JP3403870B2 - メニューストリーム作成装置 - Google Patents

メニューストリーム作成装置

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JP3403870B2 JP19470695A JP19470695A JP3403870B2 JP 3403870 B2 JP3403870 B2 JP 3403870B2 JP 19470695 A JP19470695 A JP 19470695A JP 19470695 A JP19470695 A JP 19470695A JP 3403870 B2 JP3403870 B2 JP 3403870B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、映像ストリームを
含む多重化ストリームに加えて、該多重化ストリームの
再生に関するメニュー選択のための情報であるメニュー
ストリームが記録された記録媒体とその再生装置に関す
る。また本発明は、上記のメニューストリームを作成す
るメニューストリーム作成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ディジタル圧縮を施した映像及び音声信
号をディスクに記録する方式の一つにビデオCD規格が
ある。これは、日経エレクトロニクスNo.594 pp.169-17
4 にあるように、MPEG1方式により圧縮符号化され
たディジタルビデオ信号と、MPEG1レイヤ2方式に
より圧縮符号化された音声信号をMPEGシステムレイ
ヤにより多重化してディスクに記録するものである。 【0003】以下にこの多重化の例を図13及び図14
を用いて以下に説明する。図13は従来の符号化・多重
化装置の構成例を示す図であり、図14はこの符号化・
多重化装置によって多重化される映像ストリーム、副映
像ストリーム及び音声ストリームとこれらを多重化した
ストリームの例である。 【0004】図13において、端子1より入力された映
像信号2は、映像符号化器3でMPEG方式により符号
化されて信号4となる。また端子5より入力された副映
像信号6は、副映像符号化器7により符号化されて信号
8となる。ここで副映像とは映画の字幕などの補助的な
映像信号であり、ビデオCDには採用されていないが、
本従来例ではこれを別途符号化し副映像として多重する
こととしている。また、端子9より入力された音声信号
10は音声符号化器11で符号化されて信号12とな
る。これらの信号4、8、12はそれぞれメモリ13、
14、15に入力され蓄えられる。一方、制御回路16
は、各メモリ13、14、15にそれぞれ蓄えられた最
初の所定長のデータ(以下パケットデータと呼ぶ。)を
基に、マルチプレクサ17を制御して各メモリ13、1
4、15の出力18、19、20のうちの1つを逐次選
択することによって、図14(d)に示すような多重化
ストリーム21を生成する。この後、制御回路16の制
御の下、多重化情報付加回路22においてマルチプレク
サ17より出力された各パケットデータ21にデータI
D、再生同期情報などの情報が付加され、記録装置23
によってディスク等の記録媒体24に記録される。 【0005】次に、制御回路16の動作を図15及び図
16を用いて説明する。 【0006】制御回路16はストリームの多重化を行う
際、図15に示すような理想復号器を想定する。この理
想復号器は、端子26から入力されたパケットデータ2
7を、まず多重化情報読取回路28によって認識される
データIDを基に、マルチプレクサ29を介して映像バ
ッファ30、副映像バッファ31、音声バッファ32の
いずれかに入力する。各バッファ30、31、32から
は多重化情報読取回路28により認識された再生同期情
報の制御の下に基本再生単位の映像、副映像、音声の各
データが読み出され、各データは映像デコーダ33、副
映像デコーダ34、音声デコーダ35においてそれぞれ
復号されて端子36、37、38より出力される。 【0007】そして制御回路16は、このような理想復
号器のバッファ30、31、32がオーバーフローもア
ンダーフローも生じないように多重化の制御を次のよう
に行う。図16にこの制御回路16による多重化制御の
手順を示す。 【0008】制御回路14は、まず、多重化ストリーム
上の配置位置を初期化した後(ステップa)、映像、副
映像、音声の各ストリームにおいて次に多重化すべきパ
ケットデータの再生時刻等の情報を読み取る(ステップ
b)。この時点でまず音声バッファの空き容量および次
に多重化すべき音声パケットの再生時刻等の情報より、
音声パケットの多重化の可否を判定し(ステップc)、
