JP2006125882A - 有機elパネル検査用スパイク低減回路、及び有機elパネル検査装置 - Google Patents

有機elパネル検査用スパイク低減回路、及び有機elパネル検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 有機ELパネルのピクセルに流れる電流の測定において、測定対象である信号成分に影響を与えることなく、スパイク成分を抑制すること。
【解決手段】 有機ELパネル検査用スパイク低減回路は、検査用駆動パターンによって駆動される有機ELパネルの各ピクセルからの信号を入力し、当該信号の上限値及び/又は下限値を制限して信号に含まれるスパイク分を低減し、信号成分はそのまま出力することで、測定対象である信号成分に影響を与えることなくスパイク成分のみを抑制する。有機ELパネル検査用スパイク低減回路の一態様は、非反転増幅器を構成するオペレーションアンプと、オペレーションアンプの一方の入力端と出力端とを接続する帰還抵抗に対して並列接続する1つのダイオード又は順方向を一致させて直列接続した複数のダイオードとを備えた構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、有機ELディスプレイなどに用いられる有機ELパネルにおいて、有機ELパネルを検査する際の測定信号の処理回路、及び有機ELパネル検査装置に関する。
有機ELパネルは、複数本の走査線と信号線をマトリックス状に配列し、各線の交差部にピクセルを配置している。各ピクセルは、走査線及び信号線によりスイッチ動作するスイッチ回路と、電源ラインから一定の所定電圧の印加を受けて定電流を供給する定電流回路と、定電流回路に接続される有機EL画素とを備え、スイッチ回路で選択されたピクセルの有機EL画素は定電流回路からの電流供給によって発光する。
このような有機ELディスプレイを評価するために、検査信号で有機ELパネルを駆動して、パネルの点灯状態を目視、あるいはCCDカメラ等の撮像装置によって観察する方法が知られているが、評価者の個人差や同一人であっても評価基準が変動するなどにより評価結果にばらつきが生じるという問題が指摘されている。
このような課題に対して、有機ディスプレイの画素に流れる電流を測定することで有機ELディスプレイの評価を行う評価装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特開2002−40074号公報 特開平10−321367号公報 特開2003−17260号公報
上記の有機ディスプレイの評価装置では、目視やCCDカメラによる点灯検査の課題であった、ピクセル毎の明るさの定量化や微小な明るさの差異の検出の困難性や、CCDカメラにおける光量から電気量への信号変化時のロス等を解決することができる。
しかしながら、本出願の発明者は、評価装置によって各ピクセルに流れる電流を測定する際、ピクセルの持つ容量によって測定信号にスパイク電圧が発生する場合がある。
測定装置側では、このスパイク電圧のピーク値に合わせるためには大きなダイナミックレンジが必要となるが、スパイク電圧のピーク値自体は有機ELパネルの検査にとって必ずしも必要ではなく、スパイク電圧のピーク値に合わせたダイナミックレンジを用意することは測定機器のコスト上昇につながるという問題がある。
また、測定装置が備えるダイナミックレンジに収まるように信号レベルを圧縮すると、有機ELパネルの検査に本来必要な信号レベルが小さくなり、実質的なダイナミックレンジが狭められるという問題が生じることになる。
また、通常、測定装置や測定装置への信号取り込みを行うA/D変換回路等が搭載された回路には、許される許容電圧が設定されている。スパイク電圧は波高値が高いため、回路が想定している許容電圧を越える可能性が高い。このようなスパイク電圧が入力された場合には上記回路に損傷が発生し、測定が不能となるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決し、有機ELパネルのピクセルに流れる電流の測定において、測定対象である信号成分に影響を与えることなく、スパイク成分を抑制することを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明の有機ELパネル検査用スパイク低減回路は、検査用駆動パターンによって駆動される有機ELパネルの各ピクセルからの信号を入力し、当該信号の上限値及び/又は下限値を制限して信号に含まれるスパイク分を低減し、信号成分はそのまま出力することで、測定対象である信号成分に影響を与えることなくスパイク成分のみを抑制する。
