JP2006106875A - 閉空間における入場者移動予測システム - Google Patents

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Shigeru Okumura
滋 奥村
Noriko Koike
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Abstract

【課題】閉空間内の各場所における混雑状況の予測を可能にするシステムを提供する。
【解決手段】展示会会場内に設けられた複数の通路同士を接続する交差点には、夫々、方向認識センサが設置されている。各方向認識センサは、方向認識データをホストコンピュータ1へ送信する。ホストコンピュータ1は、集積された方向認識データを分析することによって、各交差点に対して個々の通路からICタグが入った場合における当該ICタグが他の各通路へ出て行く確率である移動方向確率,及び、何れかの交差点を通過したICタグが単位時間内に隣接する他の各交差点まで到達しない確率である滞在確率を算出した後に、展示会会場内に存在する全ICタグについて夫々単位時間経過後に存在しうる通路毎の存在確率を算出する。そして、ホストコンピュータ1は、各通路毎に、存在確率の総和として単位時間経過後に存在しうるICタグの個数を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交差点にて互いに連通する複数の通路が内側に形成されている閉空間内に入場した入場者の移動経路を予測するための入場者移動予測システムに、関する。
このような閉空間の例としては、例えば、地下街,百貨店やスーパーマーケットのような大規模店舗の売り場,見本市等の展示会会場,テーマパーク,等が例示され得る。即ち、地下街の内部は、複数の通路が格子状に交差しており、各通路の両側に店舗が開設されているとともに、何れかの通路(地下街の外周の通路に対して路地状に繋がった短距離の通路や階段を含む)の末端に設けられた出入口を通じて、当該地下街の外部(地上,隣の地下街,地下鉄駅,駐車場,等)に通じている。また、展示会会場は、一乃至複数の出入口が夫々設けられた壁によって囲まれた広大な室内において、相互に格子状に交差する複数の通路によって区切られた島状に各展示主の展示ブースを並べることによって、設営される。大規模店舗の売り場の設営も、展示会会場の設営と類似している。
このような閉空間を管理する責務を負った警備責任者は、外部から閉空間の内部へ入場した入場者の動きを常時監視しなければならない。何故ならば、平時であっても、閉空間内で個々の人が安全且つ自由に動き回れるためには、自ずから単位面積当たりの人の密度には上限があり、その上限を超えた場合には、群衆内で動きの自由を奪われた人が群衆によって押し潰されてしまうという事故が生じ得るからである。さらに、緊急時においては、群集心理の作用により群衆が特定箇所に集中してしまって、同様の事故が生じてしまう危険があるからである。
従来、このような入場者の動きの監視は、閉空間の出入口に設置されたゲートにおいて入場者数と退場者数とをカウントするとともに、閉空間内の複数箇所に設置された監視カメラによって撮影されてモニター上に表示された映像を警備責任者が観察することを通じて、行われている。即ち、カウントされた入場者数と退場者数とから算出された各時点での瞬間入場者数が一定の閾値を越えた場合には、警備責任者は、新たな入場を制限するとともに、各モニターを通じて観察される各地点での人々の集中の程度を監視し、入場者が現に集中している箇所やこれから集中すると予測できる箇所を特定する。そして、そのような箇所に担当警備員を派遣して、入場者の誘導等の措置を行わせて、上述したような危険を回避しようとするのである。
このように、従来における閉空間の監視手法によると、閉空間内に現に居る入場者の総数が客観的数値として得られるだけであり、閉空間内の各地点での入場者の集中具合の把握と予測とは、専ら、警備責任者の経験と勘に依存していた。従って、その精度には自ずから限界があり、その結果、入場者の動きに対して警備の措置が後手に回ってしまうという問題があった。
