JP2006099792A - データ配信システム、そのためのサーバシステム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

データ配信システム、そのためのサーバシステム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】随時更新データと非随時更新データとを分離して配信すること等を可能として、システム各部の負荷を低減でき、また、データ配信の内容やタイミングを容易に変えることのできるデータ配信システム等を提供する。
【解決手段】本発明にかかるデータ配信システムにおいて、サーバシステム1は、随時更新データの配信を制御するデータ配信サーバ6と、随時更新データ以外のデータの配信を制御するアプリケーションサーバ5と、配信処理オブジェクトの配信を制御するWebサーバ4とを備えて構成されている。また、クライアント装置2は、配信処理オブジェクトを解釈実行することにより随時更新データの配信を要求する配信処理オブジェクト実行手段を備えて構成されている。このシステムによれば、随時更新データと非随時更新データとを相互に分離して配信することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーバシステムに格納されたデータをネットワークを介して各クライアント装置に配信するためのデータ配信システムに関し、特に、データの部分的配信等を達成することのできるデータ配信システムに関する。
また、本発明は、このようなデータ配信システムを実現するための、サーバシステム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
近年のインターネット技術の発達に伴い、このインターネット技術を利用して各種データの配信を行うためのデータ配信システムが広く普及してきている。このようなインターネットによるデータ配信システムとしては、WWW(World Wide Web)や電子メールを用いることが一般的である。このうち、WWWを用いたデータ配信システムでは、クライアント装置からの要求に応じて、配信の対象となる金融データや時事データ等の各種データを含んだWebページがサーバシステム側にて動的に生成され、クライアント装置に配信される。このように配信されたWebページは、クライアント装置の閲覧ソフト(ブラウザ)にて解釈されモニタに表示される。
このような従来のデータ配信システムを構成するサーバシステムは、いわゆる2層システムまたは3層システムである。このうち、2層システムは、クライアント装置からの要求解釈やWebページの生成等を行うWebサーバと、配信データ等を格納するデータベースサーバとを備えて構成されている。そして、クライアント装置からデータ配信要求があると、Webサーバにおいてこの要求が解釈され、データベースサーバに格納された配信データがWebサーバに呼び出され、このWebサーバにおいてCGI(Common Gateway Interface)によってWebページが動的に生成等されて、クライアント装置に配信される。また、3層システムは、Webサーバおよびデータベースサーバに加えて、アプリケーションサーバを備えて構成されており、Webページの生成等の処理がアプリケーションサーバにて実行されることで、Webサーバの負荷低減が図られる。
このようなデータ配信システムにおいて、サーバシステムから配信されるWebページは、多くの場合、金融データや時事データ等のように真に配信価値を有するデータと、このようなデータをクライアント装置のブラウザにて表示させるためのページデザイン等の形式的なデータとから構成されている。
そして、従来のデータ配信システムにおいては、これら配信価値を有するデータと形式的なデータとを特に区別することなく混在させた状態でWebページを形成しており、両データを同時に配信していた。
したがって、例えば、クライアント装置側でWebページの内容のうち金融データ等のみを更新したいような場合であっても、この要求を受けたサーバシステムでは、形式的なデータに対して新たな金融データを含めた形でWebページ全体が再生成され、配信されていた。
また、金融データ等を正規利用者以外の第三者に知られたくない場合には、サーバシステム側でWebページが暗号化されるが、このような場合においても金融データ等のみならずWebページ全体が暗号化され配信されていた。
このように従来のデータ配信システムにおいては、真に配信したいデータであって随時更新されるようなデータ(以下、随時更新データ)と、形式的なデータであって更新の必要性が低いデータ(非随時更新データ)とを特に分離することなく混在させて配信していたので、種々の問題が生じていた。
例えば、Webページ中の一部のデータのみを更新したい場合であっても、Webページ全体を生成する必要があったので、利用者数や更新頻度が増加した場合には、処理データの量がWebページ単位で増加することになり、サーバシステム側における処理負荷が著しく増大するという問題があった。また、Webページ全体で配信が行われていたので、利用者数等が増加した場合には、配信データの量がWebページ単位で増加することになり、ネットワーク負荷が著しく増加するという問題があった。さらに、クライアント装置側においてもWebページ全体を再解釈して再描画等の処理を行う必要があったので、その処理負荷が増大していた。
さらには、Webページ単位で暗号化および復号を行う必要があったので、サーバシステム側における暗号化の処理負荷や、クライアント装置側における復号の処理負荷が大きくなるという問題もあった。
特に、このような処理負荷の増大は、サーバ−クライアント間で対話的な通信を行う場合には通信量が増えるために、一層深刻な問題となっていた。
また、データ配信システムの運用形態によっては、利用者の属性や契約内容等に応じてサービスの差別化を図るため、配信内容や配信タイミングを利用者毎に変えたい場合がある。例えば、金融データを配信する配信システムにおいて、配信内容を変える例としては、システムの利用頻度の低い初心者に対しては、株価データや投資信託の概要等の基本的なデータのみを配信し、システムの利用頻度の高い上級者に対しては、基本的なデータに加えて、投資信託の予想分配率等の詳細なデータを配信することが挙げられる。また、配信タイミングを変える例としては、比較的高額の利用料金を払っている利用者に対しては、株価データをリアルタイムで配信し、その他の利用者に対しては、同じ株価データを数分間遅らせて配信することが挙げられる。
しかしながら、従来のデータ配信システムにおいては、上述のように、随時更新データと非随時更新データとを特に分離することなく混在させて配信していたので、配信内容や配信タイミングを利用者毎に変えたい場合には、基本となるWebページに対して利用者毎に異なるデータを多重化したり、あるいは、利用者毎に異なるデータを含んだ複数種類のWebページを予め生成しておく必要がある等、サーバシステムの処理負荷や、システム管理者の管理作業等が一層増大するという問題があった。
また、従来のデータ配信システムにおいては、単にクライアント装置側からの要求に応じてデータ配信が行われていた。したがって、データ配信のタイミングが利用者相互で一致せず、同一データを各利用者に同時に配信することができなかった。このため、各利用者に対して同報的なデータ配信を行なうことが困難であり、また、各利用者が現在閲覧等しているデータの内容を把握することが困難であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、随時更新データと非随時更新データとを分離して配信すること等を可能として、サーバシステム、ネットワーク、および、クライアント装置のそれぞれの負荷を低減することができ、また、データ配信の内容やタイミングを容易に変えて差別化を図ることができるデータ配信システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、このようなデータ配信システムを実現するための、サーバシステム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、請求項1に記載のデータ配信システムは、サーバシステムから、ネットワークを介して接続された各クライアント装置に対して、データを配信するためのデータ配信システムであって、前記サーバシステムは、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルであって所定のデータベースに格納されたレベルに基づいて各随時更新データの配信可否を判断し、配信可と判断した前記随時更新データを、所定のデータベースに格納された配信遅延時間の経過後に配信する随時更新データ配信手段と、配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するためにユーザのレベル付けを行うためのルール及び各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールであって所定のデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定し、この決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ配信手段と、前記随時更新データ配信手段に対して随時更新データの配信を要求するための処理を記述した配信処理オブジェクトの配信を制御する配信処理オブジェクト配信手段と、を備えて構成され、各クライアント装置は、前記サーバシステムから配信されたデータ中に配信処理オブジェクトが含まれている場合には、この配信処理オブジェクトを解釈実行することにより、前記随時更新データ配信手段に対して前記随時更新データの配信を要求する配信処理オブジェクト実行手段を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載のデータ配信システムは、請求項1に記載のデータ配信システムにおいて、前記サーバシステムの前記随時更新データ配信手段は、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルが格納されたアクセスデータ用データベースと、このアクセスデータ用データベースに格納されたレベルに基づいて、各随時更新データの配信可否を判断するアクセス制御手段と、前記随時更新データの遅延制御を行うための配信遅延時間が格納されたタイミング制御用データベースと、このタイミング制御用データベースに格納された配信遅延時間の経過後に前記随時更新データの配信を行うことにより、前記随時更新データの配信タイミングを制御するタイミング制御手段と、を有し、前記サーバシステムの前記非随時更新データ配信手段は、前記ユーザのレベル付けを行うためのルール及び前記表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを格納するルールデータベースと、このルールデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定するルール管理制御部と、決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ生成部と、を有することを特徴とする。
また、請求項3に記載のデータ配信システムは、請求項1又は2に記載のデータ配信システムにおいて、前記サーバシステムは、前記配信処理オブジェクト配信手段に対して前記配信処理オブジェクトの配信を要求するためのオブジェクト取得情報を配信するオブジェクト取得情報配信手段を備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載のデータ配信システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ配信システムにおいて、前記随時更新データ配信手段は、前記随時更新データを所定方法により暗号化してクライアント装置に配信する暗号化手段を備え、各クライアント装置は、前記随時更新データ配信手段から暗号化して配信された前記随時更新データを復号する復号手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5記載のサーバシステムは、ネットワークを介して接続された各クライアント装置に対して、データを配信するためのサーバシステムであって、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルであって所定のデータベースに格納されたレベルに基づいて各随時更新データの配信可否を判断し、配信可と判断した前記随時更新データを、所定のデータベースに格納された配信遅延時間の経過後に配信する随時更新データ配信手段と、配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するためにユーザのレベル付けを行うためのルール及び各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールであって所定のデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定し、この決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ配信手段と、前記随時更新データ配信手段に対して随時更新データの配信を要求するための処理を記述した配信処理オブジェクトの配信を制御する配信処理オブジェクト配信手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項6に記載のサーバシステムは、請求項5に記載のサーバシステムにおいて、前記随時更新データ配信手段は、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルが格納されたアクセスデータ用データベースと、このアクセスデータ用データベースに格納されたレベルに基づいて、各随時更新データの配信可否を判断するアクセス制御手段と、前記随時更新データの遅延制御を行うための配信遅延時間が格納されたタイミング制御用データベースと、このタイミング制御用データベースに格納された配信遅延時間の経過後に前記随時更新データの配信を行うことにより、前記随時更新データの配信タイミングを制御するタイミング制御手段と、を有し、前記非随時更新データ配信手段は、前記ユーザのレベル付けを行うためのルール及び前記表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを格納するルールデータベースと、このルールデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定するルール管理制御部と、決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ生成部と、を有することを特徴とする。
また、請求項7に記載のサーバシステムは、請求項5又は6記載のサーバシステムにおいて、前記配信処理オブジェクト配信手段に対して配信処理オブジェクトの配信を要求するためのオブジェクト取得情報を配信するオブジェクト取得情報配信手段を備えることを特徴とする。
また、請求項8に記載のサーバシステムは、請求項5から7のいずれか一項に記載のサーバシステムにおいて、前記随時更新データ配信手段は、随時更新データを所定方法により暗号化してクライアント装置に配信する暗号化手段を備えることを特徴とする。
また、請求項9に記載の記録媒体は、サーバシステムから、ネットワークを介して接続された各クライアント装置に対して、データを配信するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記サーバシステムにおいて、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルであって所定のデータベースに格納されたレベルに基づいて各随時更新データの配信可否を判断し、配信可と判断した前記随時更新データを、所定のデータベースに格納された配信遅延時間の経過後に配信する随時更新データ配信手順と、配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するためにユーザのレベル付けを行うためのルール及び各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールであって所定のデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定し、この決定されたルールに基づいて、非随時更新データを各クライアント装置に対して配信する非随時更新データ配信手順と、前記随時更新データの配信をサーバシステムに対して要求するための処理を記述した配信処理オブジェクトを、各クライアント装置に対して配信するオブジェクト配信手順とを、実行するためのプログラムを記録したことを特徴とする。
また、請求項10に記載の記録媒体は、請求項9に記載の記録媒体において、前記随時更新データ配信手順は、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルが格納されたアクセスデータ用データベースに格納されたレベルに基づいて、各随時更新データの配信可否を判断するアクセス制御手順と、前記随時更新データの遅延制御を行うための配信遅延時間が格納されるタイミング制御用データベースに格納された配信遅延時間の経過後に前記随時更新データの配信を行うことにより、前記随時更新データの配信タイミングを制御するタイミング制御手順と、を含み、前記非随時更新データ配信手順は、前記ユーザのレベル付けを行うためのルール及び前記表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを格納するルールデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定するルール管理制御手順と、決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ生成手順とを含むことを特徴とする。
