JP2006065717A - 情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】同一のユーザが複数のクライアント端末を利用しても、効率よく個人情報を管理できるようにする。
【解決手段】 個人情報生成部104が、制御部101の動作に基づいて、個人情報を生成し、個人情報記憶部105に記憶させる。差分情報生成部106は、個人情報が更新される前の状態と更新された後の状態を比較して、差分情報を生成する。暗号化部107は、差分情報を暗号化して、通信部108より管理サーバに送信し記憶させる。さらに、通信部108は、管理サーバより他のクライアント端末1により更新された個人情報との差分情報を要求し、取得する。復号部109は、暗号化された差分情報を復号する。差分情報付加部110は、復号した差分情報を個人情報記憶部105に記憶された個人情報に付加することにより、個人情報を更新する。本発明は、ブックマーク情報の管理に適用することができる。
【選択図】図3
【解決手段】 個人情報生成部104が、制御部101の動作に基づいて、個人情報を生成し、個人情報記憶部105に記憶させる。差分情報生成部106は、個人情報が更新される前の状態と更新された後の状態を比較して、差分情報を生成する。暗号化部107は、差分情報を暗号化して、通信部108より管理サーバに送信し記憶させる。さらに、通信部108は、管理サーバより他のクライアント端末1により更新された個人情報との差分情報を要求し、取得する。復号部109は、暗号化された差分情報を復号する。差分情報付加部110は、復号した差分情報を個人情報記憶部105に記憶された個人情報に付加することにより、個人情報を更新する。本発明は、ブックマーク情報の管理に適用することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、単一のユーザが、ブックマークやスケジュールなどの個人情報を複数の情報処理端末を用いても、プライバシを保護しつつ、単一の情報処理端末で管理しているかのように効率良く管理できるようにした情報処理システム、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
同一のユーザが、複数の情報処理端末を使用する機会が増えつつある。
例えば、同一のユーザが複数の情報処理端末を利用している場合、ユーザが使用する複数の情報処理端末に内蔵されコンテンツを閲覧するための個々のブラウザがインターネットに接続されたブックマーク管理サーバにブックマーク情報を供給することで、ブックマーク管理サーバが共通のブックマーク情報であるブックマーク情報リストを更新する。ユーザが、他の情報処理端末を使用する際、ブックマーク管理サーバにアクセスし、ブックマーク情報リストの情報に基づいて、ブックマーク情報を取得して利用することで、同一のユーザが複数の情報処理端末を使用しても、共通のブックマーク情報を使用できるようにすることで、効率良くブックマーク機能を管理できるようにするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−067328号公報
しかしながら、上述の手法では、各情報処理端末は、ブックマーク管理サーバで管理されるブックマーク情報リストそのものを読み出して利用する必要があるため、自らで保持している情報があるにも関わらず、毎回更新する度に、全データをダウンロードする必要が生じてしまうので、情報処理端末が通信速度などに余裕がある場合、あまり大きな問題とはならないが、通信速度の制限がある場合、例えば、携帯電話などでは、授受するデータ量の大小により通信に係る時間や費用が大きな負担となってしまう恐れがあるという課題があった。
また、ブックマーク情報リストは、プライバシに関わる情報であるにも関わらず、例えば、ブックマーク管理サーバ(例えば、ISP(Internet Service Provider)のサーバ)から何らかの理由により外部に漏れたり、管理者などにより不正に入手または閲覧されてしまう恐れがあり、プライバシを完全に保護することができないという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、ブックマーク情報に代表される個人情報を、更新されるときの差分情報を暗号化して管理することにより、単一のユーザが複数の情報処理端末を用いても、プライバシを守りつつ、単一の情報処理端末で管理しているかのように効率良く管理できるようにするものである。
本発明の情報処理システムは、第1の情報処理装置が、個人情報を更新する個人情報更新手段と、個人情報が個人情報更新手段により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成手段と、差分情報を暗号化する暗号化手段と、暗号化手段により暗号化された差分情報を、IDと共に第2の情報処理装置に送信する第1の送信手段と、IDに基づいて、第2の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する第1の受信手段と、第1の受信手段により受信された差分情報を、個人情報に付加する付加手段とを備え、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化手段により暗号化されている差分情報を受信する第2の受信手段と、第2の受信手段により受信された、暗号化手段により暗号化されている差分情報をIDと対応付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された、暗号化手段により暗号化されている差分情報を、IDに基づいて、第1の情報処理装置に送信する第2の送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の情報処理装置は、個人情報を更新する個人情報更新手段と、個人情報が個人情報更新手段により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成手段と、差分情報を暗号化する暗号化手段と、暗号化手段により暗号化された差分情報を、IDと共に他の情報処理装置に送信する送信手段と、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された差分情報を、個人情報に付加する付加手段とを備えることを特徴とする。
前記個人情報には、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、住所録情報、または、ブックマーク情報およびアクセスログ情報を含ませるようにすることができる。
前記アクセスログに基づいて、ブックマーク情報を予め設定された項目に振り分ける振り分け手段をさらに設けるようにさせることができる。
本発明の第1の情報処理方法は、個人情報を更新する個人情報更新ステップと、個人情報が個人情報更新ステップの処理により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成ステップと、差分情報を暗号化する暗号化ステップと、暗号化ステップの処理により暗号化された差分情報を、IDと共に他の情報処理装置に送信する送信ステップと、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する受信ステップと、受信ステップの処理により受信された差分情報を、個人情報に付加する付加ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、個人情報の更新を制御する個人情報更新制御ステップと、個人情報が個人情報更新制御ステップの処理により更新される前後の差分情報の生成を制御する差分情報生成制御ステップと、差分情報の暗号化を制御する暗号化制御ステップと、暗号化制御ステップの処理により暗号化された差分情報の、IDとの他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップと、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信された差分情報の、個人情報への付加を制御する付加制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、個人情報の更新を制御する個人情報更新制御ステップと、個人情報が個人情報更新制御ステップの処理により更新される前後の差分情報の生成を制御する差分情報生成制御ステップと、差分情報の暗号化を制御する暗号化制御ステップと、暗号化制御ステップの処理により暗号化された差分情報の、IDとの他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップと、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信された差分情報の、個人情報への付加を制御する付加制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の第2の情報処理装置は、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された、暗号化されている差分情報をIDと対応付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された、暗号化されている差分情報を、IDに基づいて、他の情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
前記差分情報は、他の情報処理装置により更新される個人情報の、更新される前後の差分からなる情報とすることができ、個人情報には、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、住所録情報、または、ブックマーク情報およびアクセスログ情報を含ませるようにすることができる。
前記差分情報は、他の情報処理装置により暗号化されており、他の情報処理装置のみが復号可能な情報とするようにすることができる。
本発明の第2の情報処理方法は、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報を受信する受信ステップと、受信ステップの処理により受信された、暗号化されている差分情報をIDと対応付けて記憶する記憶ステップと、記憶ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報を、IDに基づいて、他の情報処理装置に送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信された、暗号化されている差分情報のIDとの対応付けた記憶を制御する記憶制御ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報の、IDに基づいた、他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、受信制御ステップの処理により受信された、暗号化されている差分情報のIDとの対応付けた記憶を制御する記憶制御ステップと、記憶制御ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報の、IDに基づいた、他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の情報処理システムにおいては、第1の情報処理装置により、個人情報が更新され、個人情報が更新される前後の差分情報が生成され、差分情報が暗号化され、暗号化された差分情報が、IDと共に第2の情報処理装置に送信され、IDに基づいて、第2の情報処理装置より送信されてくる差分情報が受信され、受信された差分情報が、個人情報に付加され、第2の情報処理装置により、第1の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報が受信され、受信された、暗号化されている差分情報がIDと対応付けて記憶され、記憶された、暗号化されている差分情報が、IDに基づいて、第1の情報処理装置に送信される。
本発明の第1の情報処理装置においては、個人情報が更新され、個人情報が更新される前後の差分情報が生成され、差分情報が暗号化され、暗号化された差分情報が、IDと共に他の情報処理装置に送信され、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報が受信され、受信された差分情報が、個人情報に付加される。
本発明の第2の情報処理装置においては、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報が受信され、受信された、暗号化されている差分情報をIDと対応付けて記憶され、記憶された、暗号化されている差分情報が、IDに基づいて、他の情報処理装置に送信される。
本発明の第1の情報処理装置および第2の情報処理装置は、独立した装置であっても良いし、情報処理を行うブロックであっても良い。
本発明によれば、単一のユーザが複数の情報処理端末を用いても、プライバシを守りつつ、単一の情報処理端末で管理しているかのように個人情報を効率良く管理することが可能となる。また、個人情報を蓄積したISP(Internet Service Provider)のサーバから何らかの理由により個人情報が外部に漏れた場合においても、漏れた情報は暗号化処理が施されているため、容易には解読することはできず、ユーザのプライバシを守ることが可能となる。さらに、万一ISPのサーバを管理する管理者が何らかの理由により不正に個人情報を入手または閲覧しようとした場合においても、暗号化処理はユーザ自身が決めた方式に基づくため、容易には個人情報を入手または閲覧することはできず、その場合もユーザのプライバシを守ることが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
即ち、本発明の第1の情報処理装置は、個人情報を更新する個人情報更新手段(例えば、図3の個人情報生成部104)と、個人情報が個人情報更新手段により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成手段(例えば、図3の差分情報生成部106)と、差分情報を暗号化する暗号化手段(例えば、図3の暗号化部107)と、暗号化手段により暗号化された差分情報を、IDと共に他の情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図5のフローチャートにおけるステップS3の処理を実行する図3の通信部108)と、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する受信手段(例えば、図9のフローチャートにおけるステップS22の処理を実行する図3の通信部108)と、受信手段により受信された差分情報を、個人情報に付加する付加手段(例えば、図3の差分情報付加部110)とを備えることを特徴とする。
前記アクセスログに基づいて、ブックマーク情報を予め設定された項目に振り分ける振り分け手段(例えば、図39のパーソナライズ処理部207)をさらに設けるようにさせることができる。
本発明の第1の情報処理方法は、個人情報を更新する個人情報更新ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS42の処理)と、個人情報が個人情報更新ステップの処理により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS43の処理)と、差分情報を暗号化する暗号化ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS44の処理)と、暗号化ステップの処理により暗号化された差分情報を、IDと共に他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS45の処理)と、IDに基づいて、他の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する受信ステップ(例えば、図9のフローチャートにおけるステップS22の処理)と、受信ステップの処理により受信された差分情報を、個人情報に付加する付加ステップ(例えば、図9のフローチャートにおけるステップS25の処理)とを含むことを特徴とする。
