JP2006065106A - 光走査装置、光走査方法及びプリンタ - Google Patents

光走査装置、光走査方法及びプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】 低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な光走査装置、光走査方法及びプリンタを提供する。
【解決手段】 光源107と、強誘電体で形成されたフォトニック結晶108と、フォトニック結晶108に電圧を印加すると共に電圧を制御する電圧制御部106と、走査位置を検出する検出部103とを備えているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査装置100を容易に製造することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光走査装置、光走査方法及びプリンタに関するものである。
現在普及しているプリンタには様々な方式が採用されているが、そのなかの1つに光学的に書き込みを行う光書き込み方式がある。
光書き込み方式の代表的なものとしては電子写真方式が挙げられる。光書き込み方式で自己発色型の代表的なものとして、銀塩方式がある。銀塩方式は、印画紙に直接光で画像を書き込み、光が照射された領域が現像後に照射した光の色に発色するものであり、RGB3色の光を用いて書き込むことでフルカラープリントができる。
また、自己発色型で最近注目させているものとして、フォトクロミック材料を用いたものが挙げられる。フォトクロミック材料とは、光により色が可逆的に変化するもので、光を照射した部分がその光の色に変化し、さらに、色が変化した部分に紫外線を照射することで、元の色に戻すことが可能であるため、フルカラーで、光による書き込み及び消去が繰り返し可能なリライタブルペーパーとして期待されている。
一方、上述した光書き込み方式に用いられる、従来の光走査装置には、電子写真方式プリンタ等で現在最も採用されているポリゴンミラー方式の光走査装置がある。
図6(a)は従来の光走査装置の平面図であり、図6(b)は図6(a)の側面図である。
ポリゴンミラー方式は、複数の反射面を有するポリゴンミラーを高速で回転させ、その反射面に光を照射することで、光を走査させる方式である(例えば、特許文献1参照)。
また、光走査装置の他の従来例として、LEDや有機ELなどの発光素子をアレイ状に並べたものがある。
図7は従来の光走査装置の概念図である。
図7に示した従来の光走査装置は、有機EL素子をアレイ状に並べたもので、任意の有機EL素子を制御して点灯させることにより光を走査させることができる(例えば、特許文献2参照)。
図8は従来の光走査装置の概念図である。
さらに、フォトニック結晶の大きな波長分散特性を用いたものもあり、図8に示した従来の光走査装置は、フォトニック結晶と波長可変レーザを用いて、光の波長を制御することにより光を走査する装置である(例えば、特許文献3参照)。
この他、波長可変レーザとフォトニック結晶とでレーザ走査システムを構成し、波長を連続的に変化させて、レーザ光を走査する方法がある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、特許文献4記載の技術では、光位置センサ、または、スタート位置センサおよび終点位置センサを設け、センサからの情報をフィードバックしてレーザの波長を補正している。波長可変レーザという特殊なレーザを用いており、装置が高価になってしまう。
波長可変のDBR半導体レーザとフォトニック結晶とレーザ光をフォトニック結晶に入射させるカップリングレンズとで光走査装置を構成しており、波長可変DBR半導体レーザは導波路を局部的に加熱するヒータを搭載し屈折率を可変する受動導波路加熱方式の半導体レーザであり、レーザ光の波長を変化させて、レーザ光を走査している(例えば、特許文献5参照)。
特許文献4に記載の技術と同様に特殊なレーザを用いており、装置が高価になってしまう。
ところで、上述したポリゴンミラー方式は、ミラーを機械的に回転させるという機械的駆動部が必要であるため、機械的摩耗が生じるという信頼性の面で問題があり、また、騒音が発生してしまうという問題がある。さらに、比較的大きな空間を占めてしまいプリンタが大きくなってしまうといった問題があった。
一方、LEDや有機ELなどの発光素子をアレイ状に並べた光走査装置は、発光素子を並べて任意の発光素子を点灯させるので、機械的な駆動部がなく機械的摩耗や騒音が発生せず、また、占有する空間が比較的小さくプリンタ装置を小型化することができる。
しかしながら、発光素子としてLEDをアレイ状に並べた光走査装置では、非常に長いLEDアレイチップを作製するのは非常に困難であるため、複数のLEDアレイチップを並べて実装する必要があるが、実装精度は印字品質に大きく影響するため、高精度の実装を行う必要があり、コストアップにつながっている。また、LEDアレイは、印字品質に大きく影響する発光ばらつきの問題がある。
このような発光ばらつきに対して、特許文献6記載の技術のように、電極の一部をレーザ光で切断して1ビット毎に調整する手段はある。
しかしながら、特許文献6記載の技術では、工程数が増えることになりコストアップにつながる。
これに対して、発光素子として有機EL素子をアレイ状に並べた光走査装置が開発された、特許文献2記載の技術のように、長尺のものを一括で作製することができるため、実装工程がないため低コストにすることができ、発光ばらつきが比較的少ないが、特許文献2記載の技術では、有機EL素子は、LEDに比べて寿命が短く、また、累積点灯時間が長くなるにつれて次第に輝度が低下するという問題がある。
