JP2006123494A - ラインヘッド及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回路レイアウトを最適化して現実的なラインヘッドおよび画像形成装置を提供する。
【解決手段】 1ラインに配列した複数の発光素子321、保持トランジスタTFT1及び駆動トランジスタTFT2とからなり、選択信号とデータ信号とに基づいて発光素子を選択発光させる画素回路32と、選択信号を生成する選択回路30と、画素回路32の一方の側に配置され、画素回路32にデータ信号を供給するデータ線312と、画素回路32の他方の側に配置され、画素回路32に電源を供給する画素回路用電源配線301とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 1ラインに配列した複数の発光素子321、保持トランジスタTFT1及び駆動トランジスタTFT2とからなり、選択信号とデータ信号とに基づいて発光素子を選択発光させる画素回路32と、選択信号を生成する選択回路30と、画素回路32の一方の側に配置され、画素回路32にデータ信号を供給するデータ線312と、画素回路32の他方の側に配置され、画素回路32に電源を供給する画素回路用電源配線301とを具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ラインヘッド及び画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等、電子写真方式の画像形成装置に組み込まれ、感光体の表面に静電潜像を形成(露光)する装置としてラインヘッドがある。このラインヘッドは、多数の発光素子を基板上に一次元状に配列させ、基板上にパターニングされた配線を介して各発光素子を駆動するものである。このようなラインヘッドの発光素子としては、発光ダイオード(LED)や有機EL素子等が用いられる。例えば下記の公知文献には、このようなラインヘッドに相当する発光素子アレイや画像形成装置について開示されている。
特開平11−274569号公報
ところで、上記ラインヘッドを実現するためには、一列に配列した複数の発光素子、各発光素子を選択して駆動するための制御駆動回路、発光素子に印加するために外部から供給されたデータ信号を伝送するデータ線や上記制御駆動回路を作動させるために外部から供給された制御信号を伝送する制御線等の各種配線を基板上にレイアウトする必要がある。このような回路レイアウトを適切に行わないと、所望の性能が発揮されなかったり、あるいは基板サイズが大型化する等の不具合が生じて、実用的なラインヘッドを実現することができない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、回路レイアウトを最適化して現実的なラインヘッドおよび画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ラインヘッドに係わる第1の手段として、1ラインに配列した複数の発光素子と回路素子とからなり、選択信号とデータ信号とに基づいて前記発光素子を選択発光させる画素回路と、前記選択信号を生成する選択回路と、
前記画素回路の一方の側に配置され、前記画素回路にデータ信号を供給するデータ線と、前記画素回路の他方の側に配置され、前記画素回路に電源を供給する画素回路用電源配線とを具備する、という解決手段を採用する。
この発明によれば、画素回路の一方の側にデータ線が、また他方の側に画素回路用電源配線が配置されるので、画素回路へのデータ信号及び電源の供給をいずれも短経路で行うことができ、よってラインヘッドとして十分な性能を実現すると共に基板サイズを小型化して現実的なラインヘッドを実現することができる。
仮に、データ線及び画素回路用電源配線を画素回路の同一側に配置した場合にはラインヘッドとして性能の劣化を来たす。例えば、画素回路と画素回路用電源配線との間にデータ線を配置した場合は、画素回路用電源配線から画素回路へ接続する配線を引き出す必要があり、その配線が長くなることで引き出した配線における電圧降下が発生し、画素回路に十分な駆動電圧を供給し得なくなり、一方、画素回路とデータ線との間に画素回路用電源配線を配置した場合には、データ線に寄生する静電容量(寄生容量)や抵抗(寄生抵抗)が増大してデータ信号の波形なまりが大きくなり安定動作や高速動作の妨げとなる。
前記画素回路の一方の側に配置され、前記画素回路にデータ信号を供給するデータ線と、前記画素回路の他方の側に配置され、前記画素回路に電源を供給する画素回路用電源配線とを具備する、という解決手段を採用する。
この発明によれば、画素回路の一方の側にデータ線が、また他方の側に画素回路用電源配線が配置されるので、画素回路へのデータ信号及び電源の供給をいずれも短経路で行うことができ、よってラインヘッドとして十分な性能を実現すると共に基板サイズを小型化して現実的なラインヘッドを実現することができる。