本発明の第2の情報処理装置は、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報を受信する受信手段(例えば、図5のフローチャートのステップS11の処理を実行する図4の通信部127)と、受信手段により受信された、暗号化されている差分情報をIDと対応付けて記憶する記憶手段(例えば、図4の差分情報記憶部123)と、記憶手段に記憶された、暗号化されている差分情報を、IDに基づいて、他の情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図9のフローチャートのステップS34の処理を実行する図4の通信部127)とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の情報処理方法は、他の情報処理装置より、IDと共に送信された、暗号化されている差分情報を受信する受信ステップ(例えば、図5のフローチャートのステップS11の処理)と、受信ステップの処理により受信された、暗号化されている差分情報をIDと対応付けて記憶する記憶ステップ(例えば、図5のフローチャートのステップS12の処理)と、記憶ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報を、IDに基づいて、他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図9のフローチャートのステップS34の処理)とを含むことを特徴とする。
尚、情報処理システム、記録媒体、およびプログラムについては、情報処理方法と同様であるので、その説明は省略する。
図1は、本発明を適用した個人情報管理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
クライアント端末1−1,1−2は、同一のユーザにより利用されている情報処理端末であり、個人情報であるブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、および住所録情報を管理しており、更新されると差分情報を生成し、暗号化した後、ユーザを識別するIDと共にインターネット2を介して管理サーバ3に供給する。また、クライアント端末1−1,1−2は、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、および住所録情報の差分情報を管理サーバ3に問い合わせて、取得することにより、記憶している個人情報に付加することで、最新の個人情報に更新する。
クライアント端末1−1,1−2は、サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−nにアクセスし、各種のデータを授受する。
管理サーバ3は、クライアント端末1−1,1−2より供給されてくる個人情報であるブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、および住所録情報の更新情報との差分情報を、暗号化された状態のままユーザを識別するIDと対応付けて記憶し、クライアント端末1−1,1−2からの要求に応じて、供給する。
尚、以降において、クライアント端末1−1,1−2、および、サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−nを特に区別する必要がない場合、単に、クライアント端末1、および、サービスプロバイダサーバ4と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
次に、図2を参照して、クライアント端末1のハードウェアの構成について説明する。
CPU(Central Processing Unit)21は、ROM(Read Only Memory)22、または記憶部28に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)23には、CPU21が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU21、ROM22、およびRAM23は、バス24により相互に接続されている。
CPU21には、バス24を介して入出力インタフェース15が接続されている。入出力インタフェース25には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部26、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部27が接続されている。CPU21は、入力部26から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU21は、処理の結果得られた画像や音声等を出力部27に出力する。
入出力インタフェース25に接続されている記憶部28は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU21が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部29は、外部のサーバなどの情報処理装置とインターネット2などに代表されるネットワークを介して通信する。
また、記憶部28は、各種のプログラムを記憶しており、CPU21は、これらのプログラムを読み出して対応する処理を実行する。記憶部28は、例えば、基本プログラムであるOSや、ドライバを記憶している。記憶部28に記憶されるプログラムは、上述のほかにも、通信部29を介してプログラムを取得して記憶するようにしてもよい。
入出力インタフェース15に接続されているドライブ30は、磁気ディスク41、光ディスク42、光磁気ディスク43、或いは半導体メモリ44などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部18に転送され、記憶される。
尚、管理サーバ3、および、サービスプロバイダサーバ4についても、その構成は、図2を参照して説明したクライアント端末1と同様の構成であるので、その説明は、省略するものとする。
次に、図3を参照して、クライアント端末1により実現される機能について説明する。
制御部101は、クライアント端末1の動作の全体を制御しており、入力操作画面を表示部103に対して表示させるとともに、操作部102が操作されることにより入力されたコマンドに従って、例えば、通信部108を制御して、サービスプロバイダサーバ4にアクセスさせると共に、アクセスしたサービスプロバイダサーバ4より所定のデータをダウンロードして、その結果を表示部103に表示させる。
制御部101は、操作部102の操作内容に応じた情報を個人情報生成部104に供給する。制御部101は、個人情報記憶部105に記憶された情報を必要に応じて読み出し、使用する。より具体的には、個人情報がブックマーク情報である場合、制御部101は、そのブックマーク情報を読み出して、表示部103に表示する。また、個人情報が、ポータルサイト情報である場合、制御部101は、そのポータルサイト情報を読み出して、表示部103に表示する。さらに、個人情報が、スケジュール情報である場合、制御部101は、そのスケジュール情報に基づいて、スケジュール管理をするための表示画面を生成して、表示部103に表示する。また、個人情報が、住所録情報である場合、制御部101は、その住所録情報に基づいて、住所録管理をするための表示画面を生成して、表示部103に表示する。
個人情報生成部104は、制御部101の動作内容に応じて個人情報を生成し、個人情報記憶部105に記憶させる。個人情報は、例えば、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、および住所録情報である。従って、個人情報としてブックマーク情報を扱う場合、制御部101は、ブラウザとして機能しているので、個人情報生成部104は、ブラウザとして機能する制御部101の動作においてブックマークとして登録されるURI(Uniform Resource Identifier)の情報を個人情報として生成する。
また、個人情報が、ポータルサイト情報である場合、個人情報生成部104は、制御部101により登録されたポータルサイトのURIの情報に基づいて、個人情報を生成する。
さらに、個人情報が、スケジュール情報である場合、制御部101は、スケジュール管理のソフトウェアプログラムとして機能することになるため、個人情報生成部104は、制御部101により生成されたスケジュール情報に基づいて、個人情報を生成する。
また、個人情報が、住所録情報である場合、制御部101は、住所録を管理するためのソフトウェアプログラムとして機能することになるため、個人情報生成部104は、制御部101により生成された住所録情報に基づいて、個人情報を生成する。
差分情報生成部106は、個人情報記憶部105に記憶されている情報と、更新により書き換えられる個人情報との差分となる情報、すなわち、変更部分の情報を差分情報として生成して、暗号化部107に供給する。暗号化部107は、差分情報生成部106より供給される差分情報を暗号化して通信部108に供給する。また、暗号化部107は、登録処理において、差分情報と共に個人情報を暗号化して、通信部108に供給する。
通信部108は、図2の通信部29に対応するものであり、モデムなど空構成されるものであって、制御部103により制御されており、制御部101によりアクセスが指示されたURIにアクセスして、データを授受すると共に、暗号化部107により暗号化された個人情報および差分情報を、ユーザを識別するIDと共に、管理サーバ3に送信する。尚、暗号化された個人情報が管理サーバ3に送信されるのは、登録時の処理のみであり、以降は、差分情報のみが送信される。
また、通信部108は、管理サーバ3より読み出された暗号化されている個人情報および差分情報を取得して、復号部109に供給する。
復号部109は、通信部108を介して、管理サーバ3より供給された、暗号化されている個人情報、および、差分情報を復号し、差分情報付加部110に供給する。尚、この暗号化に際して使用される暗号鍵は、ユーザ個人により設定される秘密鍵であって、本人以外が知りえない情報である。従って、通常、暗号化された個人情報、および、差分情報は、本人以外は復号することができない。
差分情報付加部110は、復号部109より供給された、復号された差分情報に基づいて、今現在個人情報記憶105に記憶されている個人情報に差分情報を付加することで、その他のクライアント端末1により個人情報が更新されていても、最新の状態に更新して、個人情報記憶部105に記憶させる。
次に、図4を参照して、管理サーバ3の構成について説明する。
管理サーバ3の管理部122は、管理サーバ3の動作の全体を制御しており、クライアント端末1より、ユーザを識別するIDと共に、暗号化された個人情報および差分情報が送信されてきた場合、通信部121を制御して受信させ、暗号化されている差分情報を差分情報記憶部123に記憶させ、暗号化されている個人情報を個人情報記憶部124に記憶させる。より詳細には、管理部122は、暗号化されている個人情報および差分情報をそれぞれユーザを識別するIDに対応付けた情報リストとしてメモリ122aに記憶し、暗号化されている差分情報を差分情報記憶部123に記憶させ、暗号化されている個人情報を個人情報記憶部124に記憶させる。尚、暗号化されている個人情報がクライアント端末1より送信されてくるのは、最初の登録時のみであり、以降は、差分情報のみが送信されてくる。
また、管理部122は、クライアント端末1よりユーザを識別するIDと共に、個人情報や差分情報の問合せがあると、ユーザを識別するIDに基づいて、メモリ122aに記憶された情報リストに基づいて、個人情報および差分情報を読み出し、通信部121を制御して、問合せのあったクライアント端末1に送信する。
次に、図5のフローチャートを参照して、個人情報および差分情報の登録処理について説明する。
ステップS1において、個人情報生成部104は、個人情報と差分情報を生成し、個人情報記憶部105に記憶させる。例えば、個人情報生成部104は、個人情報がブックマーク情報である場合、PINFO_A_Client.txtというファイルを個人情報として生成する(Aは、ユーザ名またはIDを示す)。例えば、ブックマークが登録されていない状態であった場合、PINFO_A_Client.txtは図6で示されるように生成される。すなわち、図6で示されるように、PINFO_A_Client.txtの第1行目は、空欄とされる。PINFO_A_Client.txtの第2行目は、「initial version 1.00」と記述されており、このPINFO_A_Client.txtのバージョンが記述されている。さらに、PINFO_A_Client.txtの第3行目には、「date 2003/11/11」と記述されており、PINFO_A_Client.txtが、2003年11月11日に生成されたことが記述されている。
このとき、差分情報生成部106は、PINFO_A_Client.txtで示される個人情報が更新される前と後の差分情報を生成する。しかしながら、ここでは、最初の登録であって、図6で示されるPINFO_A_Client.txtは、最初に生成されたファイルであるので、差分情報が存在しないことになる。
例えば、個人情報がブックマーク情報であった場合、「http://www.aaaa.co.jp/index.html」が、操作部102が操作されることにより、新たにブックマークとして登録される操作がなされた場合、制御部101は、新たに登録されたブックマークの情報を個人情報生成部104に供給する。この情報に基づいて、個人情報生成部104は、例えば、図7で示されるように、PINFO_A_Client.txtに登録されたブックマークの情報を付加して更新し、個人情報記憶部105に記憶させる。図7においては、第1行目乃至第3行目は、図6を参照して説明したものと同様である。第4行目には、「http://www.aaaa.co.jp/index.html」が記述されており、ブックマークとして登録されたURIの情報が記述される。
さらに、このとき、PINFO_A_Client.txtは、上述したように、個人情報として最初に登録されるものであるので、更新前のPINFO_A_Client.txtが存在しないので、差分情報は存在しないことになる。ただし、差分情報生成部106は、PINFO_A_patch.txtという差分情報を記述するためのファイルを生成する。ここでは、差分情報が存在しないので、実際には、PINFO_A_patch.txtは、空のファイルとなる。
ステップS2において、暗号化部107は、個人情報記憶部105に記憶されている個人情報と、差分情報生成部106より供給される差分情報を、ユーザの秘密鍵で暗号化し、通信部108に供給する。より具体的には、暗号化部107は、ブックマーク情報の個人情報PINFO_A_Client.txtを暗号化し、PINFO_A_Client.txt.enc(.encは暗号化されたファイルであることを示す)という暗号化ファイルを生成すると共に、ブックマーク情報の差分情報PINFO_A_patch.txtを暗号化して、PINFO_A_patch.txt.encという暗号化ファイルを生成して、通信部108に供給する。
