JP2006121988A - 害虫防除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬液を噴霧する際の消費電力を少なくできる害虫防除方法とする。
【解決手段】殺虫剤としてメトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンのいずれか1つ含有した薬液を、処理空間に、2.0時間以内の噴霧間隔で間欠噴霧して、その処理空間を害虫防除可能な雰囲気とする害虫防除方法で、これによって薬液を噴霧する際の消費電力を少なくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、殺虫剤を含有する薬液を間欠的に処理空間に噴霧し、その処理空間を害虫防除可能な雰囲気とする害虫防除方法に関する。
従来、室内等の処理空間を害虫防除可能な雰囲気とする方法としては、蚊取線香、電気蚊取器などを用いて殺虫剤を加熱蒸散する方法が知られているが、前述の蚊取線香、電気蚊取器は熱源を利用しているので、注意深く取り扱うことが要求される。
これに対して、熱源を用いることなしに薬液を噴霧して処理空間を害虫防除可能な雰囲気とする方法が特許文献1に開示されている。
この方法は、高圧ガスなどの噴射剤を利用して殺虫剤を加圧噴霧するエアゾール式噴霧装置を用いて間欠的に噴霧する方法と、超音波により殺虫剤を含有する薬液を霧化して噴霧する超音波式噴霧装置を用いて間欠的に噴霧する方法である。
特開平11−56195号公報
前述のエアゾール式噴霧装置は、間欠的に噴霧するために電磁弁を用いており、その電磁弁のための電源を使用している。
また、超音波式噴霧装置は、超音波を発生するために電源を用いている。
これらの電源としては商用電源などを用いることができるが、使用場所や持ち運びなどの点から電池を用いることが好ましい。
このように電池を電源とした場合には、薬液を噴霧する際の消費電力を少なくして電池の交換サイクルを長くすることが重要である。
しかし、薬液を噴霧する際の消費電力については十分に検討されておらず、その消費電力を少なくすることは考えられていないのが現況である。
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は薬液を噴霧する際の消費電力を少なくできる害虫防除方法とすることである。
本発明者等は、薬液を噴霧する際の消費電力について検討したところ、次のようであった。
まず、前述の害虫防除可能な雰囲気について検討した。
その結果、害虫防除可能な雰囲気とは、処理空間中の殺虫剤(有効成分)の気中濃度が、害虫のノックダウン効力や致死効力を満足する値となることであった。
そして、前述の処理空間中の殺虫剤の気中濃度は、薬液噴霧後に時間の経過とともに低くなった。
前述の薬液の間欠的噴霧とは、薬液噴霧と噴霧休止を交互に繰り返すことで、その休止時間(つまり、噴霧間隔の時間)が長い程、薬液を噴霧する際の消費電力が少ないことになる。
しかし、前述の噴霧間隔の時間が長いと前述のように処理空間中の殺虫剤の気中濃度が低下し、処理空間が害虫防除可能な雰囲気でなくなることがある。
本発明者等は、前述のことに鑑み鋭意研究、実験したところ、次のことを見出し本発明に至った。
つまり、処理空間に薬液を噴霧した後に、その処理空間中の殺虫剤の気中濃度が時間の経過とともに低下する程度は、殺虫剤の種類によって異なり、殺虫剤としてメトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンのいずれか1つを用いた場合の気中濃度の低下が他の殺虫剤を用いた場合よりも著しく少ないことを見出した。
すなわち、メトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンのいずれか一つを用いることで、処理空間を長時間に亘って害虫防除可能な雰囲気とすることができるから、噴霧間隔の時間を長くして、消費電力を少なくできることを見出した。
本発明は、メトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンから選ばれた1つの殺虫剤を含有した薬液を、処理空間に、噴霧間隔の時間が2.0時間以内で間欠噴霧することで、その処理空間を害虫防除可能な雰囲気とすることを特徴とする害虫防除方法である。
