JP2006109127A - 再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画像のデータの読み出しが間に合わなくなった場合でも、ユーザに違和感をより感じさせにくい画像を表示させる。
【解決手段】 読み出し制御部135は、ディスクからの動画像の読み出しを制御する。読み出し制御部133は、読み出される動画像の符号化の単位に関係付けられたサムネイルデータの、ディスクからの読み出しを制御する。デコード制御部136は、読み出された動画像の復号を制御する。デコード制御部134は、動画像の復号に同期した、読み出されたサムネイルデータの復号を制御する。表示制御部162は、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号されたサムネイルデータにより画像を表示させるように表示を制御する。本発明は、再生装置に適用できる。
【選択図】図8

Description

本発明は再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、動画像を再生する再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
光ディスクまたはハードディスクなどのランダムアクセス可能なデータ記録媒体が広く利用されるようになってきた。これに伴い、ランダムアクセス可能なデータ記録媒体に、動画像のデータを記録して、記録されている動画像のデータをランダムに読み出して、読み出した動画像のデータを基に動画像を表示することが行われている。
ランダムに読み出すことを考慮した動画像のデータのデータ記録媒体への記録方法が各種提案されている。
また、ホストマイクロコンピュータが、装置の動作状況として、動作モードを検出し、映像信号の記録中であれば、サムネイル画記録の処理を開始し、画像サイズ成形部が、映像信号の画像のサイズを縮小、または拡大し、キャプチャ部が、ホストマイクロコンピュータにより指定されたフレームの画像をサムネイル画として取得し、読み出し書き込み部が、JPEGエンコーダにより圧縮されたサムネイル画像を光磁気ディスクに記録するようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−15610号公報
しかしながら、アクセス速度が大きく異なるデータ記録媒体が、各種使用されている。例えば、アクセス速度が速いハードディスクに、ランダムに読み出すことを考慮して記録されている動画像のデータを、ハードディスクに比較してアクセス速度が遅い光ディスクにコピーした場合、この光ディスクから動画像のデータをランダムに読み出して、読み出した動画像のデータを基に動画像を表示しようとすると、シーク時間、回転待ち時間などが異なるので、動画像のデータの読み出しが間に合わなくなり、動画像の表示が途切れてしまうことがある。動画像の表示が途切れてしまうと、これを視聴しているユーザは、違和感を感じることになる。
本発明はこのような状況を鑑みてなされたものであり、動画像のデータの読み出しが間に合わなくなった場合でも、ユーザに違和感をより感じさせにくい画像を表示させることができるようにするものである。
本発明の再生装置は、第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファに記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生装置であって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御手段と、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御手段と、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御手段と、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御手段と、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御手段とを含むことを特徴とする。
表示制御手段は、バッファに記憶されている動画像のデータ量が第1の閾値以上になった場合、復号された動画像を表示させ、バッファに記憶されている動画像のデータ量が、第1の閾値より小さい第2の閾値未満になった場合、復号された第2の画像を表示させるように表示を制御するようにすることができる。
第1の読み出し制御手段は、バッファに記憶されている動画像のデータ量が所定の閾値未満になった場合、バッファの容量、データ記録媒体からの動画像の読み出し速度、および復号の遅延時間から算出された、動画像における時刻であって、バッファに所定のデータ量の動画像を記憶してから、復号した動画像の出力を開始できると予測される時刻の動画像から読み出すように、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御するようにすることができる。
第2の読み出し制御手段は、データ記録媒体からの動画像の読み出しに優先させた、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御するようにすることができる。
表示制御手段は、動画像から第2の画像に表示を切り替える場合、または第2の画像から動画像に表示を切り替える場合、一方から他方に徐々に変化するように動画像または第2の画像の表示を制御するようにすることができる。
第2の読み出し制御手段は、動画像の符号化の単位である、一定の数の第1の画像からなる単位に関係付けられた符号化されている第2の画像であって、読み出される動画像の符号化の単位に関係付けられた第2の画像の、データ記録媒体からの読み出しを制御し、第2の復号制御手段は、動画像の復号に同期した、読み出された第2の画像の復号を制御するようにすることができる。
第2の読み出し制御手段は、MPEG(Moving Pictures Experts Group)2方式で符号化された動画像の符号化の単位であるGOP(Group of Pictures)のそれぞれを構成する第1の画像のうちの1つから生成された第2の画像の、データ記録媒体からの読み出しを制御するようにすることができる。
本発明の再生方法は、第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファに記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生方法であって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップと、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップと、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップと、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップと、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体のプログラムは、第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファに記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生処理用のプログラムであって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップと、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップと、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップと、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップと、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファに記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生装置のコンピュータに再生処理を行わせるプログラムであって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップと、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップと、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップと、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップと、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、データ記録媒体からの動画像の読み出しが制御され、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しが制御され、読み出された動画像の復号が制御され、読み出された第2の画像の復号が制御され、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示が制御される。
再生装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置の再生処理を行うブロックであっても良い。
以上のように、本発明によれば、動画像を表示させることができる。
また、本発明によれば、ユーザに違和感をより感じさせにくい画像を表示させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の再生装置は、第1の画像群が符号化されてなる動画像(例えば、MPEG2プログラムストリーム)と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像(例えば、サムネイルデータ81)群とが記録されているデータ記録媒体(例えば、図1のディスク11)から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファ(例えば、図1のPSバッファ13)に記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生装置であって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御手段(例えば、図8の読み出し制御部135)と、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御手段(例えば、図8の読み出し制御部133)と、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御手段(例えば、図8のデコード制御部136)と、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御手段(例えば、図8のデコード制御部134)と、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御手段(例えば、図8の表示制御部162)とを含むことを特徴とする。
請求項8に記載の再生方法は、第1の画像群が符号化されてなる動画像(例えば、MPEG2プログラムストリーム)と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像(例えば、サムネイルデータ81)群とが記録されているデータ記録媒体(例えば、図1のディスク11)から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファ(例えば、図1のPSバッファ13)に記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生方法であって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップ(例えば、図12のステップS61乃至ステップS65およびステップS67乃至ステップS73の処理)と、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップ(例えば、図11のステップS31乃至ステップS35およびステップS37乃至ステップS43の処理)と、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップ(例えば、図12のステップS66の処理)と、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップ(例えば、図11のステップS36の処理)と、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図20のステップS151乃至157、図21のステップS171乃至ステップS176、および図22のステップS191乃至ステップS196の処理)とを含むことを特徴とする。
請求項10に記載のプログラムは、第1の画像群が符号化されてなる動画像(例えば、MPEG2プログラムストリーム)と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像(例えば、サムネイルデータ81)群とが記録されているデータ記録媒体(例えば、図1のディスク11)から動画像を読み出して、読み出した動画像を一時的にバッファ(例えば、図1のPSバッファ13)に記憶し、バッファに記憶されている動画像を再生する再生装置のコンピュータに再生処理を行わせるプログラムであって、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップ(例えば、図12のステップS61乃至ステップS65およびステップS67乃至ステップS73の処理)と、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップ(例えば、図11のステップS31乃至ステップS35およびステップS37乃至ステップS43の処理)と、読み出された動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップ(例えば、図12のステップS66の処理)と、読み出された第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップ(例えば、図11のステップS36の処理)と、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図20のステップS151乃至157、図21のステップS171乃至ステップS176、および図22のステップS191乃至ステップS196の処理)とを含むことを特徴とする。
このプログラムは記録媒体(例えば、図1の磁気ディスク41)に記録することができる。
図1は、本発明に係る再生装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。ディスク11は、光ディスク、光磁気ディスク、または磁気ディスクなどであり、各種のデータを記録している。例えば、ディスク11には、後述する動画像のデータ、音声のデータ、動画像のデータに対応するサムネイルデータなどが記録されている。ディスク11は、記録されているデータを読み出す場合、ドライブ12に装着される。
ドライブ12は、図示せぬ光学ピックアップまたは復調部などを備え、装着されたディスク11に記録されているデータを読み出して、読み出したデータをPSバッファ13などの後段に供給する。
例えば、ドライブ12は、装着されたディスク11に記録されている動画像のデータであるMPEG(Moving Pictures Experts Group)2プログラムストリームを読み出して、読み出したMPEG2プログラムストリームをPS(Program Stream)バッファ13に供給する。すなわち、ドライブ12は、装着されたディスク11に記録されている、所定の符号化方式で符号化されている動画像のデータを読み出して、読み出した動画像のデータをPSバッファ13に供給する。
PSバッファ13は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFO(First-In First-Out)バッファであり、ドライブ12から供給されたMPEG2プログラムストリームを一時的に記憶し、記憶しているMPEG2プログラムストリームを順にデマルチプレクサ14に供給する。
デマルチプレクサ14は、PSバッファ13から供給された、ビデオエレメンタリストリームとオーディオエレメンタリストリームとが多重化されているMPEG2プログラムストリームを、ビデオエレメンタリストリームとオーディオエレメンタリストリームとに分離する。デマルチプレクサ14は、分離したオーディオエレメンタリストリームをオーディオES(Elementary Stream)バッファ15に供給する。また、デマルチプレクサ14は、分離したビデオエレメンタリストリームをビデオESバッファ16に供給する。
また、例えば、ドライブ12は、装着されたディスク11に記録されている音声のデータであるBGM(Background Music)エレメンタリストリームを読み出して、読み出したBGMエレメンタリストリームをBGMESバッファ17に供給する。
