JP2006097931A - 複数の伝熱部を持ったボイラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 給水連絡管1内で大きな温度変動が発生することを防止し、給水連絡管1や給水枝管3における疲労亀裂の発生を防止する。
【解決手段】 複数の伝熱部13を持ち、各伝熱部で缶水を加熱して蒸気を発生するボイラであって、前記各伝熱部との間を給水枝管3によって接続している給水連絡管1、伝熱部から沸き上がってきた高温の缶水を給水連絡管1へ還流させる還水管7、低温の給水を給水連絡管へ供給する給水配管14を持ち、還水管7を通して給水連絡管1に戻ってきた還流水と、給水配管14を通して給水連絡管1へ送っている給水を給水連絡管14から複数の伝熱部13へ分配して供給しているボイラにおいて、給水配管14の一端を給水連絡管1内に挿入することで給水連絡管1の内部に給水内管2を設け、給水内管2の壁面には、前記複数の給水枝管3内へ向けて給水を噴出することができるように、各給水枝管3に合わせて複数の給水吐出穴8を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】 複数の伝熱部13を持ち、各伝熱部で缶水を加熱して蒸気を発生するボイラであって、前記各伝熱部との間を給水枝管3によって接続している給水連絡管1、伝熱部から沸き上がってきた高温の缶水を給水連絡管1へ還流させる還水管7、低温の給水を給水連絡管へ供給する給水配管14を持ち、還水管7を通して給水連絡管1に戻ってきた還流水と、給水配管14を通して給水連絡管1へ送っている給水を給水連絡管14から複数の伝熱部13へ分配して供給しているボイラにおいて、給水配管14の一端を給水連絡管1内に挿入することで給水連絡管1の内部に給水内管2を設け、給水内管2の壁面には、前記複数の給水枝管3内へ向けて給水を噴出することができるように、各給水枝管3に合わせて複数の給水吐出穴8を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の伝熱部を持ち、給水連絡管に接続した給水枝管から各伝熱部に給水を分配して供給する構成のボイラに関するものである。
実公平7−40804号公報には、多数の伝熱水管と接続している下部ヘッダー内に給水管を挿入固着したボイラが記載されている。下部ヘッダー内の給水配管には多数の給水孔を穿設しており、下部ヘッダー内の全体に片寄ることなく噴出することで複数の伝熱部である各水管へ給水を均等に供給できるようにしている。また、ドレンを下部ヘッダーに戻す降水戻り管を設けており、下部ヘッダーには高温のドレンが還流するようにもなっている。
こういったボイラの場合、高温の還流水はほぼ一定量が連続的に下部ヘッダー内へ戻り続けるが、給水は間欠的に大流量の低温水を供給するため、下部ヘッダー内では、給水を開始すると温度が低下し、給水を停止すると温度が上昇するということを繰り返す。下部ヘッダー内の温度が、給水の発停に応じて100℃程度の温度幅で上下するということを繰り返していると、下部ヘッダーに接続している水管等に熱膨張収縮による曲げ応力が掛かり、疲労亀裂を発生する可能性があった。
実公平7−40804号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の伝熱部を持ち、給水連絡管に接続した複数の給水枝管から各伝熱部に給水を分配する構成のボイラにおいて、給水の発停によって給水連絡管内で大きな温度変動が発生することを防止し、給水連絡管や給水枝管における疲労亀裂の発生を防止することにある。
複数の伝熱部を持ち、各伝熱部で缶水を加熱して蒸気を発生するボイラであって、前記各伝熱部との間を給水枝管によって接続している給水連絡管、伝熱部から沸き上がってきた高温の缶水を給水連絡管へ還流させる還水管、低温の給水を給水連絡管へ供給する給水配管を持ち、還水管を通して給水連絡管に戻ってきた還流水と、給水配管を通して給水連絡管へ送っている給水を給水連絡管から複数の伝熱部へ分配して供給しているボイラにおいて、給水配管の一端を給水連絡管内に挿入することで給水連絡管の内部に給水内管を設け、給水内管の壁面には、前記複数の給水枝管内へ向けて給水を噴出することができるように、各給水枝管に合わせて複数の給水吐出穴を設ける。
本発明を実施することで、給水連絡管における温度変化を低減することができ、熱膨張収縮が少なくなるため、給水枝管などに疲労亀裂が発生することを防止することができる。
図1は本発明を実施している排ガスボイラの給水連絡管部分の断面図、図2は本発明を実施している排ガスボイラの缶体部分の斜視図である。排ガスボイラは上部に平行な上部管寄せ10を複数設置し、下部にも平行な下部管寄せ4を複数設置しており、上下管寄せ間を多数の伝熱水管5で連結している。上下の管寄せは複数設けているが、各上下管寄せは1対1で対応させており、一対の上下管寄せとその間を結ぶ多数の伝熱水管5によって1つの伝熱ユニット13を形成している。各伝熱ユニット13は一列の伝熱水管5しか設けていないが、伝熱ユニットを重ねるように並べることで排ガスボイラは略直方体としている。排ガスボイラは伝熱水管5部分に排ガスを流すことで排ガスの熱を伝熱水管5に取り込ませ、伝熱水管5内の缶水を加熱することで蒸気を発生する。
