しかしながら、従来のマルチリモコン、携帯情報端末、携帯電話等は、機種に応じて操作子数や操作子の配置が異なる。このため、同一機器に対する動作指示であっても、割当先のマルチリモコン、携帯情報端末、携帯電話等の機種が異なれば、割り当てられる内容が異なるため、ユーザが行う操作は利用する端末ごとに異なるものとならざるを得ない。
このため、これらの端末に割り当てるべき操作プログラムは、同一機器の場合でも、割当先の端末に応じて別途開発する必要がある。つまり、新しい端末が開発されると、それに応じてこの新しい端末に対応する機器操作プログラムを開発しなければならない。又、逆に、新しい機器が開発されると、これまでに開発されている全ての端末に対する操作プログラムを開発しなければならない。
即ち、従来の方法では、同一機器に対して存在する端末の数だけ操作プログラムを開発する必要があるため、機器が複数存在する場合、「端末種類数×機器種類数」ものプログラムを開発しなければならず、非常に多くの労力とコストがかかる。このため、従来は機器の基本機能に限定して割当を行い、又、割当を行う対象となる端末も限定していた。
又、従来のマルチリモコン端末や、携帯情報端末、携帯電話等を用いてある機器を操作する操作端末を実現する場合、これらの操作端末が、操作対象機器が有する全ての動作機能を割り当てられるだけの十分な数の操作子(ボタン、スイッチ等)を備えているとは限らない。この解決策として、モード切換機能を導入して、端末の操作子数を見かけ上増大させることで、基本機能以外の多くの機能を割り当てる方法が考えられる。しかし、上述のように、従来の方法によれば、割当先の端末の機種ごとに異なるプログラムを開発する必要があるため、モードを導入し、又、導入するモードの数が増大することで、更なるプログラムの複雑化を招くという問題が生じる。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の機器が同一の端末で操作可能であり、又、複数の端末によって同一の機器が操作可能であるような電子機器制御システムを、少ないプログラム数で実現することを目的とする。又、本発明は、このような電子機器制御システムで用いられる操作端末と、この操作端末に機器の操作機能を割り当てる操作機能割当方法、及びこの操作機能割当方法を用いて操作端末に機器の操作機能を割り当てる操作機能割当装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の操作端末は、一つ以上の操作子を備えるとともに、ユーザによって前記操作子が操作されることで、操作対象である被操作機器に対して要求する動作内容を該被操作機器に与える操作端末であって、該操作端末が備える前記操作子の構成を示す情報を含む操作子情報を格納する操作子情報記憶部と、該操作端末外部から与えられる前記被操作機器が取り得る動作内容を含む機器動作情報と、前記操作子情報記憶部から与えられる前記操作子情報とを用い、所定の規則に基づいて該操作端末が備える前記各操作子に対し前記被操作機器の動作内容を割り当てることで、前記操作子と前記被操作機器の動作内容との割当関係を示す機器操作情報を生成する操作子設定部と、前記操作子設定部より与えられる前記機器操作情報を記憶する機器操作情報記憶部と、を備え、前記機器操作情報記憶部に記憶される前記機器操作情報と、ユーザによって操作される操作内容とから、ユーザが前記被操作機器に対して要求する動作内容を得て、当該動作内容を含む要求動作情報を前記被操作機器に与えることを特徴とする。
このとき、前記操作端末が、前記被操作機器から与えられる前記要求動作情報に含まれる前記動作内容に応じた動作を行うものとしても構わない。
又、このとき、前記各操作子が、該各操作子の配置と属性に基づいてグループ化されることで、一つ以上の操作子グループを構成するとともに、前記操作子情報が、前記各操作子グループの構成を示す情報を含む一つ以上の操作子情報グループにより構成され、前記機器動作情報が、前記被操作機器が取り得る動作内容に基づいてグループ化された一つ以上の機器動作情報グループによって構成され、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記各機器動作情報グループによって表される前記被操作機器の各動作内容の割当先を前記操作子情報グループ単位で設定するものとしても構わない。
又、前記操作子情報グループが、該操作子情報グループによって表される前記操作子グループに属する前記各操作子に共通の配置の情報を表す配置情報、該操作子情報グループによって表される前記操作子グループに属する前記各操作子に共通の属性の情報を表す属性情報、及び前記操作子グループに属する前記各操作子の配置と属性の情報、の内の少なくとも一つの情報を備えるものとしても構わない。
又、前記機器動作情報グループが、前記被操作機器が所望する割当先の情報を表す割当先情報と、前記割当先に対して割り当てる内容を表す割当内容情報とを備えるものとしても構わない。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、未だ他の前記機器動作情報グループに記載の動作内容が割り当てられていない全ての前記操作子情報グループに対して、割り当てようとする当該機器動作情報グループに記載の動作内容の割当が可能か否かを確認する第1ステップと、割当可能である前記操作子情報グループが存在する場合に、当該操作子情報グループに対して当該機器動作情報グループの内容を割り当てる第2ステップと、を備えるものとしても構わない。
又、前記操作端末が、前記操作子の数を見かけ上増大させるためのモード切替機能を備え、前記モード切替機能によってモードを切り替えることで、前記各操作子に割り当てられた機能の切替が可能である構成としても構わない。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記第1ステップで割当可能である前記操作子情報グループが存在しないことを確認した場合に、前記モード切替機能を利用して新たなモードを導入することで見かけ上前記操作子の数を増大させて、当該機器動作情報グループに対して再度割当が可能か否かを確認する第3ステップを備えるものとしても構わない。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記第1ステップで割当可能である前記操作子情報グループが存在しないことを確認した場合に、全ての前記操作子の内、未だ他の前記機器動作情報グループに記載の動作内容が割り当てられていない全ての前記操作子に対して当該機器動作情報グループに記載の動作内容の割当が可能か否かを再度確認する第4ステップを備えるものとしても構わない。
又、前記操作端末が、前記被操作機器を操作するための端末としての機能を果たすために実装すべき必要度に応じた順位付けがされた優先度が前記機器動作情報グループに含まれる構成としても構わない。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記機器動作情報グループの割当を行う際、前記機器動作情報グループに記載される前記優先度順に、前記操作子情報グループに対して割当が可能か否かを確認するものとしても構わない。
又、前記被操作機器が、前記機器動作情報が格納される機器動作情報記憶部を備えるものとしても構わない。
又、前記機器動作情報が格納される機器動作情報記憶部が、種類の異なる複数の前記被操作機器を識別するための機器情報と、前記機器情報に該当する前記被操作機器が取り得る動作の内容が記載される前記機器動作情報とを対応させて格納する機器動作情報データベースを構成する構成としても構わない。
又、前記操作子設定部が、前記機器動作情報データベースに前記機器情報を与えるとともに、該機器情報に対応する前記機器動作情報を前記機器動作情報データベースから取得する構成としても構わない。
又、前記被操作機器が前記機器情報を記憶する機器情報記憶部を備えるとともに、前記操作子設定部が前記被操作機器より前記機器情報を取得する構成としても構わない。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記被操作機器の動作内容の割り当て完了後、備えられる前記操作子の内、未だ割り当てがされていない未割当操作子が存在する場合に、前記未割当操作子に対して前記被操作機器とは異なる他の前記被操作機器の動作内容の割り当てを行うものとしても構わない。
又、本発明の操作機能割当装置は、一つ以上の操作子を備えるとともに、ユーザによって前記操作子が操作されることで、操作対象である被操作機器に対して要求する動作内容を該被操作機器に与える操作端末が備える前記操作子の構成を示す情報を含む操作子情報と、前記被操作機器が取り得る動作内容を含む機器動作情報とを用い、所定の規則に基づいて前記操作端末が備える前記各操作子に対し前記被操作機器の動作内容を割り当てることで、前記操作子と前記被操作機器の動作内容との割当関係を示す機器操作情報を生成する操作子設定部と、前記操作端末を含む外部機器との情報交換を行うためのインターフェースと、を有し、前記操作子設定部で生成された前記機器操作情報を前記インターフェースを介して前記操作端末に与えることを特徴とする。
又、本発明の電子機器制御システムは、ユーザによって操作される被操作機器と、一つ以上の操作子を備えるとともに、前記操作子が操作されることで、ユーザが前記被操作機器に対して要求する動作内容を前記被操作機器に与える操作端末と、前記操作端末が備える操作子の構成を示す情報を含む操作子情報を格納する操作子情報記憶部と、前記被操作機器が取り得る動作内容を示す情報を含む機器動作情報を格納する機器動作情報記憶部と、前記操作子情報記憶部から与えられる前記操作子情報と前記機器動作情報記憶部から与えられる前記機器動作情報とを用いた所定の規則に基づいて前記操作端末が備える各操作子に対し前記被操作機器の動作内容を割り当てることで、前記操作子と前記被操作機器の動作内容との割当関係を示す機器操作情報を生成する操作子設定部とを備え、前記操作端末が、前記操作子設定部より与えられる前記機器操作情報を記憶する機器操作情報記憶部を有するとともに、該機器操作記憶部に記憶される前記機器操作情報と、ユーザによって操作される操作内容とから、ユーザが前記被操作機器に対して要求する動作内容を得て、当該動作内容を示す情報を含む要求動作情報を前記被操作機器に与え、前記被操作機器が、前記操作端末から与えられる前記要求動作情報に含まれる前記動作内容に応じた動作を行うことを特徴とする。
又、このような電子機器制御システムにおいて、前記操作端末が備える各操作子が、前記操作端末が備える各操作子の配置と属性に基づいてグループ化されることで、一つ以上の操作子グループを構成するとともに、前記操作子情報が、前記各操作子グループの構成を示す情報を含む一つ以上の操作子情報グループにより構成され、前記機器動作情報が、前記被操作機器が取り得る動作内容に基づいてグループ化された一つ以上の機器動作情報グループによって構成され、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記各機器動作情報グループによって表される前記被操作機器の各動作内容の割当先を前記操作子情報グループ単位で設定するものであるものとしてもよい。
このような規則の下で割当を行うことで、割当先である操作端末が備える操作子の配置及び属性を考慮して割当を行うため、ユーザビリティ面を考慮した割当が可能となる。
又、前記操作子情報グループが、該操作子情報グループによって表される前記操作子グループに属する各操作子に共通の配置の情報を表す配置情報、該操作子情報グループによって表される前記操作子グループに属する各操作子に共通の属性の情報を表す属性情報、及び前記操作子グループに属する各操作子の配置と属性の情報の内の少なくとも一つの情報を備えるものとしてもよい。
又、前記機器動作情報グループが、該機器動作情報グループによって表される前記被操作機器の動作内容を前記操作端末に割り当てる際に、前記被操作機器が所望する割当先の情報を表す割当先情報と、前記割当先に対して割り当てる内容を表す割当内容情報と、を備えるものとしても構わない。
このとき、割当内容情報には、被操作機器に対して動作させるべき内容が記載された動作命令に関する情報の他、操作端末が文字又は画像等を表示することのできる表示手段を有する場合に、この表示手段に表示すべき内容を示す情報を含むものとすることができる。
このように構成することで、ユーザが割当後の操作端末を用いて被操作機器を操作する際、各操作子に実際に割り当てられた割当内容を全て把握できていない場合においても、各操作子に対して割り当てられている内容を表示手段に表示させることができるため、ユーザは表示手段によって割当内容を確認することができ、ユーザへの負担が軽減する。
