JP2006090419A - アンロード機能付ポンプ可変容量制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造でコスト低減に有用なアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置を提供する。
【解決手段】 ポンプ可変容量制御装置は、可変容量形ポンプと、その圧油をアクチュエータに送給する負荷圧感応形方向制御弁と、アクチュエータの負荷圧を導く負荷圧検出回路と、ポンプの吐出容積を増減するシリンダと、ポンプの圧油をシリンダへ送給あるいはシリンダからタンクへ排出するアンロード機能付容量制御弁よりなる。アンロード機能付容量制御弁の第1圧力室の第1油圧力が第2圧力室の第2油圧力とバネ力の合力より大きい場合、可変容量形ポンプの圧油をシリンダに送給し可変容量形ポンプの吐出容積を減少するとともに、可変容量形ポンプの圧油をタンクへ排出してアンロードする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アンロード機能付ポンプ可変容量制御装置に関する。
作業車両に適するアンロード弁を有し、かつ、油圧ポンプの吐出容積を可変に制御する容量制御装置としては特許文献1がある。特許文献1は、油圧ポンプを直結駆動するディーゼルエンジンにおいて、低温始動時の白煙の発生を押えるためのエンジン負荷制御装置であり、その先行技術として図3に示す作業車両用油圧装置の一例を示す油圧回路図が記載されている。図3に示す油圧装置61の可変容量形油圧ポンプの容量制御装置は、作業機操作弁66を作動しないときに油圧ポンプ64の圧油をアンロード弁71よりアンロードするとともに油圧ポンプ64の吐出容積を最小にしておき、作業機操作弁66を作動した時に吐出容積を増加させる容量制御装置である。
この図3に示す油圧回路では、クローズドセンタロードセンシング油圧回路(CLSS回路という)を用いており、このCLSS回路は、操作弁の操作量に応じた油圧アクチュエータ等の速度が得られるとともに、負荷の影響を受けないファインコントロール性、また、複合操作時にスプールの開口面積によって分配性能が決まる複合操作性、可変ポンプ制御による省エネルギー化等に優れた機能を有するため作業車両において多用されている。
図3において、ディーゼルエンジン62により駆動される可変容量型の油圧ポンプ64はオイルタンク63に接続している。油圧ポンプ64の吐出回路65は作業機操作弁66を介して作業機用の油圧アクチュエータ67に接続している。作業機操作弁66は油圧ポンプ64の吐出圧と負荷検出回路圧を制御差圧とする図示しない圧力補償弁を有している。
吐出回路65には、油圧ポンプ64の吐出圧力が所定値(例えば32.0MPa)を超えたときに油をオイルタンク63に戻す安全弁70と、油圧ポンプ64の吐出圧力と油圧アクチュエータ67の負荷圧力の差圧に対応して作動するアンロード弁71とが設けられている。
アンロード弁71のセット差圧は例えば2.0MPaである。油圧ポンプ64は吐出量を増減させる容量制御シリンダ72を有しており、容量制御シリンダ72のヘッド側は吐出回路65に連通し、ボトム側は容量制御弁73を介して吐出回路65またはオイルタンク63に連通する。すなわち、容量制御弁73はA、Bの2位置を有し、A位置ではボトム側は吐出回路65に連通し、B位置ではオイルタンク63に接続する。
容量制御弁73のA位置側は吐出回路65に接続して吐出圧油によりA位置側に付勢され、B位置側はバネによりB位置側に付勢されている。負荷検出回路74は作業車両の作業機の油圧アクチュエータ67の作動油圧を検出する回路であり、作業機操作弁66に一端部を接続され、他端部は容量制御弁73のバネ室側に接続している。容量制御弁73は負荷検出回路74の油圧とポンプ吐出回路65の油圧の差圧に対応してA、B位置を切り換えられるようになっている。
