JP2006100549A - 急速熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 急速熱処理装置において、短時間に高速に昇降温するスパイクアニール処理を行う場合に、異なる反射率の半導体基板に対しても、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺とそれ以外の箇所の温度差を抑制する。
【解決手段】 急速熱処理装置は、処理チェンバと、半導体基板を支持する基板支持部と、半導体基板の表面側を光照射して加熱する第1のランプ部と、基板からの輻射光を受光する第1の輻射光センサと、基板支持部を光照射して加熱する第2のランプ部と、基板支持部からの輻射光を受光する第2の輻射光センサと、第1の輻射光センサの出力結果に応じて基板の温度を算出し、第2の輻射光センサの出力結果に応じて基板支持部の温度を算出する温度算出部とを備える。制御部は、基板の算出温度に基づいて第1のランプ部の照射強度を制御し、基板支持部の算出温度に基づいて第2のランプ部の照射強度を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体基板を急速加熱するための急速熱処理装置に関する。
半導体製造装置の1つとして、半導体基板の加熱処理を行う急速熱処理装置が知られている。急速熱処理装置は、例えば、処理チェンバと、この処理チェンバ内に配設されて半導体基板を支持する基板支持部と、この基板支持部に支持された半導体基板の表面側に光を照射して加熱するランプ部と、半導体基板裏面側に配設されて半導体基板からの輻射光を反射する反射板と、半導体基板裏面側に配設され半導体基板裏面と前記反射板で多重反射した半導体基板裏面からの輻射光を受光する輻射光センサと、半導体基板裏面から放射された輻射光を直接検出する輻射率センサと、前記輻射光センサの出力と前記輻射率センサの出力より前記基板裏面の輻射率(もしくは反射率)を算出する輻射率算出部とを備えている。基板支持部としては、処理チェンバの反射板上方に取り付けられた円筒形部材と、この円筒形部材の上端に配設されたリング状部材で構成されたものがある。
このような熱処理装置においては、基板支持部の支持用リング部材に半導体基板が支持された時には、半導体基板の裏面側に、反射板と基板支持部と半導体基板とで囲まれ、輻射光センサによる半導体基板の温度検出のために光学的に閉じられた閉空間が形成されるようになっている。上記熱処理装置により半導体基板の熱処理を行う場合は、半導体基板を基板支持部で支持した後、輻射光センサにより半導体基板の温度を監視しながら、加熱用ランプにより半導体基板を所望の温度まで加熱する。
従来技術として、特許文献1には、多数の加熱用ランプをその照射領域が重なるように配列し、あらかじめ設定した加熱シーケンスに従って基板を加熱する方法が提案されている。
また、特許文献2には、半導体基板が基板支持部に支持された状態において、半導体基板の裏面側に、チェンバ底部の最上部に半導体基板裏面と対向するように配設された反射板と、基板支持部と、半導体基板裏面とで囲まれる光学的閉空間が形成され、前記光学的閉空間内に設置された半導体基板の裏面からの輻射光を受光する輻射光センサによって半導体基板の温度を測定する方法及び、測定した温度を基に加熱用ランプの照射強度を制御し半導体基板を所望の温度に加熱する方法が提案されている。
米国特許第5155336号明細書 米国特許第5660472号明細書
しかしながら、従来の急速熱処理装置を用いて、短時間に高速に昇降温するスパイクアニール処理を行う場合、半導体基板とそれを保持する基板支持部とはランプ光に対する反射率や熱容量が異なるために、同じ強度のランプ光を照射しても半導体基板と基板支持部は等しい温度にはならない。
一般的に、基板支持部はSiCなどで形成され、熱容量が半導体基板よりも大きいため、同じ照射強度のランプ光に対して基板支持部の温度は半導体基板の温度より低くなり、その結果、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺の温度は、それ以外の箇所の温度よりも低くなってしまう。
そこで、基板支持部へのランプ光の照射強度を半導体基板より大きくすることにより、基板支持部と半導体基板を等しい温度にして、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺と、それ以外の箇所との温度差を抑制する方法が考えられる。
しかし、半導体装置の製造工程において、半導体基板表面にはさまざまな膜が成膜され、パターンが形成されるため、製造工程の過程で、基板表面の反射率は大きく変化する。
ある反射率の半導体基板に対し、半導体基板と基板支持部の温度が等しくなるように、半導体基板に対する基板支持部の相対的なランプの照射強度を最適化しても、それ以外の反射率の半導体基板を加熱しようとすると、その半導体基板に対しては基板支持部の相対的なランプの照射強度が最適でないために、半導体基板と基板支持部との温度には差が生じ、その結果、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺と、それ以外の箇所との間に温度差が生じてしまう。
図3は、従来の急速熱処理装置の構成を示す断面図であり、図4は、図3の従来の急速熱処理装置の基板支持部付近を示す拡大断面図である。図4において、参照符号111は半導体基板1裏面からの輻射光、121dは基板加熱用ランプ群51dの照射光、121eは基板加熱用ランプ群51eの照射光をそれぞれ示す。
図3及び図4に示したように、従来の急速加熱処理装置には、基板支持部3からの輻射光を検出する輻射光センサや、基板支持部3だけを加熱するためのランプ群が設置されていない。このため、基板支持部3には、基板支持部3に最も近い位置に設置された、半導体基板の裏面からの輻射光を受光する輻射光センサ61eからの測定値に基づいて、半導体基板1の温度が指定された温度と一致するような照射強度に調整された、基板及び基板支持部加熱用のランプ群51d及び51eのランプ光が照射される。
