JP2006115254A - 携帯用情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体側の電源供給状況及びユーザの指示に応じて最適なカメラモジュールへの動作電力設定を選択的に行う。
【解決手段】複数の動作モードを有するカメラモジュールと、カメラモジュールに電源を供給する本体ユニットとを具備する携帯用情報機器において、本体ユニットは、カメラモジュールから受信した動作電力情報と、電源供給状況に基づいて、推定動作可能時間を算出し、推定動作可能時間が所定値以下となった場合に警告を出力する。警告の出力により、ユーザからカメラモジュールへの電源供給を遮断させる指示が入力された場合、電源遮断指示をカメラモジュールへ送信する。一方、カメラモジュールの電源供給制御手段は、本体ユニットから電源遮断指示を受信すると、カメラモジュールへの電源供給を遮断させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラモジュール及び本体ユニットを有する携帯用情報機器に関する。
近年、広帯域通信技術の普及に伴い、音声のみならずカメラモジュールを搭載して画像の記録及び通信を目的とした携帯電話等の電子情報制御機器が一般的になってきている。特に、最近ではカメラモジュールの高画素化が進み、普及型のデジタルカメラ相当の機能を有するものも市場に投入されようとしてきている。このような現状のカメラモジュールの高画素・高機能化に伴って、カメラモジュールで必要とされる消費電力は増大する方向にある一方で、携帯電話等の電子情報制御機器に求められる大きさの要求はその携帯性に対する需要から年々厳しくなっている。
すなわち、機能面の高性能化の動向に伴いその機能実現のための制御負荷量が増加するため、カメラモジュール側に信号処理機能や光学部のアクチュエータ制御機能が搭載されると共に、制御機能を本体制御機能から分離させるためのカメラ制御専用CPUを搭載する必要性も出てきている。このため、高画素撮像系の消費電力増加とあわせてカメラモジュール全体での必要電力と実現サイズは増大する傾向にある。しかし、機器全体でのサイズ面では、その製品性質上大きさに対して妥協できる点は少なく、結果、小型化へのしわ寄せはカメラモジュールのみならず電源電池に波及し、いかに小型の電源電池を用いて必要な機能を効率的に実現するのかが重要な課題となってきている。
このような課題を解決するために、公知の技術にあっては、複数の無線通信部と、その他の付加機能部を併せ持つ電池駆動型の無線通信機器において、無線通信部及び付加機能部の消費電力から使用可能時間を算出し、算出された各機能の使用可能時間に基づき、無線通信機能の特定の通信モードやその他の各機能における使用可能時間を通知し、また、特定の通信モードやその他の各機能に対して使用制限をする無線通信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、接続されたカメラの電源に関する機能に対応して、情報処理装置本体のカメラの電源に関する処理動作を変更する情報処理装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この情報処理装置は、カメラに対する充電方法の変更、出力デバイスの出力色の変更、接続されたカメラのイメージセンサ機能に応じた表示のための信号処理方法の変更、接続カメラの機能に応じた露出制御範囲を判断して警告を発生、カメラの機能に応じたマルチタスク配分の変更、連写速度の変更等を行う。
さらに、カメラの要求電力を判定して電力供給可能であるかを判断し、供給不可能な状況である場合には、供給可能になるまでの電力状態を監視し、供給可能な状態になると、電力供給を開始する電力供給装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、この電力供給装置は、カメラ側での供給入力可能な電圧値を検出し、供給電力の電圧値が入力可能な電圧値を外れる場合には電力供給を中止する制御を行う。
特開2002−165372号公報 特開2003−44179号公報 特開2003−230084号公報
しかしながら、上述した従来の無線通信装置等(例えば、特許文献1〜3)においては、電源負荷の観点で単一な動作状態しか提供できておらず、基本的にはカメラ機能全ての実行又は停止といった二者択一的な選択しかできなかった。また、ユーザの指示に応じて、電源供給を停止したり、所望の動作状態を選択的に実行禁止とするような、カメラモジュールの柔軟な動作電力設定が行えず、小型化の電源電池を効率良く使用できない場合が生じていた。
本発明の課題は、本体側の電源供給状況及びユーザの指示に応じて最適なカメラモジュールへの動作電力設定を選択的に行うことができる携帯用情報機器を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
複数の動作モードを有するカメラモジュールと、前記カメラモジュールに電源を供給する電源供給部を備える本体ユニットと、を具備した携帯用情報機器であって、
前記カメラモジュールは、
前記各動作モードそれぞれについて、当該動作モードの実行に必要な電力に関する情報を動作電力情報として前記本体ユニットに送信する動作電力情報送信手段と、
選択された動作モードを実行する動作モード実行手段と、
前記本体ユニットから電源遮断指示を受信して、カメラモジュールへの電源供給を停止させる電源供給制御手段と、を有し、
前記本体ユニットは、
前記電源供給部の電源供給状況を監視する監視手段と、
前記動作電力情報を受信する動作電力情報受信手段と、
前記動作電力情報に基づいて前記カメラモジュールが動作可能な動作モードを選択する選択手段と、
前記動作電力情報及び前記電源供給状況に基づいて、携帯用情報機器が動作可能な推定動作可能時間を算出する推定動作可能時間算出手段と、
前記推定動作可能時間が所定値以下となった場合に警告を出力する警告手段と、
前記カメラモジュールへの電源供給を遮断する指示を入力する入力部と、
前記電源供給を遮断する指示が入力された場合に、カメラモジュールへ電源遮断指示を送信する電源遮断指示送信手段と、を有する、
ことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯用情報機器において、
前記動作電力情報は、動作モードに応じた駆動電圧と、当該駆動電圧における消費電流値とを含むことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の携帯用情報機器において、
前記電源供給部は、ACアダプタを介して接続される外部電源及び内蔵する電池から選択的に電源を供給することが可能に構成され、
前記電源供給状況は、前記ACアダプタの接続有無及び/又は前記電池の電圧値に関する情報を含むことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の携帯用情報機器において、
自携帯用情報機器内の温度を検出する温度検出手段を具備し、
前記推定動作可能時間算出手段は、前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、推定動作可能時間を補正する推定動作可能時間補正手段を有する、
ことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の携帯用情報機器において、
前記動作モードには、フラッシュ充電モード、光学ズームモード、電子ズームモード、電子ファインダーモード、静止画像撮影モード、連続静止画像撮影モード、動画撮影モードのうち少なくとも1以上を含むことを特徴としている。
本発明によれば、複数の動作モードを有するカメラモジュールと、カメラモジュールに電源を供給する本体ユニットとを具備する携帯用情報機器において、本体ユニットは、カメラモジュールから受信した動作電力情報と、電源供給状況に基づいて、推定動作可能時間を算出し、推定動作可能時間が所定値以下となった場合に警告を出力する。警告の出力により、ユーザからカメラモジュールへの電源供給を遮断させる指示が入力された場合、電源遮断指示をカメラモジュールへ送信する。一方、カメラモジュールの電源供給制御手段は、本体ユニットから電源遮断指示を受信すると、カメラモジュールへの電源供給を遮断させる。
従って、ユーザは警告が出力されることにより、推定動作可能時間が所定値以下になったことを認識することができ、適切なタイミングで電源遮断の指示を入力することができる。また、ユーザの指示に応じて、カメラモジュールへの電源供給を遮断させることができるため、本体ユニット側の画一的な制御でなく、柔軟な電源供給制御を行うことができる。さらに、動作電力情報と電源供給状況とに基づいて推定動作可能時間を算出し、推定動作可能時間に応じた最適なタイミングにて警告を出力することができるため、供給電源を無駄なく効率良く利用することができる。
以下、図を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。以下では、本実施の形態に特徴的な構成として、携帯用情報機器がカメラ付き携帯電話(以下、「携帯電話1」と記す)である場合を例として説明するが、これに限定されるものではなく、少なくとも電池(バッテリ)を使用可能なものであればよい。携帯用情報機器としては、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handyphone System)、HT(Handy Terminal)、携帯式音声/画像プレーヤ/レコーダ(MD、カセット、CD、DVD(Digital Versatile Disk)、大容量情報記録媒体、半導体メモリ)、デジタルムービーカメラ、携帯ゲーム機、携帯式HDD(ハードディスクドライブ)、カーナビゲーション装置などを用いる構成としてよい。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、本実施の形態における携帯電話1の要部構成を示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話1は、本体ユニット100と、カメラモジュール200とから構成され、本体ユニット100とカメラモジュール200とは各種バス及び信号線301〜303を介して接続されている。
まず、本体ユニット100について説明する。本体ユニット100は、アンテナ101、RFモジュール102、本体制御CPU103、RAM104、FROM105、メモリカード106、メモリカードコネクタ107、IDカード108、IDカードコネクタ109、I/O制御用CPU110、入力部111、USBコネクタ112、表示部113、駆動回路114、音声出力部115、電源供給部116等を備えて構成されている。
アンテナ101は、他の通信機器から基地局を経由して入力される電波情報を受信し、電波情報をRFモジュール102に出力する。RFモジュール102は、アンテナ101を介して受信した電波情報をベースバンド周波数に変換して、本体制御CPU103に出力する。また、RFモジュールは、符号化及び偏重された音声信号が本体制御CPU103から入力されると、音声信号をRF信号に変換して、アンテナ101を介して基地局へ伝送する。つまり、RFモジュール102は、受信信号とRF信号の切替処理を行い、全二重通信により基地局と本体制御CPU103との間の音声通信を成立させる。
本体制御CPU(Central Processing Unit)103は、ROM104に格納された各種制御プログラムに従って、携帯電話1の各部を統括的に制御する。具体的に、本体制御CPU103は、RFモジュール102から受信したベースバンド周波数での通信情報を復調し、その通信情報が携帯電話1に向けて発信された情報であるかどうかを判定する。
そして、通信情報が携帯電話1に向けて発信された情報であると判定すると、表示部113を駆動するための駆動回路114を制御して着信を示す表示を表示部113に表示させると共に、音声処理回路115を制御して、スピーカ115aから着信音を出力させる。
一方、着信通知に基づいてユーザにより入力部111が操作され、I/O制御CPU110を介して受信指示が入力されると、本体制御部103は、通信開始のプロトコルを偏重してRFモジュール102に出力し、アンテナ111を介して基地局との間でプロトコル通信を実行する。
さらに、通信が開始された場合、本体制御CPU103は、マイク115bから音声処理回路115を介して入力されたユーザ音声を符号化及び変調してRFモジュール102に出力する。また、RFモジュール102から入力されるベースバンドデータを復調して音声処理回路115を介してスピーカ115aから音声を出力させる。
