JP2006094388A - 通信装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システムおよび通信方法 Download PDF

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秀憲 青木
Junichiro Hagiwara
淳一郎 萩原
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Yoichi Matsumoto
洋一 松本
Tatsuro Shomura
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Abstract

【課題】 1つの通信装置に1つの送受信手段を実装し、複数の送受信手段を実装してなくても整数倍のスループットを実現し、通信速度を高めることが可能な通信装置、通信システムおよび通信方法を提供する。
【解決手段】 基地局2と、第1の通信装置4および第2の通信装置5とにより、次のようにして通信を行う。基地局2と第1の通信装置4および第2の通信装置5との間に設けられる無線回線10のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線10に集線12を行って有用集線回線を形成し、第1の通信装置4および第2の通信装置5により、基地局2を経由して、無線回線10により互いに通信を行う第1のネットワークと、無線回線11により基地局2を経由しないで互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成し、有用集線回線のうち、第2の通信装置5に接続された無線回線10を経由して、第1の通信装置4と第2の通信装置5とがパケット通信を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集線した分のスループットを実現し、通信速度を高めることが可能な通信装置、通信システムおよび通信方法に関する。
無線ゾーンを形成する通信装置(以下「基地通信装置」といい、基地局ともいう)と、基地通信装置と通信可能な携帯電話に代表される複数の通信装置とを有する通信システムでは、通信の高速化を実現するため、基地通信装置と通信装置との間に設けられる複数の無線回線を束ねて、仮想的に1つの無線回線として扱うこと(以下「集線」という)により、無線回線を共用する技術があった。例えば、図32に示すように、基地通信装置200と、通信装置201にそれぞれ複数の送受信手段200a,200bを実装し、各送受信手段の間に設けられる無線回線の集線202を行うことによって、束ねた無線回線を共用する技術があった。この技術に関して、例えば、複数のPPP(Point To Point Protocol)回線を束ねて、仮想的に1本の回線として扱うMultilink PPPがあった(例えば、非特許文献1参照)。
また、Multilink PPPに関しては、それぞれ1つづつの基地通信装置と通信装置との間で2つの無線回線を多重し、ハンドオーバのときには、その各無線回線を2つの基地通信装置に振り分けて作動させる技術があった(例えば、特許文献1参照)。
さらに、1つの筐体に複数の送受信手段を実装し、複数の論理的な通信回線を多重して仮想的に1つの通信回線に見せるマルチリンク通信機能を有する通信装置に関する技術があった(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2には、各送受信手段が異なる基地通信装置に接続するときの動作や、ITS(Intelligent Transport System)や携帯電話システムという異なるシステムで作動する送受信手段を多重することが開示されている。
そして、基地局からの信号を複数の移動通信装置が受信し、その信号を各移動通信装置が別の移動通信装置に転送することにより、基地局から受信した移動通信装置宛ての信号を集約するダイバーシティ受信に関する技術もあった(例えば特許文献3参照)。
一方、集線に関する技術として、アドホックネットワークで接続される各通信装置の基地通信装置との回線を、モバイルIPのホームエージェント(Home Agent)機能を用いて集線する技術があった(例えば、非特許文献2参照)。
また、アドホックネットワークで接続される各通信装置の基地通信装置との回線を、通信装置のTCP(Transmission Control Protocol)を利用して集線する技術もあった(例えば、非特許文献3参照)。
K.Sklower,B.Lloyd,G.McGregor,D.Carr,T.Coradetti,"The.PPP Multilink Protocol(MP)"インターネット標準RFC1990,August 1996 http://www.ietf.org/rfc/rfc1990.txt?number=1990 伊藤陽介、小山健二、石原進、太田賢、水野忠則:Mobile IPを用いた通信回線共有方式におけるクラスタ構成管理機構の設計、情報処理学会第65回全国大会,pp3-491-3-492(2003.3). 殿内雅晴、峰野博史、石原進、高橋修、水野忠則:トランスポート層における通信回線共有方式のコネクション管理戦略、情報処理学会第65回全国大会,pp3-479-3-480(2003.3)
特開平11−122321号公報 特開2000−216815号公報 特開2001−189971号公報
上述の従来技術(非特許文献1、特許文献1および特許文献2)に示すように、従来の通信装置において、整数倍(N倍)のスループット(実質の通信速度)を実現するためには、1つの通信装置(筐体)内に整数個の送受信手段を実装しなければならない。そのため、従来の通信装置では、スループットの向上のために、コスト高と装置の大型化という問題が避けられなかった。
一方、非特許文献2,3に記載された従来技術によれば、1つの通信装置が実装すべき送受信手段の個数は少なくなる。しかし、これらの従来技術では、各無線回線を分離することが考慮されていなかったため、実装される送受信手段の個数を減らすことができるものの、物理的には同一の無線回線を利用せざるを得ない状況にあった。したがって、通信装置が複数あっても、それらが同じ場所にいるときは、限られた周波数帯域を共用して利用する(共有する)ほかなかった。そのため、基地通信装置と通信装置の間で確立される無線回線には、集線によるメリットが得られず、回線速度、回線数や、容量の上限を拡大することはできなかった。
そして、特許文献3に記載の従来技術は、ダイバーシティの性能向上による1つの物理的な回線の品質向上を狙ったものであり、無線回線の高速化や容量増大は1つの物理的な無線回線により制限されてしまうから、高速化を実現するためには、送受信手段を複数実装せざるを得ない。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、1つの通信装置に1つの送受信手段を実装し、複数の送受信手段を実装してなくても集線した分のスループットを実現し、通信速度を高めることが可能な通信装置、通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、無線ゾーンを形成する通信装置と通信可能な通信端末として作動する通信装置であって、第1の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、第2のネットワークを形成する通信装置が保有している複数の第1の無線回線が、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線された有用集線回線のうち、他の通信装置が保有している第1の無線回線を経由してパケット通信を行う通信手段を有する通信装置を特徴とする。
この通信装置は、周波数リソースが共存しないようにして集線された有用集線回線を利用してパケット通信を行えるから、周波数利用効率を無線回線を集線した分だけ向上させることができる。
また、本発明は無線ゾーンを形成する通信装置と通信可能な通信端末として作動する通信装置であって、第1の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、第1の無線回線を保有している通信端末として作動する他の通信装置を検出する装置検出手段と、その手段により検出された他の通信装置が保有している第1の無線回線が周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線された有用集線回線のうち、他の通信装置が保有している第1の無線回線を経由してパケット通信を行う通信手段とを有する通信装置を提供する。
この通信装置も、周波数リソースが共存しないようにして集線された有用集線回線を利用してパケット通信を行えるから、周波数利用効率を無線回線を集線した分だけ向上させることができる。また、この通信装置は有用集線回線に必要な第1の無線回線を保有している通信装置を検出することができる。
上記いずれの通信装置も、第2のネットワークを形成している他の通信装置に対し、第1の無線回線の提供を要求する回線要求手段を更に有することが好ましい。
このようにすると、他の通信装置に対し、第1の無線回線の提供の要求することができる。
また、第2のネットワークを形成している他の通信装置または無線ゾーンを形成する通信装置に対し、第1の無線回線の提供可否を照会する回線照会手段を更に有することも好ましい。
こうすると、第1の無線回線を提供する意思の有無を問い合わせることができる。
さらに、無線ゾーンを形成する通信装置に対し、有用集線回線を形成するための第1の無線回線を保有している通信装置の組合わせを照会する組合わせ照会手段を更に有することが好ましい。
この構成を有すると、第1の無線回線を保有している通信装置が多数あるときにおいて無線回線を保有している通信装置の組合わせを照会することができる。