多重化可能であれば音声パケットを多重化ストリーム上
に配置し、次の音声パケットの情報を読む(ステップ
d)。音声パケットの多重化が可能でない場合には、同
様に映像パケットの多重化の可否を判定し(ステップ
e)、多重化可能であれば映像パケットを多重化ストリ
ーム上に配置し、次の映像パケットの情報を読む(ステ
ップf)。映像パケットの多重化も可能でない場合に
は、同様に副映像パケットの多重化の可否を判定し(ス
テップg)、多重化可能であれば副映像パケットを多重
化ストリーム上に配置し、次の副映像パケットの情報を
読む(ステップh)。次に、多重化ストリーム上の配置
位置を進め(ステップi)、すべてのパケットデータが
多重化ストリーム上に配置完了するまで上記の処理を繰
り返す。 【0009】ビデオCD規格では、このように多重化さ
れて作成されたシステムストリームを1トラック分のデ
ータとし、一枚のディスク上にこのトラックをトラック
#2以降に複数個配置することができる。またビデオC
Dでは、一枚のディスク上に複数個のこのようなシステ
ムストリームが存在する場合には、ユーザが再生するス
トリーム等を選択するためのメニュー画面を、先頭トラ
ックであるトラック#1に置くことができる。以下、図
17を用いてこれを説明する。 【0010】図17(a)は、トラック#1にメニュー
画面の、トラック#2、#3に映画1、映画2の、トラ
ック#4、#5、#6にカラオケ1、カラオケ2、カラ
オケ3のストリームが記録されたビデオCDの構造を示
している。また図17(b)〜(d)は、図17(a)
のディスクのメニューストリームの内容の例を示す図で
ある。この例では、トラック#1は図17(b)〜
(d)の3枚のメニュー画面により構成されており、ユ
ーザがメニュー画面の表示を要求すると、再生装置では
図17(b)に示すようなメインメニューの画面を表示
し、例えばここでユーザが“カラオケ”を選択すると、
再生装置は図17(d)のサブメニューを表示する。こ
こでユーザが“カラオケ2”を選択すると、再生装置は
“カラオケ2”のストリームが記録されているトラック
#5の再生を開始する。このトラック#1に記録された
メニュー画面は基本的には静止画でよく、また(それ
故)高画質の画面を実現するために、トラック#2以降
のストリームと異なる方式で符号化され得る。 【0011】このようなディスクを再生する装置の例を
図18に示す。この再生装置において、ディスク読取回
路41は、端子42より入力される読取位置制御信号4
3により制御され、ディスク24から所要のデータを読
み取る。読み取られたデータは、制御回路45におい
て、トラック#1(メニューストリーム)のデータであ
るか否かが判断される。この判断に応じて、制御回路4
5はデマルチプレクサ46を通じて、メニューストリー
ムのデータをメニューストリーム再生回路47へ、その
他のデータを多重化ストリーム再生回路48へ送る。そ
して各再生回路47、48によって各々再生(復号化)
された映像及び音声信号は、制御回路45によって制御
されるマルチプレクサ49、50を通じて端子51、5
2から出力される。なお、多重化ストリーム再生回路4
8の内部動作は、図15の理想復号器の動作に準じるの
でここでは説明を省略する。 【0012】以上に説明したように、図18の再生装置
では、トラック#1に記録されているメニューストリー
ムとそれ以外のストリームとを、異なる手段により再生
するように構成されている。従って、装置の構成は複雑
なものとなる。 【0013】そこで、メニューストリームとそれ以外の
ストリームを同じ手法で符号化して記録する方法が考え
られる。この場合、一般にメニュー画面は、背景となる
自然画像に文字データである選択アイテムがスーパーポ
ーズされた画像となるので、選択アイテムを表す文字デ
ータを副映像として符号化し、これをMPEG方式によ
り符号化された背景画素と多重してメニューストリーム
を作成する。 【0014】ところで、メニューストリームは映画やカ
ラオケ等の多重化ストリームの作成現場とは別の場所で
作成される場合が多く、例えば、予めあるディスクのた
めに作成された映画やカラオケ等の多重化ストリームを
流用し、これに独自のメニューストリームを付加して新
たなディスクを作成するようなことが行われる。しか
し、このような場合、メニューストリームだけを作成す
るのに、図13乃至図16に示したような複雑な多重化
装置が必要となってしまう。 【0015】また、ビデオCDのようなランダムアクセ
スの可能な記録媒体には、データの再生時刻に対して、
再生時刻が前または後ろであるデータの、媒体上に記録
されている物理位置情報がシステムストリーム上に適当