さらに、例えば、ドライブ12は、装着されたディスク11に記録されている画像のデータであるサムネイルデータを読み出して、読み出したサムネイルデータをサムネイルデータバッファ18に供給する。より詳細には、ドライブ12は、これから読み出そうとするMPEG2プログラムストリームに対応するサムネイルデータを読み出す。
詳細は後述するが、サムネイルデータは、MPEG2プログラムストリームにより表示される画像に同期した静止画像であって、MPEG2プログラムストリームにより表示される画像よりサイズの小さい静止画像を表示するためのデータである。例えば、サムネイルデータは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化されている。
オーディオESバッファ15は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであり、デマルチプレクサ14から供給されたオーディオエレメンタリストリームを一時的に記憶し、記憶しているオーディオエレメンタリストリームを順にセレクタ19に供給する。また、BGMESバッファ17は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであり、ドライブ12から供給されたBGMエレメンタリストリームを一時的に記憶し、記憶しているBGMエレメンタリストリームを順にセレクタ19に供給する。
セレクタ19は、制御部20の制御の基に、オーディオESバッファ15から供給されたオーディオエレメンタリストリーム、またはBGMESバッファ17から供給されたBGMエレメンタリストリームのうちのいずれか一方を選択して、選択したオーディオエレメンタリストリームまたはBGMエレメンタリストリームのうちのいずれか一方をオーディオデコーダ21に供給する。より詳細には、セレクタ19は、制御部20から供給される信号に応じて、オーディオエレメンタリストリームが供給される入力端子19−a、またはBGMエレメンタリストリームが供給される入力端子19−bのいずれか一方を出力端子19−cに接続することにより、オーディオエレメンタリストリームまたはBGMエレメンタリストリームのうちのいずれか一方を選択して、選択したオーディオエレメンタリストリームまたはBGMエレメンタリストリームのうちのいずれか一方をオーディオデコーダ21に供給する。
制御部20は、例えば、組込型のマイクロプロセッサからなり、再生装置の各部を制御する。例えば、制御部20は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量、オーディオESバッファ15に記憶されているオーディオエレメンタリストリームのデータ量、ビデオESバッファ16に記憶されているビデオエレメンタリストリームのデータ量、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量、またはサムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量を取得し(監視し)、これらを基に再生装置の各部を制御する。
オーディオデコーダ21は、制御部20の制御の基に、セレクタ19を介して、オーディオESバッファ15からオーディオエレメンタリストリームを取得するか、または、BGMESバッファ17からBGMエレメンタリストリームを取得する。オーディオデコーダ21は、制御部20の制御の基に、取得したオーディオエレメンタリストリームまたはBGMエレメンタリストリームを復号して、復号により得られた音声データをオーディオベースバンドメモリ22に供給する。例えば、オーディオデコーダ21は、制御部20の制御の基に、セレクタ19を介して供給されたAC-3(Audio Code Number 3)、AAC(Advanced Audio Codec)、またはMP3(MPEG 1 Audio Layer 3)などで符号化されているオーディオエレメンタリストリームまたはBGMエレメンタリストリームを復号する。
オーディオベースバンドメモリ22は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであり、オーディオデコーダ21から供給された音声データを一時的に記憶して、記憶している音声データを順に端子23を介して出力する。
ビデオESバッファ16は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであり、デマルチプレクサ14から供給されたビデオエレメンタリストリームを一時的に記憶し、記憶しているビデオエレメンタリストリームを順にビデオデコーダ24に供給する。ビデオデコーダ24は、制御部20の制御の基に、ビデオESバッファ16から、例えば、MPEG2方式で符号化されているビデオエレメンタリストリームを取得して、取得したビデオエレメンタリストリームを復号して、復号により得られた画像データをベースバンドフレームメモリ25に供給する。ベースバンドフレームメモリ25は、例えば、半導体メモリからなり、ビデオデコーダ24から供給された画像データを一時的に記憶して、記憶している画像データを乗算器26に供給する。
乗算器26は、制御部20から供給された係数に応じた値を、ベースバンドフレームメモリ25から供給された画像データの各画素値に乗算し、係数に応じた値が乗算された画素値からなる画像データを加算器27に供給する。
サムネイルデータバッファ18は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであり、ドライブ12から供給されたサムネイルデータを一時的に記憶して、記憶しているサムネイルデータを順にJPEGデコーダ28に供給する。JPEGデコーダ28は、制御部20の制御の基に、サムネイルデータバッファ18からサムネイルデータを取得して、取得したサムネイルデータを復号して、復号により得られた画像データをベースバンドフレームメモリ29に供給する。例えば、JPEGデコーダ28は、JPEG方式で符号化されているサムネイルデータを復号する。
ベースバンドフレームメモリ29は、例えば、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであり、JPEGデコーダ28から供給された画像データを一時的に記憶して、記憶している画像データを拡大部30に供給する。拡大部30は、ベースバンドフレームメモリ29から供給された画像データにより表示される画像のサイズがビデオエレメンタリストリームにより表示される画像のサイズと同じになるように、ベースバンドフレームメモリ29から供給された画像データを変換する。例えば、拡大部30は、画素を補間するように、ベースバンドフレームメモリ29から供給された画像データを変換し、ベースバンドフレームメモリ29から供給された画像データにより表示される画像のサイズを拡大する。
拡大部30は、画像のサイズを拡大した画像データを乗算器31に供給する。乗算器31は、制御部20から供給された係数を、拡大部30から供給された画像データの各画素値に乗算し、係数が乗算された画素値からなる画像データを加算器27に供給する。
例えば、乗算器31は、制御部20から係数α(0≦α≦1)が供給された場合、拡大部30から供給された画像データの各画素値に係数αを乗算し、係数αが乗算された画素値からなる画像データを加算器27に供給する。一方、例えば、乗算器26は、制御部20から係数α(0≦α≦1)が供給された場合、制御部20から供給された係数αに応じた値(1−α)を、ベースバンドフレームメモリ25から供給された画像データの各画素値に乗算し、値(1−α)が乗算された画素値からなる画像データを加算器27に供給する。
加算器27は、乗算器26から供給された画像データと、乗算器31から供給された画像データとを加算して、加算した結果得られた画像データをセレクタ32に供給する。例えば、加算器27は、乗算器26から供給された画像データのそれぞれの画素の画素値と、乗算器31から供給された画像データのそれぞれの画素であって、乗算器26から供給された画像データの画素の画面上の位置と同じ位置の画素の画素値とを加算することによって、画面上の画素のそれぞれの画素値を算出する。すなわち、加算器27によって、乗算器26から供給された画像データと、乗算器31から供給された画像データとが重畳されることになる。
従って、制御部20が、0から1に、または1から0に時間的に変化する係数αを乗算器26および乗算器31に供給すると、ビデオエレメンタリストリームにより表示される画像が、サムネイルデータにより表示される拡大された画像に徐々に変化するか、またはサムネイルデータにより表示される拡大された画像が、ビデオエレメンタリストリームにより表示される画像に徐々に変化するように画像を切り替えることができる。例えば、制御部20が0から1に、または1から0に1秒間で変化する係数αを乗算器26および乗算器31に供給することにより、ビデオエレメンタリストリームにより表示される画像が、サムネイルデータにより表示される拡大された画像に1秒間で徐々に変化するか、またはサムネイルデータにより表示される拡大された画像がビデオエレメンタリストリームにより表示される画像に1秒間で徐々に変化するように画像を切り替えることができる。
なお、係数αを0から1に、または1から0に変化させる期間は、任意の長さとすることができる。
このようにすることで、画像を視聴しているユーザがうける違和感を最小限にして、ビデオエレメンタリストリームにより表示される画像とサムネイルデータにより表示される拡大された画像とを切り替えることができる。
ウエイト画像データメモリ33は、ウエイト画像データを予め記憶し、記憶しているウエイト画像データをセレクタ32に供給する。例えば、ウエイト画像データは、いわゆるブルーバック画像を表示するためのデータである。
ホールド画像データメモリ34は、セレクタ32から出力された最新の画像データ(最後に出力された画像データ)を取得して、取得した最新の画像データを記憶する。ホールド画像データメモリ34は、記憶している画像データをセレクタ32に供給する。
セレクタ32は、制御部20の制御の基に、加算器27から供給された画像データ、ウエイト画像データメモリ33から供給された画像データ、またはホールド画像データメモリ34から供給された画像データのうちのいずれか1つを選択して、選択した加算器27から供給された画像データ、ウエイト画像データメモリ33から供給された画像データ、またはホールド画像データメモリ34から供給された画像データのうちのいずれか1つを端子35を介して出力する。
例えば、セレクタ32は、制御部20から供給される信号に応じて、加算器27から画像データが供給される入力端子32−a、ウエイト画像データメモリ33から画像データが供給される入力端子32−b、またはホールド画像データメモリ34から画像データが供給される入力端子32−cのうちのいずれか1つを出力端子32−dに接続することにより、加算器27から供給された画像データ、ウエイト画像データメモリ33から供給された画像データ、またはホールド画像データメモリ34から供給された画像データのうちのいずれか1つを選択して、選択した画像データを端子35を介して出力する。
ドライブ12には、ディスクアクセス用バッファ51が設けられている。ディスクアクセス用バッファ51は、例えば、専用のハードウェアなどからなるFIFOバッファであり、ドライブ12がディスク11から読み出したプログラムストリーム、BGMエレメンタリストリーム、またはサムネイルデータなどのデータを一時的に記憶する。ドライブ12は、ディスクアクセス用バッファ51に記憶されているデータのうち、プログラムストリームをPSバッファ13に供給し、BGMエレメンタリストリームをBGMESバッファ17に供給し、サムネイルデータをサムネイルデータバッファ18に供給する。
ドライブ36は、必要に応じて接続され、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、または半導体メモリ44が装着される。ドライブ36は、装着された、プログラムを記録している磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、または半導体メモリ44からそのプログラムを読み出して、読み出したプログラムを制御部20に供給する。
このように、制御部20は、例えば、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、または半導体メモリ44などの記録媒体に記録されているプログラムを実行することができる。なお、制御部20は、ディスク11に記録されているプログラムを実行するようにしてもよい。
ここで、図2乃至図4を参照して、ディスク11に記録されているMPEG2プログラムストリームとサムネイルデータとの関係について説明する。
図2で示されるように、サムネイルデータのそれぞれは、MPEG2方式で圧縮符号化されているMPEG2プログラムストリームのうち、それぞれのGOP(Group of Pictures)から抽出されたフレームから生成されている。
より具体的には、例えば、MPEG2プログラムストリームが、1秒あたり30フレームの動画像を、連続する15フレームからなるGOPを単位として圧縮符号化されている場合、それぞれのGOPを構成する15のフレームから1つのフレームが抽出される。そして、それぞれのGOPから抽出されたフレームから画素が間引かれる。サムネイルデータは、このようにそれぞれのGOPを構成する複数のフレームから抽出された1つのフレームの画素を間引いて、これを、例えば、静止画像を圧縮する圧縮符号化方式などの所定の符号化方式により符号化することにより生成されている。
サムネイルデータのそれぞれは、1つのサムネイルを表示させるためのデータである。ディスク11において、ECC(Error Correction Coding)によりエラー訂正される単位が12キロバイトであるとした場合、サムネイルデータのそれぞれは、12キロバイト以下に圧縮される。
ここで、例えば、ECC(Error Correction Coding)によりエラー訂正されるデータの単位は、データの記録が管理される単位である、1つのクラスタに記録される。
この場合、サムネイルデータが、12キロバイト未満であるとき、12キロバイト未満であるサムネイルデータには、12キロバイトとなるように任意にデータ列が付加される。任意のデータ列の付加により12キロバイトとされたサムネイルデータは、1つのクラスタに、ECCによりエラー訂正される単位として、ディスク11に記録される。
12キロバイトのサムネイルデータには、データ列は付加されることなく、12キロバイトのサムネイルデータは、そのまま、1つのクラスタに記録される。
このようにすると、サムネイルデータの1つを読み出す場合、1つのクラスタからデータを読み出せば良いので、より迅速にディスク11から所望のサムネイルデータを読み出すことができる。
また、詳細は後述するが、例えば、複数のサムネイルデータは、1つのファイルとしてディスク11に記録される。
図3は、MPEG2プログラムストリームと、サムネイルデータとの同期を説明する図である。図3において、MPEGトラックは、MPEG2プログラムストリームに多重化されているビデオエレメンタリストリームおよびオーディオエレメンタリストリームからなり、サムネイルトラックは、1または複数のサムネイルデータからなる。図3において、1つの四角は、1つの画像を示す。ここで、トラックとは、一連の画像または音声の系列である。
例えば、ビデオエレメンタリストリームが、15のフレームからなるGOPを単位として符号化され、サムネイルデータが、それぞれのGOPのフレームのうちの1つのフレームから生成される場合、ビデオエレメンタリストリームにおける1つのGOPと、1つのサムネイルデータとが対応することになる。この場合、1つのサムネイルデータは、動画像の再生における、0.5秒の時間に対応することになる。
図4を参照して、1つのGOPに対応付けられたサムネイルデータのファイル方式を説明する。
サムネイルデータのファイル方式として、各種のファイルフォーマットを利用することができる。例えば、サムネイルデータのファイル方式として、Quick Time(商標)ファイルフォーマットを利用することができる。以下、Quick Time(商標)ファイルフォーマットをQTファイルフォーマットと称する。
QTファイルフォーマットにおいて、動画像データ、音声データ、または静止画像データなどがまとめられて、それぞれブロック化され、また、ブロック化された動画像データ、音声データ、または静止画像データなどを管理するための管理情報も、それぞれまとめてブロック化される。このようなブロックは、基本的なデータの単位であり、アトムと称される。ブロック化された動画像データ、音声データ、または静止画像データなどは、トラックごとに管理され、その情報はトラックアトムと称される。また、複数のトラックをまとめて1つの動画データとして管理する情報は、ムービーアトムと称される。
図4は、サムネイルデータを格納する、QTファイルフォーマットの一例であるPlaylist File(PLF)方式のファイルの例を説明する図である。サムネイルデータを格納する、PLF方式ファイル71の先頭には、ファイルのタイプを記述するデータ(図中のファイルタイプデータ)が配置され、ファイルのタイプを記述するデータの次に、ファイルプロファイルを記述するデータ(図中のプロファイルデータ)が配置される。
例えば、ファイルのタイプを記述するデータは、ISO(International Organization for Standardization)のBaseMediaFileFormat(ISO14496-12)のMP4拡張(ISO14496-14)に準拠した方式とすることができる。また、例えば、ファイルのプロファイルを記述するデータには、PLF方式であることを示す値が設定される。
