JP2006080683A - ユーザ体感品質監視方法、ユーザ体感品質監視装置、推定モデルの生成方法および推定モデルの生成装置 - Google Patents

ユーザ体感品質監視方法、ユーザ体感品質監視装置、推定モデルの生成方法および推定モデルの生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーション機器の実装特性を考慮してユーザのアプリケーションに対する主観品質を推定することができるユーザ体感品質監視方法、ユーザ体感品質監視装置、推定モデルの生成方法および推定モデルの生成装置を提供する。
【解決手段】評価値・遅延受信部31は、メディア品質測定部10から受聴品質とmouth−to−ear遅延を受信する。ネットワーク・端末品質情報受信部32は、ネットワーク・端末品質情報取得部20からネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を受信する。パラメータ算出部33は、ネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を、受聴品質推定およびmouth−to−ear遅延推定に必要な情報に変換する。推定モデル算出部34は、受聴品質とmouth−to−ear遅延およびパラメータ算出部33により変換された情報に基づいて、品質推定モデルを算出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パケット網上でリアルタイム系アプリケーションを呼毎のパッシブ測定によって監視する際に推定モデルを用いる監視方法および監視装置ならびにその推定モデルの生成方法および生成装置に関するものである。
IP(Internet Protocol)電話や映像配信等のリアルタイム系アプリケーションは、IP網などのパケット網の品質が保証されないためにアプリケーションの品質管理技術が注目されており、ユーザの体感品質を推定する方法が開発されている。例えば、特許文献1には、パケット網におけるVoIP等のリアルタイム系アプリケーションの音声に対する主観品質推定技術が開示されている。また、この技術を利用したネットワーク管理方法が特許文献2に開示されている。近年、このような品質管理技術では、大規模ネットワーク上の中継を保持する機器であるルータなどのコアノードやエッジノードを通過するデータ量や回線使用率等の統計的な情報を用いることより、ネットワーク品質を管理するのみならず、アプリケーションをパッシブ測定によって呼毎に監視する方法が開発されている(例えば、非特許文献1〜3参照。)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2002−064539号公報 特開2004−023594号公報 ETSI TIPHON TS101 329-5 Annex E, "Method for determinig an equipment impairment factor using passive monitoring," Nov. 2000. A.Clark,"Modeling the effects of burst packet loss and recency on subjective voice quality,"in IP Telephony Workshop 2001, Apr. 2001. Timur Friedman, Ramon Caceres, and Alan Clark,"Rtp control protcol extended reports(rtcp xr)," in IETF RFC3611, 2003. Telchemy Inc., "Vqmon,"[on line]、[平成16年7月7日検索]、インターネット<URL:http://www.telchemy.com/.>
しかしながら、従来の方法は、アプリケーション機器の実装特性を考慮できる技術ではなく、ユーザ体感品質、すなわち主観品質の推定精度が高い推定技術ではなかった。なお、ITU−T P.862で勧告されているPSQMアルゴリズムのように機器の実装特性を考慮した品質推定を実施できる客観評価法も存在するが、これらの技術は、アクティブ測定を実施する方法であり、呼毎に品質を監視できる技術ではなく、また、主観品質推定結果をネットワーク品質設計・制御にフィードバックできる技術ではなかった。
このため、リアルタイム系アプリケーションを呼毎のパッシブ測定によって、常時監視する際のユーザのアプリケーションに対する主観品質をアプリケーション機器の実装特性を考慮して推定することができる技術が望まれていた。
そこで、本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、アプリケーション機器の実装特性を考慮してユーザのアプリケーションに対する主観品質を監視することができるユーザ体感品質監視方法、ユーザ体感品質監視装置、推定モデルの生成方法および推定モデルの生成装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために本発明に係るユーザ体感品質監視方法は、パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質を呼毎にパッシブ測定によって監視する監視方法であって、アプリケーションのユーザ体感品質をアプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルを生成する生成ステップと、推定モデルおよびパッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報に基づいてアプリケーションのユーザ体感品質を推定する推定ステップと、この推定ステップにより推定されたユーザ体感品質を常時監視する監視ステップとを有することを特徴とする。ここで、アプリケーション品質情報には、ネットワークの品質情報とアプリケーション端末の品質情報が含まれるようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視方法において、生成ステップは、アプリケーションの品質要素毎に品質評価値を算出する算出ステップと、パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得ステップと、アプリケーション品質情報を品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換ステップと、品質評価値と基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成ステップとを有するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視方法において、生成ステップは、品質評価値と基礎情報との関係に基づいて基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮ステップとをさらに有し、モデル生成ステップは、品質評価値と品質情報とに基づいて推定モデルを生成するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視方法において、アプリケーションの品質要素は、受聴品質およびmouth−to−ear遅延並びに視聴品質およびmouth−to−ear遅延の何れか一方からなり、モデル生成ステップは、算出された全ての品質評価値を統合した値に基づいて推定モデルを生成するようにしてもよい。
ここで、受聴品質には、音質の意味が含まれるようにしてもよい。また、視聴品質には、画質が含まれるようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視方法において、アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、算出ステップは、監視対象となるアプリケーション毎に、品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、取得ステップは、監視対象となるアプリケーション毎にアプリケーション品質情報を取得するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視方法において、アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、算出ステップは、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、取得ステップは、アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定ステップと、mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第1の値と、遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算ステップとをさらに備え、モデル生成ステップは、第2の値から第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成するようにしてもよい。