尚、このとき、ヘルプ機能が付与されたヘルプ用操作子を操作端末に設け、このヘルプ用操作子を押下した後所定の時間以内にユーザが割当内容を確認したい操作子を押下することで、当該操作子に割り当てられている割当内容を表示手段に表示させるものとしても構わないし、ヘルプ用操作子を押下しながら割当内容を確認したい操作子を押下することで割当内容が表示させるものとしても構わない。又、このヘルプ用操作子は、操作子設定部が操作端末の各操作子に対して割当を行う際、被操作機器の動作内容と同時に割り当てられるものとしても構わない。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、未だ他の機器動作情報グループに記載の動作内容が割り当てられていない全ての操作子情報グループに対して、割り当てようとする当該機器動作情報グループの割当が可能か否かを確認する第1ステップと、割当可能である操作子情報グループが存在する場合に、当該操作子情報グループに対して当該機器動作情報グループの内容を割り当てる第2ステップと、を備えるものとすることができる。
このとき、割当先である当該操作端末に対して、第1ステップにて割当が不可能と判断された機器動作情報グループについては、当該割当が行えなかった機器動作情報グループの内容が表す被操作機器の動作内容についての実装を省略するものとしても構わない。
又、前記操作端末が、当該操作端末が備える操作子の数を見かけ上増大させるためのモード切替機能を備え、当該モード切替機能によってモードを切り替えることで、前記操作端末が備える各操作子に割り当てられた機能を切り替えることができる操作端末であるものとしてもよい。
このとき、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記第1ステップで割当可能である操作子情報グループが存在しないことを確認した場合に、前記モード切替機能を利用して新たなモードを導入することで見かけ上前記操作子の数を増大させて、当該機器動作情報グループに対して再度割当が可能か否かを確認する第3ステップを備えるものとすることができる。
このように、モード切替機能を操作端末に搭載させた上で機能割当を行うことで、割当先操作子数が不足して割当が不可能であった被操作機器の動作機能についても割当が可能となる場合があり、より多くの被操作機器の機能を実装できる可能性が広がる。
又、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記第1ステップで割当可能である操作子情報グループが存在しないことを確認した場合に、前記操作端末が備える全ての操作子の内、未だ他の機器動作情報グループに記載の動作内容が割り当てられていない全ての操作子に対して当該機器動作情報グループに記載の動作内容の割当が可能か否かを再度確認する第4ステップを備えるものとしてもよい。
このような規則の下で割当を行うことで、操作子グループ単位での割当が行えなかった動作内容についても、未割当の個々の操作子単位での割当が可能となる場合があり、同一モードでより多くの被操作機器の機能を実装できる可能性が広がる。
又、前記機器動作情報グループが、前記操作端末が前記被操作機器を操作するための端末としての機能を果たすために実装すべき必要度に応じた順位付けがされた優先度を含むものとしてもよい。
このとき、前記操作子設定部で割当を行う際の前記所定の規則が、前記機器動作情報グループの割当を行う際、前記機器動作情報グループに記載される前記優先度順に、前記操作子情報グループに対して割当が可能か否かを確認するものとしても構わない。
このような規則の下で割当を行うことで、被操作機器の操作端末としての機能を果たすために最低限必要な動作内容については必ず実装させるとともに、必ずしも割り当てる必要のない動作内容については十分な操作子数を有する端末についてのみ実装させるものとすることができるため、操作端末の操作子数に応じた動作内容の割当が可能となる。
又、前記機器動作情報記憶部が、種類の異なる複数の前記被操作機器を識別するための機器情報と、前記機器情報に該当する前記被操作機器が取り得る動作の内容が記載される前記機器動作情報とを対応させて格納する機器動作情報データベースを構成するものとしてもよい。
又、前記操作子設定部が、前記機器動作情報データベースに前記機器情報を与えるとともに、当該機器情報に対応する前記機器動作情報を前記機器動作情報データベースから取得する構成とすることができる。
このとき、機器動作情報データベースがサーバ等の外部機器に格納されるとともに、操作子設定部との間で通信可能である構成としても構わないし、機器動作情報データベースにアクセスすることで取得した機器動作情報を記録媒体に記録するとともに、操作子設定部が当該記録された記録媒体より機器動作情報を読み出す構成としても構わない。
又、前記被操作機器が前記機器情報を記憶する機器情報記憶部を備えるとともに、前記操作子設定部が前記被操作機器より前記機器情報を取得する構成とすることもできる。
このように構成されるとき、操作子設定部と被操作機器との間で通信可能であるとともに、被操作機器から当該被操作機器の機器情報が操作子設定部に与えられるものとしても構わない。この場合、操作子設定部が被操作機器に対して機器情報を送るように命令信号を与えるものとしても構わないし、ユーザが直接被操作機器を操作することで機器情報を操作子設定部に与えるものとしても構わない。
又、前記被操作機器が前記機器動作情報記憶部を備える構成としてもよい。
このように構成されるとき、操作子設定部と被操作機器との間で通信可能であるとともに、被操作機器から当該被操作機器の機器動作情報が操作子設定部に与えられるものとしても構わない。この場合、操作子設定部が被操作機器に対して機器動作情報を送るように命令信号を与えるものとしても構わないし、ユーザが直接被操作機器を操作することで機器情報を操作子設定部に与えるものとしても構わない。
又、前記操作端末が前記操作子設定部を備える構成としてもよい。
このように構成されるとき、操作端末内で当該操作端末が備える操作子に対する割当が行えるため、別途新たな外部機器が不要であり、システムが簡素化される。又、このとき、操作端末が備える操作子の内少なくとも一つの操作子を操作子設定部に対して命令信号を与えるための設定用操作子としても構わない。
又、前記操作子設定部と、前記操作端末を含む外部機器との情報交換を行うためのインターフェースと、を備える操作機能割当装置を有し、該操作機能割当装置が、生成する前記機器操作情報を前記インターフェースを介して前記操作端末に与える構成とすることもできる。
このように構成されるとき、操作子設定部を備えていない操作端末についても被操作機器の動作機能の割当が可能となる。
又、前記操作子情報記憶部が、種類の異なる複数の前記操作端末を識別するための端末情報と、前記端末情報に該当する前記操作端末が備える操作子の構成を示す情報を含む前記操作子情報とを対応させて格納する操作子情報データベースを構成とすることができる。
このとき、前記操作子設定部が、前記操作子情報データベースに前記端末情報を与えるとともに、当該端末情報に対応する前記操作子情報を前記操作子情報データベースから取得する構成としても構わない。
又、このとき、操作子情報データベースがサーバ等の外部機器に格納されるとともに、操作子設定部との間で通信可能である構成としても構わないし、操作子情報データベースにアクセスすることで取得した操作子情報を記録媒体に記録するとともに、操作子設定部が当該記録された記録媒体より機器動作情報を読み出す構成としても構わない。
又、前記操作端末が前記端末情報を記憶する端末情報記憶部を備えるとともに、前記操作子設定部が前記操作端末より前記端末情報を取得する構成とすることもできる。
このように構成されるとき、操作子設定部を備えない操作端末と操作機能割当装置との間で通信可能であるとともに、操作端末から当該操作端末の端末情報が操作機能割当装置が備える操作子設定部に与えられるものとしても構わない。この場合、操作機能割当装置が操作端末に対して端末情報を送るように命令信号を与えるものとしても構わないし、ユーザが直接操作端末を操作することで端末情報を操作機能割当装置に与えるものとしても構わない。この場合、操作端末が予め端末情報送出用操作子を備えるものとしても構わない。
又、前記機器動作情報記憶部と、前記操作子情報記憶部とを統合して備える機器動作情報・操作子情報データベースを有する構成の電子機器制御システムとすることもできる。
このとき、機器動作情報・操作子情報データベースがサーバ等の外部機器に格納されるとともに、操作子設定部との間で通信可能である構成としても構わない。この場合、操作子設定部が、被操作機器から機器情報を取得するとともに、操作端末から端末情報を取得して、これら取得した機器情報及び端末情報を機器動作情報・操作子情報データベースに与えることで、当該機器情報に該当する機器が備える機器動作情報と当該端末情報に該当する端末が備える操作子情報とを同時に機器動作情報・操作子情報データベースから取得するものとしてもよい。
又、前記操作機能割当装置が機器動作情報・操作子情報データベースを備える構成としても構わない。このとき、操作機能割当装置が電子計算機等で構成され、機器情報と端末情報とが与えられると、当該端末情報に該当する端末が、当該機器情報に該当する機器の操作端末として機能するための割当が行われた機器操作情報を生成するものとすることができる。このとき、生成された機器操作情報が直接操作端末に送られるものとしても構わないし、ユーザが電気通信回線等を介して取得した後記録媒体等に記録し、当該記録された記録媒体から操作端末が機器操作情報を読み出すものとしても構わない。
又、前記操作端末が前記操作子情報記憶部を備える構成としても構わない。
このように構成されるとき、操作子設定部と操作端末との間で通信可能であるとともに、操作端末から当該操作端末の操作子情報が操作子設定部に与えられるものとしても構わない。この場合、操作子設定部が操作端末に対して操作子情報を送るように命令信号を与えるものとしても構わないし、ユーザが直接操作端末を操作することで操作子情報を操作子設定部に与えるものとしても構わない。
又、前記操作端末に対して前記被操作機器の動作内容の割り当て完了後、該操作端末が備える操作子の内、未だ割り当てがされていない未割当操作子が存在する場合に、前記未割当操作子に対して前記被操作機器とは異なる他の被操作機器の動作内容の割り当てを行うものとしても構わない。
このように構成されることで、例えばテレビとビデオ等のように関連性の高い複数の機器を、同一の操作端末に割り当てることが可能となり、ユーザは機器切換を逐次行うことなく操作することができるため、利便性が向上する。
又、本発明の操作機能割当方法は、前記操作子に対して前記被操作機器の動作内容の割当を行う操作機能割当方法であって、上述の前記操作子設定部が行う割当方法である。
このとき、前記操作端末に対して前記被操作機器の動作内容の割り当て完了後、該操作端末が備える前記操作子の内、未だ割り当てがされていない未割当操作子が存在する場合に、前記未割当操作子に対して前記被操作機器とは異なる他の被操作機器の動作内容の割り当てを行うものとしても構わない。
尚、操作端末に対し被操作機器の動作内容を実装する際、実装方法が複数種類存在する動作内容については、少なくとも一つの実装方法が割当可能であれば、他の方法については省略するものとしても構わない。この際、同一の動作内容を実装する別の方法が存在することを示す情報を機器動作情報グループ内に含ませるものとしてもよい。
又、操作端末が表示手段を備える場合には、被操作機器の動作機能実装方法として、メニュー等を用いることができる。この場合、操作端末が備える操作子の内、少なくとも一つの操作子をメニュー操作用操作子として予め割り当てるものとしても構わない。又、表示手段がタッチパネル等の機能を備える場合には、ユーザが当該表示手段を直接操作することによって被操作機器に動作指示を送信することができるものとしてもよい。
又、機器動作情報に音声認識用の属性情報を含ませる構成としても構わない。このようにすることで、操作端末が音声認識機能を有する場合に、ユーザが発する音声に伴って、当該音声に該当する動作内容の指示が被操作機器に送られるものとすることができる。尚、このとき操作端末が音声入力用操作子を備えるとともに、操作端末が有する音声認識機能を利用する際は当該音声入力用操作子を押下しながら発声を行うものとしても構わない。
更に、機器動作情報が、URL等の情報を含む構成としても構わない。このようにすることで、操作端末が携帯電話のように通信機能を有する場合に、機器動作情報に含まれるアドレスからネットワークを介して操作に関する説明や機器動作情報の更新情報等を取得することが可能になる。
