JP2006096712A - Lpa受容体拮抗剤を含有する角膜知覚改善剤 - Google Patents

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Yoshiko Takayama
高山美子
Yoshikuni Nakamura
中村義邦
Chiho Yabuta
藪田知穂
Mitsuyoshi Azuma
光佳 東
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Abstract

【課 題】レーザー角膜切削形成術(LASIK)などの角膜手術や白内障手術による角膜知覚低下、あるいは角膜変性疾患に伴う角膜知覚低下、およびそれらに伴うドライアイ症状を改善する医薬を提供すること。
【解決手段】LPA受容体拮抗剤を含有することを特徴とする角膜神経突起形成促進剤、角膜知覚の改善剤またはドライアイ治療剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、LPA受容体拮抗剤を含有する角膜神経突起形成促進剤、および角膜神経突起形成促進作用による角膜知覚の改善剤、ならびにドライアイの治療剤に関する。
レーザー屈折矯正角膜切除術(PRK)、レーザー角膜切削形成術(レーシック;LASIK)、角膜移植などの角膜手術後には、角膜神経が切断されるため、通常約3週間から1年間角膜知覚機能の低下症状が起きるといわれている。例えば、LASIK後には明らかに角膜神経が切断されていること(非特許文献1参照)、また、LASIK後に神経像が認められないか、あるいは神経線維束が短く連結していない角膜領域において、角膜の知覚が低下することが報告されている(非特許文献2参照)。
PRKおよびLASIK後の角膜知覚の低下が涙腺応答低下、涙液減少の原因であることが示唆されている(非特許文献3参照)。この角膜知覚機能低下のため、角膜手術後の患者では瞬目回数が減少しドライアイ症状が認められることが問題となっている。一方、ドライアイ患者では涙液機能の低下が角膜知覚の低下をもたらし、この角膜知覚の低下が涙液機能の低下をさらに悪化させ、角膜表面の症状を重篤化させることが問題となっている。
しかし、現在角膜手術後の低下した角膜知覚の回復は自然回復に委ねられ、またドライアイの治療においても角膜知覚を改善させるための積極的治療は施されていないのが現状である。また、神経麻痺性角膜症、角膜潰瘍、糖尿病性角膜症などの角膜神経変性を伴う疾患でも角膜知覚低下が引き起こされるが、適切な治療法はない。
リゾホスファチジン酸(Lysophosphatidic acid、以下、LPAと略記することがある)は種々の細胞に対して成長因子様の性質を示す血清中の主要リゾリン脂質である。LPA受容体はGタンパク質とカップルした7回膜貫通型の受容体であり、現在、LPA(またはEDG−2)、LPA(またはEDG−4)、LPA(またはEDG−7)等の受容体サブタイプのあることが報告されているが、中でもLPAは最も広い組織分布を示し、ヒトLPAは脳、心、卵巣、精巣、結腸、前立腺、脾臓などに分布する(例えば、非特許文献4参照)。このようなLPA受容体に対する拮抗剤はさまざまな医薬用途が期待されており、例えば特許文献1には、細胞増殖性疾患、炎症性疾患、腎疾患、末梢神経障害、動脈閉塞症および抗腫瘍剤などの予防治療剤として有用であると記載されている。また、特許文献2に開示されたLPA受容体拮抗薬または作用薬は、その医薬用途として、癌の治療法、癌の増殖もしくは転移を阻害する方法、細胞増殖を促進する方法あるいは創傷の治療法などが記載されている。また、特許文献3に開示されたLPA受容体調節剤は泌尿器疾患の予防治療に有用であるとされている。しかしながら、いずれの文献にもLPA受容体拮抗剤の角膜知覚障害やドライアイへの応用を示唆する記載は一切認められない。
LPAを含む増殖因子様リン脂質は角膜の創傷治癒に関与することが知られており、非損傷角膜由来のケラトサイトにおいてLPAやその類似物質が細胞分裂活性を示すことが報告されているが(例えば、非特許文献5参照)、創傷治癒過程におけるLPAと角膜知覚の関係を示唆する記載は認められない。
角膜知覚神経として角膜に分布する三叉神経に関して、ラットの三叉神経組織培養(trigeminal tract in whole mount cultures)系において、神経成長因子(NGF)などによる神経栄養因子誘発神経軸索伸展がRho活性化剤として働くLPAで阻害され、ドミナントネガティブRhoを細胞に導入することで促進されることが報告されている(非特許文献6参照)。しかしながら、同文献には神経栄養因子不存在下ではRhoが三叉神経軸索伸展に有効かどうかについては分からないとの記載もあり、また、LPA受容体に対する拮抗剤と三叉神経軸索伸展との関係を示唆する記載は見あたらない。
LASIKなどの手術後の角膜神経傷害の治療に関して、神経再生または神経突起伸長を促進する化合物が使えるとする特許出願があり、それら化合物の例として神経栄養性因子刺激物質であるネオトロフィンなどの化合物が例示されているが、LPA受容体拮抗剤についての記載はなく、またそれらを示唆する記載もない(特許文献4参照)。
再公表第2001/060819号公報 特表第2004−506604号公報 再公表第2002/062389号公報 国際公開第03/020281号パンフレット ツーリ ユー.リナ.(Tuuli U.Linna)、他5名,イクスペリメンタル アイ リサーチ(Experimental Eye Research)、1998年、66巻、p.755−763 ツーリ ユー.リナ(Tuuli U.Linna)、他6名,インベスティゲイティブ オフサルモロジー アンド ビジュアル サイエンス(Investigative Ophthalmology & Visual Sciences),2000年,41巻,p.393−397 ロバート ティー.アング(Robert T. Ang)、他2名,カレント オピニオン オブ オフサルモロジー(Current Opinion of Ophthalmology),2001年,12巻,p.318−322 マンディ エム.マーフ(Mandi M.Murph)、他3名、ジャーナル オブ セル サイエンス(Journal of Cell Science),2003年,116巻,p.1969−1980 カロリー リリオム(KAROLY LILIOM)他5名、アメリカン ジャーナル オブ フィジオロジー(Am J Physiol)、1998年、274巻、p.C1065−C1074 ピー.ハンデ オヅディンラー(P.Hande Ozdinler)、他1名,ザ ジャーナル オブ コンパラティブ ニューロロジー(The Journal of Comparative Neurology),2001年,438巻,p.377−387
本発明の目的は、レーザー角膜切削形成術(レーシック;LASIK)や角膜移植などの角膜手術後の角膜知覚低下、あるいは角膜神経変性疾患に伴う角膜知覚機能低下、およびそれらに伴うドライアイ症状、また、ドライアイ患者における角膜知覚低下とドライアイ症状を改善する医薬を提供することである。
本発明者らは、角膜手術後の角膜知覚低下やドライアイにおける角膜知覚低下症状を改善する新しいタイプの医薬を提供することを目的に検討を行ったところ、LPA受容体拮抗剤が三叉神経(以後、角膜神経ということもある。)細胞の神経突起形成促進効果と角膜知覚改善効果を有することを初めて見出し、これらの知見に基づいてさらに研究をすすめ、LPA受容体拮抗剤を角膜知覚改善およびドライアイ治療のための医薬として利用する本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1)リゾホスファチジン酸(LPA)受容体拮抗剤を含有する角膜神経突起形成促進剤、
(2)LPA受容体拮抗剤を含有する角膜知覚改善剤、
(3)LPA受容体拮抗剤を含有するドライアイ治療剤、
(4)LPA受容体拮抗剤が、LPAまたはLPA選択的拮抗剤である、(1)の角膜神経突起形成促進剤、
(5)LPA受容体拮抗剤が、LPAまたはLPA選択的拮抗剤である、(2)の角膜知覚改善剤、
(6)LPA受容体拮抗剤が、LPAまたはLPA選択的拮抗剤である、(3)のドライアイ治療剤、
(7)LPA受容体拮抗剤が、一般式[1]で示されるイソキサゾールもしくはチアゾール化合物または製薬学的に許容されるその塩である、(1)記載の角膜神経突起形成促進剤、
(式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)、
(8)LPA受容体拮抗剤が、一般式[6]で表される化合物または製薬上許容されるその塩である、(1)記載の角膜神経突起形成促進剤、
(式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−を表し、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を表し、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−を表し、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−の場合には、それぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合して−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
、XおよびXのうちの1つは、任意にHを表し;
Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
は、lが1〜30の整数である−(CH−、
−O−、−S−、−C(=O)− または−NR−を表し;
は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、―NH−、−O−、または−S−を表し;
は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、または−O−を表し;
およびQは、独立してH、=NR、あるいは=Oを表すか、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
、XまたはXに対するRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基、
を表し;
、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。)、
(9)LPA受容体拮抗剤が、一般式[1]で示されるイソキサゾールもしくはチアゾール化合物または製薬学的に許容されるその塩である、(2)記載の角膜知覚改善剤、
(式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)、
(10)LPA受容体拮抗剤が、一般式[6]で表される化合物または製薬上許容されるその塩である、(2)記載の角膜知覚改善剤。
(式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−を表し、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を表し、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−を表し、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−の場合には、それぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合して−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
、XおよびXのうちの1つは、任意にHを表し;
Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
は、lが1〜30の整数である−(CH−、
−O−、−S−、−C(=O)− または−NR−を表し;
は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、−NH−、−O−、または−S−を表し;
は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、または−O−を表し;
およびQは、独立してH、=NR、あるいは=Oを表すか、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
、XまたはXに対するRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基、
を表し;
、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。)、
(11)LPA受容体拮抗剤が、一般式[1]で示されるイソキサゾールもしくはチアゾール化合物または製薬学的に許容されるその塩である、(3)記載のドライアイ治療剤
(式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)、
(12)LPA受容体拮抗剤が、一般式[6]で表される化合物または製薬上許容されるその塩である、(3)記載のドライアイ治療剤
(式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−を表し、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を表し、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−を表し、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−の場合には、それぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合して−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
、XおよびXのうちの1つは、任意にHを表し;
Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
は、lが1〜30の整数である−(CH−、
−O−、−S−、−(C=O)− または−NR−を表し;
は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、−NH−、−O−、または−S−を表し;
