JP2006071127A - 冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法 - Google Patents

冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数台の冷温熱源機を備えた冷温水システムにおいて、システム全体の消費電力を小さくすることができる冷温熱源機出力分配制御方法を提供する。
【解決手段】 複数台の並列配置した冷温熱源機17と、各冷温熱源機17に備わる冷温水ポンプ18と、前記複数台の冷温熱源機17に接続された二次側熱負荷源とからなる冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法において、前記二次側熱負荷源の熱負荷に応じて、使用する冷温熱源機17の台数を選定し、複数台の冷温熱源機17を使用する場合に、使用する冷温熱源機を2群(群No.1、群No.4)に分け、2つの群のCOPを合計したシステムCOPが最大となるように、前記二次側熱負荷源に供給する冷温水流量に対する両群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法に関する。なお、冷温熱源機とは、ヒートポンプ式の冷凍機や冷凍サイクルのみの冷凍機などの冷水及び/又は温水を生成可能な熱源機をいう。また、冷温水とは、冷温熱源機で生成された冷水又は温水をいう。
大規模建物等において、複数台の冷温熱源機を並列に設置し、これらの冷温熱源機に空調機などの二次側熱負荷源を接続した冷温水システムが用いられている。各冷温熱源機には、それぞれの冷温熱源機で生成した冷温水を循環させるための冷温水ポンプ(一次ポンプ)が備わる。さらに複数台の冷温熱源機からの冷温水を二次側熱負荷源に供給するための冷温水ポンプ(二次ポンプ)が備わる。
このような冷温水システムにおいて、二次側熱負荷に応じて熱負荷に対処するために必要とする冷温水流量が変わる。したがって、二次側熱負荷源に供給する冷温水流量を制御しなければならない。
従来、このような冷温水制御方法として、二次側熱負荷源のバイパス流量を制御するとともに冷温熱源機の台数制御を行っていた(非特許文献1参照)。従来の台数制御方法では、流量、熱量、及び流量と熱量の両方を考慮した方式で運転台数を選択していた。この場合、使用する冷温熱源機の冷温水ポンプは一定の定格流量で冷温水を循環させていた。また、使用する冷温熱源機は、稼動時間に応じて選択され、稼動時間が少ない冷温熱源機から順番に使用されていた。
このような冷温熱源機システムにおいて、システムの消費電力を小さくしてコストの低減を図り、ひいては資源節約や環境問題の改善に寄与するために、システムの運転効率を向上させて省エネルギーを図ることが望まれる。システムの消費電力を考慮した場合、使用する各冷温熱源機及びこれに備わる冷温水ポンプの消費電力が問題となる。
しかしながら、従来の運転台数制御方法では、消費電力を考慮した制御が行われていないため、個々の機器については定格運転による省エネルギーが図られるとしても、システム全体の消費電力の低下を図ることはできない。
空気調和・衛生工学会編「空気調和・衛生工学便覧」第13版汎用機器・空調機器篇第633頁〜634頁
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、複数台の冷温熱源機を備えた冷温水システムにおいて、システム全体の消費電力を小さくすることができる冷温熱源機出力分配制御方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、複数台の並列配置した冷温熱源機と、各冷温熱源機に備わる冷温水ポンプと、前記複数台の冷温熱源機に接続された二次側熱負荷源とからなる冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法において、前記二次側熱負荷源の熱負荷に応じて、使用する冷温熱源機の台数を選定し、複数台の冷温熱源機を使用する場合に、使用する冷温熱源機を2群に分け、全ての群を合算したシステムCOPが最大となるように、前記二次側熱負荷源に供給する冷温水流量に対する両群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えることを特徴とする冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法を