PLF方式ファイル71において、ファイルプロファイルを記述するデータに続いて、ムービーアトム(図中のmoovで示すデータ)が配置される。図4のムービーアトムに配置されるビデオトラックのトラックアトム(図中のtrak(vide)で示すデータ)は、サムネイルデータの管理情報である。図4のムービーアトムに配置されるMPEG2プログラムストリームトラックのトラックアトム(図中のtrak(MPEG2プログラムストリーム)で示すデータ)は、動画像データおよび音声データが多重化されているMPEG2プログラムストリームの管理情報である。
トラックアトムのメディアアトム(図中のmdiaで示すデータ)には、対応するムービーデータアトムの圧縮方式、格納場所、表示時間などを管理する管理情報が格納される。メディアアトムにおけるメディア情報アトム(図中のminfで示すデータ)には、最小の管理単位であるサンプルに関係する各種の情報が配置される。例えば、MPEG2プログラムストリームトラックにおいて、サンプルは、1つのフレームであり、サムネイルデータのビデオトラックにおいて、サンプルは、1つのサムネイルデータである。
メディア情報アトムにおけるサンプルテーブルアトム(図中のstblで示すデータ)には、個々のサンプルに関係する各種の情報が配置される。サンプルテーブルアトムにおける時間サンプルアトム(図中のsttsで示すデータ)には、各サンプルと再生における時刻との関係が記述される。サンプルテーブルアトムにおけるサンプルチャンクアトム(図中のstscで示すデータ)には、サンプルと、そのサンプルから構成されるチャンクとの関係が記述される。
ここで、チャンクとは、複数のサンプルの集合よりなるトラックにおけるデータの単位である。
また、サンプルテーブルアトムにおけるサンプルサイズアトム(図中のstszで示すデータ)には、各サンプルのデータ量が記述される。サンプルテーブルアトムにおけるチャンクオフセットアトム(図中のstcoで示すデータ)には、ファイルの先頭を基準にした各チャンクの位置情報が記述される。
さらに、PLF方式ファイル71には、ムービーデータアトム(図中のmdatで示すデータ)として、サムネイルデータ81−1乃至サムネイルデータ81−nが格納されている。PLF方式ファイル71において、サムネイルデータ81−1乃至サムネイルデータ81−nは、順に配置される。
すなわち、図4のムービーアトムのトラックアトムの時間サンプルテーブルアトムには、ムービーデータアトムとしてのサムネイルデータ81−1乃至サムネイルデータ81−nのそれぞれの、再生における時刻が記述される。
これにより、図3で示されるように、サムネイルデータ81−1乃至サムネイルデータ81−nのそれぞれを、MPEG2プログラムストリーム(ビデオエレメンタリストリーム)の1つのGOPに対応させて、再生することができるようになる。
以下、サムネイルデータ81−1乃至サムネイルデータ81−nを個々に区別する必要がないとき、単に、サムネイルデータ81と称する。
次に、図5乃至図7を参照して、再生計画に基づく、MPEG2プログラムストリーム、サムネイルデータ、およびBGMエレメンタリストリームの再生について説明する。
図5は、再生計画に基づく、MPEG2プログラムストリーム、サムネイルデータ、およびBGMエレメンタリストリームの再生の順序の例を示す図である。
図5で示されるAVプログラム1乃至AVプログラム9は、それぞれ、1つのMPEG2プログラムストリームまたは1つのサムネイルデータ81で再生される画像である。
例えば、図6で示されるように、AVプログラム1は、1つのMPEG2プログラムストリームで再生される画像、またはこのMPEG2プログラムストリームにより再生される画像に同期した静止画像を表示するためのサムネイルデータで再生される画像である。
また、図5で示されるBGM1乃至BGM3は、それぞれ、1つのBGMエレメンタリストリームで再生される音声である。
図5の横方向は、再生される画像または音声における時間を示す。図5の右側の点線で区切られた期間は、1秒間を示す。なお、GOPは、例えば、1秒あたり30フレームの動画像における15のフレームからなるので、1つのGOPによって、0.5秒の動画像が表示されることになる。
再生装置は、予め定めた再生計画に基づいて、AVプログラム1乃至AVプログラム9のいずれかの画像を再生すると共に、BGM1乃至BGM3のいずれかの音声を再生する。
より詳細には、再生装置は、再生計画に記載されている順序で、GOPを単位として、AVプログラム1乃至AVプログラム9のいずれかのMPEG2プログラムストリームを再生し、GOPに対応するサムネイルデータを再生する。再生装置は、再生計画に記載されている順序で、BGM1乃至BGM3のいずれかのBGMエレメンタリストリームを再生する。
図7は、再生計画を記述するテーブルの例を示す図である。図7で示される再生計画を記述するテーブルの例には、再生の順に、何番目のGOPであるかを示すGOP連番、AVプログラムすなわちMPEG2プログラムストリームを特定するコンテンツID、コンテンツの先頭から再生されるGOPの先頭までのバイト数を示すオフセット、再生されるGOPのサイズ(バイト数)を示すサイズ、および再生計画に基づいて表示される画像における時刻を示す表示時刻が含まれる。
例えば、図7で示される再生計画を記述するテーブルの例において、0である最初のGOP連番に対応して、ID0であるコンテンツID、O0であるオフセット、S0であるサイズ、およびTP0である表示時刻が配置され、1である2番目のGOP連番に対応して、ID1であるコンテンツID、O1であるオフセット、S1であるサイズ、およびTP1である表示時刻が配置される。図7で示される再生計画を記述するテーブルの例において、kである(k+1)番目のGOP連番に対応して、IDkであるコンテンツID、Okであるオフセット、Skであるサイズ、およびTPkである表示時刻が配置され、mである(m+1)番目のGOP連番に対応して、IDmであるコンテンツID、Omであるオフセット、Smであるサイズ、およびTPmである表示時刻が配置される。
このように、再生計画を記述するテーブルには、例えば、再生の順に、GOPなどの符号化の単位であって、何番目の単位であるかを示す情報、コンテンツを特定する情報、再生される単位のコンテンツ上の位置を示す情報、再生される単位のデータ量を示す情報、および表示の時刻を示す情報が対応付けられて配置される。
図5に戻り、例えば、再生装置は、再生計画に記載されている順序で、AVプログラム3の先頭から9つ目のGOPを再生し、AVプログラム3の先頭から3つ目乃至5つ目のGOPを再生し、AVプログラム7の先頭から5つ目のGOPを再生し、AVプログラム4の先頭から25番目のGOPを再生し、AVプログラム7の先頭から9つ目乃至12番目のGOPを再生する。そして、再生装置は、再生計画に記載されている順序で、AVプログラム8の先頭から17番目乃至20番目のGOPを再生し、AVプログラム1の先頭から13番目および14番目のGOPを再生し、AVプログラム6の先頭から13番目のGOPを再生し、AVプログラム4の先頭から17番目および18番目のGOPを再生し、AVプログラム6の先頭から19番目および20番目のGOPを再生する。
さらに、再生装置は、再生計画に記載されている順序で、AVプログラム7の先頭から23番目のGOPを再生し、AVプログラム8の先頭から3番目乃至5番目のGOPを再生し、AVプログラム1の先頭から25番目乃至27番目のGOPを再生し、AVプログラム3の先頭から23番目のGOPを再生し、AVプログラム4の先頭から30番目のGOPを再生する。
また、再生装置は、再生計画に記載されている順序で、AVプログラム3の先頭から9つ目のGOP乃至AVプログラム8の先頭から3番目のGOPを再生している期間において、BGM1のBGMエレメンタリストリームを再生し、AVプログラム8の先頭から4番目のGOP乃至AVプログラム4の先頭から30番目のGOPを再生している期間において、BGM2のBGMエレメンタリストリームを再生する。
例えば、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームにおけるGOPのそれぞれは、復号において他のGOPを参照しないで復号できるように符号化されている。従って、再生装置は、再生計画に記載されている順序で、GOPを再生する場合、再生計画に記載されていない他のGOPを読み出す必要がない。
なお、MPEG2プログラムストリームを必要なファイルから読み出すために、予め全てのAVプログラムをオープンしておくようにしてもよいが、制御部20においてファイルシステムに使用されるメモリの領域が増加してしまうので、必要に応じてAVプログラムをオープンするようにするのが好ましい。
また、この例の場合、MPEG2プログラムストリームのオーディオエレメンタリストリームは再生されず、オーディオエレメンタリストリームの音声は出力されない。
このように、再生装置は、再生計画に基づいて、ディスク11から、MPEG2プログラムストリーム、サムネイルデータ、およびBGMエレメンタリストリームをランダムに読み出して、読み出したMPEG2プログラムストリーム、サムネイルデータ、およびBGMエレメンタリストリームを再生する。
MPEG2プログラムストリームは、データ記録媒体から順に読み出す場合において、アンダーフローが生じないように、データ記録媒体に記録されている。しかしながら、上述したように、GOPを単位としてランダムにデータ記録媒体から読み出す(ランダムアクセスする)場合には、シーク動作が頻発し、アンダーフローが生じ、再生が間に合わなくなり、動画像の表示が途切れてしまう場合が生じ得る。また、AVプログラムをオープンするために時間が必要となり、これによって、MPEG2プログラムストリームの読み出しまたは再生が間に合わなくなる場合もあり得る。
一方、サムネイルデータおよびBGMエレメンタリストリームは、MPEG2プログラムストリームに比較して、データレートが低く(単位時間当たりのデータ量が小さく)、MPEG2プログラムストリームにアンダーフローが生じた場合であっても、サムネイルデータおよびBGMエレメンタリストリームについてアンダーフローが生じない場合がある。この場合、MPEG2プログラムストリームによる動画像の表示は途切れてしまうが、サムネイルデータによって画像を表示することが可能である。
そこで、本発明に係る再生装置は、再生が間に合わなくなって、MPEG2プログラムストリームによる動画像の表示が途切れそうになった場合、MPEG2プログラムストリームに対応するサムネイルデータによる画像を表示することによって、ユーザに違和感をより感じさせにくい画像を表示させるものである。
図8は、プログラムを実行する制御部20により実現される機能の構成を示すブロック図である。
制御部20がプログラムを実行することにより、データ読み出し/デコード制御部101および出力制御部102が実現される。データ読み出し/デコード制御部101は、ディスク11からの各種のデータの読み出しを制御し、読み出したデータの復号を制御する。出力制御部102は、読み出したデータにより表示される画像の表示および表示の切り替えを制御し、読み出したデータにより出力される音声の出力を制御する。
データ読み出し/デコード制御部101には、BGMデータ読み出し/デコード制御部121、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122、およびプログラムストリーム読み出し/デコード制御部123が含まれる。
BGMデータ読み出し/デコード制御部121は、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを制御し、読み出したBGMエレメンタリストリームの復号を制御する。BGMデータ読み出し/デコード制御部121には、読み出し制御部131およびデコード制御部132が含まれる。
読み出し制御部131は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を基に、ドライブ12による、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを制御する。デコード制御部132は、オーディオデコーダ21におけるBGMエレメンタリストリームの復号を制御する。
サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122は、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを制御し、読み出したサムネイルデータ81の復号を制御する。サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122には、読み出し制御部133およびデコード制御部134が含まれる。
読み出し制御部133は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量を基に、ドライブ12による、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを制御する。デコード制御部134は、JPEGデコーダ28におけるサムネイルデータ81の復号を制御する。
プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを制御し、読み出したMPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームおよびオーディオエレメンタリストリームの復号を制御する。
プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123には、読み出し制御部135、デコード制御部136、判定部137、表示再開時刻算出部138、およびデコード開始時刻算出部139が含まれる。
読み出し制御部135は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を基に、ドライブ12による、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを制御する。デコード制御部136は、読み出したMPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームのビデオデコーダ24における復号、およびオーディオエレメンタリストリームのオーディオデコーダ21における復号を制御する。
判定部137は、予め記憶している閾値とPSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量とを比較して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値を超えたか、またはPSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値未満になったかを判定する。
表示再開時刻算出部138は、MPEG2プログラムストリームによる動画像の表示が継続できなくなった場合、MPEG2プログラムストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出する。デコード開始時刻算出部139は、MPEG2プログラムストリームによる動画像の表示が継続できなくなった場合、動画像の表示を再開する動画像上の時刻を基に、MPEG2プログラムストリームの復号を開始する時刻を算出する。
出力制御部102には、音声出力制御部161および表示制御部162が含まれる。音声出力制御部161は、読み出したデータにより出力される音声の出力を制御する。表示制御部162は、読み出したデータによる画像の表示を制御する。
音声出力制御部161には、判定部171および切り替え指示部172が含まれる。判定部171は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量と予め記憶されている閾値とを比較して、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値未満になったか否かを判定する。切り替え指示部172は、オーディオデコーダ21を制御して、BGMエレメンタリストリームを復号した結果得られた音声データを出力させるか、またはミュートさせる(0である音声データを出力させる)。
表示制御部162には、判定部173および切り替え指示部174が含まれる。判定部173は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量と予め記憶されている閾値とを比較して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値以上になったか否かを判定する。また、判定部173は、MPEG2プログラムストリームのデータ量と比較される閾値とは異なる閾値とサムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量とを比較して、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値以上になったか否かを判定する。
切り替え指示部174は、ビデオエレメンタリストリームによる画像、およびサムネイルデータによる画像などの表示を切り替えるように、乗算器26、乗算器31、およびセレクタ32を制御する。
