JP2006115572A - 分散電源設備の運転方法および分散電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】発電装置から排出される熱エネルギをより有効に活用する。
【解決手段】分散電源設備2は、発電装置22と、発電装置22から排出される排ガスの熱エネルギを温熱に変換する温熱供給装置28と、排ガスの排出先を切り替える排ガスダンパ24と、を有する。工場3の運転制御装置33は、排ガス供給要求を受け付ける供給要求受付ステップと、排ガス供給要求を発電所1の監視制御装置12に送信する送信ステップと、温熱供給装置28の運転を開始する運転ステップと、を行う。監視制御装置12は、排ガス供給要求を受信する受信ステップと、発電装置22が運転状態か否かを判別し、発電装置22が運転していない場合は、発電装置22に運転指示を送信する運転指示送信ステップと、排ガスの排出先を温熱供給装置側28に切り替えるための切替指示を、排ガスダンパ24に送信する切替指示送信ステップと、を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】分散電源設備2は、発電装置22と、発電装置22から排出される排ガスの熱エネルギを温熱に変換する温熱供給装置28と、排ガスの排出先を切り替える排ガスダンパ24と、を有する。工場3の運転制御装置33は、排ガス供給要求を受け付ける供給要求受付ステップと、排ガス供給要求を発電所1の監視制御装置12に送信する送信ステップと、温熱供給装置28の運転を開始する運転ステップと、を行う。監視制御装置12は、排ガス供給要求を受信する受信ステップと、発電装置22が運転状態か否かを判別し、発電装置22が運転していない場合は、発電装置22に運転指示を送信する運転指示送信ステップと、排ガスの排出先を温熱供給装置側28に切り替えるための切替指示を、排ガスダンパ24に送信する切替指示送信ステップと、を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、分散電源設備の運転技術に関する。
非特許文献1には、自家発電設備から排出される排ガスを熱エネルギとして利用するコージェネレーションシステムについて記載されている。コージェネレーションシステムは、例えば図13に示すように、自家発電設備1と、送電線5および自家発電設備1の電力を電力需要家6に送電する受電装置2と、自家発電設備1から排出される排気ガスを温熱源に変換する温熱供給装置3と、自家発電設備1から排出される排ガスを冷熱源に変換する冷熱供給装置4とを有する。
日本国内における一般的な自家発電設備の運用形態は、電力需要の30%から40%を自家発電設備からの電力で賄い、残りを系統電力(送電線からの電力)で賄う。電力需要は、季節によって異なり、また1日の中でも時間帯によって異なる。このため、電力需要家は、ベースロードとなる電力は自家発電設備からの電力を使用して、系統電力の使用を低減する。
また、温熱(冷熱)供給装置を自家発電設備に併設した場合の熱効率、すなわち投入熱量に対する電力および温熱(冷熱)の総合熱効率は、75〜80%に達する。したがって、電力需要家が、系統電力を用いて温水または冷熱に変換する場合に比べて、エネルギ効率は格段に向上する。
石井國義著,「マイクロガスタービンシステム」,オーム社,2002年9月25日
自家発電設備を用いたコージェネレーションシステムの場合、燃料等の投入エネルギの約30〜35%を電力として、また、約45%を温熱(冷熱)として取り出すことができる。しかしながら、一電力需要家のみがコージェネレーションシステムを運用する場合、発電量と温熱(冷熱)の需要バランスが取れていることは少ない。すなわち、電力消費量が、温熱(冷熱)消費量に比べて少ない場合や、その逆の場合がある。
また、1日の中でも、電気を使用する時間帯と、温熱(冷熱)を使用する時間帯がずれることにより、電気と温熱(冷熱)の供給バランスが取れない場合がある。具体的には、ある電力需要者は、1日中連続してプロセス蒸気(温熱)を使用するが、夜間の電力使用量は少ない。したがって、電力需要者は、プロセス蒸気のための温熱を排出するために発電された電力を、夜間においては消費することができない。
図14は、比較的多くの電力を必要とするが、排ガスの熱エネルギ(温熱・冷熱)は電力消費に見合う程多くない電力需要家の一日の電力消費量と熱エネルギ消費量とを示したものである。図14(a)は、電力グラフであって、電力消費量1と、自家発電設備を定常運転した場合の発電量2とを示している。
図14(b)は、熱エネルギグラフであって、熱エネルギ消費量3と、自家発電設備から排出される熱エネルギ4とを示したものである。電力消費量1を基準に自家発電設備を導入した場合、熱エネルギ4は過剰に供給され、電力需要家が消費しきれない余剰熱エネルギ5が発生することになる。
図15は、比較的多くの熱エネルギを必要とするが、電力消費量は熱エネルギに見合う程多くない電力需要家の、一日の電力消費量と熱エネルギ消費量とを示したものである。なお、図15(a)、(b)は、図14(a)、(b)と同様の電力グラフおよび熱エネルギグラフである。熱エネルギ消費量3を基準に自家発電設備を導入した場合、電力は過剰に供給され、電力需要家が消費しきれない余剰電力6が発生することになる(図15(a)参照)。
