JP2006078239A - 塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータおよび塗抹標本作製装置の制御方法 - Google Patents
塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータおよび塗抹標本作製装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 塗抹制御条件に基づいて塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータであって、前記塗抹制御条件を特定可能な特定情報に対応する条件を設定するための設定手段と、前記設定手段によって設定された条件を前記特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、検体の属性に関する検体属性情報を受け付けるための受付手段と、前記記憶手段を検索して、受け付けた前記検体属性情報に対応する前記条件の前記特定情報を抽出するための抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記特定情報を塗抹標本作成装置に送信するための送信手段とを備える。
【選択図】 図8
Description
そのため、血液分析装置からの測定結果に基づき検体ごとに塗抹条件が設定されるようにした総合血液検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上述した従来装置による総合血液検査装置は、このような特別な塗抹条件を設定することができなかった。従って、従来の塗抹標本作製装置によって作製された塗抹標本の中には、観察しにくいものもあった。
図1に示すようにシステム100は、ローダー102、コンベヤー103およびアンローダー111を備え、コンベヤー103に沿って血液分析装置106と塗抹標本作製装置108が配列されている。
また、図2に示すように、検体を収容する各サンプル容器104には、検体の識別情報(ID)を示すバーコードラベル200が貼付けられている。サンプルラック101の側面には、サンプル容器104からバーコード(識別情報)を読み取るための窓112が設けられている。
ここで1番目のサンプル容器104のバーコードがバーコードリーダ113によって読み取られる。血液分析装置106は、サンプル容器104内の検体を採取して分析を行い、バーコードと共にその分析結果をホストコンピュータ107に報告(送信)する。血液分析装置106は、サンプルラック101のすべてのサンプル容器104の検体の分析が完了するまでこの処理を繰り返す。ホストコンピュータ107は、分析結果に基づいて、塗抹標本の作製が必要な検体であるか否かを判断する。
次いで、コンベヤー103に載って塗抹標本作製装置108を通過したサンプルラック101は、アンローダー111へ移動する。
制御部40はCPU、ROM、RAMなどを備え、入力部30はキーボードを備える。
入力部30から、塗抹レベル(特定情報)と対応付けて塗抹制御条件が設定され、メモリ20に格納される。これらの塗抹制御条件は実際に塗抹を行う前に予め格納しておく。
図4はメモリ20に格納される塗抹レベルと塗抹制御条件との関係を示すテーブルの説明図である。
このうち前後駆動機構52は、ベルトモータの回転速度を調整することにより引きガラス62の移動速度を調整することができるようになっている。
図6は角度保持機構54により引きガラス62の角度を大きく保持した状態を示す図であり、図7は角度を小さく保持した状態を示す図である。弾性部材66の伸縮状態により引きガラス62のスライドガラス6に対する接触角度が調整される。
ホストコンピュータ107は、入力部81から入力され塗抹レベルに関連付けて設定される塗抹レベル条件を、塗抹レベル条件格納部83に格納する。また、ホストコンピュータ107は、外部情報受信部82を介して受け入れた血液分析装置106からの分析結果(各分析項目の測定値と異常メッセージとを含む)を、検体の識別情報(ID)と共に、分析結果格納部84に格納する。また、ホストコンピュータ107は、送信部94を介して標本作製の要否や塗抹レベルなどの情報を塗抹標本作製装置に送信する。
図9において、(a)欄には塗抹レベル(図4)の番号1〜10のいずれかが設定される。また、塗抹レベルに対応する塗抹レベル条件として、(b)、(c)欄にはWBC(白血球数)の上限値と下限値が、(d)、(e)欄には、RBC(赤血球数)の上限値と下限値が、(f)、(g)欄には、異常メッセージとカルテ情報が、それぞれ設定される。さらに、使用者がコンボボックス91および92を操作することによって、WBCおよびRBCを他の測定項目に変更することも可能である。
なお、塗抹レベル条件には、これらの条件以外に、検体提供者が手術後であることを示す情報や、透析の前や後であることを示す情報や、前回の検査に対するコメント(例えば、前回の塗抹標本の品質が良くなかったことを示すコメント)などが含まれてもよい。また、塗抹レベル条件には、上記の情報が全て含まれている必要はない。
異常メッセージを塗抹レベル条件とすることで、何らかの異常が予想される検体に対して特別な塗抹制御条件での塗抹標本の作製が可能となり、観察しやすい塗抹標本を作製することができる。
