JP2006098374A - 色度測定方法および色度測定装置 - Google Patents

色度測定方法および色度測定装置 Download PDF

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Tetsuo Matsumoto
哲夫 松本
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Abstract


【課題】 投射型表示機から射出される各単色の色度を高精度かつ短時間に測定する色度測定方法および色度測定装置を提供する。
【解決手段】 ST1においてプロジェクタから射出される赤色の色度測定が行われる。
ST2において緑色の色度測定が行われる。ST3において白色の色度測定が行われる。ST4において青色の色度が算出される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、色度測定方法および色度測定装置に関し、例えば、プロジェクタ等の表示機から射出される赤色、緑色、青色等の各色の色度を測定する色度測定方法および色度測定装置に関する。
従来、光学像を投射するプロジェクタが知られ、このプロジェクタから射出される赤色、緑色、青色が設計通りの色度特性になっているかを確認するための色度測定が行われている(例えば、特許文献1)。
従来、このような色度測定においては、プロジェクタから単色(赤色光、緑色光、青色光)ずつ投射させてこれら各単色の色度を色度計により測定することが行われている。なお、この際、光の照度レベルを指令する入力レベルの0%〜100%までを一定ピッチで刻んで各入力レベルによる照度レベルの各単色について色度測定が行われる。
このように、各単色の色度が測定され、その結果に基づいて設計上の特性が実現されているかが検査される。
特開2001−324386号公報
しかしながら、例えば、一般にプロジェクタにおいては、構造上、青色の照度が低くなるということが知られている。すると、青色について色度計で色度を測定するにあたって、三刺激値を直読するタイプの色度計にあっては、照度不足により正確な色度を得ることができないという問題が生じる。また、分光測定から三刺激値に換算するタイプの色度計では、照度が低い場合でもある程度の精度で色度測定を行うことができるものの、照度不足を補うために露光時間を長くしなければならないという問題が生じる。
そこで、各色の色度を短時間でかつ高精度に測定する方法が望まれていた。
このような問題は、三板式液晶プロジェクタ、液晶プロジェクションTV、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなど、複数の単色(例えばRGB)により色を表現するデバイスに共通する問題である。
本発明の目的は、表示機で表示される各単色の色度を高精度かつ短時間に測定する色度測定方法および色度測定装置を提供することにある。
本発明の色度測定方法は、2色以上を混色してカラー画像を表示する表示機の各単色の色度を測定する色度測定方法において、特定色を除いた他の色に関する色度を測定する非特定色測定工程と、前記特定色を含む複数の色が混色された混合色の色度を測定する混合色測定工程と、前記非特定色測定工程にて取得された色度と前記混合色測定工程で取得された混合色の色度とに基づいて前記特定色の色度を算出する特定色色度算出工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、例えば色度計で特定色の色度を直接に測定するのに不都合がある場合でも、他の色に関する測定値と混合色の測定値とを用いた演算処理により特定色の色度を求めることができる。
例えば、RGBの三原色を混色してカラー光学像を投射するプロジェクタでは赤色、緑色については色度計で測定できる程度に照度を得られるが、青色については照度不足のために色度計で測定するには時間がかかったり精度が得られなかったりする。
そこで、色度計での測定に不向きな青色(特定色)について直接測定することに代えて、青色を含めた3色を混合した白色について色度を測定し(混合色測定工程)、この白色についての測定値と、他の色つまり赤色、緑色に関して色度計で測定した測定値(非特定色測定工程)とに基づいて青色の色度を算出する(特定色色度算出工程)。
