JP2006120439A - 車載型燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車載時の振動や傾斜等に影響されることがなく、燃料電池スタックから生成水を効率的に排出するとともに、燃費を良好に向上させることを可能にする。
【解決手段】燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12の酸化剤ガス出口連通孔28bに希釈ガス流路74を介して連通する希釈ボックス68と、前記希釈ガス流路74とは個別に前記酸化剤ガス出口連通孔28bに連通し、流量制御機構78を介して前記希釈ボックス68に連通するドレン流路76とを備える。流量制御機構78は、ドレン流路76に配設される静電容量センサ及びバルブを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された内部マニホールド型燃料電池スタックを備える車載型燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
ところで、固体高分子型燃料電池は、作動温度が比較的低温(〜100℃)であるため、燃料電池スタックに導入された後に電解質膜に吸収されなかった水分や、反応によって生成された水分が、前記燃料電池スタックの反応ガス流路(酸化剤ガス流路及び/又は燃料ガス流路)内や該燃料電池スタックを積層方向に貫通し且つ前記反応ガス流路に連通するマニホールドである反応ガス連通孔(酸化剤ガス連通孔及び/又は燃料ガス連通孔)内で冷却され、液体の状態で存在し易い。
しかしながら、上記のように、燃料電池スタックの反応ガス流路や反応ガス連通孔内に水が存在すると、各単位セルに酸化剤ガスや燃料ガスを十分に供給することが困難になってしまう。これにより、反応ガスである燃料ガスや酸化剤ガスの電極触媒層への拡散性が低下し、発電性能が著しく悪化するという問題が指摘されている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムの生成水排出方法が知られている。図9に示すように、図示しない燃料電池の燃料ガス流路に連通する燃料ガス出口側流路1には、ドレン装置2が設けられている。このドレン装置2は、タンク状の貯留部3と、前記貯留部3の下部に設けられる排出口4と、前記排出口4を開閉するバルブ5と、前記貯留部3内に溜まった水の水位を計測する水位センサ6とを備えている。バルブ5は、ソレノイド6によって駆動されるプランジャ7を介して貯留部3の下部を開閉自在である。
このような構成において、燃料ガス出口側流路1から貯留部3に貯留される水の水位が上昇し、この水の水位が水位センサ6によって検出されると、バルブ5が駆動されてプランジャ8が上方に変位する。このため、貯留部3の水は、燃料ガス出口側流路1に排出される燃料ガスの加圧作用下に排出口4から排出されることになる。
特開2002−313403号公報(図3)
ところで、この種の燃料電池システムは、通常、自動車等の車両に搭載して使用される場合が多い。その際、車両の走行状態等に起因して、燃料電池システムが傾斜する場合がある。このため、例えば、上記の特許文献1のドレン装置2が、矢印方向に傾斜すると、貯留部3内の生成水量が少ない場合でも、水位センサ6により水位が所定の高さに至ったと誤検出されるおそれがある。
これにより、ドレン装置2からのパージが比較的頻繁に行われ、燃料ガスを消費しないままドレン装置2から放出してしまうとともに、そのパージ処理に伴って希釈ガスを過剰に流す必要がある。従って、燃料ガスの消費効率が低下するとともに、希釈ガスを加圧供給するためのコンプレッサ等の消費電力が増大して、燃費が低下するおそれがある。さらに、ドレン装置2では、大型なタンク状の貯留部3を備えるとともに、水位センサ6を用いており、燃料電池システム全体が比較的大型化するおそれがある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、車載時の振動や傾斜等に影響されることがなく、燃料電池スタックから生成水を効率的に排出するとともに、燃費を良好に向上させることが可能な車載型燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の車載型燃料電池システムは、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、流路の一端が前記反応ガス排出口に連通し、流路の他端が希釈機構に連通する排ガス流路と、流路の一端が前記排ガス流路とは個別に前記反応ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、流路の他端が前記希釈機構に連通して前記反応ガス排出口から前記希釈機構に、主として液滴を排出するドレン流路と、前記ドレン流路に配設される流量制御機構とを備え、前記流量制御機構は、前記ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、前記ドレン流路の流量調整を行う流量調整部とを設けている。
