JP2006093160A - 質量分析装置およびこれを用いる計測システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】直交加速型イオントラップ結合飛行時間型質量分析計において、イオントラップから射出されたイオンの速度分布を縮小する手段を設けることにより、一度に分析できる質量対電荷比範囲を拡大する。
【効果】プロテオーム解析におけるタンパク同定の効率が向上される。
【選択図】 図1
Description
公知例1(B.M.Chien,S.M.Michael and D.M.Lubman,Rapid Commun.Mass Spectrom.7(1993)837.)には、四重極イオントラップと飛行時間型質量分析計(TOFMS)とを同軸に結合した質量分析装置が開示されている。本装置を用いればn=3以上のMSn分析を、高質量対電荷比範囲で高質量精度かつ高質量分解能のTOFMSを用いて行うことが可能である。
公知例2(U.S.Patent 6011259)に開示された質量分析装置では、多極イオンガイド中でCIDを行い、イオンガイドからイオンを排出して直交加速型のTOFMSにより分析が行われる。直交加速部は高真空部に配置可能なため、加速途中での中性ガスとの衝突は殆ど無視できる。一般に多極イオンガイドでのCID効率はイオントラップに比べて低いが、イオンガイドを2次元イオントラップ(またはリニアトラップと呼ばれる)として機能させることにより、CIDの効率をある程度向上できる。
しかし、イオンガイドの軸方向に関するイオンの空間分布およびエネルギー分布が大きいため、加速されたイオンが発散し、結果的に検出感度が低い問題があった。また四重極イオントラップとは異なり、リニアトラップではn=3以上のMSnが不可能である。
イオントラップ内部でイオンはある程度の空間分布をもつため、上述したイオン射出手段を設けた場合であっても、イオンの初期位置の違いによってイオンが射出される際の初期電位が異なる。出口から遠い側のイオンは出口に近い側のイオンよりも遅れて射出されるが、その速度は出口に近い側のイオンよりも大きいためにある位置でこれを追い越す。この位置は空間収束位置と呼ばれる。イオントラップ出口から直交加速部までの間にイオンの進行方向にイオンを加速するための電場を形成しておくことにより、良く知られた多段加速の原理によって空間収束位置を調整することができる。この原理により空間収束位置を最適化することにより、加速領域端部に存在するイオンの検出効率を向上することができる。
イオントラップから射出されたイオンはその質量数対電荷比(m/z)に応じた時間差を生じて直交加速部に到達するが、直交加速部で加速されるイオン、即ち検出器に送り出されるイオンは加速電圧が印加される時点において加速領域内に存在するイオンのみである。つまり、イオントラップに蓄積されるイオンの質量対電荷比範囲は、直交加速部の長さや検出器の長さ等により制限を受け、従って、一度に分析可能な質量対電荷比範囲に物理的な制約がある。直交加速部を長くすることによっても質量対電荷比範囲を拡大できるが、加速領域内でのイオンビームの広がりが大きくなり、全領域に渡って高分解能を実現することが困難になる。また加速領域の長さに対応して検出器を大型化する必要があるが、検出器は高価であり価格のサイズ依存性も大きい。
イオンの速度分布を小さくする手段の具体例としては、(1)イオントラップからイオンが射出されるまでの間にイオントラップ内部の加速電場を大きくするか、または(2)イオントラップからイオンが射出された後にイオントラップ出口と直交加速部入口の間またはその一部の領域の電場を変化させる、ことにより軸方向のイオンの速度分布を縮小する、といった手段がある。