図5は、従来の急速熱処理装置での半導体基板面内の温度分布の測定結果を示す。図5の(a)には、半導体基板のランプ照射側表面に異なる膜を成膜して異なる反射率をもたし、ランプ照射側と反対側の面にp型のドーパントをイオン注入した2種類のn型半導体基板(低反射率基板、シリコン基板)のそれぞれを、従来の急速熱処理装置でスパイクアニール処理を行った後のp型拡散層のシート抵抗を、シート抵抗値とスパイクアニール処理の温度の関係より換算した、半導体基板の面内平均温度との温度差の直径方向の分布を示し、図5の(b)には2種類の半導体基板(低反射率基板、シリコン基板)の表面反射率Rの一例を示す。
図5(a)に示したように、まず、基板表面の全面にシリコンが露出した半導体基板(シリコン基板)を加熱処理する場合に、半導体基板と基板支持部の温度が等しくなるように、基板支持部近傍のランプ群の照射強度のバランスを最適化する。この状態で、次に、ランプ光を照射する側に適当な厚みの窒化膜を成膜して、反射率がシリコン基板の場合よりも小さい低反射率基板を加熱処理すると、基板支持部が半導体基板よりも相対的に温度が低くなり、上述したように、半導体基板が基板支持部と接触している箇所付近(すなわち、基板の外周端部周辺)では大きな温度差が生じてしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、急速熱処理装置において、短時間に高速に昇降温するスパイクアニール処理を行う場合に、異なる反射率の半導体基板に対しても、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺とそれ以外の箇所の温度差を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の急速熱処理装置は、半導体基板を加熱する処理チェンバと、前記処理チェンバ内に配設され前記基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部に支持された前記基板の表面側を光照射して加熱する第1のランプ部と、前記基板の裏面側に配設され前記基板からの輻射光を受光する第1の輻射光センサと、前記輻射光センサの出力結果に応じて前記基板の温度を算出する温度算出部と、前記温度算出部により算出された前記基板の温度に応じて前記ランプ部の照射強度を制御する制御部とを備える急速熱処理装置であって、前記基板支持部を光照射して加熱する第2のランプ部と、前記基板支持部の裏面側に配設され前記基板支持部からの輻射光を受光する第2の輻射光センサとを備え、前記制御部が、前記基板の算出温度に基づいて前記第1のランプ部の照射強度を制御すると共に、前記基板支持部の算出温度に基づいて前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする。
上記の課題を解決するため、本発明の急速熱処理装置は、半導体基板を加熱する処理チェンバと、前記処理チェンバ内に配設され前記基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部に支持された前記基板の表面側を光照射して加熱する基板用ランプ部と、前記基板支持部に光照射して加熱する支持部用ランプ部と、前記基板の裏面側に配設され前記基板裏面からの輻射光を反射する反射板と、前記基板の裏面側に配設され前記基板裏面と前記反射板で多重反射した前記基板裏面からの輻射光を受光する基板用輻射光センサと、前記基板支持部からの輻射光を直接受光する支持部用輻射光センサと、前記基板用輻射光センサの出力結果に応じて前記基板の温度を算出し、前記支持部用輻射光センサの出力結果に応じて前記基板支持部の温度を算出する温度算出部と、前記温度算出部により算出された温度に応じて前記基板用ランプ部及び前記支持部用ランプ部の照射強度を制御する制御部とを備え、前記基板支持部に前記基板が支持された状態において前記基板の裏面側に光学的に閉じられた閉空間が形成される急速熱処理装置であって、前記制御部が、前記温度算出部により算出された前記基板の温度に基づいて前記基板用ランプ部の照射強度を制御すると共に、前記温度算出部により算出された前記基板支持部の温度に基づいて前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする。
上述のごとく本発明によれば、半導体基板の温度を測定して、その基板温度に基づいて半導体基板を加熱するための基板加熱用ランプ部の照射強度を制御すると共に、基板支持部の温度を測定して、その温度に基づいて基板支持部を加熱するための支持部加熱用ランプ部の照射強度を制御することにより、異なる反射率の半導体基板を加熱処理する場合に、半導体基板と基板支持部の温度を等しく保ち、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺とそれ以外の箇所の温度差を抑制できる。従って、あらゆる反射率の半導体基板を加熱処理する場合に、精度の高い温度制御を行うことが可能である。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る急速熱処理装置の構成を示す断面図である。
図1の急速熱処理装置は、半導体基板1を温度制御しながら熱処理を行う半導体製造装置である。この急速熱処理装置は、処理チェンバ2を備え、この処理チェンバ2内に、半導体基板1を支持する基板支持部3が配設されている。
基板支持部3は、チェンバ底部4にベアリング部7を介して回転自在に配設された円筒形シリンダ31と、この円筒形シリンダ31の上端に取り付けられたリングプレート32とを備えており、リングプレート32の内周縁部には、半導体基板1のエッジ部を支持するための段差が形成されている。
半導体基板1が基板支持部3のリングプレート32に支持された状態において、チェンバ底部4の最上部に半導体基板1の裏面と対向するように配設された反射板8と、基板支持部3と、半導体基板1とで囲まれる光学的閉空間12が形成される。この光学的閉空間12は、輻射光センサによる半導体基板1の温度検出のために設けられた、光学的に閉じられた空間である。
処理チェンバ2の上方には、基板支持部3に支持された半導体基板1を加熱するための複数の加熱用ランプ(51a、51b、51c、51d、51e)を含むランプ群51と、基板支持部3を加熱するための複数のランプからなる支持部加熱用ランプ群52とが配設されている。