有機ELパネル検査用スパイク低減回路の一態様は、非反転増幅器を構成するオペレーションアンプと、オペレーションアンプの一方の入力端と出力端とを接続する帰還抵抗に対して並列接続する1つのダイオード又は順方向を一致させて直列接続した複数のダイオードとを備えた構成とする。
この有機ELパネル検査用スパイク低減回路は、オペレーションアンプの他方の入力端に信号を入力し、ダイオードの順方向電圧により信号の上限値及び/又は下限値を制限する。
信号の上限値及び/又は下限値はダイオードの順方向電圧で定まり、この順方向電圧以内の信号成分については抑制されることなく出力され、順方向電圧を越えるスパイク成分については抑制して、出力信号から除くことができる。
したがって、本発明の有機ELパネル検査用スパイク低減回路では、信号成分とスパイク成分との峻別はダイオードの順方向電圧により行われ、ダイナミックレンジを狭く設定する場合には、オペレーションアンプの帰還抵抗に並列接続するダイオードを一つあるいは、直列接続するダイオードの個数を少なく設定し、ダイナミックレンジを広く設定する場合には、オペレーションアンプの帰還抵抗に並列接続するダイオードの直列接続の個数を多く設定する。
本発明の有機ELパネル検査用スパイク低減回路は、直列接続するダイオードの個数を変えることによってダイナミックレンジを切り替えることができる。このダイナミックレンジを切り替える第1の態様は、直列接続するダイオードの個数を異にするオペレーションアンプを複数備え、第1の切り替え手段によってこれらのオペレーションアンプを切り替える構成とすることができ、また、第2の態様は、オペレーションアンプの帰還抵抗に対して、ダイオードの直列接続の個数を異にするダイオード列を複数用意し、第2の切り替え手段によってこれらのダイオードの直列接続を切り替え可能に並列接続する構成ことができる。
また、有機ELパネル検査装置の形態では、有機ELパネルに検査用駆動パターンを出力する検査用駆動パターン出力部と、有機ELパネルの各ピクセルに流れる電流を測定する電流測定部と、電流測定部で測定した電流値をデータ処理するデータ処理部とを備えた有機ELパネル検査装置において、本発明の有機ELパネル検査用スパイク低減回路を電流測定部の前段に設け、有機ELパネル検査用スパイク低減回路の出力を電流測定部に入力して測定を行う。
本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路によれば、有機ELパネルのピクセルに流れる電流の測定において、信号成分に影響を与えることなくスパイク成分のみを除くことができる。
また、ダイオードの直列接続する個数によってダイナミックレンジを変えることができ、所望のダイナミックレンジを設定することができる。
また、切り替え手段によりダイナミックレンジを切り替える構成とすることもできる。測定電流を測定装置の測定レンジ内に設定することによって、有機ELパネルのピクセルに流れる電流を精度良く測定することができる。
本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路及び有機ELパネル検査装置によれば、有機ELパネルのピクセルに流れる電流の測定において、測定対象である信号成分に影響を与えることなく、スパイク成分を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、本発明のパネル検査装置の概略構成について図1を用いて説明する。
図1において、パネル検査装置1は、有機ELパネル2のピクセルの欠陥検査を行う。なお、ピクセルの欠陥としては、各ピクセルを駆動するTFTアレイの欠陥や各ピクセルが備える有機EL素子の欠陥が含まれ、本発明のパネル検査装置はこれらの欠陥により各ピクセルに流れる電流変化に基づいて欠陥判定を行う。
パネル検査装置1は、有機ELディスプレイ2に検査用の駆動パターンを与える検査用駆動パターン出力部(図示していない)を備える駆動回路3と、各ピクセルに流れる電流を測定する測定部6と、測定部6で測定した電流をデータ処理して欠陥判定を行うデータ処理部5を備える。
駆動回路は、この有機EL回路のための電源(有機EL回路電源)の他に、有機ELパネルを駆動する駆動信号(駆動電流)あるいは検査信号を生成するための電源を含む。
有機ELパネル2は、例えば、データライン(信号線)及びスキャン信号ライン(走査線)の制御・信号ラインを横方向及び縦方向に格子状に配列し、ラインが交差する位置に有機EL用電極に接続された有機EL素子を配置して構成し、当該有機EL用電極にはスイッチ回路を介して電圧供給線と接続して有機EL素子に駆動電流や検査信号を供給することで発光動作を行う。このスイッチ回路、及び前記データラインやスキャン信号ラインに接続される駆動回路(水平駆動回路、垂直駆動回路)は有機EL回路を構成している。この有機EL回路は有機ELパネル2中に組み込むことができる。
