JP2006097929A - 信号焔管の一挙動点火機構 - Google Patents

信号焔管の一挙動点火機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2006097929A
JP2006097929A JP2004282307A JP2004282307A JP2006097929A JP 2006097929 A JP2006097929 A JP 2006097929A JP 2004282307 A JP2004282307 A JP 2004282307A JP 2004282307 A JP2004282307 A JP 2004282307A JP 2006097929 A JP2006097929 A JP 2006097929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
signal
ignition
agent
pyrotechnic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004282307A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Kosaka
勝明 小坂
Kenji Endo
健司 遠藤
Akira Otsuka
彰 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOA KAKO KK
Original Assignee
KOA KAKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOA KAKO KK filed Critical KOA KAKO KK
Priority to JP2004282307A priority Critical patent/JP2006097929A/ja
Publication of JP2006097929A publication Critical patent/JP2006097929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】雨の中で点火しても確実に発火する信号焔管を提供する。
【解決手段】信号焔管1は、透孔を設けた頭部板2と底部板を有する筒体3内に発焔薬4を充填し、前記頭部板2の透孔部分の発焔薬4に埋設した伝火薬5の外面に発火薬6を付設してなる信号焔管本体7を備える。前記信号焔管1は、その上面に可燃性フィルム8aを設けた隔離板8を有するとともに、相対する脚部9a,9bを有し、前記発火薬6を覆うように配置した隔離部材11と、この隔離部材11の外側に位置して信号焔管本体7の頭部に分離可能に取り付けるキャップ13と、このキャップ13に一端を固定し、他端側はフリー状態としてその途中部位に擦り薬14aを固着し、前記各脚部9a,9b下側を通って発火薬6上側に接するように配置したリボン14とから構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、路上において、他の車両に事故や故障などが発生したことを知らせるための信号焔管に係り、特に、一挙動で点火が可能なものに関する。
従来の信号焔管の点火機構には、二通りの点火方式があり、一つの点火方式は、発炎薬を充填した紙製の筒体の頭部側に伝火薬をはめ込み、この伝火薬に発火薬が塗布された構造を有する信号焔管本体と、前記信号焔管本体とは別に準備した擦り薬を塗布した、例えば、信号焔管本体の頭部をカバーするキャップとから構成し、前記擦り薬で前記発火薬を擦って着火させるというものであり、信号焔管本体からキャップを外す動作と、発火薬を擦る動作とが必要であることから二挙動点火方式と称する。また、他の点火方式は、筒体内に充填した発炎薬の頭部側中央に伝火薬を埋設し、この伝火薬に接触する発火薬の側端部を前記筒体の頭部周縁から僅かに突出させるとともに、前記筒体の頭部側に分離可能に取り付けたキャップ内周に、該キャップを筒体から外して分離するときに、前記発火薬の前記突出端部を擦って発火させるための摺付薬を設けたものであり、キャップを外すという一動作で点火することから一挙動点火方式と称する。
実開昭56−89598号公報
