JP2006082610A - Electric power steering device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、その支持構造の改良及び組立性の向上を図った電動パワーステアリング装置に関する。 The present invention relates to an electric power steering apparatus in which the support structure is improved and the assemblability is improved.
電動パワーステアリング装置の従来例として、特許文献1に示すように、ウォームホイールは、出力軸(ピニオン軸)に予め圧入してある。 As a conventional example of an electric power steering apparatus, as shown in Patent Document 1, a worm wheel is press-fitted into an output shaft (pinion shaft) in advance.
また、ピニオン軸をラジアル方向とスラスト方向に軸支する軸受は、ウォームホイールの略直下に配置してある。これにより、温度変化によるウォームホイールとウォームとの噛み合い位置のピニオン軸方向の相対的なずれを小さくしている。 Further, the bearing that supports the pinion shaft in the radial direction and the thrust direction is disposed substantially directly below the worm wheel. Thereby, the relative shift | offset | difference of the pinion axial direction of the meshing position of a worm wheel and a worm by a temperature change is made small.
すなわち、図4は、従来例に係るピニオン・アシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図である。 That is, FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a conventional pinion-assisted electric power steering device.
電動パワーステアリング装置51は、ピニオン・アシストタイプの電動パワーステアリング装置である。出力軸52の上端部には、ウォーム減速機76のウォーム79と噛み合うウォームホイール77の芯金78が圧入されている。芯金78の上端面は、出力軸52の段部55に当接して、出力軸52に対して芯金78が上方に移動しないように規制している。ウォーム79は、図示しない操舵補助用の電動モータの出力軸に連結されている。
The electric
出力軸52は、ウォームホイール77の略直下で、4点接触式の軸受65により下ギヤボックス69に軸支されている。出力軸52の溝57に装着してカシメられたカシメリング56は、軸受65の内輪を、芯金78のボス部80の下端面との間で挟み込んでいる。また、軸受65の外輪は、下ギヤボックス69に直接形成された軸受孔73に圧入され、この軸受穴45の雌ネジ74に螺合されたリングナット67によって軸方向に押圧されて、下ギヤボックス69に固定されている。
The
出力軸52の下端部は、二ードル軸受66により下ギヤボックス69にラジアル方向にのみ軸支されている。このようにして、出力軸52は、軸受65によって、スラスト方向及びラジアル方向に支持されているため、下ギヤボックス69に対する出力軸52の支持基準は、出力軸52の上端部を支持する軸受65となっている。
The lower end portion of the
下ギヤボックス69の上端面には、図示しないボルトによって上ギヤボックス72が固定されている。上ギヤボックス72には、入力軸82が軸受83によって回転可能に軸支されでいる。入力軸82は、図示しないステアリングシャフトを介してステアリングホイールに連結されている。入力軸82にその上端がピン84によって連結されたトーションバー85は、その下端がブッシュ86によって外周を軸支され、ブッシュ86より下方で、出力軸52の上端部に圧入により連結されている。
An
トーションバー85に作用するトルクを検出するトルクセンサー87は、センサーシャフト部88、検出コイル90及び91、円筒部材92から構成されている。センサーシャフト部88は、入力軸82の下端に形成され、上ギヤボックス72の内側に圧入されたヨーク89に、検出コイル90及び91が配置されている。円筒部材92は、センサーシャフト部88と検出コイル90及び91の間に配置されている。
A
円筒部材92は出力軸52の上端に固定され、センサーシャフト部88に軸方向に延びた複数の凸条が円周方向に等間隔に形成されている。円筒部材92には、検出コイル90及び91に対向する位置に、円周方向に等間隔に複数の長方形の窓が形成されている。
The cylindrical member 92 is fixed to the upper end of the
ステアリングホイールを操作して入力軸82が回転すると、その回転力がトーションバー85を介して出力軸52に伝達される。この時、舵輪側の抵抗によって、入力軸82と出力軸52を連結するトーションバー6 3に捩れが生じ、センサーシャフト部88の表面の凸条と円筒部材92の窓との間に相対回転が生じる。この相対回転で、センサーシャフト部88に発生する磁束が増減し、この磁束の増減を検出コイル90及び91がインダククンスの変化として検出する。この検出結果から、ト−ションバー85に作用するトルクを検出し、電動モータを駆動してウォーム79を所要の操舵補助力で回転させる。ウォーム79の回転は、ウォームホイール77、出力軸52、ピニオン53を介してラック54に伝達され、ラック54に連結された図示しないタイロッドを介して舵輪の向きを変更する。
