JP2006105287A - 車両用変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用変速機の油圧制御装置 Download PDF

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昌朗 吉田
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義道 津幡
Koichi Fushimi
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Abstract

【課題】 変速機への供給油圧不足及びポンプ用モータの過負荷駆動を防止できる車両用変速機の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】 エンジンにより駆動される第一オイルポンプ21と、エンジンの自動停止時にポンプ用モータ24により駆動される第二オイルポンプ22と、第一オイルポンプ21により油圧制御回路へ油圧を供給可能とする主油圧回路26と、各第二オイルポンプ22により主油圧回路26へ油圧を供給可能とする副油圧回路27と、該副油圧回路27に設けらる逆止弁31と、副油圧回路27に設けられるオイルフィルタ35とを備え、ポンプ用モータ24の駆動条件が所定条件を満たさない場合には、オイルフィルタ35の閉塞状態と判断してエンジンの自動停止を中止する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ハイブリッド車両に好適な車両用変速機の油圧制御装置に関する。
従来、アイドルストップ機能を備えたハイブリッド車両において、その変速機の油圧制御を行う装置の中には、エンジン又はモータにより駆動されるオイルポンプの他に、ポンプ用モータにより駆動される電動オイルポンプを備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−287316号公報
ところで、上述の如く複数のオイルポンプを備える油圧制御装置においては、各オイルポンプ間を繋ぐ油圧回路中に適宜オイルフィルタが設けられることがあるが、このようなフィルタに異物が詰まり閉塞すると、変速機に供給する油圧が不足すると共に、前記電動オイルポンプのポンプ用モータに過負荷が作用してしまうため好ましくない。
そこでこの発明は、変速機への供給油圧不足及びポンプ用モータの過負荷駆動を防止できる車両用変速機の油圧制御装置を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、エンジン(例えば実施例のエンジン2)とモータ(例えば実施例のモータ3)とを駆動源とし、これらの動力が変速機(例えば実施例のトランスミッション4)を介して車輪に伝達されて走行すると共に、所定の条件下で前記エンジンの自動停止を行うハイブリッド車両(例えば実施例のハイブリッド車両1)における変速機の油圧制御装置(例えば実施例の油圧制御装置20)において、前記エンジン及びモータの少なくとも一方により駆動される第一オイルポンプ(例えば実施例の第一オイルポンプ21)と、前記エンジンの自動停止時にポンプ用モータ(例えば実施例のポンプ用モータ24)により駆動される第二オイルポンプ(例えば実施例の第二オイルポンプ22)と、前記第一オイルポンプにより前記変速機側へ油圧を供給可能とする第一油圧回路(例えば実施例の主油圧回路26)と、前記第二オイルポンプにより前記変速機側へ油圧を供給可能とする第二油圧回路(例えば実施例の副油圧回路27)と、前記各ポンプ間に配置されて第一ポンプ側から第二ポンプ側への油圧の供給を阻止する逆止弁(例えば実施例の逆止弁31)と、前記第二油圧回路に設けられるオイルフィルタ(例えば実施例のオイルフィルタ35)とを備え、前記ポンプ用モータの駆動条件が所定条件を満たさない場合には、前記オイルフィルタの閉塞状態と判断して前記エンジンの自動停止を中止又は禁止することを特徴とする。
また、請求項2に記載した発明は、前記第二オイルポンプが複数設けられることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載した発明は、前記オイルフィルタが、前記逆止弁の上流側及び下流側にそれぞれ設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、オイルフィルタの詰まりに応じてエンジンの自動停止を中止又は禁止することで、第一ポンプにより変速機に油圧を供給することが可能となる。