な間隔で配置される。再生装置はユーザからの早送り再
生等の特殊再生の要求に応じて、上記位置情報を参照し
て次に再生すべきデータの記録されている位置をサーチ
し、ストリームを断続的に再生することで特殊再生を行
う。 【0016】このような特殊再生のための位置情報(以
下、サーチ情報と呼ぶ。)を含むストリームの例を図1
9に示す。この例では、ビデオの1GOP分のデータ毎
に、多重化ストリーム上にサーチ情報が挿入されてい
る。図19に示すトラックはn個のGOPにより構成さ
れており、k番目のGOPに付加されるサーチ情報の記
録媒体上の記録位置(アドレス)をA(k)とする。ア
ドレスA(k)に記録されているサーチ情報kには、1
つ先のサーチ情報が記録媒体上に記録されているアドレ
スA(k+1)、2つ先のサーチ情報が記録媒体上に記
録されているアドレスA(k+2)、…、j個先のサー
チ情報が記録媒体上に記録されているアドレスA(k+
j)が記述されている。 【0017】ここで、GOP(k)の再生中に、ユーザ
が早送りを命じた場合、再生装置は、サーチ情報kの記
述内容に基づきアドレスA(k+1)からデータをアク
セスし、サーチ情報k+1に続くGOP(k+1)の一
部(例えばGOP先頭のIピクチャ)を再生後、サーチ
情報k+1の記述内容に基づきアドレスA(k+2)か
らのデータをアクセスし、サーチ情報k+2に続くGO
P(k+2)の一部を再生後、サーチ情報k+2の記述
内容に基づきアドレスA(k+3)からのデータをアク
セスする、というように早送り再生を実行する。 【0018】同様に、2つ先、3つ先等のサーチ情報の
アドレスをアクセスすることで、可変速の早送り再生の
実現も可能であり、またサーチ情報として、後方だけで
なく前方のアドレスも記述することとすれば、逆方向の
再生も可能である。 【0019】このとき、トラック#1(メニューストリ
ーム)の構造を他のトラックの構造と一致させることと
し、トラック#1のストリームにも上記のようなサーチ
情報を記述した場合のメニューストリームの構造を図2
0に示す。この場合、メニューストリームの再生中にユ
ーザより例えば早送り再生の要求があった場合には、再
生装置は、現在再生中のストリームがメニューか否かを
判定し、これに応じて上述の動作を行うか否かを判断す
る手段が必要となり、これをうまく判断しないと、ユー
ザの意に反してメニュー画面が切り替わってしまうとい
う誤動作を生じる可能性も増大する。 【0020】ところが、これを防ぐためにメニュースト
リームにサーチ情報を記述しないようにすると、メニュ
ーストリームのデータ構造と他のストリームのデータ構
造とが異なることになるため、図18の場合と同様に、
再生装置に、メニューストリームの再生部とそれ以外の
ストリームの再生部をそれぞれ持つ必要が生じ、再生装
置が複雑になるという問題がある。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】このように、多重化ス
トリーム及び該多重化ストリームの再生順序等を選択す
るためのメニューストリームが記録されている記録媒体
においては、メニューストリームを多重化ストリームと
は別の手法で符号化・多重化した場合、各ストリーム毎
に別々の再生回路が必要となり、再生装置の構成が複雑
になる。また、メニューストリームと多重化ストリーム
とを同じ手法で符号化・多重化した場合はメニュースト
リームだけを符号化したい状況においても、複雑な符号
化装置を用いなければならない。 【0022】また上記従来の記録媒体及びこれを再生す
る再生装置においては、再生されたメニュー画面におい
てユーザがある項目を選択しても、その状況はメニュー
画面上に何ら反映されないため、目的の項目を確かに選
択できたかどうかをユーザが確認することができなかっ
た。 【0023】さらに、サーチ情報をメニューストリーム
にも記録した記録媒体を再生する再生装置においては、
メニュー選択画面の再生中に特殊再生の要求が発生して
も表示中のメニュー選択画面が他の画面に切り替わるこ
とのないように、現在再生中のストリームがメニュース
トリームか否かを判断する機能等が必要となり、再生装
置の構成が複雑になる。また、メニューストリームにサ
ーチ情報を記録しないようにすると、メニューストリー
ムと他の多重化ストリームとのデータ構造に違いが生
じ、各ストリーム毎に別々の再生部が必要となり、いず
れにしても再生装置の構成が複雑になるという問題があ
った。 【0024】本発明はこのような課題を解決するための
もので、メニューストリームを効率良くしかも複雑な手
段を用いることなく作成することのできるメニュースト
