JP2006091288A - 液晶表示パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 1画素内に透過部と反射部とを有する液晶パネルにおいて、製造工程を増加させることなく、フリッカの発生をなくして表示品位の向上を図る。
【解決手段】 1画素内に透過部14と反射部15とを有する液晶表示パネル10AのTFT基板12Aにおいて、透過電極124と反射電極126が電気的に分離され、透過電極124と反射電極126とで対向基板の対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差を、ゲート電位の変動による画素電極124,126の電位変動の差で補正するように、透過部14と反射部15の液晶容量Clc、補助容量Ccs、ゲート−ドレイン間容量Cgdが設定されている。ゲート−ドレイン間容量Cgdはトランジスタサイズやゲートパターンで調整され、補助容量CcsはCs面積や絶縁膜厚で調整され、液晶容量Clcは電極面積で調整される。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、例えばパーソナルコンピュータなどのOA機器や、例えば携帯電話機およびPDAなどの電子情報機器などの表示部に用いられる液晶表示パネルに関する。
従来、液晶表示パネルは、一対の基板間に液晶層が挟持されており、両基板に設けられた電極間に表示電圧を印加して液晶層内の液晶分子の配向状態を変化させて光を散乱・透過させることにより、その表示画面上に文字・図形を表示する。
この液晶表示パネルの表示駆動方式としては、単純マルチプレックス駆動方式と、TFT(薄膜トランジスタ)などのスイッチング素子を用いたアクティブ駆動方式とが挙げられる。
単純マルチプレックス駆動方式では、2型程度の大きさで消費電力が10mW〜15mW程度と消費電力が小さいものの、明るさおよびコントラストが低く、応答速度が小さいなど、表示品位に問題がある。
一方、TFTなどを用いたアクティブ駆動方式では、明るさおよびコントラストが高く、応答速度も速く、表示品位は充分である。以下に、アクティブ駆動方式の液晶表示パネルについて、さらに詳しく説明する。
アクティブ駆動方式の液晶表示パネルでは、液晶層を挟んで対向配置される一対の基板の一方側に、複数の走査線(ゲートバスライン)と複数の信号線(ソースバスライン)とが互いに交差するように配置され、両配線で区切られた矩形状の各領域(画素部)に画素電極およびスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)がマトリクス状に設けられている。TFTのゲート電極はゲートバスラインに接続され、TFTのソース電極はソースバスラインに接続され、TFTのドレイン電極は画素電極に接続されている。他方の基板には画素電極に対向配置された対向電極が設けられており、画素電極と対向電極との間に印加される表示電圧に応じて、両電極間に挟まれた部分(画素)の液晶分子の配向状態が変化させて、その表示画面上に文字・図形などが表示される。
図7は、従来の一般的なアクティブマトリクス型液晶表示パネルの信号波形図であって(a)はソースバスラインに流れるソース信号を示す波形図であり、(b)はゲートバスラインに流れるゲート信号を示す波形図であり、(c)はTFTのドレイン電極電位を示す波形図であり、(d)は対向電極の電位を示す波形図であり、(e)、(e’)は液晶印加電圧を示す図である。なお、ここでは、直流電圧の印加による液晶の劣化を避けるために、1フレーム毎に、1画素における液晶印加電圧の極性を反転させる交流駆動が行なわれている。さらに、1フレーム全画素に同極性の電圧が印加されることによる表示のちらつきを低減するために1走査線毎にソース信号(データ信号)の電圧極性を反転させる交流駆動が行われている。また、ここでは、図7を用いて対向信号ACでの駆動例について説明するが、図8に対向信号DCでの駆動例を示す。この場合には、ドレイン電位波形が変わるが、対向信号DCにおいても本発明は適用可能である。
図7に示すように、まず、時点Aでは、ゲートバスラインからハイレベルのゲート信号(Vgh)がゲートに印加されてTFTがオン状態になり、画素電極にソースバスラインからのソース信号電位(VS1)が書き込まれる。
次に、時点Bでは、ゲートバスラインからローレベルのゲート信号(Vgl)が印加されてTFTがオフ状態になり、ゲート電位の変動によって画素電極の電位(ドレイン電位)に変化(ドレイン電位の引き込み)ΔVdが生じる。この時点Bから次にTFTがオン状態になるまで、液晶印加電圧ΔVlc0は(VS1−ΔVd)−Vcom0が保持される。
時点Cでは、ゲートバスラインからハイレベルのゲート信号(Vgh)がゲートに印加されてTFTがオン状態になり、画素電極にソースバスラインからのソース信号電位(VS0)が書き込まれる。
さらに、時点Dでは、ゲートバスラインからローレベルのゲート信号(Vgl)が印加されてTFTがオフ状態になり、これによるゲート電位の変動によって画素電極の電位(ドレイン電位)に変化(引き込み)ΔVdが生じる。この点Dから次にTFTがオン状態になるまで、液晶印加電圧ΔVlc1はVcom1−(VS0−ΔVd)が保持される。ここで、ちらつきのない表示を得るためには、区間B〜Cでの液晶印加電圧と区間D〜Eでの液晶印加電圧を等しくする必要がある。すなわち、図7の(e)に示すようにVlc0とVlc1が異なる場合はちらつくため、(e’)に示すようにVlc0とVlc1が等しくなるようにする必要がある。すなわち、(VS1−ΔVd)−Vcom0=Vcom1−(VS0−ΔVd)が必要であり、このときの対向信号の交流中央電位(最適Vcdc値)、すなわち(Vcom0+Vcom1)/2は、
{(Vs1+Vs0)/2}−ΔVd
となる。
このような液晶表示パネルは、CRT(Cathode Ray Tube)やEL(Electro luminescence)パネルとは異なり、自らは発光しないため、画素電極として光透過材料を用いて液晶表示パネルの背面側に設けたバックライトからの光の透過量を液晶表示パネルで制御して画像表示を行う透過型液晶表示パネルが一般的に用いられている。
しかしながら、透過型液晶表示パネルでは、通常、バックライトが液晶表示パネルの全消費電力の50%以上を占めるため、バックライトを設けることによって消費電力が増大してしまうという問題がある。また、透過型液晶表示パネルでは、周囲光が非常に明るい場合には、周囲光に比べて表示光が暗く見え、表示を認識することが困難になるという問題がある。