色度計での測定に適さない特定色(例えば青色)がある場合に、この特定色を直接測定することに代えて、十分な照度を得られる混合色を測定するので、この混合色について高精度かつ短時間で色度を測定することができる。そして、他の色の測定値とこの混合色の測定値とに基づいた演算により特定色の色度を得るので、特定色の色度を直接に測定する場合に比べて特定色の色度を高精度に求められ、かつ、短時間で測定作業を終えることができる。
特定色の直接測定に代えて混合色の測定を行うので単色ごとに色度を測定する場合に比べても測定工程が増加することもなく、また、特定色色度算出工程は演算処理だけで対応できるので色度計自体の改良などは必要なくコストもかからない。
なお、ここで、特定色とは、単独で色度を測定しないように指定(設定)された色であり、このように特定色として指定される色は、1色でもよく、場合によっては2色以上でもよい。
また、非特定色測定工程では、非特定につき1色ずつ色度を測定してもよく、あるいは、非特定色を混色した混合色の色度を測定してもよく、要は、非特定色に関する色度について測定すればよい。
本発明では、前記特定色は、前記表示機で表示される色のうち照度が最も低い色であることが好ましい。
この構成によれば、照度不足のために色度計で測定するには時間がかかったり精度が得られなかったりする特定色について色度計で直接に測定することに代えて、十分な照度が得られる混合色の色度を色度計で測定するので、短時間で測定作業を終えることができ、かつ、高精度に測定できる混合色の色度と他の色の色度とに基づく演算により特定色の色度を高精度に求めることができる。
本発明では、前記非特定色測定工程は、前記表示機に単色ずつ表示させて各単色の色度を測定することが好ましい。
この構成によれば、非特定色測定工程において特定色を除くすべての非特定色ひとつひとつの色度を得て、さらに、この非特定色測定工程において得られた各非特定色の色度と混合色測定工程で得られる混合色の色度とに基づいて特定色の色度を得るので、すべての色の色度を最も少ない測定作業で得ることができる。
なお、前記非特定色測定工程においては、特定色を除く総ての非特定色を混合して前記投射型表示機から射出させ、非特定色が混合された混合色の色度を測定してもよい。そして、このように測定された非特定色についての混合色と特定色を含む全混合色の色度とに基づいて特定色の色度を算出する。すると、特定色の色度を求めるのに、二つの測定工程だけでよいので、短時間で測定作業を終えることができる。
たとえば、特定色の色度を一旦色度計で直接に測定しておいて、この測定値を校正する場合など、特定色の色度のみを得たい場合に測定時間短縮の利点がある。
本発明では、前記表示機は、第1色、第2色および第3色の3色を混色して前記カラー画像を生成し、前記非特定色測定工程は、所定の照度レベルにおいて前記表示機から出射される前記非特定色としての前記第1色および前記第2色の色度をそれぞれ測定し、前記混合色測定工程は、前記所定の前記照度レベルにおいて前記表示機から出射される前記第1色、前記第2色および前記特定色としての第3色の混合色の色度を測定し、前記特定色色度算出工程は、前記所定の前記照度レベルにおける前記第1色の色度を(Xr、Yr、Zr)、前記所定の前記照度レベルにおける前記第2色の色度を(Xg、Yg、Zg)、前記所定の前記照度レベルにおける前記混合色の色度を(Xw、Yw、Zw)、オフセット値を(X、Y、Z)とするとき、前記所定の前記照度レベルにおける前記特定色の色度(Xb、Yb、Zb)を次の式で算出することを特徴とする。
Figure 2006098374
この構成によれば、非常に単純な演算処理により、特定色の色度を得ることができる。
ここで、オフセット値とは、前記混合色の入力レベルを0%とした状態において色度計が示す測定値のことである。
色度計にて各色を測定する際にはこのオフセット値が加算されているところ、混合色の測定値から第1色および第2色の測定値を単純に減算するだけではオフセット値の分を引きすぎることになるので、上記の式においては引きすぎたオフセット分を加算している。
本発明では、前記非特定色測定工程は、前記特定色を除いて、他の色の照度レベルを指定された指定照度レベルとして混合した混合色の色度を測定し、前記混合色測定工程は、前記特定色以外の各色は前記指定照度レベルであって、かつ、前記特定色の照度レベルを所定の照度レベルとする混合色の色度を測定し、前記特定色色度算出工程は、前記非特定色測定工程で得られた色度を(Xc、Yc、Zc)、前記混合色測定工程で得られた色度を(Xc、Yc、Zc)、オフセット値を(X、Y、Z)とするとき、前記所定の照度レベルにおける前記特定色の色度(Xb、Yb、Zb)を次の式で算出することが好ましい。