また、請求項11に記載の記録媒体は、請求項9又は10に記載の記録媒体において、前記サーバシステムにおいて、オブジェクト配信手順の前に、当該サーバシステムに対して配信処理オブジェクトの配信を要求するためのオブジェクト取得情報を各クライアント装置に対して配信する取得情報配信手順をさらに実行するためのプログラムを記録したことを特徴とする。
また、請求項12に記載の記録媒体は、請求項9から11のいずれか一項に記載の記録媒体において、前記サーバシステムにおいて、随時更新データ配信手順の前に、各クライアント装置に配信する随時更新データを所定方法により暗号化する暗号化手順をさらに実行するためのプログラムを記録したことを特徴とする。
このような配信システムによれば、上述した従来のデータ配信システムにおける諸問題を解決することができる。
例えば、Webページ中の一部のデータのみを更新したい場合、このデータのみをサーバシステムから配信すればよいので、サーバシステム側における処理負荷が大きく低減される。また、クライアント装置側においても、一部のデータのみを新たに描画処理等すればよいので、その処理負荷が大きく低減される。特に、このように処理負荷を低減できる場合には、サーバ−クライアント間で対話的な通信を行う場合に生じていた膨大なトラフィックを低減することができ、その効果が一層顕著である。
この発明によれば、各随時更新データの配信可否がアクセス制御され、配信可と判断された場合には配信され、配信不可と判断された場合には配信されない。したがって、サーバシステム側においては随時更新データ毎に配信可否の制御を行うことができるので、ユーザとの契約内容等に応じて配信するデータの内容を変えたい場合にも、ユーザ毎に異なるデータを多重化したり、あるいは、利用者毎に異なるデータを含んだ複数種類のWebページを予め生成しておく必要がないので、サーバシステムの処理負荷や、システム管理者の管理作業等が大きく低減される。したがって、データのアクセス制御に関する処理負荷の低いデータ配信システムを構築することができる。
この発明によれば、オブジェクト取得情報の内容等を可変することによって配信処理オブジェクトの配信内容や配信可否等を制御することができ、結果として随時更新データの配信内容や配信可否等を制御することができる。例えば、配信処理オブジェクトをJavaアプレットやActiveXコントロールにて構成し、オブジェクト取得情報をこれらJavaアプレットやActiveXコントロールに対する参照として構成しておくことで、参照のみが異なるWebページを静的または動的に生成することにより、随時更新データの配信制御を行うことができる。したがって、データ配信管理が非常に容易になる。
この発明によれば、随時更新データのみが暗号化されて配信され、この暗号化された随時更新データがクライアント装置によって復号される。したがって、サーバシステム側では随時更新データのみを暗号化して配信することができ、第三者に秘匿する必要性の低い表示枠等の非随時更新データについては暗号化を行わなくてよいため、暗号化の処理負荷が大きく低減される。また、クライアント装置側においては、随時更新データのみが暗号化されて配信されるので、この随時更新データのみを復号すればよいため、復号の処理負荷が大きく低減される。
ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」や、各種コンピュータシステムに内蔵されるROM、RAM、ハードディスク等の任意の「固定用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード、バイナリコード、実行形式等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。
以下、本発明にかかるデータ配信システム、サーバシステム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一つの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(本システムの概要)
図1はこの実施の形態にかかるデータ配信システム全体の構成図、図2はWebサーバのブロック図、図3はアプリケーションサーバのブロック図、図4はデータ配信サーバのブロック図、図5はクライアント装置のブロック図である。
本実施の形態にかかるデータ配信システム(以下、本システム)は、図1に示すように、サーバシステム1と、複数のクライアント装置2とを、インターネット等のネットワーク3を介して通信可能に接続して構成されている。
(データ配信の概要)
以下、本システムにて行われるデータ配信の概要について説明し、その後、本システムの構成および処理等の詳細について説明する。
本システムにおいて、各クライアント装置2の利用者は、サーバシステム1から各種データの配信を受けることができる。この配信の対象となるデータは任意であるが、本実施の形態においては、証券データを配信する例を示す。
本システムにおいてサーバシステム1から配信されるデータは、随時更新データ、非随時更新データ、配信処理オブジェクト、および、オブジェクト取得情報に大別される。このうち、随時更新データは、上述のように随時に更新されるデータであり、本実施形態においては株価データ(例えば、現在株価、高値、安値等)である。また、非随時更新データは、上述のように更新頻度や更新の必要性の低いデータであり、本実施形態においては株価データを表示するための表示枠や背景に関する画像データ、あるいは、証券コードや会社名等の文字データである。また、配信処理オブジェクトは、随時更新データの配信をクライアント装置2からサーバシステム1に要求するための処理を記述したデータである。そして、オブジェクト取得情報とは、この配信処理オブジェクトをクライアント装置2からサーバシステム1に要求するための情報である。なお、各データの具体的内容は、任意に決定することができる。
そして本システムにおいては、随時更新データ、非随時更新データ、配信処理オブジェクト、および、オブジェクト取得情報をそれぞれ個別に管理し、少なくとも随時更新データについては他のデータから分離されてクライアント装置2に配信される。また、この随時更新データの配信に関して、暗号化のための制御、利用者毎のアクセスレベルを制御するためのアクセス制御、あるいは、配信タイミングを制御するためのタイミング制御等が必要に応じて行われる。
(システム構成―サーバシステム)
このようなデータ配信を行うための本システムの構成について説明する。
まず、サーバシステム1について説明する。図1においてサーバシステム1は、Webサーバ(またはWWWサーバ)4、アプリケーションサーバ(以下、APサーバ)5、および、データ配信サーバ6を備えて構成されており、これら各サーバ4〜6はLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)の如き任意のネットワークにて通信可能に接続されており、全体として一つのサーバ群が構成されている。
(システム構成―サーバシステム―Webサーバ)
このサーバシステム1のうち、Webサーバ4は、概略的に、クライアント装置2から配信要求データを受信してこれを解釈し、要求されたデータを取得してこれをクライアント装置2に送信するものであり、特に本実施形態においては、配信処理オブジェクトの配信を制御する配信処理オブジェクト配信手段として機能する。
このWebサーバ4は、図2に示すように、外部通信インターフェース(以下、外部通信IF)40、データ受信部41、リクエスト解析部42、内部通信インターフェース(以下、内部通信IF)43、配信処理オブジェクトライブラリ44、配信処理オブジェクト取得部45、および、データ送信部46を備えて構成されており、これら各部はバス等の通信路を介して通信可能に接続されている。このWebサーバ4は、さらに、ルータ等の図示しない通信装置および専用線を介して、ネットワーク3に通信可能に接続されている。
このWebサーバ4の構成要素のうち、外部通信IF40は、当該Webサーバ4とネットワーク3(またはルータ等の通信装置)との間における通信制御を行う。また、データ受信部41は、クライアント装置2から送信された配信要求データを外部通信IF40を介して受信する。このように受信された配信要求データは、リクエスト解析部42にて解釈され、その内容に応じて配信処理が行われる。この配信処理の際には、必要に応じて、内部通信IF43を介してAPサーバ5との間において通信が行われる。