このように個々の電力需要家が、発電量と熱エネルギのバランスの取れたコージェネレーションシステムを導入することは困難である。また、電力と熱エネルギの供給バランスが取れない場合、自家発電設備を用いたコージェネレーションシステムを導入することは、電力需要家にとって、結果的に高コストとなってしまう。これらのことがコージェネレーションシステムの普及の障害となり、社会全体としての省エネルギ化が促進されない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、発電装置から排出される熱エネルギをより有効に活用し、省エネルギ化を推進することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、分散発電装置から排出される排ガスを、必要に応じてリアルタイムに要求し、温熱供給装置の運転を制御する。
例えば、電力需要地の近辺に設置される分散電源設備の運転方法であって、記分散電源設備は、分散発電装置と、分散発電装置から排出される排ガスの熱エネルギを温熱に変換する温熱供給装置と、分散発電装置が排出する排ガスの排出先を切り替える排ガスダンパと、を有する。電力需要地に設置され、温熱供給装置を制御する第1の情報処理装置は、
排ガスの供給を要求する排ガス供給要求を受け付ける供給要求受付ステップと、排ガス供給要求を、分散発電装置を制御する第2の情報処理装置に送信する送信ステップと、温熱供給装置の運転を開始する運転ステップと、を行う。第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置から送信された排ガス供給要求を受信する受信ステップと、分散発電装置が運転状態か否かを判別し、分散発電装置が運転していない場合は、分散発電装置に運転指示を送信する運転指示送信ステップと、分散発電装置から排出される排ガスの排出先を、温熱供給装置側に切り替えるための切替指示を、排ガスダンパに送信する切替指示送信ステップと、を行う。
排ガスの供給を要求する排ガス供給要求を受け付ける供給要求受付ステップと、排ガス供給要求を、分散発電装置を制御する第2の情報処理装置に送信する送信ステップと、温熱供給装置の運転を開始する運転ステップと、を行う。第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置から送信された排ガス供給要求を受信する受信ステップと、分散発電装置が運転状態か否かを判別し、分散発電装置が運転していない場合は、分散発電装置に運転指示を送信する運転指示送信ステップと、分散発電装置から排出される排ガスの排出先を、温熱供給装置側に切り替えるための切替指示を、排ガスダンパに送信する切替指示送信ステップと、を行う。
本発明では、分散発電装置から排出される排ガスを、必要に応じて要求することにより、分散発電装置から排出される熱エネルギをより有効に活用することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された分散電源システムの全体構成図である。図示するように、本実施形態の分散電源システムは、発電所1と、分散電源設備2と、工場3(電力需要家)と、を有する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された分散電源システムの全体構成図である。図示するように、本実施形態の分散電源システムは、発電所1と、分散電源設備2と、工場3(電力需要家)と、を有する。
発電所1は、電力会社が所有する大規模な発電システムである。発電所1は、発電装置11と監視制御装置12とを有する。発電装置11は、系統電線4を通じて、工場3または他の電力需要者に電力を供給する。監視制御装置12は、インターネット等のネットワーク5を介して、分散電源設備2の各装置を監視および制御する。すなわち、監視制御装置12は、工場3の近辺に設置された分散電源設備2を遠隔操作する。
なお、監視制御装置12については、後述する。
なお、監視制御装置12については、後述する。
分散電源設備2は、電力を使用する工場3の敷地内または工場3に隣接して設置される小規模な発電システムである。分散電源設備2は、図示するように、受電装置21と、発電装置22と、制御盤23と、排ガスダンパ24と、煙突25と、温熱仕切弁26と、冷熱仕切弁27と、温熱供給装置28と、冷熱供給装置29と、を有する。
受電装置21は、系統電線4からの引き込み線41と、発電装置22の双方から受電する。また、受電装置21は、発電装置22が発電した電力を、系統電線4に送電する。なお、系統電線4には、発電所1の発電装置11が発電した電力が供給される。
発電装置22は、発電した電力を受電装置21に送電するとともに、高温の排ガスを排ガスダンパ24に排出する。すなわち、発電装置22は、工場3の近辺に設置されているため、原動機の排熱を蒸気や温水の形で有効に利用することができる。すなわち、分散電源設備2は、一種類の1次エネルギから電気や熱などの2種類以上の有効なエネルギを同時に取り出すコージェネレーションシステムである。
