JP2006120111A - 費用算出装置及び費用算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 経済面だけでなく環境への影響をも考慮した製造工程の改善を支援することのできる費用算出装置の提供を目的とする。
【解決手段】 製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手段と、入力物の単価を管理する第一のデータベースと、所定の記憶領域に記憶された入力量情報と出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手段と、差分の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第二のデータベースと、差分を、第二のデータベースに金額として管理されている差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手段とを有することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、費用算出装置及び費用算出方法に関し、特に製品の製造に関する費用を算出する費用算出装置及び費用算出方法に関する。
製造工程の改善の手段として、マテリアルフローコスト会計の手法が知られている(例えば、非特許文献1)。しかし、マテリアルフローコスト会計は、特許文献1にも記載されているように、物量センター毎にインプット、アウトプットの項目と物量を把握し、製品に使用されないロスとなる項目と物量を算出し、無駄なコストを見出すことにより工程の改善を行う手法であるため、環境面を考慮した会計システムではなかった。なお、物量センターとは、生産ラインにおいて、その場所で材料(マテリアル)が物理的に変形されたり、一定期間保管されたりする空間、及び機能的な単位を指す。
一方で、環境面を考慮した会計システムに関する発明が特許文献2に記載されている。
特開2004−94830号公報 特開2004−21911号公報 平成14年度経済産業省委託 環境ビジネス発展促進等調査研究(環境経営総合手法)報告書(http://www.jemai.or.jp/japanese/pdf/h14_business.pdf)
しかしながら、特許文献2に記載されている会計システムにおいて、環境面の評価は独自の指標で行われていることから、公平性に欠けるという問題があった。また、環境面の評価はポイントによって表されているため、金額表示されている経済面との比較は困難であるという問題があった。すなわち、「経済面では○円のコスト削減になるが、環境面では○ポイント環境負荷が高まる」と云うように、両者は単位が異なるため、両者の関係を直感的に把握するのが困難であった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、経済面だけでなく環境への影響をも考慮した製造工程の改善を支援することのできる費用算出装置及び費用算出方法の提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手段と、前記入力物の単価を管理する第一のデータベースと、前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を前記第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手段と、前記差分の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第二のデータベースと、前記差分を、前記第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手段とを有することを特徴とする。
このような費用算出装置では、材料のロスや資源又はエネルギーの投入によって生じる経済面の費用だけでなく、環境への被害量についても経済面の費用と同じ単位である金額として算出することができるため、環境への影響をも考慮した製造工程の改善を支援することができる。
なお、入力物とは、例えば、製造工程の各物量センターに対して入力される材料や、資源又はエネルギー等が相当し、出力物とは、例えば、前記物量センターにおいて出力される材料等が相当する。また、第一のデータベースとは、例えば、材料の単価を管理する材料単価DB106や、資源及びエネルギーの単価を管理する資源・エネルギー単価DB107等が相当する。また、第二のデータベースとは、例えば、材料社会コスト単価DB108や、資源・エネルギーコスト単価DB109等が相当する。また、第一の換算手段は、例えば、マテリアルロスコスト算出部102が相当し、第二の換算手段は、社会コスト算出部103が相当する。
また、上記課題を解決するため、本発明は、上記費用算出装置における費用算出方法、前記費用算出方法を前記費用算出装置に実行させるための費用算出プログラム、又は前記費用算出プログラムを記録した記録媒体としてもよい。
本発明によれば、経済面だけでなく環境への影響をも考慮した製造工程の改善を支援することのできる費用算出装置及び費用算出方法を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る費用算出装置のハードウェア構成を示す図である。図1において、費用算出装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリユニット12と、表示ユニット13と、出力ユニット14と、入力ユニット15と、通信ユニット16と、記憶装置17と、ドライバ18とで構成され、それぞれはシステムバスBに接続される。
CPU11は、メモリユニット12に格納されたプログラムに従って費用算出装置10を制御する。メモリユニット12は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read-Only Memory)等にて構成され、CPU11にて実行されるプログラム、CPU11での処理に必要なデータ、CPU11での処理にて得られたデータ等を格納する。また、メモリユニット12の一部の領域が、CPU11での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。
表示ユニット13は、CPU11の制御のもとに必要な各種情報を表示する。出力ユニット14は、プリンタ等を有し、管理者からの指示に応じて各種情報を出力するために用いられる。入力ユニット15は、マウス、キーボード等を有し、管理者が費用算出装置10の処理に必要な各種情報を入力するために用いられる。通信ユニット16は、費用算出装置10が例えばインターネット、LAN(Local Area Network)等を介して他のシステムと接続する場合に、当該他のシステムとの間の通信制御をするための装置である。記憶装置17は、例えば、ハードディスクユニットにて構成され、各種処理を実行するプログラム等のデータを格納する。
