JP2006109311A - 耳装着型電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声出力部とスピーカ部とを電気的に接続する接続部材の破損を防止する。
【解決手段】耳装着型装置1であって、装着時に後頭部H付近で保持される本体部10から延出され、内側に音声出力部と左右ドライバユニットとを電気的に接続する接続部材6が配設された左右アーム部3R、3Lを本体部10に対して回動させ、これら左右アーム部3R、3Lの回動を装着位置停止部515及び収納位置停止部525により停止させるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、耳装着型電子機器に関し、より詳細には音声出力を可能とするように構成された電子機器に関する。
従来から、脈拍や心拍数等といった人体の血流に関する生体情報を測定する電子機器がある。このような電子機器の製品には形状・大きさが様々なものがあり、携帯可能な大きさに小型化されたり、他の製品に一体的に組み込まれているものがある。
一例として腕時計に脈拍センサを内蔵した電子機器がある。使用者は、腕時計に組み込まれた脈拍センサに指端の腹面を当接することで、脈拍センサにより光学的に脈拍が検出され、腕時計本体の表示部に脈拍数が表示される。
このような小型化された電子機器は、例えば、ジョギングやウォーキング等の運動中に使用されることが多い。ところが、腕時計型の電子機器では、腕時計の表示部に測定結果が表示されるため、測定結果の確認のためには、手首に装着されている腕時計を目線の高さまで持ち上げなければならず、運動の妨げとなってしまっていた。
そこで、測定結果を音声によって知らせる耳装着型の電子機器として次の技術が考案された。すなわち、ECG(electrocardiogram)測定電極を配置したベルトとヘッドホンとにより構成され、当該ベルトを胸部や腹部といった胴体に巻き付け、ECG測定電極を介して測定された心拍数をヘッドホンから音声出力するヘッドホン型の電子機器である(特許文献1参照)。
また、このようなヘッドホン型の耳装着型電子機器において、ヘッドホンとこのヘッドホンに対して音声信号を出力する音声出力部を有する本体部をアーム部で接続し、さらに、アーム部の内側にヘッドホンと本体部とを電気的に接続するコードが配設されたものも開発されている。
米国特許第5314389号明細書
ところで、上記のような耳装着型電子機器として、当該耳装着型電子機器の非使用の際にアーム部を折り畳んで収納できるようにアーム部を本体部に対して回動自在に構成されたものがある。しかしながら、アーム部の内側にコードが配設されたものの場合、アーム部の本体部に対する回動に従ってコードが捻れてしまい、断線する虞がある。
そこで、本発明の課題は、音声出力部とスピーカ部とを電気的に接続する接続部材の破損を防止することができる耳装着型電子機器を提供することである。
請求項1に記載の発明の耳装着型電子機器(例えば、図1の耳装着型装置1)は、
装着時に後頭下方部付近で保持される本体部(例えば、図1の本体部10)と、
この本体部から延出した一対のアーム部(例えば、図1の左右アーム部3R、3L等)と、
これらアーム部それぞれの先端部に支持された一対のスピーカ部(例えば、図1の左右ドライバユニット34R、34L等)と、
前記本体部に設けられ、前記一対のスピーカ部へ音声信号を出力する音声出力部(例えば、図13の音声出力部116)と、
前記アーム部の内側に配設され、前記音声出力部と前記スピーカ部とを電気的に接続する接続部材(例えば、図4の接続部材6)と、
前記アーム部を前記本体部に対して回動させるための回動機構部(例えば、図6の軸部400等)と、
この回動機構部による前記アーム部の回動を停止させるための回動停止機構部(例えば、図11及び図12の装着位置停止部515、収納位置停止部525等)と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の耳装着型電子機器において、
前記回動停止機構部は、機器装着位置及び機器収納位置にて前記アーム部の回動を停止させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の耳装着型電子機器において、
前記回動停止機構部は、
前記アーム部の回動を前記機器装着位置に停止させるための装着位置停止部(例えば、図10の装着位置停止部515)と、
前記アーム部の回動を前記機器収納位置に停止させるための収納位置停止部(例えば、図11の収納位置停止部525)と、を備え、
前記本体部は、
凹型に形成され、開口側を互いに対向させて配設される第一本体ケース部(例えば、図10のパネル側ケース510等)及び第二本体ケース部(例えば、図11の電源側ケース520等)を備え、
前記第一本体ケース部及び前記第二本体ケース部の何れか一方に前記装着位置停止部が設けられ、他方に前記収納位置停止部が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の耳装着型電子機器において、
前記回動機構部は、外面(例えば、図6の外面421)を前記本体部の内面(例えば、図10及び図11の内摺動面516、526等)に摺動させるようにして前記アーム部の回動を案内する摺動ガイド(例えば、図6の摺動ガイド420)を備えることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の耳装着型電子機器において、
前記本体部の内側には、前記内面から突出されたリブ(例えば、図10及び図11のリブ517、527)が設けられ、
前記摺動ガイドの外面には、前記リブに係合される溝部(例えば、図6の溝部424)が摺動方向に沿って形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の耳装着型電子機器において、
