鍵
をクライアント110に返信する(ステップ125)。
【0050】クライアント110では、返信された復号
鍵を受取る(ステップ126)と共に、個人識別不能状
態解除要求対象の処理済画像に対応する差分画像暗号情
報を記憶手段115から読込み、受取った復号鍵を用い
て復号手段118が差分画像暗号情報の復号を実行して
差分画像を得る(ステップ127)。そして、画像復元
手段119が個人識別不能状態解除要求対象の処理済画
像を記憶手段115から読込み、この処理済画像及び復
号された差分画像を合成処理して個人識別可能状態とな
った画像を取得する(ステップ128)。得られた個人
識別可能状態の画像を表示手段112で表示し(ステッ
プ129)、一連の処理を終了する。
【0051】前記したクライアント110及びサーバ1
20における処理済画像の個人識別不能状態解除処理に
より、撮像対象領域にいる人について個人識別可能状態
とされた画像をクライアント110の表示手段112で
視認可能となり、この画像が、人の個人識別可能な特徴
部分の視認で特定の個人情報を得る犯罪捜査等の特殊用
途に利用される。
【0052】このように、本実施の形態に係る画像取得
システムにおいては、撮像対象領域をクライアント11
0の撮像部111で撮像し、この撮像部111で取得さ
れた撮像画像に対して画像処理手段113が個人識別を
不可能にする画像処理を実施し、個人識別不能状態とな
った処理済画像を出力、表示する一方、クライアント1
10から処理済画像に対する個人識別不能状態解除要求
指示をサーバ120に送信すると、サーバ120が復号
鍵を生成してクライアント110に返信し、クライアン
ト110で復号鍵を用いて暗号化されていた差分画像を
復号し、さらに差分画像と処理済画像から個人識別可能
状態の画像を合成して、必要に応じて画像から個人を特
定できることから、撮像直後の段階で個人識別不能状態
に画像処理を行い、通常は人のプライバシー保護を確実
に図りつつ撮像された人の外見や行動は判断可能な画像
を得られることとなり、プライバシー保護の要請に応え
つつ画像から撮像された人の行動や外見の特徴を見極め
て情報収集も適切に行えると共に、犯罪捜査等の特殊な
要求に対しては、ネットワーク50上で画像とは異なる
画像識別用情報や復号鍵等の必要最小限の情報をやり取
りして要求者以外に対するプライバシー保護を徹底しつ
つ、個人識別可能状態の画像を速やかに提供できる。加
えて、処理済画像と差分画像との組合わせで個人識別可
能状態の画像を得られ、システムの構築も容易且つ低コ
ストに行える。
【0053】また、本実施の形態に係る画像取得システ
ムにおいては、画像処理手段113で各処理済画像に対
応する画像識別用情報を取得し、この処理済画像毎の画
像識別用情報に基づいて暗号化手段114における暗号
化鍵の生成、及び復号鍵生成手段121における復号鍵
の生成をそれぞれ行い、暗号化鍵及び復号鍵を各処理済
画像毎に特有なものとして、処理済画像毎に差分画像の
暗号化及び復号の仕組みを変えることから、ネットワー
ク50上で復号鍵をやり取りする場合に他者にこれらの
情報を一部取得された場合でもこうした情報を解読して
個人識別可能状態の画像を取得するのは困難となり、情
報漏洩に対する安全性が高まる。
【0054】なお、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、クライアント110及びサーバ120はそ
れぞれネットワーク接続されたコンピュータを想定した
ものとなっているが、これに限らず、ネットワーク接続
や所定の記憶媒体によるデータ受渡しが可能で画像の撮
像や画像処理機能等を有する他の電子機器とすることも
でき、特にクライアントとしては、液晶ファインダなど
の表示手段を有すると共にネットワーク接続機能を有す
るビデオカメラ等でもかまわない。また、差分画像を変
換済差分画像情報とする情報変換手段が暗号化を行う暗
号化手段114となっているが、暗号化等のデジタル処
理に限らず、周波数変換等の所定のアナログ信号処理で
もかまわない。さらに、記憶手段115もコンピュータ
におけるデジタル記憶媒体の他、VTR等のアナログ記
憶手段でもよく、取扱う撮像画像や処理済画像は動画と
静止画のいずれでもよい。
