JP2006096397A - 塗布具付き包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 押圧力に関わらず適量の薬液を供給することができる塗布具付き包装体を提供する。
【解決手段】 本発明は、薬液が収納された包装体10と、該包装体内から薬液が供給されるように、該包装体に設けられ、該薬液を塗布するために用いる塗布具20とを備えた塗布具付き包装体であって、前記包装体は、外圧が加えられることにより剥離される仕切手段13を介して、前記薬液が収納された薬液収納部11と予備室12とが区画形成されてなり、且つ、前記薬液収納部に外圧が加えられることにより、前記仕切手段が剥離されて前記薬液収納部及び予備室が連通され、前記薬液収納部から注出された薬液を前記予備室に収容し得るように構成されてなり、前記塗布具は、前記予備室内から薬液が供給されるように設けられてなるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、薬液が収納された包装体10と、該包装体内から薬液が供給されるように、該包装体に設けられ、該薬液を塗布するために用いる塗布具20とを備えた塗布具付き包装体であって、前記包装体は、外圧が加えられることにより剥離される仕切手段13を介して、前記薬液が収納された薬液収納部11と予備室12とが区画形成されてなり、且つ、前記薬液収納部に外圧が加えられることにより、前記仕切手段が剥離されて前記薬液収納部及び予備室が連通され、前記薬液収納部から注出された薬液を前記予備室に収容し得るように構成されてなり、前記塗布具は、前記予備室内から薬液が供給されるように設けられてなるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、薬液が収納された包装体と、該包装体から薬液が供給されるように、該包装体に設けられ、該薬液を塗布するために用いる塗布具とを備える塗布具付き包装体に関する。
従来から、薬剤、化粧品などが収納された包装体としては、塗布したい面に、直接、接触させて塗布することが可能な種々の形状が提案されている。例えば、薬液が収納された薬液収納部を押圧することにより、底面に貼り付けた塗布具から、薬液を滲み出すようにした塗布具付き包装体がある(例えば、特許文献1参照)。
図3は、上記塗布具付き包装体の斜視図である。図3に示すように、薬液を塗布する塗布具54a,54bが、薬液を収納する薬液収納部51を有する包装体の底面に貼着されている。該包装体は、2枚の略矩形のシートが重ね合わされ、そのうち三方の側縁が貼り合わされ、残る一方にフラップ52a,52bが連接されている形状を有する。そして、前記包装体は、フラップ52a,52bが連接された側縁が、中央部分を残して貼り合わされ、中央部分から薬液を注出容易にするための出口シール部53が設けられている。この出口シール部53は、弱い押圧力で容易に剥離することができる接着強度を有する。そして、前記出口シール部53が底面に配置されるように、前記フラップ52a,52bを、中央から左右両側に対称に開き、このフラップ52a,52bの底面にパッドなどの吸収体からなる塗布具54a,54bが貼着される。
上記構成を有する塗布具付き包装体は、薬液収納部51を指先で摘むなどして押圧することにより、出口シール部53を剥離し、塗布具54a,54bから薬液を注出させることができる。
上記構成を有する塗布具付き包装体は、薬液収納部51を指先で摘むなどして押圧することにより、出口シール部53を剥離し、塗布具54a,54bから薬液を注出させることができる。
特許文献1に記載された塗布具付き包装体によれば、薬液が収納された薬液収納部51と塗布具54a,54bとが、出口シール部53を介して連接されているので、薬液収納部51に受ける押圧力に応じて、薬液が抽出される。つまり、押圧力が大きいと、薬液が急激に飛び出てしまい、塗布面に適量を塗布することができないという問題が生じる。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、押圧力に関わらず適量の薬液を供給することができる塗布具付き包装体を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る塗布具付き包装体は、薬液が収納された包装体と、該包装体内から薬液が供給されるように、該包装体に設けられ、該薬液を塗布するために用いる塗布具とを備えた塗布具付き包装体であって、前記包装体は、外圧が加えられることにより剥離される仕切手段を介して、前記薬液が収納された薬液収納部と予備室とが区画形成されてなり、且つ、前記薬液収納部に外圧が加えられることにより、前記仕切手段が剥離されて前記薬液収納部及び予備室が連通され、前記薬液収納部から注出された薬液を前記予備室に収容し得るように構成されてなり、前記塗布具は、前記予備室内から薬液が供給されるように設けられてなるようにした。