は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、または−O−を表し;
およびQは、独立してH、=NR、あるいは=Oを表すか、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
、XまたはXに対するRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基、
を表し;
、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。)、
(13)LPAまたはLPA選択的拮抗剤が、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドまたは製薬学的に許容されるその塩である、(4)記載の角膜神経突起形成促進剤、
(14)LPAまたはLPA選択的拮抗剤が、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドまたは製薬学的に許容されるその塩である、(5)記載の角膜知覚改善剤、
(15)LPAまたはLPA選択的拮抗剤が、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドまたは製薬学的に許容されるその塩である、(6)記載のドライアイ治療剤、
に関する。
さらに本発明は、角膜神経突起形成促進、角膜知覚改善およびドライアイ治療のための医薬組成物とそれらを製造する方法、また、角膜知覚を改善するための方法やドライアイ治療のための方法を提供するものである。
本発明のLPA受容体拮抗剤を含有する医薬(以下、「本発明の医薬」と称することがある。) は、三叉神経細胞の神経突起形成促進作用および角膜知覚改善作用を有することから、角膜神経の損傷などに伴う角膜知覚機能低下の改善および角膜知覚機能低下に伴うドライアイ症状の改善に有用である。具体的には白内障手術後やLASIK手術後の角膜知覚低下、神経麻痺性角膜症、角膜潰瘍、糖尿病角膜症などの角膜神経変性に伴う角膜知覚低下やドライアイ症状の改善効果を期待できる。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明に使用されるLPA受容体拮抗剤は角膜神経の神経突起形成を促進する。ここで、「角膜神経」とは、知覚神経である三叉神経の支配をうけ角膜周囲に形成される輪状神経叢、角膜実質に網目上に分布する実質内神経叢、ボーマン膜直下で形成される上皮下神経叢、ボーマン膜を貫通したところで形成される基底細胞神経叢および神経線維をいう。本発明における「神経突起」とは、ニューロン(神経細胞)の細胞体から出る突起(樹状突起および軸索)をいい、「形成」とは、細胞体から前記神経突起が生成および/または伸展することをいう。どの程度の神経突起形成をもって促進されている状態というかは、当業者には明らかである。神経突起の形成状態は、例えば、神経細胞を蛍光標識し、蛍光顕微鏡を用いて細胞の形態を観察することにより確認することができる。また、蛍光顕微鏡での観察画像を画像解析ソフトを用いて解析してもよい。さらに、神経細胞体と神経突起を構成する、例えば、ニューロフィラメントを認識する抗体とこれを発色させる試薬を用いて、その吸光度をもってニューロフィラメント量を測定し、神経突起形成の指標とすることもできる。
本発明で使用されるLPA受容体拮抗剤は、リゾホスファチジン酸(LPA)受容体に作用してその活性を阻害するすべての化合物を含む。LPA受容体にはLPA(またはEDG−2)、LPA(またはEDG−4)、LPA(またはEDG−7)などのサブタイプがあるが、とりわけLPAもしくはLPAに選択的な拮抗剤が好ましい。具体的には、LPA受容体拮抗剤として、N−パルミトイル−L−セリンリン酸エステル、N−パルミトイル−L−チロシンリン酸エステル(Brittman et al.J Lipid Res.37:391−398、1996年)等の化合物の他、再公表第2001/060819号および特表第2004−506604号に開示される化合物などが挙げられる。とりわけ、再公表第2001/060819号に下記一般式[1]として開示される化合物が好ましい。
(式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)
上記の式〔1〕で表される化合物の別の態様としては、R1が、ハロゲン原子、または(I)アルキルオキシ基、(II)アルキルチオ基、(III)アルキルアミノ基、(IV)シアノ基、(V)ニトロ基、(VI)環状アミノ基、および(VII)ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有してもよい低級アルキル基であり;R2が、(I)ハロゲン原子、(II)(1)ヒドロキシ基、(2)チオール基、(3)アミノ基、(4)アルキルオキシ基、(5)アルキルチオ基、(6)アルキルスルフィニル基、(7)アルキルスルホニル基、(8)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(9)アシルオキシ基、(10)アシルチオ基、(11)アシルアミノ基、(12)アリールオキシ基、(13)アリールチオ基、(14)アリールスルフィニル基、(15)アリールスルホニル基、(16)アリールアミノ基、(17)アルキル−又はアリール−スルホニルアミノ基、(18)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(19)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(20)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(21)カルボキシル基、(22)ニトロ基、(23)複素環式基、(24)シアノ基、(25)環状アミノ基、および(26)ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい低級アルキル基、(III)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、(V)シクロアルキル基、(VI)アリール基、(VII)アリールオキシ基、(VII)アシルアミノ基、(IX)アシルオキシ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XV)アリールアミノ基、(XVI)アルキル又はアリール−スルホニルアミノ基、(XVII)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(XVIII)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(XIX)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基、(XXIII)カルバモイル基、(XXIV)モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、(XXV)環状アミノ基、および(XXVI)アルキル又はアリールスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有してもよいアリール基または芳香族複素環である。
さらに、上記の式〔1〕で表される化合物の別の態様としては、R1が、(I)ハロゲン原子、(II)(1)ヒドロキシ基、(2)チオール基、(3)アミノ基、(4)アルキルオキシ基、(5)アルキルチオ基、(6)アルキルスルフィニル基、(7)アルキルスルホニル基、(8)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(9)アシルオキシ基、(10)アシルチオ基、(11)アシルアミノ基、(12)アリールオキシ基、(13)アリールチオ基、(14)アリールスルフィニル基、(15)アリールスルホニル基、(16)アリールアミノ基、(17)アルキル−又はアリール−スルホニルアミノ基、(18)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(19)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(20)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(21)カルボキシル基、(22)ニトロ基、(23)複素環式基、(24)シアノ基、(25)環状アミノ基、および(26)ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい低級アルキル基、(III)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、(V)シクロアルキル基、(VI)アリール基、(VII)アリールオキシ基、(VIII)アシルアミノ基、(IX)アシルオキシ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XV)アリールアミノ基、(XVI)アルキル又はアリール−スルホニルアミノ基、(XVII)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(XVIII)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(XIX)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基、(XXIII)カルバモイル基、(XXIV)モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、(XXV)環状アミノ基、および(XXVI)アルキル又はアリールスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有してもよいアリール基または芳香族複素環であり;R2が、ハロゲン原子、または(I)アルキルオキシ基、(II)アルキルチオ基、(III)アルキルアミノ基、(IV)シアノ基、(V)ニトロ基、(VI)環状アミノ基、および(VII)ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有してもよい低級アルキル基である。
さらにまた、上記一般式[1]で表される化合物は、下記の一般式〔2〕で表される化合物を包含する。
(式中、R1、R3およびR4は上記と同義であり;YおよびZはそれぞれ独立に、炭素原子あるいは窒素原子であり;R5、R6、R7、R8、及びR9はそれぞれ独立に、(I)水素原子、(II)ハロゲン原子、(III)(1)ヒドロキシ基、(2)アミノ基、(3)アルキルオキシ基、(4)アルキルチオ基、(5)アルキルスルフィニル基、(6)アルキルスルホニル基、(7)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(8)アシルオキシ基、(9)アシルアミノ基、(10)アリールオキシ基、(11)アリールチオ基、(12)アリールスルフィニル基、(13)アリールスルホニル基、(14)アリールアミノ基、(15)アルキル−又はアリール−スルホニルアミノ基、(16)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(17)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(18)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(19)シアノ基、(20)環状アミノ基、および(21)ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい低級アルキル基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(V)シクロアルキル基、(VI)アリール基、(VII)アリールオキシ基、(VIII)アシルアミノ基、(IX)アシルオキシ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XV)アリールアミノ基、(XVI)アルキル又はアリール−スルホニルアミノ基、(XVII)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(XVIII)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(XIX)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基、(XXIII)カルバモイル基、(XXIV)モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、(XXV)環状アミノ基、および(XXVI)アルキル又はアリールスルホニル基からなる群から選ばれる基であり、但し、Yが窒素原子である場合、R6は存在しない、また、Zが窒素原子である場合R7は存在しない)。
さらにまた、上記の式〔2〕において、R1が、メチル基あるいはエチル基であり;R3が、水素原子、メチル基あるいはトリフルオロメチル基であり;R4が、(I)ハロゲン原子、(II)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基、(III)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、(V)シクロアルキル基、(VI)アリール基、(VII)アリールオキシ基、(VIII)アシルアミノ基、(VIX)アシルオキシ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XV)アリールアミノ基、(XVI)アルキル又はアリール−スルホニルアミノ基、(XVII)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(XVIII)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(XIX)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基、(XXIII)カルバモイル基、(XXIV)モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、(XXV)環状アミノ基、および(XXVI)アルキル又はアリールスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有してもよいフェニル基であり;YおよびZが炭素原子であり;R6およびR7の少なくとも一方が、ハロゲン原子、クロロメチル基、ヒドロキシメチル基、シアノ基、トリフルオロメトキシ基、下記式〔3〕
