JP2006114670A - 発光システム - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池に入射する光が減衰することなく、また、設置場所の制約を受けることがなく、太陽電池の出力低下を防止することができるうえ、簡単に製造することのできる発光モジュールを備えてなる発光システムを提供する。
【解決手段】発光システムは、発光モジュール(太陽電池部1と発光部2と保護部3とが順次積層されてなる)と、この発光モジュールを固定するための枠体29−1〜29−4とを備えてなり、枠体29−1〜29−4に、太陽電池部1からの充電および発光部2への放電が行われる蓄電池と、少なくとも充電および放電の制御を行なう制御部とが収納され、その制御部を介して前記発光モジュールと前記蓄電池とが電気的に接続されている。
【選択図】図7
【解決手段】発光システムは、発光モジュール(太陽電池部1と発光部2と保護部3とが順次積層されてなる)と、この発光モジュールを固定するための枠体29−1〜29−4とを備えてなり、枠体29−1〜29−4に、太陽電池部1からの充電および発光部2への放電が行われる蓄電池と、少なくとも充電および放電の制御を行なう制御部とが収納され、その制御部を介して前記発光モジュールと前記蓄電池とが電気的に接続されている。
【選択図】図7
Description
本発明は、発光システムに関するものであり、さらに詳しくは、太陽電池やその他の電池と組み合わせて例えば小型照明や案内標識などに使用することのできる、フレキシブル型、可視光透過型または可視光不透過型の発光モジュールを備えてなる発光システムに関するものである。
従来、この種の発光システムにおける発光モジュールとしては、特許文献1に記載されたような、透光性基板の上に透光性発光部と太陽電池とをこの順で積層した発光装置や、特許文献2に記載されたような、発光面と受光面とが同一面上に位置するように、発光面を有するパネル状発光体の近傍に太陽電池の受光面が配置された照明パネルや、特許文献3に記載されたような、太陽光発電部とこの太陽光発電部の起電力により発光する発光部とが1枚の平板状基板に実装された太陽光発電利用発光モジュールなどがあった。
しかしながら、特許文献1に記載された発光装置は、透光性発光部と太陽電池との積層構造からなり、発光面と受光面とが同一面上にあることから、商品化したときの設置場所に制約があるうえ、太陽電池に入射する光が透光性発光部で減衰されるため太陽電池の出力低下が避けられないなどの欠点があった。
また、特許文献2に記載された照明パネルは、発光面を有するパネル状発光体の近傍に受光面を有する太陽電池が配置され、発光面と受光面とが同一面上にあることから、商品化したときの設置場所に制約があるうえ、面積上の制約から太陽電池の出力低下が避けられないなどの欠点があった。
さらに、特許文献3に記載された発光モジュールは、表面に太陽光発電部を、裏面にこの太陽光発電部の起電力により発光する発光部をそれぞれ実装する1枚の平板状基板に、スルーホールを形成し、裏面にプリント配線および太陽電池モジュールの起電力を利用する回路および素子群を実装するため、発光部の搭載場所に制約があるなどの欠点があった。
本発明の目的は、このような従来技術の課題を解決し、太陽電池に入射する光が減衰することなく、また、設置場所の制約を受けることがなく、太陽電池の出力低下を防止することができるうえ、簡単に製造することのできる発光モジュールを備えてなる発光システムを提供することにある。
本発明によれば、太陽電池部、該太陽電池部の受光面と反対側の面に設けられる発光部、および該発光部の発光面に設けられる保護部が順次積層されて構成された発光モジュールと、該発光モジュールを固定するための枠体と、前記太陽電池部からの充電および前記発光部への放電が行われる蓄電池と、充電および放電の制御を行なう制御部とを備えてなり、該枠体内に、少なくとも前記蓄電池もしくは前記制御部が収納され、該制御部を介して前記発光モジュールと前記蓄電池とが電気的に接続されていることを特徴とする発光システムが提供される。
ここで、太陽電池部は例えば、少なくとも、透光性絶縁基板、透明導電層、光電変換層および金属層からなるものが好ましく用いられる。発光部は例えば、透光性絶縁基板、金属層および発光素子からなるものが好ましく用いられる。保護部は、例えば透光性絶縁基板からなるものが好ましく用いられる。