そこで、この問題に対しては構造上単位面積あたりの発光強度を低下させて寿命を伸ばしたり(例えば、特許文献7参照)、あるいは、有機ELアレイを複数ライン並べて、使用中のラインに寿命が来たら別のラインに切り替えて実質的に寿命を伸ばしたりするなどで対応している(例えば、特許文献8参照)。
特開2003−202510号公報 特開平9−227162号公報 特開2001−13439号公報 特開2001−75040号公報 特開2003−149419号公報 特開平11−70695号公報 特開2003−54030号公報 特開2003−1864号公報
しかしながら、特許文献8、9記載の技術では、構造が複雑になり、有機ELの低コストおよび小型化という利点が損なわれているという問題がある。さらに、有機ELアレイの寿命が短く、また、次第に輝度が低下するという問題の根本的解決にはなっていない。
また、フォトニック結晶と波長可変レーザで構成した光走査装置は、機械的な駆動部がなく、騒音が発生せず、プリンタ装置を小型化することができる。しかしながら、波長可変レーザという特殊なレーザを用いる必要があり、装置が高価なものになってしまうという問題がある。
そこで本発明の主な目的として、請求項1および請求項2では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な光走査装置を提供することを目的としている。
以下、本発明の副次的な目的として、請求項3および請求項4では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、高速走査が可能な光走査装置を提供することを目的としている。
請求項5では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、多色のプリンタに用いられる光走査装置を提供することを目的としている。
請求項6では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、フルカラープリンタに用いられる光走査装置を提供することを目的としている。
請求項7では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な光走査装置を提供することを目的としている。
請求項8では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価なプリンタを提供することを目的としている。
請求項9では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価なプリンタを提供することを目的としている。
請求項10では、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価なリライタブルペーパー用のプリンタを提供することを目的としている。
請求項11では、低騒音で、信頼性が高い光走査方法を提供することを目的としている。
請求項12では、低騒音で、信頼性が高く、かつ、高速走査が可能な光走査方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載の発明は、光を走査する光走査装置において、該光を発する光源と、強誘電体で形成されたフォトニック結晶と、前記フォトニック結晶に電圧を印加すると共に該電圧を制御する電圧制御部と、前記光の走査位置を検出する検出部とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記検出部で検出した走査位置を、前記電圧制御部にフィードバックして前記光を走査するようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の光走査装置において、前記光源、前記フォトニック結晶、前記電圧制御部及び前記検出部を有する光走査装置系を、主走査方向に2つ以上並べたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2に記載の光走査装置において、前記光源、前記フォトニック結晶、前記電圧制御部及び前記検出部を有する光走査装置系を、副走査方向に2つ以上並べたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の光走査装置において、前記光源が発する光の波長が2つ以上であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の光源、フォトニック結晶、電圧制御部及び検出部を有する光走査装置系を副走査方向に3つ以上並べ、かつ、前記光源から発する光の波長を3つ以上としたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の光走査装置において、前記強誘電体がPLZTであることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の光走査装置と、該光走査装置からの光によって静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の静電潜像を現像する現像器と、該現像器で現像された像を転写用紙に転写する転写器と、該転写用紙に転写された像を定着させる定着器とを備えたプリンタであることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項6に記載の光走査装置と、該光走査装置の光源からの光によって記録媒体上に形成された像を現像する現像器と、該現像器で現像された像を前記記録媒体に定着させる定着器とを備えたプリンタであることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の光走査装置と、紫外光光源とを備えたことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、光を走査する光走査方法において、光源から発せられた光を、電圧制御によりフォトニック結晶に電圧を印加すると共に該電圧を制御し、前記光の走査位置を検出部で検出することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11に記載の光走査方法において、前記検出部で検出した走査位置を、前記電圧制御部にフィードバックして前記光を走査することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、光源と、強誘電体で形成されたフォトニック結晶と、フォトニック結晶に電圧を印加すると共に電圧を制御する電圧制御部と、走査位置を検出する検出部とを備えているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査装置を容易に製造することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の発明に加え、検出部で検出した走査位置を電圧制御部にフィードバックして光を走査するようにしたので、機械的駆動部がなく、さらに光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査装置を容易に製造することができる。
請求項3および請求項4に記載の光走査装置は、請求項1または請求項2に記載の光走査装置を主走査方向または副走査方向に2つ以上並べて構成している。
したがって、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要とせず、かつ、実効的な走査速度が速い光走査装置を容易に製造することができる。
請求項5に記載の光走査装置は、請求項4に記載の光走査装置において、光源の波長の異なる光走査装置を副走査方向に2つ以上並べて構成している。
したがって、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要とせず、かつ、異なる波長の光を走査できる光走査装置を容易に製造することができる。
請求項6に記載の光走査装置は、光源波長の異なる3種類以上の請求項1または請求項2に記載の光走査装置を、副走査方向に3つ以上並べて構成している。
したがって、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要とせず、かつ、3つ以上の異なる波長の光を走査できる光走査装置を容易に製造することができる。
請求項7に記載の光走査装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の光走査装置において、フォトニック結晶をPLZTで形成している。
したがって、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要としなく、かつ、可視光領域の光を走査できる光走査装置を容易に製造することができる。
請求項8に記載のプリンタは、請求項1から4のいずれか1項に記載の光走査装置と、像担持体と、現像器と、転写器と、定着器とで構成している。
したがって、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な電子写真式プリンタを容易に製造することができる。
請求項9に記載のプリンタは、請求項6に記載の光走査装置と、現像器と、定着器とで構成している。
したがって、カラープリンタが可能で、かつ、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な銀塩方式を含むカラープリンタやモノクロプリンタを容易に製造することができる。
請求項10に記載のプリンタは、請求項1から7のいずれか1項に記載の光走査装置を用いると共に、光源が紫外光光源である。
したがって、フォトクロミック材料からなるリライタブルペーパーにプリントすることができ、かつ、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価なリライタブルペーパー用カラープリンタを容易に製造することができる。
請求項11に記載の発明によれば、光を走査する光走査方法において、光源から発せられた光を、電圧制御によりフォトニック結晶に電圧を印加すると共に該電圧を制御し、前記光の走査位置を検出部で検出するので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査装置を容易に製造することができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項11記載の発明に加え、検出部で検出した走査位置を電圧制御部にフィードバックして光を走査するので、機械的駆動部がなく、さらに光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査方法を容易に実現することができる。
以上のように、この発明によれば、信頼性が高く、小型で、安価な光走査装置およびプリンタを容易に製造することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の光走査装置の第1の実施形態の構成を示す図である。
図1に示した光走査装置100は、光源としての半導体レーザ107、強誘電体(例えば、PLZT)で形成されたフォトニック結晶(光源波長に対して透明であり、外部からの電気信号に対して光学特性(屈折率)が変化できるものであれば他の材料を用いてもよい。)108と、電圧制御部106と、検出部としての光走査位置検出器(例えば、フォトダイオード)103とで構成されている。フォトニック結晶108の上下両面には電極104、105が形成され、電極104、105は電圧制御部106に接続されている。電圧制御部106はフォトニック結晶108に電圧を印加すると共にその電圧を制御することができるようになっている。