(式中、nは0〜5であり;Qは、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、あるいはスルホニル基であり;R10は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、アシル基、アリール基、環状アミノ基、およびヘテロ環式基からなる群から選ばれる基である)で表される基、あるいは、下記式〔4〕
(式中、nおよびmはそれぞれ0〜5であり;R11およびR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、アシル基、アリール基、環状アミノ基、およびヘテロ環式基からなる群から選ばれる基であるか;あるいは、R11およびR12は一緒になって窒素原子以外に、酸素原子または硫黄原子を1〜3個含み5〜9員の複素環式基を形成してもよい。)で表される基である化合物も本願発明のLAP受容体阻害剤として使用できる。
さらにまた、本発明のLAP受容体阻害剤としては、下記の一般式〔5〕
(式中、R2、R3およびR4は、上記と同義であり;YおよびZはそれぞれ独立に、炭素原子あるいは窒素原子であり;R5、R6、R7、R8、及びR9はそれぞれ独立に、(I)水素原子、(II)ハロゲン原子、(III)(1)ヒドロキシ基、(2)アミノ基、(3)アルキルオキシ基、(4)アルキルチオ基、(5)アルキルスルフィニル基、(6)アルキルスルホニル基、(7)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(8)アシルオキシ基、(9)アシルアミノ基、(10)アリールオキシ基、(11)アリールチオ基、(12)アリールスルフィニル基、(13)アリールスルホニル基、(14)アリールアミノ基、(15)アルキル−又はアリール−スルホニルアミノ基、(16)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(17)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(18)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(19)シアノ基、(20)環状アミノ基、および(21)ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい低級アルキル基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(V)シクロアルキル基、(VI)アリール基、(VII)アリールオキシ基、(VIII)アシルアミノ基、(IX)アシルオキシ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XV)アリールアミノ基、(XVI)アルキル又はアリール−スルホニルアミノ基、(XVII)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(XVIII)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(XIX)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基、(XXIII)カルバモイル基、(XXIV)モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、(XXV)環状アミノ基、および(XXVI)アルキル又はアリールスルホニル基からなる群から選ばれる基であり、但し、Yが窒素原子である場合、R6は存在しない、また、Zが窒素原子である場合R7は存在しない)で表される化合物を包含する。
さらにまた、上記の式〔5〕において、R2が、メチル基あるいはエチル基であり;R3が、水素原子、メチル基あるいはトリフルオロメチル基であり;R4が、(I)ハロゲン原子、(II)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基、(III)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、(V)シクロアルキル基、(VI)アリール基、(VII)アリールオキシ基、(VIII)アシルアミノ基、(VIX)アシルオキシ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XV)アリールアミノ基、(XVI)アルキル又はアリール−スルホニルアミノ基、(XVII)アルキル−又はアリール−ウレイド基、(XVIII)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニルアミノ基、(XIX)アルキルアミノ−又はアリールアミノ−カルボニルオキシ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基、(XXIII)カルバモイル基、(XXIV)モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、(XXV)環状アミノ基、および(XXVI)アルキル又はアリールスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有してもよいフェニル基であり;YおよびZがそれぞれ独立に、炭素原子であり;R6あるいはR7の少なくとも一方が、ハロゲン原子、クロロメチル基、ヒドロキシメチル基、シアノ基、トリフルオロメトキシ基、下記式〔3〕
(式中、nは0〜5であり;Qは酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、あるいはスルホニル基であり;R10は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、アシル基、アリール基、環状アミノ基、およびヘテロ環式基からなる群から選ばれる基である。]で表される基、あるいは、下記式〔4〕
(式中、nおよびmはそれぞれ0〜5であり;R11およびR12はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、モノ−又はジ−アルキルアミノ基、アリールオキシ基、アリールチオ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−又はジ−アルキルカルバモイル基、アシル基、アリール基、環状アミノ基、およびヘテロ環式基からなる群から選ばれる基であるか;あるいは、R11およびR12は一緒になって窒素原子以外に、酸素原子または硫黄原子を1〜3個含み5〜9員の複素環式基を形成してもよい)で表される化合物も本発明のLAP受容体拮抗剤として使用できる。
さらにまた、本発明のLAP受容体拮抗剤は、上記の式〔2〕または式〔5〕において、R4が、(I)ハロゲン原子、(II)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基、(III)ハロゲン化されていてもよいアルキルオキシ基、(IV)ハロゲン化されていてもよいアルキルチオ基、(VIII)アシルアミノ基、(X)ヒドロキシ基、(XI)ニトロ基、(XII)シアノ基、(XIII)アミノ基、(XIV)モノ−又はジ−アルキルアミノ基、(XX)アルキルオキシ−又はアリールオキシ−カルボニル基、(XXI)アシル基、(XXII)カルボキシル基および(XXV)環状アミノ基からなる群から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基である、化合物を包含することができる。
本願明細書中で使用する「置換基を有してもよい」とは、該当する基が置換基を有していてもよいし、あるいは置換基を有していなくてもよいことを意味する。また、「ハロゲン化されていてもよい」とは、該当する基が少なくとも1個のハロゲン原子によって置換されていてもよいし、あるいは置換されていなくてもよいことを意味する。
本願明細書中で使用する本発明に関わるハロゲン原子等の種々の基および置換基は、以下のものを例示できるが、それらに限定されない。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が例示される。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシルまたはエイコシルなどの直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどの炭素数3〜6のシクロアルキル基が挙げられる。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシまたはオクチルオキシなどの直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数1〜20のアルコキシ基が挙げられる。
アリール基としては、例えば、フェニル、トリルまたはナフチル基が挙げられる。
アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ、トリルオキシ、ナフチルオキシ等のアリール−O−基が挙げられる。
複素環式基としては、芳香族複素環式基または非芳香族複素環式基が挙げられ、具体的には例えば、アゼチジニル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チアトリアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、モルホリニル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチエニル、ナフトチエニル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、クロメニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フテリジニル、アクリジニル、イソクロマニル、クロマニル、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾオキサゾリル、トリアゾロピリジル、テトラゾロピリダジニル、テトラゾロピリミジニル、チアゾロピリダジニル、チアジアゾロピリダジニル、トリアゾロピリダジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、イミダゾ[1,2−b][1,2,4]トリアジニルまたはキヌクリジニルなどの、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4〜7員または縮合複素環式基が例示される。
アシル基としては、例えば、ホルミル基、アセチルまたはプロピオニルなどの炭素数2〜12のアルカノイル基、ベンゾイルまたはナフトイルなどのアロイル基、およびニコチノイル、テノイル、ピロリジノカルボニルまたはフロイル基などの複素環カルボニル基などのアシル基が挙げられる。
モノ−またはジ−アルキルアミノ基としては、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジn−プロピルアミノ、エチルメチルアミノ、メチルn−プロピルアミノ、ブチルエチルアミノなどのモノ−またはジ−直鎖もしくは分枝鎖状の炭素数1〜6のアルキルアミノ基が挙げられる。
環状アミノ基としては、例えば、窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を1〜3個含んでもよい5〜9員の環状アミノ基、例えば、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、イソモルホリノ基などが挙げられる。
低級アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルまたはペンチルなどの直鎖状もしくは分枝鎖状の炭素数1〜6のアルキル基などが挙げられる。
さらにまた、上記の一般式〔1〕、〔2〕または〔5〕において、R3とR4が、それらが結合している炭素原子と一緒になって形成される5〜10員環構造には、たとえば置換基を有してもよい飽和されたもしくは不飽和の単環式または縮合多環式炭化水素基、あるいは、窒素原子、酸素原子、硫黄原子などのヘテロ原子を含む単環または縮合複素環式基、たとえばシクロヘキセニル基、インダニル基、テトラヒドロナフチル基などが含まれる。
本発明でLPA受容体拮抗剤として使用される一般式[1]で表されるアゾール化合物の製造法を以下に説明する。
再公表第2001/060819号に記載された製造法に従い、一般式〔1〕で表されるアゾール化合物は、以下の反応経路に示すCurtius転移を利用して、製造することができる。
すなわち、原料である、アゾールカルボン酸を適当な溶媒(例えばトルエン)に溶解させ、アジド化合物(例えばジフェニルリン酸アジド)を作用させイソシアナートとした後、適当なアルコールを作用させカルバメートとする方法である。
反応経路
(上記スキーム中、R1、R2、R3およびR4は上記の意味を有する。)
一般式[1]で表される化合物の具体的化合物としては、下記の化合物が例示される。