本発明によると、操作端末が備える操作子の情報を示す操作子情報と、被操作機器が取り得る動作内容を示す機器動作情報とを分離して存在させるとともに、これら操作子情報と機器動作情報とに基づいて操作端末が備えるに操作子対して機能の割当を行うことにより、フレキシブルな電子機器制御システムが実現可能となる。
即ち、同一の操作端末に対して複数種類の被操作機器の機器動作情報に基づいて割当を行うことにより、同一の操作端末によって複数種類の被操作機器の操作が可能となる。又、同一の被操作機器の動作内容を複数種類の操作端末の操作子情報に基づいてそれぞれ割当を行うことにより、複数種類の操作端末によって同一の被操作機器の操作が可能となる。
又、異なる操作端末毎に当該操作端末に対応する操作子情報と、異なる被操作機器毎に当該被操作機器に対応する機器動作情報とをそれぞれ作成するだけで本発明の電子機器制御システムを実現することができるため、開発の労力が削減される。更に、操作端末側、被操作機器側の双方で開発作業を分離して実施できるため、機器毎に異なる開発者が開発することが可能となり、開発効率が向上する。
本発明の各実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
<基本構成>
本発明の基本構成について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の電子機器制御システムを示す概念図である。
図1に示す電子機器制御システム1は、操作対象である被操作機器2と、被操作機器2を操作するための操作端末3と、操作端末3に被操作機器2の操作機能を付与する操作子設定部4と、より構成される。又、操作子設定部4は、操作端末3の有する操作子の情報が記憶された操作子情報データベース5と、被操作機器2の動作内容が記憶された機器動作情報データベース6とを備える。
図1において、ユーザが被操作機器2を動作させるために操作端末3を操作すると、操作端末3が被操作機器2に対して要求動作情報を送信する。そして、この要求動作情報を被操作機器2が受信することで、被操作機器2がユーザによって要求された動作を行う。
操作端末3から被操作機器2に送信される要求動作情報は、操作端末3で行われた操作内容によって決定される。このとき、ある操作ボタンを押下する等の操作端末3で実際に行われる操作内容と、被操作機器2が実際に行う動作内容との対応を予め定めておく必要があり、操作子設定部4においてその対応が定められる。即ち、操作子設定部4は、操作子情報データベース5の情報と、機器動作情報データベース6の情報とから、操作端末3で行われる操作内容それぞれに対して、被操作機器2に対する動作内容の割り当てを行う。
又、操作子情報データベース5は、図2に示すように、種類の異なる端末を識別するための端末情報A1、A2、・・・、Anと、この端末情報A1、A2、・・・、Anに該当する端末が有する操作子の情報を表す操作子情報a1、a2、・・・、anとを備える。この操作子情報a1、a2、・・・、anは、それぞれ端末情報A1、A2、・・・、Anに対応している。そして、各操作子情報は、端末における操作子の属性に基づいて分けられたいくつかのグループより構成される。例えば、ある端末が「OK」、「CANCEL」、「↑」、「↓」なる4操作子を備えるとき、「OK」、「CANCEL」を一つのグループと見なし、「↑」、「↓」を別の一つのグループと見なすものとする。
このように、ある操作子情報akは、端末が備える各操作子の属性に応じて分けられたグループgak−1、gak−2、・・・、gak−mにより構成される。そして、これら各グループには、それぞれ、当該グループに属する操作子の端末上での配置の情報を記載した配置情報と、当該グループに属する操作子が示す属性を記載した属性情報とが記載される。例えば操作子情報akが含むあるグループgak−jは、配置情報C−gak−jと属性情報A−gak−jにより構成される。これらの内、配置情報C−gak−jには、グループgak−j全体の位置情報の他、グループgak−jに属する各操作子の位置情報が記載されるものであってもよい。又、属性情報A−gak−jには、グループgak−j全体の形状(例えば縦2行×横3列で構成される等の記載)の他、各操作子のサイズ、色、特性等が記載されるものであってもよい。又、各グループおよび同一グループ内の各操作子は、識別用の符号が付されるものとすることができる。
同様に、機器動作情報データベース6は、図3に示すように、種類の異なる機器を識別するための機器情報X1、X2、・・・、Xqと、この機器情報X1、X2、・・・、Xqに該当する機器が取り得る動作の内容を表す機器動作情報x1、x2、・・・、xqとを備える。この機器動作情報x1、x2、・・・、xqは、それぞれ機器情報X1、X2、・・・、Xqに対応している。又、各機器動作情報は、機器の動作内容に基づいて分けられたいくつかのグループより構成される。例えば、ある機器が「電源操作」、「チャンネル設定」、「音量調整」の3動作を行うとき、機器動作情報は、電源操作機能を操作子に割り当てるための情報が記載される「電源操作」グループと、チャンネル設定機能を操作子に割り当てるための情報が記載される「チャンネル設定」グループと、音量調整機能を操作子に割り当てるための情報が記載される「音量調整」グループとで構成される。
このように、ある機器動作情報xsは、当該機器が行う動作内容に応じて分けられた、グループgxs−1、gxs−2、・・・、gxs−rにより構成される。そして、これら各グループには、それぞれ、機能の割り当てを行う割当対象操作子の情報を記載した割当先情報と、割当対象操作子に対し実際に割り当てるべき内容を記載した割当内容情報とが記載される。例えば機器動作情報xsが含む、あるグループgxs−iは、割当先情報T−gxs−iと割当内容情報D−gxs−iにより構成される。これらの内、割当先情報T−gxw−iには、グループgxs−iに属する機能を割り当てる対象となる操作子が満たす条件が記載されるものであってもよい。又、割当内容情報D−gxs−iには、グループgxs−iに属する機能を割り当てるために必要な各操作子のグループ内での位置情報の他、当該機能が割り当てられた各操作子を操作することによって機器に対して送信する命令情報、後述する優先度の値、その他の情報が含まれるものとしてもよい。尚、各グループ、および同一グループ内の各操作子は、識別のための符号が付されているものとしても構わない。
このように操作子情報データベース5及び機器動作情報データベース6が構成されるとき、操作子設定部4は、操作端末3の端末情報をもとに操作子情報データベース5から得られた操作端末3が備える操作子情報と、被操作機器2の機器情報をもとに機器動作情報データベース6から得られた被操作機器2が備える機器動作情報とより、操作端末3が有する各操作子に対して、被操作機器2が行う動作内容の割当を行う。このとき、例えば端末情報A1に該当する端末が有するある操作子a1−1に対して、機器情報X1に該当する機器が有するある動作x1−1を割り当てると、この操作子a1−1をユーザが操作したとき、機器情報X1に該当する機器が動作x1−1を行う。ここで、操作端末の有する操作子に対して割り当てられた機器の動作内容の情報を、以下において本明細書では「機器操作情報」と呼称する。一方、機器が取り得る動作内容の情報を「機器動作情報」と称し、「機器操作情報」と識別する。即ち、端末の「操作子情報」と、機器の「機器動作情報」とが対応付けられたものが「機器操作情報」に該当する。
操作子設定部4によって、操作子に対して機器動作情報が割り当てられると、被操作機器2に対する操作端末3の操作子の機器操作情報が得られる。ユーザが操作端末3を操作したとき、この機器操作情報をもとにして、ユーザが被操作機器2に対して要求している動作の情報である要求動作情報が被操作機器2に送信される。そして、この要求動作情報を受信した被操作機器2が、ユーザによって要求された動作を行う。
このように電子機器制御システム1が構成されるとき、操作端末3と被操作機器2とは一対一の関係を維持するものではない。
例えば、図4(a)に示すように、被操作機器2を機器情報X1を有する機器IX1とし、操作端末3を端末情報A1を有する端末TA1、端末情報A2を有する端末TA2の2種類の端末とする。又、このとき、機器情報X1に対応する機器動作情報をx1とし、端末情報A1、A2に対応する操作子情報をそれぞれa1、a2とする。
このとき、操作子設定部4にて、端末TA1が備える操作子情報a1と、機器IX1が備える機器動作情報x1とより、端末TA1が有する各操作子に対して、機器IX1が行う動作情報の割り当てを行うことで、端末TA1が機器IX1の操作端末としての機能を備える。同様に、操作子設定部4にて、端末TA2が備える操作子情報a2と、機器IX1が備える機器動作情報x1とより、端末TA2が有する各操作子に対して、機器IX1が行う動作情報の割当を行うことで、端末TA2も機器IX1の操作端末としての機能を備える。尚、操作子に対して機器の動作内容が割り当てられているか否かの識別のため、本明細書では、例えば操作子情報a1を備える端末の操作子に、機器動作情報x1を備える機器の動作内容が割り当てられたことを、「(a1,x1)」と表現することとする。よって、上述の割り当てを行ったとき、図4(b)に示すように、機器IX1の動作情報が割り当てられた端末TA1、TA2は、それぞれ(a1,x1)、(a2,x1)で表される機器操作情報を保持することになる。
このように機器IX1と端末TA1、TA2とが構成されるとき、図4(b)に示すように、端末TA1、TA2のいずれの端末も機器IX1の操作端末となることができる。即ち、一機器が異なる複数の操作端末によって操作され得る状態が形成される。
同様に、図5(a)に示すように、被操作機器2を機器情報X1、X2を有する機器IX1、IX2とし、操作端末3を端末情報A1を有する端末TA1とする。又、このとき、機器情報X1、X2に対応する機器動作情報をそれぞれx1、x2とし、端末情報A1に対応する操作子情報をa1とする。
このとき、上述のように、操作子設定部4にて、端末TA1が備える操作子情報a1と、機器IX1が備える機器動作情報x1とより、端末TA1が有する各操作子に対して、機器IX1が行う動作内容の割り当てを行うことで、端末TA1が機器IX1の操作端末としての機能を備える。又、機器IX2が備える機器動作情報x2と、端末TA1が備える操作子情報a1とより、操作子設定部4にて機器IX2が行う動作内容の割り当てを行うことで、端末TA1が機器IX2の操作端末としての機能を備える。この機器IX1、IX2の両方の動作内容が割り当てられた端末TA1は、(a1,x1)及び(a1,x2)で表される機器操作情報を保持していることになる。
このように機器IX1、IX2と端末TA1とが構成されるとき、図5(b)に示すように、端末TA1は、機器IX1、IX2のいずれの操作端末にもなることができる。即ち、一操作端末が異なる複数の機器を操作し得る状態が形成される。
尚、このとき、端末TA1が有する一操作子に対し、機器切換機能を割り当てることにより、端末TA1が機器IX1、機器IX2の2つの機器に対応する複合操作端末の機能を備えることになる。一方、端末TA1がこの機器切換機能を備えないとき、端末TA1は機器IX1、IX2のいずれか一方の操作端末としての機能のみを具備することになる。このように一方の操作端末としての機能のみしか具備できないとき、例えば端末TA1の操作子に対して、既に機器IX1の動作内容が割り当てられている場合に、操作子設定部4にて改めて機器IX2の動作内容の割当を行うことで、機器IX2の操作端末としての機能を持たせることができる。
このような基本構成を備える電子機器制御システム1の各実施形態について、以下に説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態の電子機器制御システムの構成図である。
(1.システムの構成)
本実施形態において、操作端末3が操作子設定部4を備えており、上述のように、この操作子設定部4が、操作端末3の操作子に対して被操作機器2の動作内容を割り当てる。この操作端末3は、図6に示すように、操作子あるいはタッチパネル等からなりユーザによって操作される操作部11と、被操作機器2に赤外線等によって信号を送信する送信部12と、LCD等により構成されて各種情報を表示する表示部13と、機器操作情報を格納する機器操作情報記憶部15と、操作端末3に被操作機器2の操作機能を付与する操作子設定部4と、システム全体を制御するための制御部14とを備える。又、操作子設定部4は、被操作機器2の動作内容を取得するための機器動作情報取得部18と、操作端末3の操作子情報を格納する操作子情報記憶部17と、操作端末3の各操作子に被操作機器の動作内容を割り当てる機器動作情報割当部16と、より構成される。以下、本実施形態における電子機器制御システム1の構成の詳細について説明する。
