JP4221228B2 - 塗抹標本作製装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、採取した血液や骨髄液等の塗抹標本を作製するための塗抹標本作製装置に関し、さらに詳細には品質の優れた塗抹標本の作製が容易になしうる塗抹標本作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から血液等を顕微鏡等で観察するために、スライドガラスへ血液等を滴下して引きガラス(塗抹部材)により塗抹を行い、観察用の標本を作製する塗抹標本作製装置が用いられている。
【0003】
塗抹標本は検体ごとに含まれる粒子密度や粘度等の特性が異なっているため、常に一定の塗抹条件で塗抹を行うと、検体によっては観察に適さない塗抹標本になってしまうことがある。
そのため、例えば米国特許文献1には、血液分析装置からの測定結果を元に検体ごとに塗抹条件が設定されるようにした塗抹標本作製装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5,209,903号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来装置では他の血液分析装置の分析結果に基づいて自動的に塗抹条件(引きガラスの速度と角度条件)を変更するようにしている。例えば、へマトクリット値に基づいて塗抹条件を決めることがよく知られている。また、白血球数に基づいて塗抹条件を定めることも考えられている。また、血液の粘度はヘモグロビン量が多ければ粘度が高くなることが一般的であることから血液分析装置によるヘモグロビン量の測定結果に基づいて塗抹条件を設定することも考えられている。
【0006】
しかしながら、へマトクリット値に基づいて自動的に塗抹条件を決めるやり方では、適切な塗抹条件にならない場合がある。例えば白血病患者ではヘマトクリット値は正常であるかやや小さいくらいであるが白血病患者の白血球は弱く破壊されやすい性質があるため、通常のヘマトクリット値だけで定めた塗抹条件では白血球が破壊されてしまい、うまく標本が作製できない場合があることがわかった。
【0007】
このような患者の血液の塗抹標本を作製するときは白血球が壊れないようにするため、スライドガラス上の血液を引きガラスで塗抹する際に引きガラスに加える力を小さくして厚めの標本にする必要があるが、従来の塗抹標本作製装置のように分析装置による測定結果に基づいて行われる塗抹条件設定では対処が困難であった。
【0008】
さらに、顕微鏡で塗抹標本を観察する者は個々人ごとで塗抹標本に求める要求が異なる。即ち、薄く広がった標本で観察したい観察者もあれば、厚く狭い領域に集まった標本で観察したい観察者もいる。そのような要求に応えることは従来の装置では困難であった。
【0009】
そこで、本発明は、塗抹条件の設定に関連する関連情報(その他の診療情報等)に基づいて塗抹条件を設定できる塗抹標本作成装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は分析装置からの測定結果だけではなく、その他の診療情報等を含めて判断して塗抹条件を設定できるようにした塗抹標本作製装置を提供することを目的とする。
さらに、観察者の好みで見やすい塗抹条件にすることができる塗抹標本作製装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明の塗抹標本作製装置は、塗抹条件に基づいて引きガラス(塗抹部材)を使用することによりスライドガラス上に検体の塗抹標本を作製するための塗抹標本作成装置であって、塗抹条件を設定するために必要な関連情報に関係付けて塗抹条件を記憶するための記憶部と、記憶部から検体の関連情報に対応する塗抹条件のひとつを検索し、その塗抹条件を当該検体の塗抹条件として決定する制御部とを備え、関連情報が、検体の採取元である患者を特定する情報、症例情報、塗抹標本観察者の塗抹状態に関する好み情報からなる群から選択されるようにする。ここで関連情報は、分析装置に基づく血液検査データに基づくような自動的に定まる情報ではなく、標本作製者が任意に手動で定めておく情報である。
【0011】