ステップS3において、通信部108は、暗号化された個人情報と差分情報にユーザを識別するIDを付して管理サーバ3に送信する。より詳細には、通信部108は、制御部101の指示と共に供給されるユーザを識別するIDを、暗号化部107より供給される暗号化された個人情報PINFO_A_Client.txt.encと差分情報PINFO_A_patch.txt.encに付加して管理サーバ3に送信する。
ステップS11において、管理部122は、通信部121を制御して、ユーザを識別するIDと共に、クライアント端末1から暗号化された個人情報と個人情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。すなわち、より具体的には、個人情報がブックマーク情報である場合、管理部122は、通信部121を制御して、暗号化されたブックマーク情報の個人情報であるPINFO_A_Client.txt.encと差分情報PINFO_A_patch.txt.encが、クライアント端末1より送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定されるまでその処理を繰り返す。
ステップS11において、例えば、ステップS3の処理により、ユーザを識別するIDと共に、個人情報と差分情報が送信されてきたと判定された場合、その処理は、ステップS12に進む。
ステップS12において、管理部122は、送信されてきた暗号化されている個人情報と差分情報を取得して、それぞれ個人情報記憶部124および差分情報記憶部123に記憶させる。
ステップS13において、管理部122は、記憶した個人情報と差分情報をユーザを識別するIDに対応付けてリスト情報に登録し、メモリ122aに記憶させる。より具体的には、管理部122は、図8で示されるようなリスト情報を生成して、メモリ122aに記憶させる。すなわち、図8においては、図中の左列にユーザを識別するIDが記録され、中央列に個人情報が記録され、さらに、右列に差分情報が記録されており、図8の場合、最上段では、ID=1のユーザの個人情報が、PINFO_A_Client.txt.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPINFO_A_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。また、第2段目では、ID=2のユーザの個人情報が、PINFO_B_Client.txt.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPINFO_B_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。さらに、同様にして、第3段目では、ID=3のユーザの個人情報が、PINFO_C_Client.txt.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPINFO_C_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。尚、説明は省略するが、以降において、各ユーザを識別するIDに対応したユーザの個人情報と差分情報がリスト情報として記録されている。
管理部122は、メモリ122aに記憶された図8で示されるような、リスト情報に基づいて、ユーザを識別するIDに対応付けて個人情報と差分情報を管理することにより、問合せがあった場合、問合せのあったユーザを識別するIDに基づいて、個人情報と差分情報を読み出すことが可能となる。
ステップS14において、管理部122は、通信部121を制御して、登録完了を示す応答をクライアント端末1に送信する。
ステップS4において、制御部101は、通信部108を制御して、管理サーバ3より登録完了を示す応答があったか否かを判定し、応答がない場合、その処理は、ステップS5に進む。ステップS5において、制御部101は、ユーザを識別するIDと共に、暗号化された個人情報と差分情報を送信してから所定の時間が経過したか否かを判定し、例えば、所定の時間が経過していないとき、その処理は、ステップS4に戻る。すなわち、暗号化された個人情報と差分情報を送信してから所定の時間が経過するまで、ステップS4,S5の処理が繰り返され、登録完了の応答を待つ状態となる。
ステップS5において、所定の時間が経過した場合、その処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS4において、例えば、ステップS11の処理により登録完了の応答が送信されてきた場合、その処理は終了する。
以上の処理により、クライアント端末1から管理サーバ3に対して、管理を依頼する個人情報と差分情報が登録されることになる。
次に、図9のフローチャートを参照して、クライアント端末1が管理サーバ3から個人情報および差分情報を読み出す処理について説明する。
ステップS21において、制御部101は、通信部108を制御して、ユーザを識別するIDと共に、個人情報と差分情報を問い合わせる。このとき、例えば、クライアント端末1−1が、図5のフローチャートを参照して説明した登録処理を実行していたような場合、登録処理の際、個人情報は、自らで保持しているので、ユーザを識別するIDに基づいて、差分情報のみを問い合わせる(要求する)。一方、例えば、クライアント端末1−2が、図5のフローチャートを参照して説明した登録処理を実行していないような場合、個人情報そのものが存在しないので、ユーザを識別するIDと共に、個人情報および差分情報を問い合わせる(要求する)。
ステップS31において、管理部122は、通信部121を制御して、クライアント端末1よりユーザを識別するIDに基づいて、個人情報および差分情報、または、差分情報の問合せがあったか否かを判定し、問い合わせがあったと判定されるまで、その処理を繰り返す。ステップS31において、例えば、ステップS21の処理により、クライアント端末1よりユーザを識別するIDと共に問合せがあったと判定された場合、その処理は、ステップS32に進む。
ステップS32において、管理部122は、問い合わせてきたクライアント端末1が個人情報を保持しているか、すなわち、図5のフローチャートを参照して説明した登録処理が行われて、個人情報が予め個人情報記憶部105に記憶されているか否かを判定する。例えば、問い合わせてきたのが、図5のフローチャートを参照して説明した登録処理を実行していないクライアント端末1−2であった場合、個人情報がないと判定され、その処理は、ステップS33に進む。
ステップS33において、管理部122は、メモリ122aに記憶されている情報リストに問い合わせて、通信部121を介して問い合わせてきたクライアント端末1より送信されてきたユーザを識別するIDに対応する暗号化されている個人情報と差分情報を読み出して、通信部121を制御して、クライアント端末1−2に送信させる。例えば、ユーザを識別するIDが1であった場合、管理部122は、個人情報としてのブックマーク情報であるPINFO_A_Client.txt.encを個人情報記憶部124より読み出し、差分情報であるPINFO_A_patch.txt.encを差分情報記憶部123より読み出して、通信部121を制御してクライアント端末1−2に送信させる。
一方、ステップS32において、例えば、問い合わせてきたのが、図5のフローチャートを参照して説明した登録処理を実行したクライアント端末1−1であった場合、個人情報があると判定され、その処理は、ステップS34に進む。
ステップS34において、管理部122は、メモリ122aに記憶されている情報リストに問い合わせて、通信部121を介して問い合わせてきたクライアント端末1より送信されてきたユーザを識別するIDに対応する暗号化されている差分情報を読み出して、通信部121を制御して、クライアント端末1−1に送信させる。例えば、ユーザを識別するIDが1であった場合、管理部122は、差分情報であるPINFO_A_patch.txt.encを差分情報記憶部123より読み出して、通信部121を制御してクライアント端末1−1に送信させる。
ステップS22において、制御部101は、通信部108を制御して、管理サーバ3より応答があったか否かを判定し、応答がない場合、その処理は、ステップS23に進む。ステップS23において、制御部101は、問い合わせてから所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過していないと判定した場合、その処理は、ステップS22に戻る。すなわち、制御部101は、管理サーバ3に対して、個人情報および差分情報を問い合わせてから、所定の時間が経過するまで、ステップS22,S23の処理が繰り返されて、応答待ちの状態となる。ステップS23において、所定の時間が経過したと判定された場合、その処理は、ステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS22において、例えば、ステップS33またはS34の処理により、暗号化された個人情報および差分情報、または、差分情報のみが送信されてきて、応答があったと判定された場合、その処理は、ステップS24に進む。
ステップS24において、復号部109は、通信部108により受信された暗号化されている個人情報および差分情報、または、差分情報のみを自らの秘密鍵で復号して、差分情報付加部110に供給する。すなわち、例えば、個人情報としてのブックマーク情報であるPINFO_A_Client.txt.encと、差分情報であるPINFO_A_patch.txt.encが受信された場合、復号部109は、自らの秘密鍵を用いて復号し、ブックマークからなる個人情報をPINFO_A_Client.txtに復号し、差分情報をPINFO_A_patch.txtに復号する。また、例えば、差分情報であるPINFO_A_patch.txt.encのみが受信された場合、復号部109は、自らの秘密鍵を用いて復号し、差分情報をPINFO_A_patch.txtに復号する。
ステップS25において、例えば、個人情報と差分情報が送信されてきた場合、差分情報付加部110は、復号した個人情報に復号した差分情報を当てて個人情報を最新の情報に更新して個人情報記憶部105に記憶する。また、差分情報のみが送信されてきた場合、復号された差分情報を用いて、個人情報記憶部105に記憶された個人情報に当て最新情報に更新して、個人情報記憶部105に記憶させる。
以上の処理により、制御部101は、ユーザが複数のクライアント端末1−1,1−2を使用していたとしても、個人情報記憶部105に記憶されている最新の個人情報(ここでは、ブックマーク情報)をユーザに提示することが可能となる。
すなわち、ユーザが、上述した図5のフローチャートを参照して説明した登録処理を実行したクライアント端末1−1を使用した場合、自らの個人情報記憶部105には、登録時に個人情報が記憶されているので、差分情報のみを管理サーバ3より取得するのみで、個人情報を最新の情報に更新させることができる。また、ユーザが、上述した図5のフローチャートを参照して説明した登録処理を実行していないクライアント端末1−2を使用した場合、自らの個人情報記憶部105には、個人情報が記憶されていないので、個人情報と差分情報を管理サーバ3より取得することで、個人情報を最新の情報に更新可能な状態で取得することが可能となり、同一のユーザがクライアント端末1−1,1−2のいずれを使用していても、あたかも同一のクライアント端末を使用しているかのように利用することが可能となる。また、個人情報および差分情報については、管理サーバ3や、インターネット2を介して通信されている間に万が一第3者に傍受されるようなこと(例えば、個人情報がISPなどから何らかの理由により漏洩したり、ISPの管理者が不正に入手しようとしたりするようなこと)があったとしても、ユーザ毎に設定された秘密鍵により暗号化されているので、ブックマーク情報などのプライバシを保護することが可能となる。
尚、今の例においては、差分情報は空の情報であるため、実際に、差分情報を用いて個人情報を更新させる説明については省略している。差分情報を個人情報に付加する処理については、後述する。
次に、図10のフローチャートを参照して、クライアント端末1と管理サーバ3の更新処理について説明する。尚、ここでは、個人情報がブックマーク情報である場合について説明する。尚、図10のフローチャートにおけるステップS46,S47,S63の処理については、図5のフローチャートを参照して説明したステップS4,S5,S14の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS41において、制御部101は、個人情報記憶部101に記憶されている、更新前の個人情報を保存する。すなわち、制御部101は、更新前の個人情報のファイルであるPINFO_A_Client.txtを、例えば、old/PINFO_A_Client.txtとして個人情報記憶部105に保存させる。例えば、読み出し処理により読み出されたブックマーク情報の場合、図7で示されたようなPINFO_A_Client.txtが、更新前のブックマーク情報のファイルであるold/PINFO_A_Client.txtとして保存される。
ステップS42において、制御部101は、個人情報生成部104により、個人情報として新たなブックマーク情報が付加された個人情報を更新する。すなわち、個人情報であるブックマークのファイルであるPINFO_A_Client.txtを更新して、個人情報記憶部105に記憶させる。例えば、ブックマークとしてURIとして「http://www.bbbb.co.jp/index.html」が追加された場合、PINFO_A_Client.txtは、図11で示されるような状態で更新される。すなわち、図11においては、第1行目乃至第4行目までは、図7を参照して説明したold/PINFO_A_Client.txtと同様の記述がなされているが、第5行目では、新たにURIとして追加された「http://www.bbbb.co.jp/index.html」が記述されている。
ステップS43において、差分情報生成部106は、差分情報を生成する。すなわち、上述した更新されたブックマーク情報であるPINFO_A_Client.txtと、更新前のold/PINFO_A_Client.txtの差分情報を生成する。より具体的には、例えば、差分情報生成部106は、Linuxコマンドで使用されるdiffを実行して、差分情報であるPINFO_A_patch.txtを生成する。
ここで、diffコマンドについて説明する。diffコマンドは、2のファイルを比較して、それらの記述の違いを、表現するものである。diffコマンドには、オプションとして「-u」、「-r」または、「-N」を付加することが可能である。オプション「-u」は、unified出力形式とすることを指定する。尚、unified出力形式については、詳細を後述する。オプション「-r」は、ディレクトリを比較するとき、見つかった左部ディレクトリを全て再帰的に比較するように指定する。さらに、オプション「-N」は、ディレクトリを比較する際、一方のディレクトリにのみファイルが存在するようなとき、他方のディレクトリには同名の空のファイルがあるかのように動作させることを指定する。差分情報生成部106は、例えば、「
diff -urN PINFO_A_CLIENT.txt ./old/PINFO_A_CLIENT.txt > PINFO_A_patch.txt」を実行することで、図12で示されるような差分情報であるPINFO_A_patch.txtを生成する。