図9は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量(以下、PSバッファ残量とも称する)とディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しとの関係、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量とディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しとの関係、およびBGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量とディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しとの関係を説明する図である。
図9の上側は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を示し、図9の下側は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量およびBGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を示す。図9において、実線は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を示し、1点鎖線は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を示し、2点鎖線は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量を示す。
再生計画に基づく、再生の処理が開始されると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを開始させる。時刻t1においてBGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止させる。時刻t1において、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを開始させる。
時刻t2において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止させる。時刻t2において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを開始させる。
時刻t3において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えると、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
なお、図中のBmaxは、マージンを含んだ、PSバッファ13の容量(記憶できるデータ量の最大値)を示す。
時刻t3において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123のデコード制御部136は、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号を開始させる。また、時刻t3において、BGMデータ読み出し/デコード制御部121のデコード制御部132は、セレクタ19に、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームを選択させて、BGMエレメンタリストリームをオーディオデコーダ21に供給させ、オーディオデコーダ21に、BGMエレメンタリストリームの復号を開始させる。さらに、時刻t3において、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122のデコード制御部134は、JPEGデコーダ28に、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81の復号を開始させる。
時刻t3からBGMエレメンタリストリームが復号されるので、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が時間の経過と共に減少する。時刻t4において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを開始させる。BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止させる。
同様に、時刻t3からサムネイルデータ81が復号されるので、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が時間の経過と共に減少する。サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum2未満になると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータバッファ18の読み出しを開始させる。時刻t5において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止させる。
また、時刻t3から、読み出されたMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームが復号されるので、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が時間の経過と共に減少する。時刻t6において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps2未満になると、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを開始させる。
時刻t7において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になると、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させ、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを開始させる。BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止させる。
また、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum2未満になると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータバッファ18の読み出しを開始させる。時刻t8において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止させる。
時刻t8において、BGMエレメンタリストリームの読み出しおよびサムネイルデータ81の読み出しが停止したので、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを再開させる。PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えると、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
時刻t9において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを開始させる。BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止させる。
サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum2未満になると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータバッファ18の読み出しを開始させる。時刻t10において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止させる。
時刻t11において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になると、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを開始させる。サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum2未満になると、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータバッファ18の読み出しを開始させる。
次に、図10のフローチャートを参照して、BGMデータ読み出し/デコード制御部121によるBGMエレメンタリストリームの読み出しの処理を説明する。ステップS11において、読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを開始させる。
ステップS12において、BGMデータ読み出し/デコード制御部121の読み出し制御部131は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量をBGMESバッファ17から取得して、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えたか否かを判定する。ステップS12において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えていないと判定された場合、処理は、ステップS12に戻り、BGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えるまで判定の処理が繰り返される。
ステップS12において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えたと判定された場合、ステップS13に進み、読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止させる。
ステップS14において、読み出し制御部131は、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123から、ビデオデコーダ24の状態を取得して、取得したビデオデコーダ24の状態を基に、MPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号が開始されたか否かを判定する。ビデオエレメンタリストリームの復号が開始されていないと判定された場合、ビデオエレメンタリストリームの復号が開始されるまで、ステップS14における判定の処理が繰り返される。
ステップS14において、ビデオエレメンタリストリームの復号が開始されたと判定された場合、ステップS15に進み、BGMデータ読み出し/デコード制御部121のデコード制御部132は、セレクタ19に、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームを選択させて、BGMエレメンタリストリームをオーディオデコーダ21に供給させ、オーディオデコーダ21に、BGMエレメンタリストリームの復号を開始させる。
ステップS16において、読み出し制御部131は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量をBGMESバッファ17から取得して、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になったか否かを判定する。ステップS16において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になっていないと判定された場合、処理は、ステップS16に戻り、BGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になるまで判定の処理が繰り返される。
ステップS16において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm2未満になったと判定された場合、ステップS17に進み、読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを再開させる。
ステップS18において、読み出し制御部131は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量をBGMESバッファ17から取得して、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えたか否かを判定する。ステップS18において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えていないと判定された場合、処理は、ステップS18に戻り、BGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えるまで判定の処理が繰り返される。
ステップS18において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えたと判定された場合、ステップS19に進み、読み出し制御部131は、ドライブ12に、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止させる。その後、手続きは、ステップS16に戻り、上述した処理を繰り返す。
BGMエレメンタリストリームの読み出しの処理は、図示せぬ入力部から、ユーザの操作に応じた表示の停止の信号が制御部20に供給された場合、または、再生計画の最後まで再生が行われた場合、終了する。
このように、BGMデータ読み出し/デコード制御部121は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量、閾値Tbgm1、および閾値Tbgm2を基に、BGMエレメンタリストリームの読み出しを制御する。
これにより、BGMESバッファ17に記憶されるBGMエレメンタリストリームのデータ量は、おおむね、閾値Tbgm1および閾値Tbgm2の間の値となる。
次に、図11のフローチャートを参照して、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122によるサムネイルデータ81の読み出しの処理を説明する。ステップS31において、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122の読み出し制御部133は、BGMデータ読み出し/デコード制御部121からの情報を基に、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えて、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止しているか否かを判定する。ステップS31において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えて、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止していないと判定された場合、ステップS31の判定の処理が繰り返される。
ステップS31において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えて、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止していると判定された場合、ステップS32において、読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータの読み出しを開始させる。
ステップS33において、読み出し制御部133は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量をサムネイルデータバッファ18から取得して、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えたか否かを判定する。ステップS33において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えていないと判定された場合、手続きは、ステップS33に戻り、サムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えるまで判定の処理が繰り返される。
ステップS33において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えたと判定された場合、ステップS34に進み、読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータの読み出しを停止させる。
ステップS35において、読み出し制御部133は、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123から、ビデオデコーダ24の状態を取得して、取得したビデオデコーダ24の状態を基に、MPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号が開始されたか否かを判定する。ビデオエレメンタリストリームの復号が開始されていないと判定された場合、ビデオエレメンタリストリームの復号が開始されるまで、ステップS35における判定の処理が繰り返される。
