JP2006102462A - 転倒予防指導支援装置、転倒予防指導支援システム、転倒予防指導支援プログラム、転倒予防指導支援システムプログラム、転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体および転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体 - Google Patents

転倒予防指導支援装置、転倒予防指導支援システム、転倒予防指導支援プログラム、転倒予防指導支援システムプログラム、転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体および転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動能力やバランス能力を安価、簡便且つ的確に評価し、指導者および被験者が測定結果や指導項目を理解しやすく転倒予防の運動・生活指導等が容易に行えるようにする。
【解決手段】 転倒予防指導支援装置1は、制御部2、操作部3、表示部4、印刷部5、記憶部7を有する。操作部3で転倒回避能力評価値データが入力される。記憶部7には、転倒回避能力評価値基準値、指導項目選択、測定履歴、平均値データの各ファイルが記憶される。制御部2は、操作部3からの転倒回避能力評価値データに基づき転倒回避能力評価値基準値ファイルを参照して転倒回避能力評価値を評価し、測定履歴ファイルを更新し、評価結果に基づき指導項目ファイルを参照して指導項目を決定し、且つバランスチャートを作成し、平均値データ・測定履歴の各ファイルに基づき経年変化グラフを作成し、バランスチャート・経年変化グラフを印刷部5に印刷させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高齢者等の歩行者の転倒、これによる骨折、これらに起因する生活活動能力の低下や寝たきりを予防するために、歩行者の歩行状態を測定し、その結果に基づいて転倒予防のための運動・生活指導を支援する転倒予防指導支援装置、転倒予防指導支援システム、転倒予防指導支援プログラム、転倒予防指導支援システムプログラム、転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体および転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体に関する。
長寿化社会を迎え、高齢者が転倒することにより大腿骨等を骨折し、この骨折が原因で寝たきり状態になることが大きな社会問題となっている。このため、近年、高齢者等の歩行者の転倒を予防するために、歩行者の歩行状態を解析し、歩行者に対し訓練指導を支援する以下に示すような転倒予防指導支援システムが提案されている。
この転倒予防指導支援システムは、歩行者の歩行を計測する歩行計測部と、歩行計測部からの計測データに基づいて歩行者の歩行動作を解析する歩行解析部と、歩行解析部の解析結果の表示や健診データベースから検索したデータの表示を転倒予防指導画面として表示部に表示する表示制御部とから構成されている。歩行計測部は、歩行者の足圧を計測するための圧力センサと、この圧力センサで検出された足圧を画像処理するコンピュータとから構成されている。圧力センサは、連続した数歩の足圧を計測することができる。被験者(歩行者)は、この圧力センサ上を自然な歩行で3歩から5歩程度で通り抜ける。圧力センサによって検出された足圧分布データは、コンピュータに取り込まれ、圧力センサの各計測タイミングにおける圧力の強さを階調値とする足圧の画像時系列データを歩行解析部へ供給する。
歩行解析部では、足圧の画像時系列データから転倒に関する特徴を抽出し、転倒の危険性の情報に変換して表示制御部に供給し、表示制御部により表示部に転倒予防指導画面として表示させる。表示制御部は、転倒に関連する疾病既往歴、転倒経験の有り無しの情報を健診データベースから抽出し、この抽出情報と歩行解析部から供給される転倒危険度を表示部に表示することにより、歩行指導者の支援を行う(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−345786号公報([0009]〜[0012],[0014]、図1,図3)
上記した特許文献1に記載の転倒予防指導支援システムでは、歩行者が圧力センサ上を自然な歩行で3歩から5歩程度で通り抜けた際に圧力センサが検出した足圧の画像時系列データに基づいて歩行者の歩行動作を解析しているが、自然な歩行とはいえ、3歩から5歩程度で通り抜けたデータだけでは、どのように解析しても当該歩行者の真の歩行動作を解析することは困難であり、信頼性が低いという問題があった。この点、信頼性を高めるために検出すべき足圧分布データを多くとることが考えられるが、そのためには圧力センサの長さを長くして歩行者の歩く距離を長くしなければならず、装置の規模が大型化し、且つ、著しく高価になる。
また、上記した特許文献1に記載の転倒予防指導支援システムは、歩行者が自然な歩行で3歩から5歩程度で通り抜けるのに必要な長さの圧力センサが必要であり、現状のままでも装置の規模が大きく、且つ、高価であり、設置場所が限られるという問題があった。このため、住民の多数が高齢者であり、1人の保健師で受け持っているような過疎地帯では、予算の点でも、設置場所の点でも導入および普及が困難であるという問題があった。
さらに、上記した特許文献1に記載の転倒予防指導支援システムでは、歩行者の歩行方向における左右の足の各基準点間の距離を示す歩幅と、歩行方向と直交する方向における左右の足の各基準点間の距離を示す歩隔との比率(以下、「歩隔/歩幅」と称する。)や、歩行者の足が地面に加えている圧力の総和である荷重と、歩行者の足が地面に接している領域の面積である加圧面積との比率(以下、「荷重/加圧面積」と称する。)に基づいて、転倒危険度を演算し、これらの数値や、当該歩行者の実際の歩行パターンと理想的なパターンとを重ね合わせたグラフを表示している。
しかしながら、これらの数値やグラフは、抽象的なものであるため、経験の浅い転倒予防指導者では、これらの数値やグラフを十分に理解することができず、被験者に具体的且つ適切な指導をすることができないという問題があった。また、被験者である高齢者にとっても、これらの数値やグラフを示されて指導されても、十分に実感を持って理解することができず、指導の効果があまり上がらないという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易い転倒予防指導支援装置、転倒予防指導支援システム、転倒予防指導支援プログラムおよび転倒予防指導支援システムプログラムを提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易く、また入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になる転倒予防指導支援装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、蓄積された測定結果に基づいて変更された転倒回避能力評価値基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができる転倒予防指導支援装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易く、また入力された測定結果が全国的な規模でデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になる転倒予防指導支援システムを提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、どの転倒予防指導者も常に、共通で信頼性の高い評価基準で測定結果を評価することができ、より現実に即した転倒予防の指導を支援することができる転倒予防指導支援システムを提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易く、また入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、蓄積された測定結果に基づいて変更された転倒回避能力評価値基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができる転倒予防指導支援プログラムを提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易く、また入力された測定結果が全国的な規模でデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、どの転倒予防指導者も同一且つ最新の評価基準で測定結果を評価することができる転倒予防指導支援システムプログラムを提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易く、また入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、蓄積された測定結果に基づいて変更された転倒回避能力評価値基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができる転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、且つ、普及し易く、また入力された測定結果が全国的な規模でデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、どの転倒予防指導者も同一且つ最新の評価基準で測定結果を評価することができる転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る転倒予防指導支援装置は、上述した目的を達成するために、