【0055】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいては、処理済画像と差分画像暗号情報を記憶手
段115にそれぞれ格納する構成としているが、これに
限らず、所定の情報変換手段が、所定の処理済画像に対
応する差分画像を、前記処理済画像に埋込まれる所定の
電子透かしに変換して、処理済画像と一体化した変換済
差分画像情報となす構成にすることもでき、処理済画像
に対応する変換済差分画像情報を改めて呼出すことなく
取得できることとなり、各情報を別々に管理せずに済む
ことで情報の取扱いが容易になり、処理手続きも簡略化
して各処理を速やかに行えると共に、外部から不正に差
分画像を手に入れることが困難となり、情報漏洩に対す
る安全性が高まり、プライバシーの保護がより確実なも
のとなる。
【0056】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、クライアント110が個人識別不能状態解
除要求指示として入力された画像識別用情報をサーバ1
20に送信し、サーバ120がこれを基に復号鍵を生成
する構成としているが、これに限らず、画像識別用情報
の入力とは異なる個人識別不能状態解除の要求操作を受
けて、要求指示された処理済画像から画像識別用情報を
抽出取得し、サーバ120に送信する構成とすることも
できる。また、クライアント110が、所定の処理済画
像に対する個人識別不能状態解除の要求操作を受けて、
前記処理済画像そのものを個人識別不能状態解除要求指
示としてサーバ120に送信すると共に、サーバ120
の復元用情報生成手段が、受信した処理済画像から画像
識別用情報を抽出取得して復号鍵等の復元用情報を生成
する構成とすることもでき、クライアント110は要求
対象として指定された処理済画像に対し特に処理を行わ
ずそのまま処理済画像そのものをサーバ120に送信で
きることとなり、クライアント110における処理が大
幅に簡略化し、システム全体のコスト低減も図れる。
【0057】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、クライアント110での個人識別不能状態
解除を要求したい処理済画像の指定を表示手段112に
表示された画像識別用情報の入力により行う構成として
いるが、これに限らず、クライアント110が表示手段
112に処理済画像指定用の所定のGUIを表示し、こ
の表示手段112に表示されたGUIに対し入力手段1
16の操作で要求対象の処理済画像を直接指示する構成
とすることもでき、操作者による画像識別用情報の入力
の手間が省け、操作性を向上させられる。
【0058】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、画像処理手段112で画像における人の顔
部全体に個人の特定を不可能とする画像処理を施す構成
としているが、これに限らず、顔部のうち目の位置が肌
以外の色部分として最も多くなることを利用して目の位
置を識別する目部識別手段を用い、目の位置を識別した
状態でこの目位置のみ画像変換手段による画像加工処理
を行う構成とすることもでき、プライバシー保護を図り
つつ画像から人の外見や行動をより確実に判断可能とな
り、画像から撮像された人の行動や外見の特徴を確実に
見極めてデータとして適切に利用でき、画像をよりデー
タとしての活用性に優れたものとすることができる。
【0059】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、画像処理手段112の抽出処理部112a
で識別された撮像画像の顔部についてのみ、画像加工処
理部112bでモザイク、ぼかし等の画像加工処理を行
う構成としているが、これに限らず、画像加工処理を施
した顔部以外に存在する肌部領域に対しても、個人の特
定を不能とする所定の画像加工処理を施す構成とするこ
ともでき、確実にプライバシー保護が図れる。また、撮
像画像全体にぼかし、モザイク、ノイズを入れる(ノイ
ジング)等の画像加工処理を施すこともできる。
【0060】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、暗号化手段114で用いる暗号化鍵、及び
復号手段118で用いる復号鍵はそれぞれ一つとする構