費用算出装置10よって行われる処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記録媒体19によって費用算出装置10に提供される。すなわち、プログラムが保存された記録媒体19がドライバ18にセットされると、ドライバ18が記録媒体19からプログラムを読み出し、その読み出されたプログラムがシステムバスBを介して記憶装置17にインストールされる。そして、プログラムが起動されると、記憶装置17にインストールされたプログラムに従ってCPU11がその処理を開始する。尚、プログラムを格納する媒体としてCD−ROMに限定するものではなく、コンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。本発明に係る処理を実現するプログラムは、通信ユニット16によってネットワークを介してダウンロードし、記憶装置17にインストールするようにしても良い。
本実施の形態における費用算出装置10は、製品の生産ラインの各物量センターにおける材料等の入力及び出力の物量等に基づいて、マテリアルロス、すなわち、最終製品を構成しない無駄となった材料の物量を算出し、その無駄となった材料の物量を金額換算した値(マテリアルロスコスト)と共にマテリアルロスによる環境への被害量を金額換算した値(以下「社会コスト」という。)の算出を主な機能とする。なお、物量センターとは、生産ラインにおいて、その場所で材料(マテリアル)が物理的に変形されたり、一定期間保管されたりする空間、及び機能的な単位を指す。
図2は、本発明の実施の形態における製品の生産ラインの例を示す図である。図2において、生産ラインは、物量センター1から物量センター4により構成され、製品Pを最終的なアウトプット項目としている。製品Pの製造には、材料A、B、C及びDの4種類の材料と、E資源、Fガス及びGエネルギー等(例えば、重油、水、電力等)の資源又はエネルギーが必要とされる。図中において、材料名に数字が付加されたもの(例えば、「材料A1」)は、その材料の物量を示す。したがって、物量センター1では、材料A及び材料BについてそれぞれA1、B1の物量と、更にE資源及びGエネルギーとが入力物として投入されることにより、材料A及びBについてそれぞれA2、B2の物量が出力物として出力されることが示されている。よって、物量センター1におけるマテリアルロスは、材料AについてはA1−A2、材料BについてはB1−B2として算出される。
同様に、物量センター2では、物量センター1から出力されたA2及びB2に加え新たにC2が投入され、更にFガス及びGエネルギーが投入されることにより、A3、B3及びC3が出力される。したがって、物量センター2におけるマテリアルロスは、材料A、B、Cのそれぞれについて、A2−A3、B2−B3、C2−C3として算出される。
物量センター3では、更にD3とGエネルギーとが投入され、物量センター4では新たな材料の投入は行わず、Gエネルギーが投入され製品Pが出力される。
図3は、第一の実施の形態における費用算出装置の機能構成例を示す図である。図3において、費用算出装置10は、入力部101と、マテリアルロスコスト算出部102と、社会コスト算出部103と、表示部104と、装置条件DB105と、材料単価DB106と、資源・エネルギー単価DB107と、材料社会コスト単価DB108と、資源・エネルギー社会コスト単価DB109と、物量センターDB110とから構成される。
入力部101は、管理者からの入力情報を受け付ける機能である。入力情報としては、例えば、各物量センターにおける材料の入力及び出力の物量や、資源又はエネルギーの投入量、製造装置の装置条件等がある。マテリアルロスコスト算出部102は、各物量センターにおける材料の入力及び出力の物量等と、材料単価DB106及び資源・エネルギー単価DB107に登録されている各材料の単価や各資源又はエネルギーの単価等とに基づいてマテリアルロスやマテリアルロスコスト等を算出する機能である。
図4は、材料単価DBを構成する材料単価テーブルの例を示す図である。図4に示されるように、材料単価テーブル1061には各材料の単価が予め登録されている。
また、図5は、資源・エネルギー単価DBを構成する資源・エネルギー単価テーブルの例を示す図である。図5に示されるように、資源・エネルギー単価テーブル1071には各資源又はエネルギーの単価が予め登録されている。
なお、材料単価テーブル1061や資源・エネルギー単価テーブル1071は、各材料や資源等の仕入れコスト等をベースに構築すればよい。
社会コスト算出部103は、マテリアルロス等と、材料社会コスト単価DB108及び資源・エネルギー社会コスト単価DB109に登録されている各材料のマテリアルロスによる社会コストの単価又は各資源やエネルギー等の投入による社会コストの単価等とに基づいてマテリアルロスによる社会コスト(以下「マテリアルロス社会コスト」という。)や資源等の投入による社会コスト(以下「資源・エネルギー社会コスト」という。)等を算出する機能である。
図6は、材料社会コスト単価DBを構成する材料社会コスト単価テーブルの例を示す図である。図6に示されるように、材料社会コスト単価テーブル1081には、各材料のマテリアルロス社会コストの単価が予め登録されている。
また、図7は、資源・エネルギー社会コスト単価DBを構成する資源・エネルギー社会コスト単価テーブルの例を示す図である。図7に示されるように、資源・エネルギー社会コスト単価テーブル1091には、各資源又はエネルギーの社会コストの単価が予め登録されている。
なお、材料社会コスト単価テーブル1081及び資源・エネルギー社会コスト単価テーブル1091は、統合化係数を用いて構築することができる。統合化係数とは,化学物質の廃棄等による環境負荷が、土壌汚染等の環境問題に与える影響を科学的に分析し、更に人間健康や生態系といった保護対象ごとに被害量を算定し、重み付け等を行ったうえで単一指標化を行うLIME(Life cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling)を用いて算出した物質の環境への被害量を金額換算するための係数である。ここで、LIMEとは、独立行政法人産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター(AIST)がLCAプロジェクト(経済産業省、NEDO、産業環境管理協会)と連携して開発した手法である。同手法は、製品等のライフサイクルを通じた人間健康や生態系等のエンドポイントにおける被害量を定量化するとともに、これらの影響を比較統合化した単一指標を社会コストとして算定することを可能としている。LIMEではオゾン層破壊等11の影響領域と1000を超える環境負荷物質に対して評価することが可能となっている。なお、LIMEに関する文献としては、「N.Itsubo and A.Inaba: Int J LCA Vol.8, No. 5 (2003), P305」が挙げられる。
装置条件DB105は、管理者より入力された装置条件が登録されるデータベースである。物量センターDB110は、マテリアルロスコスト算出部102及び社会コスト算出部103等によって算出された情報等が登録されるデータベースである。表示部104は、物量センターDB110に登録されている情報に基づいてグラフ等を表示する画面等を表示させる機能である。
以下、図3の費用算出装置10の処理手順について説明する。図8は、第一の実施の形態における費用算出装置での処理を説明するためのフローチャート図である。図8の処理は、所定の期間ごとに実行される。本実施の形態においては、一日ごとであってその日の生産活動が終了した後に行われるものとして説明する。
