JP2006078834A - ホログラム記録方法、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置及びホログラム記録媒体 - Google Patents

ホログラム記録方法、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置及びホログラム記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】
ホログラム記録媒体への多重記録をより高密度で行うことができるホログラム記録方法、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置及びホログラム記録媒体を提供すること。
【解決手段】
一次元位相フィルタ125がホログラム記録媒体101の半径方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたず、ホログラム記録媒体101の円周方向に対してだけ位相フィルタとしての効果をもつものであるので、ホログラム記録媒体101の円周方向に対しては位相相関多重によりホログラム記録される。一方、ホログラム記録媒体101の半径方向に対しては記録再生用光源111の波長を可変しながら、つまり波長多重によりホログラム記録される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホログラム記録方法、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置及びホログラム記録媒体に関する。
ホログラフィを使ってデータを記録するホログラム記録装置の開発が進められている。
ホログラム記録装置では、変調された(データが重畳された)信号光、変調されない参照光の2つをレーザ光から生成し、これらをホログラム記録媒体の同一場所に照射する。その結果、ホログラム記録媒体上で信号光と参照光が干渉して照射点に回折格子(ホログラム)が形成され、ホログラム記録媒体にデータが記録される。
記録済みのホログラム記録媒体に参照光を照射することで、記録時に形成された回折格子から回折光(再生光)が発生する。この再生光は記録時の信号光に重畳されたデータを含んでいるので、これを受光素子で受光して記録した信号を再生できる。
ホログラム記録媒体に多くの情報を記録するために、ホログラム記録媒体に多数のホログラムを形成する場合がある。この場合、ホログラム記録媒体の異なる箇所にホログラムを形成するとは限らず、ホログラム記録媒体の同一箇所に多重記録することによって従来の光ディスクを凌ぐ記憶容量を達成することができる。
多重記録のうち位相相関多重を用いた方式は記憶容量の増大を図る可能性が特に高く脚光を浴びている(例えば、特許文献1参照。)。
位相相関多重を用いた方式は、参照光の光路に例えばすりガラスからなる位相マスクを入れるものである。例えば、すりガラスの荒れの周期が3μm程度の場合、照射位置が3μmずれると、データは再生されない。従って、3μmピッチで位置をずらした多重記録が可能となる。この方式は、位相マスクの荒れの周期を選択することによって多重可能なピッチを調整することができるので、他の方式より高密度な多重の可能性を秘めている。
特開平11−242424号公報
しかしながら、位相相関多重を用いた方式は、すりガラス等の位相マスクにより参照光を乱しているため、再生の際にノイズが発生する。このノイズは、多重記録の回数が増えるにつれて増加し、多重記録が数百回で信号の再生が不可能になる。このため、メディアの性能面で更に多重記録が可能であっても、このノイズのために多重の回数の上限が決まってしまう、という課題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ホログラム記録媒体への多重記録をより高密度で行うことができるホログラム記録方法、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置及びホログラム記録媒体を提供することにある。
A.本発明に係るホログラム記録方法は、ホログラム記録媒体の第1の方向に対して位相相関多重によりホログラム記録し、前記ホログラム記録媒体の前記第1の方向とは異なる第2の方向に対して波長多重によりホログラム記録することを特徴とする。
本発明では、ホログラム記録媒体の第1の方向に対して位相相関多重によりホログラム記録しているが、ホログラム記録媒体の第1の方向とは異なる第2の方向に対して波長多重によりホログラム記録しているので、第2の方向の多重記録に対しては位相相関多重に伴うノイズの影響を受け難い。従って、本発明では、第2の方向に対してより高密度の多重記録が可能となり、ホログラム記録媒体への多重記録をより高密度で行うことができる。
ここで、前記位相相関多重に用いる位相フィルタは、前記第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたないようにしてもよい。
第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたないことで、第2の方向の多重記録に対しては位相相関多重に伴うノイズの影響がなくなる。
また、前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向であってもよい。