また、本発明にかかるユーザ体感品質監視装置は、パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質を呼毎にパッシブ測定によって監視する監視装置であって、アプリケーションのユーザ体感品質をアプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルを生成する生成手段と、推定モデルおよびパッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報に基づいてアプリケーションのユーザ体感品質を推定する推定手段と、この推定手段により推定されたユーザ体感品質を常時監視する監視手段とを有することを特徴とする。
上記ユーザ体感品質監視装置において、生成手段は、アプリケーションの品質要素毎に品質評価値を算出する算出手段と、パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得手段と、アプリケーション品質情報を品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換手段と、品質評価値と基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成手段とを有するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視装置において、生成手段は、品質評価値と基礎情報との関係に基づいて基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮手段とをさらに有し、モデル生成手段は、品質評価値と品質情報とに基づいて推定モデルを生成するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視装置において、アプリケーションの品質要素は、受聴品質およびmouth−to−ear遅延並びに視聴品質およびmouth−to−ear遅延の何れか一方からなり、モデル生成手段は、算出された全ての品質評価値を統合した値に基づいて推定モデルを生成するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視装置において、アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、算出手段は、監視対象となるアプリケーション毎に、品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、取得手段は、監視対象となるアプリケーション毎にアプリケーション品質情報を取得するようにしてもよい。
上記ユーザ体感品質監視装置において、アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、算出手段は、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、取得手段は、アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定手段と、mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第1の値と、遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算手段とをさらに備え、モデル生成手段は、第2の値から第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成するようにしてもよい。
また、本発明に係る推定モデルの生成方法は、パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質をアプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルの生成方法であって、受聴品質、視聴品質およびmouth−to−ear遅延の少なくとも1つからなるアプリケーションの品質要素毎に、品質評価値を算出する算出ステップと、パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得ステップと、アプリケーション品質情報を品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換ステップと、品質評価値と基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成ステップとを有することを特徴とする。
上記推定モデルの生成方法において、アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、算出ステップは、監視対象となるアプリケーション毎に、品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、取得ステップは、監視対象となるアプリケーション毎にアプリケーション品質情報を取得するようにしてもよい。
上記推定モデルの生成方法において、アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、算出ステップは、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、取得ステップは、アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定ステップと、mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第1の値と、遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算ステップとをさらに備え、モデル生成ステップは、第2の値から第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成するようにしてもよい。
上記推定モデルの生成方法において、品質評価値と基礎情報との関係に基づいて基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮ステップとをさらに有し、モデル生成ステップは、品質評価値と品質情報とに基づいて推定モデルを生成するようにしてもよい。
また、本発明に係る推定モデルの生成装置は、パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質をアプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルの生成装置であって、受聴品質、視聴品質およびmouth−to−ear遅延の少なくとも1つからなるアプリケーションの品質要素毎に、品質評価値を算出する算出手段と、パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得手段と、アプリケーション品質情報を品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換手段と、品質評価値と基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成手段とを有することを特徴とする。
上記推定モデルの生成装置において、アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、算出手段は、監視対象となるアプリケーション毎に、品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、取得手段は、監視対象となるアプリケーション毎にアプリケーション品質情報を取得するようにしてもよい。
