JP2006104091A - 肌のトリートメント方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のトリートメント方法は,基本的には,ワックスを直接皮膚に接触させないので,ワックスの保温効果などを発揮させながら,ワックスを再利用等できるというものである。より具体的には,本発明のトリートメント方法は,皮膚を覆う被膜上にワックスを塗布する工程と皮膚を保温する工程とを含む肌のトリートメント方法である。
【選択図】 なし
Description
本発明の肌のトリートメント方法に基づいて肌のトリートメントを施術するためには,例えば,以下の工程により行えばよい。すなわち,皮膚を洗浄する工程と,皮膚に化粧料などを塗布する工程と,皮膚を被膜で覆う工程と,被膜上にワックスを塗布する工程と,皮膚を保温する工程と,ワックスを除去する工程と,被膜を除去する工程と,皮膚を洗浄する工程である。
“皮膚を洗浄する工程”は,皮膚を水,化粧水,せっけんなどで洗浄する任意の工程である。皮膚を洗浄する工程において,エスティックなどで行われている通常の洗浄方法を採用できる。洗浄箇所は,トリートメントを行う部位(以下,“トリートメント部”ともよぶ)や,手,足,顔又は体全体であってもよい。具体的には,シャワーを用いて洗浄してもよいし,コットンに化粧水などをしみこませて,トリートメント部を拭いてもよい。
“化粧料などを塗布する工程”は,トリートメントを行う部位に,化粧水,乳液,クリーム,ジェル,美容液(エッセンス),パック,パウダー及びオイルなどの化粧料(光井武夫編著“新化粧品学”南山堂発行,1993年,pp.323-375参照)のうち,いずれかまたは,これらのうち2種以上を塗布する任意の工程である。2種以上の化粧料を塗布する場合は,これらを混合して1度に塗布してもよいし,複数回に分けて塗布してもよい。化粧料は,その種類により,皮膚を清潔にする効果,皮膚に栄養(水分,油分,ビタミン類など)を与える効果,皮膚の血行をよくる効果,皮膚の新陳代謝を促進する効果,保湿する効果,皮膚をやわらかくする効果,皮膚を滑らかにする効果,汗腺や皮脂腺の機能を活性化する効果,臭いを除去する効果,香りを付与する効果,美白効果,及び皮膚を紫外線などの外的要因から守る効果など様々な効果がある。
“皮膚を被膜で覆う工程”は,ワックスが直接皮膚に接触しないように被膜で皮膚を覆うための工程である。なお,本明細書において“被膜”とは,皮膚を覆うことができ,皮膚から物理的に取り外すことのできる膜状の物体を意味する。本発明のトリートメント方法では,皮膚を被膜で覆い,その被膜にワックスを接触させるので,ワックスが肌に直接接触しない。“皮膚を被膜で覆う工程”における被膜は,ワックスにより完全に溶解せず,熱を伝えることができるものであれば特に限定されない。
“被膜上にワックスを塗布する工程”は,ワックスと被膜とを接触させ,被膜上にワックスの層を形成するための工程である。被膜とワックスとを接触させる方法として,被膜上に溶融したワックスを塗布(スプレー,刷毛又は施術者の手などにより塗布)するか,又は被膜で覆った皮膚を溶融したワックスに浸漬する浸漬塗布によるものがあげられる。これらのうちで,被膜で覆った皮膚をワックスに浸漬するものは,施術が容易となるので好ましい。また,ワックスを刷毛により塗布するものは,トリートメントを受ける者が自ら塗布することもできるし,施術者が塗布することもできる。よって,トリートメント効果を高めることができるので好ましい。
“皮膚を保温する工程”は,ワックスを塗布した状態で皮膚を保温するための工程である。この保温工程において,ワックスがある程度固まった後に,ラップでワックスを包み,さらに布で覆った状態で保温してもよい。また,ワックスの層が十分に厚い場合は,そのまま保温してもよい。このような高分子として,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリスチレン,AS,ABS,ポリビニル,ポリ酢酸ビニル,ポリメチルアクリレート,ポリメチルメタアクリレート,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリアミド,ポリアセタール,ポリカーボネート,ポリフェニレンエーテル,PET,PBT,ポリスルフォン,ポリエーテルスルフォン,ポリイミド,ポリテトラフルオロエチレンおよびこれらの共重合体,及びこれらのブレンドポリマーなどがあげられる。共重合体は,レギュラーコポリマー,ランダムコポリマー,ブロックコポリマー,及びグラフトコポリマーのいずれでもよいが,好ましくはランダムコポリマーである。共重合体に含まれる各モノマーの組成比は,任意に決めることができるが,たとえば1:9〜9:1があげられ,3:7〜7:3でもよい。これらの高分子の中では,ポリエチレン,ポリメチルメタアクリレート,ポリメチルアクリレート,ポリアミド又はこれらの共重合体が好ましく,より好ましくはエチレン−メチルメタアクリレート共重合体である。高分子の分子量(Mv)として,1万〜1000万があげられ,10万〜300万でもよく,50万〜150万でもよい。樹脂のMFR(JIS K6760)として,0.5〜20[g/10min]があげられ,1〜2[g/10min]でもよい。被膜の引張り強度(JIS K6760)として,10〜500[kgf/cm2]があげられ,50〜80[kgf/cm2]でもよい。被膜の引張り伸度(JIS K6760)として,50〜5000[%]があげられ,200〜1000[%]でもよい。被膜の融点(DSC法)として,60〜100℃があげられ,70〜80℃でもよい。具体的なラップとして,ソワンエステティックラップ(登録商標),サランラップ(登録商標),クレラップ(登録商標),及びダイヤラップ(登録商標)があげられる。これらの中でも,ソワンエステティックラップ(登録商標)が好ましい。なお,ソワンエステティックラップ(登録商標)は,MFRが,2[g/10min]であり,引張り強度が,60[kgf/cm2]であり,引張り伸度が,480[%]であり,融点が78℃である。
ワックスを除去する工程は,ワックスを皮膚上から除去するための任意の工程である。ワックスは被膜の上に存在するので,ワックスごと被膜を取り除くことにより,皮膚からワックスを取り除くことができる。したがって,ワックスを除去する工程は,後述の被膜を除去する工程と同一の工程であってもよい。また,ワックスがラップやミトンなどで包まれている場合は,これらを取り除いた後に行ってもよい。なお,ワックスを被膜から除去すると,ワックスを再利用しやすくなるので好ましい。