ホログラム記録媒体をディスク型とすることで、駆動系をより簡単な構成とすることができ、また取り扱いも容易となる。比較的に高速の切り替えが要求されない半径方向(トラック方向)に対して機構的に切り替えに時間を要する波長多重記録を行うことで、結果的にホログラム記録を高速で行うことができる。
B.本発明に係るホログラム記録装置は、複数種類の波長のレーザ光を発光する光源と、前記光源で発光されたレーザ光をホログラム記録するための信号光及び参照光としてホログラム記録媒体に導く光学系と、前記信号光にデータ信号を重畳する手段と、前記ホログラム記録媒体と前記信号光及び前記参照光とを第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に相対的に移動させる手段と、前記参照光の光路上に配置され、前記第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたない位相フィルタとを具備することを特徴とする。
本発明では、ホログラム記録媒体の第1の方向に対しては位相相関多重によりホログラム記録が可能となり、第2の方向に対しては波長多重によりホログラム記録が可能になるので、ホログラム記録媒体への多重記録をより高密度で行うことができる。
ここで、前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向であり、前記ホログラム記録媒体と前記信号光及び前記参照光とを前記第2の方向に相対的に移動させるときに、前記光源の波長を可変する手段を具備するように構成してもよい。
ホログラム記録媒体をディスク型とすることで、記録装置の駆動系をより簡単な構成とすることができ、また取り扱いも容易となる。比較的に高速の切り替えが要求されない半径方向(トラック方向)に対して機構的に切り替えに時間を要する波長多重記録を行うことで、結果的にホログラム記録を高速で行うことができる。
C.本発明に係るホログラム再生装置は、複数種類の波長のレーザ光を発光する光源と、前記光源で発光されたレーザ光をホログラム記録媒体に導く光学系と、前記ホログラム記録媒体と前記レーザ光とを第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に相対的に移動させる手段と、前記レーザ光の光路上に配置され、前記第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたない位相フィルタと、前記ホログラム記録媒体を通過したレーザ光を受光する手段とを具備することを特徴とする。
本発明では、第1の方向に対して位相相関多重によりホログラム記録され、第2の方向に対して波長多重によりホログラム記録されたホログラム記録媒体の再生することが可能となる。
ここで、前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向であり、前記ホログラム記録媒体と前記レーザ光とを前記第2の方向に相対的に移動させるときに、前記光源の波長を可変する手段を具備するようにしてもよい。
ホログラム記録媒体をディスク型とすることで、再生装置の駆動系をより簡単な構成とすることができ、また取り扱いも容易となる。また、上記のようにホログラム記録されたホログラム記録媒体の再生を行うことができる。
D.本発明に係るホログラム記録媒体は、第1の方向に対して位相相関多重によりホログラム記録され、前記第1の方向とは異なる第2の方向に対して波長多重によりホログラム記録されたことを特徴とする。
本発明では、多重記録をより高密度で行うことができるホログラム記録媒体を提供可能となる。ここで、前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向であってもよい。
以上のように、本発明によれば、ホログラム記録媒体への多重記録をより高密度で行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係るホログラム記録再生装置の光学ユニット100を表す模式図である。図2は、ホログラム記録媒体101の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体101への情報の記録、再生を行うものであり、光学ユニット100を備える。
光学ユニット100は、記録再生用光源111,ビームエキスパンダ112,偏光ビームスプリッタ113,ミラー121,空間光変調器122,レンズ123,ミラー124,一次元位相フィルタ125,レンズ126,レンズ127,レンズ128,CCDセンサ129を有する。
ホログラム記録媒体101は、円盤状(ディスク型)であり、保護層102,記録層103,保護層104を有し、信号光と参照光による干渉縞を記録する記録媒体である。
保護層102,104は、記録層103を外界から保護するための層である。
記録層103は、干渉縞を屈折率(あるいは、透過率)の変化として記録するものであり、光の強度に応じて屈折率(あるいは、透過率)の変化が行われる材料であれば、有機材料、無機材料の別を問うことなく利用可能である。
無機材料として、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)のような電気光学効果によって露光量に応じ屈折率が変化するフォトリフラクティブ材料を用いることができる。
