JP2006084295A - 原子炉スクラム装置及び方法 - Google Patents

原子炉スクラム装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006084295A
JP2006084295A JP2004268499A JP2004268499A JP2006084295A JP 2006084295 A JP2006084295 A JP 2006084295A JP 2004268499 A JP2004268499 A JP 2004268499A JP 2004268499 A JP2004268499 A JP 2004268499A JP 2006084295 A JP2006084295 A JP 2006084295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
signal
reactor
scram
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004268499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4473687B2 (ja
Inventor
Fumiaki Inoue
史章 井上
Atsushi Tanaka
田中  敦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004268499A priority Critical patent/JP4473687B2/ja
Publication of JP2006084295A publication Critical patent/JP2006084295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4473687B2 publication Critical patent/JP4473687B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】 原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの軸固着が発生した場合に燃料棒の温度上昇を適正に抑制することである。
【解決手段】
地震を検出して地震信号を出力する地震検出手段と、地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力する地震判定部13と、原子炉内の再循環ポンプの電源出力を検出して電源出力信号を出力する電源出力検出部20と、電源出力信号に基づいて電源喪失信号を出力する電源喪失判定部14と、地震スクラム信号と電源喪失信号の両方が入力されると原子炉スクラム信号を出力する原子炉スクラム判定部15とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの停止に伴う冷却材再循環流量の変化に基づいてスクラムを行う原子炉スクラム装置及び方法に関する。
一般に、沸騰水型軽水炉における出力の調整は、制御棒の挿入のほかに冷却材の再循環流量を変化させることにより行なっている。冷却材再循環流量を変化させることで炉心ボイド率を変化させて核反応の度合を調節する。また、冷却材再循環流量は燃料の除熱を行い、燃料の温度上昇を抑制している。
原子炉圧力容器内に再循環ポンプを内蔵した改良型沸騰水型軽水炉においては、冷却材再循環流量を変化させる設備として、再循環流量の制御を行なう原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプと、その原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプに必要な電力を供給する電源装置とを有し、また電源装置には高圧母線から電力が供給される。
このような原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプと電源装置とを有した設備を複数台有する改良型沸騰水型軽水炉において、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの電源が喪失した場合には、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの強制駆動力は失われることからポンプ回転数は低下することとなるが、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの軸慣性により回転はある程度維持される。また、冷却材再循環流量の急激な変化を検知してスクラムさせる機能を有するため出力は低下する。冷却材再循環流量が瞬時に零となることはなく、また出力も低下するため、燃料棒温度の上昇は許容される範囲に抑えることができる。
再循環ポンプの停止に伴い炉心流量の急激な低下に臨んで、原子炉出力を低下させ、燃料棒の表面温度が上昇するのを抑制するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−206286号公報
しかし、改良型沸騰水型軽水炉では、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの電源が喪失した場合、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの強制駆動力が失われ、ポンプ軸慣性力で回転している状態となるが、この時に地震が発生すると、その振動により原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの軸が固着してしまい、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの回転が瞬時に停止する可能性がある。
この場合、炉心流量が急激に低下することから炉心除熱能力が急減し、燃料棒の温度が急激に上昇してしまうことがある。冷却材再循環流量の急激な変化を検知して、スクラムさせる機能を有しているものの、実際に冷却材再循環流量が急減してからスクラムして出力を低下させることになるので、原子炉スクラムまでにある程度の時間を有する。軸固着のように急激な除熱能力の低下を招く場合には、より早い時間にスクラムすることが望ましい。
