JP2006065619A - ネットワークアプリケーション障害原因切り分け装置及び該障害原因切り分けプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 クライアント111〜113とアプリケーションサーバ101とでやり取りされるパケットデータをネットワークアプリケーション障害原因切り分け装置103で常時取得し、この取得したパケットデータの内容を事前に定義した情報に基づきネットワーク処理時間とサーバ処理時間とを判断し、切り分けを行った情報を蓄積しておき、一定間隔で監視センタ131へ送信するもの。
【選択図】 図1
Description
(1)専用装置を設置し、アプリケーションレベルのトラフィック量やTCPヘッダ情報を監視することで、品質劣化の原因を特定する方法(特許文献1)。
(2)アプリケーションの品質情報やネットワーク内のトラフィック量、プロトコル毎のトラフィック量等を収集し、収集した情報全てから、品質劣化の原因を特定する方法(特許文献2)。
(3)専用装置を設置し、一般的に使わるTCPプロトコルの受渡しを分析することで、サーバ内遅延とネットワーク内遅延を切り分ける方法。前記分析方法は、クライアントからリクエストがあってから、サーバが最初のパケットを返すまでの時間をサーバ内処理時間とし、それ以外はネットワーク内の処理時間とする方法であって、TCPの接続から切断までを1トランザクションとして監視し、情報蓄積する。代表的な製品には、 Packeteer社のPacket Shaper(Packeteer社の登録商標)という製品がある。
(2)前記方法は、ネットワーク内のトラフィックの情報を元に監視を行うため、品質劣化が、監視対象となっているネットワーク以外で発生すると原因の切り分けができない。
(3)前記方法は、クライアントがリクエストを出した後、次にサーバが出すパケットが処理結果のデータである場合は、その間をサーバ内の処理時間とし、それ以外をネットワーク内の処理時間として区別することができる。しかし、アプリケーションによっては、クライアントのリクエストを受取ると、サーバがまずはその要求を受け取った確認パケットを送信するものもある。このようなアプリケーションでは、その間をサーバ内処理時間としてしまうため、正確な値を測定することができない。または、接続が継続するようなアプリケーションでは、正確なトランザクション毎のレスポンス時間を測定することができない。
このように従来技術によるネットワークシステムの監視方法では、アプリケーションの品質障害の原因が、サーバなのかネットワークなのかを正確に切り分けることが困難であると言う不具合があった。
<システムの全体構成>
前記本実施形態の特徴であるネットワークアプリケーション障害原因切り分け装置103は、図2に示す如く、サーバの処理時間とネットワークの処理時間に切り分ける際の定義をさせる分析方法設定機能202と、アプリケーションサーバ101とクライアント111〜113の間の転送情報をパケット単位で収集するトラフィックキャプチャ機能206と、前記キャプチャ機能により収集されたパケット単位の転送情報を前記分析方法設定機能202により定義された情報に基づき、サーバの処理時間とネットワークの処理時間に切り分ける品質分析機能204と、該品質分析機能204の処理結果を監視センタ131への送信や他システムから品質情報収集のリクエストがきた場合等に、必要な情報の送信を行う品質情報送信機能205と、品質分析機能が分析した分析結果の品質情報が格納されている品質情報DB212と、、トラフィックキャプチャ機能が取得したパケット情報を保存するキャプチャデータDB213と、PCに付随するネットワークカード207と、ネットワークケーブル208と、前記トラフィックキャプチャ機能206、品質分析機能204および品質情報送信機能204を制御する制御機能203と、分析方法設定機能202で設定された情報を記憶する分析方法設定情報データベース(DB)211とを備える。
図4は、ネットワークアプリケーション障害原因切り分け装置103が扱うデータテーブルの例を示す図であり、これらデータテーブルは、機器テーブル401、データIndexテーブル402、データ格納テーブル403とを含み、いずれもキャプチャデータDB213内にあり、ネットワーク内を流れるパケットを取得し、保存しておくキャブチャデータに関する情報である。
次に、図3のネットワークアプリケーションの動作フローと図1のネットワークシステム構成図をもとにネットワークシステム全体の動作をデータの流れを中心に説明する。
[1]1−T3:クライアントからサーバにTCP同期要求パケット(SYN)を送信
[2]T3−T5:サーバから同期要求の確認応答パケット(SYN ACK)を送信
[3]T5−T7:クライアントから確認応答パケット(ACK)を送信