また、チェンバ底部4には、半導体基板1の裏面からの輻射光を受光する複数の輻射光センサ(61a、61b、61c、61d、61e)を含む輻射光センサ群61と、基板支持部3からの輻射光を受光する支持部用輻射光センサ62とが配設されている。輻射光センサ群61及び支持部用輻射光センサ62の各輻射光センサは、それぞれ半導体基板1の異なる半径位置に対応した位置に配置されており、各輻射光センサの測定結果(センサ出力信号)を温度算出部9に出力する。
温度算出部9は、輻射光センサ群61及び支持部用輻射光センサ62の各輻射光センサからの出力信号をモニターして、各輻射光センサ(61a、61b、61c、61d、61e)が検出した半導体基板1の裏面からの輻射光に基づき、半導体基板1の温度を算出すると共に、支持部用輻射光センサ62が検出した基板支持部3からの輻射光に基づき、基板支持部3の温度を算出する。
ランプパワー制御部10は、温度算出部9により算出された半導体基板温度に基づいて、半導体基板1の上方に配置されたランプ群51の各ランプの照射強度を制御すると共に、温度算出部9により算出された基板支持部3の温度に基づいて、基板支持部3を加熱するためのランプ群52の各ランプの照射強度を制御する。
次に、図2を用いて、反射率の異なる半導体基板を照射した時の本発明の急速熱処理装置の動作原理を説明する。
図2は、図1の急速熱処理装置における基板支持部付近を示す拡大断面図である。図2において、参照符号111は半導体基板1の裏面からの輻射光、112は基板支持部3からの輻射光、121dは基板加熱用ランプ群51dの照射光、121eは基板加熱用ランプ群51eの照射光、122は基板支持部加熱用ランプ群52の照射光をそれぞれ示す。
図2の急速熱処理装置において、ランプ群51dの光は半導体基板1のみに照射され、ランプ群51eの光は半導体基板1と基板支持部3の双方に照射され、ランプ群52の光は基板支持部3のみに照射されるように、複数の加熱ランプが配置されている。
ランプパワー制御部10の機能により、ランプ群51dは輻射光センサ61dの測定結果に基づいて各ランプの照射強度が制御され、ランプ群51eは輻射光センサ61eの測定結果に基づいて各ランプの照射強度が制御される。支持部加熱用ランプ群52は支持部用輻射光センサ62の測定結果に基づいて各ランプの照射強度が制御される。
本実施形態では、基板加熱用ランプ群51及び支持部加熱用ランプ群52の制御を、1つの輻射光センサの測定結果に基づいて行う例を挙げているが、1つのランプ群の照射光が複数の輻射光センサに影響を与える場合には、その影響を受ける全ての輻射光センサの測定結果に基づいてそのランプ群の照射強度を制御するように構成してもよい。
すなわち、ランプ群51eの光は半導体基板1と基板支持部3の双方に照射されており、ランプ群51eの照射強度の制御に、直近の輻射光モニター61eの測定結果だけではなく、支持部用輻射光モニター62の測定結果もフィードバックすることにより、より精度の高い温度制御が可能となる。また、ランプ群52の照射強度の制御に、直近の支持部用輻射光モニター62の測定結果だけでなく、その隣の輻射光センサー61eの測定結果もフィードバックすることにより、基板支持部3に光を照射しているランプ群51eの照射強度の変動をランプ群52の制御に反映することができ、より精度の高い温度制御が可能となる。
ここで、ある反射率を有する第1の半導体基板を所望の設定温度まで加熱処理した場合に、半導体基板1と基板支持部3の温度が等しかったとする。第1の半導体基板より反射率の低い第2の半導体基板を加熱処理する場合には、半導体基板の表面で反射されて失われる照射光(エネルギー)が減るため、同じ照射強度では半導体基板の輻射光センサ61e及び61dの測定温度が設定温度より高くなってしまうため、ランプパワー制御部10は、基板加熱用ランプ群51d及び51eの各ランプの照射強度を下げる。ランプ群51eの照射強度が下がると、基板支持部3の支持部用輻射光センサ62の測定温度が下がるので、ランプパワー制御部10は、支持部加熱用ランプ群52の照射強度を上げて基板支持部3の温度を半導体基板1と等しくなるように制御する。
また、支持部加熱用ランプ群52は半導体基板1自体を光照射しないので、ランプ群52の照射強度を上げることにより半導体基板1の温度が上昇することはない。ランプ群51eは基板支持部3も光照射するため、半導体基板1の輻射光センサ61eの測定温度が設定温度より高くなる結果、ランプパワー制御部10は、基板加熱用ランプ群51eの照射強度を下げることは明らかであり、それによる基板支持部3の温度低下が生じる前に支持部加熱用ランプ群52の照射強度を補正することにより、基板支持部3の温度を精度良く制御することが可能になる。
次に、第1の半導体基板より反射率の高い第3の半導体基板を所望の設定温度まで加熱処理する場合には、半導体基板1の表面で反射されて失われる照射光(エネルギー)が増えるため、同じ照射強度では半導体基板の輻射光センサ61e及び61dの測定温度が設定温度より低くなってしまうため、ランプパワー制御部10は、基板加熱用ランプ群51d及び51eの各ランプの照射強度を上げる。ランプ群51eの照射強度が上がると、基板支持部3の支持部用輻射光センサ62の測定温度が上がるので、ランプパワー制御部10は、支持部加熱用ランプ群52の照射強度を下げて、基板支持部3の温度を半導体基板1と等しくなるように制御する。
支持部加熱用ランプ群52は半導体基板1自体を光照射しないので、ランプ群52の照射強度を下げることにより半導体基板1の温度が下降することはない。ランプ群51eは基板支持部3も光照射するため、半導体基板1の輻射光センサ61eの測定温度が設定温度より低くなる結果、ランプパワー制御部10は、基板加熱用ランプ群51eの照射強度を上げることは明らかであり、それによる基板支持部3の温度上昇を生じる前に支持部加熱用ランプ群52の照射強度を補正することにより、基板支持部3の温度を精度良く制御することが可能になる。
ここで、図6を用いて従来の急速熱処理装置の問題点を説明する。
図6は、従来の急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。図6の制御手順は、例えば、図3の急速熱処理装置においてランプパワー制御部10によって実行される。上述したように、図3の急速熱処理装置には、基板支持部3の温度を直接測定する輻射光センサや、基板支持部3だけを加熱するためのランプ群が設置されていない。このため、基板支持部3には、基板支持部3に最も近い位置に設定された、半導体基板からの輻射光を受光する輻射光センサ61eからの測定値に基づいて、半導体基板1の温度が指定された温度と一致するような照射強度に調整された、基板及び基板支持部加熱用のランプ群51d及び51eのランプ光が照射される。