また、オイルフィルタに詰まった異物の変速機内への流入を防止できると共に、オイルフィルタ詰まりによるポンプ用モータの過負荷駆動を防止できる。特に、第二オイルポンプが複数設けられるような場合にはその効果が高い。
さらに、エンジンの自動停止を中止又は禁止することに連動してインジケータランプを点灯させる等の機能を持たせることにより、オイルフィルタの詰まりをユーザーに知らせることが可能となる。特に、オイルフィルタが逆止弁の上流側及び下流側にそれぞれ設けられるような場合にはその効果が高い。
ここで、請求項4に記載した発明のように、前記ポンプ用モータの駆動条件が所定条件を満たさない場合とは、前記ポンプ用モータの出力トルクあるいは回転速度を一定に制御する際に、該ポンプ用モータの回転速度あるいは出力トルクが予め設定された適正範囲外にある場合が考えられる。
また、請求項5に記載した発明のように、前記第一油圧回路内の油圧を検出する油圧検出手段(例えば実施例の油圧センサ36)を備え、前記ポンプ用モータ駆動時に、前記油圧検出手段の検出値が予め設定された適正範囲外にある場合には、前記オイルフィルタの閉塞状態と判断するよう構成することも可能である。
請求項1〜5に記載した発明によれば、エンジンの自動停止時における供給油圧不足による変速機への悪影響を防止できると共に、変速機及び第二オイルポンプの故障連鎖を防止でき、かつ車両のメンテナンス管理を容易にできる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施例におけるハイブリッド車両1の要部構成図であり、本図に示すように、ハイブリッド車両1は、その駆動源として内燃機関であるエンジン2及び発電電動機であるモータ3を有し、これらエンジン2及びモータ3、並びにトランスミッション4(変速機)が直列に配置され、エンジン2及びモータ3からの駆動力がトランスミッション4を介して車輪5に伝達されて走行する。
また、ハイブリッド車両1は、その減速時に車輪5側からモータ3側へ駆動力が伝達されることで、モータ3が発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。その際の回生電力は、ECU6(エレクトロニックコントロールユニット)に制御されるPDU7(パワードライブユニット)を介してバッテリ8に充填可能である。なお、バッテリ8に代わりキャパシタを用いることも可能である。
エンジン2は多気筒レシプロエンジンであり、その各気筒に対する燃料噴射制御及び点火制御を行う燃料噴射・点火制御装置9を有する。燃料噴射・点火制御装置9の作動は前記ECU6により制御されている。該ECU6は、所定の条件下でエンジン2の自動停止及び始動を行う所謂アイドルストップ制御も行う。
モータ3は三相交流式モータであり、バッテリ8に充填された電気エネルギーを消費して駆動すると共に、ECU6によりPDU7を介して駆動制御される。このようなモータ3が、エンジン2の出力軸及びトランスミッション4の入力軸と同軸に設けられる。
トランスミッション4は、多段自動変速機として構成されたオートマチックトランスミッション4(AT)であり、そのミッション本体11の入力側にトルクコンバータ12を備える。
ミッション本体11は、その入力側と出力側との間に設けられて変速比を変更可能なギヤトレーン(不図示)と、該ギヤトレーンの動力伝達ギヤを変更するためのクラッチ(不図示)等とを有する。該ミッション本体11の変速動作は、例えば運転者から入力されるシフト操作やハイブリッド車両1の運転状態に応じて、ECU6が油圧制御装置20を制御し、該油圧制御装置20から供給される油圧により前記クラッチ等を作動させることで行われる。
トルクコンバータ12は、内部に封入された作動油(ATF:Automatic Transmission Fluid)の螺旋流によってトルクの伝達を行うもので、かつそのトルク入出力側を機械的に連結可能なロックアップクラッチ13を備える。すなわち、トルクコンバータ12は、ロックアップクラッチ13の係合が解除された状態にあるときには、エンジン2及びモータ3からのトルクをミッション本体11へ作動油を介して伝達し、ロックアップクラッチ13が係合状態にあるときには、前記トルクをミッション本体11へ作動油を介さず直接的に伝達可能である。
ロックアップクラッチ13の係合動作は、ミッション本体11の変速動作と同様、ECU6が油圧制御装置20を制御し、該油圧制御装置20から供給される油圧によりロックアップクラッチ13を作動させることで行われる。ロックアップクラッチ13の係合度合いは、油圧制御装置20からの作動油圧を制御することで可変とされる。すなわち、ロックアップクラッチ13を介してエンジン2及びモータ3と変速機との間で伝達可能なトルクは、油圧制御装置20からのロックアップクラッチ13作動油圧を制御することで任意に変更可能とされる。