When the
ラックガイド93は、ラック54の背面にローラ96をアジャストカバー97によって常時押し付けている。ローラ96は、軸94にニードル軸受95によって回転可能に軸支されている。アジャストカバー97は、皿バネを介してラック54の背面にローラ96を押し付けている。これによって、ピニオン53とラック54との噛み合い部のバックラッシュを無くし、ラック54が円滑に移動するようにしている。
The
電動式パワーステアリング装置51は、ウォームホイール77の略直下に、出力軸52の支持基準となる軸受65がある。
In the electric
そのため、電動式パワーステアリング装置周辺の温度変化があっても、ウォームホイール77とウォーム79との噛み合い位置が出力軸52の軸方向にずれる量がわずかで済む。従って、常時正常な噛み合い状態が維持され、噛み合い部の騒音の発生や、歯面の摩耗が発生しない。
Therefore, even if there is a temperature change around the electric power steering device, the amount by which the meshing position between the worm wheel 77 and the
また、下側のニードル軸受66の外輪が圧入される軸受孔75と、上側の軸受65の外輪が圧入される軸受孔73は、同じ下ギヤボックス69に形成され、しかも、軸受孔73側からのボーリング工具による通し加工が可能なため、加工時間か短く、軸受孔同士の同芯度が向上する。従って、ウォームホイール77の振れが小さく、噛み合い部の騒音や、歯面の摩耗を抑制することができる。
Further, a
さらに、上側の軸受65の外輪が圧入される軸受孔73は、下ギヤボックス69に直接形成されているため、軸受孔の加工誤差が累積せず、軸受孔同士の同芯度が向上するため、ウォームホイールの振れを小さく押さえることができる。
Further, since the
リングナット67の締付けは以下の方法で行われる。リングナット67の上端面には、係合凹部(溝または穴)68が同一円周上に複数形成され、ウォームホイール77の芯金78には、係合凹部68と同一円周上に、係合凹部68と同じ角度位置に、複数の工具挿通孔81が形成されている。
The ring nut 67 is tightened by the following method. A plurality of engaging recesses (grooves or holes) 68 are formed on the same circumference on the upper end surface of the ring nut 67, and the
二股形状の締付け工具を工具挿通孔81を通して、係合凹部68に差し込み、締付け工具を回せば、リングナット67が回転して軸受65の外輪を締付けることができる。このリングナット67の締付け動作と同期して、工具挿通孔81を有する芯金78、ウォームホイール77が締付け工具によって回される。そのため、ウォームホイール77が固定された出力軸52、ピニオン53が回転し、結果としてピニオン53に噛み合うラック54が移動する。
しかしながら、ウォームホイール77の略直下の軸受65の固定は、リングナット67を用いており、ウォームホイール77の上方側から二股形状の締付け工具を挿入するため、ウォームホイール77の芯金78には、工具挿通孔81を設ける必要がある。
However, the
しかしながら、ウォームホイール77強度確保の条件によっては、この工具挿通孔81が設けられない場合があり、このようなことからも、ウォームホイール77は、後組みする必要があり、出力軸52(ピニオン軸)を下ギヤボックス69内に挿入した後に、出力軸52(ピニオン軸)に、ウォームホイール77を装着する方が好ましい。
However, depending on conditions for ensuring the strength of the worm wheel 77, the
また、リングナット67の締付の際に、出力軸52(ピニオン軸)が回転してもラック54が移動しないように、ラック54のギヤ歯のストローク端の外側に、逃がし部を形成する必要がある。その結果、これらの加工のため、コスト高になってしまうといったことがある。
Further, when the ring nut 67 is tightened, it is necessary to form a relief portion outside the stroke end of the gear teeth of the
更には、ウォーム減速機のウォームホイールの芯金が、出力軸(ピニオン軸)に予め圧入してある操舵装置の場合には、その圧入時、出力軸(ピニオン軸)を支持する軸受65に、高負荷がかかり、破損の虞れがある。
Furthermore, in the case of a steering device in which the core of the worm wheel of the worm speed reducer is press-fitted into the output shaft (pinion shaft) in advance, the
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、コストの高騰を招くことなく、組立作業性を著しく向上することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object thereof is to provide an electric power steering device capable of remarkably improving assembly workability without causing an increase in cost.