制御盤23は、発電所1の監視制御装置12から、ネットワーク5を介して送信された指示を受け付けて、発電装置22の運転を制御する。排ガスダンパ24は、監視制御装置12の指示を受け付けて、発電装置22が排出する排ガスの排気先を、煙突25側、または、温熱供給装置28あるいは冷熱供給装置29側に切り替える。
温熱供給装置28は、高温の排ガスを蒸気や温水に変換して、工場3に温熱を供給する。なお、高温の排ガスは、温熱仕切弁27を介して排ガスダンパ24から温熱供給装置28に供給される。工場3は、変換された蒸気や温水を、給湯、暖房、プロセス蒸気などに利用する。
冷熱供給装置29は、アンモニアなどの作動媒体を蒸発、膨張させる冷凍サイクルにより、高温の排ガスを冷気または冷水に変換する。なお、高温の排ガスは、冷熱仕切弁28を介して排ガスダンパ24から冷熱供給装置29に供給される。工場3は、変換された冷気や冷水を、冷房や除湿等の空調設備に利用する。
工場3は、電力および温熱(または冷熱)を使用する所定の施設である。なお、本実施形態では工場3としているが、本発明はこれに限定されず、ホテル、病院、百貨店などコージェネレーションシステムが適用可能なさまざまな施設に適用することができる。
工場3は、電気エネルギを使用する各種の電動装置31と、温熱または冷熱を利用する排熱利用装置32と、運転制御装置33とを有する。電動装置31には、受電装置21を介して、系統電線4、または、分散電源設備2の発電装置22から電力が供給される。排熱利用装置32には、温熱供給装置28または冷熱供給装置29から温熱または冷熱が供給される。排熱利用装置32は、例えば、冷暖房装置、給湯装置などである。
運転制御装置33は、専用線(またはLAN)6を介して、温熱供給装置28および冷熱供給装置29を制御する。すなわち、運転制御装置33は、システム管理者または排熱利用装置32の指示を受け付けて、ネットワーク5を介して発電所1の監視制御装置12に排ガスの供給を要求する。そして、運転制御装置33は、排ガスが供給された温熱供給装置28または冷熱供給装置29を稼動して、温熱または冷熱を排熱利用装置32に供給する。
なお、発電所1を有する電力会社は、分散電源設備2のうち、受電装置21、発電装置22、制御盤23、排ガスダンパ24、煙突25、温熱仕切弁26および冷熱仕切弁27を所有している。また、電力需要家である工場3は、分散電源設備2のうち、温熱供給装置28および冷熱供給装置29を所有している。
したがって、受電装置21を介して工場3に供給される電力は、系統電線4から供給される場合であっても、分散電源設備2の発電装置22から供給される場合であっても、いずれも電力会社が供給する電力である。そのため、工場3(例えば、システム管理者等)は、系統電線4から供給された電力か、発電装置22から供給された電力であるかを意識することなく、使用した電力料金を電力会社に支払う。また、工場3は、温熱供給装置28または冷熱供給装置29に必要な排ガスを、電力会社(発電所1の監視制御装置12)に要求し、使用した排ガスの料金を電力会社に支払う。
次に、発電所1の監視制御装置12について説明する。
図2は、監視制御装置12の概略構成図である。図示するように、監視制御装置12は、制御部121と、データ管理部122と、通信処理部123と、記憶部124とを有する。制御部121は、工場3からの排ガス供給要求を受け付けて、分散電源設備2の発電装置22の運転を制御する。また、制御部121は、工場3で使用する電力量をモニタし、分散電源設備2の発電装置22から供給する発電量で不足する場合は、系統電線4から電力を供給する。また、制御部121は、発電装置22が供給する発電量が工場3で使用する電力量より過剰な場合、余った電力を系統電線4に送電し、他の電力需要家に供給する。また、制御部121は、系統電線4内で供給される電力が、電力需要に対して不足している場合は、分散電源設備2の発電装置22を運転して系統電線4に電力を送電する。このように、制御部121は、系統電線4および発電装置22の発電量と、工場3および他の電力需要家からの電力需要とをモニタリングして、発電所の発電装置11および分散電源設備2の発電装置22を総合的に運転制御する。
データ管理部122は、記憶部124に記憶された履歴データベース125および排ガス供給テーブル126のデータを管理する。通信処理部123は、ネットワーク5を介して、他の装置とデータを送受信する。
記憶部124には、履歴データベース125と、排ガス供給テーブル126とが記憶されている。履歴データベース125は、工場3の過去数年分の実績データが記憶されたデータベースである。なお、履歴データベース125については、図3で後述する。
排ガス供給テーブル126は、工場3に排ガスを供給した時間が記憶されたテーブルである。排ガス供給テーブルは、工場3から排ガスの供給要求を受け付けた供給要求時刻と、工場3から排ガスの停止要求を受け付けた停止要求時刻と、工場3に排ガスを供給した供給時間と、を有する。なお、供給時間は、停止要求時刻から供給要求時刻を引くことにより算出される。制御部121は、工場3から排ガスの供給要求または停止要求を受け付けると、排ガス供給テーブル126に要求を受け付けた時刻を記憶する。