化合物1: 3−フリルメチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物2: ベンジル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物3: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物4: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物5: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−メチル−3−(4−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物6: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−メチル−3−(4−ニトロフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物7: ベンジル N−(3−メチル−5−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物8: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−5−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物9: (1R)−1−フェニルエチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物10: (1S)−1−フェニルエチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物11: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−メチル−3−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物12: 1−フェニルエチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物13: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−(3−ブロモフェニル)−5−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物14: 1−(2−メチルフェニル)エチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物15: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−メチル−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物16: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物17: (1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物18: (1R)−1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物19: 1−(2−フルオロフェニル)エチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物20: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物21: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物22: (1R)−1−(2−ブロモフェニル)エチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物23: 1−(2−ブロモフェニル)エチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物24: (1R)−1−(2−ブロモフェニル)エチル N−[3−クロロ−5−(2−クロロフェニル)−4−イソチアゾリル]カルバメート
化合物25: 1−フェニルエチル N−[3−クロロ−5−(2−クロロフェニル)−4−イソチアゾリル]カルバメート
化合物26: 1−(2−フルオロフェニル)エチル N−[3−クロロ−5−(2−クロロフェニル)−4−イソチアゾリル]カルバメート
化合物27: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(3−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物28: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(3−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物29: 1−フェニルエチル N−[5−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物30: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物31: 1−フェニルエチル N−[5−(2−フリル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物32: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(2−フリル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物33: (1R)−1−(2−ブロモフェニル)エチル N−[5−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物34: 1−(2−フルオロフェニル)エチル N−[5−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物35: 1−フェニルエチル N−[5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物36: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物37: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(4−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物38: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物39: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(3−クロロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物40: 1−フェニルエチル N−[5−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物41: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物42: 1−フェニルエチル N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物43: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物44: (1R)−1−(2−ブロモフェニル)エチル N−[3−メチル−5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物45: 1−(2−フルオロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物46: 1−フェニルエチル N−[5−(4−シアノフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物47: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−シアノフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物48: (1R)−1−(2−ブロモフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物49: 1−(2−フルオロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−メチルフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物50: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物51: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(2−ブロモフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物52: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物53: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物54: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(4−ニトロフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物55: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−ニトロフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物56: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(2−チエニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物57: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(2−チエニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物58: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(3−ニトロフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物59: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(3−ニトロフェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物60: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物61: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(4−ピリジル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物62: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−ピリジル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物63: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(6−クロロ−3−ピリジル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物64: 1−フェニルエチル N−[5−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物65: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−ブチルフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物66: 1−フェニルエチル N−[3−メチル−5−(3−メチル−2−チエニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物67: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(3−メチル−2−チエニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物68: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(3−フリル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物69: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(5−メチル−2−チエニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物70: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−[3−(クロロメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物71: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(2−クロロ−4−ピリジル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物72: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(3−フェニル−5−メチル−4−イソキサゾリル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物73: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(5−ブロモ−2−フリル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物74: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物75: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(3−チエニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物76: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−エチル−5−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物77: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−シアノフェニル)−3−エチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物78: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−(メトキシメチル)−5−フェニル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物79: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−[4−(フェノキシメチル)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物80: 