そして、上記装置検出手段は、第2のネットワークを形成している各通信装置間における遅延量または論理上の距離が一定値以下にある他の通信装置を検出するようにするとよい。
こうすると、各通信装置間における遅延量または論理上の距離を考慮し、遅延量または論理上の距離を満足する通信装置を検出することができる。
さらに、装置検出手段が、許容可能な遅延量または論理的な距離の情報を含む探索パケットを生成し、通信端末として作動する他の通信装置からの応答パケットに応じて、探索パケットに含まれる許容可能な遅延量または論理的な距離の情報を更新することが好ましい。
これにより、遅延量または論理的な距離を調べるための探索パケットに、他の通信装置との遅延量または論理的な距離を反映させることができる。
また、第2のネットワークを形成している各通信装置を結ぶ各経路から、他の通信装置までの最適経路を探索するための経路探索手段を更に有し、その経路探索手段が、経路探索に用いる経路探索パケットに、有用集線回線の利用に必要な帯域幅の情報と、他の通信装置に共通の管理番号を付加することが好ましい。
これにより、他の通信装置とは別の経路探索パケットを受信する通信装置において、他の通信装置に共通の管理番号を用いて、第2のネットワークにおける帯域幅を管理することができる。
そして、本発明は無線ゾーンを形成する通信装置と通信可能な通信端末として作動する通信装置であって、第1の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、保有している第1の無線回線を第2のネットワークを形成する他の通信装置に提供するように制御する提供制御手段と、その手段により提供した第1の無線回線を経由するパケットを通信端末として作動する他の通信装置に転送する転送手段と、第2のネットワークを介して、通信端末として作動する他の通信装置に、第1の無線回線の提供容認を通知するように制御する通知制御手段とを有する通信装置を提供する。
この通信装置は、保有している第1の無線回線を第2のネットワークを形成する他の通信装置によるパケット通信のために提供し、その提供した第1の無線回線を使って、他の通信装置のためのパケット通信を行う。また、第1の無線回線を提供する意思があることを他の通信装置に通知することができる。
また、この通信装置は、通信端末として作動する他の通信装置から、第2のネットワークを介して送信される探索パケットに含まれる遅延量または論理的な距離に基づいて、自己のパケット転送に必要な遅延量を考慮した許容値を算出し、その算出された許容値が0以下のときには、第2のネットワークにパケットを送信しないように制御する手段を更に有するとよい。
これにより、自己のパケット転送に必要な遅延量が探索パケットに含まれる遅延量または論理的な距離を越えるときにパケット送信が行われなくなり、他の通信装置がパケット転送不可であることを認識することができる。
さらに、通知制御手段は、算出された許容値が0よりも大きいときに第1の無線回線の提供容認を通知するように制御するとよい。
この通信装置は、自己のパケット転送に必要な遅延量が探索パケットに含まれる遅延量または論理的な距離を下回るときに第1の無線回線を提供容認を通知する。
そして、さらに、本発明は第1の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置と互いに通信可能な通信端末として作動する第1の通信装置および複数の第2の通信装置と、無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないパケット通信を行える通信装置であって、第1の通信装置から各第2の通信装置宛てに送信される経路探索パケットから各第2の通信装置により保有される第1の無線回線の回線容量を取得する取得手段と、提供可能な回線容量を各第2の通信装置に共通の容量管理コードごとに管理する容量管理手段とを有し、容量管理手段が、その管理される回線容量を、取得手段により取得された容量管理コードが一致する回線容量を用いて更新する通信装置を提供する。
この通信装置は、各第2の通信装置が保有している無線回線の回線容量により、提供可能な回線容量を、第2の通信装置に共通の容量管理コードごとに更新して管理することができる。
さらに本発明は、無線ゾーンを形成し、その無線ゾーン内に配置された通信端末として作動する複数の通信装置と無線回線により通信可能な通信装置であって、各無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を保有している通信端末として作動する通信装置の組合わせを検出する組合わせ検出手段と、その手段により検出された各通信装置により保有されている無線回線が集線された有用集線回線を経由してパケット通信を行う通信手段を有する通信装置を提供する。
この通信装置は、無線ゾーン内の複数の通信装置と通信を行い、有用集線回線を形成可能な無線回線を保有する通信装置の組み合わせを検出し、検出された組合わせの通信装置と有用集線回線を経由してパケット通信を行うことができる。
また、組合わせ検出手段が、無線回線の間の干渉値が一定値以下になる無線回線を保有している通信装置の組合わせを検出するように構成され、組合わせ検出手段により検出された組合わせを通信端末として作動する通信装置に通知する手段を更に有することが好ましい。
こうすると、無線回線を保有している通信装置の組合わせを、無線回線間の干渉値が一定値以下のもので構成することができる。
上記いずれの通信装置も、各第1の無線回線または無線回線を、互いに同じ空間内に共存しないようにして分離照射する指向性アンテナを更に有するとよい。
こうすると、指向性アンテナを用いて、各第1の無線回線または無線回線を同じ空間内に共存しないように空間的に分離することができる。
さらに、本発明は、無線ゾーンを形成する通信装置と無線ゾーン内に配置されている複数の通信装置との間に設けられる無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を集線して、有用集線回線を形成する集線手段を有する通信装置であって、集線手段が、無線回線の品質または帯域幅に応じて転送パケット量を調節する通信装置を提供する。
この通信装置は、有用集線回線を形成するとともに、その有用集線回線を利用したパケット通信を行うにあたって、無線回線の品質または帯域幅に応じて転送パケット量を調節することができる。
そして、本発明は無線ゾーンを形成する通信装置と、その通信装置と通信可能な通信端末として作動する複数の通信装置と、無線ゾーンを形成する通信装置と通信端末として作動する複数の通信装置との間に設けられる第1の無線回線を集線する集線制御装置とを有する通信システムであって、無線ゾーンを形成する通信装置は、第1の無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る第1の無線回線を保有している通信端末として作動する通信装置の組合わせを検出する組合わせ検出手段と、その手段により検出された各通信装置により保有されている第1の無線回線が集線された有用集線回線を経由してパケット通信を行う通信手段とを有し、
無線ゾーン内に配置された各通信装置は、第1の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、かつ有用集線回線のうち、他の通信装置が保有している第1の無線回線を経由してパケット通信を行う通信手段を有する第1の通信装置と、
第1のネットワークと、第2のネットワークとを形成するように構成され、保有している第1の無線回線を第1の通信装置に提供するように制御する提供制御手段と、その手段により提供した第1の無線回線を経由するパケットを第1の通信装置に転送する転送手段と、第2のネットワークを介して、第1の通信装置に、第1の無線回線の提供容認を通知するように制御する通知制御手段とを有する第2の通信装置とを有し、
集線制御装置は、各第1の無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を集線して、有用集線回線を形成し、各第1の無線回線の品質または帯域幅に応じて転送パケット量を調節する集線手段を有する通信システムを提供する。
さらに、本発明は、無線ゾーンを形成する通信装置と、その通信装置と通信可能な通信端末として作動する第1の通信装置および第2の通信装置とによる通信方法であって、無線ゾーンを形成する通信装置と第1の通信装置および第2の通信装置との間に設けられる第1の無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を集線して、有用集線回線を形成し、第1の通信装置および第2の通信装置により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、第1の無線回線により互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成し、有用集線回線のうち、第2の通信装置が保有している第1の無線回線を経由して、第1の通信装置と第2の通信装置とがパケット通信を行う通信方法を提供する。
本発明によれば、1つの通信装置に1つの送受信手段を実装していても、集線した分のスループットを実現し、通信速度を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る通信装置、通信システムおよび通信方法の実施の形態について説明する。
(通信システムの構成)
図1は、本発明に係る通信システム1全体の概略構成を示す図である。図1に示す通信システム1は、無線ゾーンを形成する通信装置(以下「基地局」という)2と、基地局2と通信可能な通信端末として作動する複数の移動通信装置(移動局ともいう)からなる移動通信装置群3とを有している。その移動通信装置群3は、後述する第1、第2、第3の3タイプの移動通信装置4,5,6を有している。