その他、本体制御CPU103は、本実施の形態に特徴的な処理として、後述するFROM105から外部電源時フラッシュ充電処理プログラム、電源供給設定処理プログラムを読み出して、外部電源時フラッシュ充電処理(図16参照)や電源供給設定処理(図17)を実行することで、カメラモジュール200への電源供給制御を行う。なお、各種処理の詳細については後述する。
RAM(Random Access Memory)104は、本体制御CPU103のワークエリアとして機能している。FROM105は、本体ユニット100の各部の制御に必要なプログラムコード及び制御パラメータを記憶する。図2を参照して、FROM105について詳細に説明する。
図2に示すように、FROM105は、フラッシュに充電を行うための外部電源時フラッシュ充電処理プログラム105a、カメラモジュールに電源供給するための電源供給設定処理プログラム105b、電源供給部116に備えられる充電電池116aの電池電圧−蓄電容量曲線105c、電源条件テーブル105d、パケット定義テーブル105e、メッセージ定義テーブル105f、オペレーションID定義テーブル105gを記憶している。
外部電源時フラッシュ充電処理プログラム105aは、本体制御CPU103によって読み出されて実行されるプログラムであり、後述する電源供給部116がACアダプタ116bを介して接続される外部電源から電源供給を行う場合に実行されるプログラムである。電源供給設定処理プログラム105bは、本体制御CPU103によって読み出されて実行されるプログラムであり、後述する電源供給部116からカメラモジュール200に電源供給の設定を行う場合に実行されるプログラムである。
電源条件テーブル105dは、カメラモジュールの起動に最低限必要な動作電力が基準値として設定されたテーブルであり、カメラモジュール起動時に本体制御CPU103により参照されるテーブルである。なお、電池電圧−蓄電容量曲線105d、パケット定義テーブル105e、メッセージ定義テーブル105f、オペレーションID定義テーブル105gの詳細については後述する。
図1に戻り、メモリカード106は、カメラモジュール200において撮影された画像や通信画像等、或いは、電話番号やアドレス情報を記憶する外部記憶媒体である。メモリカードコネクタ107は、メモリカード106と本体ユニット100とを接続するインターフェース端子であり、メモリカード106と本体制御CPU103との間でデータの通信制御及びメモリカード106への電源供給を行う。
IDカード108は、携帯電話1のセキュリティ情報(特に、通信課金のための情報)等を記憶している。IDカードコネクタ109は、IDカード108とI/O制御用CPU110とを接続するインターフェース端子であり、IDカード108とI/O制御用CPU110との間でデータの通信制御及びIDカード108への電源供給を行う。
I/O制御用CPU110は、入力部11から操作信号の入力を検出すると、その操作信号を受信して、操作信号を本体制御CPU103に出力する。また、I/O制御用CPU103は、IDカードコネクタ109を介してIDカード108に記憶されたセキュリティ情報を読み出して、本体制御CPU103にセキュリティ情報を出力する。
USBコネクタ112は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と記す)等の外部装置と接続するためのインターフェース端子であり、本体制御CPU103とUSBコネクタ112を介して接続された外部装置との間でデータの通信制御を行う。
表示部113は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等により構成され、本体制御CPU103から入力される表示データに従った画面表示を行う。また、表示部113は、撮影時にカメラモジュールから取り込まれた画像データをプレビュー表示すると共に、撮影した画像データを表示する。或いは、電源供給制御処理において出力される各種警告を表示する。駆動回路114は、本体制御CPU103の制御に従って表示部113を駆動させ、表示部113に画面表示を行わせる。
音声処理回路115は、本体制御CPU103から入力される音声データを音声信号に変換して、スピーカ115aに出力する。また、音声処理回路115は、マイク115bから入力されるユーザの音声信号を音声データに変換し、本体制御CPU103に出力する。
電源供給部116は、充電電池116a及びACアダプタ116bを備え、充電電池116a及びACアダプタを介して接続される外部電源から選択的に電源を供給可能に構成される。この電源供給部116は、本体制御CPU103の制御に従って、充電電池116a又は外部電源から供給される電源電圧を内部で必要とされる所定の電圧に変換し、携帯電話1の各部に電源を供給する。例えば、電源供給部116は、電源ライン304を介してカメラモジュール200の電源回路210に電源供給を行う。また、電源供給部116は、電源の状態を監視し、外部電源の接続有無、又は充電電池116aの電圧値を電源供給状況として本体制御CPU103に出力する。
図3〜図4を参照して、電源供給部116を構成する充電電池116aについて説明する。図3(a)は、充電電池116aの概略的な等価回路の一例を示す図であり、図3(b)は、図3(a)に示す等価回路をモデル化した図である。図3(a)において、E0は開放電圧を示し、Z0は内部インピーダンスを示す。また、図3(b)に示すように、特性モデルは、2つのコンデンサCb,Ccと3つの抵抗Re,Rc,Rtを有している。
コンデンサCbは、充電エネルギーを蓄える主蓄電部として機能し、周辺温度に依存した特性を有する。コンデンサCcは、電池セルの表層効果により瞬時に電池が供給できる電流を模擬するためのコンデンサであり、同様に周辺温度に依存した特性を有する。抵抗Re、Rcは、それぞれのコンデンサCb,Ccに対する内部抵抗成分であり、周辺温度と充電状態に依存した特性を有する。また、抵抗Rtは、端子部の内部抵抗成分として全体の抵抗成分を補正するものであり、同様に周辺温度と充電状態に依存した特性を有する。
このように、図3(b)に示す特性モデルを使用して現在の電池電圧と要求された動作状況へ遷移する際に発生し得る電池電圧に基づいて、充電電池116aの蓄電容量を算出し、算出した蓄電容量に基づいて充電電池116aの推定動作可能時間を算出することができる。
次に、蓄電電池116aの電池電圧−蓄電容量曲線について説明する。図4は、携帯電話1の動作状況に応じて実験的に測定された蓄電電池116aの電池電圧−蓄電容量曲線を示す図である。図4において、実線Aは待機時の特性を示し、一点鎖線Bは無線通信時の特性を示し、点線Cは、無線通信及びカメラモジュール起動時の特性を示し、二点鎖線Dは、無線通信及びフラッシュ充電時の特性を示している。
つまり、カメラ機能の電源負荷が増大するに連れて充電エネルギーの消失が早くなり、充電エネルギーの消失に伴って端子電圧の低下が発生することがわかる。また、電池使用の温度条件によっても略同様な特性が得られ、使用温度が低下するに従って消費電流量が増大するのと同様に端子電圧は低下する。すなわち、低温化における強電源負荷が最も端子間出力電圧に対して厳しい状態となる。
従って、現在の携帯電話1の動作状況、使用温度及び充電電池116aの電源電圧を知ることにより、現在の充電電池116aの蓄電容量を把握することが可能であり、また、新たに要求された動作状況へ遷移した場合の充電電池116aの推定動作可能時間を算出することができる。なお、図4に示す電池電圧−蓄電容量曲線は、上述したFROM105に格納される電池電圧−蓄電容量曲線105dに相当する。
また、充電電池116aの蓋(図示せず)には、電池蓋スイッチ(図示せず)が設けられ、電池蓋スイッチにより蓋の開閉が検出されて、本体制御CPU103に検出結果が出力される。これにより、カメラモジュールの動作中に電池蓋の開閉が検出されると、本体制御CPU103は、表示部113に警告を出力する。
ACアダプタ116bは、外部電源である家庭用の商用交流電源に接続され、外部電源からの電源供給を電源供給部116へ送出する。
次に、カメラモジュール200について説明する。カメラモジュール200は、光学レンズユニット201、撮像素子202、アナログ信号処理回路203、カメラ制御CPU204、ROM205、RAM206、駆動回路207、アクチュエータ208、温度検出部209、電源回路210、フラッシュ回路211、コンデンサ212、キセノン管213等を備えて構成されている。
光学レンズユニット201は、複数の光学レンズを配置して構成され、撮像素子202の受光面に像が結像するようにアクチュエータ208によりレンズの位置調整が行われる。撮像素子202は、CCD(Charge Cupled Device)やCMOS等から構成され、光学レンズユニット201によって受光面上に結像された像をアナログ画像信号に変換して、アナログ信号処理回路203に出力する。アナログ信号処理回路203は、撮像素子から入力されたアナログ画像信号を所定の画像フォーマットに変換してカメラ制御CPU204に出力する。なお、本実施の形態においては、撮像素子202及びアナログ信号処理回路203を別体に備える構成としたが、撮像素子及びアナログ信号処理回路が一体化された構成であっても良い。
カメラ制御CPU204は、画像信号処理用ハードウェア、信号処理補助用DSP、及びカメラモジュール制御用CPU等を備えて構成され、ROM205に格納された各種制御プログラムに従って、カメラモジュール200の各部を統括的に制御する。なお、画像処理機能とカメラモジュールのシーケンス制御機能とが搭載されていれば、ハードウェア処理又はソフトウェア処理のいずれであっても良いが、シーケンス制御はソフトウェア処理が望ましい。
カメラ制御CPU204は、電源回路210から内部電力の供給が開始されると、初期化動作を行った後、カメラモジュール200の各部の初期化を実行する。また、カメラ制御CPU204は、本体制御CPU103から所定動作のための命令をUARTやI2Cバスなどのシリアル通信で構成される命令バス302を介して受け、その命令に応じてカメラの撮影準備動作や撮影処理を実行する。
具体的に、撮影準備動作に係るカメラ制御CPU204の機能について説明する。カメラ制御CPU204は、本体制御CPU103から撮影準備動作の命令を受信すると、撮像された被写体の画像データを用いて露出レベルの適正を判定し、アナログ信号処理回路203やアクチュエータ208の駆動回路207を制御して、適正な露出レベルを設定する。同時に、カメラ制御CPU204は、被写体の画像データを用いて被写体焦点位置を検出し、アクチュエータ208の駆動回路207を制御することにより、焦点調節機構(図示せず)を制御して、適正な合焦を得る。
また、カメラ制御CPU204は、光源色温度補正のために、撮像された被写体の画像データを用いて光源色温度を判定して、色温度利得を変更することにより、色温度を補正する。さらに、カメラ制御CPU204は、アナログ信号処理回路204から入力された被写体の画像データを、パラレルバス構造又は高速シリアルバス構造をもつ画像転送バス301を介して、本体制御CPU103に転送する。転送された画像データは、ビューファインダー画像として、本体ユニット100の表示部113に表示される。
次に、静止画像の撮影処理に係るカメラ制御CPU204の機能について説明する。カメラ制御CPU204は、本体制御CPU103から静止画像撮影の命令を受信すると、上述した撮影準備動作の際に取得した露出、焦点位置及び光源色温度補正量を用いて被写体撮影条件を静止画像撮影用に設定して、静止画像を撮影する。このとき、フィールド読出型撮像素子やローリング読出型撮像素子であれば機構シャッタを併用して撮影を行っても良い。また、被写体輝度が低い場合、カメラ制御CPU204は、フラッシュ回路211を制御して、フラッシュ光を発光させる。そして、カメラ制御CPU204は、撮影した静止画像の画像データを画像転送バス301を介して本体制御CPU103に転送する。
その他、カメラ制御CPU204は、本実施の形態に特徴的な処理として、ROM205からメイン処理プログラム205b、動作モード実行処理プログラム205cを読み出して、後述するメイン処理(図18参照)、動作モード実行処理(図19〜図23参照)を実行する。なお、各処理の詳細については後述する。
ROM205は、フラッシュメモリ等で構成され、カメラモジュール200の各部の制御に必要なプログラムコード及び制御パラメータを記憶する。図5を参照して、ROM205について詳細に説明する。
図5に示すように、ROM205は、メイン処理プログラム205a、動作モード実行処理プログラム205b、動作電力情報テーブル205c、パケット定義テーブル205d、メッセージ定義テーブル205e、オペレーションID定義テーブル205fを記憶している。