また、配信処理オブジェクトライブラリ44には、各種の配信処理オブジェクトが格納されている。この配信処理オブジェクトは、Webサーバ4からクライアント装置2に配信されて当該クライアント装置2のブラウザー等の上で実行されるプログラムまたは中間コードとして構成されるもので、データ配信サーバ6に対して随時更新データの配信要求を行うと共に(配信要求機能)、このデータ配信サーバ6から配信された随時更新データを、クライアント装置2によって既に取り込まれている非随時更新データに一体に組み合わせてそのモニタに表示させるものであり(随時更新データ表示機能)、さらには、クライアント装置2とデータ配信サーバ6との接続状態を維持管理することによってデータ配信サーバ6からの能動的なデータ配信を可能とするものである(接続管理機能)。ただし、接続管理機能については省略することができ、また、これら各機能を複数の配信処理オブジェクトによって分割して達成することもできる。
この配信処理オブジェクトは、例えば、Javaアプレットや、ActiveXコントロールとして記述され、バイナリコードを含んだオブジェクトファイル等として、配信処理オブジェクトライブラリ44に予め格納される。このように格納された配信処理オブジェクトは配信処理オブジェクト取得部45の制御によって取得され、データ送信部46および外部通信IF40を介してクライアント装置2に送信される。
(システム構成―サーバシステム―APサーバ)
次に、APサーバ5について説明する。このAPサーバ5は、概略的に、Webサーバ4またはデータ配信サーバ6からの要求を受けて、利用者のアクセス管理やWebページの生成を行い、その結果をWebサーバ4に送信するものであり、特に本実施形態においては、非随時更新データの配信を制御する非随時更新データ配信手段として機能する。
このAPサーバ5は、図3に示すように、内部通信インターフェース(以下、内部通信IF)50、実行制御部51、セッション管理部52、セッション管理用データベース(以下、セッション管理用DB)53、Webページ生成部54、非随時更新データ生成部55、オブジェクト取得情報生成部(オブジェクト取得情報配信手段)56、ルール管理制御部57、および、ルールデータベース(以下、ルールDB)58を備えて構成されており、これら各部はバス等の通信路を介して通信可能に接続されている。
このAPサーバ5の構成要素のうち、内部通信IF50は、Webサーバ4との間における通信制御を行う。また、実行制御部51は、Webサーバ4から送信された処理要求を解釈し、この解釈結果に基づいてAPサーバ5内の各部を制御する。また、セッション管理部52は、データ配信を要求している利用者に対して当該利用者を一意に識別するためのユーザIDを発行し、このユーザIDに基づいて各利用者を認証し、また、データの一連の配信処理(以下、必要に応じてセッション)の実行状態を管理する。
このセッション管理に必要なセッション管理データ(例えば、ユーザID、氏名、住所、セッション状況、証券購入回数等)はセッション管理用DB53に格納されており、このデータがセッション管理部52にて必要に応じて参照される。このセッション管理データの一例を図6に示す。なお、実際には、セッション管理用DB53へのアクセスはDBMS(Database Management System)を介して行なわれるが、このDBMSについては省略する(他のデータベースについても同様である)。
また、非随時更新データ生成部55は、必要に応じて、クライアント装置2に対して配信すべき非随時更新データを生成する。また、オブジェクト取得情報生成部56は、上述の配信処理オブジェクトを取得するために必要となるオブジェクト取得情報を必要に応じて生成する。このオブジェクト取得情報は、Webサーバ4の配信処理オブジェクトライブラリ44に格納された配信処理オブジェクトを特定するための情報であり、例えば、配信処理オブジェクトライブラリ44に格納されたファイルから、配信処理オブジェクトであるJavaアプレットを参照するためのHTMLタグとして記述される。
そして、Webページ生成部54は、必要に応じて、これら非随時更新データ生成部55またはオブジェクト取得情報生成部56から情報を取得して、この情報を用いて、クライアント装置2に配信すべきWebページをHTMLにて生成する。この際、ルール管理制御部57を介して所定のルールが参照され、生成すべきWebページの内容が決定される。
このルール管理制御部57は、クライアント装置2に対してデータ配信を行なうための各種のルール(配信条件)のうち、いずれのルールを適用するのかを判断すると共に、このルールのメンテナンス等の管理を行なう。このルールの適用判断は、セッション管理用DB53に格納されたデータに基づいて、ルールDB58に格納されたルールを参照することによって行なわれる。ルールDB58に格納されたルールとしては、任意のルールを記述することができるが、例えば、配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するために、ユーザのレベル付けを行うルールや、各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを設定しておくことができる。
このルールDB58に格納されたルールの一例を図7に示す。この図7に示すようにルールDB58には、ユーザレベルを決定するためのルールとして、本システムを介して行なわれた証券購入回数と、各証券購入回数に応じて決定されるユーザレベルとが、相互に関連付けて格納されている。ここでは、証券購入回数が「3未満」の場合には「初級者」、証券購入回数が「3以上」の場合には「上級者」となる。また、ルールDB58には、さらに、各ユーザレベルに応じて表示される非随時更新データの内容(画面内容)が、各証券購入回数に関連付けて格納されている。ここでは、一例として、「初級者」のユーザには「初級者用画面」、「上級者」のユーザには「上級者用画面」というルールが格納されている。
(システム構成―サーバシステム―データ配信サーバ)
次に、データ配信サーバ6の構成について説明する。このデータ配信サーバ6は、概略的に、クライアント装置2からの要求を受けて、随時更新データを取得して、クライアント装置2に送信するものであり、特に本実施形態においては、随時更新データの配信を制御する随時更新データ配信手段として機能する。
このデータ配信サーバ6は、図4に示すように、外部通信インターフェース(以下、外部通信IF)60、データ受信部61、復号部62、データ制御部63、アクセス制御部(アクセス制御手段)64、アクセスデータ用データベース(アクセスデータ用DB)65、タイミング制御部(タイミング制御手段)66、タイミング制御用データベース(タイミング制御用DB)67、内部通信インターフェース(以下、内部通信IF)68、および、暗号化部(暗号化手段)69、データ送信部70を備えて構成されており、これら各部はバス等の通信路を介して通信可能に接続されている。このデータ配信サーバ6は、さらに、ルータ等の図示しない通信装置および専用線を介して、ネットワーク3に通信可能に接続されている。
このデータ配信サーバ6の構成要素のうち、外部通信IF60は、当該データ配信サーバ6とネットワーク3(またはルータ等の通信装置)との間における通信制御を行う。また、データ受信部61は、クライアント装置2から送信された配信要求を外部通信IF60を介して受信する。このように受信された配信要求は、必要に応じて復号部62において復号され、データ制御部63に受け渡される。このデータ制御部63においては、配信要求データの内容に基づいて、その内容に応じて配信処理が行われる。
また、配信処理に先立って、アクセス制御部64においてアクセス可否の判定が行なわれる。この判定のためのアクセスデータは、アクセスデータ用DB65に格納されている。このアクセスデータとしては、例えば、ユーザIDと、このユーザIDを持つユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベル(アクセスレベル)とが相互に対応付けて記憶されている。このアクセスデータ用DB65に格納されたアクセスデータの一例を図8に示す。この図8に示すようにアクセスデータは、例えば、ユーザID「0001」を持つユーザのアクセスレベルは「A」、ユーザID「0002」を持つユーザのアクセスレベルは「B」の如く構成されている。なお、ここでは、アクセスレベル「A」のデータは「東証1部および東証2部の株価データ」、アクセスレベル「B」のデータは「東証1部、東証2部、および店頭公開株の株価データ」の如く決定されているものとする。
また、タイミング制御部66は、随時更新データ自体の管理や、随時更新データの配信タイミングに関するタイミング制御を行う。このタイミング制御は、情報配信サーバから配信された随時更新データを一時的に格納すると共にその配信時間を管理する制御(配信情報管理制御)、ユーザとの契約内容等に応じて随時更新データを遅延して配信する制御(遅延制御)、および、各クライアント装置2に対して最後に配信された随時更新データを管理する制御(更新管理制御)に大別される。