セッションが確立されたことを確認すると、クライアントは処理要求(RequestData)をサーバに向けて送信する(T8−T10)。処理要求を受けたサーバは、処理を開始すると共に処理要求を受け付けた旨の確認応答(ACK)をクライアントへ送信する(T10−T12)。クライアントから要求された処理が終了したら、サーバはクライアントに対して処理結果(ResponseData1〜ResponseData n)を送信する(T13−T15、T16−T18、T19−T21)。ここで、複数の送信が行われているのは、一度に送信できるデータ容量に制限があるので、処理結果を前記制限内の容量に分割して送信しているためであり、サーバ処理自体は最初の処理結果(ResponseData1)の送信時点で終了している。よって、サーバ処理時間はT14の時間からT9の時間を引くことで求めることができる。サーバから処理結果を受取ったクライアントは、受け取りの確認応答(ACK)をサーバへ送信する(T22−T24)。
次に、図9乃至図13の動作フローをもとに図2に示す各機能の動作を説明する。図9は分析方法設定機能の動作を示すフローであり、この処理手順は、分析方法設定機能202により図8に示すGUI等501を監視センタ131等にある表示装置上に表示し(S601)、次に監視対象機器を選択する項目に該対象機器が選択されているかを確認し(S602)、選択されていなければ選択を促すメッセージを表示し(S603)、選択されていた場合は、機器テーブル411を参照し、機器インデックスを分析機器対応テーブル412へ格納し(S604)、選択機器間で受渡しされるデータを取得するために制御機能203へ指示をだす(S605)。なお、ここでは対象機器をプルダウンメニューより入力する形式としているが、画面上にネットワーク構成図を表示して該ネットワーク構成図上に配置した機器を示すアイコン等をクリックすることで選択できるようにしても良い。
使用者:社内インフラ管理者、アウトソーシング企業の顧客インフラ運用担当者
使用方法:
[1]社内システムの品質監視
[2]ISP(Internet・Service・Provider)によるWebアプリケーションの品質監視
[3]MSP(management Service Provider)による顧客システムの品質監視
Claims (4)
- ネットワークアプリケーションサーバとクライアントの間で受渡しされるパケットデータの障害原因の切り分けを行う障害原因切り分け装置であって、ネットワークアプリケーションサーバとクライアントの間で受渡しされるパケットデータを取得し記憶する記憶手段と、該記憶されたパケットデータからネットワーク処理時間を定義するための区間及びサーバ処理時間を定義するための区間を設定させる定義情報設定手段と、該記憶手段に記憶されたパケットデータを基に前記定義情報設定手段により設定した定義情報に基づいてサーバの処理時間とネットワークの処理時間に切り分ける切り分け手段とを備えることを特徴とするネットワークアプリケーションの障害原因切り分け装置。
- 前記ネットワークアプリケーションサーバとクライアントの間で受渡しされるパケットデータを取得し記憶する記憶手段により記憶されたパケットデータに基づき、ネットワークアプリケーションサーバとクライアントで受け渡しされるパケットデータの動作フローを事前に表示する表示手段と、該表示手段により表示された画面からネットワーク処理時間を定義するための区間およびサーバ処理時間を定義するための区間を設定させる設定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のネットワークアプリケーションの障害原因切り分け装置。
- ネットワークアプリケーションサーバとクライアントの間で受渡しされるパケットデータの障害原因の切り分けを行う障害原因切り分けプログラムであって、ネットワークアプリケーションサーバとクライアントの間で受渡しされるパケットデータを取得し記憶する記憶機能と、該記憶されたパケットデータからネットワーク処理時間を定義するための区間及びサーバ処理時間を定義するための区間を設定させる定義情報設定機能と、該記憶機能により記憶されたパケットデータを基に前記定義情報設定機能により設定した定義情報に基づいてサーバの処理時間とネットワークの処理時間に切り分ける切り分け機能とを実現させることを特徴とするネットワークアプリケーションの障害原因切り分けプログラム。
- 前記ネットワークアプリケーションサーバとクライアントの間で受渡しされるパケットデータを取得し記憶する記憶手段により記憶されたパケットデータに基づき、ネットワークアプリケーションサーバとクライアントで受け渡しされるパケットデータの動作フローを事前に表示する表示機能と、該表示機能により表示された画面からネットワーク処理時間を定義するための区間およびサーバ処理時間を定義するための区間を設定させる設定機能とを実現させることを特徴とする請求項1記載のネットワークアプリケーションの障害原因切り分けプログラム。
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