JP2006100321A - 電子部品の実装方法および実装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接続端子部を有する基板上に複数の電子部品を高密度に、且つ生産性を低下させることなく平面実装することができる電子部品の実装方法および実装装置を提供すること。
【解決手段】 吸着テーブル426の上面に固定された液晶表示パネル12の端子部2aにYドライバIC8を加熱圧着する圧着工程において、端子部2aの背面部位を支持台16の支持ヘッド417に支持させると共に、支持ヘッド417に対向する圧着ヘッド414でYドライバIC8を挟み加熱圧着する。この加熱圧着中にXドライバIC7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に冷却パイプ20の冷却孔21からドライエアを吹き付けて冷却する除熱工程を備えた。
【選択図】 図8
【解決手段】 吸着テーブル426の上面に固定された液晶表示パネル12の端子部2aにYドライバIC8を加熱圧着する圧着工程において、端子部2aの背面部位を支持台16の支持ヘッド417に支持させると共に、支持ヘッド417に対向する圧着ヘッド414でYドライバIC8を挟み加熱圧着する。この加熱圧着中にXドライバIC7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に冷却パイプ20の冷却孔21からドライエアを吹き付けて冷却する除熱工程を備えた。
【選択図】 図8
Description
本発明は、接続端子部を有する基板上に複数の電子部品を平面実装する実装方法および実装装置に関する。
接続端子部を有する基板上に電子部品を平面実装する実装方法としては、基板上に異方性導電樹脂(ACF;Anisotropic Conductive Film)を介して電子部品を平面実装するボンディング方法がある。このボンディング方法は、加圧手段で電子部品を基板に加圧する過程で、樹脂が加熱硬化するように電子部品または基板の少なくともいずれか側を加熱手段で加熱する加熱圧着過程と、電子部品を加圧した状態で加熱手段を冷却する冷却過程とを備え、かつ、加熱手段の冷却終了後に加圧手段による電子部品の加圧を解除するものである。
またこのボンディング方法を用いた実装装置としては、基板を載置保持する保持テーブルと、保持された基板の所定箇所に電子部品を加圧する加圧手段と、加圧された状態の電子部品を加熱すると共に、樹脂を加熱硬化する加熱手段と、加圧状態にある電子部品を加熱している加熱手段を冷却する冷却手段とを備えたボンディング装置が知られている(特許文献1)。
しかしながら、上記従来のボンディング方法およびボンディング装置を用いて、基板上の接続端子部にACFを介して複数の電子部品を実装する場合、1つの電子部品を加圧手段で加圧すると共に、加熱手段で加熱して樹脂を加熱硬化させる加熱圧着過程では、他の電子部品および他の電子部品に介するACFに熱が伝わってしまう。これによって、他の電子部品自体が熱膨張を起こす、またはACFが熱によって軟化すると、他の電子部品の実装位置がズレてしまい、実装不良となることが判明した。このような実装不良は、各種の電子機器の小型化において基板上に高密度に複数の電子部品を実装しようとする際に解決しなければならない重要な品質課題となっている。
さらに上記ボンディング装置において、加圧手段は、冷却手段による冷却が終了するまで電子部品の加圧状態を維持するため、1サイクルのボンディング時間が長くなり、生産性が低下する可能性があるという課題を有している。
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであり、接続端子部を有する基板上に複数の電子部品を高密度に、且つ生産性を低下させることなく平面実装することができる電子部品の実装方法および実装装置を提供することを目的とする。
本発明の電子部品の実装方法は、接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、電子部品を加熱圧着して接続端子部に接合する圧着工程を備え、圧着工程では、加熱圧着の対象となる電子部品から他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱する除熱工程を含むことを特徴とする。
この方法によれば、電子部品を加熱圧着して接続端子部に接合する圧着工程では、加熱圧着の対象となる電子部品から他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱する除熱工程を含んでいるため、熱源となる加熱圧着される電子部品から基板を通じて他の電子部品に伝わろうとするまたは伝わった熱を少なくすることができる。したがって、他の電子部品が熱によって膨張する、または他の電子部品に介する異方性導電樹脂層が熱によって軟化することによって、他の電子部品の実装位置がズレる実装不良を低減することができる。ゆえにあらかじめ基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を仮固定してから1つづつ電子部品を加熱圧着して接続端子部に接合させても、他の電子部品の実装位置ズレ不良の発生を抑制して高密度に複数の電子部品を平面実装することができる。
上記除熱工程では、加熱圧着の対象となる電子部品の加熱圧着中と加熱圧着後とのうち少なくとも一方において除熱することが好ましい。
この方法によれば、加熱圧着の対象となる電子部品の加熱圧着中と加熱圧着後とのうち少なくとも一方において除熱すれば、熱源となる加熱圧着の対象となる電子部品から基板を通じて伝わろうとするまたは伝わった熱の少なくとも一方を抑制することができる。よって他の電子部品が熱によって膨張する、または他の電子部品に介する異方性導電樹脂層が熱によって軟化することによって、他の電子部品の実装位置がズレる実装不良を低減し、且つ効率良く除熱して複数の電子部品を基板上に異方性導電樹脂層を介して実装することができる。
また上記除熱工程では、電子部品の実装面と反対側の面である基板の背面から除熱することが好ましい。この方法によれば、電子部品の実装面側と反対側の基板の背面から除熱するため、熱源となる加熱圧着の対象となる電子部品から基板を通じて接続端子部上の異方性導電樹脂層に伝わろうとするまたは伝わった熱を電子部品の実装面から除熱する場合に比べて、実装面上に存在する電子部品に遮られることなく基板を通じて除熱することができる。
また上記除熱工程では、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に、気体を吹き付けて冷却することが好ましい。
この方法によれば、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に、気体を吹き付けて冷却するため、気体が吹き付けられた範囲の熱を効率的に発散させて除熱することができる。
また上記除熱工程では、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に、熱伝導部材を当接させて除熱してもよい。この方法によれば、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に、熱伝導部材を当接させることにより、除熱の対象となる電子部品に伝わろうとするまたは伝わった熱を熱伝導部材を通じて確実に放熱させて除熱することができる。また気体を吹き付けて除熱する場合に比べて、周囲に存在する異物が気体を吹き付ける時に基板や電子部品に付着することを避けることができる。
また上記除熱工程では、電子部品の加熱圧着中に他の電子部品を除熱する第1除熱工程を備えることを特徴とする。この方法によれば、第1除熱工程では、電子部品の加熱圧着中に他の電子部品を除熱するため、加熱圧着中に他の電子部品に伝わろうとする熱を除熱することができる。
また上記除熱工程では、加熱圧着された電子部品および他の電子部品をその加熱圧着後に除熱する第2除熱工程を備えることを特徴とする。この方法によれば、第2除熱工程では、加熱圧着された電子部品および他の電子部品を加熱圧着後に除熱するため、加熱圧着後に熱源となる電子部品から他の電子部品に伝わろうとする熱および伝わった熱を除熱することができる。
また上記除熱工程では、上記第1除熱工程と、上記第2除熱工程とを備えてもよい。この方法によれば、除熱工程では、電子部品の加熱圧着中に他の電子部品を除熱する第1除熱工程と、加熱圧着された電子部品および他の電子部品を加熱圧着後に除熱する第2除熱工程とを備えているため、加熱圧着中に他の電子部品に伝わろうとする熱と加熱圧着後に熱源となる電子部品から他の電子部品に伝わろうとする熱および伝わった熱を除熱することができる。
本発明の他の電子部品の実装方法は、接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、電子部品を加熱圧着して接続端子部に接合する圧着工程を備え、圧着工程では、加熱圧着の対象となる電子部品の実装箇所と対応する基板の背面部位を支持台に支持させ、且つ他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位を支持台と非接触状態に保持して加熱圧着を行うことを特徴とする。
この方法によれば、圧着工程では、加熱圧着の対象となる電子部品の実装箇所と対応する基板の背面部位を支持台に支持させ、且つ他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位を支持台と非接触状態に保持して加熱圧着することにより電子部品を接続端子に接合させるため、他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位は支持台に接触せず、支持台を通じて加熱圧着される電子部品から他の電子部品に熱が伝わることを防ぐことができる。よって他の電子部品や他の電子部品に介在する異方性導電樹脂層に伝わる熱を抑制して、他の電子部品の熱膨張または異方性導電樹脂層の軟化による他の電子部品の実装位置ズレを少なくすることができる。
さらに本発明の他の電子部品の実装方法は、接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、電子部品を加熱圧着して接続端子部に接合する圧着工程を備え、圧着工程では、加熱圧着の対象となる電子部品の実装箇所と対応する基板の背面部位を支持台に支持させ、且つ他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位を支持台と非接触状態に保持して加熱圧着を行うと共に、加熱圧着の対象となる電子部品から他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱する除熱工程を含むことを特徴とする。