上記構成からなる塗布具付き包装体によれば、薬液を収納する薬液収納部と、塗布具との間に予備室を備えるようにしたので、薬液収納部に収納された薬液が押圧により、一旦予備室に貯留されることとなり、外圧の大きさに応じて、薬液が注出されるのを防止し、適量の薬液を注出させることができる。
また、前記塗布具は、多孔質材料からなり、前記予備室と連通する中空孔を有するようにしたので、これにより塗布具は、中空孔の開口部から薬液を注出させるだけでなく、塗布具の周囲表面からも薬液が滲み出るように注出されるので、大きな塗布面積を得ることができる。また、人体に塗布した場合には、皮膚へのなじみもよくなる。
また、前記多孔質材料は、繊維の集合体から構成され、且つ該集合体の繊維間の空隙が保持された状態で、繊維同士が樹脂により結合された繊維芯体からなり、先端が先細に形成されてなるようにした。これにより、塗布具は繊維芯体からなるので可撓性に富み塗布面への密着性が良く、薬液を広範囲に均一に塗布させることができる。また、塗布具の先端は先細形状になっているので、指間などの狭い所にも正確に塗布することができる。さらに、前記繊維芯体は、結合された繊維をほぐしてばらばらにさせて使用することもできるので、使用感を良好にすることができる。
また、前記仕切手段は、弱シールによりシールされるようにした。これにより、塗布具の先端が下を向いても、液漏れすることなく、且つ弱い押圧力で仕切手段を剥離することができる。従って、仕切手段は、搬送時などの衝撃にも耐えることができるとともに、容易に剥離することが可能なシール強度を有する。
即ち、本発明に係る塗布具付き包装体は、外圧が加えられることにより剥離する仕切手段を介して、薬液が収納された薬液収納部と、予備室とが区画形成されてなる包装体と、前記予備室内から薬液が供給されるように、該予備室に設けられてなる塗布具とを備えるようにした。従って、薬液収納部を押圧することにより仕切手段を剥離後、薬液は、予備室に一旦貯留されることになるので、押圧する大きさに関わらず、適量の薬液を注出することができる。また、前記塗布具を多孔質材料からなるようにしたので、薬液が中空孔の開口部から注出されるだけでなく、塗布具の表面からも薬液が滲み出るようになり、塗布面積を大きくとることができる。また、人体に塗布した場合は、皮膚などへのなじみがよくなる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る塗布具付き包装体の要部切欠側面図である。また、図2は、図1のA−A線断面図である。図に示す如く、塗布具付き包装体は、外圧が加えられることにより剥離する仕切手段13を介して、薬液が収納された薬液収納部12と、予備室11とが区画形成されてなる包装体10と、前記予備室11内から薬液が供給されるように、該予備室11に設けられてなる塗布具20とを備える。
包装体10は、2枚のシートが重ね合わされて、塗布具20が連接される部分を残して周囲に設けた接着領域14が完全に密封されている。また、包装体10は、外圧が加えられることにより剥離される仕切手段13を介して、塗布具20が連接される予備室11と、薬液を収納する薬液収納部12とを備えて構成されている。塗布具20は、多孔質材料からなる多孔質体21と、前記予備室11と連通する中空孔22とから構成されている。
包装体10は、2枚のシートが重ね合わされて、塗布具20が連接される部分を残して周囲に設けた接着領域14が完全に密封されている。また、包装体10は、外圧が加えられることにより剥離される仕切手段13を介して、塗布具20が連接される予備室11と、薬液を収納する薬液収納部12とを備えて構成されている。塗布具20は、多孔質材料からなる多孔質体21と、前記予備室11と連通する中空孔22とから構成されている。
前記シートの材質は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアミドもしくはポリスチレンなどの合成樹脂、アルミニウム箔などの金属または紙など、あるいは、これらの積層体により構成することができる。なお、2枚のシートの材質は、それぞれ同種のものでもよく、異種のものでもよい。
前記シートの厚みは、特に、限定されるものではないが、通常、10〜500μm、好ましくは、40〜150μmである。シートの厚みが10μm未満では、ピンホールなどの外的要因によりフィルムの損傷の原因となり、500μmを超えると、取り扱いに不便となる。
また、塗布具20は、前記多孔質体21が、繊維の集合体から構成され、該集合体の繊維間の空隙が保持された状態で、繊維同士が樹脂により結合された繊維芯体からなり、且つ先端が先細に形成されることが好ましい。
前記多孔質体21を構成する繊維としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、アクリルなどの合成繊維が挙げられ、樹脂としては、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。特に、柔軟性に富む多孔質体21を構成するならば、合成繊維としてナイロン繊維、合成樹脂としてポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。
