JP2006081640A - 超音波撮像装置、画像処理装置およびプログラム - Google Patents

超音波撮像装置、画像処理装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 血管形状の計測を、安定して精度良く行うことができる超音波撮像装置、画像処理装置およびプログラムを実現する。
【解決手段】 3次元断層画像情報を用いて、カーソル設定手段202により、撮像断面の断層画像情報に含められる血管の内腔部分を決定し、算定手段203により、この指定された位置の血管短軸切断面を求め、さらにこの血管短軸切断面から、計測手段204により、血管の切断面が最大となる血管長軸切断面を算出し、この血管長軸切断面の断層画像情報を用いて血管の血管計測を行うこととしているので、血管の走行方向と正確に一致する血管長軸切断面を用いて、血管壁の膜厚あるいは硬さ等の血管計測を、切断面の設定誤差を軽減する安定した精度で行うことを実現させる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、被検体の3次元断層画像を取得する超音波撮像装置、画像処理装置およびプログラムに関する。
近年、超音波撮像装置では、被検体の2次元断層画像情報(以下、断層画像情報と略記する)をリアルタイムで取得し、動画を観察すると共に、この断層画像情報に含まれる血管の形状を具体的に計測し、この計測値から動脈硬化等の程度が推定される。
この推定に関し、血管の膜厚あるいは血管壁の硬さ等が計測値から求められる。一方、これら計測が行われる血管の断層画像は、オペレータの探触子位置の調整により、計測に最も適した血管形状となったものである。
ここで、オペレータは、計測に最も適した血管の形状として、血管の走行方向に当たる長軸に沿った血管長軸切断面を用いる。そして、オペレータは、撮像の際に、この血管長軸切断面の中で血管の切断面が最大の大きさとなる撮像位置を見出し、この撮像位置の血管に対して膜厚等の計測を行う(例えば、非特許文献1参照)。
日本電子機械工業会編、「医用超音波機器ハンドブック」コロナ社、昭和60年4月20日、p280〜282
しかしながら、上記背景技術によれば、血管形状の計測値を、安定して取得することができない。すなわち、オペレータの目視により、血管の血管長軸切断面を見出し、さらに血管の切断面部分が最大の大きさとなる撮像位置を見出すことは、手間と時間がかかると共に、誤差を多く含むものであった。
特に、血管の切断面部分が最大の大きさとなる撮像位置を、オペレータの目視により見出すことは、断層画像上では血管の境界部分が明瞭でないこと、またリアルタイムで撮像を行う超音波撮像装置では、常に被検体の動きを伴うこと等の理由により、容易でなく誤差を大きく含むものとなっている。
これらのことから、血管形状の計測を、安定して精度良く行うことができる超音波撮像装置、画像処理装置およびプログラムをいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、血管形状の計測を、安定して精度良く行うことができる、超音波撮像装置、画像処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、被検体の3次元断層画像情報を取得する取得手段と、前記3次元断層画像情報の断面を表示する表示手段と、前記断面に表示される血管を指定する入力手段と、前記指定された血管の断面積が最小となる血管短軸切断面を求める算定手段と、前記血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、前記血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて前記血管の血管計測を行う計測手段と、を備える。
この第1の観点による発明では、取得手段により、被検体の3次元断層画像情報を取得し、表示手段により、3次元断層画像情報の断面を表示し、入力手段により、この断面に表示される血管を指定し、算定手段により、この指定された血管の断面積が最小となる血管短軸切断面を求め、計測手段により、この血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、この血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて血管の血管計測を行う。
また、第2の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第1の観点の発明において、前記入力手段が、前記血管の内腔位置を指定するカーソルを備えることを特徴とする。
また、第3の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第2の観点の発明において、前記算定手段が、前記3次元断層画像情報に基づいて、前記内腔位置を中心として傾きの異なる複数の切断面を生成する生成手段を備えることを特徴とする。