本発明によれば、噴霧間隔の時間を最長2.0時間と長くすることで、処理空間を長時間に亘って害虫防除可能な雰囲気とすることができるので、薬液を噴霧する際の消費電力を少なくできる。
よって、電源として電池を用いても長時間使用できる。
本発明の害虫防除方法を実施する超音波式噴霧装置の一例を説明する。
図1に示すように、装置本体1に、薬液容器2と超音波発振機構3と電池4を設けて超音波式噴霧装置としてある。
前記電池4を電源として超音波発振機構3が超音波を発振し、その超音波で薬液容器2内の殺虫剤を含有した薬液を霧化し、噴霧する。
前記殺虫剤としてはメトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンのいずれか1つが用いられる。
前記各部材の具体形状を説明する。
前記装置本体1は、薬液容器収納部1aと超音波発振機構収納部1bと電池収納部1cを備えている。
例えば、装置本体1は下部本体10と上部カバー体11を備え、その下部本体10は周面板12と上面板13と一側寄り鉤板14で一側上向き凹部15と他側下向き凹部16を有し、その他側下向き凹部16が前述の薬液容器収納部1aを形成すると共に、一側上向き凹部15が前述の電池収納部1cを形成する。
前記上部カバー体11は下面が開口した箱形状で、下部本体10の周面板12と一側寄り鉤板14に亘って取付けて一体化してある。この上部カバー体11と上面板13で前述の超音波発振機構収納部1bを形成している。
この上部カバー体11には噴霧口17が形成してある。
前記薬液容器2は、容器本体20内に吸液芯21を挿入したもので、その容器本体20が上面板13のねじ孔13aに螺合して着脱自在に取付けられ、その吸液芯21はねじ孔13aから超音波発振機構収納部1bに突出している。この吸液芯21は前記噴霧口17と対向していることが好ましい。
前記容器本体20は透明容器からなり内部の残量を目視で確認できる。例えば、下部本体10の周面板12に形成した切欠部12aから薬液量を確認し、薬液がなくなったら、容器本体20を取り替える。
前記超音波発振機構3は、振動板30と発振子31、例えばピエゾ発振子を備え、その発振子31がピエゾ発振回路32に接続し、制御部33で制御され、電池4を電源として超音波を発振し、その超音波が振動板30に伝わって吸液芯21で振動板30に供給された容器本体20内の薬液を霧化し、噴霧口17から大気に噴霧する。つまり、吸液芯21は薬液を振動板30に供給する薬液供給手段で、吸液芯以外のものを利用できる。例えば振動板に薬液を滴下するなど。
前記振動板30は多数の孔を有するもの又は網状のもの、又は薄板である。
前記制御部33は、図2に示すようにピエゾ発振回路32に通電制御するスイッチ部34と、このスイッチ部34がONする時間を設定する第1タイマー部35とOFFする時間を設定する第2タイマー部36を備え、その第1タイマー部35のつまみ35aでONする時間を任意に設定できると共に、第2タイマー部36のつまみ36aでONする時間を任意に設定できる。
このようであるから、第1タイマー部35で設定した時間だけピエゾ発振回路32に通電して超音波を発信するから、その時間だけ薬液を霧化して噴霧する。
前記第1タイマー部35の設定した時間が経過するとピエゾ発振回路32への通電が止められ、薬液が噴霧されなくなる。
この後、第2タイマー部36の設定した時間が経過するとスイッチ部34がONし、前述と同様に薬液が霧化して噴霧される。
この実施の形態の制御部33は、薬液の噴霧と噴霧休止を交互に行う、つまり薬液を間欠的に噴霧する手段である。
次に、本発明の害虫防除方法を実施するエアゾール式噴霧装置の一例を説明する。
図3に示すように、装置本体5にエアゾール容器6と噴霧動作機構7と電池8を設けてエアゾール式噴霧装置としてある。
前記エアゾール容器6は、容器本体60内に殺虫剤と噴射剤が封入され、釦61を押すことで噴口62から殺虫剤を噴霧する。
前記噴霧動作機構7は通電することで釦61を押すものである。例えば、ソレノイド70で作動カム71を移動し、その作動カム71の斜面71aを釦61の突起63に接して釦61を押し下げる。
前記各部材の具体形状を説明する。