基地局2と、第1、第2の移動通信装置4,5とは、後述する第2の無線回線よりも通信速度が低い第1の無線回線である無線回線10により互いに接続されている。また、第1、第2の移動通信装置4,5は、無線回線10により、基地局2を経由して互いに通信を行う第1のネットワークを形成している。
各無線回線10は、詳しくは後述するが、周波数リソースを分離可能にした状態で集線12が行われ、仮想的に1つの無線回線として扱える有用集線回線を形成している。すなわち、各無線回線10は、周波数を異ならせるか、または時間をずらすことにより物理的に分離され、または場所を異ならせて空間的に分離された状態で集線され、有用集線回線を形成している。
第1、第2、第3の移動通信装置4,5,6は、携帯電話機、PHS(Personal Handy Phone System)等の移動可能な通信端末であって、電波の照射範囲内の最も近い位置に配置される移動通信装置(以下「隣接通信装置」という)と、無線回線10よりも通信速度が速い高速の第2の無線回線である無線回線11により互いに接続されている。これにより、第1、第2、第3の移動通信装置4、5、6は、基地局2を経由しないで互いにパケット通信を行うことができ、基地局2を介在することなく作動する第2のネットワークとなるアドホックネットワーク(自律分散型ネットワークともいう)13を形成している。
ここで、第1の移動通信装置4は有用集線回線の利用を要求(依頼)し、第2の移動通信装置5は保有している無線回線10を集線の対象として提供する。すなわち、第1の移動通信装置4は、有用集線回線の利用を要求し、その上で、有用集線回線のうち、第2の移動通信装置5が保有する無線回線10を介してパケットの送受信(パケット通信)を行う。第2の移動通信装置5は保有している無線回線10を第1の移動通信装置4が行うパケット通信のために提供する。
第3の移動通信装置6は基地局2との無線回線10を保有していないが、無線回線11により第2の移動通信装置5に接続され、パケットの中継を行う。この第3の移動通信装置6は、第2の移動通信装置5との間で無線回線11を保有することにより、アドホックネットワーク13に参加しているので、集線回線を利用することができるようになっている。
次に、上述の通信システム1における実施の形態に説明する。図2は、第1の実施形態における通信システム1のシステム構成を示す図である。
(第1の実施形態)
本実施の形態における通信システム1は、基地局2と第1の移動通信装置4を1つづつ有し、2つの第2の移動通信装置5,5と、1つの集線制御装置15とを有している。この通信システム1では、基地局2と、第1の移動通信装置4、第2の移動通信装置5,5とが無線回線10により通信を行う第1のネットワークを形成し、第1の移動通信装置4と、第2の移動通信装置5,5とが無線回線11により接続され、基地局2を経由しないで互いにパケット通信を行うアドホックネットワークを形成している。
基地局2は、制御ユニット21と、通信手段として作動する3つの送受信部22a,22b,22cとを有し、図示しない無線ゾーン内に配置された第1の移動通信装置4,第2の移動通信装置5,5と通信可能に構成されている。その制御ユニット21は、図5に示すように、CPU21a、ROM21b、RAM21c、データ記憶部21dを有している。CPU21aは、ROM21bに記憶されているプログラムにしたがい作動して、基地局2全体の動作制御を司り、さらに、後述する装置検出部23、組合わせ検出部24として作動する。
送受信部22a,22b,22cは、それぞれ制御ユニット21(CPU21a)の指示を受けて作動し、第1、第2の移動通信装置4,5,5と通信を行うための回線の接続および切断を制御する一方、異なる周波数f1,f2,f3に変調された無線回線10,10,10により、第1の移動通信装置4,5,5と通信を行う。ここで、周波数f1の無線回線10は第1の移動通信装置4により保有され、周波数f2,f3の無線回線10,10は第2の移動通信装置5,5により保有されている。また、送受信部22a,22b,22cは、集線制御装置15により集線12が行われた有用集線回線のうち、第2の移動通信装置5,5が保有している無線回線10を介して、第1の移動通信装置4とパケット通信を行う。
第1、第2、第3の移動通信装置4,5,6は、ともに制御ユニット31、パケット通信部32および無線通信部33とを有している。制御ユニット31は図6に示すように、CPU34、ROM35、RAM36を有している。CPU34は、ROM35に記憶されているプログラムにしたがって作動して第1、第2、第3の移動通信装置4、5、6それぞれの全体の動作制御を司り、さらに、それぞれ図7に示す本発明の特徴とする各部として作動する。すなわち、第1の移動通信装置4におけるCPU34は、図7(a)に示すように、装置検出部34a、回線照会部34b、組合わせ照会部34c、回線要求部34d、経路探索部34eとして作動する。第2の移動通信装置5におけるCPU34は図7(b)に示すように、提供制御部34f、転送指示部34g、通知制御部34hとして作動する。また、第3の移動通信装置6におけるCPU34は図7(c)に示すように容量管理部34iとして作動する。これらの動作内容については後述する。
パケット通信部32は無線回線11により、上述のアドホックネットワークを構成する他の移動通信装置とパケットの送受信(パケット通信)を行う。また、第1の移動通信装置4におけるパケット通信部32は、集線12が行われた有用集線回線のうち、第2の移動通信装置5,5が保有している無線回線10(周波数f1,f2)を介してパケット通信を行う通信手段として作動する。
無線通信部33は無線回線10により、基地局2と通信を行うための回線の接続および切断を制御する一方、無線によるデータの送受信を実行する。
集線制御装置15は集線手段を有する通信装置であって、その集線手段が、基地局2と第1、第2の移動通信装置4,5との間に設けられる複数の無線回線10のうち、周波数リソースを分離可能な状態にある無線回線10を集線する。本実施の形態における集線手段は複数の無線回線10のうち、f1,f2,f3という異なる周波数に変調され、周波数により物理的に分離可能な状態にある無線回線10の集線12を行い、有用集線回線を形成している。また、この集線制御装置15は無線回線10の品質または帯域幅に応じて、有用集線回線を使った転送パケット量を調節し、送信パケット量に重み付けを行う(後述する)。
なお、本実施の形態では、集線制御装置15を基地局2、第1、第2の移動通信装置4,5とは別体の装置としているが、集線制御装置15の集線手段を基地局2に設けてもよく、モバイルIPを利用している場合は、図示しないホームエージェント等の経路上の装置に実装することもできる。
本実施の形態における通信システム1では、集線制御装置15(の集線手段)が無線回線10を単に集線するのではなく、周波数により物理的に分離され、周波数リソースを分離可能な状態にあるものとして検出された無線回線10を対象に集線12を行っている。そのため、各移動通信装置が近くに配置されていても、無線回線の干渉がほとんどない状態で集線が行われるから、無線回線分の周波数帯域を利用できる有用な集線回線、すなわち有用集線回線が得られる。そのため、回線速度、回線数や容量の上限を拡大し、周波数利用効率を無線回線を集線した分(同様の回線を集線するときは無線回線の倍数分)だけ向上させて、集線によるメリットを得ることができる。
従来の技術では、整数倍のスループットを実現して通信の高速化を実現するためには、1台の移動通信装置に複数の送受信装置を実装しなければならなかったが、本発明によれば、各移動通信装置が無線通信部を1つだけしか実装していなくても、整数倍のスループットを実現し、通信速度を高めることができる。
(第2の実施形態)
本実施の形態における通信システム1は、図3に示すように、第1の実施の形態における通信システム1と比較して、基地局2、集線制御装置15、第1、第2の移動通信装置4,5の構成が相違している。なお、以下の説明は、第1の実施の形態における通信システム1との相違点を中心に行い、共通点については説明を省略乃至簡略化する。
基地局2は、アンテナ制御部23を有している点で第1の実施の形態における基地局2と相違している。このアンテナ制御部23は、図示しないアンテナによる電波の照射範囲を制御する制御手段である。そして、そのアンテナには指向性を有するもの、例えば、セクタアンテナや、移動通信装置の動きを追従するアダプティブアレーアンテナが用いられている。第1、第2の移動通信装置4、5もアンテナには指向性を有するもの、例えば、セクタアンテナや移動通信装置の動きを追従するアダプティブアレーアンテナが用いられている。
このように、本実施の形態における通信システム1では、基地局2または第1、第2の移動通信装置4、5の指向性アンテナにより、基地局2と第1、第2の移動通信装置4,5の間に設けられる無線回線10が異なるビームb1、b2、b3として形成され、互いに同じ空間内に共存しないように空間的に分離されている。
そして、集線制御装置15は、集線手段により、各無線回線10の中から場所により、空間的に分離可能な状態にある無線回線10を集線する。すなわち、集線手段は、場所により分離可能な状態にある無線回線10を対象に、集線16を行い、有用集線回線を形成している。このようにしても、無線回線の干渉を極力小さくして集線した無線回線分の周波数帯域を利用できるから、集線した無線回線分の周波数帯域を利用でき、集線によるメリットが得られる。したがって、各移動通信装置が複数の無線通信部を実装していなくても集線した分のスループットを実現し、通信速度を高めることができる。
(第3の実施形態)
本実施の形態における通信システム1は図4に示すように、第2の実施の形態における通信システム1と比較して、3つの基地局2A,2B,2Cを有する点で相違している。なお、以下の説明は第2の実施の形態における通信システム1との相違点を中心に行い、共通点については説明を省略乃至簡略化する。