メイン処理プログラム205aは、カメラ制御CPU204によって読み出され、RAM206に展開された後に実行されるプログラムであり、カメラモジュール200の各部を制御するためのプログラムである。動作モード実行処理プログラム205bは、カメラ制御CPU204によって読み出され、RAM206に展開された後に実行されるプログラムであり、カメラモジュールの各種動作モードを実行するためのプログラムである。
動作電力情報テーブル205cは、カメラモジュールの各動作モードそれぞれについて、動作モードの実行に必要な電力に関する情報を動作電力情報として記憶するテーブルである。図6に、動作電力情報テーブル205cのデータ構成例を示す。図6に示すように、動作電力情報テーブル205cには、カメラモジュール200が実行可能な複数の動作モードと、各動作モードに必要な動作電力として、駆動電圧及びその駆動電圧における消費電流値の組み合わせが複数記憶されている。
例えば、動作モードが「フラッシュ充電」である場合、駆動電圧には「3.3V」、消費電流値には「120mA」が記憶される。また、駆動電圧「3.0V」の場合には、駆動電圧「3.0V」と、駆動電圧「3.0V」における消費電流値が「150mA」として記憶され、駆動電圧「2.7V」の場合には、駆動電圧「2.7V」と、駆動電圧「2.7V」における消費電流値が「170mA」として記憶される。
このように、各動作モードを実行するために必要となる動作電力について、駆動電圧及び消費電流値として複数の組み合わせを記憶することにより、電源供給部116から供給可能な電力に関する情報である許容電力条件に応じて、最適な駆動電圧及び消費電流値を参照して、各動作モードが実行可能であるかどうかを判断することができる。
なお、パケット定義テーブル205d、メッセージ定義テーブル205e,オペレーションID定義テーブル205fの詳細については後述する。
図1に戻り、RAM206は、カメラ制御CPU204の信号処理及びシステムワークエリアとして機能している。
アクチュエータ207は、駆動回路208により駆動される駆動モータ(図示せず)等を有しており、駆動モータにより、光学レンズユニット201のフォーカスレンズを光軸方向に移動させ、レンズの焦点位置の変更やズーム倍率位置の変更を行う。また、アクチュエータ207は、シャッタ装置、絞り装置、光学レンズユニット201のレンズバリア(何れも図示せず)等の駆動を行う。駆動回路208は、カメラ制御CPU204から入力される制御信号に応じて、駆動モータを駆動させる。
温度検出部209は、温度の変化に応じて抵抗値が変化する特性を利用したセンサで構成され、カメラ制御CPU204の指示に従って、カメラモジュール200の内部温度を検出する。この温度検出部209は、内部温度を示す抵抗値を電圧値に変換し、この電圧値をカメラ制御CPU204に出力してデジタルデータに変換する。なお、この温度検出部209は、光学レンズユニットの温度補償のために用いられるほか、電源供給部116の使用環境温度の検出にも兼用される。
電源回路210は、本体制御CPU103からモジュール起動信号303が入力されると、電源供給部116から供給される電力の電圧変換を行い、カメラ制御CPU204に電源を供給する。また、電源回路210は、カメラ制御CPU204の制御に従って、電力の電圧調整を行い、カメラモジュール200の各部に対して、例えば撮像素子やフラッシュ回路等の部分的な電源供給、或いは、カメラモジュール全体の電源供給の遮断を行う。
フラッシュ回路211は、電圧変換回路等を備え、カメラ制御CPU204の制御に従って、電源から供給される電圧を電圧変換回路で高電圧に変換し、コンデンサ212に電荷を蓄積する。また、フラッシュ回路211は、カメラ制御CPU204の制御に従って、コンデンサ212に蓄積した電荷を放電させて、キセノン管213を発光させる。コンデンサ212は、キセノン管213を発光させるために必要な電荷を充電する。キセノン管213は、コンデンサ212に充電された電荷が放電されることにより、フラッシュ光を発光する。
画像転送バス301は、パラレルバス構造又は高速シリアルバス構造を有し、カメラ制御CPU204からから伝送された画像データを本体制御CPU103に転送する。命令バス302は、UARTやI2Cなどのシリアル通信で構成され、本体制御CPU103から出力される所定動作のための命令をカメラ制御CPU204に伝送する。なお、命令バス302はシリアル通信に限ることなく、例えば、本体制御CPU103のアドレス空間上に割り当てられたカメラ制御CPU204のスレーブバスを介してレジスタを共有することにより実現されても良い。
モジュール起動信号303は、本体制御CPU103の汎用出力端子から電源回路210に対して出力される。電源ライン304は、本体ユニット100の電源供給部116とカメラモジュール200の電源回路210とを接続する電源ラインであり、電源供給部116から電源回路210に電力を供給する。
次に、図7〜図14を参照して、本体ユニット100と、カメラモジュール200との間で行われるパケット通信について説明する。図7は、本体ユニット100とカメラモジュール200との間で行われるパケット通信のセッション開始からセッション終了までの状態遷移の一例を示す図であり、本体ユニット100がカメラモジュール200から動作電力情報を取得するセッション(a)、本体ユニット100が設定した許容動作設定値を動作初期設定値としてカメラモジュール200に送信するセッション(b)、充電電池116aの推定動作可能時間に応じて本体ユニット100が設定した許容動作設定値をカメラモジュール200に送信するセッション(c)、同様に充電電池116aの推定動作可能時間の変化に応じてカメラモジュール200に供給可能な電力に関する情報である許容電力条件を送信するセッション(d)を示している。
なお、図7に示すセッション開始の前に、本体ユニット100は、カメラモジュール200からのパケット(図示せず)によりカメラモジュール200が動作可能になったことを検出しているものとする。
まず、セッション(a)について説明する。図7に示すように、本体ユニット100は、カメラモジュールの各動作モードにおける動作電力情報を取得するため、カメラモジュール200に「Get Power Configuration」要求パケットを送信する。命令を受信したカメラモジュール200は、本体ユニット100へ「ACK」パケットを送信して、命令を正しく受信したことを通知する。なお、命令を正しく受信できなかった場合には、「NAK」パケットを送信する。
続いて、本体ユニット100から返信データを要求する「IN」パケットが送信されると、カメラモジュール200は、「IN」パケットに応じて、動作モード毎の動作電力情報を、例えば、8バイトや16バイト単位で構成された「IN DATA」パケットとして送信する。
続いて、本体ユニット100は、「IN DATA」パケットのヘッダ部を参照して、「IN DATA」パケットのデータ容量を判断する、そして、所定量のデータを受信した場合、一連のセッションを終了させるために、「ACK」パケットをカメラモジュール200に送信する。なお、所定量のデータが正常に受信されたか否かの判断は、「IN DATA」パケットの最後にあるCRC値を検出して行われる。すなわち、本体ユニット100は、取得したデータから算出されたCRC値と、「IN DATA」パケットの最後にあるCRC値とが一致するか否かを判断し、一致しない場合には、データが正常に取得できなかったものとして、「NAK」パケットを送信し、カメラモジュール200にデータの再送を要求する。
次に、図8を参照して、上述したセッション(a)において送受信される通信パケットのデータ構造について説明する。図8は、通信パケットD100のデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、通信パケットD100は、ヘッダ部D101と、データ部D102とから構成されるが、パケットの種類が「IN DATA」又は「OUT DATA」でない場合、データ部D102を有しないためヘッダ部D101のみから構成される。
ヘッダ部D101は、複数のフィールドから構成され、「Frame ID Code」、「message Type」、「Length of Data」、「Header CRC」、「Frame END Code」から成る。ヘッダ部D101の最初と最後に格納される「Frame ID Code」,「Frame END Code」は、そのパケットの種類によりユニークなコードがそれぞれ1バイトデータで割り当てられ、格納される。各パケットの種類とそれに対応するコードは、パケット定義テーブル105e,205d(図9参照)に記憶されており、本体ユニット100及びカメラモジュール200間で共通認識されている。
図9を参照して、パケット定義テーブル105e,205dのデータ構成例について説明する。図9に示すように、パケット定義テーブル105e,205dには、パケットの種類として、「ACK」、「NAK」、「IN」、「OUT」、「Message」、「IN DATA」、「OUT DATA」が記憶され、各パケットの種類に対応するコードとして、SID(Start ID)及びEID(End ID)が1バイトデータで定義されている。例えば、「ACK」パケットは、SIDに「0xF1」、EIDに「0xFE」が定義され、SID及びEIDは、下位4ビットデータがビット反転のパターンを有している。このSID及びEIDを参照することにより、本体ユニット100及びカメラモジュール200間で特定サイズのパケット構造が正常に構成及び送信されているかを判定することができる。
次に、図8に示す「Message Type」は、通信パケットが「Message」パケットの場合に、メッセージの種類を示すコードが1バイトデータで割り当てられ、格納される。各メッセージの種類とそれに対応するコードは、メッセージ定義テーブル105f,205e(図10参照)に記憶されており、本体ユニット100及びカメラモジュール200間で共通認識されている。
図10を参照して、メッセージ定義テーブル105f,205eのデータ構成例について説明する。図10に示すように、メッセージ定義テーブル105f,205eには、メッセージの種類として、「Non message」、「Get Camera Version」、「…」等の各種メッセージの種類が記憶され、各メッセージの種類に対応するコードとして、「0x00」、「0x01」、「…」が記憶されている。このメッセージ定義テーブル105f,205eを参照することにより、本体ユニット100及びカメラモジュール200において、「MTYPE」に格納されたコードに従ってメッセージの種類を共通認識することができる。
図8に戻り、「Length of Data」は、例えば、通信パケットが「IN DATA」パケットや「OUT DATA」パケットの場合に、ヘッダ部D101に後続するデータ部D102のデータ長を示すデータが格納される。また、「Header CRC」は、「Header CRC」を除いたヘッダ部D101のCRC値を示すデータが格納される。
データ部D102には、パケットの種類が「IN DATA」又は「OUT DATA」の場合に、対応するデータが格納される。図11を参照して、データ部D201のデータ構成例について説明する。
図11は、カメラモジュール200から本体ユニット100に送信される「IN DATA(Config Options)」のデータ構成例を示す図である。なお、ヘッダ部D101については、上述したヘッダ部D101と同様の構成によってなるため、図示及び詳細な説明を省略する。図11に示すように、データ部D102は、動作モード毎に複数のデータD102a,データD102b,…から構成され、データ部D102の最後部には、チェック用データであるCRC値が付加されている。各データD102a,データD102b,…は、複数のフィールドから構成され、フィールドとして、「Ope #」、「Operation ID」、「Length」、「Voltage1」、「Current1」、「Voltage2」、「Current2」、「…」等を含んでいる。
データD102aを例として具体的に説明する。データD102aは、最初のデータ部D102内のオフセット0の位置から「Ope #」が開始され、「Ope #」には、例えば、動作番号として「0x01」より順次増加する1バイトデータが格納される。
また、「Operation ID」には、各動作モードの種類によりユニークなコードがそれぞれ2バイトデータで割り当てられ、格納される。各動作モードの種類とそれに対応するコードは、オペレーションID定義テーブル105g,205f(図13参照)に記憶されており、本体ユニット100及びカメラモジュール200間で共通認識されている。