2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物81: 1−フェニルアリル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物82: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−[[(4−フルオロベンジル)オキシ]メチル]フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物83: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−[[(2,6−ジフルオロベンジル)オキシ]メチル]フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物84: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−[4−[(2−フリルメトキシ)メチル]フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物85: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−[4−[(3−フリルメトキシ)メチル]フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物86: 2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル N−[5−(4−シアノフェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物87: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−[4−(メトキシメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物88: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−[4−(モルフォリノメチル)フェニル]−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物89: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−[4−[(2,6−ジメチルモルフオリノ)メチル]フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物90: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−[4−[([2−(2−ピリジル)エチル]アミノ)メチル]フェニル]−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物91: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−[[(テトラヒドロ−2−フラニルメチル)アミノ]メチル]フェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物92: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−[[(2−ピリジルメチル)アミノ]メチル]フェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物93: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−[[(2−フリルメチル)アミノ]メチル]フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物94: 2−シクロヘキシル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物95: 2−メチルフェネチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物96: フェネチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物97: 2,3−ジヒドロ−1H−1−インデニル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物98: 1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレニル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物99: ペンチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物100: イソペンチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物101: 1−メチルペンチル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物102: 4−ペンテニル N−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物103: 1−(2−クロロフェニル)エチル N−{3−メチル−5−[4−({[2−(2−ピリジル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物104:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−{[(テトラヒドロ−2−フラニルメチル)アミノ]メチル}フェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物105:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−{[(2−ピリジルメチル)アミノ]メチル}フェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物106:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−{[(2−フリルメチル)アミノ]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物107:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−{[(2−フリルメチル)スルファニル]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物108:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{4−[(エチルスルファニル)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物109:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{4−[(ペンチルアミノ)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物110:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{3−メチル−5−[4−({[2−(3−ピリジル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物111:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{3−メチル−5−[4−({[2−(4−ピリジル)エチル]アミノ}メチル)フェニル]−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物112:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−{[(2−フルオロエチル)アミノ]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物113:エチル 3−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}アミノ)プロパノエート
化合物114:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{3−メチル−5−[4−({[(5−メチル−2−ピラジル)メチル]アミノ}メチル)フェニル]−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物115:メチル 3−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノエート
化合物116:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{4−[(エチルアミノ)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物117:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{4−[(プロピルスルファニル)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物118:メチル 2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセテート
化合物119:エチル 2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセテート
化合物120:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−{[(2−ヒドロキシエチル)スルファニル]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物121:2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセティック アシッド
化合物122:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{5−[4−({[(2R)−2−アミノ−3−エチル−3−ブテニル]スルファニル}メチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物123:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{4−[(アリルスルファニル)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物124:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{4−[(フェネチルスルファニル)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物125:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{4−[(ブチルスルファニル)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物126:3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック
アシッド
化合物127:N−[2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノイル]カルバミック アシッド
化合物128:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{5−[3−(メトキシメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物129:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{5−[3−(エトキシメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物130:メチル 2−({3−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセテート
化合物131:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(3−{[(2−ヒドロキシエチル)スルファニル]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物132:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{3−[(エチルスルファニル)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物133:メチル 2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルフォニル)アセテート
化合物134:メチル 2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルフィニル)アセテート