図8において、管理者が、各物量センター(物量センター1,2,3及び4)におけるその日の製造装置の装置条件(例えば、温度、回転数及び製造速度等)の実績値を入力すると、入力部101は、入力された値を装置条件DB105に登録する(S101)。
図9は、装置条件DBを構成する装置条件テーブルの例を示す図である。図9に示される装置条件テーブル1051は、装置条件が温度、回転数及び製造速度等によって構成される場合の例である。装置条件は、製造装置の種類によって異なる。したがって、物量センターごとに装置条件テーブル1051の構成は異なり得る。いずれにおいても、装置条件テーブル1051には装置条件ごとにその日の実績値が登録される。
続いて、管理者が各物量センターにおける各材料(材料A、B、C及びD)の入力物量及び出力物量と、資源及びエネルギーの投入量とを入力すると、入力部101は、入力された値を物量センターDB110に登録する(S102)。
図10は、物量センターDBを構成する入出力テーブルの例を示す図である。図10に示されるように、入出力テーブル1101は、物量センターごとに各材料の入力物量(IN)及び出力物量(OUT)と、資源又はエネルギーの投入量とを管理するテーブルである。入出力テーブル1101より、物量センター1では、材料A及びBについて、それぞれの入力物量が1000、580であり、出力物量が900、575であることが分かる。また、物量センター2では、材料A、B及びCについて、入力物量が900、575、500であり、出力物量が850、575、400であることが分かる。また、物量センター3では、材料A、B、C及びDについて、入力物量が850、575、400、100であり、出力物量が820、570、350、80であることが分かる。更に、物量センター4では、入力物量は、物量センター3における出力物量と同じであり、出力物量、すなわち、完成品である製品Pを構成する物量は、材料A、B、C及びDについてそれぞれ800、570、350、70であることが分かる。
続いて、費用算出装置10のマテリアルロスコスト算出部102は、入出力テーブル1101に登録されている情報に基づいて、各物量センターにおけるマテリアルロス(入力物量−出力物量)を算出し、その結果を物量センターDB110のマテリアルロステーブルに登録する(S103)
図11は、物量センターDBを構成するマテリアルロステーブルの例を示す図である。図11に示されるようにマテリアルロステーブル1102は、物量センターごとに各材料のマテリアルロスを管理するテーブルである。例えば、図10の入出力テーブル1101より、物量センター1における材料Aの入力物量は1000であり、出力物量は900である。したがって、物量センター1における材料Aのマテリアルロスは1000−900=100(kg)となる。
続いて、マテリアルロスコスト算出部102は、各材料のマテリアルロスコストを物量センターごとに算出し、その結果を物量センターDB110のマテリアルロスコストテーブルに登録する(S104)。各材料のマテリアルロスコストは、マテリアルロステーブル1102に登録されているそれぞれのマテリアルロスに、材料単価テーブル1061(図4)に登録されているそれぞれの単価を乗ずることによって算出される。なお、材料ごと、物量センターごとのマテリアルロスコストの合計についてもマテリアルロスコスト算出部102によって算出され、マテリアルロスコストテーブルに登録される。
図12は、物量センターDBを構成するマテリアルロスコストテーブルの例を示す図である。図12に示されるようにマテリアルロスコストテーブル1103は、物量センターごとに各材料のマテリアルロスコストを管理すると共に、材料ごと、物量センターごとのマテリアルロスコストの合計値を管理するテーブルである。例えば、図11のマテリアルロステーブル1102より、物量センター1における材料Aのマテリアルロスは100(kg)であり、図4の材料単価テーブル1061より材料Aの単価は100(円/kg)である。したがって、物量センター1における材料Aのマテリアルロスコストは100×100=10000(円)となる。
続いて、マテリアルロスコスト算出部102は、各資源又はエネルギー等のコスト(以下「資源・エネルギーコスト」という。)を物量センターごとに算出し、その結果を物量センターDB110の資源・エネルギーコストテーブルに登録する(S105)。資源・エネルギーコストは、入出力テーブル1101(図10)に登録されている投入量に、資源・エネルギー単価テーブル1071に登録されている単価を乗ずることによって算出される。なお、資源又はエネルギーごと、物量センターごとのそれぞれの資源・エネルギーコストの合計についてもマテリアルロスコスト算出部102によって算出され、資源・エネルギーコストテーブルに登録される。
図13は、物量センターDBを構成する資源・エネルギーコストテーブルの例を示す図である。図13に示されるように資源・エネルギーコストテーブル1104は、物量センターごとに各材料の資源・エネルギーコストを管理すると共に、資源又はエネルギーごと、物量センターごとの資源・エネルギーコストの合計値を管理するテーブルである。例えば、図10の入出力テーブル1101より、物量センター1におけるE資源の投入量は10(kg)であり、図5の資源・エネルギー単価テーブル1071よりE資源の単価は10(円/kg)である。したがって、物量センター1におけるE資源の資源・エネルギーコストは10×10=100(円)となる。
続いて、社会コスト算出部103は、各材料のマテリアルロス社会コストを物量センターごとに算出し、その結果を物量センターDB110のマテリアルロス社会コストテーブルに登録する(S106)。各材料のマテリアルロス社会コストは、マテリアルロステーブル1102に登録されているそれぞれのマテリアルロスに、材料社会コスト単価テーブル1081(図6)に登録されているそれぞれのマテリアルロス社会コストの単価を乗ずることによって算出される。なお、材料ごと、物量センターごとのマテリアルロス社会コストの合計についても社会コスト算出部103によって算出され、マテリアルロス社会コストテーブルに登録される。
図14は、物量センターDBを構成するマテリアルロス社会コストテーブルの例を示す図である。図14に示されるようにマテリアルロス社会コストテーブル1105は、物量センターごとに各材料のマテリアルロス社会コストを管理すると共に、材料ごと、物量センターごとのマテリアルロス社会コストの合計値を管理するテーブルである。例えば、図11のマテリアルロステーブル1102より、物量センター1における材料Aのマテリアルロスは100(kg)であり、図6の材料社会コスト単価テーブル1081より材料Aのマテリアルロス社会コストの単価は10(円/kg)である。したがって、物量センター1における材料Aのマテリアルロス社会コストは100×10=1000(円)となる。
続いて、社会コスト算出部103は、資源・エネルギー社会コストを物量センターごとに算出し、その結果を物量センターDB110の資源・エネルギー社会コストテーブルに登録する(S107)。資源・エネルギー社会コストは、入出力テーブル1101(図10)に登録されている投入量に、資源・エネルギー社会コスト単価テーブル1091に登録されている単価を乗ずることによって算出される。なお、資源又はエネルギーごと、物量センターごとのそれぞれの資源・エネルギー社会コストの合計についても社会コスト算出部103によって算出され、資源・エネルギー社会コストテーブルに登録される。