そして、この発光モジュールは例えば、太陽電池部(少なくとも、第1の透光性絶縁基板、透明導電層、光電変換層および第1の金属層からなる)と、第1の接着層と、発光部(第2の透光性絶縁基板、第2の金属層および発光素子からなる)と、第2の接着層と、保護部(第3の透光性絶縁基板からなる)とが、順次積層されてなるものが好ましく用いられる。
本発明に係る発光システムにあっては、簡単なパッケージングにより、太陽電池付き発光システムを1つの単位体にすることができるうえ、発光面と受光面とが同一面上にないので、太陽電池に入射する光の発光部による減衰のおそれ、あるいは太陽電池の占有面積上の制約がなくなり、太陽電池の出力低下を防止することができる。
本発明に係る発光システムは、発光モジュールの少なくとも一部分が透光領域とされ、その透光領域に前記発光部が配置されているのが好ましい。このように構成されていると、この発光システムを部屋のガラス窓に使用したときなどに、昼間の太陽光を透光領域から室内に取り込むことができる。
本発明に係る発光システムは、発光モジュールの一部分が透光領域とされるとともに他の部分が遮光領域とされ、その透光領域に前記発光部が配置され、その遮光領域に前記蓄電池もしくは前記制御部が配置されているのが好ましい。このように構成されていると、透光領域部分を通り抜けた太陽光が蓄電池および制御部によって遮られることがなくなる。
本発明に係る発光システムは、遮光領域に、前記制御部を介して前記発光モジュールと前記蓄電池とを電気的に接続するための配線用ホールが形成されているのが好ましい。このように構成されていると、このホールから太陽電池部の出力端子と発光部の入力端子を取り出すことで、透光領域部分から取り込まれた太陽光が端子ボックスやそれに付随する導線などで遮られないようにすることができる。
以下、例示としての目的だけで、添付図面を参照して本発明の4つの実施形態を説明する。
図1〜図3および図5を参照して、本発明に係る発光モジュールの1つの実施形態(実施形態1)を説明する。この発光モジュールは少なくとも、太陽電池部1・101と発光部2と保護部3とを備えてなる。
図1および図2に示す太陽電池部1・101の作製に当たり、予め透明導電膜5を形成した第1の透光性絶縁基板としてのガラス基板4を用いる。このガラス基板4には、透明導電層としての透明導電膜5が、ガラス基板4の片側表面と全周囲端面とに形成されている。
次に、レーザ光を用いて透明導電膜5のパターニングを行なう。この際、透明導電膜5によく吸収される、例えばYAG基本波レーザ光などを用いる。レーザ光をガラス基板4側から入射させることにより、透明導電膜5が短冊状に分離されて、透明導電膜5の分離ライン6が形成される。
次に、透明導電膜5が形成されたガラス基板4を純水で洗浄し、光電変換層としての光電変換膜7−1を形成する。光電変換膜7−1は、a−Si:Hp層、a−Si:Hi層、a−Si:Hn層からなり、合計の厚さが100nm〜300nmである。
次に、透明導電膜8を形成する。透明導電膜8には、a−Si:Hn層とのコンタクトが良好な、例えばZnOやITOなどが用いられる。透明導電膜8の合計の厚さは5nm〜100nmである。
次に、レーザ光を用いて光電変換膜7−1をパターニングする。この際、レーザ光による透明導電膜5の損傷を避けるために、波長選択性のある、例えばYAG SHGレーザなどを用いる。レーザ光をガラス基板4側から入射させることにより、光電変換膜7−1は短冊状に分離され、同時に透明導電膜8も除去されて、光電変換膜7−1の分離ライン9が形成される。この分離ライン9は、透明導電膜8の分離ライン6と約50μm重畳する約1〜50μm離れた位置に、約50μm〜200μmの幅で形成される。
次に、光電変換層としての光電変換膜7−2を形成する。光電変換膜7−2は、μc−Si:Hp層、μc−Si:Hi層、μc−Si:Hn層からなり、合計の厚さが1000nm〜3000nmである。
次に、レーザ光を用いて光電変換膜7−2をパターニングする。この際、レーザ光による透明導電膜5の損傷を避けるために、波長選択性のある、例えばYAG SHGレーザなどを用いる。レーザ光をガラス基板4側から入射させることにより、光電変換膜7−2は短冊状に分離され、同時に光電変換膜7−1および透明導電膜8も除去されて、光電変換膜7−2の分離ライン10が形成される。この分離ライン10は、分離ライン9と約50μm重畳する約1〜50μm離れた位置に、約50μm〜200μmの幅で形成される。
さらに、続いて、透明導電膜11と金属電極膜12とを積層することにより、第1の金属層としての裏面電極膜13を形成する。透明導電膜11には、比抵抗が小さく透光性が高い、例えばZnOやITOなどを用いる。一方、金属電極膜12には、反射率の高い、例えばAlやAgなどを用いる。透明電極膜11の膜厚は50nm〜200nm程度、金属電極膜12の膜厚は500nm〜1μm程度である。ただし、透明電極膜11は割愛してもかまわない。
次に、レーザ光を用いて、裏面電極膜13のパターニングを行なう。この際、レーザ光による透明導電膜5の損傷を避けるために、また同時に、光電変換膜7−1、透明導電膜8および光電変換膜7−2を除去するために、波長選択性のある、例えばYAG SHGレーザなどを用いる。レーザ光をガラス基板4側から入射させることにより、裏面電極膜13が短冊状に分離され、同時に光電変換膜7−1、透明導電膜8および光電変換膜7−2も除去されて、裏面電極膜13の分離ライン14が形成される。この分離ライン14は、光電変換膜7−2の分離ライン10と約50μm重畳する約1〜150μm離れた位置に、約50μm〜200μmの幅で形成される。
このようにして、少なくとも、ガラス基板4、透明導電膜5、非晶質シリコン系半導体からなる光電変換膜7−1、透明導電膜8、結晶シリコン系半導体からなる光電変換膜7−2および裏面電極膜13を備えてなり、ガラス基板4上で複数の発電領域に分割され、直列接続された集積型薄膜太陽電池であって、裏面電極膜13の分離ライン14が裏面電極膜13、光電変換膜7−2、透明導電膜8および光電変換膜7−1を貫通して略同一形状にパターニングされた太陽電池を得ることができる。
次に、発電領域内に透光性開口部15のパターニングを行なう。この際、レーザ光による透明導電膜4の損傷を避けるために、また同時に、光電変換膜7−1、透明導電膜8および光電変換膜7−2を除去するために、波長選択性のある、例えばYAG SHGレーザなどを用いる。レーザ光をガラス基板4側から入射させることにより加工されて、透光性開口部15が形成される。この透光性開口部15は、裏面電極膜13の分離ライン14に対して垂直方向に形成される。
ここでは、幅11.09mmの短冊に分割された発電領域内に、幅0.08mmで、裏面電極膜13の分離ライン14に対して垂直に約0.953mmピッチで、合計704個の透光性開口部15が形成され、太陽電池部の一部が透光領域になり他の部分が遮光領域になり、太陽電池部透光領域1と太陽電池部遮光領域101とが構成されている。
したがって、48段の太陽電池内に、704個の透光性開口部15をパターニングし、おおよそ10%の開口率でサイズが670mm×535mmの太陽電池部透光領域1が形成される。
これとともに透光性開口部15を形成しないサイズ255mm×535mmの太陽電池部の遮光領域101が、例えば2つ、太陽電池部透光領域1の両側に配置されている。このように、例えばサイズが560mm×925mmで発電出力が約50ワット[W]である太陽電池を作成することができる。
この例では、光電変換層がa−Si:Hとμc−Si:Hとのタンデム構造であるが、a−Si:Hのシングル構造、タンデム構造、トリプル構造、あるいはμc−Si:Hのシングル構造、タンデム構造、トリプル構造、あるいはこれらを組み合わせたタンデム構造、トリプル構造のものでもよい。 また、この例では、太陽電池として、発電領域内に透光性開口部15のパターニングを行なうタイプの太陽電池を一例にして述べてきたが、太陽電池は、採光型太陽電池など、採光が可能なものであればどのようなものでもよい。
次に、図1、図3および図5に示す発光部2の作製について説明する。図5は、発光部2の配置の一例を示すものであるが、太陽電池部1・101の電極などについては便宜上、図示が省略されており、例えば発光部2からなる発光ユニットが4個配列されたものを示している。
発光部2の作製に際しては、図1に示すように、予め第2の金属層としての回路パターン18を形成した第2の透光性絶縁基板としての透明PET17を用いる。回路パターン材には150℃、30分間の加熱で硬化するような銀ペーストを使用し、例えば厚さ50〜500μm程度の透明PET17にマスクを用いたスクリーン印刷法により回路パターン18を形成し、熱硬化させることにより、発光部2を作製する。