アンロード弁71はアンロードパイロット回路75を介して負荷検出回路74に接続されており、負荷検出回路74の油圧とポンプ吐出回路65の油圧の差圧に対応してアンロード弁71が作動するようになっている。負荷検出回路74にはドレン回路76が設けられ、絞り77を介してオイルタンク63に連通する。
次に作動について説明する。作業機操作弁66を閉じて油圧アクチュエータ67を作動させていない場合には、負荷検出回路74は絞り77を経てオイルタンク63に連通しており、負荷検出回路74の油圧はドレン圧である。この状態でディーゼルエンジン62が作動していると吐出回路65の油はアンロード弁71からオイルタンク63に戻される。このときの吐出回路65の油圧は前述のように例えば2.0MPaである。この値は容量制御弁73のセット圧より大きく、容量制御弁73はA位置に切り換わっており、容量制御シリンダ72が作動し伸長して油圧ポンプ64の容量が最小になり吐出量は最小になっている。
したがって、油圧ポンプ64を駆動するためのディーゼルエンジン62の負荷は小さい。作業機操作弁66を開いて作業機用の油圧アクチュエータ67を作動させると負荷検出回路74には油圧アクチュエータ67の負荷側の圧油が流れる。そして負荷検出回路74の油圧と油圧ポンプ64の吐出回路65の油圧の差圧が小さくなり、アンロード弁71は閉状態となる。そして油圧ポンプ64の吐出圧力は上昇する。また、容量制御弁73はB位置に切り換わり、容量制御シリンダ72が作動し縮小して油圧ポンプ64の容量を増大させる。油圧ポンプ64の吐出圧が安全弁70のセット圧を越えると圧油は安全弁70からオイルタンク63に戻される。
特開2002−61602号公報(第2,3頁、図4)
しかしながら、特許文献1の油圧装置61では、油圧ポンプ64の圧油をオイルタンク63にアンロードするために、吐出回路65にアンロード弁71を、また、負荷検出回路74にアンロードパイロット回路75を設けている。この油圧装置61は、図2の破線で示すように、小さい斜板角Θaと所定の最小吐出容積(最小押除け容積cc/rev)+Vaとを有して構成されており、ディーゼルエンジン62の回転時で、作業機操作弁66を操作しないときに油圧ポンプ64の圧油をアンロードするため、アンロード弁71とアンロードパイロット回路75とは不可避の部品として必要になっている。
また、油圧ポンプ64に作用する圧油の油圧が異常に上昇するのを防止するために、安全弁70が用いられている。なお、図3では図示されていないが、負荷検出回路74には図1に示す負荷圧用リリーフ弁17が設けられており、負荷検出回路74を保護している。
このCLSS回路では、アンロード弁71、アンロードパイロット回路75、安全弁70、容量制御弁73を用いているため、構成部品が多いものとなっている。また、アンロード弁71の通過流量は、油圧ポンプ64が固定容積の場合には{固定容積×エンジン回転数}の流量を、また、可変容積の場合には{最小容積×エンジン回転数+過渡的な吐出流量}の流量を流すために場積が大きいものになっている。
このようなCLSS回路は、特にフォークリフト等の構成が簡単な作業車両では、場積が大きいため装着が困難になるとともに、部品点数が多くコストが高くなるという問題が生じる。
本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、簡単な構造でコスト低減に有用なアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置の発明では、ポンプの吐出量を可変に制御するポンプ可変容量制御装置において、動力源により駆動され、その吐出容量をほぼゼロまで減少する可変容量形ポンプと、可変容量形ポンプから吐出される圧油をアクチュエータに送給し、アクチュエータの油をタンクに排出する負荷圧感応形方向制御弁と、アクチュエータの負荷圧を導く負荷圧検出回路と、