なお、データ管理部122は、所定の期間(例えば、一ヶ月間)の各供給時間を累積する。そして、データ管理部122は、累積した排ガスの供給時間をもとづいて、工場3が使用した排ガス量を算出して、工場3に対する排ガス使用料の請求書を作成する。
図3は、履歴データベース125の一例を示した図である。履歴データベース125は、各年毎に、日付31と、時間帯32と、電力消費量33と、排ガス要求量34と、気温などの気象状況35とを有する。電力消費量33には、対応する日付および時間帯における、工場3で消費された電力量が設定される。なお、データ管理部122は、消費電力をモニタリングする制御部121から消費電力データを収集し、所定のタイミングで履歴データベース125に記憶する。
排ガス要求量34には、対応する日付および時間帯における、工場3が要求した排ガス量が設定される。なお、データ管理部122は、排ガス供給テーブル126を参照し、各時間帯の排ガス供給時間を累積し、累積した供給時間に対応する排ガス供給量を所定のタイミングで履歴データベース125に記憶する。
気象状況には、外部システムから提供される気温、湿度などの気象データが、日付および時間帯毎に設定される。なお、データ管理部122は、外部システムから提供された気象データを、所定のタイミングで履歴データベースに記憶する。
次に、工場3の運転制御装置33について説明する。
図4は、運転制御装置33の概略構成図である。運転制御装置33は、図示するように、入力受付部331と、制御部332と、通信処理部333と、を有する。入力受付部331は、入力装置から入力された排ガスの要求(停止)を受け付ける。なお、入力受付部33は、排熱利用装置32から排ガスの要求(停止)指示を受け付けることとしてもよい。制御部332は、入力受付部331が受け付けた指示にもとづいて、ネットワーク5を介して発電所1の監視制御装置12に、温熱供給装置28または冷熱供給装置29に供給する排ガスを要求する。また、制御部333は、専用線6を介して、温熱供給装置28または冷熱供給装置29の運転を制御するための操作信号を温熱供給装置28または冷熱供給装置29に送出する。通信処理部333は、ネットワーク5または専用線6を介して、他の装置とデータを送受信する。
以上説明した、発電所1の監視制御装置12、および、工場3の運転制御装置33は、いずれも例えば図5に示すようなCPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、キーボードやマウスなどの入力装置904と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置905と、ネットワーク接続するための通信制御装置906と、これらの各装置を接続するバス907と、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。
このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。例えば監視制御装置12および運転制御装置33の各機能は、監視制御装置12用のプログラムの場合は監視制御装置12のCPU901が、運転制御装置33用のプログラムの場合は運転制御装置33のCPU901が、それぞれ実行することにより実現される。なお、監視制御装置12の記憶部124には、監視制御装置12の外部記憶装置903またはメモリ902が用いられる。
次に、発電所1の監視制御装置12の処理の流れについて説明する。
図6は、工場3から排ガスの供給要求または停止要求を受け付けた場合の処理フロー図である。
監視制御装置12の通信処理部123は、ネットワーク5を介して、工場3の運転制御装置33から、排ガスの供給要求メッセージを受け付ける(S11)。なお、供給要求メッセージには、温熱または冷熱のいずれかの種別が含まれているものとする。また、工場3の運転制御装置33は、排ガスが必要な場合に、入力装置904または排熱利用装置32から排ガスの供給要求を受け付け、リアルタイムに供給要求メッセージを送信する。
そして、制御部121は、分散電源設備2の発電装置22が現在運転している状態か否かを判別する(S12)。なお、制御部121は、発電装置22の稼動状態を常に監視している。
発電装置22が運転していない場合、すなわち停止状態の場合(S12:NO)、制御部121は、ネットワーク5を介して、分散電源設備2の制御盤23に発電装置22の運転開始を指示する(S13)。制御盤23は、運転開始指示を受け付け、発電装置22を稼動させる。
発電装置22が既に運転している場合(S12:YES)、または、S13の処理の後、制御部121は、ネットワーク5を介して、排ガスダンパ24を、温熱供給装置28または冷熱供給装置29側に切り替える指示を排ガスダンパ24に送信する(S14)。すなわち、制御部121は、発電装置22が排出する排ガスが煙突25ではなく、温熱供給装置28または冷熱供給装置29に供給されるように排ガスダンパ24を切り替える。なお、排ガスダンパ24は、排ガスの供給要求メッセージを受け付けるまでは、煙突25側に切り替えられているものとする。
