JP2006091707A - 画像表示装置 - Google Patents

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和夫 中村
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淳一 山下
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Abstract

【課題】アクティブマトリクス型の表示装置において、ドライバICの部品点数削減と接続点数削減を実現する。
【解決手段】画素1Cは、発光素子とこれを駆動する画素回路とからなる。画素回路は複数の薄膜トランジスタからなり、複数の制御線1D及び1Eから供給された異なるパタンの制御パルスに応答して動作し映像信号に応じた輝度で発光素子を発光させる。制御線駆動回路部は、一次駆動回路1Gと二次駆動回路1Xとからなる。一次駆動回路1Gは、順次行ごとに同一パタンの制御パルスを生成し、そのまま又は二次駆動回路1Xを通して行ごとに複数の制御線1D,1Eのうち1本に供給する。二次駆動回路1Xは、一次駆動回路1Gから出力された制御パルスに基づいて異なるパタンの制御パルスを合成し、行ごとに複数の制御線1D,1Eのうち別の制御線に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マトリクス状に配列された発光素子を有し、画素単位で表示制御が行われるアクティブマトリクス型の画像表示装置に関する。例えば、発光素子として有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたアクティブマトリクス型の画像表示装置に関する。
近年、自発光型の高輝度ディスプレイとして、有機ELを用いた薄型の画像表示装置が注目を集めている。自発光であるために液晶表示装置のようなバックライトが不要で視野角が広く、表示パネル全体を1〜2mm程度まで薄型化できる。特に、薄膜トランジスタ(TFT)を能動素子として用いるアクティブマトリクス型の有機EL表示装置は、ほとんど従来のアクティブマトリクス型の液晶表示装置と同じプロセスで作成することができる。従って、アクティブマトリクス型の有機EL表示装置は比較的低コストで製造可能なため、開発が盛んに行われている。
なかでも非晶質ケイ素を用いたアモルファスシリコンTFTは、多結晶ケイ素を用いたポリシリコンTFTよりも、製造プロセス温度が低く且つ工程数も少ないので、低コストで作成でき、大型化も容易である。このため、アモルファスシリコンTFTを能動素子としたアクティブマトリクス型有機EL表示装置は、対角寸法が30インチ以上のテレビジョン用ディスプレイとして、非常に有望視されている。
しかしながら、アモルファスシリコンTFTを用いた場合には、画素回路自体はアモルファスシリコンTFTで構成できるものの、画素回路を駆動する周辺の駆動回路はアモルファスシリコンTFTで形成することが難しい。一般に、アモルファスシリコンTFTの電界移動度は、0.5〜1.0cm/V・sと、ポリシリコンTFTの100cm/V・sに近くして、約二桁程小さい。その分アモルファスシリコンTFTは能力的に劣るので、パネル内部に複雑な回路を構成することは困難である。仮にシフトレジスタを用いた走査線駆動回路を無理にパネル内部に内蔵させた場合、必要な駆動能力を確保するためその実装面積は実用的な大きさを遥かに超えてしまう。またアモルファスシリコンTFTは、多数キャリアとして電子を用いたN型TFTが実用されているが、P型のアモルファスシリコンTFTはN型のアモルファスシリコンTFTよりさらに電界移動度が小さいため実用的ではない。従って、CMOS構成が取れないため、駆動回路の設計に大きな制約が生じる。よって、アモルファスシリコンTFTを能動素子として用いたアクティブマトリクス型の表示装置では、パネル内の画素回路のみをアモルファスシリコンTFTで構成し、画素回路を駆動する周辺の駆動回路は別途IC部品として外付けするのが普通である。
図6は、従来のアクティブマトリクス型表示装置の画素回路を示した模式的な回路図である。図示するように、画素1Cは、行状に配された制御線と列状に配された信号線とが交差する部分に形成されている。制御線は1画素あたり2本配されており、一方の制御線1Dには制御線駆動回路(図示せず)から制御パルスSCANが供給される。他方の制御線1Eには、同じく外部の制御線駆動回路から制御パルスBSが供給される。一方、信号線1Fは1画素につき1本配されており、外部の信号線駆動回路から映像信号SIGが供給される。
