JP2006065898A - ビデオテープ再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビデオテープ再生装置において、外光の影響を受けても誤動作することなく、ビデオテープの始端及び終端を正確に検出可能にする。
【解決手段】ユーザによって電源が投入されると(#1)、マイコンは、まず始端センサ及び終端センサによってそれらの周辺の光を検出させる(#2)。このとき、始端センサが光を検出すると(#3においてYES)、マイコンは、モニタ装置に、始端センサの側を遮光すべき旨のメッセージを表示させる(#4)。一方、終端センサが光を検出すると(#5においてYES)、マイコンは、モニタ装置に終端センサの側を遮光すべき旨のメッセージを表示させる(#6)。そして、#1から所定の時間が経過すると(#7においてYES)、マイコンは、発光ダイオードの発光を開始させた後(#8)、ビデオテープの再生を開始させる(#9)。
【選択図】図5
【解決手段】ユーザによって電源が投入されると(#1)、マイコンは、まず始端センサ及び終端センサによってそれらの周辺の光を検出させる(#2)。このとき、始端センサが光を検出すると(#3においてYES)、マイコンは、モニタ装置に、始端センサの側を遮光すべき旨のメッセージを表示させる(#4)。一方、終端センサが光を検出すると(#5においてYES)、マイコンは、モニタ装置に終端センサの側を遮光すべき旨のメッセージを表示させる(#6)。そして、#1から所定の時間が経過すると(#7においてYES)、マイコンは、発光ダイオードの発光を開始させた後(#8)、ビデオテープの再生を開始させる(#9)。
【選択図】図5
Description
本発明は、ビデオテープ再生装置に係り、特に、ビデオテープ再生装置におけるビデオテープの始端検出と終端検出の技術に関する。
従来より、VTR(Video Tape Recorder)内蔵型のテレビジョン受像機等のビデオテープ再生装置では、ビデオテープを挟んで赤外線発光ダイオード(以下、発光ダイオードと記す)と対向した位置に、始端センサと終端センサを設けて、始端センサ又は終端センサから検出用のマイコンへの出力信号のレベルが変化したときに、ビデオテープが始端又は終端の透明なリーダテープ部に達したと判定している。ところが、上記のような始端センサ又は終端センサからの出力信号の信号レベルのみに基いてビデオテープの始端又は終端を検出する方法では、ビデオテープ再生装置のキャビネットが、外光を透過し易い材質で形成されている場合や、外光を透し易い構造である場合には、外光の影響から、ビデオテープの始端又は終端を誤検出することがあった。
そこで、所定のパルス信号に応じた赤外線光を発光ダイオードから出力させ、始端センサ又は終端センサから出力されるパルス信号等の信号パターンに基いて、ビデオテープの始端又は終端を検出するビデオテープ再生装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。また、発光ダイオードが発光しているとき始端センサ又は終端センサからの出力信号を処理して、ビデオテープの始端又は終端を検出する第1の検出回路と、発光ダイオードが発光していないとき始端センサ又は終端センサからの出力信号を処理して、ビデオテープの始端又は終端を検出する第2の検出回路とを備えたビデオテープ再生装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、発光ダイオードを点灯する以前の始端センサ又は終端センサの出力が所定のレベルよりも大きいとき、始端センサ又は終端センサによるビデオテープの始端又は終端の検出を中止するビデオテープ再生装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
実開昭63−40830号公報
特開平8−69649号公報
特開昭63−2140号公報
実開昭63−168631号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に示されたビデオテープ再生装置においては、始端センサ及び終端センサの出力信号が発光ダイオードの発光によるものか、外光によるものかを判定するのに、パルス信号を用いている。このパルス信号は、ノイズの影響を受け易く、信号のロー及びハイのレベルにばらつきが生じ易い。また、パルス信号のローからハイ又はハイからローに切り替わるタイミングも、ノイズの影響を受けてばらつきが生じ易い。その結果、パルス信号を誤って判断してしまう虞がある。