そして、制御部121は、排ガスの供給要求メッセージで指定された種別(温熱または冷熱)の仕切弁26、27に、当該仕切弁26、27を開放する開放指示を、ネットワーク5を介して送信する(S15)。温熱仕切弁26または冷熱仕切弁27は、開放指示を受け付けてバルブを開ける。これにより、発電装置22から排出される排ガスが、温熱供給装置28または冷熱供給装置29に供給される。
そして、制御部121は、S15における仕切弁26、27の開放時刻を、記憶部124の排ガス供給テーブル126に記録する(S16)。そして、制御部121は、通信処理部123が排ガスの供給停止メッセージを受け付けるのを待つ。
そして、通信処理部123は、ネットワーク5を介して、工場3の運転制御装置33から、排ガスの供給停止メッセージを受け付ける(S17)。なお、運転制御装置33は、温熱または冷熱が不要になった場合に、入力装置904を用いて(または排熱利用装置32から)供給停止指示を受け付ける。そして、運転制御装置33は、供給停止メッセージを、ネットワーク5を介してリアルタイムに発電所1に送信する。
そして、制御部121は、ネットワーク5を介して、排ガスダンパ24を煙突25側に切り替える指示を排ガスダンパ24に送信する(S18)。すなわち、制御部121は、排ガスが煙突25から大気中に排出されるように排ガスダンパ24を切り替える。
そして、制御部121は、開放されている温熱仕切弁26または冷熱仕切弁27を閉じる閉止指示を、ネットワーク5を介して、温熱仕切弁26または冷熱仕切弁27に送信する(S19)。
そして、制御部121は、仕切弁26、27の閉止時刻を、記憶部124の排ガス供給テーブル126に記録する(S20)。なお、排ガス供給テーブル126に記憶された仕切弁26、27の閉止時刻(S20)から、仕切弁26、27の開放時刻(S16)を引くことにより、仕切弁26、27の開放時間を算出することができる。
そして、制御部121は、発電装置22の運転を続行するか否かを判別する(S21)。
発電装置22は、発電装置11と同様に、定期検査、メンテナンス時を除いては常時運転されるものであるが、次のケースに関しては、その都度、運転続行か否かを判断する。ひとつは、発電所1がかかえる電力消費地での電力需要の変動が大きい場合である。他は需要家である工場3での電力消費量がパターン化されていて、例えば操業時間外での消費量が激減する場合である。
前者のケースでは、例えば、制御部121は、系統電線4の電力供給量と、系統電線4に接続された電力需要家(工場3を含む)の電力需要量とをモニタリングし、発電装置22の運転を続行するか否かを判別する。すなわち、系統電線4の電力供給量が、電力需要に対して不足している場合、制御部121は、発電装置22の運転を続行する。一方、系統電線4の電力供給量が電力需要に対して余裕がある場合、制御部121は、発電装置22の運転を停止する。なお、系統電線4の電力供給量と電力需要とは、制御部121が常にモニタリングしているものとする。
また、第2のケース、つまり、工場3での電力消費量がパターン化されている場合、制御部121は、履歴データベース125にもとづいて、あらかじめ、分散電源設備2における発電装置22の運転スケジュールを作成することとしてもよい。すなわち、制御部121は、履歴データベースと、外部システムから入力される気象予測データとから、工場3の一日の電力消費量および排ガス要求量を算出(予測)し、発電装置22の運転スケジュールを作成する。すなわち、制御部121は、履歴データベース125の過去の実績データに、予測される気象条件を考慮した運転スケジュール作成する。そして、制御部121は、あらかじめ作成した運転スケジュールにもとづいて、発電装置22の運転を続行するか否かを判別する(S21)。
発電装置22の運転を続行しない場合、すなわち、運転を停止する場合(S21:NO)、制御部121は、ネットワーク5を介して、分散電源設備2の制御盤23に発電装置22の運転停止を指示する(S22)。制御盤23は、運転停止指示を受け付け、発電装置22の運転を停止する。発電装置22の運転を続行する場合(S21:YES)、または、S22の処理の後、S11に戻り、次の排ガス要求メッセージの受け付けを待つ。
次に、分散電源設備2を製造する製造会社、電力会社(発電所1)および工場3間での、情報、エネルギおよびキャッシュの流れを説明する。
図7は、情報、エネルギおよびキャッシュの流れを模式的に示した図である。まず、製造会社と電力会社とは、分散電源設備2の販売契約またはリース契約を締結する(S71)。そして、電力会社は、販売代金またはリース料金を製造会社へ支払う(S72)。
そして、電力会社と工場3は、まず、分散電源設備2を工場3の敷地内に設置するための土地借用契約を締結する(S73)。なお、土地借用契約には、系統電線4に障害が発生して電力の供給できなくなった場合に、敷地内に設置された発電装置22の電力を工場3が独占的に使用することできる優先使用権を盛り込むことが考えられる。これにより、工場3は、系統電線4側の障害により停電が発生する場合であっても、分散電源設備2の発電装置22からの電力を独占的に使用でき、停電による生産ラインのダメージを回避することができる。そして、電力会社は、土地の借用料を工場3に支払う(S74)。