ユーザは、操作部11より被操作機器2の機器情報Xを入力する。この入力された機器情報Xをもとにして、被操作機器2の機器動作情報xが得られる。即ち、機器情報Xが入力されると、入力された機器情報Xは、制御部14を介して操作子設定部4に送られる。そして、操作子設定部4で、送られてきた機器情報Xをもとに、機器動作情報取得部18にて照合を行い、この機器情報Xを有する機器が行う動作を表す機器動作情報xを取得する。取得された機器動作情報xは、機器動作情報割当部16に送られる。
一方、操作子情報記憶部17には、操作端末3の操作子情報aが記憶されている。この操作子情報記憶部17から読み出された操作端末3の操作子情報aと、機器動作情報取得部18から送られる被操作機器2の機器動作情報xとより、機器動作情報割当部16が操作端末3の各操作子に対して被操作機器2が行う動作内容の割当を行う。この機器動作情報割当部16における各操作子への動作内容割当方法については後述する。
又、機器動作情報割当部16で各操作子に対し割り当てられた内容は、(a,x)で表される機器操作情報γとして得られ、この機器操作情報γが機器操作情報記憶部15に送られる。機器操作情報記憶部15は、送られてきた機器操作情報γを格納する。このように、機器操作情報記憶部15に機器操作情報γが記憶されると、操作端末3が被操作機器2の操作用端末としての機能を備えることとなる。
このとき、ユーザによって操作端末3が操作されると、その操作内容が操作部11から制御部14に与えられる。制御部14は、与えられた操作内容に基づいて、機器操作情報記憶部15に記憶されている機器操作情報γから、ユーザが行った操作内容に対応する被操作機器2の動作内容を取得する。そして、取得された動作内容が要求動作情報として送信部12より被操作機器2に赤外線通信路などを介して送信され、被操作機器2は、送られてきた要求動作情報に基づいて動作する。
又、表示部13は、ユーザビリティの観点から、実際に被操作機器2を操作端末3で操作するための操作方法を例えばメニュー等を用いて表示するための表示手段である。この表示部13は、機器操作情報記憶部15に記憶されている機器操作情報γに基づいて制御部14が被操作機器2の操作方法表示用として送出する情報を受け取り、その情報に従って情報を表示する。例えば、操作端末のある操作子a−1にヘルプ等の機能が割り当てられている場合、この操作子a−1を押下した後、所定の時間以内に他の操作子a−2を押下したとき、操作子a−2に割り当てられている被操作機器2に対する動作内容が表示部13に表示される。
この表示部13を操作端末3が備えることで、操作端末3の操作対象が複数存在する場合に、操作端末3は、操作端末3の各操作子に被操作機器に応じて割り当てられている操作内容を表示部13に表示することができる。このため、ユーザは、操作対象機器に応じて、各操作子に割り当てられている操作内容を確認することができる。
(2.各操作子に対する機器動作内容の割当)
次に、機器動作情報割当部16が操作端末3の各操作子に対して被操作機器2の動作内容を割り当てる割当方法について、詳細な説明を行う。まず、端末が有する操作子情報について以下に説明する。
(2.1 操作子情報)
図7は、端末TA3が備える操作子情報a3の一例を示す図である。図7において、操作子情報a3はXML(eXtensible Markup Language)形式にて記述されているが、記述方式はこれに限られるものではない。
操作子情報a3の1行目に記載されている<panel name=A3>は、この操作子情報a3が端末情報A3を持つ端末が備える操作子の情報を表すものであることを意味している。即ち、同じ端末情報A3を持つ端末であれば、その操作子が同一の配置となるため、どの端末もこの操作子情報a3を備えることになる。
端末が備える操作子の操作子情報は、上述のように各操作子の配置情報、属性情報で構成される(図2参照)。図7では、端末に配置されている全操作子をいくつかの操作子グループに分割し、操作子グループごとに属性を表示している。このとき、<group>タグ中のbutton属性の内容が各操作子の配置情報を表し、type属性、place属性の内容が各操作子の属性情報を表している。例えば、端末TA3は、上方に2つ並びの操作子「c」、「d」と、下方に縦4行×横3列で構成される12個の操作子「1」〜「12」が配置されており、全操作子はまずこれら2つの操作子グループgta3−1、gta3−2に分けられる。このことが、操作子情報a3において、それぞれ情報グループga3−1、ga3−2にて表現されている。
情報グループga3−1において、「button1x2」とは、横並びに2つの操作子が並んでいることを表している。又、「button2」とは隣接する2つの操作子で構成されていることを表しており、並びの向きについては言及していない。このように、割り当てるための条件となり得る属性を並列して複数表示することで、被操作機器が有する機器動作情報に記載された割当先情報の的確な割当が可能となる。
次に書かれている「place=top」とは、情報グループga3−1で記載される、操作子グループgta3−1に属する操作子が端末の上方に位置することを表している。更に、「button text=c place=left」、「button text=d place=right」は、それぞれ「c」と記された操作子が左に配置され、「d」と記された操作子が右に配置されていることを表す。尚、text属性で指定されている値は、操作端末内での操作子識別のための符号である。このtext属性値は、後述するように被操作機器の動作内容を割り当てる際に必要となる。
このように情報グループga3−1を表すことで、「操作子グループgta3−1に属する操作子は、縦1行×横2列に配置されていて、その操作子数は2であり、これらは操作端末の上方に位置しており、そのうち操作子cは左方に、操作子dは右方に配置されている」という情報が記される。
同様に、情報グループga3−2についても説明する。情報グループga3−2において、「number12」とは1から12までの数字で構成されていることを表している。又、「button4x3」は、縦4行×横3列からなる操作子で構成されていることを表し、「button12」は12個の操作子で構成されていることを表す。「place=bottom」は、端末の下方に位置することを示している。
更に、「button text=1 place=0,0」、「button text=2 place=0,50」、・・・の記載は、例えば、「button text=1 place=0,0」であれば、「1」と記された操作子が、2次元座標(0,0)に位置していることを表している。place以下で指定されている座標は、操作子グループgta3−2に属する全操作子が配置可能であるエリア内での、相対座標(%表示)を表しており、左上を基準としている。
尚、ここでは各操作子の中央点の座標位置を表すものとしている。従って、操作子「2」の座標位置が(0,50)であり、操作子「3」の座標位置が(0,100)になる。以下この規則で残りの操作子についても、基準となる操作子「1」との相対座標の情報が与えられる。即ち、操作子「4」、「5」、・・・、「10」の座標位置は、それぞれ(33,0)、(33,50)、・・・、(100,100)である。
このように情報グループga3−2を表すことで、「操作子グループgta3−2に属する操作子は、1から12までのナンバーが振られていて、縦4行×横3列に配置されており、その操作子数は12であって、これらは端末の下方に位置している」という情報が記される。
このように、端末の操作子情報には、端末が有する各操作子の配列情報と、その属性
情報が含まれる。以下、端末TA3と異なる形状の端末が有する操作子情報について簡単に触れる。
図8は、端末TA4が備える操作子情報a4の一例を示す図である。操作子情報a4の1行目に記載の<panel name=A4>は、この操作子情報a4が端末情報A4を持つ端末が備える操作子の情報を表すものであることを宣言している。そして、端末TA4は、左から3個の操作子「E」、「F」、「G」が横一列に等間隔に配置されていて、これらは端末の上方に位置している。これら3操作子で構成される操作子グループを、操作子グループgta4−1とするとき、この操作子グループgta4−1に対応する情報グループga4−1は以下のように記述できる。
<group type=button1x3, button3, place=top>
<button place=0,0>
<button place=0,50>
<button place=0,100>
</group>。
図9は、端末TA5が備える操作子情報a5の一例を示す図である。操作子情報a5の1行目に記載の<panel name=A5>は、この操作子情報a5が端末情報A5を持つ端末が備える操作子の情報を表すものであることを宣言している。又、端末TA5は、端末上方に4個の矢印操作子「←」、「↑」、「→」、「↓」と、端末下方に2個の操作子「OK」「CANCEL」を有する。ここで、上方の矢印操作子のグループを操作子グループgta5−1、下方の2個の操作子のグループを操作子グループgta5−2とする。
このとき、操作子グループgta5−1に属する4個の矢印操作子「←」、「↑」、「→」、「↓」は、左上の座標を基準としたときの相対座標(%表示)がそれぞれ(0,50)、(50,0)、(100,50)、(50,100)の位置に配置されており、これら4操作子が端末上方に位置しているため、操作子グループgta5−1に対応する情報グループga5−1は以下のように記述できる。尚、情報グループga5−1内に記述される「cross」は、操作子グループgta5−1のように矢印操作子が配置されている構造を表す一属性である。又、各々のtext属性で指定される「left」、「top」、「right」、「bottom」は、それぞれ、操作子「←」、「↑」、「→」、「↓」を識別するための識別子である。
<group type=cross,button4 place=top>
<button text=left place=0,50>
<button text=top place=50,0>
<button text=right place=100,50>
<button text=bottom place=50,100>
</group>。
又、操作子グループgta5−2に属する2個の操作子「OK」、「CANCEL」は、左から「OK」、「CANCEL」の順に横一列に配置されており、これらは端末下方に位置しているため、操作子グループgta5−2に対応する情報グループga5−2は以下のように記述できる。尚、情報グループga5−2内に記述される「ok−cancel」は、操作子グループgta5−2のように「OK」、「CANCEL」の2操作子を備える構造を表す一属性である。又、各々のtext属性で指定される「ok」、「cancel」は、それぞれ、操作子「OK」、「CANCEL」を識別するための識別子である。
<group type=button1x2,button2 place=bottom>
<button text=ok place=left>
<button text=cancel place=right>
</group>。
(2.2 機器動作情報)
次に、被操作機器が有する機器動作情報について以下に説明する。
図10は、機器IX2が備える機器動作情報x2の一例を示す図である。機器動作情報x2は、操作子情報と同様、XML形式で記述されているが、記述方式はこれに限られるものではない。尚、本実施形態では機器IX2をTVと想定している。
機器動作情報x2は、動作内容のカテゴリーで分類された複数の情報グループによって構成される。各情報グループには、グループを識別するためのname属性、優先順位を示すorder属性がある。orderの値が小さいものほど優先度が高く、orderの値が1であるものは必ず実装する必要がある動作内容であることを意味する。操作端末によっては、端末が有する操作子数が少なく、割り当てるべき機器の動作内容の全てを実装することができない場合も考えられる。このため、被操作機器の操作端末としての機能を果たすために最低限必要な動作内容については必ず実装させるものとし、必ずしも割り当てる必要のない動作内容については、十分な操作子数を有する端末についてのみ実装させるものとすることで、操作端末の操作子数に応じた動作内容の割り当てが可能となる。
以下、機器動作情報x2に記述された各グループについて詳細を説明する。機器IX2は、動作gix2−1、gix2−2、・・・、gix2−vなるv個の動作を行うことができるとし、以下ではその内のgix2−1〜gix2−6の6動作についての説明を行うものとする。又、これらgix2−1〜gix2−6の6動作に関する情報が、それぞれ情報グループgx2−1〜gx2−6内に記述される。尚、機器動作情報x2の1行目に記載されている<data name=X2>は、機器情報X2を持つ機器が備える動作内容の情報を表すものであることを宣言している。