画素1Cは発光素子として例えば有機EL素子ELを備えており、これを駆動する画素回路が、3個のN型アモルファスシリコントランジスタPT1,PT2,PT3と保持容量Csとで構成されている。
トランジスタPT1はサンプリング用であり、そのゲートが制御線1Dに接続し、ドレインが信号線1Fに接続し、ソースが保持容量Csの一端に接続している。トランジスタPT2は昇圧制御用であり、そのゲートが他方の制御線1Eに接続し、そのドレインが保持容量Csの他端に接続し、そのソースが接地電位VSSに接続している。なお発光素子ELはこの昇圧制御用トランジスタPT2と並列に接続している。トランジスタPT3は発光素子ELの駆動用であり、そのゲートが保持容量Csの一端に接続し、そのドレインが電源電位VDDに接続し、そのソースが発光素子ELのアノード側に接続している。
図7は、図6に示した画素回路の動作説明に供するタイミングチャートであり、制御パルスBS,SCANと、駆動用トランジスタPT3から発光素子ELに供給される駆動電流Ielの波形を表している。まず制御パルスBSをハイレベルにすることでトランジスタPT2を導通させ、発光素子ELのアノード電子を接地電位VSS(通常は0V)に固定する。その後制御パルスSCANをハイレベルにしてサンプリング用トランジスタPT1を導通させ、信号線1Fから映像信号SIGを保持容量Csに取り込む。そして、制御パルスBSをハイレベルからローレベルに立ち下げる。これにより保持容量Csの他端及び発光素子ELのアノードは接地電位VSSから切り離されるため、発光素子ELのアノード電位が上昇を始める。このとき、保持容量Csの端子間電圧は映像信号SIGを取り込んだときの電位差を保つので、ドライブトランジスタPT3のゲート電圧もいわゆるブートストラップ動作で上昇し、ある電位に安定する。これにより、ドライブトランジスタPT3は映像信号SIGに応じた駆動電流Ielを発光素子ELに供給する。これが発光時の動作である。なお図示の例では、制御パルスBSのパルス幅に3水平期間が割り当てられ、制御パルスSCANのパルス幅に1水平期間が割り当てられている。制御パルスBSがハイレベルにある期間がブートストラップ期間であり、発光素子は非発光状態ある。また制御パルスSCANがハイレベルにある期間が映像信号取り込み期間(サンプリング期間)である。制御パルスBSがハイレベルからローレベルに立ち下がった後、発光期間が開始する。
液晶ディスプレイとは異なり、有機ELディスプレイは上述のように1画素当たり2本以上複数本の制御線を設けたパネルが開発されており例えば以下の特許文献1〜3に記載がある。
特開2003−195809 特開2003−186439 特開2003−150118
図6及び図7に示した画素回路では制御線が1画素当たり2本配されているため、全体的な装置構成は、図8のようになる。図示するように、従来のアクティブマトリクス型の画像表示装置は、パネル1Aとこれに外付けされる周辺回路部とで構成されている。パネル1Aの画素アレイ部1Bにマトリクス状の画素1Cが配置されている。各画素1Cには、2本の制御線1D,1Eと1本の信号線1Fが接続している。行状に配された制御線1Dを駆動するために左側の制御線駆動回路部1Gがパネル1Aに取り付けられている。この制御線駆動回路部1Gは複数のドライバICからなり、それぞれがフレキシブル基板の上に搭載された形でパネル1Aに取り付けられる。また各ドライバICを統合的に制御するため、水平走査制御回路1Hが設けてある。もう一方の制御線1Eを駆動するため、パネル1Aの右側に制御線駆動回路部1Jが外付けされている。制御線駆動回路部1Jも複数のドライバICで構成されており、それぞれフレキシブル基板の上に搭載されている。各ドライバICを統合的に制御するため水平走査制御回路1Kが配されている。また各信号線1Fを駆動するため、パネル1Aの下側に信号線駆動回路部1Lが接続している。ここの信号線駆動回路部1Lも複数のドライバICで構成されており、フレキシブル基板を介してパネル1Aに取り付けられている。制御線駆動回路部1Lを制御するため、映像制御回路1Mが入られている。