図15は、物量センターDBを構成する資源・エネルギー社会コストテーブルの例を示す図である。図15に示されるように資源・エネルギー社会コストテーブル1106は、物量センターごとに資源・エネルギー社会コストを管理すると共に、資源又はエネルギーごと、物量センターごとの資源・エネルギー社会コストの合計値を管理するテーブルである。例えば、図10の入出力テーブル1101より、物量センター1におけるE資源の投入量は10(kg)であり、図7の資源・エネルギー社会コスト単価テーブル1091よりE資源の社会コストの単価は20(円/kg)である。したがって、物量センター1におけるE資源の資源・エネルギー社会コストは10×20=200(円)となる。
上述したように、第一実施の形態における費用算出装置10によれば、マテリアルロスコストのみならず、マテリアルロスコストと同じ単位(金額)で、マテリアルロスによる環境への被害量を算出することができる。
次に、物量センターDB110に登録された各種の情報を用いて表示部104が表示させる各種の画面について説明する。なお、図8において説明した処理は、日々実行されており、その結果物量センターDB110には、毎日の情報が蓄積されているものとする。
図16は、各物量センターにおける総コストと時間との関係を表示する画面例を示す図である。図16において、画面410は、物量センター1〜4までの各物量センターにおける総コスト(マテリアルロスコストと、資源・エネルギーコストと、マテリアルロス社会コストと、資源・エネルギー社会コストとの総和)の過去30日分の推移をグラフとして表示する画面であって、表示部104が物量センターDB110に登録されている情報に基づいて表示させるものである。画面410は、グラフを表示する表示領域411と、各物量センターにおける各コストの過去30日分の推移を表示させるためのボタン412〜415等とを有する。
表示領域411には、各物量センターにおける総コストの推移を示すグラフと共に、各物量センターにおける総コストの基準値(所定量)を示す直線が表示されている。この基準値は、例えば、過去の実績に基づいて定めればよい。基準値を超えた時点(日)についてはその旨を示すメッセージ416が表示される。
管理者は、画面410を閲覧することにより、例えば、4つの物量センターの中で物量センター2における総コストが最も高いこと等を認識することができる。そこで、管理者が、物量センター2について更に詳細な情報を得るためにボタン413をクリックすると、図17に示される画面が表示部104によって表示される。
図17は、物量センター2における各コストと時間との関係を表示する画面例を示す図である。図17において、画面420は、物量センター2における各コスト(マテリアルロスコスト、資源・エネルギーコスト、マテリアルロス社会コスト、資源・エネルギー社会コスト)についての過去30日分の推移をグラフとして表示するものである。画面420は、グラフを表示する表示領域421と、任意の日についての装置条件等の実績値を表示させるためのボタン422等とを有する。
表示領域421には、各コストの推移を示すグラフと共に、各コストの基準値(所定量)を示す直線が表示されている。この基準値は、例えば、過去の実績に基づいて定めればよい。基準値を超えた時点(日)についてはその旨を示すメッセージ423が表示される。
管理者は、画面420を閲覧することにより、例えば、物量センター2においては、マテリアルロスコストが最も高いこと等を認識することができる。また、ボタン422をクリックすることにより、物量センター2の過去30日における任意の日の装置条件等の実績値を表示させることができる。
図18は、装置条件等の実績値を表示する画面例を示す図である。図18において、画面430は、ある日における装置条件と、材料の入力物量及び出力物量と、資源及びエネルギー等の投入量とを表示するものであり、装置条件表示領域431と、材料入出力物量表示領域432と、資源・エネルギー投入量表示領域433とを有する。管理者は、例えば、過去の装置条件等を確認することにより、物量センター2におけるコストを低減させるためには、装置条件等をどのように変化させるべきか等を判断することができ、物量センター2におけるコストの改善案を立案することができる。
生産ラインにおいては、改善案に基づいて装置条件等を変化させて生産活動を行うことになるが、新たな装置条件等に基づく生産活動についても図8において説明した処理が日々実行され、材料の入力物量及び出力物量や、資源及びエネルギー等の投入量等の実績値等に基づいて各コストが日々算出される。管理者は、算出されたコストに基づいて図16〜図18等の画面を表示させて新たな改善案を立案し、新たな改善案に基づいて生産活動が行われる、といったサイクルが繰り返されることによりコストが低減される。
改善案の妥当性を判断するにあたり、本実施の形態における費用算出装置10によれば、マテリアルロスコストや資源・エネルギーコスト等の経済面のコストだけでなく、マテリアルロス社会コストや資源・エネルギー社会コストについても金額を単位として算出できるため、管理者は環境面に対する影響についても考慮された、より適切な判断を行うことができる。
例えば、改善前が図10、図11、図12、図13、図14及び図15に示される状態であった場合を想定する。一の改善案(以下「改善案1」という。)に基づいて装置条件等を変化させた結果、物量センター2において、単価の高い材料Cのマテリアルロスが、100kgから0kgへ低減されるが、単価の低い材料Bのマテリアルロスが新たに50kg発生することとなったものとする。また、別の改善案(以下「改善案2」という。)に基づいて装置条件等を変化させた結果、物量センター2において、材料Cのマテリアルロスが、100kgから50kgへ低減され、他の材料については新たなマテリアルロスは発生しなかったものとする。
この場合、いずれの改善案が適切であるかを判断すべくそれぞれの改善案における各コストを算出すると、図19のようになる。図19は、改善案1と改善案2とのコストを比較するための図である。なお、各材料の単価及び社会コスト単価は、図4及び図6に示される値に基づく。また、図19においては、資源及びエネルギー等の変化については便宜上考慮しないものとする。
図19に示されるように、改善案1によれば、マテリアルロスコストは、改善前の105000円から5250円へ低減されているが、マテリアルロス社会コストが、1000円から250500円へ増加した結果、合計として106000円から255750円へ増加することが分かる。一方、改善案2によれば、マテリアルロスコストは、改善前の105000円から55000円へ低減されると共に、マテリアルロス社会コストについても1000円から750円へ低減され、合計として106000円から55750円へ低減されることが分かる。したがって、この場合は改善案2の方が適切であるという判断がされる。