図1は本発明の質量分析装置およびこれを用いた計測システムの構成を示す。本装置および計測システムについてプロテオーム解析を例にして説明する。本解析例はゲノム解読が完了した生物種に関するプロテオーム解析例であり、いわゆるショットガン法と呼ばれるものである。ショットガン法では、タンパクの部分断片の分子量を質量分析法により決定し、ゲノム塩基配列から翻訳されるアミノ酸配列データベースと照合することにより元のタンパクを同定する。まず、細胞から抽出したタンパク混合物を消化酵素等により分解してペプチド混合物を生成する。生成したペプチド混合物を含む試料溶液を液体クロマトグラフ(LC)60のインジェクタに装填し、LC流路に注入する。試料中のペプチド混合物は分離カラムを通過する間に分子量に応じて分離し、試料注入後数分程度から数時間程度にわたって順次LC流路端に接続されたエレクトロスプレー(ESI)イオン源1に到達する。なお、イオン源はESIに限定されない。イオン源は常時動作状態にありイオン源に到達したペプチド断片から順にイオン化される。
イオンを溜め込む際にはリング電極に高周波電圧を印加し、2個のエンドキャップ電極は接地電位とする。これによりイオントラップ内部に四重極電場が形成され、入射するイオンのうち高周波電圧の振幅に対応する質量数対電荷比(m/z)以上のイオンを捕捉することができる。このようにして1〜100ms程度の間イオンを溜め込んだ後、ゲート電極の電圧を変化させてイオンの入射を止める。この状態で0〜10ms程度の間、捕捉したイオンを安定化させる。
ピンホールを通過したイオンはM/z・v2=2eVtrapで決まる速度vで飛行し直交加速部18を通過する。ここでMはイオンの質量、zはイオンの価数、eは電気素量である。従ってm/zの小さいイオンほど早く加速部に到達する。直交加速部18は2枚の平行平板電極9および10で構成され、第二の真空部8内に設けられている。直交加速部18にイオンが充填される間、2枚の電極は接地電位であり、イオンが充填された時点で加速電極9に高電圧パルス(立ち上がり10〜100ns)を印加する。電極10はイオンを通過させるためにメッシュ状であるが、外周部は板状であり、全体の外形は電極9とほぼ等しい。そのため加速電極9に加速電圧が印加された後に直交加速部に進入するイオンは直ちに加速されて電極10の外周部に衝突し検出器には到達しない。電極10のメッシュ部を通過したイオンは無電場のドリフト空間11を飛行してリフレクトロン12に入射し、リフレクトロン内部で反転して再びドリフト空間を飛行してMCP検出器13に入射する。リフレクトロンの使用により直交加速部におけるイオンの空間拡がり(加速方向に関する)に起因する時間拡がりが収束されて分解能が向上する利点と装置が小型化する利点がある。直交加速部を二段の加速電場に分割し、いわゆる二段加速法の原理を用いて空間収束位置を調整することにより、リフレクトロンによる収束効果を最適化できる。
このとき、静電レンズ32を用いてイオン軌道を収束させると検出器を小型化できる。同時に、イオントラップ出口とピンホールとの間に静電レンズ30を配置することにより、ピンホールを通過するイオン量を増加して検出感度を向上できると同時に、イオンビームの拡がりを抑えることができるため分解能が向上する。制御部14は、スイッチ48、49および52を切り替えることにより、ゲート電極、リング電極、エンドキャップ電極、直交加速部への印加電圧の大きさおよびタイミングを制御する。
イオンを蓄積する場合には2枚のリング電極22および23には振幅、周波数、位相が同一の高周波電圧を印加し、2枚のエンドキャップ電極は接地する。イオンを射出する場合には4枚の電極に適当な直流電圧を印加して加速電場を形成する。平板型の四重極イオントラップを用いると均一な加速電場を形成できるため、(1)イオンビームの拡がりが小さい、(2)二段加速による空間収束位置の制御が容易であり、(3)空間収束効果も良好である利点がある。二段加速による空間収束位置を検出位置またはその近傍に設定することにより、検出面内でのイオンの拡がりが低減し、質量対電荷比範囲端部での検出感度の低下を低減できる。
イオントラップにイオンを蓄積した後、高周波電圧の印加を停止し、次に2個のエンドキャップ電極およびリング電極に直流電圧を印加してイオントラップ内部に加速電場を形成する。このとき各電極電圧を接地電位から徐々に変化させることにより、加速電場の傾斜を増加させる。電極電圧の徐々に変化することは、直流電源に備えられた電圧走査回路により行なう。電圧走査回路は最大電圧値(絶対値)および最大電圧値に到達するまでの時間を設定することにより、任意の電圧走査を実現するものである。