仮に、データ線及び画素回路用電源配線を画素回路の同一側に配置した場合にはラインヘッドとして性能の劣化を来たす。例えば、画素回路と画素回路用電源配線との間にデータ線を配置した場合は、画素回路用電源配線から画素回路へ接続する配線を引き出す必要があり、その配線が長くなることで引き出した配線における電圧降下が発生し、画素回路に十分な駆動電圧を供給し得なくなり、一方、画素回路とデータ線との間に画素回路用電源配線を配置した場合には、データ線に寄生する静電容量(寄生容量)や抵抗(寄生抵抗)が増大してデータ信号の波形なまりが大きくなり安定動作や高速動作の妨げとなる。
ラインヘッドに係わる第2の手段として、上記第1の手段において、前記画素回路は、電源の供給を得て発光素子を駆動する駆動トランジスタと、選択信号に基づいてデータ信号を駆動トランジスタに供給する保持トランジスタとからなり、駆動トランジスタは発光素子と画素回路用電源配線との間に配置され、保持トランジスタは発光素子とデータ線との間に配置される、という解決手段を採用する。この発明によれば、駆動トランジスタが発光素子と画素回路用電源配線との間に配置されるので、画素回路用電源配線から駆動トランジスタに十分な駆動電流を供給することができ、また保持トランジスタが発光素子とデータ線との間に配置されるので、データ信号の波形なまりを抑えて保持トランジスタに供給することができる。
ラインヘッドに係わる第3の手段として、上記第1または第2の手段において、前記選択回路が前記画素回路とは反対側に前記データ線に沿って設けられるという解決手段を採用する。この発明によれば、選択回路が画素回路から離間するので、選択回路から画素回路に飛び込むノイズを抑制することができる。
また、データ線から画素回路に引き出される引き出し線が選択回路用電源配線、選択回路用グランド配線および選択回路を跨ぐことがなくなるので、データ線から画素回路への引き出し線に不要な寄生容量が付加することが防止され、よって画素回路の安定動作が実現される。
また、データ線から画素回路に引き出される引き出し線が選択回路用電源配線、選択回路用グランド配線および選択回路を跨ぐことがなくなるので、データ線から画素回路への引き出し線に不要な寄生容量が付加することが防止され、よって画素回路の安定動作が実現される。
ラインヘッドに係わる第4の手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、画素回路用グランド線が前記画素回路とは反対側に前記画素回路用電源配線に沿って設けられる、という解決手段を採用する。この発明によれば、画素回路と画素回路用グランド線とを背面陰極とを介して接続する際に、これらを短経路で接続することができる。
ラインヘッドに係わる第5の手段として、上記第1〜第4いずれかの手段において、発光素子が有機EL発光素子である、という解決手段を採用する。この発明によれば、発光素子として有機EL発光素子を用いたラインヘッドについても、上述した各種の作用・効果を奏することができる。
ラインヘッドに係わる第6の手段として、上記第4または第5の手段において、前記画素回路と前記画素回路用グランド線とは、背面陰極を介して接続されており、当該背面陰極は画素回路用電源配線と交差するように配置される、という解決手段を採用する。この発明によれば、画素回路用電源配線と背面陰極との間でキャパシタが形成されるので、画素回路用電源の安定化を図ることができる。
一方、本発明では、画像形成装置に係わる第1の手段として、感光体と、該感光体を一様に帯電させる帯電手段と、上記第1〜第5いずれかのラインヘッドを備え、前記感光体を露光することにより形成対象画像の静電潜像を前記感光体上に形成する露光手段と、前記感光体上の静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記感光体上のトナー像を転写材に転写させる転写手段と、前記転写材上のトナー像を定着させる定着手段とを具備する、という解決手段を採用する。この発明によれば、露光手段として使用するラインヘッドが上述したように高性能を有しているので、高品質の画像を形成することができる。
画像形成装置に係わる第2の手段として、上記第1の手段において、カラー画像を形成するという解決手段を採用する。このような発明によっても、高性能で安定した動作でカラー画像を形成することができる。