上記推定モデルの生成装置において、アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、算出手段は、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、取得手段は、アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定手段と、mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第1の値と、遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算手段とをさらに備え、モデル生成手段は、第2の値から第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成するようにしてもよい。
上記推定モデルの生成装置において、品質評価値と基礎情報との関係に基づいて基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮手段とをさらに有し、モデル生成手段は、品質評価値と品質情報とに基づいて推定モデルを生成するようにしてもよい。
本発明によれば、アプリケーションの実装特性を考慮した推定モデルを生成することにより、アプリケーションの実装特性を考慮した主観品質推定が可能となる。また、本発明によれば、上記推定モデルを用いることにより、アプリケーションのユーザ体感品質を呼毎にパッシブ測定で常時監視することが可能となる。さらに、本発明によれば、既存の品質測定・管理技術を利用して主観品質を推定することもできる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の概要について説明する。図1は、従来のIP電話のパッシブ測定による品質監視システムの構成を示す図、図2は、図1の品質監視システムに本発明を適用した図である。
図1に示すように、従来の品質監視システムは、ネットワーク品質測定部101と、アプリケーション端末品質測定部102と、端末設定情報取得部103と、中間パラメータ推定部104と、受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105と、総合会話品質推定部106とを有する。
ネットワーク品質測定部101は、パケット損失量、遅延量、ジッタ等のパケット毎の性能情報をネットワークから測定し、中間パラメータ推定部104に送信する。
アプリケーション端末設定情報取得部102は、エコー消去量、S/N比等のアプリケーション端末の性能情報をアプリケーション端末から測定し、中間パラメータ推定部104に送信する。
端末設定情報取得部103は、符号化種別、バッファサイズ等のアプリケーション端末の設定情報を取得し、中間パラメータ推定部104に送信する。
中間パラメータ推定部104は、中間パラメータ品質要因生成部104aと、アナログ品質要因生成部104bとを有する。
中間パラメータ要因生成部104aは、ネットワーク品質測定部101、アプリケーション端末品質測定部102および端末設定情報取得部103から受信した情報に基づいて、損失、片道転送遅延、パケット廃棄量、ジッタ損失量、バッファ遅延量、エコー遅延量等の中間パラメータ品質要因を生成し、受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105に送信する。
アナログ品質要因生成部104bは、ネットワーク品質測定部101、アプリケーション端末品質測定部102および端末設定情報取得部103から受信した情報に基づいて、エコー消去量、S/N比等のアナログ品質要因を生成し、総合会話品質推定部105に送信する。
受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105は、Mouth−to−ear遅延推定部105aと、受聴品質推定部105bとを有する。
Mouth−to−ear遅延推定部105aは、中間パラメータ推定部104から受信した中間パラメータ品質要因に基づいてMouth−to−ear遅延を推定し、この推定値を総合会話品質推定部106に送信する。
受聴品質推定部105bは、中間パラメータ推定部104から受信した中間パラメータ品質要因に基づいて受聴品質を推定し、この推定値を総合会話品質推定部106に送信する。
総合会話品質推定部106は、中間パラメータ推定部104および受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105から受信した情報に基づいて、総合会話品質を推定する。
上述した品質監視システムにおいて、特に、中間パラメータ推定部104,受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105および総合会話品質推定部106については、従来より様々な製品が開発されている。例えば、中間パラメータ推定部104および受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105については、引用文献4に開示されている。また、総合会話品質推定部106については、ITU−T 勧告G.107E−modelが相当する。
なお、図1において符号100で示すシステム、すなわちネットワーク品質測定部101、端末設定情報取得部103、中間パラメータ推定部104および受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部105から構成されるシステムは、引用文献4に開示されたシステムに相当する。
上述した品質監視システムでは、アプリケーションの実装特性を考慮した品質推定ができない。そこで、本発明では、図2に示すような構成を採ることにより、アプリケーションの実装特性を考慮した品質推定を可能とする。
図2に示す品質監視システムは、推定部201,202、mouth−to−ear遅延値格納部203およびPESQ値格納部204をさらに設けたものである。よって、図1に示す品質監視システムと同等の構成には、同じ名称および符号を付して、適宜説明を省略する。
図2に示す品質監視システムでは、中間パラメータ推定部104の中間パラメータ品質要因生成部104aは、mouth−to−ear遅延品質情報生成部104cと、メディア品質情報生成部104dとを有する。
mouth−to−ear遅延品質情報生成部104cは、Mouth−to−ear遅延推定に必要な品質情報を生成し、推定部201に送信する。
メディア品質情報生成部104dは、メディアの品質推定に必要な品質情報を生成し、推定部202に送信する。
推定部201は、中間パラメータ推定部104の中間パラメータ品質要因生成部104aから受信した情報と、mouth−to−ear遅延値格納部203に格納されているmouth−to−ear遅延値と、推定モデルとに基づいてmouth−to−ear遅延の推定値を生成し、総合会話品質推定部106に送信する。
推定部202は、中間パラメータ推定部104の中間パラメータ品質要因生成部104aから受信した情報と、PESQ値格納部204に格納されているPESQ(Perceptual Evaluation of SpeechQuality)値と、推定モデルとに基づいて受聴品質の推定値を生成し、総合会話品質推定部106に送信する。
なお、図2において符号200で示すシステム、すなわち推定部201,202、mouth−to−ear遅延値格納部203およびPESQ値格納部204から構成されるシステムが、後述する本実施の形態の品質推定・監視装置、特に品質推定に関する装置に相当する。
総合会話品質推定部106は、推定部201から受信したmouth−to−ear遅延の推定値と、推定部202から受信した受聴品質の推定値とに基づいて、mouth−to−ear遅延および受聴品質の総合会話品質を推定する。
このように、本発明では、中間パラメータ推定部104や総合会話品質推定部106については従来の方法を用いるが、アプリケーションの実装特性を考慮した推定モデルを生成し、このモデルをユーザ体感品質推定の段階で用いることにより、ユーザ体感品質推定精度を向上させるものである。