ECU6は、車速を検出する車速センサ、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ、ブレーキペダルが踏み込まれた状態を「ON」として検出するブレーキペダルセンサ(ブレーキスイッチ)、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ、バッテリ残容量を検出する残容量センサ(何れも図示略)等から取得した情報に基づいて、油圧制御装置20、燃料噴射・点火制御装置9、PDU7等の制御を行う。
ここで、エンジン2の自動停止(アイドルストップ)は、例えば車速又はエンジン回転数が所定値以下となり、ブレーキスイッチが「ON」となり、アクセルペダルの踏み込み量が0となった状態で、かつバッテリ残容量が所定値以上である等の条件が全て満たされたときに、ECU6から各装置にエンジン停止指令信号が出力されることで実行される。また、エンジン2の自動停止からの再始動は、前記各条件の何れかが満たされなくなったときに、ECU6から各装置にエンジン始動指令信号が出力されることで実行される。
油圧制御装置20は、トランスミッション4への供給油圧を制御する油圧制御回路23と、該油圧制御回路23への油圧供給源としての第一オイルポンプ21及び複数の第二オイルポンプ22とを備える。
油圧制御回路23は、シフトレバーに連動して各オイルポンプ21,22から供給される作動油の油路を前進、中立、後進の基本となる油路に切り替えるマニュアルバルブ、前記作動油の油路及び油圧を制御する複数のシフトバルブ、該シフトバルブのパイロット圧を制御する複数のソレノイドバルブ群等から構成されるもので、ハイブリッド車両1の運転状態等に応じてトランスミッション4に適宜油圧を供給するものである。
第一オイルポンプ21は、エンジン2の出力軸と連係して該エンジン2により駆動される。一方、各第二オイルポンプ22は、エンジン2の自動停止時すなわち第一オイルポンプ21停止時に、それぞれポンプ用モータ24により個別に駆動される。なお、各第二オイルポンプ22は、その発生油圧が第一オイルポンプ21の発生油圧に対して低くされており(例えば、第一オイルポンプ21の発生油圧が約10kg/cmに対して、第二オイルポンプ22の発生油圧は約3kg/cm)、このような第二オイルポンプ22が複数設けられることで、油圧制御回路23からの要求に応じた油圧を必要最低限だけ供給できるようになっている。
各第二オイルポンプ22のポンプ用モータ24は、ECU6によりポンプドライバ25を介して個別に駆動制御される。すなわち、ECU6からエンジン停止指令信号が出力されると、ポンプドライバ25が油圧制御回路23に必要な油圧を発生させるべく各第二オイルポンプ22を適宜駆動させる一方、ECU6からエンジン始動指令信号が出力されると、ポンプドライバ25が各第二オイルポンプ22を停止させて第一オイルポンプ21からの油圧供給形態に切り替える。これにより、アイドルストップ後にエンジン2が再始動した際、トランスミッション4への最適な油圧供給状態を維持することが可能とされている。
図2に示すように、第一オイルポンプ21の吸入口には主吸入管26aの一端側が接続されると共に、該主吸入管26aの他端側はオイルパン28内のオイルストレーナ29に接続される。また、第一オイルポンプ21の吐出口には主吐出管26bの一端側が接続されると共に、該主吐出管26bの他端側は油圧制御回路23の油圧導入部に接続される。これら主吸入管26aと主吐出管26bとで、第一オイルポンプ21により油圧制御回路23に油圧を供給可能とする主油圧回路(第一油圧回路)26が構成される。
一方、各第二オイルポンプ22の吸入口にはそれぞれ副吸入管27aの一端側が接続されると共に、該各副吸入管27aの他端側は主吸入管26aの中間部分にそれぞれ接続される。また、第二オイルポンプ22の吐出口にはそれぞれ副吐出管27bの一端側が接続されると共に、該各副吐出管27bの他端側はオイルストレーナ29にそれぞれ接続される。これら各副吸入管27aと副吐出管27bとで、各第二オイルポンプ22により主吐出管26bに(ひいては油圧制御回路23に)油圧を供給可能とする副油圧回路(第二油圧回路)27がそれぞれ構成される。
各副吐出管27bには、それぞれ第一オイルポンプ21側(主吐出管26b側)から第二オイルポンプ22側への作動油の流通(すなわち油圧の供給)を阻止する逆止弁31が設けられる。各逆止弁31は、第一オイルポンプ21側の油圧が第二オイルポンプ22側の油圧よりも高い場合に副吐出管27bの油路を開通し、第二オイルポンプ22側の油圧が第一オイルポンプ21側の油圧よりも高い場合に副吐出管27bの油路を閉塞するように構成される。