また、本発明の車載型燃料電池システムは、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、前記反応ガス排出口の一方である燃料ガス排出口に、排ガス流路を介して連通する気液分離機構と、流路の一端が前記排ガス流路とは個別に前記燃料ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、流路の他端が前記気液分離機構に連通して前記燃料ガス排出口から前記気液分離機構に、主として液滴を排出する第1ドレン流路と、前記気液分離機構に連通し、該気液分離機構から主として液滴を排出する第2ドレン流路と、少なくとも前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に配設される流量制御機構とを備え、前記流量制御機構は、前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路の流量調整を行う流量調整部とを設けている。
さらに、本発明の車載型燃料電池システムは、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、前記反応ガス排出口の一方である燃料ガス排出口に、排ガス流路を介して連通する気液分離機構と、前記気液分離機構から主として液滴が排出される希釈機構と、前記希釈機構に希釈流体を供給する希釈流体供給部と、流路の一端が前記排ガス流路とは個別に前記燃料ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、流路の他端が前記希釈機構に連通して前記燃料ガス排出口から前記希釈機構に、主として液滴を排出する第1ドレン流路と、前記気液分離機構と前記希釈機構とに連通し、前記気液分離機構から前記希釈機構に、主として液滴を排出する第2ドレン流路と、少なくとも前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に配設される流量制御機構とを備え、前記流量制御機構は、前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、前記前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路の流量調整を行う流量調整部とを設けている。
さらにまた、本発明の車載型燃料電池システムは、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、前記反応ガス排出口の一方である燃料ガス排出口に、排ガス流路を介して連通し、前記反応ガス導入口の一方である燃料ガス導入口に循環する燃料ガス循環路と、前記燃料ガス循環路とは個別に前記燃料ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、前記燃料ガス排出口から主として液滴を排出する第1ドレン流路と、前記第1ドレン流路に配設される流量制御機構とを備え、前記流量制御機構は、前記ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、前記ドレン流路の流量調整を行う流量調整部とを設けている。
本発明によれば、ドレン流路に流量制御機構が設けられるとともに、前記流量制御機構は、静電容量センサと流量調整部とを設けており、前記ドレン流路に排出される液滴を確実に検出することができる。このため、燃料電池システムが傾斜しても、水分量を誤検出することを阻止して酸化剤ガスや燃料ガスを過剰に流す必要がなく、燃費を有効に向上させることが可能になる。しかも、流量制御機構の設置スペースが狭小化され、車載型燃料電池システム全体の小型化が容易に図られる。
また、水分量の誤検出を防止することにより、気液分離機構や希釈機構に燃料ガスが流出することを阻止することができる。従って、構成を簡単化且つ小型化することが可能になるとともに、燃料ガスを過剰に排出することがなく、また、希釈ガスを過剰に流す必要がなく、コンプレッサ等の消費電力を抑制して燃費の向上が容易に図られる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車載型燃料電池システム10の概略説明図である。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12を備える。この燃料電池スタック12は、複数の単位セル14が水平方向(矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向一端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及び第1エンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。単位セル14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁性プレート18b及び第2エンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。
図1及び図2に示すように、各単位セル14は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)22と、前記電解質膜・電極構造体22を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ24、26とを備える。なお、第1及び第2金属セパレータ24、26に代替して、例えば、カーボンセパレータを採用してもよい。
単位セル14の長辺方向(図2中、矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(導入口)28a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔30a、及び燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(排出口)32bが設けられる。