すなわち、図12においては、第1行目には、「--- old/PINFO_A_CLIENT.txt 2003-11-11 17:51:32.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月11日の17時51分32秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./PINFO_A_CLIENT.txt 2003-11-11 17:52:07.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月11日の17時52分07秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -1,4 +1,5 @@」と示され、第4行目乃至第7行目については、第7行目の先頭位置に「+」が付されている以外は、図11の更新されたPINFO_A_Client.txtの第2行目乃至第5行目までと同様の内容が記述されている。すなわち、第3行目の記述は、更新前の第1行目以降の4行の範囲の記述が、第4行目乃至第7行目に記述されている更新後の第1行目以降の5行の範囲の記述に変更したことを示している。また、このとき、第7行目の記述が、更新前の記述に対して付加されていることを示す「+」が付加されている。尚、上述したunified形式とは、図12で示されるような記述形式であり、先頭2行で、更新前のファイル名と生成時刻、および、更新後のファイル名と生成時刻を記述し、第3行目で、差分情報となっている個人情報内の位置を示す情報を記述し、以下の行に実際に更新がなされた差分となる情報を記述する形式である。
ここで、図10のフローチャートの説明に戻る。
ステップS44において、暗号化部107は、差分情報生成部106により生成された差分情報を自らの秘密鍵で暗号化する。
ステップS45において、制御部101は、通信部108を制御して、暗号化部107により暗号化された差分情報にユーザを識別するIDを付して管理サーバ3に送信させる。
ステップS61において、管理サーバ3の管理部122は、通信部121を制御して、クライアント端末1から差分情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS45の処理により、差分情報が送信されてきた場合、その処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、管理部122は、送信されてきた暗号化されている差分情報をユーザを識別するIDに対応付けて差分情報記憶部123に記憶させる。すなわち、管理部122は、メモリ122aに記録されているリスト情報に基づいて、差分情報を差分情報記憶部123に記憶させる。
以上の処理により、クライアント端末1により個人情報として、ブックマーク情報が更新された場合、差分情報が暗号化された状態で管理サーバ3に記録されるので、他のクライアント端末1が個人情報を更新させることが可能となり、複数のクライアント端末1を使用しても、あたかも1台のクライアント端末1で個人情報を管理しているかの用に管理することが可能となる。
より詳細には、例えば、図10のフローチャートによる更新処理をクライアント端末1−1が実行した状態で、クライアント端末1−2が、差分情報を取得することにより、クライアント端末1−2は、差分情報に基づいて、個人情報を最新の状態に更新することが可能となる。
すなわち、上述した図9のフローチャートにおけるステップS25において、差分情報付加部110は、上述した図12で示されるような差分情報を取得し、個人情報記憶部105に記憶されている更新前の個人情報に当てる。より具体的には、差分情報付加部110は、例えば、Linuxのpatchコマンドを用いて、ブックマーク情報の差分情報であるPINFO_A_patch.txtを用いて、「
patch < PINFO_A_patch.txt」を実行して、図7で示されるような更新前のブックマーク情報の個人情報であるPINFO_A_Client.txtに当てることで、個人情報であるPINFO_A_Client.txtを図11で示されるような最新の更新状態にする。
結果として、更新処理そのものをしていないクライアント端末1−2においても、クライアント端末1−1により実行された更新処理が反映されたブックマーク情報からなる個人情報を取得することが可能となるので、ユーザは、複数のクライアント端末1を使用しても、1台のクライアント端末1でブックマーク情報を管理しているかのような感覚で使用することが可能となり、ブックマーク情報を効率良く管理することが可能となる。さらに、個人情報、および、差分情報を自らの秘密鍵で管理サーバ3で管理するため、個人情報や差分情報の第3者に対しての漏洩を抑制することが可能となるため、プライバシを保護することが可能となる。
以上においては、個人情報としてブックマーク情報を利用した場合の例について説明してきたが、個人情報としては、ブックマーク情報でなくてもよく、例えば、ポータルサイト情報であっても良い。
ポータルサイトの場合、上述した、図5のステップS13においては、図13で示されるようなリスト情報が生成されることになる。すなわち、図13においては、図中の左列にユーザを識別するIDが記録され、中央列に個人情報が記録され、さらに、右列に差分情報が記録されており、図13の場合、最上段では、ID=1のユーザの個人情報が、Portal_A.html. encの暗号化ファイルであり、差分情報がPortal_A_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。また、第2段目では、ID=2のユーザの個人情報が、Portal_B.html.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPortal_B_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。さらに、同様にして、第3段目では、ID=3のユーザの個人情報が、Portal_C.html.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPortal_C_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。
ここで、Portal_A.htmlは、例えば、図14で示されるように、各ユーザのポータルサイトがhtml形式で記述されたものである。図14においては、第1行目は、空行となっている、第2行目においては「<!-- date 2003/11/15 -->」と記述されており、このファイルが記述された日時が2003年11月15日であることが記述されている。第3行目および第21行目では、このファイルの記述範囲が宣言されている。第4行目乃至第9行目は、第6行目に記述されている「Mr.A ポータル」がヘッダとして表示されることが記述されている。第10行目乃至第14行目では、ジャンルとして「新聞」が表示されることが示されており、「X新聞」、および「Y新聞」が表示され、それぞれが選択されると「"http://www.newspaperA.co.jp/"」、および、「"http://www.newspaperB.co.jp/"」にジャンプすることが示されている。第15行目乃至第20行目では、ジャンルとして「スポーツ」が表示されることが示されており、「サッカー情報」、および「相撲情報」が表示され、それぞれが選択されると「"http://www.info_soccer.co.jp/"」、および、「"http://www.info_sumo.co.jp/"」にジャンプすることが示されている。
例えば、図5のフローチャートの処理により、クライアント端末1−1が管理サーバ3に対して、図14で示されるようなPortal_A.htmlを登録した後、クライアント端末1−1が、図9のフローチャートの読出処理により読み出した後、さらに、図10のフローチャートにおけるステップS42の処理により、例えば、図15で示されるように更新するものとする。ここで、図15で示されるPortal_A.htmlは、図14のPortal_A.htmlに対して、第18行目の「<li><a href="http://www.info_baseball.co.jp/">野球情報</a>」が挿入された状態で更新されている。尚、この記述により、スポーツのジャンルにおいて「野球情報」が表示され、選択されると、「"http://www.info_baseball.co.jp/"」にジャンプすることが記述される。
さらに、ステップS43において、差分情報生成部106は、「diff -urN ./old/Portal_A.html ./Portal_A.html > Portal_A_patch.txt」を実行することにより、図16で示されるような差分情報であるPortal_A_patch.txtを生成する。
すなわち、図16においては、第1行目には、「--- ./old/Portal_A.html 2003-11-17 16:18:37.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月17日の16時18分37秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./Portal_A.html 2003-11-17 16:21:35.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月17日の16時21分35秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -1,4 +1,4 @@」と示され、第4行目には、先頭位置に「-」が付されて、図14の第2行目が記述され、第5行目には、先頭位置に「+」が付されて、図15の第2行目が記述され、第6行目乃至第8行目については、図15の更新されたPortal_A.htmlの第3行目乃至第5行目までと同様の内容が記述されている。すなわち、第3行目の記述は、更新前の第1行目以降の4行の範囲の記述が、第5行目乃至第8行目に記述されている更新後の第1行目以降の4行の範囲の記述に変更したことを示している。また、このとき、第5行目の記述が、更新前の記述に対して付加されていることを示す「+」が付加されており、逆に、第4行目の記述が、更新前の記述に対して削除されていることを示す「-」が付加されている。
さらに、第9行目には「@@ -14,6 +14,7 @@」と示され、第10行目乃至第16行目には、図15の更新されたPortal_A.htmlの第15行目乃至第21行目までと同様の内容が記述されている。すなわち、第9行目の記述は、更新前の第14行目以降の6行の範囲の記述が、第15行目乃至第21行目に記述されている更新後の第14行目以降の7行の範囲の記述に変更したことを示している。また、このとき、第13行目の記述が、更新前の記述に対して付加されていることを示す「+」が付加されている。
このようにして生成された差分情報であるPortal_A_patch.txtが、管理サーバ3の差分情報記憶部123に記憶されることになる。
さらに、この状態で、クライアント端末1−2が、図9のフローチャートの読出処理により管理サーバ3より図16で示した差分情報を取得し、ステップS25の処理により、登録された図14で示されるような、個人情報であるPortal_A.htmlに当てることにより、図15で示されるようなPortal_A.htmlに更新することで、Portal_A.htmlの更新処理そのものをしていないクライアント端末1−2においても、クライアント端末1−1において更新されたPortal_A.htmlを利用することが可能となる。
さらに、クライアント端末1−2が、図10のフローチャートの更新処理におけるステップS42の処理により、個人情報であるPortal_A.htmlが図17で示されるように、更新される場合、ステップS43において、図18で示されるような差分情報が生成される。
すなわち、図17においては、図15で示されるPortal_A.htmlの記述に対して、第21行目乃至第25行目の記述が追記されており、第21行目で示されるように、ジャンルとして「旅行」が追記され、第23行目の記述により「アジア旅行情報」が表示され、選択されると「"http://www.info_travel_asia.co.jp/"」にジャンプすることが示されている。
さらに、この記述に基づいて、ステップS43において、差分情報生成部106により「diff -urN ./old/Portal_A.html ./Portal_A.html > Portal_A_patch.txt」が実行され、図18で示されるような差分情報であるPortal_A_patch.txtが生成される。
すなわち、図18においては、第1行目には、「--- ./Portal_A.html 2003-11-17 16:40:50.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月17日の16時40分50秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./new/Portal_A.html 2003-11-17 16:43:45.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月17日の16時43分45秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -1,4 +1,4 @@」と示され、第4行目には、先頭位置に「-」が付されて、図15の第2行目が記述され、第5行目には、先頭位置に「+」が付されて、図17の第2行目が記述され、第6行目乃至第8行目については、図17の更新されたPortal_A.htmlの第3行目乃至第5行目までと同様の内容が記述されている。すなわち、第3行目の記述は、更新前の第1行目以降の4行の範囲の記述が、第5行目乃至第8行目に記述されている更新後の第1行目以降の4行の範囲の記述に変更したことを示している。また、このとき、第5行目の記述には、更新前の記述に対して付加されていることを示す「+」が付加されており、逆に、第4行目の記述には、更新前の記述に対して削除されていることを示す「-」が付加されている。
さらに、第9行目には「@@ -17,5+17,9 @@」と示され、第10行目乃至第18行目には、図17の更新されたPortal_A.htmlの第18行目乃至第26行目までと同様の内容が記述されている。すなわち、第9行目の記述は、更新前の第17行目以降の5行の範囲の記述が、第10行目乃至第18行目に記述されている更新後の第17行目以降の9行の範囲の記述に変更したことを示している。また、このとき、第13行目乃至第16行目の記述には、更新前の記述に対して付加されていることを示す「+」が付加されている。
さらに、この状態で、クライアント端末1−1が、図9のフローチャートの読出処理により管理サーバ3より図18で示した差分情報を取得し、ステップS25の処理により、自らの個人情報記憶部105に記憶されている図15で示されるような、個人情報であるPortal_A.htmlに当てることにより、図17で示されるようなPortal_A.htmlに更新することで、Portal_A.htmlの更新処理そのものをしていない(図17の第21行目乃至第25行目の記述を追加する処理をしていない)クライアント端末1−1においても、クライアント端末1−2において更新されたPortal_A.htmlを利用することが可能となる。
さらに、クライアント端末1−1において、図10のフローチャートを参照して説明した更新処理により、上述した図17で示されるようなPortal_A.htmlの追記が気に入らないので削除して、図15の状態に戻した場合、ステップS43においては、図19で示されるような差分情報が生成されることになる。尚、図15の状態に戻したPortal_A.htmlは、図15の状態に比してファイルが更新された日時の情報(第2行目の記述)以外は、同一であるので図示は省略し、更新時刻については、2003年11月18日であるものとする。