被膜を除去する工程は,皮膚に付着した被膜を除去するための工程である。被膜を除去する工程では,常法にしたがって被膜を除去すればよい。例えば,手袋状の被膜を用いている場合は,手袋を脱がせるか,手袋を脱いでもらえばよい。
皮膚を洗浄する工程は,被膜を除去する工程の後に,皮膚を洗浄するための任意の工程である。すなわち,本発明のトリートメント方法では,ワックスが皮膚に直接接触しないので,トリートメントを施した後であってもワックスを肌から取り除くための洗浄を行う必要がない。これにより,皮膚を洗浄することによる不快感を避けることができるとともに,トリートメントを迅速に行うことができることとなる。ただし,これまで説明した各工程を経ることで,トリートメント部は発汗していることが予想される。そこで,トリートメント部を,タオルなどで拭き取ることは本発明の好ましい実施の態様である。
上記の各工程は,常温にて行えばよい。上記の各工程は,通常の湿度において行えばよい。また,各工程にかける時間は,適宜調整すればよい。なお,ヒトの手の皮膚にトリートメントを施術する場合は,利き手ではない方の手に先にトリートメントを施術し,その後に利き手にトリートメントを施すことが好ましい。そうすれば,利き手ではない方の手にトリートメントを施している間に,利き手を使ってアンケートなどに回答いただけるからである。
本発明のトリートメント方法の一環として,顧客にふさわしい化粧料成分などを選択するために,GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を用いたPC(パーソナルコンピュータ)によるアンケートを行った。図1は,このアンケートを説明するための図である。このアンケート画面には,トリートメント部とその値段なども表示されていてもよい。
次に,顧客に対し,実際にトリートメントを施した。両手の指,手のひら及び手の甲に前記の化粧水をコットンで塗布した。これにより,消毒洗浄を行うと共に,皮膚への保湿成分を付与した。その後,顧客の利き手とは反対の手(左手)に,前記のマッサージオイルを塗布した。顧客に深呼吸を三回していただくように促した。これは,香りを吸うことにより,リラックスしていただくためである。その後,顧客にグローブ(ビニル製の薄膜からなる手袋)をしていただいた。その状態で,左手をセラバスに浸漬していただき,すぐに引き上げていただいた。この浸漬と引き上げの作業を5〜6回していただいた。すると,グローブの表面には,パラフィンワックスの層が形成されていた。パラフィンワックスの層は,均一な厚さではなかったが,その平均厚さは,8mm〜1cmであった。その状態で,グローブをソワンエステティックラップ(登録商標)で,何重にも包み,さらに,ミトンで覆った。この状態で10分間,左手を保温した。保温している間,利き手である右手を用いて,コンサルテーションシートにご記入いただいた。このコンサルテーションシートの例を図2に示す。コンサルテーションシートに,所定事項を記入していただいた後,ミトン,ソワンエステティックラップ(登録商標),グローブをこの順にとりはずした。そして,左手と右手とを比べていただくと共に,左手の手のしっとりした感触を確認いただいた。その後に,右手についても左手と同様にしてトリートメントを行った。
Claims (11)
- 皮膚を被膜で覆う工程と,
前記被膜上にワックスを塗布する工程と,
前記皮膚を保温する工程とを含む肌のトリートメント方法。 - 前記皮膚は,ヒトの手の皮膚であり,
前記被膜の形状は,手袋状のものである,
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記皮膚は,ヒトの手の皮膚であり,
利き手ではない方の手に先にトリートメントを施術し,
その後に利き手にトリートメントを施す
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記“皮膚を被膜で覆う工程”の前に,皮膚を洗浄する工程と,化粧料を皮膚に塗布する工程を含む
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記“皮膚を被膜で覆う工程”の前に,化粧料を皮膚に塗布する工程を含み,
前記化粧料として,化粧水,乳液,クリーム,ジェル,美容液,パック,パウダー及びオイルのいずれか又は2種以上を用いる
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記“被膜上にワックスを塗布する工程”において,被膜上に形成されるワックス層の平均厚さが,0.1mm〜5mmである
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記“被膜上にワックスを塗布する工程”において用いられるワックスは,
本発明のトリートメントを所定回数行うごとに香料が添加されるものである
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記“被膜上にワックスを塗布する工程”において,
ワックスを被膜上に塗布する方法は,被膜を溶融ワックス内に浸漬する浸漬塗布による方法、又は刷毛により塗布する方法である
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - 前記“被膜上にワックスを塗布する工程”において,被膜上に形成されるワックス層を,さらにラップ及び布のいずれか又は両方で覆う工程を含む
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - トリートメントを施術する前に,コンサルテーションを行う工程を含む
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。 - トリートメントを施術する前に,トリートメントを受ける者の健康状態を問い,又は,現在の気分を問うコンサルテーションを行う工程を含む
請求項1に記載の肌のトリートメント方法。
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Cited By (1)
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JP2012056932A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Hoyu Co Ltd | 多剤式ヘアトリートメント組成物 |
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2004
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