基地局2A,2B,2Cはいずれも上述した制御ユニット21を有し、それぞれ送受信部22a,22b,22cを有している。また、各基地局2A,2B,2Cは、それぞれ無線回線10により、異なる第1、第2の移動通信装置4,5,5と接続されるようになっている。
本実施の形態では、各基地局2A,2B,2Cが地理的(距離的)に十分離れて設定されていることを想定している。その場合、第1、第2の移動通信装置4,5,5と、基地局2A,2B,2Cとの間の無線回線10は、第2の実施の形態における通信システム1のように、アンテナの指向性を用いることなく、空間的に分離され、周波数リソースを分離可能な状態にすることができる。また、集線制御装置15により、その無線回線10に集線16を行い、集線用回線を形成することができる。そのため、本実施形態でも、各移動通信装置は無線回線の干渉がほとんどない状態で集線した無線回線分の周波数帯域を利用でき、集線によるメリットを得ることができる。したがって、各移動通信装置が無線通信部を1つだけしか実装していなくても、集線した分のスループットを実現し、通信速度を高めることができる。
もちろん、第2の実施の形態における通信システム1のように、各基地局2A,2B,2Cや、第1、第2の移動通信装置4,5,5のアンテナの指向性により分離可能な状態になる無線回線10を集線の対象にしてもよいし、第1の実施の形態における通信システム1のように、異なる周波数を利用して分離可能な状態にされる無線回線10を対象にしてもよい。
なお、基地局2A,2B,2Cは、それぞれ集線制御局15に接続されているが、図示しない他の基地局を経由して集線制御局15に接続するようにしてもよい。
(通信システムの動作)
次に、上述した通信システム1について、無線回線10を集線して有用集線回線を形成し、その有用集線回線を用いてパケット通信を行うときの動作内容について説明する。なお、以下の説明では、特に断りが無い限り、通信システム1は、第1の実施形態における通信システム1としている。そして、第1の移動通信装置4が集線回線を利用し、第2の移動通信装置5,5が、それぞれ保有している無線回線10,10を集線の対象として提供することを想定している。
(移動通信装置の候補検出)
通信システム1では、無線回線10を集線するにあたり、まず、無線回線10を提供してもよいとする移動通信装置の検出(移動通信装置の候補検出)を行う。移動通信装置の候補検出は、図8に示すように、有用集線回線を利用しようとする第1の移動通信装置4自身により行うことができる。すなわち、第1の移動通信装置4のCPU34が装置検出部34aとして作動し、以下の手順により候補検出を行う。図8は第1の移動通信装置4による候補検出の動作を示す図である。
このとき、CPU34は、アドホックネットワークを介して、パケット通信部32により受信したマルチキャストやブロードキャスト宛のパケットBS1,BS2,BS3を装置検出部34aが検出することにより、候補検出を行う。このパケットBS1,BS2,BS3には、保有している無線回線10を第2の移動通信装置5が提供してもよい旨(無線回線10を提供する意思があり、その機能も有すること、「無線回線の提供容認」という)を通知するための情報が含まれている。また、パケットBS1,BS2,BS3は、第2の移動通信装置5におけるCPU34(通知制御部34h)の制御により、アドホックネットワークを経由して第1の動通信装置4に定期的に送信されている。そして、第1の動通信装置4がこのパケットBS1,BS2,BS3を受信することにより、候補検出を行える。なお、このとき、第2の移動通信装置5は後述する図10に示す情報を同時に通知してもよい。また、基地局2におけるCPU21aが装置検出部23として作動することにより、第1の移動通信装置4における上述の候補検出と同じ処理を基地局2が行うこともできる。
また、候補検出は図9のようにして行うこともできる。ここでは、第1の移動通信装置4のCPU34が回線照会部34bとして作動し、以下の手順により候補検出を行う。すなわち、CPU34は、パケット通信部32に指示を行い、アドホックネットワークを経由し、無線回線10の提供可否(無線回線10を他の移動通信装置に提供する意思の有無とその機能の有無)を照会するパケット(照会パケット)P1を各第2の移動通信装置5宛てに送信させて提供可否を問い合わせ、返送される回答パケットP2により、提供可否を判断する。この時、パケット通信部32は、マルチキャストやブロードキャスト宛のパケットを用いることができる。
そして、各第2の移動通信装置5は照会パケットP1を受信したら、無線回線10の提供可否を判断し、回答パケットP2の返送により判断結果を返答する。その場合の返答方法には、第1の移動通信装置4宛のユニキャストアドレス宛のパケットを用いる方法と、マルチキャストやブロードキャスト宛のパケットを用いる方法の両方が想定される。
また、各第2の移動通信装置5は、図10に示す追加情報を同時に通知するようにしてもよい。この追加情報には、以下の9通りの情報が含まれている。
1.移動通信装置のID(識別コード)
2.移動通信装置が接続している基地局のID(識別コード)
3.基地局との無線回線のID(セクタのID、ビームのID、周波数のID、タイムスロットのIDなど)
4.基地局との無線回線の品質(受信信号電力と干渉電力、雑音電力の比率等)
5.提供できる基地局との無線回線の帯域に関する情報
6.基地局との無線回線で提供できるQoSの情報(優先クラス、最低保証帯域等)
7.基地局との無線回線の遅延時間に関する情報
8.アドホックネットワーク上でパケット転送に必要な遅延時間に関する情報
9.移動通信装置の位置情報
(移動通信装置の組合わせ検出)
上述の例では、候補検出を行うにあたって、パケット通信により第2の移動通信装置5単位に行っていたが、実際の通信システム1では、第2の移動通信装置5の個数が多数になることが想定される。したがって、個々の第2の移動通信装置5を対象に候補検出を行うだけでなく、第2の移動通信装置5の最適な組合わせを求めることができると、その最適な組合わせにより、パケットのやりとりを少なくし、アドホックネットワーク内でのパケット通信を簡略化することができる。そのためには、第1の移動通信装置4が基地局2に問い合わせを行い、その回答により判断すればよい。すなわち、図11に示すように、第1の移動通信装置4のCPU34が、組合わせ照会部34cとして作動して、基地局2に対する問い合わせ情報P3を無線通信部33に送信させ、基地局2から送信される回答情報P4により判断すればよい。このとき、図12に示すように、各第2の移動通信装置5(5A,5B,5C)が同じ基地局2に接続されているので、第1の移動通信装置4はその基地局2に問い合わせを行う。なお、問い合わせ情報P3には、無線回線10を提供してもよいとする移動通信装置の最適な組合わせ(最適組合わせ)を問い合わせるための情報が含まれている。また、問い合わせ情報P3には、最適組合わせの選出に必要な情報として、図10に示す情報を含めてもよい。
以上のように、第1の移動通信装置4が基地局2に問い合わせるだけでなく、第1の移動通信装置4に、第2の移動通信装置5の最適組合わせを決定する決定プログラムが導入され、その決定プログラムにしたがい、CPU34が作動して、第1の移動通信装置4自身で組合わせを決定できるようにしてもよい。この場合は、第1の移動通信装置4が基地局2に問い合わせなくてもよいことはいうまでもない。
また、実際の通信システム1では、第3の実施形態における通信システム1のように、複数の基地局(2A,2B)が存在しえるので、異なる基地局に接続されている第2の移動通信装置5が、無線回線10の提供候補になることがある。その場合は、図13に示すようにして、異なる基地局2A,2Bを対象として、第1の移動通信装置4から問い合わせ情報P3を送信し、各基地局2A,2Bからの回答情報P4により判断すればよい。この図13では、図15に示すように、第2の移動通信装置5が3つ存在し(5A,5B,5C)、そのそれぞれが基地局2A,2A,2Bに接続されていることを想定している。そのため、基地局2A宛ての問い合わせ情報P3に第2の移動通信装置5A,5Bの識別コード(ID)が含まれるが、基地局2B宛ての問い合わせ情報P3には、第2の移動通信装置5Cの識別コード(ID)が含まれ、第2の移動通信装置5A,5Bの識別コード(ID)は含まれていない。
ただし、この場合の第1の移動通信装置4は、接続されている基地局2A(第1の移動通信装置4は第2の移動通信装置5A,5Bと同じ基地局2Aに接続されているものとする)に、無線回線10を保有するすべての第2の移動通信装置5A,5B,5Cの情報を送信し、他の基地局2Bに接続されている第2の移動通信装置5Cの情報が、基地局2Aから該当する各基地局に転送されている。つまり、第2の移動通信装置5Cの情報は第1の移動通信装置4から基地局2Aに送信された後、基地局2Aを経由して基地局2Bに転送されている。
また、図14に示すように、問い合わせ情報P3を送信するときは集線回線の利用を要求する第1の移動通信装置4が、その問い合わせ情報P3を基地局2A,2Bへ振り分けて送信することもできる。このとき、基地局2A宛ての問い合わせ情報P3には、第2の移動通信装置5A,5Bの情報が含まれ、基地局2B宛ての問い合わせ情報P3には、第2の移動通信装置5Cの情報が含まれることになる。
一方、基地局2A(2B)では、CPU21aが組合わせ検出部24として作動して、以下の処理を実行する。すなわち、CPU21aは、受信した問い合わせ情報P3に基づき、自局に接続されている第2の移動通信装置5A,5B(5C)が集線の対象となる無線回線10を保有しているか否か(第2の移動通信装置5A,5B(5C)の保有している無線回線10が周波数、時間または場所により、分離可能な状態にあるか否か)を例えば以下の手順で判断し、その結果を回答情報P4により通知する。