次に、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態は、事前にアプリケーションの実装特性を考慮して品質推定を実施する品質推定モデルを算出し、この推定モデルを用いてユーザ体感品質を監視するものである。したがって、まず品質推定モデルを算出する推定モデル生成装置について説明し、続いてユーザ体感品質を監視する品質推定・監視装置について説明する。
[推定モデル生成装置]
図3は、本実施の形態に係る推定モデル生成装置の構成を示すブロック図である。以下では、IP網などのパケット網からなるネットワーク2を利用して、このネットワーク2を介して接続される2つのVoIP−gateway3,4の間で用いられるリアルタイム系アプリケーション、ここではVoIP(Voice over IP:インターネットを用いた音声通話など)のユーザ体感品質の監視に用いる品質推定モデルを算出する場合を例として説明する。
本実施の形態に係る推定モデル生成装置1は、受聴品質とmouth−to−ear遅延を測定するメディア品質測定部10と、ネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を取得するネットワーク・端末品質情報取得部20と、品質推定モデルを生成する推定モデル生成部30とから構成される。
メディア品質測定部10は、パケット送信側となるVoIP−gateway2に評価音声信号を出力する評価音声出力部11と、パケット受信側となるVoIP−gateway3から出力される評価音声信号に基づいて受聴品質とmouth−to−ear遅延を測定する評価値・遅延取得部12とを有する。
ネットワーク・端末品質情報取得部20は、パケット受信側となるVoIP−gateway3から出力される評価音声信号に基づいて、ユーザ体感品質推定やmouth−to−ear遅延の推定に必要となるネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を取得する。
推定モデル生成部30は、評価値・遅延受信部31と、ネットワーク・端末品質情報受信部32と、パラメータ算出部33と、推定モデル算出部34と、モデル格納DB35とを有する。
評価値・遅延受信部31は、メディア品質測定部10から受聴品質とmouth−to−ear遅延を受信し、推定モデル算出部34に送信する。
ネットワーク・端末品質情報受信部32は、ネットワーク・端末品質情報取得部20からネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を受信し、パラメータ算出部33に送信する。
パラメータ算出部33は、ネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を、受聴品質推定およびmouth−to−ear遅延推定に必要な基礎となる情報に変換し、推定モデル算出部34に送信する。
推定モデル算出部34は、評価値・遅延受信部31およびパラメータ算出部33から受信した情報に基づいて、品質推定モデルを算出する。ここで、推定モデル算出部34は、評価値・遅延受信部から受信した情報を統合した値に基づいて、品質推定モデルを算出するようにしてもよい。また、推定モデル算出部34は、パラメータ算出部33から受信した情報を統合した値に基づいて、品質推定モデルを算出するようにしてもよい。
モデル格納DB35は、推定モデル算出部34により算出された品質推定モデルを格納する。
上述の要素からなる推定モデル生成装置1は、CPU等の演算装置、メモリ、HDD等の記憶装置、VoIP−gateway3,4と各種情報の送受を行うI/F装置、キーボード、マウス等の入力装置、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、FED(Field Emission Display)または有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置などを備えたコンピュータと、このコンピュータにインストールされたプログラムとからそれぞれ構成されており、上記ハードウェア装置がプログラムによって制御されることによって、すなわちハードウェア資源とソフトウェアが協働することによって、推定モデル生成装置1の各要素を実現する。
[品質推定モデルの算出方法]
次に、上述した推定モデル生成装置1による品質推定モデルの算出方法について、説明する。
まず、推定モデル生成装置1は、ネットワーク・端末品質情報取得部20により、サービス提供の事前に、対象となるVoIP−gateway製品等のアプリケーション毎、または、符号化の種類毎に、様々なネットワーク品質条件下で、ネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を測定し、推定モデル生成部30に送信する。また、同時にメディア品質測定部10により、アプリケーションの品質要素となる受聴品質とmouth−to−ear遅延をパッシブ測定により測定し、推定モデル生成部30に送信する。
ここで、ネットワーク・端末品質情報取得部20としては、受聴品質推定やmouth−to−ear遅延の推定に必要となるネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を取得できるのであれば、特許文献1に示す無効パケット率や等価バッファサイズ等を用いてもよいが、本実施の形態では、非特許文献5に示すVQmon technologyを利用するものとする。ネットワーク・端末品質情報取得部20は、VQmon technologyを利用して、以下のデータを取得する。
受聴品質推定に利用するデータとしては、「GFS(Gap filled with silence)」、「GFP(Gap filled with prediction)」、「GFI(Gap filled with interpolation)」および「GFR(Gap filled with redundancy)」を取得する。
mouth−to−ear遅延推定に利用するデータとしては、「RTT(Round−trip time)」および「RD(Received delay)」を取得する。
これらのデータをネットワーク・端末品質情報取得部20が取得中に、メディア品質測定部10は、受聴品質とmouth−to−ear遅延を測定する。
ここで、受聴品質とは、ユーザ体感品質評価値のことを意味し、具体的には主観品質評価、または、客観品質評価値のことを表す。なお、本実施の形態では、客観品質評価としてITU−T P.862で勧告されているPSQMアルゴリズムを用いることとする。
なお、本実施の形態では、リアルタイムアプリケーションとしてVoIPを例に説明しているが、例えばストリーミングなどのリアルタイムアプリケーションに適用することも可能である。この場合は、受聴品質の代わりに視聴品質に関する各種パラメータを用いればよい。具体的には、視聴品質評価値には、受聴品質評価値PESQの代わりに、MOS(Mean Opinion Score)やDMOS(Delay Mean Opinion Score)といった主観評価値、またはANIのパラメータのような客観評価値を用いる。中間パラメータには、VoIPと同様、パケットの転送遅延や損失、遅延ゆらぎ、バッファ溢れの情報を利用し、これらに加えてIフレーム、Bフレーム、Pフレーム等の損失したフレームの情報を含める。また、端末設定情報には、CODEC種別や画面サイズ情報を含める。このようにすることにより、本実施の形態は、ストリーミング等のリアルタイムアプリケーションにも適用することが可能となる。
次に、推定モデル生成装置1の推定モデル生成部30は、パラメータ算出部33によりネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を、受聴品質推定およびmouth−to−ear遅延推定に必要な基礎となる情報に変換し、推定モデル算出部34に送信する。
まず、受聴品質は、損失率より推定を行うため、上述したVQmon technologyにより得られたGapに関するデータより、損失率(gapR:ここでは、Gap率に相当する)を求める。Gapに関する情報は、劣化した音声を補正した時間が出力されるため、Gap率は、式(1)で示すように、これらのデータを取得していた時間、すなわち、通話時間(Speech time)で割ることによって算出することができる。
Figure 2006080683
また、mouth−to−ear遅延は、RTTがパケット転送の往復転送遅延を出力しているため、RTTの1/2を片道転送遅延と仮定し、受信端末に届いてから音声に変換されるまでの遅延であるRDを加え、それ以外に、パケット化やCODECのエンコード/デコードにかかる時間を全てまとめてprocess遅延(PD)と定義する。これらの仮定および定義を用いてmouth−to−ear遅延を式(2)のように定義する。ここで、PDは任意の値を定義する。