このような逆止弁31により、第一オイルポンプ21駆動時には、第一オイルポンプ21の発生油圧が第二オイルポンプ22の発生油圧よりも高いことから、主吐出管26b内の油圧の第二オイルポンプ22側への流入が防止される一方、第一オイルポンプ21停止時には、第二オイルポンプ22を用いて主吐出管26b(油圧制御回路23)内へ油圧を供給可能とされる。
なお、油圧制御装置20においては、エンジン2が自動停止する際、すなわち第一オイルポンプ21が停止する際に、対応する第二オイルポンプ22が事前に作動することで、該第二オイルポンプ22の下流側に予め油圧を発生させた待機状態となる。このとき、第一オイルポンプ21の発生油圧に対して第二オイルポンプ22の発生油圧が小さいことから、前記待機状態においても、逆止弁31により副吐出管27bの油路が閉塞された状態が保たれる。
ここで、各副吸入管27aと副吐出管27bとの間には、これらを第二オイルポンプ22を介さずに連通させるバイパス管32がそれぞれ設けられる。各バイパス管32には、圧力作動弁33がそれぞれ設けられている。各圧力作動弁33は、内装されたスプリングの弾性力に抗するように主吐出管26b側からの油圧が作用することで、バイパス管32の油路を開閉可能に構成される。
具体的には、各圧力作動弁33は、副吐出管27b内の油圧が所定の下限値に達するまでの間と所定の上限値を超えてからはバイパス管32の油路を開通し、該油圧が前記下限値と上限値との間にあるときはバイパス管32の油路を閉塞するものである。
このようなバイパス管32及び圧力作動弁33により、ポンプ用モータ24の駆動効率的に不利な起動時にも、副吐出管27bと副吸入管27aとを連通させ作動油を循環させることで、ポンプ用モータ24の負荷を軽減してスムーズに起動させると共に、前記待機状態の如く副吐出管27b内の油圧が所定値に達しているような場合には、同じく作動油を循環させることで、ポンプ用モータ24の過負荷駆動を防止できる。すなわち、バイパス管32は、副油圧回路27においてそれぞれリサーキュレーション回路34を形成しているといえる。
またここで、各副吐出管27bにおける逆止弁31の上流側及び下流側、並びに各副吸入管27aには、それぞれオイルフィルタ35が設置されている。これにより、オイルパン28からの異物の各第二オイルポンプ22内への流入が防止されると共に、各第二オイルポンプ22からの異物の逆止弁31及び油圧制御装置20内への流入、並びに第一オイルポンプ21からの異物の逆止弁31及び第二オイルポンプ22内への流入が防止される。
上述の構成を有する油圧制御装置20においては、ECU6におけるトルク制御部6a(図1参照)により、エンジン2のアイドルストップ(自動停止)時において、ポンプ用モータ24への供給電流値等の制御がなされることで、該ポンプ用モータ24の出力トルクが一定になるよう制御している。またこのとき、同じくECU6における回転数(回転速度)判定部6b(図1参照)により、ポンプ用モータ24の回転数が予め設定されたマップの適正範囲内にあるか否かに応じて、エンジン2のアイドルストップを中止するようになっている。
すなわち、図3のフローチャートに示すように、まず、エンジン2のアイドルストップが継続中であるか否かの判定がなされ(ステップS1)、アイドルストップが継続中である(エンジン2が自動停止中である)と判定された場合には、次にポンプ用モータ24の回転数が前記適正範囲内にあるか否かの判定がなされる(ステップS2)。
具体的には、図4に示すように、ポンプ用モータ24の回転数を縦軸に、ポンプ用モータ24の出力トルクを横軸に設けたマップにおいて、ポンプ用モータ24の回転数が適正領域(ポンプ用モータ24の出力トルクに対して該ポンプ用モータ24の回転数が所定の範囲内にある領域)A内にあるか否かの判定がなされる。
このとき、ポンプ用モータ24の回転数が適正領域A外にある(異常領域Bにある)と判定された場合には、前記回転数判定部6bがポンプ用モータ24及び副油圧回路27に異常が生じたと判定してアイドルストップを中止することで(ステップS3)、エンジン2と共に第一オイルポンプ21を駆動させて該第一オイルポンプ21による油圧制御回路23への油圧供給形態に切り替える。なお、ステップS1においてアイドルストップが継続中ではない(すなわちエンジン2が運転中である)と判定された場合、及びステップS2においてポンプ用モータ24の回転数が適正領域A内にあると判定された場合には、一端処理を終了してステップS1に戻る。