そして、基地局2が問い合わせ情報P3に基づき、移動通信装置の組合わせ検出を行うときは以下のようにして行うことができる。図16は、5A,5B,5C,5D,5Eの5台の移動通信装置が存在する場合の通信システム1の構成を示す図である。ここでは、上述した第2の実施の形態における通信システム1を想定している。図16では、それぞれのアンテナの指向性により、第2の移動通信装置5Aが他のチャネルから分離されたビームb1の照射エリアに位置し(ビームb1に属し)、第2の移動通信装置5B,5Cがビームb2の照射エリアに位置している。また、第2の移動通信装置5D,5Eはビームb3の照射エリアに位置している。
すると、同じビームの照射エリアに位置しているもの、すなわち、第2の移動通信装置5Bと5C、あるいは第2の移動通信装置5Dと5Eは、電波が同じ空間内に共存し、空間的に分離することができる状態にないため、同時に利用する(無線回線10を束ねる)と干渉が発生してしまう。そこで、CPU21aはこの点を考慮して、無線回線の間の干渉値が一定値以下になるような組合わせを検出し、検出された組合わせの回答情報P4を送受信部22aに送信させており、これにより、検出された組合わせが第1の移動通信装置4に通知されている。図16の場合において、同時に利用しても互いに電波の干渉値が一定値以下になり、集線の対象として検出を許される移動通信装置の組合わせ(以下「許容組合わせ」という)は5A,5Bまたは5C,5Dまたは5Eの中から選択した例えば以下の7通りが考えられる。
許容組合わせ1:5A,許容組合わせ2:5B、許容組合わせ3:5C、
許容組合わせ4:5A,5B,5D
許容組合わせ5:5A,5B,5E
許容組合わせ6:5A,5C,5D
許容組合わせ7:5A,5C,5E
そして、基地局2が各移動通信装置に対して、移動通信装置が利用するビームを識別するためのID(以下「ビームコード」という)を通知することにより、移動通信装置自身により、許容組合わせを検出することもできる。例えば、基地局2が、第2の移動通信装置5Aにはビームb1のビームコードを通知し、第2の移動通信装置5Bと5Cにはビームb2のビームコードを通知し、第2の移動通信装置5Dと5Eにはビームb3のビームコードを通知する。基地局2は、各ビームコードを無線回線10を識別する識別コードとして通知する。
(無線回線の集線要求)
図17は無線回線10の集線要求の動作を示す図である。まず、第1の移動通信装置4において、CPU34が回線要求部34dとして作動して無線通信部33に指示を行い、集線の対象となる移動通信装置(5A,5B,5C)のリストと集線回線の利用要求を含むパケット(要求パケット)RQ1を集線制御装置15宛てに送信させる。
次に、集線制御装置15が無線回線10を提供する第2の移動通信装置5A,5B,5Cのそれぞれに対して、第1の移動通信装置4による無線回線の利用を要求する要求パケットRQ2を送信し、それを受けて、第2の移動通信装置5A,5B,5Cがそれぞれ応答パケットRQ3を集線制御装置15に返送する。この動作が完了すると、集線制御装置15が第1の移動通信装置4に応答パケットRQ4を送信する。また、図示はしないが、第2の移動通信装置5A,5B,5Cでは、応答パケットRQ3を返送した後、CPU34が提供制御部34fとして作動して、それぞれの第1の無線回線10を第1通信装置4に提供するように制御する。
以上のようにすることにより、第1の移動通信装置4による要求パケットRQ1に起因する要求パケットRQ2が集線制御装置15から第2の移動通信装置5A,5B,5Cに送信され、各第2の移動通信装置5A,5B,5Cからの応答パケットRQ3に起因する応答パケットRQ4が、集線制御装置15を介して第1の移動通信装置4に送信されることになる。したがって、第1の移動通信装置4と、各第2の移動通信装置5A,5B,5Cとのパケットのやりとりが集線制御装置15を介して行われる。第1の移動通信装置4では、集線制御装置15からの応答パケットRQ4により、集線の要求に対する回答を確認することができるし、各第2の移動通信装置5A,5B,5Cは、集線制御装置15からの要求パケットRQ2により、集線要求があったことを確認することができる。なお、この動作では回線の追加要求にも利用することが可能である。また、第1の移動通信装置4から、移動通信装置の組合わせ検出の問い合わせを受けた基地局2が集線制御装置15に直接要求を出すことも可能である。
(有用集線回線の利用終了通知)
図18には、有用集線回線の利用終了通知の動作が示されている。この場合、まず、第1の移動通信装置4が、有用集線回線の利用終了を通知するためのパケット(終了通知パケット)IN1を集線制御装置15に送信する。次に、集線制御装置15が第2の移動通信装置5A,5B,5Cのそれぞれに対して、第1の移動通信装置4による有用集線回線の利用終了を通知する終了通知パケットIN2を送信し、それを受けて、第2の移動通信装置5A,5B,5Cがそれぞれ応答パケットIN3を集線制御装置15に返送する。この動作が完了すると、集線制御装置15が第1の移動通信装置4に応答パケットIN4を送信する。この場合も、第1の移動通信装置4と、第2の移動通信装置5A,5B,5Cが集線制御装置15を介してパケットのやりとりを行い、有用集線回線の利用終了に関する通知を行っている。
(移動通信装置の検出)
上述の手順によれば、無線回線10を保有する複数の第2の移動通信装置5を対象に候補検出を行える。しかし、候補検出を行っても、検出された移動通信装置の保有している無線回線10が、回線速度或いは論理的な距離により遅延が生じるため、第1の移動通信装置4の要求にそぐわない場合が考えられる。そのため、アドホックネットワークの遅延量を考慮して、その遅延量が一定値以下にある第2の移動通信装置5の検出を行うことが望ましい。
そのための手順としては、例えば、第1の移動通信装置4において、許容できる遅延量か、またはIPヘッダ内のTTL(Time To Live)のように論理的な距離を示す探索フィールドをパケット(探索パケット)に作成し、その探索パケットをアドホックネットワークに送信する。探索パケットを中継する移動通信装置6はパケット転送に必要な遅延量を探索パケットの探索フィールドから削減する。TTLの場合は1を引く。そして、その探索パケットを受信した第2の移動通信装置5が第1の移動通信装置4にこの結果を通知する。これにより、第1の移動通信装置4は探索パケットを受信した第2の移動通信装置5との間の遅延量または論理的な距離を検出することができるから、CPU34(の装置検出部34a)により、遅延量または論理的な距離が一定値以下にあるものを検出することができる。
図19は、第1の移動通信装置4におけるアドホックネットワークの遅延量を考慮した場合における第2の移動通信装置5の検出手順を示すフローチャートである。なお、図19および後述する図20,24,25ではステップをSと略記している。
第1の移動通信装置4では、CPU34が装置検出部34aとして作動して、処理開始後のステップ1において、許容できる遅延量Dを決定する。ここで、遅延量Dは、小さめ目の値に設定される。また、CPU34は続くステップ2でその遅延量Dをパケットに挿入し、後続のステップ3で遅延量Dを挿入したパケット(探索パケット)をアドホックネットワーク内の各第2、第3の移動通信装置5、6に送信する。そして、ステップ4に進み、その探索パケットの送信相手先の第2の移動通信装置5から応答パケットを受信し、続くステップ5では、応答パケットから、遅延量Dを満足する十分な無線回線が確保できるか否かを判断し、確保できれば処理を終了し、確保できなければ後続のステップ6に進んで、遅延量Dを増やせるか否かを判断する。ここで、遅延量Dを増やせるときはステップ7に進んで遅延量Dを増やすように更新した上で、ステップ2に戻るが、増やせないときは処理を終了する。よって、小さ目の遅延量Dを設定したものの、要求に見合う移動通信装置が検出できなかったときは、遅延量Dを大きく設定し直して、再度探索パケットが送信される
一方、第2の移動通信装置5では、CPU34が図20に示すフローチャートにしたがい次のように作動する。第2の移動通信装置5では、処理開始後、ステップ8に進んで第1の移動通信装置4から探索パケットを受信し、後続のステップ9で受信した探索パケットに含まれる遅延量Dに基づき、自らのパケット転送に必要な遅延量Daを考慮した許容値Dxを算出する(遅延量Dから遅延量Daを引いた許容値Dxを算出する)。そして、ステップ10に進み、算出後の許容値Dxが0以下か否かを判断し、0以下の場合はステップ11に進み、そうでなければステップ12に進む。ステップ11では、後続の第2の移動通信装置5に対してパケットの転送を停止する(転送を行わない)が、ステップ12に進むと後続の移動通信装置に対して、パケットの転送を行う。そして、ステップ13に進み、提供できる無線回線10を保有しているか否かを判断する。保有しているときはステップ14に進んで保有している無線回線10の情報を含む応答パケットを送信し、無ければ処理を終了する。
(アドホックネットワークの経路探索)
図30,31は、第1の移動通信装置4と、第2の移動通信装置5A,5B,5Cとを含むアドホックネットワーク40の経路を示す図である。図30,31には、第1の移動通信装置4と第2の移動通信装置5A,5B,5Cとのほかに、パケット送信を中継する第3の移動通信装置6A,6Bが示されている。
第2の移動通信装置5A,5B,5Cが保有する第1の無線回線10を集線した有用集線回線を利用し、アドホックネットワーク40におけるパケット通信を行うときは、第1の移動通信装置4から第3の移動通信装置6Aまでの経路や第3の移動通信装置6Aから第3の移動通信装置6Bまでの経路のように、複数のパスが同時に通過する区間(以下「重複区間」といい、図31の破線g1,g2で囲まれた箇所)が生じ得る。したがって、アドホックネットワーク40内の経路から、第2の移動通信装置5A,5B,5Cを経由して第1の移動通信装置4に接続する複数の回線を同時に使用するための回線容量(帯域)を収容可能な経路(以下「有効経路」という)を検出しなければならない。本発明は、有用集線回線を利用して、回線速度の高速化を図ることが目的であるから、もし、アドホックネットワーク40から、このような有効経路を検出できない(アドホックネットワーク40で十分な回線容量を確保できない)としたら、必要とされるパケット通信が行えないから、集線自体が無意味になる。