この方法によれば、圧着工程では、加熱圧着の対象となる電子部品の実装箇所と対応する基板の背面部位を支持する支持台は、他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位に接触しない。また圧着工程に含まれる除熱工程では、加熱圧着の対象となる電子部品から他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品が除熱される。よって熱源となる電子部品から基板および支持台を通じて他の電子部品に伝わる熱または他の電子部品に介在する異方性導電樹脂層に伝わる熱をより少なくすることができる。よって、他の電子部品の熱膨張または異方性導電樹脂層の軟化による他の電子部品の実装位置ズレをより少なくすることができる。
またこれらの本発明の電子部品の実装方法において、異方性導電樹脂層は、熱硬化型樹脂で構成されており、上記除熱工程では、加熱圧着の対象となる電子部品以外の他の電子部品の実装箇所に対応する異方性導電樹脂層が軟化点以下の温度となるように除熱することが好ましい。
この方法によれば、上記除熱工程では、加熱圧着の対象となる電子部品以外の他の電子部品の実装箇所に対応する異方性導電樹脂層が軟化点以下の温度となるように除熱されるため、異方性導電樹脂層が軟化点以下となって溶融しないのでこの異方性導電樹脂層上の他の電子部品の位置ズレが起こることをより確実に抑えることができる。尚、この場合の「軟化点」とは、異方性導電樹脂層に熱が伝わることによって樹脂部分が溶融し流動性を帯び始める温度を言う。
本発明の電子部品の実装装置は、接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装装置であって、電子部品を基板上の接続端子部に加熱圧着して接合させる圧着手段と、加熱圧着の対象となる電子部品から他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱させる除熱手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、除熱手段は、圧着手段によって加熱圧着される電子部品を熱源として基板を通じて他の電子部品に伝わろうとする熱または他の電子部品に伝わった熱を除熱させるため、この熱で他の電子部品が熱膨張する、または他の電子部品に介在する異方性導電樹脂層が軟化することを抑制して他の電子部品の実装位置ズレが少なく、複数の電子部品を高密度に実装することができる電子部品の実装装置を提供することができる。
本発明の他の電子部品の実装装置は、接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装装置であって、電子部品を基板上の接続端子部に加熱圧着して接合させる圧着手段を備え、圧着手段は、加熱圧着の対象となる電子部品の実装箇所と対応する基板の背面部位を支持し、且つ他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位と非接触状態に保持して加熱圧着を行う支持台を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、圧着手段によって電子部品を基板上の接続端子部に加熱圧着する際に、他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位は支持台に接触しないため、支持台を通じて加熱圧着される電子部品から他の電子部品に熱が伝わることを防ぐことができる。よって他の電子部品や他の電子部品に介在する異方性導電樹脂層に伝わる熱を抑制して、他の電子部品の熱膨張または異方性導電樹脂層の軟化による他の電子部品の実装位置ズレが少なく、複数の電子部品を高密度に実装することができる電子部品の実装装置を提供することができる。
さらに本発明の他の電子部品の実装装置は、接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装装置であって、電子部品を基板上の接続端子部に加熱圧着して接合させる圧着手段を備え、圧着手段は、加熱圧着の対象となる電子部品の実装箇所と対応する基板の背面部位を支持し、且つ他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位と非接触状態に保持して加熱圧着を行う支持台と、加熱圧着の対象となる電子部品から他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱させる除熱手段とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、圧着手段によって電子部品を基板上の接続端子部に加熱圧着する際に、他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位は支持台に接触しないため、支持台を通じて加熱圧着される電子部品から熱が伝わることを防ぐことができる。さらに除熱手段は、圧着手段によって加熱圧着される電子部品を熱源として基板を通じて他の電子部品に伝わろうとする熱または他の電子部品に伝わった熱を除熱させるため、この熱で他の電子部品が熱膨張するまたは他の電子部品に介在する異方性導電樹脂層が軟化することを抑制することができる。すなわち、他の電子部品の実装位置ズレがより少なく、複数の電子部品を高密度に実装することができる電子部品の実装装置を提供することができる。
上記除熱手段は、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に、気体を吹き付ける気体噴出部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、気体噴出部は、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に気体を吹き付けることによって、圧着手段により加熱圧着される電子部品を熱源として除熱の対象となる電子部品に伝わろうとするまたは伝わった熱を効率よく発散させて除熱させることができる。
また上記除熱手段は、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に、熱伝導部材を当接させる放熱部を備えた構成としてもよい。
この構成によれば、放熱部は、除熱の対象となる電子部品の実装箇所に対応する基板の背面、または除熱の対象となる電子部品に熱伝導部材を当接させることによって、圧着手段によって加熱圧着される電子部品を熱源として除熱の対象となる電子部品に伝わろうとするまたは伝わった熱を熱伝導部材に放熱させて確実に除熱させることができる。
本発明の実施形態は、液晶表示パネルに駆動用半導体装置であるドライバICを実装する実装方法および実装装置を例として説明する。
まず液晶表示パネルに複数のドライバICが実装された液晶表示装置について図1および図2に基づいて説明する。図1は、液晶表示装置を示す概略斜視図である。液晶表示装置1は、TFD(Thin Film Diode)アクティブマトリクス型液晶表示装置であり、シール材4を介して対向するように貼り合わされた一対の基板2及び基板3と、両基板の間隙にシール材4により封止された液晶(図示省略)とを有する。必要に応じてバックライト等の照明装置やその他の付帯機器が付設される(図示省略)。尚、ドライバICが実装された液晶表示装置1は、TFDアクティブマトリクス型に限らず、TFT(Thin Film Transister)アクティブマトリクス型やパッシブマトリクス型のものでもよい。
基板2及び基板3は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板状部材である。基板2の内側(液晶側)表面にはY方向に平行して配列したデータ電極5が形成されており、データ電極5には、二方向の端子を有する複数のTFD素子の一方の端子が接続され、他方の端子には図示しない画素電極が接続されている。このTFD素子は、基板表面に形成されたTaを主成分とする第1導電膜と、その第1導電膜の表面に形成されたTa2O3を主成分とする絶縁膜と、その絶縁膜の表面に形成されたCrを主成分とする第2導電膜とによって構成されている(いわゆるMIM構造)。基板2に対向する基板3の内側(液晶側)表面には画素電極に対応するカラーフィルタ3aを覆ってX方向に平行して配列された略帯状の走査電極6が形成されている。また、データ電極5はTaやCrなどの金属材料、走査電極6は、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)などの透明導電材料によって形成される。走査電極6は、例えば図1に示すように上半分が左側に、下半分が右側に引き廻されて形成される。
また、基板2は、基板3の外周縁から張り出した端子部2aを有する。端子部2aの面上には、出力端子5a、6aや入力端子5b、6b等の配線パターンが形成され、液晶駆動用のXドライバIC7およびYドライバIC8が実装されている。出力端子5a、6aはそれぞれデータ電極5、走査電極6に接続され、例えば13μm〜15μmの間隔をおいて配列される。入力端子5b、6bは、例えばフレキシブル基板P等を介して図示しない外部機器の回路基板等に接続される。XドライバIC7からデータ電極5を経由してデータ信号が与えられTFD素子によって選択された画素電極とYドライバIC8から走査信号が与えられた走査電極6との間に電位が生じて画素電極と走査電極6との間の液晶に電界が印加される。
図2は、図1のA−A線で切った液晶表示装置の断面図である。詳しくは、液晶表示パネル12の端子部2aにXドライバIC7が実装された状態を示す断面図である。以下、出力端子5a、入力端子5b及びXドライバIC7の構成を中心に述べ、ほぼ同様の構成である出力端子6a、入力端子6b及びYドライバIC8の構成については説明を省略する。