すなわち、図19においては、第1行目には、「--- ./new/Portal_A.html 2003-11-17 16:43:45.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月17日の16時43分45秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./Portal_A.html 2003-11-17 16:50:55.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月17日の16時50分55秒に生成されたことが示されている。尚、図19においては、更新前のPortal_A.htmlに対して「/new」が付されており、更新後のPortal_A.htmlには、付されていない。
さらに、第3行目には「@@ -1,4 +1,4 @@」と示され、第4行目には、先頭位置に「-」が付されて、図17の第2行目が記述され、第5行目には、先頭位置に「+」が付されて、更新後の第2行目が記述され、第6行目乃至第8行目については、更新されたPortal_A.htmlの第3行目乃至第5行目までと同様の内容が記述されている。
さらに、第9行目には「@@ -17,9+17,5 @@」と示され、第10行目乃至第18行目には、更新された(図17と同様の)Portal_A.htmlの第18行目乃至第26行目までと同様の内容が記述されている。すなわち、第9行目の記述は、更新前の第17行目以降の9行の範囲の記述が、更新後の第17行目以降の5行の範囲の記述に変更したことを示している。また、このとき、第13行目乃至第16行目の記述には、更新前の記述に対して削除されていることを示す「-」が付加されている。
さらに、この状態で、クライアント端末1−2が、図9のフローチャートの読出処理により管理サーバ3より図19で示した差分情報を取得し、ステップS25の処理により、自らの個人情報記憶部105に記憶されている図17で示されるような、個人情報であるPortal_A.htmlに当てることにより、図15で示されるようなPortal_A.htmlに更新することで、Portal_A.htmlの更新処理そのものをしていない(図17の第21行目乃至第25行目の記述を削除する処理をしていない)クライアント端末1−2においても、クライアント端末1−1において更新されたPortal_A.htmlを利用することが可能となる。
以上においては、個人情報としてポータルサイト情報を用いた場合について説明してきたが、個人情報としては、さらにその他の情報でもよく、例えば、スケジュール情報であってもよい。
すなわち、スケジュール情報の場合、上述した、図5のステップS13においては、図20で示されるようなリスト情報が生成されることになる。すなわち、図20においては、図中の左列にユーザを識別するIDが記録され、中央列に個人情報が記録され、さらに、右列に差分情報が記録されており、図20の場合、最上段では、ID=1のユーザの個人情報が、Schedule_A.csv.encの暗号化ファイルであり、差分情報がSchedule_A_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。また、第2段目では、ID=2のユーザの個人情報が、Schedule_B.csv.encの暗号化ファイルであり、差分情報がSchedule_B_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。さらに、同様にして、第3段目では、ID=3のユーザの個人情報が、Schedule_C.csv.encの暗号化ファイルであり、差分情報がSchedule_C_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。
ここで、Schedule_A.csvは、マイクロソフト社のMicrosoft-Excel(登録商標)において使用されるcsv形式のファイルである。この形式で記述することによりMicrosoft-Excel(登録商標)のフォーマットに対応した情報をテキスト形式で記述することができるものである。Schedule_A.csvは、例えば、図21で示されるようなものであり、この図21で示される記述により、Microsoft-Excel(登録商標)を用いた場合、図22で示されるように表示される。
図21においては、第1行目は空行となっている。第2行目および第46行目は、[改行コード]が指定されており、改行コードにより指定された範囲が、1ページの情報として設定される。また、[改行コード]の次の行は年月を表し、次の行はその月を週の初め(日曜)から1日1行ずつ記述している。尚、週の初めが前月ならその行には月と日の両方を記述する。さらに、第3行目は、「2003,11」と記述され、この範囲のページが2003年の11月分であることが指定されている。さらに、第4行目乃至第45行目においては、10月26日乃至12月6日を記述することが設定されている。さらに、第14行目には、11月5日の予定として、「"13:30 meeting @403会議室","16:00 来客"」と記述されている。
図21で示されるようなcsv形式の記述に対応して、図22においては、最上段には、「2003年11月予定表」と表示される。さらに、各欄については、最上段の左から「月日」、「予定1」、「予定2」、「予定2」と記述され、各欄の記述内容を示している。さらに、月日については、上段から「10月26日」乃至「12月6日」までが記述されている。さらにに図21の第14行目の記述に対応して、11月5日の「予定1」の欄に「"13:30 meeting @403会議室"」が表示され、「予定2」の欄に「"16:00 来客"」が表示されている。
図21で示されるようなSchedule_A.csvが、クライアント端末1により管理サーバ3に登録され、さらに、クライアント端末2が管理サーバ3にアクセスして、図9のフローチャートを参照して説明した読出処理により読み出した後、図10のフローチャートを参照して説明した処理により、例えば、図23で示されるように、第39行目の11月30日のスケジュールに対応する記述について、「"10:00 meeting @123会議室"」を追加するように更新するものとする。
この場合、更新されたSchedule_A.csvは、Microsoft-Excel(登録商標)により図24で示されるように表示される。すなわち、図22で示されていた表示内容に、さらに、11月30日に対応する「予定1」の欄に「"10:00 meeting @123会議室"」が追記された状態で表示される。
さらに、このように更新されたSchedule_A.csvに対して、ステップS43の処理により、差分情報生成部106は、図25で示されるような差分情報であるSchedule_A_patch.txtを生成する。
すなわち、図25においては、第1行目には、「--- ./old/Schedule_A.csv 2003-11-18 13:10:06.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月18日の13時10分06秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./schedule_A.csv 2003-11-18 13:10:41.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月18日の13時10分41秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -35,7 +35,7 @@」と記述され、図21の第35行目以降の7行の範囲の記述が、図23の第35行目以降の7行の範囲の記述に変更されていることが示されており、対応する変更された記述内容が、第4行目乃至第6行目および第8行目乃至第11行目に記述されている。さらに、第7行目には、先頭位置に「-」が付され、図21の第30行目が削除されたことが示され、第8行目には、先頭位置に「+」が付されて、図21の第39行目の記述に対して図23の第39行目で示されるように記述が追加されたことを示している。
以上の処理により、クライアント端末1−2は、クライアント端末1−1により登録された個人情報であるスケジュール情報としてのSchedule_A.csvの差分情報であるSchedule_A_patch.txtが、暗号化された状態でSchedule_A_patch.txt.encとして管理サーバ3の差分情報記憶部123に記憶される。
この状態で、クライアント端末1−1が、図9のフローチャートを参照して説明した読出処理を実行することにより、ステップS25の処理により、クライアント端末1−1は、図25で示されるような差分情報であるSchedule_A_patch.txtを、自らの個人情報記憶部105に記憶している個人情報である図21のSchedule_A.csvに当てることにより、図23で示されるSchedule_A.csvに更新することが可能となる。
さらに、この状態でクライアント端末1−1が、図26で示されるように、Schedule_A.csvを更新した場合、すなわち、第16行目の11月7日のスケジュールに対応する記述について、「"18:30 meeting @666会議室"」を追加するように更新した場合、更新されたSchedule_A.csvは、Microsoft-Excel(登録商標)により図27で示されるように表示される。すなわち、11月7日に対応する「予定1」の欄に「"18:30 meeting @666会議室"」が表示される。
さらに、このように更新されたSchedule_A.csvに対して、ステップS43の処理により、差分情報生成部106は、図28で示されるような差分情報であるSchedule_A_patch.txtを生成する。
すなわち、図28においては、第1行目には、「--- ./old/schedule_A.csv 2003-11-18 13:10:41.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月18日の13時10分41秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./schedule_A.csv 2003-11-18 13:10:52.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月18日の13時10分52秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -12,7 +12,7 @@」と示され、第4行目乃至第6行目および第8行目乃至11行目には、図23の第12行目以降の7行の範囲の記述が、図26の第12行目以降の7行の範囲の記述に変更されていることが示されている。さらに、第7行目には、先頭位置に「-」が付され、図23の第16行目が削除されたことが示され、第8行目には、先頭位置に「+」が付されて、図23の第16行目の記述に対して図26の第16行目で示されるように記述が追加されたことが示されている。
以上の処理により、クライアント端末1−1により、クライアント端末1−2が登録した個人情報であるスケジュール情報Schedule_A.csvの差分情報Schedule_A_patch.txtが、暗号化された状態でSchedule_A_patch.txt.encとして管理サーバ3の差分情報記憶部123に記憶される。
この状態で、クライアント端末1−2が、図9のフローチャートを参照して説明した読出処理を実行することにより、ステップS25の処理において、クライアント端末1−2は、図28で示されるような差分情報であるSchedule_A_patch.txtを、自らの個人情報記憶部105に記憶している個人情報である図23のSchedule_A.csvに当てることにより、図26で示されるSchedule_A.csvに更新することが可能となる。
以上においては、個人情報としてスケジュール情報を用いた場合について説明してきたが、個人情報としては、さらにその他の情報でもよく、例えば、住所録情報であってもよい。
すなわち、個人情報が住所録情報の場合、上述した、図5のステップS13においては、図29で示されるようなリスト情報が生成されることになる。すなわち、図29においては、図中の左列にユーザを識別するIDが記録され、中央列に個人情報が記録され、さらに、右列に差分情報が記録されており、図29の場合、最上段では、ID=1のユーザの個人情報が、Address_A.csv.encの暗号化ファイルであり、差分情報がAddress_A_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。また、第2段目では、ID=2のユーザの個人情報が、Address_B.csv.encの暗号化ファイルであり、差分情報がAddress _B_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。さらに、同様にして、第3段目では、ID=3のユーザの個人情報が、Address_C.csv.encの暗号化ファイルであり、差分情報がAddress_C_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。
ここで、Address_C.csvは、上述したSchedule_A.csvと同様に、マイクロソフト社のMicrosoft-Excel(登録商標)において使用されるcsv形式のファイルである。Address_C.csvは、例えば、図30で示されるようなものであり、この図30で示される記述により、Microsoft-Excel(登録商標)を用いた場合、図31で示されるように表示される。
図30においては、第1行目および第5行目は、[改行コード]が指定されており、改行コードにより指定された範囲が、一人分の住所録情報として設定される。また、[改行コード]により指定された範囲内で、「,」で区切られる順に、「name(氏名)」、「email(電子メールアドレス)」、「phone(電話番号)」、「fax(Fax番号)、「address(住所)」、および「memo(メモ)」が記述される。図30においては、第2行目乃至第4行目に「,"John Smith","john.smith@email.com","23-4567-8901","23-4567-8902","Shinagawa1-2 Minato-ku Tokyo","private friend",」と記述され、氏名として"John Smith"が、記述され、電子メールアドレスとしてjohn.smith@email.comが記述され、電話番号として"23-4567-8901"が記述され、Fax番号として"23-4567-8902"が記述され、住所として"Shinagawa1-2 Minato-ku Tokyo"が記述され、メモに"private friend"が記述されている。
図30で示されるようなcsv形式の記述に対応して、図31においては、各欄については、最上段の左から「name(氏名)」、「email(電子メールアドレス)」、「phone(電話番号)」、「fax(Fax番号)、「address(住所)」、および「memo(メモ)」と記述され、各欄の記述内容を示している。さらに、図30の記述に対応して、氏名(name)の欄に"John Smith"が記述され、電子メールアドレス(email)欄には"john.smith@email.com"が記述され、電話番号(phone)欄には"23-4567-8901"が記述され、Fax番号(fax)欄には"23-4567-8902"が記述され、住所(address)欄には"Shinagawa1-2 Minato-ku Tokyo"が記述され、メモ(memo)欄には"private friend"と記述されている。