ここで、ポンプ用モータ24の回転数が適正領域Aを下回る(ポンプ用モータ24の出力トルクに対して該ポンプ用モータ24の回転数が過小である)と判定された場合には、オイルフィルタ35が目詰まりして副油圧回路27の油路が閉塞していることが考えられる。これは、ポンプ用モータ24がその出力トルクが一定になるよう制御されていることから、副油圧回路27が閉塞した場合には、各第二オイルポンプ22はリサーキュレーション回路34を循環させるだけの油量を圧送するのみとなり、通常運転時に比べてポンプ用モータ24の回転数が低下するからである。
このように、各オイルフィルタ35が目詰まりにより閉塞した場合でも、これを前記回転数判定部6bが速やかに検出し、もってエンジン2のアイドルストップを中止することで、第一オイルポンプ21によりトランスミッション4に油圧を供給できるため、例えばアイドルストップ時の油圧不足により所定のトランスミッション4の制御ができなかったり、エンジン2再始動時の発車準備が不十分になったりする等の悪影響を防止できる。なお、一旦アイドルストップを中止した場合には、例えばオイルフィルタ35の交換作業等に伴う所定のリセット信号が入力されるまでの間、アイドルストップを禁止するようになっている。
以上説明したように、上記実施例における車両用変速機の油圧制御装置20は、エンジン2とモータ3とを駆動源とし、これらの動力がトランスミッション4を介して車輪5に伝達されて走行すると共に、所定の条件下でエンジン2の自動停止を行うハイブリッド車両1に適用されるものであって、エンジン2により駆動される第一オイルポンプ21と、エンジン2の自動停止時にポンプ用モータ24により駆動される複数の第二オイルポンプ22と、第一オイルポンプ21により油圧制御回路23へ油圧を供給可能とする主油圧回路26と、各第二オイルポンプ22により主油圧回路26へ油圧を供給可能とする副油圧回路27と、該副油圧回路27に設けられて第一オイルポンプ21側から各第二オイルポンプ22側への油圧の供給を阻止する逆止弁31と、副油圧回路27における逆止弁31の上流側及び下流側にそれぞれ設けられる複数のオイルフィルタ35とを備え、各第二オイルポンプ22のポンプ用モータ24の駆動条件が所定条件を満たさない場合、すなわち、ポンプ用モータ24の出力トルクを一定に制御する際に、該ポンプ用モータ24の回転速度が予め設定された適正領域A外にある場合には、オイルフィルタ35の閉塞状態と判断してエンジン2の自動停止を中止するものである。
この構成によれば、例えば第二オイルポンプ22がかじり等により異物を発生させ、各オイルフィルタ35に詰まりを生じさせるようなことがあっても、該オイルフィルタ35の詰まりによりポンプ用モータ24の駆動条件が所定条件を満たさなくなった場合には、エンジン2のアイドルストップを中止することで、第一オイルポンプ21によりトランスミッション4に油圧を供給することが可能となる。これにより、アイドルストップ時における供給油圧不足によるトランスミッション4への悪影響を防止できる。
また、エンジン2のアイドルストップの中止に伴い各第二オイルポンプ22が停止することで、各オイルフィルタ35に詰まった異物のトランスミッション4内への流入を防止できると共に、各オイルフィルタ35の詰まりによるポンプ用モータ24の過負荷駆動を防止できる。これにより、トランスミッション4及び各第二オイルポンプ22の故障連鎖を防止することができる。特に、アイドルストップ時のトランスミッション4の状態に応じた必要最低油圧を確保するべく、第二オイルポンプ22が複数設けられるような場合にはその効果が高い。
さらに、アイドルストップを中止することに連動してインジケータランプを点灯させる等の機能を持たせることにより、各オイルフィルタ35の詰まりをユーザーに知らせることが可能となり、もって車両のメンテナンス管理を容易にできる。特に、逆止弁31への異物の侵入を効果的に防止するべく、オイルフィルタ35が逆止弁31の上流側及び下流側にそれぞれ設けられるような場合にはその効果が高い。
次に、この発明の第二実施例について説明する。
この実施例における油圧制御装置120は、上記第一実施例のものに対して以下の点でのみ異なる。すなわち、該油圧制御装置120は、ECU6における回転数制御部6c(図1参照)により、エンジン2のアイドルストップ時において、ポンプ用モータ24の回転センサの出力値のフィードバックや駆動周波数等の制御がなされることで、該ポンプ用モータ24の回転数が一定になるよう制御している。またこのとき、同じくECU6におけるトルク判定部6d(図1参照)により、ポンプ用モータ24の出力トルクが予め設定されたマップの適正範囲内にあるか否かに応じて、エンジン2のアイドルストップを中止するようになっている。