ここで、仮に、マテリアルロスコストのみを考慮していた場合には、改善案1の方が適切であるという逆の結論が導かれるが、本実施の形態における費用算出装置10によれば、社会コストについてもマテリアルロスコストと同じ単位、すなわち、金額によって算出することができるため、環境への影響をも考慮した妥当な改善案を得ることができる。特に、費用算出装置10は、物量センターごとにマテリアルロスコスト、マテリアルロス社会コスト、資源・エネルギーコスト、及び資源・エネルギー社会コストを金額によって算出することができるため、管理者は、各コストの相対的な大きさを容易に理解することができると共に、生産ラインにおけるどの製造工程において問題があるのかを的確に把握することができ、効果的な改善案の立案を行うことができる。
次に、第二の実施の形態として、各物量センターにおける工数(各作業者の作業時間の総和)をも考慮することにより、更に適切な改善案の立案の支援を可能とした例について説明する。工数の増減は、人件費と直接的に関係するだけでなく、環境に対する影響も認められ得る。すなわち、工数の削減は、工場内で使用する電力量、ガス量、及び重油量等のユーティリティ等の削減につながるところ、これらユーティリティの削減は、環境に対する被害の軽減につながるからである。そこで、第二の実施の形態においては、人件費と、工数の発生による環境への被害量を金額換算した値(以下「工数社会コスト」という。)とを更なるパラメータとする。
図20は、第二の実施の形態における費用算出装置の機能構成例を示す図である。図20中、図3と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図20において、費用算出装置20は、第一の実施の形態における費用算出装置10の機能に加え、人件費算出部111、工数社会コスト算出部112、人件費単価DB113及び工数社会コスト単価DB114を更に有している。
人件費算出部111は、各物量センターにおいて発生した工数と、人件費単価DB113に登録されている1時間1人あたりの人件費の単価とに基づいて人件費を算出する(すなわち、工数を金額換算する)機能である。
図21は、人件費単価DBを構成する人件費単価テーブルの例を示す図である。図21に示されるように、人件費単価テーブル1131には一人あたり人件費の単価(一時間あたり)が予め登録されている。
工数社会コスト算出部112は、各物量センターにおいて発生した工数と、工数社会コスト単価DB114に登録されている工数社会コストの単価とに基づいて工数社会コストを算出する(すなわち、工数の発生による環境への被害量を金額換算する)機能である。
図22は、工数社会コスト単価DBを構成する人件費単価テーブルの例を示す図である。図22に示されるように、工数社会コスト単価テーブル1111には一人あたりの工数社会コストの単価(一時間あたり)が予め登録されている。
なお、工数社会コストの単価は、例えば、次のように算出することができる。すなわち、(1)工場全体の製造設備以外に投入する各種のエネルギー及び資源のそれぞれの分量を従業員数で除算することにより、エネルギー及び資源ごとに一人あたりに要するエネルギー量又は資源量を求める。(2)エネルギー及び資源ごとに、上述したLIMEの手法を用いて統合化係数を求める。(3)エネルギー及び資源ごとに、(1)で求めたエネルギー量又は資源量に(2)で求めた統合化係数を乗じ、更に、それらの総和を求めることにより、工数社会コストの単価が得られる。
例えば、1時間あたりに要する平均の電力量をE(kwh),都市ガスの量をG(m3),重油量をO(リットル),水の量をW(リットル)とし、従業員数をP(人)とする。この場合、1時間1人に要する各エネルギー及び資源の分量は、以下の式より求められる。
・1時間1人に要する電力量:Ea=E/P(kwh/人・h)
・1時間1人に要する都市ガスの量:Ga=G/P(m3/人・h)
・1時間1人に要する重油量:Oa=O/P(リットル/人・h)
・1時間1人に要する水の量:Wa=W/P(リットル/人・h)
また、LIMEの手法を用いて求めた統合化係数は、例えば、以下の通りであるとする。
・Eb:1kwの電力を製造する際に環境へ与える被害金額(統合化係数)(円/kw)
・Ob:1リットルの石油を製造する際に環境へ与える被害金額(統合化係数(円/リットル)
・Wb:1リットルの水を製造する際に環境へ与える被害金額(統合化係数)(円/リットル)
・Gb:1m3の都市ガスを製造する際に環境へ与える被害金額(統合化係数)(円/m3
そうすると、社会コストの単価(1時間1人あたりの環境被害額)Mは、以下のように求められる。
M(円/人・時間)=Ea・Eb + Ga・Gb + Wa・Wb + Ga・Gb
以下、図20の費用算出装置20の処理手順について説明する。図23は、第二の実施の形態における費用算出装置での処理を説明するためのフローチャート図である。図23の処理は、第一の実施の形態(図8)と同様、所定の期間ごとに実行される。本実施の形態においては、一日ごとであってその日の生産活動が終了した後に行われるものとして説明する。なお、図23中、図8と同一ステップには同一符号を付し、その説明は省略する。
図23において、ステップS102aは、図8におけるステップS102の処理が変更されたものである。すなわち、管理者は、各物量センターにおける各材料(材料A、B、C及びD)の入力物量及び出力物量と、資源及びエネルギーの投入量とに加え、更に、各物量センターにおける工数を入力する。そして、入力された、各物量センターにおける各材料の入力物量及び出力物量と、資源及びエネルギーの投入量とが入出力テーブル1101(図10)に登録されると共に、各物量センターにおける工数が入力部101によって、物量センターDB110の工数テーブルに登録される。
図24は、物量センターDBを構成する工数テーブルの例を示す図である。図24にしめされるように、工数テーブル1107は、物量センターごとに工数を管理するテーブルである。工数テーブル1107より、物量センター1、物量センター2、物量センター3、物量センター4における工数は、それぞれ、10(人・時間)、1000(人・時間)、5(人・時間)、20(人・時間)であり、それらの合計は、1035(人・時間)であることが分かる。
ステップS103からステップS105においては、第一の実施の形態と同様に、マテリアルロス、マテリアルロスコスト、及び資源・エネルギーコストが、マテリアルロスコスト算出部102によって算出され、物量センターDB110に登録される。
ステップS105に続いてステップS105−2に進み、人件費算出部111は、物量センターごとの人件費を算出し、その結果を物量センターDB110の人件費テーブルに登録する。人件費は、工数テーブル1107(図24)に登録されている工数に、人件費単価テーブル1131(図21)に登録されている一人当たりの人件費の単価を乗ずることによって算出される。なお、物量センターごとに算出された人件費の合計についても人件費算出部111によって算出され、人件費テーブルに登録される。
図25は、物量センターDBを構成する人件費テーブルの例を示す図である。図25に示されるように人件費テーブル1108は、物量センターごとに人件費を管理すると共に、その合計値を管理するテーブルである。例えば、図24の工数テーブル1107より物量センター1における工数は、10(人・時間)であり、図21の人件費単価テーブル1131より人件費の単価は、2000(円/時間)である。したがって、物量センター1における人件費は、10×2000=20000(円)となる。
続いて、ステップS106及びS107においては、第一の実施の形態と同様に、マテリアルロス社会コスト及び資源・エネルギー社会コストが、社会コスト算出部103によって算出され、物量センターDB110に登録される。