前記回動機構部は、前記アーム部の前記本体部に取り付けられることで当該本体部の内側となる位置に、前記アーム部の回動軸(例えば、図2の回動軸S3、S5)を有する軸部(例えば、図6の軸部400)を備え、
前記摺動ガイドは、前記軸部に設けられるとともに、前記外面が略円弧状に形成され、且つ、前記回動軸から径方向に延在して、前記回動停止機構部により前記アーム部の回動を停止させるための回動停止面(例えば、図10及び図11の装着位置回動停止面422、収納位置回動停止面423等)を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の耳装着型電子機器において、
前記回動機構部は、前記アーム部の前記本体部に取り付けられることで当該本体部の内側となる位置に、前記アーム部の回動軸を有する軸部を備え、
前記軸部は、前記回動軸に近づくに従って肉厚となるように形成されたフランジ部(例えば、図6のフランジ部410)を備えることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の耳装着型電子機器において、
前記フランジ部は、前記回動軸側に凹むように、且つ、前記本体部の内壁(例えば、図10及び図11のパネル側内壁面部514、電源側内壁面部524等)に沿うように曲面状に形成された外面部(例えば、図6の外面部411)を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、アーム部を本体部に対して回動させるための回動機構部と、この回動機構部によるアーム部の回動を停止させるための回動停止機構部とを備えるので、回動停止機構部によって、回動機構部による本体部に対するアーム部の回動を停止することができることとなって、アーム部を回動させても、当該アーム部の内側に配設された接続部材に無理な力が加わらなくなり、接続部材の破損を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、回動停止機構部によって、耳装着型電子機器の機器装着位置及び機器収納位置にアーム部を停止させることができ、当該耳装着型電子機器の装着及び収納を簡便に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、回動停止機構部は、アーム部の回動を機器装着位置に停止させるための装着位置停止部と、アーム部の回動を機器収納位置に停止させるための収納位置停止部とを備えているので、装着位置停止部によって、耳装着型電子機器の装着状態におけるアーム部の回動停止位置を規定することができ、また、収納位置停止部によって、耳装着型電子機器の収納状態におけるアーム部の回動停止位置を規定することができる。
さらに、第一本体ケース部及び第二本体ケース部の何れか一方に装着位置停止部が設けられ、他方に収納位置停止部が設けられているので、第一本体ケース部及び第二本体ケース部の何れか一方に装着位置停止部及び収納位置停止部を設ける場合に比べて、装着位置停止部及び収納位置停止部を設ける位置の自由度を向上させることができることとなって、第一本体ケース部及び第二本体ケース部の構造を簡略化することができる。従って、第一本体ケース部及び第二本体ケース部を簡便に形成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、回動機構部は、外面を前記本体部の内面に摺動させるようにしてアーム部の回動を案内する摺動ガイドを備えているので、摺動ガイドによって、本体部に対するアーム部の回動を案内することができ、当該アーム部をより適正に回動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、摺動ガイドの外面には、本体部の内側の内面から突出されたリブに係合される溝部が摺動方向に沿って形成されているので、摺動ガイドによるアーム部の回動の案内をより好適に行うことができることとなって、アーム部の傾きやがたつき等を適正に抑えることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、摺動ガイドは、アーム部の回動軸を有する軸部に設けられており、摺動面となる外面が略円弧状に形成され、且つ、回動軸から径方向に延在して、回動停止機構部によりアーム部の回動を停止させるための回動停止面を有するので、外面を摺動させるようにしてアーム部の回動の案内を適正に行うことができるとともに、回動停止面によってアーム部の回動の停止を適正に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、回動機構部は、アーム部の回動軸を有する軸部を備え、軸部は、回動軸に近づくに従って肉厚となるように形成されたフランジ部を備えているので、フランジ部の回動軸側ほどその厚さが厚くなって回動軸周りの強度を向上させることができ、アーム部の回動をより好適に行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、フランジ部の外面部は、回動軸側に凹むように形成されているので、本体部の内側に配設される機器の実装範囲の確保をより適正に行うことができる。また、フランジ部の外面部は、本体部の内壁に沿うように曲面状に形成されているので、フランジ部の外面部と内壁との接触面積を大きくすることができる。従って、当該フランジ部によるアーム部の回動の案内をより好適に行うことができることとなって、アーム部の傾きやがたつき等を適正に抑えることができる。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[実施形態1]
以下、本発明の耳装着型電子機器を耳装着型の脈拍測定装置(以下、「耳装着型装置」と略す。)1に適用した場合の実施形態1について図1〜図13を参照して詳細に説明する。