有機ELディスプレイは、有機ELパネル2に垂直駆動回路4及び水平駆動回路5を組み込んで構成される。垂直駆動回路4には有機ELパネル2のスキャン信号ライン22が接続され、水平駆動回路5には有機ELパネル2のデータライン21が接続され、データ信号とスキャン信号との組み合わせによって有機ELパネル2のピクセルを選択する。通常、垂直駆動回路4及び水平駆動回路5は、駆動回路3からの駆動信号に基づいて駆動し、水平駆動回路5はシフトレジスタ5aにより各ピクセルにデータ信号を送る。
有機ELパネル2の各ピクセルには、有機EL素子2a及び有機EL用電極2bが配置される。有機EL素子2aのアノードはTFT2d及び有機EL用電極2bを介してデータライン21に接続され、有機EL素子2aのアノードは有機EL素子カソードライン24に接続される。データライン21には水平駆動回路5からシフトレジスタ5aを介して一定の高電位が印加され、有機EL素子カソードライン24には駆動回路3から一定の低電位(0電位あるいは低電圧)が接続される。
TFT2dのゲート電極にはTFT2cが接続され、検査信号ライン23(23R,23G,23B)の表示信号の信号強度で制御されたTFT2cによって駆動され、有機EL素子2aに表示信号に応じた駆動電流を流し、有機EL素子2aを発光させる。
パネル検査装置1は、駆動回路3から検査用駆動パターン出力部(図示していない)で生成した検査用の駆動パターンを検査信号ライン23に送り、データライン21とスキャン信号ライン22の組み合わせで選択された有機ELパネル2の各ピクセルに順に検査信号を送る。測定部6は、各ピクセルに流れる電流を測定し、得られた測定電流値をデータ処理部10に送る。データ処理部10は、測定電流値をデータ処理して欠陥判定等を行う。
なお、検査用駆動パターン出力部(図示していない)は、駆動回路3内において生成する駆動信号を加工して駆動パターンを生成する他、検査用駆動パターン出力部を駆動回路から独立して設けて検査用駆動パターン信号を生成し、有機ELパネル2に供給してもよい。
測定部6は、有機ELパネル検査用スパイク低減回路7、測定レンジ設定部8、及び電流測定部9を備える。
有機ELパネル検査用スパイク低減回路7は、有機ELパネル2からの測定信号を入力し、測定信号からスパイク成分を低減して信号成分を取り出す。
スパイク成分を除去した測定信号は、電流測定部9に送られて電流測定が行われ、さらにデータ処理部10においてデータ処理を行ってピクセルの欠陥検査等処理を行う。
測定レンジ設定部8は、スパイク成分を除去する際のレンジ幅を調整して、有機ELパネル検査用スパイク低減回路7における測定信号のレンジ範囲が電流測定部9の測定レンジ内となるよう設定を行う。なお、この測定レンジ設定部8は、有機ELパネル検査用スパイク低減回路7と組み合わせて構成しても、あるいは独立に構成してもよい。
また、図1では、各ピクセル流れる電流値を測定部6で測定し、得られた測定電流値をデータ処理部10に送る構成としているが、データ処理部10は、電流測定部9あるいは測定部6と共通の回路で構成してもよい。
有機ELパネル2の各ピクセルにおいて何れのピクセルが駆動されるかは、水平駆動回路5からの検査信号ラインや垂直駆動回路4からのスキャン信号ラインの信号によって定まる。一方、電流測定部9は、前記各信号で定められて駆動されたピクセルから流れる電流を測定する。
これらの信号の同期は、図示しない制御部によって制御することができ、有機ELパネル2の各ピクセルを駆動する駆動回路(垂直駆動回路4や水平駆動回路5)の動作と、有機ELパネル2の各ピクセルの電流を測定する電流測定部9やデータ処理部10の動作との同期をとることによって、得られた測定電流値やデータ処理された判定結果とピクセルとの対応付けを行い、有機ELパネルにおける不良箇所の特定を容易とすることができる。
以下、本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路7による信号の処理状態について図2を用いて説明する。
図2(a)はピクセルから得られる測定信号を模式的に示している。図2(a)において、Bは信号成分Bを示しAはスパイク成分Aを示している。スパイク成分Aは、有機ELパネル用スパイク低減回路7の後段に接続される電流測定部9のダイナミックレンジ(Ra1(図(a)中の一点鎖線)あるいはダイナミックレンジRa2(図(a)中の破線)を越え、電流測定部9に損傷を与える可能性がある。