ステップS35において、ビデオエレメンタリストリームの復号が開始されたと判定された場合、ステップS36に進み、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122のデコード制御部132は、JPEGデコーダ28に、サムネイルデータの復号を開始させる。
ステップS37において、読み出し制御部133は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量をサムネイルデータバッファ18から取得して、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum2未満になったか否かを判定し、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum2未満になっていないと判定された場合、ステップS37に戻り、サムネイルデータのデータ量が閾値Tsum2未満になるまで判定の処理を繰り返す。
ステップS37において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum2未満になったと判定された場合、ステップS38に進み、読み出し制御部133は、BGMデータ読み出し/デコード制御部121からの情報を基に、ドライブ12によって、ディスク11からBGMエレメンタリストリームが読み出しされているか否かを判定する。ステップS38において、BGMエレメンタリストリームが読み出しされていないと判定された場合、ステップS39に進み、読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータの読み出しを再開させる。
ステップS38において、BGMエレメンタリストリームが読み出しされていると判定された場合、ステップS39の処理はスキップされて、手続きは、ステップS40に進む。ステップS40において、読み出し制御部133は、BGMデータ読み出し/デコード制御部121からの情報を基に、読み出し制御部131から、BGMエレメンタリストリームの読み出しの開始が要求されたか否かを判定する。ステップS40において、BGMエレメンタリストリームの読み出しの開始が要求されたと判定された場合、ステップS41において、読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータの読み出しを停止させる。
ステップS40において、BGMエレメンタリストリームの読み出しの開始が要求されていないと判定された場合、ステップS41の処理はスキップされて、手続きは、ステップS42に進む。
ステップS42において、読み出し制御部133は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量をサムネイルデータバッファ18から取得して、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えたか否かを判定する。ステップS42において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えていないと判定された場合、手続きは、ステップS38に戻り、サムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えるまで上述した処理が繰り返される。
ステップS42において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量が閾値Tsum1を超えたと判定された場合、ステップS43に進み、読み出し制御部133は、ドライブ12に、ディスク11からのサムネイルデータの読み出しを停止させる。その後、手続きは、ステップS37に戻り、上述した処理を繰り返す。
サムネイルデータの読み出しの処理は、図示せぬ入力部から、ユーザの操作に応じた表示の停止の信号が制御部20に供給された場合、または、再生計画の最後まで再生が行われた場合、終了する。
このように、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータのデータ量、閾値Tsum1、および閾値Tsum2、並びにBGMエレメンタリストリームの読み出しの状態を基に、サムネイルデータの読み出しを制御する。
これにより、サムネイルデータバッファ18に記憶されるサムネイルデータのデータ量は、おおむね、閾値Tsum1および閾値Tsum2の間の値となる。
また、BGMエレメンタリストリームが読み出されている場合、サムネイルデータの読み出しが再開されず、BGMエレメンタリストリームの読み出しが要求された場合、サムネイルデータの読み出しが停止されるので、サムネイルデータの読み出しよりBGMエレメンタリストリームの読み出しが優先して実行される。これにより、BGMの出力が保証される。
なお、サムネイルデータの読み出しを優先するようにしてもよい。
次に、図12のフローチャートを参照して、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123によるMPEG2プログラムストリームの読み出しの処理を説明する。ステップS61において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の読み出し制御部135は、サムネイルデータ読み出し/デコード制御部122からの情報を基に、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えて、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止しているか否かを判定する。ステップS61において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えて、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止していないと判定された場合、ステップS61の判定の処理が繰り返される。
ステップS61において、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量が閾値Tsum1を超えて、ディスク11からのサムネイルデータ81の読み出しを停止していると判定された場合、手続きは、ステップS62に進む。
ステップS62において、読み出し制御部135は、BGMデータ読み出し/デコード制御部121からの情報を基に、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えて、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止しているか否かを判定する。ステップS62において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えて、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止していないと判定された場合、ステップS62の判定の処理が繰り返される。
ステップS62において、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量が閾値Tbgm1を超えて、ディスク11からのBGMエレメンタリストリームの読み出しを停止していると判定された場合、ステップS63において、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを開始させる。
ステップS64において、読み出し制御部135は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたか否かを判定する。ステップS64において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、手続きは、ステップS64に戻り、MPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えるまで判定の処理が繰り返される。
ステップS64において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたと判定された場合、ステップS65に進み、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
ステップS66において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123のデコード制御部136は、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号を開始させる。
ステップS67において、読み出し制御部135は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps2未満になったか否かを判定する。ステップS67において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps2未満になっていないと判定された場合、手続きは、ステップS67に戻り、MPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps2未満になるまで判定の処理が繰り返される。
ステップS67において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps2未満になったと判定された場合、ステップS68に進み、読み出し制御部135は、BGMデータ読み出し/デコード制御部121からの情報およびサムネイルデータ読み出し/デコード制御部122からの情報を基に、ドライブ12によって、ディスク11からBGMエレメンタリストリームが読み出しされているか、または、サムネイルデータ81が読み出しされているか否かを判定する。ステップS68において、ドライブ12によって、ディスク11からBGMエレメンタリストリームが読み出しされてなく、かつ、サムネイルデータ81が読み出しされていないと判定された場合、ステップS69に進み、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを再開させる。
ステップS68において、ディスク11からBGMエレメンタリストリームが読み出しされているか、または、サムネイルデータ81が読み出しされていると判定された場合、ステップS69の処理はスキップされて、手続きは、ステップS70に進む。ステップS70において、読み出し制御部135は、BGMデータ読み出し/デコード制御部121からの情報およびサムネイルデータ読み出し/デコード制御部122からの情報を基に、読み出し制御部131からBGMエレメンタリストリームの読み出しの開始または読み出し制御部133からサムネイルデータ81の読み出しの開始が要求されたか否かを判定する。ステップS70において、BGMエレメンタリストリームの読み出しの開始またはサムネイルデータ81の読み出しの開始が要求されたと判定された場合、ステップS71において、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
ステップS70において、BGMエレメンタリストリームの読み出しの開始が要求されてなく、かつサムネイルデータ81の読み出しの開始が要求されていないと判定された場合、ステップS71の処理はスキップされて、手続きは、ステップS72に進む。
ステップS72において、読み出し制御部135は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたか否かを判定する。ステップS72において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、ステップS68に戻り、MPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えるまで上述した処理を繰り返す。
ステップS72において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたと判定された場合、ステップS73に進み、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。その後、手続きは、ステップS67に戻り、上述した処理を繰り返す。
MPEG2プログラムストリームの読み出しの処理は、図示せぬ入力部から、ユーザの操作に応じた表示の停止の信号が制御部20に供給された場合、または、再生計画の最後まで再生が行われた場合、終了する。
このように、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量、閾値THps1、および閾値THps2、並びにBGMエレメンタリストリームの読み出しの状態およびサムネイルデータの読み出しの状態を基に、MPEG2プログラムストリームの読み出しを制御する。
これにより、PSバッファ13に記憶されるMPEG2プログラムストリームのデータ量は、おおむね、閾値THps1および閾値THps2の間の値となる。
また、BGMエレメンタリストリームが読み出されている場合またはサムネイルデータが読み出されている場合、MPEG2プログラムストリームの読み出しが再開されず、BGMエレメンタリストリームの読み出しが要求された場合またはサムネイルデータの読み出しが要求された場合、MPEG2プログラムストリームの読み出しが停止されるので、MPEG2プログラムストリームの読み出しよりBGMエレメンタリストリームの読み出しおよびサムネイルデータの読み出しが優先して実行される。これにより、サムネイルデータによる画像をより確実に表示することができるようになる。
なお、MPEG2プログラムストリームの読み出しを優先するようにしてもよい。
次に、MPEG2プログラムストリームを正常に読み出しできない場合の処理について説明する。
図13は、MPEG2プログラムストリームを正常に読み出しできない場合の、従来のバッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量の変化を説明する図である。図13の上側は、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を示し、図13の下側は、バッファに記憶されているサムネイルデータのデータ量およびバッファに記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を示す。図13において、実線は、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を示し、1点鎖線は、バッファに記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を示し、2点鎖線は、バッファに記憶されているサムネイルデータのデータ量を示す。
例えば、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps2未満になると、MPEG2プログラムストリームの読み出しが開始されるが、何らかの原因でMPEG2プログラムストリームを読み出しできない場合、図13で示されるように、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が減少し、最終的には、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が0となってしまう。
例えば、時刻t21において、MPEG2プログラムストリームの読み出しが開始されるが、時刻t22において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなり、時刻t23において、MPEG2プログラムストリームの読み出しが開始されるが、時刻t24において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなり、また、時刻t25において、MPEG2プログラムストリームの読み出しが開始されるが、時刻t26において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなり、時刻t27において、MPEG2プログラムストリームの読み出しが開始されるが、時刻t28において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなると、最終的に、時刻t29において、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が0となってしまう。
図14および図15は、本発明における、MPEG2プログラムストリームを正常に読み出しできない場合の、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量の変化を説明する図である。図14および図15の上側は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を示し、図14および図15の下側は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量およびBGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を示す。図14および図15において、実線は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量を示し、1点鎖線は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量を示し、2点鎖線は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量を示す。