上記従来の信号焔管の一挙動点火装置は、キャップ内では発火薬が剥き出しであるため、雨の中で点火すると、キャップを外した直後の燃焼が弱々しい発火薬の火焔が雨水で消火されやすいという問題があった。また、前記一挙動点火装置は、発火薬の突出端部を摺付薬で確実に擦って発火させるために、発炎筒本体の外径と筒状蓋体の内径の形成に高い寸法精度が求められ、製造費の高騰をまねくという問題もあった。本発明は前記各問題を解消することを課題とし、該課題を解決した信号焔管の一挙動点火機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、透孔を設けた頭部板と底部板を有する筒体内に発焔薬を充填し、前記頭部板の透孔部分の発焔薬に埋設した伝火薬の外面に発火薬を付設してなる信号焔管本体を備えた信号焔管の一挙動点火機構であって、その上面に可燃性被覆材を設けた隔離板を有するとともに、相対する脚部を有し、発火薬を覆うように配置した隔離部材と、前記隔離部材の外側に位置して信号焔管本体の頭部に分離可能に取り付けるキャップと、このキャップに一端を固定し、他端側はフリー状態としてその途中部位に擦り薬を固着し、前記各脚部下側を通って発火薬上側に接するように配置した帯状フレキシブル部材とから構成したものである。
また、請求項2に記載の本発明は、透孔を設けた頭部板と底部板を有する筒体内に発焔薬を充填し、前記頭部板の透孔部分の発焔薬に埋設した伝火薬の外面に発火薬を付設してなる信号焔管本体を備えた信号焔管の一挙動点火機構であって、一部に可燃性被覆材を設けた隔離板を有するとともに、その内側に補助発火薬を付設した摩擦バーを設け、前記発火薬を外部から遮断する空間を形成する隔離部材と、この隔離部材の外側に位置して信号焔管本体の頭部に分離可能に取り付けるキャップと、このキャップを信号焔管本体から外すときに分離方向に移動するように連繋し、その途中部位に擦り薬を固着し、前記摩擦バーに巻き付けて配置した帯状フレキシブル部材とから構成し、帯状フレキシブル部材の前記移動時に、前記擦り薬によって前記補助発火薬を発火させ、この発火により発火薬を発火させるように構成したものである。
請求項1に記載の本発明によれば、雨中で点火する際、隔離部材の可燃性被覆材を配置した隔離板によって、キャップを外した直後に発火薬に雨が当たらないので、消火されにくいほか、従来例のように、発信号焔管本体の外径とキャップ内径の形成に高い寸法精度が求められることがなく、製造費を低減でき、さらに、二挙動式の信号焔管本体と同じ構造の信号焔管本体を用いるので、二挙動式の製造ラインを利用することが可能であって、製造経費を削減し得るという効果を奏する。
請求項2に記載の本発明によれば、隔離部材の可燃性被覆材を配置した隔離板によって、キャップを外した直後に発火薬に雨が当たらないので、消火されにくいほか、従来例のように、発焔間本体の外径とキャップ内径の形成に高い寸法精度が求められることがないうえ、二挙動式の信号焔管本体と同じ構造の信号焔管本体を用いるので、二挙動式の製造ラインを利用することが可能であって、製造経費を削減し得るという効果を奏する。
次に、本発明の好適な第1実施形態を添付図面の図1〜図3に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1は縦断正面図、図2はキャップを取り除いた状態の縦断側面図、図3はキャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いた状態の平面図である。
図1〜図3に示すように、信号焔管1は、底板(図示せず)を有するとともに、中央に透孔を設けた頭部板2を有する円筒状の筒体3内に、発焔薬4を充填し、前記透孔から外部に露出させるとともに、前記発焔薬4に埋設した伝火薬5外面に発火薬6を付設してなる信号焔管本体7を備える。
また、上記信号焔管1は、その上面に可燃性被覆材たる可燃性フィルム8aを設けた隔離板8、及び相対する二対の脚部9a,9b、脚部10a,10bを有し、かつ底部を開放した隔離部材11を、前記信号焔管本体7の頭部板2側の外周に嵌合固定した副筒12と、前記副筒12外周に移動可能に嵌合するキャップ13と、このキャップ13の天部内面にその一端を固定し、そのフリー状態にある他端側の途中位置に擦り薬14aを固着した帯状フレキシブル部材たるリボン14とを備える。
図1〜図3に示すように、前記隔離部材11は、一対の相対する脚部9a,9b下端に、それぞれ側面及び下面を湾曲面となした押え部15a,15bを設け、信号焔管本体7の発火薬6を覆うように、連繋部16によって副筒12に連繋されている。前記リボン14は、前記押え部15a,15bと頭部板2との間を通し、かつ前記信号焔管本体7の発火薬6の表面に接触するように配置する。
上記信号焔管1の点火にあたっては、一方の手で信号焔管本体7の胴部分をもち、他方の手でキャップ13を持って引き離す(図1の矢印参照)と、リボン14は、その一端が引き上げられ、両押え部15a,15bと頭部板2間及び発火薬6上面を擦りながら移動し、前記キャップ13をさらに信号焔管本体7から引き離すと、リボン14の途中部位に固着してある擦り薬14aが押え部15aと頭部板2との間をすり抜けて発火薬6に達し、これを擦って発火させる。発火薬6は発火後、徐々に火焔が大きくなり、伝火薬5の発火を経て発焔薬4が発火し発焔が始まる。なお、発火薬6の発火後は、火焔がある程度大きくなった時に可燃性フィルム8aが燃焼して消滅する。そして、信号焔管1は、前記隔離部材11を設けることによって、不使用時は、発火薬6と擦り薬14aの接触による不意の発火を防止し、また、雨天などにおける使用時には、点火操作後、消火しやすい発火初期段階の発火薬6の火焔は、隔離部材11の隔離板8により雨がかかるのを防ぐので、消火されない。