ステップS107に続いてステップS108に進み、工数社会コスト算出部112は、工数社会コストを物量センターごとに算出し、その結果を物量センターDB110の工数社会コストテーブルに登録する。工数社会コストは、工数テーブル1107に登録されている工数に、工数社会コスト単価テーブル1141(図22)に登録されている工数社会コストの単価を乗ずることによって算出される。なお、物量センターごとに算出された工数社会コストの合計についても工数社会コスト算出部112によって算出され、工数社会コストテーブルに登録される。
図26は、物量センターDBを構成する工数社会コストテーブルの例を示す図である。図26に示されるように工数社会コストテーブル1109は、物量センターごとに工数社会コストを管理すると共にその合計値を管理するテーブルである。例えば、図24の工数テーブル1107より、物量センター1における工数は、10(人・時間)であり、図22の工数社会コスト単価テーブル1141より工数社会コストの単価は20(円/時間)である。したがって、物量センター1における工数社会コストは10×20=200(円)となる。
上述したように、第二の形態における費用算出装置20によれば、第一の実施の形態における費用算出装置10によって算出される情報に加え、人件費や工数による環境への被害量(工数社会コスト)をも算出することができる。したがって、表示部104が表示させる各種の画面においても、人件費や工数社会コストを含む情報が表示される。例えば、図16において説明した画面410に物量センターごとに表示される総コストは、人件費と工数社会コストとが含まれた値となる。
また、図17において説明した画面420には、物量センター2における人件費及び工数社会コストのそれぞれの過去30日分の推移がグラフとして表示される。図27は、第二の実施の形態における物量センター2における各コストと時間との関係を表示する画面例を示す図である。図27の画面420において、人件費及び工数社会コストのそれぞれの過去30日分の推移がグラフとして表示されている。
更に、図18において説明した画面430には、物量センター2におけるある日の工数も表示される。図28は、第二の実施の形態における装置条件等の実績値を表示する画面例を示す図である。図28の画面430は、工数表示領域434を更に有している。工数表示領域434には、物量センター2におけるある日の工数が表示されている。
したがって、管理者は、人件費や工数社会コストをも考慮して改善案の立案及び改善案の妥当性の判断をすることができる。例えば、第一の実施の形態において説明した改善案1と改善案2とによって、物量センター2における工数が変化し、物量センター2における人件費及び工数社会コストは、例えば、図29のようになったものとする。
図29は、人件費及び工数社会コストをも考慮して改善案1と改善案2とを比較するための図である。この場合、改善案2の方が人件費の面からも有利なだけでなく、更に、環境に対する被害という観点からも24000−16000=8000円だけ有利であることが確認することができる。
更に、上記改善案1及び改善案2とは全く別の3つの改善案(改善案3、4及び5)について検討する。改善案3、4及び5によれば、物量センター3におけるマテリアルロスが、図30に示されるような値になったものとする。
図30は、改善案3、4及び5による物量センター3の材料B及びCのマテリアルロスと工数とを示す図である。図30において、物量センター3の改善前の材料B及びCのマテリアルロス、並びに工数は、それぞれ5(kg)、50(kg)、5(人・時間)であったが、改善案3によれば、それぞれ10(kg)、30(kg)、5.1(人・時間)となったことが示されている。また、改善案4によれば、それぞれ0(kg)、38(kg)、50(人・時間)となり、改善案5によれば、それぞれ0(kg)、40(kg)、5.2(人・時間)となったことが示されている。
図31は、図30に基づいて改善案3、4及び5の各種コストを算出した結果を示す図である。なお、図31の各種コストは、上述した単価に基づいて算出されている。図31において、改善案を比較するにあたり、従来のマテリアルロスコストに基づく判断方法Aによれば、改善案3が最も有利なものとなる。また、第一の実施の形態において説明したマテリアルロス社会コストについても考慮した判断方法Bによれば、改善案4が最も有利なものとなる。更に、第二の実施の形態において説明した、工数についても考慮した判断方法Cによれば、改善案5が最も有利なものとなる。このように、それぞれの判断方法によって結論が異なる場合があり、本発明による判断方法B及びCによれば、環境への影響が考慮されたより適切な結論が得られるものと考えられる。
なお、本実施の形態における費用算出装置10は、基幹業務システムにおける会計システムの一部として組み込むことにより、生産管理システム又は資材管理システム等と連携させるようにしてもよい。
本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手段と、
前記入力物の単価を管理する第一のデータベースと、
前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を前記第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手段と、
前記差分の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第二のデータベースと、
前記差分を、前記第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手段とを有することを特徴とする費用算出装置。
(付記2)
前記入力物及び前記出力物は、前記製品の材料を含むことを特徴とする付記1記載の費用算出装置。
(付記3)
前記入力物は更に、前記製品の製造に投入される資源又はエネルギーを含むことを特徴とする付記2記載の費用算出装置。
(付記4)
前記第一の換算手段及び前記第二の換算手段によって算出された情報を蓄積する蓄積手段を更に有することを特徴とする付記1乃至3いずれか一項記載の費用算出装置。
(付記5)
前記蓄積手段に蓄積されている情報を用いて、前記第一の換算手段及び前記第二の換算手段によって算出された金額と時間との関係を示す第一のグラフを表示させる表示手段を更に有することを特徴とする付記4記載の費用算出装置。
(付記6)
前記表示手段は、前記第一のグラフにおいて前記第一の換算手段又は前記第二の換算手段によって算出された金額が所定量を超えた場合は、その旨を示すメッセージを表示させることを特徴とする付記5記載の費用算出装置。
(付記7)
前記表示手段は、前記蓄積手段に蓄積されている情報を用いて、前記第一の換算手段及び前記第二の換算手段によって算出された金額の総和と時間との関係を示す第二のグラフを表示させることを特徴とする付記4乃至6いずれか一項記載の費用算出装置。
(付記8)
前記表示手段は、前記第二のグラフにおいて前記第一の換算手段又は前記第二の換算手段によって算出された金額の総和が所定量を超えた場合は、その旨を示すメッセージを表示させることを特徴とする付記7記載の費用算出装置。
(付記9)