化合物135:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−{[(2,3−ジヒドロキシプロピル)スルファニル]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物136:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{4−[(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルファニル)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物137:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[3−メチル−5−(4−{[(1−メチル−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)スルファニル]メチル}フェニル)−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物138:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{3−メチル−5−[4−({[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]スルファニル}メチル)フェニル]−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物139:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{4−[({2−[(2−フリルメチル)アミノ]−2−オキソエチル}スルファニル)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物140:エチル 2−({3−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセテート
化合物141:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(5−{3−[(アリルスルファニル)メチル]フェニル}−3−メチル−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物142:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{3−[(フェネチルスルファニル)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物143:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{3−[(1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルファニル)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物144:4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル エタンチオエイト
化合物145:1−(2−クロロフェニル)エチル N−{5−[4−({[2−(アセチルアミノ)エチル]スルファニル}メチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物146:メチル 3−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−エチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノエート
化合物147:3−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−エチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノイック アシッド
化合物148:2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノイック アシッド
化合物149:1−(2−クロロフェニル)エチル N−(3−メチル−5−{4−[({2−[(1H−2−ピロリルカルボニル)アミノ]エチル}スルファニル)メチル]フェニル}−4−イソキサゾリル)カルバメート
化合物150:1−(2−クロロフェニル)エチル N−[5−(4−{[(2−クロロエチル)スルファニル]メチル}フェニル)−3−メチル−4−イソキサゾリル]カルバメート
化合物151:2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)−1−エタンスルフォニック アシッド
化合物152:3−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)−1−プロパンスルフォニック アシッド
化合物153:メチル 2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−エチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセテート
化合物154:2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−エチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)アセティック アシッド
化合物155:1−(2−フルオロフェニル)エチル N−{5−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物156:メチル 3−({4−[4−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノエート
化合物157:3−({4−[4−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノイック アシッド
化合物158:2−({3−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)−1−エタンスルフォニック アシッド
化合物159:3−({3−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノイック アシッド
化合物160:1−(2−フルオロフェニル)エチル N−{5−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−エチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物161:2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル N−{5−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−メチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物162:メチル 3−{[4−(3−メチル−4−{[(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}−5−イソキサゾリル)ベンジル]スルファニル}プロパノエート
化合物163:3−{[4−(3−メチル−4−{[(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}−5−イソキサゾリル)ベンジル]スルファニル}プロパノイック
アシッド
化合物164:2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル N−{5−[4−(クロロメチル)フェニル]−3−エチル−4−イソキサゾリル}カルバメート
化合物165:メチル 3−({4−[3−エチル−4−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノエート
化合物166:メチル 3−{[4−(3−エチル−4−{[(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}−5−イソキサゾリル)ベンジル]スルファニル}プロパノエート
化合物167:3−({4−[3−エチル−4−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−イソキサゾリル]ベンジル}スルファニル)プロパノイック アシッド
化合物168:エチル 2−({4−[4−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル}オキシ)アセテート
化合物169:エチル 2−{[4−(3−メチル−4−{[(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}−5−イソキサゾリル)ベンジル]オキシ}アセテート。
上記式[1]で表される具体的化合物の中、好ましい化合物としては、メチル 3−([4-[4−(([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル]アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジル]スルファニル)プロパノエート(化合物番号115)および3−([4-[4−(([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル]アミノ)−3−メチルー5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイックアシッド(化合物番号126)、等が挙げられ、なかでも3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル アミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッド(化合物番号126)が最も好ましい。
また、特表第2004−506604号で開示されている下記一般式[6]で表わされる化合物も、LPA受容体拮抗剤として、本願発明で使用することができる。
(式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−であり、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−であり、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−であればそれぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合した−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
、XおよびXのうちの1つは任意にHを表し;
Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
は、lが1〜30の整数である−(CH−、−O−、−S−、−(=O)−または−NR−を表し;
は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、−NH−、−O−または−S−を表し;
は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、もしくは−O−を表し;
およびQは独立して、H、=NR、=O、あるいはHを表し、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
、XまたはXのそれぞれに対するRは、独立して水素;直鎖もしくは分岐鎖C1〜C30のアルキル基;直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基;環上に1、2もしくは3個の置換基を有するもしくは有しない芳香族環または複素環式芳香族環;C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基;直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基;直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基;
を表し;
、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素;直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基;直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基;環上に1、2もしくは3個の置換基を有するもしくは有しない芳香族環または複素環式芳香族環;C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基;直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基;または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。
上記一般式[6]で表される化合物は、特表第2004−506604号に記載された方法に従って、製造することができる。
上記一般式[6]で表されるLAP受容体拮抗剤の具体的化合物としては、下記の化合物が例示される。
化合物170: N−1−テトラデシル−2−アミノ−3−ヒドロキシプロパンアミドトリフルオロ酢酸
化合物171:2−アミノ−3−オキソ−3−(テトラデシルアミノ)プロピル二水素リン酸
化合物172:2−アミノ−3−(オクタデシルアミノ)−3−オキソプロピル二水素リン酸
化合物173:1,2−(3−オクタデシルオキシプロパン)−ビス(二水素リン酸塩)
化合物174:1,2−(3−オクタデカノイルオキシプロパン)−ビス(二水素リン酸塩)
化合物175:1,2−(3−ドコサノイルオキシプロパン)−ビス(二水素リン酸塩)
化合物176:リン酸モノオクチルエステル
化合物177:リン酸モノオクタデシルエステル
一般式[1]または[6]で示される化合物の塩としては、通常知られているアミノ基などの塩基性基またはカルボキシル基、リン酸基などの酸性基における塩を挙げることができる。塩基性基における塩としては、たとえば、塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸などの鉱酸との塩;ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸および酒石酸などの有機カルボン酸との塩;並びにメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびナフタレンスルホン酸などのスルホン酸との塩を、また、酸性基における塩としては、たとえば、ナトリウムおよびカリウムなどのアルカリ金属との塩;カルシウムおよびマグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;並びにトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、ピリジン、グアニジン、ヒドラジンおよびキニーネなどの含窒素有機塩基との塩などを挙げることができる。本発明の化合物の塩としては、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、スルホン酸および酒石酸などの医薬上許容されうる塩が挙げられる。