続いて、本発明の第1実施形態の変形例を図4〜図6に基づいて説明する。ここにおいて、図4は縦断正面図、図5はキャップを取り除いた状態の縦断側面図、図6はキャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いた状態の平面図である。
この変形例において前記第1実施形態と相違する構成は、隔離部材の構成のみであって、他の構成は前記第1実施形態と同一であるので、前記第1実施形態と同一構成の説明は省略し、図面において、前記同一構成に係る各部材に、前記第1実施形態と同一の符号を付すに止める。
図4〜図6に示すように、信号焔管51の隔離部材52は、可燃性被覆材たる可燃性フィルム53aを設けた隔離板53、及び相対する二対の脚部54a,54b,55a,55bを有し、かつ底部を開放して構成し、信号焔管本体7の頭部板2側の外周に嵌合固定した副筒56に連繋部57で連繋してなる。前記隔離部材52の前記一方の脚部54a下端には、側面及び下面を湾曲面となした第1押え部58aを設け、また前記他方の脚部54b下端には、枢軸59によって脚部54bに、該脚部54aの延びる方向と直角方向に揺動するように枢支し、発火薬6に達する押圧片60と、この押圧片60と反対側に突出する梃子片61を備えた第2押え部58bを設ける。リボン14は、前記第1押え部58a、第2押え部58bと頭部板2との間を通し、かつ前記信号焔管本体7の発火薬6の表面に接触するように配置する。このように配置したリボン14は、隔離部材52の内側の発火薬6上で前記第2押え部58bの押圧片60に押さえられた状態となるとともに、一端側は隔離部材52の外側で梃子片61下側を経てキャップ13の天部に固定する一方、他端側はフリー状態とする。
前記信号焔管51の点火にあたっては、一方の手で信号焔管本体7の胴部分をもち、他方の手でキャップ13を持って引き離す(図4の矢印参照)と、リボン14は、その一端が引き上げられ、第1押え部58a、第2押え部58bと頭部板2間及び発火薬6上面を擦りながら移動し、前記キャップ13をさらに信号焔管本体7から引き離すと、リボン14の途中部位に固着してある擦り薬14aが第1押え部58aと頭部板2との間をすり抜けて発火薬6に達し、これを擦って発火させる。前記発火薬6の発火後は、火焔がある程度大きくなった時に可燃性フィルム53aが燃焼して消滅する。そして、発火薬6は発火後、徐々に火が大きくなり、伝火薬5の発火を経て発焔薬4が発火し発焔が始まる。また、信号焔管1は、前記隔離部材52を設けることによって、不使用時は、発火薬6と擦り薬14aの接触による不意の発火を防止し、また、雨天などにおける使用時には、点火操作後、消火しやすい発火初期段階の発火薬6の火焔は、隔離部材52の隔離板53により雨がかかるのを防ぐので、消火されない。
上記信号焔管51は、点火動作において、キャップ13を信号焔管本体7から引き離す際、第2押え部58bの梃子片61をリボン14が持ち上げて、押え部58bが回動し、その反対側の押圧片60がリボン14の擦り薬14aを発火薬6に押し付けるので、擦り薬14aが発火薬6を強く擦り、確実に発火するという利点がある。
次に、本発明の好適な第2実施形態を添付図面の図7〜図9に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図7は縦断正面図、図8はキャップを取り除いた状態の縦断側面図、図9はキャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いた平面図である。
図7〜図9に示すように、信号焔管101は、底板(図示せず)を有するとともに、中央に透孔を設けた頭部板102を有する円筒状の筒体103内に、発焔薬104を充填し、前記透孔から外部に露出させるとともに、前記発焔薬104に埋設した伝火薬105の外面に発火薬106を付設してなる信号焔管本体107を備える。
また、上記信号焔管101は、前記信号焔管本体107の頭部板102側の外周に嵌合固定した副筒108上端に設けた隔離板109に可燃性被覆材たる可燃性フィルム109aを配置し、その内側に摩擦バー110を、その発火によって前記発火薬106を発火させ得るように配置してなる隔離部材111と、前記副筒108外周に移動可能に嵌合するキャップ112と、このキャップ112の天部内面にその一端を固定し、そのフリー状態にある他端側の途中位置に擦り薬113aを固着した帯状発火補助部材たるリボン113とを備える。これら隔離部材111とキャップ112とリボン113とによって点火機構を構成する。