図3は、このようにして得られる本発明による発光部2の回路パターン18の一例を示す平面図である。図3の回路パターン18で発光素子としてのチップLED19を80個実装した発光ユニットを、例えば図5のように4ユニット使用し、例えば駆動電圧36ボルト[V]、最大消費電流400ミリアンペア[mA]、消費電力14.4ワット[W]のものを、1個の発光ユニットのサイズ約260mm×約300mmで構成した。
これらの発光ユニットは、図3に示すように、チップLED19をマウントするためのランドパターン23・23が形成されており、ランドパターン23・23に150℃、30分間の加熱で硬化するような銀ペーストを印刷塗布する。
次に、チップLED19の両極をランドパターン23・23に塗布した銀ペーストで導通するようにマウントする。
次に、チップLED19をマウントした透明PET上の回路パターンを、雰囲気温度が150℃に保持された加熱炉の中に静置させ、熱硬化させる。
この例では、印刷工程を使用したが、銀ペーストの塗布量を制御することのできる工程であれば、この限りではない。また、この例では、チップLED19の回路パターン上への接着には銀ペーストを硬化させる方法を使用したが、ソルダー半田を用い、リフロー工程を経て半田付けする方法でもよい。
このようにして作製された太陽電池部1・101と発光部2とをモジュールにする際には、太陽電池部1・101と発光部2との間に第1の接着層であるEVA(エチレンビニルアセテート)層16を挟む。また、発光部2とこの発光部2を保護するための第3の透光性絶縁基板としてのガラス基板21との間に、発光部2に配置するチップLED19の高さよりも厚い第2の接着層としてのEVA層20を挟む。そして、130℃で20分間、保持し、EVAを溶かした後、150℃で45分間、保持し、EVAを架橋させる。
この例では、チップLED19を保護するためにガラス基板21を用いたが、これに代えて、対侯性の高いフッ素系樹脂を用いてもよい。また、第1〜第3の透光性絶縁基板に例えばポリカーボネートなどの耐熱性のないプラスチック基板を使用する場合には、低温EVAを用いる必要がある。この場合、120℃で10分間、保持し、EVAを溶かした後、130℃で45分間、保持し、EVAを架橋させればよい。
以上のようにして作製された発光モジュールは、太陽電池部1・101と、太陽電池部1・101により発電した電力を蓄電する蓄電池と、電力を供給すれば発光する発光部2と、蓄電もしくは電力供給を制御する制御部とが物理的に一体化され、発電領域と発光領域とが重なった透光領域と、発電領域と蓄電池もしくは制御部とが重なった遮光領域とで構成された発光モジュールになっているので、設置場所において発光部面積の確保と発電部面積の確保とが両立し、設置面積の制約を受けずに設置することが可能になる。また、太陽電池やその他の電池と組み合わせて、例えば屋外照明や案内標識などに使用することができる。
図1および図4を参照して、本発明に係る発光システムの1つの実施形態(実施形態2)を説明する。図4は、この発光システムの構成図を示し、この発光システムは、少なくとも、発光モジュール24と、蓄電池25と、制御部26とを備えてなる。
この発光システムにより、昼間は入射光の一部を透過せしめ、また太陽電池部1・101で発電した電力で蓄電池25に充電し、夜間は蓄電池25からの電源供給により発光部2を発光させることができる。
蓄電池25は、鉛蓄電池、ニッケル・水素電池、リチウム・イオン電池などの二次電池、あるいはキャパシタでもよい。例えば、蓄電池25として、10直列のリチウム・イオン電池を使用し、1個当たり4.2V充電可能である電池を用いた場合には、10直列で42Vまで充電することができる。
制御部26は、少なくとも充電モードと放電モードとの切り替えが可能な回路があるものであればよい。また、制御部26は、太陽電池部1・101の電池電圧を監視して充電モードか放電モードかを切り替える機能、蓄電池25の電池レベルを監視して過放電モードか過充電モードかを切り替える機能、人間などを赤外線で検知する機能、放電モード時の負荷への供給電力をパルス電圧変調出力方式により出力調整する機能などを有している。