情報グループgx2−1は、<group name=power order=1>から</group>までの内容を指しており、電源のオンオフ操作に関する機能が記述されている。「name=power」はグループを識別するための符号である。又、機器IX2は電源のオンオフ操作(動作gix2−1)を必ず実装する必要があるため、「order=1」と記載されている。
次の行に記載の<assign type=power-on-off,button1 place=top/>は、機器IX2が情報グループgx2−1の機能割当先として期待する操作子への割当スタイルを表す。つまり、割当先の端末が備える操作子に「power-on-off」属性を示す電源操作用の操作子グループがあれば、その操作子グループに対して割当を行い、なければ「button1 place=top」、すなわち操作端末の上方に位置する1個の操作子で構成される操作子グループに対して割当を行うことを意味する。
次の行の<button text=power place=top command=0x01/>は、割当先の操作子に対して割り当てるべき内容が記述されている。「text=power」は、割り当てた操作子の表示用文字列として「power」を与えることを意味する。これは、その操作子を操作することで被操作機器に対して要求する動作内容を、例えば表示部13に表示するために用いられる。又、表示用としてだけでなく、割当先の操作子の識別符号としても用いることができる。即ち、電源オンオフ操作が割り当てられた操作子は、符号「power」が与えられるため、これを検索することで容易に割当先操作子を認知することができる。
又、「command=0x01」は、機器IX2に送信すべき命令を表す。即ち、符号「power」が割り当てられた操作子を操作することで、機器IX2に対し「0x01」なる命令が送信され、機器IX2の電源がオンオフ制御される。
情報グループgx2−2は、<group name=volume order=1>から</group>までの内容を指しており、音量調整に関する機能が記述されている。機器IX2は音量調整機能(動作gix2−2)を必ず実装する必要があるため、「order=1」と記載されている。
次の行に記載の<assign type=volume,updown,cross,button2x1,button2/>は、割当先の端末が備える操作子に「volume」属性を示す音量調整用の操作子グループがあれば、その操作子グループに対して割当を行い、なければ「updown」属性を示す数量の大小設定用の操作子グループに対して割当を行い、なければ「cross」属性を示す十字型に4操作子が配置された操作子グループの内の2操作子に対し割当を行い、それもなければ「button2x1」属性を示す縦2行×横1列に2操作子が配置された操作子グループに対して割当を行い、それもなければ「button2」属性を示す操作子、即ち隣接する2個の操作子で構成される操作子グループに対して割当を行うことを意味する。尚、「cross」属性を示す操作子グループに対して割り当てる場合は、「button2x1」なる記載が情報グループgx2−2に含まれることを考慮して、十字型に配置された4操作子の内、上下に配置された2操作子に対して割り当てるものとする。
次の2行の<button text=volumeUp place=top,right command=0x0a/>、<button text=volumeDown place=bottom,left command=0x08>について説明する。上述のように、動作gix2−2を実装するためには2個の操作子を必要とする。まず音量を大きくする機能を割り当てるべき操作子には、「volumeUp」という識別子を付けるとともに、その操作子としては割当先のグループに属する操作子の内、上方あるいは左方のいずれかに位置する操作子を選択し、機器IX2に対して送信すべき命令は、音量を上げる指示を与える「0x0a」である旨の情報を付与する。同様に、音量を小さくする機能を割り当てるべき操作子には、「volumeDown」という識別子をつけるとともに、その操作子としては割当先のグループに属する操作子の内、下方あるいは右方のいずれかに位置する操作子を選択し、機器IX2に対して送信すべき命令は、音量を下げる指示を与える「0x08」である旨の情報を付与する。
情報グループgx2−3は、<group name=channel-updown order=1>から</group>までの内容を指しており、チャンネル設定に関する機能が記述されている。又、次の情報グループgx2−4もチャンネル設定に関する記述であるが、情報グループgx2−3は2個の操作子でチャンネルを変化させてチャンネル設定を行うことを目的とする記載であるのに対し、情報グループgx2−4は12個の操作子で、目的とするチャンネル番号を直接選択することでチャンネル設定を行うことを目的とする記載である。
情報グループgx2−3は、グループ識別子が「channel-updown」であり、優先度は1で、機能の割当は「channel-updown」属性を示すチャンネル移動用の操作子グループに対して行い、それがなければ「updown」属性を示す操作子グループに対して割当を行い、それもなければ「cross」属性を示す十字型に4操作子が配置された操作子グループの内の2操作子に対し割当を行い、それもなければ「button1x2」属性を示す縦1行×横2列に2操作子が配置された操作子グループに対して割当を行い、それもなければ「button2」属性を示す操作子に対して割当を行う旨が記述されている。尚、「cross」属性を示す操作子グループに対して割り当てる場合は、「button1x2」なる記載が情報グループgx2−3に含まれることを考慮して、十字型に配置された4操作子の内、左右に配置された2操作子に対して割り当てるものとする。又、割り当て先の2操作子の内、右方あるいは上方のいずれかに位置する操作子に対しては、「chUp」なる識別子を付与するとともに、チャンネルを一つ進める指示を与える命令情報「0x10」を付与し、又、左方あるいは下方のいずれかに位置する操作子に対しては、チャンネルを一つ戻す指示を与える「chDown」なる識別子を付与するとともに、命令情報「0x11」を付与する旨が記述されている。
情報グループgx2−4は、<group name=channel-number order=2 alt=channel-updown>から</group>までの内容を指している。情報グループgx2−4は、グループ識別子が「channel-number」であり、優先度は1で、又、「alt=channel-updown」なる記載は、識別子「channel-updown」の情報グループにて代替可能であるという意味を指す。上述のように、チャンネル設定機能の付与方法としては、2個の操作子を操作することによりチャンネルを変化させる方法と、目的とするチャンネル番号を直接入力する方法とがある。このとき、後者の方法によってチャンネル設定機能を実装する場合には、前者の方法と比較してはるかに多くの操作子を必要とするため、操作端末によっては後者の方法によるチャンネル設定機能が実装不可能である場合が考えられる。この場合に、識別子「channel-updown」で示される情報グループ(本実施形態では情報グループgx2−2)が実装されていれば、チャンネル設定機能は実装されているため、情報グループgx2−3に記載の内容は実装しなくてもよいことを表している。
次の行の<assign type=channel-number,number12,number10#*,button12/>は、割当先の端末が備える操作子に「channnel-number」属性を示すチャンネル番号設定用の操作子グループがあれば、その操作子グループに対して割当を行い、なければ「number12」属性を示す操作子グループに対して割当を行い、それもなければ「number10#*」属性を示す「0」〜「9」、「*」、「#」なる12操作子を備える操作子グループに対して割当を行い、それもなければ「button12」属性を示す隣接する12個の操作子で構成される操作子グループに対して割当を行うことを意味する。
更に次の行からの、<button text=1 command=0x21/>、・・・、<button text=12 command=0x2c/>について説明する。まず、割当先の12操作子の内、左上に位置する操作子に対して識別子「1」及び「1」を送信する指示を与える命令「0x21」を付与する。以下、「1」を割り当てた操作子と同一行に位置する操作子に対して、左から順次「2」、「3」、・・・と同様に割当を行い、同一行に位置する全ての操作子に対して割当を完了したら、次の行に位置する操作子に対し、左から順次割り当てを行う。このようにして最後の識別子「12」及び「12」を送信する指示を与える命令「0x2c」の付与が完了すると、動作gix2−4が実装される。
情報グループgx2−5は、<group name=sound order=2>から</group>までの内容を指しており、サウンドモード調整に関する機能が記述されている。情報グループgx2−5は、グループ識別子が「sound」であり、優先度は情報グループgx2−1〜gx2−4よりも一段階低い2であり、機能の割当は「sound」属性を示すサウンドモード調整用の操作子グループに対して行い、それがなければ「button1 place=bottom」属性を示す操作子グループ、即ち端末下方に位置する1個の操作子からなる操作子グループに対して行う。又、割当先操作子には「soundMode」なる識別子を付与するとともに、機器IX2に対して送信すべき命令が、サウンドモードを調整する指示を与える「0x30」である旨の情報を付与する。
情報グループgx2−6は、<group name=timer order=3>から</group>までの内容を指しており、タイマー設定に関する機能が記述されている。情報グループgx2−6は、グループ識別子が「timer」であり、優先度はサウンドモードよりもさらに低い3であり、割当先の端末が備える操作子に「timer」属性を示すタイマー設定用の操作子グループがあれば、その操作子グループに対して割当を行い、なければ「button2 place=bottom」を示す操作子グループ、即ち端末下方に位置する隣接した2操作子からなる操作子グループに対して割当を行う。又、割当先の2操作子の内、左方あるいは上方のいずれかに位置する操作子に対しては、「ontimer」なる識別子を付与するとともに、オンタイマーを設定する命令情報「0x31」を付与し、右方あるいは下方のいずれかに位置する操作子に対しては、「offtimer」なる識別子を付与するとともに、オフタイマーを設定する命令情報「0x32」を付与する旨が記述されている。
このように、機器動作情報x2は、機器IX2が行う動作内容によって分けられた複数の情報グループによって構成され、情報グループには各動作内容を操作端末に実装するために必要な情報が記載されている。
(2.3 機器動作情報取得方法)
次に、上述に示す機器動作情報を操作子設定部4が取得する方法について説明する。機器動作情報は、操作子設定部4内の機器動作情報取得部18によって取得される。図11に機器動作情報取得部18の構成を示す。
図11に示す機器動作情報取得部18は、機器動作情報データベース6に被操作機器の機器情報を与える機器情報送信部21と、機器動作情報データベース6からの機器動作情報を取得する機器動作情報受信部22を備える。このとき、機器動作情報取得部18が機器動作情報データベース6を備える構成でも構わないし、機器動作情報データベース6が機器動作情報取得部18の外部に存在するとしても構わない。この機器動作情報データベース6は、機器情報送信部より送られてきた機器情報より、データベース6内に格納されている当該機器情報に該当する機器動作情報を検索し、機器動作情報受信部22に送出する。そして、機器動作情報受信部22に送られた機器動作情報は、機器動作情報割当部16に与えられ、この機器動作情報と、操作子情報記憶部17に格納されている操作子情報とから、機器動作情報割当部16が端末の各操作子に対する機能の割当を行う。