ここで、屈折率の異なる透明材料を多次元的に周期配列した構造体はフォトニック結晶と呼ばれ、フォトニックバンドギャップ、異方性、高分散性などの特性を有することが知られている。フォトニック結晶108の高分散性は、光の波長または入射角を若干変えるだけで、屈折角が大きく変化する特性であるが、強誘電体で形成したフォトニック結晶108の場合には、光の波長や入射角が固定であっても、フォトニック結晶108に印加する電圧を変えることで、屈折角を大きく変化させることができることが報告されている(D. Scrymgeour, N. Malkova, S. Kim and V. Gopalan, APPLIED PHYSICS LETTERS, VOLUME82,NUMBER19 12MAY2003,p.3176)。
図1に示した実施形態の光走査装置では、PLZTでフォトニック結晶108を形成し、フォトニック結晶108の上下面に形成された電極104、105に電圧制御部106が接続されているので、半導体レーザ107から出射され、フォトニック結晶108に入射したレーザ光は、フォトニック結晶108に印加する電圧を制御して任意の方向に偏向することができる。したがって、電圧制御部106で電圧を制御して、レーザ光を走査することができる。フォトニック結晶108は先に述べたように波長分散性が高いが、光走査位置検出器103で走査開始位置および走査終了位置を検出して、電圧制御部106にフィードバックすることで、環境温度の変化などで半導体レーザ107の発光波長が若干変動しても、正常にレーザ光を走査させることができる。
PLZTの2次元フォトニック結晶108は、ゲル状の感光性PLZT膜を紫外光でパターン露光し、酸性の水溶液で紫外光の未照射部分を溶解した後、400℃でベークすることで作製することができる。
なお、本実施形態では、フォトニック結晶108を形成する強誘電体材料としてPLZTを用いたが、光源波長に対して透明な強誘電体材料であればよい。しかしながら、PLZTは可視光領域で透明であり、かつ、電気光学特性が非常に優れており、本発明の光走査装置を構成するフォトニック結晶108の材料として最適である。
また、本実施形態では、光走査位置検出器103で走査開始位置および走査終了位置を検出して、電圧制御部にフィードバックしているが、光走査位置検出を行う場所は走査開始位置および走査終了位置以外でも良く、図2の構成のように、フォトニック結晶108から出射したレーザ光をビームスプリッタ201で分岐して、フォトダイオードをアレイ状に並べた光位置検出器202で常に位置を検出して電圧制御部106にフィードバックしてもよい。
図2は本発明の光走査装置の変形例の構成を示す図である。以下、図1に示した実施形態と同様の部材には共通の符号を用いた。
さらに、本実施形態の光走査装置を主走査方向に、あるいは、副走査方向に複数並べても良く、複数並べた構成では、実効的な走査速度を速くすることができる。
(第2実施形態)
第2の実施形態として、本発明のプリンタとしての電子写真プリンタについて説明する。
図3は本発明のプリンタとしての電子写真プリンタの構成を示す図である。
図3に示したプリンタは、第1実施形態で述べた、光源としての半導体レーザ107と、強誘電体(PLZT)で形成されたフォトニック結晶108と、電圧制御部106と、光走査位置検出器103とで構成された光走査装置(光走査装置系)300と、像担持体(感光ドラム)と303、帯電器301と、現像器302と、転写器304と、定着器306とからなる。
図3に示した電子写真プリンタにおいて、まず、像担持体(感光ドラム)303が帯電器301によって帯電され、光走査装置300で画像データに応じて強度変調されたレーザ光を走査する。像担持体(感光ドラム)303上のレーザ光が照射された領域は電荷量が減少し、電荷量はレーザ光の照射量の逆数に関係するので、像担持体(感光ドラム)303上に静電潜像が形成される。
次に、現像器302で像担持体(感光ドラム)303上の電荷を帯びた領域にトナーを吸着させ、転写器304で像担持体(感光ドラム)303上のトナーを転写用紙305に転写し、その後、像担持体(感光ドラム)303はクリーナ307でクリーニングされ、再び同じ工程を繰り返す。
したがって、これらの工程を順次繰り返し行い、最後に定着器306で転写用紙305上のトナーを転写用紙30に定着させることで、転写用紙30に可視画像を形成することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態としての銀塩方式プリンタについて説明する。
図4は本発明のプリンタとしての銀塩方式プリンタの構成を示す図である。
図3に示したプリンタは、第1実施形態で述べた光走査装置(光走査装置系)300を3つ300−1〜300−3と、現像器302と、定着器306とで構成される。3つの光走査装置300−1〜300−3において、光源107−1〜107−3の波長はそれぞれ異なり、赤(R)、緑(G)および青(B)となっている。また、3つの光走査装置300−1〜300−3は副走査方向に並べてある。
図4に示したプリンタにおいて、銀塩ペーパー400に、3つの光走査装置300−1〜300−3で画像データに応じて強度変調された3色の光を順次走査し、銀塩ペーパー400を露光する。したがって、その後、現像器302で現像し、次に定着器306で定着し、乾燥させることで、銀塩ペーパー400に可視画像をプリントすることができる。
なお、本実施形態では、RGBをそれぞれ光源107−1〜107−3とする3つ光走査装置300−1〜300−3で構成しているが、2つ以上の光走査装置300を用いることで、多色のプリントが可能となる。