カルテ情報を塗抹レベル条件とすることで、入院病棟名ごとに塗抹レベル条件を設定したり、病状ごとに塗抹レベル条件を設定したりすることが可能となり、これによって検体の特性に合わせた塗抹標本の作製が可能となり、観察しやすい塗抹標本を作製することができる。
なお、ホストコンピュータ107は、病院等の施設に納入される際には、塗抹レベルおよび塗抹レベル条件は予めデフォルト値として塗抹レベル条件格納部83にこれらの値を記憶しておくのが好ましい。これによって使用者は、新たに塗抹レベル条件を設定しなくても所定の塗抹制御条件によって塗抹標本を作製することができる。
まず、図11において、検体の提供者(患者)のカルテ情報が、例えば病院内ホストコンピュータ89からホストコンピュータ107へ送信されて格納される(ステップS1)。
次に、ホストコンピュータ107において図9、図10に示す画面を使用して塗抹レベルおよび塗抹レベル条件が設定される(ステップS2)。検体を収容した複数のサンプル容器104(図2)がサンプルラック101に搭載されてローダー102に設置される。
そして、読み出された塗抹制御条件によって塗抹標本が作製される(ステップS15)。
ステップS19で、全サンプルラック101の処理が終了しない場合は、ステップS3に進む。
ステップS101において、制御部80は、病院内ホストコンピュータ89から受信し、メモリ88に記憶されているオーダ情報を搬送コントローラ109に送信する。オーダ情報は、検体を識別するための識別情報(ID)と、血液分析装置106での分析が必要か否かの情報(測定指示の有無)と、塗抹標本作製装置108での標本作製が必要か否かの情報(標本作製指示の有無)とが対応付けられた情報である。なお、オーダ情報を受信した搬送コントローラ109は、その情報に基づいて、ローダー102、コンベヤー103、およびアンローダー11を制御する。
ステップS104において、制御部80は、ステップS102で受信したIDの検体について、分析結果が所定の範囲内にあるか否かを判断し、所定範囲を外れていれば、その検体について塗抹標本の作製が必要であると決定する。
対応する塗抹レベル条件がなければ、塗抹レベルは「なし」と決定される。対応する塗抹レベル条件が複数ある場合、塗抹レベルの数値が最も小さいものを対応する塗抹レベルとして決定する。なお、対応する塗抹レベル条件が複数ある場合は、塗抹レベルの数値が最も小さいものを対応する塗抹レベルとして決定する方法の他、予め塗抹レベルに優先順位を付与しておき、優先順位が最も高い塗抹レベルを対応する塗抹レベルと決定してもよい。
ステップS109において、制御部80は、塗抹標本作製装置108から検体のIDを受信する。
ステップS111において、制御部80で送信したIDと標本作製の指示の有無と塗抹レベルとを送信済塗抹レベル格納部93に記憶する。送信済みの塗抹レベルを記憶しておくことによって、塗抹標本が観察しにくいものであった場合に塗抹レベルの見直しを行うことが可能となる。これによって、塗抹標本の品質をさらに向上させることができる。
ステップS112において、制御部80は、全検体についての処理が終了したか否かを判断し、終了していればホストコンピュータ107の処理を終了する。全検体についての処理が終了していなければ、ステップS102の処理に戻る。
また、上記実施形態のホストコンピュータ107は、分析結果やカルテ情報などの検体属性情報を血液分析装置106から外部情報受信部82を介して受け付けているが、本発明はこれに限らず、検体属性情報を入力部81を介して受け付け、受け付けた検体属性情報に対応する塗抹レベル条件の塗抹レベルを抽出するようにしてもよい。この場合も上記と同様に、抽出した塗抹レベル条件を塗抹標本作製装置108に送信するようにしてもよいし、塗抹レベル条件に対応する塗抹制御条件を塗抹標本作製装置108に送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、分析結果やカルテ情報などの検体属性情報を基に塗抹レベルの抽出を行っているが、本発明はこれに限らず、IDと塗抹レベルとを入力部81を介して受け付けたり、病院内ホストコンピュータ89から受信するオーダ情報とともに塗抹レベルを受信したりしてもよい。そして、塗抹標本作製装置108からの問合せに対して、受け付けたIDと塗抹レベルとを塗抹標本作製装置108に送信するようにしてもよい。また同様に、IDと塗抹レベル条件または塗抹制御条件を入力部81を介して受け付けたり、病院内ホストコンピュータ89から受信するオーダ情報とともに塗抹レベル条件または塗抹制御条件を受信したりしてもよい。
102 ローダー
103 コンベヤー
104 サンプル容器
106 血液分析装置
107 ホストコンピュータ
108 塗抹標本作製装置
109 搬送コントローラ
110 搬出端
111 アンローダー
113 バーコードリーダ
Claims (15)
- 塗抹制御条件に基づいて塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータであって、
前記塗抹制御条件を特定可能な特定情報に対応する条件を設定するための設定手段と、
前記設定手段によって設定された条件を前記特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
検体の属性に関する検体属性情報を受け付けるための受付手段と、