提供する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記2群のうち一方の群を1台の冷温熱源機で構成したとき、他方の群が複数台の冷温熱源機となる場合に、さらにこの他方の群を2つのサブ群に分け、全ての群を合算したシステムCOPが最大となるように、この他方の群に流れる合計冷温水流量に対する両サブ群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記2つのサブ群のうち一方のサブ群を1台の冷温熱源機で構成したとき、他方のサブ群が複数台の冷温熱源機となる場合に、さらにこの他方のサブ群を2つの第2サブ群に分け、2つ全ての群を合算したシステムCOPが最大となるように、この他方のサブ群に流れる合計冷温水流量に対する両第2サブ群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、前記冷温水流量の比率を変える場合に、所定の周期で一方の群の比率が大きくなる方向に変化させるとともに、前記システムCOPを演算して変化させる前のシステムCOPと比較し、増加した場合には、さらに同じ方向に変化させ、減少した場合には、逆方向に変化させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、前記冷温水ポンプのインバータ制御により冷温水流量を変化させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数の冷温熱源機を使用する場合に、冷温熱源機を2群に分け、必要とする冷温水の全流量に対する各群の冷温水流量の分配比率が、システムCOPが最大となるように変えられるため、システム全体として最大効率で冷温熱源機を運転し消費電力の低減を図ることができる。
すなわち、本発明は、複数台の冷温熱源機がある場合、二次側で要求する変動負荷に対し、どの冷温熱源機系統を組合せて運転すればCOPが高くなり、各冷温熱源機の出力をどのように分配すればシステムCOPが高くなるかを自動的に判断して「出力分配最適制御」を行うことにより、省エネルギーを図る。
本発明は、冷温熱源機の運転台数の制御と運転する冷温熱源機の出力を分配制御する「冷温熱源機の台数/出力分配最適制御」を行うものであり、この「冷温熱源機の台数/出力分配最適制御」とは、二次側変動熱負荷に対し、システムCOPが高くなるように、すなわち冷温熱源機群の出力(効率)が最適になるように、一次側冷温水量を分配(水量を多くしたり少なくしたり)して運転する方法である。各冷温熱源機群は、二次側総熱量もしくは二次側送水温度により、運転する冷温熱源機群の効率のよい方から運転し、効率の悪い方から運転停止して運転台数を決定する。このようにして、各冷温熱源機の必要最低水量を確保しつつ、各冷温熱源機に流れる水量を常に変化させてシステムCOPが最大となる方向に出力(水量)を分配する。このとき、一次側冷温水ポンプは、その水量を変化さるために、インバータ制御を行う。ただし、インバータ制御に限らず、他の方法でモータの軸動力を変化させることにより、水量を変化させることができれば、そのような他の方法で冷温水ポンプの水量を制御してもよい。
請求項2の発明によれば、2群のうち一方は1台のみの冷温熱源機とし、他方の群がさらに複数台の冷温熱源機を含む構成となった場合(すなわち、冷温熱源機が全体で3台以上の場合)、この他方の群をさらに2つのサブ群に分けて、これらサブ群の冷温水流量の分配比率をシステムCOPが最大になるように変えるため、冷温熱源機が3台以上備わるシステムにおいて、効率よく全体の冷温熱源機を使用して消費電力の低減を図ることができる。
請求項3の発明によれば、2つのサブ群のうち一方は1台のみの冷温熱源機とし、他方のサブ群がさらに複数台の冷温熱源機を含む構成となった場合(すなわち、冷温熱源機が全体で4台以上の場合)、この他方のサブ群をさらに2つの第2サブ群に分けて、これら第2サブ群の冷温水流量の分配比率をシステムCOPが最大になるように変えるため、冷温熱源機が4台以上備わるシステムにおいて、効率よく全体の冷温熱源機を使用して消費電力の低減を図ることができる。
請求項4の発明によれば、冷温水・冷却水の温度変化や熱負荷の変動に追従してほぼリアルタイムでシステム全体を常に最大効率で稼動することができ、消費電力の低減を図ることができる。
図1は、本発明が適用される空調システムの構成図である。
