JP2006102082A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 大当り動作開始時に大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機10の遊技球貯留状態検出機能102が、貯留皿センサA131からの球無信号の入力を検出せず、かつ、貯留皿センサB132からの球無信号の入力を検出し、大当り保留検出機能103が大当りの発生を検出した場合に、発射制限機能1042は大当り動作が開始されるまで遊技球の発射を停止する。また、遊技球貯留状態検出機能102が、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132からの球無信号の入力を検出し、かつ、大当り保留検出機能103が大当りの発生を検出した場合に、貯留皿センサA131からの球無信号の入力を検知しなくなるまで大当り動作の開始を遅延させる。
【選択図】 図3
【解決手段】 パチンコ機10の遊技球貯留状態検出機能102が、貯留皿センサA131からの球無信号の入力を検出せず、かつ、貯留皿センサB132からの球無信号の入力を検出し、大当り保留検出機能103が大当りの発生を検出した場合に、発射制限機能1042は大当り動作が開始されるまで遊技球の発射を停止する。また、遊技球貯留状態検出機能102が、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132からの球無信号の入力を検出し、かつ、大当り保留検出機能103が大当りの発生を検出した場合に、貯留皿センサA131からの球無信号の入力を検知しなくなるまで大当り動作の開始を遅延させる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、貯留皿内の遊技球数に応じて制御を行う遊技機に関する。
従来より、大当りが発生すると、大入賞口が開放して遊技者に有利な大当り動作を開始する変動入賞装置を備えた遊技機は種々提案されている。大入賞口内には、大入賞口の開放を次のラウンドも継続させるための特定領域が設けられている。そして、大当り時の1ラウンドにおける大入賞口の開放は、規定個数の入賞球が検知されるか、または、所定時間の経過により終了する。そのラウンド中、有効時間内に特定領域を遊技球が通過すると、次のラウンドでも大入賞口の開放が行われ、上限回数まで継続される。この有効時間内に遊技球が特定領域を通過しない場合には、大当り作動終了(パンク)となる。
実際の遊技では、遊技中に大当りが発生した時に、貯留皿に遊技球が無くなり大当り動作を継続できずパンクが発生してしまうことがあった。また、大当り動作が継続している最中に、遊技者がよそ見をしていて、球詰まりが発生していることに気づかずにパンクしてしまうことがあった。
貯留皿に遊技球が無くなるのを防止する技術として、特許文献1には、入賞がなく、かつ、貯留皿内の遊技玉が所定時間一定量以下になった場合に、自動で球貸しを行う技術が開示されている。また、特許文献2には、遊技者がリーチ発生下での遊技を愉しむために、リーチが発生したときに発射を停止させたり発射間隔を制限する技術が開示されている。
貯留皿に遊技球が無くなるのを防止する技術として、特許文献1には、入賞がなく、かつ、貯留皿内の遊技玉が所定時間一定量以下になった場合に、自動で球貸しを行う技術が開示されている。また、特許文献2には、遊技者がリーチ発生下での遊技を愉しむために、リーチが発生したときに発射を停止させたり発射間隔を制限する技術が開示されている。
また、特許文献3には、大当り状態中に、上皿に遊技球が無く、また、カード残高も無い場合に、少量の遊技球を貸し出して大当り状態を保持する技術が開示されている。特許文献4には、大当り状態中に、上皿に遊技球が無く、また、カード残高も無い場合に、遊技者が中断スイッチを操作することで大当り状態を中断させる内容が開示されている。
また、特許文献5には、確定図柄が当り図柄で揃った時に、遊技者の操作により遊技の進行を中断する技術が開示されている。特許文献6には、発射すべき球数が貯留皿に残り少なくなったときに、カード残高がある場合には、所定数の遊技玉が自動的に貯留皿に払い出される一方、大当り状態時においては自動払出を禁止する技術が開示されている。
また、特許文献5には、確定図柄が当り図柄で揃った時に、遊技者の操作により遊技の進行を中断する技術が開示されている。特許文献6には、発射すべき球数が貯留皿に残り少なくなったときに、カード残高がある場合には、所定数の遊技玉が自動的に貯留皿に払い出される一方、大当り状態時においては自動払出を禁止する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1、6においては、カード残高が無い場合には球貸しを行わないため、遊技球が無くなりパンクが生じるのを防止することができない。
また、特許文献2においては、リーチが発生したときに発射制御(発射停止、発射間隔の制限)が行われるが、遊技者がリーチを愉しむための制御であるため、貯留皿内の遊技球数に関係なく制御が行われており、貯留皿から遊技球が完全に無くなってしまった場合には有効な制御ではない。
また、特許文献2においては、リーチが発生したときに発射制御(発射停止、発射間隔の制限)が行われるが、遊技者がリーチを愉しむための制御であるため、貯留皿内の遊技球数に関係なく制御が行われており、貯留皿から遊技球が完全に無くなってしまった場合には有効な制御ではない。
特許文献3については、遊技球が貯留皿に無い時に自動的に球貸し制御を行っているが、貸した遊技球の回収を確実に行うことが難しいという問題点がある。また、特許文献4においては、大当り状態が中断されてしまうため、遊技者は大当りの遊技を充分に愉しむことができない。
また、特許文献5においては、確定図柄が当り図柄で揃った時に、遊技者が残っている遊技球で大当り動作を継続できるか否かを判断し、遊技者の操作によって遊技の中断が可能となるため、遊技者の状況判断力が必要となり確実な方法ではない。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、大当り動作開始時に大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
また、特許文献5においては、確定図柄が当り図柄で揃った時に、遊技者が残っている遊技球で大当り動作を継続できるか否かを判断し、遊技者の操作によって遊技の中断が可能となるため、遊技者の状況判断力が必要となり確実な方法ではない。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、大当り動作開始時に大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出する遊技球貯留状態検出手段と、前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、前記遊技球貯留状態検出手段により、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が、前記大当り動作の開始時まで現時点における前記貯留皿内の遊技球が確保されていれば前記大当り動作を継続することが可能な少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を制限状態にする大当り動作前制御手段とを提供する。