なお、説明における方向は、耳装着型装置1を装着した使用者にとっての方向とする。具体的には、耳装着型装置1を装着した場合の顔面側(図1(b)の左側)を前、後頭部側(図1(b)の右側)を後とし、左耳側を左、右耳側を右、上を上、下を下とする。また、左右のアーム部3R,3Lが近接する方向、すなわち頭部の中央に向けた方向を内側方向とし、その逆を外側方向とする。
先ず、耳装着型装置1の概要を説明する。
耳装着型装置1は、図1に示すように、本体部10と、右アーム部3Rと、左アーム部3Lと、スピーカ部である右ドライバユニット34R及び左ドライバユニット34Lと、脈拍センサ部5とを備えて構成される。
また、図2に示すように、本体部10には、内部にラジオ受信回路部114(図13参照)や脈拍計測部108(図13参照)、音声出力部116(図13参照)等の各種制御回路や電源部等が内蔵され、正面に操作パネル16が配設されている。さらに、本体部10は、その背面に着脱可能な蓋14が形成され、右端に右アーム支持部10R、左端に左アーム支持部10Lが形成されている。
操作パネル16には、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される表示部12と各種スイッチ群18が配設されている。
各種スイッチ群18には、耳装着型装置1の動作モードを設定するためのモードスイッチ18aと、ラジオの受信を開始させるためのラジオスイッチ18bと、ストップウォッチの動作と脈拍センサ部5による脈拍の検出動作とを同時に開始又は停止させるためのスタートストップスイッチ18cと、電源をON/OFFさせるための電源スイッチ18dと、音量を変更するための音量スイッチ18eとがある。
蓋14は、螺子14aにより本体部10に着脱可能に形成されている。この蓋14を取り外して、電源部の電池交換が行われる。
右アーム支持部10Rは、右アーム部3Rを支持するための機構であり、左アーム支持部10Lは、左アーム部3Lを支持するための機構である。
右アーム部3Rは、その内側に右ドライバユニット34Rと本体部10の音声出力部116とを電気的に接続する接続コード等の接続部材6(図4参照)が配設されるものであり、右アーム30Rと、右接続部38Rと、右ドライバユニット支持部32Rとが一体的に形成されて構成されている。
右アーム30Rは、図2(a)及び図3(a)に示すように、右アーム支持部10Rの上端部から上方に延出した後、右斜め上方、且つ、後方に略半円状に外側に湾曲されて形成されている。
右接続部38Rは、右アーム30Rと右ドライバユニット支持部32Rとを仲介するためのものである。具体的には、右接続部38Rは、例えば、筒状に形成されており、当該右接続部38Rの筒内に右アーム30Rの端部を挿入して固定し、右接続部38Rの他端は、右ドライバユニット支持部32Rを下方に支持して仲介している。
尚、右接続部38Rと、右アーム30Rとを固定せずに、伸縮可能に構成することで右アーム部3Rの全長を調節する機構としてもよい。
右ドライバユニット支持部32Rは、板状に形成され、右ドライバユニット34Rを支持するためのものである。具体的には、図3(a)のように、右ドライバユニット支持部32Rは、斜め後ろ下方に延伸するように略L字状に形成されており、その先端部に右ドライバユニット34Rが支持されている。また、右ドライバユニット支持部32Rの右側面には、測定直後の脈拍数を読み上げる音を出力させるためのパルススイッチ36Rが配設されている。
右アーム部3Rを構成する右アーム30Rと、右接続部38Rと、右ドライバユニット支持部32Rとにより、耳孔7R(図示略)から後頭部Hまでの一般的な人体の側頭部形状に沿って湾曲したアームが形成されている。
尚、各アーム部3R、3Lは湾曲して形成されることとして説明したが、これに限られるものではなく、上面視略L字状に直線状に曲折させて形成することとしてもよい。
右ドライバユニット34Rは、スピーカ部であり、耳孔7R内に挿入可能な略半球体の形状に形成され、内部にスピーカ118が配設されている。略半球体を形成する底面には音声を放出するための複数の孔70が開けられた放音面72が形成されている。また、右ドライバユニット34Rは、右ドライバユニット支持部32Rにより、放音面72が装着時前方の矢印V5の方向へ向くように略半球体の側部が支持される。本体部10とスピーカ118とを接続する接続部材6は、右ドライバユニット支持部32Rから右接続部38R、右アーム30Rの内部を介して本体部10に配設されている。
このように右ドライバユニット34Rは略半球体形状に形成されているため、着脱に際
して耳孔との間で一定の抵抗を生じさせ、耳孔内への挿入だけで一定の装着感・安定感が得られる形状となっている。また、放音面72(底面)が前方に向いた略半球体形状であるため、外部から耳孔を完全に閉ざし、外界の音を遮断することがない。従って、例えばジョギングしている際にスピーカ118から音声が出力されている場合であっても交通に関する外界の音を聞きとることができる。
左アーム部3Lは、左アーム30Lと、左接続部38Lと、左ドライバユニット支持部32Lとが一体的に形成されて構成されている。
ここで、左アーム部3Lは、右アーム部3Rと略同様の構成をなし、この右アーム部3Rと異なる構成について以下に説明する。
左ドライバユニット支持部32Lの左側面には、ラジオの選局を行うためのチューナスイッチ36Lが配設されている。
また、左接続部38Lの後方側端部には、板状に形成された鍔34が接続されている。鍔34は、使用者が脈拍センサ部5を使用しないときに脈拍センサ部5を挟着・係止させるためのものである。
上記構成の右アーム部3R及び左アーム部3Lは、当該耳装着型装置1が耳に装着される際の機器装着位置(図4参照)と不使用の耳装着型装置1を収納する際の機器収納位置(図5参照)となるまで本体部10に対して回動可能に構成されている。