また、上記特許文献3に示されたビデオテープ再生装置においては、第1の検出回路に加えて、第2の検出回路を必要とするため、装置の製造コストの高騰を招来する。さらに、特許文献4に示されたビデオテープ再生装置においては、発光ダイオードを点灯する以前の始端センサ又は終端センサの出力が所定のレベルよりも大きいとき、ビデオテープの始端又は終端を検出することができないので、ビデオテープに損傷を及ぼしたり、ビデオテープを駆動するためのモータ等に過度な負荷が掛かる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外光の影響を受けても誤動作することなく、ビデオテープの始端及び終端を正確に検出することができるビデオテープ再生装置を安価に提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、装填されたビデオテープカセットのリールを駆動する駆動手段と、ビデオテープに記録された映像・音声信号を再生する再生手段と、再生手段によって再生された映像・音声信号を処理する映像・音声信号処理手段と、再生手段による映像・音声信号の再生や、ビデオテープの早送り、巻き戻し等の操作を指示するための操作手段と、操作手段を用いてユーザにより再生手段による映像・音声信号の再生、ビデオテープの早送り、又は巻き戻しの操作が指示され、駆動手段によりリールが駆動されているときに、ビデオテープの終端又は始端を検出し、それに応じた制御を行う検出制御手段と、ビデオテープの始端又は終端を検出するために、該ビデオテープに赤外線を照射する赤外線発光ダイオードと、操作手段を用いてユーザにより再生手段による映像・音声信号の再生、ビデオテープの早送り、又は巻き戻し等の操作が指示されたときに、検出制御手段から出力された制御信号に基いて赤外線発光ダイオードに電源を供給する光源ドライブ回路と、操作手段を用いてユーザにより再生手段による映像・音声信号の再生の操作、又はビデオテープの早送りの操作が指示されたときに、赤外線発光ダイオードから出射されビデオテープの終端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの終端を検出するための終端センサと、操作手段を用いてユーザによりビデオテープの巻き戻しの操作が指示されたときに、赤外線発光ダイオードから出射されビデオテープの始端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの始端を検出するための始端センサと、装置の各部を被うキャビネットとを備えたビデオテープ再生装置において、検出制御手段は、電源投入後に、所定の時間に亘って赤外線発光ダイオードの発光を停止させた状態で、始端センサ及び終端センサによって該始端センサ及び終端センサの周辺の光を検出させ、始端センサがその周辺の光を検出したとき、該始端センサ側を遮光すべき旨のメッセージを映像・音声信号処理手段を介して出力させ、終端センサがその周辺の光を検出したとき、該終端センサ側を遮光すべき旨のメッセージを映像・音声信号処理手段を介して出力させ、所定の時間が経過した後、赤外線発光ダイオードの発光を開始させて、始端センサ及び終端センサによって、ビデオテープの始端及び終端の検出を開始し、ユーザに装置の遮光が十分でないことを了知させることを可能としたものである。
請求項2の発明は、装填されたビデオテープカセットのリールを駆動する駆動手段と、ビデオテープに記録された映像・音声信号を再生する再生手段と、再生手段によって再生された映像・音声を出力する映像・音声信号処理手段と、ビデオテープの始端又は終端を検出するために、該ビデオテープに光を照射する発光手段と、発光手段から照射されビデオテープの終端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの終端を検出するための終端センサと、発光手段から照射されビデオテープの始端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの始端を検出するための始端センサと、駆動手段によってリールを介してビデオテープが駆動されているときに、該ビデオテープの始端及び終端を検出し、それに応じた制御を行う検出制御手段とを備えたビデオテープ再生装置において、検出制御手段は、電源投入後に、所定の時間に亘って発光手段の発光を停止させた状態で、始端センサ及び終端センサによって該始端センサ及び終端センサの周辺の光を検出させ、始端センサ又は終端センサがそれらの周辺の光を検出したとき、装置の周辺を遮光すべき旨のメッセージを映像・音声信号処理手段を介して出力させ、所定の時間が経過した後、発光手段の発光を開始させて、始端センサ及び終端センサによって、ビデオテープの始端及び終端の検出を開始し、ユーザに装置の遮光が十分でないことを了知させることを可能としたものである。