本発明は、従来におけるこのような問題に鑑みてなされたものであり、その課題は、閉空間内に形成された複数の交差点毎に個々の入場者の動きをモニタすることによって得られた移動の履歴を集計することによって、各入場者の移動方向を予測し、もって、閉空間内の各通路における混雑状況の予測を可能にする入場者移動予測システムを、提供することにある。
上述した課題を解決するために案出された本発明による閉空間における入場者移動予測システムは、複数ある交差点のうちの何れかにおいて他の通路に連通する複数の通路が内側に形成されている閉空間内に入場した入場者の移動を予測するための入場者移動予測システムであって、各交差点に対応して夫々設置された複数の方向認識センサと、各方向認識センサに接続されたホストとからなり、個々の前記方向認識センサは、対応する交差点に繋がる各通路に対応して夫々設けられているとともにその通路における当該交差点側の端を通過するICタグからそのタグ番号を読み取る複数のアンテナと、何れか二つのアンテナが連続して同じタグ番号を読み取る都度、そのタグ番号,先に当該タグ番号を読み取ったアンテナを識別する第1アンテナ識別情報,及び、後に当該タグ番号を読み取ったアンテナを識別する第2アンテナ識別情報を含む方向認識データを前記ホストへ送信する送信機とからなり、前記ホストは、各方向認識センサから受信した前記方向認識データをその時刻を示す時刻情報を含めて蓄積するデータベースと、定期的に当該データベースに蓄積されている多数の前記方向認識データを分析することによって、各交差点毎に、その交差点に対して個々の通路からICタグが入った場合に当該タグが他の各通路へ向かう確率である移動方向確率を算出する移動方向確率算出部と、何れかの交差点を通過したICタグが単位時間内に隣接する他の各交差点まで到達するか否かの確率である滞在確率を算出する滞在確率算出部と、前記移動方向確率及び前記滞在確率に基づいて、前記閉空間に存在する全ICタグについて夫々単位時間経過後に存在しうる通路毎の存在確率を算出した上で、各通路毎に、前記存在確率の総和として単位時間経過後に存在しうるICタグの個数を算出する混雑状況算出部とからなることを、特徴とする。
このように構成された本発明の閉空間における入場者移動予測システムによると、ICタグを保持した入場者が、閉空間に入場し、何れかの交差点を通過(直進,左折,右折等)する毎に、必ずその交差点に設置された方向認識センサを構成する2つのアンテナ(当該入場者が当該交差点に入ってきた通路に設けられたアンテナ,当該入場者が当該交差点から向かう通路に設けられたアンテナ)がそのICタグのタグ番号を連続して読み出すので、読み出されたIDタグ及びこれら二つのアンテナの識別情報(第1アンテナ識別情報,第2アンテナ識別情報)からなる方向認識データを送信機がホストへ送信する。ホストは、各方向認識センサから方向認識データを受信する毎に、その方向認識データをデータベースに格納する。その結果、データベース内には、閉空間内に過去に入場した入場者及び現在入場している入場者の移動履歴を示す多数の方向認識データが格納される。一方、ホストの移動方向確率算出部は、データベースから読み出した多数の方向認識データに基づいて、各交差点毎に、且つ当該交差点に接続している各通路毎に、過去にその通路からその交差点に入ったICタグがどの通路へ向かったかの確率を、移動方向確率として算出する。また、滞在確率算出部は、各交差点毎に、且つ当該交差点に隣接する他の交差点毎に、過去にその交差点から各隣接交差点へ向かったICタグが単位時間内にその隣接交差点まで到達できたか否かの確率を、滞在確率として算出する。その後、混雑状況算出部が、移動方向確率算出部によって算出された全移動方向確率及び滞在確率算出部によって算出された全滞在確率に基づいて、閉空間内に現在存在している各ICタグ毎に、そのICタグが単位時間経過後に存在しうる通路毎の存在確率を算出し、各通路毎に、算出された存在確率の総和として、単位時間後に存在しうるICタグの個数を算出する。その結果、警備責任者は、単位時間後における各通路毎の入場者予測数を知ることができるので、危険を生じる程度に入場者が集中すると予測された通路に担当等警備員を派遣して、入場者の誘導を行わせることによって、かかる危険を未然に防ぐことができる。