燃料棒の急激な温度上昇を招く原因となる軸固着自体を回避する方法をとることも考えられるが、その場合、高い耐震設備や電源喪失時に強制駆動力を維持させる電動発電機の導入等が必要となり、多大な設備投資と設備スペースを必要とする。
本発明の目的は、地震により原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの軸固着が発生した場合に燃料棒の温度上昇を適正に抑制できる原子炉スクラム装置及び方法を提供することである。
本発明の原子炉スクラム装置は、地震を検出して地震信号を出力する地震検出手段と、地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力する地震判定部と、原子炉内の再循環ポンプの電源出力を検出して電源出力信号を出力する電源出力検出部と、電源出力信号に基づいて電源喪失信号を出力する電源喪失判定部と、地震スクラム信号と電源喪失信号の両方が入力されると原子炉スクラム信号を出力する原子炉スクラム判定部とを備えたことを特徴とする。
本発明の原子炉スクラム方法は、地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力し、原子炉内の再循環ポンプの電源出力信号に基づいて電源喪失信号を出力し、前記地震スクラム信号と前記電源喪失信号との両方の信号が出力されると原子炉スクラム信号を出力して原子炉をスクラムさせることを特徴とする。
本発明によれば、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの電源喪失と地震判定部の地震スクラム信号により、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの軸固着が発生し燃料棒の除熱能力が低下したと判定し、その時点で原子炉スクラムするので、燃料棒の温度上昇を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の構成図である。複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nには、それぞれ電源装置12a〜12nが接続されており、各々の電源装置12a〜12nからそれぞれの原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nに駆動電源が供給される。
地震判定部13は原子炉建屋内の4箇所に設置された地震検出手段を有する。つまり、地震判定部13は4区分に多重化されており、これら地震検出手段により検出された地震信号に基づいて地震の発生を判定し、地震が発生したと判定したときは地震スクラム信号S11〜S14をそれぞれ出力する。電源喪失判定部14は地震判定部13に対応して4区分に多重化されており、電源装置12a〜12nの電源出力信号を検出する電源出力検出部を有し、これら電源出力検出部で検出された各々の電源出力信号を4区分されたそれぞれの区分に4分配して入力し、その4分配された電源出力信号に基づいて所定台数以上の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nが電源喪失したか否かを判定し、所定台数以上の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nが電源喪失したと判定した場合に電源喪失信号S21〜S24を出力する。
原子炉スクラム判定部15は地震判定部13及び電源喪失判定部14に対応して4区分に多重化されており、地震判定部13からの地震スクラム信号S11〜S14と電源喪失判定部14からの電源喪失信号S21〜S24とを入力し、地震スクラム信号S11〜S14と電源喪失信号S21〜S24とが共に成立した場合に原子炉スクラム信号S31〜S34を出力する。
図2は地震判定部13の構成図である。地震検出手段16a〜16dは原子炉建屋内の4箇所に設置され、ある大きさ以上の地震を検知して地震信号S4a〜S4dを信号分配部17a〜17dに出力する。信号分配部17a〜17dは、各々の地震検出手段16a〜16dで検出された地震信号S4a〜S4dを入力して、各々の地震発生判定部18a〜18dにそれぞれ分配する。これにより、4区分の各々の地震発生判定部18a〜18dはすべての地震信号S4a〜S4dを入力することになる。各々の地震発生判定部18a〜18dは、地震信号S4a〜S4dのうち2分の1の地震信号が成立した場合に地震検出信号S5a〜S5dを論理和出力部19a〜19dに出力する。
ここで、地震検出手段16a〜16dは、実際には各々の設置箇所において、直行する3方向毎にそれぞれ3個の地震検出手段が設けられる。従って、信号分配部17a〜17d及び地震発生判定部18a〜18dも3組設けられ、論理和出力部19a〜19dには他組の地震発生判定部18a〜18dからの地震検出信号S5a’〜S5d’、S5a”〜S5d”も入力される。すなわち、論理和出力部19a〜19dは、各方向軸における地震検出信号S5a〜S5d、S5a’〜S5d’、S5a”〜S5d”の和論理を4区分各々で行い、3方向軸のうち1つ以上の方向軸の地震信号が成立した場合には地震スクラム信号S11〜S14を出力する。
図3は電源喪失判定部14の構成図である。各々の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nに設置された電源装置12a〜12nの電源出力部には、それぞれ4個の電源出力検出部20a1、20a2、20a3、20a4〜20n1、20n2、20n3、20n4が設けられている。電源出力検出部20で検出された電源装置12の電源出力信号S6は、電源状態判定部21a〜21dに入力される。
すなわち、電源出力検出部20a1で検出された電源出力信号S6a1は電源状態判定部21aに入力され、電源出力検出部20a2で検出された電源出力信号S6a2は電源状態判定部21bに入力され、電源出力検出部20a3で検出された電源出力信号S6a3は電源状態判定部21cに入力され、電源出力検出部20a4で検出された電源出力信号S6a4は電源状態判定部21dに入力される。