中空孔22は、合成繊維及び合成樹脂を用いて所定の形状に加熱成型する際に形成してもよく、また、成形後に、後加工により穿設するようにしてもよい。中空孔22の数は、1個に限定されず複数個設けても構わない。また、中空孔22の形状については特に限定されるものではなく、予備室11から薬液を注出する形状であれば、直線状でなくても構わない。
また、塗布具20は、上記繊維芯体に限るものではなく、薬液を吸収し、かつ皮膚などに塗布し得るものであれば、適宜の材料で構成されていてもよい。例えば、脱脂綿、絹、ウール、レーヨン、ポリオレフィンなどから、圧縮成形、不織布集積、粉末焼結などの製法で得られるものでもよく、これらの材料を2種以上混合したものを使用してもよい。
形状についても、特に、限定されるものではなく、例えば、球形、円筒形、平板形などの適宜の形状とすることができる。
形状についても、特に、限定されるものではなく、例えば、球形、円筒形、平板形などの適宜の形状とすることができる。
また、薬液収納部12に収容される薬液については、特に限定されるものではなく、塗布具20に含浸させて皮膚等に塗布するのに適した全ての薬液を用いることができる。
具体的には、液剤、ローション、軟膏、クリームなどを挙げることができる。また薬液は、薬効等を示す主成分の水溶液であってもよく、他の溶媒での溶液であってもよい。さらに、薬液は、溶液ではなく分散液であってもよい。また、薬液は水性、油性のどちらでもよい。
具体的には、液剤、ローション、軟膏、クリームなどを挙げることができる。また薬液は、薬効等を示す主成分の水溶液であってもよく、他の溶媒での溶液であってもよい。さらに、薬液は、溶液ではなく分散液であってもよい。また、薬液は水性、油性のどちらでもよい。
薬効等を示す主成分についても特に限定されるものではなく、例えば、消毒薬、キズ薬、かゆみ止め薬、水虫薬などを挙げることができ、その他、洗浄液や化粧液などを用いることも可能である。
次に、薬液収納部12の大きさについては、所望量の薬液を充填し得る限り特に限定されるものではなく、薬液収納部12の薬液量に合わせて適宜決定すればよい。
もっとも、薬液収納部12に充填される薬液の量が少なすぎると、仕切手段13を剥離するために、高い押圧力を要し、また剥離しても、充分な量の薬液を塗布具20に含浸させることができず、薬液を皮膚等の表面に充分に塗布することができない。従って、薬液収納部12に収納する薬液の量は、好ましくは、薬液収納部12の最大薬液収納量を100%したとき、40%以上、より好ましくは、60%以上である。
もっとも、薬液収納部12に充填される薬液の量が少なすぎると、仕切手段13を剥離するために、高い押圧力を要し、また剥離しても、充分な量の薬液を塗布具20に含浸させることができず、薬液を皮膚等の表面に充分に塗布することができない。従って、薬液収納部12に収納する薬液の量は、好ましくは、薬液収納部12の最大薬液収納量を100%したとき、40%以上、より好ましくは、60%以上である。
予備室11の大きさについては、特に限定されるものではなく、薬液収納部12の大きさに合わせて適宜決定すればよい。
もっとも、予備室11に収容される薬液の量が多すぎると、充分な量の薬液が塗布具20に含浸されず、皮膚等の表面に薬液を充分に塗布することができない。従って、包装体10全体に占める容量を100%としたとき、予備室11の容量の割合は、好ましくは、30%以内、より好ましくは、15%以内である。
もっとも、予備室11に収容される薬液の量が多すぎると、充分な量の薬液が塗布具20に含浸されず、皮膚等の表面に薬液を充分に塗布することができない。従って、包装体10全体に占める容量を100%としたとき、予備室11の容量の割合は、好ましくは、30%以内、より好ましくは、15%以内である。
次に、このように構成された塗布具付き包装体について、その製造方法を以下に説明する。
まず、包装体10は、2枚のシートが重ね合わされ、塗布具20が保持される部分を残して周囲に設けた接着領域14が完全に密封される。次に、該塗布具20が保持される部分から所定量の薬液が注入され、仕切手段13を有する部分が弱シールでシールされる。そして、塗布具20が挿入され、該塗布具20と包装体10とが重なる接合部31にヒートシール型を嵌めて加熱する。このとき、シーラント樹脂である包装体20の内面が溶融され、塗布具20の多孔質体21表面に浸み込んで接合される。
尚、上記方法以外にも、先に、2枚のシートと塗布具20とを重ね合わせて接合後、仕切手段13を有する部分の弱シールを行い、薬液を注入して、最後に、包装体10の残る周縁を完全密封するようにしてもよい。
