JP2006074020A - コンデンサ及びそれを用いた発振回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低温部から高温部に亘り、振動子の温度による周波数変化特性を容易に補償することができるコンデンサ及びそれを用いた発振回路を提供する。
【解決手段】 温度による静電容量変化特性を有するコンデンサ1であって、誘電体2と、前記誘電体2に対向するバイメタル4とを備え、前記誘電体2には第一の電極3が形成され、前記バイメタル4には第二の電極としての導電性ゴム部材5(または導電性薄膜)が設けられ、温度変化により前記バイメタル4が湾曲し、前記誘電体2と前記導電性ゴム部材5(または導電性薄膜)の密着有効対向面積に応じて、前記第一の電極3の実効面積が変化し、静電容量が変化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、水晶発振回路の温度周波数特性の補償回路に用いるコンデンサ及びそれを用いた発振回路に関する。
図18に示す水晶振動子10は、図19に示すような電気的等価回路に置き換えることができる。図19において、破線で囲んだ範囲が水晶振動子10に相当し、並列に接続された容量CLは、水晶振動子10の負荷容量であって、水晶振動子10の負荷時共振周波数を実効的に決定する外部容量である。尚、RO、LS、CSは共振時の等価回路定数であり、それぞれ、ROは等価抵抗、LSは等価インダクタンス、CSは等価容量、CPは水晶振動子の電極間容量である。
図19の等価回路において、リアクタンスが0となる周波数FSが、LSとCSとROとの直列共振周波数であり、リアクタンスが無限大となる周波数FPが、LSとCSの合成値の誘導性リアクタンスとCPとCLの合成静電容量とによる並列共振周波数である。すなわち、水晶振動子は、発振回路に組み込まれることにより、前記直列共振周波数FSと並列共振周波数FPとの間で振動を維持するようになされる。
ところで、水晶振動子には、結晶から切り出す角度によりATカット(厚みすべり振動)、BTカット等、多くのカットがあるが、一般的には、ATカットの水晶振動子が多く用いられている。このATカットの温度周波数特性は、例えば非特許文献1において、次式(式(1))の如く変化することが示されている。
Figure 2006074020
尚、Tは任意の温度、Toは基準温度(25℃)である。また、係数はθの関数として次式(2)で示される。
Figure 2006074020
式(1)をグラフに表すと図20のようになる。尚、θは水晶の切断角度であり、このグラフでは、ZZ´の角度35°11′を基準にして、これをθ=0′、35°10′をθ=1′、35°09′をθ=2′の3種類について示している。
『Frequency−Temperature−Angle Characteristics of AT−Type Resonators Made of Natural and Synthetic Quarts』,Rudolf Bechmann(1955、1956、IRE(Institute of Radio Engineering、無線技術学会))
図20のグラフに示されるように、ATカット水晶振動子の周波数安定度は、温度により変化し、その変動曲線は、三次曲線に沿って変化する。尚、図示しないが、BTカットにおいても、温度により周波数安定度は変化し、その変動曲線は、二次曲線に沿って変化する。
このように温度によって周波数安定度が変動する水晶振動子を−40℃〜+90℃の如き広い温度範囲に用いるには、発振回路において、その温度周波数特性を補償する必要がある。このため従来から、所謂ディスクリート方式(アナログ方式)あるいは書き込み方式(デジタル方式)による補償回路が用いられている。
例えば、ディスクリート方式では、サーミスタの温度抵抗変化を、水晶振動子に直列に接続されたバリキャップに与え、等価的に水晶振動子の直並列容量を変化させて温度周波数特性の補償が行われている。
一方、書き込み方式では、温度ごとの補正値を細かく記憶したPROM(プログラマブルROM)が用いられる。すなわち、サーミスタの温度抵抗変化をデジタル信号に変換してPROMに入力し、PROMからの補正出力をアナログ変換してバリキャップに与え、等価的に水晶振動子の直並列容量を変化させて温度周波数特性の補償が行われている。
しかしながら、いずれの方式にしろ、低温部から高温部にかけて、温度周波数特性を補償し偏差の少ない発振周波数を得るのは、回路及びその調整が複雑であった。