XドライバIC7の裏面(接合面)7aには、端子部2aの面上の各配線パターンに接続される複数のバンプ電極(出力バンプ電極7b及び入力バンプ電極7c)が設けられている。XドライバIC7は、例えば、エポキシまたはアクリルを主成分とする樹脂層10内部に、球状の樹脂コアの周りにNiまたはAuメッキが施された導電粒子11を分散させた異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)9を介して基板2の端子部2aに配設される。出力バンプ電極7bは出力端子5aと、また入力バンプ電極7cは入力端子5bとそれぞれ導電粒子11を介して電気的に接続されている。
尚、液晶表示装置1には、液晶層に入射する光を所定の方向に偏向させる偏光板あるいは位相差板等の光学機能性フィルムが積層された偏光板が液晶表示パネル12の基板3の上面と基板2の下面に貼り付けられるが、図2では図示省略している。
次に本発明の一実施形態である本圧着処理部を備えた実装装置について図3に基づいて説明する。図3は、実装装置の全体構成を示す概略平面図である。図3に示すように電子部品としてのドライバICの実装装置1000は、液晶表示パネル12の端子部2aにACFを貼り付けるACF貼付処理部200と、貼り付けられたACF上に端子部2aの出力端子5a,6a及び入力端子5b、6bに対応した位置でドライバICを圧着して仮固定する仮圧着処理部300と、仮固定されたドライバICを加熱圧着して接合させる本圧着処理部400とによって構成されている。
また、実装装置1000には、液晶表示パネル12を装置に搬入するパネル投入部100と、装置からドライバICが実装された液晶表示パネル12を搬出するパネル排出部500と、パネル投入部100およびパネル排出部500とに連結して各処理部に液晶表示パネル12をセット/リセットする搬送装置600とを備えている。
実装装置1000における、ドライバICの実装について概略を説明する。液晶表示パネル12は、パネル投入部100のパネル投入口101から装置に投入され、パネル供給ベルト102によって装置内に搬送されて搬送装置600の第1ポジション601に受け渡される。搬送装置600は、パネル搬送アーム604(図4参照)を備えており第1ポジション601に位置する液晶表示パネル12をACF貼付テーブル201にセットする。ACF貼付処理部200には、リール203に巻き付けられたテープ状のACF204を有するACF貼付ユニット202を備えている。ACF貼付ユニット202は、ACF貼付テーブル201にセットされた液晶表示パネル12の端子部2aを覆うようにACF204を所定の長さに切断して貼り付ける。ACF204が貼り付けられた液晶表示パネル12はACF貼付テーブル201からリセットされて再び第1ポジション601に戻る。
次にACF204が貼り付けされた液晶表示パネル12は、搬送装置600により第1ポジション601から第2ポジション602に搬送される。パネル搬送アーム604は第2ポジション602に位置した液晶表示パネル12を仮圧着テーブル301にセットする。仮圧着処理部300には、電子部品であるドライバICが収納された専用トレイを配置したICトレーテーブル303と、IC供給ユニット302と、仮圧着ユニット304とを備えている。IC供給ユニット302は、ICトレーテーブル303上に配置された専用トレーからドライバICを取り出して仮圧着ユニット304へ受け渡す。仮圧着ユニット304は、液晶表示パネル12の端子部2aに貼り付けられたACF204上にドライバICを圧着して仮固定する。ドライバICが仮固定された液晶表示パネル12は、仮圧着テーブル301からパネル搬送アーム604によってリセットされ、再び第2ポジション602に戻る。
次にドライバICが仮固定された液晶表示パネル12は、搬送装置600によって第2ポジション602から第3ポジション603に搬送される。本圧着処理部400には、Y本圧着ユニット402と、X本圧着ユニット430と、2台の本圧着テーブル401と、2台の本圧着テーブル401間で液晶表示パネル12を移載するパネル移載ユニット470とを備えている。パネル搬送アーム604は、まずY側の本圧着テーブル401に液晶表示パネル12をセットする。Y側の本圧着テーブル401は、Y本圧着ユニット402へ進み、YドライバIC8が圧着される位置に液晶表示パネル12を位置決めする。Y本圧着ユニット402は、仮固定された2つのYドライバIC8を順に加熱圧着して端子部2aに接合させる。2つのYドライバIC8の接合が終了すると、パネル移載ユニット470は、液晶表示パネル12をX側の本圧着テーブル401に移載する。X側の本圧着テーブル401は、X本圧着ユニット430に進み、XドライバIC7が圧着される位置に液晶表示パネル12を位置決めする。X本圧着ユニット430は、仮固定されたXドライバIC7を加熱圧着して端子部2aに接合する。
各ドライバIC(YドライバIC8,XドライバIC7)が実装された液晶表示パネル12は、パネル搬送アーム604によってX側の本圧着テーブル401からリセットされ再び第3ポジション603に戻る。その後パネル排出部500のパネル排出ベルト502によって装置手前に搬送されパネル排出口501から取り出される。
次に本発明の一実施形態である本圧着処理部について図4〜図6に基づいて詳細を説明する。本圧着処理部400は、接続端子部としての出力端子5a,6aおよび入力端子5b、6bを有する基板2上に異方性導電樹脂層(ACF204)を介して複数の電子部品としてのドライバIC(半導体装置)を平面実装するものである。また基板2上の出力端子5a,6aおよび入力端子5b、6bにドライバICを加熱圧着して接合する圧着手段として圧着ユニット460と、加熱圧着の対象となるドライバICから他のドライバICへの熱伝導経路となる基板の部位を除熱する除熱手段とを備えている。
図4は、本圧着処理部の構造を示す概略側面図である。図4に示すように本圧着処理部400には、圧着ユニット460と、圧着ユニット460にドライバICが仮固定された液晶表示パネル12を所定の圧着位置にセットするスライド機構を有した本圧着テーブル401とが基台403上に配設されている。搬送装置600のパネル搬送アーム604は、本圧着テーブル401の上方空間で上下左右に移動して液晶表示パネル12を本圧着テーブル401に対してセット/リセットできる構造となっている。
圧着ユニット460には、YドライバIC8を加熱圧着するY本圧着ユニット402とXドライバIC7を加熱圧着するX本圧着ユニット430とがテーブル脚部404に支持された支持テーブル405上に並列して立設している。尚、Y本圧着ユニット402とX本圧着ユニット430とは、加熱圧着するドライバICのサイズが異なるが基本的な装置の構造は同一であるため、図4ではY本圧着ユニット402を図示している。
Y本圧着ユニット402には、YドライバIC8を加熱圧着する圧着ヘッド414と、圧着ヘッド414に推力を与えるエアシリンダ411と、圧着ヘッド414とエアシリンダ411とを上下移動させる上下スライド機構409とを備えている。
上下スライド機構409は、支持テーブル405上に立設した支柱406の上部にモータ407を有し、モータ407はカップリング部を介してボールネジ408に連結されている。ボールネジ408にはボールネジ408が回転することにより上下するスライド部419が係合している。スライド部419にはエアシリンダ411が上部に載置されたスライドフレーム410が固定されている。
エアシリンダ411は、コンロッドの先端部が上下動可能なジョイント部412を介して圧着ヘッド支持軸413に連結されている。またエアシリンダ411には、動力源である圧空が電気式圧空レギュレータ440を通じて供給されている。
圧着ヘッド支持軸413の下端部には、圧着ヘッド414が取り付けられると共に、圧着ヘッド414を所定の温度に加熱するためのヒータ415が設けられている。圧着ヘッド支持軸413は、圧着ヘッド414がブレることなく一定方向に上下するように軸受け413aに軸支されている。
圧着ヘッド414とヒータ415が取り付けられた圧着ヘッド支持軸413は、実際には図示しない部品を含めて相当な自重を有する。したがって、Y本圧着ユニット402は、この自重分がYドライバIC8を加熱圧着する際に荷重とならぬように、圧着ヘッド支持軸413を圧着方向と反対方向に付勢するしくみを有している。このしくみは、スライドフレーム410の下部壁面410aを貫通させた圧着ヘッド支持軸413の上端部にフランジ部を有する軸受け412aを固定し、このフランジ部と下部壁面410aとの間に圧着ヘッド支持軸413を圧着方向と反対方向に付勢するバネ412bを設けている。そしてこの軸受け412aを上下動可能なジョイント部412に接合させることにより、エアシリンダ411は、自重が圧着方向に荷重とならない圧着ヘッド支持軸413を押圧して圧着ヘッド414に適正な推力を与えることができる。
また、Y本圧着ユニット402には、加熱圧着の対象となるドライバICの実装箇所と対応する液晶表示パネル12の基板2の背面部位を支持し、且つ他のドライバICの実装箇所に対応する基板2の背面部位と非接触状態に保持して加熱圧着を行う支持ヘッド417を有する支持台416を備えている。支持台416は、圧着ヘッド414に対向する位置で支持テーブル405上に配設されている。この支持台416には、支持ヘッド417を所定の温度に加温するヒータ418が設けられている。
本圧着テーブル401には、液晶表示パネル12を真空吸着して固定する吸着テーブル426と、吸着テーブル426を下方から支持するテーブル支持フレーム425と、テーブル支持フレーム425を上下させるエアシリンダ424と、吸着テーブル426をX方向およびY方向に移動させるX方向スライド機構422およびY方向スライド機構420とを備えている。X方向スライド機構422はX方向に移動するためのX軸モータ423を、Y方向スライド機構420はY方向に移動するためのY軸モータ421を有している。本圧着テーブル401は、基台403上に固定されたY方向スライド機構420の上にX方向スライド機構422が載置され、さらにX方向スライド機構422の上に吸着テーブル426を上下させるエアシリンダ424が配設された構造となっている。
図5は、本圧着処理部の要部構造を示す概略図である。同図(a)は、液晶表示パネルと圧着ヘッドおよび支持台との相対位置関係を示す概略斜視図、同図(b)は、同図(a)の側面図、同図(c)は、同図(a)の正面図である。
図5(a)に示すように各ドライバIC(YドライバIC8,XドライバIC7)が仮固定された液晶表示パネル12は、基板2の端子部2aがはみ出るように吸着テーブル426に真空吸着されて固定(セット)される。圧着ヘッド414の凸部414aと支持ヘッド417の凸部417aとは、いずれもYドライバIC8に対して平面視で略同等の面積を有している。