被験者が所定の直線距離を最大努力で歩いた時間である全力歩行データ、前記被験者が両脚をそろえた状態から最も大きく片方の脚を踏み出し、反対側の脚をその横にそろえた時のその最大の距離である最大1歩幅データ、前記被験者が所定高さの台を手すりなしで確実に昇り、一旦前記台上で両脚をそろえて直立した後に向こう側に着実に降りることができるかどうかを判定した踏み台昇降データを含む転倒回避能力評価値に関するデータを入力する入力部と、
前記転倒回避能力評価値に関するデータを評価する基準となる転倒回避能力評価値基準値ファイル、前記被験者の転倒予防の指導項目と前記転倒回避能力評価値の評価との関係を示す指導項目選択ファイル、前記被験者ごとの過去の前記転倒回避能力評価値に関するデータで構成された測定履歴ファイル、前記被験者の年代ごとの前記転倒回避能力評価値に関するデータの平均値で構成される平均値データファイルが記憶される記憶部と、
前記入力部から入力された前記被験者の前記転倒回避能力評価値に関するデータに基づいて、前記記憶部に記憶されている前記転倒回避能力評価値基準値ファイルを参照して前記被験者の転倒回避能力評価値を評価すると共に、前記転倒回避能力評価値に関するデータで前記測定履歴ファイルを更新し、前記評価の結果に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記指導項目ファイルを参照して指導項目を決定し、前記評価の結果および決定された指導項目に基づいて、前記被験者の転倒予防の指導のためのバランスチャートを作成し、前記記憶部に記憶されている平均値データファイルおよび前記被験者の前記測定履歴ファイルに基づいて、経年変化グラフを作成し、前記バランスチャートおよび前記経年変化グラフを印刷部に印刷させる制御部と、
を有していることを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る転倒予防指導支援装置は、請求項1の装置であって、
前記転倒回避能力評価値基準値ファイルは、更新された前記測定履歴ファイルや前記入力部により入力される他の前記測定履歴ファイルに基づいて変更可能に構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る転倒予防指導支援システムは、上述した目的を達成するために、
請求項1または請求項2に記載の複数の転倒予防指導支援装置と、
前記複数の転倒予防指導支援装置で共通に使用される前記転倒回避能力評価値基準値ファイル、前記測定履歴ファイル、前記平均値データファイルを記憶すると共に、前記各転倒予防指導支援装置に配信するデータサーバと、
前記データサーバに記憶されている前記測定履歴ファイルに前記各転倒予防指導支援装置から送信される前記測定履歴ファイルを追加して更新すると共に、更新された前記測定履歴ファイルに基づいて前記転倒回避能力評価値基準値ファイルまたは前記平均値データファイルを更新する管理サーバと、
を有することを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る転倒予防指導支援システムは、請求項4に記載のシステムであって、
前記管理サーバは、前記複数の転倒予防指導支援装置が、常時、同一の前記更新された前記転倒回避能力評価値基準値ファイルまたは前記平均値データファイルを使用するように制御することを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る転倒予防指導支援プログラムは、上述した目的を達成するために、
コンピュータに請求項1または請求項2に記載の機能を実現させることを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る転倒予防指導支援システムプログラムは、上述した目的を達成するために、
コンピュータに請求項3または請求項4に記載の機能を実現させることを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体は、上述した目的を達成するために、
コンピュータに請求項1または請求項2に記載の機能を実現させることを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体は、上述した目的を達成するために、
コンピュータに請求項3または請求項4記載の機能を実現させることを特徴としている。
本発明によれば、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、しかも一般に普及し易い転倒予防指導支援装置、転倒予防指導支援システム、転倒予防指導支援プログラムおよび転倒予防指導支援システムプログラムを提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の転倒予防指導支援装置によれば、被験者が所定の直線距離を最大努力で歩いた時間である全力歩行データ、前記被験者が両脚をそろえた状態から最も大きく片方の脚を踏み出し、反対側の脚をその横にそろえた時のその最大の距離である最大1歩幅データ、前記被験者が所定高さの台を手すりなしで確実に昇り、一旦前記台上で両脚をそろえて直立した後に向こう側に着実に降りることができるかどうかを判定した踏み台昇降データを含む転倒回避能力評価値に関するデータを入力する入力部と、前記転倒回避能力評価値に関するデータを評価する基準となる転倒回避能力評価値基準値ファイル、前記被験者の転倒予防の指導項目と前記転倒回避能力評価値の評価との関係を示す指導項目選択ファイル、前記被験者ごとの過去の前記転倒回避能力評価値に関するデータで構成された測定履歴ファイル、前記被験者の年代ごとの前記転倒回避能力評価値に関するデータの平均値で構成される平均値データファイルが記憶される記憶部と、前記入力部から入力された前記被験者の前記転倒回避能力評価値に関するデータに基づいて、前記記憶部に記憶されている前記転倒回避能力評価値基準値ファイルを参照して前記被験者の転倒回避能力評価値を評価すると共に、前記転倒回避能力評価値に関するデータで前記測定履歴ファイルを更新し、前記評価の結果に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記指導項目ファイルを参照して指導項目を決定し、前記評価の結果および決定された指導項目に基づいて、前記被験者の転倒予防の指導のためのバランスチャートを作成し、前記記憶部に記憶されている平均値データファイルおよび前記被験者の前記測定履歴ファイルに基づいて、経年変化グラフを作成し、前記バランスチャートおよび前記経年変化グラフを印刷部に印刷させる制御部と、を有していることにより、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができる。
また、転倒予防指導者である操作者は、被験者である高齢者ごとにそれぞれに適した転倒・骨折予防のための運動・生活指導をすることができる。一方、被験者である高齢者とっても、青信号の間に横断歩道をあわてずに余裕を持って渡りきることを想定した「10m全力歩行」、駅のプラットホームと電車の出入口との間の隙間や住居の敷居等の段差をまたぐことを想定した「最大1歩幅」、支持面を狭くさせた状態で、バランス良く歩くこと(動的バランス)を想定した「つぎ足」、一般的な乗り合いバスの1段目のステップを手すりなどの支えなしで昇降する場面を想定した「40cm踏み台昇降」という極めて生活実感に沿った項目で自分の移動能力やバランス能力が測定され、それに基づいて、具体的な運動・生活活動がされるため、測定結果および指導項目が理解しやすく、意欲を持って、転倒予防のための運動・生活改善等が容易に行うことができ、実効性が高い。また、操作者によって入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となるので、大規模なデータの分析が容易になる。