すなわち、温度周波数特性を補償するために、従来は、サーミスタを含む抵抗、コンデンサ、IC等、複数の部品で補償回路を構成し、それぞれの設定値を、水晶振動子の温度周波数特性に合わせ調整する必要があるため、それらの調整が複雑であり、また、これらを精度よく調整するためには多くの作業工数を必要とした。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、低温部から高温部に亘り、振動子の温度による周波数変化特性を容易に補償することができるコンデンサ及びそれを用いた発振回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるコンデンサは、温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、誘電体と、前記誘電体に対向するバイメタルとを備え、前記誘電体には第一の電極が形成され、前記バイメタルには第二の電極としての導電性ゴムまたは導電性薄膜部材が設けられ、温度変化により前記バイメタルが湾曲し、前記誘電体と前記導電性ゴムまたは導電性薄膜部材との密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することに特徴を有する。
尚、前記バイメタルは、一端が前記誘電体の端部に近接して固定され、他端が開放された状態で前記誘電体に対向していることが望ましい。
このように電極の実効面積が変化するよう構成することで、温度により静電容量が変化するコンデンサを得ることができる。
また、弾性素材である導電性ゴムまたは導電性薄膜部材を用いることにより、第二の電極と誘電体との密着性が向上するため、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明にかかるコンデンサは、温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、弾性素材により形成された誘電体と、前記誘電体に対向するバイメタルとを備え、前記誘電体には第一の電極が形成され、前記バイメタルには第二の電極が形成され、温度変化により前記バイメタルが湾曲し、前記誘電体と前記バイメタルとの密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することに特徴を有する。
尚、前記バイメタルは、一端が前記誘電体の端部に近接して固定され、他端が開放された状態で前記誘電体に対向していることが望ましい。
このように構成することによっても、温度により静電容量が変化するコンデンサを得ることができる。
また、誘電体が弾性素材により形成されており、第二の電極(バイメタル)と誘電体との密着性が向上するため、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
また、前記第一の電極の形状を形成する形成領域線は、接続される発振回路の温度周波数特性の温度の微分関数曲線によって表されることが望ましい。
すなわち、本発明に係るコンデンサを発振回路の振動子に並列または直列に接続する場合、このように第一の電極の形状が形成されていれば、温度によるコンデンサの静電容量変化を、前記振動子の温度周波数特性に近似して変化させることができる。したがって、本発明に係るコンデンサの静電容量の変化が等価的に水晶振動子の負荷容量に作用し、発振周波数偏差の変化を打ち消すことで、発振回路における温度周波数特性を補償することができる。
また、前記バイメタルは、温度上昇に伴い前記誘電体から離れる方向に変形することが好ましい。あるいは、前記バイメタルは、温度上昇に伴い前記誘電体に密着する方向に変形することが好ましい。
すなわち、例えば水晶振動子の切断角度により、その温度周波数特性が異なるため、それらの特性に応じて、バイメタルの変形方向を決定すればよい。
また、前記誘電体は円筒形に形成され、前記バイメタルは前記円筒形の内側又は外側において誘電体に対向するようにしてもよい。
このように構成すれば、例えば回路基板上におけるコンデンサのフットプリントを小さくすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明にかかるコンデンサは、温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、誘電体と、前記誘電体に対向する板ばねと、固定部材と前記板ばねとの間に設けられ温度変化により容積が変化する容積変化手段とを備え、前記誘電体には第一の電極が形成され、前記板ばねには第二の電極としての導電性ゴムまたは導電性薄膜部材が設けられ、前記容積変化手段の容積変化により前記板ばねが湾曲し、前記誘電体と前記導電性ゴムまたは導電性薄膜部材との密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することに特徴を有する。
このように電極の実効面積が変化するよう構成することで、温度により静電容量が変化するコンデンサを得ることができる。