図13を参照して、オペレーションID定義テーブル105g,205fのデータ構成例について説明する。図13に示すように、オペレーションID定義テーブル105g,205fには、動作モードの種類として、「Idle+Mess Communication」、「+Flash charge」、「…」等が記憶され、各動作モードの種類に対応するコードとして、16ビットのデータが格納されている。このオペレーションID定義テーブル105g,205fを参照することにより、本体ユニット100及びカメラモジュール200において、「Operation ID」として格納されたコードに従って、各動作モードの種類を共通認識することができる。
図11に戻り、「Length」には、データ長が格納され、例えば、オフセット「0」から始まる動作番号「0x01」のデータ長が2バイト単位で格納されている。「Voltage1」、「Current1」、「Voltage2」、「Current2」、「…」には、動作電力情報が格納される。具体的に、各動作モードについて、当該動作モードの実行に必要な電力として、動作モードに応じた駆動電圧及びその駆動電圧における動作に必要な消費電流値の組み合わせが格納されている。なお、動作電圧は、100mVを1単位とした値が格納され、消費電流値は、10mAを1単位とした値が格納される。
例えば、所定の動作モードにおいて、動作電力として、3Vの供給電圧の際に150mA、2.7Vの供給電圧の際に170mAが必要な場合、「Voltage1」には「0x1E(30x100mV)」が格納され、「Current1」には「0x0F(15x10mA)」が格納される。また、「Voltage2」には「0x1B(27x100mV)」が格納され、「Current2」には「0x11(17x10mA)」が格納される。
このように、カメラモジュール200は、各動作モードに応じて、当該動作モードを実行可能な複数の駆動電圧と当該駆動電圧における消費電流値の組み合わせを動作電力情報として本体ユニット100に送信することにより、本体ユニット100は、この動作電力情報に基づいてカメラモジュール200の取り得る動作モードを適切に選択することができる。
また、次のデータD102bは、データD102aの「Length」の値を用いて、「(Length)×2」のオフセット位置から「Ope #」が開始されるものとする。データD102bは、上述したデータD102aと同様に各フィールドから構成されるため詳細な説明を省略する。
次に、図7に示すセッション(b)について説明する。図7に示すように、本体ユニット100は、カメラモジュール200の各動作モードにおける許容動作設定値を設定するため、カメラモジュール200に「Set Enable Power Config」要求パケットを送信する。命令を受信したカメラモジュール200は、本体ユニット100へ「ACK」パケットを送信して、命令を正しく受信したことを通知する。なお、命令を正しく受信できなかった場合には、「NAK」パケットを送信する。
続いて、本体ユニット100は、出力データを伴う「OUT」パケットを送信し、続けて一連の「OUT DATA(Config Setting)」をカメラモジュール200に送信する。上述したカメラモジュール200は、「OUT DATA」を正しく受信すると、本体ユニットへ「ACK」パケットを送信して、命令を正しく受信したことを通知する。なお、命令を正しく受信できなかった場合には、「NAK」パケットを送信し、本体ユニット100にデータの再送を要求する。
上述したセッション(b)において送受信される通信パケットについて説明する。なお、通信パケットのデータ構造の構成は、図8に示す通信パケットと同様の構成によってなるため、図示及び詳細な説明は省略する。図12を参照して、本体ユニット100からカメラモジュール200に送信される「OUT DATA」パケットについて説明する。この「OUT DATA」パケットは、上述したセッション(a)においてカメラモジュール200から本体ユニット100に送信された「IN DATA(Config option)」に応じて、本体ユニット100側でカメラモジュール200の許容可能な動作モードを設定するために送信されるデータである。
図12は、「OUT DATA(Config Seeting)」パケットのデータ部D202のデータ構成例を示す図である。なお、ヘッダ部D201については、上述した図8に示すヘッダ部D101と同様の構成によってなるため、図示及び詳細な説明を省略する。図12に示すように、データ部D202は、動作モード毎に複数のデータD202a,データD202b,…から構成され、データD202の最後部には、チェック用データであるCRC値が付加されている。各データD202a,データD202b,…は、複数のフィールドから構成され、フィールドとして、「Ope #」、「Operation ID」、「Status」を含んでいる。
データ202aを例として具体的に説明する。データ202aは、最初のデータ部D202内のオフセット0の位置から「Ope #」が始まる。「Ope #」には、カメラモジュール200から受信した「IN DATA(Config Option)」の「Ope #」に対応する動作番号と同一の動作番号が1バイトデータとして格納される。例えば、データ202aの「Ope #」には、データ102aの「Ope #」に格納される動作番号と同一の「0x01」が格納される。
また、「Operation ID」には、対応する「IN DATA(Config Option)」の「Operation ID」に格納されるコードと同一のコードが2バイトデータとして格納される。例えば、データ202aの「Operation ID」には、データ102aの「Operation ID」に格納されているコードと同一のコードが格納される。すなわち、「OUT DATA(Config Seeting)」の「Ope #」及び「Operation ID」には、対応する「IN DATA(Config Option)」の「Ope #」及び「Operation ID」に格納されるコードと同一のコードが格納される。
さらに、「Status」には、「Operation ID」によって定義される動作モードについて、本体ユニット100で所定の動作が現時点での電源供給能力においてカメラモジュール200が実行可能であるか否かを示す動作許容設定値が1バイトデータとして格納される。具体的に、「Status」には、動作許容設定値として、「1」又は「0」が格納され、「1」は当該動作モードの許容する値であり、「0」は当該動作モードの禁止する値である。
このように、カメラモジュール200は、本体ユニット100で設定される許容動作設定値を受信し、この許容動作設定値に基づいてカメラモジュール200における各動作モードの実行を許容又は禁止することができる。すなわち、本体ユニット100の電源供給部116の推定動作可能時間に応じて、各動作モードの実行可否を制御することができる。
次に、図7に示すセッション(c)及び(d)について説明する。セッション(c)及び(d)は、本体ユニット100の電源供給部116の状況に応じて、適宜本体制御CPU103により開始されるセッションである。ここで、セッション(c)は、充電電池116aの推定動作可能時間の低下に応じて、カメラモジュール200に許容動作設定値を再設定するために本体ユニット100から開始されるセッションである。また、セッション(d)は、許容動作設定値の代わりにカメラモジュール200に供給可能な電力として許容電力条件をカメラモジュール200に設定するためのセッションである。なお、セッション(c)及び(d)は略同一のセッションが行われるため、以下では、セッション(c)を代表として説明する。
図7に示すように、本体ユニット100は、充電電池116aの推定動作可能時間に応じて許容動作設定値を設定するため、カメラモジュール200に「Set Enable Power Config」要求パケットを送信する。命令を受信したカメラモジュール200は、本体ユニット100へ「ACK」パケットを送信して、命令を正しく受信したことを通知する。なお、命令を正しく受信できなかった場合には、「NAK」パケットを送信する。
続いて、本体ユニット100は、出力データを伴う「OUT」パケットを送信し、続けて一連の「OUT DATA(Config Setting)」をカメラモジュール200に送信する。上述したカメラモジュール200は、「OUT DATA」を正しく受信すると、本体ユニットへ「ACK」パケットを送信して、命令を正しく受信したことを通知する。なお、命令を正しく受信できなかった場合には、「NAK」パケットを送信し、本体ユニット100にデータの再送を要求する。
なお、上述したセッション(c)において送信される通信パケットは、上述したセッション(b)において送信される通信パケットと略同様の構成によってなるため、図示及び詳細な説明を省略する。
セッション(d)において送信される通信パケットについて説明する。なお、通信パケットのデータ構造の構成は、図8に示す通信パケットと同様の構成によってなるため、図示及び詳細な説明は省略する。図13を参照して、本体ユニット100からカメラモジュール200に送信される「OUT DATA」パケットについて説明する。この「OUT DATA」パケットは、本体ユニット100が、カメラモジュール200に供給可能な電力として許容電力条件を設定するためのデータである。
図13は、「OUT DATA(Config Seeting)」パケットのデータ部D302のデータ構成例を示す図である。なお、ヘッダ部D301については、上述したヘッダ部D101と同様の構成によってなるため、図示及び詳細な説明を省略する。図13に示すように、データ部D302は、複数のフィールドから構成され、データD302の最後部には、チェック用データであるCRC値が付加されている。また、フィールドとして、「Ope #」、「Operation ID」、「Present Voltage」、「Source Current」、「Source Voltage」を含んでいる。
具体的に、データ部302内のオフセット0の位置から「Ope #」が開始され、「Ope #」には、例えば、動作番号として「0x01」の1バイトデータが格納される。また、「Operation ID」には、許容電力条件を設定するモードであることを示すコードが2バイトデータで割り当てられ、格納される。例えば、「Operation ID」には、「0x8000」が格納される。これにより、図13に示すように、許容動作設定値を設定する場合、「Operation ID」の16ビット目の値は「0」となるが、許容電力条件を設定する場合は、「Operation ID」の16ビット目の値が「1」となるため、許容電力条件を設定するモードであることを確実に検出することができる。
「Present Voltage」、「Source Current」、「Source Voltage」には、許容電力条件が格納される。具体的に、「Present Voltage」には、カメラモジュール200に対する電源供給端における現在の電源電圧が格納される。「Source Current」には、カメラモジュール200に許容する最大電流値が格納され、「Source Voltage」には、その最大電流値を供給した場合に想定される電圧降下を差し引いたカメラモジュール200に対する電源供給端における電源電圧が格納される。
このように、本体ユニット100から送信される許容電力条件と、動作電力情報テーブル205cに記憶される最低限必要となる動作電圧とその動作電圧における電流値とに基づいて、各動作モード毎に動作積算限度値を設定し、カメラモジュール200は、この動作積算限度値に基づいて実行可能な動作モードを判別する。そして、本体ユニット100からの動作モードの実行要求に応じて、各動作モードを実行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
動作説明の前提として、カメラモジュール200の遷移状態について説明する。図15は、カメラモジュール200の遷移状態の一例を示す図である。図15に示すように、カメラモジュール200は、本体ユニット100から電源供給が行われていない電源OFF状態A100において、本体ユニット100から電源が供給されると、初期化動作を実行して待機状態A101に状態遷移する。
待機状態において、本体ユニット100からプレビュー状態への状態遷移命令を受信すると、カメラモジュール200は、プレビュー状態A102へと状態遷移する。このプレビュー状態A102では、プレビュー画像を見ながらユーザの入力に応じた各種設定処理、各種動作モードを行うことができる。また、プレビュー状態A102において、各種設定処理が行われた後、静止画撮影指示が入力されると、これを静止画撮影状態への状態遷移命令として、カメラモジュール200は、プレビュー状態A102から静止画撮影状態A103に状態遷移して、静止画撮影モードを実行する。一方、プレビュー状態A102において、動画撮影指示が入力されると、これを動画撮影状態への状態遷移命令として、カメラモジュール200は、プレビュー状態A102から動画撮影状態S104に状態遷移して、動画撮影モードを実行する。