これらタイミング制御を行うために必要なデータは、タイミング制御用DB67に格納されている。このうち、配信情報管理制御を行うための配信情報管理データとしては、例えば、随時更新データ毎に割り当てられたデータIDと、各データIDを持つ随時更新データと、この各データIDを持つ随時更新データが情報配信サーバから配信された時間(タイムスタンプ)とが、相互に対応付けて記憶される。この配信情報管理データの一例を図9に示す。
また、遅延制御を行うための遅延制御データとしては、例えば、ユーザIDと、このユーザIDを持つユーザとの間で契約等にて予め決定された配信遅延時間とが相互に対応付けて記憶される。この遅延制御データの一例を図10に示す。この図10に示すように遅延制御データは、例えば、ユーザID「0001」を持つユーザの遅延時間は「20分」、ユーザID「0002」を持つユーザの遅延時間は「0分」の如く構成されている。
さらにまた、更新管理制御を行うための更新管理データとして、ユーザIDと、各ユーザIDを持つユーザに対して最後に配信された随時更新データのデータIDとが、相互に対応付けて記憶されている。この更新管理データの一例を図11に示す。
このようなアクセス制御およびタイミング制御を経て取得された随時更新データは、暗号化部69において必要に応じて暗号化される。そして、データ送信部70および外部通信IF60を介してクライアント装置2に配信される。
なお、復号部62と暗号化部69による暗号通信は、共通鍵暗号方式、公開鍵暗号方式、あるいは、これらを組み合わせたSSL等の暗号方式のうち任意のものを採用することができ、その暗号化自体または復号自体の具体的処理内容については従来のデータ配信システムと同様にこれを行うことができる。
さて、これまでにサーバシステム1の構成について説明したが、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、サーバシステム1の各サーバが備える処理機能のうち、全部または任意の一部は、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。
さらに、サーバシステム1の分散・統合の具合的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、Webサーバ4、APサーバ5、および、データ配信サーバ6を一つに統合することも可能である。また、Webサーバ4の配信処理オブジェクトライブラリ44をAPサーバ5に配置することもできる。あるいは、サーバ4〜6の各データベースやライブラリを、データベースサーバとして独立させ集中管理してもよい。なお、実際のサーバシステム1の構成機能としては、さらにファイアウォールサーバやDNS(Domain Name System)サーバの機能を付加することができるが、これらについては従来と同様に構成することができるためにその説明を省略する。
(システム構成−クライアント装置)
次に、クライアント装置2の構成について説明する。このクライアント装置2は、図5に示すように、概略的には、処理部20、HD21、RAM22、入出力制御インターフェース(以下、入出力制御IF)23、入力装置24、出力装置25、および、外部通信インターフェース(以下、外部通信IF)26を備えて構成されており、これら各部がバス27を介してデータ通信可能に接続されている。このクライアント装置2は、例えば、パーソナルコンピュータによって、あるいは、一部の機能をゲームに特化させた家庭用のゲーム機によって実現することができる。
このクライアント装置2の処理部20は、HTML解釈部28および配信処理オブジェクト実行部(配信処理オブジェクト実行手段)29を備えて構成されている。これら各部による処理内容の詳細については後述するが、このうち、HTML解釈部28は、HTMLタグにて記述されたテキストデータを解釈してモニタに表示させる表示制御を行なう。また、配信処理オブジェクト実行部29は、配信処理オブジェクトを解釈実行することによって随時更新データの配信を要求するものであり、少なくとも、配信処理オブジェクトを解釈実行して出力装置25に表示させる機能を備える。
例えば、配信処理オブジェクト実行部29は、配信処理オブジェクトとしてのJavaアプレットを実行させるJVM(Java Virtual Machine)やアプレットビューワーとして構成することができる。これらHTML解釈部28および配信処理オブジェクト実行部29は、実際にはブラウザ、または、当該ブラウザの制御によって起動実行されるプラグインソフトとして構成することができる。なお、処理部20は、データを必要に応じて暗号化する暗号化手段、または、復号する復号手段としても機能する。
これら処理部20の各部は、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現することができる。すなわち、HD21または図示しないROMには、OS(Operating System)と協動してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが格納されている。このコンピュータプログラムは、RAM22にロードされることによって実行され、CPUと協動して各処理部20を構成する。しかしながら、このコンピュータプログラムは、クライアント装置2に対して任意のネットワーク3を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに格納されてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。このあるいは、各処理部20の全部または任意の一部を、ワイヤードロジック等によるハードウェアとして実現することも可能である。
また、入力装置24としては、キーボード、マウス、および、マイク等を用いることができる。また、後述するモニタも、マウスと協働してポインティングディバイス機能を実現する。この他、クライアント装置2がゲーム機として実現された場合の入力装置24としては、キーボードやマウスに代えて、ゲーム機用のコントローラを用いることができる。また、出力装置25としては、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカを用いることができる(なお、以下においては出力装置25をモニタ25として記載する)。
このように構成されたクライアント装置2は、モデム、TA、ルータ等の通信装置と電話回線を介して、あるいは、専用線を介して、ネットワーク3に接続されており、所定の通信規約(例えば、TCP/IP(transport control protocol/internet protocol))に従ってサーバ装置にアクセスすることができる。
なお、これらサーバ装置とクライアント装置2を接続するネットワーク3としては、上述したインターネットに限られず、任意のネットワーク3を利用することができる。
(本システムにおけるデータ配信処理−非随時更新データの配信)
次に、このように構成された本システムにおけるデータ配信処理について説明する。図12〜16は、本処理におけるフローチャート、図17〜22は、データ配信を説明するための概念図である。
まずユーザは、クライアント装置2において株価データを表示するためのWebページの配信を要求する(ステップS1)。このクライアント装置2における配信要求は、例えば、通常のWebページの要求と同様に行なうことができ、ダイアルアップ等にてネットワーク3への接続を行なった後、入力装置にWebページの所定のURLを入力することによって行なわれる。この配信要求は、処理部20においてHTTPプロトコルに変換され、外部通信IF26を介してネットワーク3に送信される(ステップS2、図17)。
ネットワーク3に送出された配信要求は、ルーティングされてWebサーバ4に到達し、このWebサーバ4の外部通信IF40およびデータ受信部41を介して受信され(ステップS3)、リクエスト解析部42に送出される。このリクエスト解析部42では、クライアント装置2からの配信要求が解釈され(ステップS4)、この要求内容が配信処理オブジェクトの配信要求であるか、あるいは、それ以外の要求であるかが判断される(ステップS5)。当初の配信要求には、配信処理オブジェクトの配信要求を行なうための後述する固有識別子が含まれていないことから、ここでの配信要求は、配信処理オブジェクトの配信要求以外の要求であると判断される。