また、弾性素材である導電性ゴムまたは導電性薄膜部材を用いることにより、第二の電極と誘電体との密着性が向上するため、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明にかかるコンデンサは、温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、弾性素材により形成された誘電体と、前記誘電体に対向する板ばねと、固定部材と前記板ばねとの間に設けられ温度変化により容積が変化する容積変化手段とを備え、前記誘電体には第一の電極が形成され、前記板ばねには第二の電極が形成され、前記容積変化手段の容積変化により前記板ばねが湾曲し、前記誘電体と前記板ばねとの密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することに特徴を有する。
このように構成することによっても、温度により静電容量が変化するコンデンサを得ることができる。
また、誘電体が弾性素材により形成されており、第二の電極(バイメタル)と誘電体との密着性が向上するため、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
尚、前記誘電体及びバイメタルが、電気的絶縁性を有する油もしくは液体を満たした容器内に収容されていることが望ましく、また前記誘電体と板ばねと容積変化手段とが電気的絶縁性を有する油もしくは液体を満たした容器内に収容されていることが望ましい。
このように誘電体、バイメタル等を電気的絶縁性を有する油もしくは液体を満たした容器内に収容することにより、外部からの振動、衝撃に対してバイメタルと誘電体との密着度の変化を抑制でき、そのコンデンサ容量への影響を抑えることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明にかかる発振回路は、前記コンデンサが前記振動子に並列または直列に接続されることに特徴を有する。
このように発振回路を構成することにより、コンデンサの静電容量の変化が水晶振動子の負荷容量に作用し、発振周波数偏差の変化を打ち消すことで、発振回路における温度周波数特性を補償することができる。
本発明によれば、低温部から高温部に亘り、振動子の温度による周波数変化特性を容易に補償することができるコンデンサ及びそれを用いた発振回路を得ることができる。
以下、本発明にかかる第一の実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係るコンデンサの斜視図である。
図1に示すコンデンサ1は、板状に形成された誘電体2(例えばセラミックス等)を備え、この誘電体2の上面には、例えば金属を蒸着形成した電極(第一の電極)3が形成されている。また、誘電体2の下方には、対向電極としての板状の導電性ゴム5(第二の電極)を上面に貼り付けたバイメタル4が設けられている。
前記バイメタル4は、膨張率の異なる金属板部材の貼り合わせにより形成され、その一端部4aを固定した状態とすれば、温度変化に伴い、他端部4bが下方または上方に向けて湾曲するようになされている。尚、ATカットの水晶振動子の場合には、温度上昇に伴い、前記端部4bが下方から上方へ湾曲(すなわち誘電体2に密着する方向に湾曲)するようになされている。
尚、バイメタル4の端部4bが誘電体2に密着する方向に湾曲すれば、最終的には、その上面に貼り付けられた導電性ゴム5全体が誘電体2に密着する。すなわち、導電性ゴム5は弾性素材であるため、誘電体2と面接触した部分には、完全に密着するようになされている。
また、このように電極としての導電性ゴム5と誘電体2との密着性が向上することにより、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性が向上するようになされている。
また、このコンデンサ1を実際に使用する際には、例えば図2、図3に示すようにコンデンサ1は固定手段としてのケーシング6等に収容して使用される。図2は、図1のコンデンサをケーシングに入れた状態を示す平面図、図3は、図2の断面図(I矢視図)である。
図3に示すように、前記誘電体2はケーシング6内の天井部に固定され、その下方に導電性ゴム5及びバイメタル4が設置される。そのとき、バイメタル4の一端部4aは、図示するようにケーシング6内の絶縁部材7に固定され、他端部4bは、ケーシング6内で固定されず開放される。
このようにケーシング6に収容した状態において、温度変化に伴い、バイメタル4の開放された端部4bは、上下に動き(湾曲し)、それに伴い導電性ゴム5も変形するようになされている。
また、図2の平面図に示すように、電極3の形成領域線は、凹部を有する二次曲線で表される。すなわち、図2に示された誘電体2の下辺をX軸、左辺をY軸とすれば、電極3は、二次曲線とXY軸に囲まれた範囲に形成されている。この電極3の平面形状は、コンデンサ1が有する静電容量に関係し、以下に説明する理由により決められている。
図19に示した水晶振動子の等価回路において、並列共振周波数FPと、直列共振周波数FSとの関係は、一般的に次式で表すことができる。
Figure 2006074020
さらに、この式を負荷容量CLで微分し、共振周波数Fで除すと、近似的に次式で表すことができる。
Figure 2006074020
したがって、前記非特許文献1に示された式(1)を用いれば、式(4)により次式が成立する。