前記隔離部材111内には、断面形状において両側部と底部を曲面となし、水平方向に延びるように、支持体114で前記隔離板109に固定された棒状の前記摩擦バー110と、この摩擦バー110の、前記発火薬106に対応する位置に塗布した補助発火薬116とを配置する。また、一端をキャップ112に固着した前記リボン113は、他端をキャップ112側から前記隔離板109に設けたスリット115を通して隔離部材111内部に入れ、摩擦バー110に巻き、再度前記スリット115を通してキャップ112側に入れ、フリー状態にしてある。
前記信号焔管101の点火にあたっては、一方の手で信号焔管本体107の胴部分をもち、他方の手でキャップ112を持って引き離す(図7の矢印参照)と、リボン113は、その一端が引き上げられ、リボン113の途中部位に固着してある擦り薬113aが、スリット115を通って隔離部材111内に入り、摩擦バー110に強く接触しながら摺動し、補助発火薬116を擦って発火させ、その火焔が発火薬106に達し、これを発火させる。前記発火薬106の発火後は、火焔がある程度大きくなった時に可燃性フィルム109aが燃焼して消滅する。そして、発火薬106は発火後、徐々に火焔が大きくなり、伝火薬105の発火を経て発焔薬104が発火し発焔が始まる。また、信号焔管101は、可燃性フィルム109aを設けることによって、不使用時は、発火薬106と擦り薬113aの接触による不意の発火を防止し、また、雨天などにおける使用時には、点火操作後、消火しやすい発火初期段階の発火薬106の火焔は、隔離部材111の隔離板109により雨がかかるのを防ぐので、消火されない。
続いて、本発明の第2実施形態の第1変形例を添付図面の図10に基づいて説明する。ここにおいて、図10はキャップを外す途中の状態を示す縦断正面図である。
この第1変形例において前記第2実施形態と相違する構成は、キャップの構成とリボンの配置に係る構成のみであって、他の構成は前記第2実施形態と同一であるので、前記同一構成の説明は省略し、図10において、前記同一構成に係る各部材に、前記第2実施形態と同一符号を付すに止める。
図10に示すように、信号焔管151のキャップ152は、内側に折り返しバー153を設け、また、リボン154の一端は、可燃性被覆材たる可燃性フィルム109aを備えた隔離板109上面に固着し、他端を、キャップ152の前記折り返しバー153に移動可能に掛けて折り返し、隔離板109に設けたスリット115を通して隔離部材111内部に入れ、摩擦バー110に巻き、再度前記スリット115を通してキャップ112側にフリー状態で入れてある。
前記信号焔管151の点火にあたっては、一方の手で信号焔管本体107の胴部分をもち、他方の手でキャップ152を持って引き離す(図10の矢印参照)と、リボン154他端側は、折り返しバー153の外周を摺動しながら引き上げられ、リボン154の途中部位に固着してある擦り薬154aが、スリット115を通って隔離部材111内に入り、摩擦バー110の周面に接触しながら、補助発火薬116を擦って発火させ、その火焔が発火薬106に達し、これを発火させる。前記発火薬106の発火後は、火焔がある程度大きくなった時に可燃性フィルム109aが燃焼して消滅する。そして、発火薬106は発火後、徐々に火焔が大きくなり、伝火薬105の発火を経て発焔薬104が発火し発焔が始まる。また、信号焔管151は、可燃性フィルム109aを設けた隔離板109によって、不使用時は、発火薬106と擦り薬106aの接触による不意の発火を防止し、また、雨天などにおける使用時には、点火操作後、消火しやすい発火初期段階の発火薬106の火焔は、隔離部材111の隔離板109で雨がかかるのを防ぐので、消火されない。
続いて、本発明の第2実施形態の第2変形例を添付図面の図11及び図12に基づいて説明する。ここにおいて、図11は縦断正面図、図12はキャップと可燃性フィルムを取り除いた状態の平面図である。
この第2変形例において前記第2実施形態と相違する構成は、隔離部材の構成のみで、他は前記第2実施形態と同一であるので、前記第2実施形態と同一構成の説明は省略し、図11及び図12において、前記同一構成に係る各部材に、前記第2実施形態と同一符号を付すに止める。
図11及び図12に示すように、信号焔管201の隔離部材202は、信号焔管本体107の頭部板102側の外周に嵌合固定した副筒203上端に設け、可燃性被覆材たる可燃性フィルム204aを配置した隔離板204と、その発火によって発火薬106を発火させ得るように補助発火薬205を塗布してなり、断面形状において円形となし、その上側が隔離板204に接する状態で水平方向に延びるように、前記隔離版204に連繋した支点206と一体的に設けたカンチレバー207先端に固定された棒状の摩擦バー208とからなる。前記カンチレバー207は、摩擦バー208に上方への力をかけると前記支点206を中心に揺動可能とする。
一端をキャップ112に固着した前記リボン113は、他端をキャップ112側から前記可燃性フィルム204aに設けた第1スリット209aを通して隔離部材202内部に入れ、摩擦バー208に巻き、該摩擦バー208の上側と隔離板204との間を通した後に第2スリット209bからキャップ112側にフリー状態にして入れてある。