以下、本発明の一実施形態によるラインヘッド及び画像形成装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係わるラインヘッドの略回路構成を示す回路図である。本ラインヘッド1は、選択回路30、データ線部31および画素回路32を主な構成要素としている。選択回路30は、画素回路32を順次駆動するためのシフトレジスタ303からなり、選択回路用電源配線301と選択回路用グランド配線302を含む。このシフトレジスタ303は、スタートパルス信号線304を介して初段に供給されたスタートパルス信号をクロック信号線305のクロック信号に同期して後段に順次転送するものであり、各段の出力信号を画素回路32における発光素子321を順次選択するための選択信号としてゲート線306を介して画素回路32へ供給する。
データ線部31は、発光素子321を発光/非発光するためのデータ信号をデータ線312に設けられた保護抵抗310及び入力バッファ311を介して伝送する配線部である。このデータ信号は、上記クロック信号に同期して外部からデータ線312に供給され、さらに引き出し線313を経由して画素回路32に供給される。なお、上記データ線312の入力部には、保護抵抗310と入力バッファ311との間にESD保護素子60が付加され、先端部にESD保護素子61が付加されている。
画素回路32は、発光素子321並びに回路素子としての保持トランジスタTFT1及び駆動トランジスタTFT2からなり、画素回路用陽極配線322と画素回路用陰極配線323とを含む。保持トランジスタTFT1は、ゲート端子が上記ゲート線306に、ソース端子が上記引き出し線312に、またドレイン端子が駆動トランジスタTFT2のゲート端子に各々接続されている。一方、駆動トランジスタTFT2は、ソース端子が電源、つまり画素回路用陽極配線322に、ドレイン端子が発光素子321のアノード端子に各々接続されている。発光素子321は、例えば発光体が有機物で形成された有機EL発光素子であるが、LEDであっても良い。発光素子321のカソード端子は、GND、つまり画素回路用陰極配線323に接続されている。
このような画素回路32における発光素子321は、シフトレジスタ303からゲート線306を介して入力される選択信号により選択され、またデータ線321及び引き出し線312を介して入力されるデータ信号に応じて発光/非発光が制御される。すなわち、シフトレジスタ303は、クロック信号に同期してスタートパルス信号を後段に順次転送することにより発光素子321を選択する。そして、このようにしてシフトレジスタ303によって選択された発光素子321は、データ信号の電圧レベル、つまりL(ロー)/H(ハイ)に応じて発光/非発光が制御される。
なお、図1では、1つの発光素子321のみを示しているが、実際には、n(例えば5120)個の発光素子321が基板上に1ライン状態で配置されている。そして、これらn個の発光素子321は、m(例えば128)個毎にブロックを構成しており、シフトレジスタ303の各段から出力される選択信号は、このブロックを選択する。
次に、図2は、本ラインヘッド1の回路レイアウトを示す模式図であり、本実施形態の特徴を最も良く表している図面である。なお、この図2では、図1に対応する部分には同一の符号を付けている。
発光素子321は、図示するように長方形の基板に対して、その長辺に並行となるように1ラインに配列した発光素子ラインとして設けられている。このような発光素子321の下側には、上記駆動トランジスタTFT2が1ラインに配列した駆動回路ラインとして隣接配置されている。そして、このような駆動トランジスタTFT2の下側には、発光素子321つまり駆動トランジスタTFT2に沿って画素回路用陽極配線322が設けられ、この画素回路用陽極配線322の下側には、画素回路用陰極配線323が同じく発光素子321に沿って設けられている。
また、この他にグランドコンタクト部302aと背面陰極302bが設けられている。背面陰極302bは、基板の最上部に設けられており、各発光素子321のカソード電極が接続される。グランドコンタクト部302aは、上記背面陰極302bと表面の画素回路用陰極配線323とを接続するためのものである。
一方、発光素子321の上側には、上記保持トランジスタTFT1が1ラインに配列した保持回路ラインとして配置されている。そして、このような保持トランジスタTFT1の上側には、データ線312が発光素子321つまり保持トランジスタTFT1に沿って設けられ、その上側にはデータ線312と同様に発光素子321に沿った状態にスタートパルス信号線304及びクロック信号線305が設けられている。なお、データ線312の本数は、1つのブロックを構成する発光素子321の個数、つまり128本である。
選択回路用電源配線301と選択回路用グランド配線302との間には、上記シフトレジスタ303(選択回路30)が発光素子321の配列方向に沿って設けられている。また、当該シフトレジスタ303の各段出力と保持トランジスタTFT1のゲート端子との間には、データ線312を跨ぐように、つまりデータ線312とは異なる層にゲート線306(図示略)が設けられている。