この場合、配信要求が内部通信IF43を介してAPサーバ5に転送される(ステップS6)。APサーバ5では、この配信要求が内部通信IF50を介して受信され(ステップS7)、実行制御部51にて配信要求に基づく処理が行なわれる。具体的には、まず、セッション管理部52において、ユーザの認証処理が行なわれる(ステップS8)。ここでは、クライアント装置2から任意の方法にて取得されたユーザの氏名が、セッション管理用DB53に格納されているユーザ名に該当するか否かが確認され、該当する場合にはこのユーザ名に対応するユーザIDが抽出され、格納されていない場合には、任意の方法(例えば、ランダム生成)にてユーザIDが発行されると共に、セッション管理用DB53に新たに格納される(ステップS9)。
次に、Webページ生成部54の制御下において、クライアント装置2に配信するためのデータが生成される(ステップS10)。具体的には、まず、Webページ生成部54からルール管理制御部57に対してセッション管理用DB53内のデータが受け渡され、ルール管理制御部57ではこのデータに基づいて、ルールDB58に格納されたルールが参照されて、適用すべきルールが決定される。ここでは、セッション管理用DB53において、配信先のユーザIDに関連付けて記憶されているファンドの購入回数が基準となり、購入回数が「3回未満」である場合には「初級者用の画面」を表示するというルールが適用され、購入回数が「3回以上」である場合には「上級者用の画面」を表示するというルールが適用される。
このように選択されたルールは、ルール管理制御部57からWebページ生成部54に受け渡され、このルールに基づいてWebページを生成するための制御が行なわれる(ステップS11)。具体的には、非随時更新データ生成部55によって、初級者用の画面または上級者用の画面を表示するための枠組み等の非随時更新データが生成される。またオブジェクト取得情報生成部56にて、初級者用の画面または上級者用の画面に配信すべき随時更新データを取得するためのオブジェクト取得情報が生成される。これら、非随時更新データ生成部55およびオブジェクト取得情報生成部56から取得されたデータは、Webページ生成部54によってHTML言語による配信データとして生成され、実行制御部51および内部通信IF50を介してWebサーバ4に送信される(ステップS12)。そして、Webサーバ4を介して、HTTPプロトコルにてクライアント装置2に送信される(ステップS17)。なお、この時、ユーザに対して新たに発行されたユーザIDがある場合には、このユーザIDがAPサーバ5からWebサーバ4に送信され、クライアント装置2に同送される。
クライアント装置2では、Webサーバ4から送信されたデータが、HTML解釈部28にて解釈実行され、モニタ25に表示される(ステップS13、S14、図18)。この時点においては、初級者用の画面または上級者用の画面の表示枠等のみが表示されることになる。
また、このHTML解釈の際には、データ中に埋め込まれたオブジェクト取得情報がHTML解釈部28にて解釈実行される(ステップS15)。この結果、配信処理オブジェクトを取得するための要求であることを示す所定の固有識別子と、取得すべき配信処理オブジェクトの位置とを含んだ要求が生成され、この要求がWebサーバ4に対して送信される(ステップS2)。
(本システムにおけるデータ配信処理−配信処理オブジェクトの配信)
Webサーバ4では、この要求が外部通信IF40およびデータ受信部41を介して受信され(ステップS3)、リクエスト解析部42にて解析される(ステップS4)。この解析においては、クライアント装置2からの要求に所定の固有識別子が含まれていることにより、この要求が配信処理オブジェクトの要求であると判断されて(ステップS5)、この要求がオブジェクト取得部45に送出される(ステップS16、図19)。
このオブジェクト取得部45においては、要求された配信処理オブジェクトがオブジェクトライブラリ44から取得される。例えば、配信処理オブジェクトがJavaアプレットである場合には、配信処理オブジェクトライブラリ44に格納されたファイルに含まれるclassファイルが呼び出され、instanceが生成されることでJavaアプレットが取得される。このように取得された配信処理オブジェクトは、リクエスト解析部42、データ受信部41、および、外部通信IF40を介してクライアント装置2に送信される(ステップS17、図20)。
(本システムにおけるデータ配信処理−随時更新データの配信)
クライアント装置2では、Webサーバ4から送信されたデータが、HTML解釈部28にて解釈実行される(ステップS13〜S15)。ここでは、送信されたデータに配信処理オブジェクトが含まれているため、この配信処理オブジェクトが配信処理オブジェクト実行部29に受け渡されて解釈実行される(ステップS18)。これによって、配信処理オブジェクトの配信要求機能により、配信サーバに対して随時更新データの配信が要求される(図21)。また、この時、後述する接続管理が開始される。
ここでの随時更新データの配信要求は、例えば、随時更新データを取得するための要求であることを示す所定の固有識別子と、取得すべき随時更新データの内容を特定する情報(データID等)とを含んだ要求が生成され、この要求がWebサーバ4に対して送信されることによって行われる。この時、要求を第三者に秘匿する必要がある場合には、この要求が、処理部20によって暗号化された後、送信される。この暗号化に必要な情報は、非随時更新データや配信処理オブジェクトと同時にサーバシステム1から提供することができる。
また、この要求送信時には、クライアント装置2からはユーザIDが同送される。このユーザIDは、例えば、ユーザが入力してもよく、あるいは、先にWebサーバ4から送信されたユーザIDをCookieとしてHD21に記憶させておき、これを呼び出して環境変数にて自動送信してもよい。
この要求を受けたデータ配信サーバ6においては、クライアント装置2からの要求が外部通信IF60を介してデータ受信部61にて受信される(ステップS19)。ここで、復号が必要か否かが判断され(ステップS20)、必要である場合には復号部62にて復号された後(ステップS21)、データ制御部63に送出される。そして、データ制御部63の制御下において、随時更新データが取得される。
この随時更新データの取得の際には、まず、アクセス制御部64によるアクセス制御が行われる(ステップS22)。このアクセス制御では、クライアント装置2から送信されたユーザIDに基づいて、アクセスデータ用DB65に格納されたアクセスデータが参照され、要求されている随時更新データのレベルと、ユーザIDに対応するアクセスレベルとが比較される。例えば、図8の例において、ユーザIDが「0001」の場合、要求されている随時更新データのレベルが「A」であればアクセス許可、「B」であればアクセス不許可と判断される。
この比較判断の結果は、データ制御部63に受け渡される。そして、データ制御部63の制御下において、アクセス不許可の場合にはエラー画面を表示するためのエラーデータがデータ送信部70および外部通信IF60を介してクライアント装置2に送信される(ステップS23、S27)。一方、アクセスが許可された場合には、タイミング制御部66によるタイミング制御が開始される。このように本システムにおいては、随時更新データの配信可否を各ユーザ毎に制御することができる。
ここで、タイミング制御部66の制御下において、情報配信サーバから新たな随時更新データが配信される毎に、そのデータID、随時更新データ、および、配信時間が配信情報管理データとしてタイミング制御用DB67に格納されている(配信情報管理制御)。
そして、上述のようにアクセスが許可された場合、クライアント装置2から送信されたユーザIDに基づいて、タイミング制御用DB67に格納された遅延制御データが参照され、遅延制御を行うための配信遅延時間が抽出される。そして、この配信遅延時間と、上述した配信情報管理データ、および、任意の方法によって取得される現在時刻とに基づいて、随時更新データの遅延配信が行われる(遅延制御、ステップS24)。
例えば、配信遅延時間が20分、要求されている随時更新データの配信時間が13:00、現在時刻が13:10の場合には、現在時刻が13:20となるのを待ってから、タイミング制御用DB67から随時更新データが呼び出され、データ制御部63に受け渡される。また、配信遅延時間が0分の場合には、直ちに随時更新データが呼び出されて、データ制御部63に受け渡される。このように本システムにおいては、随時更新データの配信タイミングを各ユーザ毎に制御することができる。
このように随時更新データがデータ制御部63へ受け渡されると、この随時更新データが、データ送信部70および外部通信IF60を介してクライアント装置2に送信される。この時、暗号化が必要である場合には、暗号化部69において暗号化された後、送信が行なわれる(ステップS25〜S27)。この暗号化の要否に関する情報や、暗号鍵等の暗号化のために必要な情報は、予めタイミング制御用DB67に格納され、あるいは、APサーバ5のルールDB58にルールとして格納されて、必要に応じて参照される。このように、本システムにおいては、随時更新データについてのみ暗号化を行うことができる。