図6の制御手順では、まず、温度算出部9は、輻射光センサ61eにより検出された半導体基板からの輻射光より基板周辺部の温度(Te)を算出(モニター)する(S1)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板周辺部の温度Teと、所定の設定温度Tsetとの差分に応じて、基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51d及び51eのランプパワー(照射強度)を算出する(S2)。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51d及び51eのランプパワーを制御する(S3)。
そして、ステップS3を終了すると、ステップS1に戻る。すなわち、リアルタイムで輻射光センサにより半導体基板1の基板周辺部の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、ランプ群51d及び51eにより半導体基板を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
ここで、PID制御は周知の温度制御技術であり、P(比例)、I(積分)、D(微分)の3つの基本演算を用いて目標値と測定値との差分を制御量(ここでは、ランプに印加する電圧)に変換する方式である。
従来の急速熱処理装置において、反射率の異なる半導体基板を短時間に高速に昇降温する、いわゆるスパイクアニール処理を行う場合、半導体基板の反射率が異なると、ランプパワー(照射強度)に対する半導体基板の温度の応答性が変化するために、ある一定のPIDパラメーターをもつランプパワー制御部で、半導体基板の温度をフィードバックしてランプパワーを制御するだけでは、半導体基板の温度が所望の目標温度から外れてしまう。
また,半導体基板を保持する基板支持部は半導体基板よりも耐熱性のある材質で作成されており、反射率や熱容量(比熱、膜厚)が半導体基板とは異なるので、半導体基板と基板支持部を同じランプパワーでランプ光を照射しても同じ温度にはならない。
一般的に、基板支持部はSiCなどで形成され、熱容量が半導体基板よりも大きいため、同じランプパワーで半導体基板と基板支持部にランプ光を照射しても基板支持部の温度は半導体基板より低くなる。そこで基板支持部へのランプの照射強度を半導体基板への照射強度よりも強めることにより基板支持部の温度を半導体基板の温度に近づけている。
しかし、半導体製造工程においては半導体基板表面にはさまざまな膜が成膜され、パターンが形成されるため、基板表面の反射率は半導体製造工程の中で大きく変化する。ある反射率の半導体基板で半導体基板と基板支持部の温度が等しくなるように半導体基板加熱用ランプと基板支持部加熱用ランプの照射強度のバランスを最適化しても、最適化した時とは異なる反射率の半導体基板をスパイクアニール処理しようとした場合、ランプパワーに対する半導体基板の温度の応答性が最適化時とは異なるために、半導体基板と基板支持部の温度差が大きくなり、その結果、基板支持部と接触している半導体基板の周辺部と、それ以外の箇所との間に温度差が生じてしまう。
上記の問題点を解消するために、本実施形態の急速熱処理装置においては、基板支持部3を光照射して加熱するランプ群52と、基板支持部3の裏面側に配設され基板支持部3からの輻射光を受光する支持部用輻射光センサ62とを備え、ランプパワー制御部10は、半導体基板1の算出温度に基づいてランプ群51の照射強度を制御すると共に、基板支持部3の算出温度に基づいてランプ群52の照射強度を制御する。
図7は、本発明の一実施形態に係る急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。図7の制御手順は、例えば、図1の急速熱処理装置においてランプパワー制御部10によって実行される。
図7の制御手順では、まず、温度算出部9は、輻射光センサ61e及び61dにより検出された半導体基板からの輻射光より基板周辺部の温度(Te)を算出(モニター)する(S31)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板周辺部の温度Teと、所定の設定温度Tsetとの差分に応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51e及び51dのランプパワー(照射強度)を算出する(S32)。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び51eのランプパワーを制御する(S33)。
そして、ステップS33を終了すると、ステップS31に戻る。すなわち、リアルタイムで輻射光センサにより半導体基板の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、加熱用ランプにより半導体基板を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
上記の制御手順と並行して、温度算出部9は、支持部用輻射光センサ62により検出された基板支持部からの輻射光より基板支持部3の温度(Ts)を算出する(モニター)する(S34)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板支持部3の温度(Ts)と、所定の設定温度(Tset)との差分に応じて、基板支持部3を加熱するランプ群52及び51eのランプパワー(照射強度)を算出する(S35)。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群52及び51eのランプパワーを制御する(S36)。
そして、ステップS36を終了すると、ステップS34に戻る。すなわち、リアルタイムで支持部用輻射光センサ62により半導体基板の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、支持部加熱用ランプ群52及び基板加熱用ランプ群51eにより基板支持部を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