成としているが、これに限らず、暗号化鍵及び/又は復
号鍵を複数設定する構成とすることもでき、差分画像暗
号情報の解読を一層困難化できる。この他、暗号化鍵と
復号鍵を同一としてもよい。
【0061】また、前記実施形態に係る画像取得システ
ムにおいて、撮像部111は、画像処理手段113とは
別体とされる構成としているが、これに限らず、CCD
方式のカメラである撮像部に対し、画像処理手段の画像
処理部分を撮像部のCCDと一体の素子とし、この素子
から取出せる画像出力を処理済画像のみにする構成とす
ることもでき、撮像部から外部に撮像画像を不正に取出
されるのを防げると共に、CCDから外部に撮像画像を
直接取出せない構造として、不正な改造で撮像画像を取
出されることも防止でき、撮像段階から画像中に含まれ
る人のプライバシーを確実に保護できると共に、撮像段
階での撮像画像内容の改ざんも抑止できる。
【0062】さらに、前記実施形態に係る画像取得シス
テムにおいては、クライアント110からサーバ120
に送信される処理済画像の個人識別不能状態解除要求指
示として、処理済画像に対応する画像識別用情報を用い
る構成としているが、これに限らず、画像識別用情報を
基に暗号化手段114で生成された暗号化鍵を処理済画
像の個人識別不能状態解除要求指示としてクライアント
110からサーバ120に送信し、サーバ120でこの
暗号化鍵を基に復号鍵を生成する構成とすることもでき
る。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撮像側装
置が撮像対象領域を撮像部で撮像し、この撮像部で取得
された撮像画像に対して人の個人識別を不可能にする所
定の処理を実施し、個人識別不能状態となった処理済画
像を生成する一方、復元用情報管理装置が復元用情報を
生成し、画像復元手段が復元用情報を用いて処理済画像
から個人識別可能状態の画像を得、必要に応じて画像か
ら個人を特定できることにより、撮像直後の段階で人の
個人特定が不可能な状態に画像処理を行い、通常は人の
プライバシー保護を確実に図りつつ撮像された人の外見
や行動は判断可能な画像を得られることとなり、プライ
バシー保護の要請に応えつつ画像から撮像された人の行
動や外見の特徴を見極めて情報収集も適切に行えると共
に、犯罪捜査等の特殊な要求に対しては、要求者以外に
対するプライバシー保護を徹底しつつ個人識別可能状態
の画像を速やかに提供することができるという効果を奏
する。
【0064】また、本発明によれば、撮像対象領域を撮
像側装置の撮像部で撮像し、この撮像部で取得された撮
像画像に対して画像処理手段が個人識別不能とする所定
の画像処理を実施し、処理済画像を出力する一方、撮像
側装置から処理済画像に対する個人識別不能状態解除要
求指示を復元用情報管理装置に送信すると、復元用情報
管理装置が復元用情報を生成して画像復元手段に出力
し、画像復元手段で復元用情報を用いて再現用情報を復
元し、さらに処理済画像と再現用情報から個人識別可能
状態の画像を合成して、画像からの個人の特定ができる
ことにより、撮像直後の段階で人の個人特定が不可能な
状態に画像処理を行い、通常は人のプライバシー保護を
確実に図りつつ撮像された人の外見や行動は判断可能な
画像を得られることとなり、プライバシー保護の要請に
応えつつ画像から撮像された人の行動や外見の特徴を見
極めて情報収集も適切に行えると共に、犯罪捜査等の特
殊な要求に対しては、画像とは異なる情報をやり取りし
て要求者以外に対するプライバシー保護を徹底しつつ個
人識別可能状態の画像を速やかに提供することができる
という効果を有する。さらに、処理済画像と再現用情報
との組合わせで個人識別可能状態の画像を得られ、シス
テムの構築も容易且つ低コストに行えるという効果を有
する。
【0065】また、本発明によれば、画像処理手段で各
処理済画像に対応する画像識別用情報を取得し、復元用
情報生成手段における復元用情報の生成を処理済画像毎
の画像識別用情報に基づいて行い、復元用情報を各処理
済画像毎に特有なものとすることにより、ネットワーク
等を用いた復元用情報のやり取りの際に他者に復元用情
報を一部取得された場合でもその復元用情報を基に個人
識別可能状態の画像を取得するのは困難となり、情報漏