リーム作成装置の提供を目的としている。 【0025】また本発明は、再生装置からメニュースト
リーム再生専用の回路を排除でき、再生装置の構成を簡
略化できるメニューストリーム作成装置の提供を目的と
している。 【0026】 【0027】 【0028】 【課題を解決するための手段】本発明のメニューストリ
ーム作成装置は、映像ストリームを含む多重化ストリー
ムの再生に関するメニュー選択用の情報であるメニュー
ストリームを作成する装置において、第1の原信号を符
号化して第1のストリームを得る第1の符号化手段と、
第2の原信号を符号化して第2のストリームを得る第2
の符号化手段と、前記第1の符号化手段又は前記第2の
符号化手段で得た第1のストリーム又は第2のストリー
ムを選択的に取り込み、所定のデータ単位に区切ってパ
ケット化し、前記各ストリームから得た各パケットを1
つのストリーム上に配置して多重化ストリームを得る多
重化手段と、前記第1の符号化手段による符号化を開始
させ、この第1の符号化手段による符号化の間は前記第
2の符号化手段の動作を停止させると共に前記第1の符
号化手段の出力を前記多重化手段に選択させ、前記第1
の符号化手段による符号化が全終了した後、前記第2の
符号化手段による符号化を開始させると共に前記第2の
符号化手段の出力を前記多重化手段に選択させるように
制御する制御手段とを具備することを特徴とする。 【0029】 【0030】メニューストリームを以上のような構成に
することによって、再生する場合においては、このメニ
ューストリームを他の多重化ストリームと同じ方式(一
つの再生回路)で再生することができる。また、このメ
ニューストリームを符号化・多重化する装置の構成も簡
略化できる。 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【0036】 【0037】 【0038】 【0039】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 【0040】図1は本発明の第1の実施の形態であるメ
ニューストリームの符号化・多重化装置の構成を示す図
である。 【0041】同図において、61及び62はメニュー画
面を構成する映像信号及び副映像信号を各々入力する端
子である。端子61より入力された映像信号は映像符号
化器63でMPEG方式により符号化されてメモリ64
に蓄えられ、一方、端子62より入力された副映像信号
は副映像符号化器65により符号化されてメモリ66に
蓄えられる。各メモリ64、65に各々蓄えられた映像
及び副映像の符号化データは、制御回路67の制御の
下、マルチプレクサ68を通じて選択的に読み出され、
映像パケットデータ及び副映像パケットデータとなって
多重化情報付加回路69に送られる。 【0042】ここで制御回路67は、次のようにして各
メモリ64、66からのデータの読み出しを制御する。
制御回路67は、まずメモリ66に蓄えられた副映像デ
ータの残量を検出し、該データ残量がゼロでない間はメ
モリ66から副映像データを読み出し、同時にマルチプ
レクサ68においては該メモリ66の出力信号を選択す
るように制御する。また制御回路67は、メモリ66の
データ残量がゼロである場合には、他方のメモリ64か
ら映像データを読み出し、同時にマルチプレクサ68に
おいて該メモリ64の出力信号を選択するように制御す
る。即ち、この符号化・多重化装置においては、図2に
示すように、全ての副映像データパケットの配置を終え
てから全ての映像データパケットを配置して多重化スト
リームが作成される。 【0043】多重化情報付加回路69は制御回路67の
制御の下、マルチプレクサ68より出力された映像パケ
ットデータ及び副映像パケットデータにデータID、再
生同期情報等の多重化情報を付加する。多重化情報の付
加されたパケットデータは記録装置70によってディス
ク等の記録媒体71に記録される。 【0044】図3にこの符号化・多重化装置によって多
重化される副映像ストリーム及び映像ストリームの例と
これらを多重化したストリームの例を示す。また、図4
に図3に示す各ストリームに対応する副映像、映像、メ
ニュー画面の表示例を示す。図3において(a)は符号
化された副映像ストリーム(図1の65′)の例であ
り、この副映像ストリームを構成するS1〜S3の副映
像パケットは、図4(a)に示すような、メニューの選
択項目を表す情報を符号化したものである。また図3
(b)は符号化された映像ストリーム(図1の63′)
の例であり、この映像ストリームを構成するV1〜V1
4の映像パケットは、図4(b)に示すような、メニュ
ー画面の背景画像を符号化したものである。そして、図
3(c)に示すように、1つのメニュー画面を構成する