図5(b)に示すように吸着テーブル426にセットされた液晶表示パネル12は、例えばYドライバIC8を加熱圧着する場合、前述したX方向スライド機構422およびY方向スライド機構420によって圧着ヘッド414と支持ヘッド417とが相対する空間にYドライバIC8が位置するように配置される。吸着テーブル426を下方から支持する下部テーブル426aの側面には冷却パイプ20が設けられている。
本実施形態の除熱手段は、除熱の対象となるドライバICの実装箇所に対応する基板2の背面に、気体噴出部としての冷却パイプ20から気体としてのドライエアを吹き付けて冷却するものである。尚、気体としてドライエア以外に窒素ガス等の除熱媒体を用いてもよい。
図5(c)に示すように冷却パイプ20の側面には、除熱の対象となるXドライバIC7がACF204を介して仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位にドライエアを吹き付けられるように冷却孔21が設けられている。
図6は、本圧着処理部の電気的および機械的な構成を示すブロック図である。詳しくはY本圧着ユニット402と本圧着テーブル401とに関連するブロック図である。図中の実線は電気的な接続を示している。また破線は、動力源となる圧縮空気を送る配管の接続を示している。本圧着処理部400には、装置の各部を制御するためのCPUを有する制御部40が設けられている。X本圧着ユニット430についてもほぼ同様な構成であるため説明を省略する。
Y本圧着ユニット402において、圧着ヘッド414に推力を与えるエアシリンダ411は、電磁バルブ441と電気式圧空レギュレータ440とを介して圧縮空気供給源480(以降、圧空源480と呼ぶ)に接続されている。また電磁バルブ441と電気式圧空レギュレータ440は電気的に制御部40と接続されており、制御部40は電気式圧空レギュレータ440に制御信号を送信してエアシリンダ411が発生する推力を所定の値に設定することができる。
モータ407は、モータドライバ442を介して制御部40と電気的に接続されている。モータ407は、例えばサーボモータ等であり、モータドライバ442は制御部40からの位置情報である制御信号を受信して電圧パルスを発生することにより、モータ407を駆動して圧着ヘッド414を所望の位置に上下させる。
ヒータ415は、ヒータ電源443とヒータ温調器444を介して制御部40と電気的に接続されている。また圧着ヘッド414には図示しない熱電対が設けられており、ヒータ温調器に接続されている。ヒータ温調器444は、熱電対からの温度検出信号を受けてヒータ電源443をON−OFFすることにより圧着ヘッド414の温度調節を行う。
本圧着テーブル401において、吸着テーブル426は、電磁バルブ446と真空ユニット445を介して圧空源480に接続されている。真空ユニット445はエゼクタ方式の真空発生器であり、内部に図示しない真空センサを備えている。電磁バルブ446と真空センサは電気的に制御部40と接続されている。吸着テーブル426に液晶表示パネル12を吸着して固定する場合、制御部40は、電磁バルブ446を開き圧空をエゼクタに送り込むことにより真空を発生させる。真空が発生すると吸着テーブル426に設けられた真空孔から液晶表示パネル12が吸引され吸着テーブル426に固定される。制御部40は、液晶表示パネル12が吸着テーブル426に固定されて真空孔が塞がれることにより所定の真空度となったことを真空センサにより検知する。液晶表示パネル12の吸着を解除する場合、制御部40は解除の制御信号を真空ユニット445に送る。真空ユニット445は、解除の制御信号を受けて内蔵しているリークバルブを開き圧空を真空経路に導入することによって真空度を大気圧に戻し液晶表示パネル12の吸着を開放する。尚、本実施形態では真空をエゼクタ方式で発生させる真空ユニット445を用いたが、小型の真空ポンプ等により真空を発生させてもよい。
本圧着テーブル401を所定の圧着位置に位置決めするスライド機構のX軸モータ423およびY軸モータ421は、それぞれX軸モータドライバ447、Y軸モータドライバ448を介して制御部40に電気的に接続されている。制御部40は、例えばCCDカメラ等の撮像素子を備えた図示省略の画像処理装置により液晶表示パネル12の端子部2aに形成された位置合わせ用のマーク(入出力端子部5a,5bと同様にITO膜をパターニングして形成)を認識して得られた位置情報から、X軸モータドライバ447およびY軸モータドライバ448にX軸モータ423,Y軸モータ421を駆動させるための制御信号を送る。X軸モータドライバ447およびY軸モータドライバ448は、この制御信号を受けて電圧パルスをX軸モータ423、Y軸モータ421に送り駆動させる。これにより本圧着テーブル401のスライド機構は、図5(b)に示したように圧着ヘッド414と支持ヘッド417とが対向する空間に液晶表示パネル12を位置決めする。
エアシリンダ424は、電磁バルブ449を介して圧空源480に接続されている。またエアシリンダ424には図示しない位置センサを有している。電磁バルブ449と位置センサは制御部40に電気的に接続されている。位置センサは、搬送装置600のパネル搬送アーム604から液晶表示パネル12を吸着テーブル426上に受け取り、吸着テーブル426上に固定された液晶表示パネル12が圧着ヘッド414と支持ヘッド417との間に位置する上死点と、液晶表示パネル12の端子部2a(基板2)の背面を支持ヘッド417に当接させる下死点とを検出するように設けられている。制御部40は、位置センサからの位置情報を検知して電磁バルブ449を開閉することによりエアシリンダ424を駆動して所望の位置に液晶表示パネル12を配置させる。
冷却パイプ20は、電磁バルブ450を介して圧空源480に接続されている。また電磁バルブ450は、制御部40に電気的に接続されている。制御部40は、電磁バルブ450を開閉して冷却パイプ20に設けられた冷却孔21からドライエアを噴出させる。この場合、電磁バルブ450と冷却パイプ20との間にはエアフィルタ等の異物や水分、油分を濾過する装置を取り付けて噴出するドライエアに不純物が含まれないようにすることが望ましい。
支持台416に設けられたヒータ418は、ヒータ温調器452とヒータ電源451とを介して制御部40に電気的に接続されている。また支持台416には支持ヘッド417の温度を検出する図示しない熱電対が設けられており、ヒータ温調器452に接続されている。ヒータ温調器452は、熱電対からの温度検出信号を受けてヒータ電源451をON−OFFすることにより支持ヘッド417の温度調節を行う。
次に本発明の電子部品の実装方法を具現化した実施例について図面に従って説明する。
実施例1の電子部品の実装方法は、電子部品としてのドライバICを加熱圧着して端子部2aに接合する圧着工程を備え、圧着工程では、加熱圧着の対象となるドライバICから他のドライバICへの熱伝導経路となる基板2の部位を除熱する除熱工程を含むものである。またこの除熱工程は、1つのドライバICを加熱圧着中に除熱対象となる他のドライバICが仮固定された端子部2aの背面に気体としてのドライエアを吹き付けて冷却するものである。
図7は、実施例1の電子部品の実装方法を示すフローチャートである。また図8(a)〜(c)は実施例1の電子部品の実装状態を示す概略正面図である。尚、前述のとおり液晶表示パネル12に電子部品としてのドライバICを実装する場合を例に説明する。尚、以降説明上、図8に示した3つのドライバICにつき左からY1Dr8,XDr7,Y2Dr8と呼んで区分する。
ステップS1では、3つのドライバIC(Y1Dr8,XDr7,Y2Dr8)が仮固定された液晶表示パネル12を給材する。先に図3にて示したように搬送装置600のパネル搬送アーム604によって第3ポジション603に位置した液晶表示パネル12を、まずY本圧着ユニット402側の本圧着テーブル401に給材する。制御部40は画像処理装置によって認識された液晶表示パネル12の端子部2aに形成された合わせマークの位置情報からY1Dr8の圧着位置までの移動距離をCPUによって算出させ、その結果に基づいて制御信号をX軸モータドライバ447とY軸モータドライバ448に送る。X軸モータドライバ447とY軸モータドライバ448は制御信号に基づいた電圧パルスをX軸モータ423,Y軸モータ421に送ることによりこれらのモータを駆動して液晶表示パネル12をY1Dr8の圧着位置に移動させる。そしてステップS2へ進む。
ステップS2〜S5は、Y1Dr8を加熱圧着して端子部2aの出力端子6aおよび入力端子6bに接合する圧着工程である。ステップS2では、図8(a)に示すように制御部40により電磁バルブ449を閉じてエアシリンダ424を下止点まで下げ吸着テーブル426に固定された液晶表示パネル12の端子部2aの背面を支持ヘッド417に当接させて支持する。また制御部40は、モータドライバ442に制御信号を送りモータ407を駆動して圧着ヘッド414をY1Dr8に当接にさせる。また電磁バルブ441を開くと共に、電気式圧空レギュレータ440に制御信号を送りエアシリンダ411に所定の推力を発生させて圧着ヘッド414を押圧することにより基板2の端子部2aにY1Dr8を圧着する。圧着ヘッド414は、ヒータ温調器444により所定の温度に加熱されている。これらの動作によりY1Dr8の実装面に位置するACFが加熱され溶融状態となることにより、ACF中の導電粒子11を介してY1Dr8のバンプ電極と出力端子6aおよび入力端子6bとを接合させる。そしてステップS3へ進む。尚、制御部40は、モータ407により圧着ヘッド414が所定の圧着位置まで下降したことを図示しないセンサにて検出し、図示しない内蔵タイマを用いて圧着時間を計測制御している。
ステップS3では、熱源となるY1Dr8から基板2を通じてXDr7に伝わろうとする熱を除熱する。制御部40は、電磁バルブ450を開いて冷却パイプ20の冷却孔21から除熱の対象であるXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位にドライエアを吹き付ける。そしてステップS4へ進む。
ステップS4では、制御部40は、所定の圧着時間が経過すると、電磁バルブ441を閉じてエアシリンダ411の推力を解除すると共に、モータドライバ442に制御信号を送りモータ407を駆動して圧着ヘッド414を原点に復帰させる。これによりY1Dr8の加熱圧着が解除される。そしてステップS5へ進む。