一方、アドホックネットワークにおける経路探索のための技術として、アドホックルーティングプロトコル、例えば、AODV(Ad Hoc On-Demand Distance Vector Routing)ルーティングプロトコル(以下「AODV」という)と、DSR(Dynamic Source Routing)プロトコルがあった。AODVでは、第1の移動通信装置4から第2の移動通信装置5A,5B,5Cに至るそれぞれの経路を以下の手順で調べる。
まず、第1の移動通信装置4(送信元ノード)は、経路(例えば、第2の移動通信装置5Aへの経路)探索を行うときに、隣接するノード(第3の移動通信装置6A,6B)に経路探索パケット(経路要求パケット)をブロードキャスト(報知)する。第3の移動通信装置6A,6Bは後続のノード(図示せず)にパケットを転送し、第2の移動通信装置5Aが各経路を通過した複数の経路探索パケットを受信する。そして、第2の移動通信装置5Aは、受信した各経路探索パケットの中から最適な経路を経たものを選択し、その選択した経路探索パケットに対応する経路に向けて、第1の移動通信装置4宛てに応答パケットを返送する。これにより、第1の移動通信装置4と第2の移動通信装置5Aとの間の経路が決定される。
この手順によると、例えば図31に示す第1の移動通信装置4から第2の移動通信装置5A,5B,5Cに至る経路RA,RB,RCについて、それぞれ独立した経路探索が行われることになる。そのため、この手順では、各経路RA,RB,RCがそれぞれ単独に使用され、その重複使用を考慮しなくてもよければ、回線容量が十分な経路を探索することができる。しかし、この手順では、重複区間が有効経路になり得るのか否かが考慮されないから、重複区間において、十分な容量が確保可能か否かを検出することはできない。
そこで、本実施の形態では、重複区間の存在を前提として有効経路を探索することを目的として、各パスの回線容量(帯域幅)をまとめて把握できるようにするため、第3の移動通信装置6A,6Bにおいて、第1の移動通信装置4のアドレスと後述する管理番号との組合わせを用いて、それぞれの提供可能な回線容量を管理する回線容量管理を行っている。
図21は、本実施の形態の特徴とする経路探索動作の手順を示す図である。
第1の移動通信装置4では、有効経路を探索するため、CPU34(の経路探索部34e)が作動して経路探索パケットREQを宛先ごと(第2の移動通信装置5A,5B,5Cごと)に生成し、無線通信部33に指示して、その各経路探索パケットREQをマルチキャストまたはブロードキャスト宛に送信させる。このとき、第1の移動通信装置4は、優先度の高い無線回線10を提供する(保有している)移動通信装置から順に、経路探索パケットREQを送信するとよい。そうすると、優先度の高い移動通信装置が提供する無線回線を優先的に利用できるようになるからである。
各経路探索パケットREQは、有効経路をアドホックネットワーク40内の複数の経路から探索するための情報を含み、本実施の形態では、必要な帯域幅を示すBWフィールドを有している。このBWフィールドには、第2の移動通信装置5A,5B,5Cがそれぞれ提供する無線回線10の回線容量(要求帯域幅)BWgate(BWA,BWB,BWC)と、第3の移動通信装置6A,6Bがそれぞれ提供できる回線容量(各ノード間の回線容量)BWmaxが含められるようになっている。そのほか、各経路探索パケットREQには、図22に示す6種類の情報を含めることができる。すなわち、経路探索パケットREQには「宛先アドレス」、「送信元アドレス」、「探索対象のアドレス」、「管理番号」、「最低帯域幅BWmin」、「中継経路情報」を含めることができる。
ここで、「管理番号」には、第1の移動通信装置4から送信される各経路探索パケットREQについて、共通の値がセットされている。また、要求帯域幅BWgateと、回線容量BWmaxとは、第1の移動通信装置4のアドレス(送信元アドレス)と管理番号の組合わせ(以下この組合わせを「容量管理コード」という)により、識別されるようになっている。これは、各経路RA,RB,RCそれぞれの同時使用を前提とし、第2の移動通信装置5A,5B,5Cから第1の移動通信装置4に至る各経路RA,RB,RCそれぞれについて必要な回線容量を合計し、一括して管理できるようにするためである。
そして、第3の移動通信装置6A,6Bでは、CPU34(の容量管理部34i)がそれぞれ自己の回線容量BWmaxを更新しながら、回線容量を管理している(第3の移動通信装置6A,6Bが各経路RA,RB,RCの回線容量を一括して管理するための回線容量を管理容量BWLとする。各管理容量BWLも、上述の容量管理コードにより識別される。)。すなわち、第3の移動通信装置6A,6Bでは、パケット通信部32により各経路探索パケットREQを受信すると、それぞれを受信する度に要求帯域幅BWgateをそれぞれの管理容量BWLに反映させてから、各経路探索パケットREQを後続のノードに転送している。
ここで、図24は第3の移動通信装置6A,6Bにおける回線容量管理の動作手順を示すフローチャートである。第3の移動通信装置6A,6Bは、経路探索パケットREQに含まれる要求帯域幅BWgateを管理容量BWLに反映させるとともに、最低帯域幅BWminも管理している。すなわち、管理容量BWLがBWminよりも小さくなると、BWminを更新する。以下図24に沿って詳細に説明する。
第3の移動通信装置6A,6Bは、処理開始後ステップ20に進み、経路探索パケットREQを受信する。続くステップ21では、受信した経路探索パケットREQから第1の移動通信装置4のアドレス(送信元アドレス)と管理番号を確認し、次いでステップ22に進み、CPU34が経路探索パケットREQから要求帯域幅BWgateを取得する。そして、ステップ23に進み、CPU34が容量管理部34iとして作動して、管理容量BWL(処理開始当初の管理容量BWLには、回線容量BWmaxがセットされている)から、その管理容量BWLと容量管理コードが一致する要求帯域幅BWgateの値を削減し、削減後の値を管理容量BWLにセットする(BWL=BWL−BWgate)。そして、ステップ24に進み、最低帯域幅BWminよりも管理容量BWLが小さいか否かを判断し、小さければステップ25に進んで、最低帯域幅BWminを管理容量BWLにより更新した後にステップ26に進む。小さくなければステップ25を実行せずステップ26に進む。ステップ26では、経路探索パケットREQを後続の移動通信装置に転送し、以上をもって処理を終了する。なお、図示はしないが、最低帯域幅BWminが0になったら、第3の移動通信装置6A,6Bがその時点でパケットの転送を停止し、破棄してもよい。
上述の手順によれば、最初に第2の移動通信装置5A宛ての経路探索パケットREQが第3の移動通信装置6A,6Bに到着すると、管理容量BWLは
BWL=BWmax−BWA
となる。次に、第2の移動通信装置5B,5C宛ての経路探索パケットREQが到着すると、管理容量BWLはそれぞれ、
BWL=BWmax−BWA−BWB
BWL=Bwmax−BWA−BWB−BWC
となる。このように、経路探索パケットREQが到着する都度、要求帯域幅BWgateを引いていくため、管理帯域幅BWLは徐々に小さな値になる。そして、管理容量BWLが最低帯域幅BWminよりも小さくなると、その管理容量BWLの値が最低帯域幅BWminにセットされて、第2の移動通信装置5A,5B,5Cに通知されることになる。また、最初に送られた第2の移動通信装置5A宛ての経路探索パケットREQに対して、最大の回線容量が割り当てられるようになり、経路探索パケットREQの送信順により帯域の広い経路情報が通知されることになる。
なお、図示はしないが、第3の移動通信装置6A,6Bが管理容量BWLをリセットするときは、管理番号を更新する(例えば1づつ加算する)。
一方、第2の移動通信装置5A,5B,5Cは、図25に示すフローチャートに沿って作動する。ここで、図25は、無線回線10を提供する第2の移動通信装置5A,5B,5Cの動作手順を示すフローチャートである。第2の移動通信装置5A,5B,5Cは、処理開始後ステップ30に進み、第1の移動通信装置4から送信された各経路探索パケットREQを受信する。次に、ステップ31に進み、受信した各経路探索パケットに基づいて、最も広い帯域を提供可能な経路、すなわち最低帯域幅BWminが最大の経路を選択し、それを決定経路に設定する。また、ステップ32に進み、決定経路を通知するための応答パケットRESをその決定経路を経由して第1の移動通信装置4に返送し、処理を終了する。本実施の形態では、この応答パケットRESに、図23に示す6種類の情報、すなわち「宛先アドレス」、「送信元アドレス」、「管理番号」、「要求帯域幅BWgate」、「最低帯域幅BWmin」、「中継経路情報」の6種類の情報を含めている。
なお、この応答パケットRESを用いて移動通信装置6A,6Bにおける帯域の予約をすることも可能である。
なお、以上の説明では、第1の移動通信装置4から第2の移動通信装置5A,5B,5Cに対する経路探索を例にとって説明しているが、第2の移動通信装置5A,5B,5Cに別途管理番号を設定することにより、第2の移動通信装置5A,5B,5Cからの経路探索を行うこともできる。
(集線回線を利用した通信の動作)
次に、以上のようにして、決定された決定経路を用いたパケット通信の動作内容について説明する。図26は、下り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。