コンピュータを用いて製品の製造に関する費用を算出する費用算出方法であって、
前記製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順とを有することを特徴とする費用算出方法。
(付記10)
前記入力物及び前記出力物は、前記製品の材料の物量を含むことを特徴とする付記11記載の費用算出方法。
(付記11)
前記入力物は更に、前記製品の製造に投入される資源又はエネルギーを含むことを特徴とする付記10記載の費用算出方法。
(付記12)
コンピュータに、
製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順とを実行させるための費用算出プログラム。
(付記13)
コンピュータに、
製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順とを実行させるための費用算出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報と工数を示す工数情報とを取得し、該入力量情報、該出力量情報及び該工数情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手段と、
前記入力物の単価を管理する第一のデータベースと、
前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を前記第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手段と、
前記差分の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第二のデータベースと、
前記差分を、前記第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手段と、
前記製造工程における作業者の人件費の単価を管理する第三のデータベースと、
前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、前記第三のデータベースに管理されている前記人件費の単価を用いて金額に換算する第三の換算手段と、
前記工数の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第四のデータベースと、
前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、前記第四のデータベースに金額として管理されている前記工数の単位あたりの環境への被害量を用いて該工数の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第四の換算手段とを有することを特徴とする費用算出装置。
(付記15)
前記第一の換算手段、前記第二の換算手段、前記第三の換算手段及び前記第四の換算手段によって算出された情報を蓄積する蓄積手段を更に有することを特徴とする付記14記載の費用算出装置。
(付記16)
前記蓄積手段に蓄積されている情報を用いて、前記第一の換算手段、前記第二の換算手段、前記第三の換算手段及び前記第四の換算手段によって算出された金額と時間との関係を示す第一のグラフを表示させる表示手段を更に有することを特徴とする付記15記載の費用算出装置。
(付記17)
前記表示手段は、前記第一のグラフにおいて前記第一の換算手段又は前記第二の換算手段、前記第三の換算手段及び前記第四の換算手段によって算出された金額が所定量を超えた場合は、その旨を示すメッセージを表示させることを特徴とする付記16記載の費用算出装置。
(付記18)
前記表示手段は、前記蓄積手段に蓄積されている情報を用いて、前記第一の換算手段及び前記第二の換算手段、前記第三の換算手段及び前記第四の換算手段によって算出された金額の総和と時間との関係を示す第二のグラフを表示させることを特徴とする付記15乃至17いずれか一項記載の費用算出装置。
(付記19)
前記表示手段は、前記第二のグラフにおいて前記第一の換算手段、前記第二の換算手段、前記第三の換算手段又は前記第四の換算手段によって算出された金額の総和が所定量を超えた場合は、その旨を示すメッセージを表示させることを特徴とする付記18記載の費用算出装置。
(付記20)
コンピュータを用いて製品の製造に関する費用を算出する費用算出方法であって、
前記製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、第三のデータベースに管理されている前記製造工程における作業者の人件費の単価を用いて金額に換算する第三の換算手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、第四のデータベースに金額として管理されている前記工数の単位あたりの環境への被害量を用いて該工数の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第四の換算手順とを有することを特徴とする費用算出方法。
(付記21)
コンピュータに、
製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順と
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、第三のデータベースに管理されている前記製造工程における作業者の人件費の単価を用いて金額に換算する第三の換算手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、第四のデータベースに金額として管理されている前記工数の単位あたりの環境への被害量を用いて該工数の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第四の換算手順とを実行させるための費用算出プログラム。
(付記22)
コンピュータに、
製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順と
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、第三のデータベースに管理されている前記製造工程における作業者の人件費の単価を用いて金額に換算する第三の換算手順と、