この構成によれば、遊技球の貯留状態が少量状態であることが検出され、かつ、大当り動作保留状態が検出された場合に、遊技球の発射を制限状態にするため、大当り動作開始時に貯留皿に残っている遊技球を無くならないようにすることができ、大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記大当り動作前制御手段は、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止することを特徴とする。
この構成によれば、貯留皿に遊技球が無くならないうちに遊技球の発射を止めることにより、大当り動作開始時に大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記大当り動作前制御手段は、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止することを特徴とする。
この構成によれば、貯留皿に遊技球が無くならないうちに遊技球の発射を止めることにより、大当り動作開始時に大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出する遊技球貯留状態検出手段と、前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、前記遊技球貯留状態検出手段により前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が前記大当り動作を継続することが困難な極少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記貯留皿内の遊技球数が増加するまで前記大当り動作の開始を遅延させる大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機を提供する。
この構成によれば、貯留皿内の遊技球の貯留状態が極少量状態であることが検出された場合には、遊技者は大当り動作が開始される前に大当り動作を継続するための遊技球を貯留皿に補給することができ、大当り動作開始時には大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、表示装置に表示される図柄の変動及び停止を制御する表示装置制御手段をさらに備え、前記表示装置制御手段は、
前記大当り動作前制御手段により前記大当り動作の開始が遅延されている間、前記図柄の変動を継続させることを特徴とする。
この構成によれば、図柄の変動による遊技を継続しつつ、遊技者が貯留皿に遊技球を補給するための時間を確保することができ、演出効果を高めることができる。
前記大当り動作前制御手段により前記大当り動作の開始が遅延されている間、前記図柄の変動を継続させることを特徴とする。
この構成によれば、図柄の変動による遊技を継続しつつ、遊技者が貯留皿に遊技球を補給するための時間を確保することができ、演出効果を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出する遊技球貯留状態検出手段と、前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、前記遊技球貯留状態検出手段により、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が、前記大当り動作の開始時まで現時点における前記貯留皿内の遊技球が確保されていれば前記大当り動作を継続することが可能な少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止し、前記遊技球貯留状態検出手段により前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が前記大当り動作を継続することが困難な極少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記貯留皿内の遊技球数が増加するまで前記大当り動作の開始を遅延させる大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機を提供する。
この構成によれば、貯留皿内の遊技球の貯留状態に応じて、大当り動作が開始される前に遊技者が貯留皿に遊技球を補給をする時間を確保したり、遊技球の発射を停止することができ、大当り動作開始前に遊技球の貯留状態が少量状態又は極少量状態であっても、大当り動作開始時には大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することができ、大当り動作を継続するのに不具合が生じることがない。
請求項6に記載の発明は、貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、前記貯留皿に設けられ、かつ、遊技球を検出する第1のセンサと、遊技球の発射機構に対して前記第1のセンサの位置よりも遠い位置にある前記貯留皿に設けられ、かつ、遊技球を検出する第2のセンサと、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサから出力される信号により、該第1のセンサ及び該第2のセンサの位置に遊技球が存在するか否かを検出する遊技球貯留状態検出手段と、前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、前記遊技球貯留状態検出手段により、前記第1のセンサが設けられた位置に遊技球が存在しかつ前記第2のセンサが設けられた位置に遊技球が存在しないことが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止し、前記遊技球貯留状態検出手段により、前記第1のセンサと前記第2のセンサとが設けられた位置に遊技球が存在しないことが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記第1のセンサが設けられた位置に遊技球が存在することが検知される時まで前記大当り動作の開始を遅延させる大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機を提供する。
この構成によれば、貯留皿に設けられた第1のセンサ及び第2のセンサからの信号によって貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出することができ、検出した貯留状態に応じて、大当り動作が開始される前に遊技者が貯留皿に遊技球を補給をする時間を確保したり、遊技球の発射を停止することができ、大当り動作開始前に遊技球の貯留状態が少量状態又は極少量状態であっても、大当り動作開始時には大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することができ、大当り動作を継続するのに不具合が生じることがない。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の遊技機において、前記大当り動作前制御手段は、前記第1のセンサが設けられた位置に遊技球が存在しないことを検出し、かつ、前記第2のセンサが設けられた位置に遊技球が存在することを検出した場合には、球詰まりの報知を遊技者に対して行うことを特徴とする。