本発明の請求項2の転倒予防指導支援装置によれば、請求項1の装置であって、前記転倒回避能力評価値基準値ファイルは、更新された前記測定履歴ファイルや前記入力部により入力される他の前記測定履歴ファイルに基づいて変更可能に構成されていることにより、蓄積された測定結果に基づいて変更された転倒回避能力評価値基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができるので、測定を重ねるごとに測定結果の信頼性が向上する。
本発明の請求項3の転倒予防指導支援システムによれば、請求項1または請求項2に記載の複数の転倒予防指導支援装置と、前記複数の転倒予防指導支援装置で共通に使用される前記転倒回避能力評価値基準値ファイル、前記測定履歴ファイル、前記平均値データファイルを記憶すると共に、前記各転倒予防指導支援装置に配信するデータサーバと、前記データサーバに記憶されている前記測定履歴ファイルに前記各転倒予防指導支援装置から送信される前記測定履歴ファイルを追加して更新すると共に、更新された前記測定履歴ファイルに基づいて前記転倒回避能力評価値基準値ファイルまたは前記平均値データファイルを更新する管理サーバとを有することにより、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、また入力された測定結果が全国的な規模でデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になる。
本発明の請求項4の転倒予防指導支援システムによれば、請求項3のシステムであって、前記管理サーバは、前記複数の転倒予防指導支援装置が、常時、同一の前記更新された前記転倒回避能力評価値基準値ファイルまたは前記平均値データファイルを使用するように制御することにより、どの転倒予防指導者も常に、共通で信頼性の高い評価基準で測定結果を評価することができ、より現実に即した転倒予防の指導を支援することができる。
本発明の請求項5の転倒予防指導支援プログラムによれば、コンピュータに請求項1または請求項2に記載の機能を実現させることにより、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、また入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、蓄積された測定結果に基づいて変更された転倒回避能力評価値基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができる。
本発明の請求項6の転倒予防指導支援システムプログラムによれば、コンピュータに請求項3または請求項4に記載の機能を実現させることにより、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、また入力された測定結果が全国的な規模でデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、どの転倒予防指導者も同一且つ最新の評価基準で測定結果を評価することができる。
本発明の請求項7の転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体によれば、コンピュータに請求項1または請求項2に記載の機能を実現させることにより、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、また入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、蓄積された測定結果に基づいて変更された転倒回避能力評価値基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができる。
本発明の請求項8の転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体によれば、コンピュータに請求項3または請求項4に記載の機能を実現させることにより、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができ、また転倒予防指導者にとっても被験者にとっても測定結果および指導項目が理解しやすく転倒予防のための運動・生活指導や運動・生活改善等が容易に行うことができ、また入力された測定結果が全国的な規模でデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となり、大規模なデータの分析が容易になると共に、どの転倒予防指導者も同一且つ最新の評価基準で測定結果を評価することができる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の転倒予防指導支援装置および転倒予防指導支援システムを詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る転倒予防指導支援装置のブロック構成を示している。この実施の形態1の転倒予防指導支援装置1は、例えば、病院や診療所のほか、保健所や市役所等の健康保険課などに設置されるものとする。この転倒予防指導支援装置1は、制御部2と、操作部3と、表示部4と、印刷部5と、通信制御部6と、記憶部7等を有するコンピュータ等の情報処理装置によって構成されている。
制御部2は、CPU(中央処理装置)等からなり、記憶部7を構成するプログラム記憶部7a(図2参照)に記憶されている転倒予防指導支援プログラム等の各種プログラムに基づいて、転倒予防指導支援処理その他の処理を実行し、転倒予防指導支援装置1の各部を制御する。すなわち、例えば、転倒予防指導支援プログラムが記憶部7を構成するプログラム記憶部7aから読み出されると、制御部2に読み込まれ、制御部2の動作を制御する。制御部2は、転倒予防指導支援プログラムが起動されると、転倒予防指導支援プログラムの制御により、後述する転倒予防指導支援処理を実行するのである。
操作部3は、テンキー、エンターキー、あるいはファンクションキー等からなるキーボードや、マウス、タッチパッド、あるいはペンデバイス等のポインティングデバイスなどを有する。表示部4は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)、エレクトロルミネセンス(EL:electroluminescence)ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)等からなる。印刷部5は、インクジェットプリンタやレーザプリンタ等からなる。印刷部5は、制御部2から供給される印刷データに基づいて、所定の印刷用紙に後述するバランスチャートや経年変化グラフを印刷する。通信制御部6は、モデムやルータ等からなり、図示せぬネットワークを介して外部とデータ通信を行う。尚、通信制御部6は、転倒予防指導支援装置1に内蔵されていても、外付けでも良い。
記憶部7は、RAMやROM、あるいはフラッシュメモリ等の半導体メモリ、FD(フレキシブルディスク)が装着されるFDドライブ、HD(ハード・ディスク)が装着されるHDドライブ、MO(光磁気)ディスクが装着されるMOディスクドライブ、あるいはCD(コンパクト・ディスク)−ROM、CD−R(Recordable)、CD−RW(Rewritable)やDVD(Digital Versatile Disk)−ROM、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライブ等からなる。
記憶部7は、図2に示すように、プログラム記憶部7aと、ワーキング記憶部7bと、データ記憶部7cとから構成されている。プログラム記憶部7aは、ROMやHDが装着されたHDドライブからなり、上記した制御部2が実行すべき転倒予防指導支援プログラムその他の各種プログラムが予め記憶されている。ワーキング記憶部7bは、RAMからなり、制御部2が上記した転倒予防指導支援プログラムその他の各種プログラムを実行する際に作業用として用いられる。データ記憶部7cは、例えば、HDが装着されたHDドライブ、MOディスクが装着されるMOディスクドライブ、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等が装着されるCD/DVDドライブ等からなり、男女ごとの「健脚度(登録商標)」(以下、同じ)基準値ファイルが予め記憶されていると共に、操作者により入力された被験者の個人情報で構成されている住民データファイル、被験者ごとの健脚度に関するデータで構成されている測定履歴ファイル、被験者の年代ごとの健脚度に関するデータの平均値で構成される平均値データファイル等の各種データが記憶される。
ここで、「健脚度」は、本願発明者らが、身体教育医学上、長年疫学調査した結果を基礎として、転倒を生活習慣のひずみの結果として捉え、高齢者の転倒予防を目的として到達した発想であり、高齢者が転倒を回避する能力や生活圏内において移動する能力の指標としての意義を有している。「健脚度」は、「10m全力歩行」、「最大1歩幅」、「つぎ足」および「40cmまたは20cm踏み台昇降」とから構成されている。「10m全力歩行」とは、青信号の間に横断歩道をあわてずに余裕を持って渡りきることを想定したものであり、直線10mの距離を最大努力で速く歩いた時間(秒)をいう。