可変容量形ポンプの吐出容積を増加あるいは減少させる制御を行うシリンダと、可変容量形ポンプから吐出される圧油をシリンダへ送給あるいはシリンダからタンクへ排出する制御弁とを有し、当該制御弁が、一端部に設けられ前記可変容量形ポンプから吐出される圧油を受ける第1圧力室と、他端部に設けられ負荷圧検出回路からの圧油を受けるとともに、ばねを併設する第2圧力室とを設け、第1圧力室の第1油圧力が第2圧力室の第2油圧力とバネ力の合力より大きい場合に、前記可変容量形ポンプの圧油をシリンダに送給し前記可変容量形ポンプの吐出容積を減少するとともに、前記可変容量形ポンプの圧油をタンクへ排出してアンロードするアンロード機能を持つ容量制御弁である構成としている。
上記構成によれば、可変容量形油圧ポンプの吐出容積(押し除け容積cc/rev)を可変に制御する容量制御弁がアンロード機能を有しているため専用のアンロード弁が不要になり、これに伴って従来例のアンロード弁およびアンロードパイロット回路を廃止することが可能となり、構造が簡単になるとともに、コスト低減が図れる。また、可変容量形油圧ポンプが吐出容積をほぼゼロにする斜板角を有しているためアンロード機能付容量制御弁でアンロード機能と吐出容量制御機能とを一体にすることができ、容量制御装置の小型化が図れる。
また、アンロード機能付容量制御弁が油圧ポンプの吐出圧力と油圧アクチュエータの負荷圧力の差圧に対応して作動するため、従来例の安全弁のセット圧以下の圧力でもピーク圧を逃がすことが可能となり、ピーク圧の発生する頻度を減少することができる。
したがって、アンロード機能付容量制御弁により調圧弁あるいは安全弁も廃止することが可能となり、構造を簡単にできるとともにコストを低減することができ、また、ピーク圧を減少することができて油圧機器の耐久性が向上することが可能となる。
以下、本発明に係るアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置の実施形態について図面を参照して説明する。
先ず、実施例であるアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置を含む油圧装置の構成について図1、図2を用いて説明する。図1はアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置を用いた油圧装置の回路図、図2は可変容量形ポンプの斜板角Θと吐出容積(押除け容積cc/rev)との関係を説明する図である。
図1において、油圧装置1は、エンジンあるいは電動モータ等の駆動源3が可変容量形油圧ポンプ5(以下、ポンプ5という)を駆動し、ポンプ5でタンク7より油を吸引して圧油とし、吐出配管9を経て負荷圧感応形方向制御弁11(以下、方向制御弁11という)に送給し、更に、方向制御弁11の作動によりアクチュエータ13への圧油を給排している。
方向制御弁11は、5ポート3位置のクローズドセンタ形式の制御弁であり、中立位置(a)では、ポンプ用ポート11aがポンプ5に、縮小用ポート11b、伸長用ポート11cがアクチュエータ13に、また、タンク用ポート11d、負荷用ポート11eが内部で接続されるとともに、タンク用ポート11dがタンク7に、負荷用ポート11eが負荷回路である負荷用圧配管15に、それぞれ接続している。
方向制御弁11の縮小位置(b)ではポンプ用ポート11aと縮小用ポート11bと負荷用ポート11eとが接続され、また、伸長位置(c)ではポンプ用ポート11aと伸長用ポート11cと負荷用ポート11eとが接続され、ポンプ5の圧油をアクチュエータ13と負荷圧用配管15に送給している。
方向制御弁11は、アクチュエータ13の伸長あるいは縮小の操作時に、ポンプ5の吐出圧力Ppと方向制御弁11の出口の圧力PLS(アクチュエータ13の負荷圧PLS)との間に差圧ΔLSを生ずるとともに、負荷圧PLSの圧油を負荷圧用配管15に送給している。