また、第4の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第3の観点の発明において、前記算定手段が、前記切断面ごとに、前記切断面の2次元断層画像情報に基づいて、前記断面積を求める求積手段を備えることを特徴とする。
また、第5の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第1ないし4の観点の発明のいずれか1つにおいて、前記断面積が、前記内腔位置を含む血管の内腔断面積とされることを特徴とする。
また、第6の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第5の観点の発明において、前記算定手段が、前記内腔断面積の領域を、前記内腔位置の2次元断層画像情報の画素値から算出される閾値を用いて抽出することを特徴とする。
また、第7の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第1ないし6の観点の発明のいずれか1つにおいて、前記血管長軸切断面が、前記血管短軸切断面の2次元断層画像に含まれる概ね円形の血管画像の中心点を含むことを特徴とする。
また、第8の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第1ないし7の観点の発明のいずれか1つにおいて、前記取得手段が、圧電素子を2次元配列した2次元アレイ探触子を備えることを特徴とする。
また、第9の観点の発明にかかる超音波撮像装置は、第1ないし7の観点の発明のいずれか1つにおいて、前記取得手段は、圧電素子を機械走査するメカニカル探触子を備えることを特徴とする。
また、第10の観点の発明にかかる画像処理装置は、被検体の3次元断層画像情報を受信するインターフェースと、前記3次元断層画像情報の断面を表示する表示手段と、前記断面に表示される血管を指定する入力手段と、前記指定された血管の断面積が最小となる前記3次元断層画像情報の血管短軸切断面を求める算定手段と、前記血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、前記血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて前記血管の血管計測を行う計測手段と、を備える。
この第10の観点の発明では、インターフェースにより、被検体の3次元断層画像情報を受信し、表示手段により、断層画像情報の断面を表示し、入力手段により、断面に表示される血管を指定し、算定手段により、指定された血管の断面積が最小となる3次元断層画像情報の血管短軸切断面を求め、計測手段により、血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、この血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて血管の血管計測を行う。
また、第11の観点の発明にかかる画像処理装置は、第10の観点の発明において、前記血管長軸切断面が、前記血管短軸切断面の2次元断層画像に含まれる概ね円形の血管画像の中心点を含むことを特徴とする。
また、第12の観点の発明にかかる画像処理装置は、第10または11の観点の発明において、前記インターフェースが、前記3次元断層画像情報を取得する超音波撮像装置に接続されることを特徴とする。
この第12の観点の発明では、インターフェースは、超音波撮像装置に接続される。
また、第13の観点の発明にかかるプログラムは、画像処理装置のコンピュータを、被検体の3次元断層画像情報を受信するインターフェース、前記3次元断層画像情報の1つの断面を表示する表示手段、前記断面に表示される血管を指定する入力手段、前記指定された血管の断面積が最小となる前記3次元断層画像情報の血管短軸切断面を求める算定手段、前記血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、前記血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて前記血管の血管計測を行う計測手段、として機能させる。
以上説明したように、本発明によれば、取得手段により、被検体の3次元断層画像情報を取得し、表示手段により、断層画像情報の断面を表示し、入力手段により、この断面に表示される血管を指定し、算定手段により、この指定された血管の断面積が最小となる血管短軸切断面を求め、計測手段により、この血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、この血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて血管の血管計測を行うこととしているので、血管の走行方向と正確に一致する血管長軸切断面を用いて、精度良く、しかも人為的な誤差を含まない安定した血管計測を行うことができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる超音波撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1に、本実施の形態にかかる超音波撮像装置の全体構成を表すブロック(block)図を示す。この超音波撮像装置は、探触子部101、送受信部102、Bモード(mode)処理部103、画像メモリ(memory)部104、画像表示制御部105、表示手段106、入力部107および制御部108を有する。