各伝熱ユニット13はそれぞれ独立しているが、給水経路と蒸気経路は共通としている。排ガスボイラの下部には共通の給水連絡管1を設け、給水連絡管1と各下部管寄せ4の間は給水枝管3でつなぐ。給水枝管3は下部管寄せ4と同数設けておき、給水連絡管1からの給水は個々の給水枝管3を通して分配する。排ガスボイラの上部にも共通の蒸気連絡管12を設け、蒸気連絡管12と各上部管寄せ10の間も蒸気枝管でつなぐ。各伝熱ユニットで発生した蒸気は、蒸気連絡管12を通して気水分離器6へ送り、気水分離器6に接続している蒸気配管11を通して蒸気を取り出す。伝熱水管5内の缶水を加熱すると、伝熱水管5内の缶水が蒸発するとともに、缶水の沸き上がりが発生するため、気水分離器6へ送られる蒸気は高温の缶水を含んでおり、気水分離器6で蒸気と缶水に分離する。気水分離器6で分離した缶水は、気水分離器6と給水連絡管1を結ぶ還水管7内を流れ、還流水として給水連絡管1の還流水入口9から給水連絡管1内へ戻る。還流水は給水連絡管1内へ連続的に還流し、還流水は高温であるため、給水連絡管1内の温度は高くなっている。
給水連絡管1は、給水配管14の先端側を給水連絡管1内に挿入することで2重管としておく。給水配管14の給水連絡管1内に挿入した部分である給水内管2は、給水連絡管1と平行に設置しておき、給水内管2の壁面には複数の給水吐出穴8を設ける。給水吐出穴8は、複数設けている各給水枝管3の中に向けて給水を噴射することができるように、給水枝管3と位置を合わせておき、給水枝管3以外の方向に向けて給水を噴射することがないようにしておく。
給水配管14を通して供給する給水の制御は、ボイラ内の水位が下限水位まで低下すると、図示していない給水ポンプを稼働することで給水を開始し、ボイラ内の水位が上限水位まで上昇すると、給水ポンプを停止することで給水を停止する。給水配管14を通して送っている給水は、給水吐出穴8から給水枝管3の中へ向けて噴射するため、給水の大部分はそのまま給水枝管3内へ入る。そのため、間欠的に大流量の低温水を供給していても、給水による給水連絡管1内の温度低下はわずかとなり、給水連絡管1の温度が大きく変化することはない。
給水連絡管1内で高温の還流水と低温の給水を混合していた従来の場合、給水を開始すると給水連絡管1内の温度は低温の給水によって低下し、給水を終了すると給水連絡管1内の温度は高温の還流水によって上昇することを繰り返していた。給水連絡管1の温度が上下すると、給水連絡管1の熱膨張収縮により、給水枝管3は給水連絡管1との間で曲げ応力が掛かり、疲労亀裂を発生するということがあった。
しかし、給水連絡管1での温度変化を小さくすと、給水連絡管1の熱膨張収縮も小さくなるため、給水枝管3は給水連絡管1との間で曲げ応力が掛かるということがなくなり、疲労亀裂の発生を防止することができる。なお、給水枝管3の温度は給水時に一時的に変化するが、各給水枝管3の温度変化はほぼ同時に発生するため、伸縮差による応力は発生しない。
1 給水連絡管
2 給水内管
3 給水枝管
4 下部管寄せ
5 伝熱水管
6 気水分離器
7 還水管
8 給水吐出穴
9 還流水入口
10 上部管寄せ
11 蒸気配管
12 蒸気連絡管
13 伝熱ユニット
14 給水配管
2 給水内管
3 給水枝管
4 下部管寄せ
5 伝熱水管
6 気水分離器
7 還水管
8 給水吐出穴
9 還流水入口
10 上部管寄せ
11 蒸気配管
12 蒸気連絡管
13 伝熱ユニット
14 給水配管
Claims (1)
- 複数の伝熱部を持ち、各伝熱部で缶水を加熱して蒸気を発生するボイラであって、前記各伝熱部との間を給水枝管によって接続している給水連絡管、伝熱部から沸き上がってきた高温の缶水を給水連絡管へ還流させる還水管、低温の給水を給水連絡管へ供給する給水配管を持ち、還水管を通して給水連絡管に戻ってきた還流水と、給水配管を通して給水連絡管へ送っている給水を給水連絡管から複数の伝熱部へ分配して供給しているボイラにおいて、給水配管の一端を給水連絡管内に挿入することで給水連絡管の内部に給水内管を設け、給水内管の壁面には、前記複数の給水枝管内へ向けて給水を噴出することができるように、各給水枝管に合わせて複数の給水吐出穴を設けたことを特徴とする複数の伝熱部を持ったボイラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004282337A JP2006097931A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 複数の伝熱部を持ったボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004282337A JP2006097931A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 複数の伝熱部を持ったボイラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006097931A true JP2006097931A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36237926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004282337A Pending JP2006097931A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 複数の伝熱部を持ったボイラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006097931A (ja) |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004282337A patent/JP2006097931A/ja active Pending
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