図8に示した従来の装置構成では、各画素1Cに割り当てられた2本の制御線1D,1Eを駆動するため、それぞれ別々に制御線駆動回路部1Gと制御線駆動回路部1Jが必要であり、ドライバICの個数が増える。さらに、制御線駆動回路部1G,1Jをそれぞれ制御するため、水平走査制御回路1H,1Kをパネル1Aの左右に分けて接続する必要もあり、部品点数及び接続点数が非常に多くなる。よって、従来の装置構成は、部品点数増加によるコスト上昇及び接続点数増加による信頼性低下を引き起こす可能性があるという課題がある。なお従来例として示した図6の画素回路構成は制御線が2本であったが、さらに駆動トランジスタの閾値ばらつきや有機EL発光素子特性の補償を行うため、画素回路が複雑になる場合がある。これに応じ、1画素に割り当てられる制御線の本数も必然的に増加する傾向にある。よって、パネル1Aと制御線駆動回路部を構成するドライバICとを相互に接続する際、狭ピッチ実装を行う必要があり更に接続点数は増加する。
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明はアモルファスシリコントランジスタ等を能動素子として用いるアクティブマトリクス型の表示装置において、パネル内に簡単な構成の制御信号駆動回路を設けることで、ドライバICの部品点数削減と接続点数削減を実現することを目的とする。かかる目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち本発明は、画素アレイ部と制御線駆動回路部と信号線駆動回路部とを含み、前記画素アレイ部は、行状に配された制御線と、列状に配された信号線と、該制御線と該信号線とが交差する部分に配された行列状の画素とを含み、前記信号線駆動回路部は該信号線に映像信号を供給し、前記制御線駆動回路部は、該制御線に制御パルスを供給して行ごとに該画素を駆動し、該信号線に供給された映像信号に応じて映像を表示する画像表示装置において、前記制御線は画素の一行あたり複数本配されており、各画素は、発光素子とこれを駆動する画素回路とからなり、該画素回路は複数の薄膜トランジスタからなり、該複数の制御線から供給された異なるパタンの制御パルスに応答して動作し該映像信号に応じた輝度で該発光素子を発光させ、前記制御線駆動回路部は、一次駆動回路と二次駆動回路とからなり、前記一次駆動回路は、順次行ごとに同一パタンの制御パルスを生成し、そのまま又は二次駆動回路を通して行ごとに複数の制御線のうち1本に供給し、前記二次駆動回路は、該一次駆動回路から出力された該制御パルスに基づいて異なるパタンの制御パルスを合成し、行ごとに複数の制御線のうち別の制御線に供給することを特徴とする。
好ましくは、前記画素アレイ部は一枚の基板からなるパネル内に集積形成されており、前記制御線駆動回路部は、該一次駆動回路が該パネルに対して外付けされる一方、該二次駆動回路が該パネルに内蔵されている。また、前記画素回路を構成する薄膜ドランジスタはN型のアモルファスシリコントランジスタであり、前記二次駆動回路もN型のアモルファスシリコントランジスタでパネル内に集積形成されている。又、前記二次駆動回路は、該一次駆動回路から異なるタイミングで出力された同一パタンの少なくとも二個の制御パルスに基づいて異なるパタンの一個の制御パルスを合成する。例えば前記二次駆動回路はフリップフロップからなり、該二個の制御パルスのうち先発の制御パルスに応じて立ち上り、後発の制御パルスに応じて立ち下がる該異なるパタンの制御パルスを合成する。
本発明によれば、制御線駆動回路部の一部をパネルに内蔵化し、残りを外付けとしている。そして内蔵化した制御線駆動回路は外付けの制御線駆動回路で制御するようにしている。具体的には、アモルファスシリコントランジスタを能動素子として用いたパネル内に、例えば簡単なフリップフロップ構成の制御線駆動回路を形成することで、パネルに外付けされるドライバICの数を増やすことなく、複数の制御線を有する画素を駆動できるので、低コスト且つ高信頼性のアクティブマトリクス型有機EL表示装置を提供できる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる画像表示装置、例えば各画素の表示素子として自発光素子である有機EL素子を用いた、アクティブマトリクス型有機EL表示装置を示す概略構成図である。図示するように、本画像表示装置は、画素アレイ部1Bと制御線駆動回路部と信号線駆動回路部1Lとを含んでいる画素アレイ部1Bは、行状に配された制御線1D,1Eと、列状に配された信号線1Fと、制御線1D,1Eと信号線1Fとが交差する部分に配された行列状の画素1Cとを含む。信号線駆動回路部1Lは信号線1Fに映像信号を供給する。本実施形態では、信号線駆動回路部1Lが外付けのドライバICからなり、信号線1Fの本数に応じた個数のドライバICが用いられている。各ドライバICはフレキシブル基板に搭載された形で、供給されている。なお、各ドライバICを制御するため、映像制御回路1Mが信号線駆動回路部1Lに接続している。制御線駆動回路部は、制御線1D,1Eに制御パルスを供給して行ごとに画素1Cを駆動し、各信号線1Fに供給された映像信号に応じて映像を表示する。