この空調システム(請求項でいう冷温水システム)1は、2台の並列配置した冷温熱源機2と、各冷温熱源機2に備わる一次冷温水ポンプ3と、2台の冷温熱源機2の出口側の冷温水配管4にヘッダ5を介して接続された複数台の二次冷温水ポンプ6と、二次冷温水ポンプ6にヘッダ7を介して接続された複数台の並列配置された空調機(請求項でいう二次側熱負荷源)8と、ヘッダ7に接続されたバイパス管9と、このバイパス管9に備わる絞り弁(二方弁)10と、各空調機8の冷温水配管11に備わる絞り弁(二方弁)12とにより構成される。各冷温熱源機2には、冷却水配管13が接続される。各冷却水配管13には、冷却塔14及び冷却水ポンプ15が備わり、冷却水が各冷温熱源機2を循環する。図中、INVはインバータ、kWは電力計、Pは圧力計、FMは流量計、Tは温度計を示す。なお、各冷温熱源機2に設けた流量計FMのかわりに冷温熱源機2の冷温水コイル出入口に差圧計を設置して冷温水流量を演算により求めても良い。
図2は、本発明の原理説明図である。
本発明では、複数台の冷温熱源機を2つの群に分ける。空調機8(図1)で必要とする合計の冷温水量(二次側熱負荷に応じた必要冷温水量)をCとし、ボックスaに示すように、一方の冷温熱源機群の冷温水量をAとし、他方の冷温熱源機群の冷温水量をBとすると、B=C−Aである。このように冷温水量がA,Bとなるように、各冷温熱源機2の冷温水ポンプ3のインバータを制御して各水量を制御する。
このように冷温熱源機群2の冷温水量を変化させると、ボックスbに示すように、両方の冷温熱源機群の生産熱量の合計に対する各冷温熱源機群の出力分配を制御できる。
このとき、ボックスcに示すように、冷温熱源機群によって、その群のシステムCOP特性が異なる。
したがって、ボックスdに示すように、各群の冷温水量A,Bを変化させて各群のCOPを変化させるとともに、両方の群の合計のシステムCOPを最大にするように出力分配を最適化することにより、消費電力を低減し省エネルギーを図ることができる。
図3は、本発明の出力分配制御方法の説明図である。
(A)(B)はそれぞれ、特性の異なる冷温熱源機群A及びBの消費電力特性を示す。各群A,Bはそれぞれ、冷温熱源機2(図1)とその冷温熱源機2に備わる一次冷温水ポンプ3(図1)とにより構成される。各群A,Bの冷温熱源機の出力に応じた消費電力は、図示したように、冷温熱源機の消費電力と1次冷温水ポンプの消費電力の合計で示される。
(C)は、上記2つの冷温熱源機群A,Bを合せて運転した場合に、各群A,BのCOPを合計したトータルシステムCOPのグラフである。本発明では、このトータルシステムCOPが最大となる分配比率で冷温熱源機群A,Bを運転する。
ここでCOPは、冷温熱源機2(図1)の生産熱量をQ、冷温熱源機の消費電力をR、1次冷温水ポンプ3(図1)の消費電力をRとしたとき、
COP=Q/(R+R
Q=(冷温熱源機の入口及び出口の冷温水の温度差)×流量
である。
なお、前述の図1の例では、システム全体の冷温熱源機の台数が2台であるため、これらを2群に分割した場合には、各群はそれぞれ1台ずつの冷温熱源機から構成されることになる。冷温熱源機の全台数が3,4・・・台と増えるにしたがって、2群に分割した場合の各群の冷温熱源機台数が変わる。本発明の実施例では、後述のように、2群に分割した場合に一方の群は必ず1台の冷温熱源機及びその1次冷温水ポンプで構成する。
図4は、演算されたシステムCOPから最適な冷温水熱源機群の出力分配比率を設定する方法の説明図である。
この例は、2つの群No.(n)とNo.(n+1)の分配比率を設定する図である。一定の制御周期(例えば10分)ごとに両方の群を合せたトータルのシステムCOPを算出する。ある時点でシステムCOPがCOP、分配比率がGの場合に、分配比率を一定比率ΔGだけ変化させて例えばNo.(n)の群の比率を大きくする(すなわち、No.(n+1)の群の比率をΔGだけ小さくする)。制御周期の10分後にシステムCOPを算出してCOPn+1になった場合、このCOPn+1がその前のCOPよりも大きければ(すなわち、COPが高くなる方向に変化している場合には)、さらに同じ方向(すなわち、No.(n)の群の比率を大きくする方向)に再び分配比率をΔGだけ変化させる。これを繰返し、ある時点でCOPが減少したら、逆方向(すなわち、No.(n)の群の分配比率を小さくする方向)にΔGだけ比率を変化させる。このように一定周期ごとにシステムCOPを算出し、前回のシステムCOPより増加していたら前回と同じ方向に分配比率を一定比率だけ変化させ、前回のシステムCOPより減少していたら前回と逆方向に分配比率を一定比率だけ変化させる。これにより、2つの冷温熱源機群の出力が最適な分配比率に収束し、以降はその値を挟んで周期ごとに上下に変動する。その後、二次側熱負荷源の負荷が変化すれば、その負荷の変化に追従して、自動的に2つの群の分配比率が最適な分配比率となるように制御される。