よって、戸外などに常時携帯して使用する機会が多い携帯型電子情報機器では、バックライトの替わりに反射板を設けたり、画素電極として光反射材料を用いて液晶表示パネルの前面側からの光を反射させることにより表示を行う反射型液晶表示パネルが用いられている。
しかしながら、反射型液晶パネルでは、周囲光の反射光を利用するため、周囲光が暗い場合には視認性が極端に低下するという問題がある。即ち、反射型液晶表示パネルでは、低消費電力を目的として周囲光を利用して表示が行われるため、充分な電源を供給可能な環境下でも、周囲光が所定の限界値よりも暗い場合には、表示を認識することができなくなるという問題がある。
そこで、例えば特許文献1には、1画素内に透過部と反射部とを設けて透過型表示と反射型表示とを同時に行うことが可能な液晶表示パネルが開示されている。これを図9に示している。
図9は、1画素内に透過部と反射部とを有する従来の液晶表示パネルの構成例を示す要部断面図である。
図9に示すように、液晶表示パネル20は、液晶層21を挟んで一対の基板部22,23が対向配置されている。一方の基板部22(TFT基板)は、絶縁性基板221上にITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極222が設けられ、その上に絶縁膜223を介して、画素毎の所定領域にAlからなる反射電極224が設けられている。
他方の基板部23(対向基板)は、絶縁性基板231上にITOからなる対向電極232が設けられている。
従来の液晶表示パネル20において、図7に示したように、ゲート電位の変化によるドレイン電位の引き込みΔVdは各画素で同じである。
しかしながら、図9に示すように、1画素内に透過部と反射部とを有する液晶パネル20では、透過部と反射部とでそれぞれ異なる画素電極材料が用いられており、例えばITOの仕事関数4.9eVとAlの仕事関数4.3eVとが異なることから、反射部では両電極の間に直流電圧が印加された状態と同じになって電位差が生じる。即ち、透過部ではITO膜同士なので電位差が生じることはないが、反射部ではITO膜とAl膜なので電位差が生じる。
このため、交流駆動時に反射部と透過部とで対向信号の最適な交流中央電位(最適Vcdc)が異なり、
反射部の最適Vcdc値={(Vs1+Vs0)/2}−ΔVd
透過部の最適Vcdc値={(Vs1+Vs0)/2}−ΔVd−ΔVx
となる。このΔVx=反射部の最適Vcdc値−透過部の最適Vcdc値は、300mV〜700mV程度である。このため、交流駆動では、反射部と透過部とで対向信号の最適な交流中央電位(最適Vcdc)が異なり、フリッカ(ちらつき)が発生する。
これを解決するために、例えば特許文献2に開示されているように、反射電極上にも透過電極と同等の仕事関数を有する透明電極(ITO)を形成することによって、対向電極との仕事関数が異なることにより生じる電位差ΔVxをなくすことができる。
特開平11−316382号公報 特開2003−156765号公報
上記従来の特許文献1に開示されている1画素内に透過部と反射部とを有する液晶表示パネルでは、反射部と透過部とで画素電極材料の仕事関数が異なることから、交流駆動時に反射部と透過部とで対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が異なり、これによってフリッカが発生するという問題があった。
また、上記従来の特許文献2の構成では、反射電極上に透過電極と同等の仕事関数を有する透明電極(ITO)を形成することによって、対向電極との仕事関数が異なることにより生じる電位差ΔVxをなくすことができるが、この構成では、その分、構成膜が増加するために製造工程に負担がかかる。即ち、例えば反射電極成膜後にITOを成膜し、所定形状にパターニングした後に、ITOと反射電極を連続的にエッチングする工程が必要となる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、1画素内に透過部と反射部とを有し、製造工程を新たに増加させることなく、フリッカの発生をなくして表示品位の向上を図ることができる液晶表示パネルを提供することを目的とする。
本発明の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで対向配置される一対の基板の一方に、複数の走査線と複数の信号線とが互いに交差するように配置され、両配線で区切られた矩形状の各領域に透過部と反射部の各画素電極がマトリクス状に設けられ、該各領域毎に、該各領域近傍の該走査線からのゲート電位に応じて、該各領域近傍の該信号線からの表示電圧を該透過部と反射部の各画素電極に印加可能とするトランジスタ手段が設けられ、他方の基板に対向電極が設けられた液晶表示パネルにおいて、該トランジスタ手段は、そのオフ時に該透過部と反射部の各画素電極を電気的に分離可能としており、該ゲート電位の変動による該各画素電極の電位変動を互いに異ならしめて表示フリッカを抑制するように、該透過部および反射部の各容量が独立して設定可能とされており、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおけるトランジスタ手段は、前記ゲート電位に応じて前記透過部を構成する画素電極に前記表示電圧を印加可能とする透過部用トランジスタと、前記ゲート電位に応じて前記反射部を構成する画素電極に該表示電圧を印加可能とする第1反射部用トランジスタとを有する。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおけるトランジスタ手段は、前記ゲート電位に応じて前記透過部を構成する画素電極に前記表示電圧を印加可能とする透過部用トランジスタと、前記ゲート電位に応じて前記反射部を構成する画素電極に、該透過部用トランジスタを介した該表示電圧を印加可能とする第2反射部用トランジスタとを有する。