探触子部101は、超音波を送受信するための部分、つまり生体の撮像断面の特定方向に超音波を繰り返し照射し、生体内から繰り返し反射される超音波信号を時系列的な音線として受信する一方、超音波の照射方向を順次切り替えながら電子走査を行う。ここで、探触子部101は、被検体1との接触面で、圧電素子が2次元アレイ(array)状に配置される2次元アレイ探触子をなす。そして、探触子部101は、撮像断面をなす走査方向の電子走査を行うと共に、撮像断面と直交する厚み方向にも電子走査を行い、厚み方向に重なる複数枚の撮像断面からなる撮像領域3で断層画像情報を取得する。これら断層画像情報は、3次元断層画像情報を形成し、後述する画像メモリ部104に格納される。なお、撮像領域3には、任意方向に走行する血管2が含まれている。
送受信部102は、探触子部101と同軸ケーブル(cable)によって接続され、探触子部101の圧電素子を駆動するための電気信号を発生する。また、送受信部102は、受信した超音波信号の初段増幅を行う。
Bモード処理部103は、送受信部102で増幅された超音波信号から3次元Bモード画像をリアルタイム(real time)で生成するためのBモード処理を行う。具体的な処理内容は、例えば受信した超音波信号の遅延加算処理、A/D(analog/digital)変換処理、変換した後のデジタル(digital)情報をBモード画像情報として後述の画像メモリ部104に書き込む処理等である。特に、3次元の撮像領域3で断層画像情報を取得する場合には、撮像断面が厚み方向のフォーカス(focus)位置の切り替えにより厚み方向に順次移行し、撮像領域3の全体に渡る断層画像情報を取得する。
画像メモリ部104は、Bモード処理で生成された3次元Bモード画像情報を蓄積するための画像メモリである。特に、時系列的に順次取得される、異なる厚み方向位置の断層画像情報を、順次蓄積し、3次元断層画像情報として保存する。
画像表示制御部105は、Bモード処理部103で生成されたBモード画像情報あるいは画像メモリ部104の断層画像情報等の表示画像の形状や位置制御を行う。また、Bモード画像情報等の表示画像上に示されるカーソル等の表示も行う。
表示手段106は、CRT(cathode ray tube)あるいはLCD(liquid crystal display)等を用いて、画像表示制御部105によって表示フレームレート変換および画像表示の形状や位置制御された情報を、オペレータに対して画面上に可視表示する。
入力部107は、キーボード(keyboard)およびポインティングデバイス(pointing device)等からなり、オペレータによる、表示画像を選択するための操作入力信号を、制御部108に伝える。また、表示手段106の画像上に位置するカーソル(cursor)の位置設定およびカーソル位置の確定入力によるカーソル位置の指定も行う。
制御部108は、入力部107から与えられた操作入力信号および予め記憶したプログラム(program)やデータ(data)に基づいて、上述した超音波撮像装置各部の動作を制御し、3次元断層画像情報を取得し、表示手段106にこの画像情報等を表示する。なお、探触子部101、送受信部102、Bモード処理部103、画像メモリ部104および制御部108は、3次元断層画像情報の取得手段をなす。
また、制御部108では、取得された断層画像情報に含まれる血管画像を用いて血管計測が行われる。血管計測の例としては、目的とする血管の中内膜壁厚測定あるいは血管壁の硬さ計測等がある。
図2は、血管計測を行う際の、制御部108の機能的な構成を示す機能ブロック図である。制御部108は、画像出力手段201、カーソル設定手段202、算定手段203および計測手段204を含む。
画像出力手段201は、画像メモリ部104から断層画像情報を読み取り、画像表示制御部105に出力する。この断層画像情報は、画像メモリ部104に格納された厚み方向に重なり合う複数の撮像断面のいずれか1つである。図5(A)は、表示部106に表示される撮像断面の一例を示している。
カーソル設定手段202は、画像出力手段201の断層画像情報に、カーソル情報を添付し、表示部106に表示される静止画である断層画像上にカーソルを表示する。図5(A)には、表示されるカーソルの一例が示されている。このカーソルは、矢印の形状を有し、入力部107のマウス(mouse)等のポインティングデバイスからの、位置変更情報の基づいて、オペレータの望む位置に配置される。また、オペレータによるマウスのクリック(click)等の確定信号により、断層画像上のカーソル位置が指定され、このカーソル位置情報が算定手段203に設定される。なお、カーソル位置は、オペレータにより、図5(A)に示す様に断層画像に表示される血管断面の内腔部分に配置される。