本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路7は、信号成分Bに影響を与えることなくダイナミックレンジに合わせてスパイク成分のみを低減する。図2(b)はダイナミックレンジがRa1の場合であり、信号成分Bの波高値をそのままとし、スパイク成分のピークCのみをダイナミックレンジの上限あるいは下限であるRa1に抑制する。また、図2(c)はダイナミックレンジがRa2の場合であり、信号成分Bの波高値をそのままとし、スパイク成分のピークDのみをダイナミックレンジの上限あるいは下限であるRa2に抑制する。
本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路7は、ダイオードの順方向特性を利用してスパイク成分の抑制を行うものであり、ダイオードの順方向特性を利用して0電圧から順方向電圧までの間の電圧幅のみの信号を通し、順方向電圧を越えた電圧分については信号を通さない構成とすることによって、スパイク成分のみを除いて信号成分のみを取り出す。
図3はダイオードの順方向特性によるダイナミックレンジを説明するための図であり、図3(a)は2つのダイオードを正方向と逆方向で並列接続した状態における電圧−電流特性を示している。ここでは、信号の正方向と負方向の両方向についてスパイク成分を除くために、2つのダイオードを正方向と逆方向で並列接続している。
ダイオードは順方向特性を備え、所定電圧が印加されるまでは電流は流れず、所定電圧を越えたはじめて電流が流れる。ここで順方向電圧Vf1とすると、2つのダイオードを正方向と逆方向で並列接続することによって、レンジ幅Ra1は0Vを挟んで順方向電圧Vf1の2倍の特性を得ることができる。
このとき、本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路7は、このレンジ幅Ra1を越えるスパイク成分を除去して得られる信号成分について、レンジ幅Ra1をダイナミックレンジとして後段の電流測定部9に信号を送る。
また、図3(b)は一方向に直列接続した複数のダイオードを正方向と逆方向で並列接続した状態の電圧−電流特性を示している。直列接続した複数のダイオードの順方向電圧は、各ダイオードの順方向電圧を加えた値となり、各ダイオードの順方向電圧Vf1とすると、n個(図3(b)では4個)の直列接続ダイオードを正方向と逆方向で並列接続することによって、レンジ幅Ra2は0Vを挟んで順方向電圧Vf1のn倍(図では4倍)の特性を得ることができる。
このとき、本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路7は、このレンジ幅Ra2を越えるスパイク成分を除去して得られる信号成分について、レンジ幅Ra2をダイナミックレンジとして後段の電流測定部9に信号を送る。
図4は、有機ELパネル用スパイク低減回路7の一構成例を説明するための図である。図4(a)において、有機ELパネル用スパイク低減回路7は、オペレーションアンプA1の一方の入力端(負入力端)と出力端との間に帰還抵抗R1を接続して非反転増幅器を構成し、この帰還抵抗R1に対してダイオードD1とダイオードD5とを互いに逆方向で並列接続し、オペレーションアンプA1の他方の信号入力端(正入力端)に信号を入力する。帰還抵抗R1が接続される入力端と接地端との間にはバイアス抵抗R2を接続する。なお、オペレーションアンプA1の信号入力端には、信号増幅用のアンプA0を接続することができる。
以下、図5(a)を用いて上記図4(a)に示す構成の有機ELパネル用スパイク低減回路7の動作例について説明する。
入力信号中に正のスパイク成分が含まれている場合は、正のスパイク成分の上限はダイオードD1の順方向電圧Vf1に抑えられ、ダイオードD1の順方向電圧Vf1を越えた分はオペレーションアンプA1の出力端子からはVf1として出力される。また、入力信号中に負のスパイク成分が含まれている場合は、負のスパイク成分の下限はダイオードD5の順方向電圧Vf5により(−Vf5)に抑えられ、ダイオードD5の順方向電圧Vf5を越えた分はオペレーションアンプA1の出力端子からは(−Vf5)として出力される。
一方、入力信号がVf1と−Vf5との間の信号レベルである場合には、オペレーションアンプA1の出力端末からは、抵抗R1とR2で定める増幅率で増幅された信号が出力される。ここで、Vf1と−Vf5の信号幅はダイナミックレンジに相当することになる。
なお、ダイオードD1とダイオードD5の順方向電圧が同じである場合には、上記電圧Vf5は電圧Vf1とすることができる。
図4(b)はオペレーションアンプに並列接続するダイオードの個数を複数個とする構成例である。オペレーションアンプに並列接続するダイオードの個数によりダイオードを設定することができる。