制御線1D,1Eは、画素1Cの1行あたり2本配されている。各画素1Cは発光素子とこれを駆動する画素回路とからなる。画素1Cの具体的な構成は、図6に示したとおりである。すなわち、画素回路は複数の薄膜トランジスタPT1,PT2,PT3からなり、複数の制御線1D,1Eから供給された異なるパタンの制御パルスSCAN,BSに応答して動作し、映像信号SIGに応じた輝度で発光素子ELを発光させる。
本発明の特徴事項として、再び図1を参照すると、制御線駆動回路部は、一次駆動回路1Gと二次駆動回路1Xとからなる。一次駆動回路1Gは、順次行ごとに同一パタンの制御パルスを生成し、そのまま又は二次駆動回路1Xを通して行ごとに複数の制御線のうち1本の制御線1Dに供給する。二次駆動回路1Xは、一次駆動回路1Gから出力された制御パルスに基づいて異なるパタンの制御パルスを合成し、行ごとに複数の制御線のうち別の制御線1Eに供給する。なお本実施形態では、一次駆動回路1GはドライバICからなり、画素1Cの行数に見合った個数だけ、取り付けられている。また複数の一次駆動回路1Gを制御するため、水平走査制御回路1Hが設けられている。
本実施形態では、画素アレイ部1Bは一枚の基板からなるパネル1A内に集積形成されている。これに対して制御線駆動回路部は、一次駆動回路1Gがパネル1Aに対してフレキシブル基板により外付けされる一方、二次駆動回路1Xがパネル1A内に内蔵されている。この場合、図6に示したように、画素回路を構成する複数の薄膜トランジスタPT1,PT2,PT3は共にN型のアモルファスシリコントランジスタであり、二次駆動回路1XもN型のアモルファスシリコントランジスタでパネル1A内に集積形成することが好ましい。
二次駆動回路1Xは、一次駆動回路1Gから異なるタイミングで出力された同一パタンの少なくとも2個の制御パルスに基づいて異なるパタンの1個の制御パルスを合成する。例えば二次駆動回路1Xはフリップフロップからなり、2個の制御パルスのうち先発の制御パルスに応じて立ち上がり、後発の制御パルスに応じて立ち下がる異なるパタンの制御パルスを合成する。
図1に示した本発明にかかる画像表示装置と図8に示した従来の画像表示装置を比較すると、画素1行当たり複数の制御線を有するパネルであっても、本発明の場合外付けの制御線駆動回路とこれを走査する水平走査制御回路は各々一種類でよく、図8の従来例に比べ部品点数及び接続点数が削減されている。
図2は、図1に示したパネル内蔵の二次駆動回路1Xの構成要素となる回路素子を示す回路図である。図示するように、二次駆動回路1Xの基本構成は、フリップフロップ部FFとインバータ(バッファ)部INVとで構成されている。いずれも、N型のアモルファスシリコントランジスタで構成されている。具体的には、フリップフロップFFは2個のトランジスタMN3,MN4で構成されている。2個のトランジスタMN3とMN4は電源電位VDDと接地電位VSSとの間に縦列接続されている。電源電位VDDは制御線のハイレベル電位に等しい電位に設定され、接地電位VSSは制御線のローレベル電位に等しい電位に設定されている。トランジスタMN3のゲートが入力ノードIN1となり、他方のトランジスタMN4のゲートが入力ノードIN2となっている。両トランジスタMN3,MN4の接続点が中間ノードn1となっている。
一方バッファ部はブートストラップ形式のインバータ回路からなり、3つのトランジスタMN5,MN6,MN7と1つの容量素子Cbsとからなる。トランジスタMN6,MN7は電源電位VDDと接地電位VSSとの間に縦列接続され、両トランジスタMN6,MN7の接続点が出力ノードOUTとなっている。トランジスタMN7のゲートにはフリップフロップ部FFの中間ノードn1が接続している。