また、上述したようにデータ線312の途中に設けられた保護抵抗310と入力バッファ311との間にはESD保護素子60が、またデータ線312の先端部にはESD保護素子61がそれぞれ設けられるものなので、ESD保護素子60は、左右方向に敷線されたデータ線312の途中部位、つまり図示するように基板の左側で発光素子321に差し掛かる前の位置に各々配置され、一方、ESD保護素子61は、データ線312の先端に設けられるものなので、基板の右側に配置されている。
なお、図示していないが、データ線312と保持トランジスタTFT1との間には、上述した引き出し線313が設けられている。この引き出し線313は、データ線312と保持トランジスタTFT1とを最短距離で結ぶように、つまり上下方向にデータ線312とは異なる層に敷線されている。また、保持トランジスタTFT1と駆動トランジスタTFT2とは、発光素子321を挟んで上下に設けられており、したがって保持トランジスタTFT1のドレイン端子と駆動トランジスタTFT2のゲート端子とは、発光素子321を跨ぐように配線された接続配線(図示略)によって相互接続されている。
このように構成された本ラインヘッド1によれば、以下のような作用・効果を奏する。
(1)駆動トランジスタTFT2と画素回路用陽極配線322とが隣り合うように配置されているので、発光素子321の発光に必要な十分な量の駆動電流を発光素子321に注入することができる。例えば、駆動トランジスタTFT2と画素回路用陽極配線322とが離間していたり、あるいは駆動トランジスタTFT2が発光素子321の上側に設けられていた場合には、駆動トランジスタTFT2のソース電極と画素回路用陽極配線322との間を接続するための配線が長くなったり、あるいは細くなるので、十分な量の駆動電流を発光素子321に注入することができない。
(1)駆動トランジスタTFT2と画素回路用陽極配線322とが隣り合うように配置されているので、発光素子321の発光に必要な十分な量の駆動電流を発光素子321に注入することができる。例えば、駆動トランジスタTFT2と画素回路用陽極配線322とが離間していたり、あるいは駆動トランジスタTFT2が発光素子321の上側に設けられていた場合には、駆動トランジスタTFT2のソース電極と画素回路用陽極配線322との間を接続するための配線が長くなったり、あるいは細くなるので、十分な量の駆動電流を発光素子321に注入することができない。
(2)保持トランジスタTFT1を発光素子321に対して駆動トランジスタTFT2の反対側に位置する側(発光素子321の上側)に設け、またこの保持トランジスタTFT1の上側にデータ線312を設けたので、保持トランジスタTFT1とデータ線312とを引き出し線313によって最短距離で接続することが可能である。これによって、配線の寄生容量や寄生抵抗に起因するデータ信号の波形歪を抑制することができ、よってデータ信号の繰返し周期を短周期化して、本ラインヘッド1の高速動作を実現することができる。
上述したように画素回路用陽極配線322は駆動トランジスタTFT2に近接配置する必要があるので、仮にデータ線312を画素回路用陽極配線322の下側(画素回路用陽極配線322と画素回路用陰極配線323との間)に設けた場合には、引き出し線313が画素回路用陽極配線322を跨ぐように敷線することになる。この場合には、寄生容量が増大するので、好ましくない。
(3)また、上述したようにデータ線312と引き出し線313とによってデータ信号を保持トランジスタTFT1のゲート端子に供給するので、データ信号の上下方向の配線幅を狭くすることが可能であり、よって基板の上下方向の幅を小さくすることができる。これによって母基板からの基板取り数を増大させることが可能であり、よって本ラインヘッド1のコストダウンを実現することができる。
(4)データ線312を間に挟むことによりシフトレジスタ303を保持トランジスタTFT1から離間させ、当該シフトレジスタ303の近傍にスタートパルス信号線304及びクロック信号線305を設けたので、シフトレジスタ303、スタートパルス信号線304あるいはクロック信号線305からの保持トランジスタTFT1へのノイズの飛込みを抑制することができる。よって本ラインヘッド1の動作を安定化することができる。
(5)さらに、駆動トランジスタTFT2を発光素子321の下側(つまり画素回路用陽極配線322側)に、一方、保持トランジスタTFT1をこれとは逆側の上側(つまりデータ線312側、シフトレジスタ303側)に設けたので、発光素子321を跨いで敷線する配線の本数を削減することができる。仮に、保持トランジスタTFT1が駆動トランジスタTFT2と同様に発光素子321の下側に設けられた場合には、データ線312と引き出し線313とを、つまり2本の配線を発光素子321を跨いで敷線する必要があるが、本ラインヘッド1では、保持トランジスタTFT1のドレイン端子と駆動トランジスタTFT2のゲート端子とを接続する1本の配線だけを敷線すれば良い。したがって、発光素子321の間隔を詰めることが可能であり、よって高解像度化を実現することができる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置、つまり上述したラインヘッド1を4つのラインヘッド11K、11C、11M、11Yとして用いた画像形成装置について説明する。