図30で示されるようなAddress_A.csvが、クライアント端末1−1により管理サーバ3に登録され、さらに、クライアント端末1−2が管理サーバ3にアクセスして、図9のフローチャートを参照して説明した読出処理により読み出した後、図10のフローチャートを参照して説明した処理により、例えば、図32で示されるように、第5,6行目の記述のように、「"Jane Wayne","jane.wayne@email.com","45-6789-0123","45-6789-0124","Kanazawa 2-4 Yokohama",""」を追加するようにもう一人分の情報を追加して更新するものとする。
この場合、更新されたAddess_A.csvは、Microsoft-Excel(登録商標)により図33で示されるように表示される。すなわち、図32の記述に対応して、上から3段目の欄に右から、氏名(name)の欄に"Jane Wayne"が記述され、電子メールアドレス(email)欄には"jane.wayne@email.com"が記述され、電話番号(phone)欄には"45-6789-0123"が記述され、Fax番号(fax)欄には"45-6789-0124"が記述され、住所(address)欄には"Kanazawa 2-4 Yokohama"が記述され、メモ(memo)欄には空欄の状態とされる。
さらに、このように更新されたAddress_A.csvに対して、ステップS43の処理により、差分情報生成部106は、図34で示されるような差分情報であるAddress_A_patch.txtを生成する。
すなわち、図34においては、第1行目には、「--- ./old/address_A.csv 2003-11-19 12:27:02.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月19日の12時27分02秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./address_A.csv 2003-11-19 12:27:11.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月19日の12時27分11秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -1,3 +1,5 @@」と示され、図30の第1行目以降の3行の範囲の記述が、図32の第1行目以降の5行の範囲の記述に変更されていることが示されている。さらに、第7,8行目には、先頭位置に「+」が付されて、図30の記述に対して図32の第5,6行目以降で示されるように記述が追加されたことを示している。
以上の処理により、クライアント端末1−2は、クライアント端末1−1により登録された個人情報である住所録情報としてのAddress_A.csvの差分情報Address_A_patch.txtを、暗号化した状態でAddress_A_patch.txt.encとして管理サーバ3の差分情報記憶部123に記憶させる。
この状態で、クライアント端末1−1が、図9のフローチャートを参照して説明した読出処理を実行することにより、ステップS25の処理で、クライアント端末1−1は、図34で示されるような差分情報であるAddress_A_patch.txtを、自らの個人情報記憶部105に記憶している個人情報である図30のAddress_A.csvに当てることにより、図32で示されるAddress_A.csvに更新することが可能となる。
さらに、この状態でクライアント端末1−1が、図35で示されるように、Address_A.csvを更新した場合、すなわち、第7,8行目で示される「"Steve Joy","steve.joy@email.com","67-8901-2345","67-8901-2346","Uzumasa 3-5 Kyoto","grandfather",」を追加するように更新した場合、更新されたAddress_A.csvは、Microsoft-Excel(登録商標)により図36で示されるように表示される。
この場合、更新されたAddess_A.csvは、Microsoft-Excel(登録商標)により図36で示されるように表示される。すなわち、図35の記述に対応して、上から4段目の欄に右から、氏名(name)の欄に"Steve Joy"が記述され、電子メールアドレス(email)欄には"steve.joy@email.com"が記述され、電話番号(phone)欄には"67-8901-2345"が記述され、Fax番号(fax)欄には"67-8901-2346"が記述され、住所(address)欄には"Uzumasa 3-5 Kyoto"が記述され、メモ(memo)欄には"grandfather"が記述される。
さらに、このように更新されたAddress_A.csvに対して、ステップS43の処理により、差分情報生成部106は、図37で示されるような差分情報であるAddress_A_patch.txtを生成する。
すなわち、図37においては、第1行目には、「--- ./address_A.csv 2003-11-19 12:27:11.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月19日の12時27分11秒に生成されたことが示されている。第2行目には「+++ ./new/address_A.csv 2003-11-19 12:28:25.000000000 +0900」と記述され、更新前のファイルが、グリニッジ標準時刻より9時間遅れの2003年11月19日の12時28分25秒に生成されたことが示されている。
さらに、第3行目には「@@ -1,5 +1,7 @@」と示され、図32の第1行目以降の5行の範囲の記述が、図35の第1行目以降の7行の範囲の記述に変更されていることが示されている。さらに、第9,10行目には、先頭位置に「+」が付されて、図32の記述に対して図35の第7,8行目以降で示されるように記述が追加されたことを示している。
以上の処理により、クライアント端末1−1は、クライアント端末1−2により更新された個人情報である住所録情報としてのAddress_A.csvを、さらに更新して、差分情報Address_A_patch.txtを、暗号化した状態でAddress_A_patch.txt.encとして管理サーバ3の差分情報記憶部123に記憶させる。
この状態で、クライアント端末1−2が、図9のフローチャートを参照して説明した読出処理を実行することにより、ステップS25の処理により、クライアント端末1−2は、図37で示されるような差分情報であるSchedule_A_patch.txtを、自らの個人情報記憶部105に記憶している個人情報である図32のSchedule_A.csvに当てることにより、図35で示されるSchedule_A.csvに更新することが可能となる。
以上においては、個人情報として、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、住所録情報である場合について説明してきたが、いずれにおいても、個人情報を、クライアント端末1のいずれを用いて更新しても、他のクライアント端末1で、その個人情報を利用する際に反映されるようにする構成について説明してきたが、さらに、例えば、クライアント端末1で使用することが可能な個人情報をクライアント端末1で加工するようにしても良い。
図38は、例えば、クライアント端末1で使用することが可能な個人情報をクライアント端末1で加工するようにした個人情報管理システムの一実施の形態の構成を示す図である。尚、図1と対応する構成については、同様の符号を付してあり、その説明は、適宜省略するものとする。
図38において、図1と異なる点は、クライアント端末1−1,1−2に代えて、クライアント端末191−1,191−2を備え、さらに、共有サーバ192が設けられている点である。クライアント端末191は、基本的な機能はクライアント端末1−1,1−2と同様であるが、さらに、個人情報としてアクセスログ情報を生成し、アクセスログに基づいて、ブックマーク情報をパーソナライズ処理する。共有サーバ192は、アクセスログに応じて、ブックマーク情報がパーソナライズされるとき、共有管理されるブックマーク情報の供給を受けて、記憶する。尚、クライアント端末191および共有サーバ192の構成については、図2を参照して説明したクライアント端末1の構成と同様であるので、その説明は省略する。
次に、図39を参照して、クライアント端末191により実現される機能について説明する。尚、図3を参照して説明した機能に対応する構成については、同一の符号を付しており、その説明は省略する。
制御部201は、基本的に制御部101と同様であるが、さらに、アクセスログとなる情報をアクセスログ情報生成部202に供給する。アクセスログ生成部202は、制御部201が通信部108を制御してアクセスするURIの情報を取得してアクセスログ情報を生成して、個人情報生成部203に供給する。
個人情報生成部203は、基本的に個人情報生成部104と同様であるが、さらに、ブックマーク情報に加えて、アクセスログ情報とアクセスログ情報を収集するための設定情報を個人情報に含ませて、個人情報記憶部204に記憶させる。個人情報記憶部204は、基本的に個人情報記憶部105と同様であるが、さらに、個人情報としてブックマーク情報と共にアクセスログ情報と設定情報を記憶する。
差分情報生成部205は、基本的に差分情報生成部106と同様であるが、さらに、ブックマーク情報と共に、アクセスログ情報および設定情報の差分情報も生成して暗号化部107に供給する。
差分情報付加部206は、基本的に、差分情報付加部110と同様であるが、差分情報としてブックマーク情報のみならず、アクセスログ情報および設定情報の差分情報も対応する個人情報に付加する。
パーソナライズ処理部207は、個人情報記憶部204に記憶されている最新の個人情報であるアクセスログ情報に基づいて、さらに、もう1つの個人情報であるブックマーク情報をパーソナライズする。パーソナライズ処理部207は、ブックマーク情報をパーソナライズする際、予め設定される設定情報に基づいて、共有サーバ192により管理されるURIの情報を通信部108を制御して共有サーバ192に供給する。尚、パーソナライズ処理については、詳細を後述する。
次に、図40のフローチャートを参照して、登録処理について説明する。尚、図40のフローチャートにおけるステップS84乃至S87の処理、および、ステップS101乃至S104の処理については、図5のフローチャートを参照して説明したステップS2乃至S5の処理、および、ステップS11乃至S14の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS81において、個人情報生成部202は、パーソナライズ処理部207がアクセスログ情報に基づいて、ブックマーク情報をどのようにパーソナライズするかについての設定情報であるSet_up_A_Cliant.txtを生成させる表示画面を、制御部201を介して表示部103に表示させ、入力を要求すると共に、入力された設定情報Set_up_A_Cliant.txtを個人情報記憶部204に記憶させる。より詳細には、個人情報生成部202は、図41で示されるような設定情報を生成し、個人情報記憶部204に記憶させる。
図41における設定情報においては、第1行目に「設定」と記述されて、第17行目までが設定情報であることが示されている。第2行目乃至第8行目については、振り分け設定情報が記述されている。より詳細には、第3行目乃至第6行目がプライベートであって、第7,8行目がプライベート以外の設定となっている。また、第4行目の「“旅行”,“旅行関係”;」は、「旅行関係」のジャンルにおいては、「旅行」というキーワードによりヒットするブックマークとして登録されたURIを「プライベート」の「旅行関係」に振り分けることが示されている。同様にして、第5行目の「“ジャズ”,“音楽関係”;」は、「音楽関係」のジャンルにおいては、「ジャズ」というキーワードによりヒットするブックマークとして登録されたURIを「プライベート」の「音楽関係」に振り分けることが示されている。さらに、第7行目の「“ネットワーク|network”,“ネットワーク関係”;」は、「ネットワーク関係」のジャンルにおいては、「ネットワーク」または「network」というキーワードによりヒットするブックマークとして登録されたURIを「プライベート以外」の「ネットワーク関係」に振り分けることが示されている。同様にして、第8行目の「“ソフト|ソフトウエア|software”,“ソフトウェア関係”;」は、「ソフトウェア関係」のジャンルにおいては、「ソフト」、「ソフトウエア」、または「software」というキーワードによりヒットするブックマークとして登録されたURIを「プライベート以外」の「ソフトウェア関係」に振り分けることが示されている。
また、第8行目乃至第12行目については、機器設定情報が記述されており、第11行目に記述される「プライベート: 21:32:43:65:87:98 ;」は、プライベートで使用する機器のMAC(media access control)アドレスが、「21:32:43:65:87:98」であることが示されている。
さらに、第13行目乃至第16行目は、共有設定情報が記述されており、第14行目に記述される「ベースアドレス:www.internal.company.com;」は、ブックマークとして選択されたURIに「www.internal.company.com」が含まれる場合、共有サーバ192に送信することを示している。また、第15行目に記述される「共有場所: “share_machine:/public/share/bookmark/“;」は、共有サーバが、「share_machine:/public/share/bookmark/」のアドレスに存在することを示しており、上述した、URIに「www.internal.company.com」が含まれるブックマークとして選択されたURIを、「share_machine:/public/share/bookmark/」のアドレスに存在する共有サーバ192にアップロードすることを示している。
ここで、図40のフローチャートの説明に戻る。
ステップS82において、アクセスログ生成部202は、アクセスログ情報であるLog_A_Cliant.txtの集計処理を実行する。ここで、図42のフローチャートを参照して、アクセスログ集計処理について説明する。
ステップS111において、アクセスログ生成部202は、制御部201の動作を監視して、いずれかのサービスプロバイダサーバ4にアクセスしたか否かを判定する。ステップS111において、例えば、いずれかのサービスプロバイダサーバ4にアクセスした場合、その処理は、ステップS112に進む。
ステップS112において、アクセスログ生成部202は、アクセスログ情報のうち、アクセスログ採取期間内でアクセスしたサービスプロバイダサーバのアクセス回数を1インクリメントする。
ステップS113において、アクセスログ生成部202は、アクセスログ情報のうち、アクセスしたサービスプロバイダサーバのアクセス頻度(例えば、1時間あたりのアクセス回数)を計算する。
ステップS114において、アクセスログ生成部202は、アクセスログ情報のうち、アクセスしたサービスプロバイダサーバへのアクセス日時の情報を記述する。
ステップS115において、アクセスログ生成部202は、アクセスログ情報のうち、アクセスした機器の情報を記録する。