以下に、右アーム部3R及び左アーム部3Lの回動機構について説明する。
図6及び図7に示すように、左アーム部3Lの左アーム30Lは、その左アーム支持部10L側の端部、即ち、本体部10に取り付けられることで左アーム支持部10Lの内側となる位置に、当該左アーム30Lの回動軸S3(図2(a)参照)を構成する軸部400が設けられている。
軸部400には、当該左アーム30Lのアーム本体部31Lよりも径が大きく、回動軸S3に近づくに従って肉厚となるフランジ部410と、外面421を本体部10を構成するパネル側ケース510及び電源側ケース520(詳細後述)の内摺動面516、526(後述)に摺動させるようにして当該左アーム30Lの回動を案内する摺動ガイド420とが一体的に形成されている。
具体的には、左アーム30Lは、内側に接続部材6を配設するためにアーム本体部31Lから軸部400に亘って表面から中心側に所定の深さ切り欠かれた切欠部分31が形成されてなり、例えば、図7に示すように、平面視において、切欠部分31を挟んでフランジ部410と摺動ガイド420とが設けられている。
フランジ部410は、軸部400における切欠部分31の一方の端部に連続して、所定の円弧長を有するように平面視略扇形に形成されている。また、フランジ部410は、その外面部411、具体的には、図6における下面が回動軸S3側に凹むように、且つ、パネル側ケース510及び電源側ケース520の曲面状の内壁面部516、526(内壁)に沿うように所定の曲率を有する曲面状に形成されている。
摺動ガイド420は、フランジ部410と軸部400における切欠部分31の他方の端部とを結ぶようにして、フランジ部410と略等しい半径で、外面421が略円弧状となるように形成されている。また、摺動ガイド420は、フランジ部410とアーム本体部31L側の端面(例えば、図6における上端面)を共有して、回動軸S3の軸方向に所定の厚みを有する部材である。さらに、摺動ガイド420は、図8に示すように、回動軸S3から径方向に延在し、且つ、外面421に連続するようにして、回動する左アーム部3Lを機器装着位置及び機器収納位置に停止させる装着位置回動停止面422及び収納位置回動停止面423(回動停止面)が形成されている。装着位置回動停止面422及び収納位置回動停止面423は、より具体的には、例えば、回動軸S3を頂点として2つの面によってなす角度が略直角となるような配置で設けられている。
また、摺動ガイド420の外面421には、パネル側ケース510及び電源側ケース520の内面から突出されたリブ517に係合される断面略コ字状の溝部424が摺動方向に沿って形成されている。
上記のように、軸部400を構成するフランジ部410及び摺動ガイド420により、左アーム部3Lを本体部10に対して回動させるための回動機構部が構成されている。
なお、アーム本体部31Lは、図9に示すように、その左接続部38L側の端部が筒状に形成されており、内側に接続部材6(図示略)を配設可能となっている。
また、右アーム部3Rは、左アーム部3Lと略同様の構成をなし、詳細な説明は省略する。
右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lを構成する本体部10は、図10及び図11に示すように、凹型に形成されたパネル側ケース510(第一本体ケース部)及び電源側ケース520(第二本体ケース部)を備えている。
即ち、パネル側ケース510及び電源側ケース520は、開口側を互いに対向させて配設されることで、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lを構成するようになっている。
パネル側ケース510は、その内側に所定の基板K(図4参照)等が収容される基板収容部511が設けられ、この基板収容部511よりも左右方向側の端部に、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lを構成する右支持部構成部512及び左支持部構成部513が設けられている。
右支持部構成部512及び左支持部構成部513の各々は、回動される左右アーム部3R、3Lのフランジ部410の外面部411に沿うように曲面状に形成されたパネル側内壁面部(内壁)514が設けられている。
また、パネル側内壁面部514よりも左右方向端部側に、回動される左右アーム部3R、3Lを機器装着位置に停止させるために摺動ガイド420の装着位置回動停止面422が接触される装着位置停止部515が設けられている。この装着位置停止部515は、基板収容部511からわずかに間隔を空けて右支持部構成部512及び左支持部構成部513の内面から前側に突出するように配設されている。これにより、装着位置停止部515と基板収容部511の間に、接続部材6を引き回すための空間を確保することができる。
また、右支持部構成部512及び左支持部構成部513の各々は、摺動ガイド420の摺動面となる外面421と曲率がほぼ等しくなるように形成された内摺動面516を有しており、その内摺動面516の所定位置には、摺動ガイド420の溝部424に係合されるリブ517が摺動方向に沿って装着位置停止部515の基端部まで延設されている。
電源側ケース520は、その内側に所定の電池等が配置される電源配置部521が設けられ、この電源配置部521よりも左右方向側の端部に、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lを構成する右支持部構成部522及び左支持部構成部523が設けられている。
右支持部構成部522及び左支持部構成部523の各々は、回動される左右アーム部3R、3Lのフランジ部410の外面部411に沿うように曲面状に形成された電源側内壁面部(内壁)524が設けられている。