前記信号焔管201の点火にあたっては、一方の手で信号焔管本体107の胴部分をもち、他方の手でキャップ112を持って引き離す(図11の矢印参照)と、リボン113は、その一端が引き上げられ、リボン113の途中部位に固着してある擦り薬113aが、スリット209bを通って隔離部材202内に入り、摩擦バー208の周面に接触しながら、補助発火薬205を擦って発火し、その火焔が発火薬106に達し、これを発火させる。ここで、擦り薬113aが摩擦バー208の周面に接触する際には、リボン113に引かれて摩擦バー208が支点206を中心に上方に揺動し、リボン113が隔離板204と摩擦バー208の上側に挟まれて、リボン113先端側に制動がかかり、該擦り薬113aが強く補助発火薬205を摩擦するので、補助発火薬205が確実に発火する。このようにして、前記発火薬106の発火後は、火焔がある程度大きくなった時に可燃性フィルム204aが燃焼して消滅する。そして、発火薬106は発火後、徐々に火焔が大きくなり、伝火薬105の発火を経て発焔薬104が発火し発焔が始まる。また、信号焔管201は、可燃性フィルム204aを設けた隔離板204によって、不使用時は、発火薬106と擦り薬113aの接触による不意の発火を防止し、また、雨天などにおける使用時には、点火操作後、消火しやすい発火初期段階の発火薬106の火焔は、隔離部材202の隔離板204で雨がかかるのを防ぐので、消火されない。
続いて、本発明の第2実施形態の第3変形例を添付図面の図13及び図14に基づいて説明する。ここにおいて、図13は縦断正面図、図14はキャップと可燃性フィルムを取り除いた状態の平面図である。
この第3変形例において前記第2実施形態と相違する構成は、隔離部材の構成のみで、他は前記第2実施形態と同一であるので、前記第2実施形態と同一構成の説明は省略し、図13及び図14において、前記同一構成に係る各部材に、前記第2実施形態と同一符号を付すに止める。
図13及び図14に示すように、信号焔管251の隔離部材252は、信号焔管本体107の頭部板102側の外周に嵌合固定した副筒253一端に設け、可燃性被覆材たる可燃性フィルム254aを配置した隔離板254と、その発火によって発火薬106を発火させ得るように補助発火薬255を塗布してなり、断面形状において円形となし、その両端のストッパー256及び支点257で隔離板254に連繋したカンチレバー258で支持された棒状の摩擦バー259と、この摩擦バー259の一側に押し付けるように配置した一対のバネ260とからなる。
一端をキャップ112に固着した前記リボン113は、他端をキャップ112側から可燃性フィルム254aに設けた第1スリット261aを通して隔離部材252内部に入れ、摩擦バー259に巻き、バネ260と摩擦バー259間を通して第2スリット261bを通してキャップ112側に入れてフリー状態にしてある。
前記信号焔管251の点火にあたっては、一方の手で信号焔管本体107の胴部分をもち、他方の手でキャップ112を持って引き離す(図13の矢印参照)と、リボン113は、その一端が引き上げられ、リボン113の途中部位に固着してある擦り薬113aが、第2スリット261bを通って隔離部材252内に入り、摩擦バー259の周面に接触しながら、補助発火薬255を擦って発火させ、その火焔が発火薬106に達し、これを発火させる。ここで、擦り薬113aが摩擦バー259の周面に接触する際は、リボン113が摩擦バー259とバネ260に挟まれて、リボン113に制動がかかり、該擦り薬113aが強く補助発火薬255を摩擦するので、補助発火薬255が確実に発火する。このようにして、前記発火薬106の発火後は、火焔がある程度大きくなった時に可燃性フィルム254aが燃焼して消滅する。そして、発火薬106は発火後、徐々に火焔が大きくなり、伝火薬105の発火を経て発焔薬104が発火し発焔が始まる。また、信号焔管251は、可燃性フィルム254aを設けた隔離板254によって、不使用時は、発火薬106と擦り薬113aの接触による不意の発火を防止し、また、雨天などにおける使用時には、点火操作後、消火しやすい発火初期段階の発火薬106の焔は、隔離部材252の隔離板254で雨がかかるのを防ぐので、消火されない。
なお、本発明は、上記各実施形態及びこれらの変形例になんら限定されるものではなく、例えば、帯状フレキシブル部材は、リボン14,113ではなくテープや平紐であってもよい。また、可燃被覆材は、可燃性フィルム8a,53a,109a,204a,254aではなく、シートや布であってもよい。さらに、信号発焔管1,51,101,151,201,251は、円筒形状ではなく角筒形状であってもよい。さらに、隔離部材111は、脚部10a,10bを設けなくてもよいほか、脚部9a,9b,10a,10bは隙間がない板状のものではなく、隙間がある枠状のものであってもよい。またさらに、隔離部材202,252は、その副筒203,253に孔や隙間を設け、内部空間を非密閉状態としてもよい。