負荷圧PLSは、容量制御弁23に送られて、差圧ΔLSが所定差圧ΔLS0となるように、ポンプ5の斜板角を制御している。例えば、差圧ΔLSが容量制御弁23で設定された所定差圧ΔLS0より、低くなるとポンプ5の斜板角Θは大きくなり、高くなると斜板角Θは小さくなる。この所定差圧ΔLS0は、例えば2.5MPaに設定している。また、負荷圧用配管15には、負荷圧用リリーフ弁17が設けられている。
ポンプ5には、アンロード機能付ポンプ可変容量制御装置21(以下、可変容量制御装置21という)が設けられており、可変容量制御装置21は、主に、アンロード機能付容量制御弁23(以下、容量制御弁23という)とシリンダ25により形成されている。
シリンダ25は、ポンプ5の圧油を吐出配管9、容量用配管27、容量制御弁23、伸長用配管29を経てボトム室25aで受け、内部に収納しているシリンダ用ばね37およびヘッド室25bの圧油に抗して伸長すると、ポンプ5の吐出容積を減少する。また、反対にシリンダ25は、ポンプ5の圧油を吐出配管9、縮小用配管39を経てヘッド室25bで受けて、ヘッド室25bの圧油およびシリンダ用ばね37でピストン25Pを押圧し、ボトム室25aの油を容量制御弁23からタンク7に排出して縮小すると、ポンプ5の吐出容積を増加する。
例えば、シリンダ25はポンプ5の吐出容積(押除け容積)を、0cc/revから45cc/revの間で可変とし、シリンダ25の縮小時にポンプ5を図2に示すように最大吐出容積(+Vb)に、反対にシリンダ25の伸長時にポンプ5の吐出容積をほぼ零にしている。シリンダ25はポンプ5の吐出容積を図2に示すようにマイナス側の吐出容積(−Vc)、すなわち、タンク7よりの油を吸引して吐出しない側に設定しても良い。
容量制御弁23は、3ポート3位置で形成されており、ポンプ用ポート23aが吐出配管9より分岐した容量用配管27を介してポンプ5に、シリンダ用ポート23bが伸長用配管29によりシリンダ25に、また、タンク用ポート23cがタンク7に、それぞれ接続している。容量制御弁23は、その一端部に第1圧力室31が、他端部に第2圧力室33が設けられている。第1圧力室31は、容量用配管27から分岐した制御用配管27Sを介してポンプ5に接続されており、その圧油により第1油圧力Faを生じ、一端に作用している。
第2圧力室33は、負荷圧用配管15を介して方向制御弁11の負荷用ポート11eに接続され、その圧油により第2油圧力Fbが生じる。また、バルブ用ばね35によりばね力Bを生じており、その第2油圧力Fbとばね力Bとを加算した合力Fk(Fk=Fb+B)が他端に作用している。
容量制御弁23は、第1圧力室31の第1油圧力Faが第2圧力室32の第2油圧力Fbとばね力Bの合力Fkより大きい場合には位置(d)に切り換わり、ポンプ用ポート23aとシリンダ用ポート23bとタンク用ポート23cとが接続し、ポンプ5の圧油を伸長用配管29からシリンダ25に供給するとともに、タンク7へ排出してシリンダ25の位置を維持するように作用しポンプ5の吐出量をほぼ零にする。
また、容量制御弁23は、第1圧力室31の第1油圧力Faが第2油圧力Fbとバネ力Bの合力Fkにつり合っている場合には位置(e)に切り換わり、ポンプ用ポート23aとシリンダ用ポート23bとを接続するとともにタンク用ポート23cを遮断する。そして、ポンプ5の圧油を伸長用配管29からシリンダ25のボトム室25aに供給し、シリンダ25をヘッド室25bの圧油およびシリンダ用ばね37に抗して伸長する。
また、容量制御弁23は、第1圧力室31の第1油圧力Faが第2圧力室32の第2油圧力Fbとバネ力Bの合力Fkより小さい場合には位置(f)に切り換わり、シリンダ用ポート23bとタンク用ポート23cとを接続するとともにポンプ用ポート23aを遮断し、縮小用配管39からヘッド室25bへの圧油およびシリンダ用ばね37によりピストン25Pを押圧してシリンダ25のボトム室25aの油を伸長用配管29からタンク7へ排出し、シリンダ25を縮小する。
