JP2006100118A - 電子顕微鏡分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高真空用メインポンプと補助真空ポンプの真空度が大きく低下することによる、両ポンプの排気機能低下や性能劣化などの問題が生じない電子顕微鏡分析装置を提供する。
【解決手段】この試料室SはバルブV6を介してガスまたは空気が導入されるとともに並列に接続された三本の排気管D1、D2、D3を介して前記補助真空ポンプRPと連結されている。これらの排気管D1、D2、D3にはそれぞれバルブV1、V2、V3が介設されていて、それらの開閉によって選択される。排気管D1にはオリフィスC1が介設され、排気管D3にはオリフィスC3が介設されている。他方排気管D2にはオリフィスは介設されていない。これらのいずれかの排気管D1、D2、D3を介して排気できるよう構成されている。それぞれのポートにバルブとコンダクタンスの異なるオリフィスなどを設けて、バルブで使用するポートを選択して、低真空部の真空度を切替えて制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は試料を配置するための試料室と、この試料室と連通した電子線を発生する電子銃部とを備え、試料室にガスを導入しつつ、電子銃からの電子線を試料に照射して、試料の観察または分析を行う電子顕微鏡分析装置に関する。
従来の電子顕微鏡分析装置は、図4に示すとおりで、試料SPに対し、その上方に電子銃部Kが架設されている。試料室SにはバルブV2が介在された排気管D6を介して補助真空ポンプRPが接続されている。また試料室Sの下方側にはバルブV4を介して主真空ポンプ(以下メインポンプという)M(たとえばターボ分子ポンプ)が連接されている。このメインポンプMと補助真空ポンプRPとはバルブV5が介在されている排気管D5を介して連接され、さらに主真空ポンプMと電子銃部Kの上方部とはバルブV7が介在された排気管D4で連通されている。主真空ポンプMによって電子銃部Kはその内部が排気されるようになっている。また補助真空ポンプRPから排気管D6およびバルブV2を介して試料室Sを直接的に排気できるよう構成されており、かつ試料室Sにガスを導入するためのガス導入用のバルブV6が設けられている。低真空の試料室Sと高真空の電子銃部Kとの境界部にはコンダクタンスの小さいオリフィスC4が設けられている。(たとえば特許文献1参照)
試料室SはバルブV2を介して排気される排気管はD6のみの構成で、コンダクタンスを制限するようなオリフィス等は特に設けられてはいない。したがって試料室SにバルブV6を介してガスが導入される場合、直接補助真空ポンプRPおよびメインポンプMの低真空側の真空度が低下しすぎないように試料室Sの真空度の制御をガスの流入量で制御をしていた。電子銃部Kからの電子線は試料台SD上の試料SPに照射され試料SPから出る2次X線が検出器DTで検出される。試料室Sの真空度は真空計PNにて計測され表示器(表示せず)等にて表示される。
特開2002−313270号公報
補助真空ポンプRPで低真空の試料室Sをオリフィスを介さずに直接排気する場合、補助真空ポンプRPに負担がかかり、補助真空ポンプRPにロータリーポンプ等を使用した場合にはオイルの劣化や減少が早くなる。また、高真空を維持すべき電子銃部Kの真空度が低下する。本発明はこのような問題を解決する電子顕微鏡分析装置を提供するものである。
本発明が提供する電子顕微鏡分析装置は、上記課題を解決するために、オリフィスの大きさの異なる複数の排気系路を併設し、その中でいずれかの排気系路に切替えるように構成する。したがって補助真空ポンプの真空度の低下およびこれに連結した高真空用メインポンプ(以下メインポンプ)の排気速度の低下により真空度が低下しないように制御でき、また試料室Sを大気圧から排気する場合は、使用状態の真空度に至るまで、オリフィスのない排気管のバルブを開けて試料室を高速に排気できる。