洩に対する安全性が高まり、プライバシーの保護もより
確実なものとなるという効果を有する。
【0066】また、本発明によれば、画像処理手段で各
処理済画像に対応する画像識別用情報を取得すると共
に、画像識別用情報を対応する処理済画像と一体化し、
処理済画像を画像識別用情報との組合わせ状態で取扱え
ることにより、処理済画像に対応する画像識別用情報を
他から呼出すことなく参照できることとなり、各処理が
速やかに行え、情報の取扱いも容易になるという効果を
有する。また、本発明によれば、画像処理手段で取得し
た画像識別用情報を対応する処理済画像と一体化し、所
定の処理済画像に対する個人識別不能状態解除要求の際
に、個人識別不能状態の解除を要求したい処理済画像を
要求者が参照しつつ撮像側装置に所定の要求操作を行う
と、要求対象の処理済画像自体が個人識別不能状態解除
要求指示として撮像側装置から復元用情報管理装置に送
信され、復元用情報管理装置で処理済画像から画像識別
用情報が取出されて復元用情報の生成に用いられること
により、撮像側装置は要求対象として指定された処理済
画像をそのまま復元用情報管理装置に送信できることと
なり、撮像側装置における処理が大幅に簡略化し、シス
テムのコスト低減も図れるという効果を有する。
【0067】また、本発明によれば、画像処理手段で取
得した画像識別用情報を対応する処理済画像と一体化
し、所定の処理済画像に対する個人識別不能状態解除要
求の際に、個人識別不能状態の解除を要求したい処理済
画像を要求者が参照しつつ撮像側装置に所定の要求操作
を行うと、処理済画像に付加されている画像識別用情報
が個人識別不能状態解除要求指示として撮像側装置から
復元用情報管理装置に送信され、復元用情報の生成に用
いられることにより、撮像側装置は処理済画像に含まれ
る画像識別用情報をそのまま復元用情報管理装置に送信
でき、撮像側装置における処理が簡略化し、システムの
コスト低減が図れると共に、撮像側装置から復元用情報
管理装置に送信される情報が必要最小限となり、ネット
ワーク等を用いる際の負荷を低減できるという効果を有
する。
【0068】また、本発明によれば、画像処理手段で取
得した画像識別用情報を対応する処理済画像と一体化し
て、処理済画像の一部として同時に出力される状態と
し、所定の処理済画像に対する個人識別不能状態解除要
求の際に、個人識別不能状態の解除を要求したい処理済
画像と共に示される画像識別用情報を要求者が参照しつ
つ撮像側装置に入力すると、画像識別用情報が個人識別
不能状態解除要求指示として撮像側装置から復元用情報
管理装置に送信され、復元用情報の生成に用いられるこ
とにより、個人識別不能状態解除要求時の撮像側装置に
対する操作が、示されている画像識別用情報をそのまま
入力するという直感的なものとなって理解しやすくなる
ことに加え、撮像側装置は入力情報をそのまま復元用情
報管理装置に送信でき、撮像側装置における処理が大幅
に簡略化し、システムのコスト低減も図れるという効果
を有する。さらに、撮像側装置から復元用情報管理装置
に送信される情報が必要最小限となり、ネットワーク等
を用いる際の負荷を低減できるという効果を有する。
【0069】また、本発明によれば、再現用情報を暗号
化して再現用暗号情報を得る暗号化手段、及び、再現用
暗号情報の再現用情報への復号に必要な復号鍵を生成す
る復号鍵生成手段がそれぞれ配設されると共に、画像復
元手段が復元用情報としての復号鍵を得て再現用情報を
復号する復号手段を有してなり、再現用情報を画像処理
手段で取得された直後の段階で暗号化し、システムにお
けるほとんどの処理で再現用情報を暗号化した状態で取
扱うことにより、ネットワーク等を通じて外部から不正
に情報を取得される危険性がある状況でも再現用情報そ
のものの取得を困難化でき、個人識別可能状態の画像の
不正な取得を防止してプライバシー保護を確実なものと
することができるという効果を有する。
【0070】また、本発明によれば、暗号化手段におけ
る暗号化鍵の生成を処理済画像毎の画像識別用情報に基
づいて行うと共に、復号鍵生成手段における復号鍵の生
成を処理済画像毎の画像識別用情報に基づいて行い、暗
号化鍵及び復号鍵を各処理済画像毎に特有なものとし
て、処理済画像毎に再現用情報の暗号化の仕組みを変え
ることにより、ネットワーク上で再現用暗号情報及び/