「最大1歩幅」とは、駅のプラットホームと電車の出入口との間の隙間や住居の敷居等の段差をまたぐことを想定したものであり、両脚をそろえた状態から最も大きく片方の脚を踏み出し、反対側の脚をその横にそろえた時のその最大の距離(cm)をいう。「つぎ足歩行」とは、支持面を狭くさせた状態で、バランス良く歩くこと(動的バランス)を想定したものであり、床面に貼付された5cm幅の布テープ上に左右どちらかの足を置き、その足のつま先(親指の前)にもう片方の足のかかとが接した姿勢(これを「つぎ足の姿勢」と称する。)をとり、1歩目とし、これを交互に続け、続けてできた歩数をいう。
「40cm踏み台昇降」とは、一般的な乗り合いバスの1段目のステップを手すりなどの支えなしで昇降する場面を想定したものであり、高さ40mのステップ台を手すりなしで確実に昇り、一旦台上で両脚をそろえて直立した後に、向こう側に着実に降りることができるかどうかを判定したものをいう。この「40cm踏み台昇降」の判定は、保健師等が行うものであり、例えば、以下に示すように5段階にランクづけて行う。即ち、40cm踏み台を確実に昇降できた場合には評価値「5」と判定し、40cm踏み台を膝に手をつく、体を横向きにして昇る・降りる、降りたいときにバランスがとれない場合には評価値「4」と判定し、この動作が困難乃至は不可能な被験者であるときは、より低い20cm踏み台を確実に昇降できた場合には評価値「3」と判定し、20cm踏み台を膝に手をつく、体を横向きにして昇る・降りる、降りたいときにバランスがとれない場合には評価値「2」と判定し、20cm踏み台を昇降できない場合には評価値「1」と判定する。尚、本明細書中においては、「健脚度」について説明しているが、普通の名称ではないため、これに対応する概念として「転倒回避能力」を用いる。
図3(a)は、健脚度基準値ファイルを構成する男性の「10m全力歩行」基準値ファイルおよび「最大1歩幅」基準値ファイルの一例、図3(b)は、健脚度基準値ファイルを構成する女性の「10m全力歩行」基準値ファイルおよび「最大1歩幅」基準値ファイルの一例であり、共にデータ記憶部7cに予め記憶されている。いずれの健脚度基準値ファイルにおいても、年齢範囲は5歳を1グループとして区切って、同一の基準値の範囲を用い、且つ、各年代ごとの基準値の範囲は5段階にランク分けしている。一方、「つぎ足歩行」については、「つぎ足」ができた歩数に応じて、例えば、以下に示すように5段階にランクづけて予め評価されており、この評価ランクが健脚度基準値ファイルを構成している。即ち、10歩まで続けてうまくできた場合には評価値「5」と評価し、7〜9歩続けてうまくできた場合には評価値「4」と評価し、4〜6歩続けてうまくできた場合には評価値「3」と評価し、1〜3歩続けてうまくできた場合には評価値「2」と評価し、つぎ足姿勢がとれない場合には評価値「1」と評価する。これらの具体的な基準値、その範囲分けおよびランク分けは、本願発明者らの上記疫学調査の結果に基づいている。
次に、上記構成の転倒予防指導支援装置の動作および操作者(例えば、保健師)の操作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。前提として、操作者が受け持っている地区の住民データファイルが予め作成され、データ記憶部7cに予め記憶されているものとする。住民データファイルの構成要素の一例としては、被験者の氏名、フリガナ、年齢、性別、生年月日、居住地区、電話番号等がある。
先ず、操作者は、既に動作可能状態にある、または電源を投入して動作可能状態にある転倒予防指導支援装置1の操作部3を構成するキーボードまたはマウスを操作して、転倒予防指導支援プログラムの起動を指示する。転倒予防指導支援プログラムが起動された後、転倒予防指導支援装置1の制御部2は、所定の初期化処理を実行した後、図4に示すステップS1の処理へ進む。この所定の初期化処理としては、例えば、制御部2は、自己に内蔵されたRAMや、記憶部7を構成するワーキング記憶部7bのすべての記憶内容をクリアしたりする。
ステップS1では、制御部2は、例えば、表示部4に所定の測定日および測定地区を設定を促す画面を表示した状態において、操作者がキーボードまたはマウスを操作して、健脚度の新たな測定または過去に測定された健脚度に関するデータの読み出しを指示すると、図5に示す健脚度の測定結果を促す「測定結果入力」画面を表示部4に表示する。
図5に示す画面には、被験者のフリガナを入力するためのテキストボックス11、被験者の生年の元号を選択するためのドロップダウンリストボックス12、被験者の生年を入力するためのテキストボックス13、被験者の生まれた月日を入力するためのテキストボックス14、被験者の氏名を入力するためのテキストボックス15、被験者の性別に対応した数値(男性の場合「1」、女性の場合「2」)を入力するためのテキストボックス16、被験者が居住する地区を入力するためのテキストボックス17、身長を入力するためのテキストボックス18、体重を入力するためのテキストボックス19、「10m全力歩行」の測定結果を入力するためのテキストボックス20が設けられている。ここで、ドロップダウンリストボックス12の場合、下向き三角形をクリックすると、「明治」、「大正」、「昭和」、「平成」の一覧が表示されるので、いずれかの項目をクリックして選択することになる。
また、図5に示す画面には、「最大1歩幅」のうちの左足を踏み出した際の歩幅(「左出歩幅」)を入力するためのテキストボックス21、「最大1歩幅」のうちの右足を踏み出した際の歩幅(「右出歩幅」)を入力するためのテキストボックス22、「つぎ足」歩行ができた歩数を入力するためのテキストボックス23、つぎ足姿勢がとれないことを入力するためのチェックボックス24、「40cm踏み台昇降」の判定ランクの数値を入力するためのテキストボックス25、総コレステロールの数値を入力するためのテキストボックス26、HDLコレステロールの数値を入力するためのテキストボックス27、住民データファイルの検索および参照を指示するコマンドボタン28、世界共通の肥満度の指標であるBMI(Body Mass Index)の算出値を表示するための表示欄29、「10m全力歩行」の秒数に対応した評価ランクを表示するための表示欄30、「最大1歩幅」のうちの左足を踏み出した際の歩幅に対応した評価ランクを表示するための表示欄31、「最大1歩幅」のうちの右足を踏み出した際の歩幅に対応した評価ランクを表示するための表示欄32、「つぎ足」の歩数に対応した評価ランクを表示するための表示欄33、動脈硬化の起こし易さ示す動脈硬化指数の算出値を表示するための表示欄34、当該被験者の健脚度等に関するデータやアンケート結果等を登録するためのコマンドボタン35等も設けられている。
図5に示す画面が表示部4に表示されている状態において、操作者は、これから健脚度を測定すると共に、アンケートを行うために、キーボードを操作して、テキストボックス11に当該被験者のフリガナを入力すると共に、マウスを操作してドロップダウンリストボックス12により被験者の生年の元号(例えば、「大正」)を選択し、テキストボックス13に被験者の生年を、テキストボックス14に被験者の生まれた月日を入力した後、マウスを操作して、コマンドボタン28「検索&参照」上にマウスカーソルを移動させた後、クリックする。これにより、制御部2は、データ記憶部7cに記憶されている住民データファイルから、入力されたフリガナと生年月日が合致する住民のデータを検索し、住民データファイルにフリガナと生年月日が合致する住民のデータがある場合には、表示部4に表示されている「測定結果入力」画面の各テキストボックスに、検索された住民のデータを表示する。
次に、操作者は、被験者に、上記した「健脚度」を構成する「10m全力歩行」、「最大1歩幅」、「40cm踏み台昇降」および「つぎ足歩行」の各動作を体験してもらった後、キーボードおよびマウスを操作して、「10m全力歩行」については、かかった秒数をテキストボックス21に、「最大1歩幅」については、左足を踏み出した際の歩幅(cm)をテキストボックス22に、右足を踏み出した際の歩幅(cm)をテキストボックス23に、「つぎ足歩行」についてつぎ足歩行ができた歩数をテキストボックス23に、「40cm踏み台昇降」については、操作者自身が判定したランクの数値をテキストボックス25にそれぞれ入力する。
これにより、制御部2は、入力された数値を対応するテキストボックス21〜23および25にそれぞれ表示する。尚、被験者がつぎ足姿勢がとれない場合には、操作者は、チェックボックス24にマウスカーソルを移動した後、クリックするので、制御部2は、チェックボックス24にチェックを表示する。また、制御部2は、操作者によって入力された、「10m全力歩行」の秒数、「最大1歩幅」の左右の足を踏み出した際のそれぞれ歩幅(cm)、「つき足歩行」の歩数に基づいて、データ記憶部7cに記憶されている健脚度基準値ファイルを参照して、「10m全力歩行」、左右それぞれの足の「最大1歩幅」および「つぎ足歩行」の評価ランクを決定し、それぞれ対応する表示欄30〜34に表示する。