この構成によれば、球詰まりによって大当り動作が中断していまうのを防ぐことができる。
この構成によれば、球詰まりによって大当り動作が中断していまうのを防ぐことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項3から7の何れか1項に記載の遊技機において、前記大当り動作前制御手段は、前記大当り動作の開始を遅延させている間、前記貯留皿内に遊技球を補給することを促すための情報を提示することを特徴とする。
この構成によれば、遊技者は、貯留皿に遊技球を補給する必要があることを認識することができ、遊技の進行状況を把握した上で、適切に貯留皿に遊技球を補給することができる。
この構成によれば、遊技者は、貯留皿に遊技球を補給する必要があることを認識することができ、遊技の進行状況を把握した上で、適切に貯留皿に遊技球を補給することができる。
このように、本発明によれば、大当り動作が開始されるまでに貯留皿内の遊技球を無くならないようにする、または、大当り動作に必要な遊技球を補給することができ、大当り動作開始時に大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1には、本発明の一実施の形態に係るパチンコ機10の正面図が示されている。同図に示すように、パチンコ機10の略中央には、円形状の遊技領域40が形成されている。遊技領域40の中央には、複数の回転ドラム機構を内臓する特別図柄表示装置43が配置されている。特別図柄表示装置43の下部には、始動入賞口46、大入賞口44、及び、通過装置48等の遊技部品が配置されている。遊技領域40の最下位置には、入賞しなかった発射球を排出するアウト口47が配置されている。また、遊技領域40の外周には、遊技中に点滅表示される表示灯72,73、及び、効果音を発生するスピーカー74,76が配置されている。
図1には、本発明の一実施の形態に係るパチンコ機10の正面図が示されている。同図に示すように、パチンコ機10の略中央には、円形状の遊技領域40が形成されている。遊技領域40の中央には、複数の回転ドラム機構を内臓する特別図柄表示装置43が配置されている。特別図柄表示装置43の下部には、始動入賞口46、大入賞口44、及び、通過装置48等の遊技部品が配置されている。遊技領域40の最下位置には、入賞しなかった発射球を排出するアウト口47が配置されている。また、遊技領域40の外周には、遊技中に点滅表示される表示灯72,73、及び、効果音を発生するスピーカー74,76が配置されている。
遊技領域40の下方には、貯留皿24が設けられている。貯留皿24は、図示せぬ払出賞球装置から賞球払出口23を通して払い出された遊技球を貯留する。貯留皿24は、貯留された遊技球を、貯留皿24の上流側(賞球払出口23側)から下流側(左側)へと誘導する。貯留皿24下流側には、図示せぬ発射機構が設けられている。発射機構は、発射ハンドル30の操作を受けて、貯留皿24から供給された遊技球を遊技領域40に発射する。
図2には、パチンコ機10を上方から見た図を示す。同図に示すように、貯留皿24には、遊技球を検出するための複数のセンサ131,132,133が設けられている。発射機構に最も近い貯留皿24下流側には貯留皿センサA131が設けられており、中流には貯留皿センサB132が設けられており、上流側には貯留皿センサC133が設けられている。貯留皿センサA131の位置に遊技球が存在しない場合は、貯留皿24内に遊技球が全く無いことになる。これらのセンサは、金属を検出可能な近接センサである。なお、遊技球検出に用いるセンサは近接センサに限らず、遊技球を検出することが可能なセンサであればよく、例えば、光センサでも構わない。
パチンコ機10の裏側には、図示せぬ主制御基板等の各種基板が装着されている。
主制御基板は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んで構成される。CPUは、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより遊技を進行する。ROMは、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、抽選結果が大当りであることを検出するための当り値や、各種制御コマンドを定義するための情報を記憶する。また、RAMはワークエリアとして用いられ、一時的にデータを記憶する。
主制御基板は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んで構成される。CPUは、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより遊技を進行する。ROMは、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、抽選結果が大当りであることを検出するための当り値や、各種制御コマンドを定義するための情報を記憶する。また、RAMはワークエリアとして用いられ、一時的にデータを記憶する。
図3には、上述したパチンコ機10が備えるハードウェア及びソフトウェアによって、パチンコ機10に実現される機能を示す。同図に示すように、パチンコ機10は、主制御部11、始動口センサ12、遊技球検出センサ13、大入賞口センサ14、払出制御部15、発射制御部16、表示装置制御部17、音声・ランプ制御部18、及び、大入賞口制御部19を備えている。
始動口センサ12は、始動入賞口46に入賞した遊技球を検出し、検出信号を主制御部11に送信する。大入賞口センサ14は、大入賞口44に入賞した遊技球を検出し、検出信号を主制御部11に送信する。
始動口センサ12は、始動入賞口46に入賞した遊技球を検出し、検出信号を主制御部11に送信する。大入賞口センサ14は、大入賞口44に入賞した遊技球を検出し、検出信号を主制御部11に送信する。
遊技球検出センサ13は、貯留皿24に設けられた貯留皿センサA131、貯留皿センサB132、及び、貯留皿センサC133の3つのセンサで構成されている。これらの遊技球検出センサ13は、設置された位置に遊技球が存在するか否かを検出し、所定周期毎に検出信号を主制御部11に送信する。本実施形態においては、遊技球検出センサ13は、自センサ13が設けられた位置に遊技球が存在しないことを検出した場合には球無信号を送信する。