以下同様に、電源出力検出部20b1〜20n1で検出された電源出力信号S6b1〜S6n1は電源状態判定部21aに入力され、電源出力検出部20b2〜20n2で検出された電源出力信号S6b2〜S6n2は電源状態判定部21bに入力され、電源出力検出部20b3〜20n3で検出された電源出力信号S6b3〜S6n3は電源状態判定部21cに入力され、電源出力検出部20b4〜20n4で検出された電源出力信号S6b4〜S6n4は電源状態判定部21dに入力される。これにより、4区分の各々の電源状態判定部21a〜21dはすべての電源装置12a〜12nの電源出力信号S6a〜S6nを入力することになる。
電源状態判定部21a〜21dは、電源出力検出部20a〜20nからの電源出力信号S6a〜S6nを入力し、あらかじめ定められた電源喪失設定値S7と比較し、電源喪失設定値S7を下回った電源出力信号S6a〜S6nの数(電源喪失状態となった原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11の台数)があらかじめ定めた電源喪失台数設定値S8を上回った場合に、各々の電源喪失発生判定部22a〜22dにそれぞれ電源喪失状態信号を出力する。これにより、4区分の各々の電源喪失発生判定部22a〜22dはすべての電源状態判定部21a〜21dからの電源喪失状態信号を入力することになる。
各々の電源喪失発生判定部22a〜22dは、電源状態判定部21a〜21dからの電源喪失状態信号のうち2分の1の電源喪失状態信号が成立した場合に電源喪失信号S21〜S24を出力する。このように、電源喪失判定部14は、電源装置12a〜12nの電源出力信号S6a〜S6nを検出する電源出力検出部20a〜20nで検出された各々の電源出力信号S6a〜S6nを4分配して入力し、その4分配された電源出力信号S6a〜S6nに基づいて所定台数以上の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nが電源喪失した場合に電源喪失信号S21〜S24を出力する。
図4は、原子炉スクラム判定部15の構成図である。地震判定部13からの地震スクラム信号S11〜S14及び電源喪失判定部14からの電源喪失信号S21〜S24は、原子炉スクラム判定部15の区分スクラム判定部23a〜23dにそれぞれ入力される。すなわち、地震スクラム信号S11及び電源喪失信号S21は区分スクラム判定部23aに入力され、地震スクラム信号S12及び電源喪失信号S22は区分スクラム判定部23bに入力され、地震スクラム信号S13及び電源喪失信号S23は区分スクラム判定部23cに入力され、地震スクラム信号S14及び電源喪失信号S24は区分スクラム判定部23dに入力される。
そして、各々の区分スクラム判定部23a〜23d毎に地震スクラム信号S11〜S14と電源喪失信号S21〜S24とが共に成立するか否かが判定される。そして、地震スクラム信号S11〜S14と電源喪失信号S21〜S24とが共に成立した場合に原子炉スクラム信号S31〜S34が原子炉スクラム作動装置24に出力される。原子炉スクラム作動装置24はいずれかの原子炉スクラム信号S31〜S34を入力したときに原子炉スクラムを作動させる。
このように、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nが機械的に軸固着に至る程度の地震が発生し、かつ原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nに供給される駆動電流が低下した場合に、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nに軸固着が発生したと判断する。すなわち、地震スクラム信号S11〜S14と原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nの電源喪失信号S21〜S24とにより、原子炉スクラムさせるようにしている。
従って、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nに回転数検出器を設置し、回転数がある設定値以下になった場合に原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nが軸固着したと判断することに比較し、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nの回転数を高精度でかつ高信頼性で検出しなければ原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nの軸固着を検出するできないということがないので、簡便に精度良く原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nの軸固着を検出できる。
第1の実施の形態によれば、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの電源喪失と地震とが同時に発生し、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ軸固着により除熱能力が急減したとしても、除熱能力の急減を軸固着する要因を検出した時点で原子炉スクラムできるので、燃料棒の温度上昇を抑制することができる。
また、従来の冷却材再循環流量の急変による原子炉スクラムより早い段階で原子炉スクラムさせることができるので、燃料棒の温度上昇の抑制効果は大きい。また、地震スクラム信号や電源出力信号の検出部及び判定ロジック部を4区分に多重化しているため、各々の単一故障時およびバイパス時にも機能を維持することが可能であり、原子炉安全保護系としての信頼性を満足できる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の電源喪失判定部14の構成図である。この第2の実施の形態は、図3に示した第1の実施の形態における電源喪失判定部14に対し、電源装置12a〜12n毎に4個の電源出力検出部20を設置したことに代えて、電源装置12a〜12n毎に1個の電源出力検出部20を設置し、1個の電源出力検出部20で検出された電源出力信号を4分配して多重化し、多重化した電源出力信号を用いて電源喪失を判定するようにしたものである。図3と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