第1の移動通信装置4は、第2の移動通信装置5A,5B,5Cの保有している無線回線10を含む集線回線を利用してパケットを受信する。そのパケット、すなわち、第1の移動通信装置4宛のパケットRP1は、基地局2から第1の移動通信装置4に直接接続する回線R1とともに、第2の移動通信装置5Aを経由する回線R2と、第2の移動通信装置5Bを経由する回線R3とを利用して転送される。パケットRP1は、第1の移動通信装置4の通信相手となる通信装置7から送信され、図示のとおり、d1,d2,d3,d4の4つのデータを有し、そのそれぞれに第1の移動通信装置4宛てのヘッダh4が付されている。
そして、集線制御装置15がパケットRP1を一定のルールに従い振り分ける一方、経由する第2の移動通信装置5A,5Bを介して送信するデータに、第2の移動通信装置5A,5Bを識別するためのヘッダh5A,h5Bを付与してから、パケットRP1を転送する。図では、データd1,d4を含むパケットを第1の移動通信装置4に直接接続される回線R1を介して送信し、データd2,d3を含むパケットはそれぞれ第2の移動通信装置5A,5Bに接続される回線R2,R3を経由して送信している。この場合、集線制御装置15は無線回線R1,R2,R3のそれぞれの品質または帯域幅に応じて、パケットRP1の送信パケット量を調節している。無線回線R1,R2,R3の品質としては、例えば受信信号レベル対干渉電力の比率や、雑音電力の比率などを用いることができる。また、帯域幅の指標としては、最低伝送速度、優先度等のQOS情報を用いることができる。そして、第2の移動通信装置5A,5Bは、それぞれデータd2,d3を含むパケット受信すると、パケット通信部32が転送手段として作動して、それぞれのパケットを第1の移動通信装置4に転送する。
なお、集線制御装置15は移動通信装置7、基地局2、モバイルIPを利用する場合は途中の経路に入るホームエージェントに実装することが可能である。
図27は、上り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。ここでは、第1の移動通信装置4から、d1,d2,d3,d4の4つのデータを有するパケットRP2が通信装置7宛てに送信されている。第1の移動通信装置4は有用集線回線を利用してパケットRP2を送信するが、そのパケットRP2は基地局2に直接接続する回線R1とともに、第2の移動通信装置5Aを経由する回線R2と、第2の移動通信装置5Bを経由する回線R3とを利用して転送される。パケットRP2はそのそれぞれに移動通信装置7宛てのヘッダh7が付されている。
第1の移動通信装置4はパケットRP2を一定のルールに従い振り分ける一方、経由する第2の移動通信装置5A,5Bを介して送信するデータに、第2の移動通信装置5A,5Bを識別するためのヘッダh5A,h5Bを付与してから、パケットRP2を送信している。図では、データd1,d4を含むパケットを移動通信装置7に直接送信し、データd2,d3を含むパケットはそれぞれ第2の移動通信装置5A,5Bに接続される回線R2,R3を経由して送信している。
図28は、基地局が複数存在する場合の下り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。その動作内容は、図27に示した場合と基本的な動作は共通している。第1の移動通信装置4,5Aが基地局2Aに接続され、第2の移動通信装置5Bが異なる基地局2Bに接続されるため、第2の移動通信装置5Bを経由するパケット(データd3を含むパケット)は基地局2Bを経由して第2の移動通信装置5Bに転送されている。なお、図示はしないが、基地局2Aと基地局2Bの間を結ぶ局間回線があるときは、その局間回線を利用して基地局2A,2B間でパケットを転送することも可能である。
図29は、基地局2との無線回線10を保有しない第3の移動通信装置6からパケット送信を行う場合における上り方向の動作内容を示す図である。この場合、第3の移動通信装置6は、d1,d2,d3,d4の4つのデータを有するパケットRP2を一定のルールに従い振り分ける一方、無線回線11を利用し、第1の移動通信装置4と、第2の移動通信装置5A,5Bを介して基地局2に送信している。第1の移動通信装置4には、データd1,d4を含むパケットに第1の移動通信装置4宛てのヘッダh4を付して送信し、第2の移動通信装置5A、5Bには、それぞれデータd2,d3を含むパケットに、ヘッダh5A、h5Bを付して送信している。
なお、基地局2と第1の移動通信装置4,5A,5B,5Cとを接続する無線回線のインターフェースは1種類に限定せず、携帯電話、PHS、無線LAN、BLUETOOTH等の異なるインターフェースを集線の対象にすることも可能である。
上述の実施の形態では、基地局と通信可能な通信端末として作動する通信装置として、移動可能な移動通信装置を例にとって説明しているが、移動しない据え置き型の通信装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でも本発明の適用がある。
本発明に係る通信システム全体の概略構成を示す図である。 第1の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。 第2の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。 第3の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。 基地局に設けられる制御ユニットの構成を示すブロック図である。 第1、第2、第3の移動通信装置の構成を示すブロック図である。 移動通信装置により実現される各手段を示すブロック図で、(a)は第1の移動通信装置により実現される各手段を示すブロック図、(b)は第2の移動通信装置により実現される各手段を示すブロック図である。(c)は第3の移動通信装置により実現される容量管理部を示すブロック図である。 第1の移動通信装置による候補検出の動作を示す図である。 第1の移動通信装置による別の候補検出の動作を示す図である。 第2の移動通信装置から通知される追加情報の一例を示す図である。 第1の移動通信装置によるさらに別の候補検出の動作を示す図である。 第2の移動通信装置と基地局との接続関係を示す図である。 第1の移動通信装置によるさらに別の候補検出の動作を示す図である。 第1の移動通信装置によるさらにまた別の候補検出の動作を示す図である。 第2の移動通信装置と基地局との別の接続関係を示す図である。 5台の移動通信装置が存在する場合の通信システムの構成を示す図である。 無線回線の集線要求の動作を示す図である。 有用集線回線の利用終了通知の動作を示す図である。 第1の移動通信装置におけるアドホックネットワークの遅延量を考慮した場合における第2の移動通信装置の検出手順を示すフローチャートである。 図19に関連する第2の移動通信装置の動作手順を示すフローチャートである。 無線回線を提供する第2の移動通信装置と、無線回線の利用を希望する第1の移動通信装置と、第3の移動通信装置を含むアドホックネットワークの経路探索動作の手順を示す図である。 経路探索パケットに含まれる情報の一例を示す図である。 応答パケットに含まれる情報の一例を示す図である。 第3の移動通信装置における回線容量管理の動作手順を示すフローチャートである。 無線回線を提供する第2の移動通信装置の経路探索に関する動作手順を示すフローチャートである。 決定された決定経路を用いた下り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。 同じく、上り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。 同じく、別の下り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。 同じく、別の上り方向のパケット通信の動作内容を示す図である。 第1の移動通信装置と、第2の移動通信装置とを含むアドホックネットワークを示す図である。 図30に第1の移動通信装置から第2の移動通信装置までの各経路を加えて示す図である。 従来の通信システムの構成を示す図である。
符号の説明
1…通信システム
2,2A,2B,2C…基地局
3…移動通信装置群、4…第1の移動通信装置
5,5A,5B,5C…第2の移動通信装置
6,6A,6B…第3の移動通信装置
10,11…無線回線、15…集線制御装置
13,40…アドホックネットワーク
21,31…制御ユニット
22a,22b,22c…送受信部
21a,34…CPU、32…パケット通信部
33…無線通信部
34a…装置検出部、34b…回線照会部
34c…組合わせ照会部、34d…回線要求部
34e…経路探索部、34f…提供制御部
34g…転送指示部、34h…通知制御部
34i…容量管理部

Claims (18)

  1. 無線ゾーンを形成する通信装置と通信可能な通信端末として作動する通信装置であって
    第1の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、
    前記第2のネットワークを形成する前記通信装置が保有している複数の前記第1の無線回線が、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線された有用集線回線のうち、前記他の通信装置が保有している前記第1の無線回線を経由してパケット通信を行う通信手段を有することを特徴とする通信装置。
  2. 無線ゾーンを形成する通信装置と通信可能な通信端末として作動する通信装置であって
    第1の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、
    前記第1の無線回線を保有している前記通信端末として作動する他の通信装置を検出する装置検出手段と、