また、操作者は、キーボードおよびマウスを操作して、別途被験者について実施した身体検査および血液検査の結果のうち、身長(cm)をテキストボックス18に、体重をテキストボックス19に、「総コレステロール」の値をテキストボックス26に、「HDLコレステロール」の値をテキストボックス27にそれぞれ入力する。これにより、制御部2は、各テキストボックス18、19、26および27に入力された数値をそれぞれ表示する。また、制御部2は、式(1)に基づいてBMIを、式(2)に基づいて動脈硬化指数をそれぞれ算出し、BMIについては表示欄29に、動脈硬化指数については表示欄34にそれぞれ表示する。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) ・・・(1)
動脈硬化指数=(総コレステロール−HDLコレステロール)−HDLコレステロール ・・・(2)
さらに、上記健脚度の測定に前後して、操作者は、表示部4に「測定結果入力」画面(図5参照)が表示されている状態において、マウスを操作して、「アンケートNo.1」のタブ36や「アンケートNo.1」のタブ37にマウスカーソルを移動した後、クリックすることにより、「アンケートNo.1」シート(図6参照)や「アンケートNo.2」シート(図示略)を表示させ、被験者に対して、以下に示すアンケートを実施し、キーボードおよびマウスを操作して、被験者の回答(1〜4のいずれかの数値や骨折箇所等の文字)を該当欄にそれぞれ入力する。これにより、制御部2は、入力された数値や文字を対応する回答欄や文字回答欄にそれぞれ表示する。そして、操作者が表示部4に表示されている内容を目視して間違いないことを確認した後、図6に示す「測定結果入力」画面を構成するコマンドボタン35にカーソルを移動させ、クリックすると、制御部2は、上記した当該被験者の健脚度等に関するデータやアンケート結果等をデータ記憶部7cの所定の記憶領域に記憶する、即ち、測定履歴ファイルに当該被験者の健脚度に関するデータを追加(これを「更新」と称する。)した後、ステップS2へ進む。
(1)
<質問1>普段からこまめによく動いていますか。
1.よく動く、2.どちらかといえば動く、3.あまり動かない、4.ほとんど動かない
<質問2>普段、よく歩くように心掛けていますか。
1.心掛けている、2.どちらかといえば心掛けている、3.あまり心掛けていない、4.全く心掛けていない
<質問3>普段から、汗ばむような運動を定期的に行っていますか。
1.2日に1回以上、2.週1,2回、3.月に数回、4.ほとんど、もしくは全く行っていない
<質問4>外出する日がありますか(外出とは自宅の敷地から外へ出ること)。
1.ある 1週間に( )回、2.ない(0日)
<質問5>転倒を防ぐために、外出をひかえることがありますか。
1.しばしばひかえる、2.時々ひかえる、3.たまにひかえる、4.全くひかえない
<質問6>最近つまづくことがありますか。
1.しばしばある、2.時々ある、3.たまにある、4.全くない
<質問7>過去1年間で何回転びましたか。
( )回 → 0回の方は、質問12へ
<質問8>過去1年間の一番ひどい転倒で骨折はありますか。
1.あった、2.なかった → 質問12へ
<質問9>その骨折はどこの骨折ですか。
1.手・腕、2.腰、3.大腿(太もも)、4.膝、5.足首・足、6.その他( )
<質問10>骨折したときはどこで転びましたか。
1.屋内、2.屋外、3.覚えていない
<質問11>骨折したときはどの方向に転びましたか。
1.前、2.後ろ、3.横・斜め、4.覚えていない
<質問12>転倒することに対する恐怖感はありますか。
1.非常にある、2.どちらかといえばある、3.あまりない、4.全くない
<質問13>今の生活に満足していますか。
1.非常に満足している、2.どちらかといえば満足している、3.あまり満足していない、4.全く満足していない
<質問14>今、生きがいになっていることがありますか。
1.ある、2.ない
<質問15>飲んでいる薬は何種類ですか。
( )種類
<質問16>膝の痛みはありますか。
1.ある、2.ない
<質問17>股関節の痛みはありますか。
1.ある、2.ない
<質問18>腰や背中に痛みはありますか。
1.ある、2.ない
<質問19>腕・肩や首すじの痛みやコリはありますか。
1.ある、2.ない
(2)次の動作をするときに、転ばずにやりとげる自信はどれくらいありますか。
<1>布団に入ったり、布団から起きあがることに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<2>座ったり、立ったりすることに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<3>服を着たり、脱いだりすることに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<4>簡単な掃除をする(日常のちょっとした片づけ・掃除)ことに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<5>簡単な買い物をする(日常のちょっとした買い物)ことに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<6>階段を下りることに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<7>混雑した場所を歩くことに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<8>薄暗い場所を歩くことに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<9>両手に物を持って歩くことに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
<10>でこぼこした地面を歩く(芝生や砂利道など)ことに、
1.全く自信がない、2.あまり自信がない、3.まあ自信がある、4.大変自信がある
ステップS2では、制御部2は、上記した当該被験者の健脚度等に関するデータやアンケート結果等に基づいて、データ記憶部7cに記憶されている指導項目選択ファイル(後述)を参照して、被験者を転倒予防指導するための指導項目を決定した後、ステップS3へ進む。ここで、指導項目選択ファイルとは、健脚度の測定結果等が表示されたバランスチャート(後述)と共に被験者に手渡しする転倒予防のための指導用パンフレットに記載されているいくつかの運動のうちのいずれを行えば当該被験者が転倒を予防することができるか具体的に指導するための指導項目が予め記憶されているものである。先ず、指導用パンフレットの内容について、以下に概略説明する。尚、この指導用パンフレットには、図7〜図20の図面と共に、後述する運動の具体的なやり方や注意事項が高齢者にわかりやすく、大きな文字で記載されている。
[1]しっかり歩くこと
図7に示すように、前方を見ながらお腹を引き締めてしっかり歩く。この場合、着地は図中aで示すようにかかとから行い、図中bで示すようにつま先で地面を蹴りながら、且つ、歩幅を広めにとりながら進む。
[2]つま先立ち運動
(a)先ず、ふくらはぎの筋肉を強くする。図8(a)に示すように、かかとの上げ下げをゆっくりと行う。
(b)次に、ふくらはぎの筋肉を伸ばす。図8(b)に示すように、片脚を後ろに引き、かかとを床に着けたまま前脚に体重をかけていき、ふくらはぎの筋肉を伸ばす。痛みのない範囲でその姿勢を保ち、1から10まで数を数える。
[3]膝上の筋肉を強くする運動
図9に示すように、足首に力を入れないようにして、片膝ずつ前に伸ばす。慣れてきたら、重りをつける。
[4]片あし立ちの練習
図10に示すように、片脚でバランスをとる。目を開けたまま、片脚をあげて30秒間姿勢を保つ。万が一のために、壁ぎわで行う。
[5]バランスよく歩く練習
この練習は、転倒予防のために、バランス能力をつけるための歩き方である。万が一のために、壁ぎわで行う。先ず、図11(a)に矢印で示すように、前後に歩く。板の目などの直線を利用して、その上をつぎ足歩行する。この場合、なるべく歩幅を狭くする。次に、図11(b)に示すように、足を交差させて横に歩く。この場合、なるべく足を近づける。
[6]足指ジャンケン
図12に示すように、「足指ジャンケン」で遊びながら足指の感覚を磨く。また、日頃から時々はだしになる。さらに、外出時には鼻緒のあるぞうりやビーチサンダルも履いてみるのも良い。
[7]水分補給
高齢者は脱水状態になりやすいにもかかわらず、水分を制限していることが多いが、脱水は血液の流れを悪くして体調を崩し、転倒の原因にもなる。のどが渇いたと感じたときには、からだの脱水状態はかなり深刻な状態になっているので、のどが渇いたと感じる前に、日頃から水をよく飲むことが非常に大切である。朝起きてコップ1杯、寝る前にもまた1杯のむことを習慣づける。