上記の実施形態において、ステップS32では、基板周辺部を加熱するランプ群51e及び51dのランプパワーを制御するために、基板周辺部の温度Teだけではなく、基板支持部3の温度Ts(ステップS34で取得された温度値)もフィードバックしてもよい。また、ステップS35では、基板支持部3を加熱するランプ群52及び51eのランプパワーを制御するために、基板支持部3の温度Tsだけではなく、基板周辺部の温度Te(ステップS31で取得された温度値)もフィードバックしてもよい。
図8は、シリコン基板を加熱処理する場合の従来の急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。図8の制御手順は、例えば、図3の急速熱処理装置においてランプパワー制御部10によって実行される。
ここで、図5(b)に示したように、シリコン基板の表面反射率Rは略0.30に等しく、図8の制御手順はシリコン基板を加熱処理する場合を想定している。
図8の制御手順では、まず、従来の急速熱処理装置のランプパワー制御部10は、シリコン基板に対して基板周辺部と基板支持部の温度差が小さくなるような、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部と基板支持部を加熱するランプ群51eのランプパワーを算出するように最適化されている(S11)。
次に、温度算出部9は、輻射光センサ61d及び61eにより検出された半導体基板からの輻射光より基板周辺部の温度Teを算出(モニター)する(S12)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板周辺部の温度Teと、所定の設定温度Tsetとの差分に応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51dと基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eのランプパワー(照射強度)を算出する(S13)。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51dと基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eのランプパワーを制御する(S14)。ランプパワー制御部10は、シリコン基板に対して、基板周辺部と基板支持部3の温度差を小さくするようなランプ群51d及び51eのランプパワーを算出できるように事前に最適化されているので、基板支持部の温度は半導体基板の温度に近づく。
そして、ステップS14を終了すると、ステップS11に戻る。すなわち、リアルタイムで輻射光センサ61e及び61dにより半導体基板の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、基板周辺部を加熱するランプ群51dと基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eにより基板支持部を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
図9は、低反射率半導体基板(例えば、ランプ照射側表面に適当な厚みの窒化膜を成膜した半導体基板)をスパイクアニール処理する場合の従来の急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。図9の制御手順は、例えば、図3の急速熱処理装置においてランプパワー制御部10によって実行される。
ここで、図5(b)に示したように、低反射率基板の表面反射率Rは略0.10に等しく、シリコン基板より低い反射率である。図9の制御手順は、図3の急速熱処理装置においてランプパワー制御部10がシリコン基板のスパイクアニール処理に対して最適化されている場合を想定している。
図9の制御手順では、まず、従来の急速熱処理装置のランプパワー制御部10は、シリコン基板に対して基板周辺部と基板支持部の温度差が小さくなるような、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部と基板支持部を加熱するランプ群51eのランプパワーを算出するように最適化されている(S21)。
次に、温度算出部9は、輻射光センサ61d、61eにより検出された半導体基板からの輻射光より基板周辺部の温度Teを算出(モニター)する(S22)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板周辺部の温度Teと、所定の設定温度Tsetとの差分に応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51dと基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eのランプパワー(照射強度)を算出する。ここで、低反射率基板はシリコン基板に比べて光の吸収率が高いので、ランプパワー制御部10は、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部と基板支持部3を加熱するランプ51eのランプパワー(照射強度)を、シリコン基板の場合よりも下げることにより、基板周辺部の温度を設定温度Tsetに近づける(S23)。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部と基板支持部3を加熱するランプ群51eのランプパワーを制御する。ここで、基板支持部3の光の吸収率は一定なので、基板周辺部及び基板支持部を加熱するランプ群51eのランプパワー(照射強度)が下がった分だけ、基板支持部3の温度は、設定温度Tsetよりも低くなる。基板周辺部の温度は設定温度Tsetに近づいているので、結果的に基板周辺部と基板支持部の温度に差が生じてしまう(S24)。