    該手段により検出された前記他の通信装置が保有している前記第1の無線回線が、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線された有用集線回線のうち、前記他の通信装置が保有している前記第1の無線回線を経由してパケット通信を行う通信手段とを有することを特徴とする通信装置。
  3. 前記第2のネットワークを形成している他の前記通信装置に対し、前記第1の無線回線の提供を要求する回線要求手段を更に有することを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  4. 前記第2のネットワークを形成している他の前記通信装置または前記無線ゾーンを形成する通信装置に対し、前記第1の無線回線の提供可否を照会する回線照会手段を更に有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の通信装置。
  5. 前記無線ゾーンを形成する通信装置に対し、前記有用集線回線を形成するための前記第1の無線回線を保有している前記通信装置の組合わせを照会する組合わせ照会手段を更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の通信装置。
  6. 前記装置検出手段が、前記第2のネットワークを形成している前記各通信装置間における遅延量または論理上の距離が一定値以下にある他の前記通信装置を検出することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項記載の通信装置。
  7. 前記装置検出手段が、許容可能な遅延量または論理的な距離の情報を含む探索パケットを生成し、前記通信端末として作動する他の通信装置からの応答パケットに応じて、前記探索パケットに含まれる前記許容可能な遅延量または論理的な距離の情報を更新することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項記載の通信装置。
  8. 前記第2のネットワークを形成している前記各通信装置を結ぶ各経路から、前記他の通信装置までの最適経路を探索するための経路探索手段を更に有し、
    該経路探索手段が、経路探索に用いる経路探索パケットに、前記有用集線回線の利用に必要な帯域幅の情報と、前記他の通信装置に共通の管理番号を付加することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の通信装置。
  9. 無線ゾーンを形成する通信装置と通信可能な通信端末として作動する通信装置であって
    第1の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、
    保有している前記第1の無線回線を前記第2のネットワークを形成する他の前記通信装置に提供するように制御する提供制御手段と、
    該手段により提供した前記第1の無線回線を経由するパケットを前記通信端末として作動する他の通信装置に転送する転送手段と、
    前記第2のネットワークを介して、前記通信端末として作動する他の通信装置に、前記第1の無線回線の提供容認を通知するように制御する通知制御手段とを有することを特徴とする通信装置。
  10. 前記通信端末として作動する他の通信装置から、前記第2のネットワークを介して送信される探索パケットに含まれる遅延量または論理的な距離に基づいて、自己のパケット転送に必要な遅延量を考慮した許容値を算出し、該算出された許容値が0以下のときには、前記第2のネットワークにパケットを送信しないように制御する手段を更に有することを特徴とする請求項9記載の通信装置。
  11. 前記通知制御手段は、前記算出された許容値が0よりも大きいときに前記第1の無線回線の提供容認を通知するように制御することを特徴とする請求項10記載の通信装置。
  12. 第1の無線回線により、無線ゾーンを形成する通信装置と互いに通信可能な通信端末として作動する第1の通信装置および複数の第2の通信装置と、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないパケット通信を行える通信装置であって、
    前記第1の通信装置から前記各第2の通信装置宛てに送信される経路探索パケットから前記各第2の通信装置が保有している前記第1の無線回線の回線容量を取得する取得手段と、
    提供可能な回線容量を前記各第2の通信装置に共通の容量管理コードごとに管理する容量管理手段とを有し、
    前記容量管理手段が、その管理される回線容量を、前記取得手段により取得された前記容量管理コードが一致する前記回線容量を用いて更新することを特徴とする通信装置。
  13. 無線ゾーンを形成し、該無線ゾーン内に配置された通信端末として作動する複数の通信装置と無線回線により通信可能な通信装置であって、
    前記各無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る前記無線回線を保有している前記通信端末として作動する通信装置の組合わせを検出する組合わせ検出手段と、
    該手段により検出された前記各通信装置により保有されている前記無線回線が集線された有用集線回線を経由してパケット通信を行う通信手段を有することを特徴とする通信装置。
  14. 前記組合わせ検出手段が、前記無線回線の間の干渉値が一定値以下になる前記無線回線を保有している通信装置の組合わせを検出するように構成され、
    前記組合わせ検出手段により検出された組合わせを前記通信端末として作動する通信装置に通知する手段を更に有することを特徴とする請求項13記載の通信装置。
  15. 前記各第1の無線回線または無線回線を、互いに同じ空間内に共存しないようにして分離照射する指向性アンテナを更に有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項記載の通信装置。
  16. 無線ゾーンを形成する通信装置と前記無線ゾーン内に配置されている複数の通信装置との間に設けられる無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を集線して、有用集線回線を形成する集線手段を有する通信装置であって、
    前記集線手段が、前記無線回線の品質または帯域幅に応じて転送パケット量を調節することを特徴とする通信装置。
  17. 無線ゾーンを形成する通信装置と、該通信装置と通信可能な通信端末として作動する複数の通信装置と、前記無線ゾーンを形成する通信装置と前記通信端末として作動する複数の通信装置との間に設けられる第1の無線回線を集線する集線制御装置とを有する通信システムであって、
    前記無線ゾーンを形成する通信装置は、前記第1の無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る前記第1の無線回線を保有している前記通信端末として作動する通信装置の組合わせを検出する組合わせ検出手段と、
    該手段により検出された前記各通信装置により保有されている前記第1の無線回線が集線された有用集線回線を経由してパケット通信を行う通信手段とを有し、
    前記無線ゾーン内に配置された各通信装置は、
    前記第1の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いに通信を行う前記第1のネットワークと、第2の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、前記通信端末として作動する他の通信装置と互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成するように構成され、かつ前記有用集線回線のうち、前記他の通信装置が保有している前記第1の無線回線を経由してパケット通信を行う通信手段を有する第1の通信装置と、
    前記第1のネットワークと、前記第2のネットワークとを形成するように構成され、保有している前記第1の無線回線を前記第1の通信装置に提供するように制御する提供制御手段と、該手段により提供した前記第1の無線回線を経由するパケットを前記第1の通信装置に転送する転送手段と、前記第2のネットワークを介して、前記第1の通信装置に、前記第1の無線回線の提供容認を通知するように制御する通知制御手段とを有する第2の通信装置とを有し、
    前記集線制御装置は、前記各第1の無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を集線して、前記有用集線回線を形成し、前記各第1の無線回線の品質または帯域幅に応じて転送パケット量を調節する集線手段を有することを特徴とする通信システム。
  18. 無線ゾーンを形成する通信装置と、該通信装置と通信可能な通信端末として作動する第1の通信装置および第2の通信装置とによる通信方法であって、
    前記無線ゾーンを形成する通信装置と前記第1の通信装置および第2の通信装置との間に設けられる第1の無線回線のうち、周波数、時間または場所のいずれかにより分離可能に集線し得る無線回線を集線して、有用集線回線を形成し、
    前記第1の通信装置および第2の通信装置により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由して、前記第1の無線回線により互いに通信を行う第1のネットワークと、第2の無線回線により、前記無線ゾーンを形成する通信装置を経由しないで、互いにパケット通信を行える第2のネットワークとを形成し、
    前記有用集線回線のうち、前記第2の通信装置が保有している前記第1の無線回線を経由して、前記第1の通信装置と第2の通信装置とがパケット通信を行うことを特徴とする通信方法。
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