まず、包装体10は、2枚のシートが重ね合わされ、塗布具20が保持される部分を残して周囲に設けた接着領域14が完全に密封される。次に、該塗布具20が保持される部分から所定量の薬液が注入され、仕切手段13を有する部分が弱シールでシールされる。そして、塗布具20が挿入され、該塗布具20と包装体10とが重なる接合部31にヒートシール型を嵌めて加熱する。このとき、シーラント樹脂である包装体20の内面が溶融され、塗布具20の多孔質体21表面に浸み込んで接合される。
尚、上記方法以外にも、先に、2枚のシートと塗布具20とを重ね合わせて接合後、仕切手段13を有する部分の弱シールを行い、薬液を注入して、最後に、包装体10の残る周縁を完全密封するようにしてもよい。
本実施形態において、弱シールとは、シール強度が1〜12N/15mmの範囲のものである。
シール強度が、1N/15mm未満の場合には、僅かな外力が加わっただけでもシール部分が剥離することがあり、かつシールの確実性が損なわれることがある。また、シール強度が12N/15mmを超えると、易開封性が損なわれることがある。
なお、上記シール強度とは、JIS Z 0238におけるヒートシール強さ試験により測定されるヒートシール強さを意味するものとする。
そして、弱シールを行う方法として、シール条件設定法、夾雑物シール法などを採用することができる。
シール強度が、1N/15mm未満の場合には、僅かな外力が加わっただけでもシール部分が剥離することがあり、かつシールの確実性が損なわれることがある。また、シール強度が12N/15mmを超えると、易開封性が損なわれることがある。
なお、上記シール強度とは、JIS Z 0238におけるヒートシール強さ試験により測定されるヒートシール強さを意味するものとする。
そして、弱シールを行う方法として、シール条件設定法、夾雑物シール法などを採用することができる。
シール条件設定法とは、シール強度を調整する薬剤を用いず、熱溶着時の温度、圧力、時間等を調整することにより、シールするものである。一方、夾雑物シール法とは、シール強度を調整するためにシートに薬剤を塗布し、熱溶着するものである。尚、夾雑物シール法により薬剤を塗布する場合、シートに塗布される薬剤が、薬液収納部12に収納された薬液と混じることが好ましくないときは、フィルムなどを挟んでシールを行えばよい。
仕切手段13の部分のシール強度は、例えば、指で薬液収容部12を押圧して、薬液を押し出した場合に、容易に仕切手段13の部分が剥離し得る程度が好ましく、好ましいシール強度は、3〜10N/15mmの範囲、より好ましくは、3〜8N/15mmの範囲である。
上記仕切手段13の部分の弱シールを得るには、シールに際しての温度や時間条件をコントロールすることにより行うことができる。
また、包装体10の周囲に設けた接着領域14のシールを上記シール条件設定法で行う場合には、温度や時間条件等を弱シールする場合よりも高く設定してシールすることができる。その場合のシール強度は13N/15mm以上に設定するのが好ましい。
また、上記シール方法としては、従来から、行われている熱溶着、超音波溶着、高周波溶着等により行うことができる。
これ以外にも、シール幅を変えることによってシール強度を変えるようにしてもよい。例えば、押圧した際に仕切手段13に最も圧力がかかる中央部分のシール幅を、その周囲よりも狭くしたり、V字状に切り欠いた形状を形成するようにしてもよい。
これ以外にも、シール幅を変えることによってシール強度を変えるようにしてもよい。例えば、押圧した際に仕切手段13に最も圧力がかかる中央部分のシール幅を、その周囲よりも狭くしたり、V字状に切り欠いた形状を形成するようにしてもよい。
次に、本発明の塗布具付き包装体を使用する方法について説明する。
まず、薬液が充填されている薬液収納部12を指などで押圧する。そして、薬液収納部12を押圧することで、該薬液収納部12内の圧力が高まり、仕切手段13に圧力がかかる。このとき、仕切手段13は弱シールされているので、弱シールのシール強度を超える圧力をかけることで、シール部分が剥離される。
まず、薬液が充填されている薬液収納部12を指などで押圧する。そして、薬液収納部12を押圧することで、該薬液収納部12内の圧力が高まり、仕切手段13に圧力がかかる。このとき、仕切手段13は弱シールされているので、弱シールのシール強度を超える圧力をかけることで、シール部分が剥離される。
次に、薬液は剥離された仕切手段13を通過し、予備室11に一旦流入される。そして、薬液は、予備室11に貯留されながら、適宜、塗布具20の中空孔22に注入され、多孔質体21の側面や先端から注出される。
以上のように、本実施形態に係る塗布具付き包装体によれば、弱シールされた仕切手段13を介して、薬液を収納する薬液収納部12と、多孔質体からなる塗布具20を保持している予備室11とを設けるようにした。従って、薬液収納部を押圧して仕切手段13を剥離し、薬液を一旦予備室11に貯留した後に、塗布具20に注出させるようにしたので、押圧力によって薬液が急激に抽出されることなく、塗布具20から適量の薬液を注出させることができる。