そして、ステップS24を終了すると、ステップS21に戻る。すなわち、リアルタイムで輻射光センサ51e及び51dにより半導体基板の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、基板周辺部を加熱するランプ群51dと基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eにより基板支持部を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
図10は、低反射率半導体基板(例えば、ランプ照射側表面に適当な厚みの窒化膜を成膜した半導体基板)をスパイクアニール処理する場合の本発明の一実施形態に係る急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。図10の制御手順は、例えば、図1の急速熱処理装置においてランプパワー制御部10によって実行される。
図10の制御手順では、まず、温度算出部9は、輻射光センサ61e及び61dにより検出された半導体基板からの輻射光より基板周辺部の温度Teを算出(モニター)する(S41)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板周辺部の温度Teと、所定の設定温度Tsetとの差分に応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部と基板支持部を加熱するランプ群51eのランプパワー(照射強度)を算出する(S42)。ここで、低反射率基板はシリコン基板に比べて光の吸収率が高いので、ランプパワー制御部10は、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eランプパワー(照射強度)を、シリコン基板の場合よりも下げることにより、基板周辺部の温度を設定温度Tsetに近づけようとする。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板周辺部を加熱するランプ群51d及び基板周辺部と基板支持部を加熱するランプ群51eのランプパワーを制御する(S43)。
そして、ステップS43を終了すると、ステップS41に戻る。すなわち、リアルタイムで輻射光センサ51e及び51dにより半導体基板の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、基板周辺部を加熱するランプ群51dと基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51eにより基板周辺部及び基板支持部を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
上記の制御手順と並行して、温度算出部9は、支持部用輻射光センサ62により検出された基板支持部からの輻射光より基板支持部3の温度Tsを算出(モニター)する(S44)。
次に、ランプパワー制御部10は、温度算出部9の算出した基板支持部3の温度Tsと、所定の設定温度Tsetとの差分に応じて、基板支持部3を加熱するランプ群52及び51eのランプパワー(照射強度)を算出する。ここで、低反射率基板はシリコン基板に比べて光の吸収率が高いので、ランプパワー制御部10は、基板周辺部及び基板支持部3を加熱するランプ群51d、51e及び52のランプパワー(照射強度)を、シリコン基板の場合よりも下げることにより、基板周辺部温度を設定温度Tsetに近づけようとしている。基板支持部の反射率は一定なので、基板周辺部と基板支持部を加熱するランプ群51eのランプパワーの低下による基板支持部3の温度の低下を支持部用輻射光センサ62により検出し、基板支持部3を加熱するランプ群52のランプパワー(照射強度)を、シリコン基板の場合よりも上げることにより、基板支持部3の温度を設定温度Tsetに近づけようとする(S45)。
次に、ランプパワー制御部10は、算出されたランプパワーに応じて、基板支持部3を加熱するランプ群52のランプパワーを制御する(S46)。
そして、ステップS46を終了すると、ステップS44に戻る。すなわち、リアルタイムで輻射光センサ52により半導体基板支持部の温度を監視しながら、周知のPID制御に準じて加熱用ランプパワーへのフィードバック制御を実行し、基板支持部3を加熱するランプ群52により基板支持部を所望の目標温度(Tset)まで加熱する。
以上の実施例では、いずれも半導体基板の温度と基板支持部の温度を等しく保つことにより、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺とそれ以外の箇所の温度差を抑制しようとしているが、基板支持部の半導体基板との接触箇所と温度をモニターしている箇所で温度差が生じるような場合は、前記支持部内の温度差に応じて、半導体基板の設定温度に対して基板支持部の設定温度を補正することにより、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺とそれ以外の箇所の温度差を小さくすることが可能となる。
以上説明したように、本発明の急速熱処理装置によれば、半導体基板の温度を測定して、その基板温度に基づいて基板表面を加熱するための基板加熱用ランプ部の照射強度を制御すると共に、基板支持部の温度を測定して、その温度に基づいて基板支持部を加熱するための支持部加熱用ランプ部の照射強度を制御することにより、異なる反射率の半導体基板を加熱処理する場合であっても、半導体基板と基板支持部の温度を等しく保ち、半導体基板の基板支持部との接触箇所周辺とそれ以外の箇所の温度差を抑制できる。従って、あらゆる反射率の半導体基板を加熱処理する場合に、精度の高い温度制御を行うことが可能である。
(付記1)半導体基板を加熱する処理チェンバと、前記処理チェンバ内に配設され前記基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部に支持された前記基板の表面側を光照射して加熱する第1のランプ部と、前記基板の裏面側に配設され前記基板からの輻射光を受光する第1の輻射光センサと、前記輻射光センサの出力結果に応じて前記基板の温度を算出する温度算出部と、前記温度算出部により算出された前記基板の温度に応じて前記ランプ部の照射強度を制御する制御部とを備える急速熱処理装置であって、前記基板支持部を光照射して加熱する第2のランプ部と、前記基板支持部の裏面側に配設され前記基板支持部からの輻射光を受光する第2の輻射光センサとをさらに備え、前記制御部が、前記基板の算出温度に基づいて前記第1のランプ部の照射強度を制御すると共に、前記基板支持部の算出温度に基づいて前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする急速熱処理装置。