また、電源側内壁面部524の左右方向端部側の内面に連続して、回動される左右アーム部3R、3Lを機器収納位置に停止させるために摺動ガイド420の収納位置回動停止面423が接触される収納位置停止部525が設けられている。この収納位置停止部525は、右支持部構成部522及び左支持部構成部523の内面から前側に突出するように配設されている。
また、右支持部構成部522及び左支持部構成部523の各々は、摺動ガイド420の摺動面となる外面421と曲率がほぼ等しくなるように形成された内摺動面526を有しており、その内摺動面526の所定位置には、摺動ガイド420の溝部424に係合されるリブ527が摺動方向に沿って電源配置部521の起立面の基端部まで延設されている。
上記構成によって、パネル側ケース510及び電源側ケース520が対向配置されて、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lにより右アーム部3R及び左アーム部3Lが支持された状態において、右アーム部3R及び左アーム部3Lは、その摺動ガイド420の装着位置回動停止面422がパネル側ケース510の装着位置停止部515に接触するまで回動させることができるとともに、摺動ガイド420の収納位置回動停止面423が電源側ケース520の収納位置停止部525に接触するまで回動させることができるようになっている。
このように、パネル側ケース510の装着位置停止部515及び電源側ケース520の収納位置停止部525によって、左右アーム部3R、3Lの回動を停止させるための回動停止機構部が構成されている。
なお、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lの上端部には、当該右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lに取り付けられた左右アーム部3R、3Lが本体部10から延出される開口部530が設けられている。この開口部530は、アーム本体部31Lよりも小さい径を有し、且つ、アーム本体部31Lと軸部400とを接続する軸部接続部430(図6参照)よりもわずかに大きい径を有するように開口してなり、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lに取り付けられた左右アーム部3R、3Lを抜け止めするようになっている。
また、パネル側ケース510及び電源側ケース520は、例えば、所定の樹脂から射出成形されることで製造されるようになっている。即ち、パネル側ケース510及び電源側ケース520の何れか一方に装着位置停止部515が設けられ、他方に収納位置停止部525が設けられているので、パネル側ケース510及び電源側ケース520の何れか一方に装着位置停止部515及び収納位置停止部525を設ける場合に比べて、装着位置停止部515及び収納位置停止部525を設ける位置の自由度を向上させることができ、パネル側ケース510及び電源側ケース520の構造を簡略化することができる。つまり、パネル側ケース510及び電源側ケース520の射出成形を簡便に行って、パネル側ケース510及び電源側ケース520を簡便に形成することができる。
脈拍センサ部5は、脈拍という血流の状態を検出する検出手段であり、耳介の一部である耳朶に挟着可能なクリップを有し、脈拍を光学的に検出するためのセンサが挟着面に配設されている。また、脈拍センサ部5は、本体部10の左側面からケーブル50を介して電気的に接続され、脈拍計測部108と通信可能に構成されている。
なお、脈拍センサ部5は、内部に発光ダイオード等の発光素子と、フォトダイオード等の受光素子とを備え、脈拍を光学的に検出するセンサを構成しており、その機構、構成については、公知技術であるため、その詳細な説明は省略する。
図13は、耳装着型装置1の機能構成をブロック図で示したものである。
同図によれば、耳装着型装置1は、CPU(Central Processing Unit)100と、R
OM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)104と、振動計測部106と、脈拍センサ部5で検出された脈拍から脈拍数を計測する脈拍計測部108と、入力部110と、表示部112と、ラジオ受信回路部114と、スピーカ118に音声を出力させる音声出力部116と、パルススイッチ36Rと、チューナスイッチ36Lとがバス120に接続されて構成される。
CPU100は、入力部110から入力される押下信号に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの入出力を行ったり、表示部112に処理結果を表示させたりする。
ROM102は、各種初期設定、ハードウェアの検査、又は必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラムや、耳装着型装置1の基本機能を実現するためのプログラムを格納する。RAM104は、CPU100が実行する各種プログラムやこれらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保管するメモリ領域を備える。
振動計測部106は、加速度計等の振動検出手段を備えて構成され、耳装着型装置1の振動を検出して、検出した振動から使用者の歩行又は走行ピッチを計測し、ピッチ音としてスピーカ118に出力させる。脈拍計測部108は、脈拍センサ部5により検出された脈拍から単位時間の脈拍数を計測して、計測結果を所定の音声でスピーカ118に出力させる。
入力部110は、上述した各種スイッチ群18に相当し、押下されたスイッチの押下信号等をCPU100に出力する。表示部112は、CPU100から入力される表示制御信号に基づいて各種画面を表示させる。