単位セル14の長辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(導入口)32a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔30b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(排出口)28bが設けられる。
電解質膜・電極構造体22は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜34と、前記固体高分子電解質膜34を挟持するアノード側電極36及びカソード側電極38とを備える。
アノード側電極36及びカソード側電極38は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜34の両面に形成される。
第1金属セパレータ24の電解質膜・電極構造体22に向かう面24aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する燃料ガス流路40が形成される。第1金属セパレータ24の面24bには、冷却媒体入口連通孔30aと冷却媒体出口連通孔30bとを連通する冷却媒体流路42が形成される。
第2金属セパレータ26の電解質膜・電極構造体22に向かう面26aには、酸化剤ガス流路44が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路44は、酸化剤ガス入口連通孔28aと酸化剤ガス出口連通孔28bとに連通する。第2金属セパレータ26の面26bには、第1金属セパレータ24の面24bと重なり合って冷却媒体流路42が一体的に形成される。
第1金属セパレータ24の面24a、24bには、この第1金属セパレータ24の外周端縁部を周回して第1シール部材46が一体成形されるとともに、第2金属セパレータ26の面26a、26bには、この第2金属セパレータ26の外周端縁部を周回して第2シール部材48が一体成形される。
図1に示すように、燃料電池スタック12には、燃料ガス供給系50、酸化剤ガス供給系52及び冷却媒体供給系(図示せず)が組み込まれる。燃料ガス供給系50は、水素タンク54を備え、この水素タンク54は、バルブ56からエゼクタ58を介して燃料ガス循環路60に接続される。この燃料ガス循環路60は、第1エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔32aに連結される。
第1エンドプレート20aの燃料ガス出口連通孔32bは、燃料ガス排出路(排ガス流路)62を介してエゼクタ58に連通するとともに、前記燃料ガス排出路62の途上には、パージ流路64が設けられ、このパージ流路64は、バルブ66を介して希釈ボックス(希釈機構)68に接続される。
酸化剤ガス供給系52は、加圧空気を発生させる、例えば、コンプレッサ70を備え、このコンプレッサ70は、酸化剤ガス供給路72を介して第1エンドプレート20aの酸化剤ガス入口連通孔28aに連通する。第1エンドプレート20aの酸化剤ガス出口連通孔28bには、希釈ガス流路(排ガス流路)74が接続されるとともに、前記希釈ガス流路74は、希釈ボックス68に連通する。
第2エンドプレート20bの酸化剤ガス出口連通孔28bには、希釈ガス流路74とは個別に希釈ボックス68に連通するドレン流路76が接続される。ドレン流路76は、酸化剤ガス出口連通孔28bに対して希釈ガス流路74よりも下方に配置されるとともに、前記希釈ガス流路74よりも小径に設定されることが好ましい。このドレン流路76には、酸化剤ガス出口連通孔28bに近接して流量制御機構78が設けられている。
図3に示すように、流量制御機構78は、ドレン流路76に配設され、このドレン流路76に所定量の液滴が溜まったことを検出するためのセンサ、例えば、静電容量センサ80と、前記静電容量センサ80の近傍に配置されて前記ドレン流路76を開閉するバルブ(流量調整部)82と、前記静電容量センサ80からの信号に基づいて前記バルブ82を制御する制御部84とを備える。
静電容量センサ80は、図4に示すように、ドレン流路76の外側に嵌合して設けられており、このドレン流路76内に液滴が排出される際の静電容量の変化を検出する。検出された静電容量の変化と、予め設定された基準の静電容量の変化とを比較して、ドレン流路76内に規定量以上の液滴が存在しているか否かが判断される。この静電容量センサ80は、ドレン流路76の外側に絶縁材86を介して周回状態に巻き付けられる検出電極88を備え、この検出電極88の外側には、絶縁材90を介してシールド材92が設けられる。なお、この種の構成は、例えば、特開2002−340837号公報の静電容量センサに開示されている。
図1に示すように、希釈ボックス68には、この希釈ボックス68内の生成水及びガス成分(主として希釈された燃料ガス成分)を外部に排出するための排出流路94が接続される。この排出流路94には、開閉用のバルブ96が設けられる。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給系52を介して燃料電池スタック12を構成する第1エンドプレート20aの酸化剤ガス入口連通孔28aに、酸素含有ガス等の酸化剤ガス、例えば、空気が供給される。一方、燃料ガス供給系50を構成する水素タンク54は、バルブ56を介して燃料ガス循環路60に水素含有ガス等の燃料ガスを供給する。この燃料ガスは、第1エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔32aに供給される。