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに応じて、電動モータから補助操舵トルクを発生し、ウォーム減速機により減速して操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置に於いて、
前記ウォーム減速機のウォームホイールは、スリップリングを介して、前記出力軸に嵌合してあることを特徴とする。
In order to achieve the above object, an electric power steering apparatus according to claim 1 of the present invention generates an auxiliary steering torque from an electric motor in accordance with a steering torque applied to a steering wheel, and decelerates by a worm reducer. In the electric power steering device that transmits to the output shaft of the steering mechanism
The worm wheel of the worm speed reducer is fitted to the output shaft via a slip ring.
本発明の請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、前記出力軸を支持する車両上方側の軸受は、軸方向に圧入する固定部材により、ギヤボックスに固定してあることを特徴とする。
The electric power steering apparatus according to
本発明の請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、前記固定部材は、止め輪、スナップリング、又は、プッシュナットであることを特徴とする。 In the electric power steering apparatus according to a third aspect of the present invention, the fixing member is a retaining ring, a snap ring, or a push nut.
本発明によれば、ウォーム減速機のウォームホイールは、スリップリングを介して、出力軸に嵌合してあることから、出力軸(ピニオン軸)をギヤボックスに取付けた後に、この出力軸(ピニオン軸)に、ウォームホイールを取付けることが可能となる。そのため、ウォームホイールの圧入を不要にしてウォームホイールの破損の虞れをなくすことができると共に、ウォームホイールの芯金の工具挿通孔、又は、ラックのギヤ歯のストローク端外側の逃がし部を設ける必要が無くなり、また、リングナット締付時にも、出力軸(ピニオン軸)の共廻りをなくすことができる。従って、コストの高騰を招くことなく、電動パワーステアリング装置の組立作業性を著しく向上ことができる。 According to the present invention, since the worm wheel of the worm reduction gear is fitted to the output shaft via the slip ring, the output shaft (pinion shaft) is mounted after the output shaft (pinion shaft) is attached to the gear box. A worm wheel can be attached to the shaft. Therefore, it is possible to eliminate the need for worm wheel press-fitting and eliminate the possibility of damage to the worm wheel, and it is necessary to provide a tool insertion hole for the core metal of the worm wheel or a relief part outside the stroke end of the rack gear teeth. In addition, even when the ring nut is tightened, it is possible to eliminate co-rotation of the output shaft (pinion shaft). Therefore, the assembly workability of the electric power steering apparatus can be remarkably improved without causing an increase in cost.
また、出力軸を支持する車両上方側の軸受は、軸方向に圧入する固定部材により、ギヤボックスに固定してあり、固定部材は、例えば、止め輪、スナップリング、又は、プッシュナットであることから、大幅に取付作業性の容易化を図ることができる。 The bearing on the upper side of the vehicle that supports the output shaft is fixed to the gear box by a fixing member that is press-fitted in the axial direction, and the fixing member is, for example, a retaining ring, a snap ring, or a push nut. Therefore, it is possible to greatly facilitate the mounting workability.
以下、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。 Hereinafter, an electric power steering apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係るピニオン・アシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a pinion-assisted electric power steering device according to a first embodiment of the present invention.