次に油圧装置1の作動について説明する。駆動源3が停止している場合には、ポンプ5も停止しているため、容量制御弁23はバルブ用ばね35により位置(f)に、また、シリンダ25にも圧油が送給されておらず、シリンダ25はシリンダ用ばね37により最縮小長さに保たれている。このためポンプ5は最大吐出容積に保たれて停止している。
次に、油圧装置1を作動させるために駆動源3を始動すると、ポンプ5の圧油は吐出配管9から方向制御弁11に送給される。方向制御弁11は非操作時には中立位置(a)であり、中立位置(a)がクローズドセンタにより回路を遮断して形成されているためポンプ5の圧油は油圧が上昇する。
上昇した圧油は、吐出配管9、容量用配管27、制御用配管27Sを経て容量制御弁23の第1圧力室31に送られる。第1圧力室31の圧油はバルブ用ばね35に抗して容量制御弁23を位置(f)から位置(d)に切り換える。
容量制御弁23の位置(d)は、ポンプ用ポート23aとシリンダ用ポート23bとタンク用ポート23cとが接続しており、ポンプ5の圧油を伸長用配管29からシリンダ25に供給してシリンダ25を伸長するとともに、余剰な圧油をタンク7に排出する。
これにより、ポンプ5が吐出した圧油は、位置(d)からタンク7に排出されてアンロードされるとともに、シリンダ25に送給されてポンプ5の吐出容積がほぼ零となる位置までシリンダ25を伸長する。そして容量制御弁23の位置は位置(e)でバランスしている。この吐出量はほぼ零にあり、吐出容積はほぼ零の位置に保たれている。このように、容量制御弁23は、ポンプ5の吐出した圧油をタンク7に戻すアンロード機能と、ポンプ5の吐出容積を可変にして維持する斜板角の制御機能とを有している。
次に、アクチュエータ13を作動させる。アクチュエータ13を作動させるために方向制御弁11を、例えば伸長位置(c)に操作すると、ポンプ5の圧油は吐出配管9から方向制御弁11の伸長位置(c)のポンプ用ポート11aと伸長用ポート11cとを経てアクチュエータ13のボトム側に送給されてアクチュエータ13を伸長する。同時に伸長位置(c)ではポンプ用ポート11aと負荷用ポート11eと伸長用ポート11cとが接続し、ポンプ5の圧油は負荷用配管15から容量制御弁23の第2圧力室33に送給される。
第2圧力室33に送給された圧油による第2油圧力Fbおよびバルブ用ばね35のばね力Bによる合力Fkが容量制御弁23に作用し、第1圧力室31の圧油の第1油圧力Faに抗して容量制御弁23を位置(d)から位置(f)に切り換える。
容量制御弁23の位置(f)では、シリンダ用ポート23bとタンク用ポート23cとを接続するとともにポンプ用ポート23aを遮断している。これにより、シリンダ25は、配管39から送給されたヘッド室25bの圧油およびシリンダ用ばね37によりピストン25Pが押圧され、ボトム室25aの油を伸長用配管29から容量制御弁23を経てタンク7へ排出し、その長さを縮小してポンプ5の吐出容積を増加し、吐出油量を増加する。
ポンプ5の吐出油量の増加に伴って、方向制御弁11は、圧油をアクチュエータ13に、また、負荷圧PLSの圧油を負荷圧用配管15より第2圧力室33に送給する。
第2圧力室33の負荷圧PLSの圧油は第2油圧力Fbをより大きくし、バルブ用ばね35のばね力Bを加算して合力Fkをより大きくして容量制御弁23のスプールを位置(f)から位置(e)方向に押しバランスする。これにより、ポンプ5の吐出容積の増加は停止して所定差圧ΔLS0に応じたポンプ5の吐出量となる。
この状態で、アクチュエータ13に作用する負荷、すなわち、アクチュエータ13の負荷圧PLSが大きくなり、負荷圧用リリーフ弁17のセット圧、例えば21.0MPaを越えると、負荷圧用リリーフ弁17が作動して負荷圧PLSの圧油をタンク7に排出する。