Figure 2006080683
次に、推定モデル生成装置1の推定モデル生成部30は、推定モデル算出部34により、アプリケーション機器の実装特性を考慮して品質推定を実施する品質推定モデルを算出する。具体的には、推定モデル算出部34は、パラメータ算出部33が上式(1)、(2)で算出した値と、メディア品質測定部10が測定した受聴品質およびmouth−to−ear遅延とに基づいて「受聴品質推定モデル」および「遅延推定モデル」を算出する。
ここで、VQmon technologyは、得られた値をITU−T 勧告G.07E−modelを利用して、会話品質を推定する技術である。E−modelは、式(3)によって表され、0から100までのR値で会話品質を決定する。
Figure 2006080683
Rは、各要素から構成され、受聴品質はIe,eff、遅延はIdによって、その品質を表すため、以下の節では、実装特性を考慮するための推定モデルを提案するが、これらのモデルは、変換したIe,effおよびIdを算出するものである。
(受聴品質推定モデル)
まず、受聴品質推定モデルの算出方法について説明する。
機器の実装特性を考慮するために、主観または客観品質評価値とそれらの値を推定するために必要な品質情報との関係を、関係式で表すことによって推定モデルを算出する。まずは、図4のような関係を関係式で示す。図4は、Gap率とPESQ値の関係を示す図である。
機器の実装特性を考慮した、受聴品質推定モデルを算出する手順を以下に示す。
まず、図4より、Gap率(gapR)からPESQ(pesqest)を推定する回帰式を算出する。この回帰式を式(4)に示す。
Figure 2006080683
例えば、ここでは、式(4)のf(gapR)は、式(5)のようになる。
Figure 2006080683
次に、ITU−T 勧告G.107のMOS(ここではPESQ)をR(Rpesq)値へ変換するITU−T 勧告G.107の定義は、以下の式(6)〜(8)で表される。
Figure 2006080683
Figure 2006080683
Figure 2006080683
次に、式(4)によって推定したpesqestを式(6)〜(8)でRpesqを変換し、これをITU−T 勧告P.833を利用して、式(9)によりIe,effに変換する。
Figure 2006080683
以上の変換過程を以下の式(10)で表すことができ、この式(10)を機器の実装特性を考慮した受聴品質推定モデルとして、インサービス品質監視技術に適用する。
Figure 2006080683
図5は、本実施の形態を適用した場合のIe,effの推定値と算出値の関係を示す図、図6は、本実施の形態を適用しなかった場合のIe,effの推定値と算出値の関係を示す図である。
図5,6において、横軸は、推定したIe,effを示し、縦軸は、実際に測定したPESQ値から算出したIe,effを示している。図5,6からもわかるように、推定精度が高ければ高いほど、y=xの線上に値がプロットされる。推定誤差を表す尺度であるRMSEは、図5の場合は5.9、図6の場合は23.1となり、本実施の形態を適用することにより誤差が約1/4となる。
(遅延推定モデル)
機器の実装特性を考慮するために、mouth−to−ear遅延とそれらの値を推定するために必要な品質情報との関係を、関係式等で表すことによって推定モデルを算出する。まず、mouth−to−ear遅延は、式(2)に定義したように、いくつかの遅延の和で定義され、また、遅延推定においては、実装特性に影響を受ける遅延と受けない遅延に区別しなければならない。本実施の形態では、実装に依存する遅延を推定する方法および装置を提供することを目的としているため、実装特性に依存しない遅延を省いて、推定モデルを作成する。
実装に依存しない遅延は、ネットワーク上でパケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延である。したがって、図7に示すネットワーク品質情報によって推定したmouth−to−ear遅延(MtETDnwqi)からパケットの片道転送遅延(pTD)を除いた遅延(tPDnwqi)と、実測されたmouth−to−ear遅延(MtETDactual)からパケットの片道転送遅延(pTD)を除いた遅延(tPDactual)の関係を、関係式に表すことにより実装特性を考慮したmouth−to−ear遅延推定を可能とする。
機器の実装特性を考慮したmouth−to−ear遅延推定モデルを算出する過程を以下に示す。
まず、ネットワーク品質情報によって推定したmouth−to−ear遅延(MtETDnwqi)から片道転送遅延(pTD)を除いた遅延(tPDnwqi)と、実測されたmouth−to−ear遅延(MtETDactual)から片道転送遅延(pTD)を除いた遅延(tPDactual)の関係は式(11)、(12)によって表される。
Figure 2006080683
Figure 2006080683
次に、tPDnwqiとtPDactualの関係を、例えば回帰式のような関係式で表す。この関係式を式(13)に示す。
Figure 2006080683
例えば、ここでは、g(tPDnwqi)は式(14)のようになる。
Figure 2006080683
次に、推定したtPDestにネットワーク上での片道転送遅延(pTD)を加えることで、mouth−to−ear遅延(MtETDest)を推定する。これを式(15)に示す。
Figure 2006080683
上述した過程を関係式として表すと、式(16)のようになり、この式によって、実装特性を考慮したmouth−to−ear遅延を推定することができる。
Figure 2006080683
式(16)のMtETDestをE−modelに適用することで、実装特性を考慮したIdを算出することができる。図8は、本実施の形態を適用した場合のIdの推定値と算出値の関係を示す図、図9は、本実施の形態を適用しなかった場合のIdの推定値と算出値の関係を示す図である。
図8,9において、横軸は、推定したIdを示しており、縦軸は、実際に測定したmouth−to−ear遅延から算出したIdを示している。図8,9からもわかるように、推定精度が高ければ高いほど、y=xの線上に値がプロットされる。推定誤差を表す尺度であるRMSEは、図8の場合は2.7、図9の場合は4.6となり、本実施の形態を適用することにより誤差が減少することがわかる。
次に、推定モデル生成装置1は、上述したように推定モデル算出部34により算出された実装特性を考慮した品質推定モデルを、このモデルを作成した製品およびCODECの組毎にモデル格納DB35に格納し、この製品およびCODECのが利用されたリアルタイム系アプリケーション実行中に、主観品質を監視する際に、このデータベースから算出した推定モデルを呼び出す。
この格納場所は、VQmon technologyが適用されている製品の中に組み込むようにしてもよく、また、VQmon technologyが出力する値をアプリケーションを実行する端末ではない、第三者の品質を監視する端末上に格納するようにしてもよい。
[品質推定・監視装置]
図10は、本実施の形態に係る品質推定・監視装置が適用された品質監視システムの構成を示す図である。
本実施の形態に係る品質推定・監視装置5は、サービス開始の事前に、対象アプリケーション機器およびCODECの組毎に、上述した推定モデル生成装置1によって算出した実装特性を考慮した品質推定モデルを利用して、サービス実行中のリアルタイム系アプリケーションに対するユーザ体感品質(主観品質評価値)を推定するものである。このような品質推定・監視装置5は、VoIP−gateway3,4の間で用いられるリアルタイム系アプリケーションのユーザ体感品質を監視する。このため、符号5Aで示すように、VoIP−gateway3,4に組み込まれることにより、VoIP−gateway3,4上で品質推定および監視を行うようにしてもよい。また、符号5Bで示すように、VoIP−gateway3,4の間に設けられ、VoIP−gateway3,4から品質推定に必要な情報を取得して、システム全体を集中監視するようにしてもよい。この場合は、上述した推定モデル生成装置1に組み込むようにしてもよい。