以上のように構成された本発明の閉空間における入場者移動予測システムによると、閉空間内に形成された複数の交差点毎に個々の入場者の動きをモニタすることによって得られた移動履歴を集計することによって、入場者の移動を予測することができるので、閉空間内の各通路における混雑状況を予測することが可能になる。
以下、図面に基づいて、本発明による閉空間における入場者移動予測システムの実施の形態を、説明する。なお、以下に説明する例は、本発明による閉空間における入場者移動予測システムを、展示会会場に適用した例である。
(展示会会場のレイアウト)
図1は、展示会会場のレイアウトの例を示す模式図(マップ)である。この図1において、波線は、展示会会場として用いられる閉空間の外縁を区切る壁を示す。従って、この例においては、閉空間には外部空間に通じる二つの出入口があることが解る。但し、その一方は会場入口(Entrance)専用に用いられ、他方は出口専用として用いられる。図1における参照記号E,Xは、夫々、展示会場の入口及び出口に設置された通過センサ(詳細については後述する)を示す。
また、図1において、丸付き数字で示される太線の枠は、夫々、展示ブースを示している。従って、この例においては、幾つかの展示ブースが隣接することによって、A〜Dの4つの島が形成され、各島同士の間,及び、各島と壁との間が通路になっていることが解る。具体的には、島A及び島Bは、夫々、相互に隣接した3個づつのブースが背中合わせに接することによって形成されている。従って、これら島A及び島Bを構成する各ブースは、夫々、出入口を一個づつ有している。図1における参照記号A1−1〜A6−1,B1−1〜B6−1は、各ブースの出入口に設置された通過センサを示す。また、島Cは、相互に隣接した5個のブースから形成されている。同様に、島Dは、相互に隣接した3個のブースから形成されている。これら島C及び島Dを構成する各ブースは、夫々、表裏両側に計二つの出入り口を有している。図1における参照記号C1−1〜C5−1,D1−1〜D3−1は、各ブースの一方の出入口に設置された通過センサを示し、参照記号C1−2〜C5−2,D1−2〜D3−2は、各ブースの他方の出入口に設置された通過センサを示す。
さらに、図1において、細線は、各通路の中心線(即ち、観念化された入場者の移動軌跡)を示す。また、参照記号R1〜R7は、各通路同士の交差点(十字路,及びT字路)に設置された方向認識センサを示す。
(方向認識センサの構成)
図2及び図3はこの方向認識センサRの構造を示す図(図2は、展示会場の上方から見た状態を示す平面図,図3は、側方から見た状態を示す側視図)である。この図3に示すように、各方向認識センサRは、各交差点の上方に設置されており、図2に示すように、それが設置された交差点に集まる各通路上に夫々配置された複数のアンテナATと、各アンテナATの下方を通過したICタグからそのアンテナATが読み出したデータ(タグ番号)を集約して後述するホストコンピュータへ送信する送信機TMとから、構成されている。従って、十字路上に設置されている方向認識センサRは4個のアンテナを有し、T字路上に設置されている方向認識センサRは3個のアンテナを有することになる。
なお、各交差点に共通する定義として、図1における左側から交差点に集まっている通路を[1]とし、同じく下側から集まっている通路を[2]とし、同じく右側から集まっている通路を[3]とし、同じく上側から集まっている通路を[4]とする。そして、個々の方向認識センサの参照記号R1〜R7とそれを構成する各アンテナATが配置されている通路の定義とを組み合わせて、各アンテナATを識別するための識別コードとする。例えば、方向識別センサR1を構成する通路[1]上に配置されたアンテナAT(即ち、入口[Entrance]に繋がる通路上のアンテナAT)の識別コードは“R1−1”となり、方向識別センサR7を構成する通路[4]上に配置されたアンテナAT(即ち、出口[Exit]に繋がる通路上のアンテナAT)の識別コードは“R7−4”となる。