図5は、本発明の実施形態の構成説明図である。図6は、図5の実施形態において冷温熱源機を3台とした場合の具体的な動作例に基づく説明図である。
図5に示すように、複数台(n台)の冷温熱源機17(No.1,No.2,No.3・・・No.n)が冷温水配管16を介して並列に接続される。各冷温熱源機17には冷温水ポンプ18が備わる。FMは流量計、Tは温度計、kWは電力計、INVはインバータである。
出力分配制御を行う場合、まず複数台の冷温熱源機17を2つの群(図5の群No.1及び群No.4)に分ける。群No.1の冷温熱源機台数は1台であり、群No.4の冷温熱源機台数は(n−1)台である。これら2つの群No.1及び群No.4について、前述の図4に示した最適分配比率設定方法により、出力分配を行う。これにより、群No.1及び群No.4の最適出力分配比率が定まる。この出力分配は、各冷温熱源機17に備わる冷温水ポンプ18をインバータ制御して各冷温熱源機17を流れる冷温水流量を制御することにより行う。すなわち、冷温水の分配制御により出力分配制御ができる。このとき、複数台の冷温熱源機17を有する群No.4内の各冷温熱源機17の出力分配は一定比率(例えば均一)としておく。
群No.1の1台の冷温熱源機17を選定する場合、予め順番を定めて所定の稼動時間ごとに変えて運転してもよいし、あるいは運転中の消費電力データまたはCOPデータを保存し、過去の学習データから運転効率のよい冷温熱源機を選定して運転してもよい。
2つの群No.1及び群No.4について決められた回数だけ分配比率を変更したら、次に複数台の冷温熱源機17を有する群No.4を2つの群、すなわちサブ群No.2及びサブ群No.5に分割する。サブ群No.2の冷温熱源機台数は1台であり、サブ群No.5の冷温熱源機台数は(n−2)台である。これら2つのサブ群No.2及びサブ群No.5について、前述の図4に示した最適分配比率設定方法により、出力分配を行う。これにより、サブ群No.2及びサブ群No.5の最適出力分配比率が定まる。この出力分配は、各冷温熱源機17に備わる冷温水ポンプ18をインバータ制御して各冷温熱源機17を流れる冷温水流量を制御することにより行う。このとき、複数台の冷温熱源機17を有するサブ群No.5内の各冷温熱源機17の出力分配は一定比率(例えば均一)としておく。
2つのサブ群No.2及びサブ群No.5について決められた回数だけ分配比率を変更したら、次に複数台の冷温熱源機17を有するサブ群No.5をさらに2つの群、すなわち第2サブ群No.3及び第2サブ群No.nに分割する。第2サブ群No.3の冷温熱源機台数は1台であり、第2サブ群No.nの冷温熱源機台数は(n−3)台である。これら2つの第2サブ群No.3及び第2サブ群No.nについて、前述の図4に示した最適分配比率設定方法により、出力分配を行う。これにより、第2サブ群No.3及び第2サブ群No.nの最適出力分配比率が定まる。この出力分配は、各冷温熱源機17に備わる冷温水ポンプ18をインバータ制御して各冷温熱源機17を流れる冷温水流量を制御することにより行う。このとき、複数台の冷温熱源機17を有する第2サブ群No.n内の各冷温熱源機17の出力分配は一定比率(例えば均一)としておく。
これを繰り返すことにより、n台すべての冷温熱源機をシステムCOPが最大となる出力分配比率で運転することができる。一通り終わったら再び前述の段落0033の手順に戻る。
図6は、n=3とした場合の出力分配(冷温熱源機出力分配)の制御例である。
図示したように、ターム1で群No.1と群No.4の最適分配比率を設定する。このときサブ群No.2とサブ群No.5の比率は1:1(50%:50%)に固定しておく。この例では、1ターム7サイクル、変更比率5%とした設定例で7回分配比率を変更したのちにターム1を終了し、ターム2に移る。
次にターム2で、群No.1と群No.4の比率を最終比率となった30:70に固定して、群No.4内のサブ群No.2及びサブ群No.5の分配比率を設定する。ターム1と同様、決められたサイクル数だけ分配比率を変更する。その後、最終比率で固定して、ターム1に戻る。これにより3台の冷温熱源機のそれぞれが、全体としてCOPが最大となるような出力分配比率に収束して運転される。このターム1とターム2を繰返して運転制御することにより、二次側熱負荷の変動にほぼリアルタイムで追従して冷温熱源機を運転制御できる。