図3は、図2に示した回路の動作説明に供するタイミングチャートである。図3は、初期状態として中間ノードn1の電位がVSSで、出力OUTの電位がVDDである場合を示している。この初期状態からまず入力IN1をオン、入力IN2をオフにすると、フリップフロップ部FFのトランジスタMN3がオンになることで、トランジスタMN3を介してインバータ部INVのトランジスタMN7のゲート電位をVDD電位とする。このとき、出力OUTは、インバータ動作点電位をトランジスタMN7のゲート電位が超えた時点でVSSになる。その後、IN1とIN2をオフ状態にすると、フリップフロップ部FFのトランジスタMN3とMN4はカットオフするため、中間ノードn1はハイインピーダンス状態となり、その電位が保持される。よって出力OUTもその論理状態を保持する。その後、IN1をオフ、IN2をオンにすると、フリップフロップ部FFのトランジスタMN3はカットオフし、トランジスタMN4は導通状態になるので、ノードn1の電位はVSS側に放電され、出力OUTのレベルはVDDとなる。この一連の動作を以下の表1に示す。
Figure 2006091707
図4は、図2に示した回路要素を用いて構成したパネル内蔵の二次駆動回路を示す回路図である。この二次駆動回路は、図1に示した制御線1D及び1Eを駆動するものである。具体的には、図6に示すように、一方の制御線1Dに制御パルスSCANを供給し、他方の制御線1Eに他方の制御パルスBSを供給するものである。これらの制御パルスCSAN及びBSの波形は、図7に示したとおりである。
図4に示した二次駆動回路は、2段分のみを表しており、N行目の画素行及びN+1行目の画素行に対応した部分である。図では表記を簡略化するため、一次駆動回路及び二次駆動回路の出力段番号を♯Nで表しており、N行目の画素と対応している。図4の回路図で、ドライバ出力とあるのは、外付けされた一次駆動回路の出力である。
図示するように、N行目の画素に対応する二次駆動回路の部分は、図3に示したFFとINVの直列接続からなる。FFの一方の入力IN1にはドライバ出力♯Nが供給され、他方の入力IN2にはドライバ出力♯N+3が供給されている。FF及びINVの直列接続は、ドライバ出力♯N及び♯N+3を処理して、制御パルスBS#Nを出力する。なお、ドライバ出力#N+2はそのまま二次駆動回路をスルーし、制御パルスSCAN#Nとして同じN行目の画素に供給される。
次のN+1行目の画素に対応して、二次駆動回路は同じくFFとINVの直列接続で構成されている。FFの入力IN1には一次駆動回路側のドライバ出力#N+1が供給され、他方の入力IN2にはドライバ出力#N+4が供給される。FF及びINVの直列接続はこれらの入力を処理して、制御パルスBS#N+1を出力する。なお、ドライバ出力#N+3はそのまま二次駆動回路をスルーして、他の制御パルスSCAN#N+1とする。これらの制御パルスBS#N+1及びSCAN#N+1は、N+1行目の画素に供給される。
図5は、図4に示した二次駆動回路の動作説明に供するタイミングチャートである。タイミングチャートの上半分が二次駆動回路に入力する波形を表し、下半分が二次駆動回路の出力波形を表している。図示するように、二次駆動回路は、一次駆動回路のドライバ出力#Nに対応して、制御パルスBS#Nを立ち上げる。続いてドライバ出力#N+1はそのままスルーして制御パルスSCAN#Nとする。同時にドライバ出力#N+1に応答して制御パルスBS#N+1を立ち上げる。続いてドライバ出力#N+2が入力されると、制御パルスBS#Nを立ち下げる。同時にドライバ出力#N+2をそのままスルーして制御パルスSCAN#N+1とする。更に次のドライバ出力#N+3が入力すると、制御パルスBS#N+1を立ち下げる。
二次駆動回路の入力となる一次駆動回路のドライバ出力は、1行ごと順次#N,#N+1,#N+2,#N+3,#N+4のように出力される。一次駆動回路はシフトレジスタからなり、1水平期間ごとにドライバ出力を隣接段に転送する構成となっており、液晶表示装置で一般的に用いられる走査線駆動回路と同じである。このような入力が二次駆動回路に入力されると、図2及び図4で示した回路構成により、N行目の画素を駆動する制御パルスBS#Nは、ドライバ出力#Nの立ち上がりエッジでハイレベル(VDD電位)となり、ドライバ出力#N+3の立ち上がりエッジでローレベル(VSS電位)を取り、図7で示した制御パルスBSの波形と一致する。また、N行目の画素を駆動する映像信号取り込み用の制御パルスSCAN#Nは、ドライバ出力#N+1をそのままスルーすることで得ている。