そして、電力会社は、系統電線4の電力または発電装置22の電力を、工場3に供給する(S75)。工場3は、使用した電力の電力料金を、電力会社へ支払う(S76)。
また、工場3は、温熱供給装置28または冷熱供給装置29を稼動するための排ガスを電力会社(発電所1の監視制御装置12)に要求する(S77)。電力会社は、発電装置22から排出される排ガスを工場3に供給する(S78)。工場3は、供給された排ガスの排ガス使用料を電力会社へ支払う(S79)。
次に、工場3と、当該工場3の近辺に設置される分散電源設備2とが、それぞれ複数有する場合の分散電源システムについて説明する。
図8は、複数の工場3と、複数の分散電源設備2とを有する分散電源システムの全体構成図である。なお、各工場3および各分散電源設備2は、図1に示す工場3および分散電源設備2と同様である。また、電力会社は、各工場3が要求する熱エネルギ(排ガス量)見合った規模の発電装置22をそれぞれ選定し運用するものとする。
以下に、工場3aおよび工場3bの電力消費量および熱エネルギ消費量を例に具体的に説明する。
図9(a)は、工場3aの平均的な一日の電力消費量を示す電力グラフの一例である。図示する電力グラフは、縦軸に電力量(kw)を、横軸に時間(時間帯)を示している。そして、電力グラフは、電力消費量91と、分散電源設備2の発電装置22を定常運転した場合の発電量92とを示している。
図9(b)は、工場3aの平均的な一日の熱エネルギ消費量を示す熱エネルギグラフの一例である。図示する熱エネルギグラフは、縦軸に熱エネルギ量を、横軸に時間(時間帯)を示している。そして、熱エネルギグラフは、熱エネルギ消費量93と、分散電源設備2の発電装置22を定常運転した場合に排出される熱エネルギ(排ガス)供給量94とを示している。
図10(a)、(b)は、工場3bの平均的な一日の電力消費量を示す電力グラフ、および、工場3bの平均的な一日の熱エネルギ消費量を示す熱エネルギグラフの一例である。なお、図10(a)、(b)は、図9(a)、(b)と同様である。
図9(b)および図10(b)の熱エネルギグラフについては、各工場3が要求する熱エネルギに見合った規模の発電装置22をそれぞれ運用しているため、各発電装置22が排出する熱エネルギ供給量94と、実際に使用される熱エネルギ消費量95とのバランスが取れている。
図9(a)に示す工場3aの電力グラフでは、分散電源設備2aの発電装置22が供給する発電量より多くの電力を消費している。すなわち、発電所1の監視制御装置12は、分散電源設備2aの発電装置22だけでは不足する電力を、受電装置21を介して系統電線4から工場3aに供給する。
一方、図10(a)に示す工場3bでは、分散電源設備2bの発電装置22が供給する発電量より少ない電力しか消費していない。すなわち、発電所1の監視制御装置12は、分散電源設備2bの発電装置22の過剰な電力を、受電装置21を介して、系統電線4に送電する。これにより、監視制御装置12は、分散電源設備2bの過剰電力を、工場3aの受電装置21に供給することで、電源系統4内での電力供給および電力消費のバランスを保つことができる。電力会社は、複数の分散電源設備2を各地域に設置することで、発電所1の発電容量を増加することなく電力需要の増加に柔軟に対応することができる。
なお、図11に示すように、各分散電源設備2の受電装置21を、系統電線4から分岐したミニグリット(小規模電源系統)7に接続することとしてもよい。発電所1の監視制御装置12は、マイクログリッド7内への系統電線4からの電力の供給、または、マイクログリッド7から系統電線4への電力供給をコントロールする。各分散電源設備2をマイクログリッド7に接続して、各分散電源設備2が供給する電力を集約することにより、監視制御装置12の各発電装置22の運転制御が容易になる。
以上で本実施形態について説明した。
上記実施形態では、工場3の運転制御装置33が、分散発電設備2の発電装置22から排出される排ガスの供給要求メッセージを、発電所1の監視制御装置12にリアルタイムに要求する。これにより、通常、大気中に放出される発電装置22の排ガス(熱エネルギ)を、より有効に活用することができる。
また、工場3は、自ら分散電源設備2(自家発電設備)を設置する場合、電力消費量と排ガス(熱エネルギ)消費量とのバランスを考慮して分散電源設備2の規模を選定する必要がある。しかしながら、個々の工場3(電力需要家)のみでは、一般的に電力需要と排ガス需要が異なるため、分散電源設備2の規模を選定することは困難である。本実施形態では、電力会社が各工場3で必要とされる排ガスに見合う規模の分散電源設備2を選定し運用する。これにより、工場3は、分散電源設備2の規模を選定することなく、必要な量の排ガスを、電力会社から購入することができる。なお、工場3にとって、自ら分散電源設備2を設置するよりも、電力会社から電力および排ガスを購入する方が、コストメリットが発生する可能性がある。