請求項1の発明によれば、検出制御手段が、電源投入後に、所定の時間に亘って赤外線発光ダイオードの発光を停止させた状態で、始端センサ及び終端センサによってそれらの周辺の光、すなわちキャビネットの通気孔等から侵入した外光を検出させ、外光による始端センサ及び終端センサの誤動作が発生し易い場合は、ユーザに遮光すべき旨のメッセージを表示させるので、同センサの誤動作を防止することができる。また、ユーザが適切な遮光対策を施さなかったことにより同センサが誤動作した場合であっても、装置の故障ではないことをユーザに了知させることができる。また、始端センサ側又は終端センサ側のいずれかの側の遮光が不十分な場合には、遮光が不十分な側をユーザに知らせることができるので、ユーザは効果的な遮光対策を容易に施せるようになる。
請求項2の発明によれば、検出制御手段が、電源投入後に、所定の時間に亘って発光手段の発光を停止させた状態で、始端センサ及び終端センサによってそれらの周辺の光、すなわち外光を検出させ、外光による始端センサ及び終端センサの誤動作が発生し易い場合は、ユーザに遮光すべき旨のメッセージを表示させるので、同センサの誤動作を防止することができる。また、ユーザが適切な遮光対策を施さなかったことにより同センサが誤動作した場合であっても、装置の故障ではないことをユーザに了知させることができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本発明は、ビデオテープ再生装置におけるビデオテープの終端検出及び始端検出に関するものである。以下の実施形態では、本発明をVTR(Video Tape Recorder)内蔵型テレビジョン受像機(いわゆるテレビデオ)に適用した場合の例について説明する。なお、以下に記載した実施形態は、本発明を網羅するものではなく、本発明は、下記の形態だけに限定されない。
図1は、本発明の一実施形態によるビデオテープ再生装置を内蔵するVTR内蔵型テレビジョン受像機の電気的ブロック構成を示す。このVTR内蔵型テレビジョン受像機1は、テレビジョン受像機とビデオテープレコーダとを組み合わせたものであり、放送局から配信されるテレビジョン放送信号や外部入力信号に加えて、自機で再生したビデオ映像・音声信号を内蔵のモニタ装置2に出力することができ、また、自機で受信したテレビジョン放送信号や外部入力信号を録画することができる。VTR内蔵型テレビジョン受像機1は、装置本体に対する各種の操作を指示するためのリモコン3(操作手段)と、装置全体の制御を行うためのマイコン4と、ビデオ映像・音声信号の記録・再生を行うビデオテープ記録再生部5(再生手段)とを備えている。リモコン3は、ビデオテープ記録再生部5による映像・音声信号の再生や、ビデオテープの早送り、巻き戻し等の操作を指示するためにユーザにより用いられる。マイコン4は、請求項における検出制御手段としても機能し、リモコン3を用いてユーザによりビデオテープ記録再生部5による映像・音声信号の再生や、ビデオテープの早送り、巻き戻しの操作が指示されたときに、ビデオテープの終端検出や始端検出の制御を行う。
また、VTR内蔵型テレビジョン受像機1は、光源ドライブ回路6と、発光ユニット7と、始端センサ8と、終端センサ9とを有している。光源ドライブ回路6は、リモコン3を用いてユーザによりビデオテープ記録再生部5による映像・音声信号の再生や、ビデオテープの早送り、巻き戻し等の操作が指示されたときに、マイコン4から送られた制御信号に応じた電源を発光ユニット7に供給する。発光ユニット7は、光源ドライブ回路6から供給された電源に基いて点灯又は消灯する赤外線発光ダイオード、及び赤外線発光ダイオードから発せられた光を始端センサ8と終端センサ9とに導くプリズムより構成される。始端センサ8は、リモコン3を用いてユーザによりビデオテープの巻き戻しの操作が指示されたときに、発光ユニット7から受光した光に基いてビデオテープの始端を検出するためのものである。終端センサ9は、リモコン3を用いてユーザによりビデオテープ記録再生部5による映像・音声信号の再生や、ビデオテープの早送りの操作が指示されたときに、発光ユニット7から受光した光に基いてビデオテープの終端を検出するためのものである。