図14で示されるように、例えば、時刻t41において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなり、時刻t42において、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満となった場合、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、PSバッファ13に、記憶しているMPEG2プログラムストリームを破棄させる。例えば、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、PSバッファ13からの読み出し位置を示す読み出しポインタをリセットすることにより、PSバッファ13に、記憶しているMPEG2プログラムストリームを破棄させる。
なお、閾値THps3は、閾値THps2に比較して、小さい値である。例えば、閾値THps3は、予め定めた時間の動画像を表示できると予測される最低限のMPEG2プログラムストリームのデータ量を示す。
そして、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻(例えば、後述する時刻t48)を算出する。
例えば、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、時刻t41の直前に読み出されたMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームにより表示される動画像の時刻と、PSバッファ13の容量、MPEG2プログラムストリームの読み出し速度、およびビデオデコーダ24におけるデコードの遅延時間から、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示が再開可能な動画像上の時刻を算出する。
より具体的には、例えば、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、PSバッファ13の容量およびMPEG2プログラムストリームの読み出し速度から、MPEG2プログラムストリームを読み出してPSバッファ13にMPEG2プログラムストリームを満たすために必要な時間を算出する。そして、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、時刻t41の直前に読み出されたMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームにより表示される動画像の時刻に、PSバッファ13にMPEG2プログラムストリームを満たすために必要な時間およびビデオデコーダ24におけるデコードの遅延時間を加算することにより、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出する。
なお、この場合、さらに若干の余裕を加算して、動画像上の時刻を算出することが望ましい。
例えば、図7に示されるように、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、最後に読み出されたMPEG2プログラムストリームのGOPに終了マーカを付する。プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、終了マーカを付したGOPによる表示される動画像の時刻に、PSバッファ13の容量、MPEG2プログラムストリームの読み出し速度、およびビデオデコーダ24におけるデコードの遅延時間から算出される時間を加算することにより、動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出し、その時刻の動画像を表示するためのMPEG2プログラムストリームのGOPにジャンプ先のマーカを付する。
時刻t43において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ドライブ12に、ディスク11からの、算出した動画像上の時刻における動画像を表示するためのMPEG2プログラムストリームから読み出しを再開させる。上述したように、時刻t41の直前に読み出されたMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームにより表示される動画像の時刻と、PSバッファ13の容量、MPEG2プログラムストリームの読み出し速度、およびビデオデコーダ24におけるデコードの遅延時間を考慮して、動画像の表示を再開する、動画像上の時刻が算出され、その時刻の動画像を表示するためのMPEG2プログラムストリームから読み出されるので、時刻t43において読み出しが再開されるMPEG2プログラムストリームは、時刻t42において破棄されたPEG2プログラムストリームの次のデータではない。図の2重線で示されるように、時刻t41の直前に読み出されたMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームにより表示される動画像の時刻から、時刻t43において読み出しが再開されるMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームにより表示される動画像の時刻まで、例えば、終了マーカからジャンプ先のマーカまで、再生計画が飛ばされる(スキップされる)ことになる。
時刻t44において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えると、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。時刻t44乃至時刻t45において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームを復号させて、復号により得られた画像データでベースバンドフレームメモリ25を一杯にする。
時刻t45において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを開始させる。時刻t46において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えると、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
時刻t47において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号を開始させる。時刻t48において、ベースバンドフレームメモリ25から画像データの出力が開始されて、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示が再開される。
このように、時刻t43において、読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームによって、時刻t48における動画像が表示される。
この処理によって時刻t48において表示される動画像は、MPEG2プログラムストリームの読み出しと復号とが中断していないと仮定した場合における、時刻t48において表示される動画像と一致する。
時刻t42乃至時刻t48の期間において、サムネイルデータ81を基に画像が表示される。
すなわち、時刻t42において、MPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームによって表示される動画像から、サムネイルデータ81によって表示される画像に表示が切り替わり、時刻t48において、サムネイルデータ81によって表示される画像から、MPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームによって表示される動画像に切り替わる。
図14の下側に示されるように、MPEG2プログラムストリームの処理とは無関係に、サムネイルデータ81の読み出しおよび復号、並びにBGMエレメンタリストリームの読み出しおよび復号は継続される。これにより、MPEG2プログラムストリームの復号が中断しても、MPEG2プログラムストリームによって表示される動画像とサムネイルデータ81により表示される画像との同期は維持される。
従って、MPEG2プログラムストリームによって表示される動画像と、これに同期している、サムネイルデータ81により表示される画像とが切り替わるように表示されるので、ユーザは違和感を知覚しにくくなる。
ここで、時刻t42から、時刻t42において、算出するMPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する動画像上の時刻までの期間が短いと、MPEG2プログラムストリームによって表示される動画像とサムネイルデータ81により表示される画像との同期が維持できなくなる(例えば、サムネイルデータ81により一度表示されてしまった画像に対応する動画像が再度表示されてしまい、画像が逆転しているように見える)ので、表示を再開するのに最低限必要な期間に比較して、時刻t42から、表示を再開する動画像上の時刻までの期間を十分にとる必要がある。
なお、サムネイルデータ81にアンダーフローが生じた場合、ホールド画像データメモリ34に記憶されている画像データ(セレクタ32から出力された最新の画像データ)によって、画像が表示される。
また、図15に示されるように、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示の再開が失敗した場合であっても、再度、上述した処理が繰り返される。
すなわち、時刻t61において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなり、時刻t62において、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満となった場合、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、PSバッファ13に、記憶しているMPEG2プログラムストリームを破棄させる。そして、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出する。
時刻t63において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、ドライブ12に、ディスク11からの、算出した動画像上の時刻における動画像を表示するためのMPEG2プログラムストリームから読み出しを再開させる。時刻t64において、MPEG2プログラムストリームの読み出しができなくなり、時刻t65から、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が減少して、時刻t66において、バッファに記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満となった場合、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、PSバッファ13に、再度、記憶しているMPEG2プログラムストリームを破棄させる。また、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123は、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出する。
時刻t62以降、サムネイルデータ81により画像が表示されるので、画像の表示が途切れることがなく、長期にわたってMPEG2プログラムストリームを読み出しできない場合であっても、ホールドした画像やブルーバックのウエイト画像に比較して、より違和感の少ない画像を表示することができる。
次に、図16のフローチャートを参照して、正常に読み出しできない場合のMPEG2プログラムストリームの読み出しの処理を説明する。ステップS101において、プログラムストリーム読み出し/デコード制御部123の判定部137は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満になったか否かを判定する。PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満でないと判定された場合、手続きは、ステップS101に戻り、判定の処理を繰り返す。
ステップS101において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満になったと判定された場合、ステップS102に進み、判定部137は、再生計画に示される最後のGOPまでMPEG2プログラムストリームが読み出されたか否かを判定する。最後までMPEG2プログラムストリームが読み出されたと判定された場合、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満であっても、読み出しの処理に異常が生じていないので、手続きは、ステップS101に戻り、判定の処理を繰り返す。
ステップS102において、最後までMPEG2プログラムストリームが読み出されていないと判定された場合、読み出しの処理に異常が生じたので、ステップS103に進み、デコード制御部136は、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号を停止させる。
ステップS104において、読み出し制御部135は、PSバッファ13に、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームを破棄させる。ステップS105において、表示再開時刻算出部138は、最後に復号されたビデオエレメンタリストリームにより表示される画像の時刻、PSバッファ13の記憶容量、MPEG2プログラムストリームの読み出し速度、および復号の遅延時間から、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出する。例えば、表示再開時刻算出部138は、最後に復号されたビデオエレメンタリストリームにより表示される画像の時刻、Bmaxまたは閾値THps1などのPSバッファ13の記憶容量、ドライブ12によるディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出し速度、およびビデオデコーダ24における1つのGOPの復号を開始してから復号を終了するまでの復号の遅延時間から、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示を再開する、動画像上の時刻を算出する。
ステップS106において、読み出し制御部135は、ドライブ12に、算出した動画像上の時刻における動画像を表示するためのMPEG2プログラムストリームから、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを再開させる。
ステップS107において、判定部137は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたか否かを判定する。ステップS107において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、ステップS107の判定の処理が繰り返される。
ステップS107において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたと判定された場合、ステップS108に進み、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
ステップS109において、デコード制御部136は、ベースバンドフレームメモリ26が一杯になるまで、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームを復号させる。すなわち、デコード制御部136は、一杯になるまでベースバンドフレームメモリ26に復号により得られた画像データを貯めさせる。
ステップS110において、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを再開させる。ステップS111において、判定部137は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたか否かを判定する。ステップS111において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、ステップS111の判定の処理が繰り返される。
ステップS111において、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps1を超えたと判定された場合、ステップS112に進み、読み出し制御部135は、ドライブ12に、ディスク11からのMPEG2プログラムストリームの読み出しを停止させる。
ステップS113において、デコード開始時刻算出部139は、表示を再開する時刻から復号の遅延時間を引き算して、復号開始時刻を算出する。ステップS114において、判定部137は、復号開始時刻になったか否かを判定する。ステップS114において、復号開始時刻になっていないと判定された場合、手続きは、ステップS114に戻り、判定の処理が繰り返される。