送信機TMは、両図2,3に示すように、或るタグ番号を有するICタグ10が、何れかの通路から交差点に入り別の通路からこの交差点を出ていった場合には、これら両通路上に夫々配置された二つのアンテナナATから、順番にそのタグ番号を受信する。例えば、方向識別センサR1が設置されている交差点において、タグ番号が“A001”であるICタグ10が通路[1]から入って左折した(通路[4]から出ていった)場合には、識別コードが“R1−1”であるアンテナAT,識別コードが“R1−4”であるアンテナATが、順次、このICタグ10からそのタグ番号“A001”を読み出して、送信機TMに入力する。次に、送信機TMは、このようにして同じタグ番号を何れか二つのアンテナATから順次受信すると、図7(b)に示すフォーマットを有するデータレコード(方向認識データ)を生成する。このフォーマットにおいて、「タグ番号」は二つのアンテナATから夫々受信したタグ番号を示し、「入口」はそのタグ番号を先に送信したアンテナATの識別コード(第1アンテナ識別情報)を示し、「出口」はそのタグ番号を後に送信したアンテナATの識別コード(第2アンテナ識別情報)を示し、「通過時間」は、タグ番号を2回受信し終わった時刻を示す。最後に、送信機TMは、生成したデータレコードを、後述するホストコンピュータ1へ送信する。
(通過センサの構成)
通過センサは、詳細の図示は省略されているが、一つのアンテナATと送信機TMとから構成されている。このアンテナATの機能は、方向認識センサRのものと全く同じである。
但し、会場入口(Entrance)に設置された通過センサEの送信機TMは、或るタグ番号を有するICタグ10がその通過センサEの下方を通過すると、アンテナナATからそのタグ番号を受信し、図7(a)に示すフォーマットを有するデータレコードを生成する。このフォーマットにおいて、「タグ番号」にはアンテナATから夫々受信したタグ番号が設定され、「入口」には“start”が設定され、「出口」は空欄とされ、「通過時間」にはタグ番号を受信した時刻が設定される。
また、各ブースの出入口に設置された通過センサの送信機TMは、或るタグ番号を有するICタグ10がその通過センサの下方を二度通過した場合には、その都度アンテナナATからそのタグ番号を受信し、最初の受信時には図7(c)に示すフォーマットを有するデータレコードを生成し、次の受信時には図7(d)に示すフォーマットを有するデータレコードを生成する。図7(c)のフォーマットにおいて、「タグ番号」にはアンテナATから受信したタグ番号が設定され、「入口」には当該通過センサの参照番号が識別コードとして設定され、「出口」は空欄とされ、「通過時間」にはタグ番号を受信した時刻が設定される。また、図7(d)のフォーマットにおいて、「タグ番号」にはアンテナATから受信したタグ番号が設定され、「入口」は空欄とされ、「出口」には当該通過センサの参照番号が識別コードとして設定され、「通過時間」にはタグ番号を受信した時刻が設定される。
また、会場出口(Exit)に設置された通過センサXの送信機TMは、或るタグ番号を有するICタグ10がその通過センサXの下方を通過すると、アンテナナATからそのタグ番号を受信し、図7(e)に示すフォーマットを有するデータレコードを生成する。このフォーマットにおいて、「タグ番号」にはアンテナATから夫々受信したタグ番号が設定され、「入口」は空欄とされ、「出口」には“Exit”が設定され、「通過時間」にはタグ番号を受信した時刻が設定される。
なお、ICタグ10は、本実施形態は展示会会場に適応した例であるので、会場入口(Entrance)の外に設置された受付にて入場者に配布される配布物(例えば、入場者が胸に付ける名札)に埋め込まれていれば良い。
(ホストコンピュータの構成)