次に、図11を参照して、VoIP−gateway3,4に組み込まれる品質推定・監視装置5Aの構成について説明する。図11は、品質推定・監視装置5Aの構成を示すブロック図である。
品質推定・監視装置5Aは、ネットワーク・端末品質取得部51、パラメータ算出部52、推定モデル読み込み部53、推定値算出部54、総合品質推定部55、推定データ保存部56および推定モデル格納部57とから構成される。
ネットワーク・端末品質取得部51は、ネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を測定し、パラメータ算出部52および推定データ保存部56に送信する。
パラメータ算出部52は、ネットワーク・端末品質取得部により測定された品質情報を、受聴品質およびmouth−to−ear遅延推定に必要な情報に変換し、推定モデル読み込み部53および推定データ保存部56に送信する。
推定モデル読み込み部53は、上述した推定モデル生成装置1により算出された品質推定モデルを推定モデル格納部57から読み込み、パラメータ算出部52から受信した情報とともに推定値算出部54に送信する。
推定値算出部54は、推定モデル読み込み部57から受信した情報に基づいてユーザ体感品質および遅延を推定し、総合品質推定部55および推定データ保存部56に送信する。
総合品質推定部55は、推定値算出部54により算出されたユーザ体感品質および遅延を総合品質推定モデルに適用して総合品質推定値を算出し、推定データ保存部56に送信する。
推定データ保存部56は、ネットワーク・端末品質取得部51、パラメータ算出部52、推定値算出部54および総合品質推定部55から受信した情報を保存する。
推定モデル格納部57は、上述した推定モデル生成装置1により算出された品質推定モデルを格納している。
上述の要素からなる品質推定・監視装置5Aは、CPU等の演算装置、メモリ、HDD等の記憶装置、ネットワーク2およびアプリケーション端末と各種情報の送受を行うI/F装置、キーボード、マウス等の入力装置、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、FED(Field Emission Display)または有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置などを備えたコンピュータと、このコンピュータにインストールされたプログラムとからそれぞれ構成されており、上記ハードウェア装置がプログラムによって制御されることによって、すなわちハードウェア資源とソフトウェアが協働することによって、品質推定・監視装置5Aの各要素を実現する。
次に、図12を参照して、VoIP−gateway3,4の間に設けられ、VoIP−gateway3,4から品質推定に必要な情報を取得して、システム全体を集中監視する品質推定・監視装置5Bの構成について説明する。図12は、品質推定・監視装置5Bの構成を示すブロック図である。
なお、品質推定・監視装置5Bにおいて、品質推定・監視装置5Aと同等の構成要素には同じ名称および符号を付して、適宜説明を省略する。
品質推定・監視装置5Bは、ネットワーク・端末品質取得部51、パラメータ算出部52、推定モデル読み込み部53、推定値算出部54、総合品質推定部55、推定データ保存部56、推定モデル格納部57、MIB入力部58、入力過程判定部59および品質状態認識部60とから構成される。
MIB入力部58は、VoIP−gateway3,4からアプリケーション端末で処理され、MIB情報として端末に残された品質推定に必要な情報をSNMP用のプロトコルを用いて取得し、入力過程判定部59に送信する。
入力過程判定部59は、MIB情報より入力過程を判定するとともに、アプリケーション端末で処理されていない過程を各処理部に行わせる。
品質状態認識部60は、現状を認識し、次の動作を決定する。
品質推定・監視装置5Bにおいて、ネットワーク・端末情報取得部51は、アプリケーション端末で取得した情報を読み込むものであり、ネットワークおよび端末の品質情報を測定する意味ではない。すなわち、品質推定・監視装置5Bは、品質情報を加工前もしくは加工後、品質推定後に情報を取得する。
上述の要素からなる品質推定・監視装置5Bは、CPU等の演算装置、メモリ、HDD等の記憶装置、ネットワーク2、VoIP−gateway3,4およびアプリケーション端末と各種情報の送受を行うI/F装置、キーボード、マウス等の入力装置、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、FED(Field Emission Display)または有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置などを備えたコンピュータと、このコンピュータにインストールされたプログラムとからそれぞれ構成されており、上記ハードウェア装置がプログラムによって制御されることによって、すなわちハードウェア資源とソフトウェアが協働することによって、品質推定・監視装置5Bの各要素を実現する。
[ユーザ体感品質の監視方法]
次に、上述した品質推定・監視装置5A、5Bによるユーザ体感品質の監視方法について説明する。
まず、品質推定・監視装置5A、5Bは、ネットワーク・端末品質取得部51により、ネットワークおよびアプリケーション端末の品質情報を取得し、パラメータ算出部52に送信する。品質情報としては、上述したVQmon technologyを利用して、「GFS」、「GFP」、「GFI」、「GFR」、「RTT」および「RD」等を取得する。
このデータの取得は、サービス実行中のアプリケーション端末が行い、そのデータをMIBとして端末に保存する、または、第三者のネットワーク(サービス)を管理する端末に送信して、管理用端末で保存するようにしてもよい。
次に、品質推定・監視装置5A、5Bは、パラメータ算出部52により、取得した品質情報を上述した式(1)、(2)により変換し、推定モデル読み込み部53に送信する。
次に、品質推定・監視装置5A、5Bは、推定モデル読み込み部53により推定モデル格納部57から推定モデルを読み出す。推定値算出部54は、パラメータ算出部52により変換された品質情報と、推定モデル読み込み部53により読み出された推定モデルとに基づいて、受聴品質(Ie,eff値)とmouth−to−ear遅延(Id値)遅延を算出する。ここで、推定モデル格納部57は、実行するアプリケーションに装備するようにしてもよく、また、第三者である品質監視用端末に設けるようにしてもよい。
次に、品質推定・監視装置5A、5Bは、総合品質推定部55により、推定値算出部54が算出したユーザ体感品質と遅延を総合品質推定モデルに適用して、総合品質推定値を算出する。
総合品質推定部55は、推定値算出部54により算出された受聴品質(Ie,eff値)やmouth−to−ear遅延(Id値)といった個別の品質推定を統合して、会話品質(総合品質)を推定することにより、よりユーザの体感品質に近い値を推定することができる。例えば、IP電話では、本実施の形態で使用しているVQmon technology等は、ITU−T 勧告G.107E−modelを利用して総合品質(R値)を推定している。
なお、本実施の形態では、総合品質推定モデルとして、ITU−T 勧告G.107E−modelを適用して総合品質推定を行うが、他の総合品質推定モデルを利用してもよい。総合品質(総合会話品質(R値))推定は、式(3)に、推定値算出部54により算出したIe,eff値およびId値を適用することによって、算出することができる。式(3)のIe,eff値およびId値以外の値は、測定値(ここでは、ITU−T勧告G.107記載のデフォルト値)を適用し、図13に本実施の形態を適用した場合、図14に本発明を適用しなかった場合を示す。図13は、本実施の形態を適用した場合のR値の推定値と測定値の関係を示す図、図14は、本実施の形態を適用しなかった場合のR値の推定値と測定値の関係を示す図である。
図13、14において、横軸は、推定したR値を示しており、縦軸は、実際に測定したmouth−to−ear遅延から算出したR値を示している。図13,14からわかるように、推定精度が高ければ高いほど、y=xの線上に値がプロットされる。推定誤差を表す尺度であるRMSEは、図13の場合は6.2、図14の場合は21.0となり、本実施の形態を適用することにより誤差が減することがわかる。