多重化ストリームは、全ての副映像パケット(S1〜S
3)の後に全ての映像パケット(V1〜V12)を配置
して構成される。即ち、1つのメニュー画面を構成する
多重化ストリームは、全ての副映像パケット及び全ての
映像パケットをストリーム毎に各々まとめて(副映像ス
トリームと映像ストリームとを分離して)配置して構成
されている。この多重化ストリームは、図4(c)に示
すように、図4(b)に示す背景映像に図4(a)に示
す選択項目をインポーズしたメニュー画面となって再生
される。 【0045】かくしてこのメニューストリームの符号化
・多重化装置は、副映像パケットと映像パケットをスト
リーム毎にまとめて配置するといった簡単な方法でメニ
ュー画面の多重化ストリームを作成するので、装置自体
の構成が比較的単純なもので済む。また、この符号化・
多重化装置により作成されたメニューストリームと、別
途作成された映画やカラオケ等の多重化ストリームを記
録した記録媒体を再生する装置には、各ストリームを復
号再生する手段として一つのストリーム再生回路があれ
ば済み、再生装置の構成も簡単化することができる。 【0046】次に、本発明の第2の実施の形態であるメ
ニューストリームの符号化・多重化装置について説明す
る。図5にこのメニューストリームの符号化・多重化装
置の構成を示す。なお、同図において、図1と同じ部分
には同一の符号を付してある。 この装置においては、
図1に示される装置の構成からメモリ64、66及び制
御回路67が排除されている。副映像符号化器65a
は、端子62より入力された副映像信号を符号化する
間、符号化禁止信号72を映像符号化器63aに出力し
て映像信号の符号化を禁止させると共に、マルチプレク
サ68を信号73により制御して副映像符号化器65a
の出力信号をマルチプレクサ68に選択させる。また、
副映像符号化器65aは、全ての副映像信号の符号化を
終了すると符号化禁止信号72を解除して映像符号化器
63aによる映像信号の符号化を開始させると共に、マ
ルチプレクサ68を信号73で制御して映像符号化器6
3aの出力信号をマルチプレクサ68に選択させる。 【0047】マルチプレクサ68より出力された映像パ
ケットデータ及び副映像パケットデータは多重化情報付
加回路69に入力され、多重化情報付加回路69は副映
像符号化器65aの制御の下、入力した映像パケットデ
ータ及び副映像パケットデータにデータID、再生同期
情報等の多重化情報を付加する。多重化情報の付加され
たパケットデータは記録装置70によってディスク等の
記録媒体71に記録される。 【0048】次に、本発明の第3の実施の形態であるメ
ニューストリームの符号化・多重化装置のさらに他の実
施の形態を説明する。図6にこのメニューストリームの
符号化・多重化装置の構成を示す。なお、同図におい
て、図1と同じ部分には同一の符号を付してある。この
装置は、映像及び副映像の各ストリームにさらに音声ス
トリームを加えて多重化ストリームを作成する装置であ
る。 【0049】同図において、61及び62はメニュー画
面を構成する映像信号及び副映像信号を各々入力する端
子、74は音声信号を入力する端子である。端子61よ
り入力された映像信号は映像符号化器63でMPEG方
式により符号化されてメモリ64に蓄えられ、端子62
より入力された副映像信号は副映像符号化器65により
符号化されてメモリ66に蓄えられ、端子74より入力
された音声信号は音声符号化装置75により符号化され
てメモリ76に蓄えられる。各メモリ64、66、76
に各々蓄えられた映像、副映像及び音声の符号化データ
は、制御回路67aの制御の下、マルチプレクサ68を
通じて選択的に読み出され、映像パケットデータ、副映
像パケットデータ及び音声パケットデータとなって多重
化情報付加回路69に送られる。 【0050】ここで制御回路67aは、次のようにして
各メモリ64、66、76からのデータの読み出しを制
御する。制御回路67aは、まずメモリ66に蓄えられ
た副映像データの残量を検出し、該データ残量がゼロで
ない間はメモリ66から副映像データを読み出し、同時
にマルチプレクサ68においては該メモリ66の出力信
号を選択するように制御する。また、制御回路67aは
メモリ66のデータ残量がゼロである場合にはメモリ6
4に蓄えられた映像データの残量を検出し、該データ残
量がゼロでない間は該メモリ64から映像データを読み
出し、同時にマルチプレクサ68においては該メモリ6
4の出力信号を選択するように制御する。さらに、制御
回路67aは以上各メモリ66、64のデータ残量が共
にゼロである場合にはメモリ76から音声データを読み