有機材料として、例えば、光重合型フォトポリマを用いることができる。光重合型フォトポリマは、その初期状態では、モノマがマトリクスポリマに均一に分散している。これに光が照射されると、露光部でモノマが重合し、屈折率が変化する。
以上のように、記録層103の屈折率(あるいは透過率)が露光量に応じて変化することで、参照光と信号光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率(あるいは透過率)の変化としてホログラム記録媒体101に記録できる。
ホログラム記録媒体101は、図示しない駆動手段で移動(ホログラム記録媒体101の半径方向)及び回転(ホログラム記録媒体101の円周方向)され、空間光変調器122の像を多数のホログラムとして記録することができる。ホログラム記録媒体101自体が移動するのではなく、光学ユニット100がホログラム記録媒体101の半径方向に移動するものであっても構わない。
記録再生用光源111は、出射するレーザ光の波長を可変することが可能なレーザ光源であり、例えばチューナブルレーザが用いられる。これについては後述する。
ビームエキスパンダ112は、記録再生用光源111から照射されたレーザ光の径を拡張する光学素子である。
偏光ビームスプリッタ113は、ビームエキスパンダ112から入射したレーザ光を信号光と参照光に分割する光学素子である。
ミラー121は、入射した信号光をホログラム記録媒体101の第1の面側に照射するために、その光を反射してその方向を変更する光学素子である。ミラー124は、入射した参照光をホログラム記録媒体101の第1の面の反対面の第2の面側に照射するために、その光を反射してその方向を変更する光学素子である。
空間光変調器123は、信号光を空間的に(ここでは、2次元的に)変調して、データ信号を重畳する光学素子である。空間光変調器123は、透過型の素子である透過型強誘電体液晶素子を用いることができる。なお、空間光変調器に反射型の素子であるDMD (Digital micro mirror) や反射型液晶、GLV (Grating Light Value)素子を用いることが可能である。
レンズ123は、信号光をホログラム記録媒体101に集光する光学素子である。空間光変調器122上に表示された像(実像)がレンズ123の焦点位置にフラウンホーファー(Fraunhofer)回折像(フーリエ(Fourier)変換像)に変換されて結像する。
一次元位相フィルタ125は、ホログラム記録媒体101の半径方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたず、ホログラム記録媒体101の円周方向に対してだけ位相フィルタとしての効果をもつものである。このような一次元位相フィルタ125は、例えばすりガラスの表面にホログラム記録媒体101の半径方向へのキズをランダムに或いは所定の周期で入れることで実現可能である。
レンズ126は、ミラー124で反射した参照光をレンズ126の焦点位置にフラウンホーファー(Fraunhofer)回折像(フーリエ(Fourier)変換像)に変換して結像する光学素子である。
レンズ127は、レンズ126を通過した参照光を平行光にする。
従って、図3にも示すように、信号光は空間光変調器123及びレンズ123を介してホログラム記録媒体101の第1の面側から入射し、参照光は一次元位相フィルタ125及びレンズ126,127を介してホログラム記録媒体101の第1の面の反対面の第2の面側から入射する。その結果、ホログラム記録媒体101で信号光と参照光が干渉して照射点に回折格子(ホログラム)が形成され、ホログラム記録媒体101にデータが記録される。
レンズ128は、ホログラム記録媒体101から再生された回折光をCCDセンサ129に集光する。このとき、CCDセンサ129の検知面には空間光変調器122に表示されていた実像が結像する。つまり、レンズ128はホログラム記録媒体101に記録された空間光変調器122のフーリエ変換像を逆フーリエ変換してCCDセンサ129に結像する逆フーリエ変換レンズである。
CCDセンサ129は、再生された信号光を検出する受光素子であり、受光素子が2方向に配列された2次元受光素子である。
(記録再生用光源111の一例)
図4は上記の記録再生用光源111として用いられるチューナブルレーザの一例を示す図である。
記録再生用光源111は、レーザダイオード130,コリメートレンズ131,回折格子132,ミラー133,保持部材134及び回転駆動部135を備える。
レーザダイオード130は、マルチモードのレーザ光を発光する。例えば、410nm程度のブルーのレーザ光を発光するものである。
コリメートレンズ131は、レーザダイオード130により発光されたレーザ光を平行光とする。
回折格子132は、図5に示すように、波長ごとに異なる方向へ1次光を発生し、そのうち特定波長(例えば410nm)の1次光がレーザダイオード130に戻るようにレーザダイオード130との間の角度が設定されている。これにより、レーザダイオード130内でその波長成分だけが増大し、シングルモードとなる。レーザダイオード130により発光されるレーザ光の大半は、1次光ではなく0次光であり、回折格子132でミラーのように反射する。つまり、この記録再生用光源111は、基本的にはLittrow型外部共振器レーザである。