算定手段203は、カーソル設定手段202からのカーソル位置情報に基づいて、このカーソル位置を中心とする撮像領域3の複数の切断面を生成し、この切断面ごとにカーソル位置で示される血管断面の内腔部分の面積を算出し、この面積が最小となる切断面を血管短軸切断面として求める。図5(B)は、切断面の傾きを逐次変更する様子を示したもので、撮像領域3および切断面の様子を、切断面と直交する厚み方向の断面から見たものである。
なお、算定手段203は、この血管短軸切断面を求める際に、断層画像情報からカーソル位置近傍の内腔領域を抽出する抽出手段、この内腔領域の断面積を求める求積手段、カーソル位置を含む複数の切断面を生成する生成手段、前記切断面の断層画像情報を形成する形成手段、複数の切断面の中から内腔領域の断面積が最小となる血管短軸切断面を求める選定手段等を含む。
抽出手段は、カーソル設定手段202からのカーソル位置情報に基づいて、このカーソル位置近傍の同一領域を抽出する。この抽出では、断層画像のカーソル位置における画素値を基準にして、この画素値を規定倍した閾値を算出し、この閾値内の画素値領域が抽出される。なお、閾値の算出に用いられる規定倍率は、対象とする部位に応じて経験的に決定される。特に、血管の内腔部分を抽出する際には、信号強度が大きく変化す血管の内壁部分が抽出されるような規定倍率とされる。図5(A)では、この内腔断面積が、カーソル位置を含む斜線部分として模式的に示されている。
求積手段は、この抽出された領域の面積を求める。この面積は、例えば領域内の画素の総数を求め、これに一画素当たりの面積を乗算することにより求められる。
生成手段は、画像メモリ部104の3次元断層画像情報に基づいて、カーソル位置を中心とした異なる切断面を生成する。この生成手段では、画像出力手段201により表示される撮像断面およびオペレータにより設定されるカーソル位置を基準として、カーソル位置を含み撮像断面と異なる傾きを有する複数の切断面が設定される。なお、この傾きの大きさおよび方向は、カーソル位置を中心にしてあらゆる方向の切断面が、等しい間隔で隈無く網羅されるようにする。なお、図5(B)には、これら切断面の一例が図示されている。
形成手段は、これら切断面情報に基づいて、切断面ごとの断層画像情報を形成する。この形成では、画像メモリ部104の3次元断層画像情報から、切断面上の画像情報が抽出される。また、切断面上に画像情報が存在しない場合には、周囲の画像情報から適宜補間等の演算により最適な画像情報を形成する。
選定手段は、複数の切断面から、内腔断面積が最小となる血管短軸切断面を求める。
計測手段204は、算定手段203から血管短軸切断面情報を取得し、この情報から血管短軸切断面と直交する血管長軸切断面を生成し、この血管長軸切断面の断層画像情報を用いて各種の血管計測を行う。なお、この際、計測手段204は、血管短軸切断面における血管の内腔部分の中心点を求め、血管長軸切断面がこの中心点を含むようにする。
つづいて、制御部108の動作を図3を用いて説明する。図3は、制御部108の動作を示すフローチャートである。まず、制御部108は、複数枚の撮像断面からなる、被検体1の3次元断層画像情報を取得し(ステップS301)、画像メモリ部104に格納する。そして、オペレータは、目的とする血管部分が含まれる所定の撮像断面4を表示手段106に表示する(ステップS302)。図4に、表示手段106に表示される撮像断面4と、この撮像断面に示される血管2の被検体1内での位置関係を示す。被検体1内の血管2は、血管2の走行方向と直交する断面で概ね円形の断面を有する。一方、血管2の走行方向は、任意の方向を向きうるものであり、また、表示手段106に表示される撮像断面も被検体1に対して任意方向の撮像断面となりうるので、撮像断面4と血管2の相対位置は、任意のものとなる。従って、撮像断面4に描出される血管の断層画像は、図4に示す様な楕円形の形状をしたものが一般的となる。
その後、オペレータは、表示された撮像断面4の断層画像上で、血管2の内腔部分に位置指定のカーソルを配置し、クリック等により確定を行う(ステップS303)。図5(A)の例では、中央部分に楕円形の血管断面が描出されている。また、この血管断面の内腔部分には、矢印で示されるカーソルが設定され、オペレータによる確定入力により、この矢印の先端に位置する内腔部分の位置が確定される。
その後、制御部108は、確定されたカーソルの位置にある血管2の内腔断面積を求める(ステップS304)。ここでは、制御部108は、カーソル位置の画素値から閾値を設定し、この閾値を越えないカーソルの位置を含む画素値の閉領域を求め、この閉領域の面積を持って内腔断面積とする。
その後、制御部108は、撮像断面4となす角度が90度を越える方向の切断面を含む迄の規定数の内腔断面積データを取得したかどうかを判定する(ステップS306)。そして、制御部108は、規定数の内腔断面積データを取得していない場合には(ステップS306否定)、カーソル位置を含む撮像断面4内の回転軸を中心にして、断層画像情報を形成する切断面の傾きを変更し(ステップS305)、その後、ステップS304に移行し、再度この切断面における断層画像情報から内腔断面積を求める。なお、この回転軸は、手動で設定することとすこともできるし、概ね楕円形をなす内腔断面の短軸方向に自動設定させることもできる。