又は復号鍵をやり取りする場合に他者にこれらの情報を
一部取得された場合でもこうした情報を解読して個人識
別可能状態の画像を取得するのは困難となり、情報漏洩
に対する安全性が高まり、プライバシーの保護がより確
実なものとなるという効果を有する。
【0071】また、本発明によれば、情報変換手段で各
処理済画像に対応する再現用情報を電子透かしとして処
理済画像に埋込んで一体化し、変換済再現用情報を処理
済画像との組合わせ状態で取扱えることにより、処理済
画像に対応する変換済再現用情報を他から呼出すことな
く取得できることとなり、各情報を別々に管理せずに済
むことで情報の取扱いが容易になり、処理手続きも簡略
化して各処理を速やかに行えると共に、外部から不正に
再現用情報を手に入れることが困難となり、情報漏洩に
対する安全性が高まり、プライバシーの保護がより確実
なものとなるという効果を有する。
【0072】また、本発明によれば、撮像部で取得され
た撮像画像から画像処理手段が個人特徴領域を抽出し、
続いて個人特徴領域を加工して個人識別不能状態に変化
させ、個人識別可能な特徴部分のみを確実に個人識別不
能状態とした処理済画像を取得できることにより、撮像
されている人の個人としての特定を防ぎつつその外見や
行動を最大限に判別可能な画像を確実に得られることと
なり、画像のデータとしての有用性確保とプライバシー
の保護との両立が図れるという効果を有する。
【0073】また、本発明によれば、撮像側装置で撮像
部をなすCCDと処理済画像生成用の画像処理部分とを
一つの素子として一体化し、素子から取出せる画像出力
を処理済画像のみとすることにより、撮像部から外部に
撮像画像を不正に取出されるのを防げると共に、CCD
から外部に撮像画像を直接取出せない構造として、撮像
側装置を不正改造して撮像画像を取出されることも防止
でき、撮像段階から画像中に含まれる人のプライバシー
を確実に保護できると共に、撮像段階での撮像画像内容
の改ざんも抑止できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像取得システム
の概略構成説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る画像取得システム
のブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る画像取得システム
のクライアントにおける処理済画像取得処理フローチャ
ートである。
【図4】本発明の一実施の形態に係る画像取得システム
の個人識別不能状態解除処理フローチャートである。
【符号の説明】
50 ネットワーク 100 画像取得システム 110 クライアント 111 撮像部 112 表示手段 113 画像処理手段 113a 抽出処理部 113b 画像加工処理部 113c 差分画像取得部 114 暗号化手段 115 記憶手段 116 入力手段 117 送信手段 118 復号手段 119 画像復元手段 120 サーバ 121 復号鍵生成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/16 H04N 7/16 Z 7/167 7/167 Z (72)発明者 石田 学 東京都台東区東上野5丁目16−5 新明和 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 下司 茂光 東京都台東区東上野5丁目16−5 新明和 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA19 BA02 CA12 CA16 CB12 CB16 CB19 CE20 DA04 DA16 5C054 CG02 FC01 FC11 FC12 FE09 FF06 HA18 5C064 BB02 BC06 BD08 BD10 CB01 CC02 5C076 AA13 AA23 AA40 BA06 BA09 5J104 AA16 EA04 EA26 NA02 NA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像対象領域を撮像して撮像画像情報を
    順次出力する撮像部を一体に有してなり、当該撮像部か