ステップS5では、制御部40は、所定の圧着時間が経過すると、電磁バルブ450を閉じることによって、冷却パイプ20の冷却孔21からのドライエア吹き付けを止める。これによって、まだ加熱圧着が行われていないXDr7の冷却が終了する。そしてステップS6に進む。尚、ステップS4とステップS5とは、同時進行してもよい。
ステップS6は、次に仮固定されたY2Dr8を加熱圧着するために液晶表示パネル12を所定の圧着位置に移動させるテーブル移動の工程である。ステップS6では、制御部40は、電磁バルブ449を開くことにより、本圧着テーブル401のエアシリンダ424に圧空を送りテーブル支持フレーム425を上昇させて吸着テーブル426を中止点に位置させる。そしてステップS1で算出した液晶表示パネル12の端子部2aに形成された合わせマークの位置情報に基づいて制御信号をX軸モータドライバ447とY軸モータドライバ448に送る。X軸モータドライバ447とY軸モータドライバ448は制御信号に基づいた電圧パルスをX軸モータ423,Y軸モータ421に送ることによりこれらのモータを駆動して液晶表示パネル12をY2Dr8の圧着位置に移動させる。そしてステップS7へ進む。
ステップS7〜ステップS10は、ステップS2〜ステップS5と同じ処理を繰り返してY2Dr8を加熱圧着すると共に、XDr7を除熱する工程である。したがって、説明は省略するが、ステップS7〜ステップS8の加熱圧着状態は、図8(b)に示すようにY2Dr8が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持ヘッド417に当接させて、Y2Dr8の上面から圧着ヘッド414で加熱圧着する。また除熱の対象であるXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に冷却孔21からドライエアを吹き付けてXDr7を冷却する。次にステップS11へ進む。
ステップS11は、次に仮固定されたXDr7を加熱圧着するために液晶表示パネル12をX本圧着ユニット430側の本圧着テーブル401に移載するパネル移載工程である。ステップS11では、制御部40は、パネル移載ユニット470を駆動させてY側の吸着テーブル426から液晶表示パネル12をリセットし、X側の吸着テーブル434にセットする。そしてステップS12に進む。
ステップS12〜ステップS13は、端子部2aに仮固定されたXドライバIC7を加熱圧着する圧着工程である。基本的な処理はYドライバIC8(Y1Dr8,Y2Dr8)を加熱圧着処理する場合と同様であるが、XドライバIC7(XDr7)とYドライバIC8(Y1Dr8,Y2Dr8)とはサイズが異なるため、図8(c)に示すようにX本圧着ユニット430にはXDr7のサイズに対応した圧着ヘッド431と支持ヘッド433とを備えている。ステップS12では、図8(c)に示すように液晶表示パネル12のXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持台432の支持ヘッド433で支持する。次に支持ヘッド433に対向する圧着ヘッド431でXDr7を挟んで加熱圧着する。ステップS13では、制御部40は、所定の圧着時間が経過すると圧着ヘッド431の加熱圧着を解除すると共に、X側の本圧着テーブル401の吸着テーブル434を上昇させて支持ヘッド433の当接を解除してXDr7の加熱圧着を終了させる。このとき、2つのYドライバIC8はすでに加熱圧着して端子部2aに接合されているため、YドライバIC8の除熱は行わなくてもよい。制御部40による各部の制御は、YドライバIC8を圧着する場合と同様なため詳細な説明は省略する。そしてステップS14に進む。
ステップS14は、各ドライバIC(YドライバIC8,XドライバIC7)の圧着が終了した液晶表示パネル12を除材する工程である。ステップS14では、搬送装置600のパネル搬送アーム604は、X側の本圧着テーブル401から液晶表示パネル12をリセットし第3ポジション603に戻す。さらに第3ポジションからパネル排出部500のパネル排出ベルト502に液晶表示パネル12を移し変える。パネル排出ベルト502は、液晶表示パネル12をパネル排出口501に搬送する。以上の工程を経て一連の処理が終了する。
実施例1の効果は、以下のとおりである。
(1)実施例1の電子部品の実装方法は、Y1Dr8およびY2Dr8の加熱圧着中に除熱の対象となるXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に冷却孔21からドライエアを吹き付けて、熱源となるY1Dr8およびY2Dr8からXDr7に基板2を通じて伝わろうとする熱を効率的に発散させ冷却するため、熱源から伝わろうとする熱でXDr7に対応するACF204が溶融して硬度が低下することまたはXDr7自体の熱膨張により、XDr7の位置ズレ不良が発生することを低減することができる。
(2)YドライバIC8(Y1Dr8,Y2Dr8)を加熱圧着する圧着工程では、加熱圧着の対象となるYドライバIC8の実装箇所と対応する基板2の背面部位を支持台416の支持ヘッド417に支持させ、且つXDr7の実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持ヘッド417と非接触状態に保持して加熱圧着することによりYドライバIC8を端子部2aに接合させるため、XDr7の実装箇所に対応する基板2の背面部位は支持ヘッド417に接触せず、加熱圧着されるYドライバIC8から支持ヘッド417を通じてXDr7に熱が伝わることを防ぐことができる。よってXDr7やXDr7に介在するACF204に伝わる熱を抑制して、XDr7の熱膨張またはACF204の軟化によるXDr7の実装位置ズレ不良の発生を少なくすることができる。
(3)本実施形態の本圧着処理部400は、Y1Dr8およびY2Dr8を加熱圧着して端子部2aに接合させるY本圧着ユニット402と、各ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)が端子部2aに仮固定された液晶表示パネル12を圧着位置に位置決めする本圧着テーブル401とを備えている。そして本圧着テーブル401には、端子部2aの背面にドライエアを吹き付けて冷却する冷却パイプ20が備えられているため、Y1Dr8およびY2Dr8の加熱圧着中に、XDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位にドライエアを吹き付けて冷却すれば、熱源となる加熱圧着されるY1Dr8およびY2Dr8から基板2を通じてXDr7に伝わろうとする熱を除熱することができる。ゆえに熱源から伝わろうとする熱でXDr7に対応するACFが溶融して硬度が低下することまたはXDr7自体の熱膨張によりXDr7の位置ズレが発生することを低減し、各ドライバICが高密度に仮固定されていても端子部2aに確実に実装することができる。また1つのドライバICの圧着処理中に他のドライバICの除熱を行うことができるため、高い生産性で液晶表示パネル12に各ドライバICを実装することができる。
図9は、実施例2の電子部品の実装方法を示すフローチャートである。また図10(a)〜(e)は、実施例2の電子部品の実装状態を示す概略正面図である。実施例2の電子部品の実装方法は、1つのドライバICを加熱圧着中に他のドライバICの除熱を行う実施例1に対して、1つのドライバICの加熱圧着後に、加熱圧着されたドライバICおよび他のドライバICを除熱する方法である。したがって、実施例1と共通する処理を行う部分は省略して説明する。
ステップS21は、実施例1のステップS1と同様に、3つのドライバIC(Y1Dr8,XDr7,Y2Dr8)が仮固定された液晶表示パネル12をY側の本圧着テーブル401に給材する工程である。そしてステップS22に進む。
ステップS22は、実施例1のステップS2と同様に、Y1Dr8を端子部2aに加熱圧着する工程である。ステップS22では、図10(a)に示すようにY1Dr8が仮固定された実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持ヘッド417で支持すると共に、Y1Dr8の上面を圧着ヘッド414で加熱圧着してY1Dr8を端子部2aに接合させる。そしてステップS23に進む。
ステップS23は、実施例1のステップS4と同様に、Y1Dr8の加熱圧着を解除する工程である。そしてステップS24に進む。
ステップS24は、Y1Dr8の加熱圧着後に、端子部2aの背面にドライエアを吹き付けて加熱圧着されたY1Dr8と除熱の対象となるXDr7を冷却する除熱工程である。ステップS24では、図10(b)に示すように制御部40は、本圧着テーブル401の電磁バルブ449を開いてエアシリンダ424に圧空を送り吸着テーブル426を中止点まで上昇させる。また同時に電磁バルブ450を開いて冷却パイプ20の冷却孔21からドライエアを端子部2aの背面に吹き付ける。そしてドライエアを吹き付けながら、X軸モータドライバ447,Y軸モータドライバ448に液晶表示パネル12の位置情報に基づく制御信号を送る。X軸モータドライバ447,Y軸モータドライバ448は制御信号に基づいた電圧パルスをX軸モータ423,Y軸モータ421に送ることによりこれらのモータを駆動して液晶表示パネル12をY2Dr8の圧着位置に移動させる。移動が終了した時点で、制御部40は、電磁バルブ450を閉じてドライエアの吹き付けを止めて冷却を終了する。そしてステップS25へ進む。
ステップS25は、実施例1のステップS7と同様に、Y2Dr8を端子部2aに加熱圧着する工程である。ステップS25では、図10(c)に示すようにY2Dr8が仮固定された実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持ヘッド417で支持すると共に、Y2Dr8の上面を圧着ヘッド414で加熱圧着してY2Dr8を端子部2aに接合させる。そしてステップS26に進む。
ステップS26は、実施例1のステップS9と同様に、Y2Dr8の加熱圧着を解除する工程である。そしてステップS27に進む。
