JP2006067001A - Sir推定装置及び通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信ダイバーシチが適用されているか否かに拘わらず高精度のSIR値を推定することができるSIR推定装置を提供すること。
【解決手段】 受信信号に含まれる希望信号の信号電力を算出する希望電力算出部(120)と、受信信号に含まれる干渉信号の信号電力を算出する干渉電力算出部(130)と、算出された希望信号電力を干渉信号電力で除することによりSIRを算出するSIR算出部(112)とに加えて、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、希望電力算出部(120)及び又は干渉電力算出部(130、310)での信号平均化数を変更する平均化数調整部(109)を設けるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特に信号平均化処理を用いてSIR値を推定するSIR推定装置及び通信端末に関する。
CDMA方式を利用する通信端末(以下これを単に端末と呼ぶ)では、複数の端末が同一周波数帯を利用するため、他の端末の信号が干渉となる。基地局においては、基地局からの距離が遠い端末と比較して、基地局からの距離が近い端末の信号のほうが高電力で受信されるため、遠い端末にとっては近い端末の信号が大きな干渉となり、通信品質が大きく劣化する。このような遠近問題と呼ばれる問題の対処法として、一般に、受信端における受信電力を一定とするような送信電力制御が行われている。この送信電力制御における電力の調整は、SIR(Signal to Interference Ratio)値を指標として行う。
また、伝送路の状態に応じて、適応的に変調方式や符号化率を変えるような通信を行う場合についても、受信SIR値を測定し、その値によって伝送路状態を推定し、変調方式や符号化率を変更する方法が採られている。
このため、SIR値の推定精度が悪いと、端末の性能の低下を招くだけではなく、システム全体にとっても悪影響を与える場合もあり、精度良くSIRを求める必要がある。
SIRは、例えばW−CDMA方式においては、既知信号を連続的に送信する共通パイロットチャネル(CPICH)などを利用して推定することができる。
一般的なSIR推定方法を、図6を用いて説明する。SIR推定装置600は、まず、RAKE合成後のCPICHシンボルのI、Qそれぞれを、平均化部601によって、複数個平均、すなわち同相加算平均する。そして、その値を電力計算部602によって電力値に換算し、平均化部603によって複数個平均、すなわち電力平均することで、希望信号電力推定値604を求める。
一方、RAKE合成後のCPICHシンボルを、電力計算部605によって電力値に換算し、これを平均化部606によって複数個平均、すなわち電力平均する。そして、減算部607によって、平均化部606の出力値から平均化部603の希望信号電力推定値604を減算することにより、干渉信号電力推定値608を求める。最終的に、SIR計算部609によって、希望信号電力推定値604を干渉信号電力推定値608で除することにより、SIR推定値を得る。
また、送信側において2本のアンテナによるダイバーシチ送信が適用されている場合には、図7に示すようなSIR推定装置700が用いられる。図7では、図6と同一の機能を有するブロックには同一符号を付した。
SIR推定装置700は、2つの乗算部701−1、701−2を有する。各乗算部701−1、701−2は、RAKE合成後のCPICH信号に、各アンテナのCPICHシンボルの複素共役を乗ずることにより、各送信アンテナから送信されたパイロット信号成分を抽出する。ここで乗算部701−1、701−2に入力されるアンテナ1、2のCPICHの複素共役は既知のものである。
SIR推定装置700は、各アンテナ成分を抽出する乗算部701−1、701−2と、各アンテナ成分をそれぞれ同相加算する平均化部601−1、601−2と、電力計算部602−1、602−2と、電力平均を行う平均化部603−1、603−2と、各系統の平均化部603−1、603−2で求められた希望信号電力推定値を加算する加算部702とを有し、加算部702から希望信号電力推定値604を出力する。つまり、それぞれのアンテナについて希望信号電力を推定し、それらから総合の希望信号電力を求め、これを使ってSIRを推定する。
しかしながら、このようなRAKE合成後のパイロット信号からSIRを推定する方法では、伝搬路推定誤差や送信電力制御誤差の影響により精度が劣化してしまう。
そこで、例えば非特許文献1では、図8に示すように、RAKE合成前(=逆拡散後)のパイロット信号を用いて、上記で説明した従来法と同様に、パス毎の希望信号電力、及びパス毎の干渉電力を求めた後に、RAKE合成後の信号電力計算部801及びRAKE合成後の干渉電力計算部802によって各パスの電力を合成し、それを基にRAKE合成後のSIRを推定する方法が記載されている。なお、図8は送信ダイバーシチが適用されていない場合を示している。
この方法によれば、RAKE合成後の信号を利用した場合と比べて、SIR真値からの分散を抑えることができ、精度良くSIRを求めることができる。
「RAKE合成前の信号を用いたSIR測定法の検討」(1998年電子情報通信学会総合大会、B−5−110出版)
しかしながら、送信ダイバーシチの適用・非適用に関わらず、一定の平均化数によりSIRを推定した場合には、送信ダイバーシチ非適用時と比較して、送信ダイバーシチ適用時には、よりSIR推定値の分散が大きくなってしまう。これは、以下のような理由による。
信号電力は、受信信号を複数個同相加算平均することにより干渉成分を消し、求めることができる。しかし、平均化数が少ないことや、フェージングの影響により信号自体が変動することによる分散が生じる。送信ダイバーシチが適用されていない場合、信号振幅をS、干渉振幅をIとし、同相加算平均後には干渉成分がα倍されるとすると、希望信号電力推定値Rは、次式により表すことができる。
Figure 2006067001
ここで、αは同相加算平均数によって決まる値であり、平均数が多いほど小さい値となる。一方、2本のアンテナによる送信ダイバーシチが適用されている場合は、それぞれのアンテナについて希望信号電力を求めて、それらを加算するので、アンテナ1と2の受信信号振幅をそれぞれS、Sとすると、希望信号電力推定値Rは、次式により表すことができる。
Figure 2006067001
送信ダイバーシチ適用時にそれぞれのアンテナから送信される信号の電力は、送信ダイバーシチ非適用時の半分とすると、S/√2=S=Sであるので、(2)式を変形すると、次式のようになる。
Figure 2006067001
(1)式と(3)式においてSが本来求めたい値であり、右辺第3項が推定値の分散の原因となる。(3)式の右辺第3項は(1)式と比較して√2倍となっているので、分散としては2倍となることが分かる。
同様に干渉電力は、送信ダイバーシチが適用されていない場合、干渉電力推定値Nは受信信号電力(S+I)の平均からRを差し引いて求めるので、次式のようになる。
Figure 2006067001
ここで平均により2SIの項がβ倍されるとしている。一方、送信ダイバーシチが適用されている場合の干渉電力推定値Nは、次式のようになる。
Figure 2006067001
よって干渉電力に関しても送信ダイバーシチ適用時のほうが分散が大きくなる。
このような事情により、送信ダイバーシチがなされた信号と送信ダイバーシチがなされていない信号との両方を受信できるような無線機に搭載されたSIR推定装置では、送信ダイバーシチ適用時の分散に起因してSIR推定値の精度が低下する問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、送信ダイバーシチが適用されているか否かに拘わらず高精度のSIR値を推定することができるSIR推定装置及び通信端末を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明は、受信信号に含まれる希望信号の信号電力を算出する希望電力算出手段と、受信信号に含まれる干渉信号の信号電力を算出する干渉電力算出手段と、算出された希望信号電力を干渉信号電力で除することにより、SIRを算出するSIR算出手段と、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、希望電力算出手段及び又は干渉電力算出手段での信号平均化数を変更する平均化数調整手段とを具備する構成を採る。
これにより、平均化数調整手段によって、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて希望電力算出手段及び又は干渉電力算出手段での信号平均化数が変更されるので、送信ダイバーシチ非適用時のSIR推定誤差を抑制しつつ、送信ダイバーシチ適用時の推定値の分散によるSIR推定精度の低下を抑制することができるようになる。
本発明によれば、送信ダイバーシチが適用されているか否かに拘わらず高精度のSIR値を推定することができるSIR推定装置及び通信端末を実現できる。
本発明の骨子は、送信ダイバーシチが適用されているか適用されていないかに応じて、SIR計算における平均化数を調整するようにしたことである。これにより、送信ダイバーシチ適用時と非適用時それぞれにおいて、最適な平均化数を設定できるようになるので、精度の良いSIR推定を行うことができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係るSIR推定装置の構成を示す。SIR推定装置100は、CDMA受信機に設けられている。この実施の形態の場合には、CDMA送信機からアンテナ2本による送信ダイバーシチを用いて信号を送信している場合に、CDMA受信機側で逆拡散後のCPICH信号からSIRを推定する場合を説明する。
SIR推定装置100は、基本構成として、受信信号に含まれる希望信号の信号電力を算出する希望電力算出部120と、受信信号に含まれる干渉信号の信号電力を算出する干渉電力算出部130と、算出された希望信号電力を干渉信号電力で除することによりSIRを算出するSIR計算部112とから構成されている。
希望電力算出部120は、逆拡散後のCPICH(共通パイロットチャネル)のIQ信号に、アンテナ1と2それぞれの既知のCPICHデータの複素共役を掛ける乗算部101−1、101−2と、乗算部101−1、101−2から受け取った信号をIQそれぞれ複数個同相加算平均する平均化部102−1、102−2と、平均化部102−1、102−2から受け取った信号を電力計算する電力計算部103−1、103−2と、電力計算部103−1、103−2から受け取った信号を複数個平均する平均化部104−1、104−2と、2つの平均化部104−1、104−2から受け取った信号を加算し、希望信号電力推定値S1を出力する加算部105とを有する。
干渉電力算出部130は、受け取った逆拡散後のCPICHのIQ信号から電力を計算する電力計算部106と、電力計算部106から受け取った信号を平均する平均化部107と、平均化部107から受け取った信号から希望信号電力推定値S1を差し引くことで干渉電力推定値S2を出力する減算部108とを有する。
SIR推定装置100は、図1に示すように、上述した構成の処理ブロックを各パス(パス1〜パスN)分だけ有する。そして、各処理ブロックでは、パス毎の逆拡散後のCPICHシンボルを入力し、パス毎に希望信号電力推定値S1と干渉信号電力推定値S2を出力する。SIR推定装置100は、各パスの処理ブロックから出力されるパス毎の希望信号電力推定値S1からRAKE合成後の記号信号電力推定値を計算する計算部110と、パス毎の干渉信号電力推定値S2からRAKE合成後の干渉信号電力推定値を計算する計算部111とを有する。
かかる構成に加えて、SIR推定装置100は、各平均化部102−1、102−2、104−1、104−2、107における平均化数を調整する平均化数調整部109を有する。平均化数調整部109は、送信側で送信ダイバーシチが用いられているか否かの情報を受け取り、その情報によって平均化部102−1、102−2、104−1、104−2、107において行われる平均計算の回数を設定できるようになっている。
次に図2を参照して、実施の形態1のSIR推定装置100における動作を説明する。
図2において、まずSIRの推定が開始されると(ST200)、送信側で送信ダイバーシチが適用されて信号が送信されたのか否かを判断する(ST201)。この判断は、例えば受信信号に送信ダイバーシチを行っているか否かを示す信号が挿入されている場合には、その信号に基づいて判断すればよい。また受信信号の特性により判断してもよく、種々の判断方法を用いることができる。
ここで、送信ダイバーシチが適用されていない場合はSIR推定装置100の平均化部102−1、102−2、104−1、104−2、107の平均化数を、送信ダイバーシチなし用に設定する(ST202)。一方、送信ダイバーシチが適用されている場合はSIR推定装置100の平均化部102−1、102−2、104−1、104−2、107の平均化数を、送信ダイバーシチあり用に設定する(ST203)。それぞれの平均化数の設定値は、平均化数調整部109にてあらかじめ決められているものとする。そして次に、設定された平均化数を用いてSIR計算をし(ST204)、SIR推定値を出力し終了する(ST205)。
実際上、平均化調整部109は、送信ダイバーシチが適用されている場合は、送信ダイバーシチが適用されていない場合よりも、平均化数を長くとる(平均回数を多くする)ようになされている。これにより、送信ダイバーシチが適用されている場合の推定値の分散を抑えることができるので、送信ダイバーシチが適用されている場合のSIR推定値を高精度に求めることができる。
すなわち、送信ダイバーシチが適用されている場合は、適用されていない場合と比べてSIR推定値の分散が大きくなってしまうので、送信ダイバーシチが適用されている場合は、適用されていない場合と比べて平均化数を長くすることにより、分散を抑えることができる。
ここで、本実施の形態のSIR推定装置100が搭載されたCDMA受信機が携帯端末であった場合、あまり平均化数を長くしすぎると、携帯端末の移動速度が速いとき等に、SIR推定誤差が大きくなってしまう場合もある。しかし、送信ダイバーシチ適用時は平均化数を長くすることにより抑えられる分散量が大きいので、多少平均化数を伸ばすことは、十分効果がある。
つまり、本実施の形態では、送信ダイバーシチが適用されていない場合は平均化数をあまり長くしないことでSIR推定誤差を抑制しつつ、送信ダイバーシチが適用されているときは送信ダイバーシチが適用されていないときよりも平均化数を長くすることで分散による悪影響を抑制できるようになる。
このように、本実施の形態によれば、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、SIR推定での平均化数を調整するようにしたことにより、送信ダイバーシチ適用時・非適用時の双方に好適な平均化数を用いることができるようになるので、高精度のSIRを推定することができるSIR推定装置100を実現できる。
これにより、SIR推定装置100を通信端末や基地局に搭載すれば、送信電力制御、適応変調、適応符号化などの精度も高めることができるようになる。
(実施の形態2)
図1との対応部分に同一符号を付して示す図3に、実施の形態2のSIR推定装置の構成を示す。SIR推定装置300は、平均方法選択部301と、IIR(Infinite Impulse Response)平均化部302とを有することを除いて、実施の形態1のSIR推定装置100と同様の構成でなる。
平均化方法選択部301は、平均化数調整部109と同様に、送信側で送信ダイバーシチが用いられているか否かの情報を受け取り、その情報に応じて、干渉電力を推定する際に、単純平均を行う平均化部107と、IIR平均するIIR平均化部302とのどちらかを選択できるようになっている。具体的には、平均化方法選択部301は、送信ダイバーシチが適用されていない場合は電力計算部106の出力を平均化部107に送出すると共に、送信ダイバーシチが適用されている場合は電力計算部106の出力をIIR平均化部302に送出する。
次に図4を参照して、実施の形態2のSIR推定装置300における動作を説明する。
先ず、送信側で送信ダイバーシチが適用されて信号が送信されたのか否かを判断し(ST201)、送信ダイバーシチが適用されていない場合は、干渉電力算出部310において、単純平均を行う平均化部107を使用するように設定する(ST400)。一方、送信ダイバーシチが適用されている場合は、干渉電力算出部310において、IIR平均化部302を使用するように設定する(ST401)。
ここで希望信号電力よりも干渉信号電力が小さい状況では、SIR推定値の分散が大きくなってしまうのは、希望信号電力よりも干渉信号電力の推定値の分散が大きいことに、より依存している。本実施の形態ではこの点に着目して、干渉電力算出部310にIIR平均化部302を設け、送信ダイバーシチ適用時には、電力計算部106の出力をIIR平均化することにより、干渉信号電力の分散を抑制するようになっている。これにより、実施の形態1よりも一段と高精度のSIR推定値を得ることができる。
このように、本実施の形態によれば、干渉電力算出部310に、単純平均を行う平均化部107とIIR平均化部302とを設け、送信ダイバーシチ非適用時は平均化部107で単純平均化した信号を基に、送信ダイバーシチ適用時にはIIR平均した信号を基に干渉電力を求めるようにしたことにより、実施の形態1と比較して、送信ダイバーシチ適用時の分散を一段と抑制することができるので、一段と高精度のSIR推定値を得ることできるようになる。
(実施の形態3)
本実施の形態の特徴は、移動速度に応じて、SIRを推定する際の平均化数の変更に制限を与えることである。
ここで本実施の形態のSIR推定装置の構成は、図1に示した実施の形態1のSIR推定装置100や図3に示した実施の形態2のSIR推定装置300と、ほぼ同様の構成でよい。ただし、平均化数調整部109に移動速度情報が入力されるようになっている。この移動速度情報は、SIR推定装置が搭載されている通信端末の移動速度検出部から与えるようにすればよい。この移動速度は、例えばドップラ周波数に基づき求めることができる。
図5に、本実施の形態の動作を示す。本実施の形態では、実施の形態1と同様に送信ダイバーシチが適用されているか否かの判断を行うが、送信ダイバーシチ適用時にはさらに移動速度が速いか遅いかの判断(ST500)が追加されている。もし端末の移動速度が遅い場合(すなわち所定値よりも小さい場合)は(ST500:Yes)、実施の形態1と同様に平均化部102−1、102−2、104−1、104−2、107の平均化数を送信ダイバーシチあり用に設定する(ST203)。
一方、移動速度が速い場合(すなわち所定値以上の場合)は(ST500:No)、平均化数を多くしすぎてしまうと、フェージング変動によって、SIR推定誤差がより大きくなってしまう場合があるので、平均化数を送信ダイバーシチなし用に設定する(ST501)。
このように、本実施の形態3によれば、送信ダイバーシチが適用されているか否かに加えて、移動速度が速いか遅いかに応じて、平均化数を調整するようにしたことにより、一段と的確な平均化数を設定できるようになるので、一段と高精度のSIRを推定することができるようになる。
(他の実施の形態)
なお上述した実施の形態1では、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、希望電力算出部120及び干渉電力算出部130の全ての平均化部102−1、102−2、104−1、104−2、107の平均化数を変更する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一部の平均化部のみの平均化数を変更するようにしてもよい。
例えば希望電力算出部120の同相加算平均化部102−1、102−2での平均化数のみを、送信ダイバーシチ適用時に送信ダイバーシチ非適用時よりも多くするようにしてもよい。また干渉電力算出部130の電力平均化部107での平均化数のみを、送信ダイバーシチ適用時に送信ダイバーシチ非適用時よりも多くするようにしてもよい。特に、実施の形態2でも述べたように、希望信号電力よりも干渉信号電力が小さい状況では、送信ダイバーシチ適用時の分散による悪影響は、干渉電力推定値に大きく依存するので、干渉電力算出部130の電力平均化部107での平均化数を、変更することは大きな効果がある。
また上述した実施の形態2では、干渉電力算出部310に単純平均を行う平均化部107と、IIR平均化部302とを設け、送信ダイバーシチ適用時にはIIR平均化部302を選択する場合について述べたが、IIR平均化部302のみを設け、送信ダイバーシチ適用時には、送信ダイバーシチ非適用時よりもIIR平均化部302のIIRの忘却係数を減らすようにしても同様の効果を得ることができる。
また上述した実施の形態2では、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、IIR平均化部302又は平均化部107を選択することで干渉電力算出部310の平均化方法を選択すると同時に、希望電力算出部120の平均化部102−1、102−2、104−1、104−2の平均化数も変更するようにしているが、干渉電力算出部310の平均化方法のみを選択し、希望電力算出部120の平均化数は変更しないようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態1〜3では、本発明を、RAKE合成前に、パス毎に希望信号電力及び干渉電力を求め、それをRAKE合成したものからSIR推定値を求めるSIR推定方法に適用した場合について述べたが、例えば図7に示したようにRAKE合成後の信号からSIRを推定する方法に適用した場合にも効果を得ることができる。要は、信号を平均化してSIRを推定するようなSIR推定装置に広く適用することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されずに、種々変更して実施することができる。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、受信信号に含まれる希望信号の信号電力を算出する希望電力算出手段(120)と、受信信号に含まれる干渉信号の信号電力を算出する干渉電力算出手段(130、310)と、算出された希望信号電力を干渉信号電力で除することによりSIRを算出するSIR算出手段(112)と、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、希望電力算出手段(120)及び又は干渉電力算出手段(130、310)での信号平均化数を変更する平均化数調整手段(109)とを具備する構成を採る。
この構成によれば、平均化数調整手段(109)によって、送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて希望電力算出手段(120)及び又は干渉電力算出手段(130、310)での信号平均化数が変更されるので、送信ダイバーシチ非適用時のSIR推定誤差を抑制しつつ、送信ダイバーシチ適用時の推定値の分散による推定精度の低下を抑制することができるようになる。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、平均化数調整手段(109)は、希望電力算出手段(120)及び又は干渉電力算出手段(130、310)の、電力平均部(104−1、104−2、107)での平均化数を、送信ダイバーシチ適用時に、送信ダイバーシチ非適用時よりも多くする構成を採る。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、平均化数調整手段(109)は、希望電力算出手段(120)の同相加算平均化部(102−1、102−2)での平均化数を、送信ダイバーシチ適用時に、送信ダイバーシチ非適用時よりも多くする構成を採る。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、平均化数調整手段(109)は、干渉電力算出手段(130、310)の電力平均化部(107)での平均化数を、送信ダイバーシチ適用時に、送信ダイバーシチ非適用時よりも多くする構成を採る。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、干渉電力算出手段(310)は、受信電力を単純平均する第1の平均化部(107)と、受信電力をIIR平均する第2の平均化部(302)とを有し、送信ダイバーシチ適用時には、第2の平均化部(302)を用いる構成を採る。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、干渉電力算出手段(310)は、受信電力をIIR平均する平均化部(302)を有し、送信ダイバーシチ適用時には、当該平均化部(302)のIIRの忘却係数を減らす構成を採る。