第1実施形態における、縦断正面図。 第1実施形態における、キャップを取り除いた状態の縦断側面図。 第1実施形態における、キャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いて内側の構成を示す平面図。 第1実施形態の変形例における、縦断正面図。 第1実施形態の変形例における、キャップを取り除いた状態の縦断側面図、 第1実施形態の変形例における、キャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いて内側の構成を示す平面図。 第2実施形態における、縦断正面図。 第2実施形態における、キャップを取り除いた状態の縦断側面図。 第2実施形態における、キャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いて内側の構成を示す平面図。 第2実施形態の第1変形例における、縦断正面図。 第2実施形態の第2変形例における、縦断正面図。 第2実施形態の第2変形例における、キャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いた状態の平面図。 第2実施形態の第3変形例における、縦断正面図。 第2実施形態の第3変形例における、キャップと可燃性フィルムとリボンを取り除いた状態の平面図。
符号の説明
1,51 信号焔管
2 頭部板
3 筒体
4 発焔薬
5 伝火薬
6 発火薬
7 信号焔管本体
8,53 隔離板
8a,53a 可燃性フィルム
9a,9b,10a,10b,54a,54b,55a,55b 脚部
11、52 隔離部材
12,56 副筒
13 キャップ
14 リボン
14a リボン
15a,15b 押え部
16,57 連繋部
58a,58b 押え部
59 枢軸
60 押圧片
61 梃子片
101,151,201,251 信号焔管
102 頭部板
103 筒体
104 発焔薬
105 伝火薬
106 発火薬
107 信号焔管本体
108,203,253 副筒
109,204,254 隔離板
109a,204a,254a 可燃性フィルム
110,208,259 摩擦バー
111,202,252 隔離部材
112,152 キャップ
113,154 リボン
113a,154a 擦り薬
114 支持体
115 スリット
116,205,255 補助発火薬
209a,261a 第1スリット
209b,261b 第2スリット
206,257 支点
207,258 カンチレバー
256 ストッパー

Claims (2)

  1. 透孔を設けた頭部板と底部板を有する筒体内に発焔薬を充填し、前記頭部板の透孔部分の発焔薬に埋設した伝火薬の外面に発火薬を付設してなる信号焔管本体を備えた信号焔管の一挙動点火機構であって、その上面に可燃性被覆材を設けた隔離板を有するとともに、相対する脚部を有し、発火薬を覆うように配置した隔離部材と、前記隔離部材の外側に位置して信号焔管本体の頭部に分離可能に取り付けるキャップと、このキャップに一端を固定し、他端側はフリー状態としてその途中部位に擦り薬を固着し、前記各脚部下側を通って発火薬上側に接するように配置した帯状フレキシブル部材とから構成したことを特徴とする信号焔管の一挙動点火機構。
  2. 透孔を設けた頭部板と底部板を有する筒体内に発焔薬を充填し、前記頭部板の透孔部分の発焔薬に埋設した伝火薬の外面に発火薬を付設してなる信号焔管本体を備えた信号焔管の一挙動点火機構であって、一部に可燃性被覆材を設けた隔離板を有するとともに、その内側に補助発火薬を付設した摩擦バーを設け、前記発火薬を外部から遮断する空間を形成する隔離部材と、この隔離部材の外側に位置して信号焔管本体の頭部に分離可能に取り付けるキャップと、このキャップを信号焔管本体から外すときに分離方向に移動するように連繋し、その途中部位に擦り薬を固着し、前記摩擦バーに巻き付けて配置した帯状フレキシブル部材とから構成し、帯状フレキシブル部材の前記移動時に、前記擦り薬によって前記補助発火薬を発火させ、この発火により発火薬を発火させるように構成したことを特徴とする信号焔管の一挙動点火機構。