前記装置本体5は、容器収納部5aと噴霧動作機構収納部5bと電池収納部5cを備えている。
例えば、装置本体5は下部本体50と上部カバー体51を備え、その下部本体50は周面板52と上面板53と下面板54と一側寄り鉤板55で一側上向き凹部56と中空部57を有し、その中空部57が前述の容器収納部5aを形成すると共に、一側上向き凹部56が前述の電池収納部5cを形成する。前記下面板54は着脱自在である。
前記上部カバー体51は下面が開口した箱形状で、下部本体50の周面板52と一側寄り鉤板55に亘って取付けて一体化してある。この上部カバー体51と上面板53で前述の噴霧動作機構収納部5bを形成している。
この上部カバー体51には開口58が形成してある。
前記エアゾール容器6の容器本体60は、下面板54を外して中空部57内に挿入し、その下面板54を取付けて釦61を上面板53の孔53aから突出して取付けられ、その釦61は前記開口58と対向している。
前記噴霧動作機構7のソレノイド70には制御部72で通電制御される。
前記制御部72は、図4に示すようにソレノイド70に通電制御するスイッチ部73と、このスイッチ部73がONする時間を設定する第1タイマー部74とOFFする時間を設定する第2タイマー部75を備え、その第1タイマー部74のつまみ74aでONする時間を任意に設定できると共に、第2タイマー部75のつまみ75aでONする時間を任意に設定できる。
このようであるから、第1タイマー部74で設定した時間だけソレノイド70に通電して作動カム71で釦61を押し下げるから、その時間だけ薬液を噴霧する。
前記第1タイマー部74の設定した時間が経過するとソレノイド70への通電が止められ、薬液が噴霧されなくなる。
この後、第2タイマー部75の設定した時間が経過するとスイッチ部73がONし、前述と同様に薬液が噴霧される。
この実施の形態の制御部72は、薬液の噴霧と噴霧休止を交互に行う、つまり薬液を間欠的に噴霧する手段である。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明について更に詳しく説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
最初に、処理空間に噴霧した薬液の効力の持続性試験について説明する。
前述の超音波式噴霧装置、エアゾール式噴霧装置を用いて実施例1〜22及び比較例1〜6の薬液を下記のようにして処理空間に噴霧し、その処理空間の害虫防除効果を評価した。
前記殺虫剤(有効成分)は、実施例がメトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリンで、比較例としてエトックを用いた。
噴霧した薬液(噴霧粒子)の粒子径は実施例、比較例とも10,30,60(μm)とした。
実施例1〜11と比較例1〜3は超音波式噴霧装置を用い、実施例12〜22と比較例4〜6はエアゾール式噴霧装置を用いた。
前記超音波式噴霧装置の場合には、各殺虫剤を溶剤n−パラフィンに溶解して薬液とすると共に、その薬液の濃度を調整し、粒子径は振動板30に設けた孔の孔径を3〜20μm程度の範囲で変更することで調整した。
電源(電池4)としては直流3Vを用い、ピエゾ発振回路32では電圧を43Vに昇圧し、周波数を113KHzに制御してピエゾ発振子を振動させた。
エアゾール式噴霧装置の場合には、300mlの耐圧性の容器本体60内に殺虫剤及び噴射剤を封入し、その容器本体60内の圧力が約4〜5kg/cmになるように設定した。
前記各殺虫剤を溶剤エタノールに溶解して薬液とすると共に、その薬液の濃度を調整した。
前記噴射剤としてはLPGを使用した。
噴霧した薬液の粒子径は、使用する釦61の噴孔62の径によっても調整可能であるが、ここでは、薬剤が容器本体60内に占める容積割合を5〜35容量%の範囲で変えることで粒子径を調整した。
(試験方法)
8畳の居室試験室内(約30m)に、薬液を所定量噴霧処理し、噴霧開始から30分間経過毎に、アカエイカ雌成虫約100匹を放ち、30分間経過後、1時間経過後、1.5時間経過後、2時間経過後、2.5時間経過後、3時間経過後の供試虫を放ってからの経時的なノックダウン(仰転)虫数を調査し、KT50を算出した。そしてKT50値により、各有効成分における効力の持続性を評価した。また噴霧粒子の粒子径の大きさによる効力持続性への影響も評価した(KT50とは、供試虫の半数がノックダウンするまでの時間を示し、この数値が小さいほどノックダウン効果が高いことを意味する)。