前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、第四のデータベースに金額として管理されている前記工数の単位あたりの環境への被害量を用いて該工数の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第四の換算手順とを実行させるための費用算出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明の一実施例に係る費用算出装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施の形態における製品の生産ラインの例を示す図である。 第一の実施の形態における費用算出装置の機能構成例を示す図である。 材料単価DBを構成する材料単価テーブルの例を示す図である。 資源・エネルギー単価DBを構成する資源・エネルギー単価テーブルの例を示す図である。 材料社会コスト単価DBを構成する材料社会コスト単価テーブルの例を示す図である。 資源・エネルギー社会コスト単価DBを構成する資源・エネルギー社会コスト単価テーブルの例を示す図である。 第一の実施の形態における費用算出装置での処理を説明するためのフローチャート図である。 装置条件DBを構成する装置条件テーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成する入出力テーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成するマテリアルロステーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成するマテリアルロスコストテーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成する資源・エネルギーコストテーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成するマテリアルロス社会コストテーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成する資源・エネルギー社会コストテーブルの例を示す図である。 各物量センターにおける総コストと時間との関係を表示する画面例を示す図である。 物量センター2における各コストと時間との関係を表示する画面例を示す図である。 装置条件等の実績値を表示する画面例を示す図である。 改善案1と改善案2とのコストを比較するための図である。 第二の実施の形態における費用算出装置の機能構成例を示す図である。 人件費単価DBを構成する人件費単価テーブルの例を示す図である。 人件費単価DBを構成する人件費単価テーブルの例を示す図である。 第二の実施の形態における費用算出装置での処理を説明するためのフローチャート図である。 物量センターDBを構成する工数テーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成する人件費テーブルの例を示す図である。 物量センターDBを構成する工数社会コストテーブルの例を示す図である。 第二の実施の形態における物量センター2における各コストと時間との関係を表示する画面例を示す図である。 第二の実施の形態における装置条件等の実績値を表示する画面例を示す図である。 人件費及び工数社会コストをも考慮して改善案1と改善案2とを比較するための図である。 改善案3、4及び5による物量センター3の材料B及びCのマテリアルロスと工数とを示す図である。 図30に基づいて改善案3、4及び5の各種コストを算出した結果を示す図である。
符号の説明
11 CPU
12 メモリユニット
13 表示ユニット
14 出力ユニット
15 入力ユニット
16 通信ユニット
17 記憶装置
18 ドライバ
19 記録媒体
101 入力部
102 マテリアルロスコスト算出部
103 社会コスト算出部
104 表示部
105 装置条件DB
106 材料単価DB
107 資源・エネルギー単価DB
108 材料社会コスト単価DB
109 資源・エネルギー社会コスト単価DB
110 物量センターDB
111 人件費算出部
112 工数社会コスト算出部
113 人件費単価DB
114 工数社会コスト単価DB
B システムバス

Claims (5)

  1. 製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手段と、
    前記入力物の単価を管理する第一のデータベースと、
    前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を前記第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手段と、
    前記差分の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第二のデータベースと、
    前記差分を、前記第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手段とを有することを特徴とする費用算出装置。
  2. 前記第一の換算手段及び前記第二の換算手段によって算出された情報を蓄積する蓄積手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の費用算出装置。
  3. 前記蓄積手段に蓄積されている情報を用いて、前記第一の換算手段及び前記第二の換算手段によって算出された金額と時間との関係を示す第一のグラフを表示させる表示手段を更に有することを特徴とする請求項2記載の費用算出装置。
  4. コンピュータを用いて製品の製造に関する費用を算出する費用算出方法であって、
    前記製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報とを取得し、該入力量情報及び該出力量情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手順と、
    前記情報取得手順において前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手順と、
    前記差分を、第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手順とを有することを特徴とする費用算出方法。
  5. 製品の製造工程における入力物の物量を示す入力量情報と出力物の物量を示す出力量情報と工数を示す工数情報とを取得し、該入力量情報、該出力量情報及び該工数情報を所定の記憶領域に記憶させる情報取得手段と、
    前記入力物の単価を管理する第一のデータベースと、
    前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記入力量情報と前記出力量情報とに基づいて物量の差分を算出し、該差分を前記第一のデータベースに管理されている前記入力物の単価を用いて金額に換算する第一の換算手段と、
    前記差分の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第二のデータベースと、
    前記差分を、前記第二のデータベースに金額として管理されている前記差分の単位あたりの環境への被害量を用いて該差分の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第二の換算手段と、
    前記製造工程における作業者の人件費の単価を管理する第三のデータベースと、
    前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、前記第三のデータベースに管理されている前記人件費の単価を用いて金額に換算する第三の換算手段と、
    前記工数の単位あたりの環境への被害量を金額として管理する第四のデータベースと、
    前記情報取得手段により前記所定の記憶領域に記憶された前記工数情報を、前記第四のデータベースに金額として管理されている前記工数の単位あたりの環境への被害量を用いて該工数の発生による環境への被害量を示す金額に換算する第四の換算手段とを有することを特徴とする費用算出装置。
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