[8]食事の注意
体重は健康のバロメーターであるので、食生活をチェックする。
具体的には、
(a)食べる量を見直す。動く量が減っても若い頃と同じだけ食べていないかチェックする。油を使った料理、肉、魚、卵、大豆製品のおかずを食べ過ぎるとエネルギーの取りすぎになる。
(b)今より一口分減らして器に盛りつける。
(c)ゆっくり味わって食べる。
(d)ながら食いをやめる。
(e)食事、果物、菓子類を夜遅く食べない。
[9]膝の裏側の筋肉を伸ばす運動
図13に示すように、片脚ずつ、伸ばしていく。しっかり膝を伸ばして、ゆっくり上体を脚に近づけていく。この場合、足首を無理に触る必要はなく、気持ちがいいと感じるところで、ゆっくり1から10まで数を数える。
[10]膝上の筋肉を伸ばす運動
図14に示すように、上側の手で足首を持ち、膝を真後ろにゆっくりと引いていく。気持ちがいいと感じるところで、ゆっくり1から10まで数を数える。足首が持てない場合は、ズボンの裾またはタオルを足首にかけて行う。膝痛のある場合は無理をしない。
[11]お尻の横の筋肉を強くする運動
図15に示すように、ゆっくり脚を横に上げて下ろす。なるべくお尻が後ろに引けたり、足が前にいかないように気をつける。
[12]ももの内側の筋肉を強くする運動
図16に示すように、膝の間に枕などを入れてつぶす。
[13]お尻の筋肉を伸ばす運動
図17に示すように、両手で片膝ずつを抱え、できるだけ膝を胸に近づける。お尻の筋肉が伸びるのを感じながら、ゆっくり1から10まで数を数える。この場合、呼吸を止めないように気をつける。また、膝痛のある場合は膝の裏側を抱える。
[14]腰とわきの下の筋肉を伸ばす運動
図18に示すように、よつんばいになり、お尻をゆっくり後ろに引いていく。
[15]首から肩の筋肉を伸ばす運動
図19に示すように、頭の重みを使って、首を横に倒す。
[16]肩から腕の筋肉を伸ばす運動
図20に示すように、肩の力を抜いて、伸ばしている腕をゆっくり自分の方に引いてくる。
[2](a)、[3]、[11]、[12]の運動の場合、5回程度から始め、慣れるに従って回数を増やし、10〜15回程度行う。
また、[14]〜[16]の運動の場合、気持ちがいいと感じるところで、ゆっくり1から10まで数を数える。この場合、呼吸を止めないように気をつける。
図7〜図20に示した運動の具体的なやり方については、ここでは図と説明を分けて記載したが、実際のものは運動の例を示す図と共に、具体的なやり方と注意事項が記載されている。
次に、指導項目選択ファイルの一例について説明する。
(1)「10m全力歩行」の評価ランクが「2」以下の場合、指導項目として、上記した[1]および[2]の運動を決定する。
(2)左右いずれかの足の「最大1歩幅」の評価ランクが「2」以下の場合、指導項目として、上記した[2]および[3]の運動を決定する。
(3)「40cm踏み台昇降」の判定ランクが「2」以下の場合、指導項目として、上記した[3]および[4]の運動を決定する。
(4)「つぎ足」の評価ランクが「2」以下の場合、指導項目として、上記した[5]および[6]の運動を決定する。
(5)BMIが20以下または24以上である場合、指導項目として、上記した[7]および[8]の運動を決定する。
(6)アンケートの<質問16>の回答で膝の痛みがあるとされている場合、指導項目として、上記した[9]および[10]の運動を決定する。
(7)アンケートの<質問17>の回答で股関節の痛みがあるとされている場合、指導項目として、上記した[11]および[12]の運動を決定する。
(8)アンケートの<質問18>の回答で腰痛があるとされている場合、指導項目として、上記した[13]および[14]の運動を決定する。
(9)アンケートの<質問19>の回答で腕・肩や首すじの痛みやコリがあるとされている場合、指導項目として、上記した[15]および[16]の運動を決定する。
ステップS3では、制御部2は、ステップS1の処理で決定した健脚度の評価ランク、算出したBMIおよびステップS2の処理で決定した指導項目に基づいて、図21に示すように、バランスチャートを作成した後、ステップS4へ進む。
ステップS4では、制御部2は、データ記憶部7cに記憶されている平均値データファイルに基づいて、年齢別の「10m全力歩行」の平均値、平均値+標準偏差/2および平均値−標準偏差/2のそれぞれの曲線を各値の間を最大5次の近似式を用いて作成し、グラフを作成すると共に、データ記憶部7cに記憶されている当該被験者の測定履歴ファイルを構成する各測定年齢ごとの「10m全力歩行」の測定値を上記グラフ上にプロットした当該被験者の「10m全力歩行」の経年グラフを作成する。同様に、制御部2は、データ記憶部7cに記憶されている平均値データファイルに基づいて、年齢別の「最大1歩幅」の平均値、平均値+標準偏差/2および平均値−標準偏差/2のそれぞれの曲線を各値の間を最大5次の近似式を用いて作成し、グラフを作成すると共に、データ記憶部7cに記憶されている当該被験者の測定履歴ファイルを構成する各測定年齢ごとの「最大1歩幅」の測定値を上記グラフ上にプロットした当該被験者の「最大1歩幅」の経年変化グラフを作成した後、ステップS5へ進む。
ステップS5では、制御部2は、印刷部5を制御して、ステップS3の処理で作成したバランスチャート、ステップS4の処理で作成した経年変化グラフおよび当該被験者の測定結果履歴を印刷させた後、一連の処理を終了する。
図21にバランスチャートの一例を、図22に経年変化グラフの一例を、図23に測定結果履歴の一例をそれぞれ示す。図21において、左側では、「10m全力歩行」、左出歩幅、右出歩幅、「40m踏台昇降」、「つぎ足」歩行、BMIの評価ランクや数値を5段階に分け、6角形のバランスチャートで表している。このバランスチャートの破線の正6角形は、当該被験者が属する年代の平均を示しており、実線の6角形は、当該被験者の評価ランクである。また、図21の左下部に示している[]で囲まれた数値は、上記した指導用パンフレットの対応する[]で囲まれた数値が付与された指導項目にある各運動を奨励することを意味している。また、図21の右側の表において、「別紙 性・年代別の評価表を参照」とは、図3(a)および(b)に示す健脚度基準値ファイルを印刷した印刷物を参照すべきことを意味している。
尚、図3(a)および(b)に示す健脚度基準値ファイルは、キーボードおよびマウスを操作して個別に入力および修正が可能であると共に、汎用性のあるデータベースファイルの形式でリムーバルな記憶媒体を介してこの転倒予防指導支援装置1内部に取り込むことができる。また、他の地区の被験者ごとの健脚度の測定のデータを汎用性のあるデータベースファイルの形式でリムーバルな記憶媒体を介してこの転倒予防指導支援装置1内部に取り込むことができる一方、この転倒予防指導支援装置1のデータ記憶部7cに記憶されている当該地区のの被験者ごとの健脚度の測定のデータを汎用性のあるデータベースファイルの形式でリムーバルな記憶媒体を介して外部に供給することもできる。この場合、地区別、年代別、特定の集団別に分けて外部に供給することも可能である。
さらに、図3(a)および(b)に示す健脚度基準値ファイルの基礎となった被験者ごとの健脚度の測定のデータ、この転倒予防指導支援装置1により収集された被験者ごとの健脚度の測定のデータ、さらには、他の転倒予防指導支援装置1により供給された被験者ごとの健脚度の測定のデータを各年代ごとに結合して、各年代ごとの新たな健脚度基準値ファイルを作成することも可能である。
このように、本発明の上述の実施の形態1によれば、被験者の移動能力やバランス能力を、安価、簡便且つ的確に評価することができる。また、転倒予防指導者である操作者は、被験者である高齢者ごとにそれぞれに適した転倒・骨折予防のための運動・生活指導をすることができる。一方、被験者である高齢者とっても、青信号の間に横断歩道をあわてずに余裕を持って渡りきることを想定した「10m全力歩行」、駅のプラットホームと電車の出入口との間の隙間や住居の敷居等の段差をまたぐことを想定した「最大1歩幅」、支持面を狭くさせた状態で、バランス良く歩くこと(動的バランス)を想定した「つぎ足歩行」、一般的な乗り合いバスの1段目のステップを手すりなどの支えなしで昇降する場面を想定した「40cm踏み台昇降」という極めて生活実感に沿った項目で自分の移動能力やバランス能力が測定され、それに基づいて、具体的な運動・生活活動がされるため、測定結果および指導項目が理解しやすく、意欲を持って、転倒予防のための運動・生活改善等が容易に行うことができ、実効性が高い。また、操作者によって入力された測定結果がデータベース化され、多人数且つ経年のデータの蓄積が可能となるので、大規模なデータの分析が容易になる。さらに、蓄積された測定履歴データに基づいて変更された健脚度基準値が直ちに測定結果の評価に活用することができるので、測定を重ねるごとに測定結果の信頼性が向上する。
実施の形態2.