試験結果は下記の表1に示すとおりであった。
Figure 2006121988
前述の表1に示す結果によると、殺虫剤の比較例として用いたエトックの場合(比較例1〜6)は、時間経過に伴うKT50値の上昇が大きく、また短時間で上昇し、効力の持続性が悪かった。また、噴霧粒子の粒子径が大きくなるに従って、その傾向が大きくなることを示した。また、超音波式噴霧、エアゾール式噴霧の何れも同じ結果を示した。
殺虫剤の実施例として用いたメトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリンの場合(実施例1〜11及び実施例12〜22)は、前述のエトックに比べて時間経過に伴うKT50値の上昇変化が緩やかであり、長時間に亘って低いKT50値を保持することから、効力を長時間持続することを示した。
このことは、メトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンは、処理空間において、薬液粒子の一部が壁面、床面、天井面、室内調度品、などに付着した場合でも、常温で再揮散して大気に放散されるので、害虫防除可能な雰囲気を長時間に亘って維持することができると考えられる。
前述のことから、メトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリンのいずれか1つを用いることで、処理空間を、他の殺虫剤を用いる場合に比べて著しく長い時間に亘って害虫防除可能な雰囲気とすることができることになる。
したがって、間欠的に噴霧して処理空間を害虫防除可能な雰囲気とする場合に、その噴霧間隔の時間を長くしても害虫防除可能な雰囲気とすることが可能であるから、その噴霧間隔の時間を長くして消費電力を少なくできる。
また、メトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリンを用いることで、その噴霧粒子の粒子径の違いによる影響は殆どなく、時間経過に伴うKT50値の上昇変化が緩やかであり、効力を長時間持続することを示した。
速効性については、メトフルトリン(実施例1〜3、12〜14)、トランスフルトリン(実施例7〜11、18〜22)が優れ、効力の発現が非常に早くKT50が2分以内を示すメトフルトリンがより好ましい。
また、メトフルトリン、トランスフルトリンは微量で優れた効力を示した。メトフルトリンがより好ましい。また、噴霧方式の違いによる効力差は認められなかった。
次に、処理空間に薬液を間欠的に噴霧した場合の噴霧間隔の時間と効力の関係についての試験を説明する。
前述の超音波式噴霧装置、エアゾール式噴霧装置を用いて殺虫剤(有効成分)としてメトフルトリンを使用した下記の表2に示す実施例23〜30、比較例7〜10の薬液を、処理空間に噴霧間隔の時間を変えて間欠的に噴霧し、その処理空間の害虫防除効果を評価した。
実施例23〜26と比較例7,8は超音波式噴霧装置による噴霧で、実施例27〜30と比較例9,10はエアゾール式噴霧装置による噴霧である。
Figure 2006121988
(試験方法)
8畳(約30m)の居室試験室内に薬液の所定量を間欠的に噴霧処理し、それぞれの間欠噴霧前に供試験虫としてアカエイカ雌成虫約100匹を放ち、それぞれの経過時間後のノックダウン虫数を調査し、KT50を算出した。調査時間は12時間とした。そして、KT50値により薬液の噴霧間隔の時間による効力を評価した。
試験結果は下記の表3に示すとおりであった。
Figure 2006121988
前述の表3に示す結果によると、噴霧間隔の時間が2.0時間以内であればKT50値の最大が3.6で、良好であるが、その時間が2.4時間であるとKT50値が4.8,4.7と悪くなり、3.0時間となるとKT50値が6.3とさらに悪くなる。
また、KT50値の時間の経過によるバラツキ範囲は、噴霧間隔の時間が2.0時間以内であれば最大1.9と少ないが、その時間が2.4時間であると3.3と多くなり、更に3.0時間であると5.0と多くなる。
これらのことから、噴霧間隔の時間は2.0時間以内とすることが好ましいと判明した。