貯留皿センサA131が設けられている位置は、少なくとも2、3個程度の遊技球が貯留皿24内に存在することを検出するための位置である。この2、3個という数は、貯留皿24内に遊技球を補給しないと大当り動作を継続することができない数を表す。また、貯留皿センサB132が設けられている位置は、貯留皿24に少なくとも10個程度の遊技球が存在することを検出するための位置である。この10個という数は、大当り動作が開始される前に遊技球を発射しなければ、大当り動作を継続することができる数を表す。また、貯留皿センサC133が設けられている位置は、貯留皿24に少なくとも30個程度の遊技球が存在することを検出するための位置である。この貯留皿センサC133は、球詰まりを検知するために用いられる。
払出制御部15は、払出賞球装置を制御し、始動入賞口46や大入賞口44に入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。発射制御部16は、発射機構を制御し、主制御部11からの信号により発射停止状態としたり発射可能状態とする。
表示装置制御部17は、主制御部11から受信する各種コマンドに基づいて、予めメモリに記憶されている複数種類の画像データの中から該当するものを選択して特別図柄表示装置43に出力し、図柄の変動、停止等の制御を行う。複数種類の画像データの中には、変動時間の終了を遅延させる変動遅延画面を表示するための画像データも含まれている。
表示装置制御部17は、主制御部11から受信する各種コマンドに基づいて、予めメモリに記憶されている複数種類の画像データの中から該当するものを選択して特別図柄表示装置43に出力し、図柄の変動、停止等の制御を行う。複数種類の画像データの中には、変動時間の終了を遅延させる変動遅延画面を表示するための画像データも含まれている。
音声・ランプ制御部18は、スピーカー74,76からの効果音等の出力や、表示灯72,73の点灯及び消灯を制御する。
大入賞口制御部19は、大入賞口44を動作させるためのソレノイドを含んで構成される。大入賞口制御部19は、図柄変動が当り図柄で停止した後に、主制御部11からの制御によって大当り動作を行う。ここで、大当り動作とは、大入賞口44の開閉蓋を所定時間内に所定回数開閉する動作である。この大当り動作によって、大入賞口44に遊技球が入賞する確率が高くなり、遊技者にとって有利な大当り状態となる。
大入賞口制御部19は、大入賞口44を動作させるためのソレノイドを含んで構成される。大入賞口制御部19は、図柄変動が当り図柄で停止した後に、主制御部11からの制御によって大当り動作を行う。ここで、大当り動作とは、大入賞口44の開閉蓋を所定時間内に所定回数開閉する動作である。この大当り動作によって、大入賞口44に遊技球が入賞する確率が高くなり、遊技者にとって有利な大当り状態となる。
主制御部11は主制御基板を含んで構成され、パチンコ機10全体を制御する。例えば、主制御部11は、始動入賞口46に入賞した遊技球の抽選結果に基づいて、表示制御用の変動パターンのコマンドを所定周期毎に表示装置制御部17へ送信する。
主制御部11の構成についてより詳細に説明すると、主制御部11は、図3に示すように、始動記憶領域101、遊技球貯留状態検出機能102、大当り保留検出機能103、及び、大当り動作前制御機能104を備えている。大当り動作前制御機能104は、変動時間制御機能1041、及び、発射制限機能1042を備えている。
始動記憶領域101には、4つの始動入賞記憶数に対応して取得乱数値格納エリアが設けられている。取得乱数値格納エリアには、抽選時に取得された大当り判定用乱数値(以下「乱数値」という)が記憶される。主制御部11は、当該記憶された乱数値が当りか外れかに基づいて順次制御コマンドを送信し、記憶内容の消化処理を行う。
主制御部11の構成についてより詳細に説明すると、主制御部11は、図3に示すように、始動記憶領域101、遊技球貯留状態検出機能102、大当り保留検出機能103、及び、大当り動作前制御機能104を備えている。大当り動作前制御機能104は、変動時間制御機能1041、及び、発射制限機能1042を備えている。
始動記憶領域101には、4つの始動入賞記憶数に対応して取得乱数値格納エリアが設けられている。取得乱数値格納エリアには、抽選時に取得された大当り判定用乱数値(以下「乱数値」という)が記憶される。主制御部11は、当該記憶された乱数値が当りか外れかに基づいて順次制御コマンドを送信し、記憶内容の消化処理を行う。
遊技球貯留状態検出機能102は、所定周期毎に受信する遊技球検出センサ13からの信号に基づいて、貯留皿24内の遊技球の貯留状態を検出する。具体的には、貯留皿センサA131、貯留皿センサB132、及び、貯留皿センサC133から球無信号を受信した場合には、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿24内の遊技球の貯留状態が極少量状態であることを検出する。この極少量状態とは、大当り動作が開始されても大当り動作を継続することが困難な程度の遊技球が貯留皿24内に残っている状態を表す。大当たり動作を継続することが困難であるとは、大当たり動作を継続することが不可能であるか、又は、大当たり動作を継続することが可能であったとしても、その確率が極めて低いことをいう。本実施形態における極少量状態は、貯留皿24内に遊技球が無い、又は、1個程度の遊技球が存在する状態を表す。
また、貯留皿センサA131から球無信号を受信せず、かつ、貯留皿センサB132、及び、貯留皿センサC133から球無信号を受信した場合には、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿24内の遊技球の貯留状態が少量状態であることを検出する。この少量状態とは、大当り動作の開始時まで現時点の貯留皿24内の遊技球が確保されていれば、すなわち、大当り動作開始時まで遊技球をそのまま残しておけば、大当り動作を継続することが可能な程度の遊技球が貯留皿24内に残っている状態を表す。本実施形態における少量状態は、貯留皿24内に遊技球が3〜9個残っている状態を表す。
また、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132から球無信号を受信せず、かつ、貯留皿センサC133から球無信号を受信した場合には、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿24内の遊技球の貯留状態が安全状態であることを検出する。この安全状態とは、大当り動作を継続するのに支障のない程度の遊技球が貯留皿24内に残っている状態を表す。本実施形態における安全状態は、貯留皿24内に遊技球が10個〜29個程度残っている状態を表す。また、貯留皿センサA131から球無信号を受信し、かつ、貯留皿センサB132又は貯留皿センサC133から球無信号を受信しなかった場合には、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿24内で球詰まりが生じていることを検知する。
大当り保留検出機能103は、大当り動作保留状態を検出する。ここで、大当り動作保留状態とは、大当りが確定した後、かつ、大当り動作が開始される前の状態をいう。また、大当りが確定しているとは、抽選によって取得した乱数値が当り値を示していたことをいう。大当りが確定した場合には、大当り動作が行われることが確実となる。