従来の品質監視システムの構成を示す図である。 図1の品質監視システムに本発明を適用した図である。 推定モデル生成装置の構成を示すブロック図である。 Gap率とPESQ値の関係を示す図である。 本発明の実施の形態を適用した場合のIe,effの推定値と算出値の関係を示す図である。 本発明の実施の形態を適用しなかった場合のIe,effの推定値と算出値の関係を示す図である。 mouth−to−ear遅延から片道転送遅延を除いた遅延と、実測されたmouth−to−ear遅延から片道転送遅延を除いた遅延の関係を示す図である。 本発明の実施の形態を適用した場合のIdの推定値と算出値の関係を示す図である。 本発明の実施の形態を適用しなかった場合のIdの推定値と算出値の関係を示す図である。 品質推定・監視装置が適用された品質監視システムの構成を示す図である。 品質推定・監視装置5Aの構成を示すブロック図である。 品質推定・監視装置5Bの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態を適用した場合のR値の推定値と測定値の関係を示す図である。 本発明の実施の形態を適用しなかった場合のR値の推定値と測定値の関係を示す図である。
符号の説明
1…推定モデル生成装置、2…ネットワーク、3,4…VoIP−gateway、5,5A,5B…品質推定・監視装置、10…メディア品質測定部、11…評価音声出力部、12…評価値・遅延取得部、20…ネットワーク・端末品質情報取得部、30…推定モデル生成部、31…評価値・遅延受信部、32…ネットワーク・端末品質情報受信部、33…パラメータ算出部、34…推定モデル算出部、35…モデル格納DB、51…ネットワーク・端末品質取得部、52…パラメータ算出部、53…推定モデル読み込み部、54…推定値算出部、55…総合品質推定部、56…推定データ保存部、57…推定モデル格納部、58…MIB入力部、59…入力過程判定部、60…品質状態認識部、100…システム、101…ネットワーク品質測定部、102…アプリケーション端末品質測定部、103…端末設定情報取得部、104…中間パラメータ推定部、104a…中間パラメータ品質要因生成部、104b…アナログ品質要因生成部、104c…mouth−to−ear遅延品質情報生成部、104d…メディア品質情報生成部、105…受聴品質・Mouth−to−ear遅延推定部、105a…Mouth−to−ear遅延推定部、105b…受聴品質推定部、106…総合会話品質推定部、200…システム、201,202…推定部、203…mouth−to−ear遅延値格納部、204…PESQ値格納部。

Claims (20)

  1. パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質を呼毎にパッシブ測定によって監視する監視方法であって、
    前記アプリケーションのユーザ体感品質を前記アプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルを生成する生成ステップと、
    前記推定モデルおよびパッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報に基づいて前記アプリケーションのユーザ体感品質を推定する推定ステップと、
    この推定ステップにより推定されたユーザ体感品質を常時監視する監視ステップと
    を有することを特徴とするユーザ体感品質監視方法。
  2. 前記生成ステップは、
    アプリケーションの品質要素毎に品質評価値を算出する算出ステップと、
    パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得ステップと、
    前記アプリケーション品質情報を前記品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換ステップと、
    前記品質評価値と前記基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成ステップと
    を有することを特徴とする請求項1記載のユーザ体感品質監視方法。
  3. 前記生成ステップは、
    前記品質評価値と前記基礎情報との関係に基づいて前記基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮ステップと
    をさらに有し、
    前記モデル生成ステップは、前記品質評価値と前記品質情報とに基づいて推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項2記載のユーザ体感品質監視方法。
  4. 前記アプリケーションの品質要素は、受聴品質およびmouth−to−ear遅延並びに視聴品質およびmouth−to−ear遅延の何れか一方からなり、
    前記モデル生成ステップは、算出された全ての前記品質評価値を統合した値に基づいて推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項2または3記載のユーザ体感品質監視方法。
  5. 前記アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、
    前記算出ステップは、監視対象となるアプリケーション毎に、前記品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、
    前記取得ステップは、監視対象となるアプリケーション毎に前記アプリケーション品質情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2または3記載のユーザ体感品質監視方法。
  6. 前記アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、
    前記算出ステップは、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、
    前記取得ステップは、前記アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、
    前記基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定ステップと、
    前記mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第1の値と、前記遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算ステップと
    をさらに備え、
    前記モデル生成ステップは、前記第2の値から前記第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項2または3記載のユーザ体感品質監視方法。
  7. パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質を呼毎にパッシブ測定によって監視する監視装置であって、
    前記アプリケーションのユーザ体感品質を前記アプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルを生成する生成手段と、
    前記推定モデルおよびパッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報に基づいて前記アプリケーションのユーザ体感品質を推定する推定手段と、
    この推定手段により推定されたユーザ体感品質を常時監視する監視手段と
    を有することを特徴とするユーザ体感品質監視装置。
  8. 前記生成手段は、
    アプリケーションの品質要素毎に品質評価値を算出する算出手段と、
    パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得手段と、
    前記アプリケーション品質情報を前記品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換手段と、
    前記品質評価値と前記基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成手段と
    を有することを特徴とする請求項7記載のユーザ体感品質監視装置。
  9. 前記生成手段は、
    前記品質評価値と前記基礎情報との関係に基づいて前記基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮手段と