出し、同時にマルチプレクサ68においては該メモリ7
6の出力信号を選択するように制御する。 【0051】マルチプレクサ68より出力された映像、
副映像及び音声の各パケットデータは多重化情報付加回
路69に入力され、多重化情報付加回路69は制御回路
67aの制御の下、入力した各パケットデータにデータ
ID、再生同期情報等の多重化情報を付加する。多重化
情報の付加されたパケットデータは記録装置70によっ
てディスク等の記録媒体71に記録される。 【0052】図7にこの符号化・多重化装置によって多
重化される副映像、映像及び音声の各ストリームの例と
これらを多重化したストリームの例を示す。同図におい
て、(a)は符号化された副映像ストリーム(図6の6
5′)、(b)は符号化された映像ストリーム(図6の
63′)、(c)は符号化された音声ストリーム(図6
の75′)である。そして(c)はこれらを多重化した
ストリームであり、この多重化ストリームは、全ての副
映像パケット(S1〜S3)に続いて全ての映像パケッ
ト(V1〜V4)を配置し、さらにその後に全ての音声
パケット(A1〜A5)を配置して構成される。 【0053】この多重化ストリームの例では、ストリー
ムの先頭がアクセスされてから、最初の音声パケットの
データ(A1)がアクセスされるまでの間は音声信号が
再生されないこととなるため、ここで符号化する映像信
号のデータ量は少ないものであることが望ましい。一般
にメニュー画面の背景画像は静止画でよいため、図7
(b)に示す映像データは1つのGOPのみにより構成
されていることが望ましい。またさらに、この1つのG
OPが1つのピクチャのみにより構成されていることが
望ましい。以上のような方法により、映像、副映像、音
声の再生信号をほぼ同時に再現開始することが可能とな
る。 【0054】次に、本発明の第4の実施の形態である記
録媒体再生装置について説明する。図8にこの記録媒体
再生装置の構成を示す。 【0055】この再生装置において、記録媒体71に記
録された多重化ストリーム信号は、ディスク読取回路8
1によりパケットデータとして読み取られる。読み取ら
れたパケットデータは、多重化情報読取回路82により
認識された多重化情報のデータIDを基にデマルチプレ
クサ83を通じて映像バッファ84、副映像バッファ8
5、音声バッファ86に選択的に入力される。各バッフ
ァ84、85、86からは、映像、副映像、音声各々の
基本再生単位のデータが読み出され、映像デコーダ8
7、副映像デコーダ88、音声デコーダ89にて各々復
号されて映像信号87′、映像信号88′、音声信号8
9′が得られる。 【0056】映像信号87′は保持回路90に入力され
る。保持回路90は映像バッファ84により制御され
る。即ち、映像バッファ84は自身に映像信号が継続し
て入力されている場合、制御信号93を保持回路90に
出力して該保持回路90に映像信号87′を少なくとも
1フィールド分保持させると共に映像信号87′をその
まま出力するように保持回路90を制御する。また映像
バッファ84は、自身への映像信号の入力がなくなった
場合に、保持回路90が保持した最終の映像信号87′
を、次の新たな映像信号が入力されるまで出力し続ける
ように制御を行う。また、副映像信号88′も同様に、
副映像バッファ85により制御される保持回路91に入
力され、副映像バッファ85への副映像信号の入力がな
くなった場合に、保持回路91が保持した最終の副映像
信号を、次の新たな副映像信号が入力されるまで出力し
続ける。各保持回路90、91から出力された映像信号
及び副映像信号は混合回路95にて混合され、背景画像
等の映像上にメニュー選択項目等の副映像をスーパーイ
ンポーズしたメニュー画像信号95′となって端子96
より出力される。一方、音声デコーダ89より出力され
た音声信号89′はそのまま端子97より出力される。 【0057】このように、この再生装置によれば、メニ
ューストリームの再生において、映像信号及び副映像信
号の入力がなくなった後、次の新たな映像信号及び副映
像信号が入力されるまでは各保持回路90、91に保持
した最後の映像信号及び副映像信号を出力し続けるの
で、メニュー画像を、このメニューで選択された項目に
対応するデータの再生が開始されるまで継続して表示す
ることができる。 【0058】なお、この再生装置において、メニュース
トリーム以外の映画やカラオケ等の連続したストリーム
を再生する場合、各保持回路90、91は、1トラック
分のストリーム再生の終了時においてのみ上記保持動作
を実行する。 【0059】次に、本発明の第5の実施の形態である記
録媒体再生装置について説明する。図9にこの記録媒体
再生装置の構成を示す。なお、同図において、図8と同