電源喪失判定部14において、電源装置12a〜12nの電源出力信号S6を検出する電源出力検出部20を各原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nに1台ずつ設置し、電源喪失を判定したうえで、その出力を電気的に分離された4区分の信号に分別し出力する。これにより、電源出力検出部20の台数を削減することが可能である。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図6は本発明の第3の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の電源喪失判定部14の構成図である。この第3の実施の形態は、図3に示した第1の実施の形態における電源喪失判定部14に対し、a系〜n系のそれぞれの電源装置12a〜12nが複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11で共用されている場合に適用したものである。
いま、a系の電源装置12aについて説明する。a系の電源装置12aが複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a1〜11a3で共用されている場合に、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a1〜11a3の複数台共通の電源出力信号S6aを4台の電源出力検出部20a1〜20a4で検出し、それぞれの電源出力検出部20a1〜20a4で検出した電源出力信号S6a1〜S6a4を電源状態判定部21a〜21dにそれぞれ入力する。これにより、各電源装置12a〜12nの電源出力信号S6aを4区分して電源状態判定部21a〜21dに入力する。b系〜n系についても同様に、各電源装置12b〜12nの電源出力信号S6b〜S6nを4区分して電源状態判定部21a〜21dに入力する。電源状態判定部21a〜21dでは、入力された電源出力信号S6a〜S6nを用いて電源喪失を判定する。これにより、電源装置12a〜12nが複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11で共用されている場合にも適用できる。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図7は本発明の第4の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の電源喪失判定部14の構成図である。この第4の実施の形態は、図5に示した第2の実施の形態における電源喪失判定部14に対し、電源装置12a〜12nが複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11で共用されている場合に適用したものである。
電源装置12a〜12nが複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nで共用されている場合に、原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11の複数台共通の電源出力信号S6a〜S6nを検出する電源出力検出部20a〜20nを各電源装置1に1台ずつ設置し、電源喪失を判定した上で、その出力を電気的に分離された4区分の信号に分別し出力する。これにより、電源出力検出部20の台数を削減することが可能である。
以上述べた第1の実施の形態ないし第4の実施の形態において、電源喪失判定部14が電源喪失信号S21〜S24を出力する原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nの所定台数の設定値は、あらかじめ解析により計算される燃料棒表面温度最大値が原子炉出力に応じて可変となる許容値を逸脱する台数とする。これにより、不要な原子炉スクラムを回避することが可能となる。
また、地震判定部13、電源喪失判定部14、原子炉スクラム判定部15、電源状態判定部21、電源喪失発生判定部22、区分スクラム判定部23等を4区分としたが、4区分に限定されるものではなく、2区分以上であればよい。
図8は、本発明の各実施の形態の電源喪失判定部14での設定値を決める場合に使用する軸固着台数と燃料棒温度上昇量との関係図である。図8に示すように、燃料棒上昇温度は原子炉出力Pをパラメータとして軸固着台数の関数で示される。図8では原子炉出力P1、P2の特性曲線を示している。原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ11a〜11nの軸固着台数が少ないときはスクラム不動作領域である。軸固着台数が増加すると炉心流量が減少することから原子炉出力Pが低下し、それに伴って燃料棒上昇温度も低下する。さらに軸固着台数が増加すると炉心流量が急減することから、従来のスクラム作動領域に入り、従来のものではスクラムすることになる。
これに対し、本発明の各実施の形態では、電源喪失判定部14が保有する電源喪失台数設定値S8を、あらかじめ解析により計算される燃料棒表面温度上昇値が原子炉出力に応じて可変となる許容値SKを逸脱する台数(電源喪失台数設定値S8に相当)とするので、不要な原子炉スクラムを回避することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の構成図。 本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置における地震判定部の構成図。 本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置における電源喪失判定部の構成図。 本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置における原子炉スクラム判定部の構成図。 本発明の第2の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の電源喪失判定部の構成図。 本発明の第3の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の電源喪失判定部の構成図。 本発明の第4の実施の形態に係わる原子炉スクラム装置の電源喪失判定部の構成図。 本発明の各実施の形態の電源喪失判定部14での設定値を決める場合に使用する軸固着台数と燃料棒温度上昇量との関係図。