ステップS27は、Y2Dr8の加熱圧着後に、端子部2aの背面にドライエアを吹き付けて加熱圧着されたY2Dr8と除熱の対象となるXDr7を冷却する除熱工程である。ステップS27では、図10(d)に示すように制御部40は、本圧着テーブル401の電磁バルブ449を開いてエアシリンダ424に圧空を送り吸着テーブル426を中止点まで上昇させる。また同時に電磁バルブ450を開いて冷却パイプ20の冷却孔21からドライエアを端子部2aの背面に吹き付ける。そしてドライエアを吹き付けながら、X軸モータドライバ447,Y軸モータドライバ448に液晶表示パネル12の位置情報に基づく制御信号を送る。X軸モータドライバ447,Y軸モータドライバ448は制御信号に基づいた電圧パルスをX軸モータ423,Y軸モータ421に送ることによりこれらのモータを駆動して液晶表示パネル12をX本圧着ユニット430への移載開始位置に移動させる。移動が終了した時点で、制御部40は、電磁バルブ450を閉じてドライエアの吹き付けを止めて冷却を終了する。そしてステップS28へ進む。
ステップS28では、実施例1のステップS11と同様に、液晶表示パネル12をX本圧着ユニット430側の本圧着テーブル401に移載するパネル移載工程である。ステップS28では、制御部40は、パネル移載ユニット470を駆動させてY側の吸着テーブル426から液晶表示パネル12をリセットし、X側の吸着テーブル434にセットする。そしてステップS29に進む。
ステップS29〜ステップS30は、実施例1のステップS12〜ステップS13と同様に、XDr7を加熱圧着して端子部2aに接合する圧着工程である。ステップS29では、図10(e)に示すように液晶表示パネル12のXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持台432の支持ヘッド433で支持する。次に支持ヘッド433に対向する圧着ヘッド431でXDr7を挟んで加熱圧着する。ステップS30では、制御部40は、所定の圧着時間が経過すると圧着ヘッド431の加熱圧着を解除すると共に、X側の本圧着テーブル401の吸着テーブル434を上昇させて支持ヘッド433の当接を解除してXDr7の加熱圧着を終了させる。そしてステップS31へ進む。
ステップS31は、実施例1のステップS14と同様に、ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)が端子部2aに実装された液晶表示パネル12を除材する工程である。以上の工程を経て一連の処理が終了する。
実施例2の効果は、以下の通りである。
(1)実施例2の電子部品の実装方法は、Y1Dr8およびY2Dr8の加熱圧着後に端子部2aの背面に冷却孔21からドライエアを吹き付けて、加熱圧着されたYドライバIC8および除熱の対象となるXDr7を冷却するため、加熱圧着後に熱源となるYドライバIC8からXDr7に伝わろうとする熱および伝わった熱でXDr7に対応するACF204が溶融して硬度が低下することまたはXDr7自体の熱膨張により、XDr7の位置ズレ不良が発生することを低減することができる。
(2)本実施形態の本圧着処理部400は、Y1Dr8およびY2Dr8を加熱圧着して端子部2aに接合させるY本圧着ユニット402と、各ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)が端子部2aに仮固定された液晶表示パネル12を圧着位置に位置決めする本圧着テーブル401とを備えている。そして本圧着テーブル401には、端子部2aの背面にドライエアを吹き付けて冷却する冷却パイプ20が備えられているため、Y1Dr8およびY2Dr8の加熱圧着後に、端子部2aの背面にドライエアを吹き付けて冷却すれば、熱源となる加熱圧着されるY1Dr8およびY2Dr8から基板2を通じてXDr7に伝わろうとする熱と伝わった熱を除熱することができる。ゆえに熱源から伝わろうとする熱と伝わった熱でXDr7に対応するACFが溶融して硬度が低下することまたはXDr7自体の熱膨張によりXDr7の位置ズレが発生することを低減し、各ドライバICが高密度に仮固定されていても端子部2aに確実に実装することができる。
図11は、実施例3の電子部品の実装方法を示すフローチャートである。また図12(a)〜(c)は実施例3の電子部品の実装状態を示す概略正面図である。同図(d)は、支持台と放熱部の構造を示す概略斜視図である。実施例3の電子部品の実装方法は、1つのドライバICを加熱圧着中に他のドライバICが実装される基板2の背面側に熱伝導部材としての放熱部462,463を当接させて除熱する方法である。したがって、実施例1と共通する処理を行う部分は省略して説明する。
図11のステップS41は、実施例1のステップS1と同様に、3つのドライバIC(Y1Dr8,XDr7,Y2Dr8)が仮固定された液晶表示パネル12をY側の本圧着テーブル401に給材する工程である。そしてステップS42に進む。
ステップS42では、図12(a)に示すように、制御部40は、電磁バルブ449を閉じてエアシリンダ424を下止点まで下げ吸着テーブル426に固定された液晶表示パネル12の端子部2aに仮固定されたY1Dr8の実装箇所に対応する基板2の背面部位を支持台461の支持ヘッド461aに当接させると共に、放熱部462の放熱ヘッド462aを除熱の対象となるXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に当接させる。そしてステップS43に進む。
ステップS43は、Y1Dr8を加熱圧着して端子部2aに接合させる圧着工程である。ステップS43では、制御部40は、モータドライバ442に制御信号を送りモータ407を駆動して圧着ヘッド414をY1Dr8に当接にさせる。また電磁バルブ441を開くと共に、電気式圧空レギュレータ440に制御信号を送りエアシリンダ411に所定の推力を発生させて圧着ヘッド414を押圧して基板2の端子部2aにY1Dr8を圧着する。圧着ヘッド414は、ヒータ温調器444により所定の温度に加熱されている。これらの動作によりY1Dr8の実装面に位置するACFが加熱され溶融状態となることにより、ACF中の導電粒子11を介してY1Dr8のバンプ電極と出力端子6aおよび入力端子6bとを接合させる。そしてステップS44に進む。
ステップS44では、制御部40は、所定の圧着時間が経過すると、電磁バルブ441を閉じてエアシリンダ411の推力を解除すると共に、モータドライバ442に制御信号を送りモータ407を駆動して圧着ヘッド414を原点に復帰させる。これによりY1Dr8の加熱圧着と放熱ヘッド462aの放熱によるXDr7の除熱が終了する。そしてステップS45へ進む。
ステップS45は、実施例1のステップS6と同様に、次に仮固定されたY2Dr8を加熱圧着するために液晶表示パネル12を所定の圧着位置に移動させるテーブル移動の工程である。そしてステップS46に進む。
ステップS46〜ステップS48は、図12(b)に示すように、ステップS42〜ステップS44と同様にしてY2Dr8を加熱圧着して端子部2aに接合する圧着工程である。またY2Dr8の加熱圧着中に放熱ヘッド463aをXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に当接させて、熱源となるY2Dr8から基板2を通じてXDr7に伝わる熱を放熱ヘッド463aの放熱により除熱する除熱工程である。そしてステップS49に進む。
ステップS49〜ステップS51は、図12(c)に示すように実施例1のステップS11〜ステップS13と同じで、YドライバIC8(Y1Dr8,Y2Dr8)の実装が終了した液晶表示パネル12をパネル移載ユニット470でX本圧着ユニット430側の本圧着テーブル401に移動させ、XDr7を加熱圧着して端子部2aに接合させる圧着工程である。そしてステップS52に進む。
ステップS52は、各ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)が実装された液晶表示パネル12を実装装置から除材する工程である。以上の工程を経て一連の処理が終了する。
実施例3において、図12(d)に示すように、Y本圧着ユニット402の支持台461の支持ヘッド461aと放熱部462,463の放熱ヘッド462a,463aは、略同一の高さとなっている。また支持ヘッド461aと放熱ヘッド462a,463aとの隙間464は図示しない断熱材が充填されている。支持台461には支持ヘッド461aを所定の温度に加熱するためのヒータ418が設けられている。放熱ヘッド462a,463aの材質は、アルミニウムや銅などの熱伝導性材料を用いている。本実施形態では、放熱ヘッド462a,463aの大きさを平面視でXDr7と略同等としたが、それぞれYドライバIC8(Y1Dr8,Y2Dr8)が実装された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位まで当接するような大きさとしてもよい。
実施例3の効果は、以下の通りである。
(1)実施例3のドライバICの実装方法は、Y1Dr8およびY2Dr8の加熱圧着中に除熱の対象となるXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に熱伝導部材からなる放熱部462,463の放熱ヘッド462a,463aを当接させて、熱源となるY1Dr8から伝わろうとする熱を放熱部462,463で放熱させて除熱するため、熱源から伝わろうとする熱でXDr7に対応するACFが溶融して硬度が低下することまたはXDr7自体の熱膨張により、XDr7の位置ズレ不良が発生することを低減することができる。
(2)実施例3は、実施例1および実施例2のように冷却媒体としてドライエアを用いないため、ドライエアの吹き付け時に周辺に存在する異物が巻き上げられてドライバICの実装箇所や液晶表示パネル12の基板表面に付着することを避けることができる。
(3)本実施形態の本圧着処理部400は、Y1Dr8およびY2Dr8を加熱圧着して端子部2aに接合させるY本圧着ユニット402と、各ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)が端子部2aに仮固定された液晶表示パネル12を圧着位置に位置決めする本圧着テーブル401とを備えている。そしてYドライバIC8の圧着時にXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に当接する熱伝導部材からなる放熱ヘッド462a,463aが設けられている。ゆえにY1Dr8およびY2Dr8の加熱圧着中に除熱の対象となるXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に放熱ヘッド462a,463aを当接させることにより、熱源となる加熱圧着されるY1Dr8およびY2Dr8から基板2を通じてXDr7に伝わろうとする熱を放熱させて除熱することができる。ゆえに熱源から伝わろうとする熱でXDr7に対応するACFが溶融して硬度が低下することまたはXDr7自体の熱膨張によりXDr7の位置ズレが発生することを低減し、各ドライバICが高密度に仮固定されていても端子部2aに確実に実装することができる。また1つのドライバICの圧着処理中に他のドライバICの除熱を行うことができるため、高い生産性で液晶表示パネル12に各ドライバICを実装することができる。