    をさらに有し、
    前記モデル生成手段は、前記品質評価値と前記品質情報とに基づいて推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項8記載のユーザ体感品質監視装置。
  10. 前記アプリケーションの品質要素は、受聴品質およびmouth−to−ear遅延並びに視聴品質およびmouth−to−ear遅延の何れか一方からなり、
    前記モデル生成手段は、算出された全ての前記品質評価値を統合した値に基づいて推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項8または9記載のユーザ体感品質監視装置。
  11. 前記アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、
    前記算出手段は、監視対象となるアプリケーション毎に、前記品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、
    前記取得手段は、監視対象となるアプリケーション毎に前記アプリケーション品質情報を取得する
    ことを特徴とする請求項8または9記載のユーザ体感品質監視装置。
  12. 前記アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、
    前記算出手段は、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、
    前記取得手段は、前記アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、
    前記基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定手段と、
    前記mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第1の値と、前記遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算手段と
    をさらに備え、
    前記モデル生成手段は、前記第2の値から前記第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項8または9記載のユーザ体感品質監視装置。
  13. パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質を前記アプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルの生成方法であって、
    受聴品質、視聴品質およびmouth−to−ear遅延の少なくとも1つからなるアプリケーションの品質要素毎に、品質評価値を算出する算出ステップと、
    パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得ステップと、
    前記アプリケーション品質情報を前記品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換ステップと、
    前記品質評価値と前記基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成ステップと
    を有することを特徴とする推定モデルの生成方法。
  14. 前記アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、
    前記算出ステップは、監視対象となるアプリケーション毎に、前記品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、
    前記取得ステップは、監視対象となるアプリケーション毎に前記アプリケーション品質情報を取得する
    ことを特徴とする請求項13記載の推定モデルの生成方法。
  15. 前記アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、
    前記算出ステップは、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、
    前記取得ステップは、前記アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、
    前記基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定ステップと、
    前記mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第1の値と、前記遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算ステップと
    をさらに備え、
    前記モデル生成ステップは、前記第2の値から前記第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項14記載の推定モデルの生成方法。
  16. 前記品質評価値と前記基礎情報との関係に基づいて前記基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮ステップと
    をさらに有し、
    前記モデル生成ステップは、前記品質評価値と前記品質情報とに基づいて推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載の推定モデルの生成方法。
  17. パケット網において実行されるアプリケーションのユーザ体感品質を前記アプリケーションの実装特性を考慮して推定する推定モデルの生成装置であって、
    受聴品質、視聴品質およびmouth−to−ear遅延の少なくとも1つからなるアプリケーションの品質要素毎に、品質評価値を算出する算出手段と、
    パッシブ測定により測定したネットワーク品質情報を含むアプリケーション品質情報を取得する取得手段と、
    前記アプリケーション品質情報を前記品質評価値の算出の基礎となる基礎情報に変換する変換手段と、
    前記品質評価値と前記基礎情報とに基づいて推定モデルを生成するモデル生成手段と
    を有することを特徴とする推定モデルの生成装置。
  18. 前記アプリケーションの品質要素は、受聴品質および視聴品質の何れか一方からなり、
    前記算出手段は、監視対象となるアプリケーション毎に、前記品質要素に対する主観および客観の何れか一方の品質評価値を算出し、
    前記取得手段は、監視対象となるアプリケーション毎に前記アプリケーション品質情報を取得する
    ことを特徴とする請求項17記載の推定モデルの生成装置。
  19. 前記アプリケーションの品質要素は、mouth−to−ear遅延からなり、
    前記算出手段は、パケットがアプリケーションの送信端末から受信端末に到達するまでの時間である片道転送遅延を含む品質評価値を監視対象となるアプリケーション毎に算出し、
    前記取得手段は、前記アプリケーション品質情報を監視対象となるアプリケーション毎に取得し、
    前記基礎情報からmouth−to−ear遅延を推定する遅延推定手段と、
    前記mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第1の値と、前記遅延推定ステップにより推定された推定mouth−to−ear遅延から前記片道転送遅延を減じた第2の値とを算出する減算手段と
    をさらに備え、
    前記モデル生成手段は、前記第2の値から前記第1の値を算出する実装特性を考慮した推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項18記載の推定モデルの生成装置。
  20. 前記品質評価値と前記基礎情報との関係に基づいて前記基礎情報をアプリケーションの実装特性に応じた品質情報に変換する実装特性考慮手段と
    をさらに有し、
    前記モデル生成手段は、前記品質評価値と前記品質情報とに基づいて推定モデルを生成する
    ことを特徴とする請求項17乃至19の何れか1項に記載の推定モデルの生成装置。
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