本発明では、検体の関連情報を受け入れるための関連情報受入部をさらに備えてもよい。関連情報受入部は、検体の関連情報を、ネットワークを介して受け入れるようにしてもよい。関連情報受入部は、血液分析装置から関連情報を受け入れるようにしてもよい。関連情報が、検体の採取元である患者を特定する情報または症例情報のいずれかであってもよい。
【0012】
検体の関連情報を入力するための関連情報入力装置をさらに備え、関連情報受入部は関連情報入力装置から入力された関連情報を受け入れてもよい。関連情報は塗抹標本観察者の塗抹状態に関する好み情報のひとつであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の塗抹標本作成装置を含む血液分析システムの平面図である。
図1において、血液分析システム100のローダー102には、複数のサンプルラック101が載せられる。サンプルラック101は、ローダー102に近接する位置にあるコンベヤー103の搬入端でローダー102から降ろされる。各サンプルラック101は、それぞれ分析用血液標本が充填された複数のサンプル容器104を含む。サンプル容器104は試験管等であってもよい。
【0014】
サンプル容器104の内容物の分析は、その開口部にゴム栓105があってもなくても行うことができる。いずれの場合も、サンプル容器104中の血液標本は従来の手段で抜き取られる。
コンベヤー103は、サンプルラック101を搬送し、血球分析装置106および網状赤血球分析装置107、塗抹標本作製装置108の少なくとも1つを通過させる。上記の装置以外の装置も本発明の精神から離れることなく使用することができる。本発明によって行われる動作はすべて、絶えず工程を監視するシステムコントローラ109によって制御される。
【0015】
最後の血液分析装置の後、サンプルラック101はコンベヤー103の搬出端110に達し、ここでコンベヤー103の搬出端110に設置されたアンローダー111がサンプルラック101を除去のため移動させる。
サンプルラック101は、ひとつより多いサンプル容器104を運ぶ。各サンプル容器104は、サンプルラック101の外側から読むことができる識別バーコードラベル(図示しない)を持つ。各サンプルラック101の側面には、サンプルラック101に載せることができるサンプル容器104それぞれのためにバーコード読み取り窓112がある。工程ごとに設けられたバーコードリーダ113がバーコード読み取り窓112を通してバーコードを調べる。特開昭63−217273にこの例が開示されている。
【0016】
稼動時、バーコード識別票で個々にラベルされたサンプル容器104を載せたサンプルラック101がローダー102に配置されると血液分析システム100が始動される。最初のサンプルラック101がコンベヤー103に移動され、示された方向に漸進させられ、システムコントローラ109の制御下、血球分析装置106および網状赤血球分析装置107、塗抹標本作製装置108の少なくとも1つを通過する。コンベヤー103は、一度に1つのサンプル容器の位置を進め、各位置で停止して血液分析とサンプリング処理を完了できるようにする。
【0017】
コンベヤー103に沿って右から左へと血液分析器が並び、それらには血球分析装置106(例えば、シスメックス株式会社NE−8000)および網状赤血球分析装置107(例えば、シスメックス株式会社R−1000)、塗抹標本作製装置108を含むことができる。NE−8000は、血液標本中の白血球の5分類データを測定するとともに血液成分を計数することができる血球分析装置である。R−1000は、血液標本中の網状赤血球数とその比率を求めることができる網状赤血球分析装置である。
【0018】
サンプルラック101は、コンベヤー装置103で運ばれ、第1の血液分析装置106で止まり、ここで第1のサンプル容器104のバーコード識別票がバーコードリーダ113によって読み取られる。第1の血液分析装置106は、バーコード識別票を記録し、これとサンプル容器104中に含まれる血液標本の分析結果をシステムコントローラ109に報告する。サンプル容器104中に含まれる血液標本中の一部が、針と空圧を用いた血液抜き取り回路(図示しない)を用いて第1の血液分析装置106によって分析用に抜き取られる。第1の血液分析装置106は、サンプルラック101中のすべてのサンプル容器104の分析が完了するまでそこに進められてきた各サンプル容器104についてこの処理を繰り返す。
【0019】