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける透過部および反射部の各容量は、前記透過部と反射部の各画素電極で対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差を、前記ゲート電位の変動による該各画素電極の電位変動の差に基づいて補正するように設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける透過部および反射部の各容量は、前記透過部と反射部における対向信号の交流駆動時の各交流中央電圧が同じになるように設定されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける透過部および反射部の各容量は、該透過部および反射部における各液晶容量、各補助容量および、前記トランジスタ手段を構成する透過部用トランジスタおよび反射部用トランジスタの各ゲート−ドレイン間容量のうちの少なくともいずれかの容量が調整されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける各ソース−ドレイン間容量は、トランジスタサイズにより調整されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける各ソース−ドレイン間容量は、トランジスタ周囲のゲートパターンにより調整されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける各補助容量は、該補助容量の電極面積により調整されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける各補助容量は、該補助容量を構成する絶縁膜の膜厚により調整されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおける各液晶容量は、前記各画素電極の面積により調整されている。
さらに、好ましくは、本発明の液晶表示パネルにおいて、前記透過部および反射部における各画素電極の電位変動が、ゲート電位の変動量によって調整可能なように設定されている。
上記構成により、以下に、本発明の作用を説明する。
本発明にあっては、各画素のトランジスタ手段(TFT)がオフ状態では、透過部を構成する画素電極(透過電極)と反射部を構成する画素電極(反射電極)とが電気的に分離されている。
トランジスタ手段がオン状態のときに透過電極と反射電極には同じソース電位が書き込まれる。また、トランジスタ手段がオフ状態になると、ゲート電位の変動により画素電極の電位が変化する。
その変化電位ΔVdは、Clc:液晶容量、Ccs:補助容量、Cgd:ゲート−ドレイン間容量、ΔVg:ゲート電位の変動分とすると、
ΔVd=ΔVg×Cgd/(Clc+Ccs+Cgd)
によって表される。
ここで、対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差をΔVdで補正するように、各液晶容量Clc、各補助容量Ccsおよび各ゲート−ドレイン間容量Cgdを設定すると、透過部と反射部で対向信号の最適な交流中央電圧は等しくなり、フリッカなどの表示不良が改善される。
すなわち、ΔVx: 透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差、ΔVd1:反射部の引き込み量(=ゲート電位変動による反射部の画素電位変動量)、ΔVd2:透過部の引き込み量(=ゲート電位変動による透過部の画素電位変動量)とすると、
ΔVx=ΔVd1−ΔVd2
となるように、反射部の液晶容量Clc1、補助容量Ccs1、ゲート−ドレイン間容量Cgd1および透過部の液晶容量Clc2、補助容量Ccs2、ゲート−ドレイン間容量Cgd2が設定される。
例えば、ゲート−ドレイン間容量CgdはTFTのサイズおよびTFT周囲のゲートパターンにより調整可能である。また、補助容量Ccsは補助容量Ccsの電極面積および補助容量Ccsを構成する絶縁膜の膜厚により調整可能である。さらに、液晶容量Clcは画素電極の面積により調整可能である。
以上により、本発明によれば、1画素内に透過部と反射部とを有する液晶表示パネルにおいて、ゲート電位の変動(ΔVg)による画素電極の電位変動(ΔVd)が互いに異なり、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧が同じになるように、透過部と反射部との各種容量、例えば液晶容量Clc、補助容量Ccs、ゲート−ドレイン間容量Cgdの少なくともいずれか一つを調整するため、従来のように製造工程数を増加させることなく、対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差を補正してフリッカの発生をなくすことができて表示品位の向上を図ることができる。
以下に、本発明の液晶表示パネルの実施形態1〜6について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態1では、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧が同じになるように、トランジスタサイズによるゲート−ドレイン間容量Cgdを調整する場合について説明する。
図1A(a)は、本発明の実施形態1に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図であり、図1A(b)は、図1A(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図であり、図1Bは、図1A(b)のA−A’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。実際のA−A’線部分のトランジスタは、番号が付されていない左側のトランジスタである。
図1A(a)および図1A(b)、図1Bに示すように、液晶表示パネル10Aは、液晶層11を間に挟んで一対の基板部12A,13が対向配置されている。
一方の基板部12AであるTFT基板は、絶縁性基板121上に、複数の走査線(ゲートバスライン)122と複数の信号線(ソースバスライン)123とが互いに交差するように配置され、両配線122,123で区切られた矩形状の各領域(画素部)毎に、平面視で上下に透過部14と反射部15とが設けられている。
透過部14には画素電極(透過電極124)が設けられ、反射部15には画素電極(反射電極126)が設けられている。
透過部14のスイッチング素子としての透過部用トランジスタであるTFT125A(サイズ小)は、絶縁性基板121上にゲートバスライン122の一部がゲート電極として設けられ、その上にゲート絶縁膜128を介してチャネル領域となる半導体層125aが設けられている。この半導体層125aの中央部で分断された状態で半導体層125aの端部に一部重畳されて2つの半導体コンタクト部125b,125dが設けられている。一方の半導体コンタクト部125b上にはソース電極125cが設けられてこれがソースバスライン123に接続されており、他方の半導体コンタクト部125d上にはドレイン電極125eが設けられている。