ステップS116において、アクセスログ生成部202は、アクセスログの採取の終了が指示されたか否かを判定し、アクセスログの採取の終了が指示されていないと判定された場合、その処理は、ステップS111に戻る。また、ステップS111において、いずれのサービスプロバイダ4にもアクセスされなかった場合、ステップS112乃至S115の処理はスキップされる。すなわち、アクセスログの採取の終了が指示されるまで、ステップS111乃至S116の処理が繰り返される。
ステップS116において、アクセスログの採取の終了が指示されたと判定された場合、ステップS117において、アクセスログ生成部202は、ログ採取期間の情報を記録し、処理を終了する。
すなわち、例えば、図43で示されるように、クライアント端末1がサービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4にアクセスした場合、アクセスログ生成部202は、図44で示されるようなアクセスログ情報を生成する。
すなわち、図43においては、クライアント端末1とサービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4間の矢印の数がアクセス回数を示している。すなわち、サービスプロバイダサーバ4−1へのアクセス回数が1回であり、サービスプロバイダサーバ4−2へのアクセス回数が3回であり、サービスプロバイダサーバ4−3へのアクセス回数が5回であり、サービスプロバイダサーバ4−4へのアクセス回数が1回であることが示されている。
また、図44においては、アクセスログ情報の記述例が示されている。第1行目および第22行目の記述は、この範囲にアクセスログ情報が記述されていることを示している。第2行目の「アクセス機器:21:32:43:65:87:98;」の記述は、上述したステップS115の処理により記述される項目であり、アクセスログ情報を記録しているアクセス機器は、MACアドレスが「21:32:43:65:87:98」の機器であることが示されている。
さらに、第3行目乃至第8行目の記述は、上述したステップS112の処理により記述される項目であり、各サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4のアクセス回数を示している。より詳細には、「www1ac:」乃至「www4ac:」は、サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4のそれぞれのURIへのアクセス回数を示し、それぞれ図43に対応して、サービスプロバイダサーバ4−1のアクセス回数が1回であり、サービスプロバイダサーバ4−2のアクセス回数が3回であり、サービスプロバイダサーバ4−3のアクセス回数が5回であり、サービスプロバイダサーバ4−4のアクセス回数が1回であることを示している。
また、第9行目乃至第14行目の記述は、上述したステップS113の処理により記述される項目であり、各サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4のアクセス頻度を示している。より詳細には、「www1fr:」乃至「www4fr:」は、サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4のそれぞれのURIへのアクセス頻度を示し、それぞれサービスプロバイダサーバ4−1のアクセス頻度が1時間当たり2回であり、サービスプロバイダサーバ4−2のアクセス頻度が1時間当たり10回であり、サービスプロバイダサーバ4−3のアクセス頻度が1時間当たり30回であり、サービスプロバイダサーバ4−4のアクセス頻度が1時間当たり4回であることを示している。
さらに、第15行目乃至第19行目の記述は、上述したステップS114の処理により記述される項目であり、各サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4のアクセス日時を示している。より詳細には、「www1date:」乃至「www4date:」は、サービスプロバイダサーバ4−1乃至4−4のそれぞれのURIへのアクセス日時を示している。第16行目においては、「www1date: 2004-04-02-1602」と記述され、サービスプロバイダサーバ4−1のアクセス日時が2004年04月02日16時02分であることが示されている。また、第17行目においては、「www2date:2004-04-03-1623, 2004-04-04-1835, 2004-04-05-0912」と記述され、サービスプロバイダサーバ4−2のアクセス日時が2004年04月03日16時23分、2004年04月04日18時35分、および2004年04月05日09時12分であることが示されている。
また、第20,21行目の記述は、上述したステップS117の処理により記述される項目であり、アクセスログ採取期間が記述されており、図44においては、「アクセスログ採取期間:2004-04-01-0203,2004-04-01-0230;」と記述され、アクセスログ期間が、2004年04月01日02時03分乃至2004年04月01日02時30分であることが示されている。
ここで、図40のフローチャートの説明に戻る。
ステップS82において、アクセスログ情報が生成されると、ステップS83において、個人情報生成部202は、個人情報である、ブックマーク情報、設定情報、およびアクセスログ情報を生成し、これを個人情報記憶部204に記憶させる。さらに、差分情報生成部205が、個人情報である、ブックマーク情報、設定情報、およびアクセスログ情報のそれぞれの差分情報を生成する。
ステップS84において、暗号化部107は、個人情報である、ブックマーク情報、設定情報、およびアクセスログ情報、および、それぞれの差分情報を暗号化し、ステップS85において、通信部108が、ユーザを識別するIDを付して、インターネット2を介して管理サーバ3に送信する。
この処理により、ステップS101の処理において、管理部122は、通信部121を制御して、送信されてきた、暗号化されている、個人情報である、ブックマーク情報、設定情報、およびアクセスログ情報、および、それぞれの差分情報をユーザを識別するIDに対応付けてメモリ122aのリスト情報を生成し、それぞれ個人情報記憶部124および差分情報記憶部123に記憶させる。
このとき、メモリ122aに記録されるリスト情報は、例えば、図45で示されるようなものとなる。すなわち、図45においては、図中の左列にユーザを識別するIDが記録され、中央列に個人情報が記録され、さらに、右列に差分情報が記録されており、図45の場合、最上段では、ID=1のユーザの個人情報が、PINFO_A_Cliant.txt.enc,Log_A_Cliant.txt.enc,Setup_A_Cliant.txt.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPINFO_A_patch.txt.enc,Log_A_patch.txt.enc,Setup_A_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。また、第2段目では、ID=2のユーザの個人情報が、PINFO_B_Cliant.txt.enc,Log_B_Cliant.txt.enc,Setup_B_Cliant.txt.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPINFO_B_patch.txt.enc,Log_B_patch.txt.enc,Setup_B_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。さらに、同様にして、第3段目では、ID=3のユーザの個人情報が、PINFO_C_Cliant.txt.enc,Log_C_Cliant.txt.enc,Setup_C_Cliant.txt.encの暗号化ファイルであり、差分情報がPINFO_C_patch.txt.enc,Log_C_patch.txt.enc,Setup_C_patch.txt.encの暗号化ファイルであることが示されている。
尚、以上の処理においては、登録処理において、アクセスログ集計処理が含まれているが、実際には、登録処理とアクセスログ集計処理は、独立した処理であってもよく、その場合、アクセスログ集計処理により生成されたアクセスログ情報を用いて登録処理が実行されることになるので、登録処理の際、集計処理が一時終了される。
次に、図46のフローチャートを参照して、読出処理について説明する。尚、図46のフローチャートにおけるステップS131乃至S135の処理、および、ステップS151乃至S154の処理については、図9のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。ただし、各処理において、個人情報は、設定情報、アクセスログ情報、および、ブックマーク情報を含むものであり、さらに、差分情報は、これらの個人情報のそれぞれの差分情報である。さらに、ステップS135の処理が実行されることにより、各クライアント端末1により集計されたアクセスログ情報、設定情報、および、ブックマーク情報が最新の情報に更新されている。
ステップS136において、パーソナライズ処理部207は、パーソナライズ処理を実行する。ここで、図47のフローチャートを参照して、パーソナライズ処理について説明する。
ステップS171において、パーソナライズ処理部207は、個人情報記憶部204に記憶されているアクセスログ情報Log_A_Cliant.txtより各サービスプロバイダサーバ4へのアクセス回数、アクセス頻度、アクセス日時、アクセス機器、および、アクセスログ採取期間の情報を抽出する。
ステップS172において、パーソナライズ処理部207は、個人情報記憶部204より自機の自らの生成中のアクセスログ情報とマージする。すなわち、ステップS135の処理により、各クライアント端末1により集計されたアクセスログ情報に、上述したアクセスログ集計処理中のアクセスログ情報を合成して、現時点で、最も最新のアクセスログ情報に更新する。
ステップS173において、パーソナライズ処理部207は、アクセス日時が土曜日、日曜日、深夜、または、プライベート用機器からアクセスしたサービスプロバイダサーバ4のサイトのうち、設定情報Setup_A_Cliant.txtにより設定された条件を満たすものをプライベートに振り分ける。
ステップS174において、パーソナライズ処理部207は、自機以外の機器からアクセスしたサービスプロバイダサーバ4のサイトについては、設定情報Setup_A_Cliant.txtにより設定された条件を満たすものをプライベート以外に振り分ける。
ステップS175において、パーソナライズ処理部207は、設定情報Setup_A_Cliant.txtにより設定された予め設定されたベースアドレスを含むサービスプロバイダサーバ4のサイトを共有サイトとして抽出して設定する。
ステップS176において、パーソナライズ処理部207は、共有サイトとして抽出したサービスプロバイダサーバ4のサイトを共有サーバ192にアップロードするか否か(アップロードOKか否か)を確認する画面を表示部103に表示させる。
ステップS177において、パーソナライズ処理部207は、アップロードOKであるか否かを判定し、例えば、アップロードOKの場合、ステップS178において、共有サイトのURIを共有サーバ192に送信する。
ステップS201において、共有サーバ192は、共有サイトの情報が、クライアント端末192より送信されてきたか否かを判定する。例えば、ステップS178の処理により、共有サイトの情報が送信されてきた場合、ステップS202において、パーソナライズ処理部207は、共有サイトの情報をダウンロードして更新する。
一方、ステップS177において、アップロードがOKではない場合、ステップS178の処理はスキップされる。ステップS179において、パーソナライズ処理部207は、通信部108を制御して、共有サーバ192にアクセスし、共有サーバ192に蓄積された共有サイトの情報を要求する。
ステップS203において、共有サーバ192は、クライアント端末1から共有サイトの情報が要求されたか否かを判定し、例えば、ステップS179の処理により、共有サイトの情報が要求された場合、ステップS204において、共有サーバ192は、複数のクライアント端末1より供給された共有サイトの情報をクライアント端末1に送信する。
ステップS180において、クライアント端末1のパーソナライズ処理部207は、送信されてきた共有サイトの情報をダウンロードする。
ステップS181において、パーソナライズ処理部207は、個人情報であるブックマーク情報と取得した共有サイトの情報を合成する。より具体的には、パーソナライズ処理部207は、ジャンルとして共有サイトの項目を設定し、その項目内に共有サイトを記述する。
また、ステップS201において、共有サイトの要求が無かった場合、ステップS202の処理がスキップされ、さらに、ステップS203において、共有サイトの情報が要求されなかった場合、ステップS204の処理がスキップされる。
ここで、図45のフローチャートに戻り、その処理は、終了する。
以上の処理により、例えば、図48で示されるようなブックマーク情報が生成される。すなわち、図48においては、第1行目および第12行目の記述によりブックマーク情報が記述されていることが示されている。第2行目乃至第11行目は、プライベートに振り分けられたサービスプロバイダサーバのURIが記述されていることが示されている。
さらに、第3行目乃至第6行目は、ジャンルとして旅行関係のサイトが記述されており、図41を参照して説明した設定情報に基づいて、キーワードとして「旅行」でヒットするサイトであって、かつ、自機からアクセスしたサイトであって、アクセス日時が、土曜日、日曜日、または深夜であったサイトである。第4行目には、「東京旅行: “ http://www.tokyo_ryokou.com/ ”;」と記述され、「東京旅行」のURIとして「“ http://www.tokyo_ryokou.com/ ”」が記述されており、さらに、第5行目には、「海外旅行: “ http://www.kaigai_ryokou.com/ ”;」と記述され、「海外旅行」のURIとして「“ http://www.kaigai_ryokou.com/ ”」が記述されている。
また、第7行目乃至第10行目は、ジャンルとして音楽関係のサイトが記述されており、図41を参照して説明した設定情報に基づいて、キーワードとして「ジャズ」でヒットするサイトであって、かつ、自機からアクセスしたサイトであって、アクセス日時が、土曜日、日曜日、または深夜であったサイトである。第8行目には、「ポップス入門: “ http://www.jazz_nyuumon.com/ ”;」と記述され、「ポップス入門」のURIとして「 “ http://www.jazz_nyuumon.com/ ”;」が記述されており、さらに、第9行目には、「ジャズ入門: “ http://www.jazz_nyuumon.com/ “ ;」と記述され、「ジャズ入門」のURIとして「“ http://www.jazz_nyuumon.com/ “ ;」が記述されている。
さらに、図示していないが、共有サイトなども記述されることになる。
以上の処理により、ユーザは、複数のクライアント端末192を利用しても、個人情報と差分情報を読み出す処理により、個人情報であるブックマーク情報、設定情報、および、アクセスログ情報を、常に最新の状態に更新することが可能になると共に、その最新の個人情報に基づいて、自らで設定した条件に見合うサイトの情報を振り分けることができるので、効率よくブックマーク情報からなる個人情報を管理することが可能となる。さらに、共有設定により、複数のユーザで情報交換したいようなサイトの情報を共有サーバ192に集中的に管理させることができるので、自らでアクセスしていないサイトであっても、同様の共有設定を行った他人のクライアント端末192によりアクセスしたサイトの情報を自らのブックマークに登録することが可能となり、同一の興味を持った他人の情報をも共有することが可能となる。