また、各遷移状態において、本体ユニット100から電源遮断命令であるシャットダウン要求を受信すると、電源遮断の準備処理として、各機構部を所定の退避位置に退避させる機構退避状態A105に状態遷移する。そして、機構退避状態A105において、各機構部の退避処理を完了した後、カメラモジュール200への電源供給を遮断させて、電源OFF状態A100へ状態遷移する。
なお、待機状態A101、静止画撮影状態A103、動画撮影状態A104間においては、相互に状態遷移することが禁止され、プレビュー状態A102を経由して、それぞれの遷移状態に遷移する。また、図示はしないが、待機状態A101、プレビュー上他甥A102、静止画撮影状態A103、動画撮影状態A104において、エラーが発生した場合は、エラー状態に状態遷移し、エラーが解消された場合、元の状態に状態遷移する。
次に、図16〜図21を参照して、携帯電話1の動作について説明する。
まず、図16〜図17を参照して、本体ユニット1の動作について説明する。図16は、電源供給部116がACアダプタを介して外部電源から電源供給を行う場合に、本体制御CPU103により実行される外部電源時フラッシュ充電処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、本体制御CPU103は、電源供給部116から外部電源への接続有無を検出して、ACアダプタ116bを介して外部電源から電力供給を受けているか否かを判別する(ステップS1)。ここで、電源供給部116が、外部電源から電力供給を受けていない場合(ステップS1;NO)、本外部電源時フラッシュ充電処理を終了する。
一方、電源供給部116が、外部電源から電源供給を受けている場合(ステップS1;YES)、本体制御DPU103は、カメラモジュール200が既に使用に供している状態であるか、すなわち、カメラモジュールが起動されているか否かを判別する(ステップS2)。ここで、カメラモジュールが起動され、使用に供している状態である場合(ステップS2;YES)、フラッシュ充電は既に行われているため、本外部電源時フラッシュ充電処理を終了する。
一方、カメラモジュール200が使用に供していない場合(ステップS2;NO)、すなわち、カメラモジュール200が起動されていない場合、本体制御CPU103は、電源供給部116にモジュール起動信号を出力して、カメラモジュール200に電源供給を開始させ、カメラモジュール200を起動させる(ステップS3)。続いて、本体制御CPU103は、カメラモジュール200との通信を確立して(ステップS4)、動作許容設定値を送信し、フラッシュ充電モードの許可を設定する(ステップS5)。
ここで、カメラモジュール200との通信の確立は、図7に示すセッションを開始することであり、フラッシュ充電モードの許可は、当該セッションで送受信される通信パケットに含まれて送信される。具体的には、本体制御CPU103は、図7に示す通信パケットの「Message Type」に「0x06」を格納した「Set Enable Power Config」要求パケットを送信し、フラッシュ充電モードの許可を設定する。
続いて、本体制御CPU103は、カメラモジュール200に対して充電開始命令を送信する。具体的には、図7に示す通信パケットの「Message Type」に「0x0A」を格納した「Set Enable Flash Charge」要求パケットを送信し、充電開始命令とする。
さらに、本体制御CPU103は、カメラモジュール200からコンデンサ212の充電状態を検出して(ステップS7)、充電が完了しているか否かを判別する(ステップS8)。具体的には、図7に示す通信パケットの「Message Type」に「0x03」を格納した「Get Camera Status」要求パケットを送信し、カメラモジュール200からコンデンサ212の充電状態を受信し、充電完了の有無を判別する。
ここで、コンデンサ212の充電が完了していない場合(ステップS8;NO)、ステップS7に移行する。一方、コンデンサ212の充電が完了した場合(ステップS8;YES)、本体制御CPU103は、カメラモジュール200に電源遮断命令であるシャットダウン要求を送信して(ステップS9)、本外部電源時フラッシュ充電処理を終了する。具体的に、図7に示す通信パケットの「Message Type」に「0x04」を格納した「Set Camera Shutdown」要求パケットを送信し、カメラモジュール200への電源供給を遮断させる。
次に、図17を参照して、電源供給部116が充電電池116aから電源供給を行う場合に実行される電源供給設定処理について説明する。図17は、本体制御CPU103により実行される電源供給設定処理を示すフローチャートである。図17に示すように、本体制御CPU103は、FROM105の電源条件テーブル105cを参照して、カメラモジュール200を起動して動作制御させるため最低限必要な動作電力を取得し、これを基準値として設定する(ステップS11)。
次いで、本体制御CPU103は、携帯電話1の動作時間を維持しながらカメラモジュール200に各動作モードを実行させるため最低限必要な動作電力を基準値として設定する(ステップS12)。続いて、本体制御CPU103は、電源供給部116の電源供給状況を監視して、充電電池116aの推定動作可能時間を算出する(ステップS13)。
ここで、充電電池116aの推定動作可能時間の算出について説明する。まず、充電電池116aの電源供給端の電源電圧から電池残量を算出し、カメラモジュール200の温度検出部209により検出される温度に基づいて、この電池残量の補正を行う。これは、電池の使用環境温度に応じて消費電流量が変化するためであり、使用環境温度が低下するに従って、電池の化学活性量が低下し、図3(a)における等価回路上のコンデンサ容量成分が減少すると共に抵抗成分が増加する。従って、同一消費電流量であっても端子間電圧が低下するため、エネルギー残量が低下する結果となる。そこで、実際に測定される電源供給端の電源電圧から算出された電池残量を、温度検出部209で検出された温度に基づいて補正することにより、充電電池116aの正確な電池残量を算出することができる。
次いで、FROM105に格納された電池電圧−蓄電容量曲線105cに基づいて、上述した電池残量の状態から新たに要求された駆動モードを実行した場合に、想定される電圧降下を算出して検出温度に基づいて補正する。そして、現在の電池残量からこの想定される電圧降下を差し引くことにより、充電電池116aの推定動作可能時間を算出する。
続いて、本体制御CPU103は、ステップS1において設定した基準値と、電源供給部116の電源供給状況に基づいて、カメラモジュールを起動可能であるか否かを判別する(ステップS14)。ここで、カメラモジュール200の起動可能でないと判別した場合(ステップS14;NO)、本体制御CPU103は、表示部113又はスピーカ115aから警告を出力して、ユーザにカメラモジュール200の起動ができないことを報知する(ステップS15)。そして、本電源供給設定処理を終了する。
一方、カメラモジュール200を起動可能である場合(ステップS14;YES)、本体制御CPU103は、モジュール起動信号を電源供給部116に出力して、カメラモジュール200に電源供給を開始させて、これを起動させる(ステップS16)。そして、本体制御CPU103は、カメラモジュール200との通信を確立して(ステップS17)、図7に示すセッション(a)を開始し、カメラモジュールから動作電力情報を受信する(ステップS18)。
続いて、本体制御CPU103は、電源供給部116から外部電源への接続有無を受信して、ACアダプタ116bを介して外部電源から電力供給を受けているか否かを判別する(ステップS19)。ここで、電源供給部116が、外部電源から電力供給を受けている場合(ステップS19;YES)にはACアダプタ116bより十分な電源供給が受けられるため、全動作モードの許容動作設定値を許可に設定して、カメラモジュール200に送信する(ステップS20)。そして、ステップS27に移行する。
一方、電源供給部116が、外部電源から電源供給を受けていない場合(ステップS19;NO)、本体制御CPU103は、ユーザにより指示された動作モードを確認する(ステップS21)。そして、本体制御CPU103は、ステップS12において設定した基準値と、カメラモジュール200から受信した動作電力情報に基づいて、ユーザにより指定された動作モードが実行可能であるかを判別する(ステップS22)。
ここで、ユーザにより指定された動作モードが実行可能な場合(ステップS22;YES)、ステップS27に移行する。一方、ユーザにより指定された動作モードが実行可能でない場合(ステップS22;NO)、本体制御CPU103は、携帯電話1の動作時間の短縮を行う旨の警告を表示部113に出力する(ステップS23)。次いで、ユーザから時間を短縮する指示が入力されたか否かを判別し(ステップS24)、動作時間を短縮する指示が入力された場合(ステップS23;YES)、電源供給部116の電源供給状況を監視して、所望動作モードを実行するために携帯電話1の動作時間を短縮した場合の充電池116aの推定動作可能時間を算出する(ステップS25)。
そして、本体制御CPU103は、算出された推定動作可能時間に基づいて、各動作モードを実行させるため最低限必要な動作電力を基準値として設定する(ステップS26)。なお、ここで設定される基準値に基づいて、次回の携帯電話動作時間を短縮するか否かの警告が出力されるものとする。すなわち、基準値を適宜変更して、最適なタイミングにて段階的にユーザに警告を出力することができる。
さらに、本体制御CPU103は、設定した基準値と動作電力情報とに基づいて、各動作モードの許容動作設定値を設定し、図7に示すセッション(c)を開始して、各モードの許容動作設定値を、カメラモジュール200に送信する(ステップS27)。
一方、ステップS24において、携帯電話1の動作時間の短縮を行わない指示が入力された場合(ステップS24;NO)、カメラモジュール200の可能な範囲で動作を継続させるか否かの指示を入力させて、これを判別する(ステップS31)。カメラモジュール200の可能な範囲で動作を継続させる場合(ステップS31;YES)、本体制御CPU103は、図7に示すセッション(d)を開始させて、許容電力条件をカメラモジュール200に送信する(ステップS32)。
続いて、本体制御CPU103は、ユーザにより指示された動作モードに実行して、撮影処理を行う(ステップS28)。また、カメラモジュール200に継続して動作させるか否かを判別し(ステップS29)、継続して動作させる場合(ステップS29;YES)、電源供給部116の現在の電源供給状況を監視して、充電電池116aの推定動作可能時間を算出する(ステップS30)。そして、ステップS19に移行して、上述した処理を繰り返して実行する。
一方、カメラモジュール200に継続して動作させない場合(ステップS29;NO)、本体制御CPU103は、本体制御CPU103は、カメラモジュール200の電源を遮断する旨の警告を表示部113に出力する(ステップS33)。本体制御CPU103は、電源遮断命令であるシャットダウン要求をカメラモジュール200へ送信して、カメラモジュール200への電源供給を遮断させる(ステップS34)。そして、本電源供給設定処理を終了する。
また、ステップS31において、カメラモジュール200の可能な範囲で動作を継続させない場合(ステップS32;NO)、本体制御CPU103は、カメラモジュール200の電源を遮断する旨の警告を表示部113に出力する(ステップS33)。本体制御CPU103は、電源遮断命令であるシャットダウン要求をカメラモジュール200へ送信して、カメラモジュール200への電源供給を遮断させる(ステップS34)。そして、本電源供給設定処理を終了する。
次に、図18〜図23を参照して、カメラモジュール200の動作について説明する。図18は、カメラモジュール200のカメラ制御CPU204により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。図18に示すように、電源供給部116から電源の供給が開始され、カメラモジュール200が起動されると、カメラ制御CPU204は、起動時の初期化処理として、ハードウェアの初期化(ステップS41)、電力保持出力ON(ステップS42)、ステータス初期化(ステップS43)、エラー初期化(ステップS44)、機構初期化フラグのクリア(ステップS45)を行った後、待機状態へと状態遷移する(ステップS46)。