試料室が低真空で使用される場合、補助真空ポンプとの流路をオリフィスで制限することにより、補助真空ポンプの真空度の低下を抑制して、ひいてはメインポンプの後段側の真空度の低下を防ぎ、補助真空ポンプやメインポンプの劣化を防ぎ、さらに電子銃部を高真空に維持することが可能となる。
図1に低真空電子顕微鏡分析装置(試料室の真空度を下げて電子線による観察や分析を行なう装置)とその排気系の例を示す。図に示すように、試料室Sは前記電子銃部Kとは小さなオリフィスC4で連結されている。
この試料室SはバルブV6を介してガスまたは空気が導入されるとともに並列に接続された三本の排気管D1、D2、D3を介して前記補助真空ポンプRPと連結されている。これらの排気管D1、D2、D3にはそれぞれバルブV1、V2、V3が介設されていて、それらの開閉によって選択される。排気管D1にはオリフィスC1が介設され、排気管D3にはオリフィスC3が介設されている。他方排気管D2にはオリフィスは介設されていない。これらのいずれかの排気管D1、D2、D3を介して排気できるよう構成されている。本発明の特徴はこの点にある。
低真空での使用状態ではバルブV4は閉塞状態とし、バルブV5およびバルブV7は開成状態とする。電子銃部Kは排気管D4およびバルブV7を介してメインポンプMにより排気される。このメインポンプMの低圧側はさらに排気管D5とバルブV5を介して補助真空ポンプRPで排気される。この実施例では補助真空ポンプRPにロータリーポンプを使用した場合である。また、メインポンプMとしてターボ分子ポンプやディフュージョン・ポンプを適用することもできる。
なお、この実施例において、図4と同一の符号で示される部品は図4と同一であり同様の機能をするもので、詳細の説明は省略する。以上の構成において、試料SPは試料室Sの中央にある試料台SD上に配置され、電子銃部Kからの電子線により照射されて観察または分析が行われる。試料SPが有機試料の場合水分の蒸発による破壊を防ぐため、試料室Sを低真空で使用する。この場合バルブV6を介してガスが導入され、高真空側の排気口はバルブV4で遮断されていて、メインポンプMは電子銃部Kのみを高真空に排気する。オリフィスC4は高真空の電子銃部と低真空の試料室との真空度の分離を行うためのものである。電子銃部Kの真空度は10−3Pa程度が必要である。
試料室Sの主な排気はバルブV1、V2、V3のいずれかを介して補助真空ポンプRPによって直接排気される。バルブV1、V2、V3のいずれかを選択することにより、それぞれに対応したオリフィスC1、C3またはオリフィスなしのいずれかが選択されて、試料室Sの排気速度が特定される。
バルブV2はオリフィスがない排気管D2のためのもので試料室Sを大気圧から排気する際に使用される場合だけ開状態にされ、高速に目標の真空度に到達するまで使用される。
バルブV3は小さなオリフィスC3を備えた排気管用で、試料室Sが100Paから300Pa程度で使用する場合開状態で使用される。
バルブV1は大きなオリフィスC1を備えた排気管用で、試料室Sが1Paから100Pa程度で使用する場合開状態で使用される。
補助真空ポンプRPはメインポンプMの後段側を排気しているが、同時に試料室Sの排気も行なっているため、試料室Sが低真空のときでも、前記のように目的とする真空度に応じてオリフィスを変えることで補助真空ポンプRPならびにメインポンプMの後段側が低真空になるのを抑制する。その結果電子銃部K側の真空度を高く保つことができ、メインポンプMおよび補助真空ポンプRPの負担を軽減できる。
図2はメインポンプMとしてターボ分子ポンプの中間ポートN付のものを使用した場合の変形例で、試料室Sの排気はバルブV1、V2、V3、に対応した排気管を介していずれもメインポンプMの中間ポートNから排気される。図2において図1と同一の符号で示すものは図1と同一であり、詳細な説明は省略する。