図1、図5および図6を参照して、本発明に係る発光モジュールの他の実施形態(実施形態3)を説明する。図6は、図5におけるA−A’線に沿った断面図である。図6は、実施形態1の発光モジュールに加えて発電部側に第4の透光性絶縁基板としての保護部28を形成した以外の構成が実施形態1と同様である発光モジュールを示すものである。
この発光モジュールには、太陽電池部1・101の出力を取り出すための端子30と、発光部2へ電源入力を行なうための端子31とが設けられている。また、この発光モジュールの裏面には、配線用ホール35・36が形成されており、これらのホール35・36から、端子30・31が、端子ボックスを介して取り出されている。
この発光モジュールは、図1の構成に加えて、太陽電池部1・101の受光面側に第3の接着層27を介して保護部28を、例えばガラス、好ましくは強化ガラスを配置していることを特徴としている。
保護部28が太陽電池部1・101および発光部2よりも外側に張り出している場合には、第1〜第3の接着層16、20、27により充填されて、側面が面一形状に形成されていることが好ましい。また、ホール35・36内についても、第2の接着層20により充填されて、発光モジュールの裏面が面一形状に形成されていることが好ましい。なお、太陽電池部1・101および発光部2の詳細な構造は省略されている。
図7を参照して、本発明に係る発光システムの別の実施形態(実施形態4)を説明する。図7は、この発光システムの構成を分解して説明する斜視図である。すなわち、図7は、図1に示す発光モジュールが4つの枠体構成材29−1・29−2・29−3・29−4からなる枠体に嵌め込まれ、蓄電池および制御部がその枠体に収納され、発光モジュールおよび蓄電池が前記制御部を介して電気的に接続されている発光システムを示している。
端子30は太陽電池部1・101の出力端子であり、端子31は発光部2の電源入力端子である。端子32は、制御部の太陽電池部電池電圧入力端子(図示略)に接続されており、端子33は、制御部の発光部電源出力端子(図示略)に接続されている。端子30は端子32に、また、端子31は端子33にそれぞれ接続される。ここでは、極性については省略することとする。
枠体における1つの枠体構成材29−1は、蓄電池を収納することができるような構造になっており、枠体構成材29−1に対向する他の枠体構成材29−3は、制御部を収納することができるような構造になっている。蓄電池と制御部とは、別の枠体構成材29−2の中で配線して接続されている。
ここでは、蓄電池と制御部とを接続する配線は枠体構成材29−2の中を通したが、枠体構成材29−2に対向する枠体構成材29−4の中を通しても良い。なお、この発光システムにおける発光モジュール、制御部および蓄電池の接続は、図4に示すとおりである。
図6において、太陽電池部1・101の出力を取り出すための端子30と、発光部2に電源を供給するための端子31とは、枠体構成材29−3で隠れた発光モジュールの裏面部分に形成されたホール35・36から端子ボックスを介して取り出されている。ここでは、これらの端子30・31を取り出すためのホール35・36を合計4つ形成したが、このようなホールは1つでも良い。
太陽光が4つの枠体構成材29−1・29−2・29−3・29−4からなる枠体で遮られない太陽電池部1については、透光性開口部15が形成されており、それ以外の4つの枠体構成材29−1・29−2・29−3・29−4からなる枠体で隠れる太陽電池部101については、透光性開口部15は形成されていない。したがって、太陽電池付き発光システムを1つの単位体にパッケージングすることができる。
また、遮光領域に配置される枠体には、制御部および蓄電池のうちのいずれか一方が収納されていても構わなく、上述のように両者が収納されていても構わない。
蓄電池が遮光領域に配置される枠体に収納され、制御部が太陽電池付き発光システムの外部に設置される場合としては、複数の発光システムがビルの壁面などに設置され、壁面全体を広告画面として用いられる場合が考えられる。このような場合には、各システムの点灯、消灯および点滅などを集中制御できるというメリットがあり、制御プログラムの変更により表示の変更が容易に行なえるとともに、各システムの蓄電残量や発光システムの異常を把握した表示プログラムの変更が可能となり、広告機能の障害を未然に回避することができる。