クライアント装置2では、Webサーバ4から送信された随時更新データが、外部通信IF26を介して受信され(ステップS28)、配信処理オブジェクト実行部29にて実行される配信処理オブジェクトの随時更新データ表示機能によって、先にモニタ25に表示されている表示枠等における所定位置に組み込まれて表示される(ステップS29、S30)。すなわち、ここでは、クライアント装置2にて随時更新データのみについて描画等の処理が行われる。なお、Webサーバ4から送信されたデータがエラーデータである場合には、モニタ25にエラー画面が表示される。
これまで説明した一連の処理によって、クライアント装置2のモニタ25には、現在株価や出来高等の随時更新データを含んだ初級者用画面または上級者用画面が表示される(図22)。なお、これら一連の処理は、近年の高速化された通信システムにおいては、大きなタイムラグを生じさせることなく行われるので、随時更新データと非随時更新データとが同時に配信された場合と大差なく行うことができ、ユーザにストレスを与えることがない。
このような処理が行われる間、クライアント装置2とサーバシステム1とは接続状態を維持しており、基本的にはユーザが故意に接続を遮断する迄、この接続状態が維持される。すなわち、上述のようにTCPに従って通信を行っている場合には、クライアント装置2とサーバシステム1との間にコネクションを設けてから通信を行うため、このコネクションを一旦解除すると、再び双方間でコネクションを確立しないと通信が行えないことになり、それ以上のデータ配信を行うことができなくなる。
このため、クライアント装置2に送信される配信処理オブジェクトは接続管理機能を備えて構成されており、ブラウザによる自動遮断機能を停止させる。具体的には、配信処理オブジェクトにより、随時更新データの送信を行った後で通常は解除されるリンクが強制的に保持される。この結果、ユーザが故意に接続を遮断する迄、クライアント装置2とサーバシステム1との接続状態が維持される。
このように接続が維持された状態において、データ配信サーバ6からは、能動的に随時更新データが配信される。すなわち、タイミング制御部66によって、情報配信サーバからの随時更新データの配信の有無が監視され、新規な随時更新データが配信された場合には、先のステップS22に戻る制御を行う。これによって、新規な随時更新データが必要に応じてアクセス制御および遅延制御を受けた後、クライアント装置2に配信される。したがって、これ以降、随時更新データのみを配信してクライアント装置2側において更新することができ、サーバシステム1およびクライアント装置2の処理負荷が大きく低減される。
また、このような接続維持状態において、同じアクセスレベルおよび同じ遅延時間を持つユーザに対しては、同一の随時更新データがほぼ同一時刻に配信され、モニタ25に表示される。したがって、複数のユーザに対して同報配信を容易に行うことができる。
なお、上述のようにTCPに従って通信を行う場合には、パケットの再送、順序制御、フロー制御などの信頼性の高い通信が行える利点がある。しかしながら、ユーザ数が多いと保持し続けるコネクションが多くなり、サーバシステム1側での管理が複雑になると共に、そのリソースを浪費することにもなる。
このため、サーバシステム1からクライアント装置2に対して随時更新データを能動的に送信する他の方法として、TCPに代えて他のプロトコルを使用することにしてもよい。例えば、UDP(User Datagram Protocol)を使うことにより、クライアント側のIPアドレス(ダイアルアップ接続であってもログオフまでは一定であり、正確にはソケットを指定することにより行われる)をサーバシステム1側にて保持しておけば、随時更新データを能動的に送信することが可能である。この場合は、最初のデータ配信を行った時点で接続状態を解除しても、随時更新データをそのまま配信することが可能である。ただし、UDPはTCPと比較して非常に簡易な制御であるため、データエラーが発生した時の対応制御が行われないため、これを配信者側が予防する必要があり、配信者側の作業負担が若干増えることになる。
本発明の実施の形態にかかるデータ配信システム全体の構成図である。 図1のWebサーバのブロック図である。 図1のアプリケーションサーバのブロック図である。 図1のデータ配信サーバのブロック図である。 図1のクライアント装置のブロック図である。 セッション管理用データベースに格納されたセッション管理データの一例を示す図である。 ルールデータベースに格納されたルールの一例を示す図である。 アクセスデータ用データベースに格納されたアクセスデータの一例を示す図である。 アクセスデータ用データベースに格納された配信情報管理データの一例を示す図である。 アクセスデータ用データベースに格納された遅延制御データの一例を示す図である。 アクセスデータ用データベースに格納された更新管理データの一例を示す図である。 本システムにおけるデータ配信処理のフローチャートである。 本システムにおけるデータ配信処理における、図12に連続するフローチャートである。 本システムにおけるデータ配信処理における、図13に連続するフローチャートである。 本システムにおけるデータ配信処理における、図14に連続するフローチャートである。 本システムにおけるデータ配信処理における、図15に連続するフローチャートである。 データ配信を説明するための概念図であり、Webページの要求状態を示す図である。 データ配信を説明するための概念図であり、非随時更新データ等の配信状態を示す図である。 データ配信を説明するための概念図であり、配信処理オブジェクトの要求状態を示す図である。 データ配信を説明するための概念図であり、配信処理オブジェクトの配信状態を示す図である。 データ配信を説明するための概念図であり、随時更新データの要求状態を示す図である。 データ配信を説明するための概念図であり、随時更新データの配信状態を示す図である。
符号の説明
1 サーバシステム
4 Webサーバ
40 外部通信インターフェース
41 データ受信部
42 リクエスト解析部
43 内部通信インターフェース
44 オブジェクトライブラリ
45 配信処理オブジェクト取得部
46 データ送信部
5 アプリケーションサーバ
50 内部通信インターフェース
51 実行制御部
52 セッション管理部
53 セッション管理用データベース
54 Webページ生成部
55 非随時更新データ生成部
56 オブジェクト取得情報生成部
57 ルール管理制御部
58 ルールデータベース
6 データ配信サーバ
60 外部通信インターフェース
61 データ受信部
62 復号部
63 データ制御部
64 アクセス制御部
65 アクセスデータ用データベース
66 タイミング制御部
67 タイミング制御用データベース
68 内部通信インターフェース
69 暗号化部
70 データ送信部
2 クライアント装置
20 処理部
21 HD
22 RAM
23 入出力制御インターフェース
24 入力装置
25 出力装置
26 外部通信インターフェース
3 ネットワーク

Claims (12)

  1. サーバシステムから、ネットワークを介して接続された各クライアント装置に対して、データを配信するためのデータ配信システムであって、
    前記サーバシステムは、
    ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルであって所定のデータベースに格納されたレベルに基づいて各随時更新データの配信可否を判断し、配信可と判断した前記随時更新データを、所定のデータベースに格納された配信遅延時間の経過後に配信する随時更新データ配信手段と、
    配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するためにユーザのレベル付けを行うためのルール及び各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールであって所定のデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定し、この決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ配信手段と、
    前記随時更新データ配信手段に対して随時更新データの配信を要求するための処理を記述した配信処理オブジェクトの配信を制御する配信処理オブジェクト配信手段と、を備えて構成され、
    各クライアント装置は、
    前記サーバシステムから配信されたデータ中に配信処理オブジェクトが含まれている場合には、この配信処理オブジェクトを解釈実行することにより、前記随時更新データ配信手段に対して前記随時更新データの配信を要求する配信処理オブジェクト実行手段を備えて構成されたこと、
    を特徴とするデータ配信システム。