更に、アクチュエータ13に作用する負荷圧PLSが21.0MPaを越える場合には、ポンプ5の吐出圧力Ppが負荷圧PLSの21.0MPaに所定差圧ΔLS0の2.5MPaを加算した油圧値Pqよりも大きくなり、この油圧値Pqが制御用配管27Sを介して第1圧力室31に作用する。この油圧値Pqは、容量制御弁23を位置(d)に切り換え、ポンプ5の圧油を伸長用配管29からシリンダ25に供給してシリンダ25を伸長し、ポンプ5の吐出容積を減少するとともに、ポンプ5の圧油をタンク7へ排出してポンプ5の吐出圧力Ppを所定値(例えば23.5MPa)以内に維持している。
また、アクチュエータ13に作用する負荷圧PLSが急激に上昇、あるいは、方向制御弁11を操作から非操作に切り換えて中立位置(a)に戻しポンプ5の吐出圧が急激に上昇して所定差圧ΔLS0以上の油圧が、ポンプ5とアクチュエータ13との間に生じた場合には、前述と同様に容量制御弁23を位置(d)に切り換え、ポンプ5の圧油を容量用配管27から容量制御弁23を経てタンク7へ排出してピーク圧の発生を防止することができる。
このピーク圧は、アクチュエータ13に作用する負荷圧PLSが21.0MPaを越えない場合でも、所定差圧ΔLS0以上の油圧が生ずると容量制御弁23が作動してピーク圧の発生を防止することができ、ピーク圧が発生する頻度を減少することができる。
なお、上記実施例において、ポンプ5は停止時に吐出容積を最大にし、回転始動時に吐出容積を小さくするとともにその吐出量をアンロードしたが、停止時に吐出容積を最小とし、作業時に吐出容積を大きくするようにしても良い。ポンプ5は斜板角で説明したが斜軸形でも良い。負荷回路は第2圧力室33のみに接続したが、従来例のように絞りを用いてタンク7にも接続するようにしても良い。また、従来例と同様に安全弁10を併用しても良い。
本発明に係るアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置を用いた油圧装置の回路図である。 可変容量形ポンプの斜板角と押除け容積との関係を説明する図である。 従来の作業車両用の油圧装置の油圧回路図である。
符号の説明
1…油圧装置、3…駆動源、5…可変容量形ポンプ、7…タンク、11…負荷圧感応形方向制御弁、13…アクチュエータ、15…負荷圧用配管(負荷回路)、17…負荷圧用リリーフ弁、21…アンロード機能付ポンプ可変容量制御装置、23…アンロード機能付容量制御弁、25…シリンダ、31…第1圧力室、33…第2圧力室、35…バルブ用ばね、37…シリンダ用ばね。

Claims (1)

  1. ポンプの吐出量を可変に制御するポンプ可変容量制御装置において、
    動力源により駆動され、その吐出容量をほぼゼロまで減少する可変容量形ポンプと、
    可変容量形ポンプから吐出される圧油をアクチュエータに送給し、アクチュエータの油をタンクに排出する負荷圧感応形方向制御弁と、
    アクチュエータの負荷圧を導く負荷圧検出回路と、
    可変容量形ポンプの吐出容積を増加あるいは減少させる制御を行うシリンダと、
    可変容量形ポンプから吐出される圧油をシリンダへ送給あるいはシリンダからタンクへ排出する制御弁とを有し、
    当該制御弁が、一端部に設けられ前記可変容量形ポンプから吐出される圧油を受ける第1圧力室と、他端部に設けられ負荷圧検出回路からの圧油を受けるとともに、ばねを併設する第2圧力室とを設け、
    第1圧力室の第1油圧力が第2圧力室の第2油圧力とバネ力の合力より大きい場合に、前記可変容量形ポンプの圧油をシリンダに送給し前記可変容量形ポンプの吐出容積を減少するとともに、前記可変容量形ポンプの圧油をタンクへ排出してアンロードするアンロード機能を持つ容量制御弁であることを特徴とするアンロード機能付ポンプ可変容量制御装置。
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