したがって、光源波長の異なる3つ以上の光走査装置300で構成することで、フルカラーのプリントが可能となる。なお、RGBのようにフルカラープリントに適した波長を選ぶ必要がある。また、フォトニック結晶108−1〜108−3の構造は光源107−1〜107−3の波長に応じて変更する必要がある。
本実施形態では、銀塩ペーパー400にプリントしているが、同様の方式で、カラーフィルムやその他のカラー記録媒体にプリントすることも可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態としてのフォトクロミック材料からなるリライタブルペーパー用のプリンタについて説明する。
図5は本発明のプリンタの構成を示す図である。
図5に示したプリンタは、第1実施形態で述べた光走査装置300を3つ300−1〜300−3と、紫外光光源500とで構成される。3つの光走査装置300−1〜300−3において、光源107−1〜107−3の波長はそれぞれ異なり、赤(R)、緑(G)および青(B)となっている。
フォトクロミック材料とは、紫外線の照射により発色し、発色した材料が吸収する可視光の照射により消色するものである。波長460nm付近に吸収スペクトルのピークをもつイエロー材料と、波長530nm付近に吸収スペクトルのピークをもつマゼンタ材料と、波長630nm付近に吸収スペクトルのピークをもつシアン材料の3種類のフォトクロミック材料を混合して白色フィルム上に塗布したものは、紫外線の照射により全材料が発色した後、赤色光を照射した部分はシアン材料が消色して赤色を示し、緑色光を照射した部分はマゼンタ材料が消色して緑色を示し、青色光を照射した部分はイエロー材料が消色して青色を示し、フルカラー表示が可能である。また、紫外光を再度照射すると、全材料が発色して画像が消去できるため、繰り返し書き換え可能なリライタブルペーパーとして使用することができる(例えば、川島伊久衛、高橋裕幸、平野成伸著、光学、(社)応用物理学会分科会、日本光学会、2003年12月10日、第32巻第12号、p.707)。
図5に示したプリンタにおいて、まず、フォトクロミック材料からなるリライタブルペーパー501に紫外光光源500で紫外光を照射し、既に形成されている可視画像を消去する。次に、消去したリライタブルペーパー501に3つの光走査装置300−1〜300−3で画像データに応じて強度変調された3色の光を順次走査することで、リライタブルペーパー501にプリントすることができる。
なお、本実施形態では、RGBをそれぞれ光源107−1〜107−とする3つの光走査装置300−1〜3003で構成しているが、第3実施形態と同様に、2つ以上の光走査装置300を用いることで、多色のプリントが可能となる。したがって、光源波長の異なる3つ以上の光走査装置300で構成することで、フルカラーのプリントが可能となる。なお、RGBのようにフルカラープリントに適した波長を選ぶ必要がある。また、フォトニック結晶108−1〜108−3の構造は光源107−1〜107−3の波長に応じて変更する必要がある。
(発明の効果)
請求項1および請求項2においては、光源と、強誘電体で形成されたフォトニック結晶と、フォトニック結晶に電圧を印加すると共にその電圧を制御する電圧制御部と、走査位置を検出する検出部とを備え、検出部で検出した走査位置を電圧制御部にフィードバックして光を走査しているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査装置を容易に製造することができる。
よって、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な光走査装置を容易に実現することができる。
請求項3および請求項4においては、請求項1または請求項2に記載の光走査装置を主走査方向または副走査方向に2つ以上並べて構成しているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要とせず、かつ、実効的な走査速度が速い光走査装置を容易に製造することができる。
よって、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、高速走査が可能な光走査装置を容易に実現することができる。
請求項5においては、請求項4に記載の光走査装置を、光源の波長の異なる光走査装置を副走査方向に2つ以上並べて構成しているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要とせず、かつ、異なる波長の光を走査できる光走査装置を容易に製造することができる。
よって、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、多色のプリンタに用いられる光走査装置を容易に実現することができる。
請求項6においては、光源波長の異なる3種類以上の請求項1または請求項2に記載の光走査装置を、副走査方向に3つ以上並べて構成しているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要とせず、かつ、3つ以上の異なる波長の光を走査できる光走査装置を容易に製造することができる。
よって、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、フルカラープリンタに用いられる光走査装置を容易に実現することができる。
請求項7においては、請求項1から6のいずれか1項に記載の光走査装置のフォトニック結晶をPLZTで形成しているので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、特殊なレーザを必要としなく、かつ、可視光領域の光を走査できる光走査装置を容易に製造することができる。