図4(b)において、有機ELパネル用スパイク低減回路7は、オペレーションアンプA1の一方の入力端(負入力端)と出力端との間に帰還抵抗R1を接続して非反転増幅器を構成し、この帰還抵抗R1に対してダイオードD1〜ダイオードD4を直列接続したダイオード列11と、ダイオードD5〜ダイオードD8を直列接続したダイオード列12とを互いに逆方向で並列接続し、オペレーションアンプA1の他方の信号入力端(正入力端)に信号を入力する。帰還抵抗R1が接続される入力端と接地端との間にはバイアス抵抗R2を接続する。なお、オペレーションアンプA1の信号入力端には、信号増幅用のアンプA0を接続することができる。
以下、図5(b)を用いて上記図4(b)に示す構成の有機ELパネル用スパイク低減回路7の動作例について説明する。
入力信号中に正のスパイク成分が含まれている場合は、正のスパイク成分の上限はダイオードD1〜ダイオードD4の順方向電圧Vf1〜Vf4を加算した電圧に抑えられる。ここでは、ダイオードD1〜ダイオードD4の順方向電圧は全てVf1とすると、ダイオードD1〜ダイオードD4を直列接続したダイオード列11により得られる加算電圧は(4×Vf1)となる。正のスパイク成分の内で、この加算電圧(4×Vf1)を越えた分はオペレーションアンプA1の出力端子からは(4×Vf1)として出力される。
また、入力信号中に負のスパイク成分が含まれている場合は、負のスパイク成分の下限はダイオードD5〜ダイオードD8の順方向電圧Vf5〜Vf8を加算した電圧に抑えられる。ここでは、ダイオードD5〜ダイオードD8の順方向電圧は全てVf5とすると、ダイオードD5〜ダイオードD8を直列接続したダイオード列12により得られる加算電圧は(4×Vf5)となる。負のスパイク成分の内で、この加算電圧(−4×Vf5)を越えた分はオペレーションアンプA1の出力端子からは(−4×Vf5)として出力される。
一方、入力信号が(4×Vf1)と−(4×Vf5)との間の信号レベルである場合には、オペレーションアンプA1の出力端末からは、抵抗R1とR2で定める増幅率で増幅された信号が出力される。ここで、(4×Vf1)と−(4×Vf5)の信号幅はダイナミックレンジに相当することになる。
なお、ダイオードD1〜ダイオードD4とダイオードD5〜ダイオードD8の順方向電圧が同じである場合には、上記電圧Vf5は電圧Vf1とすることができる。
なお、図4(b)の構成において、直列接続するダイオードの個数は上記例の4個に限らず任意とすることができ、直列接続するダイオードの個数を増やすことで、ダイオードのレンジ幅を拡げることができる。
本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路7は、ダイナミックレンジの幅を切り替える構成とすることができる。
ダイナミックレンジを切り替える一態様は、図4に示したようなダイナミックレンジが異なる複数の回路構成を用意し、これらを切り替え回路で切り替える構成とすることができる。
図6はこの切り替えの態様を説明するための図である。図6(a)に示す例は、ダイナミックレンジが異なるスパイク低減回路7a〜7cに対して、入力信号を切替回路30で切り替える構成であり、切替回路30の切り替えは測定レンジ設定手段8で選択し設定することができる。
また、図6(b)に示す例は、ダイナミックレンジが異なるスパイク低減回路7a〜7cに対して入力して得られる出力を切替回路31で切り替える構成であり、切替回路31の切り替えは測定レンジ設定手段8で選択し設定することができる。
図7は、前記図6(a)の構成例を説明するための図である。図7において、オペレーションアンプA2の帰還抵抗R1には、それぞれ4個のダイオードを直列接続してなるダイオード列13,14を逆方向に並列接続し、オペレーションアンプA3の帰還抵抗R1には、それぞれ2個のダイオードを直列接続してなるダイオード列15,16を逆方向に並列接続することで、それぞれダイナミックレンジを異にするスパイク低減回路7a,7bが構成される。
このスパイク低減回路7a,7bに対して、切替回路32を介してオペレーションアンプA0で信号増幅した入力信号を切り替えて入力する。切替回路32によりスパイク低減回路7aに切り替えた場合には、出力OUT1から大きなダイナミックレンジの出力が得られ、スパイク低減回路7bに切り替えた場合には、出力OUT2から小さなダイナミックレンジの出力が得られる。
また、上記態様の他に、オペレーションアンプの帰還抵抗と並列接続するダイオード列を複数用意して切替回路で切り替え自在とする構成とすることもできる。