本発明の医薬は、哺乳動物(例えばヒト、サル、ラット、マウス、ウサギ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコなど)や鳥類(例えば、ニワトリ、ハト、七面鳥など)において、角膜神経が傷害、切断または欠損することによって低下した角膜知覚を改善し、また角膜知覚低下に伴うドライアイ症状を改善する治療薬として有用である。例えば、白内障手術やPRK、LASIK、または角膜移植手術などの角膜手術に際して、あるいは神経麻痺性角膜症、角膜潰瘍、糖尿病角膜症などの角膜神経変性疾患に伴って、低下した角膜知覚機能を改善させる治療薬として、また、角膜知覚低下に伴うドライアイの治療薬として有用である。さらに、ドライアイ患者のドライアイ症状とドライアイに伴う角膜知覚低下を改善する治療薬として有用である。
本発明の医薬は、全身的または局所的に投与される。全身的には経口投与の他、静脈内注射、皮下注射、筋肉内注射など非経口的にも投与される。局所的には、眼に投与される。
本発明の医薬の、製剤形態としては、粉末、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、坐剤などの固形剤、およびシロップ剤、注射剤、点眼剤などの液剤などが挙げられる。顆粒剤および錠剤として製造する場合には、例えば賦形剤(乳糖、白糖、ブドウ糖、デンプン、結晶セルロースなど)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウムなど)、崩壊剤(デンプン、カルメロースナトリウム、炭酸カルシウムなど)、結合剤(デンプン糊液、ヒドロキシプロピルセルロース液、カルメロース液、アラビアゴム液、ゼラチン液、アルギン酸ナトリウム液など)などを用いることにより任意の剤形を製造することができる。また、顆粒剤および錠剤には、適当なコーティング剤(ゼラチン、白糖、アラビアゴム、カルナバロウ、エチルセルロースなど)、腸溶性コーティング剤(例えば酢酸フタル酸セルロース、メタアクリル酸コポリマー、フタル酸ヒドロキシプロピルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロースなど)などで剤皮を施してもよい。
カプセル剤として製造する場合には、適当な賦形剤、例えば流動性と滑沢性を向上させるためのステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、軽質無水ケイ酸など、また加圧流動性のための結晶セルロースや乳糖などの他、上記崩壊剤などを適宜添加したものを均等に混和または粒状としたもの、もしくは粒状としたものに適当なコーティング剤で剤皮を施したものを充填するか、適当なカプセル基剤(ゼラチンなど)にグリセリンまたはソルビトールなどを加えて塑性を増したカプセル基剤で被包成形することもできる。これらカプセル剤には必要に応じて、着色剤、保存剤[二酸化イオウ、パラベン類(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル)]などを加えることができる。カプセル剤は通常のカプセルの他、腸溶性コーティングカプセル、胃内抵抗性カプセル、放出制御カプセルとすることもできる。腸溶性カプセルとする場合、腸溶性コーティング剤でコーティングした化合物または化合物に上記の適当な賦形剤を添加したものを通常のカプセルに充填する、または、カプセル自身を腸溶性コーティング剤でコーティングする、もしくは腸溶性高分子を基剤として成形することができる。
坐剤として製造する場合には坐剤基剤(例えばカカオ脂、マクロゴールなど)を適宜選択して使用することができる。
シロップ剤として製造する場合、例えば安定剤(エデト酸ナトリウムなど)、懸濁化剤(アラビアゴム、カルメロースなど)、矯味剤(単シロップ、ブドウ糖など)、芳香剤などを適宜選択して使用することができる。
本発明の医薬を注射剤または点眼剤として製造する場合、医薬上許容される添加物、例えば等張化剤(塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、ホウ酸、ホウ砂、ブドウ糖、プロピレングリコールなど)、緩衝剤(リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、炭酸緩衝液、クエン酸緩衝液、トリス緩衝液、グルタミン酸緩衝液、イプシロンアミノカプロン酸緩衝液など)、保存剤(パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、デヒドロ酢酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂など)、増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースなど)、安定化剤(亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエンなど)、pH調整剤(塩酸、水酸化ナトリウム、リン酸、酢酸など)などを適宜添加した溶液に溶解または分散することによって製造することができる。
上記シロップ剤、注射剤および点眼剤における添加剤の添加量は、添加する添加剤の種類、用途などによって異なるが、添加剤の目的を達成し得る濃度を添加すればよく、等張化剤は、通常、浸透圧が約229〜約343mOsmとなるよう、約0.5〜約5.0w/v%を添加する。また、緩衝剤は約0.01〜約2.0w/v%程度、増粘剤は約0.01〜約1.0w/v%程度、安定化剤は約0.001〜約1.0w/v%程度になるように添加する。pH調整剤は、適宜添加し、通常pH約3〜約9、好ましくはpH約4〜約8になるようにする。
特に点眼剤として使用する場合、LPA受容体拮抗剤の濃度は、通常下限は約0.00001〜約0.0001w/v%の範囲であり、例えば、約0.00001w/v%、約0.00005w/v%または約0.0001w/v%濃度である。また、上限は約0.005〜約1w/v%の範囲であり、例えば、約1w/v%、約0.1w/v%、約0.05w/v%、約0.01w/v%、または約0.005w/v%に調製される。
本発明における、LPA受容体拮抗剤の投与量は対象となる疾患、症状、投与対象、投与方法などにより異なるが、例えばPRK手術後の角膜知覚改善剤として成人の眼に局所的に適用する場合には、例えばLPA受容体拮抗剤を約0.001w/v%含有する点眼液を、1回約20〜約50μL、1日数回点眼するのがよい。
本発明の医薬は、本発明の目的を損なわない限り、他の薬効成分と併用することもできる。
本発明を以下の実施例にしたがい、さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
以下の試験で用いる、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドを化合物126と称することがある。化合物126は再公表第2001/060819号に開示されている化合物126に相当し、同明細書の実施例103にしたがって合成できる。
(試験例1) 培養ウサギ三叉神経細胞における神経突起形成促進作用
1.使用動物
北山ラベスより購入した日本白色種ウサギ(生後2〜3日)を使用した。
2.被験物質:化合物126
3.試験方法
1)細胞培養
ウサギ三叉神経細胞の単離はChanらの報告を参考にして行った(Kwan Y.Chan and Richard H.Haschke.Exp.Eye Res.41:687−699,1985)。すなわち、エーテル麻酔下、生理食塩水で心臓灌流を施した後、三叉神経節を切り出し、神経分散液(住友ベークライト)を用いて三叉神経細胞節を分散させ、三叉神経細胞を調製した。細胞培養にはNeurobasal 培地(Invitrogen Corp.)にB27 Supplement(Invitrogen Corp.、 最終濃度 2%v/v)およびL−グルタミン(Invitrogen Corp.、 最終濃度 1mM)を添加した培養液を用い、培養条件は、5% CO、 95% 空気、 100% 湿度、37℃とした。細胞は、24ウェルプレート中に浸漬したポリリジン/ラミニンコーティング済みカバーグラス(住友ベークライト)上に約3×10細胞/ウェルとなるよう播種した。培養液中には、化合物126(最終濃度1μM)を添加し、無添加群を対照とした。
2)染色
48時間培養終了後のウサギ三叉神経細胞は4%パラホルムアルデヒドを用いて室温で2時間固定した。神経細胞体および神経突起を構成するニューロフィラメントを特異的に認識する抗ニューロフィラメント200抗体(Sigma)、および、HRP(Horseradish Peroxidase)結合二次抗体(和光純薬)を用いて、固定した標本を染色し、TSA Fluorescein Systems(第一化学薬品)を用いて蛍光標識した。蛍光標識した細胞を蛍光顕微鏡下で観察し、細胞像をコンピュータに画像として取り込んだ。
3)画像解析
培養ウサギ三叉神経細胞の神経突起形成の程度を評価するために、コンピュータに取り込んだ染色細胞の最長の神経突起長および細胞体径を画像解析ソフト(Image−Pro Plus ver.4.0, Planetron.Inc.)を用いて計測した。化合物1添加群および対照群につき、それぞれ3ウェルの細胞を計測した。細胞体長径の2倍以上長さの神経突起を有する細胞を神経突起形成細胞として、その細胞数の全細胞数に占める比率(%)を算出した(Otori Y, Wei JY, Barnstable CJ. Invest. Ophthalmol Vis Sci (1998) 39, 972−981)。
4)統計解析
三叉神経突起形成細胞の全細胞数中に占める比率について、無添加対照群と化合物126添加群との比較を2群のt‐検定法により行ない、危険率5%未満を有意であると判定した。
4.試験結果
図1は、ニューロフィラメントを蛍光免疫標識した培養ウサギ三叉神経細胞の蛍光顕微鏡画像であり、Aは無添加対照群、Bは化合物126添加群の細胞を示す。無添加対照群では神経突起形成が少なかったのに対し、化合物126添加群では神経突起形成細胞が多く観察された。
全細胞数中に占める神経突起形成細胞の比率は、無添加対照群で31.71±2.46%、化合物126添加群で60.36±7.63%であった(平均値±標準偏差、n=3)。統計学的解析の結果、化合物126添加群は有意に高い神経突起形成細胞の比率を示し(p<0.005)、化合物126が三叉神経の神経突起形成を促進することが明かにされた。
(試験例2)マイクロケラトームを用いたウサギ角膜知覚低下に対する改善効果
1.使用動物
北山ラベスより購入した体重1.5〜2.0kgの日本白色種ウサギを使用した。動物は、入荷後から試験終了日まで、室温23±3℃、湿度55±10%、12時間照明(8:00点灯、20:00消灯)に設定された飼育室内で1ケージあたり1匹収容して飼育した。動物には固型飼料(ラボRストック、日本農産工業)を1日100g制限給餌し、水道水を自由に摂取させた。
2.被験物質
被験物質として化合物126を用い、以下に示す基剤溶液に溶解し、最終濃度が0.005%となるように調製した。対照群には基剤溶液を用いた。
3.試験方法
1)群分け
被験物質投与開始前日に動物の前眼部肉眼観察とフルオレセインによる角膜染色斑の観察を行ない、それらに異常が認められないウサギを選定し、被験物質投与開始前にCochet−Bonnet角膜知覚計(LUNEAU 社製)を用いて角膜知覚の初期値を測定した。角膜知覚の初期値が均一になるようにSAS 前臨床パッケージ(Version 5.4, SAS Institute Japan)を用いて多変数によるブロック化割付け手法により群分けした。
2)角膜フラップの作製
動物にセラクタール(2%キシラジン):ケタラール(5%ケタミン)=0.5:1混合液の筋肉内注射(0.9ml/kg)を行なって全身麻酔を施し、片眼眼球を十分に露出した。マイクロケラトーム(MK2000、ニデック社)を用い(Arbelaez MC. et al. J. Refract Surg. 2002 May−Jun; 18(3 Suppl):S357−60)、ウサギ眼用アダブターを吸引リング内側に装着した。ブレードは130μmを使用し、直径8.5 mmの角膜フラップを作製した。顕微鏡下で角膜フラップを確実に元の位置に戻し、ウサギが麻酔から覚醒することを確認してから元の飼育室に戻した。
3)投与
被験物質は、角膜フラップ作製当日から8週間点眼投与した。点眼投与は、手術眼に対して2時間間隔で1日4回、マイクロピペットを用いて1回あたり50μLずつとした。手術後一週間は1日4回の点眼の際に、感染防止のために同時に0.3%オフロキサシン点眼液(タリビッド点眼液、参天製薬)を投与した。
4)角膜知覚測定
手術後1週目から8週目まで毎週一回角膜知覚を測定した。なお、測定者には測定するウサギがいずれの投与群に属するか分からないように、測定はブラインドで実施した。
4.試験結果
図2に角膜知覚の経時変化を示した。角膜知覚は、直径0.12mmのナイロンフィラメントの先を角膜中央部に接触させた時に瞬目反応を示すフィラメントの最長の長さで示され、その長さが図2の縦軸に表示される。手術後1週目に、基剤点眼群および化合物126点眼群の角膜知覚の急激な低下が認められたが、その後は基剤点眼群および化合物126点眼群とも緩やかな角膜知覚の回復が認められた。3週以降の化合物126投与群の角膜知覚は基剤投与群よりも高値を示した。
レーザー角膜切削形成術(LASIK)では、マイクロケラトームを用いて作製した角膜フラップ(角膜片)を折り返して角膜実質を表出し、エキシマレーザー照射により角膜実質を切削して屈折矯正を行った後、角膜フラップを元の位置に戻す。本試験はこのマイクロケラトームを用いたウサギ角膜知覚低下モデルにおける効果を検討したものであり、以上の試験結果より、化合物126が角膜知覚低下の回復を促進させる作用を有することが明らかにされた。
試験例1の結果と合せて、LAP受容体拮抗剤は角膜神経〈三叉神経〉の神経突起形成を促進することにより、角膜知覚の低下を改善する作用を示すと考えられた。
以下に製剤実施例を示す。
(製剤実施例1)錠剤
化合物126 10 mg
乳糖 80 mg
デンプン 17 mg