制御部が遮光領域に配置される枠体に収納され、蓄電池が太陽電池付き発光システムの外部に設置される場合としては、複数の発光システムが案内表示板として設置され、昼間に点灯もしくは点滅して用いられる場合が考えられる。このような場合には、1つの単位体にパッケージングされた太陽電池付き発光システムごとに充電、発光の制御を行なうことができると同時に、各太陽電池付き発光システムから発電された電力を外部に設置された蓄電池に集約して充電することが可能になり、また、蓄電池の交換および増設などのメンテナンスが容易になるというメリットがある。
本発明の発光システムは、太陽電池やその他の電池と組み合わせて小型または大型の照明や案内標識などに広く適用することができる。
1・101:太陽電池部
2:発光部
3:保護部
4:ガラス基板(第1の透光性絶縁基板)
5:透明導電膜(透明導電層)
6:分離ライン
7−1:光電変換膜(光電変換層)
7−2:光電変換膜(光電変換層)
8:透明導電膜
9:分離ライン
10:分離ライン
11:透明導電膜
12:金属電極膜
13:裏面電極膜(第1の金属層)
14:分離ライン
15:透光性開口部
16:EVA層(第1の接着層)
17:透明PET(第2の透光性絶縁基板)
18:回路パターン(第2の金属層)
19:チップLED(発光素子)
20:EVA層(第2の接着層)
21:保護基板(第3の透光性絶縁基板)
22:隙間
23:ランドパターン
24:太陽電池付き発光モジュール
25:蓄電池
26:制御部
27:接着層(第3の接着層)
28:保護部(第4の透光性絶縁基板)
29−1:枠体構成材
29−2:枠体構成材
29−3:枠体構成材
29−4:枠体構成材
30:端子
31:端子
32:端子
33:端子
35:ホール
30:ホール
2:発光部
3:保護部
4:ガラス基板(第1の透光性絶縁基板)
5:透明導電膜(透明導電層)
6:分離ライン
7−1:光電変換膜(光電変換層)
7−2:光電変換膜(光電変換層)
8:透明導電膜
9:分離ライン
10:分離ライン
11:透明導電膜
12:金属電極膜
13:裏面電極膜(第1の金属層)
14:分離ライン
15:透光性開口部
16:EVA層(第1の接着層)
17:透明PET(第2の透光性絶縁基板)
18:回路パターン(第2の金属層)
19:チップLED(発光素子)
20:EVA層(第2の接着層)
21:保護基板(第3の透光性絶縁基板)
22:隙間
23:ランドパターン
24:太陽電池付き発光モジュール
25:蓄電池
26:制御部
27:接着層(第3の接着層)
28:保護部(第4の透光性絶縁基板)
29−1:枠体構成材
29−2:枠体構成材
29−3:枠体構成材
29−4:枠体構成材
30:端子
31:端子
32:端子
33:端子
35:ホール
30:ホール
Claims (4)
- 太陽電池部、該太陽電池部の受光面と反対側の面に設けられる発光部、および該発光部の発光面に設けられる保護部が順次積層されて構成された発光モジュールと、
該発光モジュールを固定するための枠体と、
前記太陽電池部からの充電および前記発光部への放電が行われる蓄電池と、
充電および放電の制御を行なう制御部と
を備えてなり、
該枠体内に、少なくとも前記蓄電池もしくは前記制御部が収納され、該制御部を介して前記発光モジュールと前記蓄電池とが電気的に接続されていることを特徴とする発光システム。 - 前記太陽電池部は、少なくとも第1の透光性絶縁基板、透明導電層、光電変換層、第1の金属層からなり、少なくとも一部分が透光領域であり、
前記発光部は少なくとも該透光領域に配置されている請求項1に記載の発光システム。 - 前記太陽電池部の透光領域以外の部分である遮光領域に前記蓄電池もしくは前記制御部が配置されている請求項1に記載の発光システム。
- 前記遮光領域に、前記制御部を介して前記発光モジュールと前記蓄電池とを電気的に接続するための配線用ホールが形成されている請求項3に記載の発光システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004300050A JP2006114670A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | 発光システム |
Applications Claiming Priority (1)
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