Figure 2006098374
このような構成において、特定色を含む混合色を測定する場合(混合色測定工程)に、特定色については求めたい所定レベルの照度とする一方で、他の色については指定照度レベルとする。この指定照度レベルを色度計での測定に十分な照度レベルとしておけば、特定色を含む混合色の色度を短い時間でかつ高精度に測定することができる。
そして、上式による簡便な計算により特定色の色度を求めることができる。
ここで、前記指定照度レベルは、略最大の照度レベルであることが好ましい。
この構成によれば、特定色を含む混合色を測定するにあたって特定色以外の色の照度レベルを略最大として十分な光量を得られる。特に、分光タイプの色度計で色度を測定する場合には露光時間を短くできる点で非常に有効である。
ここで、略最大とは0%〜100%までの照度レベルがあるときに最大(100%)に近い値、例えば、90%以上にすることをいうが、最大である100%にすることが最も望ましいのは当然である。
なお、前記指定照度レベルとしては、必ずしも最大の照度レベルでなくてもよく、色度計での測定に十分な照度を得られるレベルであればよい。例えば、50%や60%程度であってもよい。
本発明の色度測定装置は、2色以上を混色してカラー画像を表示する表示機の各単色の色度を測定する色度測定装置において、特定色を除いた他の色に関する色度を測定する非特定色測定手段と、前記特定色を含む複数の色が混色された混合色の色度を測定する混合色測定手段と、前記非特定色測定手段にて取得された色度と前記混合色測定手段で取得された混合色の色度とに基づいて前記特定色の色度を算出する特定色色度算出手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上記発明と同様の作用効果を奏することができる。
すなわち、色度計で特定色の色度を直接に測定するのに不都合がある場合でも、他の色に関する測定値と混合色の測定値とを用いた演算処理により特定色の色度を求めることができる。
本発明では、前記非特定色測定手段は、前記特定色を除いた他の色の表示を前記表示機に指令する色指令部と、この色指令部の指令により前記表示機で表示される前記特定色を除いた他の色の色度を測定する色度計と、を備えて構成され、前記混合色測定手段は、前記特定色を含む複数の色が混色された混合色の表示を前記表示機に指令する色指令部と、この色指令部の指令により前記表示機で表示される前記混合色の色度を測定する色度計と、を備えて構成されていることが好ましい。
この構成によれば、色指令部による指令によって特定色を除く他の色および混合色が表示機で表示され、これらの色の色度が色度計により測定される。
なお、色度計は一つでよく、また、色指令部も一つでよい。
照度が低いなどにより色度計での直接測定に適さない特定色を測定せずに照度が十分に得られる非特定色や混合色を測定するので、例えば、測定できる照度の測定レンジによって色度計を複数用意して切り替えるなどは必要ない。また、色指令部は、例えば、内部のソフト的処理により表示機に指令する色を変えることができる。したがって、非特定色測定手段および混合色測定手段をともに色指令部と色度計とにて構成することができ、このように非特定色測定手段と混合色測定手段とで基本構成を共用できるので、簡便な構成とすることができる。
(第1実施形態)
本発明の色度測定装置に係る第1実施形態について説明する。
以下の説明で明らかとなるように、本発明の色度測定装置の要点は、ある特定の色(特定色)の色度を、前記特定色を除く2色の色度と3色が合成された白色の色度とに基づいた演算処理によって算出することにある。
以下、本発明の実施の形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
図1は、測定対象となるプロジェクタ(表示機)の構成を示す図である。図2は、色度測定装置に係る第1実施形態の全体構成を示す図である。図3は、色度測定方法の手順を示すフローチャートである。図4は、色度計によって取得される測定値をまとめたテーブルである。
(プロジェクタの構成)
まず、色度測定の対象となるプロジェクタ700について図1を参照しながら簡単に説明する。
光源710からの光は、リフレクタ720で平行光束にされ、二枚のレンズアレイ731、732を通って色分離光学系740に進む。色分離光学系740は、赤色を反射して青色および緑色を通過させるダイクロイックミラー741と、緑色を反射して青色を通過させるダイクロイックミラー743と、を備え、光を赤色、緑色、青色に分離する。