反射部15のスイッチング素子としての第1反射用トランジスタであるTFT127(サイズ大)は、図1Bには図示していないが、TFT125Aの場合と同様であり、絶縁性基板121上にゲートバスライン122の一部がゲート電極として設けられ、その上にゲート絶縁膜128を介してチャネル領域となる半導体層(図示せず)が設けられている。この半導体層(図示せず)の中央部で分断された状態で半導体層(図示せず)の端部に一部重畳されて2つの半導体コンタクト部(図示せず)が設けられている。一方の半導体コンタクト部(図示せず)上にはソース電極127cが設けられてこれもソースバスライン123に接続されており、他方の半導体コンタクト部(図示せず)上にはドレイン電極127eが設けられている。
これらの透過部用トランジスタ(TFT125A)と第1反射用トランジスタ(TFT127)によりトランジスタ手段が構成され、トランジスタ手段によりトランジスタオフ時に透過部14と反射部15の各画素電極(透過電極124と反射電極126)を電気的に分離可能なように構成している。ソースバスライン123に対してTFT125A,127は並列接続されており、TFT125Aを通して透過電極124にソースバスライン123からの表示電圧が印加され、また、TFT127を通して反射電極126にソースバスライン123からの表示電圧が印加されるようになっている。
上下に隣接するゲートバスライン122の間には、ゲートバスライン122と平行に補助容量バスライン129が設けられている。TFT125A,127のドレイン電極125eおよび127eは、補助容量バスライン129上まで延在されており、補助容量バスライン129とドレイン電極125eの延在部16で挟まれたゲート絶縁膜128部分に透過部用の補助容量が構成され、また、補助容量バスライン129とドレイン電極127eの延在部17で挟まれたゲート絶縁膜128に反射部用の補助容量が構成されている。
これらTFT125A,127および補助容量上を覆うように層間絶縁膜120が設けられ、その上に反射電極126および透過電極124が設けられている。層間絶縁膜120には、補助容量形成部においてドレイン電極125eおよび127eに達するようにコンタクトホール125fおよび127fが設けられており、コンタクトホール125fにおいて透過部14のドレイン電極125eの延在部16と透過電極124が接続され、また、コンタクトホール127fにおいて反射部15のドレイン電極127eの延在部17と反射電極126が接続されている。
他方の基板13である対向基板には、その絶縁性基板131上に、反射部15に対応してセルギャップ調整膜132が設けられ、更にその上に反射部15および透過部14にわたって対向電極133が設けられている。
両基板12,13は、所定の間隔を開けて対向配置されており、両基板12,13の間隙に液晶層11が挟持されて本実施形態1の液晶表示パネル10Aが構成されている。
上記構成により、各画素部のTFT125A,127がオフ状態時には、透過電極124と反射電極126とが電気的に分離されている。また、TFT125Aおよび127がオン状態のときには、透過電極124と反射電極126とに同じソースバスライン123のソース電位が書き込まれ、TFT125A,127がオフ状態になると、ゲート電位の変動により透過電極124と反射電極126との電位が変化(ドレイン電位の引き込み)する。
この変化値は、Clc:液晶容量、Ccs:補助容量、Cgd:ゲート−ドレイン間容量、ΔVg:ゲート電位の変動分とすると、
ΔVd=ΔVg×Cgd/(Clc+Ccs+Cgd)
によって表される。
本実施形態1では、ゲート電位の変動分ΔVgによる反射電極126の電位変動(ドレイン電位の引き込み量)ΔVd1と透過電極124の電位変動(ドレイン電位の引き込み量)ΔVd2とを互いに異ならしめて表示フリッカを抑制するように、透過部14と反射部15との各容量分が設定されている。
具体的には、対向基板13の対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差を、ゲート電位の変動による反射電極126および透過電極124の各電位変化(ドレイン電位の引き込み)ΔVdで補正するように、即ち、ΔVx:透過部14と反射部15とで各画素電極124,126と対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差、ΔVd1:反射部15の引き込み量、ΔVd2:透過部14の引き込み量として、
ΔVx=ΔVd1−ΔVd2
となるように、反射部15の液晶容量Clc1、補助容量Ccs1およびゲート−ドレイン間容量Cgd1と、透過部14の液晶容量Clc2、補助容量Ccs2およびゲート−ドレイン間容量Cgd2とが別々に設定されている。
特に、本実施形態1では、透過部14と反射部15とで各画素電極124,126と対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部14と反射部15の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、TFT125A,127のトランジスタサイズによりゲート−ドレイン間容量Cgdが調整されている。
反射部15の液晶容量Clc1=0.3pF
反射部15の補助容量Ccs1=透過部14の補助容量Ccs2=0.3pF
反射部15のゲート−ドレイン間容量Cgd1=0.03pF
ゲート電位の変動ΔVg=20V
反射部15のセルギャップ=2.5μm
透過部14のセルギャップ=5μm
透過部14と反射部15で仕事関数の違いにより生じる電位差ΔVx=0.5V
とすると、透過部14と反射部15のセルギャップから、
透過部14の液晶容量Clc2=0.15pF
となり、
透過部14のゲート−ドレイン間容量Cgd2=0.01pF
に調整すれば、透過部14の引き込み量ΔVd1は0.434Vとなり、反射部15の引き込み量ΔVd2は0.952Vとなる。さらに、仕事関数の違いにより電位差ΔVx=0.5Vが生じるので、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差は0.018V程度に抑制される。