図23は、本発明の実施の形態2に係る転倒予防指導支援システムのブロック構成を示している。この実施の形態2の転倒予防指導支援システムは、ネットワーク41と、管理サーバ42と、データサーバ43と、複数の転倒予防指導支援装置1とから構成されている。ネットワーク41は、例えば、構内ネットワーク(LAN:Local Area Network)、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)、あるいはインターネット等からなる。ネットワーク41は、管理サーバ42と、データサーバ43と、複数の転倒予防指導支援装置1とは、例えば、ツイスト・ペアケーブル、同軸ケーブルや光ファイバケーブル等により有線接続され、又は無線接続されている。
転倒予防指導支援装置1は、上記した実施の形態1における転倒予防指導支援装置1が有する構成および機能を有する他、記憶部7を構成するデータ記憶部7cに記憶されている被験者ごと、被験者の年代ごと、居住地区ごと、集団ごとの住民データファイル、測定履歴ファイルを管理サーバ42の許可を得てデータサーバ43にネットワーク41を介して供給する機能を新たに有している。
管理サーバ42は、例えば、この転倒予防指導支援システムを運営する運営機関のセンター等に設置されている。管理サーバ42は、転倒予防指導支援装置1と同様、制御部と、記憶部と、表示部と、操作部と、通信制御部とを有するコンピュータ等の情報処理装置によって構成されているが、制御部が実行する処理及び記憶部に記憶されるプログラムやデータが異なっている。
即ち、制御部は、記憶部に記憶されている会員登録プログラム、認証プログラム等に基づいて、会員登録処理、認証処理、ファイル更新処理等を実行する。会員登録処理は、この転倒予防指導支援システムにより行われる健脚度基準値ファイル、被験者ごと、被験者の年代ごと、居住地区ごと、集団ごとの住民データファイル、測定履歴ファイル、平均値データファイル等の各種ファイル配信サービス等の各種サービスに加入を希望する者の登録を行う処理である。認証処理は、この転倒予防指導支援システムにアクセスした者が会員登録された正当な会員であるか否かを認証する処理である。ファイル更新処理は、データサーバ43を構成する記憶部に記憶されている被験者ごと、被験者の年代ごと、居住地区ごと、集団ごとの住民データファイル、測定履歴ファイルに各転倒予防指導支援装置1から送信される住民データファイルおよび測定履歴ファイルを追加して更新すると共に、更新された住民データファイルおよび測定履歴ファイルに基づいて健脚度基準値ファイル、平均値データファイルを更新する処理である。記憶部には、上記会員登録プログラム、上記認証プログラム、上記ファイル更新処理等の各種プログラムの他、会員登録された各会員の情報(識別番号(ID)、パスワード、所属団体等)からなる会員情報テーブル、その他の各種のデータが記憶される。
データサーバ43は、例えば、管理サーバ42と同様、運営機関のセンター等に設置されている。また、データサーバ43は、転倒予防指導支援装置1や管理サーバ42と同様、制御部と、記憶部と、表示部と、操作部と、通信制御部とを有するコンピュータ等の情報処理装置によって構成されているが、制御部が実行する処理及び記憶部に記憶されるプログラムやデータが異なっている。すなわち、制御部は、記憶部に記憶されている各種ファイル配信プログラム等に基づいて、ファイル配信処理等を実行する。ファイル配信処理は、転倒予防指導支援装置1からの要求に基づいて記憶部に記憶されている健脚度基準値ファイル、住民データファイル、測定履歴ファイル、平均値データファイル等の各種ファイルを検索して当該転倒予防指導支援装置1に配信する処理である。
記憶部には、上記ファイル配信プログラム等の各種プログラムの他、健脚度基準値ファイル、住民データファイル、測定履歴ファイル、平均値データファイルその他の各種のデータが記憶される。尚、このデータサーバ43を構成する記憶部に記憶されている各種ファイルは、認証された会員といえども、当該運営機関の管理者の許可なく改変することはできないように構成されている。
また、上記各種ファイルを更新する際には、各転倒予防指導支援装置1においても同時に内部のファイルを更新するために、管理サーバ42の制御部は、電子メールその他の手段によりネットワーク41を介して各転倒予防指導支援装置1に更新日時を通知した後、プロテクトされた更新済みの各ファイルをネットワーク41を介して供給する。各転倒予防指導支援装置1の制御部は、記憶部7に更新済みの各ファイルをインストールした後に、その旨を電子メールその他の手段によりネットワーク41を介して管理サーバ42に通知する。管理サーバ42の制御部は、すべての転倒予防指導支援装置1から上記インストール済みの通知を受けた時点で、上記したプロテクトを解除するためのパスワードその他の記号等をネットワーク41を介してすべての転倒予防指導支援装置1に通知する。以上説明した転倒予防指導支援システム全体で使用されるプログラムが結合したプログラムを「転倒予防指導支援システムプログラム」と称する。
このように、本発明の上述の実施の形態2によれば、上述した実施の形態1で得られる効果の他、以下に示す効果が得られる。即ち、各転倒予防指導支援装置1は、常に、共通で信頼性の高い健脚度基準値ファイル、住民データファイル、測定履歴ファイル、平均値データファイル等の各種ファイルを利用することができるので、より現実に即した転倒予防の指導を支援することができる。
以上、この実施の形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施ができることは勿論である。
例えば、上述の各実施の形態では、本発明を専用の転倒予防指導支援装置1に適用する例を示したが、これに限定されない。本発明は、汎用のパーソナル・コンピュータにも適用することが可能であり、その場合には、上記転倒予防指導支援プログラムはアプリケーション・プログラムの1つとしてパーソナル・コンピュータを構成する記憶部にインストールされる。
また、上述の各実施の形態では、上記転倒予防指導支援プログラムは、データ記憶部7cに記憶されているデータを検索する機能を有している例を示したが、これに限定されず、データの検索や並べ替え、更新等、通常のデータベースプログラムが行うような処理については、汎用のデータベースプログラムと連携するように構成しても良い。このように構成すれば、上記転倒予防指導支援プログラムの容量を小さくすることができ、安価に構成することができる。
また、上述した各実施の形態では、各被験者の健脚度に関するデータは操作者が操作部3のキーボードおよびマウスを操作して入力する例を示したが、これに限定されず、リムーバルな記憶媒体やネットワークを介して入力するように構成しても良い。これらは、請求項1における「入力部」となる。
また、上述した各実施の形態では、健脚度基準値ファイルは、測定履歴ファイルを構成する各データの平均値および標準偏差により求める例を示したが、これに限定されず、他のパラメータ、例えば、上記した動脈硬化指数等の医学的なパラメータ、アルコール摂取量や塩分摂取量等の栄養学的なパラメータ、被験者の居住地区等の疫学的なパラメータによって重み付けをしても良い。さらに、上記した帳票による転倒予防の指導の結果、被験者に生活の変化が現れた場合、即ち、アンケート結果の選択項目が変化した場合には、それを帳票に示し、新たな転倒予防の指導に反映しても良い。
また、上述した実施の形態1では、健脚度の測定は1年ごとに行う他、半年ごと、3ヶ月ごとに行っても良く、不定期に行っても良い。その場合、被験者の年齢を一律に1歳おきとせず、月数まで考慮するために、例えば、上記した健脚度基準値も経年変化グラフも月数に応じて変更すれば良い。
また、上述した実施の形態1では、ステップS1〜S4の順に処理を行う例を示したが、これに限定されず、ステップS3の処理とステップS4の処理は前後しても良いし、同時に処理しても良い。また、ステップS5の処理では、常にすべての帳票を印刷する必要はなく、操作者によって選択された帳票のみを印刷するようにしても良い。
また、上述した各実施の形態では、転倒予防指導支援装置の操作者が保健師である例を示したが、これに限定されず、操作者には、医師、理学療法士、看護師、保健運動指導士、行政担当者なども含め得るものである。