最初に、図3に示すブロック図を参照して、本画像形成装置の画像データの処理に関する機能構成を説明する。本画像形成装置の全体動作を制御する全体制御部には、CPU、画像処理回路等で構成されるデータ処理ブ9と、元画像データ等を記憶する記憶部10が設けられている。また、本画像形成装置は白黒画像に加えてカラー画像をも形成するものであり、画像を形成する際の原色である「黒」、「シアン」、「マゼンタ」、「イエロー」に対応する4つのラインヘッド11K、11C、11M、11Yが設けられている。
ここで、上記ラインヘッド11K、11C、11M、11Yの符号の末尾に付されたアルファベットK、C、M、Yは、それぞれ画像を形成する際の原色である黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味している。このようなアルファベットK、C、M、Yの付記は、以下に説明する他の部材についても同様である。
データ処理部9は、外部のホストコンピュータから画像形成装置に送信されて記憶部10に記憶されている元画像データ(ビットマップデータ)を読み出して、スクリーン処理、色変換処理、データ変換処理、データ転送処理を行うものである。スクリーン処理は、画像形成装置のプロセス条件とのマッチングを取り、階調再現性を確保することを目的として行われるものであり、万線パタ−ン、誤差拡散パターン、網点パターン等を組み合わせた処理である。
色変換処理は、スクリーン処理された画像データを各ラインヘッド11K、11C、11M、11Yに対応した色に分解したデータに変換するものである。データ変換処理は、色変換処理された画像データを各ラインヘッド11K、11C、11M、11Yへの送信用データ信号に変換する処理である。データ転送処理は、上記送信用データを各ラインヘッド11K、11C、11M、11Yに転送する処理である。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置の機構構成を示す縦断側面図である。この画像形成装置は、同様な構成の4個のラインヘッド11K、11C、11M、11Yを、対応する同様な構成である4個の感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの露光位置にそれぞれ配置したものであり、タンデム方式の画像形成装置として構成されている。
この画像形成装置は、駆動ローラ13と従動ローラ14とテンションローラ15が設けられており、テンションローラ15によりテンションを加えて張架されて、図示矢印方向(反時計方向)へ循環駆動される中間転写ベルト16を備えている。この中間転写ベルト16に対して所定間隔で配置された4個の像担持体としての外周面に感光層を有する感光体12K、12C、12M、12Yが配置される。
感光体ドラム12K、12C、12M、12Yは、中間転写ベルト16の駆動と同期して図示矢印方向(時計方向)へ回転駆動される。また、各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの周囲には、各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの外周面を一様に帯電させるコロナ帯電器17K、17C、17M、17Yと、このコロナ帯電器17K、17C、17M、17Yによって一様に帯電させられた各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの外周面を当該各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの回転に同期して順次ライン走査するラインヘッド11K、11C、11M、11Yが設けられている。
さらに、各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの周囲には、上記ラインヘッド11K、11C、11M、11Yで形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与してトナー像とする現像装置18K、18C、18M、18Yと、この現像装置18K、18C、18M、18Yによって現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト16に順次転写する転写手段としての一次転写ローラ19K、19C、19M、19Yと、転写された後に各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの表面に残留しているトナーを除去するクリーニング装置20K、20C、20M、20Yとが設けられている。