    ら排他的に得た前記撮像画像情報に対し個人識別を不可
    能にする所定の処理により処理済画像を生成すると共
    に、当該処理済画像について一義的な識別コードとなる
    画像識別用情報を生成して出力する撮像側装置と、 当該撮像側装置から前記画像識別用情報を取得し、当該
    画像識別用情報に対応する前記処理済画像を個人識別可
    能な画像に復元するための復元用情報を生成管理する復
    元用情報管理装置と、 当該復元用情報管理装置から前記復元用情報を取得する
    と共に、前記撮像側装置から前記処理済画像を取得し、
    復元用情報を用いて処理済画像から前記処理前の撮像画
    像に略一致する個人識別可能な画像を得る画像復元手段
    と、 前記撮像側装置で得られた前記処理済画像及び/又は前
    記画像復元手段で得られた前記個人識別可能な画像を視
    認可能な形式で出力する画像出力手段とを備えることを
    特徴とする画像取得システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の画像取得システム
    において、 前記撮像側装置が、前記処理済画像を所定の画像処理に
    より生成すると共に処理済画像から元の撮像画像を再現
    するために必要な再現用情報を生成する画像処理手段
    と、前記再現用情報を所定の情報形式に変換して変換済
    再現用情報を得る情報変換手段と、前記画像出力手段で
    出力される所定の処理済画像に対する個人識別不能状態
    解除要求指示を前記復元用情報管理装置に送信可能な送
    信手段とを有してなり、 前記復元用情報管理装置が、前記撮像側装置からの前記
    処理済画像に対する個人識別不能状態解除要求指示を受
    けると前記処理済画像に対応する復元用情報を生成して
    前記画像復元手段へ出力する復元用情報生成手段を有し
    てなり、 前記画像復元手段が、前記撮像側装置から前記変換済再
    現用情報を取得し、前記復元用情報管理装置から前記復
    元用情報を受取ると、当該復元用情報を用いて変換済再
    現用情報から再現用情報を復元すると共に、前記処理済
    画像及び復元された再現用情報から前記個人識別可能な
    画像を合成し、前記画像出力手段に出力することを特徴
    とする画像取得システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の画像取得システム
    において、 前記画像処理手段が、前記処理済画像の元になった撮像
    画像に対し前記撮像部で付与される少なくとも通し番号
    及び日時を含む付属情報に基づいて、前記撮像画像に対
    応する処理済画像について所定時間毎又は所定フレーム
    毎に独立した前記画像識別用情報を生成取得し、 前記復元用情報生成手段が、前記撮像側装置からの個人
    識別不能状態解除要求指示のあった前記処理済画像につ
    いての前記画像識別用情報を読込み、当該画像識別用情
    報を基に復元用情報を生成することを特徴とする画像取
    得システム。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の画像取得システム
    において、 前記画像処理手段が、所定の前記処理済画像についての
    前記画像識別用情報を前記処理済画像に付加して一情報
    として一体化することを特徴とする画像取得システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の画像取得システム
    において、 前記撮像側装置が、個人識別不能状態解除の要求対象と
    される所定の前記処理済画像についての所定の入力指示
    を受け、前記処理済画像自体を当該処理済画像に対する
    個人識別不能状態解除要求指示として前記復元用情報管
    理装置に送信し、 前記復元用情報管理装置の復元用情報生成手段が、前記
    処理済画像を受信し、当該処理済画像から画像識別用情
    報を抽出取得し、前記復元用情報を生成することを特徴
    とする画像取得システム。
  6. 【請求項6】 前記請求項4に記載の画像取得システム