ラジオ受信回路部114は、受信アンテナを備え、当該受信アンテナを介してラジオ放送を受信し、受信したラジオ放送をスピーカ118に出力させるための回路部である。音声出力部116は、スピーカ118への音声出力を制御する回路部であり、音声信号をス
ピーカ118に出力することによりスピーカ118から音声を出力させる。本実施形態において、スピーカ118からは、脈拍数と、ピッチ音と、ラジオ放送とが使用者の操作によって選択されて出力される。
以上のように、本実施形態の耳装着型装置1によれば、左右アーム部3R、3Lの回動軸S3、S5を有する軸部400に設けられたフランジ部410及び摺動ガイド420によって、本体部10に対して左右アーム部3R、3Lを回動させることができ、当該左右アーム部3R、3Lの回動をパネル側ケース510及び電源側ケース520に設けられた装着位置停止部515及び収納位置停止部525によって停止することができる。従って、本体部10に対して左右アーム部3R、3Lを回動させても、当該左右アーム部3R、3Lの内側に配設された接続部材6に無理な力が加わらなくなり、接続部材6の破損を防止することができる。
ここで、装着位置停止部515によって、耳装着型装置1の装着状態における左右アーム部3R、3Lの回動停止位置を規定することができ、また、収納位置停止部525によって、耳装着型装置1の収納状態における左右アーム部3R、3Lの回動停止位置を規定することができる。即ち、左右アーム部3R、3Lを回動させて、摺動ガイド420の装着位置回動停止面422を装着位置停止部515に接触させることにより、耳装着型装置1の機器装着位置に当該左右アーム部3R、3Lを停止させることができ、また、収納位置回動停止面423を収納位置停止部525に接触させることにより、耳装着型装置1の機器収納位置に当該左右アーム部3R、3Lを停止させることができる。従って、耳装着型装置1の装着及び収納を簡便に行うことができる。
また、摺動ガイド420によって、その外面をパネル側ケース510及び電源側ケース520の内摺動面516、526に摺動させるようにして左右アーム部3R、3Lの回動の案内を適正に行うことができる。従って、左右アーム部3R、3Lの回動をより適正に行うことができる。
さらに、摺動ガイド420の外面には、リブ517、527に係合される溝部424が摺動方向に沿って形成されているので、摺動ガイド420による左右アーム部3R、3Lの回動の案内をより好適に行うことができることとなって、左右アーム部3R、3Lの傾きやがたつき等を適正に抑えることができる。
また、フランジ部410は、左右アーム部3R、3Lの回動軸S3、S5に近づくに従って肉厚となるように形成されているので、フランジ部410の回動軸S3、S5側ほどその厚さが厚くなって回動軸S3、S5周りの強度を向上させることができ、左右アーム部3R、3Lの回動をより好適に行うことができる。
さらに、フランジ部410の外面部411は、回動軸S3、S5側に凹むように形成されているので、外面部411の形状に合わせてパネル側ケース510のパネル側内壁面部514及び電源側ケース520の電源側内壁面部524を形成することにより、当該本体部10の内側に配設される機器の実装範囲の確保をより適正に行うことができる。また、フランジ部410の外面部411は、パネル側内壁面部514及び電源側内壁面部524に沿うように曲面状に形成されているので、フランジ部410の外面部411とパネル側内壁面部514及び電源側内壁面部524との接触面積を大きくすることができる。従って、当該フランジ部410による左右アーム部3R、3Lの回動の案内をより好適に行うことができることとなって、左右アーム部3R、3Lの傾きやがたつき等を適正に抑えることができる。
なお、上記実施形態では、右アーム部3R及び左アーム部3Lの回動を耳装着型装置1の機器装着位置及び機器収納位置にて停止させるような構成としたが、これに限られるものではなく、右アーム部3R及び左アーム部3Lの回動停止位置は当該右アーム部3R及び左アーム部3Lが一回転以内に回動停止可能な位置であれば如何なる場所であっても良い。
また、第一本体ケース部としてのパネル側ケース510に装着位置停止部515を設け、第二本体ケースとしての電源側ケース520に収納位置停止部525を設けるような構成としたが、これに限られるものではなく、例えば、パネル側ケース510に収納位置停止部525を設け、且つ、電源側ケース520に装着位置停止部515を設けても良い。
なお、回動停止機構部は、パネル側ケース510や電源側ケース520等のケース体の外側に配設されても良い。例えば、ケース体の外側の所定位置に凸状の装着位置停止部515や収納位置停止部525を配設し、これら装着位置停止部515や収納位置停止部525に回動される左右アーム部3R、3Lを当接させることにより当該左右アーム部3R、3Lの回動を停止させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、右アーム部3R及び左アーム部3Lとして、軸部400にフランジ部410及び摺動ガイド420を備えるものを例示したが、これに限られるものではなく、フランジ部410及び摺動ガイド420を設けるか否かは、目的とする右アーム部3R及び左アーム部3Lの形状等に応じて適宜変更可能となっている。
さらに、軸部400にフランジ部410と摺動ガイド420が一体となって連続的に形成されたものを例示したが、これに限られるものではなく、フランジ部410と摺動ガイド420とが所定の距離を空けて形成されたものであっても良い。
この場合において、摺動ガイド420に本体部10のリブ517、527に係合される溝部424を設けるか否かも任意要件であり、本体部10の形状等に応じて適宜変更可能となっている。
[実施形態2]
以下に、図14を参照して実施形態2の耳装着型装置について詳細に説明する。
ここで、図14は、本発明における実施形態2の耳装着型装置に備わる付勢機構を説明するための右アーム支持部10Rの拡大図である。