符号の説明
11…原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ、12…電源装置、13…地震判定部、14…電源喪失判定部、15…原子炉スクラム判定部、16…地震検出手段、17…信号分配部、18…地震発生判定部、19…論理和出力部、20…電源出力検出部、21…電源状態判定部、22…電源喪失発生判定部、23…区分スクラム判定部、24…原子炉スクラム作動装置

Claims (10)

  1. 地震を検出して地震信号を出力する地震検出手段と、地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力する地震判定部と、原子炉内の再循環ポンプの電源出力を検出して電源出力信号を出力する電源出力検出部と、電源出力信号に基づいて電源喪失信号を出力する電源喪失判定部と、地震スクラム信号と電源喪失信号の両方が入力されると原子炉スクラム信号を出力する原子炉スクラム判定部とを備えたことを特徴とする原子炉スクラム装置。
  2. 前記電源喪失判定部は、電源出力信号に基づいて所定台数以上の前記再循環ポンプが電源喪失したときに電源喪失信号を出力することを特徴とする請求項1記載の原子炉スクラム装置。
  3. 複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプとその原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプに電源を供給する電源装置とを有する沸騰水型原子力発電所の原子炉スクラム装置において、原子炉建屋内の4箇所に直行する3方向毎に設置された地震検出手段を有し前記地震検出手段により検出された地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力する地震判定部と、前記電源装置の電源出力信号を検出する電源出力検出部で検出された各々の電源出力信号を4分配して入力しその4分配された電源出力信号に基づいて所定台数以上の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプが電源喪失した場合に電源喪失信号を出力する電源喪失判定部と、前記地震判定部からの地震スクラム信号と前記電源喪失判定部からの電源喪失信号とを入力し地震スクラム信号と電源喪失信号とが共に成立した場合に原子炉スクラム信号を出力する原子炉スクラム判定部とを備えたことを特徴とする原子炉スクラム装置。
  4. 前記電源喪失判定部は、前記電源装置が複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ毎に設けられている場合には、前記電源装置毎に4個の電源出力検出部を設置し、4個の電源出力検出部で検出された電源出力信号をそれぞれ分配して多重化し、多重化した電源出力信号を用いて電源喪失を判定することを特徴とする請求項3記載の原子炉スクラム装置。
  5. 前記電源喪失判定部は、前記電源装置が複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプ毎に設けられている場合には、前記電源装置毎に1個の電源出力検出部を設置し、1個の電源出力検出部で検出された電源出力信号を4分配して多重化し、多重化した電源出力信号を用いて電源喪失を判定することを特徴とする請求項3記載の原子炉スクラム装置。
  6. 前記電源喪失判定部は、前記電源装置が複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプで共用されている場合には、共用の電源装置毎に4個の電源出力検出部を設置し、4個の電源出力検出部で検出された電源出力信号をそれぞれ分配して多重化し、多重化した電源出力信号を用いて電源喪失を判定することを特徴とする請求項3記載の原子炉スクラム装置。
  7. 前記電源喪失判定部は、前記電源装置が複数台の原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプで共用されている場合には、共用の電源装置毎に1個の電源出力検出部を設置し、1個の電源出力検出部で検出された電源出力信号を4分配して多重化し、多重化した電源出力信号を用いて電源喪失を判定することを特徴とする請求項3記載の原子炉スクラム装置。
  8. 前記電源喪失判定部が電源喪失信号を出力する原子炉圧力容器内蔵型再循環ポンプの所定台数の設定値は、あらかじめ解析により計算される燃料棒表面温度最大値が原子炉出力に応じて可変となる許容値を逸脱する台数とすることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか一記載の原子炉スクラム装置。
  9. 地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力し、原子炉内の再循環ポンプの電源出力信号に基づいて電源喪失信号を出力し、前記地震スクラム信号と前記電源喪失信号との両方の信号が出力されると原子炉スクラム信号を出力して原子炉をスクラムさせることを特徴とする原子炉スクラム方法。
  10. 地震信号に基づいて地震スクラム信号を出力し、原子炉内の再循環ポンプの電源出力信号から電源喪失している再循環ポンプが所定台数以上であるかを判定し、所定台数以上の再循環ポンプが電源喪失しているときに電源喪失信号を出力し、前記地震スクラム信号と前記電源喪失信号との両方の信号が出力されると原子炉スクラム信号を出力して原子炉をスクラムさせることを特徴とする原子炉スクラム方法。
JP2004268499A 2004-09-15 2004-09-15 原子炉スクラム装置及び方法 Expired - Fee Related JP4473687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268499A JP4473687B2 (ja) 2004-09-15 2004-09-15 原子炉スクラム装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268499A JP4473687B2 (ja) 2004-09-15 2004-09-15 原子炉スクラム装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006084295A true JP2006084295A (ja) 2006-03-30