本実施形態1では、図1Bに示すように、透過部14のTFT125Aのサイズが反射部15のTFT127のサイズの1/3に設定されている。これによりゲート−ドレイン間容量Cgdが調整されて、透過部14と反射部15との最適Vcdcの差を抑制することができて、フリッカなどの表示不良を改善することができる。
(実施形態2)
本実施形態2では、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、ゲートパターンの違いによるゲート−ドレイン間容量Cgdを調整する場合について説明する。
図2A(a)は、本発明の実施形態2に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、図2A(b)は、図2A(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図であり、図2Bは、図2A(b)のB−B’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。なお、図2Aおよび図2Bでは、図1Aおよび図1Bと同じ機能を有する部材については同じ符号を付してその説明を省略する。実際のB−B’線部分のトランジスタは、番号が付されていない左側のトランジスタである。
本実施形態2では、図2A(a)および図2A(b),図2Bに示すように、透過部14と反射部15とで各画素電極124,126と対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部14と反射部15の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、トランジスタ(TFT125,127)周囲のゲートバスライン122Bのゲートパターンの違いによりTFT125,127の各ゲート−ドレイン間容量Cgdが調整されている。
上記実施形態1の場合と同様に、
反射部15の液晶容量Clc1=0.3pF
反射部15の補助容量Ccs1=透過部の補助容量Ccs2=0.3pF
反射部15のゲート−ドレイン間容量Cgd1=0.03pF
ゲート電位の変動ΔVg=20V
反射部15のセルギャップ=2.5μm
透過部14のセルギャップ=5μm
透過部14と反射部15で仕事関数の違いにより生じる電位差ΔVx=0.5V
とすると、透過部14と反射部15のセルギャップから、
透過部14の液晶容量Clc2=0.15pF
となり、
透過部14のゲート−ドレイン間容量Cgd2=0.01pF
に調整すれば、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差は0.018V程度に抑制される。
本実施形態2では、図2A(b)に示すように、反射部15のTFT127のサイズと透過部14のTFT125のサイズは同じにしたが、反射部15のTFT127の周囲のゲートバスライン122Bのゲートパターンが透過部14のTFT125の周囲のゲートパターンよりも大きく(一部で幅広)されている。これによりゲート−ドレイン間容量Cgdが調整されて、透過部14と反射部15との最適Vcdcの差を抑制することができて、フリッカなどの表示不良を改善できる。
(実施形態3)
本実施形態3では、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、補助容量Csの面積によって補助容量Ccsを調整する場合について説明する。
図3A(a)は、本発明の実施形態3に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、図3A(b)は、図3A(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図であり、図3Bは、図3A(b)のA−A’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。なお、図3Aおよび図3Bでは、図1Aおよび図1Bと同じ機能を有する部材については同じ符号を付してその説明を省略する。実際のA−A’線部分のトランジスタは、番号が付されていない左側のトランジスタである。
本実施形態3では、図3A(a)および図3A(b),図3Bに示すように、透過部14と反射部15とで各画素電極124,126と対向電極と133の仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、補助容量バスライン129とドレイン電極125eの延在部16Cで挟まれたゲート絶縁膜128部分に透過部用の補助容量の面積により透過部14の補助容量Ccsが調整されている。また、補助容量バスライン129とドレイン電極127eの延在部17Cで挟まれたゲート絶縁膜128部分に反射部用の補助容量の面積により反射部15の補助容量Ccsが調整されている。
反射部15の液晶容量Clc1=0.3pF
反射部15の補助容量Ccs1=0.3pF
反射部15のゲート−ドレイン間容量Cgd1=透過部14のゲート−ドレイン間容量Cgd2
=0.03pF
ゲート電位の変動ΔVg=20V
反射部15のセルギャップ=2.5μm
透過部14のセルギャップ=5μm
透過部14と反射部15で仕事関数の違いにより生じる電位差ΔVx=0.5V
とすると、透過部14と反射部15のセルギャップから、
透過部14の液晶容量Clc2=0.15pF
となり、
透過部14の補助容量Ccs2=1.2pF
に調整すれば、透過部14の引き込み量ΔVd1は0.434Vとなり、反射部15の引き込み量ΔVd2は0.952Vとなる。さらに、仕事関数の違いにより電位差ΔVx=0.5Vが生じるので、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差は0.018V程度に抑制される。
本実施形態3では、図3A(b)に示すように、反射部15のTFT127のサイズと透過部14のTFT125のサイズは同じであり、反射部15のTFT127周囲のゲートパターンと透過部14のTFT125の周囲のゲートパターンは同じであるが、透過部14の補助容量形成部(補助容量バスライン129)上のドレイン電極125eの延在部16Cの面積が反射部15の補助容量形成部(補助容量バスライン129)上のドレイン電極127eの延在部17Cの面積の4倍に設定されている。これにより補助容量Ccsが調整されて、透過部14と反射部15との最適Vcdcの差を抑制することができて、フリッカなどの表示不良を改善できる。