図5(B)には、切断面および撮像領域3を横切る血管2の様子が示されている。ここで、切断面は、撮像断面4から所定の傾きを持って、カーソル位置の周りを回転される。この回転角度の最大値は、少なくとも撮像断面からの傾きが、90度を超える回転範囲に設定され、また傾きは、概ねこの回転範囲を規定数で除算した角度に設定される。
また、制御部108は、規定数の内腔断面積データを取得した場合には(ステップS306肯定)、取得したデータから血管短軸切断面5を決定する(ステップS307)。図6(A)は、ここで取得される切断面の回転角度と、内腔断面積の関係の一例を示す図である。この図で、内腔断面積は、撮像断面4からの回転角度が大きくなるにつれて断面形状が円形に近いものとなり、徐々に減少する。そして、内腔断面積が最小となる回転角度Θを境にして、再び内腔断面積は上昇する。この回転角度Θの切断面は、血管2の断面形状が概ね円形となり、血管の走行方向に概ね直交する血管短軸切断面5となる。
図6(B)は、図5(B)と同様に撮像領域3を切断面と直交する厚み方向の断面から見たもので、撮像断面4と血管短軸切断面5との関係を示す図である。血管短軸切断面5は、撮像断面4と図6(A)から決定される回転角度Θの角度で交わっている。また、同時にこの回転角度Θにおいて、血管短軸切断面5は、血管2の走行方向と直交する切断面となる。
その後、制御部108は、血管短軸切断面5の断層画像情報から、概ね円形の形状を有する血管2の中心点6を求める(ステップS308)。そして、制御部108は、この中心点6を通り、血管短軸切断面5に直交する血管長軸切断面7を決定する(ステップS309)。図7(A)は、血管短軸切断面5の断層画像情報に示される血管2の断層画像の例である。血管2の断層画像は、概ね円形の形状をなし、制御部108はこの円形の中心点6を求める。
また、図7(B)は、図6(B)と同様に撮像領域3を切断面と直交する厚み方向の断面から見たもので、血管短軸切断面5と血管長軸切断面7との関係を示す図である。血管長軸切断面7は、図7(A)で求めた中心点6を通り、血管短軸切断面5と直交する断面を形成する。なお、血管長軸切断面7は、図7(B)に示される様に血管2の走行方向に沿った切断面を形成する。
その後、制御部108は、血管長軸切断面7の断層画像情報を形成し、この断層画像情報を用いた血管計測を行い(ステップS310)、本処理を終了する。図8は、血管長軸切断面7での断層画像を示す図である。この断層画像では、血管2は画像上を横方向に走行する管として表示される。さらに、血管長軸切断面7は、図7(A)に示す中心点6を通る切断面であるので、この血管2の断層画像は、血管2の走行方向に設定される血管長軸切断面7の中で血管の切断面が最も大きなものとなる。従って、例えば血管計測で血管壁の膜厚を計測する場合に、図8の断層画像に示される血管2の膜厚は、血管壁と直交する方向の正確な膜厚を忠実に再現し、精度の高いものとなる。
また、一例として、血管壁の硬さを求める血管計測の場合には、計測された血管2の膜厚を1つの変数として含む所定の関数fを用いて、
硬さ=f(血管膜厚、血圧、・・・・)
により算出される。
上述してきたように、本実施の形態では、3次元断層画像情報を用いて、撮像断面4の断層画像情報に含められる血管2の内腔部分を決定し、この決定された位置の血管短軸切断面5を求め、さらにこの血管短軸切断面5から、血管2の切断面が最大となる血管長軸切断面7を算出し、この血管長軸切断面7の断層画像情報を用いて血管の血管計測を行うこととしているので、血管2の走行方向と正確に一致する血管長軸切断面7を用いて、血管壁の膜厚あるいは硬さ等の血管計測を、切断面の設定誤差を軽減した安定した精度で行うことができる。
また、本実施の形態では、2次元的な拡がりを有するアレイ状の圧電素子を、被検体1との接触面に有する探触子部101を用いた場合を示したが、被検体1との接触面で圧電素子を機械的に走査するメカニカル(mechanical)探触子を用いて、3次元断層画像情報を取得することもできる。
また、本実施の形態では、超音波撮像装置の制御部108で、画像出力手段201、カーソル設定手段202、算定手段203および計測手段204の処理を行ったが、インターフェースを介して超音波撮像装置に別途接続される画像処理装置で、全く同様の処理を行うこともできる。この場合には、超音波撮像装置本体のハードウェアおよびソフトウェア上の負担が軽減される。
なお、画像処理装置で画像出力手段201、カーソル設定手段202、算定手段203および計測手段204の処理を行う場合には、3次元断層画像情報は、超音波撮像装置で取得されるものに限定されず、X線CT装置あるいは磁気共鳴撮像装置等を用いて取得されたものを用いることもできる。
超音波撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態の制御部の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態の制御部の動作を示すフローチャートである。 探触子部の撮像断面と血管との相対位置関係を示す説明図である。 撮像断面の血管の断層画像の例および撮像断面と切断面との関係を示す説明図である。 切断面の回転角度と血管の内腔断面積の関係を示す説明図である。 血管短軸切断面と血管長軸切断面との関係を示す説明図である。 血管長軸切断面から見た血管の断層画像の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 被検体