すなわち、図5のフローチャートに示すように、まず、アイドルストップが継続中であるか否かの判定がなされ(ステップS11)、アイドルストップが継続中であると判定された場合には、次にポンプ用モータ24の出力トルクが前記適正範囲内にあるか否かの判定がなされる(ステップS12)。
具体的には、図6に示すように、ポンプ用モータ24の出力トルクを縦軸に、ポンプ用モータ24の回転数を横軸に設けたマップにおいて、ポンプ用モータ24の出力トルクが適正領域(ポンプ用モータ24の回転数に対して該ポンプ用モータ24の出力トルクが所定の範囲内にある領域)A’内にあるか否かの判定がなされる。
このとき、各第二オイルポンプ22の出力トルクが適正領域A’外にある(異常領域B’にある)と判定された場合には、前記トルク判定部6dがアイドルストップを中止することで(ステップS13)、エンジン2と共に第一オイルポンプ21を駆動させて該第一オイルポンプ21による油圧制御回路23への油圧供給形態に切り替える。
ここで、ポンプ用モータ24の出力トルクが適正領域A’を上回る(ポンプ用モータ24の回転数に対して該ポンプ用モータ24の出力トルクが過大である)と判定された場合には、オイルフィルタ35が目詰まりして副油圧回路27の油路が閉塞していることが考えられる。これは、ポンプ用モータ24はその回転数が一定になるよう制御されていることから、副油圧回路27が閉塞した場合には、各第二オイルポンプ22はリサーキュレーション回路34に通常運転時以上の油量を圧送することとなり、通常運転時に比べてポンプ用モータ24の出力トルクが増加するからである。
このように、各オイルフィルタ35が目詰まりにより閉塞した場合でも、これを前記トルク判定部6dが速やかに検出し、もってエンジン2のアイドルストップを中止することで、第一オイルポンプ21によりトランスミッション4に油圧を供給できるため、前記第一実施例と同様、トランスミッション4の油圧不足による悪影響を防止できる。
以上説明したように、上記第二実施例におけるハイブリッド車両1用変速機の油圧制御装置120は、前記第一実施例と同様の構成において、ポンプ用モータ24の駆動条件が所定条件を満たさない場合、すなわち、ポンプ用モータ24の回転速度を一定に制御する際に、該ポンプ用モータ24の出力トルクが予め設定された適正領域A’外にある場合には、オイルフィルタ35の閉塞状態と判断してエンジン2の自動停止を中止するものである。
この構成においても、前記第一実施例と同様、アイドルストップ時における供給油圧不足によるトランスミッション4への悪影響を防止できると共に、トランスミッション4及び各第二オイルポンプ22の故障連鎖を防止でき、かつ車両のメンテナンス管理を容易にできる。
次に、この発明の第三実施例について説明する。
この実施例における油圧制御装置220は、前記第一実施例のものに対して以下の点でのみ異なる。すなわち、図7に示すように、該油圧制御装置220は、主吐出管26bにおける各副吐出管27bとの接続位置よりも下流側(油圧制御装置20側)に、主油圧回路26内の油圧を検出可能な油圧センサ(油圧検出手段)36を備えると共に、ECU6における油圧判定部6e(図1参照)により、主油圧回路26内の油圧が予め設定された適正範囲内にあるか否かに応じて、エンジン2のアイドルストップを中止するようになっている。
すなわち、図8のフローチャートに示すように、まず、アイドルストップが継続中であるか否かの判定がなされ(ステップS21)、アイドルストップが継続中であると判定された場合には、次に主油圧回路26内の油圧(トランスミッション4内のクラッチ圧でもある)が前記適正範囲内にあるか否かの判定がなされる(ステップS22)。このとき、ポンプ用モータ24の回転速度及び出力トルクは、ECU6における前記トルク制御部6a及び回転数制御部6cによりそれぞれ一定になるよう制御されている。
そして、主油圧回路26内の油圧が前記適正範囲外にある(主油圧回路26内の油圧が前記適正範囲に対して過小である)と判定された場合には、ECU6が各オイルフィルタ35の目詰まりと判断してアイドルストップを中止することで(ステップS23)、第一オイルポンプ21によりトランスミッション4に油圧を供給できるため、前記第一及び第二実施例と同様、トランスミッション4の油圧不足による悪影響を防止できる。
以上説明したように、上記第三実施例におけるハイブリッド車両1用変速機の油圧制御装置220は、前記第一及び第二実施例と同様の構成において、主油圧回路26内の油圧を検出する油圧センサ36を備え、ポンプ用モータ24の駆動時に、油圧センサ36の検出値が予め設定された適正範囲外にある場合には、オイルフィルタ35の閉塞状態と判断してエンジン2の自動停止を中止するものである。