このとき、機器動作情報データベース6は、操作端末3内に格納されているものとしても構わないし、外部のサーバあるいは操作端末3で再生が可能な記録媒体等に格納されているものとしても構わない。機器動作情報データベース6がサーバあるいは記録媒体等に格納されるとき、機器情報送信部21、機器動作情報受信部22は、このサーバあるいは記録媒体等と信号の送受信を行う機能を備えるものとする。このとき、外部サーバあるいは記録媒体等にデータベースが記憶される構成とすることで、新たな機器が生産された場合においても、この外部サーバ内のデータベースを更新したり、新たな情報を格納した記録媒体を準備しておくことにより、操作端末3は最新の機器にも対応することが可能となる。
(2.4 操作子に対する割当方法)
次に、上述した内容を有する操作子情報と機器動作情報とより、機器動作情報割当部16が操作端末の操作子に対して機器の動作内容を割り当てる方法について、図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、機器動作情報取得部18より与えられる機器動作情報に含まれる各情報グループを、優先度の高い順(order値が小さい順)に並び替えを行うとともに、これらに対してナンバリング0、1、2、・・・を順に施す(STEP1)。機器動作情報を予め優先度の高い順に上から記述しておくことで、この並び替えステップは不要となる。優先度が等しい情報グループについては、上に記載されている情報グループを優先するものとしても構わない。
ナンバリングされた各情報グループは、順次以下のステップによって割り当てが行われる。まず、各情報グループの割り当てを管理するための内部変数ig(以下、igをグループナンバーと称する)を0に初期化する(STEP2)。そしてグループナンバーigと情報グループ数(情報グループ数は実装すべき動作内容の数を表す)を比較し(STEP3)、igが情報グループ数に等しい値でなければSTEP4に進む。尚、STEP2からSTEP3へ移行した時点ではig=0であるため、igはグループ数と異なる値であるため、必ずSTEP4に移行する。
STEP4では、モードナンバーimを0として初期化を行う。モードナンバーimは、モードを管理するための内部変数である。このモードを設けることで、すでにいくつかの操作子に対して割り当てが行われていて、割り当てるべき動作内容を実装するために必要な操作子数に対してそのモードで割り当てられていない未割当操作子数が少なく、割り当てが行えない場合に、モードを切り換えて割り当て可能な操作子数を操作端末が保有する操作子数の範囲内で一時的に増加させる。そして、このようにモードを切り替えて再度割り当てを試みることで、場合によっては当該機能を実装することが可能となる。尚、STEP4のようにモードナンバーimを初期化することにより、以下の各ステップにて、操作端末3の最初のモードに対してまず割当を試みることができる。
次のSTEP5にて、グループナンバーig(現時点では0)が付された情報グループの情報内容が入力され、入力された内容をもとにSTEP6にてモードim(現時点では0)に対して割当可否判断を行う。このとき割り当てが可能であれば(Yes)、STEP7へ移行して割当を行い、次の情報グループの処理に進む(STEP11)。又、STEP6にて割当不能であれば(No)、STEP8にて新規モードか否かの判定を行う。このSTEP8では、モード切替によって再度割当を行う必要があるかどうかの判別を行っている。即ち、STEP8にて新規モードである場合(Yes)、更に新たにモード切替を行っても割り当てが行えないため、STEP9へ移行して割当を省略し、次の情報グループの割当へ移行する。一方、新規モードでない場合は(No)、モード切替により当該機能を実装できる可能性があるため、STEP10にてモードナンバーimを1増加させて、STEP6にて再度割当可否判断を行う。このようにして、全ての情報グループに対して処理を施したとき、STEP3にてグループナンバーigはグループ数と等しい値となるため、割り当てが終了する。
尚、モード切替機能を実装する必要がある場合は、モード切替機能を実装するための専用操作子が必要であり、複数の機器に対応する操作端末を実現するために機器切換機能を実装する場合は、機器切換機能を実装するための別の専用操作子が必要となる。このとき、動作内容を各操作子に割り当てる前に、予めモード切替機能と機器切換機能の割り当てを行うものとしても構わない。又、操作端末側で予めモード切替機能と機器切換機能については割り当てられており、これらが割り当てられている操作子については、機器動作内容の割り当てが禁止されるものとしても構わない。
このように割当方法を実装するとき、図7に示す端末TA3に対して、図10に示す機器IX2の動作機能を割り当てる場合について以下に説明する。尚、操作子「c」、「d」に対して、予め端末TA3側で「モード切替機能」、「機器切換機能」が付されており、この操作子「c」、「d」には動作内容の割り当てが禁止されているものとする。又、機器動作情報x2は、すでに優先度の高い順に並び替えがされているものとする。更に、機器動作情報x2は、情報グループgx2−1〜gx2−6の6グループによって構成されるものとする。
機器動作情報x2は、すでに優先度順に並び替えがされているので、情報グループへのナンバリングのみが行われる(STEP1)。そして、グループナンバーigを初期化し(STEP2)、igの値とグループ数とを比較する(STEP3)。このとき、igはグループ数と等しくない(ig≠6)ため、STEP4に進み、モードナンバーimを初期化する。次に、情報グループgx2−1の内容を入力し(STEP5)、モード0に対して割当可否判断を行う(STEP6)。上述のように、すでに操作子「c」、「d」については割当が行えないので、端末上方に位置する一操作子「1」に対して情報グループgx2−1の内容(電源オンオフ操作機能)を割り当てるものとする。従って、割当が可能であるため、STEP7へ移行して割り当てを行い、次の情報グループの割り当てへと進む(STEP11)。このとき、ig=1となる。
同様に情報グループgx2−2〜gx2−6についても割り当てを行う。情報グループgx2−2については、縦2行×横1列からなる2操作子「4」、「7」に対して割り当てを行い、これら2操作子が音量調整機能を実装する。これら2操作子の内、操作子「4」には識別子「volumeUp」を、操作子「7」には識別子「volumeDown」を割り当てる。割り当て後、グループナンバーigは2となる(STEP11)。
情報グループgx2−3については、縦1行×横2列からなる2操作子「10」、「11」に対して割り当てを行い、これら2操作子がチャンネル設定機能を実装する。これら2操作子の内、操作子「11」には識別子「chUp」を、操作子「10」には識別子「chDown」を割り当てる。割り当て後、グループナンバーigは3となる(STEP11)。
情報グループgx2−4については、機能実装に12個の操作子を必要とするが、割り当て可能操作子が「2」、「3」、「5」、「6」、「8」、「9」、「12」の8操作子であるため、このモードにおいては割当不能である(STEP6)。従って、モードの判定を行い(STEP8)、このモードはすでにいくつかの操作子に対して割り当てを行っているため新規モードではないので、次のモード(モード1)へ移行する(STEP10)。モード1において、割当可能操作子数は「1」〜「12」の12個であり、情報グループgx2−4の割り当てが可能であり、これら12操作子がチャンネル番号指定によるチャンネル設定機能を実装する。操作子「1」〜操作子「12」には、それぞれ識別子「1」〜「12」が付与される(STEP7)。割り当て後、グループナンバーigは4となる(STEP11)。
情報グループgx2−5の内容の割り当てを行うとき、モードナンバーは初期化される(STEP4)ので、再びモード0の操作子に対しての割り当てを試みる。情報グループgx2−5は、端末下方に位置する1操作子に対して割り当てを行う指示が記載されているため、端末下方の操作子の内、割り当てられていない操作子「12」に対して割り当てを行い、操作子「12」がサウンドモード調整機能を実装する。割り当て後、グループナンバーigは5となる(STEP11)。
情報グループgx2−6については、端末下方に位置する3操作子「10」〜「12」
が既に割り当てられているため、現在割当可能な操作子「2」、「3」、「5」、「6」、「8」、「9」の内、最も下方に位置する操作子「8」、「9」に対して割り当てを行い、これら2操作子がタイマー設定機能を実装する。これら2操作子の内、操作子「8」には識別子「ontimer」を、操作子「9」には識別子「offtimer」を割り当てる。割り当て後、グループナンバーigは6となる(STEP11)。そして、STEP3にてグループナンバーigがグループ数と等しいことが確認され、割り当てが完了する。このように割当が行われるとき、割当後の端末TA3を図13に示す。
次に、図8に示す別の端末TA4に対して、機器IX2の動作機能を割り当てる場合について以下に説明する。尚、操作子「F」に対して、予め端末TA4側で「モード切替機能」及び「機器切換機能」が付されており、この操作子「F」には動作内容の割り当てが禁止されているものとする。このように、1操作子に対してモード切替機能と機器切換機能の双方を実装する方法としては、例えば操作子「F」を所定時間より短い時間押下した場合はモードを切り替え、所定時間より長い時間押下した場合は機器を切り換えるものとすることで可能となる。
端末TA3の割当方法に準じて行うと、情報グループgx2−1については、操作子「E」に対して割り当てを行い、この操作子「E」が電源オンオフ操作機能を実装する。情報グループgx2−2については、初期モード(モード0)においては割当可能操作子が不足しているため、次のモード(モード1)に進み、モード1における操作子「G」、「E」に対してそれぞれ識別子「volumeUp」、「volumeDown」を割り当て、これらが音量調整機能を実装する。同様に、情報グループgx2−3については、モード2における操作子「G」、「E」に対してそれぞれ「chUp」、「chDown」を割り当て、これらがチャンネル設定機能を実装する。情報グループgx2−4については、必要操作子数が12であり、新規モードに対しても割当が不可能であるため、割当が省略される(STEP9)。残りの情報グループgx2−5、gx2−6についても同様に割当が行われ、モード0の操作子「G」がサウンドモード調整機能を実装し、モード3の操作子「E」、「G」がタイマー設定機能を実装する。この内、モード3の操作子「E」には識別子「ontimer」が割り当てられ、モード3の操作子「G」には識別子「offtimer」が割り当てられる。このように割当が行われるとき、割当完了後の端末TA4を図14に示す。
このように割当方法を設定するとき、特別な指定がない場合は操作子の左から順に、又、上から順に割り当てを行うものとしたが、これに限られるものではない。又、押下時間を認識することで、同一モードの同一操作子に対して複数の動作を割り当てることも可能である。
尚、操作端末が表示部13を備えるとき、メニューを用いて動作内容の割り当てを行い、このメニューを操作することで被操作機器2に対して操作情報を送信することができる。このようにメニューを用いるときは、割り当てるべき動作内容の全てをメニューに割り当てても構わないし、一部の機能のみをメニューに割り当てるものであっても構わない。
このようにメニューを用いて割当を行うときは、機器動作情報に記載される動作内容ごとの各情報グループにおいて、割当先情報として、その一つに「メニュー」なる記載を追加しておく必要がある。例えば、機器情報x2の情報グループgx2−6において(図10)、タイマー設定機能をメニューに割り当てたい場合は、情報グループgx2−6の2行目の記述を、<assign type=timer,menu>なる記述に改め、「timer」属性を有する操作子があれば当該操作子に割り当てるが、なければメニューに割り当てる旨の内容に変更する。このとき、「timer」属性を有する操作子がある場合に、当該操作子に割当を行うとともに、別途メニューにも割当を行い、操作子とメニューの双方から操作できるようにしても構わない。
図15に、メニューに割当を行う場合のフローチャートの一例を示す。図12のフローチャートと同一の動作ステップについては、同一のステップ番号を付してその詳細な動作内容は省略する。
ある情報グループigを操作端末の操作子に対し割当を行う際、割当モードimに対して割当が行えず(STEP6においてNo)、モードimが新規モードである場合(STEP8においてYes)、情報グループigにメニューに割り当てる旨の記載がされているかどうかのチェックを行う(STEP12)。そして、情報グループigに、メニューに対して機能を割り当てることが可能である旨の記載がされていれば(STEP12においてYes)、実際にメニューに対して割当を行い(STEP13)、次の情報グループへと進む(STEP11)。一方、メニューに対して機能を割り当てることが認められていない場合は(STEP12においてNo)、当該機能に関しては割当を省略し(STEP9)、次の情報グループへと進む(STEP11)。