そして、赤色は反射ミラー742に反射され、緑色はダイクロイックミラー743に反射され、青色は二枚の反射ミラー746、747を有するリレー光学系745に導かれ、電気光学装置750の赤色用液晶パネル751、緑色用液晶パネル752および青色用液晶パネル753にそれぞれ入射する。
各色は、各液晶パネル751〜753において画像情報に応じた所定の変調を受けて、プリズム754で合成される。合成されたカラー画像は投射光学系760から射出され、例えば図示しないスクリーン上に拡大投写される。
このようなプロジェクタ700の検査を行うにあたっては、色分離光学系740で分離された色ごと(赤色、緑色、青色)の検査が行われる。
そして、例えば、赤色光の色度を色度計で測定する場合、赤色用液晶パネル751には光を透過させる旨の指令が送られ、かつ、緑色用液晶パネル752および青色用液晶パネル753には光を遮断させる旨の指令が送られる。
(色度測定装置)
色度測定装置について説明する。
以下の説明においては、上記プロジェクタから出射される色(赤色、緑色、青色)のうち赤色、緑色については十分な照度があるが、青色については照度が低い場合を例にして説明する。すなわち、赤色、緑色については色度計で測定できるところ、青色が本発明の色度計測定方法により色度を得たい特定色である場合について説明する。
色度測定装置100は、色度計200と、ホストコンピュータ300と、入力手段400と、出力手段500と、を備えている。
色度計200は、プロジェクタから投射される光の色度を測定して、測定結果をホストコンピュータ300に出力する。
なお、色度計200としては、三刺激値を直読するタイプの色度計でもよく、分光測定から三刺激値に換算するタイプの色度計であってもよい。
ホストコンピュータ300は、プロジェクタ制御部310、測定値記憶部340と、演算部350と、を備えている。
プロジェクタ制御部310は、色指令部320と、照度レベル指令部330と、を備えている。
色指令部320は、プロジェクタ700に対して射出する色を指令する。すなわち、各液晶パネル(赤色用液晶パネル751、緑色用液晶パネル752、青色用液晶パネル753)における光の透過あるいは遮断といった変調を指令する。
ここで、色指令部320には、プロジェクタ700に射出する色の順番を指令するための色指令プログラムが予め設定されており、この色指令プログラムは、赤色、緑色に続いて赤色、緑色および青色の混合色である白色(全混合色)を順番にプロジェクタ700に射出させる。
照度レベル指令部330は、プロジェクタ700に対して射出する光の照度レベルを指令する。すなわち、各液晶パネル751〜753に対して、光の透過のレベル(透過率)を指令する。
ここで、照度レベル指令部330は、光の照度レベルを指令する入力レベルの0%〜100%までを一定ピッチで刻んで各入力レベルに従った照度レベルの光を射出させるようにプロジェクタ700に指令する。例えば、入力レベル0%から入力レベル100%を33段階に刻むことが例として挙げられる。
測定値記憶部340は、色度計200で測定された測定値を記憶する。
このとき、測定値記憶部340は、色指令部320からプロジェクタ700に対して指令される色および、照度レベル指令部330からプロジェクタ700に対して指令される入力レベルを測定で得られた測定値に関連させて記憶する。
例えば、図4に示されるように、赤色、緑色および白色について入力レベル0%から3%刻みで33ポイントの測定値が記憶される。
演算部350は、測定値記憶部340に記憶された測定値に基づいて特定色(ここでは青色)の色度を演算で求める。
ここで、赤色の入力レベルiにおける色度を(Xr、Yr、Zr)、緑色の入力レベルiにおける色度を(Xg、Yg、Zg)、白色の入力レベルiにおける色度を(Xw、Yw、Zw)、白色の入力レベル0%における色度(オフセット値)を(Xw、Yw、Zw)とするとき、演算部350は、入力レベルiにおける青色の色度を、次の式(1)により算出する。
Figure 2006098374
出力手段500は、測定値記憶部340に記憶された赤色、緑色の色度、および、演算部350で算出された青色の色度を出力する。出力手段500としては、モニタやプリンタなどが例として挙げられる。
(色度測定方法)