さらに、図示しない冷却媒体供給系を介して、第1エンドプレート20aの冷却媒体入口連通孔30aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が循環供給される。
図2に示すように、燃料電池スタック12内では、酸化剤ガスが、酸化剤ガス入口連通孔28aから第2金属セパレータ26の酸化剤ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体22のカソード側電極38に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから第1金属セパレータ24の燃料ガス流路40に導入され、電解質膜・電極構造体22のアノード側電極36に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体22では、カソード側電極38に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極36に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
また、冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ24、26間の冷却媒体流路42に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体22を冷却した後、冷却媒体出口連通孔30bを移動して第1エンドプレート20aに連結された図示しない循環流路に排出され、循環使用される。
次いで、カソード側電極38に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔28bに沿って流動した後、第1エンドプレート20aに連結された希釈ガス流路74に排出される(図1参照)。この希釈ガス流路74に排出された酸化剤ガスは、希釈ボックス68に、常時、供給される。
同様に、アノード側電極36に供給されて消費された燃料ガス(以下、消費燃料ガスともいう)は、燃料ガス出口連通孔32bに排出されて流動し、第1エンドプレート20aに連結された燃料ガス排出路62に排出される。この消費燃料ガスは、エゼクタ58の作用下に燃料ガス循環路60に戻され、新たな燃料ガスと混在されて第1エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔32aに循環供給される。
一方、流量制御機構78では、図3に示すように、予めバルブ82を介してドレン流路76が閉塞されており、静電容量センサ80は、静電容量の変化から前記ドレン流路76に排出される水分量を検出する。そして、検出された水分量が所定量となる際に、制御部84を介して前記バルブ82が開放される。このため、燃料電池スタック12内に供給される圧縮空気の圧力によって、ドレン流路76の生成水は、希釈ボックス68に確実に導入される。
この場合、第1の実施形態では、燃料電池スタック12の酸化剤ガス出口連通孔28bに連通し、この燃料電池スタック12の外部に露呈するドレン流路76に流量制御機構78が配設されるとともに、この流量制御機構78は、静電容量センサ80とバルブ82とを設けている。このため、ドレン流路76に排出される水分量を確実に検出することができ、図示しない車両の走行状態等によって燃料電池スタック12が傾斜しても、流量制御機構78を介して水分量を誤検出することがない。
従って、バルブ82の開閉動作が頻繁に行われることを阻止し、コンプレッサ70を介して加圧された空気をドレン流路76に頻繁に供給する必要がない。これにより、コンプレッサ70を効率的に運転することができ、燃費を有効に向上させることが可能になる。しかも、流量制御機構78の設置スペースが狭小化され、燃料電池システム10全体の小型化が容易に図られるという効果が得られる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る車載型燃料電池システム100の概略説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3〜第5の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池システム100は、第2エンドプレート20bの燃料ガス出口連通孔32bと、希釈ボックス68とに連通するドレン流路102を備える。このドレン流路102には、燃料ガス出口連通孔32bに近接して流量制御機構78が配設されている。ドレン流路102は、ドレン流路76と同様に構成されている。
このように構成される第2の実施形態では、燃料ガス出口連通孔32bの生成水は、流量制御機構78の作用下にドレン流路102を介して希釈ボックス68に供給される。その際、流量制御機構78では、燃料電池スタック12の傾斜等に影響されることがなく、ドレン流路102の水分量が正確に検出されている。
このため、バルブ82の開閉を必要以上に繰り返すことがなく、希釈ガスである酸化剤ガス(空気)を過剰に流す必要がない。これにより、コンプレッサ70を経済的に駆動させることができ、燃費の向上が容易に図られる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第2の実施形態では、液滴とガス成分とを分離して排出することができるため、気液分離器が不要になり、燃料電池システム100を有効に簡素化することが可能になる。なお、ガス成分中から水分を一層精度よく分離することが望まれる場合には、燃料ガス排出路62に気液分離器を配設してもよい。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る車載型燃料電池システム110の概略説明図である。