(実施形態4)
本実施形態4では、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、絶縁膜の膜厚によって補助容量Ccsを調整する場合について説明する。
図4A(a)は、本発明の実施形態4に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、図4A(b)は、図4A(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図であり、図4Bは、図4A(b)のC−C’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。なお、図4Aおよび図4Bでは、図1Aおよび図1Bと同じ機能を有する部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態4では、図4A(a)および図4A(b),図4Bに示すように、透過部14と反射部15とで各画素電極124,126と対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部14と反射部15の交流駆動時の最適な交流中央電圧が同じになるように、補助容量バスライン129と延在部16,17で挟まれたゲート絶縁膜128Dの膜厚(128Da、128Db)により、補助容量Ccsが調整されている。
上記実施形態3の場合と同様に、
反射部15の液晶容量Clc1=0.3pF
反射部15の補助容量Ccs1=0.3pF
反射部15のゲート−ドレイン間容量Cgd1=透過部14のゲート−ドレイン間容量Cgd2
=0.03pF
ゲート電位の変動ΔVg=20V
反射部15のセルギャップ=2.5μm
透過部14のセルギャップ=5μm
透過部14と反射部15で仕事関数の違いにより生じる電位差ΔVx=0.5V
とすると、透過部14と反射部15のセルギャップから、
透過部14の液晶容量Clc2=0.15pF
となり、
透過部14の補助容量Ccs2=1.2pF
に調整すれば、透過部14の引き込み量ΔVd1は0.434Vとなり、反射部15の引き込み量ΔVd2は0.952Vとなる。さらに、仕事関数の違いにより電位差ΔVx=0.5Vが生じるので、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差は0.018V程度に抑制される。
本実施形態4では、図4A(b)に示すように、反射部15のTFT127のサイズと透過部14のTFT125のサイズは同じであり、反射部15のTFT127の周囲のゲートパターンと透過部14のTFT125の周囲のゲートパターンは同じであり、透過部14の補助容量形成部(補助容量バスライン129)上のドレイン電極125eの延在部16の面積と反射部15の補助容量形成部(補助容量バスライン129)上のドレイン電極127eの延在部17の面積とは同じであるが、図4Bに示すように、反射部15の補助容量形成部(補助容量バスライン129)上のゲート絶縁膜128Daの膜厚が、透過部14の補助容量形成部(補助容量バスライン129)上のゲート絶縁膜128Dbの膜厚の4倍に設定されている。これにより補助容量Ccsが調整されて、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差を抑制することができて、フリッカなどの表示不良が改善される。
なお、以上の実施形態1〜4では、反射電極126の面積と透過電極124の面積を同じにしているが、図5に示すように、反射電極126の面積と透過電極124の面積とを異ならせてもよい。
(実施形態5)
本実施形態5では、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、反射電極126の面積と透過電極の面積によって液晶容量Clcを調整する場合について説明する。
図5A(a)は、本発明の実施形態5に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、図5A(b)は、図5A(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図であり、図5Bは、図5A(b)のA−A’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。なお、図5Aおよび図5Bでは、図1Aおよび図1Bと同じ機能を有する部材については同じ符号を付してその説明を省略する。実際のA−A’線部分のトランジスタは、番号が付されていない左側のトランジスタである。
本実施形態5では、図5A(a)および図5A(b),図5Bに示すように、液晶表示パネル10Eは、反射電極126Eの面積が透過電極124Eの面積よりも大きく設定されており、反射部15の面積が透過部14の面積よりも大きくなっている。これにより液晶容量Clcが調整されて、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差を抑制することができて、フリッカなどの表示不良が改善される。
図1Aおよび図1B〜図5Aおよび図5Bでは、反射部15のTFT127および透過部14のTFT125Aがゲートバスライン122の一部をゲート電極として構成されているが、TFT127および125Aの形状や接続構成はこれに限らず、透過部14と反射部15とでドレイン電極127e,125eが分離され、TFT127および125Aのオフ時に反射電極126Eと透過電極124Eが電気的に分離される形状および接続構成であれば、どのような形状および接続構成であってもよく、例えば図6に示すような二つのTFTの形状および接続構成であってもよい。
(実施形態6)
本実施形態6では、上記実施形態1の場合と同様に、透過部と反射部とで各画素電極と対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差(ΔVx)を補正し、透過部と反射部の交流駆動時の対向信号の最適な交流中央電圧(最適Vcdc)が同じになるように、トランジスタサイズによるゲート−ドレイン間容量Cgdを調整する場合について説明する。上記実施形態1の場合と異なるのは、ソースバスライン123に対する透過部用と反射部用との二つのトランジスタ(TFT)の接続構成が、上記実施形態1では並列接続であったが、本実施形態6では直列接続である点である。