次いでサンプルラック101は、第2の血液分析装置107に移動され、第2の血液分析装置107は、第1の血液分析装置106同様に、そこに運ばれてきたサンプル容器104のバーコード識別票を読み取り、記録し、バーコードと各分析結果をシステムコントローラ109に報告する。
【0020】
次に、サンプルラック101は、塗抹標本作製装置108に移動される。各サンプル容器104のバーコードは、塗抹標本作製装置108のバーコードリーダ113によって読み取られ、システムコントローラ109に報告される。システムコントローラ109は、報告されたバーコードを、血液分析装置106および107によって当該バーコードについて報告された分析と照合する。分析が正常な血液標本を示すならば、そのサンプル容器104は前進させられ、次のサンプル容器が塗抹標本作製装置108に進められる。システムコントローラ109が、異常な血液標本のバーコードを認識した場合、塗抹標本作製装置108は、血液塗抹標本を作成させられる。
【0021】
次いで、コンベヤー103に載って塗抹標本作製装置108を通過したサンプルラック101は、血液分析システム100から除去するためにアンローダー111に移動される。
システムコントローラ109は、血球分析装置106または網状赤血球分析装置107の分析結果のすべてあるいは一部に基づいてデフォルト塗抹標本作製条件を決定することができる。
【0022】
図2は本発明の一実施例である塗抹標本作製装置のブロック図である。この塗抹標本作製装置108は塗抹条件記憶部20と関連情報受入部30と塗抹条件調整部(制御部)40と引きガラス調整駆動機構50とから構成される。
【0023】
このうち塗抹条件記憶部20、関連情報受入部30、塗抹条件調整部40は、コンピュータによりハード構成がなされるものである。
より具体的に説明すると塗抹条件記憶部20はメモリ装置により構成される。
関連情報受入部30は、キーボードやマウスのような入力装置からの関連情報である観察者の好み情報、症例と同様に、システムコントローラ109からの関連情報である患者ID番号や症例を受け入れる。
塗抹条件調整部40はCPU、ROM、RAMにより構成される。
【0024】
塗抹条件記憶部20は、塗抹条件を設定するために必要な関連情報と関連付けて塗抹条件を記憶する。これらの関連情報は実際に塗抹を行う前に予め記憶させておく。
図7は塗抹条件記憶部が記憶する関連情報と塗抹条件とを関連付けたテーブルである。
【0025】
図7(a)では「長い標本」「厚い標本」「薄い標本」というような観察者の好みに関する関連情報に対応させて、それぞれの引きガラスの速度、圧力、角度、血液なじみ時間、塗抹開始位置が記憶してある。したがって、このテーブルを利用すれば観察者が観察する際の癖に合わせて好みの塗抹条件が簡単に設定することができる。
【0026】
また、図7(b)では「白血病」などの白血球が弱い患者の設定、「貧血」などの赤血球の形態観察が中心になる疾患に対する設定、「白血球増多症」などの白血球が多い患者の設定、「白血球減少症」などの白血球が少ない患者の設定、「赤血球増多症」などの赤血球が多い患者の設定、というように症例に関する関連情報に対応させてそれぞれの引きガラスの速度、圧力、角度、血液なじみ時間、塗抹開始位置が記憶してある。したがって、このテーブルを利用すれば疾患特有の血液の性質に応じた塗抹条件を簡単に設定することができる。
【0027】
図7(c)では、特定患者の血液の塗抹標本を継続的に作製する場合のために患者ごとのID番号を関連情報とし、これに対応させてその患者ごとの引きガラスの速度、圧力、角度、血液なじみ時間、塗抹開始位置を記憶するようにしてある。したがってこのテーブルを利用すれば患者ごとに適切な塗抹条件を設定することができる。ID番号の代わりに患者名、カルテ番号も使用可能である。
なお、特に設定がなされないときのデフォルト値を記憶するようにしてもよい。
【0028】
関連情報受入部30には、塗抹を実行するときに必要な関連情報の入力がなされる。即ち、キーボードからの「観察者の好み情報(長い標本、厚い標本、薄い標本、短い標本等)」、「症例(白血病、貧血、白血球増多症、白血球減少症、赤血球増多症等)」、「患者ID番号」というような関連情報がシステムコントローラ109やキーボードから入力される。