このような構成を備える第1実施形態の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、ST(ステップ)1において、プロジェクタ700から射出される赤色の色度測定が行われる(非特定色測定工程)。
すなわち、色指令部320からプロジェクタ700に赤色の射出が指令されるとともに、照度レベル指令部330からプロジェクタ700に対して照度0%から順に照度レベルが指令される。すると、指令された各照度レベルの赤色光がプロジェクタ700から射出され、この射出された赤色光の色度が色度計で測定される。測定値は、測定値記憶部340に記憶される。
赤色の色度について全照度レベルにおける測定が終わったところで(ST1)、ST2において、緑色の色度測定が行われる(非特定色測定工程)。プロジェクタ制御部310(色指令部320、照度レベル指令部330)からの指令により、プロジェクタ700から各照度レベルの緑色が射出され、この射出された緑色光の色度が色度計200で測定される。測定値は、測定値記憶部340に記憶される。
緑色の色度について全照度レベルにおける測定が終わったところで(ST2)、ST3において、白色の色度測定が行われる(混合色測定工程)。すなわち、色指令部320から赤色、緑色および青色を合成した白色の射出が指令されるとともに、照度レベル指令部330からプロジェクタ700に対して照度0%から順に照度レベルが指令される。指令された各照度レベルの白色光がプロジェクタ700から射出され、この射出された白色光の色度が色度計200で測定される。
赤色、緑色および白色について全照度レベルでの色度測定が終わったところで(ST1、ST2、ST3)、ST4において青色の色度が算出される(特定色色度算出工程)。これは、測定値記憶部340に記憶された測定値を用いて、式(1)による演算が行われる。すると、各入力レベルにおける青色の色度(Xbi、Ybi、Zbi)が算出される。
そして、赤色、緑色、青色について全入力レベルの色度が出力される。
このような構成を備える第1実施形態によれば、次の効果を奏する。
(1)照度不足のために青色を色度計200で直接に測定するのが困難である場合でも、青色を直接測定することに代えて、十分な照度を得られる白色を測定するので、この白色について高精度かつ短時間で色度を測定することができる。そして、赤色および緑色の測定値と白色の測定値とに基づいた演算により青色の色度を得ることができる。その結果、青色の色度を直接に測定する場合に比べて青色の色度を高精度に求めることができ、かつ、短時間で測定作業を終えることができる。
(2)青色を直接測定することに代えて白色の測定を行うので測定の工程が増加することはない。また、演算部350での処理は非常に単純な演算処理で対応でき、かつ、色度計200自体の改良など必要ないので、コストもかからない。
(3)赤色、緑色については単色ずつ測定したうえで(ST1、ST2)、赤色、緑色の測定値と白色の測定値に基づく演算により青色の色度を求めるので、各単色の色度を一つずつ測定した場合と同じ回数の測定作業ですべての色(赤色、緑色、青色)の色度を得ることができる。
(変形例1)
次に、本発明の色度測定方法の変形例1について説明する。
上記第1実施形態において説明したプロジェクタ(図1参照)から射出される色の色度を測定する場合を例に説明する。また、赤色、緑色については色度計で測定できるところ、青色が本発明の色度計測定方法により色度を得たい特定色である場合について説明する。
変形例1の色度測定方法は、非特定色測定工程(ST11)と、混合色測定工程(ST12)と、オフセット値測定工程(ST13)、特定色色度算出工程(ST14)と、を備えて構成されている。
非特定色測定工程ST11は、青色が特定色であるところ、青色を除いて、非特定色である赤色と緑色との混合色の色度を測定する。このとき、赤色および緑色の入力レベルは100%として最大の照度レベルにおける赤色と緑色との混合色をプロジェクタから射出させて色度計で測定する。入力レベル(R、G、B)=(100%、100%、0%)であるときの測定値を(Xc、Yc、Zc)で表す。
混合色測定工程ST12は、青色、緑色および赤色の混合色の色度を測定する。このとき、特定色である青色の入力レベルは、求めるべき所定の照度レベルiとなるようにし、非特定色である赤色および緑色の入力レベルは最大である100%として混色する。このように混色された混合色を色度計で測定する。なお、測定は、青色の入力レベルiを0%から3%刻みで33ポイント測定することが例として挙げられる。入力レベル(R、G、B)=(100%、100%、i%)であるときの測定値を(Xc、Yc、Zc)で表す。