図6(a)は、本発明の実施形態6に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、図6(b)は、図6(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、液晶表示パネル10Fにおいて、TFT125Fおよび127Fのゲート電極122aおよび122bはゲートバスライン122Fの分岐部であり、TFT127Fのソース電極127cはソースバスライン123の分岐部であり、TFT127Fのドレイン電極127eがTFT125Fのソース電極125cと一体的に形成されている。
これらの透過部用トランジスタ(TFT125F)と第2反射用トランジスタ(TFT127F)によりトランジスタ手段が構成され、トランジスタ手段によりトランジスタオフ時に透過部14と反射部15の各画素電極(透過電極124と反射電極126)を電気的に分離可能なように構成している。ソースバスライン123に対してTFT125F,127Fは直列接続されており、TFT127Fおよび125Fを通して透過電極124にソースバスライン123からの表示電圧が印加され、また、TFT127Fを通して反射電極126にソースバスライン123からの表示電圧が印加されるようになっている。
この液晶表示パネル10Fについても、上記実施形態1〜5の場合と同様に、ゲート電位の変動ΔVgによる反射電極126の電位変動(ドレイン電位の引き込み量)ΔVd1と、透過電極124の電位変動(ドレイン電位の引き込み量)ΔVd2とが互いに異なり、対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差を、ゲート電位の変動による反射電極126および透過電極124の電位変化(ドレイン電位の引き込み)ΔVdで補正して、透過部14と反射部15で対向信号の最適な交流中央電圧Vcdcが等しくなるように、反射部15の液晶容量Clc1、補助容量Ccs1およびゲート−ドレイン間容量Cgd1と、透過部14の液晶容量Clc2、補助容量Ccs2およびゲート−ドレイン間容量Cgd2を設定することができる。これにより、透過部14と反射部15の最適Vcdcの差を抑制することができてフリッカなどの表示不良を改善できる。
以上により、上記実施形態1〜6によれば、透過電極124と反射電極126が電気的に分離され、透過電極124と反射電極126とで対向基板13の対向電極133との仕事関数の違いにより生じる電位差を、ゲート電位の変動による画素電極124,126の電位変動の差で補正するように、透過部14と反射部15の液晶容量Clc、補助容量Ccs、ゲート−ドレイン間容量Cgdが設定されている。ゲート−ドレイン間容量Cgdはトランジスタサイズやゲートパターンで調整され、補助容量CcsはCs面積や絶縁膜厚で調整され、液晶容量Clcは電極面積で調整される。これによって、1画素内に透過部14と反射部15とを有する液晶表示パネル10A〜10Fにおいて、従来のように製造工程を増加させることなく、フリッカの発生をなくして表示品位の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態1〜6では、透過部14と反射部15の電極面積による液晶容量Clc、Cs面積による補助容量Ccs、絶縁膜厚による補助容量Ccs、トランジスタサイズによるゲート−ドレイン間容量Cgd、ゲートパターンによるゲート−ドレイン間容量Cgdのいずれかによって調整したが、これに限らず、これらを組み合わせれば本発明の効果をいっそう良好に奏する。
また、ΔVgを調整することによって、微調整を行うことも可能である。例えば、上記実施形態1の液晶表示パネル10Aを作製した場合に、依然、透過部と反射部の最適Vcdcの差が大きく、透過部の引き込み電圧に対して反射部の引き込み電圧をさらに大きくする必要が有る場合、ΔVgを大きくすることで対応することができる。ここで、オン電圧(Vgh)とオフ電圧(Vgl)との差がΔVgになるので、VghまたはVglのいずれか、もしくは両方を調整することでΔVgを調整することが可能である。
ゲート電位の変動(ΔVg)による調整について更に説明するが、透過絵素電極と反射絵素電極でΔVgを変えるのではなく、ΔVgはあくまで透過絵素でも反射絵素でも同じである。ΔVd=ΔVg×αであるので、α(=Cgd/Ccs+Clc+Ccs)が大きい絵素は、ΔVgを変化させるとΔVdも大きく変化する。本発明では透過と反射でこのαが異なることが特徴であるため、パネル作成後でもΔVg(VghまたはVgl)の調整によって、透過と反射のΔVd差を調整することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜6を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜6に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜6の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、例えばパーソナルコンピュータなどのOA機器や、例えば携帯電話機およびPDAなどの電子情報機器などの表示部に用いられる液晶表示パネルの分野において、反射部と透明部とで対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差が解消されるため、製造工程数を増加させることなく、フリッカの発生をなくして表示品位の向上を図ることができる。