JP4473687B2 JP4473687B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=36162925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004268499A Expired - Fee Related JP4473687B2 (ja) 2004-09-15 2004-09-15 原子炉スクラム装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4473687B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106920579A (zh) * 2015-12-28 2017-07-04 上海核工程研究设计院 一种核电厂数字化地震自动停堆系统及方法
RU2696594C2 (ru) * 2015-04-02 2019-08-05 Клир Инк. Малогабаритная система производства ядерной энергии с режимом следования за нагрузкой с использованием тепловой деформации отражателя, вызванной явлением теплового расширения

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2696594C2 (ru) * 2015-04-02 2019-08-05 Клир Инк. Малогабаритная система производства ядерной энергии с режимом следования за нагрузкой с использованием тепловой деформации отражателя, вызванной явлением теплового расширения
CN106920579A (zh) * 2015-12-28 2017-07-04 上海核工程研究设计院 一种核电厂数字化地震自动停堆系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4473687B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210287813A1 (en) Nuclear reactor protection systems and methods
JP7203154B2 (ja) 原子炉保護システムとこれを動作させる方法
CN107076115B (zh) 在故障条件下对风力涡轮机的控制
US20110202163A1 (en) Plant protection system and method using field programmable gate array
Johnson et al. Development, implementation, and testing of fault detection strategies on the National Wind Technology Center’s controls advanced research turbines
Wu et al. Transient response of a TLP-type floating offshore wind turbine under tendon failure conditions
CA2981047A1 (en) Safety system for a nuclear power plant and method for operating the same
JP4473687B2 (ja) 原子炉スクラム装置及び方法
KR101244015B1 (ko) 독립적 다중화 구조를 갖는 통합원전안전계통 및 구성 방법
DK2535570T3 (da) Krøjningsanordning i et vindkraftanlæg
KR101903073B1 (ko) 원자로냉각재펌프 1대 상실 시 원자로 정지 방지 장치 및 방법
JP6453262B2 (ja) 制御棒操作監視方法及び制御棒操作監視システム
JP2015026279A (ja) プラント監視制御装置及びプログラム
JP4430627B2 (ja) 沸騰水型原子炉の監視方法及びその監視プログラム
KR101070560B1 (ko) 원자로의 노심 보호 연산장치 및 방법
JP5319499B2 (ja) 多重化制御装置
JP4901774B2 (ja) 多重化蒸気タービン制御装置
KR102139097B1 (ko) 그룹 대표신호에 기반한 신호 분류를 이용한 과도 상태에서 원자력 발전소를 감시하는 방법
KR102160063B1 (ko) 출력을 기준으로 한 신호 분류를 이용한 과도 상태에서 원자력 발전소를 감시하는 방법
EP3889972A1 (en) Method for monitoring nuclear power plant in transient state by using signal classification
JP6856577B2 (ja) 高速炉の原子炉保護装置及び原子炉保護方法
JP4427789B2 (ja) 水力発電所の制御装置
T Brendeford General knowledge structure for diagnosis
Chou et al. Experiences with an expert system technology for real-time monitoring and diagnosis of industrial processes
JP2013003717A (ja) プラント監視制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees