JP2006067149A - 判別回路並びにそれを備えた信号処理回路及び電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別でき尚かつ小型化を図ることができる判別回路を提供する。
【解決手段】 入力信号(バンドパスフィルタ4の出力信号)についてノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路であって、カットオフ周波数が前記ノイズの周波数より小さく前記休止区間を挟んで繰り返される信号の1フレームと前記休止区間とを合わせた周期の逆数より大きいローパスフィルタ11と、ローパスフィルタ11の出力に応じて前記入力信号がノイズか休止区間を挟んで繰り返される信号かを判定する判定回路12とを備える判別回路100。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力信号(バンドパスフィルタ4の出力信号)についてノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路であって、カットオフ周波数が前記ノイズの周波数より小さく前記休止区間を挟んで繰り返される信号の1フレームと前記休止区間とを合わせた周期の逆数より大きいローパスフィルタ11と、ローパスフィルタ11の出力に応じて前記入力信号がノイズか休止区間を挟んで繰り返される信号かを判定する判定回路12とを備える判別回路100。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路並びにそれを備えた信号処理回路及び電気機器に関する。
従来の信号処理回路として、ここでは赤外線リモコン送信機から送信される光信号を受光する受光回路を例に挙げて説明する。従来の受光回路の一般的な回路構成を図3に示す。
図3に示す従来の受光回路は、フォトダイオード1と、電流−電圧変換回路2と、アンプ14と、バンドパスフィルタ4と、検波回路15と、パルス変調信号復調回路7と、トランジスタ8と、プルアップ抵抗9と、出力端子10とによって構成されており、ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路を具備していない。
赤外線リモコン送信機(図示せず)から送信される光信号はフォトダイオード1によって電流信号に変換され、その電流信号が電流−電圧変換回路2によって電圧信号に変換され、その電圧信号がアンプ14によって増幅された後バンドパスフィルタ4に入力される。
バンドパスフィルタ4は、入力した信号の所定範囲の周波数成分のみを通過させ検波回路15に送出する。バンドパスフィルタ4の出力信号は、例えば図4に示すようになる。図4に示すバンドパスフィルタ4の出力信号S4は、蛍光灯の点灯に伴って発生する周波数100〜120HzのノイズNと、赤外線リモコン送信機から送信される光信号に基づく信号Sとを有している。
検波回路15は、バンドパスフィルタ4の出力信号S4が図4に示す検波レベルLVより大きいか否かを判定し、バンドパスフィルタ4の出力信号S4が検波レベルLVより大きい場合はLowレベルであり、バンドパスフィルタ4の出力信号S4が検波レベルLVより大きくない場合はHighレベルである信号S15を生成してパルス変調信号復調回路7に出力する。また、検波回路15は、バンドパスフィルタ4の出力信号S4が所定値より大きくなったことを検知すると、検波レベルLVを第1の所定値から第2の所定値(>第1の所定値)に切り換え、バンドパスフィルタ4の出力信号S4が所定の期間継続して所定値以下であることを検知すると、検波レベルLVを第2の所定値から第1の所定値に切り換える。
検波回路15の出力信号S15は、蛍光灯の点灯に伴って発生する周波数100〜120HzのノイズNに基づくノイズパルスNPと、赤外線リモコン送信機から送信される光信号に基づく信号Sに基づく信号パルスSPとを有している。
パルス変調信号復調回路7は、パルス変調信号である検波回路15の出力信号S15を復調し、その復調した信号をトランジスタ8のベースに出力する。トランジスタ8のエミッタは接地され、トランジスタ8のコレクタはプルアップ抵抗9に接続され、トランジスタ8のコレクタとプルアップ抵抗9との接続ノードに出力端子10が接続されるので、出力端子10から出力される信号は、パルス変調信号復調回路7から出力される信号の反転信号になる。
特表2001−502147号公報
出力端子10から出力される信号は、例えばマイクロコンピュータに入力される。マイクロコンピュータがノイズパルスNPに基づくパルスを無視(除去やキャンセル等)できるものであれば誤動作は起こらないが、マイクロコンピュータがノイズパルスNPに基づくパルスを無視(除去やキャンセル等)できないものであれば誤動作が起こるおそれがあった。
上記の問題点を解決するためには、ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路を設ける必要がある。なお、特許文献1にはノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別方法が開示されているが、特許文献1で開示されている判別方法を実現する回路はカウンタ等を具備する必要があり回路規模を小さくすることができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別でき尚かつ小型化を図ることができる判別回路並びにそれを備えた信号処理回路及び電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る判別回路は、入力信号についてノイズと所定の時間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路であって、前記ノイズの周波数より小さく前記所定の時間を挟んで繰り返される信号の1フレームと前記所定の時間とを合わせた周期の逆数より大きいカットオフ周波数を有するローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力に応じて前記入力信号がノイズか所定の時間を挟んで繰り返される信号かを判定する判定回路とを備える構成である。
このような構成によると、前記入力信号が前記ノイズであれば前記ローパスフィルタはHighレベルを保持する信号を出力し、前記入力信号が前記所定の時間を挟んで繰り返される信号であれば前記ローパスフィルタは前記所定の時間を挟んで繰り返される信号の1フレームに対応するHighレベル期間と前記所定の時間に対応するLowレベル期間とを繰り返す信号を出力するので、前記ローパスフィルタの出力波形に基づいてノイズと所定の時間を挟んで繰り返される信号とを判別することができる。また、上記構成の判別回路は、前記ローパスフィルタの出力波形に基づいてノイズと所定の時間を挟んで繰り返される信号とを判別するので、カウンタ等を具備する必要がなく回路規模を小さくすることができる。
また、本発明に係る信号処理回路は、可変利得器(可変利得増幅器或いは可変利得減衰器)と、前記可変利得器の出力に基づく信号を入力し、その入力した信号についてノイズと所定の時間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路と、前記判別回路の判別結果に応じて前記可変利得器のゲインを制御するゲイン制御回路とを備え、前記判別回路を上述した本発明に係る判別回路とする構成としている。上記本発明に係る信号処理回路が、前記可変利得器の出力信号に基づく信号を入力するバンドパスフィルタを備え、前記判別回路が前記バンドパスフィルタの出力信号に基づく信号を入力するようにしてもよく、更に前記バンドパスフィルタの出力信号に基づく信号を処理する信号処理部を備えるようにしてもよい。また、本発明に係る電気機器は、上記いずれかの構成の本発明に係る信号処理回路を備える構成としている。
本発明によると、ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別でき尚かつ小型化を図ることができる判別回路並びにそれを備えた信号処理回路及び電気機器を実現することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係る信号処理回路として、ここでは赤外線リモコン送信機から送信される光信号を受光する受光回路を例に挙げて説明する。本発明に係る受光回路の一構成例を図1に示す。なお、図1において図3と同一の部分には同一の符号を付す。
図1に示す受光回路は、フォトダイオード1と、電流−電圧変換回路2と、ゲインが可変する可変利得増幅器3と、バンドパスフィルタ4と、オペアンプ5と、定電圧源6と、パルス変調信号復調回路7と、トランジスタ8と、プルアップ抵抗9と、出力端子10と、ノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路100と、可変利得増幅器3のゲインを制御するゲイン制御回路(以下、AGC(Automatic Gain Control )回路という)13とによって構成されている。
赤外線リモコン送信機(図示せず)から送信される光信号はフォトダイオード1によって電流信号に変換され、その電流信号が電流−電圧変換回路2によって電圧信号に変換され、その電圧信号が可変利得増幅器3によって増幅された後バンドパスフィルタ4に入力される。
バンドパスフィルタ4は、入力した信号の所定範囲の周波数成分のみを通過させオペアンプ5の非反転入力端子及び判別回路100に送出する。
オペアンプ5は、バンドパスフィルタ4の出力信号と定電圧源6から出力される信号認識レベル電圧VTsignalとの比較結果を増幅してパルス変調信号復調回路7に出力する。
パルス変調信号復調回路7は、パルス変調信号であるオペアンプ5の出力信号を復調し、その復調した信号をトランジスタ8のベースに出力する。トランジスタ8のエミッタは接地され、トランジスタ8のコレクタはプルアップ抵抗9に接続され、トランジスタ8のコレクタとプルアップ抵抗9との接続ノードに出力端子10が接続されるので、出力端子10から出力される信号は、パルス変調信号復調回路7から出力される信号の反転信号になる。このように、図1に示す受光回路は、パルス変調信号である光信号を受光し、その光信号のパルス発生に対応してLowレベル、その光信号のパルス不発生に対応してHighレベルとなるコード信号を出力することができる。
判別回路100は、バンドパスフィルタ4の出力信号に含まれているノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別し、その判別結果をAGC回路13に出力する。AGC回路13は、判別回路100によってノイズが判別されている場合に可変利得増幅器3のゲインを小さくし、判別回路100によって休止区間を挟んで繰り返される信号が判別されている場合に可変利得増幅器3のゲインを大きくする。これにより、ノイズが信号認識レベルVTsignalより大きくなることを防止することができる。したがって、例えば出力端子10から出力される信号がノイズに基づくパルスを無視(除去やキャンセル等)できないマイクロコンピュータに入力されたとしても、誤動作が起こるおそれがなくなる。
ここで、本発明の特徴部分である判別回路100について詳細に説明する。判別回路100は、ローパスフィルタ11と判定回路12とによって構成されている。
ローパスフィルタ11は、バンドパスフィルタ4の出力信号の所定周波数(カットオフ周波数)より小さい周波数成分のみを通過させ判定回路12に送出する。
赤外線リモコン送信機から光信号が送信されていない状態で蛍光灯が点灯している場合、バンドパスフィルタ4の出力信号は図2(a)に示すように蛍光灯の点灯に伴って発生する周波数100〜120Hzのノイズのみで構成される。一方、赤外線リモコン送信機から光信号が送信されている状態で蛍光灯が点灯していない場合、バンドパスフィルタ4の出力信号は図2(c)に示すように赤外線リモコン送信機から送信される光信号に基づく信号のみで構成される。
バンドパスフィルタ4の出力信号が図2(a)に示す波形であれば図2(b)に示すようにHighレベルを保持する信号を出力し、バンドパスフィルタ4の出力信号が図2(c)に示す波形であれば図2(d)に示すように赤外線リモコン送信機から送信される光信号の1フレームFに対応するHighレベル期間と赤外線リモコン送信機から送信される光信号の各フレーム間に挟まれる休止区間RTに対応するLowレベル期間とを繰り返す信号を出力するように、ローパスフィルタ11の時定数を定める。なお、図2(d)に示す信号のHighレベル期間とLowレベル期間とを合わせた期間Tは100〜150mSである。
判別回路12は、ローパスフィルタ11の出力信号のHighレベル期間が所定期間(例えば150ms)より大きい場合バンドパスフィルタ4の出力信号を蛍光灯の点灯に伴って発生する周波数100〜120Hzのノイズと判定し、ローパスフィルタ11の出力信号のHighレベル期間が所定期間より大きくない場合バンドパスフィルタ4の出力信号を休止区間を挟んで繰り返される信号と判定する。ローパスフィルタ11の出力信号のLowレベル期間すなわち信号の休止区間RTでゲインを上げれば、平均的なゲインは信号入力時の方が高く設定できるため、ローパスフィルタ11の出力信号のHighレベル期間をノイズがある状態と判定し、ローパスフィルタ11の出力信号のLowレベル期間をノイズがない状態と判定しても、ノイズ除去の効果が得られる。
なお、バンドパスフィルタ4の出力信号が、図2(a)や図2(c)に示す信号波形ではなく、図4に示す信号S4のように蛍光灯の点灯に伴って発生する周波数100〜120HzのノイズNに基づくノイズパルスNPと、赤外線リモコン送信機から送信される光信号に基づく信号Sに基づく信号パルスSPとを有している場合、可変利得増幅器3のゲインが大きければ、ローパスフィルタ11の出力信号は図2(b)に示すようになり、判別回路100によってノイズが判別される。そして、このように判別回路100によってノイズが判別されると、AGC回路13が可変利得増幅器3のゲインを小さくするので、ノイズが信号認識レベルVTsignalより大きくなることを防止することができる。
判別回路100は、ローパスフィルタ11の出力波形に基づいてノイズと休止区間を挟んで繰り返される信号とを判別するので、カウンタ等を具備する必要がなく回路規模を小さくすることができる。
上述した図1に示す受光回路は当該受光回路から出力される信号に基づいて機器全体を制御する制御部を備えた各種電気機器(例えば、TVやオーディオ機器等)に搭載することができる。また、本実施形態では受光素子としてフォトダイオードを用いたが、フォトトランジスタ等の他の受光素子を用いても構わない。
1 フォトダイオード
2 電流−電圧変換回路
3 可変利得増幅器
4 バンドパスフィルタ
5 オペアンプ
6 定電圧源
7 パルス変調信号復調回路
8 トランジスタ
9 プルアップ抵抗
10 出力端子
11 ローパスフィルタ
12 判定回路
13 AGC回路
100 判別回路
2 電流−電圧変換回路
3 可変利得増幅器
4 バンドパスフィルタ
5 オペアンプ
6 定電圧源
7 パルス変調信号復調回路
8 トランジスタ
9 プルアップ抵抗
10 出力端子
11 ローパスフィルタ
12 判定回路
13 AGC回路
100 判別回路
Claims (5)
- 入力信号についてノイズと所定の時間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路であって、
前記ノイズの周波数より小さく前記所定の時間を挟んで繰り返される信号の1フレームと前記所定の時間とを合わせた周期の逆数より大きいカットオフ周波数を有するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタの出力に応じて前記入力信号がノイズか所定の時間を挟んで繰り返される信号かを判定する判定回路とを備えることを特徴とする判別回路。 - 可変利得器と、前記可変利得器の出力に基づく信号を入力し、その入力した信号についてノイズと所定の時間を挟んで繰り返される信号とを判別する判別回路と、前記判別回路の判別結果に応じて前記可変利得器のゲインを制御するゲイン制御回路とを備え、
前記判別回路が請求項1に記載の判別回路であることを特徴とする信号処理回路。 - 前記可変利得器の出力信号に基づく信号を入力するバンドパスフィルタを備え、前記判別回路が前記バンドパスフィルタの出力信号に基づく信号を入力する請求項2に記載の信号処理回路。
- 前記バンドパスフィルタの出力信号に基づく信号を処理する信号処理部を備える請求項3に記載の信号処理回路。
- 請求項2〜4のいずれかに記載の信号処理回路を備えることを特徴とする電気機器。
Priority Applications (8)
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JP2004246161A JP2006067149A (ja) | 2004-08-26 | 2004-08-26 | 判別回路並びにそれを備えた信号処理回路及び電気機器 |
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Publications (1)
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JP2006067149A true JP2006067149A (ja) | 2006-03-09 |
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Family Applications (1)
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JP2004246161A Pending JP2006067149A (ja) | 2004-08-18 | 2004-08-26 | 判別回路並びにそれを備えた信号処理回路及び電気機器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006067149A (ja) |
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2004
- 2004-08-26 JP JP2004246161A patent/JP2006067149A/ja active Pending
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