次に、上述した各センサに接続されたホストコンピュータ1の構成を説明する。図4に示すように、このホストコンピュータ1は、プログラムに応じた制御を実行するCPU2と、バスBを通じてこのCPU2に夫々接続されたインタフェース3,RAM4,ディスプレイ5及びディスク装置6から構成されている。インタフェース3は、ネットワークNを介して、各センサR1〜7,A1−1〜D3−2,E,Xの送信機TMに夫々接続されている。RAM4は、CPU2による作業領域が展開される主記憶装置である。ディスプレイ5は、CPU2によって生成された画像データに基づいて画像を表示する。ディスク装置6は、CPU2によって読み込まれて実行されるプログラム60や、各種データ(同行データ収集データベース61,動向データベース62,流量データベース63)を、記憶する。
(データ処理)
以下、ホストコンピュータ1(CPU2)がプログラム60に従って実行するデータ処理の内容を、図5のフローチャート,及び図6乃至図11の具体例を用いて説明する。このデータ処理は、図5Aに示すデータ収集処理と、図5Bに示すデータ分析処理とに分かれており、両処理は互いに並行に実行される。
データ収集処理においては、ホストコンピュータ1は、各センサR1〜7,A1−1〜D3−2,E,Xからデータレコードを受信する毎に(S01)、受信したデータレコードを、動向データ収集データベース61に蓄積する(S02)。その結果、動向データ収集データベース61内には、様々なタグ番号について様々なセンサから受信した雑多なデータレコードが、未分類のまま受信順に蓄積されることなる。なお、データレコード中の「通過時間」には、この時点の時刻が設定されても良い。
他方、データ分析処理における最初のS11では、ホストコンピュータ1は、上述したようにして動向データ収集データベース61に格納さている全てのデータレコードを、タグ番号毎に時系列順にソートする。例えば、図6に示すように、タグ番号“A001”のICタグ(が埋め込まれた配布物)を有する入場者が、会場入口(Entrance)から展示会会場に入った後で、方向認識センサR1が設置されている交差点を左折し、A(1)のブースに入った後で、方向認識センサR2,R5,R7が設置されている各交差点を順次通過して会場出口(Exit)から展示会会場外に出たとする。この場合、上述した各センサ送信機TMの機能により、入口(Enntrance)入場時には通過センサEから図7(a)に示すデータレコードが、方向認識センサR1が設置された交差点を左折した際には同センサR1から図7(b)に示すデータレコードが、ブースA(1)へ入った際には通過センサA1−1から図7(c)に示すデータレコードが、ブースA(1)から出た際には通過センサA1−1から図7(d)に示すデータレコードが、方向認識センサR2が設置された交差点を直進した際には同センサR2から図示せぬデータレコード(「タグ番号」=“A001”,「入口」=“R2−1”,「出口」=“R2−3”)が、方向認識センサR5が設置された交差点を左折した際には同センサR5から図示せぬデータレコード(「タグ番号」=“A001”,「入口」=“R5−4”,「出口」=“R5−3”)が、方向認識センサR7が設置された交差点を左折した際には同センサR7から図示せぬデータレコード(「タグ番号」=“A001”,「入口」=“R7−1”,「出口」=“R7−4”)が、夫々、ホストコンピュータ1へ入力され、動向データ収集データベース61に蓄積されている。この様な状態下でS11が実行されると、タグ番号“A001”については、図8に示すように、「タグ番号」=“A001”を含む全てのレコードが、その「通過時刻」の順に並べられる。これにより、個々のICタグ(入場者)の展示会会場内における移動経路と移動速度とを示す情報が得られる。
次のS12では、ホストコンピュータ1は、S11でのソート結果に基づき、各方向認識センサRが設置されている交差点毎に、且つ、当該交差点に接続している各通路毎に、過去にその通路からその交差点に入ったICタグがどの通路へ向かったかの確率を、移動方向確率として算出する(移動方向確率算出部に相当)。このようにして、ホストコンピュータ1は、各方向認識センサRについて、その方向認識センサRが設置されている交差点の入口にあるアンテナと出口にあるアンテナとの組合せに対する移動方向確率を算出して、その算出結果を、図9に示す表形式にまとめて動向データベース62に格納する。