なお、関連情報は関連情報が記憶されたデータベースとの通信によって入力されるようにしてもよい。この場合は、データベースと塗抹標本作製装置とは、通信回線により接続するようにしてある。この関連情報は塗抹条件記憶部に記憶してあるテーブルの関連情報に対応するものである。また、関連情報は記憶媒体(フロッピディスク、CDなど)を介して受け入れるようにしてもよい。
【0029】
塗抹条件調整部(制御部)40は、関連情報受入部30から関連情報の入力がなされたときに塗抹条件記憶部20のテーブルを検索し、該当する関連情報が記録されているかを調べる。そして検索結果に基づいて引きガラス調整駆動機構50に対応する塗抹条件(引きガラス速度、押圧力、角度、血液なじみ時間、塗抹開始位置)を送る。
【0030】
引きガラス調整駆動機構50は、塗抹条件調整部(制御部)40から送られてくる塗抹条件に基づいて駆動機構の調整を行う。具体的には、引きガラスの前後駆動機構52には速度条件を設定し、圧力調整機構54には圧力条件を設定し、角度調整機構56には角度条件を設定する。引きガラス血液なじみ時間は、引きガラス62が血液と接触してからの時間である。引きガラス塗抹開始位置は前後駆動部52によって調整する。これにより引きガラスが設定された条件で塗抹を行うようになる。
【0031】
図4は塗抹標本作製装置における引きガラス調整駆動機構の概略構成を示す図である。引きガラス調整駆動機構50は、塗抹されるスライドガラス60のガラス面方向に沿って引きガラス62を移動する前後駆動機構52、引きガラス62がスライドガラス60を押し付ける圧力を調整する圧力調整機構54、引きガラス62とスライドガラス60とのなす角度を調整する角度調整機構56とからなる。前後駆動機構52、圧力調整機構54は引きガラス62を一方向に移動するためのものであり周知のベルトモータ機構等により構成される。
【0032】
このうち前後駆動機構52は、引きガラスが設定された速度でスライドガラス面上を移動可能になるように調整した上で、引きガラス62を駆動するものであり、ベルトモータの回転速度を調整することにより引きガラス62の移動速度を調整することができるようになっている。
【0033】
圧力調整機構54は引きガラス62を昇降させるものであり、その高さにより引きガラス62がスライドガラス60を押圧する力を加減することができる。
また、角度調整機構56は支軸64を中心に引きガラス62が回転するように引っ張る弾性部材66により構成される。なお回転の限界を定めるストッパ68も設けられている。
図5は角度調整機構56により引きガラス62の角度を大きくした状態を示す図であり、図6は角度を小さくした状態を示す図である。弾性部材66の伸縮状態により角度が調整される。
【0034】
次に、本実施例の装置の動作について図2のフロー図を用いて説明する。
バーコードラベルの貼付されたサンプルが入ったラック101は、コンベア103によって運ばれ、バーコードリーダ103でバーコードラベルを読み取り、関連情報を取得する(st1)。
塗抹を行うときに、関連情報(観察者好み情報、症例、患者ID番号等)がシステムコントローラ109又は入力装置から受け入れられる(st2)。
【0035】
関連情報が受け入れられると、塗抹条件記憶部20に記憶してあるテーブルを検索し、入力した関連情報に対応する関連情報が記憶されているかを調べる(st3)。
もしも対応する関連情報が記憶されてあれば、その関連情報に対応する塗抹条件を選択する(st4)。
また、もしも対応する関連情報が記憶されてなければ、デフォルトの塗抹条件を選択する(st5)。
選択された塗抹条件に基づいて引きガラス調整駆動機構は引きガラスの駆動機構を調整する(st6)。
【0036】
以上のフローにより塗抹条件が設定され、引きガラスによる塗抹が実行されることになる。
なお、本実施例では速度、押圧力、角度、なじみ時間、塗抹開始位置の5つの条件を同時に設定しているが、これらの少なくとも1つを設定するようにしても同様の効果が得られる。
【0037】
また、上記実施形態では、塗抹条件調整部(制御部)40が引きガラス調整駆動機構50を制御している。しかしながら、システムコントローラ109が引きガラス調整駆動機構50を制御するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、塗抹条件記憶部20と塗抹条件調整部(制御部)40とは、塗抹標本作製装置108に含まれるようになっている。しかしなあがらこれらはシステムコントローラ109に含まれるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のように分析装置からの測定結果に基づいて自動的に塗抹条件を定めるだけではなく、その他の診療情報等を含めて判断して塗抹条件を設定できる。また、観察者の好みに応じて見やすい塗抹条件にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である塗抹標本作製装置を含むシステムの平面図。