よって、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価で、かつ、可視光領域の光で使用可能な光走査装置を容易に実現することができる。
請求項8においては、請求項1から4のいずれか1項に記載の光走査装置と、像担持体と、現像器と、転写器とで構成しているので、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価なプリンタを容易に製造することができる。
よって、高品質のプリンタを安価に実現することができる。
請求項9においては、請求項6に記載の光走査装置と、定着器とで構成しているので、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価な銀塩方式カラープリンタや他の方式を用いたカラープリンタやモノクロプリンタなどのプリンタを容易に製造することができる。
よって、高品質のプリンタを安価に実現することができる。
請求項10においては、請求項1から7のいずれか1項に記載の光走査装置を用い、光源に紫外光光源を用いているので、フォトクロミック材料からなるリライタブルペーパーにプリントすることができ、かつ、低騒音で、信頼性が高く、小型で、安価なプリンタを容易に製造することができる。
よって、高品質のリライタブルペーパー用プリンタを安価に実現することができる。
請求項11、12においては、光を走査する光走査方法において、光源から発せられた光を、電圧制御によりフォトニック結晶に電圧を印加すると共に該電圧を制御し、前記光の走査位置を検出部で検出し、前記検出部で検出した走査位置を、前記電圧制御部にフィードバックするので、機械的駆動部がなく、光量のばらつきがなく、かつ、特殊なレーザを必要としない光走査方法を容易に実現することができる。
よって、低騒音で、信頼性が高い光走査方法を容易に実現することができる。
本発明の光走査装置の第1の実施形態の構成を示す図である。 本発明の光走査装置の変形例の構成を示す図である。 本発明のプリンタとしての電子写真プリンタの構成を示す図である。 本発明のプリンタとしての銀塩方式プリンタの構成を示す図である。 本発明のプリンタの構成を示す図である。 (a)は従来の光走査装置の平面図であり、(b)は(a)の側面図である。 従来の光走査装置の概念図である。 従来の光走査装置の概念図である。
符号の説明
100 光走査装置
101、103 検出部(光走査位置検出器)
102 像坦持体(感光ドラム)
104、105 電極
106 電圧制御部
107 光源(半導体レーザ)
108 フォトニック結晶
109 レーザ光

Claims (12)

  1. 光を走査する光走査装置において、該光を発する光源と、強誘電体で形成されたフォトニック結晶と、前記フォトニック結晶に電圧を印加すると共に該電圧を制御する電圧制御部と、前記光の走査位置を検出する検出部とを備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、前記検出部で検出した走査位置を、前記電圧制御部にフィードバックして前記光を走査するようにしたことを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2に記載の光走査装置において、前記光源、前記フォトニック結晶、前記電圧制御部及び前記検出部を有する光走査装置系を、主走査方向に2つ以上並べたことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1または2に記載の光走査装置において、前記光源、前記フォトニック結晶、前記電圧制御部及び前記検出部を有する光走査装置系を、副走査方向に2つ以上並べたことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4に記載の光走査装置において、前記光源が発する光の波長が2つ以上であることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載の光源、フォトニック結晶、電圧制御部及び検出部を有する光走査装置系を副走査方向に3つ以上並べ、かつ、前記光源から発する光の波長を3つ以上としたことを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の光走査装置において、前記強誘電体がPLZTであることを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1から4のいずれか1項に記載の光走査装置と、該光走査装置からの光によって静電潜像が形成される像担持体と、該像担持体上の静電潜像を現像する現像器と、該現像器で現像された像を転写用紙に転写する転写器と、該転写用紙に転写された像を定着させる定着器とを備えたことを特徴とするプリンタ。
  9. 請求項6に記載の光走査装置と、該光走査装置の光源からの光によって記録媒体上に形成された像を現像する現像器と、該現像器で現像された像を前記記録媒体に定着させる定着器とを備えたことを特徴とするプリンタ。
  10. 請求項1から7のいずれか1項に記載の光走査装置と、紫外光光源とを備えたことを特徴とするプリンタ。
  11. 光を走査する光走査方法において、光源から発せられた光を、電圧制御によりフォトニック結晶に電圧を印加すると共に該電圧を制御し、前記光の走査位置を検出部で検出することを特徴とする光走査方法。
  12. 請求項11に記載の光走査方法において、前記検出部で検出した走査位置を、前記電圧制御部にフィードバックして前記光を走査することを特徴とする光走査方法。
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