(a)は、本発明の実施形態1に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、(b)は、(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。 図1A(b)のA−A’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。 (a)は、本発明の実施形態2に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、(b)は、(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。 図2A(b)のB−B’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。 (a)は、本発明の実施形態3に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、(b)は、(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。 図3A(b)のA−A’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。 (a)は、本発明の実施形態4に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、(b)は、(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。 図4A(b)のC−C’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。 (a)は、本発明の実施形態5に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、(b)は、(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。 図5A(b)のA−A’線部分に相当する液晶表示パネルの断面図である。 (a)は、本発明の実施形態6に係る液晶表示パネルの要部構成例を示す上面図、(b)は、(a)の液晶表示パネルにおいて液晶層を挟んで対向配置される一方の基板(TFT基板)の上面図である。 従来の一般的なアクティブマトリクス型液晶表示パネルの信号波形図であって、(a)はソースバスラインに流れるソース信号を示す波形図であり、(b)はゲートバスラインに流れるゲート信号を示す波形図であり、(c)はTFTのドレイン電極電位を示す波形図であり、(d)は対向電極の電位を示す波形図であり、(e)、(e’)は液晶印加電圧を示す図である。 従来の一般的なアクティブマトリクス型液晶表示パネルの信号波形図であって、(a)はソースバスラインに流れるソース信号を示す波形図であり、(b)はゲートバスラインに流れるゲート信号を示す波形図であり、(c)はTFTのドレイン電極電位を示す波形図である。 1画素内に透過部と反射部とを有する従来の液晶表示パネルの構成例を示す要部断面図である。
符号の説明
10A〜10F 液晶表示パネル
11 液晶層
12A〜12F TFT基板
120 層間絶縁膜
121 絶縁性基板
122,122B ゲートバスライン
123 ソースバスライン
124,124E 透過電極
125,125A,125F,127,127F TFT
125f、127f コンタクトホール
126,126E 反射電極
128,128D,128Da,128Db ゲート絶縁膜
129 補助容量バスライン
13 対向基板
131 絶縁性基板
132 セルギャップ調整膜
133 対向電極
14 透過部
15 反射部
16,16C、17,17C ドレイン電極の延在部

Claims (12)

  1. 液晶層を挟んで対向配置される一対の基板の一方に、複数の走査線と複数の信号線とが互いに交差するように配置され、両配線で区切られた矩形状の各領域に透過部と反射部の各画素電極がマトリクス状に設けられ、該各領域毎に、該各領域近傍の該走査線からのゲート電位に応じて、該各領域近傍の該信号線からの表示電圧を該透過部と反射部の各画素電極に印加可能とするトランジスタ手段が設けられ、他方の基板に対向電極が設けられた液晶表示パネルにおいて、
    該トランジスタ手段は、そのオフ時に該透過部と反射部の各画素電極を電気的に分離可能としており、
    該ゲート電位の変動による該各画素電極の電位変動を互いに異ならしめて表示フリッカを抑制するように、該透過部および反射部の各容量が独立して設定可能とされている液晶表示パネル。
  2. 前記トランジスタ手段は、
    前記ゲート電位に応じて前記透過部を構成する画素電極に前記表示電圧を印加可能とする透過部用トランジスタと、
    前記ゲート電位に応じて前記反射部を構成する画素電極に該表示電圧を印加可能とする第1反射部用トランジスタとを有する請求項1に記載の液晶表示パネル。
  3. 前記トランジスタ手段は、
    前記ゲート電位に応じて前記透過部を構成する画素電極に前記表示電圧を印加可能とする透過部用トランジスタと、
    前記ゲート電位に応じて前記反射部を構成する画素電極に、該透過部用トランジスタを介した該表示電圧を印加可能とする第2反射部用トランジスタとを有する請求項1に記載の液晶表示パネル。
  4. 前記透過部および反射部の各容量は、前記透過部と反射部の各画素電極で対向電極との仕事関数の違いにより生じる電位差を、前記ゲート電位の変動による該各画素電極の電位変動の差に基づいて補正するように設定されている請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示パネル。
  5. 前記透過部および反射部の各容量は、前記透過部と反射部における対向信号の交流駆動時の各交流中央電圧が同じになるように設定されている請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示パネル。
  6. 前記透過部および反射部の各容量は、該透過部および反射部における各液晶容量、各補助容量および、前記トランジスタ手段を構成する透過部用トランジスタおよび反射部用トランジスタの各ゲート−ドレイン間容量のうちの少なくともいずれかの容量が調整されている請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示パネル。
  7. 前記各ソース−ドレイン間容量は、トランジスタサイズにより調整されている請求項6に記載の液晶表示パネル。
  8. 前記各ソース−ドレイン間容量は、トランジスタ周囲のゲートパターンにより調整されている請求項6に記載の液晶表示パネル。
  9. 前記各補助容量は、該補助容量の電極面積により調整されている請求項6に記載の液晶表示パネル。
  10. 前記各補助容量は、該補助容量を構成する絶縁膜の膜厚により調整されている請求項6に記載の液晶表示パネル。
  11. 前記各液晶容量は、前記各画素電極の面積により調整されている請求項6に記載の液晶表示パネル。
  12. ゲート電位の変動による該各画素電極の電位変動が、ゲート電位の変動量によって調整可能なように設定されている請求項1〜11のいずれかに記載の液晶表示パネル。
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