  2. 前記サーバシステムの前記随時更新データ配信手段は、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルが格納されたアクセスデータ用データベースと、このアクセスデータ用データベースに格納されたレベルに基づいて、各随時更新データの配信可否を判断するアクセス制御手段と、前記随時更新データの遅延制御を行うための配信遅延時間が格納されたタイミング制御用データベースと、このタイミング制御用データベースに格納された配信遅延時間の経過後に前記随時更新データの配信を行うことにより、前記随時更新データの配信タイミングを制御するタイミング制御手段と、を有し、
    前記サーバシステムの前記非随時更新データ配信手段は、前記ユーザのレベル付けを行うためのルール及び前記表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを格納するルールデータベースと、このルールデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定するルール管理制御部と、決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ生成部と、を有すること、
    を特徴とする請求項1に記載のデータ配信システム。
  3. 前記サーバシステムは、前記配信処理オブジェクト配信手段に対して前記配信処理オブジェクトの配信を要求するためのオブジェクト取得情報を配信するオブジェクト取得情報配信手段を備えること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のデータ配信システム。
  4. 前記随時更新データ配信手段は、前記随時更新データを所定方法により暗号化してクライアント装置に配信する暗号化手段を備え、
    各クライアント装置は、前記随時更新データ配信手段から暗号化して配信された前記随時更新データを復号する復号手段を備えること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ配信システム。
  5. ネットワークを介して接続された各クライアント装置に対して、データを配信するためのサーバシステムであって、
    ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルであって所定のデータベースに格納されたレベルに基づいて各随時更新データの配信可否を判断し、配信可と判断した前記随時更新データを、所定のデータベースに格納された配信遅延時間の経過後に配信する随時更新データ配信手段と、
    配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するためにユーザのレベル付けを行うためのルール及び各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールであって所定のデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定し、この決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ配信手段と、
    前記随時更新データ配信手段に対して随時更新データの配信を要求するための処理を記述した配信処理オブジェクトの配信を制御する配信処理オブジェクト配信手段と、
    を備えて構成されたことを特徴とするサーバシステム。
  6. 前記随時更新データ配信手段は、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルが格納されたアクセスデータ用データベースと、このアクセスデータ用データベースに格納されたレベルに基づいて、各随時更新データの配信可否を判断するアクセス制御手段と、前記随時更新データの遅延制御を行うための配信遅延時間が格納されたタイミング制御用データベースと、このタイミング制御用データベースに格納された配信遅延時間の経過後に前記随時更新データの配信を行うことにより、前記随時更新データの配信タイミングを制御するタイミング制御手段と、を有し、
    前記非随時更新データ配信手段は、前記ユーザのレベル付けを行うためのルール及び前記表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを格納するルールデータベースと、このルールデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定するルール管理制御部と、決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ生成部と、を有すること、
    を特徴とする請求項5に記載のサーバシステム。
  7. 前記配信処理オブジェクト配信手段に対して配信処理オブジェクトの配信を要求するためのオブジェクト取得情報を配信するオブジェクト取得情報配信手段を備えること、
    を特徴とする請求項5又は6に記載のサーバシステム。
  8. 前記随時更新データ配信手段は、随時更新データを所定方法により暗号化してクライアント装置に配信する暗号化手段を備えること、
    を特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のサーバシステム。
  9. サーバシステムから、ネットワークを介して接続された各クライアント装置に対して、データを配信するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記サーバシステムにおいて、
    ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルであって所定のデータベースに格納されたレベルに基づいて各随時更新データの配信可否を判断し、配信可と判断した前記随時更新データを、所定のデータベースに格納された配信遅延時間の経過後に配信する随時更新データ配信手順と、
    配信する非随時更新データの内容をユーザ毎に区別するためにユーザのレベル付けを行うためのルール及び各レベルに応じて表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールであって所定のデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定し、この決定されたルールに基づいて、非随時更新データを各クライアント装置に対して配信する非随時更新データ配信手順と、
    前記随時更新データの配信をサーバシステムに対して要求するための処理を記述した配信処理オブジェクトを、各クライアント装置に対して配信するオブジェクト配信手順と、
    を、実行するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 前記随時更新データ配信手順は、ユーザに対して配信が許可される随時更新データのレベルが格納されたアクセスデータ用データベースに格納されたレベルに基づいて、各随時更新データの配信可否を判断するアクセス制御手順と、前記随時更新データの遅延制御を行うための配信遅延時間が格納されるタイミング制御用データベースに格納された配信遅延時間の経過後に前記随時更新データの配信を行うことにより、前記随時更新データの配信タイミングを制御するタイミング制御手順と、を含み、
    前記非随時更新データ配信手順は、前記ユーザのレベル付けを行うためのルール及び前記表示される非随時更新データの内容を決定するためのルールを格納するルールデータベースに格納されたルールに基づいて、前記クライアント装置に対してデータ配信を行うために適用すべきルールを決定するルール管理制御手順と、決定されたルールに基づいて非随時更新データを生成する非随時更新データ生成手順と、を含むこと、
    を特徴とする請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 前記サーバシステムにおいて、オブジェクト配信手順の前に、当該サーバシステムに対して配信処理オブジェクトの配信を要求するためのオブジェクト取得情報を各クライアント装置に対して配信する取得情報配信手順、
    をさらに実行するためのプログラムを記録した請求項9又は10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 前記サーバシステムにおいて、随時更新データ配信手順の前に、各クライアント装置に配信する随時更新データを所定方法により暗号化する暗号化手順、
    をさらに実行するためのプログラムを記録した請求項9から11のいずれか一項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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