本実施の形態では、ギヤボックスは、車両下方側の下側ギヤボックス1と、車両上方側の上側ギヤボックス2とからなる。
In the present embodiment, the gear box includes a lower gear box 1 on the vehicle lower side and an
下側ギヤボックス1内では、出力軸4(ピニオン軸)は、その下部が下側軸受5(ニードル軸受)により回転自在に支持してあり、その上部が上側軸受6(4点接触式の軸受)により回転自在に支持してある。 In the lower gear box 1, the lower part of the output shaft 4 (pinion shaft) is rotatably supported by the lower bearing 5 (needle bearing), and the upper part thereof is the upper bearing 6 (four-point contact type bearing). ) Is supported rotatably.
下側ギヤボックス1内には、ウォーム減速機10が収納してあり、出力軸4には、ウォームホイール11の芯金11aは、後に詳述するように、スリップリング42を介して、出力軸4に嵌合してある。
A
ウォームホイール11は、樹脂製のギヤ歯11bを有している。このウォームホイール11には、ウォーム12が噛合してあり、このウォーム12は、図示しない電動モータにより駆動されるようになっている。
The
出力軸4のピニオン20には、ラック21が噛合してある。ラックガイド22は、ラック21の背面にローラ23をアジャストカバー24によって常時押し付けてある。ローラ23は、軸25にニードル軸受26によって回転可能に軸支してある。
A
アジャストカバー24は、皿バネを介してラック21の背面にローラ23を押し付けてある。これによって、ピニオン20とラック21との噛み合い部のバックラッシュを無くし、ラック21が円滑に移動するようにしている。
The
上側ギヤボックス2内には、軸受31を介して、入力軸30が回転自在に支持してある。
An
入力軸30は、図示しないステアリングシャフトを介してステアリングホイールに連結されている。入力軸30にその上端がピン32によって連結されたトーションバー33は、出力軸4の上端部に圧入により連結されている。
The
トーションバー33に作用するトルクを検出するトルクセンサー34は、センサーシャフト部35、検出コイル36及び37、円筒部材38から構成されている。センサーシャフト部35は、入力軸30の下端に形成され、上側ギヤボックス2の内側に圧入されたヨーク39に、検出コイル36及び37が配置されている。円筒部材38は、センサーシャフト部35と検出コイル36及び37の間に配置されている。
A
円筒部材38は、出力軸4に固定され、センサーシャフト部35に軸方向に延びた複数の凸条が円周方向に等間隔に形成されている。円筒部材38には、検出コイル36及び37に対向する位置に、円周方向に等間隔に複数の長方形の窓が形成されている。
The
ステアリングホイールを操作して入力軸30が回転すると、その回転力がトーションバー33を介して出力軸4に伝達される。この時、舵輪側の抵抗によって、入力軸30と出力軸4を連結するトーションバー33に捩れが生じ、センサーシャフト部35の表面の凸条と円筒部材38の窓との間に相対回転が生じる。この相対回転で、センサーシャフト部35に発生する磁束が増減し、この磁束の増減を検出コイル36及び37がインダククンスの変化として検出する。この検出結果から、ト−ションバー33に作用するトルクを検出し、電動モータを駆動してウォーム12を所要の操舵補助力で回転させる。ウォーム12の回転は、ウォームホイール11、出力軸4、ピニオン20を介してラック21に伝達され、ラック21に連結された図示しないタイロッドを介して舵輪の向きを変更する。
When the
さて、本実施の形態では、電動パワーステアリング装置の組立時、ウォームホイール11を未装着状態の出力軸4(ピニオン軸)を、下側ギヤボックス1内に挿入する。
In the present embodiment, when the electric power steering apparatus is assembled, the output shaft 4 (pinion shaft) with the
次いで、上側軸受6の外輪を、下側ギヤボックス1に形成したネジ孔40に、リングナット41を螺合することにより、固定する。
Next, the outer ring of the
この上側軸受6をリングナット41により固定した後、ウォームホイール11を、スリップリング42を介して、出力軸4に嵌合する。
After the
このように、本実施の形態では、出力軸4(ピニオン軸)を下側ギヤボックス1に取付けた後に、この出力軸4(ピニオン軸)に、ウォームホイール11を取付けることができる。
Thus, in this embodiment, after the output shaft 4 (pinion shaft) is attached to the lower gear box 1, the
従って、ウォームホイール11の圧入を不要にして上側軸受6の破損の虞れをなくすことができると共に、ウォームホイール11の芯金の工具挿通孔、又は、ラック21のギヤ歯のストローク端外側の逃がし部を設ける必要が無くなり、また、リングナット41の締付時にも、出力軸4(ピニオン軸)の共廻りをなくすことができる。
Therefore, it is possible to eliminate the need for press-fitting the
以上から、コストの高騰を招くことなく、電動パワーステアリング装置の組立作業性を著しく向上ことができる。 From the above, the assembly workability of the electric power steering apparatus can be remarkably improved without causing an increase in cost.