大当り保留検出機能103は、例えば、始動記憶領域101の取得乱数値格納エリアに格納されている乱数値が当り値と一致している場合に、現在、大当り動作保留状態であることを検出する。また、大当り保留検出機能103は、これから表示装置制御部17に送るコマンドが大当りのコマンド(大当り動作を開始させるためのコマンド、大当り図柄で停止させるためのコマンド、大当り情報を含む変動開始コマンド等、今度大当り動作が開始することを判別可能なコマンド全てを含む)である場合に、現在、大当り動作保留状態であることを検出する。
変動時間制御機能1041は、遊技球貯留状態検出機能102により貯留皿24内の遊技球の貯留状態が極少量状態であることが検出され、かつ、大当り保留検出機能103により大当り動作保留状態が検出された場合に、貯留皿24内の遊技球数が増加するまで大当り動作の開始を遅延させる。
大当り動作の開始を遅延させる具体的な方法としては、変動時間制御機能1041は、変動遅延コマンドを表示装置制御部17に送信することにより、遊技球を貯留皿24に補給することを促すための変動遅延画面を特別図柄表示装置43に表示させる。このときに、特別図柄表示装置43に変動遅延画面のみが表示されてもよいし、変動遅延画面と、今ままで表示されていた図柄変動画面との両方が表示されるようにしてもよい。また、このときに、図柄変動の変動時間が延長され、図柄変動が継続する。
大当り動作の開始を遅延させる具体的な方法としては、変動時間制御機能1041は、変動遅延コマンドを表示装置制御部17に送信することにより、遊技球を貯留皿24に補給することを促すための変動遅延画面を特別図柄表示装置43に表示させる。このときに、特別図柄表示装置43に変動遅延画面のみが表示されてもよいし、変動遅延画面と、今ままで表示されていた図柄変動画面との両方が表示されるようにしてもよい。また、このときに、図柄変動の変動時間が延長され、図柄変動が継続する。
また、変動時間制御機能1041は、貯留皿24内の遊技球数が増加したことが検知された場合、例えば、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132から球無信号の入力がなかった場合に、変動時間遅延終了コマンドを表示装置制御部17に送信する。これにより、特別図柄表示装置43における変動遅延画面の表示と図柄変動が終了し、当り図柄で停止している特別図柄画面が表示される。その後、大入賞口44が開閉して大当り動作が開始される。なお、変動時間制御機能1041は、大当り動作の開始前に特別図柄表示装置43に変動遅延画面を表示させる替わりに、特別図柄表示装置43では図柄変動を継続させ、音声・ランプ制御部18にコマンドを送ることによりスピーカー74,76から音声による通知を行ってもよい。
発射制限機能1042は、遊技球貯留状態検出機能102により貯留皿24内の遊技球の貯留状態が少量状態であることが検出され、かつ、大当り保留検出機能103により大当り動作保留状態が検出された場合に、大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を制限状態にする。ここで、遊技球の発射を制限状態にするとは、発射停止コマンド及び発射再開コマンドを発射制御部16に送信することにより、大当りの動作が開始されるまで発射制御部16による遊技球の発射を停止することである。
具体的には、遊技球貯留状態検出機能102が、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132からの検出信号により、貯留皿24内の遊技球数が3〜9個程度であることを検出し、かつ、大当り保留検出機能103が、始動記憶領域101の乱数値格納エリアに大当りの乱数値が格納されていることを検出した場合に、発射制限機能1042は、発射制御部16に発射停止コマンドを送信する。
また、大入賞口44が開閉して大当り動作が開始されたことを検知した場合には、発射制限機能1042は、発射制御部16に発射再開コマンドを送信する。
なお、遊技球の発射を制限状態にする方法としては、遊技球の発射を停止する以外に、遊技球の発射周期を通常の発射周期よりも長い時間とする方法も考えられる。また、貯留皿24内の遊技球量が減少するに従って発射周期を短くするように制御する方法も考えられる。
なお、遊技球の発射を制限状態にする方法としては、遊技球の発射を停止する以外に、遊技球の発射周期を通常の発射周期よりも長い時間とする方法も考えられる。また、貯留皿24内の遊技球量が減少するに従って発射周期を短くするように制御する方法も考えられる。
次に、上記構成における動作について説明する。
(始動入賞関連処理)
遊技中においては、パチンコ機10の主制御部11は、遊技球の始動入賞口46への入賞により始動入賞関連処理を行う。図4を参照しながら、始動入賞関連処理を説明する。
主制御部11は、始動口センサ12からの信号を受けて、遊技球が始動入賞口46へ入賞したことを検出した場合に(ステップS101)、始動記憶領域101に記憶されている始動記憶数が上限に達しているか否かを判定する(ステップS102)。始動記憶数が上限に達している場合には(ステップS102;Y)、処理を終了する。一方、始動記憶数が上限に達していない場合には(ステップS102;N)、乱数値を取得することで、大当り抽選を行う(ステップS103)。主制御部11は、取得した乱数値を始動記憶領域101の取得乱数値格納エリアに記憶する。
(始動入賞関連処理)
遊技中においては、パチンコ機10の主制御部11は、遊技球の始動入賞口46への入賞により始動入賞関連処理を行う。図4を参照しながら、始動入賞関連処理を説明する。
主制御部11は、始動口センサ12からの信号を受けて、遊技球が始動入賞口46へ入賞したことを検出した場合に(ステップS101)、始動記憶領域101に記憶されている始動記憶数が上限に達しているか否かを判定する(ステップS102)。始動記憶数が上限に達している場合には(ステップS102;Y)、処理を終了する。一方、始動記憶数が上限に達していない場合には(ステップS102;N)、乱数値を取得することで、大当り抽選を行う(ステップS103)。主制御部11は、取得した乱数値を始動記憶領域101の取得乱数値格納エリアに記憶する。
主制御部11は、貯留皿24内に充分な遊技球が存在している場合には、始動記憶領域101の取得乱数値格納エリアに記憶された乱数値に基づいて、順次図柄変動等の消化処理を行う。具体的には、これから消化処理を行うべき乱数値が当り値である場合、主制御部11は、大当りに応じた変動パターンのコマンドを特別図柄表示装置43に送信する。特別図柄表示装置43は図柄を変動させ、変動時間が経過した後に大当り図柄に揃うように停止させる。その後、大入賞口制御部19は大入賞口44を開閉して、大当り動作を開始する。一方、これから消化処理を行うべき乱数値が外れ値である場合、主制御部11は、外れに対応する変動パターンのコマンドを特別図柄表示装置43に送信し、図柄の変動が外れ図柄に揃うように停止させる。
(貯留球関連処理)
次に主制御部11が行う貯留関連処理について図5にて説明する。