前記記憶手段を検索して、受け付けた前記検体属性情報に対応する前記条件の前記特定情報を抽出するための抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記特定情報を前記塗抹標本作成装置に送信するための送信手段とを備えるコンピュータ。 - 前記条件は、検体の分析結果に関する条件を含む請求項1記載のコンピュータ。
- 前記条件は、検体を提供した検体提供者のカルテに関する条件を含む請求項1または2記載のコンピュータ。
- 前記コンピュータは、検体を分析して前記コンピュータに分析結果を出力する分析装置にさらに接続され、
前記検体属性情報は、前記分析装置から出力される分析結果を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンピュータ。 - 前記検体属性情報は、検体を提供した検体提供者のカルテに関する情報を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンピュータ。
- 前記検体属性情報に対応する前記条件の前記特定情報が複数ある場合、前記抽出手段は複数の前記特定情報のうち1つの前記特定情報を抽出する請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンピュータ。
- 前記送信手段によって前記塗抹標本作成装置に送信された送信済特定情報を記憶する記憶手段をさらに備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンピュータ。
- 前記記憶手段は、前記特定情報と、それに対応するデフォルトの条件を予め記憶する請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンピュータ。
- 前記コンピュータは、検体を分析して前記コンピュータに分析結果を出力する分析装置にさらに接続され、
前記分析装置から出力される分析結果に基づいて、塗抹標本の作製が必要か否かを判断する判断手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記判断手段による判断結果を前記塗抹標本作製装置に送信する請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンピュータ。 - 前記受付手段は、前記塗抹標本作製装置から検体を識別するための検体識別情報を受信し、
前記送信手段は、前記受付手段が前記検体識別情報を受信すると、受信した前記検体識別情報に対応する検体の検体属性情報に対応する前記条件があれば、その条件に対応する前記特定情報を塗抹標本作成装置に送信する請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンピュータ。 - 前記送信手段は、前記検体属性情報に対応する前記条件がない場合、前記分析装置から出力された前記分析結果を送信する請求項4に記載のコンピュータ。
- 塗抹制御条件に基づいて塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータであって、
前記塗抹制御条件に対応する条件を設定するための設定手段と、
前記設定手段によって設定された条件を記憶する記憶手段と、
検体の属性に関する検体属性情報を受け付けるための受付手段と、
前記記憶手段を検索して、受け付けた前記検体属性情報に対応する前記条件を抽出するための抽出手段と、
抽出した前記条件を前記塗抹標本作成装置に送信するための送信手段とを備えるコンピュータ。 - 塗抹制御条件に基づいて塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータであって、
前記塗抹制御条件に対応する条件を設定するための設定手段と、
前記設定手段によって設定された条件と前記塗抹制御条件と対応付けて記憶する記憶手段と、
検体の属性に関する検体属性情報を受け付けるための受付手段と、
前記記憶手段を検索して、受け付けた前記検体属性情報に対応する前記条件の前記塗抹制御条件を抽出するための抽出手段と、
抽出した前記塗抹制御条件を前記塗抹標本作成装置に送信するための送信手段とを備えるコンピュータ。 - 塗抹制御条件に基づいて塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置に接続されるコンピュータであって、
前記塗抹制御条件、前記塗抹制御条件を特定可能な特定情報、および前記塗抹制御条件に対応する条件のうち少なくとも一つを入力するための入力手段と、
入力された前記塗抹制御条件、前記特定情報、または前記条件を前記塗抹標本作製装置に送信するための送信手段とを備えるコンピュータ。 - 塗抹制御条件に基づいて塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置を制御する制御方法であって、
前記塗抹制御条件を特定可能な特定情報に対応する条件を設定するステップと、
前記設定手段によって設定された条件を前記特定情報と対応付けて記憶するステップと、
検体の属性に関する検体属性情報を受け付けるステップと、
受け付けた前記検体属性情報に対応する前記条件の前記特定情報を抽出するステップと、
抽出した前記特定情報を塗抹標本作成装置に送信するステップとを備える制御方法。
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