さらにまた、VTR内蔵型テレビジョン受像機1は、アンテナ20を介して受信したテレビジョン放送信号の中からリモコン3を用いてユーザにより選択されたチャンネルの放送信号を抽出するためのチューナ11と、チューナ11で取り出された映像と音声の中間周波信号を増幅する映像中間周波増幅回路12と、スイッチボックス10とを有している。スイッチボックス10は、映像中間周波増幅回路12、ビデオテープ記録再生部5及び外部入力端子16から入力された映像・音声信号のうち、リモコン3を用いてユーザにより選択された特定の種類の映像・音声信号のみを入力信号として受け付けると共に、映像中間周波増幅回路12又は外部入力端子16からの映像・音声信号をモニタ装置2だけに出力するか、又はモニタ装置2とビデオテープ記録再生部5とに出力するかを切り替える。
また、VTR内蔵型テレビジョン受像機1は、スイッチボックス10を介して送られた映像信号に基いて原色信号を再生する色再生回路(映像信号処理手段)13と、スイッチボックス10を介して送られた音声信号を増幅して、モニタ装置2内蔵のスピーカ17に出力する音声回路(音声信号処理手段)14と、これらの回路13、14を含む装置の各部を被うためのキャビネット15と、リモコン3から送信された赤外線信号を受信するリモコン信号受信部18とを有している。また、キャビネット15の前面には、ビデオテープカセットの挿入・取出し等のためカセット挿入口19が配されている。
上記のリモコン3は、各種のキーからなるキー部34と赤外線信号発信部31とを有している。キー部34には、電源キー33、数字入力用のキー35に加えて、各種メニューを表示するためのメニューキー32が配設されている。また、キー部34には、ビデオテープ記録再生部5に対して映像・音声信号の再生の操作の指示をするための再生キー37、ビデオテープ記録再生部5に対してビデオテープの巻き戻しの操作を指示するための巻戻キー36、及びビデオテープ記録再生部5に対してビデオテープの早送りの操作を指示するための早送キー38が配されている。
図2は、上記ビデオテープ記録再生部5におけるビデオテープの始端検出及び終端検出の様子を示す。光源ドライブ回路6は、図1に示されるリモコン3を用いてユーザにより映像・音声信号の再生や、ビデオテープ42の早送り、巻き戻し等の操作が指示されたときに、マイコン4から送られた光源ドライブ信号に同期した電源を供給する。発光ユニット7内の赤外線発光ダイオードは、光源ドライブ回路6から供給された電源に基いて点灯又は消灯する。この赤外線発光ダイオードからの光は、発光ユニット7内のプリズムによって始端センサ8と終端センサ9とに導かれる。ビデオテープ42の始端又は終端における透明なリーダテープ部以外の記録部では、発光ユニット7からの光は、ビデオテープ42によって遮断されて、始端センサ8及び終端センサ9に入射しない。始端センサ8及び終端センサ9は、この発光ユニット7からの光を受光しない状態では、ハイレベルの信号を出力するように設定されている。これに対して、ビデオテープ42の始端又は終端における透明なリーダテープ部では、発光ユニット7からの光は、ビデオテープ42によって遮断されず透過し、始端センサ8又は終端センサ9に入射する。始端センサ8及び終端センサ9は、発光ユニット7から出射された光を受光している状態では、ローレベルの信号を出力するように設定されている。
次に、図2に示されるビデオテープ記録再生部5内の構成について説明する。図に示されるように、ビデオテープ記録再生部5は、カセット41内のビデオテープ42の再生、録画、早送り等を行う際にリールモータ(駆動手段)55により駆動される巻取リール台43、及び供給リール台44を有している。また、ビデオテープ記録再生部5は、録画再生時にビデオテープ42に引っ張り駆動力を与えるピンチローラ45及びキャプスタン46と、映像信号を記録再生するヘッドシリンダ47と、録画時に既に登録されていた内容を高周波電流を流して消去する全幅消去ヘッド49と、音声・コントロールヘッド50と、各ヘッド47、49、50とテープ面とを密着させて安定したテープ走行をさせるためのバックテンションポスト48とを有している。音声・コントロールヘッド50は、ビデオテープ42の上端部と下端部とに音声信号とコントロール信号とを記録すると共に、ビデオテープ42の上端部と下端部とに記録された音声信号とコントロール信号とを再生するためのヘッドである。また、図には示していないが、音声・コントロールヘッド50に隣接した位置には、音声信号だけを消去するための音声消去ヘッドが配設されている。