以上実施例1〜3の電子部品の実装方法について述べたが、各ドライバIC(YドライバIC8,XドライバIC7)の圧着条件(推力、温度、時間)は、各ドライバICのサイズや実装面に形成されたバンプの数、ACFの仕様(導電粒子11の大きさや数、樹脂層10の温度特性など)などによって当然異なることは言うまでもない。したがって、加熱圧着されるドライバICを熱源として基板2を通じて他のドライバICに伝わろうとするまたは伝わった熱の熱量も圧着条件によって変わってくることが推察されるため、個々の圧着条件に合わせて除熱の条件を決めることが重要である。
次に実施例1〜3において効果的に除熱するためにACFの加熱による物性変化について述べる。図13は、熱硬化型ACFの温度特性を示すグラフである。図13に示すように熱硬化型ACFの硬度(単位mPa・s)は、加熱されることによって熱硬化型樹脂が軟化し硬度が低下してゆく、そして硬化開始温度を過ぎると熱硬化型樹脂が架橋して硬化することにより硬度が上昇する。硬化が完了すると一定の硬度に到達する。図13に示したグラフは、熱硬化型ACFの一例を示したものであるが、実施例1〜3に述べた除熱工程では、加熱圧着の対象となるYドライバIC8以外のXドライバIC7の実装箇所に対応するACFが68℃(軟化点)以下となるように除熱している。この場合、「軟化点」とは、異方性導電樹脂層(ACF)に熱が伝わることによって樹脂部分が溶融し流動性を帯び始める温度を言う。実際には、個別の加熱圧着条件において非圧着部のXドライバICやYドライバICの位置ズレが発生し始める温度を試験的に求めて、これを軟化点とする。ACFの温度が軟化点以下となるように実施例1または2ではドライエアの噴出量や吹き付け時間などの冷却条件を決める。または実施例3では放熱ヘッド462a,463aの当接時間、すなわち放熱時間を決める。
次に実施例1〜3の電子部品の実装方法に基づいて除熱した効果の一例を図14および図15に基づいて説明する。
図14は、非圧着部のXドライバICの温度を測定する方法を示す概略平面図である。図14に示すように液晶表示パネル12のXDr7の実装面側に熱電対50を配設する。この場合、熱電対50は、XDr7のY1Dr8側端部と中央部およびY2Dr8側端部の3箇所に当接させている。このように熱電対50を配設した液晶表示パネル12を実施例1〜3の実装方法を用いて実装試験を行い、各ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)を端子部2aに接合させることにより、熱源となるYドライバICから伝わった熱でXDr7がどのように温度変化するか計測した。
図15は、非圧着部のXドライバICの温度変化を示すグラフである。詳しくは、実線の温度変化は、除熱せずにY1Dr8,Y2Dr8を加熱圧着した場合を示したものである。破線の温度変化は、実施例2の実装方法により除熱を行った場合を示したものである。一点鎖線の温度変化は、実施例1および実施例3の実装方法により除熱を行った場合を示したものである。尚、グラフ上の温度は、3つの熱電対50の内、いずれかの最大値を表している。
図15の実線のグラフに示すように熱源となるY1Dr8,Y2Dr8の除熱を行わないと、XDr7の温度は、Y1Dr8の加熱圧着時に70℃を超え、その後Y2Dr8を加熱圧着する前でもおよそ70℃を保っている。さらにY2Dr8の加熱圧着時には伝わった熱量が増加して80℃を超えている。このような状態では、XDr7が仮固定された熱硬化型ACFは前述した軟化点以上の温度となって硬度が低下し樹脂が流動性を帯びることによって、仮固定されたXDr7がズレてしまう。
実施例2の実装方法によりY1Dr8を加熱圧着した後、次のY2Dr8を加熱圧着するまでの間に端子部2aの背面にドライエアを吹き付けて冷却を行った場合、同図における破線のグラフに示すように、Y1Dr8からY2Dr8へ本圧着テーブル401を移動している間にXDr7の温度は、およそ70℃から50℃付近まで低下した。尚、Y2Dr8の圧着時には再び上昇しているが、その後の冷却により同様に50℃付近まで低下した。
実施例1および実施例3の実装方法により熱源となる加熱圧着中のY1Dr8,Y2Dr8からXDr7に伝わろうとする熱を除熱した場合は、同図における一点鎖線のグラフに示すように、Y1Dr8の加熱圧着中のXDr7の温度はおよそ63℃、Y1Dr8からY2Dr8へ本圧着テーブル401を移動している間にXDr7の温度はおよそ48℃まで低下、その後のY2Dr8の加熱圧着時でもおよそ65℃までの温度上昇に抑えられている。
上記の実装試験は、厚みおよそ400μmの各ドライバIC(Y1Dr8,Y2Dr8,XDr7)を熱硬化型ACFを介して厚みおよそ0.5mmのホウ珪酸ガラスからなる基板2の端子部2aに接合させたものである。Y1Dr8,Y2Dr8の圧着時温度設定はおよそ250℃、圧着時間はおよそ10秒である。実施例1〜3の実装方法の除熱を実施した場合、実装後のXDr7の圧着位置ズレはごくわずかで接続不良等は発生しなかったことを確認した。
実施例1〜3に共通する効果は、以下のとおりである。
(1)実施例1〜3の除熱工程では、加熱圧着の対象となるYドライバIC8以外のXドライバIC7の実装箇所に対応するACFが68℃(軟化点)以下の温度となるように除熱しているため、熱源となる加熱圧着されるYドライバIC8から伝わろうとするまたは伝わった熱によってACFが溶融して硬度が低下しACF上に仮固定されたXDr7の位置ズレが発生することをより低減することができる。
本実施形態以外の変形例は、以下のとおりである。
(変形例1)実装装置1000は、ACF貼付処理部200と、仮圧着処理部300と、本圧着処理部400とが搬送装置600によって連結され、複数の電子部品としてのドライバICを端子部2aに実装する装置であるが、各部が独立した形態であってもよい。その場合は、Lot構成された液晶表示パネル12を1つの処理部で処理した後に次の処理部で処理するようにすれば生産性の低下を抑えられる。
(変形例2)圧着ユニット460において、圧着ヘッド414にドライバICを圧着するための推力を与える方法は、エアシリンダ411に限定されない。例えば、上下スライド機構409に係合するスライドフレーム410にロードセルを介して圧着ヘッド支持軸413を接続する。そして制御部40はロードセルの圧力を検出してモータ407を駆動するように制御信号をモータドライバ442に送れば、ロードセルで推力を設定してモータ407で推力を与えることができる。
(変形例3)本圧着テーブル401には、吸着テーブル426を上下させるエアシリンダ424を設けたがこれに限定されない。例えばY本圧着ユニット402の支持台416にこれを上下させるアクチュエータを備えれば、液晶表示パネル12を所定の圧着位置に位置決めする本圧着テーブル401の構造をエアシリンダ424を削除して簡素化することができる。
(変形例4)実施例1および実施例2では、端子部2aの背面側にドライエアを吹き付けることによって除熱を行ったが、端子部2aの上方からXドライバIC7に直接ドライエアを吹き付けて除熱してもよい。これによれば、熱源からXドライバIC7に伝わった熱を直接除熱することができる。
(変形例5)実施例1および実施例2では、冷却パイプ20の冷却孔21からドライエアを噴出させたが、端子部2aの背面に接触しない支持ヘッド417の非接触面417bに冷却孔21を設けてドライエアを噴出させてもよい。このようにすれば冷却孔21を端子部2aの背面に近づけてより効率よく冷却することができる。
(変形例6)実施例1および実施例2では、冷却パイプ20の冷却孔21は1つとしたがこれに限定されない。例えば端子部2aのXDr7が仮固定された背面部位の幅内に対応する位置で複数の冷却孔を開口させれば、この複数の冷却孔からドライエアを噴出させて冷却効果を高めることができる。
(変形例7)実施例1および実施例2では、冷却パイプ20の冷却孔21は丸孔としたがこれに限定されない。例えば孔の形状を端子部2aのXDr7が仮固定された背面部位の幅内に対応するスリット状の長円としてもよい。
(変形例8)実施例1および実施例2では、冷却パイプ20は吸着テーブル426を下方から支持する下部テーブル426aの側面に設けたがこれに限定されない。例えば冷却パイプ20が端子部2aの直下に移動してドライエアを噴出するように、冷却パイプ20を移動させる移動機構を設けてもよい。これによれば、冷却パイプ20の冷却孔21をより端子部2aの背面に近づけて効率よく冷却することができる。
(変形例9)実施例3では、XDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に放熱ヘッド462a,463aを当接させて除熱させたが、Y1Dr8またはY2Dr8の加熱圧着中あるいは加熱圧着後にXDr7の実装面と反対面である上面に熱伝導部材を当接させてもよい。これによれば熱源であるY1Dr8,Y2Dr8から基板2を通じてXDr7に伝わった熱を直接放熱させて除熱することができる。
(変形例10)実施例3では、XDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位に放熱ヘッド462a,463aを当接させて除熱させたが、放熱ヘッド462a,463aは、除熱が必要な電子部品の数に対応するように複数設けるのが好ましい。これによれば、熱源となる加熱圧着される電子部品以外の他の複数の電子部品に伝わろうとする熱を除熱することができる。
(変形例11)実施例3において、冷媒を流す冷却パイプを放熱部462,463を貫通するように設けてもよい。このようにすれば、放熱ヘッド462a,463aによる冷却効果をさらに高めることができる。
(変形例12)実施例3において、放熱ヘッド462a,463aにドライエアを吹き付ける冷却パイプを設けてもよい。このようにすれば、放熱ヘッド462a,463aにドライエアを吹き付けることにより冷却効果をさらに高めることができる。