このように割当方法を定めておくことで、操作子に割り当てられない機能においても、メニューに対して割当を行うことができるため、より多くの機能を実装することが可能となる。
尚、メニューに動作内容の割当を行う場合は、表示部13に実際に表示される表示形状、位置等の属性情報についても別途機器動作情報に記載しておくことで、より良好な機器操作環境を端末上に実現することが可能となる。更にこのとき、操作端末3内の操作子情報記憶部17に表示部13の表示可能領域のサイズを記憶させておき、メニューに割り当てる動作内容によっては、表示内容数が多くなるためにその表示される文字サイズが小さくなることが考えられるため、このような場合に、その表示される文字ポイント数によっては、適宜画面を切り換えさせてユーザの認識が容易な範囲内の文字サイズで表示させることができるようにしても構わない。又、表示される文字サイズをユーザが自由に変更できるものとしても構わない。
又、図10に示す機器IX2の動作機能を図9に示す別の端末TA5に対して割り当てる場合、操作子グループgta5−1に対応する情報グループga5−1にはcross属性を含む旨の記載がされており、一方機器動作情報x2の情報グループgx2−2及びgx2−3についても割当先情報としてcross属性が含まれる旨の記載がされているが、上述のように、情報グループgx2−2についてはcross属性を示す十字型操作子の内、上下に配置された2操作子を利用することを示しており、情報グループgx2−3についてはcross属性を示す十字型操作子の内、左右に配置された2操作子を利用することを示しているため、情報グループgx2−2及びgx2−3の内容を同時にcross属性を示す十字型操作子に割り当てることが可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図面を参照して説明する。図16は、本実施形態の電子機器制御システム1の構成図である。図16の電子機器制御システム1において、図6の電子機器制御システム1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図16の電子機器制御システム1は、図6と同様、被操作機器2と操作端末3を備える。被操作機器2は、操作端末3に対し信号を送信する送信部34と、操作端末3からの信号を受信する受信部35と、被操作機器2の全体の制御を行う制御部33と、被操作機器2の機器情報を格納する機器情報記憶部36とを備える。又、操作端末3は、図6と比較して、被操作機器2から送信される信号を受信する受信部31を新たに備える。
このように構成されるとき、被操作機器2によって操作端末3の操作子設定が行われることが検知されると、被操作機器2の機器情報記憶部36より読み出された被操作機器2の機器情報が、制御部33を介して送信部34より送信され、この操作端末3が、この送信された機器情報を受信部31で受信する。操作端末3によって受信された機器情報は、制御部14を介して機器動作情報取得部18に与えられる。即ち、第1実施形態(図6)では、機器情報を操作部11よりユーザが入力する必要があったが、本実施形態では、機器情報を被操作機器2が操作端末3に送信する形式をとるため、ユーザの誤入力を防ぐことができるとともに、ユーザの労力も低減できる。
尚、被操作機器2から操作端末3に機器情報を送出する方法としては、被操作機器2に機器情報送信用操作子を設けても構わないし、操作端末に機器情報受信用操作子を設けても構わない。このとき、被操作機器2の機器情報送信用操作子、又は操作端末3の機器情報受信用操作子が操作されることで、操作端末3の操作子設定が行われることを被操作機器2が検知する。又、被操作機器2に直接操作端末3の一部を接触させることで、被操作機器2の機器情報を操作端末3に与えるものとすることもできる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について、図面を参照して説明する。図17は、本実施形態の電子機器制御システム1の構成図である。図17の電子機器制御システム1において、図6、図16の電子機器制御システム1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図17の電子制御システム1は、図16と同様、被操作機器2と操作端末3を備える。又、本実施形態の操作端末3は、図16の操作端末3と比較して、機器動作情報取得部18の代わりに機器動作情報記憶部32を有し、又、機器情報記憶部36の代わりに機器動作情報記憶部37を有する構成となっている。
このように構成されるとき、被操作機器2によって操作端末3の操作子設定が行われることが検知されると、被操作機器2の機器動作情報記憶部37より読み出された被操作機器2の機器動作情報が、制御部33を介して送信部34より送信され、この操作端末3が、この送信された機器動作情報を受信部31で受信する。操作端末3によって受信された機器情報は、制御部14を介して機器動作情報記憶部32に与えられる。そして、この機器動作情報記憶部32に格納される機器動作情報と、操作子情報記憶部17に記憶される操作子情報とから、機器動作情報割当部16が操作端末3の各操作子に対して割当を行う。
よって、被操作機器2が操作端末3に対して、機器情報ではなく機器動作情報を送信することにより、第1、第2実施形態の操作端末3には必要であった機器動作情報取得部18を備える必要がない。即ち、第1、第2実施形態における操作端末3に備えられた機器動作情報取得部18は、機器動作情報データベース6に機器情報を送信し、機器動作情報データベース6にてデータの照合を行い、該当する機器動作情報を受信するが(図11)、本実施形態では、すでに機器動作情報そのものが被操作機器2から送られるため、第1、第2実施形態のように、操作端末3が機器動作情報データベース6にアクセスする必要がなく、内部構成が簡易になる。
尚、第2実施形態と同様、被操作機器2から操作端末3に機器動作情報を送出する方法としては、被操作機器2に機器動作情報送信用操作子を設けても構わないし、操作端末に機器動作情報受信用操作子を設けても構わない。このとき、被操作機器2の機器動作情報送信用操作子、又は操作端末3の機器動作情報受信用操作子が操作されることで、操作端末3の操作子設定が行われることを被操作機器2が検知する。又、被操作機器2に直接操作端末3の一部を接触させることで、被操作機器2の機器動作情報を操作端末3に与えるものとすることもできる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態について、図面を参照して説明する。図18は、本実施形態の電子機器制御システム1の構成図である。図18の電子機器制御システム1において、図6、図16、図17の電子機器制御システム1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図18の電子制御システム1は、被操作機器2、操作端末3、操作機能割当装置7を備える。本実施形態の操作端末3は、第1〜第3実施形態の操作端末3が備えていた操作子設定部4が除かれた構成となる。そして、この操作子設定部4は操作機能割当装置7に備えられる。操作機能割当装置7は、ユーザによって操作される操作部41と、信号を操作端末に対し送出する送信部42と、機器操作情報を格納する機器操作情報記憶部45と、前述の操作子設定部4と、操作機能割当装置7の全体の制御を行う制御部44とを備える。又、操作子設定部4は、被操作機器2の機器動作情報と操作端末3の操作子情報とを取得する情報取得部46を備え、この情報取得部46から操作子情報が操作子情報記憶部17に与えられ、機器動作情報が機器動作情報記憶部32に与えられる。
このように構成されるとき、ユーザが操作機能割当装置7の操作部41より被操作機器2の機器情報と、操作端末3の端末情報とを入力すると、入力された機器情報及び端末情報が制御部44を介して操作子設定部4に与えられる。操作子設定部4は、与えられた機器情報と端末情報とより、情報取得部46にて、機器情報に対応する機器動作情報と、端末情報に対応する操作子情報とを取得する。取得した機器動作情報は機器動作情報記憶部32に格納され、操作子情報は操作子情報記憶部17に格納される。
そして、機器動作情報割当部16が、機器操作情報記憶部32から得た機器動作情報と、操作子情報記憶部17から得た操作子情報とより、操作端末3の各操作子に対して動作内容の割当を行い、割当後得られる機器操作情報が機器操作情報記憶部45に一時的に格納される。この機器操作情報は、制御部44によって機器操作情報記憶部45から読み出され、送信部42より操作端末3へ送信される。そして操作端末3が受信部31にて機器操作情報を受信すると、受信した機器操作情報は機器操作情報記憶部15に格納される。
情報取得部46は、図19に示すように、情報送信部47と情報受信部48とを備え、情報送信部47が、機器情報と端末情報とを機器動作情報/操作子情報データベース49に送付し、データベース49が機器情報に該当する機器動作情報と端末情報に該当する操作子情報とを取得して、取得された機器動作情報、操作子情報が情報受信部48に送られる。尚、機器動作情報/操作子情報データベース49は、機器動作情報データベース6と操作子情報データベース5との、2つのデータベースで構成されるものとしてもよい。
以上のように、本実施形態の構成にすることで、操作端末3が操作子設定部4を有しない場合でも、端末外部の操作機能割当装置7にて操作端末3の各操作子に対し割当を行い、割当完了後の機器操作情報を操作端末3に与えることで、被操作機器2の動作機能の割当を行うことができる。
又、このように構成されるとき、操作子情報及び機器動作情報が、逐次操作子情報記憶部17及び機器動作情報記憶部32に格納されるものとしても構わない。このとき、ユーザが、操作部41にて被操作機器2の機器情報、又は操作端末3の端末情報を入力すると、まず制御部44が、入力された機器情報に対応する機器動作情報、又は端末情報に対応する操作子情報を既に取得しているか否かを、機器動作情報記憶部32又は操作子情報記憶部17に格納されている情報と照合するものとしてもよい。このようにすることで、既に取得済みの機器動作情報及び操作子情報を、逐次情報取得部46が取得する必要がなくなるため、操作子への機能割当に要する時間を短縮することができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態について、図面を参照して説明する。図20は、本実施形態の電子機器制御システム1の構成図である。図20の電子機器制御システム1において、図6、図16、図17、図18の電子機器制御システム1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図20の電子制御システム1は、図18の電子制御システム1が備える操作機能割当装置7において、新たに受信部43を備え、又、図20の電子制御システム1が備える被操作機器2は、制御部33と、送信部34と、受信部35と、機器情報記憶部36を有する。この被操作機器2は、図17の被操作機器2と同じ構成である。更に、図20の電子制御システム1が備える操作端末3は、図18の電子制御システム1が備える操作端末3において、新たに端末情報記憶部51を備える。
このように構成されるとき、被操作機器2の機器情報記憶部36に格納される機器情報が送信部34から操作機能割当装置7に送信されるとともに、操作端末3の端末情報記憶部51に格納される端末情報も送信部12から操作機能割当装置7に送信される。操作機能割当装置7は、受信部43において、送られてきた機器情報及び端末情報を受信し、制御部44を介して操作子設定部4に送出する。そして、操作子設定部4が、与えられた機器情報と端末情報を基に、情報取得部46にて、機器情報に対応する機器動作情報と、端末情報に対応する操作子情報とを取得する。
即ち、第4実施形態では、ユーザが操作機能割当装置7に対し、操作部41から被操作機器2の機器情報と操作端末3の端末情報とを入力する必要があったが(図18)、本実施形態の構成にすることで、機器情報が被操作機器2から操作機能割当装置7に送信されるとともに、端末情報が操作端末3から操作機能割当装置7に送信されるため、ユーザの誤入力を防ぐことができるとともに、ユーザの労力も低減できる。