図3は、発光ダイオード及び始端センサ8によって構成されるビデオテープ42の始端を検出するための回路の一例を示している。図3に示すように、発光ダイオード(発光手段)71にVcc電圧(例えば、5[V])が印加されると、発光ダイオード71が発光し、発光ユニット7内のプリズムを介して始端センサ8に向って赤外線IRが照射される。このとき、発光ダイオード71と始端センサ8との間にビデオテープ42の記録部が存在すると、赤外線IRが遮断される。一方、ビデオテープ42が始端の場合には、赤外線IRがビデオテープ42の始端のリーダテープ部を透過して、始端センサ8に照射される。その結果、始端センサ8がオンし、出力ポート81から検出される電圧が0[V]になる。また、ビデオテープカセットが未装填である場合にも、同様に、始端センサ8に赤外線IRが照射され、出力ポート81から検出される電圧が0[V]になる。なお、発光ダイオード71及び終端センサ9等によって構成される回路及びその動作も上記と同様であるので説明を省略する。
本VTR内蔵型テレビジョン受像機1においては、電源投入から所定の時間T[秒]が経過するまで、発光ダイオード71の発光を停止させ、始端センサ8及び終端センサ9によってその周辺の光、すなわち外光を検出する。このとき、ビデオテープカセット41の有無、ビデオテープ42の巻き取り状況、外光の遮光の程度によって、出力ポート81から検出される電圧が変動する。
図4は、(1)外光がなく、ビデオテープカセット41が未装填のとき、(2)外光がなく、ビデオテープカセット41が装填され、始端センサ8がビデオテープ42の始端を検出しているとき、(3)外光がなく、ビデオテープカセット41が装填されているが、始端センサ8がビデオテープ42の記録部を検出しているとき、(4)外光が検出されたときの出力ポート81から出力される電圧の推移を示している。
まず、(1)外光がなく、ビデオテープカセットが未装填のとき、時間T[秒]が経過するまでは、発光ダイオード71の発光は停止されているので、出力ポート81からVcc電圧(5[V])が検出される。そして、時間T[秒]が経過すると、発光ダイオード71から赤外線IRが出力され、その赤外線IRは、遮断されることなく始端センサ8に到達し、受光される。これにより、始端センサ8は導通し、出力ポート81の電位は0[V]になる。
(2)外光がなく、ビデオテープカセット41が装填され、始端センサ8がビデオテープ42の始端を検出しているときも、上記(1)と同様に、時間T[秒]が経過するまでは、発光ダイオード71の発光は停止されているので、出力ポート81からVcc電圧(5[V])が検出される。そして、時間T[秒]が経過すると、発光ダイオード71から赤外線IRが出力され、その赤外線IRは、ビデオテープ42の始端のリーダテープ部を透過して始端センサ8に到達し、受光される。これにより、始端センサ8は導通し、出力ポート81の電位は0[V]になる。
次に、(3)外光がなく、ビデオテープカセット41が装填されているが、始端センサ8がビデオテープ42の記録部を検出しているときは、上記(1)と同様に、時間T[秒]が経過するまでは、発光ダイオード71の発光は停止されているので、出力ポート81からVcc電圧(5[V])が検出される。一方、時間T[秒]が経過すると、発光ダイオード71から赤外線IRが出力されるが、その赤外線IRは、ビデオテープ42の記録部を透過することができないので、始端センサ8によって受光されることはない。従って、出力ポート81からは引き続きVcc電圧(5[V])が検出される。
そして、(4)始端センサ8によって所定光量以上の外光が検出されたときは、発光ダイオード71の動作及びビデオテープカセット41の有無等に関わらず、出力ポート81の電位は0[V]になる。このように、電源が投入されてから所定の時間T[秒]が経過する前後の出力ポート81の電圧に基いて、始端センサ8周辺の外光の強さを検出することができる。なお、終端センサ9の動作とそれに接続されている出力ポートの電圧の変化についても上記と同様であるので説明を省略する。
次に、VTR内蔵型テレビジョン受像機1の電源投入から、ビデオテープ42の再生開始までのマイコンの動作について図5を参照して説明する。ユーザによって電源が投入されると(#1)、マイコン4は、まず始端センサ8及び終端センサ9によってそれらの周辺の光を検出させる(#2)。そして、始端センサ8が所定光量以上の光を検出した場合、すなわち、始端センサ8に接続されている出力ポート81の電圧が0[V]に、又はそれに近似する所定値以下に低下した場合は(#3においてYES)、マイコン4は、色再生回路13を介してモニタ装置2に、始端センサ8の側を遮光すべき旨のメッセージを表示させる(#4)。一方、終端センサ9が所定光量以上の光を検出すると(#5においてYES)、マイコン4は、色再生回路13を介してモニタ装置2に、終端センサ9の側を遮光すべき旨のメッセージを表示させる(#6)。そして、#1から所定の時間が経過すると(#7においてYES)、マイコン4は、発光ダイオード71の発光を開始させた後(#8)、ビデオテープ42の再生を開始させる(#9)。なお、#3においてNOのときは#5に移行し、#5においてNOのときは#7に移行する。また、#7においてNOのときは#3に戻る。