また、本実施形態では、電力会社が温熱供給装置28および冷熱供給装置29を除く分散電源設備2を、工場3に近接して設置する。そして、電力会社は、工場3からの排ガス供給要求に応じて、分散電源設備2の発電装置22から排出される排ガスを温熱(冷熱)供給装置28、29に供給する。これにより、電力会社は、発電所1では放出していた排ガスを、分散電源設備2では近接する工場3に販売することができる。
また、電力会社は、当該電力会社が所有する分散電源設備2を設置することにより、発電所1の発電装置11と、分散電源設備2の発電装置22とを、電力需要に応じて弾力的に稼動させ、急激な電力需要の増減に迅速に対応することができる。また、電力会社は、工場3が分散電源設備2を所有した場合に発生するリスク(すなわち、電力消費の大口顧客の損失リスク)を回避することができる。
また、上記効果により、コージェネレーションシステムである分散電源設備2の普及が進み、社会全体としての省エネルギ化を促進することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、分散電源設備2は、温熱供給装置28と冷熱供給装置29の両方を有する。しかしながら、本発明は、これに限定されず、温熱供給装置と冷熱供給装置のいずれか一方のみを有することとしてもよい。
また、分散電源設備2の一部を移動して、季節毎(または特定の期間毎)に、複数の工場3で使用することとしてもよい。すなわち、特定の工場3に近接して固定して分散電源設備2を設置するのでなく、分散電源設備2の一部を移動体に搭載して複数の工場間で移動できるようする。
図12は、移動可能な車上搭載型の分散発電設備2を示したものである。図示する例は、冬季に温熱だけを必要とする工場3aと、夏季に冷熱だけを必要とする工場3bとの間で、分散発電設備2の一部を、夏季と冬季で移動して使用する。移動体7に搭載される装置は、電力会社が所有する、発電装置22、制御盤23、排ガスダンパ24、煙突25および仕切弁26である。移動体7に搭載されたこれらの装置は、必要な時期に工場3の近辺に移動し、温熱供給装置28または冷熱供給装置29に接続される。
なお、車上搭載型の分散発電設備2が接続されていない工場3bでは、必要な電力は全て系統電線4から受電装置21を介して供給され、また、冷熱供給装置29は稼動することができない。このような車上搭載型の分散発電設備2を使用することにより、電力会社は、分散発電設備2を年間通して有効に活用することができる。
また、本実施形態の分散電源設備2の制御盤23は、発電所1の監視制御装置12の指示にもとづいて、分散電源設備2の発電装置22の操作を行う。しかしながら、分散電源設備2の制御盤23を、工場3の運転制御装置33と専用線6を介して接続することとしてもよい。これにより、ネットワーク5に障害が発生して、発電所1の監視制御装置12から発電装置22の遠隔操作ができなくなった場合に、発電装置22の運転制御を工場3の運転制御装置33から代行することができる。すなわち、発電所1からの遠隔操作が不可能な場合であっても、発電装置22を安全に運転することができる。
1:発電所、11:発電装置、12:監視制御装置、2:分散電源設備、21:受電装置、22:発電装置、23:制御盤、24:排ガスダンパ、25:煙突、26:温熱仕切弁、27:冷熱仕切弁、28:温熱供給装置、29:冷熱供給装置、3:工場、31:電動装置、32:排熱利用装置、33:運転制御装置、4:系統電線、5:ネットワーク、6:専用線
Claims (7)
- 電力需要地の近辺に設置される分散電源設備の運転方法であって、
前記分散電源設備は、分散発電装置と、前記分散発電装置から排出される排ガスの熱エネルギを温熱に変換する温熱供給装置と、前記分散発電装置が排出する排ガスの排出先を切り替える排ガスダンパと、を有し、
前記電力需要地に設置され、前記温熱供給装置を制御する第1の情報処理装置は、
前記排ガスの供給を要求する排ガス供給要求を受け付ける供給要求受付ステップと、
前記排ガス供給要求を、前記分散発電装置を制御する第2の情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記温熱供給装置の運転を開始する運転ステップと、を行い、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から送信された前記排ガス供給要求を受信する受信ステップと、
前記分散発電装置が運転状態か否かを判別し、前記分散発電装置が運転していない場合は、前記分散発電装置に運転指示を送信する運転指示送信ステップと、
前記分散発電装置から排出される排ガスの排出先を、前記温熱供給装置側に切り替えるための切替指示を、前記排ガスダンパに送信する切替指示送信ステップと、を行うこと
を特徴とする分散電源設備の運転方法。 - 電力需要地の近辺に設置される分散電源設備の運転方法であって、
前記分散電源設備は、分散発電装置と、前記分散発電装置から排出される排ガスの熱エネルギを冷熱に変換する冷熱供給装置と、前記分散発電装置が排出する排ガスの排出先を切り替える排ガスダンパと、を有し、
前記電力需要地に設置され、前記冷熱供給装置を制御する第1の情報処理装置は、