次に、図49のフローチャートを参照して、クライアント端末192と管理サーバによる更新処理について説明する。尚、図49のフローチャートにおけるステップS221,S223乃至S227の処理、および、ステップS231乃至S233の処理については、図10のフローチャートを参照して説明した処理と同様であり、さらに、ステップS222の処理については、図47のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。ただし、図49のフローチャートにおける更新処理においては、個人情報は、ブックマーク情報、設定情報、および、アクセスログ情報である。
結果として、ユーザは、複数のクライアント端末192を利用して個人情報を更新しても、個人情報と差分情報を読み出す処理により、個人情報であるブックマーク情報、設定情報、および、アクセスログ情報を、常に最新の状態に更新することが可能になると共に、その最新の個人情報に基づいて、自らで設定した条件に見合うサイトの情報を振り分けることができるので、効率よくブックマーク情報からなる個人情報を管理することが可能となる。
尚、クライアント端末1,191により実現される機能は、様々な形態が考えられる。すなわち、図50で示されるように、クライアント端末1,191により実現される機能(図中のクライアント端末により実現される機能231)をブラウザコア221そのものに実装させるようにしても良い。すなわち、Netscape(商標)やInternet Explorer(商標)に代表されるブラウザにおいて、これらのブラウザのソースコードにクライアント端末1,191により実現される機能を組み込むようにしても良い。
また、図51で示されるように、Netscape(商標)やInternet Explorer(商標)などのブラウザコア221においては機能の追加を行なうにあたりplug-inサポート部241を使ってブラウザコア221のソースコードには記述されていない機能を後から追加することができるので、plug-inサポート部241を利用して、クライアント端末1,191により実現される機能(図中のクライアント端末により実現される機能231)を組み込むようにしてもよい。
さらに、図52で示されるように、ブラウザコア221を起動するクライアント端末1,191内のプロキシ251の設定により、ローカルプロキシ261を設けて、ローカルプロキシ内にクライアント端末1,191により実現される機能(図中のクライアント端末により実現される機能231)を組む込むようにしてもよい。
また、図53で示されるように、httpを対象とするpacket filter module(モジュール部271)にクライアント端末1,191により実現される機能(図中のクライアント端末により実現される機能231)を組み込むようにしても良い。このpacket filter moduleは、不正アクセスを防止したりするためのセキュリティの機能としてLinuxでは標準的に実装されており、具体的なモジュール部271の構成としてはipchains, iptablesがよく知られている。これらのモジュールは特定の種類のパケットに対し、アクセスを制限する機能を提供する。そこで、これらのモジュールに対して、クライアント端末1,191により実現される機能(図中のクライアント端末により実現される機能231)を、ユーザ固有の暗号化処理、および復号処理の特定のサーバに対するhttp通信により追加させるようにしてもよい。尚、ブラウザコア221における処理は、アプリケーションレイヤの処理であり、モジュール部271の処理は、TCP/UDPレイヤまたはIPレイヤの処理である。
以上によれば、ブックマーク情報に代表される個人情報を、更新されるときの差分情報を暗号化して管理することにより、単一のユーザが複数の情報処理端末を用いても、プライバシを守りつつ、単一の情報処理端末で管理しているかのように効率良く管理することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
プログラムが記録されている記録媒体は、図2に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク41(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク42(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク43(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ44などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM22や、記憶部28に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
1,1−1,1−2 クライアント端末, 3 管理サーバ, 4,4−1乃至4−n サービスプロバイダサーバ, 104 個人情報生成部, 105 個人情報記憶部, 106 差分情報生成部, 107 暗号化部, 109 復号部, 110 差分情報付加部, 122 管理部, 122a メモリ, 123 差分情報記憶部, 124 個人情報記憶部, 191,191−1,191−2 クライアント端末, 192 共有サーバ, 202 アクセスログ生成部, 203 個人情報生成部, 207 パーソナライズ処理部
Claims (13)
- ユーザを識別するIDに基づいて個人情報を処理する第1の情報処理装置と第2の情報処理装置からなる情報処理システムにおいて、
前記第1の情報処理装置は、
前記個人情報を更新する個人情報更新手段と、
前記個人情報が個人情報更新手段により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成手段と、
前記差分情報を暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段により暗号化された差分情報を、前記IDと共に前記第2の情報処理装置に送信する第1の送信手段と、
前記IDに基づいて、前記第2の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された差分情報を、前記個人情報に付加する付加手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置より、前記IDと共に送信された、前記暗号化手段により暗号化されている差分情報を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信された、前記暗号化手段により暗号化されている差分情報を前記IDと対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された、前記暗号化手段により暗号化されている差分情報を、前記IDに基づいて、前記第1の情報処理装置に送信する第2の送信手段と
を備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - ユーザを識別するIDに基づいて個人情報を処理する情報処理装置において、
個人情報を更新する個人情報更新手段と、
前記個人情報が個人情報更新手段により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成手段と、
前記差分情報を暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段により暗号化された差分情報を、前記IDと共に他の情報処理装置に送信する送信手段と、
前記IDに基づいて、前記他の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された差分情報を、前記個人情報に付加する付加手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記個人情報は、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、住所録情報、または、前記ブックマーク情報およびアクセスログ情報を含む
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記アクセスログに基づいて、前記ブックマーク情報を予め設定された項目に振り分ける振り分け手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - ユーザを識別するIDに基づいて個人情報を処理する情報処理装置の情報処理方法において、
個人情報を更新する個人情報更新ステップと、
前記個人情報が個人情報更新ステップの処理により更新される前後の差分情報を生成する差分情報生成ステップと、
前記差分情報を暗号化する暗号化ステップと、
前記暗号化ステップの処理により暗号化された差分情報を、前記IDと共に他の情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記IDに基づいて、前記他の情報処理装置より送信されてくる差分情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップの処理により受信された差分情報を、前記個人情報に付加する付加ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - ユーザを識別するIDに基づいて個人情報を処理する情報処理装置を制御するコンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムであって、
個人情報の更新を制御する個人情報更新制御ステップと、
前記個人情報が個人情報更新制御ステップの処理により更新される前後の差分情報の生成を制御する差分情報生成制御ステップと、
前記差分情報の暗号化を制御する暗号化制御ステップと、
前記暗号化制御ステップの処理により暗号化された差分情報の、前記IDとの他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップと、
前記IDに基づいて、前記他の情報処理装置より送信されてくる差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信された差分情報の、前記個人情報への付加を制御する付加制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - ユーザを識別するIDに基づいて個人情報を処理する情報処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
個人情報の更新を制御する個人情報更新制御ステップと、
前記個人情報が個人情報更新制御ステップの処理により更新される前後の差分情報の生成を制御する差分情報生成制御ステップと、
前記差分情報の暗号化を制御する暗号化制御ステップと、
前記暗号化制御ステップの処理により暗号化された差分情報の、前記IDとの他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップと、
前記IDに基づいて、前記他の情報処理装置より送信されてくる差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信された差分情報の、前記個人情報への付加を制御する付加制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 他の情報処理装置より、ユーザを識別するIDと共に送信された、暗号化されている差分情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された、前記暗号化されている差分情報を前記IDと対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された、暗号化されている差分情報を、前記IDに基づいて、前記他の情報処理装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記差分情報は、前記他の情報処理装置により更新される個人情報の、更新される前後の差分からなる情報であり、
前記個人情報は、ブックマーク情報、ポータルサイト情報、スケジュール情報、住所録情報、または、前記ブックマーク情報およびアクセスログ情報を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。 - 前記差分情報は、前記他の情報処理装置により暗号化されており、前記他の情報処理装置のみが復号可能な情報である
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。 - 他の情報処理装置より、ユーザを識別するIDと共に送信された、暗号化されている差分情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップの処理により受信された、前記暗号化されている差分情報を前記IDと対応付けて記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報を、前記IDに基づいて、前記他の情報処理装置に送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 他の情報処理装置より、ユーザを識別するIDと共に送信された、暗号化されている差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信された、前記暗号化されている差分情報の前記IDとの対応付けた記憶を制御する記憶制御ステップと、
前記記憶制御ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報の、前記IDに基づいた、前記他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 他の情報処理装置より、ユーザを識別するIDと共に送信された、暗号化されている差分情報の受信を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップの処理により受信された、前記暗号化されている差分情報の前記IDとの対応付けた記憶を制御する記憶制御ステップと、
前記記憶制御ステップの処理により記憶された、暗号化されている差分情報の、前記IDに基づいた、前記他の情報処理装置への送信を制御する送信制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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JP2008071012A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 通信端末装置及びデータ更新システム並びにプログラム |
JP2009213064A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | E-Trial Co Ltd | 個人情報管理装置,個人情報管理プログラムおよび個人情報管理システム |
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2004
- 2004-08-30 JP JP2004249559A patent/JP2006065717A/ja not_active Withdrawn
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