図1、図2においては説明のため、バルブV1、V2、V3の3ポートを切替えて試料室Sの真空度の制御を行なう例を示したが、バルブV1とV2のみの2ポート形や、さらに数個のバルブとオリフィスを組にした多ポート形にすることも可能である。排気系路が2段から多段になるにしたがって試料室Sの真空度の制御がきめ細かく制御できる。図3は試料室CH1とオリフィス選択部OSと排気管部CH2(図1の排気管D6)と補助真空ポンプRPとで構成される排気系部分を概略的に示している。この構成において試料室CH1と排気管部CH2とのそれぞれの圧力をP1とP2として、オリフィス選択部OSのコンダクタンスをC、そこの流量をQとする。また補助真空ポンプRPの排気速度をSVとするとき、排気管部CH2が排気量SVの補助真空ポンプRPによって排気され、試料室CH1をコンダクタンスCのオリフィスを経て排気される場合、各々のチャンバーの真空度をP1とP2とすると、次式の関係が成立つ。
C・(P1−P2)=P2・SV
Cはオリフィスの径できまるコンダクタンスで、薄いオリフィスの場合、マックスウエル・ボルツマンの気体の速度分布則によって、標準状態の空気に対しては次式で求められる。
C=11.6・A[L/S]
Aはオリフィスの(穴の)面積で[CM]単位で与えられる。
計算例としてオリフィスの径を0.5mmに設定すると
C=0.23[L/S]
となり、補助真空ポンプRPの排気量を160L/min(2.7L/S)に設定し、かつP2=2.3Paとすると、P1の真空度が270Paとなる。
同上の計算で補助真空ポンプRPの排気量が2.7L/Sであり、圧力P2を2.3Paとした状態で、オリフィスの径を1.6倍の0.8mmにした場合、P1は107Paとなり、ほぼ1/3倍程度になる。本発明が提供する電子顕微鏡分析装置の特徴は以上詳述したとおりであるが、上記ならびに図示例に限定されるものではなく、種々の変形例を抱合する。図示例ではコンダクタンスの異なる複数の排気管を併設する例を示したが、排気管は一本としてコンダクタンスを可変できるバルブを一個ないし複数個併設介在させる方式とすることも可能である。メインポンプや補助ポンプの配置についても図示例に限定されない。
薄膜蒸着装置などで高真空部と低真空度の部分が共存するような真空装置等の真空度の制御にも利用可能である。
本発明の3ポート切替え型真空装置構成図 本発明の3ポート切替え型真空装置構成図 オリフィスの大きさと到達真空度度の計算説明図 従来のシングルポート切替え型真空装置構成図
符号の説明
RP 補助真空ポンプ
M メインポンプ
K 電子銃部
S 試料室
SP 試料
SD 試料台
DT 検出器
PN 真空計
C1 オリフィス
C3 オリフィス
C4 オリフィス
V1 バルブ
V2 バルブ
V3 バルブ
V4 バルブ
V5 バルブ
V6 バルブ
V7 バルブ
D1 排気管
D2 排気管
D3 排気管
D4 排気管
D5 排気管
D6 排気管
N 中間ポート
CH1 試料室
CH2 排気管部
OS オリフィス選択部

Claims (3)

  1. 試料を配置するための試料室と、この試料室の試料に照射される電子線を発生する電子銃部と、この電子銃部を排気する主真空ポンプと、この主真空ポンプの低真空側に配置されるとともに、前記試料室を直接的に排気できるよう接続された補助真空ポンプを備え、前記試料室はガス導入部からガスを導入しつつ、前記補助真空ポンプで直接排気されて低真空状態に制御された状態で、電子銃から電子線を試料に照射し、試料の観察または分析を行う電子顕微鏡分析装置において、試料室と補助真空ポンプとを連接する排気経路に、コンダクタンスを調整するコンダクタンス調整機構を設けたことを特徴とする電子顕微鏡分析装置。
  2. コンダクタンス調整機構は、試料室にそれぞれ接続されコンダクタンスがそれぞれ異なる排気経路を複数個設けるとともに、このいずれかの排気経路に設定する切替機構で構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡分析装置。
  3. 試料室に接続されコンダクタンスがそれぞれ異なる複数個の排気経路の他端を主真空ポンプの中間排気口に接続して排気するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電子顕微鏡分析装置。
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