また、上述した実施の形態1では、「10m全力歩行」および「最大1歩幅」は、手作業で計測する例を示したが、これに限定されない。例えば、「10m全力歩行」では、スタート地点とゴール地点にそれぞれ光センサを設け、被験者がスタート地点の光センサを横切った時にカウンタの計時を開始し、被験者がゴール地点の光センサを横切った時にカウンタの計時を終了し、そのデータが転倒予防指導支援装置1に自動的に供給されるように構成することもできる。また、「最大1歩幅」では、被験者が踏み出す地点から所定間隔(例えば、1cm)ごとに光センサを設け、被験者が踏み出した地点の光センサの出力が転倒予防指導支援装置1に自動的に供給されるように構成することができる。このように構成すれば、操作者の作業が軽減されると共に計測精度の向上と、効率化を実現することができ、延いては、指導面に時間を振り向けることができる。
本発明の実施の形態1に係る転倒予防指導支援装置の構成を示すブロック構成図である。 図1の転倒予防指導支援装置を構成する記憶部の構成を示すブロック構成図である。 この図の(a)は、図2の記憶部を構成するデータ記憶部に記憶される男性の健脚度基準値ファイル、(b)は男性の健脚度基準値ファイルのそれぞれの構成を示す図である。 図1の転倒予防指導支援装置を構成する制御部の処理を説明するためのフローチャートである。 図1の転倒予防指導支援装置を構成する表示部に表示される「測定結果入力」画面の基本測定値シートの表示の一例を示す図である。 図1の転倒予防指導支援装置を構成する表示部に表示される「測定結果入力」画面のアンケートNo.1シートの表示の一例を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される歩き方を示す図である。 この図の(a)、(b)は、転倒予防の指導用パンフレットに記載されるつま先立ち運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される膝上の筋肉を強くする運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される片あし立ちの練習のやり方を示す図である。 この図の(a)、(b)は、転倒予防の指導用パンフレットに記載されるバランスよく歩く練習のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される足指ジャンケンのやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される膝の裏側の筋肉を伸ばす運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される膝上の筋肉を伸ばす運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載されるお尻の横の筋肉を強くする運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載されるももの内側の筋肉を強くする運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載されるお尻の筋肉を伸ばす運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される腰とわきの下の筋肉を伸ばす運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される首から肩の筋肉を伸ばす運動のやり方を示す図である。 転倒予防の指導用パンフレットに記載される肩から腕の筋肉を伸ばす運動のやり方を示す図である。 図1の印刷部5によって印刷されるバランスチャートの印刷例を示す図である。 図1の印刷部5によって印刷される経年変化グラフの印刷例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る転倒予防指導支援システムの構成を示すブロック構成図である。
符号の説明
1 転倒予防指導支援装置
2 制御部
3 操作部
4 表示部
5 印刷部
6 通信制御部
7 記憶部
7a プログラム記憶部
7b ワーキング記憶部
7c データ記憶部
11,13〜23,25〜27 テキストボックス
12 ドロップダウンリストボックス
24 チェックボックス
28,35 コマンドボタン
29〜34 表示欄
36,37 タブ
41 ネットワーク
42 管理サーバ
43 データサーバ

Claims (8)

  1. 被験者が所定の直線距離を最大努力で歩いた時間である全力歩行データ、前記被験者が両脚をそろえた状態から最も大きく片方の脚を踏み出し、反対側の脚をその横にそろえた時のその最大の距離である最大1歩幅データ、前記被験者が所定高さの台を手すりなしで確実に昇り、一旦前記台上で両脚をそろえて直立した後に向こう側に着実に降りることができるかどうかを判定した踏み台昇降データを含む転倒回避能力評価値に関するデータを入力する入力部と、
    前記転倒回避能力評価値に関するデータを評価する基準となる転倒回避能力評価値基準値ファイル、前記被験者の転倒予防の指導項目と前記転倒回避能力評価値の評価との関係を示す指導項目選択ファイル、前記被験者ごとの過去の前記転倒回避能力評価値に関するデータで構成された測定履歴ファイル、前記被験者の年代ごとの前記転倒回避能力評価値に関するデータの平均値で構成される平均値データファイルが記憶される記憶部と、
    前記入力部から入力された前記被験者の前記転倒回避能力評価値に関するデータに基づいて、前記記憶部に記憶されている前記転倒回避能力評価値基準値ファイルを参照して前記被験者の転倒回避能力評価値を評価すると共に、前記転倒回避能力評価値に関するデータで前記測定履歴ファイルを更新し、前記評価の結果に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記指導項目ファイルを参照して指導項目を決定し、前記評価の結果および決定された指導項目に基づいて、前記被験者の転倒予防の指導のためのバランスチャートを作成し、前記記憶部に記憶されている平均値データファイルおよび前記被験者の前記測定履歴ファイルに基づいて、経年変化グラフを作成し、前記バランスチャートおよび前記経年変化グラフを印刷部に印刷させる制御部と、
    を有していることを特徴とする転倒予防指導支援装置。
  2. 前記転倒回避能力評価値基準値ファイルは、更新された前記測定履歴ファイルや前記入力部により入力される他の前記測定履歴ファイルに基づいて変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の転倒予防指導支援装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の複数の転倒予防指導支援装置と、
    前記複数の転倒予防指導支援装置で共通に使用される前記転倒回避能力評価値基準値ファイル、前記測定履歴ファイル、前記平均値データファイルを記憶すると共に、前記各転倒予防指導支援装置に配信するデータサーバと、
    前記データサーバに記憶されている前記測定履歴ファイルに前記各転倒予防指導支援装置から送信される前記測定履歴ファイルを追加して更新すると共に、更新された前記測定履歴ファイルに基づいて前記転倒回避能力評価値基準値ファイルまたは前記平均値データファイルを更新する管理サーバと、
    を有することを特徴とする転倒予防指導支援システム。
  4. 前記管理サーバは、前記複数の転倒予防指導支援装置が、常時、同一の前記更新された前記転倒回避能力評価値基準値ファイルまたは前記平均値データファイルを使用するように制御することを特徴とする請求項3に記載の転倒予防指導支援システム。
  5. コンピュータに請求項1または請求項2に記載の機能を実現させるための転倒予防指導支援プログラム。
  6. コンピュータに請求項3または請求項4記載の機能を実現させるための転倒予防指導支援システムプログラム。
  7. コンピュータに請求項1または請求項2に記載の機能を実現させるための転倒予防指導支援プログラムが記憶された記憶媒体。
  8. コンピュータに請求項3または請求項4に記載の機能を実現させるための転倒予防指導支援システムプログラムが記憶された記憶媒体。
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