次のS13では、ホストコンピュータ1は、S11でのソート結果に基づき、各方向認識センサRが設置されている交差点毎に、且つ、当該交差点に隣接する各交差点毎に、過去にその交差点から各隣接交差点へ向かったICタグが5分(単位時間)以内にその隣接交差点まで辿り着けなかった確率を、滞在確率として算出する(滞在確率算出部に相当)。このようにして、ホストコンピュータ1は、各方向認識センサR(入口)とそれに隣接する方向認識センサR(出口)との組合せに対する滞在確率(5分後)を算出して、その算出結果を、図10に示す表形式にまとめて流量データベース63に格納する。
次のS14では、ホストコンピュータ1は、S11でのソート結果に基づき、現時点で未だ会場出口(Exit)から出て行っていない全ICタグの現在地(そのICタグが存在する通路の両端に或る各方向認識センサR)を夫々特定する。そして、現在地が特定された個々のICタグについて、そのICタグの移動履歴を動向データベース62中の各移動方向確率に当てはめて、そのICタグが直進すると仮定した場合(即ち、最近に通過した交差点には戻らず、現在居る通路を次の交差点に向かって進んだと仮定した場合)に、次の交差点(入口)にてどの通路へ向かうかの確率を算出するとともに、可能性のある各通路毎に、流量データベース63中の各滞在確率に当てはめて、5分間以内に当該通路を更に次の交差点(出口)まで到達できるか否かの確率を算出する。更に、到達できる場合については、再度動向データベース62を参照して、その隣接交差点から更に次の各通路へ向かう確率を夫々算出する(その場合には、5分後にはその通路までしか辿り着けないものとみなす)。このようにして、各ICタグが5分後に存在する可能性のある各通路毎に、図11に示すように、その存在確率(100%を“1”とする)を算出する。このようにして、各ICタグ毎に、5分後に存在し得る各通路における存在確率を夫々算出して、各通路毎に、その存在確率の総和を算出する。このように算出された存在確率の総和は、5分後にその通路に存在すると予想されるICタグの個数(予想個数)を示すことになる。
次のS15では、ホストコンピュータ1は、各通路毎に、その通路について予め設定されているICタグの最大個数(その通路において各入場者が安全且つ自由に移動することができる入場者数の上限)に対するその通路におけるICタグの予想個数の割合(即ち混雑状況)を算出する。なお、ホストコンピュータ1は、別途、5分間に会場入口(Entrance)を通過するICタグの平均個数を算出しておき、算出された平均個数のICタグが会場入口(Entrance)を通過したものとして、各通路毎のICタグの予想個数を算出しても良い。さらに、5分後に存在し得ると予想される各ICタグの位置及びその確率を基準として、10分後における各ICタグの位置を予測して、その時点における各通路でのICタグの混雑状況を算出しても良い。
次のS16では、ホストコンピュータ1は、S15にて算出された混雑状況を示すデータに基づいて、展示会会場内の各通路毎の5分後(及び10分後)の混雑状況をディスプレイ5に表示する。このS16を完了すると、ホストコンピュータ1は、処理をS11に戻す。
なお、上述したように、5分後の混雑状況のみならず、10分後の混雑状況や更に未来の混雑状況の予測をすることも可能ではあるが、予想対象が先になればなるほど混雑状況予測結果に対する誤差の影響が大きくなるので、データ分析処理を短い周期で繰り返し、各予測対象時点における混雑状況予測結果の表示を順次更新することが望ましい。
(実施形態の利点)