図7は、本発明の冷温熱源機出力分配制御(出力分配制御)のフローチャートである。このフローチャートは図4の動作を示すものである。すなわち、システムCOP及び設定分配比率が、(COP,G)→(COP,G)→(COP,G)と変化する場合、
COP≦COPかつG>GならばG=G+ΔG
COP≦COPかつG<GならばG=G−ΔG
COP>COPかつG>GならばG=G−ΔG
COP>COPかつG<GならばG=G+ΔG
である。
本発明は、ヒートポンプ式の冷凍機あるいは冷凍サイクルのみの冷凍機からなる冷温熱源機を備えた空調システムその他あらゆるシステムに利用でき、システム全体の運転効率を最大にして省エネルギーを図ることができる。
本発明が適用される空調システムの構成図。 本発明の原理説明図。 本発明の出力分配説明図。 本発明の出力分配制御の動作説明図。 本発明の冷温熱源機群の分割例の説明図。 図5の冷温熱源機群の出力分配制御の具体例を説明する図。 図4の動作を示すフローチャート。
符号の説明
1:空調システム(冷温水システム)、2:冷温熱源機、3:一次冷温水ポンプ、4:冷温水配管、5:ヘッダ、6:二次冷温水ポンプ、7:ヘッダ、8:空調機(二次側熱負荷源)、9:バイパス管、10:絞り弁、11:冷温水配管、12:絞り弁、13:冷却水配管、14:冷却塔、15:冷却水ポンプ、16:冷温水配管、17:冷温熱源機、18:冷温水ポンプ。

Claims (5)

  1. 複数台を並列配置した冷温熱源機と、各冷温熱源機に備わる冷温水ポンプと、前記複数台の冷温熱源機に接続された二次側熱負荷源とからなる冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法において、
    前記二次側熱負荷源の熱負荷に応じて、使用する冷温熱源機の台数を選定し、
    複数台の冷温熱源機を使用する場合に、使用する冷温熱源機を2群に分け、2つの冷温熱源機群を合算したシステムCOPが最大となるように、前記二次側熱負荷源に供給する冷温水流量に対する両群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えることを特徴とする冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法。
  2. 前記2群のうち一方の群を1台の冷温熱源機で構成したとき、他方の群が複数台の冷温熱源機となる場合に、さらにこの他方の群を2つのサブ群に分け、全ての群を合算したシステムCOPが最大となるように、この他方の群に流れる合計冷温水流量に対する両サブ群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えることを特徴とする請求項1に記載の冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法。
  3. 前記2つのサブ群のうち一方のサブ群を1台の冷温熱源機で構成したとき、他方のサブ群が複数台の冷温熱源機となる場合に、さらにこの他方のサブ群を2つの第2サブ群に分け、全ての群を合算したシステムCOPが最大となるように、この他方のサブ群に流れる合計冷温水流量に対する両第2サブ群の冷温熱源機の冷温水流量の比率を変えることを特徴とする請求項2に記載の冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法。
  4. 前記冷温水流量の比率を変える場合に、所定の周期で一方の群の比率が大きくなる方向に変化させるとともに、前記システムCOPを演算して、変化させる前のシステムCOPと比較し、増加した場合には、さらに同じ方向に変化させ、減少した場合には、逆方向に変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法。
  5. 前記冷温水ポンプのインバータ制御により冷温水流量を変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷温水システムの冷温熱源機出力分配制御方法。
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