実施形態2の耳装着型装置にあっては、本体部10に備えられた付勢機構によって、右アーム部3Rは、本体部10の右上端部で内側の方向に付勢するように支持され、また、左アーム部3Lは、本体部10の左上端部で内側(矢印V3)の方向に付勢するように支持されている。
即ち、右アーム支持部10Rは、内部に右アーム部3Rを矢印V3方向(内側方向)に付勢するための例えば、捻りコイルバネ102Rのような付勢機構を備えて構成される。図14のように、右アーム支持部10Rの上端部104Rから挿入された右アーム30Rの一端(この一端部分はバネの弾性力伝達のため円柱状であるとより好適である)に捻りコイルバネ102Rが巻き付けられて、右アーム部3Rを矢印V3の方向へ付勢するように付勢機構が構成される。このような付勢機構により、右アーム部3Rは矢印V3方向に付勢され、回転軸S5を中心に回動される。
なお、左アーム支持部10Lも、右アーム支持部10Rとほぼ同様の構成をなしており、その説明は省略する。
上記構成とすることにより、使用者は、耳装着型装置を装着するために、右ドライバユニット34Rと左ドライバユニット34Lとが離間する方向へ右アーム部3Rと左アーム部3Lとを把持して広げる。そして、後頭部H側から頭部を回り込むようにして、耳装着型装置を移動させ、右ドライバユニット34Rを右耳の耳孔7Rに、左ドライバユニット34Lを左耳の耳孔7Lに挿入して、耳装着型装置が装着される。
このとき、右アーム部3Rと左アーム部3Lとを介して右ドライバユニット34Rと左ドライバユニット34Lとに伝達される付勢力により、当該右ドライバユニット34Rと左ドライバユニット34Lとが耳孔内の方向(内側方向)に押圧される。また、図1(b)のように、本体部10の背面(操作パネル16の裏面)が後頭部Hの下方に当接されて 、本体部10の姿勢が保持される。
以上、本実施形態によれば、右アーム支持部10Rの付勢機構により、右アーム部3Rが内側方向に、左アーム支持部10Lの付勢機構により左アーム部3Lが内側方向(矢印V3方向)に向けて付勢される。この付勢機構による付勢力が右アーム部3Rを伝わって右ドライバユニット34Rに伝達されると共に、左アーム部3Lを伝わって左ドライバユニット34Lに伝達される。そして、各ドライバユニット34R,34Lが頭部中心に向けて、即ち各ドライバユニットが近接する方向に付勢され耳孔内に押圧される。各ドライバユニット34R,34Lが半球体の形状をなしていることに加えて、この内側方向への押圧によって、ドライバユニットは耳孔内から抜けにくくなり、使用者の頭部の動きに対してずれにくくなるため、運動中にも安定した装着感が得られる。
また、右ドライバユニット34Rと左ドライバユニット34Lとを結ぶ揺動軸S1(図1参照)が耳装着型装置の回転軸となるが、バッテリーなどを内蔵することによるある程度の重量を持った本体部10が、その自重によって後頭部Hの下方に当接した状態で安定化されるため、耳装着型装置の姿勢が保持される。従って、本体部10の自重により、頭部の動きによる揺動軸S1を中心とする回転方向への揺動も抑制され、安定した装着感が得られる。
また、頭部への当接面は、右ドライバユニット34Rと、左ドライバユニット34Lと、本体部10の背面の3カ所であるため、耳介密閉型のヘッドホンや特許文献1に記述のヘッドホンに比べて閉塞感が軽減され、より快適な装着感が得られる。
また、右アーム部3Rは耳介11R(図示略)の右側から、左アーム部3Lは耳介11Lの外側から頭部に圧接される。従って、耳介11Rの付け根部分に右アーム部3Rが、耳介11Lの付け根部分に左アーム部3Lが掛からないため、耳装着型装置の装着時に、眼鏡を着用することができる。
また、脈拍センサ部5は左耳の耳朶9Lに挟着・係止するため、耳装着型装置の装着に関わる部位は頭部だけである。これより、例えば、走行中の使用者の腕の振り上げ時に、ケーブル50が邪魔になるということがなくなる。従って、装着中のケーブル50の煩わしさが軽減される。
また、脈拍センサ部5が本体部10の左側面に接続されることで、使用者は、当該脈拍センサ部5を左耳の耳朶9Lに挟着する。この脈拍センサ部5により検出された脈拍の脈拍数を聞くためのパルススイッチ36Rは、脈拍センサ部5を挟着する耳朶9Lとは反対側の右ドライバユニット支持部32R上に配設されている。従って、脈拍数を聞くために行うパルススイッチ36Rの押下操作時に、脈拍センサ部5に過って触れてしまうことなく、脈拍の検出への悪影響が軽減される。
なお、本実施形態において、耳装着型装置の右側にパルススイッチ36Rを配設し、左側に脈拍センサ部5を接続することとして説明したが、左側にパルススイッチ36Rを配設し、右側に脈拍センサ部5を接続するとしても同様の効果が得られることは無論である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、放音面72が前面を向いたいわゆるバーチカル型のドライバユニットを形成することとして説明したが、放音面が頭部内側を向いた密閉型のドライバユニットとして形成してもよいし、閉塞感が損なわれない程度のオープンエア型のドライバユニットとして形成することとしてもよい。
また、脈拍数を測定して音声出力することとして説明したが、例えば、脈拍センサによって血中酸素飽和濃度を光学的に検出して、音声出力することとしてもよいし、また、ドライバユニットに電子的な体温計を内蔵し、耳孔内の体温を測定して音声出力することとしてもよい。
また、右アーム支持部10R及び左アーム支持部10Lにより各アーム部3R、3Lを内側に付勢するように支持することとして説明したが、これに限られるものではなく適宜設計変更してもよい。