本発明のSIR推定装置の一つの態様においては、平均化数調整手段(109)は、移動速度が所定値よりも小さくかつ送信ダイバーシチ適用時には、信号平均化数を送信ダイバーシチ非適用時よりも多くし、移動速度が所定値以上の場合には、送信ダイバーシチが適用されているか否かに拘わらず信号平均化数を変更しない構成を採る。
本発明の通信端末の一つの態様においては、上記いずれかのSIR推定装置を備えた構成を採る。
本発明は、送信ダイバーシチが適用されているか否かに拘わらず高精度のSIR値を推定することができる効果を有し、例えばSIR値に基づいて送信電力制御や適応変調、適用符号化等を行う無線通信装置に広く適用し得る。
本発明の実施の形態1に係るSIR推定装置の構成を示すブロック図 実施の形態1の動作の説明に供するフローチャート 実施の形態2のSIR推定装置の構成を示すブロック図 実施の形態2の動作の説明に供するフローチャート 実施の形態3の動作の説明に供するフローチャート 従来のSIR推定装置の構成を示すブロック図 従来のSIR推定装置の構成を示すブロック図 従来のSIR推定装置の構成を示すブロック図
符号の説明
100、300 SIR推定装置
101−1、101−2 乗算部
102−1、102−2、104−1、104−2、107 平均化部
109 平均化数調整部
112 SIR計算部
120 希望電力算出部
130、310 干渉電力算出部

Claims (8)

  1. 受信信号に含まれる希望信号の信号電力を算出する希望電力算出手段と、
    前記受信信号に含まれる干渉信号の信号電力を算出する干渉電力算出手段と、
    算出された希望信号電力を干渉信号電力で除することにより、SIRを算出するSIR算出手段と、
    送信ダイバーシチが適用されているか否かに応じて、前記希望電力算出手段及び又は前記干渉電力算出手段での平均化数を変更する平均化数調整手段と
    を具備することを特徴とするSIR推定装置。
  2. 前記平均化数調整手段は、前記希望電力算出手段及び前記干渉電力算出手段の、電力平均部での平均化数を、送信ダイバーシチ適用時に、送信ダイバーシチ非適用時よりも多くする
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIR推定装置。
  3. 前記平均化数調整手段は、前記希望電力算出手段の同相加算平均化部での平均化数を、送信ダイバーシチ適用時に、送信ダイバーシチ非適用時よりも多くする
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIR推定装置。
  4. 前記平均化数調整手段は、前記干渉電力算出手段の電力平均化部での平均化数を、送信ダイバーシチ適用時に、送信ダイバーシチ非適用時よりも多くする
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIR推定装置。
  5. 前記干渉電力算出手段は、受信電力を単純平均する第1の平均化部と、受信電力をIIR平均する第2の平均化部とを有し、送信ダイバーシチ適用時には、前記第2の平均化部を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIR推定装置。
  6. 前記干渉電力算出手段は、受信電力をIIR平均する平均化部を有し、送信ダイバーシチ適用時には、当該平均化部のIIRの忘却係数を減らす
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIR推定装置。
  7. 前記平均化数調整手段は、移動速度が所定値よりも小さくかつ送信ダイバーシチ適用時には、前記信号平均化数を送信ダイバーシチ非適用時よりも多くし、移動速度が所定値以上の場合には、送信ダイバーシチが適用されているか否かに拘わらず前記平均化数を変更しない
    ことを特徴とする請求項1に記載のSIR推定装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のSIR推定装置を備えたことを特徴とする通信端末。
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