    において、 前記撮像側装置が、個人識別不能状態解除の要求対象と
    される所定の前記処理済画像についての所定の入力指示
    を受け、前記処理済画像に付加されている画像識別用情
    報を前記処理済画像に対する個人識別不能状態解除要求
    指示として前記復元用情報管理装置に送信し、 前記復元用情報管理装置の復元用情報生成手段が、前記
    画像識別用情報を受取り、前記復元用情報を生成するこ
    とを特徴とする画像取得システム。
  7. 【請求項7】 前記請求項4に記載の画像取得システム
    において、 前記画像処理手段が、所定の前記処理済画像についての
    前記画像識別用情報を前記画像出力手段に出力された処
    理済画像上で視覚的に認識可能となる形式で処理済画像
    に付加し、 前記撮像側装置が、個人識別不能状態解除の要求対象と
    される所定の前記処理済画像と共に前記画像出力手段に
    示された前記画像識別用情報の入力指示を受け、当該画
    像識別用情報を前記処理済画像に対する個人識別不能状
    態解除要求指示として前記復元用情報管理側装置に送信
    し、 前記復元用情報管理装置の復元用情報生成手段が、前記
    画像識別用情報を受取り、前記復元用情報を生成するこ
    とを特徴とする画像取得システム。
  8. 【請求項8】 前記請求項3ないし7のいずれかに記載
    の画像取得システムにおいて、 前記情報変換手段が、前記再現用情報を所定の暗号化鍵
    を用い暗号化して前記変換済再現用情報としての再現用
    暗号情報を取得する暗号化手段であり、 前記復元用情報生成手段が、個人識別不能状態解除要求
    指示のあった処理済画像に対応する前記再現用暗号情報
    の復号に必要な所定の復号鍵を前記復元用情報として生
    成、出力する復号鍵生成手段であり、 前記画像復元手段が、前記復元用情報管理装置から前記
    復号鍵を受取ると共に当該復号鍵を用いて前記再現用暗
    号情報から再現用情報の復号を実行する復号手段を有す
    ることを特徴とする画像取得システム。
  9. 【請求項9】 前記請求項8に記載の画像取得システム
    において、 前記暗号化手段が、所定の前記処理済画像についての前
    記画像識別用情報を読込み、当該画像識別用情報を基に
    暗号化鍵を生成し、前記処理済画像に対応する再現用情
    報の暗号化を行い、 前記復号鍵生成手段が、前記撮像側装置からの個人識別
    不能状態解除要求指示のあった前記処理済画像について
    の前記画像識別用情報を読込み、当該画像識別用情報を
    基に復号鍵を生成することを特徴とする画像取得システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記請求項2ないし7のいずれかに記
    載の画像取得システムにおいて、 前記情報変換手段が、所定の前記処理済画像に対応する
    前記再現用情報を前記処理済画像に埋込まれる所定の電
    子透かしに変換し、処理済画像と一体化した変換済再現
    用情報とすることを特徴とする画像取得システム。
  11. 【請求項11】 前記請求項2ないし10のいずれかに
    記載の画像取得システムにおいて、 前記画像処理手段が、前記画像処理として、前記撮像手
    段から得られる前記撮像対象領域の撮像画像を解析して
    撮像画像中から人の個人識別可能な特徴部分を個人特徴
    領域として抽出する抽出処理と、撮像画像の前記個人特
    徴領域を個人識別不能状態に変化させる画像加工処理と
    をそれぞれ行うことを特徴とする画像取得システム。
  12. 【請求項12】 前記請求項1ないし11のいずれかに
    記載の画像取得システムにおいて、 前記撮像側装置の撮像部が、電荷結合素子(CCD)を
    用いたCCDカメラとされると共に、 前記撮像側装置の前記処理済画像生成を行う処理部分
    が、前記撮像部のCCDと一体の素子とされてなり、当
    該素子から出力される画像が前記処理済画像となってい
    ることを特徴とする画像取得システム。
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