まず、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿センサA131から球無信号の入力がなく(ステップS201;N)、貯留皿センサB132から球無信号の入力があったことを検出した場合(ステップS209;Y)、貯留皿24内の遊技球の貯留状態が少量状態であることを検出する。次に、大当り保留検出機能103は、現在大当り動作保留状態か否かを検出する。具体的には、大当り保留検出機能103は、始動記憶領域101に大当り情報が記憶されているか否か、すなわち、始動記憶領域101に記憶されている乱数値の中に当り値が存在するか否かを判断する(ステップS210)。
次に主制御部11が行う貯留関連処理について図5にて説明する。
まず、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿センサA131から球無信号の入力がなく(ステップS201;N)、貯留皿センサB132から球無信号の入力があったことを検出した場合(ステップS209;Y)、貯留皿24内の遊技球の貯留状態が少量状態であることを検出する。次に、大当り保留検出機能103は、現在大当り動作保留状態か否かを検出する。具体的には、大当り保留検出機能103は、始動記憶領域101に大当り情報が記憶されているか否か、すなわち、始動記憶領域101に記憶されている乱数値の中に当り値が存在するか否かを判断する(ステップS210)。
大当り情報ありと判定した場合には(ステップS210;Y)、発射制限機能1042は発射停止コマンドを発射制御部16に送信する(ステップS211)。
その後、主制御部11は、始動記憶領域101に記憶されている大当りの乱数値の消化処理を行う。具体的には、主制御部11は、大当りに応じた変動パターンのコマンドを送信して、表示装置制御部17の図柄変動を大当り図柄で停止させた後、大入賞口制御部19は大入賞口44の開閉蓋を開閉させ、大当り動作を開始する。
その後、主制御部11は、始動記憶領域101に記憶されている大当りの乱数値の消化処理を行う。具体的には、主制御部11は、大当りに応じた変動パターンのコマンドを送信して、表示装置制御部17の図柄変動を大当り図柄で停止させた後、大入賞口制御部19は大入賞口44の開閉蓋を開閉させ、大当り動作を開始する。
発射制限機能1042は、大当り動作が開始されたことを検知すると、発射を再開させるために、発射再開コマンドを発射制御部16に送信する(ステップS212)。
一方、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿センサA131と貯留皿センサB132と貯留皿センサC133との全てから球無信号の入力があったことを検出した場合には(ステップS201;Y、ステップS202;Y、ステップS203;Y)、貯留皿24の遊技球の貯留状態が極少量状態であることを検出する。
一方、遊技球貯留状態検出機能102は、貯留皿センサA131と貯留皿センサB132と貯留皿センサC133との全てから球無信号の入力があったことを検出した場合には(ステップS201;Y、ステップS202;Y、ステップS203;Y)、貯留皿24の遊技球の貯留状態が極少量状態であることを検出する。
大当り保留検出機能103は、現在大当り動作保留状態か否かを検出する。具体的には、大当り保留検出機能103は、これから表示装置制御部17に送信するコマンドの種類を判断する(ステップS204)。これから表示装置制御部17に送信するコマンドが大当りであると判断された場合(ステップS204;Y)、変動時間制御機能1041は、表示装置制御部17に変動時間遅延コマンドを送信する(ステップS205)。
遊技者が遊技球を購入等して、貯留皿24に遊技球を補給することにより、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132からの球無信号の入力がなくなった場合には(ステップS206,S207;N)、変動時間制御機能1041は変動時間遅延終了コマンドを送信する(ステップS208)。これにより、変動時間の延長制御は終了し、大当り動作が開始される。
一方、遊技球貯留状態検出機能102が、貯留皿センサA131から球無信号の入力があり(ステップS201;Y)、かつ、貯留皿センサB132から球無信号の入力がなかったことを検出した場合(ステップS202;N)、または、貯留皿センサA131及び貯留皿センサB132から球無信号の入力があり(ステップS201,S202;Y)、かつ、貯留皿センサC133から球無信号の入力がなかったことを検出した場合には(ステップS203;N)、発射機構に近い位置に遊技球が無いが遠い位置に遊技球が有ることになるため、貯留皿24内の発射機構に近い流路で球詰まりが発生していることとなる。このため、主制御部11は、球詰まりが解消するまで、すなわち、貯留皿センサA131から球無信号の入力がなくなるまで、遊技者に対して球詰まり報知処理を行う(ステップS213)。具体的には、主制御部11は、表示装置制御部17や音声・ランプ制御部18に制御コマンドを送信することにより、球詰まりが発生している旨のメッセージを出力させたり演出を行わせる。
(発射停止処理)
次に、図6を参照して、発射制御部16が行う発射制御処理について説明する。
発射制御部16は、主制御部11の発射制限機能1042から制御発射停止コマンドを受信すると(ステップS301)、発射機構を制御して、貯留皿24にある遊技球の発射を停止する(ステップS302)。
その後、大当り動作が開始したことによって、主制御部11の発射制限機能1042から発射再開コマンドを受信すると(ステップS303;Y)、貯留皿24にある遊技球を発射可能な状態とする(ステップS304)。
次に、図6を参照して、発射制御部16が行う発射制御処理について説明する。
発射制御部16は、主制御部11の発射制限機能1042から制御発射停止コマンドを受信すると(ステップS301)、発射機構を制御して、貯留皿24にある遊技球の発射を停止する(ステップS302)。
その後、大当り動作が開始したことによって、主制御部11の発射制限機能1042から発射再開コマンドを受信すると(ステップS303;Y)、貯留皿24にある遊技球を発射可能な状態とする(ステップS304)。
(変動時間遅延処理)
次に、表示装置制御部17が行う変動時間遅延処理について説明する。
表示装置制御部17は、ステップS205において、主制御部11の変動時間制御機能1041から変動遅延コマンドを受信すると、特別図柄表示装置43の少なくとも一部分に変動遅延画面を表示する(ステップS401)。変動遅延画面には、例えば、「球を買ってきてください」といったメッセージが表示されている。この変動遅延画面は、球貸しを促す画面であると共に、大当り動作が開始することを予告する画面としての役割も果たす。
次に、表示装置制御部17が行う変動時間遅延処理について説明する。
表示装置制御部17は、ステップS205において、主制御部11の変動時間制御機能1041から変動遅延コマンドを受信すると、特別図柄表示装置43の少なくとも一部分に変動遅延画面を表示する(ステップS401)。変動遅延画面には、例えば、「球を買ってきてください」といったメッセージが表示されている。この変動遅延画面は、球貸しを促す画面であると共に、大当り動作が開始することを予告する画面としての役割も果たす。