この構成においても、前記各実施例と同様、アイドルストップ時における供給油圧不足によるトランスミッション4への悪影響を防止できると共に、トランスミッション4及び各第二オイルポンプ22の故障連鎖を防止でき、かつ車両のメンテナンス管理を容易にできる。
なお、この発明は上記各実施例に限られるものではなく、例えば各オイルフィルタ35詰まりを検出して直ぐにアイドルストップを中止せず、エンジン2再始動後に次回からのアイドルストップを禁止するようにしてもよい。また、第一オイルポンプ21は、エンジン2により駆動されるものに限らず、エンジン2及びモータ3の少なくとも一方により駆動されるものであってもよい。さらに、ハイブリッド車両1は、モータ3がエンジン2に対して並列に設けられるものであってもよい。
そして、上記実施例における構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例におけるハイブリッド車両の主要構成図である。 上記ハイブリッド車両におけるトランスミッションの油圧制御装置の主要構成図である。 上記油圧制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 上記制御で用いるマップである。 この発明の第二実施例における油圧制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 上記制御で用いるマップである。 この発明の第三実施例における油圧制御装置の主要構成図である。 上記油圧制御装置の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 モータ
4 トランスミッション(変速機)
20 油圧制御装置
21 第一オイルポンプ
22 第二オイルポンプ
24 ポンプ用モータ
26 主油圧回路(第一油圧回路)
27 副油圧回路(第二油圧回路)
31 逆止弁
35 オイルフィルタ
36 油圧センサ(油圧検出手段)

Claims (5)

  1. エンジンとモータとを駆動源とし、これらの動力が変速機を介して車輪に伝達されて走行すると共に、所定の条件下で前記エンジンの自動停止を行うハイブリッド車両における変速機の油圧制御装置において、前記エンジン及びモータの少なくとも一方により駆動される第一オイルポンプと、前記エンジンの自動停止時にポンプ用モータにより駆動される第二オイルポンプと、前記第一オイルポンプにより前記変速機側へ油圧を供給可能とする第一油圧回路と、前記第二オイルポンプにより前記変速機側へ油圧を供給可能とする第二油圧回路と、前記各ポンプ間に配置されて第一ポンプ側から第二ポンプ側への油圧の供給を阻止する逆止弁と、前記第二油圧回路に設けられるオイルフィルタとを備え、前記ポンプ用モータの駆動条件が所定条件を満たさない場合には、前記オイルフィルタの閉塞状態と判断して前記エンジンの自動停止を中止又は禁止することを特徴とする車両用変速機の油圧制御装置。
  2. 前記第二オイルポンプが複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機の油圧制御装置。
  3. 前記オイルフィルタが、前記逆止弁の上流側及び下流側にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用変速機の油圧制御装置。
  4. 前記ポンプ用モータの駆動条件が所定条件を満たさない場合とは、前記ポンプ用モータの出力トルクあるいは回転速度を一定に制御する際に、該ポンプ用モータの回転速度あるいは出力トルクが予め設定された適正範囲外にある場合であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の車両用変速機の油圧制御装置。
  5. 前記第一油圧回路内の油圧を検出する油圧検出手段を備え、前記ポンプ用モータ駆動時に、前記油圧検出手段の検出値が予め設定された適正範囲外にある場合には、前記オイルフィルタの閉塞状態と判断することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の車両用変速機の油圧制御装置。

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CN109372828A (zh) * 2018-10-15 2019-02-22 中国北方车辆研究所 一种用于综合传动装置的液压控制系统

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