JP2004282307A 2004-09-28 2004-09-28 信号焔管の一挙動点火機構 Pending JP2006097929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282307A JP2006097929A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 信号焔管の一挙動点火機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282307A JP2006097929A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 信号焔管の一挙動点火機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006097929A true JP2006097929A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36237924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004282307A Pending JP2006097929A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 信号焔管の一挙動点火機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006097929A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014016958A1 (ja) * 2012-07-27 2014-01-30 日本カーリット株式会社 信号筒点火装置
JP2014025655A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Japan Carlit Co Ltd 信号筒点火装置
CN106323099A (zh) * 2015-07-08 2017-01-11 王陆军 个人类烟花爆竹助燃器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014016958A1 (ja) * 2012-07-27 2014-01-30 日本カーリット株式会社 信号筒点火装置
JP2014025655A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Japan Carlit Co Ltd 信号筒点火装置
CN104718425A (zh) * 2012-07-27 2015-06-17 佳里多控股公司 信号筒点火装置
JPWO2014016958A1 (ja) * 2012-07-27 2016-07-07 カーリットホールディングス株式会社 信号筒点火装置
KR101919187B1 (ko) * 2012-07-27 2018-11-15 카릿토 홀딩스 가부시키가이샤 신호통 점화 장치
CN106323099A (zh) * 2015-07-08 2017-01-11 王陆军 个人类烟花爆竹助燃器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940008965A (ko) 차량 탑승자 보호 장치용 가스 발생기
US7288016B2 (en) Igniter mechanism for toy hand grenade
KR20160007481A (ko) 서로 접촉할 때 궐련의 단부를 점화시키기에 충분한 열에너지를 생성하는 비혼화성 화학물질들을 포함하는 궐련의 자가-점화를 위한 장치
JP2006097929A (ja) 信号焔管の一挙動点火機構
GB1582457A (en) Pyrotechnic devices
CA2122982A1 (en) Metal igniter tube boot with permanent retention system
KR102469781B1 (ko) 화염 신호기
RU2403427C2 (ru) Поворотное сопло ракетного двигателя
JPH037737Y2 (ja)
JPH0225275A (ja) 熱ランス点火装置
US4062287A (en) Resilient insert for tire inflator
KR200248662Y1 (ko) 점화장치 부착담배
KR20020067403A (ko) 담배 점화장치
KR20010044402A (ko) 담배에 부착하는 점화장치
CN201600094U (zh) 一种组成字幕图案烟花的效果件
KR970010332A (ko) 차량용 담배 점화장치
US12030829B2 (en) Fire starter
JP3243803U (ja) 発炎筒
WO2007140053A2 (en) Liquid fuel combustion appliance
US20240150258A1 (en) Fire starter
US4046075A (en) Fusee cap closure
JP4999785B2 (ja) ガスライター
JPS6229834Y2 (ja)
JP3128448U (ja) 着火剤付き線香類
RU2099996C1 (ru) Курительное изделие типа сигареты