Figure 2006074020
この式(5)に示されるように、水晶振動子の等価負荷容量CLの微小変化は、水晶振動子の温度周波数特性に比例した温度関数として表すことができる。したがって、前記コンデンサ1の静電容量を、水晶発振子の温度周波数特性と近似に変化するよう構成し、コンデンサ1を等価負荷容量CLに並列または直列に接続し、温度変化とともに変化させれば、水晶発振回路の温度周波数特性を補償することができる。
一般的に、静電容量C(F)と、電極面積S(m2)及び電極間の誘電体の厚さd(m)との関係は、次式で表すことができる。但し、ε0は真空中の誘電率、εは誘電体の比誘電率である。
Figure 2006074020
したがって、コンデンサ1の静電容量は、電極3の有効対向面積(導電性ゴムの密着部分)に比例し、誘電体の厚さに反比例する。
前記したように、コンデンサ1においては、温度変化に伴い、バイメタル4の開放された端部4bは、上下に動き(湾曲し)、それに伴い導電性ゴム5も変形する。したがって、誘電体2への導電性ゴム5の密着面に対応して、電極3の有効対向面積が変化する。ここでの有効対向面積とは、コンデンサの構成要素として機能する実効的な電極面積を指す。コンデンサ1の有効対向面積について、さらに図4乃至図6に基づき説明する。
図4は低温度における図1のコンデンサの状態を模式的に示す図、図5は基準温度に近い中温度における図1のコンデンサの状態を模式的に示す図、図6は、高温度における図1のコンデンサの状態を模式的に示す図である。図4(a)の側面図に示すように、低温状態においては、コンデンサ1は、バイメタル4の端部4bが誘電体2から離れており、そのため、電極3の有効対向面積は、図4(b)の平面図におけるクロスハッチに示すエリアD1となる。
また、図5(a)の側面図に示すように、中温状態においては、バイメタル4の端部4bが低温状態よりも誘電体2に近づき、電極3の有効対向面積も広がって、図5(b)の平面図におけるクロスハッチに示すエリアD2となる。
また、図6(a)の側面図に示すように、高温状態においては、バイメタル4の端部4bが中温状態よりもさらに誘電体2に近づき、密着するようになる。このため、電極3の有効対向面積も電極3の全体に広がり、図6(b)の平面図におけるクロスハッチに示すエリアD3となる。
このように、温度により電極3の有効対向面積が変化して、その結果、コンデンサ1の静電容量が変化する。
ここで、式(6)のΔCをコンデンサ1と置き換えると、温度とともに変化するから、C,Sをそれぞれ温度Tの関数として次式(7)で表すことができる。
Figure 2006074020
O´は水晶温度周波数特性を補償する温度範囲の最低温度である。よって式(5)により次式(8)が成立する。
Figure 2006074020
すなわち、電極面積Sの温度による変化は、式(8)に示すように水晶振動子の温度周波数特性に比例した温度関数として表すことができ、また、この式を温度で微分すれば電極の形成領域線となる。
したがって、コンデンサ1に所望の静電容量変化特性を持たせるには、前記式(8)の温度の微分関数となるパターン形状を電極3の形成領域線に形成し、電極3の有効対向面積に特別の温度特性を持たせればよい。
よって電極3の形成領域線は、図7のグラフに示すような二次関数の曲線パターンとなる。尚、この電極3の形成領域線は、使用する誘電体の温度特性がある場合は、その特性を加味しパターン形状を形成する。また、図7においては、水晶振動子の切断角度θが、θ=0′,1′,2′に対応するそれぞれの場合について示している。
以上説明したように構成すれば、図8に示すように、水晶振動子の温度周波数特性に近似した三次曲線で変化する静電容量特性を有するコンデンサ1を得ることができる。尚、図8においては、コンデンサ1の静電容量Cについて、例えば−40℃のときに0pFとした場合を示しており、また、水晶振動子の切断角度θが、θ=0′,1′,2′に対応するそれぞれの場合について示している。
また、前記コンデンサ1を用いて、水晶発振回路の温度周波数特性補償を行う場合、例えば、図9に示すように水晶振動子10に対し並列に接続するか、または、図10に示すように水晶振動子10に対し直列に接続して用いられる。
尚、図9、図10に示される回路は、トランジスタQ1等を用いて発振周波数の帰還増幅回路を構成した一般的な水晶発振回路の一例である。この発振回路において、R1〜R3は抵抗、C1〜C4はコンデンサを表す。また、コンデンサ1(C4)に直列接続された可変コンデンサ11(C3)は、コンデンサ1の適正容量の調整に用いられる。
この場合、コンデンサ1の温度による静電容量特性は、電極3の平面形状により、接続された水晶振動子10の温度周波数特性に近似して変化するよう設定されるため、この発振回路における温度による周波数変化を容易に補償することができる。