通常、特別図柄表示装置43における図柄変動は、変動パターンのコマンドで指定されている変動時間で終了するが、当該変動時間遅延コマンドによる制御時間は無制限であり、特別図柄表示装置43に変動遅延画面が表示され続ける。この変動遅延画面が表示されている間、表示装置制御部17は図柄変動の変動時間を延長して、図柄変動の継続する。
その後、貯留皿24に遊技球が補給されることにより、主制御部11の変動時間制御機能1041から変動時間遅延終了コマンドを受信した場合に(ステップS402;Y)、表示装置制御部17は図柄停止動作を行う(ステップS403)。その後、大当り動作が開始されることとなる。
その後、貯留皿24に遊技球が補給されることにより、主制御部11の変動時間制御機能1041から変動時間遅延終了コマンドを受信した場合に(ステップS402;Y)、表示装置制御部17は図柄停止動作を行う(ステップS403)。その後、大当り動作が開始されることとなる。
以上説明したように、始動入賞口46への入賞による抽選で取得した乱数値が当り値であった場合には、貯留皿24内の遊技球の貯留状態に応じて遊技球の発射制限と変動時間制御とを行うことにより、大当り開始時に、大当り動作を継続するのに必要な遊技球を確保することが可能となる。
すなわち、貯留皿24の残遊技球は少ないものの、大当り動作開始以前に遊技球を打たなければ、大当り遊技を消化することが可能な程度の遊技球数である場合には、大当り動作が開始されるまでの変動時間中は発射停止制御を行う。また、大当り遊技を消化する遊技機が貯留皿24に無い場合には、変動時間の終了を遅延させ、それと同時に音声や特別図柄表示装置43等で遊技球の貸出を促す報知を行う。
すなわち、貯留皿24の残遊技球は少ないものの、大当り動作開始以前に遊技球を打たなければ、大当り遊技を消化することが可能な程度の遊技球数である場合には、大当り動作が開始されるまでの変動時間中は発射停止制御を行う。また、大当り遊技を消化する遊技機が貯留皿24に無い場合には、変動時間の終了を遅延させ、それと同時に音声や特別図柄表示装置43等で遊技球の貸出を促す報知を行う。
このように、大当りが発生した場合に貯留皿24に発射球が無くなることを未然に防ぐことで、遊技者が遊技球を新たに購入する必要をなくすことができる。また、仮に遊技球が無くなった場合は、変動時間の終了を遅延させることで、遊技者が遊技球を購入する時間を確保することができる。
さらに、貯留皿24内の発射機構に近い流路で球詰まり等の障害が発生している場合には、音声や画面表示等で遊技者に報知を行う。この機能は特に大当り中に有効であり、他の遊技者とのおしゃべり等でよそ見をしている遊技者が使用しているパチンコ機10においてパンクが発生するのを予防することができる。
さらに、貯留皿24内の発射機構に近い流路で球詰まり等の障害が発生している場合には、音声や画面表示等で遊技者に報知を行う。この機能は特に大当り中に有効であり、他の遊技者とのおしゃべり等でよそ見をしている遊技者が使用しているパチンコ機10においてパンクが発生するのを予防することができる。
このように、遊技中に大当りが発生した場合に、回収が不確かな球貸しを自動的に行うことなく、また、人間の判断力やカード残高の有無に左右されることなく、遊技球が無くなってパンクしてしまうことを防止することができる。
また、発射制限と変動時間終了の遅延とによって、大当りが発生していることを遊技者に報知することができる。従来、画面表示やランプ、音声等で大当り告知を行う機能は多数存在したが、発射制限と変動時間終了の遅延とによる告知は無かったため、新しい演出を遊技者に提供することができる。
また、発射制限と変動時間終了の遅延とによって、大当りが発生していることを遊技者に報知することができる。従来、画面表示やランプ、音声等で大当り告知を行う機能は多数存在したが、発射制限と変動時間終了の遅延とによる告知は無かったため、新しい演出を遊技者に提供することができる。
なお、上述した実施形態における遊技球貯留状態検出機能102により検出される貯留状態の内容は一例である。また、発射制御を行うのに最適な状態を検出するために、適宜遊技球検出センサ13を設ける位置を変更することが可能である。また、設けるセンサの数は3つに限定されず、1つでも2つでも、あるいは4つ以上でも構わない。
また、上述した実施形態においては、図5に示すステップS211において発射制御部16は発射停止コマンドを送信したが、これに限定されることはなく、例えば、貯留状態の定義によっては、変動時間遅延コマンドを送信して、遊技者に遊技球の購入を促すようにしてもよい。また、発射を停止している最中に、停止している理由を報知する画面を特別図柄表示装置43に表示してもよい。
また、上述した実施形態においては、図5に示すステップS211において発射制御部16は発射停止コマンドを送信したが、これに限定されることはなく、例えば、貯留状態の定義によっては、変動時間遅延コマンドを送信して、遊技者に遊技球の購入を促すようにしてもよい。また、発射を停止している最中に、停止している理由を報知する画面を特別図柄表示装置43に表示してもよい。
また、大当り保留検出機能103が、図5に示すステップS210とステップS204において大当り動作保留状態を検出する方法は一例であり、ステップS210とステップS204とを入れ替えてもよいし、これから大当り動作が行われることが確定していることを検出することが可能な他の方法を用いてもよい。
10 パチンコ機
11 主制御部
12 始動口センサ
13 遊技球検出センサ
131 貯留皿センサA
132 貯留皿センサB
133 貯留皿センサC
14 大入賞口センサ
15 払出制御部
16 発射制御部
17 表示装置制御部
18 音声・ランプ制御部
19 大入賞口制御部
23 賞球払出口
24 貯留皿
30 発射ハンドル
40 遊技領域
43 特別図柄表示装置
44 大入賞口
46 始動入賞口
47 アウト口
48 通過装置
72,73 表示灯
74,76 スピーカー
101 始動記憶領域
102 遊技球貯留状態検出機能
103 大当り保留検出機能
104 大当り動作前制御機能
1041 変動時間制御機能
1042 発射制限機能
11 主制御部
12 始動口センサ
13 遊技球検出センサ
131 貯留皿センサA
132 貯留皿センサB
133 貯留皿センサC
14 大入賞口センサ
15 払出制御部
16 発射制御部
17 表示装置制御部
18 音声・ランプ制御部
19 大入賞口制御部
23 賞球払出口
24 貯留皿
30 発射ハンドル
40 遊技領域
43 特別図柄表示装置
44 大入賞口
46 始動入賞口
47 アウト口
48 通過装置
72,73 表示灯
74,76 スピーカー
101 始動記憶領域
102 遊技球貯留状態検出機能
103 大当り保留検出機能
104 大当り動作前制御機能
1041 変動時間制御機能
1042 発射制限機能
Claims (8)
- 貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、
前記貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出する遊技球貯留状態検出手段と、