前述したように、薬液を間欠的に噴霧する場合、噴霧間隔の時間は最長2.0時間と処理空間を長時間に亘って害虫防除可能な雰囲気とすることができる。さらに、処理空間内の環境条件(気流の流れ状態、室内品の配置状態や混在状態、など)によって、噴霧間隔の時間を2.0時間以内で適宜設定することが好ましい。
また、1回当たりの噴霧時間は特に限定されるものではないが、消費電力を考慮すると噴霧する時間はできるだけ短時間が良く、例えば1.0〜180秒間の範囲で、薬液の噴霧量(処理空間の広さ)や噴霧間隔の時間(処理条件)に応じて適宜設定することが好ましい。
なお、プロフルトリン、トランスフルトリンを用いた場合も前述と同様な結果を得た。
図1に示す超音波式噴霧装置を用いてメトフルトリン、プロフルトリント、トランスフルトリンのいずれか1つを噴霧する場合には、その装置の至近距離範囲に落下する薬液粒子も再揮散され大気に放散されるから、有効成分が無駄にならず、また、落下粒子による汚染も減少する。
また、前述した装置の霧化部分に付着する薬液粒子も再揮散され大気に放散されるから、有効成分が無駄にならず、また霧化部分への付着物の蓄積も低減され、例えば、振動板30の目詰まりがなくなる。
図1に示す装置においては、必要な噴霧量を確保できる範囲内で、振動板を小型化し、密に孔を設ける(例えば、網形状)、また振動板の厚みを薄くする、といった工夫を講じれば噴霧に要する消費電力をより低減化させることができる。
前述したように、本発明では薬液が粒子として噴霧され、その薬液粒子の粒子径が薬液拡散範囲や消費電力に影響を及ぼすので、その粒子径は、体積積算分布において、その90%の粒子径が30μm以下であることが好ましい。
なお、薬液粒子の粒子径が30μm以上では、前述の再揮散する放散量が落下や付着する量に追いつかず床面などが汚染されることから好ましくない。
前記薬液粒子の粒子径範囲として、素粒子である粒子径30μmを上限とし、微小粒子である粒子径の下限は特に制限されない。薬液粒子が微小になるに従って薬液粒子の拡散(拡散距離や拡散速度)は促進し、また、薬液粒子の浮遊時間が長くなるから好ましい。
一方、消費電力については、微小粒子にするに従って増大していく傾向にある。また、微小化に伴う振動子(板)などの霧化部材は、孔径等の規格管理や付着物等の検査管理などの厳しい品質管理を要し、また目詰まり等による噴霧機能のトラブルが多くなる問題がある。これらを勘案すると下限は3μmが好ましい。
図1に示す装置においては薬液粒子径は、主には振動板30に設けられた孔の孔サイズを調整することで行われる。この孔サイズは使用する薬液に応じて適宜設定されるので断定できないが、例えば、前述の粒子径範囲について、孔を円形に開口させる場合、孔の直径を0.5〜10μmの範囲で調整される。なお、孔の開口形状は円形に限定されるものではない。
また、噴霧時の出力は3W以下で周波数は100〜600kHzの範囲である。
本発明の薬液は、前記殺虫剤(有効成分)を溶剤に溶解又は混合させて調整される。
溶剤としては、例えば、脂肪族炭化水素化合物、脂環式炭化水素化合物、芳香族炭化水素化合物、ハロゲン化炭化水素化合物、アルコール、エステル、エーテル及びケトンなどが挙げられる。該溶剤は常温で揮散する。例えば、30℃における蒸気圧が4.0×10−3MPa以上の化合物が好ましい。薬液粒子の微粒子化に適し、また、薬液粒子の浮遊時間を延長、又は拡散を促進することに優れている。
また、溶剤を有効成分と共に水に混合した組成物、また有効成分を界面活性剤と共に水に乳化または懸濁した組成物を薬液として使用することもできる。
なお、薬液中に有効成分、薬剤以外の成分として、例えば、酸化防止剤、紫外線防止剤、協力剤、香料、色素などを微粒子化などに支障のない範囲内で配合することができる。
前記薬液中の有効成分の含有濃度は、有効量の有効成分が大気に噴霧できる範囲であれば特に限定されるものではない。具体的には、薬液中の有効成分の濃度は0.02〜10.0%(W/V)である。好ましくは、0.7〜7.0%(W/V)である。
有効成分濃度が低い薬液を噴霧する場合、多量の薬液を噴霧させることから振動板の大型化や噴霧時間が長時間になる、などから消費電力が大きくなる。一方、有効成分濃度が高い薬液を噴霧する場合、粘度が増すことから霧化に多大な消費電力を要したり、また、粒子径や噴霧量のバラツキが生じる問題が発生する。