以上のように、本発明に係る第一の実施の形態によれば、温度により変形するバイメタル4を用いて電極の有効対向面積を可変し、その変化に特別の温度特性を持たせることにより、水晶振動子の温度周波数特性と近似する静電容量変化特性を有するコンデンサ1を得ることができる。また、このコンデンサ1を水晶振動子に並列または直列に接続し、発振回路を構成することにより、水晶振動子の温度周波数特性を補償することができる。
尚、前記第一の実施の形態においては、ATカット水晶振動子に接続する場合を例にしたが、BTカット水晶振動子の場合には、その温度周波数特性は、一般に次式(9)の二次関数で示されるため、電極3の形成境界線の形状は、これを温度で微分した関数(一次関数)の形状となる。尚、Tは任意の温度、Toは基準温度(25℃)、Dは水晶振動子の切断角度により決定される係数である。
Figure 2006074020
尚、式(9)は二次関数であるため、BTカット水晶振動子の頂点温度が低温部に設定されている場合には、温度上昇に伴い、バイメタル4の端部4bが上方から下方へ湾曲(すなわち誘電体2から離れる方向に湾曲)するように設定すればよい。
また、BTカット水晶振動子の頂点温度が高温部に設定されている場合には、温度上昇に伴い、バイメタル4の端部4bが下方から上方へ湾曲(すなわち誘電体2に密着する方向に湾曲)するように設定すればよい。
また、BTカット水晶振動子の頂点温度が中温部に設定されている場合には、温度上昇に伴い、バイメタル4の端部4bが上方から下方へ湾曲するコンデンサ1と、温度上昇に伴い、バイメタル4の端部4bが下方から上方へ湾曲するコンデンサ1とを発振回路において並用すればよい。
このようにBTカットの水晶振動子の場合においても、本発明にかかるコンデンサによれば、その温度周波数特性を容易に補償することができる。
また、前記第一の実施の形態においては、バイメタル4の端部4bが誘電体2に密着する方向に湾曲する際に、弾性を有する導電性ゴム5を用いることで、電極3の対向電極(導電性ゴム5)が誘電体2の下面に密着するようにした。しかしながら、誘電体2自体を弾性素材により形成するならば、導電性ゴム5を用いずに、バイメタル4自体を電極3の対向電極(第二の電極)としてもよい。このように構成することによっても、誘電体3と電極(第二の電極)との密着性が向上するため、密着面積(有効対向面積)が一定化し、所望の静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
また、前記誘電体3やバイメタル4の形状を電極3の形状と同一にしてもよい。このようにすれば、安定した静電容量変化特性を得ることができ、コンデンサとしての機能性をより向上することができる。
続いて、本発明にかかるコンデンサの第二の実施形態について図11に基づき説明する。図11は、本発明にかかるコンデンサの第二の実施形態を示す斜視図である。
図11に示すコンデンサ12は、円筒状に形成された誘電体13(例えばセラミックス等)を備え、この誘電体13の外側表面には、例えば金属を蒸着形成した電極(第一の電極)14が形成されている。また、誘電体13の内側には、対向電極としての導電性ゴム15(第二の電極)を貼り付けたバイメタル16が設けられている。
前記バイメタル16は、膨張率の異なる金属板部材の貼り合わせにより形成され、その一端部16aが、誘電体13に対し固定されている。そして、温度変化に伴い、他端部16bが誘電体13の内側面に対して接近又は離れる方向に湾曲するようになされている。尚、ATカットの水晶振動子の場合には、温度上昇に伴い、前記端部16bが誘電体13に密着する方向に湾曲するようになされている。
尚、バイメタル16の端部16bが誘電体13に密着する方向に湾曲すれば、最終的には、その表面に貼り付けられた導電性ゴム15全体が誘電体13に密着する。すなわち、導電性ゴム15は弾性素材であるため、誘電体13と面接触した部分には、完全に密着するようになされている。
また、電極14の形成領域線は、温度補償する水晶振動子がATカットの場合、凹部を有する二次曲線で表される。すなわち、誘電体13の下辺をX軸、バイメタル16の端部16aが固定された位置(垂直方向)をY軸とすれば、電極14は、二次曲線とXY軸に囲まれた範囲に形成されている。
尚、この電極14の平面形状は、温度補償する水晶振動子がATカットとBTカットのいずれの場合においても、前記第一の実施形態と同様の理由により決定されるため、その説明は省略する。
前記構成によれば、温度変化により誘電体13と導電性ゴム15との密着面が変化し、その結果、電極14の有効対向面積が変化して、コンデンサ12の静電容量が変化する。
したがって本発明にかかる第二の実施の形態によれば、前記第一の実施の形態と同様に、図8に示したような、水晶振動子の温度周波数特性に近似した三次曲線で変化する静電容量特性を有するコンデンサ12を得ることができる。
また、前記コンデンサ12を用いて、水晶発振回路の温度周波数特性補償を行う場合、前記第一の実施の形態と同様に、例えば、図9に示すように水晶振動子10に対し並列に接続するか、または、図10に示すように水晶振動子10に対し直列に接続して用いればよい。