燃料電池システム110では、第1エンドプレート20aの燃料ガス出口連通孔32bに連通する燃料ガス排出路62が、気液分離器(気液分離機構)112に連通する。この気液分離器112は、エゼクタ58に連通する。
第2エンドプレート20bの燃料ガス出口連通孔32bには、燃料ガス排出路62とは個別に気液分離器112に連通する第1ドレン流路114が接続される。第1ドレン流路114には、燃料ガス出口連通孔32bに近接して流量制御機構78が設けられている。
気液分離器112には、この気液分離器112から主として水分を排出するための第2ドレン流路116が必要に応じて連結されるとともに、前記第2ドレン流路116は、流量制御機構118を介して希釈ボックス68に接続される。この流量制御機構118は、流量制御機構78と同様に構成されており、その詳細な説明は省略する。
このように構成される第3の実施形態では、燃料ガス出口連通孔32bの生成水は、第1ドレン流路114に円滑に排出され、流量制御機構78の作用下に気液分離器112に供給される。このため、気液分離器112に燃料ガスが流入することを確実に阻止することが可能になる。
しかも、気液分離器112は、第2ドレン流路116を介して希釈ボックス68に接続されるとともに、前記第2ドレン流路116には、流量制御機構118が配設されている。従って、気液分離器112から希釈ボックス68に燃料ガスが排出されることを確実に阻止することができる。
これにより、第3の実施形態では、簡単且つコンパクトな構成で、燃料ガスの消費を良好に抑制することができ、燃費の向上が容易に図られるという効果が得られる。
図7は、本発明の第4の実施形態に係る車載型燃料電池システム120の概略説明図である。
燃料電池システム120は、第2エンドプレート20bの燃料ガス出口連通孔32bと、希釈ボックス68とに連通する第1ドレン流路122を備える。この第1ドレン流路122には、燃料ガス出口連通孔32bに近接して流量制御機構78が配設されている。
このように構成される第4の実施形態では、燃料ガス出口連通孔32bの生成水は、流量制御機構78の作用下に第1ドレン流路122から希釈ボックス68に排出される。このため、燃料ガス出口連通孔32bから希釈ボックス68に燃料ガスが流入することがなく、この希釈ボックス68に過剰の希釈ガスを供給する必要がない。従って、コンプレッサ70の消費電力を抑制することができ、燃費の向上が図られる。
図8は、本発明の第5の実施形態に係る車載型燃料電池システム130の概略説明図である。
この燃料電池システム130は、第2エンドプレート20bの燃料ガス出口連通孔32bに接続されて外部に開放自在な第1ドレン流路132を備える。この第1ドレン流路132には、流量制御機構78が設けられている。なお、気液分離器112及び/又は希釈ボックス68は、必要に応じて用いればよく、不要にすることもできる。
この燃料電池システム130では、燃料ガス出口連通孔32bの生成水が第1ドレン流路132から外部に良好に排出され、この第1ドレン流路132から燃料ガスが外部に排出されることを良好に阻止することができる。このため、燃費の向上が容易に遂行されるとともに、気液分離器112や希釈ボックス68を不要にすることが可能になる。
これにより、燃料電池システム130は、構成部品が大幅に削減され、この燃料電池システム130全体の構成が良好に簡素化されて経済的であるという利点がある。
本発明の第1の実施形態に係る車載型燃料電池システムの概略説明図である。 前記車載型燃料電池システムを構成する単位セルの分解斜視説明図である。 前記車載型燃料電池システムを構成する流量制御機構の説明図である。 前記流量制御機構を構成する静電容量センサの断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る車載型燃料電池システムの概略説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る車載型燃料電池システムの概略説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る車載型燃料電池システムの概略説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る車載型燃料電池システムの概略説明図である。 特許文献1の燃料電池システムの生成水排出方法の説明図である。
符号の説明
10、100、110、120、130…燃料電池システム
12…燃料電池スタック 14…単位セル
20a、20b…エンドプレート 22…電解質膜・電極構造体
24、26…金属セパレータ 28a…酸化剤ガス入口連通孔
28b…酸化剤ガス出口連通孔 30a…冷却媒体入口連通孔
30b…冷却媒体出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34…固体高分子電解質膜
36…アノード側電極 38…カソード側電極
40…燃料ガス流路 42…冷却媒体流路
44…酸化剤ガス流路 50…燃料ガス供給系
52…酸化剤ガス供給系 54…水素タンク
56、66、82…バルブ 58…エゼクタ
60…燃料ガス循環路 62…燃料ガス排出路
64…パージ流路 68…希釈ボックス
72…酸化剤ガス供給路 74…希釈ガス流路
76、102、114、116、122、132…ドレン流路