じ部分には同一の符号を付してある。 【0060】この再生装置は、図8の再生装置より各保
持回路90、91を削除し、代わりに映像バッファ84
a及び副映像バッファ85aにて最後の映像信号及び副
映像信号を保持し、次の新たな映像信号及び副映像信号
が入力されるまでは最後の映像信号及び副映像信号を出
力し続けるように構成したものである。この再生によっ
ても、メニュー画像をこのメニューで選択された項目に
対応するデータの再生が開始されるまで継続して表示す
ることが可能である。 【0061】次に、上記の図8及び図9の再生装置にお
いて、メニュー画面上でユーザによって選択された項目
を明示する手段について説明する。 【0062】図8及び図9において、副映像デコーダ8
8には、端子98から、任意の選択項目が選択されたこ
とを示す信号99が入力される。この信号99はメニュ
ー画面上でユーザによって任意の項目が選択されること
によって、図示しないシステムコントローラにて選択項
目に対応して生成され、副映像デコーダ88に端子98
を通じて与えられる。副映像デコーダ88は、副映像の
一部例えば個々の選択項目についてその表示色や主映像
との混合比を変更する等、表示を変更するための手段を
有している。この手段は信号99を入力すると、該当す
る選択項目の対応する部分の副映像の表示を変更する。
副映像の表示を具体的にどのように変更するかは、メニ
ューストリーム中の副映像信号に付加されたヘッダに記
述された表示制御情報に基づいて判断される。 【0063】メニュー画面における選択項目の表示変更
の具体例を図10及び図11を用いて以下説明する。図
10はメニュー画面における副映像の例であり、選択項
目として「a.映画1」「b.映画2」「c.映画3」
が配置されている。このメニュー画面で例えば「a.映
画1」が選択された場合、この選択項目に対応する部分
の副映像の表示色や主映像との混合比を変えることによ
って、ユーザに選択項目を明示する。図11は、メニュ
ー画面の背景画像と選択項目を主映像(a)として作成
し、選択された項目を示すためのマークボックスを副映
像(b)として作成した場合の例である。これら映像及
び副映像を合成して(c)に示すようなメニュー画面が
表示される。このメニュー画面で任意の項目(例えば
「b.シーン2」)が選択された場合、(d)に示すよ
うに、この選択項目に対応するマークボックスを塗り潰
したり表示色を変える等してユーザに選択項目を明示す
る。副映像の符号化方式によっては副映像でメニュー画
面の選択項目を十分な品位で表せない場合があるが、図
11の方法によりその問題は解消できる。 【0064】次に、本発明の第6の実施の形態である記
録媒体のサーチ情報について説明する。図12に本実施
形態におけるサーチ情報を含んだメニューストリームの
データ構成を示す。このメニューストリームには1GO
P分のデータ毎にサーチ情報が付加されている。各サー
チ情報には各々、1つ先、2つ先、…、j個先のサーチ
情報のアドレスが記述されているが、そこには全て自身
のサーチ情報のアドレスが記述されている。即ち、k番
目のGOPに付加されるサーチ情報kの記録媒体上のア
ドレスをA(k)とすると、1つ先、2つ先、…、j個
先のサーチ情報のアドレスとして、全てA(k)が記述
されている。 【0065】このようなサーチ情報を含むメニュースト
リームに対して、例えばk番目のGOPの再生中にユー
ザが早送りを命じた場合、再生装置はサーチ情報kの記
述内容に基づき一つ先のアドレスに飛ぼうとするが、そ
こにはサーチ情報k自身のアドレスA(k)が記述され
ているため、再びサーチ情報kをアクセスすることにな
り、結果的に早送り命令は無効化される。従って、メニ
ューストリームの再生中に特殊再生の要求が発生して
も、メニュー画面が切り替わってしまうという誤動作が
防止される。 【0066】このサーチ情報を含んだメニューストリー
ムを通常のサーチ情報を含む他の多重化ストリームと共
に記録媒体に記録すれば、再生装置にメニューストリー
ムを識別するための手段を設けなくても、メニュースト
リームの再生中は特殊再生命令が発生してもこの命令は
実質無効化されてメニュー画面の切り替わりを防止する
ことができる。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように本発明のメニュース
トリーム作成装置によって作成されたメニューストリー
ムを記録した記録媒体は、再生する場合において、メニ
ューストリームを他の多重化ストリームと同じ方式(一
つの再生回路)で再生することができ、再生装置の構成
を簡素化できる。また、このメニューストリームを符号