(付記2)半導体基板を加熱する処理チェンバと、前記処理チェンバ内に配設され前記基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部に支持された前記基板の表面側を光照射して加熱する基板用ランプ部と、前記基板支持部に光照射して加熱する支持部用ランプ部と、前記基板の裏面側に配設され前記基板裏面からの輻射光を反射する反射板と、前記基板の裏面側に配設され前記基板裏面と前記反射板で多重反射した前記基板裏面からの輻射光を受光する基板用輻射光センサと、前記基板支持部からの輻射光を直接受光する支持部用輻射光センサと、前記基板用輻射光センサの出力結果に応じて前記基板の温度を算出し、前記支持部用輻射光センサの出力結果に応じて前記基板支持部の温度を算出する温度算出部と、前記温度算出部により算出された温度に応じて前記基板用ランプ部及び前記支持部用ランプ部の照射強度を制御する制御部とを備え、前記基板支持部に前記基板が支持された状態において前記基板の裏面側に光学的に閉じられた閉空間が形成される急速熱処理装置であって、前記制御部が、前記温度算出部により算出された前記基板の温度に基づいて前記基板用ランプ部の照射強度を制御すると共に、前記温度算出部により算出された前記基板支持部の温度に基づいて前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする急速熱処理装置。
(付記3)前記第1のランプ部は前記基板と前記基板支持部の双方を光照射し、前記第2のランプ部は前記基板支持部のみを光照射することを特徴とする付記1記載の急速熱処理装置。
(付記4)前記基板用ランプ部は前記基板と前記基板支持部の双方を光照射し、前記支持部用ランプ部は前記基板支持部のみを光照射することを特徴とする付記2記載の急速熱処理装置。
(付記5)前記制御部は、前記第1の輻射光センサの出力結果と前記第2の輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする付記3記載の急速熱処理装置。
(付記6)前記制御部は、前記基板用輻射光センサの出力結果と前記支持部用輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする付記4記載の急速熱処理装置。
(付記7)前記制御部は、前記第1の輻射光センサの出力結果と前記第2の輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記第1のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする付記3記載の急速熱処理装置。
(付記8)前記制御部は、前記基板用輻射光センサの出力結果と前記支持部用輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記基板用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする付記4記載の急速熱処理装置。
(付記9)前記制御部は、前記第1の輻射光センサの出力結果と前記第2の輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記第1のランプ部及び前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする付記3記載の急速熱処理装置。
(付記10)前記制御部は、前記基板用輻射光センサの出力結果と前記支持部用輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記基板用ランプ部及び前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする付記4記載の急速熱処理装置。
(付記11)前記第1のランプ部は前記基板を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなり、前記第2のランプ部は前記基板支持部を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなることを特徴とする付記5記載の急速熱処理装置。
(付記12)前記基板用ランプ部は前記基板を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなり、前記支持部用ランプ部は前記基板支持部を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなることを特徴とする付記6記載の急速熱処理装置。
(付記13)前記制御部は、前記基板の算出温度及び前記基板支持部の算出温度と所定の設定温度との差に応じて、前記第1及び第2のランプ部の照射強度をそれぞれ制御することを特徴とする付記1記載の急速熱処理装置。
(付記14)前記制御部は、前記基板の算出温度及び前記基板支持部の算出温度と所定の設定温度との差に応じて、前記基板用ランプ部及び前記支持部用ランプ部の照射強度をそれぞれ制御することを特徴とする付記2記載の急速熱処理装置。
本発明の一実施形態に係る急速熱処理装置の構成を示す断面図である。 図1の急速熱処理装置の基板支持部付近を示す拡大断面図である。 従来の急速熱処理装置の構成を示す断面図である。 図3の従来の急速熱処理装置の基板支持部付近を示す拡大断面図である。 従来の急速熱処理装置での半導体基板面内の温度分布の測定結果を示す図である。 従来の急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。 本発明の一実施形態に係る急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。 シリコン基板を加熱処理する場合の従来の急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。 低反射率基板を加熱処理する場合の従来の急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。 低反射率基板を加熱処理する場合の本発明の一実施形態に係る急速熱処理装置の制御手順を説明するためのフロー図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 処理チャンバ