オフセット値測定工程ST13は、入力レベル(R、G、B)=(0%、0%、0%)であるときの色度測定である。このときの測定値を(X、Y、Z)で表す。
特定色色度算出工程ST14は、特定色である青色の色度を演算により算出する。
このとき、入力レベルiにおける青色の色度(Xb、Yb、Zb)は次の式で算出される。
Figure 2006098374
これにより、所定入力レベルにおける青色の色度(Xb、Yb、Zb)が求められる。
このような変形例1によれば、次の効果を奏することができる。
(4)混合色測定工程ST12において、青色は求めたい所定レベルの照度とする一方で、緑色および赤色は最大の入力レベルとするので、色度計での測定に十分な照度レベルを得ることができる。その結果、特定色(青色)を含む混合色の色度を短い時間でかつ高精度に測定することができる。
例えば、従来のごとく入力レベル(R,G、B)=(0%、0%、10%)の青色光を分光タイプの色度計に測定する場合、20000msecの時間と要していた。これに対して、入力レベル(R、G、B)=(100%、100%、10%)の混合色を測定する場合には、500msecの時間でよい。測定を入力レベル0%から33ポイント行うことを考えると、照度レベルの低い単色を測定していく従来の方法に比較すると、この変形例1により測定時間を10分の1から100分の1程度に短縮できるという画期的な効果を奏する。さらに、照度レベルが十分であるため、測定精度も向上されるという格別の効果もある。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、赤色について全入力レベルの測定を行ったのちに緑色、白色の色度測定を行うというように、各色に関して総ての入力レベルにおいて色度を測定してから次の色の測定に移行する場合を例に説明したが、このような測定の順序は特に限定されないのはもちろんである。例えば、入力レベルi%における赤色、緑色および白色について色度測定を行って、続いて次の入力レベルにおける赤色、緑色、白色の色度を測定していくというように、入力レベルごとに各色の色度を測定してもよい。
上記実施形態では、赤色、緑色についてそれぞれ測定し、続いて白色を測定して、赤色、緑色および白色の測定値から青色の色度を算出したが、例えば、特定色以外の一色(非特定色)の色度を測定するとともに特定色と非特定色との混合色の色度を測定し、非特定色の測定値とこの混合色の測定値とから特定色の色度を求めてもよい。例えば、赤色について色度を測定し、続いて赤色と青色との混合色の色度を測定し、赤色の測定値とこの混合色の測定値とから青色の色度を算出してもよい。
または、色を複数のパターンで組み合わせた複数の混合色の色度について測定を行い、これら混合色についての測定値に基づく連立方程式を解いて特定色を含む各色の色度を算出してもよい。赤色、緑色、青色の3色である場合、(赤色、緑色)の混合色と、(緑色、青色)の混合色と、(青色、赤色)の混合色とについて色度を測定し、3元連立方程式から各単色の色度を求めてもよい。混合色にすれば、単色の場合に比べて照度が得られるので、短時間かつ高精度に測定値を得ることができ、その結果、各色の色度を短時間かつ高精度に求めることができる。
本発明は、三板式液晶プロジェクタ、液晶プロジェクションTV、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなど、複数の単色(例えばRGB)により色を表現するデバイスで表示される色の色度を検査することに利用できる。
測定対象となるプロジェクタの構成を示す図。 色度測定装置に係る第1実施形態の全体構成を示す図。 色度測定方法の手順を示すフローチャート。 色度計によって取得される測定値をまとめたテーブルを示す図。 変形例1に係る色度測定方法の手順を示すフローチャート。
符号の説明
100…色度測定装置、200…色度計、300…ホストコンピュータ、310…プロジェクタ制御部、320…色指令部、330…照度レベル指令部、340…測定値記憶部、350…演算部、400…入力手段、500…出力手段、700…プロジェクタ、710…光源、720…リフレクタ、731、732…レンズアレイ、740…色分離光学系、741…ダイクロイックミラー、742…反射ミラー、743…ダイクロイックミラー、745…リレー光学系、746、747…反射ミラー、750…電気光学装置、751…赤色用液晶パネル、752…緑色用液晶パネル、753…青色用液晶パネル、754…プリズム、760…投射光学系。