本発明における超音波を利用して薬液を霧化して噴霧するやり方は、前述のピエゾ発振子を用いたピエゾ式の装置に限ることはない。
例えば、超音波振動子を噴霧筒に配設して噴霧筒内に薬液を吸い上げ霧化、例えば、超音波ポンプ、超音波トランスデューサーを利用するタイプは、圧電素子、液吸上げ口、噴霧筒及び回路の機構からなり、圧電素子に交番電圧を負荷させ、圧電素子の固有振動数とトランスデューサーを共振させ、パワーをトランスデューサ―先端に拡大し伝達させ、超音波霧化させるものである超音波ポンプ式の装置。
超音波振動子を薬液中に配設して薬液を霧化、例えば、薬液、薬液を収容した霧化槽、該霧化槽に配設された超音波振動子から構成され、霧化槽にも設けられた超音波振動子は、両面に形成された電極部に所定周波数の電圧が印加されることにより、磁歪振動を起こして超音波振動を出力し、薬液に超音波振動を与えられ霧化する霧化槽式の装置、などが挙げられる。
前記装置の中で、装置の小型化や取り扱いの簡便性を考慮するとピエゾ式の装置や超音波ポンプ式の装置が好ましい。
前述したように、図1に示す装置においては、前述の通り、薬液粒子の一部が該装置の周囲に落下することから一部有効成分が無駄になり、効力の低下を生じる。又、落下により床面などが汚染される。また薬液粒子の粒子径が大きくなるに従って、落下量が多くなる。
また、該装置の霧化部分に付着し、長期間使用することにより付着物が蓄積され、また付着物にゴミなどが付着し、例えば、振動板が目詰まりし霧化機能に支障をきたすことがある。
これらのことを防止するために、送風手段を備えることができる。
例えば、前述した図1における装置本体1に、モータでファンを駆動する送風機を取り付けて噴霧口17から空気を吹き出すようにする。
このようにすれば、前述した薬液粒子の落下や付着を防止することで、汚染や故障の原因を防ぐことは勿論であるが、有効成分の無駄がなくなる。
さらに、薬液粒子を処理空間に早く拡散することができ、効力の発現を速めることができる。
前記送風手段において、送風時間は特に限定されず、例えば、使用期間中送風、噴霧時間中送風、または定期的に所定時間送風、することができる。
また、電池を電源とする場合、消費電力の低減化から噴霧時間毎に送風することが好ましく、薬液粒子の落下や付着も低減することができる。
前記送風機のファンとしては、シロッコファン、プロペラファン、等が例示でき、音が小さい、電池で駆動が可能であることから好ましい。
また、ファンの送風機としては、風量で10〜200L/分の範囲である。
本発明において用いる電池4,8としては、例えば、アルカリ電池、マンガン電池、ボタン電池、空気電池などの一次電池、ニカド電池、リチウムイオン電池などの二次電池が例示できる。また、太陽電池、燃料電池も使用することができる。
本発明に用いる超音波式噴霧装置の実施の形態を示す断面図である。 制御部の説明図である。 本発明に用いるエアゾール式噴霧装置の実施の形態を示す断面図である。 制御部の説明図である。
符号の説明
1…装置本体、2…薬液容器、3…超音波発振機構、4…電池、5…装置本体、6…エアゾール容器、7…噴霧動作機構、8…電池

Claims (3)

  1. メトフルトリン、トランスフルトリン、プロフルトリンから選ばれた1つの殺虫剤を含有した薬液を、処理空間に、噴霧間隔の時間が2.0時間以内で間欠噴霧することで、その処理空間を害虫防除可能な雰囲気とすることを特徴とする害虫防除方法。
  2. 装置本体1に、薬液容器2と超音波発振機構3と電池4を設け、その電池4を電源として超音波発振機構3が発信する超音波を利用して薬液容器2内の薬液を霧化して噴霧する超音波式噴霧装置を用いて薬液を間欠噴霧するようにした請求項1記載の害虫防除方法。
  3. 装置本体5に、エアゾール容器6と噴霧動作機構7と電池8を設け、その電池8を電源として噴霧動作機構7によってエアゾール容器6内の薬液を噴霧するエアゾール式噴霧装置を用いて薬液を間欠噴霧するようにした請求項1記載の害虫防除方法。


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