以上のように、本実施形態のVTR内蔵型テレビジョン受像機1によれば、電源投入後に、マイコン4が、所定の時間に亘って発光ダイオード71の発光を停止させた状態で、始端センサ8及び終端センサ9によってそれらの周辺の光、すなわちキャビネット15の通気孔等から侵入した外光を検出させ、この外光による始端センサ8及び終端センサ9の誤動作が発生し易い場合は、モニタ装置2に遮光すべき旨のメッセージを表示させる。従って、始端センサ8及び終端センサ9の誤動作を防止することができる。また、ユーザが適切な遮光対策を施さなかったことにより始端センサ8及び終端センサ9が誤動作した場合であっても、装置の故障ではないことをユーザに了知させることができる。また、始端センサ8の側又は終端センサ9の側のいずれかの遮光が不十分な場合には、遮光が不十分な側をユーザに知らせることができるので、ユーザは効果的な遮光対策を容易に施せるようになる。また、発光ダイオード71の発光の停止は、マイコン4の制御すなわちソフトウェアによって行うことができるので、特許文献3に示された第2の検出回路に相当するハードウェア回路を増設する必要がなく、装置の製造コストの高騰を招くこともない。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、ビデオテープ再生装置は、VTR内蔵型テレビジョン受像機1に内蔵される形態に限られることなく、単独で成立する装置であってもよい。この場合は、装置外部に接続されたモニタ装置2等に映像信号を出力して映像を表示させればよい。また、図5中、#4及び#6において、メッセージを映像でモニタ装置2に表示させる替わりに、スピーカ17から音声によって出力させてもよい。
1 VTR内蔵型テレビジョン受像機(ビデオテープ再生装置)
3 リモコン(操作手段)
4 マイコン(検出制御手段)
5 ビデオテープ記録再生部(再生手段)
6 光源ドライブ回路
8 始端センサ
9 終端センサ
13 色再生回路(映像信号処理手段)
14 音声回路(音声信号処理手段)
15 キャビネット
55 リールモータ(駆動手段)
71 発光ダイオード
3 リモコン(操作手段)
4 マイコン(検出制御手段)
5 ビデオテープ記録再生部(再生手段)
6 光源ドライブ回路
8 始端センサ
9 終端センサ
13 色再生回路(映像信号処理手段)
14 音声回路(音声信号処理手段)
15 キャビネット
55 リールモータ(駆動手段)
71 発光ダイオード
Claims (2)
- 装填されたビデオテープカセットのリールを駆動する駆動手段と、
ビデオテープに記録された映像・音声信号を再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された映像・音声信号を処理する映像・音声信号処理手段と、
前記再生手段による映像・音声信号の再生や、前記ビデオテープの早送り、巻き戻し等の操作を指示するための操作手段と、
前記操作手段を用いてユーザにより前記再生手段による映像・音声信号の再生、前記ビデオテープの早送り、又は巻き戻しの操作が指示され、前記駆動手段により前記リールが駆動されているときに、前記ビデオテープの終端又は始端を検出し、それに応じた制御を行う検出制御手段と、
前記ビデオテープの始端又は終端を検出するために、該ビデオテープに赤外線を照射する赤外線発光ダイオードと、
前記操作手段を用いてユーザにより前記再生手段による映像・音声信号の再生、前記ビデオテープの早送り、又は巻き戻し等の操作が指示されたときに、前記検出制御手段から出力された制御信号に基いて前記赤外線発光ダイオードに電源を供給する光源ドライブ回路と、
前記操作手段を用いてユーザにより前記再生手段による映像・音声信号の再生の操作、又は前記ビデオテープの早送りの操作が指示されたときに、前記赤外線発光ダイオードから出射され前記ビデオテープの終端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの終端を検出するための終端センサと、