【図2】本発明の一実施例である塗抹標本作製装置を示すブロック図。
【図3】本発明の一実施例である塗抹標本作製装置の動作を説明するフロー図。
【図4】本発明の一実施例である塗抹標本作製装置の引きガラス調整駆動機構の構成を示す図。
【図5】図4の引きガラス調整駆動機構において引きガラス角度を大きくした状態を示す図。
【図6】図4の引きガラス調整駆動機構において引きガラス角度を小さくした状態を示す図。
【図7】塗抹条件記憶部に記憶される関連情報と塗抹条件との対応テーブルの例を説明する図。
【符号の説明】
20:塗抹条件記憶部
22:患者ID
24:症例
26:観察者好み情報
30: 関連情報受入部
40:塗抹条件調整部(制御部)
50:引きガラス調整駆動機構
52:前後駆動機構
54:圧力調整機構
56:角度調整機構
60:スライドガラス
62:引きガラス
100:血液分析システム
108:塗抹標本作製装置
109:システムコントローラ
Claims (10)
- 塗抹条件に基づいて塗抹部材を使用することによりスライドガラス上に検体の塗抹標本を作製するための塗抹標本作成装置であって、塗抹条件を設定するために必要な関連情報に関連付けて塗抹条件を記憶するための記憶部と、記憶部から検体の関連情報に対応する塗抹条件のひとつを検索し、その塗抹条件を当該検体の塗抹条件として決定する制御部とを備え、関連情報が検体の採取元である患者を特定する情報、症例情報、塗抹標本観察者の塗抹状態に関する好み情報からなる群から選択されることを特徴とする塗抹標本作製装置。
- 検体の関連情報を受け入れるための関連情報受入部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の塗抹標本作成装置。
- 関連情報受入部は、検体の関連情報を、ネットワークを介して受け入れることを特徴とする請求項2に記載の塗抹標本作製装置。
- 関連情報受入部は、血液分析装置から関連情報を受け入れることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の塗抹標本作製装置。
- 関連情報が、検体の採取元である患者を特定する情報または症例情報のいずれかであることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の塗抹標本作成装置。
- 検体の関連情報を入力するための関連情報入力装置をさらに備え、関連情報受入部は関連情報入力装置から入力された関連情報を受け入れることを特徴とする請求項2に記載の塗抹標本作製装置。
- 関連情報は塗抹標本観察者の塗抹状態に関する好み情報のひとつであることを特徴とする請求項6に記載の塗抹標本作製装置。
- 塗抹条件に基づいて塗抹部材を使用することによりスライドガラス上に検体の塗抹標本を作製するための塗抹標本作成装置であって、塗抹条件を設定するために必要な関連情報に関連付けて塗抹条件を記憶するための記憶部と、検体の関連情報を受け入れるための関連情報受入部と、受け入れた検体の関連情報が記憶部に存在するか否かをチェックし、存在するときは記憶部から当該検体の関連情報に対応する塗抹条件のひとつを検索し、当該検体の塗抹条件として決定する制御部とを備え、関連情報が検体の採取元である患者を特定する情報、症例情報、塗抹標本観察者の塗抹状態に関する好み情報からなる群から選択されることを特徴とする塗抹標本作製装置。
- 受け入れた検体の関連情報が記憶部に存在しないときは、制御部は、関連情報受入部を介して血液分析装置から受け入れた当該検体の情報に基づいて予め設定した塗抹条件を当該検体の塗抹条件として決定することを特徴とする請求項8に記載の塗抹標本作製装置。
- 関連情報受入部は、血液分析装置から検体の測定結果を受け入れることを特徴とする請求項9に記載の塗抹標本作製装置。
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