前記排ガスの供給を要求する排ガス供給要求を受け付ける受け付けステップと、
前記排ガス供給要求を、前記分散発電装置を制御する第2の情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記冷熱供給装置の運転を開始する運転ステップと、を行い、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から送信された前記排ガス供給要求を受信する受信ステップと、
前記分散発電装置が運転状態か否かを判別し、前記分散発電装置が運転していない場合は、前記分散発電装置に運転指示を送信する運転指示送信ステップと、
前記分散発電装置から排出される排ガスの排出先を、前記冷熱供給装置側に切り替えるための切替指示を、前記排ガスダンパに送信する切替指示送信ステップと、を行うこと
を特徴とする分散電源設備の運転方法。 - 請求項1または2記載の分散電源設備の運転方法であって、
前記分散電源設備は、系統電線または前記分散発電装置から電力を受電するとともに、前記分散発電装置が発電した電力を前記系統電線に送電する受電装置を、さらに有し、
前記第2の情報処理装置は、前記分散電源設備が発電した電力を、前記受電装置および前記系統電線を介して、前記電力需要地以外の他の電力需要地の分散電源設備に送電するステップと、をさらに行うこと
を特徴とする分散電源設備の運転方法。 - 請求項1または2記載の分散電源設備の運転方法であって、
前記第1の情報処理装置は、
前記排ガスの供給を停止する排ガス停止要求を受け付ける停止要求受付ステップと、
前記排ガス停止要求を、前記第2の情報処理装置に送信する送信ステップと、をさらに行い、
前記第2の情報処理装置は、電力使用実績データと、気象予測データとを記憶する記憶部を有し、
前記第1の情報処理装置から送信された前記排ガス停止要求を受信する受信ステップと、
前記記憶部に記憶された電力使用実績データと、気象データとに基づいて、前記分散発電装置の運転を続行するかまたは停止するかを判別し、前記分散発電装置の運転を停止すると判別した場合は、前記分散発電装置に停止指示を送信する停止指示送信ステップと、
をさらに行うこと
を特徴とする分散電源設備の運転方法。 - 請求項1または2記載の分散電源設備の運転方法であって、
前記分散発電装置は、前記電力需要地以外の他の電力需要地に、移動可能であること
を特徴とする分散電源設備の運転方法。 - 請求項1または2記載の分散電源設備の運転方法であって、
前記第1の情報処理装置は、前記分散発電装置の運転監視および制御を行う制御ステップを、さらに行うこと
を特徴とする分散電源設備の運転方法。 - 電力需要地の近辺に設置される分散電源設備と、前記分散電源設備を制御する第1の情報処理装置および第2の情報処理装置と、を有する分散電源システムであって、
前記分散電源設備は、分散発電装置と、前記分散発電装置から排出される排ガスの熱エネルギを温熱に変換する温熱供給装置と、前記分散発電装置が排出する排ガスの排出先を切り替える排ガスダンパと、を有し、
前記第1の情報処理装置は、
前記排ガスの供給を要求する排ガス供給要求を受け付ける要求受付手段と、
前記排ガス供給要求を、前記第2の情報処理装置に送信する送信手段と、
前記温熱供給装置の運転を制御する運転制御手段と、を有し、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から送信された前記排ガス供給要求を受信する受信手段と、
前記分散発電装置が運転状態か否かを判別し、前記分散発電装置が運転していない場合は、運転指示を前記分散発電装置に送信する運転指示送信手段と、
前記分散発電装置から排出される排ガスの排出先を、前記温熱供給装置側に切り替えるための切替指示を、前記排ガスダンパに送信する切替指示送信手段と、を有すること
を特徴とする分散電源システム。
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JP2004298386A JP2006115572A (ja) | 2004-10-13 | 2004-10-13 | 分散電源設備の運転方法および分散電源システム |
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JP2008061382A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Toshiba Corp | マイクログリットの電力需給調整システム |
WO2018181007A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | 株式会社神戸製鋼所 | 圧縮空気貯蔵発電装置 |
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2004
- 2004-10-13 JP JP2004298386A patent/JP2006115572A/ja active Pending
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