Claims (7)

  1. 2色以上を混色してカラー画像を表示する表示機の各単色の色度を測定する色度測定方法において、
    特定色を除いた他の色に関する色度を測定する非特定色測定工程と、
    前記特定色を含む複数の色が混色された混合色の色度を測定する混合色測定工程と、
    前記非特定色測定工程にて取得された色度と前記混合色測定工程で取得された混合色の色度とに基づいて前記特定色の色度を算出する特定色色度算出工程と、を備える
    ことを特徴とする色度測定方法。
  2. 請求項1に記載の色度測定方法において、
    前記特定色は、前記表示機で表示される色のうち照度が最も低い色である
    ことを特徴とする色度測定方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の色度測定方法において、
    前記非特定色測定工程は、前記表示機に単色ずつ表示させて各単色の色度を測定する
    ことを特徴とする色度測定方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の色度測定方法において、
    前記表示機は、第1色、第2色および第3色の3色を混色して前記カラー画像を生成し、
    前記非特定色測定工程は、所定の照度レベルにおいて前記表示機から出射される前記非特定色としての前記第1色および前記第2色の色度をそれぞれ測定し、
    前記混合色測定工程は、前記所定の前記照度レベルにおいて前記表示機から出射される前記第1色、前記第2色および前記特定色としての第3色の混合色の色度を測定し、
    前記特定色色度算出工程は、前記所定の前記照度レベルにおける前記第1色の色度を(Xr、Yr、Zr)、前記所定の前記照度レベルにおける前記第2色の色度を(Xg、Yg、Zg)、前記所定の前記照度レベルにおける前記混合色の色度を(Xw、Yw、Zw)、オフセット値を(X、Y、Z)とするとき、前記所定の前記照度レベルにおける前記特定色の色度(Xb、Yb、Zb)を次の式で算出することを特徴とする色度測定方法。
    Xb=Xw−Xr−Xg+2X
    Yb=Yw−Yr−Yg+2Y
    Zb=Zw−Zr−Zg+2Z
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の色度測定方法において、
    前記非特定色測定工程は、前記特定色を除いて、他の色の照度レベルを指定された指定照度レベルとして混合した混合色の色度を測定し、
    前記混合色測定工程は、前記特定色以外の各色は前記指定照度レベルであって、かつ、前記特定色の照度レベルを所定の照度レベルとする混合色の色度を測定し、
    前記特定色色度算出工程は、
    前記非特定色測定工程で得られた色度を(Xc、Yc、Zc)、前記混合色測定工程で得られた色度を(Xc、Yc、Zc)、オフセット値を(X、Y、Z)とするとき、前記所定の照度レベルにおける前記特定色の色度(Xb、Yb、Zb)を次の式で算出することを特徴とする色度測定方法。
    Xb=Xc−Xc+X
    Yb=Yc−Yc+Y
    Zb=Zc−Zc+Z
  6. 2色以上を混色してカラー画像を表示する表示機の各単色の色度を測定する色度測定装置において、
    特定色を除いた他の色に関する色度を測定する非特定色測定手段と、
    前記特定色を含む複数の色が混色された混合色の色度を測定する混合色測定手段と、
    前記非特定色測定手段にて取得された色度と前記混合色測定手段で取得された混合色の色度とに基づいて前記特定色の色度を算出する特定色色度算出手段と、を備える
    ことを特徴とする色度測定装置。
  7. 請求項6に記載の色度測定装置において、
    前記非特定色測定手段は、前記特定色を除いた他の色の表示を前記表示機に指令する色指令部と、この色指令部の指令により前記表示機で表示される前記特定色を除いた他の色の色度を測定する色度計と、を備えて構成され、
    前記混合色測定手段は、前記特定色を含む複数の色が混色された混合色の表示を前記表示機に指令する色指令部と、この色指令部の指令により前記表示機で表示される前記混合色の色度を測定する色度計と、を備えて構成されている
    ことを特徴とする色度測定装置。
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