ステップS114において、復号開始時刻になったと判定された場合、ステップS115において、デコード制御部136は、ビデオデコーダ24に、PSバッファ13から読み出されたMPEG2プログラムストリームに含まれる、デマルチプレクサ14において分離されたビデオエレメンタリストリームの復号を開始させる。
これにより、さらに復号の遅延時間が経過した後、ベースバンドフレームメモリ25から画像データの出力が開始されて、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像の表示が再開される。
ステップS115の処理の後、手続きは、ステップS101に戻り、上述した処理を繰り返す。
このように、MPEG2プログラムストリームを正常に読み出しできなくなった場合であっても、サムネイルデータによる画像と、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像との同期を維持して、MPEG2プログラムストリームの読み出しと復号を再開することができる。
従って、読み出しと復号とを再開した、MPEG2プログラムストリームのビデオエレメンタリストリームによる動画像と、サムネイルデータによる画像とを切り替えて表示しても、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。
次に、表示の制御および音声の出力の制御について説明する。
図17は、画面の切り替えを説明する状態遷移図である。図17中のPSデコード画像と記載されている四角は、MPEG2プログラムストリームにより表示される画像(より正確には、MPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームにより表示される画像)(以下、PSデコード画像とも称する)を表示している状態を表す。図17中のサムネイルデータデコード画像と記載されている四角は、サムネイルデータ81により表示される画像(以下、サムネイルデータデコード画像とも称する)を表示している状態を表す。
図17中のウエイト画像と記載されている四角は、ウエイト画像データメモリ33に予め記憶されているウエイト画像データにより表示される画像(以下、ウエイト画像とも称する)を表示している状態を表す。図17中のホールド画像と記載されている四角は、ホールド画像データメモリ34に記憶されている画像データにより表示される画像(以下、ホールド画像とも称する)を表示している状態を表す。
本発明に係る再生装置において、PSデコード画像を表示している状態にある場合、同じ状態であるPSデコード画像を表示している状態が維持されるか、または、その状態は、サムネイルデータデコード画像を表示する状態、ウエイト画像を表示する状態、若しくはホールド画像を表示する状態に遷移することができる。
サムネイルデータデコード画像を表示している状態にある場合、同じ状態であるサムネイルデータデコード画像を表示している状態が維持されるか、または、その状態は、PSデコード画像を表示する状態、ウエイト画像を表示する状態、若しくはホールド画像を表示する状態に遷移することができる。
ウエイト画像を表示している状態にある場合、同じ状態であるウエイト画像を表示している状態が維持されるか、または、その状態は、PSデコード画像を表示する状態に遷移することができる。再生装置の状態は、ウエイト画像を表示している状態から、サムネイルデータデコード画像を表示する状態またはホールド画像を表示する状態には遷移しない。
ホールド画像を表示している状態にある場合、同じ状態であるホールド画像を表示している状態が維持されるか、または、その状態は、PSデコード画像を表示する状態、サムネイルデータデコード画像を表示する状態、若しくはウエイト画像を表示する状態に遷移することができる。
図18は、音声の切り替えを説明する状態遷移図である。図18中のBGMと記載されている四角は、BGMエレメンタリストリームにより出力される音声を出力している状態を表す。図17中のミュートと記載されている四角は、音声がミュートされている状態、すなわち、音声が所定の減衰率で減衰されている状態または音声の出力が抑制されている状態を表す。
本発明に係る再生装置において、BGMエレメンタリストリームにより出力される音声を出力している状態にある場合、同じ状態であるBGMエレメンタリストリームにより出力される音声(以下、BGMとも称する)を出力している状態が維持されるか、または、その状態は、音声がミュートされる状態に遷移することができる。また、音声がミュートされている状態にある場合、同じ状態である音声がミュートされている状態が維持されるか、または、その状態は、BGMを出力している状態に遷移することができる。
次に、図19乃至図22のフローチャートを参照して、画面の切り替えの処理について説明する。図19は、ウエイト画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。なお、ウエイト画像を表示している場合の画像選択の処理は、再生を開始した場合においても実行される。
ステップS131において、表示制御部162の判定部173は、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量、すなわち、PSバッファ13の残量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えたか否かを判定し、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、ウエイト画像以外の画像を表示することはできないので、ステップS131に戻り、判定の処理を繰り返す。
ステップS131において、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えたと判定された場合、ステップS132に進み、表示制御部162の切り替え指示部174は、MPEG2プログラムストリームにより表示される画像、すなわち、MPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームにより表示される画像であるPSデコード画像に表示を切り替えて、処理は終了する。より具体的には、ステップS132において、切り替え指示部174は、ベースバンドフレームメモリ25から供給される画像データをそのまま通過させる係数(例えば、0である係数α)を乗算器26に供給すると共に、加算器27から供給された画像データを選択して、出力させる信号をセレクタ32に供給することによって、MPEG2プログラムストリームに含まれるビデオエレメンタリストリームにより表示される画像であるPSデコード画像に表示を切り替える。
図20は、PSデコード画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。ステップS151において、表示制御部162の判定部173は、PSバッファ13の残量をPSバッファ13から取得して、PSバッファ13の残量が閾値THps3以上であるか否かを判定し、PSバッファ13の残量が閾値THps3以上であると判定された場合、PSデコード画像の表示を維持することができるので、表示を切り替えることなく、ステップS151に戻り、判定の処理を繰り返す。
ステップS151において、PSバッファ13の残量が閾値THps3未満であると判定された場合、PSデコード画像の表示を維持できないので、ステップS152に進み、判定部173は、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリームを読み出したか否かを判定する。ステップS152において、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリームを読み出したと判定された場合、PSバッファ13に記憶されているMPEG2プログラムストリームのデータ量が閾値THps3未満であっても、読み出しの処理に異常が生じておらず、これ以上のMPEG2プログラムストリームが必要とされていないので、ステップS153に進み、判定部173は、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリーム(に含まれるビデオエレメンタリストリーム)を再生したか否かを判定する。
ステップS153において、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリーム(に含まれるビデオエレメンタリストリーム)を再生していないと判定された場合、手続きは、ステップS153に戻り、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリーム(に含まれるビデオエレメンタリストリーム)が再生されるまで、判定の処理を繰り返す。ステップS153において、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリーム(に含まれるビデオエレメンタリストリーム)を再生したと判定された場合、ステップS154に進み、切り替え指示部174は、ウエイト画像データメモリ33に予め記憶されているウエイト画像データにより表示される画像、すなわちウエイト画像に表示を切り替えて、処理は終了する。より具体的には、ステップS154において、切り替え指示部174は、ウエイト画像データメモリ33から供給された画像データを選択して、出力させる信号をセレクタ32に供給することによって、ウエイト画像データメモリ33に予め記憶されているウエイト画像データにより表示される画像、すなわちウエイト画像に表示を切り替える。
ステップS152において、再生計画の最後までMPEG2プログラムストリームを読み出していないと判定された場合、読み出しの処理に異常が生じたので、ステップS155に進み、判定部173は、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81のデータ量、すなわち、サムネイルデータバッファ残量をサムネイルデータバッファ18から取得して、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3以上であるか否かを判定する。なお、閾値Tsum3は、閾値Tsum2に比較して小さい値であり、例えば、画像を表示できる最低限のサムネイルデータ81のデータ量を示す。
ステップS155において、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3以上であると判定された場合、サムネイルデータバッファ18に記憶されているサムネイルデータ81によって画像を表示することができるので、ステップS156に進み、切り替え指示部174は、サムネイルデータ81により表示される画像、すなわちサムネイルデータデコード画像に表示を切り替えて、処理は終了する。より具体的には、ステップS156において、切り替え指示部174は、拡大器30から供給される画像データをそのまま通過させる係数(例えば、1である係数α)を乗算器31に供給することによって、サムネイルデータ81により表示される画像であるサムネイルデータデコード画像に表示を切り替える。
この場合、例えば、切り替え指示部174としての制御部20は、0から1に所定の期間(例えば、1秒間)で変化する係数αを乗算器26および乗算器31に供給することにより、PSデコード画像が、サムネイルデータデコード画像にその期間で徐々に変化するように、サムネイルデータデコード画像に表示を切り替えることができる。
ステップS155において、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3未満であると判定された場合、画像を表示することができるデータ量のサムネイルデータ81がサムネイルデータバッファ18に記憶されていないので、ステップS157に進み、切り替え指示部174は、ホールド画像データメモリ34に記憶されている画像データにより表示される画像、すなわちホールド画像に表示を切り替えて、処理は終了する。より具体的には、ステップS157において、切り替え指示部174は、ホールド画像データメモリ34から供給された画像データを選択して、出力させる信号をセレクタ32に供給することによって、ホールド画像データメモリ34に記憶されている画像データにより表示される画像、すなわちホールド画像に表示を切り替える。
図21は、サムネイルデータデコード画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。ステップS171において、判定部173は、再生計画の最後まで再生が終了したか否かを判定する。
ステップS171において、再生計画の最後まで再生が終了していないと判定された場合、ステップS172に進み、判定部173は、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えたか否かを判定する。
ステップS172において、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、ステップS173に進み、判定部173は、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3以上であるか否かを判定する。ステップS173において、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3以上であると判定された場合、サムネイルデータデコード画像の表示が維持できるので、ステップS171に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS173において、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3未満であると判定された場合、サムネイルデータデコード画像の表示が維持できないので、ステップS174に進み、切り替え指示部174は、ホールド画像に表示を切り替えて、処理は終了する。
ステップS172において、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えたと判定された場合、PSデコード画像を表示することができるので、ステップS175に進み、切り替え指示部174は、PSデコード画像に表示を切り替えて、処理は終了する。より具体的には、ステップS175において、ステップS132の処理と同様に、切り替え指示部174は、ベースバンドフレームメモリ25から供給される画像データをそのまま通過させる係数(例えば、0である係数α)を乗算器26に供給すると共に、加算器27から供給された画像データを選択して、出力させる信号をセレクタ32に供給することによって、PSデコード画像に表示を切り替える。
この場合、例えば、切り替え指示部174としての制御部20は、1から0に所定の期間(例えば、1秒間)で変化する係数αを乗算器26および乗算器31に供給することにより、サムネイルデータデコード画像が、PSデコード画像にその期間で徐々に変化するように、PSデコード画像に表示を切り替えることができる。
ステップS171において、再生計画の最後まで再生が終了したと判定された場合、ステップS176に進み、切り替え指示部174は、ウエイト画像に表示を切り替えて、処理は終了する。
図22は、ホールド画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。ステップS191において、判定部173は、再生計画の最後まで再生が終了したか否かを判定する。
ステップS191において、再生計画の最後まで再生が終了していないと判定された場合、ステップS192に進み、判定部173は、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えたか否かを判定する。
ステップS192において、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えていないと判定された場合、ステップS193に進み、判定部173は、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3以上であるか否かを判定する。ステップS193において、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3未満であると判定された場合、サムネイルデータデコード画像を表示することはできないので、ホールド画像の表示を継続して、ステップS191に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS193において、サムネイルデータバッファ残量が閾値Tsum3以上であると判定された場合、ステップS194に進み、切り替え指示部174は、サムネイルデータ画像に表示を切り替えて、処理は終了する。
ステップS192において、PSバッファ13の残量が閾値THps1を超えたと判定された場合、ステップS195に進み、切り替え指示部174は、PSデコード画像に表示を切り替えて、処理は終了する。
ステップS191において、再生計画の最後まで再生が終了したと判定された場合、ステップS196に進み、切り替え指示部174は、ウエイト画像に表示を切り替えて、処理は終了する。