化・多重化する装置自体の構成も簡略化できる。 【0068】 【0069】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態であるメニュースト
リームの符号化・多重化装置の構成を示す図 【図2】図1の符号化・多重化装置における制御回路の
多重化制御の手順を示すフローチャート 【図3】図1の符号化・多重化装置によって多重化され
る副映像ストリーム及び映像ストリームの例とこれらを
多重化したストリームの例を示す図 【図4】副映像、映像、メニュー画面(多重化ストリー
ム)の表示例を示す図 【図5】本発明の第2の実施の形態であるメニュースト
リームの符号化・多重化装置の構成を示す図 【図6】本発明の第3の実施の形態であるメニュースト
リームの符号化・多重化装置の構成を示す図 【図7】図6の符号化・多重化装置によって多重化され
る副映像、映像及び音声の各ストリームの例とこれらを
多重化したストリームの例を示す図 【図8】本発明の第4の実施の形態である記録媒体再生
装置の構成を示す図 【図9】本発明の第5の実施の形態である記録媒体再生
装置の構成を示す図 【図10】メニュー画面における選択項目の明示方法の
具体例を示す図 【図11】メニュー画面における選択項目の明示方法の
他の具体例を示す図 【図12】本発明の第6の実施の形態であるサーチ情報
を含んだメニューストリームのデータ構成を示す図 【図13】従来の符号化・多重化装置の構成例を示す図 【図14】従来の符号化・多重化装置によって多重化さ
れる映像ストリーム、副映像ストリーム及び音声ストリ
ームとこれらを多重化したストリームの例を示す図 【図15】理想復号器の構成を示す図 【図16】従来の符号化・多重化装置における多重化制
御の手順を示すフローチャート 【図17】メニューストリームにおけるメニュー画面の
構造を示す図 【図18】従来の記録媒体再生装置の構成を示す図 【図19】従来のサーチ情報を含んだ多重化ストリーム
のデータ構成を示す図 【図20】従来のサーチ情報を含んだメニューストリー
ムのデータ構成を示す図 【符号の説明】 61、62、74…入力端子、63、63a…映像符号
化器、64…メモリ、65、65a…副映像符号化器、
66…メモリ、67、67a…制御回路、68…マルチ
プレクサ、69…多重化情報付加回路、70…記録装
置、71…記録媒体、76…メモリ、81…ディスク読
取回路、82…多重化情報読取回路、83…デマルチプ
レクサ、84、84a…映像バッファ、85、85a…
副映像バッファ、86…音声バッファ、87…映像デコ
ーダ、88…副映像デコーダ、89…音声デコーダ、9
0、91…保持回路、96…出力端子。
フロントページの続き (72)発明者 久保 由美子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝 マルチメディア技術研究 所内 (56)参考文献 特開 平6−319125(JP,A) 特開 平6−325553(JP,A) 国際公開95/012197(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/12 G11B 27/00 H04N 5/93

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 映像ストリームを含む多重化ストリーム
    の再生に関するメニュー選択用の情報であるメニュース
    トリームを作成する装置において、 第1の原信号を符号化して第1のストリームを得る第1
    の符号化手段と、 第2の原信号を符号化して第2のストリームを得る第2
    の符号化手段と、 前記第1の符号化手段又は前記第2の符号化手段で得た
    第1のストリーム又は第2のストリームを選択的に取り
    込み、所定のデータ単位に区切ってパケット化し、前記
    各ストリームから得た各パケットを1つのストリーム上
    に配置して多重化ストリームを得る多重化手段と、 前記第1の符号化手段による符号化を開始させ、この第
    1の符号化手段による符号化の間は前記第2の符号化手
    段の動作を停止させると共に前記第1の符号化手段の出
    力を前記多重化手段に選択させ、前記第1の符号化手段
    による符号化が全終了した後、前記第2の符号化手段に
    よる符号化を開始させると共に前記第2の符号化手段の
    出力を前記多重化手段に選択させるように制御する制御
    手段とを具備することを特徴とするメニューストリーム
    作成装置。
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