一定の加速電場でイオンを射出する場合には、イオントラップから射出されたイオンの運動エネルギーは一定である。射出されたイオンの速度vは、v=√(2・z/M・eV)で決まる。ここでMはイオンの質量、Vはイオントラップ中心部の電位である。すなわち加速電場を増加させた場合には、射出されたイオンの運動エネルギーはm/zが大きいほど大きい。すなわちm/zが大きいほど上記速度式におけるVが大きい。加速電場の増加量および増加速度を適切に設定することにより、1度に分析できる質量対電荷比範囲を拡大すると同時に、検出器を小型化することができる。
イオントラップからイオンを射出する手段として、イオン蓄積用のRF電圧の印加を停止してからイオントラップ内部に加速電場を形成する方法を用いる。RF電圧を印加したままで加速電場を形成すると、イオントラップ内部でのイオンの空間分布、イオントラップ内部でのイオンの運動エネルギー分布、および中性ガスとの衝突散乱に起因する加速領域でのイオンの空間的分散が増大するが、本方法を用いればそのような増大効果を生じない。
図9は、本発明のセグメント方式による分析シーケンスの一例を示す。セグメント方式では分析したい質量対電荷比範囲を数度に分けて分析する。ここではMmax/Mmin=2の装置を用いてm/z300〜3000までを分析する場合について例示した。この場合、全質量対電荷比範囲を300〜600(マスウィンドウ1)、550〜1100(マスウィンドウ2)、1000〜2000(マスウィンドウ3)、1600〜3200(マスウィンドウ4)に分割する。マスウィンドウ端部における感度低下を考慮して各マスウィンドウの端部は適当な量だけ重ね合わされる。質量スペクトルをつなぎ合わせる際には、重畳する質量領域については各ウィンドウのスペクトルのうちで強度の大きい方を採用する。まずイオントラップにイオンを蓄積した後、イオントラップからイオンを射出し、加速パルスを印加してマスウィンドウ1を分析する。引き続いて第二の加速パルスを印加してマスウィンドウ3を分析する。次に再度イオンを蓄積し、同様にしてマスウィンドウ2および4を分析する。マスウィンドウの数がさらに増えた場合でも、1回のイオン蓄積で印加する加速パルスの回数を増すことにより2回のイオン蓄積で全領域を分析することが可能である。なお、測定者は分析したい質量対電荷比範囲を設定するだけでよく、マスウィンドウの設定と加速パルスのタイミングはソフトウェアにより自動計算される。
娘イオンピークが親イオンピークに重なる確率は低いため、MS/MS分析では親イオンピーク近傍の領域を分析する必要性は少ない。またイオントラップでは親イオンの1/3以下および3倍以上のm/zをもつ娘イオンはイオントラップに蓄積されない。そのため、Mmax/Mmin=3程度の装置を用いれば親イオンピークの近傍を除いた前後の2領域を1度のイオン蓄積により分析すればよい。
図10は、本発明の、イオントラップ型質量分析計と直交加速型のイオントラップ結合飛行時間型質量分析計とのハイブリッド装置の構成を示す。
本装置は、直交加速型イオントラップ結合飛行時間型質量分析計の装置構成中に、偏向電極66および67および偏向電極によって偏向されたイオンを検出するための検出器68を配置することにより構成される。イオントラップ型質量分析法では高周波電圧の振幅を走査してm/zの小さいイオンから順にイオントラップから排出して検出することにより質量スペクトルを取得する。本ハイブリッド装置では、偏向電極の2枚の電極間に電位差を与えてから高周波電圧を走査し、排出されたイオンを偏向させて検出器に導く。2枚の偏向電極のうちイオンが通過する側の電極はメッシュ状である。メッシュ状電極の替わりに検出器の入射面との間に電位差を設けてイオンを偏向することもできる。この検出器は直交加速部の後段に配置してもよい。この場合には偏向電極は不要であるため装置構成が単純である。ただし途中にピンホールが存在するため感度が犠牲となる。
次に高周波電圧の振幅を適当な値に固定し、0〜10ms程度の間イオントラップに残されたイオンを安定化し、その間に偏向電極の機能を停止した後、TOFMS分析する。本方法では、Mmax/Mmin=2程度の装置であっても、例えばm/z100〜1500までをイオントラップ型質量分析法により分析し、m/z1500〜3000をTOFMSにより分析することにより、1回のイオン蓄積で100〜3000までの広い領域を分析可能である。イオン速度分布を縮小してマスウィンドウを拡大する方法との併用が可能であり、これによりより広い質量対電荷比範囲を高分解能測定できる。