また、塗布具20は、予備室11と連通する中空孔22を有する多孔質材料から構成するようにしたので、薬液が中空孔22の先端から注出されるだけでなく、側面からも滲み出るように注出されるので、多孔質体21の全表面を利用して塗布することができる。また、多孔質体21の表面をヘラのように使用することもでき、塗布面に均一に塗布させることができる。
また、多孔質体21は、繊維の集合体から構成され、該集合体の繊維間の空隙が保持された状態で、繊維同士が樹脂により結合させた繊維芯体からなり、且つ先端が先細形状であるようにした。従って、塗布具20は繊維芯体から構成されるので可撓性に富み塗布面への密着性が良く、薬液を広範囲に均一に塗布することができる。また、塗布具20の先端が先細形状になっているので、指間などの狭い所にも正確に塗布することができる。さらに、前記繊維芯体は、結合された繊維をほぐしてばらばらにすることができるので、筆のように使用することもでき、使用感を良好にすることができる。
また、仕切手段13は、弱シールによりシールされるようにしたので、たとえ、塗布具20が下向きになっても液漏れすることなく、且つ弱い押圧力で剥離することができる。従って、仕切手段は、搬送時などの衝撃に耐え得ることができるとともに、容易に剥離することができるシール強度を有する。
なお、本実施形態では、包装体10は、薬液収納部12を一つ設けるようにしたが、これに限るものではない。この薬液収納部12をさらに弱シールからなる仕切手段により複数に分割するようにしてもよい。これにより、複数の薬剤を混合して保存しておくと保存性が悪くなったり、変質が生じる場合に、個別に分離して収納することができ、使用する際に混合して注出させることができる。
10…包装体
11…予備室
12…薬液収納部
13…仕切手段
20…塗布具
21…塗布体
22…中空孔
11…予備室
12…薬液収納部
13…仕切手段
20…塗布具
21…塗布体
22…中空孔
Claims (4)
- 薬液が収納された包装体と、該包装体内から薬液が供給されるように、該包装体に設けられ、該薬液を塗布するために用いる塗布具とを備えた塗布具付き包装体であって、
前記包装体は、外圧が加えられることにより剥離される仕切手段を介して、前記薬液が収納された薬液収納部と予備室とが区画形成されてなり、
且つ、前記薬液収納部に外圧が加えられることにより、前記仕切手段が剥離されて前記薬液収納部及び予備室が連通され、前記薬液収納部から注出された薬液を前記予備室に収容し得るように構成されてなり、
前記塗布具は、前記予備室内から薬液が供給されるように設けられてなることを特徴とする塗布具付き包装体。 - 前記塗布具は、多孔質材料からなり、前記予備室と連通する中空孔を有することを特徴とする請求項1記載の塗布具付き包装体。
- 前記多孔質材料は、繊維の集合体から構成され、且つ該集合体の繊維間の空隙が保持された状態で、繊維同士が樹脂により結合された繊維芯体からなり、先端が先細に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の塗布具付き包装体。
- 前記仕切手段は、弱シールによりシールされていることを特徴とする請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の塗布具付き包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004286308A JP2006096397A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 塗布具付き包装体 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009107710A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装容器 |
JP2009106654A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装容器 |
JP2018099270A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | 花王株式会社 | シート状の液塗布具 |
-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004286308A patent/JP2006096397A/ja not_active Withdrawn
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JP2009106654A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装容器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071204 |