また、前記した第二の実施の形態によれば、誘電体13が円筒状に形成されることにより、例えば回路基板上におけるフットプリントを小さくすることができる。
尚、前記第二の実施の形態においては、バイメタル16の端部16bが誘電体13に密着する方向に湾曲する際に、弾性を有する導電性ゴム15を用いることで、電極14の対向電極(導電性ゴム15)が誘電体13の内側面に密着するようにした。しかしながら、誘電体13自体を弾性素材により形成するならば、導電性ゴム15を用いずに、バイメタル16自体を電極14の対向電極(第二の電極)としてもよい。このように構成することによっても、誘電体13と電極(第二の電極)との密着性が向上するため、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
また、前記誘電体13やバイメタル16の形状を電極14の形状と同一にしてもよい。このようにすれば、安定した静電容量変化特性を得ることができ、コンデンサとしての機能性をより向上することができる。
続いて、本発明にかかるコンデンサの第三の実施形態について図12に基づき説明する。図12は、本発明にかかるコンデンサの第三の実施形態を示す斜視図である。
図12に示すコンデンサ22は、板状に形成された誘電体23(例えばセラミックス等)を備え、この誘電体23の上面には、例えば金属を蒸着形成した電極(第一の電極)24が形成されている。また、誘電体23の下方には、対向電極としての板状の導電性ゴム25(第二の電極)を貼り付けた板ばね26が設けられている。
前記誘電体23は、その一端23aが土台27に対して固定され、他端23bは図示しない固定手段により土台27と所定の間隔を空けた状態で固定されている。また、前記板ばね26は、その一端26aが土台27に対して固定され、他端26bは、土台27から開放されている。
前記他端部26bと土台27との間には、容積変化手段としての気体密封容器29が設けられている。前記気体密封容器29は、その内部に温度により容積が変化する気体(例えば窒素ガス)が密封されている。また、容器本体29aは、その側面の蛇腹構造により上下に伸縮するよう形成され、内部気体の容積変化に対応するようになされている。尚、図示においては、容器本体29aの側面を蛇腹構造として伸縮可能な構造としたが、例えばゴムチューブにより容器本体29aを構成し、上下に伸縮可能な構造としてもよい。
このような構成のコンデンサ22においては、温度変化により気体密封容器29が上下に伸縮し、板ばね26を湾曲させることで、導電性ゴム部材25が誘電体23に対し密着又は離れるように構成されている。
尚、板ばね26の端部26bが誘電体23に密着する方向に湾曲すれば、最終的には、その表面に貼り付けられた導電性ゴム25全体が誘電体23に密着する。すなわち、導電性ゴム25は弾性素材であるため、誘電体23と面接触した部分には、完全に密着するようになされている。
また、電極24の形成領域線は、温度補償する水晶振動子がATカットの場合、凹部を有する二次曲線で表される。すなわち、誘電体23の下辺をX軸、左辺をY軸とすれば、電極24は、二次曲線とXY軸に囲まれた範囲に形成されている。 尚、この電極24の平面形状は、温度補償する水晶振動子がATカットとBTカットのいずれの場合においても、前記第一の実施形態と同様の理由により決定されるため、その説明は省略する。
前記構成によれば、温度変化により誘電体23と導電性ゴム25との密着面が変化し、その結果、電極24の有効対向面積が変化して、コンデンサ22の静電容量が変化する。
したがって本発明にかかる第三の実施の形態によれば、前記第一の実施の形態と同様に、図8に示したような、水晶振動子の温度周波数特性に近似した三次曲線で変化する静電容量特性を有するコンデンサ22を得ることができる。
また、前記コンデンサ22を用いて、水晶発振回路の温度周波数特性補償を行う場合、前記第一の実施の形態と同様に、例えば、図9に示すように水晶振動子10に対し並列に接続するか、または、図10に示すように水晶振動子10に対し直列に接続して用いればよい。
また、前記第三の実施の形態においては、板ばね26の端部26bが誘電体23に密着する方向に湾曲する際に、弾性を有する導電性ゴム25を用いることで、電極24の対向電極(導電性ゴム25)が誘電体23の下面に密着するようにした。しかしながら、誘電体23自体を弾性素材により形成するならば、導電性ゴム25を用いずに、板ばね26自体を電極24の対向電極(第二の電極)としてもよい。このように構成することによっても、誘電体23と電極(第二の電極)との密着性が向上するため、温度変化に伴う精度の高い静電容量を得易く、コンデンサとしての機能性を向上することができる。
尚、前記第一乃至第三の実施形態においては、第二の電極の部材として導電性ゴムを用いた例を示したが、これに替え、第二の電極の部材として導電性薄膜を用いても同様の作用効果を得ることができる。