ここで、各ラインヘッド11K、11C、11M、11Yは、上述した有機EL発光素子の配列方向が各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの母線に並行となるように固定されている。また、各ラインヘッド11K、11C、11M、11Yの発光エネルギーのピーク波長と各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの感度ピーク波長とは、略一致するように設定されている。
現像装置18K、18C、18M、18Yは、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yに接触あるいは押厚させることにより、各感光体ドラム12K、12C、12M、12Yの電位レベルに応じて現像剤を付着させることによりトナー像として現像するものである。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ19K、19C、19M、19Yに印加される一次転写バイアスにより中間転写ベルト16上に順次一次転写され、中間転写ベルト16上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ21において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、定着部である定着ローラ対22を通ることで記録媒体P上に定着され、排紙ローラ対23によって、装置上部に形成された排紙トレイ24上へ排出される。なお、二次転写ローラ21は、中間転写ベルト16との間で二次転写部を形成するものである。
なお、この機構構成において、符号25は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、26は給紙カセット25から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、27は二次転写ローラ21の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、28は二次転写後に中間転写ベルト16の表面に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードである。
上述したように本ラインヘッド1を適用した画像形成装置70によれば、本ラインヘッド1の回路レイアウトが最適化されることによって実用的な装置として構成されている。例えば、本ラインヘッド1の回路レイアウトが最適化されることによって、本ラインヘッド1として十分な性能が実現されるので、画像形成装置70も実用に耐え得る高画質の画像を形成することができる。
次に、上述したラインヘッド1の画素回路32のレイアウト構成についてさらに補足説明する。当該図5は、ラインヘッド1の画素回路32に該当する部位の縦断面である。この図において、符号324は半導体層、325はゲート絶縁膜、326はゲートメタル配線、327はソースメタル配線、328A,328Bは層間絶縁膜、329は透明電極、また符号330は封止基板である。
ガラス基板上には、半導体層324、ゲートメタル配線326及びソースメタル配線327によって保持トランジスタTFT1、駆動トランジスタTFT2及び発光素子(有機EL発光層)321が形成されている。保持トランジスタTFT1及び駆動トランジスタTFT2は、図示するように半導体層324及びゲート絶縁膜325から形成されている。発光素子321は、背面電極302bと透明電極329とによって上下方向に挟まれた状態で設けられており、保持トランジスタTFT1と駆動トランジスタTFT2との間に配置されている。
透明電極329は、ソースメタル配線327を介して駆動トランジスタTFT2の例えばドレイン端に接続され、背面電極302bは、同じくソースメタル配線327を介してゲートメタル配線326からなる画素回路用陰極配線323に接続されている。また、駆動トランジスタTFT2のソース端は、ソースメタル配線327を介してゲートメタル配線326からなる画素回路用陽極配線322に接続されている。画素回路用陽極配線322及び画素回路用陰極配線323は、図示するように、駆動トランジスタTFT2に対して発光素子321とは反対側に配置されている。
さらに、駆動トランジスタTFT2を構成するゲート絶縁膜325上にはゲート端を構成するゲートメタル配線326が設けられており、このような駆動トランジスタTFT2のゲート端は、ゲートメタル配線326を介して保持トランジスタTFT1の例えばドレイン端に接続されている。保持トランジスタTFT1のソース端は、ソースメタル配線327を介してゲートメタル配線326からなる引き出し線313に接続されている。また、保持トランジスタTFT1を構成するゲート絶縁膜325上にはゲート端を構成するゲートメタル配線326が設けられており、この保持トランジスタTFT1のゲート端は、ゲートメタル配線326からなるゲート線306に接続されている。