3 基板支持部
31 円筒形シリンダ
32 リングプレート
4 チャンバ底部
51 基板加熱用ランプ群
52 基板支持部加熱用ランプ群
61 基板用輻射光センサ群
62 支持部用輻射光センサ
7 ベアリング部
8 反射板
9 温度算出部
10 ランプパワー制御部

Claims (12)

  1. 半導体基板を加熱する処理チェンバと、前記処理チェンバ内に配設され前記基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部に支持された前記基板の表面側を光照射して加熱する第1のランプ部と、前記基板の裏面側に配設され前記基板からの輻射光を受光する第1の輻射光センサと、前記輻射光センサの出力結果に応じて前記基板の温度を算出する温度算出部と、前記温度算出部により算出された前記基板の温度に応じて前記ランプ部の照射強度を制御する制御部とを備える急速熱処理装置であって、
    前記基板支持部を光照射して加熱する第2のランプ部と、前記基板支持部の裏面側に配設され前記基板支持部からの輻射光を受光する第2の輻射光センサとを備え、前記制御部が、前記基板の算出温度に基づいて前記第1のランプ部の照射強度を制御すると共に、前記基板支持部の算出温度に基づいて前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする急速熱処理装置。
  2. 半導体基板を加熱する処理チェンバと、前記処理チェンバ内に配設され前記基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部に支持された前記基板の表面側を光照射して加熱する基板用ランプ部と、前記基板支持部に光照射して加熱する支持部用ランプ部と、前記基板の裏面側に配設され前記基板裏面からの輻射光を反射する反射板と、前記基板の裏面側に配設され前記基板裏面と前記反射板で多重反射した前記基板裏面からの輻射光を受光する基板用輻射光センサと、前記基板支持部からの輻射光を直接受光する支持部用輻射光センサと、前記基板用輻射光センサの出力結果に応じて前記基板の温度を算出し、前記支持部用輻射光センサの出力結果に応じて前記基板支持部の温度を算出する温度算出部と、前記温度算出部により算出された温度に応じて前記基板用ランプ部及び前記支持部用ランプ部の照射強度を制御する制御部とを備え、前記基板支持部に前記基板が支持された状態において前記基板の裏面側に光学的に閉じられた閉空間が形成される急速熱処理装置であって、
    前記制御部が、前記温度算出部により算出された前記基板の温度に基づいて前記基板用ランプ部の照射強度を制御すると共に、前記温度算出部により算出された前記基板支持部の温度に基づいて前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする急速熱処理装置。
  3. 前記第1のランプ部は前記基板と前記基板支持部の双方を光照射し、前記第2のランプ部は前記基板支持部のみを光照射することを特徴とする請求項1記載の急速熱処理装置。
  4. 前記基板用ランプ部は前記基板と前記基板支持部の双方を光照射し、前記支持部用ランプ部は前記基板支持部のみを光照射することを特徴とする請求項2記載の急速熱処理装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の輻射光センサの出力結果と前記第2の輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする請求項3記載の急速熱処理装置。
  6. 前記制御部は、前記基板用輻射光センサの出力結果と前記支持部用輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする請求項4記載の急速熱処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の輻射光センサの出力結果と前記第2の輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記第1のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする請求項3記載の急速熱処理装置。
  8. 前記制御部は、前記基板用輻射光センサの出力結果と前記支持部用輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記基板用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする請求項4記載の急速熱処理装置。
  9. 前記制御部は、前記第1の輻射光センサの出力結果と前記第2の輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記第1のランプ部及び前記第2のランプ部の照射強度を制御することを特徴とする請求項3記載の急速熱処理装置。
  10. 前記制御部は、前記基板用輻射光センサの出力結果と前記支持部用輻射光センサの出力結果の双方に基づいて、前記基板用ランプ部及び前記支持部用ランプ部の照射強度を制御することを特徴とする請求項4記載の急速熱処理装置。
  11. 前記第1のランプ部は前記基板を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなり、前記第2のランプ部は前記基板支持部を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなることを特徴とする請求項5記載の急速熱処理装置。
  12. 前記基板用ランプ部は前記基板を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなり、前記支持部用ランプ部は前記基板支持部を光照射して加熱する複数の加熱用ランプからなることを特徴とする請求項6記載の急速熱処理装置。

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