また、第一乃至第三の実施形態において誘電体、バイメタル等を電気的絶縁性を有する油または液体を満たした容器内に収容するのが好ましい。
このように誘電体、バイメタル等を電気的絶縁性を有する油もしくは液体を満たした容器内に収容することにより、外部からの振動、衝撃に対して、バイメタルと誘電体との密着度の変化を抑制でき、そのコンデンサ容量への影響を抑えることができる。このとき、前記油、液体は粘性が高い方が好ましい。
続いて、本発明に係るコンデンサについて、実施例に基づきさらに説明する。
〔実施例1〕
本発明に係るコンデンサについて検討するため、ATカット水晶振動子に対応した前記実施の形態に示す構成のコンデンサを作製し、温度補償の性能を検証した。
バイメタルには板厚0.125mmのものを使用し、90℃の温度で導電性ゴムが誘電体(セラミックス)に完全に密着するように設置した。
また、誘電体にはセラミックス板(共立マテリアル(株)製)を使用し、4mm×8mm×0.20mm厚の大きさに加工した。このセラミックス板の比誘電率は91である。
また、導電性ゴムには、導電性10Ω/cm2以下のシリコン系ゴム0.5mm厚のものを使用し、これをバイメタルに接着した。
また、電極は、銀を図7のグラフに示されるθ=0´に近似して、二次曲線をセラミックス板の上面に蒸着した。
以上の構成部材によりコンデンサ20を形成し、これを図13に示すように水晶振動子21に並列に接続し、発振回路に組み込んで温度周波数特性を測定した。振動子には、(株)サンデバイス製の公称周波数21.450MHz、θ=0′付近のものを使用した。
尚、発振回路には、図9に示した発振回路を用い、コンデンサ22にはフィリップス社製半固定コンデンサ(最大値65pF)を使用した。また、測定器には三成電子(株)製の周波数カウンタSF−65LAを用いた。
測定結果として、図14の表に、コンデンサ20を水晶振動子21に対し並列に接続した場合の発振周波数測定結果を示す。
〔比較例1〕
比較例として、コンデンサ20を接続しない状態での水晶振動子21の発振周波数を測定した。その回路図を図15に示し、測定結果を図16に示す。
また、実施例1の測定結果と比較例1の測定結果を図17のグラフに示す。
以上の結果を考察すれば、図17のグラフからも明らかなように、コンデンサ20の挿入により温度による発振周波数の変動が大幅に補償された。
以上の実施例の結果から、本発明に係るコンデンサを水晶振動子に接続することにより、その温度による周波数変化が大幅に補償されることを確認した。
本発明にかかるコンデンサ及びそれを用いた発振回路は、例えば、水晶振動子による無線送信機の発振周波数やクロック周波数を生成する半導体回路基板等において、好適に用いることができる。
図1は、本発明に係るコンデンサの第一の実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1のコンデンサをケーシングに入れた状態の平面図である。 図3は、図2の断面図である。 図4は、低温度における図1のコンデンサの状態を模式的に示す図である。 図5は、基準温度に近い中温度における図1のコンデンサの状態を模式的に示す図である。 図6は、高温度における図1のコンデンサの状態を模式的に示す図である。 図7は、図1のコンデンサの電極の上辺の形成パターンを示すグラフである。 図8は、図1のコンデンサの温度による静電容量特性を示すグラフである。 図9は、図1のコンデンサを発振回路において、水晶振動子に並列に接続した状態を示す回路図である。 図10は、図1のコンデンサを発振回路において、水晶振動子に直列に接続した状態を示す回路図である。 図11は、本発明に係るコンデンサの第二の実施形態を示す斜視図である。 図12は、本発明に係るコンデンサの第三の実施形態を示す斜視図である。 実施例において、本発明に係るコンデンサを水晶振動子に並列に接続した状態を示す回路図である。 実施例の結果として、水晶振動子の温度による発振周波数特性を示す表である。 比較例において、水晶振動子を示す回路図である。 比較例の結果として、水晶振動子の温度による発振周波数特性を示す表である。 実施例と比較例の結果としての曲線を示したグラフである。 水晶振動子の回路図である。 水晶振動子の等価回路図である。 ATカットの水晶振動子の温度周波数特性を示すグラフである。
符号の説明
1 コンデンサ
2 誘電体
3 電極(第一の電極)
4 バイメタル(第二の電極)
5 導電性ゴム(第二の電極)
12 コンデンサ
13 誘電体
14 電極(第一の電極)
15 導電性ゴム(第二の電極)
16 バイメタル(第二の電極)
22 コンデンサ
23 誘電体
24 電極(第一の電極)
25 導電性ゴム(第二の電極)
26 板ばね(第二の電極)
29 気体密封容器(容積変化手段)

Claims (13)

  1. 温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、
    誘電体と、前記誘電体に対向するバイメタルとを備え、