例えば、図15(a)のように、ポリプロピレン等の可撓性及び弾性を有する材料により上面視略U字状のヘッドバンドを形成し、その両端部に右ドライバユニット34R及び左ドライバユニット34Lを支持することとしてもよい。このヘッドバンド200を撓ませて装着することにより、ヘッドバンド200の内側方向への付勢力(弾性力)が働く。このため、本実施形態と同様に、各ドライバユニットを耳孔内に押圧することができる。
また、例えば、図15(b)のように、本体部10の両側面にヒンジ部を設け、ヒンジ部分に捻りコイルバネのような付勢機構を形成させることとしてもよい。そして、右バンド300R及び左バンド300Lを本体部10から延伸するような形状に構成するとしてもよい。
本発明における実施形態1の耳装着型装置の(a)は斜視図であり、(b)は装着状態を示す図である。 図1の耳装着型装置の(a)は正面図であり、(b)は背面図である。 図1の耳装着型装置の(a)は右側面図であり、(b)は左側面図である。 図2(a)のIV−IV線における一部省略断面図である。 図1の耳装着型装置の機器収納状態における一部省略断面図である。 図1の耳装着型装置に備わる左アームを示す図である。 図6の左アームを示す底面図である。 図6のVIII−VIII線における断面図である。 図6のIX−IX線における断面図である。 図1の耳装着型装置に備わるパネル側ケースを示す斜視図である。 図1の耳装着型装置に備わる電源側ケースを示す斜視図である。 図2(b)のXII−XII線における断面図である。 本発明における耳装着型装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明における実施形態2の耳装着型装置に備わる付勢機構を説明するための右アーム支持部の拡大図である。 本発明における耳装着型装置の変形例の一例を示す図である。
符号の説明
1 耳装着型装置(耳装着型電子機器)
3R 右アーム部
3L 左アーム部
400 軸部(回動機構部)
410 フランジ部
411 外面部
420 摺動ガイド
421 外面
422 装着位置回動停止面
423 収納位置回動停止面
424 溝部
10 本体部
510 パネル側ケース(第一本体ケース部)
514 パネル側内壁面部(内壁)
515 装着位置停止部(回動停止機構部)
516 内摺動面
517、527 リブ
520 電源側ケース(第二本体ケース部)
524 電源側内壁面部(内壁)
525 収納位置停止部(回動停止機構部)
526 内摺動面
34R、34L ドライバユニット(スピーカ部)
116 音声出力部
6 接続部材
H 後頭部(後頭下方部)

Claims (8)

  1. 装着時に後頭下方部付近で保持される本体部と、
    この本体部から延出した一対のアーム部と、
    これらアーム部それぞれの先端部に支持された一対のスピーカ部と、
    前記本体部に設けられ、前記一対のスピーカ部へ音声信号を出力する音声出力部と、
    前記アーム部の内側に配設され、前記音声出力部と前記スピーカ部とを電気的に接続する接続部材と、
    前記アーム部を前記本体部に対して回動させるための回動機構部と、
    この回動機構部による前記アーム部の回動を停止させるための回動停止機構部と、
    を備えることを特徴とする耳装着型電子機器。
  2. 前記回動停止機構部は、機器装着位置及び機器収納位置にて前記アーム部の回動を停止させることを特徴とする請求項1に記載の耳装着型電子機器。
  3. 前記回動停止機構部は、
    前記アーム部の回動を前記機器装着位置に停止させるための装着位置停止部と、
    前記アーム部の回動を前記機器収納位置に停止させるための収納位置停止部と、を備え、
    前記本体部は、
    凹型に形成され、開口側を互いに対向させて配設される第一本体ケース部及び第二本体ケース部を備え、
    前記第一本体ケース部及び前記第二本体ケース部の何れか一方に前記装着位置停止部が設けられ、他方に前記収納位置停止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の耳装着型電子機器。
  4. 前記回動機構部は、外面を前記本体部の内面に摺動させるようにして前記アーム部の回動を案内する摺動ガイドを備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の耳装着型電子機器。
  5. 前記本体部の内側には、前記内面から突出されたリブが設けられ、
    前記摺動ガイドの外面には、前記リブに係合される溝部が摺動方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項4に記載の耳装着型電子機器。
  6. 前記回動機構部は、前記アーム部の前記本体部に取り付けられることで当該本体部の内側となる位置に、前記アーム部の回動軸を有する軸部を備え、
    前記摺動ガイドは、前記軸部に設けられるとともに、前記外面が略円弧状に形成され、且つ、前記回動軸から径方向に延在して、前記回動停止機構部により前記アーム部の回動を停止させるための回動停止面を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の耳装着型電子機器。
  7. 前記回動機構部は、前記アーム部の前記本体部に取り付けられることで当該本体部の内側となる位置に、前記アーム部の回動軸を有する軸部を備え、
    前記軸部は、前記回動軸に近づくに従って肉厚となるように形成されたフランジ部を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の耳装着型電子機器。
  8. 前記フランジ部は、前記回動軸側に凹むように、且つ、前記本体部の内壁に沿うように曲面状に形成された外面部を有することを特徴とする請求項7に記載の耳装着型電子機器。
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