このように本発明によれば、特にアモルファスシリコントランジスタを能動素子として用いた表示パネル内に、簡単なフリップフロップで構成された二次駆動回路を形成することで、パネル外に接続される一次駆動回路(ドライバIC)の数を増やすことなく、複数の制御線を有する画素を駆動できるので、低コストで且つ高信頼性のアクティブマトリクス型有機EL表示装置を提供できる。また、実施形態は1画素当たり2本の制御線が配された表示装置を対象としているが、本発明はこれに限られるものではなく3本以上の制御線が1画素に割り当てられた構成にも適用できる。例えば制御線が3本の場合、パネル内蔵の二次駆動回路を2個作ればよい。この場合各二次駆動回路は、それぞれフリップフロップの多段接続で構成することができる。各フリップフロップに入力するドライバ出力を適宜選択することで、多種多様の制御パルスを形成できる。
本発明にかかる画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示した二次駆動回路の構成要素を示す回路図である。 図2に示した回路の動作説明に供するタイミングチャートである。 図1に示した二次駆動回路の構成例を示す回路図である。 図4に示した二次駆動回路の動作説明に供するタイミングチャートである。 画像表示装置に含まれる画素の構成を示す回路図である。 図6に示した画素の動作説明に供するタイミングチャートである。 従来の画像表示装置の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1A・・・パネル、1B・・・画素アレイ部、1C・・・画素、1D・・・制御線、1E・・・制御線、1F・・・信号線、1G・・・一次駆動回路、1L・・・信号線駆動回路、1X・・・二次駆動回路

Claims (5)

  1. 画素アレイ部と制御線駆動回路部と信号線駆動回路部とを含み、
    前記画素アレイ部は、行状に配された制御線と、列状に配された信号線と、該制御線と該信号線とが交差する部分に配された行列状の画素とを含み、
    前記信号線駆動回路部は該信号線に映像信号を供給し、
    前記制御線駆動回路部は、該制御線に制御パルスを供給して行ごとに該画素を駆動し、該信号線に供給された映像信号に応じて映像を表示する画像表示装置において、
    前記制御線は画素の一行あたり複数本配されており、
    各画素は、発光素子とこれを駆動する画素回路とからなり、
    該画素回路は複数の薄膜トランジスタからなり、該複数の制御線から供給された異なるパタンの制御パルスに応答して動作し該映像信号に応じた輝度で該発光素子を発光させ、
    前記制御線駆動回路部は、一次駆動回路と二次駆動回路とからなり、
    前記一次駆動回路は、順次行ごとに同一パタンの制御パルスを生成し、そのまま又は二次駆動回路を通して行ごとに複数の制御線のうち1本に供給し、
    前記二次駆動回路は、該一次駆動回路から出力された該制御パルスに基づいて異なるパタンの制御パルスを合成し、行ごとに複数の制御線のうち別の制御線に供給することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画素アレイ部は一枚の基板からなるパネル内に集積形成されており、前記制御線駆動回路部は、該一次駆動回路が該パネルに対して外付けされる一方、該二次駆動回路が該パネルに内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記画素回路を構成する薄膜ドランジスタはN型のアモルファスシリコントランジスタであり、前記二次駆動回路もN型のアモルファスシリコントランジスタでパネル内に集積形成されていることを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
  4. 前記二次駆動回路は、該一次駆動回路から異なるタイミングで出力された同一パタンの少なくとも二個の制御パルスに基づいて異なるパタンの一個の制御パルスを合成することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 前記二次駆動回路はフリップフロップからなり、該二個の制御パルスのうち先発の制御パルスに応じて立ち上り、後発の制御パルスに応じて立ち下がる該異なるパタンの制御パルスを合成することを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
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