2 血管
3 撮像領域
4 撮像断面
5 血管短軸切断面
6 中心点
7 血管長軸切断面
101 探触子部
102 送受信部
103 Bモード処理部
104 画像メモリ部
105 画像表示制御部
106 表示手段
107 入力部
108 制御部
201 画像出力手段
202 カーソル設定手段
203 算定手段
204 計測手段

Claims (13)

  1. 被検体の3次元断層画像情報を取得する取得手段と、
    前記3次元断層画像情報の断面を表示する表示手段と、
    前記断面に表示される血管を指定する入力手段と、
    前記指定された血管の断面積が最小となる前記3次元断層画像情報の血管短軸切断面を求める算定手段と、
    前記血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、前記血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて前記血管の血管計測を行う計測手段と、
    を備える超音波撮像装置。
  2. 前記入力手段は、前記血管の内腔位置を指定するカーソルを備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波撮像装置。
  3. 前記算定手段は、前記3次元断層画像情報に基づいて、前記内腔位置を中心として傾きの異なる複数の切断面を生成する生成手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の超音波撮像装置。
  4. 前記算定手段は、前記切断面ごとに、前記切断面の2次元断層画像情報に基づいて、前記断面積を求める求積手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の超音波撮像装置。
  5. 前記断面積は、前記内腔位置を含む血管の内腔断面積とされることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の超音波撮像装置。
  6. 前記算定手段は、前記内腔断面積の領域を、前記内腔位置の2次元断層画像情報の画素値から算出される閾値を用いて抽出することを特徴とする請求項5に記載の超音波撮像装置。
  7. 前記血管長軸切断面は、前記血管短軸切断面の2次元断層画像に含まれる概ね円形の血管画像の中心点を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の超音波撮像装置。
  8. 前記取得手段は、圧電素子を2次元配列した2次元アレイ探触子を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の超音波撮像装置。
  9. 前記取得手段は、圧電素子を機械で走査するメカニカル探触子を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の超音波撮像装置。
  10. 被検体の3次元断層画像情報を受信するインターフェースと、
    前記3次元断層画像情報の1つの断面を表示する表示手段と、
    前記断面に表示される血管を指定する入力手段と、
    前記指定された血管の断面積が最小となる前記3次元断層画像情報の血管短軸切断面を求める算定手段と、
    前記血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、前記血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて前記血管の血管計測を行う計測手段と、
    を備える画像処理装置。
  11. 前記血管長軸切断面は、前記血管短軸切断面の2次元断層画像に含まれる概ね円形の血管画像の中心点を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記インターフェースは、前記3次元断層画像情報を取得する超音波撮像装置に接続されることを特徴とする請求項10または11に記載の画像処理装置。
  13. 画像処理装置のコンピュータを、
    被検体の3次元断層画像情報を受信するインターフェース、
    前記3次元断層画像情報の断面を表示する表示手段、
    前記断面に表示される血管を指定する入力手段、
    前記指定された血管の断面積が最小となる前記3次元断層画像情報の血管短軸切断面を求める算定手段、
    前記血管短軸切断面に直交する血管長軸切断面を求め、前記血管長軸切断面の2次元断層画像情報を用いて前記血管の血管計測を行う計測手段、
    として機能させるためのプログラム。
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