タルク 3 mg
結晶セルロース 10 mg
以上の成分を1錠分の材料として、常法により錠剤を成形する。錠剤には必要に応じて、通常用いられる糖衣、フィルム(例えばエチルセルロース)や腸溶性コーティング剤(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)を適用してもよい。
(製剤実施例2)カプセル剤
化合物126 50 mg
マンニトール 75 mg
デンプン 17 mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム 3 mg
以上の成分を1カプセル剤の材料として均一に混合し、常法により顆粒状とし、硬カプセルに充填する。この充填する前に必要に応じて顆粒には、通常用いられる糖衣、フィルム(例えばエチルセルロース)や腸溶性コーティング剤(例えばフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース)を適用してもよい。
(製剤実施例3)注射剤
化合物126 750 mg
塩化ナトリウム 500 mg
注射用水 全量 100 mL
以上の成分を常法により無菌的に混和して注射剤を調製する。
(製剤実施例4)点眼剤
化合物126 5 mg
ホウ酸 700 mg
ホウ砂 適量(pH7.0)
塩化ナトリウム 500 mg
ヒドロキシメチルセルロース 0.5 g
エデト酸ナトリウム 0.05 mg
グルコン酸クロルヘキシジン 0.005 mg
滅菌精製水 全量 100 mL
滅菌精製水80mLを約80℃まで加温し、ヒドロキシメチルセルロースを加えて攪拌し、液温を室温まで戻す。この液に、化合物126、塩化ナトリウム、ホウ酸、エデト酸ナトリウムおよびグルコン酸クロルヘキシジンを加えて溶解する。ホウ砂を適量加えてpH7.0に調整する。滅菌精製水を加えて100mLまでメスアップする。
(製剤実施例5)点眼剤
化合物126 10 mg
D−マンニトール 4.5 g
リン酸二水素ナトリウム 0.1 g
水酸化ナトリウム 適量 (pH 7.0)
滅菌精製水 全量 100 mL
滅菌精製水80mLに化合物126、D−マンニトール、リン酸二水素ナトリウムを加えて溶解する。水酸化ナトリウムを適量加えてpH7.0に調整する。滅菌精製水を加えて100mLまでメスアップする。調製した点眼剤をメンブランフィルターで滅菌ろ過後、ディスポーザブル(ユニットドース)容器に充填、密封する。
本発明の医薬は、白内障手術やLASIKなどの角膜手術によってあるいはドライアイにともなって低下した角膜知覚を改善する治療薬として、また角膜知覚低下に伴うドライアイ症状を改善する医薬として有用である。
試験例1における、播種後48時間培養したウサギ三叉神経細胞の蛍光顕微鏡像示す。A:無添加対照群、B:化合物126添加群の細胞を示す。Bar=100μm 試験例2における、ウサギ角膜知覚の経時変化を示す(平均値±標準偏差、化合物1点眼群:n=7、基剤点眼群:n=6)

Claims (15)

  1. リゾホスファチジン酸(LPA)受容体拮抗剤を含有する角膜神経突起形成促進剤。
  2. LPA受容体拮抗剤を含有する角膜知覚改善剤。
  3. LPA受容体拮抗剤を含有するドライアイ治療剤。
  4. LPA受容体拮抗剤が、LPAまたはLPA選択的拮抗剤である、請求項1記載の角膜神経突起形成促進剤。
  5. LPA受容体拮抗剤が、LPAまたはLPA選択的拮抗剤である、請求項2記載の角膜知覚改善剤。
  6. LPA受容体拮抗剤が、LPAまたはLPA選択的拮抗剤である、請求項3記載のドライアイ治療剤。
  7. LPA受容体拮抗剤が、一般式[1]で示されるイソキサゾールもしくはチアゾール化合物または製薬学的に許容されるその塩である、請求項1記載の角膜神経突起形成促進剤。
    (式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
    R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
    R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
    R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
    Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
    但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)
  8. LPA受容体拮抗剤が、一般式[6]で表される化合物または製薬上許容されるその塩である、請求項1記載の角膜神経突起形成促進剤。
    (式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−を表し、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を表し、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
    、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−を表し、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−の場合には、それぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合して−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
    、XおよびXのうちの1つは、任意にHを表し;
    Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
    は、lが1〜30の整数である−(CH−、
    −O−、−S−、 −C(=O)−または−NR−を表し;
    は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、―NH−、−O−、または−S−を表し;
    は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、または−O−を表し;
    およびQは、独立してH、=NR、あるいは=Oを表すか、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
    、XまたはXに対するRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基、
    を表し;
    、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。)
  9. LPA受容体拮抗剤が、一般式[1]で示されるイソキサゾールもしくはチアゾール化合物または製薬学的に許容されるその塩である、請求項2記載の角膜知覚改善剤。
    (式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
    R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
    R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
    R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
    Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
    但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)
  10. LPA受容体拮抗剤が、一般式[6]で表される化合物または製薬上許容されるその塩である、請求項2記載の角膜知覚改善剤。
    (式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−を表し、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を表し、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
    、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−を表し、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−の場合には、それぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合して−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
    、XおよびXのうちの1つは、任意にHを表し;
    Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
    は、lが1〜30の整数である−(CH−、−O−、−S−、−C(=O)− または−NR−を表し;
    は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、−NH−、−O−、または−S−を表し;
    は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、または−O−を表し;
    およびQは、独立してH、=NR、あるいは=Oを表すか、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
    、XまたはXに対するRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基、
    を表し;
    、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。)
  11. LPA受容体拮抗剤が、一般式[1]で示されるイソキサゾールもしくはチアゾール化合物または製薬学的に許容されるその塩である、請求項3記載のドライアイ治療剤。
    (式中、R1は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはハロゲン原子を表し;
    R2は、置換基を有してもよい、アルキル基、アリール基、複素環式基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基またはハロゲン原子を表し;
    R3は、水素原子、低級アルキル基またはハロゲン化アルキル基を表し;
    R4は、(I)置換基を有してもよい、フェニル基、アリール基または複素環式基、(II)置換または無置換のアルキル基、および(III)置換または無置換のアルケニル基からなる群から選択される基を表し;
    Xは、酸素原子あるいは硫黄原子を表す。
    但し、R3とR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって5〜10員環構造を形成してもよく、また、R3が水素原子である場合、R4はメチル基を除く基を表す。)
  12. LPA受容体拮抗剤が、一般式[6]で表される化合物または製薬上許容されるその塩である、請求項3記載のドライアイ治療剤。
    (式中、X、XおよびXのうち少なくとも1つが、(HO)PO−Z−もしくは(HO)PO−Z−P(OH)O−Z−を表し、XおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−O−を表し、またはXおよびXが互いに結合して−O−PO(OH)−NH−を表し;
    、XおよびXのうち少なくとも1つが、R−Y−A−を表し、X、XおよびXのうち2つがR−Y−A−の場合には、それぞれが同一であっても異なってもよく、またはXとXが互いに結合して−N(H)−C(O)−N(R)−を表し;
    、XおよびXのうちの1つは、任意にHを表し;
    Aは、kが0〜30の整数である直接的結合(CH)k、もしくはOを表し;
    は、lが1〜30の整数である−(CH−、
    −O−、−S−、−(C=O)− または−NR−を表し;
    は、mが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、−C(R)H−、―NH−、−O−、または−S−を表し;
    は、nが1〜50の整数である−(CH−もしくは−O(CH−、または−O−を表し;
    およびQは、独立してH、=NR、あるいは=Oを表すか、またはHおよび−NRの組み合わせを表し;
    、XまたはXに対するRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基、
    を表し;
    、R、R、R、R、RおよびRは、独立して水素、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基、直鎖もしくは分岐のC2〜C30のアルケニル基、環上に1、2もしくは3個の置換基を有していてもよい芳香族環基または複素環式芳香族環基、C1〜C30のアルキル基もしくは芳香族環または複素環式芳香族環を含むアシル基、直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールアルキル基、または直鎖もしくは分岐のC1〜C30のアルキル基を含むアリールオキシアルキル基を表す。)
  13. LPAまたはLPA選択的拮抗剤が、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドまたは製薬学的に許容されるその塩である、請求項4記載の角膜神経突起形成促進剤。
  14. LPAまたはLPA選択的拮抗剤が、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドまたは製薬学的に許容されるその塩である、請求項5記載の角膜知覚改善剤。
  15. LPAまたはLPA選択的拮抗剤が、3−(4−[4−([1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニルアミノ)−3−メチル−5−イソキサゾリル]ベンジルスルファニル)プロパノイック アシッドまたは製薬学的に許容されるその塩である、請求項6記載のドライアイ治療剤。

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