続いて、カメラ制御CPU204は、本体ユニット100との通信を確立し(ステップS47)、本体ユニット100から要求パケットを受信したか否かを判別する(ステップS48)。ここで、本体ユニット100から要求パケットを受信した場合(ステップS48;YES)、受信した要求パケットの命令を解析する(ステップS49)。
ここで、受信した要求が動作電力情報要求である場合(ステップS50;YES)、カメラ制御CPU204は、動作電力情報を本体ユニット100に送信する(ステップS57)。また、受信した要求が許容動作設定値要求である場合(ステップS51;YES)、カメラ制御CPU204は、続けて、受信した要求が許容電力条件設定要求であるか否かを判別する(ステップS58)。許容電力条件設定要求である場合(ステップS58;YES)、カメラ制御CPU204は、受信した要求に含まれる許容電力条件に応じた動作積算限度値を設定する(ステップS59)。
ここで、動作積算限度値は、許容電力条件と、ROM205に記憶される動作電力情報テーブル205cに基づいて設定される値である。具体的には、本体ユニット100から受信した許容電力条件と、動作電力情報テーブル205cに記憶される各動作電圧及びその動作電圧における消費電流値とに基づいて、最低限必要となる動作電圧とその動作電圧における消費電流値とが設定されるものである。
一方、受信した要求が許容動作設定値要求である場合(ステップS58;NO)、カメラ制御CPU204は、受信した要求に含まれる許容動作設定値に基づいて、禁止されている動作モードについて、禁止動作設定を行う(ステップS60)。或いは、受信した要求が動作モード実行要求である場合(ステップS51;NO)、カメラ制御PCU204は、後述する動作モード実行処理を行う(ステップS52)。
図19〜図23を参照して、動作モード実行処理について説明する。図19〜図23は、メイン処理のサブルーチンである動作モード実行処理の一部をそれぞれ示すフローチャートである。
まず、図19に示すように、カメラ制御CPU204は、受信した要求がフラッシュ充電モード要求であるか否かを判別し(ステップS71)、フラッシュ充電モード要求である場合(ステップS71;YES)、カメラ制御CPU204は、カメラモジュール200の現在の動作状態をチェックする(ステップS72)。
現在の動作状態が待機状態又はプレビュー状態である場合(ステップS73;YES)、カメラ制御CPU204は、許容動作設定値に基づいて、フラッシュ充電モードが許容されているか否かをチェックする(ステップS74)。フラッシュ充電モードが許容されている場合(ステップS75;YES)、カメラ制御CPU204は、フラッシュ充電モードを実行する(ステップS79)。そして、フラッシュの充電が完了すると、フラッシュ充電完了通知を本体ユニット100に送信して(ステップS80)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
一方、フラッシュ充電モードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS75;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして、フラッシュ充電モードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS78)。ここで、フラッシュ充電モードが実行可能である場合(ステップS78;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS79に移行して、フラッシュ充電モードを実行する。
また、動作積算限度値によりフラッシュ充電モードが実行可能でない場合(ステップS78;NO)、カメラ制御CPU204は、要求処理不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS81)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS82)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、ステップS73において、現在の動作状態が待機状態又はプレビュー状態でない場合(ステップS73;NO)、カメラ制御CPU204は、要求異常と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS75)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS82)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
次に、ステップS71に戻り、受信した要求がフラッシュ充電モードでない場合(ステップS71;NO)、カメラ制御CPU204は、機構初期化フラグの確認を行う(ステップS83)。ここで、機構初期化済みでない場合(ステップS84;NO)、カメラ制御CPU204は、許容動作設定値に基づいて許容されている動作モードをチェックする(ステップS85)。そして、機構初期化モードが許容されているか否かを判別し(ステップS86)、機構初期化モードが許容されている場合(ステップS86;YES)、カメラ制御CPU204は、機構初期化を行う(ステップS89)。さらに、機構初期化が完了すると、機構初期化フラグを設定して(ステップS90)、ステップS93に移行する。
一方、機構初期化モードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS86;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして(ステップS87)、機構初期化モードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS88)。ここで、機構初期化モードが実行可能である場合(ステップS88;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS89に移行して、機構初期化を行う。
また、動作積算限度値により機構初期化が実行可能でない場合(ステップS88;NO)、カメラ制御CPU204は、初期化不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS91)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS92)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
次に、ステップS84に戻り、機構初期化済みである場合(ステップS83;YES)について、図20を参照して説明する。機構初期化済みである場合(ステップS83;YES)、図20に示す(A)に移行し、カメラ制御CPU204は、受信した要求が光学ズームモード要求であるか否かを判別する(ステップS93)。光学ズームモード要求である場合(ステップS93;YES)、カメラ制御CPU204は、現在の動作状態をチェックする(ステップS94)。
ここで、現在の動作状態がプレビュー状態である場合(ステップS95)、カメラ制御CPU204は、機構初期化フラグをチェックして(ステップS96)、機構初期化済みであるか否かを判別する(ステップS97)。機構初期化済みである場合(ステップS97;YES)、カメラ制御CPU204は、許容動作設定値に基づいて許容されている動作モードをチェックする(ステップS98)。そして、光学ズームモードが許容されているか否かを判別し(ステップS99)、光学ズームモードが許容されている場合(ステップS99;YES)、カメラ制御CPU204は、光学ズームモードを実行する(ステップS102)。さらに、光学ズーム実行後のズーム位置情報を更新して(ステップS103)、光学ズーム要求完了通知を本体ユニット100に送信し(ステップS104)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
一方、光学ズームモードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS99;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして(ステップS100)、光学ズームモードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS101)。ここで、光学ズームモードが実行可能である場合(ステップS101;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS102に移行して、光学ズームモードを実行する。
また、動作積算限度値により光学ズームモードが実行可能でない場合(ステップS101;NO)、カメラ制御CPU204は、要求処理不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS106)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS107)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、ステップS95において、現在の動作状態がプレビュー状態でない場合(ステップS95;NO)、カメラ制御CPU204は、要求異常と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS105)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS107)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
次に、ステップS93に戻り、受信した要求が光学ズームモード要求でない場合(ステップS93;NO)について、図21を参照して説明する。受信した要求が光学ズームモード要求でない場合(ステップS93;NO)、カメラ制御CPU204は、図21に示す(B)に移行して、受信した要求が電子ズームモード要求であるか否かを判別する(ステップS111)。電子ズームモード要求である場合(ステップS111;YES)、カメラ制御CPU204は、現在の動作状態をチェックする(ステップS112)。
ここで、現在の動作状態がプレビュー状態である場合(ステップS113;YES)、カメラ制御CPU204は、許容動作設定値に基づいて許容されている動作モードをチェックする(ステップS114)。そして、電子ズームモードが許容されているか否かを判別し(ステップS115)、電子ズームモードが許容されている場合(ステップS115;YES)、カメラ制御CPU204は、電子ズームモードを実行する(ステップS118)。そして、カメラステータスの電子ズーム実行を更新して(ステップS119)、電子ズーム要求完了通知を本体ユニット100に送信し(ステップS120)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
一方、電子ズームモードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS115;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして(ステップS116)、電子ズームモードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS117)。ここで、電子ズームモードが実行可能である場合(ステップS117;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS118に移行して、電子ズームモードを実行する。