以上のように構成された本実施形態の入場者移動予測システムによると、展示会会場内に入場した個々の入場者の実際の移動経路を、会場内の各交差点に設置された各センサによって検出して動向データ収集データベース61に記録することができるとともに、動向データ収集データベース61に集積されたデータレコードに基づいて会場内で入場者が取りうる移動経路のパターンとその確率を算出し、その算出結果に基づいて、その時点で現に展示会会場に入場している入場者(及び、単位時間内に新たに入場すると考えられる入場者)が単位時間後に存在し得る位置及びその確率を算出し、その算出結果に基づいて、単位時間後における展示会会場内の各通路における混雑状況を算出することができる。よって、ホストコンピュータ1のディスプレイ5を監視している警備責任者は、展示会会場の各通路について予測された単位時間後の混雑状況を把握し、危険な混雑状況(入場者が安全且つ自由に移動できる限度を超えた混雑状況)の発生が何れかの通路について予測された場合には、その通路に担当警備員を派遣し、入場者を誘導して危険な混雑状況を解消させることが、可能となる。
本発明の実施形態である入場者移動予測システムが適用される展示会会場のレイアウト例を示す平面図 方向認識センサの平面図 方向認識センサの側視図 ホストコンピュータの回路構成を示すブロック図 ホストコンピュータのCPUが実行するプログラムに従った処理内容を示すフローチャート ICタグの移動例を示す図 図6に示す移動例に応じてICタグが移動した場合に各センサから得られるデータレコードを示す図 データレコードの集計を示す図 動向データベースのデータ構造を示す表 流量データベースのデータ構造を示す表 渋滞状況を示すためのデータ例
符号の説明
1 ホストコンピュータ
2 CPU
3 インタフェース
5 ディスプレイ
6 ディスク装置
10 ICタグ
60 プログラム
61 動向データ収集データベース
62 動向データベース
63 流量データベース
R 方向認識センサ
AT アンテナ
TM 送信機

Claims (3)

  1. 複数ある交差点のうちの何れかにおいて他の通路に連通する複数の通路が内側に形成されている閉空間内に入場した入場者の移動を予測するための入場者移動予測システムであって、
    各交差点に対応して夫々設置された複数の方向認識センサと、各方向認識センサに接続されたホストとからなり、
    個々の前記方向認識センサは、対応する交差点に繋がる各通路に対応して夫々設けられているとともにその通路における当該交差点側の端を通過するICタグからそのタグ番号を読み取る複数のアンテナと、何れか二つのアンテナが連続して同じタグ番号を読み取る都度、そのタグ番号,先に当該タグ番号を読み取ったアンテナを識別する第1アンテナ識別情報,及び、後に当該タグ番号を読み取ったアンテナを識別する第2アンテナ識別情報を含む方向認識データを前記ホストへ送信する送信機とからなり、
    前記ホストは、各方向認識センサから受信した前記方向認識データをその時刻を示す時刻情報を含めて蓄積するデータベースと、定期的に当該データベースに蓄積されている多数の前記方向認識データを分析することによって、各交差点毎に、その交差点に対して個々の通路からICタグが入った場合に当該タグが他の各通路へ向かう確率である移動方向確率を算出する移動方向確率算出部と、何れかの交差点を通過したICタグが単位時間内に隣接する他の各交差点まで到達するか否かの確率である滞在確率を算出する滞在確率算出部と、前記移動方向確率及び前記滞在確率に基づいて、前記閉空間内に存在する全ICタグについて夫々単位時間経過後に存在しうる通路毎の存在確率を算出した上で、各通路毎に、前記存在確率の総和として単位時間経過後に存在しうるICタグの個数を算出する混雑状況算出部とからなる
    ことを特徴とする入場者移動予測システム。
  2. 前記混雑状況算出部は、更に、各通路毎に、予め設定されているICタグ数の上限に対する前記単位時間経過後に存在しうるICタグの個数の割合を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の入場者移動予測システム。
  3. 前記各アンテナは、前記交差点及び通路の情報に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の入場者移動予測システム。
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