(第2実施の形態)
図2は、本発明の第2実施の形態に係るピニオン・アシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
(Second Embodiment)
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a pinion-assisted electric power steering device according to the second embodiment of the present invention.
本実施の形態は、図面から明らかなように、その基本的構造が上述した第1実施の形態と同様であり、相違する点についてのみ説明する。 As is apparent from the drawings, this embodiment has the same basic structure as the first embodiment described above, and only differences will be described.
本実施の形態では、上述したリングナット41に代えて、スナップリング(止め輪)44を用いている。
In this embodiment, a snap ring (retaining ring) 44 is used instead of the
すなわち、上側軸受6の外輪は、下側ギヤボックス1に形成した凹部43に、スナップリング(止め輪)44を嵌め込むことにより、固定する。
That is, the outer ring of the
以上から、本実施の形態では、電動パワーステアリング装置の組立時には、ウォームホイール11を未装着状態の出力軸4(ピニオン軸)を、下側ギヤボックス1内に挿入する。
From the above, in the present embodiment, when the electric power steering apparatus is assembled, the output shaft 4 (pinion shaft) with the
次いで、上側軸受6の外輪を、下側ギヤボックス1に形成した凹部43に、スナップリング(止め輪)44を嵌め込むことにより、固定する。
Next, the outer ring of the
この上側軸受6をスナップリング(止め輪)44により固定した後、ウォームホイール11を、スリップリング42を介して、出力軸4に嵌合する。
After the
このように、本実施の形態では、出力軸4(ピニオン軸)を下側ギヤボックス1に取付けた後に、この出力軸4(ピニオン軸)に、ウォームホイール11を取付けることができる。
Thus, in this embodiment, after the output shaft 4 (pinion shaft) is attached to the lower gear box 1, the
従って、ウォームホイール11の圧入を不要にしてウォームホイール11の破損の虞れをなくすことができると共に、ウォームホイール11の芯金の工具挿通孔、又は、ラック21のギヤ歯のストローク端外側の逃がし部を設ける必要が無くなり、また、リングナット41の締付時にも、出力軸4(ピニオン軸)の共廻りをなくすことができる。
Accordingly, it is possible to eliminate the need for press-fitting of the
以上から、本実施の形態に於いても、コストの高騰を招くことなく、電動パワーステアリング装置の組立作業性を著しく向上ことができる。 From the above, also in the present embodiment, the assembly workability of the electric power steering device can be remarkably improved without causing an increase in cost.
また、上側軸受6は、スナップリング(止め輪)44により、固定していることから、リングナット41に比べて、大幅に取付作業性の容易化を図ることができる。
Further, since the
尚、スナップリング(止め輪)44は、好適には、テーパ付きが望ましい。これにより、ガタ付きを防止することもできる。 The snap ring (retaining ring) 44 is preferably tapered. Thereby, backlash can also be prevented.
(第3実施の形態)
図3は、本発明の第3実施の形態に係るピニオン・アシスト式電動パワーステアリング装置の縦断面図である。
(Third embodiment)
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of a pinion-assisted electric power steering apparatus according to the third embodiment of the present invention.
本実施の形態は、図面から明らかなように、その基本的構造が上述した第1実施の形態と同様であり、相違する点についてのみ説明する。 As is apparent from the drawings, this embodiment has the same basic structure as the first embodiment described above, and only differences will be described.