以上のように、表示制御部162は、PSデコード画像、サムネイルデコード画像、ホールド画像、およびウエイト画像のいずれかを表示するように、表示を切り替えることができる。PSデコード画像およびサムネイルデコード画像は、上述したように、同期しているので、ユーザに与える違和感をより少なくして、表示を切り替えることができる。また、PSデコード画像およびサムネイルデコード画像は、上述したように、同期しているので、このうちの最新の画像がホールド画像とされるので、ホールド画像に表示を切り替えた場合でも、ユーザに与える違和感をより少なくすることができる。
図23は、ミュートしている場合の音声選択の処理を説明するフローチャートである。なお、ミュートしている場合の音声選択の処理は、再生を開始した場合においても実行される。
ステップS221において、判定部171は、再生計画の最後まで再生が終了したか否かを判定する。ステップS221において、再生計画の最後まで再生が終了していないと判定された場合、ステップS222に進み、判定部171は、BGMESバッファ17に記憶されているBGMエレメンタリストリームのデータ量であるBGMESバッファ残量をBGMESバッファ17から取得して、BGMESバッファ残量が閾値Tbgm1を超えているか否かを判定する。
ステップS222において、BGMESバッファ残量が閾値Tbgm1以下であると判定された場合、BGMエレメンタリストリームの復号を開始することはできず、BGMを出力することはできないので、また、他の音声を出力することはできないので、ミュートを継続し、手続きは、ステップS221に戻り、判定の処理を繰り返す。
ステップS222において、BGMESバッファ残量が閾値Tbgm1を超えていると判定された場合、BGMエレメンタリストリームの復号を開始し、BGMを出力することができるので、ステップS223に進み、切り替え指示部172は、オーディオデコーダ21を制御して、BGMエレメンタリストリームを復号した結果得られた音声データを出力させ、すなわち、BGMを出力して、処理は終了する。
ステップS221において、再生計画の最後まで再生が終了したと判定された場合、音声を出力できないので、ステップS224に進み、切り替え指示部172は、オーディオデコーダ21を制御して、ミュートさせ(例えば、0である音声データを出力させ)、処理は終了する。
次に、図24のフローチャートを参照して、BGMを出力している場合の音声選択の処理を説明する。ステップS241において、音声出力制御部161の判定部171は、BGMESバッファ残量が閾値Tbgm3以上であるか否かを判定する。なお、閾値Tbgm3は、閾値Tbgm2に比較して小さい値であり、音声を再生できる最低限のBGMエレメンタリストリームのデータ量を示す。
ステップS241において、BGMESバッファ残量が閾値Tbgm3以上であると判定された場合、BGMの出力を継続することができるので、BGMの出力を継続し、手続きは、ステップS241に戻り、判定の処理を繰り返す。
ステップS241において、BGMESバッファ残量が閾値Tbgm3未満であると判定された場合、BGMの出力を継続することができないので、ステップS242に進み、切り替え指示部172は、オーディオデコーダ21を制御して、ミュートさせ(例えば、0である音声データを出力させ)、処理は終了する。
このように、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御し、読み出された動画像の復号を制御し、復号された動画像を表示させるように表示を制御するようにした場合には、動画像を表示させることができる。また、データ記録媒体からの動画像の読み出しを制御し、データ記録媒体からの第2の画像の読み出しを制御し、読み出された動画像の復号を制御し、読み出された第2の画像の復号を制御し、バッファに記憶されている動画像のデータ量を基に、復号された動画像または復号された第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御するようにした場合には、ユーザに違和感をより感じさせにくい画像を表示させることができる。
なお、本発明は、据え置き型または携帯型の再生装置に限らず、据え置き型またはデジタルビデオカメラなどの携帯型の記録再生装置、ディスクを駆動するドライブが設けられ、動画像を表示するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置などに適用することができる。
また、動画像の符号化方式は、MPEG2方式に限らず、MPEG4またはMPEG7などの他の方式であってもよい。
さらに、PSバッファ13、ビデオESバッファ16、BGMESバッファ17、およびサムネイルデータバッファ18は、専用のハードウェアまたは汎用の半導体メモリなどからなるFIFOバッファであると説明したが、これに限らず、ソフトウェアバッファなど、各種の方式を採用することができる。
なお、動画像のデータ、音声のデータ、サムネイルデータなどを記録する、データ記録媒体の一例であるディスク11は、光ディスク、光磁気ディスク、または磁気ディスクなどであると説明したが、これに限らず、データ記録媒体は、データを記録できれば足り、例えば、半導体メモリなどとしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図1に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク41(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク42(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク43(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ44などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM(図示せず)や、ハードディスク(図示せず)などで構成される。
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明に係る再生装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 MPEG2プログラムストリームのGOPとサムネイルデータとの関係を示す図である。 MPEG2プログラムストリームとサムネイルデータとの同期を説明する図である。 サムネイルデータのファイル方式を説明する図である。 再生計画に基づく、MPEG2プログラムストリーム、サムネイルデータ、およびBGMエレメンタリストリームの再生の順序の例を示す図である。 AVプログラムを説明する図である。 再生計画を記述するテーブルの例を示す図である。 プログラムを実行する制御部により実現される機能の構成を示すブロック図である。 データの読み出しを説明する図である。 BGMエレメンタリストリームの読み出しの処理を説明するフローチャートである。 サムネイルデータの読み出しの処理を説明するフローチャートである。 MPEG2プログラムストリームの読み出しの処理を説明するフローチャートである。 データの読み出しを説明する図である。 データの読み出しを説明する図である。 データの読み出しを説明する図である。 正常に読み出しできない場合のMPEG2プログラムストリームの読み出しの処理を説明する。 画面の切り替えを説明する状態遷移図である。 音声の切り替えを説明する状態遷移図である。 ウエイト画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。 PSデコード画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。 サムネイルデータデコード画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。 ホールド画像を表示している場合の画像選択の処理を説明するフローチャートである。 ミュートしている場合の音声選択の処理を説明するフローチャートである。 BGMを出力している場合の音声選択の処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
11 ディスク, 12 ドライブ, 13 PSバッファ, 17 BGMESバッファ, 18 サムネイルデータバッファ, 20 制御部, 21 オーディオデコーダ, 24 ビデオデコーダ, 28 JPEGデコーダ, 32 セレクタ, 36 ドライブ, 41 磁気ディスク, 42 光ディスク, 43 光磁気ディスク, 44 半導体メモリ, 101 データ読み出し/デコード制御部, 102 出力制御部, 121 BGMデータ読み出し/デコード制御部, 122 サムネイルデータ読み出し/デコード制御部, 123 プログラムストリーム読み出し/デコード制御部, 131 読み出し制御部, 132 デコード制御部, 133 読み出し制御部, 134 デコード制御部, 135 読み出し制御部, 136 デコード制御部, 137 判定部, 138 表示再開時刻算出部, 139 デコード開始時刻算出部, 161 音声出力制御部, 162 表示制御部, 171 判定部, 172 切り替え指示部, 173 判定部, 174 切り替え指示部

Claims (10)

  1. 第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、前記動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から前記動画像を読み出して、読み出した前記動画像を一時的にバッファに記憶し、前記バッファに記憶されている前記動画像を再生する再生装置において、
    前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御手段と、
    前記データ記録媒体からの前記第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御手段と、
    読み出された前記動画像の復号を制御する第1の復号制御手段と、
    読み出された前記第2の画像の復号を制御する第2の復号制御手段と、
    前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量を基に、復号された前記動画像または復号された前記第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御手段と
    を含むことを特徴とする再生装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量が第1の閾値以上になった場合、復号された前記動画像を表示させ、前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量が、前記第1の閾値より小さい第2の閾値未満になった場合、復号された前記第2の画像を表示させるように表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記第1の読み出し制御手段は、前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量が所定の閾値未満になった場合、前記バッファの容量、前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出し速度、および復号の遅延時間から算出された、前記動画像における時刻であって、前記バッファに所定のデータ量の前記動画像を記憶してから、復号した前記動画像の出力を開始できると予測される時刻の前記動画像から読み出すように、前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出しを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 前記第2の読み出し制御手段は、前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出しに優先させた、前記データ記録媒体からの前記第2の画像の読み出しを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記動画像から前記第2の画像に表示を切り替える場合、または前記第2の画像から前記動画像に表示を切り替える場合、一方から他方に徐々に変化するように前記動画像または前記第2の画像の表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  6. 前記第2の読み出し制御手段は、前記動画像の符号化の単位である、一定の数の前記第1の画像からなる単位に関係付けられた符号化されている前記第2の画像であって、読み出される前記動画像の符号化の前記単位に関係付けられた前記第2の画像の、前記データ記録媒体からの読み出しを制御し、
    前記第2の復号制御手段は、前記動画像の復号に同期した、読み出された前記第2の画像の復号を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  7. 前記第2の読み出し制御手段は、MPEG(Moving Pictures Experts Group)2方式で符号化された前記動画像の符号化の単位であるGOP(Group of Pictures)のそれぞれを構成する前記第1の画像のうちの1つから生成された前記第2の画像の、前記データ記録媒体からの読み出しを制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の再生装置。
  8. 第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、前記動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から前記動画像を読み出して、読み出した前記動画像を一時的にバッファに記憶し、前記バッファに記憶されている前記動画像を再生する再生方法において、
    前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップと、
    前記データ記録媒体からの前記第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップと、
    読み出された前記動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップと、
    読み出された前記第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップと、
    前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量を基に、復号された前記動画像または復号された前記第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とする再生方法。
  9. 第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、前記動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から前記動画像を読み出して、読み出した前記動画像を一時的にバッファに記憶し、前記バッファに記憶されている前記動画像を再生する再生処理用のプログラムであって、
    前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップと、
    前記データ記録媒体からの前記第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップと、
    読み出された前記動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップと、
    読み出された前記第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップと、
    前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量を基に、復号された前記動画像または復号された前記第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  10. 第1の画像群が符号化されてなる動画像と、第1の画像から生成され、第1の画像群に関連付けられている第2の画像群であって、前記動画像に比較して単位時間当たりのデータ量が少ない第2の画像群とが記録されているデータ記録媒体から前記動画像を読み出して、読み出した前記動画像を一時的にバッファに記憶し、前記バッファに記憶されている前記動画像を再生する再生装置のコンピュータに再生処理を行わせるプログラムにおいて、
    前記データ記録媒体からの前記動画像の読み出しを制御する第1の読み出し制御ステップと、
    前記データ記録媒体からの前記第2の画像の読み出しを制御する第2の読み出し制御ステップと、
    読み出された前記動画像の復号を制御する第1の復号制御ステップと、
    読み出された前記第2の画像の復号を制御する第2の復号制御ステップと、
    前記バッファに記憶されている前記動画像のデータ量を基に、復号された前記動画像または復号された前記第2の画像のいずれか一方を表示させるように表示を制御する表示制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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