ショットガン法を用いたプロテオーム解析では、娘イオンの価数を決定する際には質量分解能が高いほど有利である。しかし親イオンを選定する場合には娘イオンの場合ほどの分解能は必要でなく、むしろ検出感度のほうが重要である。また一般にMS測定よりもMS/MS測定の方が高感度である。これは、MS/MS測定では目的とする親イオン専用にイオン蓄積条件を設定できること、アイソレーションの過程で他のイオンやケミカルノイズを大幅に低減できること、親イオンが分解して低分子量化することによりアイソトープピークの数が減少して1本あたりのピーク強度が大きくなること、による。ITMSと直交加速型IT−TOFMSとを比較すると、測定条件や装置構成によっては、ITMSのほうが高感度である場合がある。本ハイブリッド装置を用いれば、MSスペクトル測定にはITMSを用い、MS/MSスペクトル測定にはTOFMSを用いることが可能である。これにより親イオンの選定効率が向上し、結果的にタンパク同定効率が向上する。
図11には、本発明の質量分析装置の更に別の構成例を示す。イオン源で生成されたイオンは真空装置内部の第一の真空部3に配置された四重極イオントラップに導入される。イオンはイオントラップに捕捉され一定時間蓄積された後、イオントラップから射出される。射出されたイオンはピンホールを通過して飛行時間測定部が配置された第二の真空部に入射する。第二の真空部8には直交加速部が配置されており、ピンホールを通ったイオンをイオントラップの軸方向(イオンが射出される方向)に対して直交する方向に加速するための電場を形成することができる。直交加速部には当初は電場は形成されておらず、検出すべきイオンが直交加速部を通過する最中にパルス電圧を印加して加速電場を形成する。
イオントラップから射出されたイオンは、イオンのm/zの小さい順に直交加速部に到達するため、直交加速部にパルス電圧を印加する時点で加速部を通過中のイオンのみが検出される。しかし、本装置では四重極イオントラップを用いてイオントラップ中心部の極めて狭い領域(直径1mm程度以下と考えられる)にイオンを収束させることができるため、同一m/zのイオンの直交加速部における軸方向に関する空間広がりは少なく、従って検出すべきイオンの検出感度が高いという特徴がある。
実施例1においては、イオントラップ内に設けたリング電極およびエンドキャップ電極に印可する電圧の極性を交流から直流に切替えることによりイオンの速度分布を狭めたが、同様の効果は、イオントラップの外部にイオンの速度分布を小さくする手段を設けても良い。イオントラップの外部に一対の直流電源の接続された平行電極を設け、イオントラップから射出されたイオンに対して直流電圧を印可することにより、イオンの速度分布が小さく効果が得られる。
Claims (13)
- イオン源と、
前記イオン源で生成されたイオンを蓄積し射出するイオントラップと、
前記イオントラップから射出されたイオンを、前記射出された方向に対して横方向に加速する加速手段と、
前記加速手段により加速されたイオンを検出する検出器と、
前記イオントラップと前記加速手段との間に、前記射出された方向に電場を形成し、前記電場を変化させる電場形成手段とを備え、
前記電場形成手段は、前記イオントラップから射出されたイオンの前記射出された方向の速度分布幅が小さくなるように前記電場を変化させることを特徴とする質量分析装置。 - 請求項1に記載の質量分析装置において、前記イオントラップへのRF電圧の印加を停止した後に前記イオントラップにDC電圧を印加することにより、前記イオントラップからイオンを射出する手段を備えることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項1乃至2のいずれかに記載の質量分析装置において、前記電場形成手段は、前記イオントラップと前記加速手段との間をイオンが飛行する間に、前記電場形成手段により形成される減速電場の勾配を低下させることを特徴とする質量分析装置。
- イオン源と、