(変形例13)実施例3において、支持台461と放熱部462,463とを別体構造としたが、これらを一体構造としてもよい。例えば支持台461による端子部2aの背面側からの加熱が必要なければヒータ418を削除し、支持台461と放熱部462,463とを一体構造とすることが可能である。またこれにより装置の構造をより簡単なものとすることができる。
(変形例14)実施例1と実施例2または実施例3と実施例2とを組み合わせた除熱工程としてもよい。すなわちYドライバIC8(Y1Dr8,Y2Dr8)の加熱圧着中にXDr7が仮固定された端子部2aの実装箇所に対応する基板2の背面部位にドライエアを吹き付けて冷却する、または放熱ヘッド462a,463aを当接させて除熱する工程を第1除熱工程とする。そして加熱圧着後に吸着テーブル426の下部に設けられた冷却パイプ20の冷却孔21からドライエアを端子部2aの背面に吹き付けて冷却することにより加熱圧着されたYドライバIC8を除熱する工程を第2除熱工程とする。このように第1除熱工程と第2除熱工程とを組み合わせれば、熱源となる加熱圧着されたドライバICから他のドライバICに基板2を通じて伝わろうとする熱および伝わった熱を確実に除熱することができる。
(変形例15)前記各実施形態では、複数の電子部品のすべてが仮固定(仮圧着)された基板に対して電子部品を1つずつ順番に加熱圧着(本圧着)する手順を採用したが、仮固定と加熱圧着を電子部品1つずつに順番に施す手順を採用することもできる。この場合、ACFが熱可塑性樹脂を主成分として含むものであれば、加熱圧着中または加熱圧着後に除熱の対象となるのは、そのときの圧着対象である電子部品より先に圧着済みの電子部品(他の電子部品)、または他の電子部品への熱伝導経路となる基板の部位(例えば他の電子部品の実装箇所に対応する基板の背面部位)となる。
(変形例16)上述した実施形態では、電気光学装置として液晶表示装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、EL(エレクトロルミネッセンス)装置、特に有機EL装置、無機EL装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(フィールドエミッションディスプレイ)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管、液晶シャッター等を用いた小型テレビ、デジタルマイクロミラーディバイス(DMD)を用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
本実施形態および変形例から把握される技術的な思想は、以下のとおりである。
(1)接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、前記接続端子に対応する位置で前記異方性導電樹脂層上に前記複数の電子部品を仮固定する仮圧着工程と、仮固定された前記複数の電子部品を1つずつ加熱圧着して前記接続端子部に接合する本圧着工程とを備え、前記本圧着工程では、加熱圧着の対象となる前記電子部品から他の前記電子部品への熱伝導経路となる基板の部位または前記他の電子部品を除熱する除熱工程を含む電子部品の実装方法。
1…液晶表示装置、2…基板、2a…接続端子部としての端子部、7…電子部品としてのXドライバIC、8…電子部品としてのYドライバIC、9…異方性導電樹脂層としてのACF、20…除熱手段としての気体噴出部である冷却パイプ、400…実装装置としての本圧着処理部、416…支持台、460…圧着手段としての圧着ユニット、462,463…除熱手段としての熱伝導部材である放熱部、1000…実装装置。
Claims (16)
- 接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、
前記電子部品を加熱圧着して前記接続端子部に接合する圧着工程を備え、
前記圧着工程では、加熱圧着の対象となる前記電子部品から他の前記電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱する除熱工程を含むことを特徴とする電子部品の実装方法。 - 前記除熱工程では、前記加熱圧着の対象となる前記電子部品の加熱圧着中と加熱圧着後とのうち少なくとも一方において除熱することを特徴とする請求項1に記載の電子部品の実装方法。
- 前記除熱工程では、前記電子部品の実装面と反対側の面である前記基板の背面から除熱することを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の実装方法。
- 前記除熱工程では、除熱の対象となる前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面部位、または前記除熱の対象となる前記電子部品に、気体を吹き付けて冷却することを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の実装方法。
- 前記除熱工程では、除熱の対象となる前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面部位、または前記除熱の対象となる電子部品に、熱伝導部材を当接させて除熱することを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の実装方法。
- 前記除熱工程では、加熱圧着の対象となる前記電子部品の加熱圧着中に他の前記電子部品を除熱する第1除熱工程を備えることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の電子部品の実装方法。
- 前記除熱工程では、加熱圧着の対象となる前記電子部品および前記他の電子部品を加熱圧着後に除熱する第2除熱工程を備えることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の電子部品の実装方法。
- 前記除熱工程では、請求項6に記載の第1除熱工程と、請求項7に記載の第2除熱工程とを備えることを特徴とする電子部品の実装方法。
- 接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、
前記電子部品を加熱圧着して前記接続端子部に接合する圧着工程を備え、
前記圧着工程では、加熱圧着の対象となる前記電子部品の実装箇所と対応する前記基板の背面部位を支持台に支持させ、且つ他の前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面部位を前記支持台と非接触状態に保持して加熱圧着を行うことを特徴とする電子部品の実装方法。 - 接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装方法であって、
前記電子部品を加熱圧着して前記接続端子部に接合する圧着工程を備え、
前記圧着工程では、加熱圧着の対象となる前記電子部品の実装箇所と対応する前記基板の背面部位を支持台に支持させ、且つ他の前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面部位を前記支持台と非接触状態に保持して加熱圧着を行うと共に、加熱圧着の対象となる前記電子部品から他の前記電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱する除熱工程を含むことを特徴とする電子部品の実装方法。 - 前記異方性導電樹脂層は、熱硬化型樹脂で構成されており、前記除熱工程では、加熱圧着の対象となる電子部品以外の他の前記電子部品の実装箇所に対応する前記異方性導電樹脂層が軟化点以下の温度となるように除熱することを特徴とする請求項1〜8または10のいずれか一項に記載の電子部品の実装方法。
- 接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装装置であって、
前記電子部品を前記基板上の前記接続端子部に加熱圧着して接合させる圧着手段と、
加熱圧着の対象となる前記電子部品から他の前記電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱させる除熱手段とを備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。 - 接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装装置であって、
前記電子部品を前記基板上の前記接続端子部に加熱圧着して接合させる圧着手段を備え、
前記圧着手段は、加熱圧着の対象となる前記電子部品の実装箇所と対応する前記基板の背面部位を支持し、且つ他の前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面部位と非接触状態に保持する支持台を備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。 - 接続端子部を有する基板上に異方性導電樹脂層を介して複数の電子部品を平面実装する電子部品の実装装置であって、
前記電子部品を前記基板上の前記接続端子部に加熱圧着して接合させる圧着手段を備え、
前記圧着手段は、加熱圧着の対象となる前記電子部品の実装箇所と対応する前記基板の背面部位を支持し、且つ他の前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面部位と非接触状態に保持する支持台と、加熱圧着の対象となる前記電子部品から他の前記電子部品への熱伝導経路となる基板の部位、または前記他の電子部品を除熱させる除熱手段とを備えたことを特徴とする電子部品の実装装置。 - 前記除熱手段は、除熱の対象となる前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面、または前記除熱の対象となる前記電子部品に、気体を吹き付けて冷却させる気体噴出部を備えたことを特徴とする請求項12または14に記載の電子部品の実装装置。
- 前記除熱手段は、除熱の対象となる前記電子部品の実装箇所に対応する前記基板の背面、または前記除熱の対象となる電子部品に、熱伝導部材を当接させて除熱させる放熱部を備えたことを特徴とする請求項12または14に記載の電子部品の実装装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071204 |