前記操作手段を用いてユーザにより前記ビデオテープの巻き戻しの操作が指示されたときに、前記赤外線発光ダイオードから出射され前記ビデオテープの始端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの始端を検出するための始端センサと、
装置の各部を被うキャビネットとを備えたビデオテープ再生装置において、
前記検出制御手段は、
電源投入後に、所定の時間に亘って前記赤外線発光ダイオードの発光を停止させた状態で、前記始端センサ及び終端センサによって該始端センサ及び終端センサの周辺の光を検出させ、
前記始端センサがその周辺の光を検出したとき、該始端センサ側を遮光すべき旨のメッセージを前記映像・音声信号処理手段を介して出力させ、
前記終端センサがその周辺の光を検出したとき、該終端センサ側を遮光すべき旨のメッセージを前記映像・音声信号処理手段を介して出力させ、
前記所定の時間が経過した後、前記赤外線発光ダイオードの発光を開始させて、前記始端センサ及び終端センサによって、前記ビデオテープの始端及び終端の検出を開始し、
ユーザに装置の遮光が十分でないことを了知させることを可能としたことを特徴とするビデオテープ再生装置。 - 装填されたビデオテープカセットのリールを駆動する駆動手段と、
ビデオテープに記録された映像・音声信号を再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された映像・音声を出力する映像・音声信号処理手段と、
前記ビデオテープの始端又は終端を検出するために、該ビデオテープに光を照射する発光手段と、
前記発光手段から照射され前記ビデオテープの終端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの終端を検出するための終端センサと、
前記発光手段から照射され前記ビデオテープの始端部分を透過した光を受光して、該ビデオテープの始端を検出するための始端センサと、
前記駆動手段によってリールを介してビデオテープが駆動されているときに、該ビデオテープの始端及び終端を検出し、それに応じた制御を行う検出制御手段とを備えたビデオテープ再生装置において、
前記検出制御手段は、
電源投入後に、所定の時間に亘って前記発光手段の発光を停止させた状態で、前記始端センサ及び終端センサによって該始端センサ及び終端センサの周辺の光を検出させ、
前記始端センサ又は終端センサがそれらの周辺の光を検出したとき、装置の周辺を遮光すべき旨のメッセージを前記映像・音声信号処理手段を介して出力させ、
前記所定の時間が経過した後、前記発光手段の発光を開始させて、前記始端センサ及び終端センサによって、前記ビデオテープの始端及び終端の検出を開始し、
ユーザに装置の遮光が十分でないことを了知させることを可能としたことを特徴とするビデオテープ再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004243807A JP2006065898A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | ビデオテープ再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004243807A JP2006065898A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | ビデオテープ再生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006065898A true JP2006065898A (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=36112274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004243807A Withdrawn JP2006065898A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | ビデオテープ再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006065898A (ja) |
-
2004
- 2004-08-24 JP JP2004243807A patent/JP2006065898A/ja not_active Withdrawn
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