このように構成するとき、被操作機器2から操作機能割当装置7に機器動作情報が送信されるものとしても構わないし、操作端末3から操作機能割当装置7に操作子情報が送信されるものとしても構わない。この場合、被操作機器2が、機器情報記憶部36の代わりに、被操作機器2の機器動作情報が格納される機器動作情報記憶部を備えるものとし、又、操作端末3が、端末情報記憶部51の代わりに、操作端末3の操作子情報が格納される操作子情報記憶部を備えるものとする。尚、被操作機器2から操作機能割当装置7に機器動作情報が送信されるとともに、操作端末3から操作機能割当装置7に操作子情報が送信される場合、操作子設定部4は情報取得部46が不要となり、操作機能割当装置7が、受信部43にて受信した機器動作情報及び操作子情報を、それぞれ直接、機器動作情報記憶部32及び操作子情報記憶部17に与える。
又、操作機能割当装置7が、被操作機器2から機器情報(あるいは機器動作情報)を、操作端末3から端末情報(あるいは操作子情報)を、それぞれ受信する際の受信方法の一つとしては、例えば、操作機能割当装置7が被操作機器2及び操作端末3に対し、情報を要求する旨の信号を送信することが挙げられる。このとき、操作機能割当装置7が情報受信開始用操作子を備え、ユーザがこの操作子を押下することで、被操作機器2、操作端末3に対し、それぞれ機器情報(あるいは機器動作情報)及び端末情報(あるいは操作子情報)を操作機能割当装置7に対して送信することを要求する情報要求信号を送信部42より送信する。そして、この情報要求信号を受信した被操作機器2及び操作端末3が、操作機能割当装置7に対して、それぞれ機器情報(あるいは機器動作情報)及び端末情報(あるいは操作子情報)を送信する。
又、本実施形態において、機器動作情報が、割当の設定を行う被操作機器ごとに、逐次機器動作情報記憶部32に格納されるものとしても構わないし、操作子情報が、割当先となる操作端末ごとに、逐次操作子情報記憶部17に格納されるものとしても構わない。このとき、操作機能割当装置7の受信部43が、被操作機器2の送信部34から送られる被操作機器2の機器情報、又は操作端末3の送信部12から送られる端末情報を受信すると、まず制御部44が、入力された機器情報に対応する機器動作情報、又は端末情報に対応する操作子情報を既に取得しているか否かを、機器動作情報記憶部32又は操作子情報記憶部17に格納されている情報と照合して確認するものとしてもよい。このようにすることで、既に取得済みの機器動作情報及び操作子情報を、逐次情報取得部46が取得する必要がなくなるため、操作子への機能割当に要する時間を短縮することができる。
尚、上述の第1〜第5実施形態においては、各操作端末に機器動作情報の割当を行う際、割当先である操作端末の操作子グループ単位で、情報グループに記載された動作内容の割当を試みる割り当て方法を用いるものとしたが、一つの情報グループに記載された動作内容を複数の操作子グループにまたがって割当を試みる割り当て方法を用いることもできる。以下に、このような一つの情報グループに記載された動作内容を複数の操作子グループにまたがって割当を試みる機能割当の方法を説明する。
図21及び図22に、一つの情報グループに記載された動作内容を複数の操作子グループにまたがって割当を試みる場合のフローチャートの一例を示す。図21及び図22のフローチャートにおいて、図12及び図15のフローチャートと同一の動作ステップについては、同一のステップ番号を付してその詳細な動作内容は省略する。
図21及び図22のフローチャートによる割当方法は、機器動作情報のある情報グループについて操作端末2に対して割当を試みた場合に、その情報グループ全体としては割当が不可能でも情報グループの動作情報を実装するのに要する操作子について、操作子単位で割当を試みることで実装が可能かどうかを検討する方法である。即ち、この方法は情報グループ単位で割当が行えなかった情報グループについて、その情報グループによって一群とされる各操作子毎に再度割当を試みる方法である。このような割当方法によると、STEP2でグループナンバーigを初期化した後、情報グループ単位で割当が行えなかった情報グループ数をカウントするために、STEP21にて未割当グループカウンタixを導入し、このixの初期化を行う。そして、STEP6aにおいて、実際に情報グループ単位での割当が可能が否かの判別を行い、割当が行えない場合には、グループ単位での割当を省略するとともに(STEP9)、未割当グループカウンタixのカウントアップを行い(STEP22)、次の情報グループへと進む(STEP11)。
このようにSTEP3、5、6a、7、9、11、22の各動作を繰り返すことで、全ての情報グループについて、グループ単位での割当試行が完了すると(STEP3でYes)、図22のSTEP23に進み、未割当グループが存在するか否かのチェックを行う。未割当グループが存在しない場合(STEP23でYes)、割当が完了する。未割当グループが存在する場合(STEP23でNo)、割当対象である操作端末3の操作子であって現時点で割当がされていない未割当操作子の数をカウントする(STEP24)。
次のSTEP25にて、未割当グループの内の最優先グループの情報内容を入力し、STEP24でカウントした操作子数で割当が可能か否かの判断を行う(STEP6b)。割当が可能である場合(Yes)、STEP26にてその割当方法が操作に適当であるかどうかの判別を行う。この判別を行う理由は、STEP6bにおける割当可否判断が操作子単位で割当を試みる場合におけるものであるため、本来、被操作機器2が割当対象の操作子に対して期待する実装と異なるものとなる場合があるためである。即ち、STEP26において実際に割当が可能である場合であってもユーザにとっては使い辛い割当となっていないかどうかを判別する。このSTEP26で行う判別を容易に行うために、例えば各情報グループに記載される割当スタイル(図10に示すassign type)を複数記載する際、各割当スタイルに対して所定の規則の下でランク付けを行い、このランク値を適当な割当方法か否かの判断材料としても構わない。尚、STEP6bにて割当が不可能である場合は(No)、当該情報グループについては割当を行わない(STEP29)。
STEP26にて適当な割当方法であると判断される場合(Yes)は、STEP28にて実際に割当を実行する。又、不適当であると判断される場合(No)は、STEP27にて、当該情報グループが被操作機器2にとって優先度の高い機能を示すものであるかのチェックを行うとともに、他の情報グループを実装することで代替可能なものであるかどうか(alt属性の記載の有無)のチェックを行う。STEP27の判断を行う理由は、仮にユーザにとって操作がし辛い実装方法であったとしても、被操作機器2としては欠くことのできない機能である場合には、被操作機器2の操作端末としての機能を備えるために実装する方が望ましいためである。
STEP27にて優先度が高く、かつ代替できない場合(Yes)、STEP28にて実際に割当を実行する。又、優先度が低いか、あるいは他の情報グループを実装することで代替できる場合(No)、当該情報グループについては割当を行わない(STEP29)。
STEP28にて割当を行うと、次のSTEP30にて未割当グループカウンタixをカウントダウンする。STEP29にて割当を行わないことが確定した場合も同様にSTEP30にて未割当グループカウンタixをカウントダウンする。以後、再度STEP23に戻って同様の動作を行う。尚、全ての未割当情報グループについての処理が完了すると、未割当グループカウンタixはix=0となるため(STEP23にてYes)、全ての割当動作が完了する。
尚、上述のSTEP6bにて行うランク等を利用した最適割当か否かの判断方法を、第1〜第5実施形態におけるSTEP6の割当判断で用いるものとしても構わない。
又、図21及び図22に示すフローチャートは、モード切換を行わずに被操作機器の動作内容を割り当てる割り当て方法を示しているが、第1の実施形態で説明した割り当て方法と同様の方法を用いることで、モード切換機能に対応させることも可能である。
このとき、図21のフローチャートにおいて、STEP3の後にモードナンバーを初期化するステップを設けるとともに、割当の判定を行うSTEP6aを、現時点のモードナンバーに対応するモードに対する割当の判定を行うステップとし、割当ができない場合に、更に現時点のモードナンバーに対応するモードが新規モードかどうかの判定をするステップを設ける。新規モードであればSTEP9に進み割当を省略し、新規モードでなければモードナンバーをカウントアップして次のモードに移行して、再び割当の判定を行うステップに戻る。
又、図22においても、STEP23の後にモードナンバーを初期化するステップを設けるともに、割当の判定を行うSTEP6bを、現時点のモードナンバーに対応するモードに対する割当の判定を行うステップとし、割当ができない場合に、更に現時点のモードナンバーに対応するモードが新規モードかどうかの判定をするステップを設ける。尚、STEP27で優先度が低いと判定された場合、又は代替手段ありと判定された場合にも、このステップに進み、現時点のモードナンバーに対応するモードが新規モードかどうかの判定をする。新規モードであればSTEP29に進み割当を行わず、新規モードでなければモードナンバーをカウントアップして次のモードに移行して、再び割当の判定を行うステップに戻る。このようにすることで、一つの情報グループに記載された動作内容を複数の操作子グループにまたがって割当を試みる場合でも、モード切換を併用して割り当てを行うことができる。
又、上述の第1〜第5実施形態において、機器動作情報が、音声により動作内容を認識するためのpronounciation属性を備えるものとしても構わない。
このとき、例えば、図10に示す機器X2が備える機器動作情報x2の情報グループgx2−6において、オンタイマー機能を表す記載の箇所に、<button pronounciation="ontaima-">なる記述をすることで、「ontaima-」なる音声によってオンタイマー機能を識別することが可能であることが示される。
このような音声認識を可能にするためには、操作端末3がマイク等を含む音声認識機能を有することが必要である。又、音声認識機能のない操作端末に機能割当を行う際は、音声により動作内容を認識させる必要がないため、pronouciation属性が無視されて、音声認識機能に関する割当動作が行われない。即ち、音声認識機能に対する情報を機器動作情報が有するときは、操作子情報又は操作端末そのものを確認することで音声認識機能を確認し、音声認識機能を割り当てる操作端末が備える場合にのみ、音声認識機能の割当を行う。
又、音声認識機能を有する操作端末に動作内容を割り当てた場合、ユーザの発する音声に伴って、操作端末3から被操作機器2に対してユーザが要求する動作情報を送信させるために、例えば操作端末3の一操作子に音声入力用操作子を割り当てて、音声入力を行う際は、当該音声入力用操作子を押下しながら発声を行うことで、操作端末3が当該音声が被操作機器2に対する動作命令であることを認識するものとしても構わない。
又、上述の第1〜第5実施形態において、機器動作情報が、割当対象となる操作子の色に関する希望を指定するcolor属性、割当操作子を押下することで詳しい説明や画像等を表示部に表示させるための当該表示内容を指定するannotation属性を含むものとしてもよい。更に、機器動作情報がURL等の情報を含むlink属性を備えることで、操作端末が携帯電話のように通信機能を有する場合に、link属性に含まれるアドレスからネットワークを介して操作に関する説明や機器動作情報の更新情報等を取得することが可能になる。
又、第1〜第5実施形態において、割当先である操作端末3が備える操作子数が十分多い場合であって、割当対象機器である被操作機器2の有する全機能の割り当てが完了した後でも、割り当てがされていない未割当操作子が多く存在する場合に、これら未割当操作子の数によっては、他の被操作機器の機能の割当を行うことができる可能性がある。このため、複数機器の割当を行う場合に、ある機器用に割当が完了した状態で、残りの操作子を他の機器の機能用に割当を試みるか否かの判断をユーザに委ねるものとしても構わない。このような取り決めを行うことで、例えばテレビとビデオ等のように関連性の高い複数の機器を、同一の操作端末で、ユーザは機器切換を逐次行うことなく操作することができるため、利便性が向上する。
更に、第4及び第5実施形態において、操作機能割当装置7により再生が可能な記録媒体に予め割当対象となる機器の機器動作情報を記録しておくとともに、この記録媒体に記録された機器動作情報を、操作機能割当装置7が読み込んで機器動作情報記憶部32に格納するものとしても構わない。このとき、ユーザが外部サーバ等にアクセスし、この外部サーバ等に格納される機器動作情報データベース6より必要な機器動作情報を取得して、記録媒体に書き込むものとしてもよい。このように構成することで、割当対象となる機器が複数存在する場合に、これらの機器情報あるいは機器動作情報を逐次取得する必要がなくなるため、割当時間の短縮化が図られる。