また、動作積算限度値により電子ズームモードが実行可能でない場合(ステップS117;NO)、カメラ制御CPU204は、要求処理不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS122)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS123)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、ステップS113において、現在の動作状態がプレビュー状態でない場合(ステップS113;NO)、カメラ制御CPU204は、要求異常と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS121)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS123)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、ステップS111において、受信した要求が電子ズームモード要求でない場合(ステップS111;NO)、カメラ制御CPU204は、受信した要求がカメラモジュール200の動作状態の変更要求であるか否かを判別する(ステップS124)。動作状態の変更要求である場合(ステップS124;YES)、カメラ制御CPU204は、現在の動作状態をチェックして(ステップS125)、要求された動作状態に遷移可能であるか否かを判別する(ステップS126)。
要求された動作状態に遷移可能でない場合(ステップS126;NO)、カメラ制御CPU204は、要求異常と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS130)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS131)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
次に、ステップS124に戻り、受信した要求が動作状態の変更要求でない場合(ステップS124;NO)、又は要求された動作状態に遷移可能である場合に(ステップS126;YES)、要求された動作状態が待機状態の場合(ステップS127;YES)及びプレビュー状態の場合(ステップS128;YES)について図22を参照して説明する。
まず、受信した要求が動作状態の変更要求でない場合(ステップS124;NO)、カメラ制御CPU204は、図22に示す(C)に移行し、その他の動作モードを実行して(ステップS151)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、要求された動作状態が待機状態の場合(ステップS127;YES)、図22に示す(D)に移行し、動作状態を待機状態に遷移させて(ステップS152)、本体ユニット100に要求完了通知を送信する(ステップS153)。そして、カメラ制御CPU204は、本動作モード実行処理を終了して、メイン処理に移行する。
また、要求された動作状態がプレビュー状態である場合(ステップS128;YES)、図22に示す(E)に移行し、許容動作設定値に基づいて許容されている動作モードをチェックする(ステップS154)。そして、プレビューモードが許容されているか否かを判別し(ステップS155)、プレビューモードが許容されている場合(ステップS155;YES)、カメラ制御CPU204は、動作状態をプレビュー状態に遷移させる(ステップS158)。さらに、要求完了通知を本体ユニット100に送信して(ステップS159)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
一方、プレビューモードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS155;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして(ステップS156、プレビューモードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS157)。ここで、プレビューモードが実行可能である場合(ステップS157;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS158に移行して、動作状態をプレビュー状態に遷移させる。
また、動作積算限度値によりプレビューモードが実行可能でない場合(ステップS157;NO)、カメラ制御CPU204は、要求処理不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS160)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS161)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
次に、ステップS126に戻り、要求された動作状態に遷移可能である場合に(ステップS126;YES)、要求された動作状態が静止画撮影状態の場合(ステップS129;YES)及び要求された動作状態が静止画撮影状態でない場合(ステップS129;NO)について図23を参照して説明する。
要求された動作状態が静止画撮影状態である場合(ステップS129;YES)、カメラ制御CPU204は、図23に示す(F)に移行して、許容動作設定値に基づいて、許容されている動作モードをチェックする(ステップS132)。そして、静止画撮影モードが許容されているか否かを判別し(ステップS133)、静止画撮影モードが許容されている場合(ステップS133;YES)、カメラ制御CPU204は、連写撮影モードが許容されているか否かを判別する(ステップS134)。
連写撮影モードが許容されている場合(ステップS134;YES)、カメラ制御CPU204は、連写撮影モードで静止画撮影状態を設定し(ステップS136)、本体ユニット100に要求完了通知を送信する(ステップS137)。そして、静止画撮影処理を実行して(ステップS138)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
一方、連写撮影モードが動作許容設定値に設定されていない場合(ステップS134;NO)、カメラ制御CPU204は、単写撮影モードで静止画撮影状態を設定し(ステップS135)、本体ユニット100に要求完了通知を送信する(ステップS137)。そして、静止画撮影処理を実行して(ステップS138)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、ステップS133において、静止画撮影モードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS133;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして(ステップS139)、静止画撮影モードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS140)。ここで、静止画撮影モードが実行可能である場合(ステップS140;YES)、カメラ制御CPU204は、動作積算限度値に基づいて、連写撮影モードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS141)。
連写撮影モードが実行可能でない場合(ステップS141;NO)、カメラ制御CPU204は、ステップS135に移行して、単写撮影モードで静止画撮影状態を設定する(ステップS135)。また、連写撮影モードが実行可能である場合(ステップS141;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS136に移行して、連写撮影モードで静止画撮影状態を設定する。
一方、動作積算限度値に基づいて静止画撮影モードが実行可能でない場合(ステップS140;NO)、カメラ制御CPU204は、要求処理不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS142)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS143)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
また、要求された動作状態が静止画撮影状態でない場合(ステップS129;YES)、カメラ制御CPU204は、要求された動作状態が動画撮影状態であると判別して、図23に示す(G)に移行し、許容動作設定値に基づいて許容されている動作モードをチェックする(ステップS162)。そして、動画撮影モードが許容されているか否かを判別し(ステップS163)、動画撮影モードが許容されている場合(ステップS163;YES)、カメラ制御CPU204は、動作状態を動画撮影状態に遷移させる(ステップS166)。さらに、カメラ制御CPU204は、要求完了通知を本体ユニット100に送信し(ステップS167)、動画撮影処理を実行する(ステップS168)。そして、カメラ制御CPU204は、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
一方、動画撮影モードが許容動作設定値に設定されていない場合(ステップS163;NO)、カメラ制御CPU204は動作積算限度値をチェックして(ステップS164)、動画撮影モードが実行可能であるか否かを判別する(ステップS165)。ここで、動画撮影モードが実行可能である場合(ステップS165;YES)、カメラ制御CPU204は、ステップS166に移行して、動作状態を動画撮影状態に遷移させる。
また、動作積算限度値により動画撮影モードが実行可能でない場合(ステップS165;NO)、カメラ制御CPU204は、要求処理不能と判別してカメラモジュール200の状態をエラー状態に設定する(ステップS169)。そして、エラー割り込みパケット(例えば、図10に示すように「MTYPE」が「0xFE」となる通信パケット)を本体ユニット100に送信して(ステップS170)、本動作モード実行処理を終了し、メイン処理に移行する。
上述した動作モード実行処理を終了すると、カメラ制御CPU204は、メイン処理(図18のステップS53)に戻り、本体ユニット100から電源遮断命令であるシャットダウン要求を受信したか否かを判別する(ステップS53)。シャットダウン要求を受信していない場合(ステップS53;NO)、ステップS48に移行して、上述した処理を繰り返して実行する。
一方、シャットダウン要求を受信した場合(ステップS53;YES)、カメラ制御CPU204は、所定の機構部退避処理を実行し(ステップS54)、シャットダウン完了通知を本体ユニット100に送信する(ステップS55)。そして、電力保持出力をOFFにして(ステップS56)、カメラモジュール200への電源供給を遮断させ、本メイン処理を終了する。
以上のように、本実施の形態における携帯電話1は、カメラモジュール200に電源を供給する本体ユニット100と、複数の動作モードを実行するカメラモジュール200とを備え、本体ユニット100は、カメラモジュール200から各動作モードを実行するために必要となる電力に関する情報として動作電力情報を受信すると共に、充電電池1116aの推定動作可能時間を算出する。そして、動作電力情報と推定動作可能時間とに基づいて、カメラモジュール200において実行が許容される動作モードを許容動作設定値として設定し、これをカメラモジュール200に送信する。カメラモジュール200は、本体ユニット100から動作モード毎の許容動作設定値を受信して、この許容動作設定値に基づいて、ユーザから指示された動作モードが実行可能であるかどうかを判断し、各動作モードの実行可否を制御する。
これにより、カメラモジュール200で実行可能な動作モードの設定を本体ユニット100で、詳細に把握して設定することができる。すなわち、動作電力情報には、各動作モードを実行するために必要となる動作電力として、駆動電圧及びその駆動電圧における消費電流値の組み合わせが複数記憶されているため、充電電池116aの電池残量、すなわち、充電電池116aの推定動作可能時間に応じて、適切な駆動電圧及びその駆動電圧における消費電流値を選択して、当該動作モードの実行が可能であるか否かを判別することができる。
つまり、本体ユニット100は、カメラモジュール200が実行可能な動作モードを的確に把握して、動作モード毎の許容動作設定値を設定することができ、従来のカメラモジュールに対する電源供給の継続又は停止といった二者択一的な制御だけでなく、推定動作可能時間に応じて適切な制御を行うことができる。これにより、小型化された充電電池116aの電池残量を有効に利用して、カメラモジュール200の動作可能時間を延長させることができる。
また、本体ユニット100は、ユーザにより指示された動作モードを実行可能であるか否かを動作モード許容基準値に基づいて判別し、当該動作モードが実行できない場合、携帯電話1の作動時間を短縮する警告を出力し、携帯電話1の作動時間を短縮する指示が入力された場合、電源供給部116の電源供給状況から推定動作可能時間を算出し、算出された推定動作可能時間に基づいて、各動作モードの動作許容設定値を再設定する。