なお、上述したラインヘッド1では、発光素子321を駆動トランジスタTFT2のドレイン端と画素回路用陰極配線323との間に設けたが、発光素子321の設け方についてはこれに限定されない。例えば、発光素子321のアノード端子を駆動トランジスタTFT2のソース端に、またハソード端子を画素回路用陰極配線323にそれぞれ接続することにより、発光素子321を駆動トランジスタTFT2のソース端と画素回路用陰極配線323との間に設けるようにしても良い。
1 ラインヘッド、30 選択回路、31 データ線部、32 画素回路、301 選択回路用電源配線、302 選択回路用グランド配線、302b 背面電極、303 シフトレジスタ、304 スタートパルス信号線、305 クロック信号線、306 ゲート線、310 保護抵抗、311 入力バッファ、312 データ線、313 引き出し線、321 発光素子、322 画素回路用陽極配線、323 画素回路用陰極配線
Claims (8)
- 1ラインに配列した複数の発光素子と回路素子とからなり、選択信号とデータ信号とに基づいて前記発光素子を選択発光させる画素回路と、
前記選択信号を生成する選択回路と、
前記画素回路の一方の側に配置され、前記画素回路にデータ信号を供給するデータ線と、
前記画素回路の他方の側に配置され、前記画素回路に電源を供給する画素回路用電源配線と
を具備することを特徴とするラインヘッド。 - 前記画素回路は、電源の供給を得て発光素子を駆動する駆動トランジスタと、選択信号に基づいてデータ信号を駆動トランジスタに供給する保持トランジスタとからなり、駆動トランジスタは発光素子と画素回路用電源配線との間に配置され、保持トランジスタは発光素子とデータ線との間に配置される
ことを特徴とする請求項1記載のラインヘッド。 - 前記選択回路が前記画素回路とは反対側に前記データ線に沿って設けられることを特徴とする請求項1または2記載のラインヘッド。
- 画素回路用グランド線が前記画素回路とは反対側に前記電源配線に沿って設けられることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のラインヘッド。
- 発光素子が有機EL発光素子であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のラインヘッド。
- 感光体と、
該感光体を一様に帯電させる帯電手段と、
請求項1〜5いずれかに記載のラインヘッドを備え、前記感光体を露光することにより形成対象画像の静電潜像を前記感光体上に形成する露光手段と、
前記感光体上の静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記感光体上のトナー像を転写材に転写させる転写手段と、
前記転写材上のトナー像を定着させる定着手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - カラー画像を形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記画素回路と前記画素回路用グランド線とは、背面陰極を介して接続されており、当該背面陰極は画素回路用電源配線と交差するように配置されることを特徴とする請求項4または5記載のラインヘッド。
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JP2005000081A JP2006123494A (ja) | 2004-09-30 | 2005-01-04 | ラインヘッド及び画像形成装置 |
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JP2005000081A JP2006123494A (ja) | 2004-09-30 | 2005-01-04 | ラインヘッド及び画像形成装置 |
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JP2006123494A true JP2006123494A (ja) | 2006-05-18 |
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2005
- 2005-01-04 JP JP2005000081A patent/JP2006123494A/ja not_active Withdrawn
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