ミラー133は、回折格子132により反射したレーザ光の光路を特定方向に変更する。
保持部材134は、回折格子132とミラー133とを保持する。回折格子132とミラー133とは常に所定の角度が維持されている。これにより、回折格子132が回転してもミラー133によりレーザ光の出射方向を固定することができる。
保持部材134は軸136により回転可能に保持されている。保持部材134では、軸136の一側に回折格子132及びミラー133が配置され、他側に回転用の軸137が一体的に設けられている。
回転駆動部135は、軸136を中心として保持部材134を回転するものであり、本体138、回転用の軸137を押すためのネジ139、回転用の軸137がネジ139により押される方向とは反対方向から回転用の軸137に弾性力を付与する板バネ140を備える。ネジ139は例えば図示を省略した回転駆動モータにより回転されるようになっている。
このように構成された記録再生用光源111では、回折格子132を回転させること、例えば410nm程度のブルーのレーザ光の波長を5nm程度可変することができる。
(ホログラム記録再生装置の作用効果)
このように構成されたホログラム記録再生装置では、一次元位相フィルタ125がホログラム記録媒体101の半径方向(図3B方向)に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたず、ホログラム記録媒体101の円周方向(図3A方向)に対してだけ位相フィルタとしての効果をもつものであるので、ホログラム記録媒体101の円周方向(図3A方向)に対しては位相相関多重によりホログラム記録される。一方、ホログラム記録媒体101の半径方向(図3B方向)に対しては記録再生用光源111の波長を可変しながら、つまり波長多重によりホログラム記録される。
本実施形態では、上記のような一次元位相フィルタ125を用い、かつ、半径方向に対しては波長多重によりホログラム記録することで、位相フィルタに起因するノイズが半径方向に影響を与えることなく、半径方向に対しても多重記録を行うことができる。
なお、ホログラム記録再生装置における再生動作においては、図示を省略した遮蔽板などを用いて信号光はホログラム記録媒体101に照射せず、参照光だけをホログラム記録媒体101に照射し、その反射光をCCDセンサ129で受光することで行うことができる。
ここで、本実施形態では、再生光を照射してその反射光を受光する反射型としているので、ホログラム記録媒体101に対する再生波長の依存性は特に急峻であり、波長が0.1nm程度異なれば記録場所が重なっていても再生波長に対応した記録信号のみを再生することが可能である。従って、記録再生用光源111において5nm程度波長を可変可能であれば、
5nm/0.1nm=50
となり、半径方向に対して50回程度の多重記録が可能となる。
一方、ホログラム記録媒体101におけるレーザ光のスポット径は1mmφであり、5μmピッチでホログラム記録媒体101の円周方向に位相相関多重を行うことが可能であったので、
1mm/5μm=200
となり、円周方向に対して200回程度の多重記録が可能となる。
これにより、円周方向と半径方向の双方を考えると、
200×50=10000
となり、1万回程度の多重が可能となる。
〔第2の実施形態〕
図6は、本発明の第2の実施形態に係るホログラム記録再生装置の光学ユニット200を表す模式図である。
第1の実施形態に係るホログラム記録再生装置は、ホログラム記録媒体101の第1の面側から信号光を照射し、ホログラム記録媒体101の第2の面側から参照光を照射し、再生時には反射光を受光するように構成されていたが、第2の実施形態に係るホログラム記録再生装置ではホログラム記録媒体101の第1の面側から信号光及び参照光を照射し、再生時にはホログラム記録媒体101の第2の面側で受光するように構成している点が異なる。ここでは、図1に示した要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
ここで、ホログラム記録媒体101におけるレーザ光のスポット径は1mmφであり、5μmピッチでホログラム記録媒体101の円周方向に位相相関多重を行うことが可能であったので、
1mm/5μm=200
となり、第1の実施形態と同様に円周方向に対して200回程度の多重記録が可能となる。
一方、ホログラム記録媒体101の半径方向については、波長を405nmから410nmまで0.5nmずつ変え、位置はそれに合わせて100μmずつ送って、波長多重記録を行い、
1mm/100μm=10
となり、10回の多重を行ったことになる。
図7は、厚さが1mmのホログラム記録媒体101に対して参照光の入射角45°、波長410nmで1回だけホログラム記録した場合における、再生波長の依存性の実験データである。このグラフから、波長が0.5nmより小さいと再生不能となることが分かる。逆に、波長が0.5nm以上異なれば記録場所が重なっていても再生波長に対応した記録信号だけが再生される。
これにより、円周方向と半径方向の双方を考えると、
200×10=2000
となり、2000回程度の多重が可能となる。
〔第3の実施形態〕
図8は、本発明の第3の実施形態に係るホログラム記録再生装置の光学ユニット300を表す模式図である。この光学ユニット300はコーリニアと呼ばれるタイプであり、信号光と参照光とで同一の光学系が用いられている。
この光学ユニット300は、記録再生用光源311,ビームエキスパンダ312,空間光変調器313,偏光ビームスプリッタ314,ファラデー素子315,レンズ316,CCDセンサ317を有する。
記録再生用光源311及びビームエキスパンダ312は、図1に示したものと同一の構成である。
空間光変調器313は、透過型強誘電体液晶素子318と、一次元位相フィルタ319とを備える。空間光変調器313における透過型強誘電体液晶素子318は、図9に示すように、信号光が通過するほぼ円形状の第1の領域320と、参照光が通過する第2の領域321とを有する。図10に示すように、第1の領域320では、信号光が空間的に変調され、データ信号が重畳される。第2の領域321には、一次元位相フィルタ319が重ねられている。
一次元位相フィルタ319は、ホログラム記録媒体101の半径方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたず、ホログラム記録媒体101の円周方向に対してだけ位相フィルタとしての効果をもつものである。
ここで、空間光変調器313を出射した信号光及び参照光の偏光方向は、図11に示すように、ホログラム記録媒体101の半径方向Cの方向にある。偏光ビームスプリッタ314は、偏光方向がその方向にある信号光及び参照光を透過する光学素子である。
ファラデー素子315は、光の偏光方向を45°回転させる光学素子である。信号光及び参照光の偏光方向はファラデー素子315により45°回転する。また、ホログラム記録媒体101を反射した反射光はファラデー素子315により更に45°回転する。従って、ホログラム記録媒体101を反射した反射光の偏光方向は、偏光ビームスプリッタ314の透過軸の方向から90°回転したことになり、ホログラム記録媒体101を反射した反射光は偏光ビームスプリッタ314を透過しないで反射し、CCDセンサ317に導かれる。
レンズ316は、信号光及び参照光をホログラム記録媒体101に集光する光学素子である。空間光変調器313上に表示された像(実像)がレンズ316の焦点位置にフラウンホーファー(Fraunhofer)回折像(フーリエ(Fourier)変換像)に変換されて結像するとともに、参照光もレンズ316の焦点位置にフラウンホーファー(Fraunhofer)回折像(フーリエ(Fourier)変換像)に変換して結像する。その結果、ホログラム記録媒体101で信号光と参照光が干渉して照射点に回折格子(ホログラム)が形成され、ホログラム記録媒体101にデータが記録される。
また、ホログラム記録媒体101から再生された回折光は、レンズ316、ファラデー素子315及び偏光ビームスプリッタ314を介してCCDセンサ317に集光する。このとき、CCDセンサ317の検知面には空間光変調器313に表示されていた実像が結像する。つまり、レンズ316はホログラム記録媒体101に記録された空間光変調器313のフーリエ変換像を逆フーリエ変換してCCDセンサ317に結像する逆フーリエ変換レンズでもある。
CCDセンサ317は、再生された信号光を検出する受光素子であり、受光素子が2方向に配列された2次元受光素子である。
(ホログラム記録再生装置の作用効果)
このように構成されたホログラム記録再生装置では、第1及び第2の実施形態と同様に、一次元位相フィルタ319がホログラム記録媒体101の半径方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたず、ホログラム記録媒体101の円周方向に対してだけ位相フィルタとしての効果をもつものであるので、ホログラム記録媒体101の円周方向に対しては位相相関多重によりホログラム記録される。一方、ホログラム記録媒体101の半径方向に対しては記録再生用光源311の波長を可変しながら、つまり波長多重によりホログラム記録される。従って、ホログラム記録媒体101への多重記録をより高密度で行うことができる。
加えて、本実施形態では、信号光と参照光を共通の光学系としているので、小型化及び部品点数の削減を図ることができる。特に、本発明を実現するためには参照光の光路に一次元位相フィルタを介在させる必要があるが、このような一次元位相フィルタ319を空間光変調器313と一体化できることから、構成をより簡単なものとすることが可能となる。
なお、このホログラム記録再生装置における再生動作においては、空間変調器の参照光部分のみを透過とすることにより、信号光はホログラム記録媒体101に照射せず、参照光だけをホログラム記録媒体101に照射し、その反射光をCCDセンサ317で受光することで行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るホログラム記録装置の光学ユニットを表す模式図である。 ホログラム記録媒体の構成を示す斜視図である。 ホログラム記録媒体への記録動作を示す概略的平面図である。 記録再生用光源の一例を示す模式図である。 記録再生用光源の動作を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るホログラム記録装置の光学ユニットを表す模式図である。 ホログラム記録媒体における再生波長の依存性の実験データを示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るホログラム記録装置の光学ユニットを表す模式図である。 空間光変調器の説明図である(その1)。 空間光変調器の説明図である(その2)。 光の偏光方向を説明するための図である。