    前記誘電体には第一の電極が形成され、前記バイメタルには第二の電極としての導電性ゴムまたは導電性薄膜部材が設けられ、
    温度変化により前記バイメタルが湾曲し、前記誘電体と前記導電性ゴムまたは導電性薄膜部材との密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することを特徴とするコンデンサ。
  2. 温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、
    弾性素材により形成された誘電体と、前記誘電体に対向するバイメタルとを備え、
    前記誘電体には第一の電極が形成され、前記バイメタルには第二の電極が形成され、
    温度変化により前記バイメタルが湾曲し、前記誘電体と前記バイメタルとの密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することを特徴とするコンデンサ。
  3. 前記バイメタルは、一端が前記誘電体の端部に近接して固定され、他端が開放された状態で前記誘電体に対向していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたコンデンサ。
  4. 前記第一の電極の形状を形成する形成領域線は、接続される発振回路の温度周波数特性の温度の微分関数曲線によって表されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたコンデンサ。
  5. 前記バイメタルは、温度上昇に伴い前記誘電体から離れる方向に変形することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたコンデンサ。
  6. 前記バイメタルは、温度上昇に伴い前記誘電体に密着する方向に変形することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載されたコンデンサ。
  7. 前記誘電体及び/または前記バイメタルは、前記第一の電極と同じ平面形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載されたコンデンサ。
  8. 前記誘電体は円筒形に形成され、前記バイメタルは前記円筒形の内側又は外側において誘電体に対向することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載されたコンデンサ。
  9. 温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、
    誘電体と、前記誘電体に対向する板ばねと、固定部材と前記板ばねとの間に設けられ温度変化により容積が変化する容積変化手段とを備え、
    前記誘電体には第一の電極が形成され、前記板ばねには第二の電極としての導電性ゴムまたは導電性薄膜部材が設けられ、
    前記容積変化手段の容積変化により前記板ばねが湾曲し、前記誘電体と前記導電性ゴムまたは導電性薄膜部材との密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することを特徴とするコンデンサ。
  10. 温度による静電容量変化特性を有するコンデンサであって、
    弾性素材により形成された誘電体と、前記誘電体に対向する板ばねと、固定部材と前記板ばねとの間に設けられ温度変化により容積が変化する容積変化手段とを備え、
    前記誘電体には第一の電極が形成され、前記板ばねには第二の電極が形成され、
    前記容積変化手段の容積変化により前記板ばねが湾曲し、前記誘電体と前記板ばねとの密着面積に応じて、前記第一の電極の実効面積が変化し、静電容量が変化することを特徴とするコンデンサ。
  11. 前記誘電体及びバイメタルが、電気的絶縁性を有する油もしくは液体を満たした容器内に収容されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載されたコンデンサ。
  12. 前記誘電体と板ばねと容積変化手段とが電気的絶縁性を有する油もしくは液体を満たした容器内に収容されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載されたコンデンサ。
  13. 前記請求項1乃至請求項12のいずれかに記載されたコンデンサであって、前記コンデンサが振動子に並列または直列に接続されたことを特徴とする発振回路。
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JP2011510551A (ja) * 2008-01-18 2011-03-31 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 広い周波数変化範囲を有する電気共振器デバイス

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