前記イオン源で生成したイオンを蓄積する、リング電極とエンドキャップ電極とを備えたイオントラップと、
前記リング電極へのRF電圧の印加を停止した後に前記リング電極及びエンドキャップ電極にDC電圧を印加することによって前記イオントラップに蓄積されたイオンを射出する射出手段と、
前記イオントラップから射出されたイオンを前記射出された方向に対して横方向に加速する加速手段と、
前記加速手段により加速されたイオンを検出する検出器とを備え、
前記射出手段は、前記イオントラップからイオンを射出する間に前記DC電圧を変化させることにより前記イオントラップから射出するイオンの前記射出された方向の速度分布幅を小さくするための制御手段を有することを特徴とする質量分析装置。 - 請求項4に記載の質量分析装置において、前記イオントラップからイオンを射出する間に、前記DC電圧を段階的に変化させることを特徴とする質量分析装置。
- イオン源と、
前記イオン源で生成されたイオンを蓄積し射出するイオントラップと、
前記イオントラップから射出されたイオンを前記射出された方向に対して横方向に加速する加速手段と、
前記加速手段により加速されたイオンを検出する第1の検出器と、
前記イオントラップに印加されるRF電圧の振幅を掃引することにより前記イオントラップに蓄積されたイオンの一部を質量対電荷比の小さい順に排出するための質量走査手段と、
前記質量走査手段によりイオントラップから排出されたイオンを検出する第2の検出器とを備えることを特徴とする質量分析装置。 - 請求項6に記載の質量分析装置において、前記イオントラップから排出されたイオンを前記第2の検出器に導入するイオンの軌道偏向手段を備えたことを特徴とする質量分析装置。
- イオン源と、
前記イオン源で生成されたイオンを蓄積し射出するイオントラップと、
前記イオントラップから射出されたイオンを前記射出された方向に対して横方向に加速する加速手段と、
前記加速手段により加速されたイオンを検出する検出器と、
前記イオントラップからのイオンの射出のタイミングを制御するタイミング制御手段と、
前記加速手段と前記タイミング制御手段とを連携させる連携制御手段とを有し、
前記連携制御手段は、イオンの射出を開始するタイミングと前記加速手段による加速動作を開始するタイミングとの間の時間を、測定すべきイオンの質量対電荷比の範囲に応じて定めることを特徴とする質量分析装置。 - 請求項8に記載の質量分析装置において、前記連携制御手段は、複数の質量対電荷比領域を分析するために、イオンの射出を開始するタイミングと前記加速手段により加速動作を開始するタイミングとの間の時間を順次変化させることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項8に記載の質量分析装置において、イオンの射出を開始してから前記加速動作を複数回繰り返すことにより複数の質量対電荷比領域を分析する質量分析装置であって、イオンの射出と分析を繰り返し行い、1回又は有限回のイオンの射出ごとに前記複数回の加速動作のタイミングが異なることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項8に記載の質量分析装置において、前記連携制御手段は、イオンの射出を開始するタイミングと前記加速動作を開始するタイミングとの間の時間を、前記加速動作を行う毎に検出されるイオンの質量対電荷比領域が互いに部分的に重なり合うように定めることを特徴とする質量分析装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の質量分析装置と、液体クロマトグラフとを備えたことを特徴とする計測システム。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の質量分析装置と、データベースとを備えたことを特徴とするプロテオーム解析システム。
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JP4248540B2 (ja) | 2009-04-02 |
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