前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、
前記遊技球貯留状態検出手段により、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が、前記大当り動作の開始時まで現時点における前記貯留皿内の遊技球が確保されていれば前記大当り動作を継続することが可能な少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を制限状態にする大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 前記大当り動作前制御手段は、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、
前記貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出する遊技球貯留状態検出手段と、
前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、
前記遊技球貯留状態検出手段により前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が前記大当り動作を継続することが困難な極少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記貯留皿内の遊技球数が増加するまで前記大当り動作の開始を遅延させる大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 表示装置に表示される図柄の変動及び停止を制御する表示装置制御手段をさらに備え、
前記表示装置制御手段は、
前記大当り動作前制御手段により前記大当り動作の開始が遅延されている間、前記図柄の変動を継続させることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、
前記貯留皿内の遊技球の貯留状態を検出する遊技球貯留状態検出手段と、
前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、
前記遊技球貯留状態検出手段により、前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が、前記大当り動作の開始時まで現時点における前記貯留皿内の遊技球が確保されていれば前記大当り動作を継続することが可能な少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止し、
前記遊技球貯留状態検出手段により前記貯留皿内の遊技球の貯留状態が前記大当り動作を継続することが困難な極少量状態であることが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記貯留皿内の遊技球数が増加するまで前記大当り動作の開始を遅延させる大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 貯留皿内の遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を進行し、所定条件により大当りが確定した場合に遊技者に有利な大当り動作を開始する遊技機において、
前記貯留皿に設けられ、かつ、遊技球を検出する第1のセンサと、
遊技球の発射機構に対して前記第1のセンサの位置よりも遠い位置にある前記貯留皿に設けられ、かつ、遊技球を検出する第2のセンサと、
前記第1のセンサ及び前記第2のセンサから出力される信号により、該第1のセンサ及び該第2のセンサの位置に遊技球が存在するか否かを検出する遊技球貯留状態検出手段と、
前記大当りが確定した後、かつ、前記大当り動作が開始される前の状態である大当り動作保留状態を検出する大当り保留検出手段と、
前記遊技球貯留状態検出手段により、前記第1のセンサが設けられた位置に遊技球が存在しかつ前記第2のセンサが設けられた位置に遊技球が存在しないことが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記大当り動作が開始される時まで遊技球の発射を停止し、
前記遊技球貯留状態検出手段により、前記第1のセンサと前記第2のセンサとが設けられた位置に遊技球が存在しないことが検出され、かつ、前記大当り保留検出手段により前記大当り動作保留状態が検出された場合に、前記第1のセンサが設けられた位置に遊技球が存在することが検知される時まで前記大当り動作の開始を遅延させる大当り動作前制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 前記大当り動作前制御手段は、
前記第1のセンサが設けられた位置に遊技球が存在しないことを検出し、かつ、前記第2のセンサが設けられた位置に遊技球が存在することを検出した場合には、球詰まりの報知を遊技者に対して行うことを特徴とする
請求項6に記載の遊技機。 - 前記大当り動作前制御手段は、前記大当り動作の開始を遅延させている間、前記貯留皿内に遊技球を補給することを促すための情報を提示することを特徴とする
請求項3から7の何れか1項に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004292201A JP2006102082A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004292201A JP2006102082A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006102082A true JP2006102082A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36372462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004292201A Pending JP2006102082A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006102082A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013042875A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP5900570B1 (ja) * | 2014-09-26 | 2016-04-06 | タイヨーエレック株式会社 | 遊技機 |
JP2016104153A (ja) * | 2015-12-15 | 2016-06-09 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2004
- 2004-10-05 JP JP2004292201A patent/JP2006102082A/ja active Pending
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