78、118…流量制御機構 80…静電容量センサ
112…気液分離器

Claims (4)

  1. 車両に搭載して使用される車載型燃料電池システムであって、
    電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、
    流路の一端が前記反応ガス排出口に連通し、流路の他端が希釈機構に連通する排ガス流路と、
    流路の一端が前記排ガス流路とは個別に前記反応ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、流路の他端が前記希釈機構に連通して前記反応ガス排出口から前記希釈機構に、主として液滴を排出するドレン流路と、
    前記ドレン流路に配設される流量制御機構と、
    を備え、
    前記流量制御機構は、前記ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、
    前記ドレン流路の流量調整を行う流量調整部と、
    を設けることを特徴とする車載型燃料電池システム。
  2. 車両に搭載して使用される車載型燃料電池システムであって、
    電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、
    前記反応ガス排出口の一方である燃料ガス排出口に、排ガス流路を介して連通する気液分離機構と、
    流路の一端が前記排ガス流路とは個別に前記燃料ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、流路の他端が前記気液分離機構に連通して前記燃料ガス排出口から前記気液分離機構に、主として液滴を排出する第1ドレン流路と、
    前記気液分離機構に連通し、該気液分離機構から主として液滴を排出する第2ドレン流路と、
    少なくとも前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に配設される流量制御機構と、
    を備え、
    前記流量制御機構は、前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、
    前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路の流量調整を行う流量調整部と、
    を設けることを特徴とする車載型燃料電池システム。
  3. 車両に搭載して使用される車載型燃料電池システムであって、
    電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、
    前記反応ガス排出口の一方である燃料ガス排出口に、排ガス流路を介して連通する気液分離機構と、
    前記気液分離機構から主として液滴が排出される希釈機構と、
    前記希釈機構に希釈流体を供給する希釈流体供給部と、
    流路の一端が前記排ガス流路とは個別に前記燃料ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、流路の他端が前記希釈機構に連通して前記燃料ガス排出口から前記希釈機構に、主として液滴を排出する第1ドレン流路と、
    前記気液分離機構と前記希釈機構とに連通し、前記気液分離機構から前記希釈機構に、主として液滴を排出する第2ドレン流路と、
    少なくとも前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に配設される流量制御機構と、
    を備え、
    前記流量制御機構は、前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、
    前記前記第1ドレン流路又は前記第2ドレン流路の流量調整を行う流量調整部と、
    を設けることを特徴とする車載型燃料電池システム。
  4. 車両に搭載して使用される車載型燃料電池システムであって、
    電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体と、セパレータとを積層するとともに、積層方向に貫通して少なくとも反応ガス導入口及び反応ガス排出口が形成された燃料電池スタックと、
    前記反応ガス排出口の一方である燃料ガス排出口に、排ガス流路を介して連通し、前記反応ガス導入口の一方である燃料ガス導入口に循環する燃料ガス循環路と、
    前記燃料ガス循環路とは個別に前記燃料ガス排出口に連通して前記燃料電池スタックの外部に露呈し、前記燃料ガス排出口から主として液滴を排出する第1ドレン流路と、
    前記第1ドレン流路に配設される流量制御機構と、
    を備え、
    前記流量制御機構は、前記ドレン流路に排出される液滴を検出する静電容量センサと、
    前記ドレン流路の流量調整を行う流量調整部と、
    を設けることを特徴とする車載型燃料電池システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235051A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Honda Motor Co Ltd 気液分離装置
JP2008288027A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Toyota Motor Corp 燃料電池システム及び燃料電池車両

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