図8は切り替えの他の態様を説明するための図である。図8では、2つのダイオード列17,18を用意し、切替回路33,34で切り替える構成としている。なお、図8において、ダイオード列17はそれぞれ2つのダイオードの直列接続し、ダイオード列18はそれぞれ4つのダイオードの直列接続する例を示している。なお、切替回路33,34は測定レンジ設定部8によって切り替えることができる。
本発明のパネル検査装置の概略構成を説明するための図である。 本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路による信号の処理状態を説明するための図である。 ダイオードの順方向特性によるダイナミックレンジを説明するための図である。 本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路の一構成例を説明するための図である。 本発明の有機ELパネル用スパイク低減回路の動作例を説明するための図である。 本発明の切り替えの態様を説明するための図である。 本発明の切り替えの構成例を説明するための図である。 本発明の切り替えの他の態様を説明するための図である。
符号の説明
1…有機ELパネル検査装置、2…有機ELパネル、2a…有機EL素子、2b…有機EL電極、2c,2d…TFT、3…駆動回路、4…垂直駆動回路、5…水平駆動回路、5a…シフトレジスタ、6…測定部、7…有機ELパネル検査用スパイク低減回路、7a〜7c…スパイク低減回路、8…測定レンジ設定部、9…電流測定部、10…データ処理部、11〜18…ダイオード列、21…データライン、22…スキャン信号ライン、23…検査信号ライン、24…有機EL素子カソード・電圧ライン、30〜34…切替回路、A0,A1,A2,A3…オペレーションアンプ、D1〜D8…ダイオード、R1…帰還抵抗、R2…抵抗。

Claims (6)

  1. 検査用駆動パターンによって駆動される有機ELパネルの各ピクセルからの信号を入力し、当該信号の上限値及び/又は下限値を制限し、前記信号に含まれるスパイク分を低減することを特徴とする、有機ELパネル検査用スパイク低減回路。
  2. 非反転増幅器を構成するオペレーションアンプと、
    前記オペレーションアンプの一方の入力端と出力端とを接続する帰還抵抗に対して並列接続する1つのダイオード又は順方向を一致させて直列接続した複数のダイオードとを備え、
    前記オペレーションアンプの他方の入力端に前記信号を入力し、
    前記ダイオードの順方向電圧により前記信号の上限値及び/又は下限値を制限することを特徴とする、請求項1に記載の有機ELパネル検査用スパイク低減回路。
  3. 前記直列接続する各ダイオードの接続個数により前記信号の上限値及び/又は下限値を設定することを特徴とする請求項2に記載の有機ELパネル検査用スパイク低減回路。
  4. 前記直列接続するダイオードの個数を異にするオペレーションアンプを複数備え、当該オペレーションアンプを切り替える第1の切り替え手段を備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載の有機ELパネル検査用スパイク低減回路。
  5. 前記直列接続するダイオードの個数を異にする複数のダイオード列を前記帰還抵抗に切り替え可能に並列接続する第2の切り替え手段を備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載の有機ELパネル検査用スパイク低減回路。
  6. 有機ELパネルに検査用駆動パターンを出力する検査用駆動パターン出力部と、
    前記有機ELパネルの各ピクセルに流れる電流を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部で測定した電流値をデータ処理するデータ処理部とを備え、
    前記電流測定部は、前記請求項1乃至5の何れか一つの有機ELパネル検査用スパイク低減回路の出力信号を入力電流として測定を行うことを特徴とする、有機ELパネル検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164751A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Konica Minolta Holdings Inc 表示装置および表示装置の故障検出方法
WO2013161332A1 (ja) * 2012-04-25 2013-10-31 タカノ株式会社 有機el照明パネルの検査装置

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