本実施の形態では、上述したリングナット41、又は、スナップリング(止め輪)44に代えて、プッシュナット46を用いている。
In this embodiment, a
すなわち、上側軸受6の外輪は、下側ギヤボックス1に形成した凹部45に、プッシュナット46を嵌め込むことにより、固定する。
That is, the outer ring of the
以上から、本実施の形態では、電動パワーステアリング装置の組立時には、ウォームホイール11を未装着状態の出力軸4(ピニオン軸)を、下側ギヤボックス1内に挿入する。
From the above, in the present embodiment, when the electric power steering apparatus is assembled, the output shaft 4 (pinion shaft) with the
次いで、上側軸受6の外輪を、下側ギヤボックス1に形成した凹部45に、プッシュナット46を嵌め込むことにより、固定する。
Next, the outer ring of the
この上側軸受6をプッシュナット46により固定した後、ウォームホイール11を、スリップリング42を介して、出力軸4に嵌合する。
After the
このように、本実施の形態では、出力軸4(ピニオン軸)を下側ギヤボックス1に取付けた後に、この出力軸4(ピニオン軸)に、ウォームホイール11を取付けることができる。
Thus, in this embodiment, after the output shaft 4 (pinion shaft) is attached to the lower gear box 1, the
従って、ウォームホイール11の圧入を不要にして上側軸受6の破損の虞れをなくすことができると共に、ウォームホイール11の芯金の工具挿通孔、又は、ラック21のギヤ歯のストローク端外側の逃がし部を設ける必要が無くなり、また、上側軸受6の固定にリングナットを用いないので、出力軸4(ピニオン軸)の共廻りをなくすことができる。
Therefore, it is possible to eliminate the need for press-fitting the
以上から、本実施の形態に於いても、コストの高騰を招くことなく、電動パワーステアリング装置の組立作業性を著しく向上ことができる。 From the above, also in the present embodiment, the assembly workability of the electric power steering device can be remarkably improved without causing an increase in cost.
また、上側軸受6は、プッシュナット46により、固定していることから、リングナット41に比べて、大幅に取付作業性の容易化を図ることができる。
Further, since the
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。 In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, A various deformation | transformation is possible.
1 下側ギヤボックス
2 上側ギヤボックス
4 出力軸
5 下側軸受
6 上側軸受
10 ウォーム減速機
11 ウォームホイール
11a 芯金
11b ギヤ歯
12 ウォーム
20 ピニオン
21 ラック
22 ラックガイド
23 ローラ
24 アジャストカバー
25 軸
26 ニードル軸受
27 上側軸受
30 入力軸
31 軸受
32 ピン
33 トーションバー
34 トルクセンサー
35 センサーシャフト部
36、37 検出コイル
38 円筒部材
39 ヨーク
40 ネジ孔
41 リングナット
42 スリップリング
43 凹部
44 スナップリング(止め輪)
45 凹部
46 プッシュナット
51 電動パワーステアリング装置
52 出力軸
53 ピニオン
54 ラック
55 段部
56 カシメリング
57 溝
65 軸受
66 ニードル軸受
67 リングナット
68 係合凹部
69 下ギヤボックス
72 上ギヤボックス
73 軸受孔
74 雌ネジ
75 軸受孔
76 ウォーム減速機
77 ウォームホイール
78 芯金
79 ウォーム
80 ボス部
81 工具挿通孔
82 入力軸
83 軸受
84 ピン
85 トーションバー
86 ブッシュ
87 トルクセンサー
88 センサーシャフト部
89 ヨーク
90、91 検出コイル
92 円筒部材
93 ラックガイド
94 軸
95 ニードル軸受
96 ローラ
97 アジャストカバー
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
45
Claims (3)
前記ウォーム減速機のウォームホイールは、スリップリングを介して、前記出力軸に嵌合してあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 In an electric power steering device that generates an auxiliary steering torque from an electric motor according to a steering torque applied to a steering wheel, decelerates it by a worm reducer, and transmits it to an output shaft of a steering mechanism.
An electric power steering apparatus, wherein a worm wheel of the worm reducer is fitted to the output shaft through a slip ring.
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