これにより、例えば、推定動作可能時間が所定値以下になった場合に、所与の動作モードの実行を禁止するといった制御を行うことができ、電源供給部116の電源供給状況に応じて、動作モードの実行可否を適宜制御することができる。なお、携帯電話1の作動時間を短縮する警告が出力された場合に、実行を禁止する動作モードを直接ユーザが入力することにより、指定可能とする構成であっても良い。
さらに、携帯電話1の作動時間を短縮する警告が出力され、携帯電話1の作動時間を短縮せず、カメラモジュールの可能な範囲で動作を継続する指示も入力されない場合、カメラモジュール200への電源供給を遮断するため、ユーザの指示に応じた柔軟な電源遮断制御を行うことができる。
また、上述した推定動作可能時間を算出する際に、カメラモジュール200に備える温度検出部209により検出された温度に基づいて、推定動作可能時間の補正を行うため、携帯電話1の使用環境温度に応じた正確な推定動作可能時間を算出することができる。これにより、正確な推定動作可能時間に基づいて、カメラモジュール200において実行可能な動作モードの制御を適切に行うことができる。また、温度検出部209は、光学レンズユニット201の温度補償を行うための温度検出部と兼用されるため、部品点数を減らして、携帯電話1の低コスト化、小型化を実現することができる。
或いは、現在の周辺環境温度が、カメラモジュールの機構動作に適さない温度範囲にある場合には、カメラモジュールの動作そのものをシャットダウンさせるために使用してもよい。
また、本体ユニット100は、電源供給部116の電池残量に基づいて、カメラモジュール200に許容できる電力条件を設定した許容電力条件を送信する。カメラモジュール200は、許容電力条件を受信し、この許容電力条件と、動作電力情報テーブル205cに記憶される最低限必要となる動作電圧とその動作電圧における電流値とに基づいて、実行可能な動作モードを判別して、動作モードの実行可否を制御する。
これにより、従来本体ユニット100側で行っていた、カメラモジュール200における動作モードの実行可否の制御をカメラモジュール200側で行うことができ、本体ユニットの制御負荷を軽減することができる。すなわち、カメラモジュール200は、許容動作条件として与えられた範囲内で動作可能な動作モードを判定して、動作モードの実行を制御することができるため、カメラモジュール200は自己の動作状態を適切に把握して、電源供給制御を行うことができる。また、省電力化を図りながら、所望の動作モードを優先的に実行させることができる。
特に、高性能化、多機種化されたカメラモジュール200においては、カメラモジュール200側で許容電力条件に基づいて、動作モードの実行可否の制御を行うことで、携帯電話1の高速処理化、低コスト化を実現することができる。或いは、本体ユニット100とカメラモジュール200間において、カメラモジュールの動作モードの電源制御に係るセッションを減少させることができるため、本体ユニット100とカメラモジュール200間の通信負荷を軽減することができる。
また、携帯電話1の各部に電源を供給する電源供給部116は、充電電池116a及びACアダプタ116bから構成され、充電電池116a又はACアダプタを介して接続される外部電源から選択的に電源を供給する。そして、充電電池116aから電源を供給する場合と、外部電源から電源を供給する場合で、異なる電源制御処理を実行することにより、電源供給部116の電源供給状況に応じたカメラモジュールの制御を行うことができる。
例えば、ACアダプタ116bを介して外部電源から電源供給が行われる場合は、外部電源から電源供給が開始されると共にフラッシュ発光のためコンデンサ212に予め充電を行わせることにより、撮影時に起動後のフラッシュ充電のための待機時間を要することない。これにより、良好な撮影機会を逃すことなく、フラッシュ撮影を行うことができる。
また、カメラモジュール200は、複数の動作状態を遷移し、各動作状態に応じて実行可能な動作モードが制限される。例えば、カメラモジュール200の動作状態がプレビュー状態である場合に、光学ズームモードの実行を禁止するため、プレビュー状態において誤操作により光学ズームが駆動され、レンズ等が破損するといったトラブルを防ぐことができる。
また、カメラモジュール200の動作状態が待機状態又はプレビュー状態である場合に、フラッシュ充電モードの実行を許可するため、例えば、静止画撮影モードや動画撮影モードといった大きな消費電流値が予想される動作モードが実行されない動作状態にある場合に、フラッシュ充電モードの実行を行うことにより、充電電池116aにおける急激な電圧降下を防止することができる。
また、本体ユニット100は、電源供給部116からカメラモジュール200に電源を供給することにより、ハードウェア的にカメラモジュール200を起動させ、電源遮断命令が指示された場合、カメラモジュール200に所定の退避処理を実行させた後に、電源の供給を遮断させる。これにより、カメラモジュール200に備える各機構部を、破損の恐れが少ない退避位置まで格納して電源を遮断させることができ、各機構部の破損を防止することができる。
さらに、充電電池116aには、充電電池116aを覆うための電池蓋が設けられると共に、当該蓋の開閉を検知する電池蓋スイッチが設けられ、カメラモジュール200が動作モード実行中に電池蓋の開閉が検出されると、表示部113に警告が出力されるため、カメラモジュール200の動作中に充電電池116aが脱落し、電源供給が行えなくなるといった事態を防止することができる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な携帯電話機1の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、本実施の形態においては、カメラモジュール200にフラッシュ回路211、コンデンサ212、キセノン管213を備える構成としたが、これらは一体として構成されている必要はなく、カメラモジュール200と、フラッシュ機能が別体に構成されていても良い。フラッシュ機能が別体として構成されている場合、カメラモジュール200を小型化することができると共に、フラッシュ撮影時に発生する赤目現象を抑制することができる。
また、本実施の形態における通信パケットのデータ構成例、各種テーブルのデータ構成例は一例であり、上述した例に限定されるものでないことは勿論である。或いは、本実施の形態における各種動作モードは一例であり、上述した例に限定されないのは勿論である。
その他、本実施の形態における携帯電話1の細部構成、及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発実施の形態における携帯電話1の要部構成を示すブロック図である。 FROM105のデータ構成例を示す図である。 (a)充電電池116aの概略的な等価回路の一例を示す図、(b)図3(a)に示す等価回路をモデル化した図である。 蓄電電池116aの電池電圧−蓄電容量曲線を示す図である。 ROM205のデータ構成例を示す図である。 動作電力情報テーブル205cのデータ構成例を示す図である。 本体ユニット100とカメラモジュール200との間で行われるセッションの一例を示す図である。 通信パケットのデータ構成例を示す図である。 パケット定義テーブル105e,205dのデータ構成例を示す図である。 メッセージ定義テーブル105f,205eのデータ構成例を示す図である。 IN DATAパケットのデータ構成例を示す図である。 OUT DATAパケットのデータ構成例を示す図である。 オペレーションID定義テーブル105g,205fのデータ構成例を示す図である。 OUT DATAパケットのデータ構成例を示す図である。 カメラモジュール200の動作状態の遷移例を示す図である。 本体ユニット100における外部電源時フラッシュ充電処理を示すフローチャートである。 本体ユニット100における電源供給設定処理を示すフローチャートである。 カメラモジュール200におけるメイン処理を示すフローチャートである。 メイン処理のサブルーチンとなる動作モード実行処理の一部を示すフローチャートである。 メイン処理のサブルーチンとなる動作モード実行処理の一部を示すフローチャートである。 メイン処理のサブルーチンとなる動作モード実行処理の一部を示すフローチャートである。 メイン処理のサブルーチンとなる動作モード実行処理の一部を示すフローチャートである。 メイン処理のサブルーチンとなる動作モード実行処理の一部を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話
100 本体ユニット
101 アンテナ
102 RFモジュール
103 本体制御CPU
104 RAM
105 FROM
106 メモリカード
107 メモリカードコネクタ
108 IDカード
109 IDカードコネクタ
110 I/O制御用CPU
111 入力部
112 USBコネクタ
113 表示部
114 駆動回路
115 音声出力部
115a スピーカ
115b マイク
116 電源供給部
116a 充電電池
116b ACアダプタ
200 カメラモジュール
201 光学レンズユニット
202 撮像素子
203 アナログ信号処理回路
204 カメラ制御CPU
205 ROM
206 RAM
207 アクチュエータ
208 駆動回路
209 温度検出部
210 電源回路
211 フラッシュ回路
212 コンデンサ212
213 キセノン管
301 画像転送バス
302 命令バス
303 モジュール起動信号
304 電源ライン

Claims (5)

  1. 複数の動作モードを有するカメラモジュールと、前記カメラモジュールに電源を供給する電源供給部を備える本体ユニットと、を具備した携帯用情報機器であって、
    前記カメラモジュールは、
    前記各動作モードそれぞれについて、当該動作モードの実行に必要な電力に関する情報を動作電力情報として前記本体ユニットに送信する動作電力情報送信手段と、
    選択された動作モードを実行する動作モード実行手段と、
    前記本体ユニットから電源遮断指示を受信して、カメラモジュールへの電源供給を停止させる電源供給制御手段と、を有し、
    前記本体ユニットは、
    前記電源供給部の電源供給状況を監視する監視手段と、
    前記動作電力情報を受信する動作電力情報受信手段と、
    前記動作電力情報に基づいて前記カメラモジュールが動作可能な動作モードを選択する選択手段と、
    前記動作電力情報及び前記電源供給状況に基づいて、携帯用情報機器が動作可能な推定動作可能時間を算出する推定動作可能時間算出手段と、
    前記推定動作可能時間が所定値以下となった場合に警告を出力する警告手段と、
    前記カメラモジュールへの電源供給を遮断する指示を入力する入力部と、
    前記電源供給を遮断する指示が入力された場合に、カメラモジュールへ電源遮断指示を送信する電源遮断指示送信手段と、を有する、
    ことを特徴とする携帯用情報機器。
  2. 前記動作電力情報は、動作モードに応じた駆動電圧と、当該駆動電圧における消費電流値とを含むことを特徴とする請求項1記載の携帯用情報機器。
  3. 前記電源供給部は、ACアダプタを介して接続される外部電源及び内蔵する電池から選択的に電源を供給することが可能に構成され、
    前記電源供給状況は、前記ACアダプタの接続有無及び/又は前記電池の電圧値に関する情報を含むことを特徴とする請求項1記載の携帯用情報機器。
  4. 自携帯用情報機器内の温度を検出する温度検出手段を具備し、
    前記推定動作可能時間算出手段は、前記温度検出手段により検出された温度に基づいて、推定動作可能時間を補正する推定動作可能時間補正手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯用情報機器。
  5. 前記動作モードには、フラッシュ充電モード、光学ズームモード、電子ズームモード、電子ファインダーモード、静止画像撮影モード、連続静止画像撮影モード、動画撮影モードのうち少なくとも1以上を含むことを特徴とする請求項1記載の携帯用情報機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007312139A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Nec Saitama Ltd 携帯電話機、該携帯電話機に用いられるカメラ動作休止方法及びカメラ動作休止制御プログラム
JP2011248164A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Sony Corp 交換レンズ、撮像装置、撮像システム、交換レンズの制御方法およびプログラム

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