符号の説明
100 光学ユニット
101 ホログラム記録媒体
111 記録再生用光源
112 ビームエキスパンダ
113 偏光ビームスプリッタ
121 ミラー
122 空間光変調器
123 レンズ
124 ミラー
125 一次元位相フィルタ
126 レンズ
127 レンズ
128 レンズ
129 CCDセンサ

Claims (9)

  1. ホログラム記録媒体の第1の方向に対して位相相関多重によりホログラム記録し、
    前記ホログラム記録媒体の前記第1の方向とは異なる第2の方向に対して波長多重によりホログラム記録する
    ことを特徴とするホログラム記録方法。
  2. 請求項1に記載のホログラム記録方法であって、
    前記位相相関多重に用いる位相フィルタは、前記第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたないことを特徴とするホログラム記録方法。
  3. 請求項1に記載のホログラム記録方法であって、
    前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、
    前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、
    前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向である
    ことを特徴とするホログラム記録方法。
  4. 複数種類の波長のレーザ光を発光する光源と、
    前記光源で発光されたレーザ光をホログラム記録するための信号光及び参照光としてホログラム記録媒体に導く光学系と、
    前記信号光にデータ信号を重畳する手段と、
    前記ホログラム記録媒体と前記信号光及び前記参照光とを第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に相対的に移動させる手段と、
    前記参照光の光路上に配置され、前記第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたない位相フィルタと
    を具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  5. 請求項4に記載のホログラム記録装置であって、
    前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、
    前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、
    前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向であり、
    前記ホログラム記録媒体と前記信号光及び前記参照光とを前記第2の方向に相対的に移動させるときに、前記光源の波長を可変する手段
    を具備することを特徴とするホログラム記録装置。
  6. 複数種類の波長のレーザ光を発光する光源と、
    前記光源で発光されたレーザ光をホログラム記録媒体に導く光学系と、
    前記ホログラム記録媒体と前記レーザ光とを第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に相対的に移動させる手段と、
    前記レーザ光の光路上に配置され、前記第2の方向に対して実質的に位相フィルタとしての効果をもたない位相フィルタと、
    前記ホログラム記録媒体を通過したレーザ光を受光する手段と
    を具備することを特徴とするホログラム再生装置。
  7. 請求項6に記載のホログラム再生装置であって、
    前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、
    前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、
    前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向であり、
    前記ホログラム記録媒体と前記レーザ光とを前記第2の方向に相対的に移動させるときに、前記光源の波長を可変する手段
    を具備することを特徴とするホログラム再生装置。
  8. 第1の方向に対して位相相関多重によりホログラム記録され、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に対して波長多重によりホログラム記録された
    ことを特徴とするホログラム記録媒体。
  9. 請求項8に記載のホログラム記録媒体であって、
    前記ホログラム記録媒体がディスク型であり、
    前記第1の方向が前記ホログラム記録媒体の円周方向であり、
    前記第2の方向が前記ホログラム記録媒体の半径方向である
    ことを特徴とするホログラム記録媒体。
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